説明

デジタル映像監視

【課題】映像監視システムを形成する1つ以上の映像監視カメラと共に用いられるための好適な制御システムを提供する。
【解決手段】制御システムは映像データベースモジュールを有し、映像データベースモジュールにおいて、データベース入力は各カメラに対する警報条件を定義する少なくとも1つのセンサ条件を含む。カメラに関連する1つ以上のセンサから1つ以上のセンサ信号を受け取り、カメラに対する警報状態を定義する少なくとも1つのセンサ条件を引き出す、警報条件モジュールがある。1つ以上のセンサ信号が1つ以上のセンサ条件を満たしているということを警報条件モジュールが決定すると、警報条件モジュールは警報信号を出力する。制御システムはモジュール式であり、ネットワーク環境内に分散し得る。帯域幅の制限を避けるために、制御システムはネットワーク帯域幅をモニタし、デジタル画像を表すデジタルデータのスループットを調節する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル映像監視に関し、より詳細には、ネットワーク接続を配線し直すことを必要とせずに先行の監視システムと統合できる、デジタル映像監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
旧式監視システムと共にインストールされる先行技術の監視システムは、ネットワークを完全に配線し直すことを必要とする。このことは、特に、旧式システムがアナログカメラを有し新しいシステムがデジタルである場合にいえることである。全てのカメラを配線し直すことに加え、カメラをトリガーするセンサも配線し直される必要がある。トリガーセンサはカメラに結合され、イベントが生じたことを示すセンサである。たとえば、トリガーセンサは、ドアに取り付けられ、ドアが開くと警報を発するコンタクトスイッチであり得る。監視システム内のトリガーセンサのカメラを全て配線し直さなければならないことは、特に大規模なシステムにおいては極端に時間を消費し、コストがかかる。さらに、一度配線されたシステムの拡張は不可能ではないとしても困難である。さらなるカメラおよびセンサを追加することは、システム全体が配線し直されることを必要とし得る。
【0003】
また、先行技術の監視システムは、通常条件の状態と設定可能な警報条件の状態との間をシステムが自動的にシフトし、異なるカメラからの画像がその状態に応じて記録され格納されるような、連続的なモニタリングを提供しない。さらに、先行技術のシステムは、画像情報の格納をトリガーする警報条件をユーザが定義することを可能にしない。先行技術のシステムはトリガーセンサを含み得るが、トリガーセンサに警報を発させる閾値のパラメータをユーザが定義することを可能にしない。これらの先行技術のシステムは、ユーザが警報条件を設定するために異なるトリガーセンサとトリガーセンサに対する異なるパラメータとを組み合わせることも可能にしない。更に、先行技術のシステムのユーザは、トリガーセンサを選択したりトリガーセンサに対するパラメータを選択したりすることによって警報条件を設けることができない。
【0004】
また、先行技術の映像監視システムは、モジュール式でなく、分散型アーキテクチャ用には設計されていない。たとえば、先行技術の映像監視システムの映像表示部が故障した場合、システムも画像を記録できなくなり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
デジタル映像監視システムは、警報条件モジュールと、表示モジュールと、映像データベースと、映像記録モジュールとを備える、制御システムを含む。映像データベースは、映像監視システム内の各カメラに対するデータベース入力を含み、また、各カメラに対する警報条件に関する入力を含む。警報条件は各カメラに対して異なり得、カメラに関連するトリガーセンサに依存する。警報条件を設けるために、各トリガーセンサに対して異なるトリガーセンサと異なるパラメータとのセットが選択される。このように、映像データベースにおいて複合的な警報セットをユーザが定義できるようにすることによって、複雑な条件が定義され得る。ユーザは、2つ以上のセンサ信号間を含め、各警報条件に対して論理条件を選択し設定し得る。(および、または、より大きい、等しい、等)さらに、ユーザはセンサ信号に関連するパラメータ値を選択し設定し得る。パラメータ値は閾値であり得る。たとえば、気温が70度を超える場合に警報が設定され得る。ユーザはユーザインターフェースモジュールを用いてこれらの変更を行うことができる。ユーザは、1つ以上のカメラを選択し、表示モジュールにその選択されたカメラからの画像を表示装置上へ表示させることもできる。
【0006】
制御システムは、カメラに関連するセンサを連続的にモニタし、カメラに対して2つの区別された動作状態で動作する。警報処理モジュールは、カメラに関連する1つ以上のセンサ信号を受け取ることに基づいて警報条件が発生するまではシステムを通常の状態で動作させる。次いで、カメラに関連する警報条件をセンサ信号が満たす場合、システムはそのカメラに対して警報状態に入る。警報状態は、警報に関連するカメラからの映像画像を映像記録モジュールによって関連するメモリ内へ記録および保存させる。一般的に、警報が発生したという印が制御システムによって表示装置へ提供される。この印は、表示装置上にカメラ画像を表示しているウィンドウの色が変化すること、表示画面上に提示されたテキスト、聞き取ることのできる警報といった形をとり得る。さらに、特定のカメラからの映像が表示装置上に提示されておらず、そのカメラに対するセンサが、警報状態があることを示している場合、画像は表示装置に追加される。カメラが警報条件の状態に入った後、ユーザインターフェースモジュールは、所定のカメラに関連する状態をユーザが変更することを可能にする。
【0007】
システムは、トリガーセンサを配線し直したりネットワーク接続を全て配線し直したりすることを必要とせずに旧式映像監視装備と統合する。ユーザとユーザとの間でデジタルであるシステムは、A/D変換器を追加し、トリガーセンサをモニタする同一のPLC(プログラム可能なロジックコントローラ)を採用することによって旧式アナログシステムと統合できる。
【0008】
システムはモジュール式であり、複数のサーバ間に分散され得る。システムはDCOMまたは別の分散型アーキテクチャを採用し得、その結果、既存のコンピュータネットワークを介して様々なモジュールが個々の機械上で動作できる。このことは配線の必要性を低減し、追加のアクセス制御を提供することができる。したがって、各モジュールはネットワークコンポーネントを含み、モジュールは異なる遠隔の場所に位置し得る。このモジュール式のアプローチは、モジュールのうちの1つが破損または故障してもシステムが機能し続けることを可能にする。また、システムは、ネットワークを介して送られるデータの量を評価することができ、警報条件を有するカメラに関連した画像データに対して優先権を与えることができる。
【0009】
システムがモジュール式であるため、記録コンポーネントおよび表示コンポーネントは独立して動作し、その結果、表示モジュールが故障した場合、画像の記録は続行される。
【0010】
システムがモジュール式であることは、論理的に機能または位置に分けることのできるソフトウエアモジュールの集合を組み合わせることによって、システムがより大きなシステム内に組み込まれることを可能にする。このように、いくつかの建物がそれぞれ映像監視システムを有し得るが、全体のシステムは1つ以上のコントロールポイントからモニタされ制御され得る。
(項目1)
1つ以上の映像監視カメラと共に用いられるためのシステムであって、該システムは、
データベース入力が、各カメラに対する警報状態を定義する少なくとも1つのセンサ条件を含む、映像データベースモジュールと、
カメラに関連する1つ以上のセンサから1つ以上のセンサ信号を受け取り、該カメラに対する警報状態を定義する該少なくとも1つのセンサ条件を引き出す、警報条件モジュールと
を備え、
該1つ以上のセンサ信号が該1つ以上のセンサ条件を満たしているということを該警報条件モジュールが決定した場合に、該警報条件モジュールは警報信号を出力する、システム。
(項目2)
カメラの警報状態が少なくとも複数のセンサ条件によって定義される、項目1に記載のシステム。
(項目3)
映像記録モジュールをさらに備え、該映像記録モジュールが前記警報条件モジュールから前記警報信号を示す信号を受け取った場合に、該映像記録モジュールが前記カメラからの1つ以上のデジタル画像を記録する、項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記カメラによって生じた画像を、該カメラに関連する警告状態が存在するという印と共に表示装置へ出力する表示モジュールをさらに備える、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記警報条件モジュールが通信状態にあり、プログラム可能なロジックコントローラから前記1つ以上のセンサ信号を受け取る、項目1に記載のシステム。
(項目6)
前記映像データベース内の、警報状態を定義する1つ以上のセンサ条件を変更するためのユーザインターフェースモジュールをさらに備える、項目1に記載のシステム。
(項目7)
前記ユーザインターフェースモジュールは、1つ以上の追加のセンサ条件をデータベース入力に追加することを可能にする、項目1に記載のシステム。
(項目8)
各モジュールがネットワークを介して1つ以上の他のモジュールと通信できる、項目1に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目9)
デジタル映像監視システムを操作する方法であって、該方法は、
カメラに関連する1つ以上のセンサ信号をコンピュータへ提供することと、
データベースから該カメラに関する記録にアクセスすることであって、該記録は該カメラに対する警報条件を含んでいる、ことと、
該センサ信号を用いて、該警報条件が満たされたか否かを確認することと、
該警報条件が満たされた場合、警報信号を出力することと
を包含する、方法。
(項目10)
前記警報条件が、1つ以上のセンサ信号に関連する2つ以上の条件の論理的な組み合わせである、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記警報信号が前記カメラからの画像をメモリ内に格納させる、項目9に記載の方法。
(項目12)
前記カメラからの画像を表示装置上に表示することをさらに包含する、項目9に記載の方法。
(項目13)
警報信号が出力された場合、前記カメラに対する画像と関連して警報の印を前記表示装置上に提示させる、項目9に記載の方法。
(項目14)
前記映像監視システム内に複数のカメラが存在し、各カメラは少なくとも1つのセンサに関連している、項目9に記載の方法。
(項目15)
複数のカメラからの画像が前記表示装置上に表示され、
警報信号が出力された場合、該警報信号に関連したカメラに対する該画像のサイズが拡大される、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記データベースからの記録を選択する命令を受け取ることと、
カメラに対する前記警報条件を変更する個別の命令を受け取ることと
をさらに包含する、項目9に記載の方法。
(項目17)
前記警報条件が、センサに関連する1つ以上のパラメータを含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記警報条件が、2つ以上のセンサ信号に関連する値の間での論理的な基準を含む、項目16に記載の方法。
(項目19)
1つ以上のカメラおよび1つ以上のセンサと協動して映像監視システムを形成する制御システムであって、該制御システムは、関連する帯域幅を有するネットワークを介して該カメラのうちの1つ以上のカメラに対する画像を求めるリクエストを受け取り、該システムは、
該ネットワークから該リクエストを受け取り、要求された画像の出力を該1つ以上のカメラから該ネットワークへ提供するための表示モジュールを備え、
該表示モジュールは利用可能なネットワーク帯域幅をモニタし、該利用可能なネットワーク帯域幅に基づいて該出力を該ネットワークに適合させる、制御システム。
(項目20)
前記カメラのうちの1つ以上のカメラに関連する1つ以上のセンサから少なくとも1つのセンサ信号を受け取る警報処理モジュールをさらに備え、該警報処理モジュールが、カメラに対する警報状態が存在するか否かを該少なくとも1つのセンサ信号に一部基づいて決定する、項目19に記載の制御システム。
(項目21)
映像記録モジュールをさらに備え、
前記警報処理モジュールが、カメラに関連する1つ以上のセンサ信号を受け取ることに基づいて警報条件が発生するまでは通常の状態で動作し、次いで警報状態で動作し、該警報に関連する該カメラからの映像画像を、該映像記録モジュールによって関連するメモリ内へ記録および保存させる、項目20に記載の制御システム。
(項目22)
前記出力が、前記1つ以上のカメラからの前記1つ以上の画像の解像度を下げることによって調節される、項目19に記載の制御システム。
(項目23)
前記出力が、警報状態にあるカメラからの前記ネットワーク画像を送ることのみによって調節される、項目20に記載の制御システム。
(項目24)
コンピュータシステム上で動作するためのコンピュータコードを有する、コンピュータプログラム製品であって、該コンピュータコードはデジタル映像監視システムを制御し、該コンピュータコードは、
カメラに関連する1つ以上のセンサ信号を受け取るためのコンピュータコードと、
データベースから該カメラに関する記録にアクセスするためのコンピュータコードであって、該記録は該カメラに対する警報条件を含んでいる、コードと、
該センサ信号を用いて、該警報条件が満たされたか否かを確認し、該警報条件が満たされた場合、警報信号を出力するためのコンピュータコードと
を有する、コンピュータプログラム製品。
(項目25)
前記警報条件が、1つ以上のセンサ信号に関連する2つ以上の条件の論理的な組み合わせである、項目24に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目26)
前記警報信号に関連したカメラからの画像をメモリ内に格納させるためのコンピュータコードをさらに有する、項目24に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目27)
前記カメラからの画像を表示装置上に表示するためのコンピュータコードをさらに有する、項目24に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目28)
警報信号が出力された場合、前記カメラに対する画像と関連して警報の印を前記表示装置上に提示させる、項目24に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目29)
前記映像監視システム内に複数のカメラが存在し、各カメラは少なくとも1つのセンサに関連している、項目24に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目30)
複数のカメラからの画像を前記表示装置上に表示するためのコンピュータコードをさらに有し、警報信号が出力された場合、該警報信号に関連したカメラに対する該画像のサイズが拡大される、項目29に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目31)
前記データベースからの記録を選択する命令を受け取るためのコンピュータコードと、
カメラに対する前記警報条件を変更する個別の命令を受け取るためのコンピュータコードと
をさらに有する、項目24に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目32)
前記警報条件が、センサに関連する1つ以上のパラメータを含む、項目31に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目33)
前記警報条件が、2つ以上のセンサ信号に関連する値の間での論理的な基準を含む、項目31に記載のコンピュータプログラム製品。
(項目34)
前記表示モジュールと前記警報処理モジュールとが、共にネットワーク接続されており、そのため、各モジュールは異なる遠隔の場所に位置することができる、項目20に記載の制御システム。
(項目35)
関連する帯域幅を有するネットワーク内で動作する映像監視システムを制御するための方法であって、該方法は、
該ネットワーク内のユーザインターフェースに関連する位置から得られ、該映像監視システムから複数のカメラのうちの1つ以上のカメラからの画像を送ることを求めるリクエストを受け取ることと、
該1つ以上のカメラからの該画像を取得することであって、該画像はデジタルデータで構成されている、ことと、
送られる該画像の該デジタルデータが該ネットワークの利用可能な帯域幅を超えているか否かを決定することと、
該デジタルデータが該ネットワークの該利用可能な帯域幅を超えなくなるまで該デジタルデータを縮小することと、
該ユーザインターフェースに関連する該位置へ該画像を送ることと
を包含する、方法。
(項目36)
前記画像を形成する前記デジタルデータが、該画像の解像度を下げることによって縮小される、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記デジタルデータが、警報条件に関連する画像のみを送ることによって縮小される、項目35に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、デジタル映像監視システムの一実施形態において採用されているハードウエアを示すブロック図である。
【図2】図2は、デジタル映像監視システムの一実施形態において採用されているソフトウエアのモジュールとモジュール間での通信とを示すブロック図である。
【図2A】図2Aは、ネットワーク環境におけるモジュール式システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図3A】図3Aは、ソフトウエアモジュールの動作方法のフローチャートを示す。
【図3B】図3Bは、ソフトウエアモジュールの動作方法のフローチャートを示す。
【図4】図4は、警報状態および通常状態の相互作用を示す。
【図5】図5は、通常状態に対して3つの動作モードが存在する一実施形態を示す。
【図6】図6は、様々な数のカメラが警報状態にある一実施形態を示す。
【図7】図7は、カメラのうちで表示されている1つのカメラが警報状態にある、グラフィカルユーザインターフェースのスクリーンショットである。
【図8】図8は、カメラのうちで表示されている1つのカメラが警報状態にある、グラフィカルユーザインターフェースの別のスクリーンショットである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面に関連して以下の詳細な説明を参照すれば、以上の本発明の特色をより容易に理解できよう。
【0013】
下記の開示および添付の請求項の範囲において、「モジュール」という用語は、文脈において示されない限り、ソフトウェア実施形態およびハードウェア実施形態の両方とともに、ソフトウェアとハードウェアの結合に適用し得る。
【0014】
図1は、デジタル映像監視システム100の一実施形態において使用されるハードウェアを示すブロック図である。デジタル映像監視システム100は、一つ以上のトリガセンサ(図示せず)を組み入れ、一緒にネットワークされる、一つ以上のカメラ105を含む。デジタル映像監視システム100は、ネットワークを再ワイヤし、トリガセンサのために新しい接触を要求する必要もなく、旧式システムと結合され得る。以前の、既存の旧式ネットワークが使用され得る。例示的な図1において、システムは、旧式システムの一部である100ベースFXイーサネット(登録商標)/ファイバーネットワークを通じて一緒に接続される16個のデジタルカメラ105を含む。Alcatel Omni Stack(登録商標)6100ファイバースイッチ120のようなマルチモードスイッチは、異なるネットワークの間の信号をルートするために使用される。旧式システムは、10/100ベースFXネットワークを含む。旧式システムに新しく追加されるのは、1000ベースFX接続である。両方のネットワークは、画像を受け取り、システムのユーザが表示装置150においてカメラの表示を制御することを許すコンピュータ140およびデジタル映像記録装置130に結合される。コンピュータ140は、ネットワークを通じてデジタル画像を受け取り、デジタル画像を処理し、ユーザが画像を表示することを許し、およびカメラに関連する一つ以上のトリガセンサをモニタするために追加されたソフトウェアも有する。
【0015】
本発明は、アナログモニタリングシステムとも統合し得る。しかしながら、各々のカメラは、出力画像をデジタルデータストリームに変換するためのアナログ−デジタル変換器に結合され、またはマルチモードスイッチが、統合されたアナログ−デジタル変換器を有し得る。更に、システムは、旧式システムのアナログ画像の時分割多重を説明する。
【0016】
異なるネットワーキングの任意選択は、ファイバーチャネル以外にも使用され得る。例えば、電話ネットワークは、新しいネットワークまたは旧式ネットワークのどちらかとして使用され得るが、ネットワークは、好ましくは、データおよび音声接続が区別されるように分割される。
【0017】
映像監視システムにおいて、映像記録装置およびコンピュータは、好ましくは、複数のカメラからのデジタルデータ帯域幅問題を補正できるように、新しく追加された高速ネットワークのバックボーンに結合されるべきである。
【0018】
図1において示されているシステムは例示的であり、システムが、一緒にネットワークされたより多くのカメラおよびより多くのコンピュータを含むモジュール式であるように拡張され得ることが当業者によって理解される。
【0019】
図2は、モジュールおよびデジタル映像監視システム100の一実施形態に使用されるモジュール間の通信を示すブロック図である。システムは、非常にモジュール化されており、モジュールは、一緒にネットワークされる多数のコンピュータを通じて分配され得る。デジタル映像監視システムは、ユーザがシステムをセットアップすることを許す管理モジュール210を含む。管理者は、図2において映像データベース220として識別されるデータベースファイルにおいてパラメータを変更できる。データベース220は、マイクロソフトDAO(データアクセスオブジェクト)インターフェースまたは続編サーバオブジェクトインターフェースのようなネットワークデータベースインターフェース225に結合される。映像データベース220は、管理プログラム210によって使用されるファイルまたはファイルのセットを含む。データベース220は、カメラのリスト、各々のカメラの配置、およびカメラのための警報設定を含む。データベース220は、システムのオペレータのためのアクセス権のテーブルも含み得る。管理者は、表示されるカメラを選択し得る。例えば、システムが25個のカメラを含む場合、管理者は、特定のユーザに16個のカメラのみが利用可能なるように、特権を指定し得る。管理者は、警報のために条件の設定もし得る。警報条件は、カメラに関連する特定のトリガセンサに対するスイッチの閉鎖のような単純な条件になり得、または警報条件は、イベントの複雑な連結になり得る。例えば、カメラは、温度センサを含むカメラに関連する複数のセンサ、ドアに対する接触センサ、および光センサを有し得る。実施例として、管理者は、ドアに対する接触センサが解錠される(ドアが開けられる)場合、および部屋における温度が華氏72度を達する場合にも、警報が生じることを示し得る。従って、条件のうちの一つだけが生じる場合、警報は発生しない。
【0020】
上記されているように、各々のカメラは、一つ以上のトリガセンサに結合されている。映像監視産業において標準になっているのは、PLC(プログラマブルロジック制御)モジュール230の使用である。PLCモジでュール230は、トリガセンサの状態をモニタする。この実施形態において示されている本発明は、PLCモジュールの情報にアクセスする。この情報は、警報処理モジュール240によって引き出される。警報処理モジュールまたはPLCモジュールのどちらかは、センサ信号状態を前もって定義されたソフトウェアプロトコルに翻訳できるインターフェースを含む。警報処理ソフトウェアモジュール240は、ネットワークデータベースインターフェース225を介して、映像データベース220にもアクセスする。そのように、映像データベース220は、リモートコンピュータに配置され得る。同様に、各々の様々なモジュールは、分配されたアーキテクチャに対して設計され、従って、モジュールは、異なるコンピュータシステムにおいて配置され得る。警報処理モジュール240がデータベース220にアクセスする場合、警報処理モジュール240は、各々のカメラおよび関連するトリガセンサに関連する警報条件を得る。トリガセンサの状態が変更した場合、警報処理モジュール240は、警報のために設定された条件をPLCモニタモジュールから得られたトリガセンサの状態に対する変化と比較する。警報条件が生じた場合、警報処理モジュール240は、警報メッセージを表示ソフトウェアモジュール250に送る。表示ソフトウェアモジュール250は、カメラインターフェースモジュール255とインターフェースにおいて接続する。カメラインターフェースモジュール255は、以前の、既存のカメラインターフェースと統合でき、カメラから直接カメラ情報を受け取ることもできる。一実施形態において、カメラインターフェース255はアクティブX制御であるが、異なる生産者(manufacturer)は異なるインターフェースプロトコルを使用し、インターフェースプロトコルは変化し得る。カメラ情報(画像)は、表示モジュール250にパスされる。表示モジュール250
は、次にカメラによって獲得される画像をウィンドウにあるユーザのディスプレイに表示する。ユーザは、各々のカメラおよび動作モードを記録するべきかにおいて、表示されるカメラの数を制御し得る。表示モジュール250は、カメラが警報状態にいるかを示す警報処理モジュール240からの入力も受け取る。カメラが警報状態である場合、表示モジュール250は、警報があることを、カメラウィンドウの周りの枠のように、印(indicia)とともにカメラからの画像をディスプレイに示すようにする。一部の実施形態において、カメラのためのウィンドウはフラッシュし得、または警報条件があることを示すように他の印が表示され得る。例えば、警報は、カメラの表示が表示装置におけるより大きなウィンドウに引き直される(redrawn)ようにする。表示モジュールは、画像が警報状態に関連するまたは通常状態であるかによって、画像の解像度の変更もできる。警報状態が検出された場合、表示モジュールは、通常状態であるカメラに比べより高い解像度において画像を送ることができる。更に、ユーザは、ユーザがより高い解像度において表示されることを望む通常状態における他のカメラを選択するために表示モジュールを使用し得る。従って、表示モジュールは、画像をより高い解像度において送信(transmit)する。
【0021】
システムにおける各々のモジュールは、図2Aに示されているように、ネットワークを介してシステムにおける他のモジュールと結合できる能力を含む。従って、各々のモジュールは、TCP/IPのようなネットワーキングプロトコルを用いてデータ通信を送信および受信するように備えられている。ネットワークにおいてモジュールを分配する能力は、モジュールが異なる位置に配置されることを許すが、他のモジュールからの情報に依然としてアクセスできる。更に、異なるユーザは、画像を、ユーザインターフェース205が各々のユーザに関連するコンピュータに配置されることによって、異なる位置からアクセスできる。システムは、リモート配置において複数のモニタリングステーション206Aを有し得、各々のユーザは、ユーザが見ることを望むカメラ260A、261A、262Aを独立して選択できる。
【0022】
更に、モジュールはシステムとして設計され、システムは、ネットワーク帯域幅をモニタする。ネットワーク帯域幅をモニタすることによって、表示装置206Aを見ているユーザが、ネットワーク270Aにおける帯域幅制限によって警報についての任意の情報を失わないように、システムは、自動的に、警報状態に関連するカメラからの画像を優先する。更に、帯域幅制限は、送信される画像の解像度を減らすが、警報状態に関連する任意のカメラ260Aからのより高い解像度画像を提供することによって、適応される。極限の状態において、表示モジュール250は、ネットワーク帯域幅制限に適応する警報状態にいない画像の送信を止めることができる。所定の実施形態において、システムの帯域幅は前もって決定され、従って、帯域幅を活動的にモニタする必要は無い。しかしながら、表示モジュール250は、ネットワークに送られる画像の帯域幅を依然として説明し、使用される帯域幅の割合をモニタする。従って、使用される帯域幅の割合に基づいて、表示モジュールは、送信される画像の解像度を決定できる。システムは、従って、送信される画像の解像度、要求されるカメラの数、画像にアクセスしているユーザの数、および周知のネットワーク帯域幅に基づく帯域幅状態に、自動的およびダイナミックに適合する。
【0023】
システムがモジュール式であるため、管理モジュールを介するシステムの命令および制御は、リモート配置において保持され得る。
【0024】
システムのモジュール性によっても、表示システムおよび記録システムは、独立している。表示システムが故障した場合、デジタル映像監視システムは、依然として情報を記録することができる。記録ソフトウェアおよび表示ソフトウェアの両方に別々のデータパスがある。図2に示されている実施形態において、映像記録ソフトウェア260は、旧式記録ソフトウェアである。しかしながら、開示されている発明は、そのような実施形態に制限されていない。新しい記録プログラムは、旧式システムに統合され得る。更に、システムに使用されるカメラは、アナログカメラとして示されている。カメラは、D/A変換器210を含む映像エンコーダに結合される。図2において、D/A変換器は、現存する唯一のハードウェアである。全ての他のモジュールは、ソフトウェア構成要素である。映像エンコーダ270は、データをパケット化し、画像データをHTTP表示が可能な形式に変換もする。更に、エンコーダは、画像情報の任意の時分割多重を説明する。
【0025】
示されている実施形態においては、映像エンコーダは、Axis Communicationによって生産される映像エンコーダである。映像エンコーダは、少なくとも二つのセンサ入力、二つの制御入力、制御出力、およびセンサ出力を含む。旧式映像記録ソフトウェアを使用するために、制御出力がセンサ入力にフィードバックされる。警報処理ソフトウェアは、警報状態が映像エンコーダの制御入力に生じたことを示す制御信号を生成する。旧式記録ソフトウェアプログラムは、記録の開始を示すものとしてセンサ信号を期待する。従って、制御信号を使用し、センサ入力の入力として制御信号をループバック様式において送り出すことによって、警報処理ソフトウェアからの制御信号は、センサ信号が出力され、記録ソフトウェアによって受信されるようにし、記録は開始される。このジャンパは、記録が追加のプロトコル信号を生成することなく制御されることを許す。更に、映像エンコーダへの制御信号は、映像レコーダが、映像エンコーダからのセンサ信号出力が形式を変更するように期待するため、アナログ映像信号が異なるサイズのデジタル形式に変換され、サンプリングされるようにする。
【0026】
システムのユーザは、ユーザインターフェース205を使用し、警報状態の認識を示すことによって、警報状態から通常状態へのカメラの状態を制御および変更できる。
【0027】
図3Aおよび図3Bは、ソフトウェアモジュールが動作する方法のフローチャートを示す。第1に、データベースがアクセスされ、記録セットが引き出される(300)。記録セットは、それぞれのカメラに対する警報状態に沿ったそれぞれのカメラの名前および位置を含む。警報条件は、何々より大きい、何々より小さい、等しい、などの、相対的な評価を含み得る。さらに、警報条件は、閾値レベルなどの設定可能なパラメータを含み得る。警報処理モジュールは記録セットを引き出す。次に、カメラが起動される(310)。それぞれのカメラはオンにされ、通常の設定にセットされる。トリガセンサがまた読み出され、警報処理ソフトウェアモジュールは、トリガセンサからの信号と、記録セット情報とを比較する。次いでシステムは、ユーザ対話、または、生じる警報を待機する(320)。イベントが生じた場合、システムは、それが警報かどうかを確認するためにチェックする(325)。それが警報である場合、カメラ状態は更新される(330)。表示ソフトウェアは、警報が、表示上の一部の印を含むことによって生じたことを示す。例えば、カメラ画像を表示するウィンドウは、異なる色の境界を用いて囲まれ得る。カメラの状態変化はまた、警報が生じたことを示すために更新される。それが警報である場合、テキストは、警報のタイプを示す、警報リストに追加される(340)。例えば、トリガセンサは、温度センサ、接触センサ、煙センサなどであり得る。警報は、火災、温度の上昇、侵入者、または他のタイプの警報があることを示し得る。システムは次いで、その警報が現在生じているかどうかを決定する。トリガセンサの状態のチェックが実行される(345)。警報がまだ継続している場合、システムはフローチャート上の点Bに戻る。イベントがアラームではない場合、次いでシステムは、図3Bにおける点Aに行く。ついでシステムは、イベントがユーザ入力であるかどうかをクエリする(350)。その答えがノーである場合、システムは、そのイベントが終了要求である場合は終了し、または、点Bに戻るかのいずれかである。そのイベントがユーザ入力である場合、システムは、そのユーザが、特定のカメラの視野のサイズを増加するように要求するかどうかをチェックする(352)。その答えがイエスである場合、システムは、変量を変更し、カメラを拡大させる(355)。システムは次いで、カメラをより大きくされたサイズのウィンドウに引きなおし(redraw)、ラベルを更新および引きなおす(357)。システムは次いで、点Bへと継続する。ユーザ入力がカメラの視野を拡大しない場合、システムは、ユーザが、表示からカメラの画像を取り除くことを所望するかどうかを問い合わせる(360)。ユーザがカメラの画像を取り除きたくない場合、システムは、カメラが警報された状態にあるかどうかを問い合わせる(362)。カメラが警報された状態にある場合、ユーザは、そのユーザが、警報されたカメラの表示からの画像を取り除くことができないことを通知される(365)。システムは次いで、点Bに戻る。カメラが警報されない場合、カメラは、オフとしてマークされ、カメラは、表示ウィンドウから取り除かれ、残りのカメラウィンドウの全ては、表示内に適合するようにサイズ調整される(367)。ユーザがカメラから画像をオフにすることを要求しない場合、システムは、ユーザが、警報の状態を変更することを要求しているかどうかを問い合わせる(370)。その答えがイエスである場合、視覚表示は、警報が承認されたことの印を用いて、警報されたカメラウィンドウをマークするが、その警報はまだアクティブである(372)。システムは次いで、全てのカメラ警報が承認されたかどうかを問い合わせる(375)。その答えがイエスである場合、カメラのウィンドウの輪郭(境界)は、警報状況に関連された色から通常の状況に変更されるが、アスタリスクなどのような印は、カメラ/トリガセンサがまだ警報状態にあることを示したままである(377)。システムは次いで、ウィンドウをサイズ調整および引きなおし、そのウィンドウは点Bに戻る。全てのアラームがユーザによって承認されない場合、システムは点Bに戻る。
【0028】
ユーザが警報状態を変更することを選択しない場合、システムは次いで、データベースを再構成するかどうか、ユーザによって要求されているかどうかをチェックする(380)。この点においてシステムは、ユーザが、データベースを変更する権利を与えられているかどうかを確認するために、ユーザの状態をチェックし得る。この問い合わせに対する答えがイエスである場合、システムは、ユーザが変更したいことを確認しようとする(382)。ユーザは、警報の制約、カメラの名前、および、どのカメラが表示されているかなどを含む、警報設定を変更することができる。ユーザがデータベースにおける設定を変更しない場合、システムは点Bに戻る。ユーザがデータベースに変更を加える場合、次いでデータベースは更新される(385)。コマンドは警報処理ソフトウェアモジュールに送信され、データベースが更新され、その記録セットが再び、警報処理ソフトウェアモジュールにダウンロードされることを示す(387)。システムは次いで、点Cに戻る。適切な権利を有する管理者またはユーザは、警報をトリガするために、イベントの組み合わせを、警報が要求するなどの、警報を設定することができることは理解されるべきである。例えば、警報は、火災や洪水が生じた場合のみに、警報が発せされ得る。そのような場合、温度センサは、特定の温度に達っし得なければならず、水位レベルインジケータは、警報が生じる前に、特定のレベルに達する必要があり得る。認可されたユーザは、一つ以上のセンサが、それぞれのセンサに対して、警報および閾値パラメータを生じさせるかどうかの変更するための制御を有する。
【0029】
図3Aに戻り、イベントが警報である場合(335)、そのユーザは、警報を承認し得る。ユーザが警報を承認する場合(347)、システムは、警報リスト表示からのテキストを取り除く(348)。システムは次いで、カメラがまだ警報されているかどうかを問い合わせる(349)。カメラがまだ警報状態にある場合(警報条件が存在するように、トリガセンサがセットされる)、次いでシステムは点Bに戻る。カメラがもはや警報状態にない場合、表示ソフトウェアは、更新されたラベルに沿った表示スクリーン上のカメラの画像を表示するウィンドウを引きなおす。すなわち、通常の状態を示すラベルへと戻る(390)。
【0030】
図3Aおよび図3Bのフローチャートは、継続的なループとして動作することは明らかである。
【0031】
図4は、警報状態および通常状態の対話を示す。システムは、多くの時間、通常の状態の下で動作する。図3Aおよび図3Bに関して説明されるようなソフトウェアルーチンは、警報状態のためのトリガセンサを監視し続ける。警報状態が生じた場合、システムは、自動的に、警報状態になる。システムが警報状態にある場合、そのシステムは、ユーザがその状態を承認するまで、その状態のままである。システムのユーザは、表示装置上のグラフィックインターフェースが提供され、その表示装置は、カメラからの画像が表示される、一つ以上のウィンドウを示す。警報が生じた場合、グラフィックウィンドウは、赤い境界などの、ウィンドウの周りの境界に沿ってアラームが生じることを示すテキストを用いて更新される。カメラからの画像が、現在表示されず、そのカメラのセンサが警報状態を経験しない場合、新しいウィンドウがそのカメラに提供される。ユーザは次いで、警報が生じていることを承認することができる。これは、システムを警報モードから取り出し、そのシステムを通常状態にリセットさせる。承認が生じた場合、警報を有していたカメラのウィンドウはリセットされ、その結果、テキストは、警報が生じていること、および、ウィンドウの周りの境界が通常状態の色に戻っていることをもはや示さない。ユーザが警報を承認した場合、および、警報状態がまだ存在する場合、アスタリスクまたは他のインジケータは、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)にマークされ、GUIは、センサが、まだ警報された状態にあることを示すが、システムは、通常状態に戻っている。
【0032】
図5は、通常状態の動作の3つのモードを示す。ユーザは、ユーザがどのカメラに表示させたいか、および、何の情報を格納したいかを決定することができる。例えば、マニュアルモード510において、ユーザは、表示させるカメラを選択する。そのユーザは、表示する一つまたは多数のカメラを選択し得る。マニュアルモード510において、ユーザはシステムを監視し、通常状態においては、任意のカメラからの画像がメモリに記録および格納されることはない。ユーザがサイクルモード520を選択する場合、そのユーザは、ディスプレイ上に永続的に表示させる一つ以上のカメラを選択し得るが、少なくとも一つのウィンドウは、残りのカメラを介して巡回する。例えば、8つの可能なカメラが存在する場合、ユーザはカメラ1〜3(521)を永続的に表示するために選択し得、第4のウィンドウ525において、システムは、カメラ4〜8を介して巡回する。サイクルモードにおいて、システムは、メモリ記憶装置に情報を記録および格納しない。S.S.530とマークされた第3のモードにおいて、ディスプレイは、マニュアルモードとほぼ同じように動作するが、全てのカメラからの全ての情報が、デジタル形式においてメモリ540に記録される。図に示されたカメラの数は例示のために提供されており、そのシステムは、固定されたカメラの数に限定されない。
【0033】
図6は、表示スクリーン610A、B、C、および記憶装置620A、B、Cを示し、異なる数のカメラが警報状態の下で使用されている場合を示す。単一のカメラが使用され、警報状態が生じた場合、ディスプレイ610Aは変更され、その結果、テキストインジケータは、例えば、「警報#1」が提供され、カメラのウィンドウはその境界の色を変更する。他の印は、警報が、画像の点滅または境界の点滅を有するなどの、アラームが生じていることを示すために使用され得る。警報状態の間、関連する警報状態を有するそれぞれのカメラは、その画像をメモリ620Aに格納させる。表示ウィンドウ610Bが、4つのみのカメラが表示可能であり、システムにおいて4つのカメラが存在するように、サイズを合わされた場合、表示610Bはそれぞれのカメラを示し、警報が一つ以上のカメラに生じた場合、アラームが生じている一つ以上のインジケータが提供される。例えば、図において、カメラ1〜3(612B)はそれぞれ警報を有する。テキストメッセージが提供され、警報が存在するカメラウィンドウのそれぞれは、変更された境界の色を有する。警報状態が生じた場合、システムは、自動的にカメラの画像を記録し始める。4つより多いカメラが存在し、4つのみのカメラが、表示装置610C上のウィンドウのサイズ調整のために、表示されることが可能な場合、一つ以上のウィンドウ615Cは回転する。警報が、表示されていないカメラのうちの一つに生じた場合、ウィンドウは起動され、そのカメラを表示し、警報状態が生じていることの一部の印を有する。4つより多いカメラが同時に警報状態を経験する場合、ディスプレイ610Cは、異なるウィンドウにおける画像を回転させ、その結果、ユーザはそれぞれの警報状態にあるカメラを閲覧することができる。再び、図において参照されるカメラの数は例示のためであり、システムは、固定したカメラの数を有すのではなく、また、カメラは表示装置上に表示され得るカメラの数に限定されないことは理解されるべきである。警報状態を経験するそれぞれのカメラにとって、カメラからのデジタル画像はメモリ620A、620B、および620Cに格納される。
【0034】
図5および図6は、表示装置上の画像を表示するためのスペースよりも、多くの画像が存在する場合、巡回されるビデオ画像を示すが、しかしながら、警報および通常状態の両方における画像を表示する他の方法が存在する。例えば、ユーザは、カメラの群にざっと目を通すことが可能である。他の実施形態においては、カメラからの現在の画像が、過去に最も頻繁に要求されたいずれかのカメラ、または、所定の過去の時間期間に亘って要求されたカメラに基づいて表示され得る。ソフトウェアにより、また、ユーザは、表示されるカメラの優先順位を付けることが可能であり、その結果、高順位をマークされたカメラは、警報状態のイベントにおける表示から取り除かれる、最後の画像である。カメラからの画像を表示するための他の変形は、本発明の範囲から逸脱することなく使用され得ることを、当業者は理解するべきである。
【0035】
図7は、ユーザグラフィカルインターフェースを示すスクリーンショットである。この実施形態において、16台のカメラが同時に可視であり、それらのカメラのうちの一つである、右上隅にあるAC#2(710)が警報を経験している。AC#2(710)のカメラのウィンドウの周りの境界が変化しているゆえ、警報状態は識別可能である。スクリーンの右に、利用可能である16台の可能なカメラのそれぞれのカメラが、チェックボックス(720)と一緒にリストされ、チェックされている場合、それは、カメラからの画像が表示されていることを示す。この図において、「全てのカメラを選択する」が選択されると、16台全てのカメラが同時に表示される。
【0036】
図8は、異なるスクリーンショットを示す。このスクリーンショットは、16台の可能なカメラのうちの6台のみが選択され、ユーザに表示されていることを示す。このスクリーン710において、AC#2は警報状態を経験している。AC#2のためのスクリーン710は、サイズが増加され、それが警報状態にあることを示す。その画像のサイズを大きくすることによって、ユーザは、より良く、警報の原因を識別することができる。AC#2のウィンドウ710の回りの境界が、通常状態において動作するカメラのウィンドウの回りの境界とは異なる色に変化されるゆえ、AC#2はまた、警報状態を経験していると識別され得る。
【0037】
本発明の様々な例示的な実施形態が開示されているが、様々な変更または修正がなされ得、本発明の真の範囲から逸脱することなく、本発明の利点の一部を達成することは、当業者によって明らかであるべきである。これらおよび他の明白な修正は、添付された請求の範囲によってカバーされることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上のカメラと2つ以上のセンサと表示デバイスと協働して映像監視システムを形成する制御システムであって、
前記制御システムは、関連帯域幅を有するネットワークを介して前記2つ以上のカメラのうちの2つ以上のカメラからリアルタイム画像を前記表示デバイスに送信するためのリクエストを受信し、
前記制御システムは、
リアルタイム画像に対する前記リクエストを受信し、前記2つ以上のカメラのうちの2つ以上のカメラから前記リクエストされた画像の前記表示デバイスへの出力を提供する表示モジュールであって、前記表示モジュールは、利用可能なネットワーク帯域幅をモニタし、前記2つ以上のカメラのうちの1つ以上のカメラからの1つ以上の画像の画像データサイズを調節するが、警報状態にあるカメラからの画像が落とされないように、警報状態にあるカメラからの画像に優先順位およびより高い解像度を提供することによって、前記利用可能なネットワーク帯域幅に基づいて前記出力を自動的に調節する、表示モジュールと、
1つ以上のセンサからの少なくとも1つのセンサ信号を受信する警報処理モジュールであって、各センサは、前記2つ以上のカメラのうちの1つ以上のカメラに関連し、前記警報処理モジュールは、前記少なくとも1つのセンサ信号に部分的に基づいてカメラが警報状態にあるかどうかを決定し、前記表示モジュールは、カメラが警報状態にある場合を示す入力を前記警報処理モジュールから受信する、警報処理モジュールと
を備える、制御システム。
【請求項2】
映像記録モジュールをさらに備え、
前記警報処理モジュールは、カメラに関連する1つ以上のセンサ信号を受信することに基づいて警報条件が発生するまでは通常の状態で動作し、次いで警報状態で動作し、警報に関連するカメラからの映像画像を、前記映像記録モジュールによって関連メモリへ記録および保存させる、請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
各モジュールが異なる遠隔の場所に位置することができるように前記表示モジュールおよび前記警報処理モジュールがネットワーク接続される、請求項1に記載の制御システム。
【請求項4】
前記表示モジュールは、利用可能なネットワーク帯域幅が限界値よりも低い場合に、警報状態にないカメラからの画像の出力をストップするようにさらに動作する、請求項1に記載の制御システム。
【請求項5】
関連帯域幅を有するネットワーク内で動作する映像監視システムを制御する方法であって、
前記方法は、
前記ネットワーク内のユーザインターフェースに関連する場所から生じたリクエストであって、前記映像監視システム内の複数のカメラのうちの1つ以上のカメラからのリアルタイム画像の送信のリクエストを受信することと、
前記複数のカメラのうちの2つ以上のカメラから前記画像を取得することであって、前記画像はデジタルデータで構成されている、ことと、
送信される前記画像の前記デジタルデータが利用可能な帯域幅を超えているかどうかを決定することと、
前記複数のカメラのうちの1つ以上のカメラが警報状態にあるかどうかを決定することと、
前記リアルタイム画像の画像データサイズを縮小するが、警報状態にあるカメラに関連する前記リアルタイム画像に優先順位およびより高い解像度を与えることによって、前記デジタルデータが前記利用可能な帯域幅を超えなくなるまで前記デジタルデータを自動的に縮小することと、
表示デバイス上への表示のために、前記ユーザインターフェースに関連する場所に前記画像を送信することと
を含み、
前記カメラが警報状態にあるかどうかを決定することは、
1つ以上のセンサからの少なくとも1つのセンサ信号を受信することであって、各センサは前記複数のカメラのうちの1つ以上のカメラに関連する、ことと、
前記少なくとも1つのセンサ信号に部分的に基づいてカメラの警報状態が存在するかどうかを決定することと
を含む、方法。
【請求項6】
前記デジタルデータを縮小するステップは、利用可能なネットワーク帯域幅が限界値よりも低く抑えられている場合に、警報状態に関連しない画像のデジタルデータの送信をストップすることをさらに含む、請求項5に記載の映像監視システムを制御する方法。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−41311(P2011−41311A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−227975(P2010−227975)
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【分割の表示】特願2006−541356(P2006−541356)の分割
【原出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【出願人】(506168945)インターグラフ ソフトウェアー テクノロジーズ カンパニー (10)
【Fターム(参考)】