データ変更装置、データ変更方法及びプログラム
【課題】タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を動的に低減することが可能なデータ変更装置を提供する。
【解決手段】 タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を変更するデータ変更装置であり、タイムシフト用リングバッファ31の使用状態に応じて、当該タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減する。
【解決手段】 タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を変更するデータ変更装置であり、タイムシフト用リングバッファ31の使用状態に応じて、当該タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タイムシフト機能を搭載した番組録画装置がある。タイムシフト機能は、リアルタイムで視聴中の放送データを録画しながらその録画している放送データを所定時間あるいは最初から遡って視聴したり、リアルタイムで視聴中の放送データを一旦停止し、その一旦停止した放送シーンの放送データから視聴を再開したりする機能である。
【0003】
また、タイムシフト機能を用いて録画する放送データのデータ品質は、ユーザ操作によって任意に機器に設定できる。しかし、現状のタイムシフト機能では、機器に設定されたデータ品質でタイムシフト用リングバッファに放送データを一様に記録している。このため、放送データの記録を一旦開始した後は、その機器に設定されたデータ品質を動的に変更することができない。その結果、例えば、録画する放送データのデータ品質を高品質モード(例えば、高い画質モード)として機器に設定し、その機器に設定された高品質モードで放送データの記録を開始してしまうと、タイムシフト用リングバッファに記録する放送データのデータ量の増加に伴い、ハードディスクを圧迫してしまうことになる。
【0004】
一方、タイムシフト機能を用いてタイムシフト用リングバッファに記録した放送データの利用頻度は一様でないと考えられる。例えば、未再生の放送データは後で利用される可能性が高く、再生済の放送データは後で利用される可能性が低いと考えられる。
【0005】
このため、利用される可能性が低いと考えられる放送データのデータ量を低減すれば、タイムシフト用リングバッファに記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスクを圧迫しないようにすることが可能となる。
【0006】
即ち、タイムシフト用リングバッファに記録した放送データのデータ量を動的に低減することが可能であれば、タイムシフト用リングバッファに記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスクを圧迫しないようにすることが可能となる。
【0007】
このようなことから、タイムシフト用リングバッファに記録した放送データのデータ量を動的に低減することが可能なシステムの開発が必要視されることになる。
【0008】
なお、本発明より先に出願された技術文献として、ディスクストレージの空き記録容量を検知して所定の空き記録容量以下になった場合、あるいはディスクストレージに記録した時間から所定時間が経過した場合、あるいは最終視聴時間から所定時間が経過した場合に、記録済みの放送番組データを低レートのデータとして再記録し、記録容量を確保する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
また、記憶手段に格納される映像及び音声信号を、その格納時よりもビットレートを落として再圧縮して記憶手段に格納し、映像及び音声信号の容量を縮減する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
【0010】
また、記憶装置の空き容量が予め指定した第1のパラメータ以下になった時に、記憶装置のデータに対する符号化圧縮を行い、自動的に記憶装置の空き容量を一定以上確保する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2003−189243号公報
【特許文献2】特開2000−341627号公報
【特許文献3】特開2001−94935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記特許文献1〜3には、データを圧縮することでメモリ容量を確保する点について開示されている。しかし、上記特許文献1〜3には、タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を動的に低減する点については何ら記載もその必要性についても示唆されていない。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、上述した課題である、タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を動的に低減することが可能なデータ変更装置、データ変更方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
【0015】
<データ変更装置>
本発明にかかるデータ変更装置は、
タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更するデータ変更装置であって、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とする。
【0016】
本発明にかかるデータ変更装置は、
タイムシフト用リングバッファと、
放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した放送データを前記リングバッファに記録する記録手段と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更手段と、を有し、
前記変更手段は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とする。
【0017】
<データ変更方法>
本発明にかかるデータ変更方法は、
放送データを受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する記録工程と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更工程と、を有し、
前記変更工程は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とする。
【0018】
<プログラム>
本発明にかかるプログラムは、
放送データを受信する受信処理と、
前記受信処理で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する記録処理と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更処理と、をコンピュータに実行させ、
前記変更処理は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態の番組録画装置の構成例を示す図である。
【図2】本実施形態の制御部1の機能構成例を示す図である。
【図3】第1の実施形態のデータ品質の低減処理を示す第1の図である。
【図4】第1の実施形態のデータ品質の低減処理の具体例を示す図である。
【図5】第1の実施形態のデータ品質の低減処理を示す第2の図である。
【図6】第2の実施形態のデータ品質の低減処理を示す図である。
【図7】第2の実施形態のデータ品質の低減処理の具体例を示す図である。
【図8】第3の実施形態のデータ品質の低減処理を示す図である。
【図9】第3の実施形態のデータ品質の低減処理の具体例を示す図である。
【図10】第4の実施形態の番組録画装置の構成例を示す図である。
【図11】第4の実施形態の制御部1の機能構成例を示す図である。
【図12】管理用データベース32のデータ構成例を示す第1の図である。
【図13】第4の実施形態のデータ品質の低減処理を示す図である。
【図14】管理用データベース32のデータ構成例を示す第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<本実施形態のデータ変更装置の概要>
まず、図1、図2を参照しながら、本実施形態のデータ変更装置の概要について説明する。
【0022】
本実施形態のデータ変更装置は、タイムシフト用リングバッファ31と、放送データを受信する受信手段(チューナ4に相当)と、受信手段4で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する記録手段11と、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を変更する変更手段12と、を有して構成する。そして、変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31の使用状態に応じて、そのタイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減する。これにより、本実施形態のデータ変更装置は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用リングバッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。なお、放送データのデータ量の低減方法としては、放送データを圧縮したり、放送データを削除したりする方法などが挙げられるが、放送データそのものを削除することでデータ量を効果的に低減することができる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明では、データ変更装置を番組録画装置として説明する。但し、本実施形態のデータ変更装置は、番組録画装置に限定されるものではない。
【0023】
(第1の実施形態)
<番組録画装置の構成例>
まず、図1を参照しながら、本実施形態の番組録画装置の構成例について説明する。本実施形態の番組録画装置は、タイムシフト機能を有して構成する。タイムシフト機能は、地上デジタル波等の放送を受信し、その受信した地上デジタル放送の放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する。そして、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データをタイムシフトで再生する。
【0024】
本実施形態の番組録画装置は、図1に示すように、制御部1、メモリ2、ハードディスク3、チューナ4、入力部5、出力部6を有して構成する。
【0025】
制御部1は、メモリ2に格納されたOSや本実施形態特有のプログラムに従って、番組録画装置全体の制御を行う。また、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減するための制御を行う。
【0026】
メモリ2は、OSや本実施形態特有のプログラムを格納する記憶領域(ROM)、制御部1の各種処理等で用いる作業用の記憶領域(RAM)を持つ。
【0027】
ハードディスク3は、各種データを保持する外部記憶領域で、タイムシフト用リングバッファ31に割り当てる領域を持つ。
【0028】
チューナ4は、出力部6に出力するためのデジタル放送信号を受信する。
【0029】
入力部5は、番組録画装置を操作するための操作情報を制御部1に入力する。例えば、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データの再生要求を受け付け、その再生要求を制御部1に入力する。
【0030】
出力部6は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データを出力する。
【0031】
図1では、タイムシフト用リングバッファ31は、ハードディスク3の記憶領域を用いて構成した。しかし、タイムシフト用リングバッファ31は、放送データを一時的に記録することが可能であれば、あらゆる記憶領域を用いて構成することが可能である。
【0032】
また、チューナ4が受信する放送信号は、地上デジタル以外のテレビ放送(例えば、地上アナログ、衛星デジタル(BS、CS)でもよく、またテレビ放送の他に、ラジオ放送等も受信するように構築することも可能である。
【0033】
<制御部1の機能構成例>
次に、図2を参照しながら、本実施形態の制御部1の機能構成例について説明する。制御部1は、メモリ2に格納された本実施形態特有のプログラムを読み込むことで、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減するための制御を行うことになる。
【0034】
制御部1は、記録手段11と、変更手段12と、再生手段13と、を有して構成する。
【0035】
記録手段11は、チューナ4が受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に順次記録する。また、記録手段11は、変更手段12によりデータ量を低減した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する。放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録するタイミングは、番組録画装置の起動やアプリケーションの起動に伴い、チューナ4が放送データの受信を開始した時となる。
【0036】
変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を変更する。本実施形態では、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減する。データ量を低減するデータとしては、画像データや音声データなどが挙げられる。
【0037】
再生手段13は、放送データの再生要求を受け付けた場合に、その再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する。
【0038】
<データ量の低減処理>
次に、図3を参照しながら、放送データのデータ量を低減する際の処理動作について説明する。記録手段11は、チューナ4で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に順次記録しているものとする。
【0039】
再生手段13は、再生要求を受け付けた場合に(ステップA1/Yes)、その再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する(ステップA2)。これにより、ユーザは、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データを視聴することが可能となる。
【0040】
変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生回数が所定回数以上になったか否かを判断する(ステップA3)。変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生回数が所定回数以上になった場合に(ステップA3/Yes)、その再生手段13により再生した放送データのデータ量を低減する(ステップA4)。
【0041】
データ量の低減方法は、特に限定するものではなく、公知の手法が適用可能である。例えば、放送データを圧縮したり、放送データを削除したりする方法などが挙げられる。この場合の圧縮方法も公知の手法が適用可能である。なお、放送データそのものを削除することでデータ量を効果的に低減することができる。
【0042】
また、データ量を低減する際の低減量も特に限定するものではなく、様々な手法を用いてデータ量を低減するように構築することが可能である。例えば、データ量を一度に所定量だけ低減させたり、データ量を複数回に分けて所定量だけ低減させたりする方法が挙げられる。具体的には、タイムシフト用リングバッファ31に記録されている放送データのデータ量(Q)が1回で所定のデータ量(Q1)になるように一度に所定量(ΔQ)だけ低減するようにする(Q1=Q−ΔQ)。または、データ量(Q)が所定回数(α)で所定のデータ量(Q1)になるように所定の値(Δq)ずつ段階的に低減するようにする(Q1=Q−Δq×α)。
【0043】
記録手段11は、変更手段12によりデータ量を低減した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する(ステップA5)。
【0044】
<本実施形態の番組録画装置の作用・効果>
このように、本実施形態の番組録画装置は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データを所定回数再生した場合に、その所定回数再生した放送データのデータ量を低減する。これにより、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を動的に低減し、放送データのデータ量を低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用バッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。
【0045】
例えば、上述した図3に示すステップA3の『所定回数』を1回と仮定した場合の具体例について図4を参照しながら以下に説明する。
【0046】
チューナ4が放送データの受信を開始すると、記録手段11は、チューナ4が受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する(図4(a);記録開始)。
【0047】
図4(a)は、AM9:00に放送データの記録を開始した場合を示している。記録ポインタ位置は、記録手段11がタイムシフト用リングバッファ31に放送データをリアルタイムで記録している位置(現在時刻)を示している。この場合、記録開始時刻と現在時刻とが一致する。
【0048】
記録開始10分後、再生要求を受け付けると、再生手段13は、その再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する。
【0049】
図4(b)は、タイムシフト用リングバッファ31に最初に記録した記録開始位置(記録開始時刻AM9:00)から再生を行う旨の再生要求を受け付けた場合を示しており、再生ポインタ位置がタイムシフト用リングバッファ31の最初の記録開始位置(記録開始時刻AM9:00)にあることを示している。再生ポインタ位置は、再生手段13がタイムシフト用リングバッファ31から放送データを読み出している位置(再生時刻)を示している。この場合、再生時刻と記録開始時刻とが一致する。また、図4(b)の場合は、再生ポインタ位置と記録ポインタ位置とが異なるため、再生ポインタ位置と記録ポインタ位置との間のデータは、未再生放送データとなる。
【0050】
変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生回数が1回以上となった場合に、その再生した放送データのデータ量を低減する。図4(c)は、再生開始20分後の状態=記録開始30分後の状態を示しており、タイムシフト用リングバッファ31の最初の記録開始位置(記録開始時刻AM9:00)から20分間連続して放送データを再生した状態を示す。このため、再生ポインタ位置が図4(b)に示す時刻(AM9:00)から20分後(AM9:20)に変移している。
【0051】
本実施例では、変更手段12は、再生手段13により1回以上再生した放送データのデータ量を低減するため、図4(c)に示すように、記録開始時刻(AM9:00)から再生時刻(AM9:20)までの放送データを圧縮し、データ量を低減している。図4(c)に示す番号(1〜8)は、データ量を低減した放送データの順番を示し、記録開始時刻(AM9:00)の放送データ(1)から順にデータ量を低減している。
【0052】
図4に示す実施例では、図4(b)に示すように、タイムシフト用リングバッファ31に記録している放送データをリアルタイムで再生せずに(記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とを同期させずに)、記録開始時刻(AM9:00)から10分経過後(AM9:10)に、記録開始時刻(AM9:00)の放送データから再生することにした(記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とを10分間異ならせた状態にした)。そして、記録開始時刻(AM9:00)から20分間連続して放送データを再生することにした。このため、タイムシフト用リングバッファ31には、データ量を低減していない放送データ(記録ポインタ位置と再生ポインタ位置との間の未再生放送データ)と、データ量を低減した放送データ(再生ポインタ位置より後の再生済放送データ)と、が記録された状態となる。
【0053】
これにより、変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データの再生回数に応じて、その放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用リングバッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。
【0054】
また、変更手段12は、所定回数以上再生した再生済放送データのみのデータ量を低減するため、所定回数以上再生していない未再生放送データについては、高品質(画質)で再生して視聴することが可能となる。その結果、本実施形態の番組録画装置は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データの中で、将来利用頻度が低いと考えられる放送データのみのデータ量を効率的に低減することが可能となる。
【0055】
なお、上述した図3に示す処理動作では、再生手段13により再生した放送データの再生回数が所定回数以上になった場合に(ステップA3/Yes)、放送データのデータ量を低減することにした(ステップA3)。しかし、ステップA3の判定を行わずに、図5に示すように、再生手段13により再生した放送データのデータ量を全て低減するように構築することも可能である(ステップA'4、A'5)。この図5に示す処理動作の場合には、データ量(Q)が所定回数(α)で所定のデータ量(Q1)になるように所定の値(Δq)ずつ段階的に低減するように構築することが好ましい(Q1=Q−Δq×α)。これにより、再生回数が多い放送データほどデータ量を低減させることが可能となる。
【0056】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0057】
第1の実施形態では、再生手段13により処理回数以上再生した放送データのデータ量を低減することにした。
【0058】
第2の実施形態では、放送データをタイムシフト用リングバッファ31にリアルタイムに記録している現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減する。これにより、放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録している現在時刻を基準にし、その現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することが可能となる。以下、図6を参照しながら、本実施形態のデータ量の低減方法について説明する。
【0059】
変更手段12は、記録ポインタ位置(現在時刻)から所定時間以上過去の放送データが記録されているか否かを判断する(ステップB1)。記録ポインタ位置は、記録手段11がタイムシフト用リングバッファ31に放送データをリアルタイムで記録している位置(現在時刻)を示す。
【0060】
変更手段12は、記録ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データが記録されている場合は(ステップB1/Yes)、記録ポインタ位置より所定時間以上過去の放送データのデータ量を低減する(ステップB2)。この場合、変更手段12は、最も過去の放送データから順にデータ量を低減する。
【0061】
記録手段11は、変更手段12によりデータ量を低減した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する(ステップB3)。
【0062】
<本実施形態の番組録画装置の作用・効果>
このように、本実施形態の番組録画装置は、放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録している現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減する。これにより、放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録している現在時刻を基準にし、その現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することが可能となる。
【0063】
例えば、上述した図6に示すステップB1の『所定時間』を10分と仮定した場合の具体例について図7を参照しながら以下に説明する。
【0064】
チューナ4が放送データの受信を開始すると、記録手段11は、チューナ4が受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する(図7(a);記録開始)。
【0065】
図7(a)は、AM9:00に放送データの記録を開始した場合を示している。記録ポインタ位置は、記録手段11がタイムシフト用リングバッファ31に放送データをリアルタイムで記録している位置(現在時刻)を示している。この場合、記録開始時刻と現在時刻とが一致する。
【0066】
変更手段12は、記録ポインタ位置(現在時刻)から10分以上過去の放送データが記録されている場合は、記録ポインタ位置(現在時刻)から10分以上過去の放送データのデータ量を低減する。
【0067】
図7(b)は、記録開始30分後の状態を示しており、タイムシフト用リングバッファ31の最初の記録開始位置(記録開始時刻AM9:00)から30分間連続して記録した状態を示す。このため、記録ポインタ位置が図7(a)に示す時刻(AM9:00)から30分後(AM9:30)に変移している。
【0068】
本実施例では、記録ポインタ位置(現在時刻AM9:30)から10分(AM9:20)以上過去の放送データのデータ量を低減するため、図7(b)に示すように、記録開始時刻(AM9:00)からAM9:20までの放送データを圧縮し、データ量を低減している。図7(b)に示す番号(1〜8)は、データ量を低減した放送データの順番を示し、記録開始時刻(AM9:00)の放送データ(1)から順にデータ量を低減している。
【0069】
これにより、変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31に放送データを記録した記録時間に応じて、その放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用リングバッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。
【0070】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
【0071】
第3の実施形態は、再生手段11により再生している放送データの再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減する。これにより、再生手段11により再生している放送データの再生時刻を基準にし、その再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することが可能となる。以下、図8を参照しながら、本実施形態のデータ量の低減方法について説明する。
【0072】
再生手段13は、再生要求を受け付けた場合に(ステップC1/Yes)、再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する(ステップC2)。
【0073】
変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データが記録されているか否かを判断する(ステップC3)。再生ポインタ位置は、再生手段13がタイムシフト用リングバッファ31から放送データを読み出している位置(再生時刻)を示している。
【0074】
変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データが記録されている場合は(ステップC3/Yes)、再生ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データのデータ量を低減する(ステップC4)。この場合、変更手段12は、最も過去の放送データから順にデータ量を低減する。
【0075】
記録手段11は、変更手段12によりデータ量を低減した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する(ステップC5)。
【0076】
<本実施形態の番組録画装置の作用・効果>
このように、本実施形態の番組録画装置は、再生手段11により再生している放送データの再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減する。これにより、再生手段11により再生している放送データの再生時刻を基準にし、その再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することが可能となる。
【0077】
例えば、上述した図8に示すステップC3の『所定時間』を10分と仮定した場合の具体例について図9を参照しながら以下に説明する。
【0078】
チューナ4が放送データの受信を開始すると、記録手段11は、チューナ4が受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する(図9(a);記録開始)。
【0079】
図9(a)は、AM9:00に放送データの記録を開始した場合を示している。記録ポインタ位置は、記録手段11がタイムシフト用リングバッファ31に放送データをリアルタイムで記録している位置(現在時刻)を示している。この場合、記録開始時刻と現在時刻とが一致する。
【0080】
変更手段12は、再生ポインタ位置(再生時刻)から10分以上過去の放送データが記録されている場合は、再生ポインタ位置(再生時刻)から10分以上過去の放送データのデータ量を低減する。
【0081】
図9(b)は、記録開始30分後に、現在時刻(9:30)から10分過去の時刻(9:20)の放送データの再生を開始した状態を示す。このため、再生ポインタ位置(再生時刻)が現在時刻(9:30)から10分過去の時刻(9:20)を示している。
【0082】
本実施例では、再生ポインタ位置(再生時刻AM9:20)から10分(AM9:10)以上過去の放送データのデータ量を低減するため、図9(b)に示すように、記録開始時刻(AM9:00)からAM9:10までの放送データのデータ量を順に低減している。図9(b)に示す番号(1〜4)は、データ量を低減した放送データの順番を示し、記録開始時刻(AM9:00)の放送データ(1)から順にデータ量を低減している。
【0083】
これにより、変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31に記録されている放送データを再生した再生時刻に応じて、その放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用リングバッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。
【0084】
なお、図9では、記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とが同期していない場合(タイムシフト用リングバッファ31に記録されている放送データを所定時間あるいは最初から遡って視聴する場合)について説明した。もし、記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とが同期している場合(タイムシフト用リングバッファ31に記録している放送データをリアルタイムで視聴する場合)には、第2の実施形態と同様に、記録ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データのデータ量を低減するように仮想的に見えてしまう。しかし、ユーザが一時停止操作を行い、再生ポインタ位置を停止させた場合には、記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とが同期していない状態となるため、第2の実施形態とは異なり、再生ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データのデータ量を低減することになる。
【0085】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
【0086】
第4の実施形態は、再生手段13により再生している放送データの番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減する。これにより、再生手段13により再生している放送データの番組を基準にし、その番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減することが可能となる。その結果、再生手段13により再生中の放送データについては所定時間遡って再生してもデータ品質を維持した状態で再生することが可能となる。以下、図10を参照しながら、本実施形態のデータ量の低減方法について説明する。
【0087】
<番組録画装置の構成>
まず、図10、図11を参照しながら、本実施形態の番組録画装置の構成について説明する。
【0088】
本実施形態の番組録画装置は、図10に示すように、管理用データベース32を保持する領域を持つ。また、図11に示すように、制御部1は、取得手段14を有して構成する。
【0089】
取得手段14は、チューナ4が受信した放送信号から放送データの管理情報を取得し、その取得した管理情報を管理用データベース32に記録する。管理情報としては、例えばPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)が挙げられる。
【0090】
PSIは、所要の番組を選択する必要な情報で、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)等が含まれる。SIは、番組選択の利便性のために規定された各種情報で、EIT(Event Information Table)等が含まれる。EITには、番組名、放送日時、番組内容といった放送データに関する情報、具体的には、event_ID(イベント識別(番組ID)),start_time(開始時間),duration(継続時間)等が含まれる。
【0091】
図12は、管理用データベース32のデータ構成例を示す。本実施形態では、取得手段14は、EITから番組名、放送開始時刻、放送終了時刻を導き出し、番組ごとのCH・番組名、放送開始時刻、放送終了時刻を番組関連情報として生成する。そして、その番組関連情報を管理用データベース32に記録する。また、記録手段11が放送データの記録を開始すると、取得手段14は、放送データの記録開始時刻、記録開始位置、再生状態を蓄積情報として取得し、その取得した蓄積情報を、放送データの記録が行われている番組の番組関連情報と対応付けて管理用データベース32に記録する。再生状態は、放送データを再生しているか否かを特定するための情報である。例えば、フラグを用いて、『0』の場合は、再生中でない状態を示し、『1』の場合は、再生中である状態を示すようにする。また、取得手段14は、変更手段12がデータ量を低減した放送データの番組情報を取得し、データ量を低減した番組を特定するための低減状態をその番組に対応付けて管理用データベース32に記録する。低減状態は、データ量を低減したか否かを特定するための情報である。例えば、フラグを用いて、『0』の場合は、データ量を低減させていない状態を示し、『1』の場合は、データ量を低減させた状態を示すようにする。これにより、図12に示す管理用データベース32を構成することになる。
【0092】
<データ量の低減処理>
次に、図13を参照しながら、放送データのデータ量を低減する際の処理動作について説明する。記録手段11は、チューナ4で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に順次記録し、取得手段14は、管理用データベース32の情報を順次更新する。
【0093】
再生手段13は、再生要求を受け付けた場合に(ステップD1/Yes)、再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する(ステップD2)。
【0094】
再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出した場合に、取得手段14は、管理用データベース32を更新し、再生手段13により再生している放送データの番組の再生状態を『1』に変更する(現在再生中)。
【0095】
放送データを初めて再生する場合(再生履歴がない場合)、再生手段13は、管理用データベース32を参照し、再生要求を受け付けた放送データの記録開始位置を取得し、その記録開始位置から放送データを読み出し、その読み出した放送データを再生する。再生履歴がある場合は、再生手段13は、管理用データベース32を参照し、再生中断位置(図示しないが、再生状態と共に管理されている)を取得し、その再生中断位置から放送データを読み出し、その読み出した放送データを再生する。
【0096】
再生手段13は、同一の番組の放送データを再生している間は(ステップD3/No)、放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生することになる(ステップD2)。
【0097】
変更手段12は、再生手段13により再生中の放送データの番組が切り替わったか否かを判断する(ステップD3)。変更手段12は、再生中の放送データの番組が切り替わった場合に(ステップD3/Yes)、その再生済みの番組(ステップD2で再生していた放送データの番組)の放送データのデータ量を低減する(ステップD4)。
【0098】
取得手段14は、管理用データベース32を更新し、変更手段12によりデータ量を低減した再生済みの番組の低減状態を『1』に変更する(データ量低減済)。また、取得手段14は、再生済みの番組の再生状態を『0』に変更し(再生中でない状態)、現在再生中の番組の再生状態を『1』に変更する(再生中である状態)。
【0099】
例えば、再生手段13により再生中の放送データの番組が切り替わる前の状態の管理用データベース32の状態を図12とする。また、再生手段13により再生中の放送データの番組が切り替わった後の状態の管理用データベース32の状態を図14とする。
【0100】
この場合、再生手段13は、図12の再生状態が『1』となっている番組『NHK・ニュース』の放送データを再生しており、再生手段13により再生中の放送データの番組『NHK・ニュース』が次の番組『NHK・ドラマ』に切り替わると、取得手段14は、図14に示すように、再生済みの番組『NHK・ニュース』の再生状態を『0』に変更し(再生中でない状態)、現在再生中の番組『NHK・ドラマ』の再生状態を『1』に変更する(再生中である状態)。また、取得手段14は、変更手段12によりデータ量を低減した再生済みの番組『NHK・ニュース』の低減状態を『1』に変更する(データ量低減済)。
【0101】
本実施形態の番組録画装置は、図12、図14に示すように、管理用データベース32で『再生状態』と『低減状態』とを管理することで、再生手段13により再生中の放送データの番組を特定したり、変更手段12によりデータ量を低減した放送データの番組を特定したりすることが可能となる。
【0102】
<本実施形態の番組録画装置の作用・効果>
このように、本実施形態の番組録画装置は、再生手段13により再生している放送データの番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減する。これにより、再生手段13により再生している放送データの番組を基準にし、その番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減することが可能となる。その結果、再生手段13により再生中の放送データについては所定時間遡って再生してもデータ品質を維持した状態で再生することが可能となる。また、管理用データベース32を用いて、タイムシフト用リングバッファ31に記録されている放送データを番組単位で管理することで、データ量を低減させた番組と、データ量を低減させていない番組と、を区分して管理することが可能となる。
【0103】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0104】
例えば、上述した本実施形態における番組録画装置を構成する各装置における制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
【0105】
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0106】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。リムーバブル記録媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどが挙げられる。
【0107】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することになる。
【0108】
また、本実施形態における番組録画装置は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本発明は、タイムシフト用リングバッファを搭載した各種機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0110】
1 制御部
2 メモリ
3 ハードディスク
4 チューナ(受信手段)
5 入力部
6 出力部
11 記録手段
12 変更手段
13 再生手段
14 取得手段
31 タイムシフト用リングバッファ
32 管理用データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タイムシフト機能を搭載した番組録画装置がある。タイムシフト機能は、リアルタイムで視聴中の放送データを録画しながらその録画している放送データを所定時間あるいは最初から遡って視聴したり、リアルタイムで視聴中の放送データを一旦停止し、その一旦停止した放送シーンの放送データから視聴を再開したりする機能である。
【0003】
また、タイムシフト機能を用いて録画する放送データのデータ品質は、ユーザ操作によって任意に機器に設定できる。しかし、現状のタイムシフト機能では、機器に設定されたデータ品質でタイムシフト用リングバッファに放送データを一様に記録している。このため、放送データの記録を一旦開始した後は、その機器に設定されたデータ品質を動的に変更することができない。その結果、例えば、録画する放送データのデータ品質を高品質モード(例えば、高い画質モード)として機器に設定し、その機器に設定された高品質モードで放送データの記録を開始してしまうと、タイムシフト用リングバッファに記録する放送データのデータ量の増加に伴い、ハードディスクを圧迫してしまうことになる。
【0004】
一方、タイムシフト機能を用いてタイムシフト用リングバッファに記録した放送データの利用頻度は一様でないと考えられる。例えば、未再生の放送データは後で利用される可能性が高く、再生済の放送データは後で利用される可能性が低いと考えられる。
【0005】
このため、利用される可能性が低いと考えられる放送データのデータ量を低減すれば、タイムシフト用リングバッファに記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスクを圧迫しないようにすることが可能となる。
【0006】
即ち、タイムシフト用リングバッファに記録した放送データのデータ量を動的に低減することが可能であれば、タイムシフト用リングバッファに記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスクを圧迫しないようにすることが可能となる。
【0007】
このようなことから、タイムシフト用リングバッファに記録した放送データのデータ量を動的に低減することが可能なシステムの開発が必要視されることになる。
【0008】
なお、本発明より先に出願された技術文献として、ディスクストレージの空き記録容量を検知して所定の空き記録容量以下になった場合、あるいはディスクストレージに記録した時間から所定時間が経過した場合、あるいは最終視聴時間から所定時間が経過した場合に、記録済みの放送番組データを低レートのデータとして再記録し、記録容量を確保する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
また、記憶手段に格納される映像及び音声信号を、その格納時よりもビットレートを落として再圧縮して記憶手段に格納し、映像及び音声信号の容量を縮減する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
【0010】
また、記憶装置の空き容量が予め指定した第1のパラメータ以下になった時に、記憶装置のデータに対する符号化圧縮を行い、自動的に記憶装置の空き容量を一定以上確保する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2003−189243号公報
【特許文献2】特開2000−341627号公報
【特許文献3】特開2001−94935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記特許文献1〜3には、データを圧縮することでメモリ容量を確保する点について開示されている。しかし、上記特許文献1〜3には、タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を動的に低減する点については何ら記載もその必要性についても示唆されていない。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、上述した課題である、タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を動的に低減することが可能なデータ変更装置、データ変更方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
【0015】
<データ変更装置>
本発明にかかるデータ変更装置は、
タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更するデータ変更装置であって、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とする。
【0016】
本発明にかかるデータ変更装置は、
タイムシフト用リングバッファと、
放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した放送データを前記リングバッファに記録する記録手段と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更手段と、を有し、
前記変更手段は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とする。
【0017】
<データ変更方法>
本発明にかかるデータ変更方法は、
放送データを受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する記録工程と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更工程と、を有し、
前記変更工程は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とする。
【0018】
<プログラム>
本発明にかかるプログラムは、
放送データを受信する受信処理と、
前記受信処理で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する記録処理と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更処理と、をコンピュータに実行させ、
前記変更処理は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態の番組録画装置の構成例を示す図である。
【図2】本実施形態の制御部1の機能構成例を示す図である。
【図3】第1の実施形態のデータ品質の低減処理を示す第1の図である。
【図4】第1の実施形態のデータ品質の低減処理の具体例を示す図である。
【図5】第1の実施形態のデータ品質の低減処理を示す第2の図である。
【図6】第2の実施形態のデータ品質の低減処理を示す図である。
【図7】第2の実施形態のデータ品質の低減処理の具体例を示す図である。
【図8】第3の実施形態のデータ品質の低減処理を示す図である。
【図9】第3の実施形態のデータ品質の低減処理の具体例を示す図である。
【図10】第4の実施形態の番組録画装置の構成例を示す図である。
【図11】第4の実施形態の制御部1の機能構成例を示す図である。
【図12】管理用データベース32のデータ構成例を示す第1の図である。
【図13】第4の実施形態のデータ品質の低減処理を示す図である。
【図14】管理用データベース32のデータ構成例を示す第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<本実施形態のデータ変更装置の概要>
まず、図1、図2を参照しながら、本実施形態のデータ変更装置の概要について説明する。
【0022】
本実施形態のデータ変更装置は、タイムシフト用リングバッファ31と、放送データを受信する受信手段(チューナ4に相当)と、受信手段4で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する記録手段11と、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を変更する変更手段12と、を有して構成する。そして、変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31の使用状態に応じて、そのタイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減する。これにより、本実施形態のデータ変更装置は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用リングバッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。なお、放送データのデータ量の低減方法としては、放送データを圧縮したり、放送データを削除したりする方法などが挙げられるが、放送データそのものを削除することでデータ量を効果的に低減することができる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。尚、以下の説明では、データ変更装置を番組録画装置として説明する。但し、本実施形態のデータ変更装置は、番組録画装置に限定されるものではない。
【0023】
(第1の実施形態)
<番組録画装置の構成例>
まず、図1を参照しながら、本実施形態の番組録画装置の構成例について説明する。本実施形態の番組録画装置は、タイムシフト機能を有して構成する。タイムシフト機能は、地上デジタル波等の放送を受信し、その受信した地上デジタル放送の放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する。そして、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データをタイムシフトで再生する。
【0024】
本実施形態の番組録画装置は、図1に示すように、制御部1、メモリ2、ハードディスク3、チューナ4、入力部5、出力部6を有して構成する。
【0025】
制御部1は、メモリ2に格納されたOSや本実施形態特有のプログラムに従って、番組録画装置全体の制御を行う。また、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減するための制御を行う。
【0026】
メモリ2は、OSや本実施形態特有のプログラムを格納する記憶領域(ROM)、制御部1の各種処理等で用いる作業用の記憶領域(RAM)を持つ。
【0027】
ハードディスク3は、各種データを保持する外部記憶領域で、タイムシフト用リングバッファ31に割り当てる領域を持つ。
【0028】
チューナ4は、出力部6に出力するためのデジタル放送信号を受信する。
【0029】
入力部5は、番組録画装置を操作するための操作情報を制御部1に入力する。例えば、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データの再生要求を受け付け、その再生要求を制御部1に入力する。
【0030】
出力部6は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データを出力する。
【0031】
図1では、タイムシフト用リングバッファ31は、ハードディスク3の記憶領域を用いて構成した。しかし、タイムシフト用リングバッファ31は、放送データを一時的に記録することが可能であれば、あらゆる記憶領域を用いて構成することが可能である。
【0032】
また、チューナ4が受信する放送信号は、地上デジタル以外のテレビ放送(例えば、地上アナログ、衛星デジタル(BS、CS)でもよく、またテレビ放送の他に、ラジオ放送等も受信するように構築することも可能である。
【0033】
<制御部1の機能構成例>
次に、図2を参照しながら、本実施形態の制御部1の機能構成例について説明する。制御部1は、メモリ2に格納された本実施形態特有のプログラムを読み込むことで、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減するための制御を行うことになる。
【0034】
制御部1は、記録手段11と、変更手段12と、再生手段13と、を有して構成する。
【0035】
記録手段11は、チューナ4が受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に順次記録する。また、記録手段11は、変更手段12によりデータ量を低減した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する。放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録するタイミングは、番組録画装置の起動やアプリケーションの起動に伴い、チューナ4が放送データの受信を開始した時となる。
【0036】
変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を変更する。本実施形態では、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を低減する。データ量を低減するデータとしては、画像データや音声データなどが挙げられる。
【0037】
再生手段13は、放送データの再生要求を受け付けた場合に、その再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する。
【0038】
<データ量の低減処理>
次に、図3を参照しながら、放送データのデータ量を低減する際の処理動作について説明する。記録手段11は、チューナ4で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に順次記録しているものとする。
【0039】
再生手段13は、再生要求を受け付けた場合に(ステップA1/Yes)、その再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する(ステップA2)。これにより、ユーザは、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データを視聴することが可能となる。
【0040】
変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生回数が所定回数以上になったか否かを判断する(ステップA3)。変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生回数が所定回数以上になった場合に(ステップA3/Yes)、その再生手段13により再生した放送データのデータ量を低減する(ステップA4)。
【0041】
データ量の低減方法は、特に限定するものではなく、公知の手法が適用可能である。例えば、放送データを圧縮したり、放送データを削除したりする方法などが挙げられる。この場合の圧縮方法も公知の手法が適用可能である。なお、放送データそのものを削除することでデータ量を効果的に低減することができる。
【0042】
また、データ量を低減する際の低減量も特に限定するものではなく、様々な手法を用いてデータ量を低減するように構築することが可能である。例えば、データ量を一度に所定量だけ低減させたり、データ量を複数回に分けて所定量だけ低減させたりする方法が挙げられる。具体的には、タイムシフト用リングバッファ31に記録されている放送データのデータ量(Q)が1回で所定のデータ量(Q1)になるように一度に所定量(ΔQ)だけ低減するようにする(Q1=Q−ΔQ)。または、データ量(Q)が所定回数(α)で所定のデータ量(Q1)になるように所定の値(Δq)ずつ段階的に低減するようにする(Q1=Q−Δq×α)。
【0043】
記録手段11は、変更手段12によりデータ量を低減した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する(ステップA5)。
【0044】
<本実施形態の番組録画装置の作用・効果>
このように、本実施形態の番組録画装置は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データを所定回数再生した場合に、その所定回数再生した放送データのデータ量を低減する。これにより、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データのデータ量を動的に低減し、放送データのデータ量を低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用バッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。
【0045】
例えば、上述した図3に示すステップA3の『所定回数』を1回と仮定した場合の具体例について図4を参照しながら以下に説明する。
【0046】
チューナ4が放送データの受信を開始すると、記録手段11は、チューナ4が受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する(図4(a);記録開始)。
【0047】
図4(a)は、AM9:00に放送データの記録を開始した場合を示している。記録ポインタ位置は、記録手段11がタイムシフト用リングバッファ31に放送データをリアルタイムで記録している位置(現在時刻)を示している。この場合、記録開始時刻と現在時刻とが一致する。
【0048】
記録開始10分後、再生要求を受け付けると、再生手段13は、その再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する。
【0049】
図4(b)は、タイムシフト用リングバッファ31に最初に記録した記録開始位置(記録開始時刻AM9:00)から再生を行う旨の再生要求を受け付けた場合を示しており、再生ポインタ位置がタイムシフト用リングバッファ31の最初の記録開始位置(記録開始時刻AM9:00)にあることを示している。再生ポインタ位置は、再生手段13がタイムシフト用リングバッファ31から放送データを読み出している位置(再生時刻)を示している。この場合、再生時刻と記録開始時刻とが一致する。また、図4(b)の場合は、再生ポインタ位置と記録ポインタ位置とが異なるため、再生ポインタ位置と記録ポインタ位置との間のデータは、未再生放送データとなる。
【0050】
変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生回数が1回以上となった場合に、その再生した放送データのデータ量を低減する。図4(c)は、再生開始20分後の状態=記録開始30分後の状態を示しており、タイムシフト用リングバッファ31の最初の記録開始位置(記録開始時刻AM9:00)から20分間連続して放送データを再生した状態を示す。このため、再生ポインタ位置が図4(b)に示す時刻(AM9:00)から20分後(AM9:20)に変移している。
【0051】
本実施例では、変更手段12は、再生手段13により1回以上再生した放送データのデータ量を低減するため、図4(c)に示すように、記録開始時刻(AM9:00)から再生時刻(AM9:20)までの放送データを圧縮し、データ量を低減している。図4(c)に示す番号(1〜8)は、データ量を低減した放送データの順番を示し、記録開始時刻(AM9:00)の放送データ(1)から順にデータ量を低減している。
【0052】
図4に示す実施例では、図4(b)に示すように、タイムシフト用リングバッファ31に記録している放送データをリアルタイムで再生せずに(記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とを同期させずに)、記録開始時刻(AM9:00)から10分経過後(AM9:10)に、記録開始時刻(AM9:00)の放送データから再生することにした(記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とを10分間異ならせた状態にした)。そして、記録開始時刻(AM9:00)から20分間連続して放送データを再生することにした。このため、タイムシフト用リングバッファ31には、データ量を低減していない放送データ(記録ポインタ位置と再生ポインタ位置との間の未再生放送データ)と、データ量を低減した放送データ(再生ポインタ位置より後の再生済放送データ)と、が記録された状態となる。
【0053】
これにより、変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データの再生回数に応じて、その放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用リングバッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。
【0054】
また、変更手段12は、所定回数以上再生した再生済放送データのみのデータ量を低減するため、所定回数以上再生していない未再生放送データについては、高品質(画質)で再生して視聴することが可能となる。その結果、本実施形態の番組録画装置は、タイムシフト用リングバッファ31に記録された放送データの中で、将来利用頻度が低いと考えられる放送データのみのデータ量を効率的に低減することが可能となる。
【0055】
なお、上述した図3に示す処理動作では、再生手段13により再生した放送データの再生回数が所定回数以上になった場合に(ステップA3/Yes)、放送データのデータ量を低減することにした(ステップA3)。しかし、ステップA3の判定を行わずに、図5に示すように、再生手段13により再生した放送データのデータ量を全て低減するように構築することも可能である(ステップA'4、A'5)。この図5に示す処理動作の場合には、データ量(Q)が所定回数(α)で所定のデータ量(Q1)になるように所定の値(Δq)ずつ段階的に低減するように構築することが好ましい(Q1=Q−Δq×α)。これにより、再生回数が多い放送データほどデータ量を低減させることが可能となる。
【0056】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0057】
第1の実施形態では、再生手段13により処理回数以上再生した放送データのデータ量を低減することにした。
【0058】
第2の実施形態では、放送データをタイムシフト用リングバッファ31にリアルタイムに記録している現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減する。これにより、放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録している現在時刻を基準にし、その現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することが可能となる。以下、図6を参照しながら、本実施形態のデータ量の低減方法について説明する。
【0059】
変更手段12は、記録ポインタ位置(現在時刻)から所定時間以上過去の放送データが記録されているか否かを判断する(ステップB1)。記録ポインタ位置は、記録手段11がタイムシフト用リングバッファ31に放送データをリアルタイムで記録している位置(現在時刻)を示す。
【0060】
変更手段12は、記録ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データが記録されている場合は(ステップB1/Yes)、記録ポインタ位置より所定時間以上過去の放送データのデータ量を低減する(ステップB2)。この場合、変更手段12は、最も過去の放送データから順にデータ量を低減する。
【0061】
記録手段11は、変更手段12によりデータ量を低減した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する(ステップB3)。
【0062】
<本実施形態の番組録画装置の作用・効果>
このように、本実施形態の番組録画装置は、放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録している現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減する。これにより、放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録している現在時刻を基準にし、その現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することが可能となる。
【0063】
例えば、上述した図6に示すステップB1の『所定時間』を10分と仮定した場合の具体例について図7を参照しながら以下に説明する。
【0064】
チューナ4が放送データの受信を開始すると、記録手段11は、チューナ4が受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する(図7(a);記録開始)。
【0065】
図7(a)は、AM9:00に放送データの記録を開始した場合を示している。記録ポインタ位置は、記録手段11がタイムシフト用リングバッファ31に放送データをリアルタイムで記録している位置(現在時刻)を示している。この場合、記録開始時刻と現在時刻とが一致する。
【0066】
変更手段12は、記録ポインタ位置(現在時刻)から10分以上過去の放送データが記録されている場合は、記録ポインタ位置(現在時刻)から10分以上過去の放送データのデータ量を低減する。
【0067】
図7(b)は、記録開始30分後の状態を示しており、タイムシフト用リングバッファ31の最初の記録開始位置(記録開始時刻AM9:00)から30分間連続して記録した状態を示す。このため、記録ポインタ位置が図7(a)に示す時刻(AM9:00)から30分後(AM9:30)に変移している。
【0068】
本実施例では、記録ポインタ位置(現在時刻AM9:30)から10分(AM9:20)以上過去の放送データのデータ量を低減するため、図7(b)に示すように、記録開始時刻(AM9:00)からAM9:20までの放送データを圧縮し、データ量を低減している。図7(b)に示す番号(1〜8)は、データ量を低減した放送データの順番を示し、記録開始時刻(AM9:00)の放送データ(1)から順にデータ量を低減している。
【0069】
これにより、変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31に放送データを記録した記録時間に応じて、その放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用リングバッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。
【0070】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
【0071】
第3の実施形態は、再生手段11により再生している放送データの再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減する。これにより、再生手段11により再生している放送データの再生時刻を基準にし、その再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することが可能となる。以下、図8を参照しながら、本実施形態のデータ量の低減方法について説明する。
【0072】
再生手段13は、再生要求を受け付けた場合に(ステップC1/Yes)、再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する(ステップC2)。
【0073】
変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データが記録されているか否かを判断する(ステップC3)。再生ポインタ位置は、再生手段13がタイムシフト用リングバッファ31から放送データを読み出している位置(再生時刻)を示している。
【0074】
変更手段12は、再生手段13により再生した放送データの再生ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データが記録されている場合は(ステップC3/Yes)、再生ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データのデータ量を低減する(ステップC4)。この場合、変更手段12は、最も過去の放送データから順にデータ量を低減する。
【0075】
記録手段11は、変更手段12によりデータ量を低減した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する(ステップC5)。
【0076】
<本実施形態の番組録画装置の作用・効果>
このように、本実施形態の番組録画装置は、再生手段11により再生している放送データの再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減する。これにより、再生手段11により再生している放送データの再生時刻を基準にし、その再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することが可能となる。
【0077】
例えば、上述した図8に示すステップC3の『所定時間』を10分と仮定した場合の具体例について図9を参照しながら以下に説明する。
【0078】
チューナ4が放送データの受信を開始すると、記録手段11は、チューナ4が受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に記録する(図9(a);記録開始)。
【0079】
図9(a)は、AM9:00に放送データの記録を開始した場合を示している。記録ポインタ位置は、記録手段11がタイムシフト用リングバッファ31に放送データをリアルタイムで記録している位置(現在時刻)を示している。この場合、記録開始時刻と現在時刻とが一致する。
【0080】
変更手段12は、再生ポインタ位置(再生時刻)から10分以上過去の放送データが記録されている場合は、再生ポインタ位置(再生時刻)から10分以上過去の放送データのデータ量を低減する。
【0081】
図9(b)は、記録開始30分後に、現在時刻(9:30)から10分過去の時刻(9:20)の放送データの再生を開始した状態を示す。このため、再生ポインタ位置(再生時刻)が現在時刻(9:30)から10分過去の時刻(9:20)を示している。
【0082】
本実施例では、再生ポインタ位置(再生時刻AM9:20)から10分(AM9:10)以上過去の放送データのデータ量を低減するため、図9(b)に示すように、記録開始時刻(AM9:00)からAM9:10までの放送データのデータ量を順に低減している。図9(b)に示す番号(1〜4)は、データ量を低減した放送データの順番を示し、記録開始時刻(AM9:00)の放送データ(1)から順にデータ量を低減している。
【0083】
これにより、変更手段12は、タイムシフト用リングバッファ31に記録されている放送データを再生した再生時刻に応じて、その放送データのデータ量を動的に低減することが可能となる。その結果、タイムシフト用リングバッファ31に記録する放送データのデータ量が増加しても、ハードディスク3を圧迫しないようにすることが可能となる。
【0084】
なお、図9では、記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とが同期していない場合(タイムシフト用リングバッファ31に記録されている放送データを所定時間あるいは最初から遡って視聴する場合)について説明した。もし、記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とが同期している場合(タイムシフト用リングバッファ31に記録している放送データをリアルタイムで視聴する場合)には、第2の実施形態と同様に、記録ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データのデータ量を低減するように仮想的に見えてしまう。しかし、ユーザが一時停止操作を行い、再生ポインタ位置を停止させた場合には、記録ポインタ位置と再生ポインタ位置とが同期していない状態となるため、第2の実施形態とは異なり、再生ポインタ位置から所定時間以上過去の放送データのデータ量を低減することになる。
【0085】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
【0086】
第4の実施形態は、再生手段13により再生している放送データの番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減する。これにより、再生手段13により再生している放送データの番組を基準にし、その番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減することが可能となる。その結果、再生手段13により再生中の放送データについては所定時間遡って再生してもデータ品質を維持した状態で再生することが可能となる。以下、図10を参照しながら、本実施形態のデータ量の低減方法について説明する。
【0087】
<番組録画装置の構成>
まず、図10、図11を参照しながら、本実施形態の番組録画装置の構成について説明する。
【0088】
本実施形態の番組録画装置は、図10に示すように、管理用データベース32を保持する領域を持つ。また、図11に示すように、制御部1は、取得手段14を有して構成する。
【0089】
取得手段14は、チューナ4が受信した放送信号から放送データの管理情報を取得し、その取得した管理情報を管理用データベース32に記録する。管理情報としては、例えばPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)が挙げられる。
【0090】
PSIは、所要の番組を選択する必要な情報で、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)等が含まれる。SIは、番組選択の利便性のために規定された各種情報で、EIT(Event Information Table)等が含まれる。EITには、番組名、放送日時、番組内容といった放送データに関する情報、具体的には、event_ID(イベント識別(番組ID)),start_time(開始時間),duration(継続時間)等が含まれる。
【0091】
図12は、管理用データベース32のデータ構成例を示す。本実施形態では、取得手段14は、EITから番組名、放送開始時刻、放送終了時刻を導き出し、番組ごとのCH・番組名、放送開始時刻、放送終了時刻を番組関連情報として生成する。そして、その番組関連情報を管理用データベース32に記録する。また、記録手段11が放送データの記録を開始すると、取得手段14は、放送データの記録開始時刻、記録開始位置、再生状態を蓄積情報として取得し、その取得した蓄積情報を、放送データの記録が行われている番組の番組関連情報と対応付けて管理用データベース32に記録する。再生状態は、放送データを再生しているか否かを特定するための情報である。例えば、フラグを用いて、『0』の場合は、再生中でない状態を示し、『1』の場合は、再生中である状態を示すようにする。また、取得手段14は、変更手段12がデータ量を低減した放送データの番組情報を取得し、データ量を低減した番組を特定するための低減状態をその番組に対応付けて管理用データベース32に記録する。低減状態は、データ量を低減したか否かを特定するための情報である。例えば、フラグを用いて、『0』の場合は、データ量を低減させていない状態を示し、『1』の場合は、データ量を低減させた状態を示すようにする。これにより、図12に示す管理用データベース32を構成することになる。
【0092】
<データ量の低減処理>
次に、図13を参照しながら、放送データのデータ量を低減する際の処理動作について説明する。記録手段11は、チューナ4で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファ31に順次記録し、取得手段14は、管理用データベース32の情報を順次更新する。
【0093】
再生手段13は、再生要求を受け付けた場合に(ステップD1/Yes)、再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生する(ステップD2)。
【0094】
再生要求を受け付けた放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出した場合に、取得手段14は、管理用データベース32を更新し、再生手段13により再生している放送データの番組の再生状態を『1』に変更する(現在再生中)。
【0095】
放送データを初めて再生する場合(再生履歴がない場合)、再生手段13は、管理用データベース32を参照し、再生要求を受け付けた放送データの記録開始位置を取得し、その記録開始位置から放送データを読み出し、その読み出した放送データを再生する。再生履歴がある場合は、再生手段13は、管理用データベース32を参照し、再生中断位置(図示しないが、再生状態と共に管理されている)を取得し、その再生中断位置から放送データを読み出し、その読み出した放送データを再生する。
【0096】
再生手段13は、同一の番組の放送データを再生している間は(ステップD3/No)、放送データをタイムシフト用リングバッファ31から読み出し、その読み出した放送データを再生することになる(ステップD2)。
【0097】
変更手段12は、再生手段13により再生中の放送データの番組が切り替わったか否かを判断する(ステップD3)。変更手段12は、再生中の放送データの番組が切り替わった場合に(ステップD3/Yes)、その再生済みの番組(ステップD2で再生していた放送データの番組)の放送データのデータ量を低減する(ステップD4)。
【0098】
取得手段14は、管理用データベース32を更新し、変更手段12によりデータ量を低減した再生済みの番組の低減状態を『1』に変更する(データ量低減済)。また、取得手段14は、再生済みの番組の再生状態を『0』に変更し(再生中でない状態)、現在再生中の番組の再生状態を『1』に変更する(再生中である状態)。
【0099】
例えば、再生手段13により再生中の放送データの番組が切り替わる前の状態の管理用データベース32の状態を図12とする。また、再生手段13により再生中の放送データの番組が切り替わった後の状態の管理用データベース32の状態を図14とする。
【0100】
この場合、再生手段13は、図12の再生状態が『1』となっている番組『NHK・ニュース』の放送データを再生しており、再生手段13により再生中の放送データの番組『NHK・ニュース』が次の番組『NHK・ドラマ』に切り替わると、取得手段14は、図14に示すように、再生済みの番組『NHK・ニュース』の再生状態を『0』に変更し(再生中でない状態)、現在再生中の番組『NHK・ドラマ』の再生状態を『1』に変更する(再生中である状態)。また、取得手段14は、変更手段12によりデータ量を低減した再生済みの番組『NHK・ニュース』の低減状態を『1』に変更する(データ量低減済)。
【0101】
本実施形態の番組録画装置は、図12、図14に示すように、管理用データベース32で『再生状態』と『低減状態』とを管理することで、再生手段13により再生中の放送データの番組を特定したり、変更手段12によりデータ量を低減した放送データの番組を特定したりすることが可能となる。
【0102】
<本実施形態の番組録画装置の作用・効果>
このように、本実施形態の番組録画装置は、再生手段13により再生している放送データの番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減する。これにより、再生手段13により再生している放送データの番組を基準にし、その番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減することが可能となる。その結果、再生手段13により再生中の放送データについては所定時間遡って再生してもデータ品質を維持した状態で再生することが可能となる。また、管理用データベース32を用いて、タイムシフト用リングバッファ31に記録されている放送データを番組単位で管理することで、データ量を低減させた番組と、データ量を低減させていない番組と、を区分して管理することが可能となる。
【0103】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0104】
例えば、上述した本実施形態における番組録画装置を構成する各装置における制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
【0105】
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0106】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。リムーバブル記録媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどが挙げられる。
【0107】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することになる。
【0108】
また、本実施形態における番組録画装置は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本発明は、タイムシフト用リングバッファを搭載した各種機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0110】
1 制御部
2 メモリ
3 ハードディスク
4 チューナ(受信手段)
5 入力部
6 出力部
11 記録手段
12 変更手段
13 再生手段
14 取得手段
31 タイムシフト用リングバッファ
32 管理用データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更するデータ変更装置であって、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とするデータ変更装置。
【請求項2】
タイムシフト用リングバッファと、
放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した放送データを前記リングバッファに記録する記録手段と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更手段と、を有し、
前記変更手段は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とするデータ変更装置。
【請求項3】
前記リングバッファに記録された放送データを再生する再生手段を有し、
前記変更手段は、
前記再生手段により所定回数以上再生した放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項2記載のデータ変更装置。
【請求項4】
前記変更手段は、
前記放送データを前記リングバッファに記録している現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項2記載のデータ変更装置。
【請求項5】
前記リングバッファに記録された放送データを再生する再生手段を有し、
前記変更手段は、
前記再生手段により再生している放送データの再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項2記載のデータ変更装置。
【請求項6】
前記リングバッファに記録された放送データを再生する再生手段を有し、
前記変更手段は、
前記再生手段により再生している放送データの番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項2記載のデータ変更装置。
【請求項7】
前記変更手段は、
前記再生手段により再生している放送データの番組が切り替わった場合に、当該再生済みとなった番組の放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項6記載のデータ変更装置。
【請求項8】
放送データを受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する記録工程と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更工程と、を有し、
前記変更工程は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とするデータ変更方法。
【請求項9】
放送データを受信する受信処理と、
前記受信処理で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する記録処理と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更処理と、をコンピュータに実行させ、
前記変更処理は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とするプログラム。
【請求項1】
タイムシフト用リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更するデータ変更装置であって、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とするデータ変更装置。
【請求項2】
タイムシフト用リングバッファと、
放送データを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した放送データを前記リングバッファに記録する記録手段と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更手段と、を有し、
前記変更手段は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とするデータ変更装置。
【請求項3】
前記リングバッファに記録された放送データを再生する再生手段を有し、
前記変更手段は、
前記再生手段により所定回数以上再生した放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項2記載のデータ変更装置。
【請求項4】
前記変更手段は、
前記放送データを前記リングバッファに記録している現在時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項2記載のデータ変更装置。
【請求項5】
前記リングバッファに記録された放送データを再生する再生手段を有し、
前記変更手段は、
前記再生手段により再生している放送データの再生時刻から所定時間過去の放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項2記載のデータ変更装置。
【請求項6】
前記リングバッファに記録された放送データを再生する再生手段を有し、
前記変更手段は、
前記再生手段により再生している放送データの番組よりも過去の番組の放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項2記載のデータ変更装置。
【請求項7】
前記変更手段は、
前記再生手段により再生している放送データの番組が切り替わった場合に、当該再生済みとなった番組の放送データのデータ量を低減することを特徴とする請求項6記載のデータ変更装置。
【請求項8】
放送データを受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する記録工程と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更工程と、を有し、
前記変更工程は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とするデータ変更方法。
【請求項9】
放送データを受信する受信処理と、
前記受信処理で受信した放送データをタイムシフト用リングバッファに記録する記録処理と、
前記リングバッファに記録された放送データのデータ量を変更する変更処理と、をコンピュータに実行させ、
前記変更処理は、
前記リングバッファの使用状態に応じて、当該リングバッファに記録された放送データのデータ量を低減することを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−233115(P2010−233115A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−80550(P2009−80550)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】
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