説明

デジタル映像に埋め込まれたシンボルを処理するシステム及び方法

【課題】
【解決手段】例えばマルチメディアストリーム内の映像イメージが、送信のための圧縮に先立ってスキャンされ、例えばグラフィックシンボル及び英数字キャラクタのようなシンボルが認識される。シンボルの種類、位置、サイズ等が、シンボル情報を与えるために記録され、その後、このイメージが、シンボルを圧縮することを伴って、あるいはシンボルを圧縮することを伴わずに圧縮される。シンボルは、必要であれば、圧縮前にイメージから削除される。圧縮された映像及びシンボル情報は受信機に送られる。受信機は、映像を解凍し、オプションとしてシンボルを変換し、その後、シンボル情報によって示される場所にこのシンボルを挿入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にマルチメディア送信に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に映像フレームを含むマルチメディアストリームは、帯域幅を節約するために、送信前に圧縮される。映像を圧縮することは、一般に、相対的に小さなビットのグループによって、相対的に大きなビットのグループを表すことを意味する。
【0003】
映像フレームがシンボルを含んでいる場合、ここでは一般に、グラフィックシンボル及び英数字キャラクタの両方を称するために使用され、シンボルを表すビットは、イメージを表すビットとともに圧縮される。すなわち、映像が、グラフィックシンボル又は英数字シンボルを用いて上書きされる場合には、上書きするイメージ及びシンボルの両方とも送信のために圧縮される。受信されると、このストリームは、オリジナルのイメージの「劣化」版を提供するために解凍される。
【0004】
本発明は、マルチメディアストリームを圧縮及び解凍することは、マルチメディアの効率的な送信に重要である一方、しばしばデータ損失をもたらすことを理解している。その結果、オリジナルのストリーム内の役に立つ情報が、解凍されたストリーム内に再び表れないかもしれない。本発明は更に、映像イメージのコンテクストにおいて、少量の情報を失うことは、通常、小さな結果であることを理解している。なぜなら、視聴者は、映像イメージを作り上げている相対的に大量なデータの中の損失を検出することはできないからである。
【0005】
しかしながら本発明は、一般に、シンボルは、提供するための多くのデータを必要としないことを大いに認識している。その結果、圧縮/解凍処理の間、少量のシンボル情報を失うことは、解凍されたシンボルにおける検出可能な歪み、及び/又は不自然をもたらす。更に、シンボルを圧縮し、付属するイメージとともに送信することは、マルチメディア送信帯域幅を消費する。
【0006】
上記認識に加えて、本発明は、無線リンクによるイメージのポータブルデバイスへの送信は、しばしば、解像度の重大な低減を必要とすることを理解する。低減した解像度は、シンボルを表すために利用可能な画素がより少なくなることを意味している。移動デバイスに一般に使用されている小型のディスプレイスクリーンは、シンボルをより容易に正確に識別するために、人間の視覚体系(human Visual System)、即ちHVSの能力を制限する。本発明は、小型スクリーン上に表示された映像内のシンボルを拡大したり、又は変換することができることは、このシンボルを識別するためのHVSの能力を改善するであろうことを理解する。これらの情報を念頭において、以下の発明が与えられる。
【発明の開示】
【0007】
例えばグラフィックシンボルや英数字キャラクタのようなシンボルを有する例えば画像イメージのようなイメージを処理するシステムは、イメージをスキャンすることを含むロジックを実行するプロセッサを含んでいる。また、このプロセッサは、キャラクタ/シンボル認識技術を用いてこのシンボルの表示を生成し、その後、このイメージを圧縮して、圧縮されたイメージを与える。
【0008】
好適な実施例では、このプロセッサによって実行されたロジックは、圧縮動作をする前に、イメージ内のシンボルをブランクアウトすることを含むことができる。あるいは、シンボルはイメージとともに圧縮されうる。このシンボルの表示は、シンボル種類又は識別を含むのみならず、限定される訳ではないがシンボルアイデンティティ、シンボル位置、シンボルサイズ、シンボルフォント、及びシンボル色を含むその他の識別パラメータを含む。
【0009】
本システムが送信プロセッサと、圧縮されたイメージとを含んでおり、シンボルの表示が送信された時、このシステムは更に、圧縮されたイメージを解凍し、解凍されたイメージを与える受信プロセッサを含むことができる。このシンボルの表示を用いることによって、受信プロセッサは、このシンボルを、解凍されたイメージと結合することができる。例えば、受信プロセッサは、シンボルの位置を使用して、シンボル、またはこのシンボルの変換バージョンを、解凍されたイメージに挿入する。シンボルの表示は、圧縮されたストリームの中に埋め込まれるか、または、そこから別々に送信される。
【0010】
別の局面では、映像内のシンボルと映像イメージ情報とを含むマルチメディアストリームを処理する方法は、このストリームからシンボルを削除することと、その後、映像イメージ情報を圧縮し、圧縮されたストリームを与えることとを含む。
【0011】
また、別の局面では、受信プロセッサが、圧縮された映像ストリームを解凍し、解凍されたイメージを与える。オリジナルのイメージに含まれているシンボルの表示を用いて、受信プロセッサは、このシンボルを、解凍されたイメージと結合する。好適で限定されないシンボル表示は、幾つかの形式のうちの1つをとりうる。例えば、画素毎(ピクセルバイピクセル)のビットマップ表示のシンボルは、例えば圧縮されたストリームのヘッダ内のように、圧縮されたストリームに埋め込まれて送られるか、あるいは、ビットマップが別々のストリームで送信される。または、シンボルを表示しているコードが、ビットマップの代わりに同様に送信される。
【0012】
更に別の局面では、シンボルをもつスキャンされた映像イメージを処理するためのコンピュータ製品が開示される。この製品は、スキャンされたイメージ内のシンボルを認識し、シンボル情報を与えるための手段を含む。手段は、その後、このイメージを圧縮する。
【0013】
その構成及び動作の両方に関する本発明の詳細は、同一の参照符号が同一の部分を示している添付図面を参照して最も良く理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
まず図1に示すように、一般に10で示され、マルチメディアソース12からの映像ストリームを含む圧縮されたマルチメディアを送受信するためのシステムが示されている。ここに示す本開示は、マルチメディアストリームの映像部分に着目しているが、本発明は、オーディオ、スライド、2Dグラフィック、3Dグラフィック等を含むその他のマルチメディアにも対応していると理解される。
【0015】
図示するように、このシステム10は、スキャナ14を含んでいる。このスキャナ14は、ソース12からのマルチメディアソースイメージをスキャンし、このイメージ及び/又はこのスキャンの結果を送信プロセッサ16に送る。送信プロセッサ16は、とりわけ、以下に示すロジックに従ってシンボル認識装置及び映像圧縮装置として機能する。ここに使用されるように、「シンボル」とは、グラフィックシンボルと英数字キャラクタとの両方を意味し、その結果、「シンボル認識」とは、シンボルとキャラクタ両方の認識を含む。
【0016】
開示を明確にするために、単一の送信プロセッサ16が示されているが、図2のロジックを実行するために複数のプロセッサを用いることも可能である。例えば、シンボル自身がストリームとは別に圧縮されるような実施例では、図示するように、シンボルプロセッサ17が提供される。以下に示すように、キャラクタ/シンボル認識から導かれたシンボル情報を伴った圧縮された映像は、そこから送信されるために送信機18に送られる。
【0017】
図1に示す限定しない好適な実施例は、マルチメディア送信機18を示している。この送信機は、無線手段を使用し、より詳しくは、符号分割多元接続(CDMA)原理を用いる。ストリームは、必要であれば、複数の受信機にブロードキャストすることができる。あるいは、ポイントトゥポイント又はマルチキャスト無線送信原理を用いて送信される。本原理は、ケーブルシステムやインターネット等によるマルチメディアの送信と同様に、例えばGSM、TDMA、S−TDMA、広帯域CDMA、OFDM等のその他の形式の無線通信にも適用していると理解されるべきである。
【0018】
1つ又は複数の受信機20は、送信された映像及びシンボル情報を受信し、それを1つ又は複数の受信プロセッサ22に送ることができる。受信プロセッサ22は、映像解凍装置として機能する。必要であれば、この受信プロセッサ22はまた、もしも送信中に圧縮されていれば、シンボルを解凍することもできる。さもなければこのシンボルは、図示するように別々のシンボルプロセッサ23によって解凍することもできる。その後、ストリーム結合器24が、以下に示す図3のロジックに従って、このシンボルをイメージストリームと結合する。シンボルを有する解凍されたマルチメディアは、例えば映像ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等のような出力デバイス25上に表示される。
【0019】
次に図2を参照して圧縮及び送信のロジックが示される。ブロック26では、ストリーム内の映像イメージが適切なスキャン装置14によってスキャンされる。あらゆる適切なスキャナ14が使用可能である。好適には、イメージは、映像イメージ内のシンボルの歪みを低減又は削除するのに十分な比較的高いサンプリングレートでスキャンされる。シンボルを有し、デジタル化されたイメージの表示が、スキャナ14によって生成される。
【0020】
必要であれば、ストリーム内の全ての映像フレームが必ずしもスキャンされる必要はない。例えば、シンボルが検出されるまで10フレーム毎にスキャンされる。その後、以下全てのフレームが、シンボルを求めてスキャンされる。シンボルを持たないフレームに遭遇したとき、スキャン頻度をnフレーム毎に戻すことができる。このようにして、スキャン速度が増加する。
【0021】
ブロック28に進み、イメージ内のシンボルが、送信プロセッサ16上で(あるいは、必要であればシンボルプロセッサ17上で)実行されるキャラクタ認識ソフトウェアによって認識される。あらゆる適切なキャラクタ認識アルゴリズムを使用することができる。送信プロセッサ16(又はシンボルプロセッサ17)は、シンボル情報、すなわちバイナリのシンボル表示を生成する。これは、スキャンされたシンボルの識別(種類)のみならず、好適には、イメージのシンボルの位置、更には、必要であれば、シンボルの色、フォント、サイズ等を示す。
【0022】
従って、ここで使用される「シンボル情報」及び情報/データ「シンボルの表示」は、画素毎をベースとした映像イメージの非シンボル部分の色又はグレイ陰を表す画素化されたデータとは全く異なる。むしろ、「シンボル情報」は、特定のシンボル(及び上述した特性)に関連付けることができるキャラクタ認識エンジンによって出力される。このシンボル情報は、ブロック30で記録される。
【0023】
スキャン後、この映像イメージ(最小でも、シンボルではないイメージデータを表す画素情報)は、ブロック32で圧縮される。あらゆる適切な映像圧縮スキーム又はアルゴリズムを使用することができる。1つの好適な実施例では、圧縮は、例えば、シンボルをブランクアウトするプロセッサ16によって、(例えば、シンボルエリアによってカバーされた画素を、単一の予め定めたバイナリ値に設定することによって)オリジナルイメージ内のシンボルを無視する。これによって、このシンボルは、映像圧縮の間に、圧縮されないようになる。これは帯域幅を節約する。圧縮されるイメージストリームの部分を無視するための当該技術分野で知られた他の手段を使用することもできる。例えば、イメージ内のシンボルは、圧縮時には、別の方法で与えられるよりもより小さなストリームを与えるシンボルの周りにある画素情報に対応する画素情報と交換することができる。または、シンボルは、制御、一般情報の伝送、あるいは誤り補正のために利用可能な付随データと交換することもできる。しかしながら、必要であれば、イメージ内のシンボルはブランクアウトされる必要は無く、イメージデータとともに圧縮することができる。ここで、認識されたシンボル情報は、やはり、解凍後に歪んでいないシンボルを与えるために受信機で使用される。いずれにせよ、上述したように、シンボル認識アルゴリズムによって出力されたシンボル情報は、圧縮された映像情報と別々に送信されようと、あるいは(映像フレームヘッダ内で)一緒に送信されようと、(例えばシンボルプロセッサ17によって)圧縮される。
【0024】
映像イメージを表す圧縮ストリームは、ブロック34において送信される。ブロック36では、送信プロセッサ16(又はシンボルプロセッサ17)のキャラクタ認識ロジックによって与えられたシンボル情報もまた送信される。シンボル情報は、圧縮された映像イメージストリームとは別に送信される。実際、映像ストリームとは完全に異なるチャネルで送信される。あるいは、シンボル情報は、ストリーム内に埋め込まれる。例えば、シンボル情報は、映像フレームのヘッダに含まれうる。
【0025】
シンボルが映像ストリームとは別々に送信される時、このシンボルは、無線通信経路上で送信され、映像ストリームは、別の無線経路又は別々の送信システムで送信される。シンボル及び映像ストリームは、ポイントトゥポイントで受信機に送信される。あるいは、複数の受信機にマルチキャスト又はブロードキャストされる。
【0026】
図3に示すように、ブロック38では、圧縮された映像イメージストリームが受信される。また、ブロック38では、シンボル情報は、同一チャネル内で映像ストリームとともに送信されるときにもまた受信される。ブロック40に移動して、もしもシンボル情報が圧縮され、例えば映像ストリームのヘッダ内で送信されたのであれば、圧縮された映像ストリームが、シンボル情報として解凍される。一方、シンボルが圧縮されていない場合、ブロック40からブロック41に送られ、このシンボルは、可視性を改善するために、望まれるように処理され、変換される。例えば、ブロック41では、もしも符号化されたシンボルの表示が送られ、拡大又は変換されることが必要であれば(例えば、形状、フォント、色、又はシンボルのその他の属性を変えることによって)シンボルが復号される。図3は、シンボルが映像ストリームとは別々に送信される別の方法を示している。この実施例では、変換及び/又は処理のために別々のチャネルからブロック41に直接シンボルが受信される。
【0027】
ブロック42では、シンボル情報における位置情報及びその他の情報が、このシンボルを、映像イメージ内の対応する位置に再挿入するために使用される。このイメージは、シンボルとともに、ブロック44において表示される。
【0028】
上述した発明をもって、映像ストリーム内のシンボルが映像イメージ自身とは別々に取り扱うことが認められる。これによって、より優れた柔軟性が可能となる。例えば、シンボルは、映像ストリームとは別々に送信される。また、シンボルは、受信プロセッサ22によって望まれる時間又は空間において、イメージ内に最配置することができる。更に、シンボルは、可視性を高めるために、解凍された映像イメージ内で拡大することができる。あるいは、映像イメージにおいてより少ない空間を使用して、画像品質とシンボル認識及び信頼性を改善するために、アイコンに置き換えることもできる。更には、このアイコンは、表示シンボルがユーザによって選択されたときに、スキャンされたシンボルを表示させることができるドロップダウン又はポップアップメニュとして使用されることも可能である。また、このシンボルは、必要であれば、映像イメージとは別々に表示することができる。
【0029】
ここで示され、詳細に記載された具体的な「デジタル映像に埋め込まれたシンボルを処理するシステム及び方法」が上述した発明の目的を十分に達成することが出来る一方、それは本発明の現在における好適な実施例であるので、本発明によって広く考えられる主題の代表であること、本発明の範囲は、当該技術分野における熟練者に明らかになった他の実施例を完全に含んでいること、従って、本発明の範囲は、単数の要素に対する参照が、明示的に「1つ又は複数」と述べていないのであれば、単数で示された要素が「1つ及び1つのみ」を意味することを意図していない添付する特許請求の範囲以外の何れによっても制限されるものではないことが理解されるべきである。当該技術分野における通常の熟練者に知られているか、あるいは後に知られるようになるであろう上述した好適な実施例の要素に対する全ての構造及び機能等価物は、ここでは明確に本願に引用して援用され、本特許請求の範囲に含まれることが意図されている。更に、デバイス又は方法が、本発明によって解決されることが追求されるそれぞれ及び全ての問題に対して対処する必要は無い。なぜなら、それは本特許請求の範囲によって含まれるべきだからである。更に、本開示内のいかなる要素、構成部品、又は方法ステップも、どの要素、構成部品、又は方法ステップが特許請求の範囲で明示的に引用されていようとも、公衆に対して提供することを意図していない。もしも明示的に「〜する手段(means for)」というフレーズを使って要素が列挙されていない場合、あるいは方法クレイムのときには、「動作(act)」の代わりに「ステップ(step)」と列挙されていない場合には、いかなる特許請求の範囲の要素も、35U.S.C112条、第6パラグラフの下で制約されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の機能ブロック図である。
【図2】図2は、圧縮及び転送のロジックのフローチャートである。
【図3】図3は、使用することが可能な様々な受信及び解凍方法のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像イメージ情報と少なくとも1つのシンボルとを含むマルチメディアストリームを処理する方法であって、
前記ストリームから前記シンボルを削除することと、
少なくとも前記映像イメージ情報を圧縮して、圧縮されたストリームを与えることと
を備える。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記シンボルは、少なくとも1つの英数字キャラクタである。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、前記シンボルは、少なくとも1つの非英数字グラフィックシンボルである。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、前記イメージ情報は、少なくとも1つのイメージを表し、前記方法は更に、
前記圧縮する動作の前に、前記イメージをスキャンすることを備える。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において更に、キャラクタ認識を用いて前記シンボルを識別することを備える。
【請求項6】
請求項5に記載の方法において更に、前記イメージにおけるシンボルの位置を記録することを備える。
【請求項7】
請求項6に記載の方法において更に、前記圧縮されたストリームを解凍して、解凍されたストリームを与えることを備える。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において更に、前記シンボルの位置を用いて、前記解凍されたストリームによって表される少なくとも1つのイメージに前記シンボルを挿入することを備える。
【請求項9】
請求項1に記載の方法において、前記シンボルを表すデータとは別に、前記圧縮されたストリームを送信することを備える。
【請求項10】
請求項1に記載の方法において、前記圧縮されたストリームを、前記シンボルを表しているデータとともに送信することを備え、前記シンボルを表しているデータは、前記圧縮されたストリームに埋め込まれている。
【請求項11】
請求項1に記載の方法において、前記圧縮する動作の前に、前記シンボルをブランクアウトすることを備える。
【請求項12】
請求項1に記載の方法において、前記削除する動作は、前記圧縮する動作の前に、前記シンボルを表す画素情報を、前記シンボルを取り囲む画素に対応した画素情報と交換することを備える。
【請求項13】
請求項1に記載の方法において、前記圧縮されたストリームと、前記シンボルを表すデータとのうちの少なくとも1つを無線チャネルによって送信することを備える。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、前記ワイヤレスチャネルは、ブロードキャストチャネルである。
【請求項15】
請求項13に記載の方法において、前記圧縮されたストリームは、第1の無線チャネル上で送信され、前記シンボルを表すデータは、第2の無線チャネル上で送信される。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、前記チャネルのうちの少なくとも1つはブロードキャストチャネルである。
【請求項17】
請求項13に記載の方法において、前記圧縮されたストリームは、第1の送信システム上で送信され、前記シンボルを表すデータは、第2の送信システム上で送信される。
【請求項18】
少なくとも1つのシンボルを持つ少なくとも1つのスキャンされたイメージを処理するシステムであって、
認識技術を用いて、前記シンボルの表示を与え、前記イメージを圧縮して、圧縮されたイメージを与える動作を行うためのロジックを含むプロセッサを備える。
【請求項19】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記プロセッサによって行われる方法動作は、
前記圧縮する動作の前に、前記イメージ内のシンボルをブランクアウトすることと、
前記シンボルを表す画素値を、前記イメージを用いて圧縮された時には、前記シンボルを表す画素値を用いたイメージの圧縮よりもより小さい圧縮されたストリームを生成する値と交換することと、
前記シンボルを、制御、一般情報の伝達、又は誤り補正に利用可能なデータと交換することと
のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項20】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記プロセッサによって行われる方法動作が、前記格納する動作の後に、前記シンボルを前記イメージとともに圧縮することを含む。
【請求項21】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記シンボルは、少なくとも1つの英数字キャラクタである。
【請求項22】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記シンボルは、少なくとも1つの非英数字グラフィックシンボルである。
【請求項23】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記プロセッサによって行われる方法動作は更に、前記イメージ内のシンボルの位置と、前記シンボルの色と、前記シンボルのサイズと、前記シンボルのフォントとのうちの少なくとも1つを記録することを備える。
【請求項24】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記プロセッサは送信プロセッサであり、前記圧縮されたイメージと、前記シンボルの表示とが送信され、前記システムは更に、
前記圧縮されたイメージを解凍し、解凍されたイメージを与えることと、
前記シンボルの表示を用いてシンボルイメージを与え、このシンボルイメージを、前記解凍されたイメージと結合することと
を備えた方法動作を行うロジックを実行する受信プロセッサを含む。
【請求項25】
請求項24に記載のシステムにおいて、前記受信プロセッサによって行われる方法動作は更に、前記シンボルの位置を用いて、前記解凍されたイメージに前記シンボルを挿入することを備える。
【請求項26】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記圧縮されたイメージと、前記シンボルの表示とのうちの少なくとも1つが、無線チャネルによって送信される。
【請求項27】
請求項26に記載のシステムにおいて、前記無線チャネルはブロードキャストチャネルである。
【請求項28】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記圧縮されたイメージは、第1の無線チャネル上で送信され、前記シンボルの表示は、第2の無線チャネル上で送信される。
【請求項29】
請求項28に記載のシステムにおいて、前記チャネルのうちの少なくとも1つは、ブロードキャストチャネルである。
【請求項30】
請求項18に記載のシステムにおいて、前記圧縮されたイメージは、第1の送信システム上で送信され、前記シンボルの表示は、第2の送信システム上で送信される。
【請求項31】
請求項24に記載のシステムにおいて、前記受信プロセッサによって行われる方法動作は、更に前記シンボルを前記解凍されたイメージと結合する前に、前記シンボルのための変換パラメータを用いて、このシンボルを変えることを備える。
【請求項32】
少なくとも1つのシンボルを持つ少なくとも1つのイメージを処理するシステムであって、
圧縮された映像イメージを解凍して、解凍されたイメージを与えることと、
シンボルの表示を用いて、前記シンボルを前記解凍されたイメージと結合することと
の動作を行うためのロジックを含む受信プロセッサを備える。
【請求項33】
請求項32に記載のシステムにおいて、前記受信プロセッサによって行われる方法動作は更に、前記シンボルの表示内で受信された位置を用いて、前記解凍されたイメージに前記シンボルを挿入することを備える。
【請求項34】
請求項33に記載のシステムにおいて、前記受信プロセッサによって行われる方法動作は更に、前記シンボルを前記解凍されたイメージと結合する前に、前記シンボルのための変換パラメータを用いて、前記シンボルを変えることを備える。
【請求項35】
請求項32に記載のシステムにおいて更に、
オリジナルのイメージをスキャンすることと、
認識技術を用いて前記シンボルの表示を生成することと、
前記オリジナルのイメージを圧縮して、圧縮されたイメージを与えることと
を備えた方法動作を行うロジックを実行する送信プロセッサを備える。
【請求項36】
請求項35に記載のシステムにおいて、前記送信プロセッサによって行われる方法動作は、
前記圧縮する動作の前に、前記オリジナルのイメージ内のシンボルをブランクアウトすることと、
前記シンボルを表す画素値を、前記イメージ処理を用いて圧縮された時には、前記シンボルを表す画素値を用いたイメージの圧縮よりもより小さい圧縮されたストリームを生成する値と交換することと、
前記シンボルを、制御、一般情報の伝達、又は誤り補正に利用可能なデータと交換することと
のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項37】
請求項35に記載のシステムにおいて、前記送信プロセッサによって行われる動作方法は、前記格納する動作の後に、前記シンボルを前記オリジナルのイメージとともに圧縮することを含む。
【請求項38】
請求項35に記載のシステムにおいて、前記シンボルは、少なくとも1つの英数字キャラクタであるか、又は少なくとも1つの非英数字グラフィックシンボルである。
【請求項39】
請求項35に記載のシステムにおいて、前記圧縮されたイメージと、前記シンボルの表示とのうちの少なくとも1つは、無線チャネルを用いて送信される。
【請求項40】
請求項39に記載のシステムにおいて、前記無線チャネルはブロードキャストチャネルである。
【請求項41】
請求項39に記載のシステムにおいて、前記圧縮されたイメージと、前記シンボルの表示とは、それぞれのチャネル上で送信される。
【請求項42】
シンボルを持ちスキャンされた映像イメージを処理するコンピュータ製品であって、
前記スキャンされたイメージ内のシンボルを認識し、シンボル情報を与える手段と、
前記イメージを圧縮する手段と
を備える。
【請求項43】
請求項42に記載のコンピュータ製品において、前記シンボルは前記イメージから削除されず、前記圧縮する手段は、前記イメージを前記シンボルとともに圧縮する。
【請求項44】
請求項42に記載のコンピュータ製品において、前記シンボルは、
前記イメージを圧縮する前に、前記イメージのブランクアウトがなされるか、
前記シンボルを取り囲む値に少なくともおおよそ一致している画素値と交換されるか、
制御、一般情報伝達、又は誤り補正のために利用可能なデータと交換されるか
の少なくとも1つがなされる。
【請求項45】
請求項42に記載のコンピュータ製品において、前記シンボル情報は、シンボル位置、シンボルサイズ、シンボルフォント、及びシンボル色のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項46】
請求項42に記載のコンピュータ製品において、前記シンボルは、解凍されたイメージと結合される前に変換される。
【請求項47】
請求項42に記載のコンピュータ製品において更に、
前記圧縮されたイメージを解凍する手段と、
前記シンボル情報を用いて、前記シンボルを前記圧縮されたイメージと結合する手段と
を備える。
【請求項48】
請求項47に記載のコンピュータ製品において更に、
圧縮されたシンボルイメージを解凍する手段を備える。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2006−517354(P2006−517354A)
【公表日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−552136(P2004−552136)
【出願日】平成15年11月7日(2003.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2003/036086
【国際公開番号】WO2004/045199
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】