説明

データ処理装置、情報表示装置及びデータベース作成方法

【課題】所定のエリアにおいて道路交通調査データから算出される旅行速度に基づいて推奨通過道路を設定するようにして、適切に設定された推奨通過道路を即座に使用して、より適切な経路の探索又は案内を可能にするようにする。
【解決手段】所定のエリアに含まれる道路区間に関する道路交通調査データを取得するデータ取得手段と、前記道路交通調査データに含まれる平均車速に基づき、所定の道路区間を推奨通過道路として設定するデータ処理手段と、設定された推奨通過道路に関するデータを含むデータベースを作成するデータベース作成手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置、情報表示装置及びデータベース作成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に搭載されたナビゲーション装置においては、道路地図データに基づいて、設定された出発地から目的地までの最適な経路を探索して、表示手段に表示するようになっている。この場合、前記出発地から目的地までの距離が最短となるように経路を探索したり、所要時間が最短となるように経路を探索するようになっている。
【0003】
また、車両の運転者がその経験に基づいて見つけ出した空いている道、すなわち、空き道を利用することができるように、探索された経路に沿って走行した場合と、探索された経路から外れて前記空き道を走行した場合との比較結果に基づいて、前記空き道を追加登録して、以降の経路探索や経路表示に使用する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平7−168995号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、空き道を実際に走行して結果を比較しない限り、前記空き道を走行した場合に所要時間が短縮されるか否かを判断することができず、前記空き道を経路探索や経路表示に使用することができなかった。
【0005】
本発明は、前記従来の問題点を解決して、所定のエリアにおいて道路交通調査データから算出される旅行速度に基づいて推奨通過道路を設定するようにして、適切に設定された推奨通過道路を即座に使用して、より適切な経路の探索又は案内を可能にするデータ処理装置、情報表示装置及びデータベース作成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのために、本発明のデータ処理装置においては、所定のエリアに含まれる道路区間に関する道路交通調査データを取得するデータ取得手段と、前記道路交通調査データに含まれる平均車速に基づき、所定の道路区間を推奨通過道路として設定するデータ処理手段と、設定された推奨通過道路に関するデータを含むデータベースを作成するデータベース作成手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、所定のエリアにおいて道路交通調査データから算出される旅行速度に基づいて推奨通過道路を設定するようになっている。これにより、適切に設定された推奨通過道路を即座に使用して、より適切な経路の探索又は案内を可能にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】
本実施の形態におけるデータ処理装置は、交通情報に含まれるデータ及び道路交通調査データを処理し、情報表示装置において使用されるデータを格納したデータベースを作成するようになっている。ここで、前記データ処理装置は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の記憶手段、キーボード、マウス等の入力手段、CRT、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示手段、通信インターフェイス等を備えるコンピュータであり、例えば、サーバであるが、パーソナルコンピュータであってもよく、いかなる種類のコンピュータであってもよい。なお、前記データ処理装置は、車両用ナビゲーション装置において使用されるような探索データ等を含む地図データを記憶手段に格納する。すなわち、該記憶手段は、各種のデータファイルを備え、経路を探索するための探索データの他、探索された経路に沿って案内図を表示したり、他の案内情報を表示したりするために、施設データ等の各種のデータを格納する。さらに、前記記憶手段には、道路種別、道路を構成する単位であるリンクに関する情報も含む、道路データも格納されている。
【0010】
なお、前記交通情報は、例えば、VICS(R)(道路交通情報通信システム:Vehicle Information & Communication System)によって提供される交通情報であるVICS(R)情報、その他の交通情報提供センタが提供する交通情報、プローブカー等のプローブ手段が提供する交通情報等であり、いかなる種類のものであってもよいが、ここでは、説明の都合上、VICS(R)情報であるものとして説明する。
【0011】
また、前記道路交通調査データは、特定の調査機関が道路における交通データ、例えば、交通量、車速、所要時間等の調査を行った結果を収集したデータである。そして、道路における交通データの調査はいかなる種類のものであってもよいが、本実施の形態においては、説明の都合上、道路交通センサスであるものとして説明する。ここで、道路交通センサスとは国土交通省が実施する全国道路・街路交通情勢調査のことであり、その結果を示すデータとしての道路交通センサスのデータは公表されている。道路交通センサスは、全国各地における道路や街路について網羅的に実施されるものであるので、道路交通センサスのデータのカバー範囲は、VICS(R)情報のカバー範囲よりも広くなっている。そのため、VICS(R)情報が提供されていなくても、道路交通センサスのデータが提供されているリンクは、多数存在する。また、前記道路交通センサスのデータには、例えば、歩行者の交通量、バス停留所施設の設置数、交通事故件数等のように多数のデータが含まれているが、ここでは、ピーク時平均旅行速度としての混雑時平均旅行速度を道路交通センサスのデータとして利用する。
【0012】
ところで、前記VICS(R)による交通情報であるVICS(R)情報には、道路種別情報、位置、渋滞区間の距離、渋滞度、旅行時間等の情報とともに、VICS(R)リンクIDが含まれる。該VICS(R)リンクIDは、道路を所定の交差点毎に分割して規格化された走行案内用リンクとしてのVICS(R)リンクに付与された識別番号である。また、前記VICS(R)情報には、各VICS(R)リンクにおける始点及び終点の座標、始点から終点までの距離等の情報も含まれている。
【0013】
なお、VICS(R)リンクには、渋滞度、及び、当該VICS(R)リンクを通過するための所要時間であるリンク旅行時間が提供されるVICS(R)リンクと、渋滞度は提供されるがリンク旅行時間が提供されないVICS(R)リンクとがある。現在では、渋滞度及びリンク旅行時間が提供されるVICS(R)リンクの総計は約3万〔km〕であり、リンク旅行時間が提供されずに渋滞度が提供されるVICS(R)リンクの総計は約3万〔km〕である。また、前記渋滞度は、「渋滞」、「混雑」、「渋滞なし」及び「不明」の4種類であり、例えば、一般道の場合、旅行速度VがV≦10〔km/h〕であると「渋滞」、10<V≦20〔km/h〕であると「混雑」、V>20〔km/h〕であると「渋滞なし」と定義されている。
【0014】
ところで、前記道路データに含まれるリンクとVICS(R)リンクとは同一のものではない。リンクとは、道路を構成する単位であり、通常、三叉(さ)路以上の交差点を境界にして区切られている。なお、該交差点は、交通信号灯器の設置されている交差点だけでなく交通信号灯器の設置されていない交差点も含むものである。そのため、1本の道路におけるリンクの数は一定でない。なお、道路の行政道路属性が変化する点もリンクの境界として取り扱われる。そして、通常のナビゲーション装置においては、道路を構成するそれぞれのリンク、すなわち、道路リンクを識別する識別番号としての道路リンクIDが付与される。なお、一般的に、道路リンクの方がVICS(R)リンクよりも細分化されている。そこで、通常のVICS(R)機能を備えるナビゲーション装置と同様に、前記データ処理装置においては、道路リンクIDと前記VICS(R)リンクIDとの間の変換テーブル(対照表)を有し、前記VICS(R)リンクIDに基づいて、対応する道路リンクIDを特定することができるようになっている。
【0015】
また、前記道路交通センサスのデータは道路区間毎に提供されるようになっている。そして、該道路区間は、前記道路データに含まれるリンクと同一のものでなく、また、VICS(R)リンクとも同一のものではない。例えば、前記道路区間が、一般的に、3〜5〔km〕の長さであるのに対し、前記リンクは、一般的に、300〜500〔m〕の長さである。そのため、前記データ処理装置は、前記道路区間をリンクに変換し、道路交通センサスのデータをリンクに関連付けて使用するようになっている。
【0016】
そして、前記データ処理装置は、速度パターンを作成するために全国を適切な大きさのエリアに分割するための分割処理を行うようになっている。この場合、前記データ処理装置は、例えば、二次メッシュに基づいて分割処理を行うようになっている。
【0017】
ここで、前記二次メッシュは、「JIS X 0410−1976 地域メッシュコード」に規定される統合地域メッシュにおける10倍地域メッシュである。そして、前記二次メッシュは、一辺が10〔km〕程度の矩(く)形領域であり、財団法人日本デジタル道路地図協会によって作成された「全国デジタル道路地図データベース」では、日本全国が4713枚の二次メッシュによって構成される。なお、前記VICS(R)情報は、各二次メッシュ内の交通情報を規定する情報であり、各二次メッシュ内において道路の上下線別にユニークなVICS(R)リンクIDが付与されている。また、前記データ処理装置は、都道府県単位、市町村単位に基づいて分割処理を行うこともできるし、他の基準等に基づいて、任意に分割処理を行って、任意にエリアを設定することもできる。例えば、○○地方、○○市中心部、○○交差点付近、○○地区等の社会的な通称に該当する地域をエリアとして設定することもできる。
【0018】
本実施の形態において、前記データ処理装置は統計的交通情報データベースを備え、該統計的交通情報データベースには、過去におけるVICS(R)情報等の交通情報のデータが蓄積されている。さらに、前記統計的交通情報データベースには、道路交通センサスのデータも格納されている。そして、前記データ処理装置は、設定されたエリアの各々に関し、エリア内に存在するリンクであって、前記交通情報としてのVICS(R)情報が提供されているリンクのすべてについて、時刻に対応する車速の変化を統計的交通情報データベースから取得し、統計処理を実行して前記エリアに関する車速の変化の平均値を作成する。該車速の変化の平均値は、1日毎の24時間における車速の変化を示すデータであって、車速と時刻との関係、すなわち、車速の一日における変化を示すデータである。さらに、前記データ処理装置は、前記データ、すなわち、エリアに関する車速の変化の平均値を対象として、所定の期間、例えば、週単位、月単位、四半期単位、又は、年単位毎に統計処理を実行し、前記エリアに関する車速の変化の期間毎の標準パターンを、前記データの統計値として作成する。該統計値としての標準パターンは、平均値とともに標準偏差を含むものであり、車速の一日における変化の平均値を示す曲線及び車速の標準偏差を示す曲線として表すことができる。
【0019】
そして、前記データ処理装置は、作成された統計値としての標準パターンを前記エリア内における時刻と車速との関係を示す標準パターンとして設定する。なお、VICS(R)情報が提供されているリンクの数があらかじめ設定された閾(しきい)値、例えば、100未満である場合には、エリアに関する車速の変化の平均値として有意な値を得ることができないと考えられるので、標準パターンを設定しないことが望ましい。
【0020】
また、前記データ処理装置は、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間について、前記道路交通センサスのデータを利用してラッシュ時における平均車速を求める。この場合、前記道路交通センサスのデータに含まれる平日及び休日のピーク時平均旅行速度としての混雑時平均旅行速度を、該当する道路区間についての平日及び休日のラッシュ時における平均車速、すなわち、区間平均車速として設定する。なお、前記ラッシュ時は、任意に設定することができるが、ここでは、平日の場合、7時〜9時及び17時〜19時であり、休日の場合、9時〜20時であるとする。
【0021】
さらに、前記データ処理装置は、前記ラッシュ時における前記標準パターンの平均値に平均標準偏差を加算した値を算出し、算出された値を前記エリアにおける車速閾値として設定する。そして、前記データ処理装置は、該当するエリア内において、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間のすべてについてのラッシュ時における区間平均車速の値と前記車速閾値とを比較し、ラッシュ時における区間平均車速の値が前記車速閾値以上となっている道路区間を抽出する。なお、ラッシュ時における区間平均車速の値と車速閾値との比較は、平日及び休日について、それぞれ、行われる。そして、平日及び休日ともにラッシュ時における平均車速としての区間平均車速の値が車速閾値以上となっている道路区間を推奨通過道路としての空き道として設定する。
【0022】
そして、前記データ処理装置は、各エリアについて設定された道路区間を特定するデータを含むデータベースを作成する。なお、該データベースには、標準パターン、ラッシュ時における区間平均車速、車速閾値等のデータが含まれていてもよい。そして、作成されたデータベースは、データ処理装置の内部における記憶手段に格納されてもよいし、データ処理装置に接続された外部記憶装置に格納されてもよい。
【0023】
なお、機能の観点から、前記データ処理装置は、所定のエリアに含まれる道路区間に関する道路交通調査データを取得するデータ取得手段、前記道路交通調査データに含まれる平均車速に基づき、所定の道路区間を空き道として設定するデータ処理手段、及び、設定された空き道に関するデータを含むデータベースを作成するデータベース作成手段を有するものである。
【0024】
このようにして作成されたデータベースに格納されるデータは、情報表示装置においてより適切な経路を探索したり、適切な経路案内を行ったりするために使用される。ここで、前記情報表示装置は、例えば、乗用車、トラック、バス、オートバイ等の車両に搭載された車両用ナビゲーション装置であるが、CRT、液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示手段を備え、出発地から目的地までの経路を探索する機能を有するものであれば、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等いかなるものであってもよい。
【0025】
前記情報表示装置は、車両用ナビゲーション装置のように設定された目的地までの経路を探索する経路探索機能を有するものである場合、前記データベースのデータを使用して設定された目的地までの経路を探索するとともに探索された経路の案内、すなわち、経路案内を行う。なお、前記情報表示装置は、VICS(R)情報が提供されているリンクに関しては、VICS(R)情報を使用して経路を探索するとともに経路案内を行い、VICS(R)情報が提供されていないリンクに関しては、前記データベースのデータを使用して経路を探索するとともに経路案内を行うことが望ましい。
【0026】
また、前記情報表示装置は、通常のPDAや携帯電話機のように、経路探索機能を有していないものである場合、情報提供センタ等に配設された情報提供サーバ等のように経路探索機能を有し、探索された経路についての情報、すなわち、経路情報を通信によって提供する外部装置にアクセスすることにより、必要な経路情報を取得し、前記データベースのデータを使用して経路案内を行う。この場合、前記情報表示装置は、VICS(R)情報が提供されているリンクに関しては、VICS(R)情報を使用して経路案内を行い、VICS(R)情報が提供されていないリンクに関して、前記データベースのデータを使用して経路案内を行うことが望ましい。
【0027】
なお、前記情報表示装置は、前記データベースのデータが格納されたCD−ROM、DVD、磁気ディスク、メモリカード等のような取り外し可能な記憶媒体を装着することによって前記データベースのデータを取得してもよいし、情報提供センタ等に配設された情報提供サーバ等のように、前記データベースのデータを通信によって提供する外部装置にアクセスすることにより、前記データベースのデータを取得してもよい。そして、前記情報表示装置は、機能の観点から、前記データベースのデータを取得するデータ取得手段、取得されたデータベースのデータを使用して、設定された目的地までの経路案内処理を実行する経路案内処理実行手段、及び、実行された経路案内処理の結果を表示する表示手段とを有する。
【0028】
次に、前記構成のデータ処理装置がデータベースを作成する動作について説明する。
【0029】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるデータ処理装置の動作を示すフロ−チャートである。
【0030】
ここでは、エリアは二次メッシュと一致するように設定されているものとする。そのため、データ処理装置は、まず、エリアとしての二次メッシュを指定する。そして、該二次メッシュ内において道路交通センサスのデータが提供されている道路区間の中から山道を除外する。これは、山道は、区間平均車速が高くても空き道とするには適していないと考えられるからである。例えば、50〔%〕以上の区間が山道である道路区間を山道として除外することが望ましい。また、有料道路も区間平均車速が高くても空き道とするには適していないと考えられるので、有料道路である道路区間を除外することが望ましい。
【0031】
続いて、前記データ処理装置は、VICS(R)があるか否かを判断する。すなわち、前記二次メッシュ内においてVICS(R)情報が提供されているリンクの数があらかじめ設定された閾値、例えば、100以上であるか否かを判断する。VICS(R)情報が提供されているリンクの数が閾値以上であれば、二次メッシュに関する車速の変化の平均値として有意な値を得ることができると考えることができる。
【0032】
そこで、VICS(R)がある場合、前記データ処理装置は、平日のラッシュ時の平均車速にその平均標準偏差σを加算した車速を閾値として演算する。この場合、前記データ処理装置は、前記二次メッシュ内に存在するリンクであって、VICS(R)情報が提供されているリンクのすべてについて、時刻に対応する車速の変化を統計的交通情報データベースから取得し、統計処理を実行して前記二次メッシュに関する車速の変化の平均値を作成する。さらに、前記データ処理装置は、前記車速の変化の平均値を対象として統計処理を実行し、前記二次メッシュに関する車速の変化の標準パターンを作成する。そして、平日のラッシュ時における前記標準パターンの平均値に平均標準偏差σを加算した値を算出し前記二次メッシュにおける車速閾値として設定する。なお、平日の場合、前記ラッシュ時は7時〜9時及び17時〜19時とする。ここで、標準パターンの平均値に平均標準偏差σを加算した値を車速閾値とするのは、本当に車速が高く早く通過することのできる道路区間を空き道として設定するためである。そのため、2σ、3σを加算した値を車速閾値としてもよい。
【0033】
続いて、前記データ処理装置は、平日において閾値以上の車速の区間を抽出する。この場合、前記データ処理装置は、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間について、前記道路交通センサスのデータに含まれる平日の混雑時平均旅行速度をラッシュ時における区間平均車速として設定する。そして、平日のラッシュ時における区間平均車速の値が前記車速閾値以上となっている道路区間を抽出する。
【0034】
続いて、前記データ処理装置は、休日のラッシュ時の平均車速にその平均標準偏差を加算した車速を閾値として演算する。この場合、前記データ処理装置は、休日のラッシュ時における前記標準パターンの平均値に平均標準偏差を加算した値を算出し前記二次メッシュにおける車速閾値として設定する。なお、休日の場合、前記ラッシュ時は9時〜20時とする。ここで、標準パターンの平均値に平均標準偏差を加算した値を車速閾値とするのは、平日の場合と同様に、本当に車速が高く早く通過することのできる道路区間を空き道として設定するためである。
【0035】
続いて、前記データ処理装置は、休日において閾値以上の車速の区間を抽出する。この場合、前記データ処理装置は、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間について、前記道路交通センサスのデータに含まれる休日の混雑時平均旅行速度をラッシュ時における区間平均車速として設定する。そして、休日のラッシュ時における区間平均車速の値が前記車速閾値以上となっている道路区間を抽出する。
【0036】
また、VICS(R)があるか否かを判断してVICS(R)がない場合、前記データ処理装置は、閾値の車速を車速設定デフォルト値とコスト係数とから演算する。この場合、前記データ処理装置は、通常のナビゲーション装置において、一般道での平均車速に相当する車速として考えられ、初期値、すなわち、デフォルト値として設定されている車速設定デフォルト値を使用する。なお、該車速設定デフォルト値は、通常30〔km/h〕に設定されている。さらに、通常のナビゲーション装置において、経路探索等を行う際に使用されるコスト係数も使用する。なお、該コスト係数は0.9であるものとする。そして、次の式(1)によって閾値の車速としての車速閾値を演算する。
30〔km/h〕÷0.9=33.3〔km/h〕 ・・・式(1)
続いて、前記データ処理装置は、平日において閾値以上の車速の区間を抽出する。この場合、前記データ処理装置は、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間について、前記道路交通センサスのデータに含まれる平日の混雑時平均旅行速度をラッシュ時における区間平均車速として設定する。そして、平日のラッシュ時における区間平均車速の値が前記車速閾値、すなわち、33.3〔km/h〕以上となっている道路区間を抽出する。
【0037】
続いて、前記データ処理装置は、休日において閾値以上の車速の区間を抽出する。この場合、前記データ処理装置は、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間について、前記道路交通センサスのデータに含まれる休日の混雑時平均旅行速度をラッシュ時における区間平均車速として設定する。そして、休日のラッシュ時における区間平均車速の値が前記車速閾値、すなわち、33.3〔km/h〕以上となっている道路区間を抽出する。
【0038】
そして、前記データ処理装置は、抽出された区間の中から平日、休日で共通の区間をさらに抽出し、処理を終了する。ここで、前記データ処理装置は、VICS(R)がある場合については、すなわち、VICS(R)情報が提供されているリンクの数が閾値以上である二次メッシュについては、標準パターンの平均値に平均標準偏差を加算した値としての車速閾値を比較の対象として、平日のラッシュ時における区間平均車速の値が車速閾値以上となっている道路区間、及び、休日のラッシュ時における区間平均車速の値が車速閾値以上となっている道路区間の両方に該当する道路区間を抽出し、空き道として設定してデータベースを作成する。また、VICS(R)がない場合については、すなわち、VICS(R)情報が提供されているリンクの数が閾値未満である二次メッシュについては、前記式(1)で演算された車速閾値を比較の対象として、平日のラッシュ時における区間平均車速の値が車速閾値以上となっている道路区間、及び、休日のラッシュ時における区間平均車速の値が車速閾値以上となっている道路区間の両方に該当する道路区間を抽出し、空き道として設定してデータベースを作成する。
【0039】
ここで、平日及び休日ともにラッシュ時における区間平均車速の値が車速閾値以上となっている道路区間を空き道とするのは、曜日と無関係に空いていて、車速が高く早く通過することのできる道路区間を選択することによって、混んでいる可能性を低減するためである。なお、前記道路区間は、二次メッシュとは無関係に設定されるので、1本の道路区間が複数の二次メッシュに跨(またが)って設定されることがある。このような道路区間については、いずれかの二次メッシュに関して空き道として設定されたときには、他の二次メッシュに関して空き道として設定されるようにすることが望ましい。
【0040】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 二次メッシュを指定する。
ステップS2 山道を除外する。
ステップS3 VICS(R)があるか否かを判断する。VICS(R)がある場合はステップS4に進み、VICS(R)がない場合はステップS8に進む。
ステップS4 平日のラッシュ時の平均車速にその平均標準偏差を加算した車速を閾値として演算する。
ステップS5 平日において閾値以上の車速の区間を抽出する。
ステップS6 休日のラッシュ時の平均車速にその平均標準偏差を加算した車速を閾値として演算する。
ステップS7 休日において閾値以上の車速の区間を抽出する。
ステップS8 閾値の車速を車速設定デフォルト値とコスト係数とから演算する。
ステップS9 平日において閾値以上の車速の区間を抽出する。
ステップS10 休日において閾値以上の車速の区間を抽出する。
ステップS11 抽出された区間の中から平日、休日で共通の区間をさらに抽出し、処理を終了する。
【0041】
このように、本実施の形態において、データ処理装置は、各エリアに関し、エリア内に存在するリンクであって交通情報が提供されているリンクのすべてについて、時刻に対応する車速の変化を取得して統計処理を実行し、エリアに関する車速の変化の期間毎の標準パターンを作成し、ラッシュ時における前記標準パターンの平均値に平均標準偏差を加算した値を車速閾値とする。また、前記エリア内に存在するリンクであって道路交通センサスのデータが提供されている道路区間に関して、前記道路交通センサスのデータに含まれる混雑時平均旅行速度をラッシュ時における区間平均車速として設定する。そして、該区間平均車速が車速閾値以上の道路区間を空き道として設定し、設定された空き道に関するデータを格納するデータベースを作成するようになっている。
【0042】
そのため、ラッシュ時であっても空いていて、車速が高く早く通過することのできる空き道を、混雑している箇所を迂(う)回するための迂回路として設定することができる。また、前記空き道に関するデータを使用することによって、より適切な経路探索、経路案内等を行うことができる。これにより、情報表示装置は、前記データベースのデータを使用することによって、空き道に関するデータを使用して経路探索、経路案内等を行うことができ、より適切な経路探索、経路案内等を行うことができる。
【0043】
また、前記データ処理装置は、平日及び休日の各々について平均車速が平日及び休日の各々について演算された車速閾値以上の道路区間を抽出し、平日及び休日の両方について抽出された道路区間を空き道として設定する。すなわち、平日及び休日ともにラッシュ時における平均車速としての区間平均車速の値が車速閾値以上となっている道路区間を空き道として設定するようになっている。そのため、曜日と無関係に常に空いていて、車速が高く早く通過することのできる可能性が極めて高い道路区間を空き道として設定することができる。これにより、経路として選択された空き道を実際に走行してみたら、混雑していて所要時間がより長くなってしまった、という可能性を低減することができ、空き道の信頼性を向上させることができる。
【0044】
さらに、VICS(R)情報が提供されているリンクの数が閾値未満のエリアに関しては、車速設定デフォルト値に基づいて車速閾値を演算するようになっている。そのため、VICS(R)情報が提供されているリンクの数が少ないエリアにおいても空き道を設定することができ、空き道に関するデータをより広範な地域で使用することができる。
【0045】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0046】
図2は本発明の第2の実施の形態におけるデータ処理装置の動作を示すフロ−チャートである。
【0047】
本実施の形態において、データ処理装置は、車速閾値と比較することなく、ラッシュ時における区間平均車速に基づいて空き道として設定するようになっている。そのため、データ処理装置は車速閾値を設定する必要がないので、VICS(R)情報等の交通情報を使用する必要がない。
【0048】
まず、データ処理装置は、エリアとしての二次メッシュを指定する。そして、該二次メッシュ内におけるセンサス区間、すなわち、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間の数を算出する。なお、道路交通センサスのデータは日本全国の3万5千の道路区間について提供され、該道路区間の総延長距離は19万〔km〕であり、各道路区間の平均距離は5.4〔km〕である。また、一般道について、道路交通センサスのデータは3万4千の道路区間について提供され、該道路区間の総延長距離は18万〔km〕であり、高速道路について、道路交通センサスのデータは1千の道路区間について提供され、該道路区間の総延長距離は1万〔km〕である。
【0049】
続いて、前記データ処理装置は、二次メッシュ内において道路交通センサスのデータが提供されている道路区間の中から有料道路を除外する。これは、該有料道路は、走行するために料金を支払う必要があり、区間平均車速が高くても空き道とするには適していないと考えられるからである。
【0050】
続いて、前記データ処理装置は、二次メッシュ内において道路交通センサスのデータが提供されている道路区間の中から短区間を除外する。ここで、該短区間とは距離が所定の閾値未満である道路区間であり、前記閾値は750〔m〕に設定することが望ましい。これは、通常のナビゲーション装置において使用される道路データに含まれるリンクの長さの平均値が250〔m〕であるので、平均的なリンクを迂回するために1辺が前記リンクと同程度の長さの3辺からなるコ字状の迂回路を設定した場合、該迂回路の距離が750〔m〕以上必要となるからである。なお、前記閾値は、任意に変更することができる。
【0051】
続いて、前記データ処理装置は、二次メッシュ内において道路交通センサスのデータが提供されている道路区間の中から山道を除外する。これは、山道は、区間平均車速が高くても空き道とするには適していないと考えられるからである。例えば、50〔%〕以上の区間が山道である道路区間を山道として除外することが望ましい。
【0052】
続いて、前記データ処理装置は、平日の混雑時平均旅行速度を高い順にソートし、一番高い区間を1つ抽出する。この場合、前記データ処理装置は、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間のすべてについて、前記道路交通センサスのデータに含まれる平日の混雑時平均旅行速度をラッシュ時における区間平均車速として設定する。そして、平日のラッシュ時における平均車速としての区間平均車速を高い順に並べ、該ラッシュ時における区間平均車速が一番高い道路区間を抽出する。
【0053】
続いて、前記データ処理装置は、休日の混雑時平均旅行速度を高い順にソートし、一番高い区間を1つ抽出する。この場合、前記データ処理装置は、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間のすべてについて、前記道路交通センサスのデータに含まれる休日の混雑時平均旅行速度をラッシュ時における区間平均車速として設定する。そして、休日のラッシュ時における区間平均車速を高い順に並べ、該ラッシュ時における区間平均車速が一番高い道路区間を抽出する。
【0054】
そして、前記データ処理装置は、抽出された区間の中から平日、休日で共通の区間をさらに抽出する。ここで、前記データ処理装置は、平日のラッシュ時における区間平均車速について抽出された道路区間、及び、休日のラッシュ時における区間平均車速について抽出された道路区間の両方に該当する道路区間を所定数抽出する。
【0055】
続いて、前記データ処理装置は、平日、休日で共通する区間数が閾値以上であるか否かを判断する。すなわち、抽出された前記両方に該当する道路区間の数が、あらかじめ設定された閾値としての道路区間数閾値以上であるか否かを判断する。ここで、該道路区間数閾値は、任意に設定することが可能であるが、例えば、該当する二次メッシュ内において道路交通センサスのデータが提供されている道路区間の数の25〔%〕とする。これは、過去の経験から、道路交通センサスのデータが提供されている道路区間の1/4程度が区間平均車速が比較的高く、空き道として設定することができると考えられるためである。
【0056】
そして、平日、休日で共通する区間数が閾値以上でない場合、前記データ処理装置は、平日の抽出区間を混雑時平均旅行速度が高い順に1つ増加する。この場合、前記データ処理装置は、平日のラッシュ時における区間平均車速について未だ抽出されていない道路区間の中から平日のラッシュ時における区間平均車速が一番高い道路区間を抽出することによって、平日のラッシュ時における区間平均車速について抽出された道路区間の数を1つだけ増加させる。
【0057】
続いて、前記データ処理装置は、休日の抽出区間を混雑時平均旅行速度が高い順に1つ増加する。この場合、前記データ処理装置は、休日のラッシュ時における区間平均車速について未だ抽出されていない道路区間の中から休日のラッシュ時における区間平均車速が一番高い道路区間を抽出することによって、休日のラッシュ時における区間平均車速について抽出された道路区間の数を1つだけ増加させる。
【0058】
続いて、前記データ処理装置は、再び、抽出された区間の中から平日、休日で共通の区間をさらに抽出し、前述の動作を繰り返して実行する。この場合、前記データ処理装置は、抽出された平日、休日で共通の区間、すなわち、両方に該当する道路区間の数が、あらかじめ設定された閾値としての道路区間数閾値以上となるまで、前述の動作を繰り返して実行する。そして、両方に該当する道路区間の数があらかじめ設定された閾値としての道路区間数閾値以上となると、所定数の道路区間が抽出されたことになるので、前記データ処理装置は、続いて、抽出されなかった道路区間の中から、区間平均車速が平日及び休日ともに40〔km/h〕以上の道路区間を抽出する。続いて、抽出された道路区間の中から、区間平均車速が平日及び休日ともに10〔km/h〕以下の道路区間を除去して、前記データ処理装置は処理を終了し、抽出した所定数の道路区間を空き道として設定してデータベースを作成する。
【0059】
ここで、平日及び休日ともにラッシュ時における区間平均車速の値が高い道路区間を空き道とするのは、前記第1の実施の形態と同様に、曜日と無関係に空いていて、車速が高く早く通過することのできる道路区間を選択することによって、混んでいる可能性を低減するためである。なお、前記道路区間は、二次メッシュとは無関係に設定されるので、1本の道路区間が複数の二次メッシュに跨って設定されることがある。このような道路区間については、いずれかの二次メッシュに関して空き道として設定されたときには、他の二次メッシュに関して空き道として設定されるようにすることが望ましい。
【0060】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 二次メッシュを指定する。
ステップS22 センサス区間数を算出する。
ステップS23 有料道路を除外する。
ステップS24 短区間を除外する。
ステップS25 山道を除外する。
ステップS26 平日の混雑時平均旅行速度を高い順にソートし、一番高い区間を1つ抽出する。
ステップS27 休日の混雑時平均旅行速度を高い順にソートし、一番高い区間を1つ抽出する。
ステップS28 抽出された区間の中から平日、休日で共通の区間をさらに抽出する。
ステップS29 平日、休日で共通する区間数が閾値以上であるか否かを判断する。平日、休日で共通する区間数が閾値以上である場合はステップS32に進み、平日、休日で共通する区間数が閾値以上でない場合はステップS30に進む。
ステップS30 平日の抽出区間を混雑時平均旅行速度が高い順に1つ増加する。
ステップS31 休日の抽出区間を混雑時平均旅行速度が高い順に1つ増加する。
ステップS32 抽出されなかった道路区間の中から、平日及び休日ともに40〔km/h〕以上の道路区間を抽出する。
ステップS33 抽出された道路区間の中から、平日及び休日ともに10〔km/h〕以下の道路区間を除去する。
【0061】
このように、本実施の形態において、データ処理装置は、各エリアに関し、エリア内に存在するリンクであって道路交通センサスのデータが提供されている道路区間に関して、前記道路交通センサスのデータに含まれる混雑時平均旅行速度をラッシュ時における区間平均車速として設定し、区間平均車速が高い順に道路区間を抽出し、抽出された道路区間の数が道路区間数閾値以上となると、抽出した道路区間を空き道として設定し、設定された空き道に関するデータを格納するデータベースを作成するようになっている。
【0062】
そのため、データ処理装置は車速閾値を設定する必要がないので、VICS(R)情報等の交通情報を使用する必要がなく、処理を容易に短時間で行うことができる。また、VICS(R)情報が提供されているリンクの数が少ないエリアにおいても空き道を設定することができ、空き道に関するデータを広範な地域で使用することができる。
【0063】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるデータ処理装置の動作を示すフロ−チャートである。
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるデータ処理装置の動作を示すフロ−チャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)所定のエリアに含まれる道路区間に関する道路交通調査データを取得するデータ取得手段と、
(b)前記道路交通調査データに含まれる平均車速に基づき、所定の道路区間を推奨通過道路として設定するデータ処理手段と、
(c)設定された推奨通過道路に関するデータを含むデータベースを作成するデータベース作成手段とを有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
前記データ処理手段は、前記平均車速の高い順に所定数の道路区間を抽出して推奨通過道路として設定する請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
(a)前記平均車速は平日及び休日の各々について設定されており、
(b)前記データ処理手段は、平日及び休日の各々について平均車速が高い順に道路区間を抽出し、平日及び休日の両方について抽出された所定数の道路区間を推奨通過道路として設定する請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
(a)前記データ取得手段は前記エリアに含まれるリンクに関する交通情報を取得し、
(b)前記データ処理手段は、取得した交通情報に基づいてエリア毎の車速閾値を演算し、前記平均車速が演算された車速閾値以上の道路区間を推奨通過道路として設定する請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記データ処理手段は、取得した交通情報に基づいてエリアに関する車速の変化の標準パターンを作成し、該標準パターンに基づいて車速閾値を演算する請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
(a)前記平均車速は平日及び休日の各々について設定されており、
(b)前記データ処理手段は、平日及び休日の各々について平均車速が平日及び休日の各々について演算された車速閾値以上の道路区間を抽出し、平日及び休日の両方について抽出された道路区間を推奨通過道路として設定する請求項4又は5に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
(a)請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ処理装置によって作成されたデータベースのデータを取得するデータ取得手段と、
(b)取得されたデータベースのデータを使用して、設定された目的地までの経路案内処理を実行する経路案内処理実行手段と、
(c)実行された経路案内処理の結果を表示する表示手段とを有することを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
(a)道路交通調査データに含まれる平均車速に基づき、所定の道路区間を推奨通過道路として設定し、
(b)設定された推奨通過道路に関するデータを含むデータベースを作成することを特徴とするデータベース作成方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−162299(P2006−162299A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−350251(P2004−350251)
【出願日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】