データ検索装置及びその制御方法、コンピュータプログラム
【課題】データを検索する際に、入力した検索条件によって除外されるデータを簡単に確認することができない。また検索条件が曖昧な場合、検索を効率的に行うことができない。
【解決手段】検索処理の途中経過を表示するとともに、検索を中断できるようにすることで、検索条件が曖昧な場合にも検索効率が低下しないデータ検索装置の提供を目的とする。またこのデータ検索装置によって、より高速かつ効率的な動画・静止画のデータ検索を実現する。
【解決手段】検索処理の途中経過を表示するとともに、検索を中断できるようにすることで、検索条件が曖昧な場合にも検索効率が低下しないデータ検索装置の提供を目的とする。またこのデータ検索装置によって、より高速かつ効率的な動画・静止画のデータ検索を実現する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ検索装置及びその制御方法、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルデバイスの高性能化および低価格化によって、一般的に普及している安価なデジタルカメラや携帯電話で、大容量かつ高精細の静止画や動画が簡単に撮影できるようになっている。またそれらに搭載されるストレージの大容量化によって、誰でもたくさんのデジタルデータを膨大に蓄積することも可能となっている。そして、これら蓄積した膨大なデジタルデータが、ストレージ内で溢れかえっている状況となっている。
【0003】
このような状況の中、膨大なデジタルデータの中から所望のものを検索したり、効率的に整理したりできるように各種検索技術やメタデータ付加技術が考案されている。しかし、とりわけ静止画や動画などのマルチメディアデータにおいては、デジタルデータに付加された各種メタ情報だけでデータ検索を行うことは難しい。なぜなら、静止画、動画データは実際に目で見て確認しなければ、最終的にそのデータが所望しているデータなのかどうかを判断できないからである。
しかし従来の静止画、動画の検索方法では、検索条件に対する検索結果を一意に表示するだけであり、どのようなデータが検索条件により除外されたのかを確認することができなかった。検索の対象となるデータが膨大である場合、検索をおこなうユーザは検索条件が曖昧なまま検索を行うことが多い。つまり所望データを検索するために必要な検索条件を正確に記憶しておくことは、検索データが膨大な場合は難しく、結局あいまいな記憶のまま検索条件を入力して検索を行うしかない。そしてこのような場合、ユーザは所望するデータが検索結果に表示されるまで、何度も異なる検索条件を入力し直して再検索を行う必要があった。
【0004】
例えば、友人とショッピングした時写真を検索したいが、だいたいの日付しか覚えていないような場合、ユーザは曖昧な記憶を頼りに日付を入力し検索を開始する。そして所望のショッピングの写真が検索結果に表示されるまで、検索条件となる日付を変えて再検索しなければならない。
【0005】
このように、検索条件を何度も変更するようなデータ検索は、時間がかかるだけでなく、ユーザの利便性も大きく損なってしまう。つまり膨大なデータの検索においては、検索条件に対する検索結果を一意に表示するだけでは不十分であり、検索の途中経過を表示したり、検索を中断し、その途中経過を確認するための方法が必要不可欠である。
【0006】
このような課題を解決するために、検索の経過を数字などの文字列を使って表示し、ユーザに検索経過を知らせるための技術(特許文献1)がある。また検索を途中で中断し、中断した時点での検索結果を表示する技術(特許文献2)がある。
【0007】
これらの提案技術では、検索条件に対する検索結果を一意に表示するだけでなく、途中経過を表示したり、検索を中断できるようにすることによってデータ検索における操作性の向上を図っている。
【特許文献1】特開平6-231173号公報
【特許文献2】特開平5-135104号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、これらの提案技術では検索条件から除外されるデータを随時確認することができない。また検索条件が曖昧な場合、検索を効果的に行うことができない。特に静止画や動画のようなマルチメディアデータを検索する場合は、除外されるデータや途中経過を簡単に見て確認できるようにしなければ検索効率を向上させることは難しい。
【0009】
本発明は上記のような状況を考慮してなされたものであり、検索処理の途中経過を表示するとともに、検索を中断できるようにすることで、検索条件が曖昧な場合にも検索効率が低下しないデータ検索技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、データ検索装置であって、
検索対象のデータを格納する格納手段と、
検索条件を入力するための入力手段と、
前記格納手段に格納されているデータから、前記検索条件と、該検索条件に対応する除外基準とに基づいてデータを除外していくことにより検索を行うデータ除外手段と、
データを表示する表示手段であって、前記データ除外手段による前記検索の過程及び検索結果を表示する表示手段と、
前記データ除外手段による前記検索の停止指示を受け付ける検索停止手段と、
前記停止指示を受け付けた場合に、該停止指示を受け付けた時点での前記データ除外手段における検索結果に基づいて、該検索結果に含まれるデータを前記検索対象のデータから検索するための新たな検索条件を生成する検索条件生成手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記検索停止手段により前記検索の停止指示を受け付けた場合に、前記検索条件生成手段が生成した前記新たな検索条件を、検索の停止時点での検索結果のデータと共に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検索処理の途中経過を表示するとともに、検索を中断できるようにすることで、検索条件が曖昧な場合にも検索効率が低下しないデータ検索技術を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
[実施形態1]
図1および図2は、本発明の実施形態1におけるデータ検索装置の基本的なシステム構成を示す図である。図1は外付け型のデータ検索装置であり、図2はモバイルデバイスに代表される一体型のデータ検索装置をそれぞれ示している。
【0014】
図1に示すように、外付け型のデータ検索装置100にはデジタルデータを表示するためのディスプレイ101が接続される。検索条件の入力などデータ検索装置100への各種操作指示は、リモートコントローラに代表される操作指示装置102で行われる。
【0015】
また図2に示すように、一体型のデータ検索装置103は、デジタルデータを表示するための小型ディスプレイ104、検索条件の選択などを行うためのボタン入力装置105から構成される。またさらに付加機能ボタンとして、選択したデータ群を再生するためのPlayボタン106、データ検索を開始するためのSearchボタン107、ディスプレイ104の表示を初期状態に戻すためのHomeボタン108から構成される。
【0016】
ここで図3はボタン入力装置105の一例であり、上ボタン105b、下ボタン105d、左ボタン105e、右ボタン105c、そして選択したデータを決定するためのOKボタン105aから構成される。
【0017】
図4は本発明の実施形態1における、データ検索装置のハードウェア構成図である。図4に示すように、データ検索装置のハードウェアはCPU201、RAM202、ROM203、オーディオインターフェース204、ディスプレイインターフェース205、ストレージインターフェース206、ストレージ207から構成される。またさらにリモコンインターフェース208、キー入力インターフェース209から構成される。オーディオインターフェース204、リモコンインターフェース208、およびキー入力インターフェース209はオプションであり、少なくとも1つ含まれていればよい。
【0018】
例えば図1で示した外付け型のデータ検索装置100においては、リモコンインターフェース208を含める必要がある。また図2で示した一体型のデータ検索装置103においては、キー入力インターフェース209を含める必要がある。オーディオインターフェース204は、本発明の実施形態2において利用される。もちろんこれらのインターフェース全てを含んでいてもよい。
【0019】
但し、本発明はこれらのインターフェースだけに限らない。タッチパネルインターフェースやメモリーカードインターフェースなどのインターフェースを含むこともできる。例えば、タッチパネルを利用する場合は、ユーザからの操作をタッチパネル上で受け付けることができ、当該操作に応じたデータ検索及び検索結果の表示を行うことができる。さらに、メモリカードを利用する場合は、メモリカード内に保存されているデータの検索を本発明を利用して行うことができる。
【0020】
以下、一体型のデータ検索装置103について、その詳細を説明する。ディスプレイインターフェース205は、データ検索装置103内部で生成される表示画面をディスプレイ104が処理可能な信号に変換する。ストレージインターフェース206は、データ検索装置103内部で利用可能なデータ形式とストレージに記憶するためのデータ形式を互いに変換する。キー入力インターフェース209は、ボタン入力装置105、Playボタン106、Searchボタン107、Homeボタン108からの入力信号を受信し、データ検索装置103が処理可能な情報に変換する。
【0021】
またここで図示されていないが、オペレーティングシステム(以下OSと記載)をはじめ、本発明に係る各処理プログラム、デバイスドライバ等はROM203に記憶されており、適宜RAM202に一時記憶され、CPU201によって実行される。ここでOSおよび各処理プログラム等はストレージ207に記憶されていてもよく、その場合は電源投入時にRAM202に適宜読み込まれ、CPU201によって起動される。ストレージ207にはデータ検索装置103で検索・表示するデジタルデータが膨大に記録されており、データ検索装置103内部に搭載されていても良いし、イーサネット(登録商標)やUSBなどの各種インターフェースを介して接続されていてもよい。またその際ストレージ207は複数台接続されていても構わない。
【0022】
尚、以下特に断らない限り、他図を用いて説明されたものは同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0023】
図5は本発明の実施形態1におけるデータ検索装置103の機能ブロック図である。図5に示すように、データ検索装置103は、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、ボタン操作取得部306、表示バッファ307から構成される。上記これらの各機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形態で実現できる。
【0024】
ストレージ207には、データ検索装置103で検索・表示するデジタルデータが膨大に記憶されている。本実施形態1では、ストレージ207に記憶されているデジタルデータは主に画像データであり、オリジナルの画像データとともに、個々の画像に対応するサムネイルデータも記憶されているものとする。だからといって本実施形態1は画像データのみに限定して利用されるものではなく、動画データや音楽データ、またはオフィスドキュメントからなるデジタルデータであってもよい。また本実施形態1で利用可能なデータ形式にデータを変換してストレージ207に記憶すればどのようなフォーマットのデジタルデータであっても構わない。例えば静止画や動画データの内容を表すサムネイルやオフィスドキュメントの内容を表すアイコンを適切に作成し、オリジナルのデータとリンクしてストレージ207に記憶し、利用してもよい。
【0025】
本実施形態1では、データを検索するための検索条件は、ボタン入力装置105を操作し、検索条件リストの中から所望の検索条件を選択することによって入力できる。選択対象の検索条件リストはSearchボタン107を押下するとディスプレイ104上に表示される。表示された検索条件リストの中から、上ボタン105b、下ボタン105dを利用して任意の1つを選択し、OKボタン105aを押下して選択の決定を行う。なお、検索条件は、予め用意されたものの中から選択するだけでなく、ユーザが任意にテキスト入力してもよい。
【0026】
選択された検索条件はボタン操作取得部306を介して、検索条件取得部303によって、実際の検索条件へと変換される。また変換された検索条件はRAM202に保持され、データ抽出部301およびデータ除外部302で利用される。
【0027】
本実施形態1では、検索条件が入力されかつその検索条件がRAM202に保持された状態で右ボタン105cを押下し続けると、データの検索処理が開始される。
【0028】
検索が開始されると、データ抽出部301は、検索条件取得部303で取得した検索条件に基づいて、ストレージ207から対象となる画像データを読み出す。この時画像データに付加されている情報も同時に読み出すことができる。読み出した画像データおよび付加情報はデータ検索装置103のRAM202に保持され、データ除外部302において利用される。読み出すデータがRAM202に対して大きすぎる場合は、読み込むデータを小分けにして順次読み込んで処理しても構わない。または、即座に読み出し可能なスワップデータとしてストレージ207に退避させておいても構わない。
【0029】
データ除外部302は、データ抽出部301で抽出された検索対象となる画像データから検索条件に一致しない不必要なデータを除外する。但しこの時、不必要なデータを一気に除外するのではなく、一定の基準に従って順次除外していく。本実施形態1では、データ除外部302は画像データが作成された日付順にデータを順次除外するものとする。
【0030】
例えば、検索対象のデータが2006年6月から2007年5月までで、検索条件が2006年11月であるものとする。このときデータ除外部302は、2007年5月、2006年6月、2007年4月、2006年7月、2007年3月、2006年8月の順にデータを除外する。更に2007年2月、2006年9月、2007年1月、2006年10月、2006年12月の順にデータを除外する(図6参照)。そして最終的に2006年11月のデータに絞り込まれる。このように、ディスプレイ104には、データ除外部302がデータを除外して絞り込みを行っていく過程が、最終の検索結果を提供するまで順次表示される。
【0031】
表示画面作成部305は、データ除外部302で除外しない画像データのサムネイルを、データ抽出部301を経由して順次取り出し、表示画面を作成する。作成した画面は表示バッファ307を介してディスプレイ104に出力される。
【0032】
データの除外処理、表示画面の作成、そして表示バッファへの出力は右ボタン105cを押下し続けている間、順次交互に行われる。このとき右ボタン105cの解放は、検索処理の停止指示に相当する。よって、ユーザが右ボタン105cを放すと検索停止となる。
【0033】
検索条件生成部304は検索処理が停止すると、入力した検索条件とデータ除外部302におけるデータ除外条件とに基づいて、検索停止時点での検索条件(新たな検索条件)を新たに生成する。生成された検索条件は表示画面作成部305を経由して表示バッファに書き込まれ、ディスプレイ104に出力される。
【0034】
本実施形態1ではデータ除外の条件をデータ作成の日付順としたが、この限りではない。画像に付加されている他の情報を元にデータを除外するための条件を決めてもよい。
【0035】
さらに本実施形態1では、データを除外するための条件を、データに付加されている所定の情報(本実施形態1では日付)を基準に順次決定したが、この限りではない。例えば、データに付加されている情報をランダムに利用して、データを順次除外するための条件としてもよい。この場合、検索を停止した際の除外条件を一意に利用することにより、新たな検索条件を生成することができる。
【0036】
また本実施形態1では、左ボタン105eの押下によって、データ検索の巻き戻し処理が実行されるようにすることも可能である。つまり検索条件生成部304で生成された検索式がRAM202に複数保持されている状態で、左ボタン105eを押下した場合、その生成検索条件を新しいものから古いものへと逆方向に順次処理することによって、検索を巻き戻すことが可能となる。またこの場合、検索処理の開始を右ボタン105cの押下、検索処理の巻き戻しを左ボタン105eの押下としたが、この限りではない。例えば前記ボタン操作の代わりにスライドバーを用意し、スライドバーをスライドさせることによって、検索を開始したり、巻き戻したりしてもよい。またさらにそのスライドバーを操作する速さに応じて、検索処理のスピードを変化させてもよい。
【0037】
図6は本発明の実施形態1におけるデータ検索装置103における検索処理の流れを説明するための概要図である。また図7は本実施形態1におけるデータ検索装置の処理の流れを示すフローチャートである。この概要図とフローチャートを参照して、本実施形態1におけるデータ検索表示動作の詳細を説明する。
【0038】
まず図7に示すようにデータ検索装置103においてデータ検索表示が開始されると、ステップS701において初期画面表示処理が行われる。
【0039】
図10は、当該初期画面表示処理の処理の詳細を示すフロー図である。初期画面表示処理では、まずステップS1001において検索対象となる全画像データの総数Sumを取得し、ステップS1002においてディスプレイ104に表示可能なデータ表示枚数Numも取得する。
【0040】
ステップS1003では、表示枚数Numと、総数Sumとを比較する。
取得したSumとNumが、Num<Sumの場合(ステップS1003において「YES」)は、ステップS1004において画像データの新規順にデータのサムネイルをNum個取得する。一方、Num>Sumの場合(ステップS1003において「NO」)は、ステップS1005において全画像データのサムネイル(Sum個)を取得する。いずれの場合も、その後はステップS1006に移行する。
【0041】
ステップS1006では、取得したサムネイルを表示画面作成部305において、表示画面の作成に利用する。最後に、ステップS1007において、作成画面を表示バッファ307を介してディスプレイ104に出力する。このときディスプレイ104に表示される初期画面の一例は、図6の401に示す通りである。以上の処理で初期画面表示処理(S701)が完了し、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0042】
ステップS701における初期画面表示処理が終了すると、ステップS702においてSearchボタン107が押下されたかどうかが判断される。Searchボタンが押下された場合(ステップS702において「YES」)は、ステップS703においてデータ検索処理が行われる。一方、Searchボタン107を押下しなかった場合(ステップS702において「NO」)は、何も行わずステップS704の処理に移行する。
【0043】
図8、図9は、ステップS703のデータ検索処理の詳細を示すフロー図である。図8において、データ検索処理が開始されると、まずステップS801において検索条件が入力されたかどうかの判断が行われる。実施形態1において検索条件は、ボタン入力装置105を利用して入力される。検索条件は、データ検索を行うためにSearchボタン107を押下すると同時に、ディスプレイ104にリスト表示される。表示された検索条件リストの中から任意の検索条件を上ボタン105b、下ボタン105dを利用して選択し、OKボタン105aを押下し選択を確定することができる。
【0044】
検索条件が入力された場合(ステップS801において「YES」)は、ステップS802に移行して検索条件をRAM202に保持し、ステップS803の処理に移行する。検索条件が入力されなかった場合(ステップS801において「NO」)は、ステップS801で検索条件の入力を待つ。
【0045】
ステップS803では、さらに右ボタン105cが押下されたかどうかの判断が行われ、押下された場合(ステップS803において「YES」)はステップS804においてデータ除外処理が開始される。右ボタン105cが押下されなかった場合(ステップS803において「NO」)は、再びS803に戻る。この場合、処理待ちループとなる。この処理待ちループ状態はHomeボタン108を押下することによって回避できる。Homeボタン108を押下すると、データ検索装置103は初期画面の表示を行う。
【0046】
図11は、ステップS804におけるデータ除外処理の処理の詳細を示すフロー図である。データ除外処理が開始されると、ステップS1101では、まずメモリに保持しておいた検索条件の取得を行い、ステップS1102においてシステムで規定されている除外基準も取得する。前述したように、実施形態1での除外基準は画像データが作成された日付とする。即ち、画像データの作成された日付が検索条件の日付から離れているものから順に除外するというものである。検索条件と除外基準の取得が完了すると、ステップS1103でデータ抽出部301において処理対象データのサムネイルの取得が行われる。
【0047】
サムネイルの取得が完了すると、ステップS1104において検索条件とデータ除外基準から除外するサムネイルの決定を行う。そしてステップS1105では除外するサムネイルをRAM202に保持し、ステップS1106では除外しないサムネイルをRAM202に保持する。またこの時の除外条件も、ステップS1107においてRAM202に保持しておく。
【0048】
例えば、図6の402から403へ表示が変わる場合を考える。この場合、データ除外処理(S804)では、処理対象のデータ2006年10月〜2006年12月から、この例の場合の除外対象である2006年10月に一致するサムネイルをRAM202に保持する(S1105)。またさらに、除外されない2006年11月〜2006年12月のサムネイルと除外条件である「2006年10月」もRAM202に保持する(S1106、S1107)。以上の処理でデータ除外処理は完了し、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0049】
データ除外処理(S804)が終了すると、続いてデータ表示処理(S805)が開始される。
【0050】
図12はデータ表示処理(S805)の処理の詳細を示すフロー図である。データ表示処理が開始されると、まずステップS1201においてRAM202から除外しないサムネイルデータを読出し、ステップS1202で読み出したサムネイルから表示画面を作成する。そして、ステップS1203では作成した表示画面をディスプレイに出力する。以上の処理でデータ表示処理は完了し、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0051】
ステップS805におけるデータ表示処理が完了すると、ステップS806では除外データが存在するかどうかの判断が行われる。除外するデータが存在しない場合(ステップS806において「NO」)は、そのまま図9のステップS810に移行する。除外データが存在し(ステップS806において「YES」)、かつ、右ボタン105cを放していない場合(ステップS807において「NO」)は、再びステップS803に戻る。また除外データが存在し(ステップS806において「YES」)かつ、右ボタン105cを放した場合(ステップS807において「YES」)、ステップS808で再びデータ表示処理がおこなわれる。続くステップS809では、検索条件生成処理が開始される。
【0052】
ここで、ステップS804のデータ除外処理は、除外するデータを除外基準に従って段階的に除外する処理である。また、ステップS805のデータ表示処理は、除外しないデータを段階的にディスプレイに表示する処理である。これらは、本発明の重要なポイントの1つとなっている。
【0053】
例えば図6に示すように、検索対象のデータが2006年6月から2007年5月までで、検索条件が2006年11月である場合、まず2007年5月に一致するサムネイルが除外される。そして除外されなかった2006年6月から2007年4月のサムネイルが、データ表示処理(S805)によってディスプレイ104に表示される。またこの例の場合、ステップS1107の処理において保持される除外条件は「2007年5月」となる。
【0054】
このとき右ボタン105cが押下されたままだと、データ除外処理(S23)は、次に2006年6月に一致するデータのサムネイルを除外する。そしてデータ表示処理(S804)は除外されなかった2006年7月から2007年4月のサムネイルをディスプレイ104に表示する。このように、データ除外処理(S804)とデータ表示処理(S805)を除外データがなくなるまで交互に繰返し行うことで、検索処理の途中経過の表示が可能となる。なお、具体例は、図6の402、403、404を参照のこと。
【0055】
本実施形態1では右ボタン105cを押下することで検索処理を開始し、データ除外処理(S804)でデータの除外を行った。そこでさらに、右ボタン105cを押下してからの経過時間をパラメータとして利用し、データ除外処理の処理スピードを制御してもよい。これによりデータ除外処理(S804)とデータ表示処理(S805)とのスピードをユーザが自在にコントロールできるようになるので、ユーザにとってより操作性の高いインターフェースを提供できる。
【0056】
次に、ステップS809における検索条件生成処理の詳細を、図13のフロー図を参照して説明する。図13では、検索条件生成処理が開始されると、まずステップS1301においてRAM202から最新の除外条件の取得が行われる。次に、ステップS1302では最新より一つ前の除外条件が存在するかどうかの判断が行われる。もし一つ前の除外条件が存在する場合(ステップS1302において「YES」)、ステップS1303においてRAM202から一つ前の検索条件を取得する。一方、存在しない場合(ステップS1302において「NO」)、ステップS1304に移行してRAM202から入力した検索条件を取得する。いずれにおいても、その後はステップS1305に移行する。
【0057】
ステップS1305では、取得した2つの条件から新しく検索条件を生成し、ステップS1306ではそれをメモリに保持する。最後に、ステップS1307では生成した検索条件を文字列としてディスプレイ104に出力する。以上の処理で検索条件生成処理が完了し、呼出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0058】
図8ではステップS809の検索条件生成処理が終了すると、図9のステップS810において上下ボタンが押下されたかどうかの判断が行われる。上下ボタンが押下されていない場合(ステップS810で「NO」)、そのままステップS812の処理に移行する。上下ボタンが押下されている場合(ステップS810において「YES」)、ステップS811においてスクロール表示処理が開始される。
【0059】
このスクロール表示処理の詳細を図14を参照して説明する。図14はスクロール表示処理の詳細を示すフロー図である。
【0060】
スクロール表示処理が開始されると、ステップS1401において、押下されたボタンの判断が行われる。押下されたのが上ボタン105bである場合(ステップS1401において「上ボタン105b」)、ステップS1402に移行する。ステップS1402では、表示サムネイルよりも古いデータのサムネイルを適切な数だけ取得する。押下されたのが下ボタン105dである場合(ステップS1401において「下ボタン105d」)は、ステップS1403に移行する。ステップS1403では、表示されているサムネイルよりも新しいデータのサムネイルを適切な数だけ取得する。
【0061】
いずれの場合もその後ステップS1404に移行し、取得したサムネイルデータから表示画面を作成し、ステップS1405でディスプレイ104に表示する。これにより、サムネイルのスクロール表示を実現している。
【0062】
図16は、上方向にスクロールする(上ボタン105bを押下する)場合の表示例を、図17に、下方向にスクロールする(下ボタン105dを押下する)場合の表示例をそれぞれ示す。
【0063】
図9に戻り、ステップS811におけるスクロール表示処理が終了すると、続いてステップS812においてOKボタン105aが押下されたかどうかの判断が行われる。OKボタン105aが押下されていない場合(ステップS812において「NO」)、そのままステップS817の処理に移行する。OKボタン105aが押下されている場合(ステップS812において「YES」)は、ステップS813に移行して差分データ表示処理が開始される。
【0064】
ここで図15を参照して、ステップS813における差分データ表示処理の詳細を説明する。図15は差分データ表示処理の詳細を示すフロー図である。
【0065】
差分データ表示処理が開始されると、まずステップS1501においてRAM202から最新に生成した検索条件の取得が行われる。次にステップS1502において、最新の検索条件のより一つ前(直前)の検索条件が存在するかどうかの判断が行われる。直前の生成検索条件が存在する場合(ステップS1502において「YES」)、ステップS1503においてRAM202から一つ前の生成検索条件を取得する。一方、存在しない場合(ステップS1502において「NO」)、ステップS1504においてRAM202から入力した検索条件を取得する。続くステップS1505では、取得した2つの条件から新しく差分検索条件を生成する。
【0066】
例えば、図6の画面402、403に示すように最新の生成検索条件が2006年11月〜2006年12月に一致するデータで、一つ前の生成検索条件が2006年10月〜2006年12月に一致するデータであるとする。このとき差分検索条件は2006年10月のみに一致するデータとなる。
【0067】
次に生成した差分検索条件を利用して、ステップS1506では条件に一致するデータのサムネイルをデータ抽出部301より取得し、ステップS1507において取得したサムネイルから表示画面を作成する。そして最後に、ステップS1508において作成した画面をディスプレイ104に出力するとともに、ステップS1509において差分検索条件も文字列としてディスプレイ104に出力する。
【0068】
図6の画面405は、このようにしてディスプレイ104に出力される差分データ表示画面の一例を示す。以上の処理で差分データ表示処理は完了し、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0069】
図9では、ステップS813の差分データ表示処理が終了すると、ステップS814において上下ボタンが押下されたかどうかの判断が行われる。上下ボタンが押下されていない場合(ステップS814において「NO」)、そのままステップS816の処理に移行する。上下ボタンが押下されている場合(ステップS814において「YES」)、ステップS815においてスクロール表示処理が行われ、表示が完了するとステップS816の処理に移行する。ステップS815におけるスクロール表示処理の内容は、図14に示したものと同様である。
【0070】
ステップS816では、OKボタン105aが押下されたかどうかが再度判断される。OKボタン105aが押下されている場合(ステップS816において「YES」)、再び図8のステップS808から処理が開始される。OKボタン105aが押下されておらず(ステップS816において「NO」)、かつ、Searchボタン107が押下されていない場合(ステップS817において「NO」)、再び図8のS801から処理が開始される。OKボタン105aが押下されておらず(ステップS816において「NO」)、かつ、Searchボタン107が押下された場合(ステップS817において「YES」)、データ検索処理が完了する。この場合、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0071】
図7の説明に戻り、ステップS703のデータ検索処理が終了すると、ステップS704で上下ボタンが押下されたかどうかの判断が行われる。上下ボタンが押下されていない場合(ステップS704において「NO」)、そのままステップS706の処理に移行する。上下ボタンが押下されている場合(ステップS704において「YES」)、ステップS705にてスクロール表示処理が行われる。スクロール表示が完了するとステップS706の処理に移行する。
【0072】
ステップS706では、データ検索装置103のデータ表示を終了するか否かが判断される。データ表示を終了しない場合(ステップS706において「NO」)、再びステップS702から処理が開始される。一方、データ表示を終了する場合(ステップS706において「YES」)、データ検索装置103の処理が全て完了する。
【0073】
また本実施形態では触れなかったが、図6の401、402、403、404、405に示すような画面表示の際にPlayボタン106を押下すると、図18、図19で示すようなデータ詳細表示もしくはスライドショーを開始することができる。
【0074】
以上、本実施形態1で述べたようなデータ検索装置103を提供することにより、検索の途中経過を表示することが可能となる。つまり、検索条件に対し検索結果を一意に表示するのではなく、除外されるデータを一定の基準で徐々に除外しながら表示を行う。つまり検索の途中経過/過程が表示される。そうすることで、検索条件によって除外されるデータが確認可能となり、検索条件が曖昧な場合でも効率的に検索を実行することが可能となる。
【0075】
その結果、何度も検索条件を入力し直すといった煩わしい作業を軽減することができるため、インタラクティブ性の高いデータ検索UI(ユーザインターフェース)を実現できる。
【0076】
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2について図面を参照して詳細に説明する。ここで、ハードウェア構成図は、図4を用いて説明した実施形態1と同様である。尚、実施形態2においても、特に断らない限り、他図を用いて説明されたものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0077】
図20は、本発明の実施形態2におけるデータ検索装置の基本的なシステム構成を表す図である。図20に示すように、データ検索装置2000は、デジタルデータを表示するための小型ディスプレイ104、音声入力を行うためのマイクロフォン109を備えて構成される。
【0078】
本発明の実施形態2では、検索条件の入力を音声によって行う。マイクロフォン109から入力された音声は、オーディオインターフェース(図4の204)を通してデータ検索装置2000へ音声コマンドとして入力される。
【0079】
図21は本発明の実施形態2におけるデータ検索装置2000の機能ブロック図である。図21に示すように、データ検索装置2000は、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、表示バッファ307から構成される。更に音声取得部2101、音声コマンド認識部2102、傾き検出部2103から構成される。上記これらの各機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形態で実現できる。
【0080】
ここで、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、表示バッファ307は図5を用いて説明した実施形態1の機能ブロックと同様である。
【0081】
音声取得部2101は、マイクロフォン109から入力された音声を取得し、音声コマンド認識部2102へ取得した音声データを出力する。音声コマンド認識部2102は、入力された音声データを認識し、データ検索装置2000が実行可能な各種コマンドに変換する。音声コマンド認識部2102が認識したコマンドの中で、検索条件に関するコマンドは検索条件取得部303に取得される。
【0082】
実施形態1ではボタンの押下操作をデータ検索の開始指示と見なしたが、本発明の実施形態2ではデータ検索装置2000の傾き検出を検索開始指示と見なしてデータ検索開始する。つまり本発明の実施形態2では、デジタルカメラや携帯電話のような小型モバイルデバイスでのデータ検索表示を想定している。
【0083】
傾き検出部2103は、データ検索装置2000の傾きに応じてデータ検索を開始、または途中で検索を停止するといった制御を行う。傾き検出部2103は、データ検索装置2000の傾きを判定し、その判定結果をデータ除外部302に通知する。傾き検出部2103は、例えば、傾き傾斜センサーを用いることで実現可能である。
【0084】
図22は本発明の実施形態2におけるデータ検索装置の仕組みを表す概要図である。また本実施形態2におけるデータ検索装置2000の処理の流れを示すフローチャートは、図7から図15を用いて説明した実施形態1とほぼ同様である。
【0085】
実施形態1との差異は、検索条件を入力するために音声を利用すること、および検索の開始と停止をデータ検索装置2000の傾き検知に応じて行うことである。図22の概要図とフローチャート図7から図15を参照して、本実施形態2におけるデータ検索表示動作の概要を説明する。
【0086】
まずデータ検索装置2000においてデータ検索表示が開始されると、ステップS701の初期画面表示処理によって、図22の画面2201のような初期画面がディスプレイ104に表示される。この状態でマイクロフォン109を利用して「検索」という音声コマンドを入力すると、ステップS703のデータ検索処理が開始される。次に検索したい検索条件を音声によって入力する。
【0087】
例えば図22に示すように、検索条件として「Bob」を入力し、データ検索装置2000を右下方向に傾けると検索が開始される。検索が開始されるとデータ除外処理(S804)によって一致しないデータが段階的に除外され、データ表示処理(S805)によって除外しないデータを段階的にディスプレイ104に表示する。
【0088】
実施形態2での除外基準は画像データに含まれる人数の情報に基づき、日付が検索条件の日付から離れているものから順に除外するというものである。検索条件と除外基準の取得が完了すると、ステップS1103でデータ抽出部301において処理対象データのサムネイルの取得が行われる。
【0089】
本発明の実施形態2では、データの除外基準を人数とする。即ち、検索条件である「Bob」が写った画像データに付加されている人数情報を利用して、人数が多い順に順次データを除外する。当該人数情報は、付加情報の1つとしてストレージ207において、対応する画像と共に格納されている。また、画像データに「Bob」が写っていることについても、画像に含まれる人物の情報という付加情報の1つとして各画像と関連づけられている。図22に示した例の場合、人が写っていない(風景)、10人以上、9人、8人、7人、6人、5人、4人、3人、2人、1人の順にデータを除外していく。
【0090】
データ検索装置2000を傾け続けると、データ除外処理(S804)とデータ表示処理(S805)が交互に実行され、検索処理の途中経過を表示しながら入力した検索条件へデータが絞り込まれていく。なお、データ検索装置2000の傾き角度の大きさや、傾き検出後の経過時間などに応じて、データ除外処理とデータ表示処理とが交互に実行される際の処理速度を変化させても良い。例えば、傾きを検出した直後はデータ除外処理の実行タイミングを遅らせて、データ表示処理の時間を長めに確保しておく一方、傾きを検出してからの経過時間が長くなってきたら、データ表示処理の時間を短くしてデータ除外処理を行う頻度を高くする。また、傾き角度が小さいうちはデータ除外処理の実行タイミングを遅らせて、データ表示処理の時間を長めに確保しておく一方、傾き角度が大きくなってきたら、データ表示処理の時間を短くしてデータ除外処理を行う頻度を高くする。データ除外処理そのものの実行速度を制御しても良い。これにより、傾き角度が小さいうちはデータの除外がゆっくりと行われる一方、傾き角度が大きくなるとデータの除外が高頻度で行われ、データの絞り込みが高速に行われることになる。
【0091】
データ除外処理(S804)によって除外するデータが無くなり、入力した検索条件に一致するデータのみに絞り込まれた画面表示の一例を図23の画面2204に示す。この例の場合、最終的には「Bob」が一人だけ写った写真に絞り込まれ、検索処理が終了する。
【0092】
また一方、検索処理の途中でデータ検索装置2000を傾けるのをやめて、水平の状態に戻したとすると、検索処理は中断される。検索処理が中断されると、その時点までに除外しなかったデータをデータ表示処理(S808)でディスプレイ104に表示する。そして検索条件生成処理(S809)によって、中断した時点での除外条件と入力した検索条件を使って、新しい検索条件を作成し、同じくディスプレイ104に出力する。
【0093】
例えば図22の画面2203に示すように、データ除外条件が3人の時に検索を中断したとすると、ディスプレイ104には「Bob」を含め2人が写っている写真のサムネイルが表示される。そして更に、生成した検索条件「(Bob)1〜2」も文字列としてディスプレイ104に出力される。
【0094】
この時データ検索装置2000を今までとは逆向きに左下方向に傾けると、差分データ表示処理(S813)によって差分データおよび差分検索条件がディスプレイ104に表示される。例えば本実施形態2の場合は図22の画面2202、2203、2205に示すように、最新の生成検索条件が「(Bob)1〜2」であり、一つ前(直前)の生成検索条件が「(Bob)1〜3」である。これらの検索条件から差分検索条件「(Bob)3」(「Bobを含め3人が写っている写真)を作成し、その条件に一致するデータのサムネイルをディスプレイ104に表示する。また生成した差分検索条件も文字列としてディスプレイ104に出力する。
【0095】
この例の場合、データ検索装置2000を左下方向に傾けることによって差分データ表示処理を行ったが、この限りではない。検索処理を中断して一定の時間が経過すると一時的に差分データが表示されるにしてもよい。また本実施形態2ではデータ検索装置を傾けることで検索処理を開始し、データ除外処理(S804)でデータの除外を行った。そこでさらにデータ検索装置の傾き角をパラメータとして利用し、データ除外処理の処理スピードを制御してもよい。そうすることにより、ユーザにとってより操作性の良いユーザインターフェースを提供できる。
【0096】
また本発明の実施形態2では触れなかったが、データのスクロール表示や再生、詳細表示は音声コマンドとして「スクロール」、「再生」、「詳細表示」といった音声をマイクロフォン109から入力することで実行することができる。さらに図22の画面2201、2202、2203、2204、2205に示すような画面表示の際にPlayボタン106を押下すると、図18、図19で示すようなデータ詳細表示もしくはスライドショーを開始することができる。
【0097】
ここで、図25を参照して、データ検索装置2000の傾きについて説明する。図25は発明の実施形態2に対応するデータ検索装置2000の傾きを説明するための図である。
【0098】
図25、データ検索装置2000を、ディスプレイ104をユーザの手前側とした場合を示している。ここで、データ検索装置2000は、その底面が、地表面に向かう鉛直方向2501に対して垂直な水平方向2502を向いて保持されていると仮定する。このとき、データ検索装置2000のディスプレイ104は、鉛直方向2501と水平方向2502で定義される平面と平行となる。
【0099】
ここで、ユーザがデータ検索装置2000の右側(マイクロフォン109の配置されている側)を鉛直方向2501に向かって下げ、左側を鉛直方向2501とは反対方向に向かって上げた場合を考える。この場合、データ検索装置2000は角度θで水平方向2502に対して傾きを有する。傾き検出部2103は、この角度θを検出し、検出した角度をデータ除外部302に通知する。
【0100】
角度θは、図25で時計回りの方向2503にデータ検索装置2000が傾く場合に正の符号を与え、第1の傾きの変化を検知することができる。また、図25で反時計回りの方向2504にデータ検索装置2000が傾く場合に負の符号を与え、第2の傾きの変化を検知することができる。なお、第1の傾きの変化と第2の傾きの変化とに対する符号の割当ては逆であっても良い。ここで角度θに正の符号が与えられる場合、データ検索装置2000は右下方向に傾いたとみなすことができる。一方、角度θに負の符号が与えられる場合、デジタルカメラは左側に傾いたとみなすことができる。
【0101】
なお、図25では、データ検索装置2000の底面が地表面と平行になる場合の傾き検出について説明したが、傾き検出の条件はこれに限定されるものではない。例えば、データ検索装置2000のディスプレイ104が鉛直方向2501と直交し、水平方向2502と平行に保持されている場合を想定しても良い。このとき、データ検索装置2000のディスプレイ104は地表面に向かう側の面と反対側の面に位置している。ここで、ユーザがデータ検索装置2000の右側(マイクロフォン109のある側)を鉛直方向2501に向かって下げ、左側を鉛直方向2501とは反対方向に向かって上げた場合を考える。この場合データ検索装置2000は角度θ’で水平方向2502に対して傾きを有する。傾き検出部2103は角度θ’を検出し、検出した角度をデータ除外部302に通知することができる。
【0102】
以上、本実施形態2で述べたように、音声認識を用いたデータ検索装置2000を提供することにより、よりユーザにとって直感的かつ使い易いユーザインターフェースを実現できる。その結果、デジタルデータを高速に検索・表示する際のユーザの操作性を向上することが可能となる。
【0103】
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3について図面を参照して詳細に説明する。ここで、ハードウェア構成図、機能ブロック図、データ検索装置のフローチャート図などは、図4、図5、図7から図15を用いて説明した実施形態1と同様である。
【0104】
尚、実施形態3においても、特に断らない限り、他図を用いて説明されたものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0105】
本発明の実施形態3では、検索条件として画像を利用する。即ち、検索条件となる画像を基準画像とし、基準画像と類似する画像の検索を行う。画像の類似度判定は、公知の類似度判定技術を用いることができる。例えば、基準画像から特徴オブジェクトを抽出し、当該オブジェクトとのパターンマッチングにより類似度を個々の画像データについて算出し、算出した類似度に基づいて類似画像を検索することができる。また、特徴オブジェクトが人物の顔であれば、予め登録しておいた人物のテンプレート画像を基準画像とすることもできる。
【0106】
本発明の実施形態3におけるデータ検索装置2300の機能ブロック図は、実施形態1と同様である。図5に示すように、データ検索装置2300は、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、ボタン操作取得部306、表示バッファ307から構成される。上記これらの各機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形態で実現できる。
【0107】
ここで、データ抽出部301、検索条件生成部304、表示画面作成部305、表示バッファ307は図5を用いて説明した実施形態1の機能ブロックと同様である。実施形態1との差異は、検索条件として基準画像を入力すること、および、基準画像との類似度を除外基準とし、類似度が小さい順にデータを除外することである。
【0108】
検索条件となる基準画像の入力は、ボタン入力装置105を利用して入力する。図6の画面401で示すような初期画面、もしくは図18や、図19に示すデータ詳細表示で、任意のデータをボタン入力装置105で選択し、Searchボタン107を押下すると、選択した画像データが基準画像として設定される。選択した画像データは、検索条件取得部303で取得およびRAM202に保持される。そして、実施形態1と同様に右ボタン105cを押下すると、ステップS703のデータ検索処理が開始される。
【0109】
検索条件として基準画像が入力された後の処理フローは、図8、図9を用いて説明した実施形態1と同様である。但し、データ除外部302の機能が実施形態1とは異なる。データ除外処理(S804)が開始されると、データ除外部302はRAM202から基準画像を読出し、検索対象となる画像データ各々と画像認識を行う。そして基準画像との類似度が小さい順に画像データのサムネイルを除外していく。
【0110】
以上、本実施形態3で述べたデータ検索装置を提供することにより、画像認識を用いたデータ検索を、検索の途中経過も確認しながら実行することができる。その結果、直感的かつ使い易いユーザインターフェースを実現できる。
【0111】
[実施形態4]
次に、本発明の実施形態4について図面を参照して詳細に説明する。ここで、システム構成図、ハードウェア構成図は、図2、図4を用いて説明した実施形態1と同様である。尚、実施形態4においても、特に断らない限り、他図を用いて説明されたものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0112】
図23は本発明の実施形態4におけるデータ検索装置2300の機能ブロック図である。図23に示すように、データ検索装置2300は、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、ボタン操作取得部306から構成される。更に表示バッファ307、地理情報変換部から構成される。上記これらの各機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形態で実現できる。
【0113】
ここで、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、ボタン操作取得部306、表示バッファ307は図5を用いて説明した実施形態1の機能ブロックと同様である。
【0114】
地理情報変換部2301は、検索条件として入力された位置や場所を示す情報を判別し、データ検索装置2300が実行可能な地理情報(例えば緯度や経度)に条件を変換する。変換された地理的な検索条件は検索条件取得部303に取得される。
【0115】
ここで入力する位置や場所を示す情報は、地理情報変換部2301で変換を行う必要のない生の地理的な検索条件であってもよいし、ユーザによってデータに付加された地名やランドマーク(アイコン)であっても構わない。後者の場合、地理情報変換部2301は、予め作成しておいた地理情報変換テーブルなどを利用して、入力した検索条件を地理的な検索条件に変換する。
【0116】
本発明の実施形態4は、実施形態1の場合と同様に、データを検索するための検索条件はボタン入力装置105を操作し、検索条件を選択することによって入力ものとする。
【0117】
図24は本発明の実施形態4におけるデータ検索装置2300の仕組みを表す概要図である。また本実施形態4におけるデータ検索装置2300の処理の流れを示すフローチャートは、図7から図15を用いて説明した実施形態1とほぼ同様である。
【0118】
実施形態1との差異は、入力した検索条件に位置や場所を示す情報が含まれる場合、これを緯度及び経度の情報といった地理的な検索条件へと変換して検索を行うことである。図24の概要図とフローチャート図7から図15を参照して、本実施形態4におけるデータ検索表示動作の概要を説明する。
【0119】
まずデータ検索装置2300においてデータ検索表示が開始されると、ステップS701において初期画面表示処理により、図24の画面2401のような初期画面がディスプレイ104に表示される。この状態でSearchボタン107が押下されると、ステップS703のデータ検索処理が開始される。次に検索したい検索条件をボタン入力装置105によって選択入力する。例えば図24に示すように、検索条件として「東京」を入力し、右ボタン105cが押下されると検索が開始される。検索が開始されるとステップS804のデータ除外処理によって一致しないデータが段階的に除外され、ステップS805のデータ表示処理によって除外しないデータを段階的にディスプレイ104に表示する。
【0120】
本発明の実施形態4では、データの除外基準を入力した検索条件よりも地理的に遠い順に順次データを除外する。ここで本実施形態では、各画像データの撮影場所の緯度や経度の情報が、付加情報の1つとしてストレージ207において、対応する画像と共に格納されている。
本実施形態4では、データの除外基準を距離とする。即ち、検索条件である位置または場所の緯度、経度の情報を利用して、撮影場所が遠い順に順次データを除外する。具体的に、入力された検索条件より得られた緯度経度の情報と、各画像データの付加情報に含まれる撮影場所の緯度経度の情報とを比較し、差分の大きいものからデータを除外していく。図24に示した例の場合は、北海道、沖縄、青森、鹿児島、…、千葉、神奈川といった具合にデータを除外していく。
【0121】
右ボタン105cを押下し続けると、データ除外処理(S804)とデータ表示処理(S805)が交互に実行され、検索処理の途中経過を表示しながら入力した検索条件へデータが絞り込まれていく。データ除外処理(S804)によって除外するデータが無くなり、入力した検索条件に一致するデータのみに絞り込まれた画面表示の一例を図24の画面2404に示す。この例の場合、最終的には地理的な情報が「東京」のみの写真に絞り込まれ、検索処理が終了する。
【0122】
また一方、検索処理の途中で右ボタン105cを放すと、検索処理は中断される。検索処理が中断されると、その時点までに除外しなかったデータをデータ表示処理(S808)でディスプレイ104に表示する。そして検索条件生成処理(S809)において、中断した時点での除外条件と入力した検索条件を使って、新しい検索条件を作成し、同じくディスプレイ104に出力する。
【0123】
例えば図24の画面2403に示すように、データ除外条件が東京〜神奈川の時に検索を中断したとすると、ディスプレイ104には東京と神奈川の地理的情報を持つ写真のサムネイルが表示される。そして更に、生成した検索条件「東京 〜 神奈川」も文字列としてディスプレイ104に出力される。
【0124】
この時、OKボタン105aが押下されると、差分データ表示処理(S813)において、差分データおよび差分検索条件がディスプレイ104に表示される。例えば本実施形態4の場合、図24の画面2402、2403、2405に示すように、最新の生成検索条件が「東京〜神奈川」であり、一つ前(直前)の生成検索条件が「千葉 〜 神奈川」である。これらの検索条件から差分検索条件「千葉」(地理的情報が千葉だけの写真)を作成し、その条件に一致するデータのサムネイルをディスプレイ104に表示する。また生成した差分検索条件も文字列としてディスプレイ104に出力する。
【0125】
この例の場合、OKボタン105aを押下することによって差分データ表示処理を行ったが、この限りではない。検索処理を中断して一定の時間が経過すると一時的に差分データが表示されるにしてもよい。また本実施形態4では右ボタン105cを押下ことで検索処理を開始し、データ除外処理(S804)でデータの除外を行った。そこでさらに右ボタン105cを押下する時間の長さをパラメータとして利用し、データ除外処理の処理スピードを制御してもよい。
【0126】
例えば、右ボタン105cが押下されている時間を計時しておき、計時時間の長さに応じてデータ除外処理の処理スピードを高速化することができる。これにより、右ボタン105cの押し初めはデータ除外処理が低速で行われる一方、押下時間が長くなると当該処理が高速に行われるここととなる。なお、データ除外処理の高速化は、処理自体の高速化の他に、データ表示処理における表示の更新タイミングの高速化の概念も包含する。即ち、データ除外処理自体は一定速度で行うものの、表示の更新タイミングを最初は長めとしてデータ除外処理が低速で行われているように表示する。その一方で、その後は表示の更新タイミングを徐々に上げていってデータ除外処理が高速で行われているように表示することができる。これにより、ユーザにとってより操作性の良いユーザインターフェースを提供できる。
【0127】
以上、本実施形態4で述べたようなデータ検索装置を提供することにより、位置や場所情報を利用した簡単なデータ検索を、よりユーザにとって直感的かつ使い易いユーザインターフェースを実現できる。その結果、デジタルデータを高速に検索・表示する際のユーザの操作性を向上することが可能となる。
【0128】
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0129】
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
【0130】
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
【0131】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】発明の実施形態1における外付け型データ検索装置のシステム構成例を示す図である。
【図2】発明の実施形態1における一体型データ検索装置のシステム構成例を示す図である。
【図3】発明の実施形態1におけるデータ検索装置を操作するためのボタン入力装置の一例を示す図である。
【図4】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図5】発明の実施形態1におけるデータ検索装置の機能ブロックの一例を示す図である。
【図6】発明の実施形態1におけるデータ検索装置における検索処理の流れを説明するための概要図である。
【図7】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のメインフロー処理の際に実行されるデータ検索処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図9】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のメインフロー処理の際に実行されるデータ検索処理の一例の他の一部を示すフローチャートである。
【図10】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のメインフロー処理の際に実行される初期画面表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のデータ検索処理の際に実行されるデータ除外処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のデータ検索処理の際に実行されるデータ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のデータ検索処理の際に実行される検索条件生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のメインフロー処理およびデータ検索処理の際に実行されるスクロール表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のデータ検索処理の際に実行される差分データ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置において、上方向にスクロールした場合の表示変化の一例を示す図である。
【図17】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置において、下方向にスクロールした場合の表示変化の一例を示す図である。
【図18】発明の実施形態1乃至4のデータ検索装置において、検索データの詳細表示の一例を示す図である。
【図19】発明の実施形態1乃至4のデータ検索装置に置いて、検索データの詳細表示の他の一例を示す図である。
【図20】発明の実施形態2における一体型データ検索装置のシステム構成例を示す図である。
【図21】発明の実施形態2におけるデータ検索装置の機能ブロックの一例を示す図である。
【図22】発明の実施形態2におけるデータ検索装置における検索処理の流れを説明するための概要図である。
【図23】発明の実施形態4におけるデータ検索装置の機能ブロックの一例を示す図である。
【図24】発明の実施形態4におけるデータ検索装置における検索処理の流れを説明するための概要図である。
【図25】発明の実施形態2におけるデータ検索装置の傾きの概念を説明するための概要図である。
【符号の説明】
【0133】
100 外付け型データ検索装置
101 ディスプレイ
102 操作指示装置(リモートコントローラ)
103 一体型データ検索装置
104 小型ディスプレイ
105 ボタン入力装置
106 Playボタン(再生ボタン)
107 Searchボタン(検索ボタン)
108 Homeボタン(戻るボタン)
109 音声入力装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ検索装置及びその制御方法、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルデバイスの高性能化および低価格化によって、一般的に普及している安価なデジタルカメラや携帯電話で、大容量かつ高精細の静止画や動画が簡単に撮影できるようになっている。またそれらに搭載されるストレージの大容量化によって、誰でもたくさんのデジタルデータを膨大に蓄積することも可能となっている。そして、これら蓄積した膨大なデジタルデータが、ストレージ内で溢れかえっている状況となっている。
【0003】
このような状況の中、膨大なデジタルデータの中から所望のものを検索したり、効率的に整理したりできるように各種検索技術やメタデータ付加技術が考案されている。しかし、とりわけ静止画や動画などのマルチメディアデータにおいては、デジタルデータに付加された各種メタ情報だけでデータ検索を行うことは難しい。なぜなら、静止画、動画データは実際に目で見て確認しなければ、最終的にそのデータが所望しているデータなのかどうかを判断できないからである。
しかし従来の静止画、動画の検索方法では、検索条件に対する検索結果を一意に表示するだけであり、どのようなデータが検索条件により除外されたのかを確認することができなかった。検索の対象となるデータが膨大である場合、検索をおこなうユーザは検索条件が曖昧なまま検索を行うことが多い。つまり所望データを検索するために必要な検索条件を正確に記憶しておくことは、検索データが膨大な場合は難しく、結局あいまいな記憶のまま検索条件を入力して検索を行うしかない。そしてこのような場合、ユーザは所望するデータが検索結果に表示されるまで、何度も異なる検索条件を入力し直して再検索を行う必要があった。
【0004】
例えば、友人とショッピングした時写真を検索したいが、だいたいの日付しか覚えていないような場合、ユーザは曖昧な記憶を頼りに日付を入力し検索を開始する。そして所望のショッピングの写真が検索結果に表示されるまで、検索条件となる日付を変えて再検索しなければならない。
【0005】
このように、検索条件を何度も変更するようなデータ検索は、時間がかかるだけでなく、ユーザの利便性も大きく損なってしまう。つまり膨大なデータの検索においては、検索条件に対する検索結果を一意に表示するだけでは不十分であり、検索の途中経過を表示したり、検索を中断し、その途中経過を確認するための方法が必要不可欠である。
【0006】
このような課題を解決するために、検索の経過を数字などの文字列を使って表示し、ユーザに検索経過を知らせるための技術(特許文献1)がある。また検索を途中で中断し、中断した時点での検索結果を表示する技術(特許文献2)がある。
【0007】
これらの提案技術では、検索条件に対する検索結果を一意に表示するだけでなく、途中経過を表示したり、検索を中断できるようにすることによってデータ検索における操作性の向上を図っている。
【特許文献1】特開平6-231173号公報
【特許文献2】特開平5-135104号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、これらの提案技術では検索条件から除外されるデータを随時確認することができない。また検索条件が曖昧な場合、検索を効果的に行うことができない。特に静止画や動画のようなマルチメディアデータを検索する場合は、除外されるデータや途中経過を簡単に見て確認できるようにしなければ検索効率を向上させることは難しい。
【0009】
本発明は上記のような状況を考慮してなされたものであり、検索処理の途中経過を表示するとともに、検索を中断できるようにすることで、検索条件が曖昧な場合にも検索効率が低下しないデータ検索技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明は、データ検索装置であって、
検索対象のデータを格納する格納手段と、
検索条件を入力するための入力手段と、
前記格納手段に格納されているデータから、前記検索条件と、該検索条件に対応する除外基準とに基づいてデータを除外していくことにより検索を行うデータ除外手段と、
データを表示する表示手段であって、前記データ除外手段による前記検索の過程及び検索結果を表示する表示手段と、
前記データ除外手段による前記検索の停止指示を受け付ける検索停止手段と、
前記停止指示を受け付けた場合に、該停止指示を受け付けた時点での前記データ除外手段における検索結果に基づいて、該検索結果に含まれるデータを前記検索対象のデータから検索するための新たな検索条件を生成する検索条件生成手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記検索停止手段により前記検索の停止指示を受け付けた場合に、前記検索条件生成手段が生成した前記新たな検索条件を、検索の停止時点での検索結果のデータと共に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検索処理の途中経過を表示するとともに、検索を中断できるようにすることで、検索条件が曖昧な場合にも検索効率が低下しないデータ検索技術を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
[実施形態1]
図1および図2は、本発明の実施形態1におけるデータ検索装置の基本的なシステム構成を示す図である。図1は外付け型のデータ検索装置であり、図2はモバイルデバイスに代表される一体型のデータ検索装置をそれぞれ示している。
【0014】
図1に示すように、外付け型のデータ検索装置100にはデジタルデータを表示するためのディスプレイ101が接続される。検索条件の入力などデータ検索装置100への各種操作指示は、リモートコントローラに代表される操作指示装置102で行われる。
【0015】
また図2に示すように、一体型のデータ検索装置103は、デジタルデータを表示するための小型ディスプレイ104、検索条件の選択などを行うためのボタン入力装置105から構成される。またさらに付加機能ボタンとして、選択したデータ群を再生するためのPlayボタン106、データ検索を開始するためのSearchボタン107、ディスプレイ104の表示を初期状態に戻すためのHomeボタン108から構成される。
【0016】
ここで図3はボタン入力装置105の一例であり、上ボタン105b、下ボタン105d、左ボタン105e、右ボタン105c、そして選択したデータを決定するためのOKボタン105aから構成される。
【0017】
図4は本発明の実施形態1における、データ検索装置のハードウェア構成図である。図4に示すように、データ検索装置のハードウェアはCPU201、RAM202、ROM203、オーディオインターフェース204、ディスプレイインターフェース205、ストレージインターフェース206、ストレージ207から構成される。またさらにリモコンインターフェース208、キー入力インターフェース209から構成される。オーディオインターフェース204、リモコンインターフェース208、およびキー入力インターフェース209はオプションであり、少なくとも1つ含まれていればよい。
【0018】
例えば図1で示した外付け型のデータ検索装置100においては、リモコンインターフェース208を含める必要がある。また図2で示した一体型のデータ検索装置103においては、キー入力インターフェース209を含める必要がある。オーディオインターフェース204は、本発明の実施形態2において利用される。もちろんこれらのインターフェース全てを含んでいてもよい。
【0019】
但し、本発明はこれらのインターフェースだけに限らない。タッチパネルインターフェースやメモリーカードインターフェースなどのインターフェースを含むこともできる。例えば、タッチパネルを利用する場合は、ユーザからの操作をタッチパネル上で受け付けることができ、当該操作に応じたデータ検索及び検索結果の表示を行うことができる。さらに、メモリカードを利用する場合は、メモリカード内に保存されているデータの検索を本発明を利用して行うことができる。
【0020】
以下、一体型のデータ検索装置103について、その詳細を説明する。ディスプレイインターフェース205は、データ検索装置103内部で生成される表示画面をディスプレイ104が処理可能な信号に変換する。ストレージインターフェース206は、データ検索装置103内部で利用可能なデータ形式とストレージに記憶するためのデータ形式を互いに変換する。キー入力インターフェース209は、ボタン入力装置105、Playボタン106、Searchボタン107、Homeボタン108からの入力信号を受信し、データ検索装置103が処理可能な情報に変換する。
【0021】
またここで図示されていないが、オペレーティングシステム(以下OSと記載)をはじめ、本発明に係る各処理プログラム、デバイスドライバ等はROM203に記憶されており、適宜RAM202に一時記憶され、CPU201によって実行される。ここでOSおよび各処理プログラム等はストレージ207に記憶されていてもよく、その場合は電源投入時にRAM202に適宜読み込まれ、CPU201によって起動される。ストレージ207にはデータ検索装置103で検索・表示するデジタルデータが膨大に記録されており、データ検索装置103内部に搭載されていても良いし、イーサネット(登録商標)やUSBなどの各種インターフェースを介して接続されていてもよい。またその際ストレージ207は複数台接続されていても構わない。
【0022】
尚、以下特に断らない限り、他図を用いて説明されたものは同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0023】
図5は本発明の実施形態1におけるデータ検索装置103の機能ブロック図である。図5に示すように、データ検索装置103は、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、ボタン操作取得部306、表示バッファ307から構成される。上記これらの各機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形態で実現できる。
【0024】
ストレージ207には、データ検索装置103で検索・表示するデジタルデータが膨大に記憶されている。本実施形態1では、ストレージ207に記憶されているデジタルデータは主に画像データであり、オリジナルの画像データとともに、個々の画像に対応するサムネイルデータも記憶されているものとする。だからといって本実施形態1は画像データのみに限定して利用されるものではなく、動画データや音楽データ、またはオフィスドキュメントからなるデジタルデータであってもよい。また本実施形態1で利用可能なデータ形式にデータを変換してストレージ207に記憶すればどのようなフォーマットのデジタルデータであっても構わない。例えば静止画や動画データの内容を表すサムネイルやオフィスドキュメントの内容を表すアイコンを適切に作成し、オリジナルのデータとリンクしてストレージ207に記憶し、利用してもよい。
【0025】
本実施形態1では、データを検索するための検索条件は、ボタン入力装置105を操作し、検索条件リストの中から所望の検索条件を選択することによって入力できる。選択対象の検索条件リストはSearchボタン107を押下するとディスプレイ104上に表示される。表示された検索条件リストの中から、上ボタン105b、下ボタン105dを利用して任意の1つを選択し、OKボタン105aを押下して選択の決定を行う。なお、検索条件は、予め用意されたものの中から選択するだけでなく、ユーザが任意にテキスト入力してもよい。
【0026】
選択された検索条件はボタン操作取得部306を介して、検索条件取得部303によって、実際の検索条件へと変換される。また変換された検索条件はRAM202に保持され、データ抽出部301およびデータ除外部302で利用される。
【0027】
本実施形態1では、検索条件が入力されかつその検索条件がRAM202に保持された状態で右ボタン105cを押下し続けると、データの検索処理が開始される。
【0028】
検索が開始されると、データ抽出部301は、検索条件取得部303で取得した検索条件に基づいて、ストレージ207から対象となる画像データを読み出す。この時画像データに付加されている情報も同時に読み出すことができる。読み出した画像データおよび付加情報はデータ検索装置103のRAM202に保持され、データ除外部302において利用される。読み出すデータがRAM202に対して大きすぎる場合は、読み込むデータを小分けにして順次読み込んで処理しても構わない。または、即座に読み出し可能なスワップデータとしてストレージ207に退避させておいても構わない。
【0029】
データ除外部302は、データ抽出部301で抽出された検索対象となる画像データから検索条件に一致しない不必要なデータを除外する。但しこの時、不必要なデータを一気に除外するのではなく、一定の基準に従って順次除外していく。本実施形態1では、データ除外部302は画像データが作成された日付順にデータを順次除外するものとする。
【0030】
例えば、検索対象のデータが2006年6月から2007年5月までで、検索条件が2006年11月であるものとする。このときデータ除外部302は、2007年5月、2006年6月、2007年4月、2006年7月、2007年3月、2006年8月の順にデータを除外する。更に2007年2月、2006年9月、2007年1月、2006年10月、2006年12月の順にデータを除外する(図6参照)。そして最終的に2006年11月のデータに絞り込まれる。このように、ディスプレイ104には、データ除外部302がデータを除外して絞り込みを行っていく過程が、最終の検索結果を提供するまで順次表示される。
【0031】
表示画面作成部305は、データ除外部302で除外しない画像データのサムネイルを、データ抽出部301を経由して順次取り出し、表示画面を作成する。作成した画面は表示バッファ307を介してディスプレイ104に出力される。
【0032】
データの除外処理、表示画面の作成、そして表示バッファへの出力は右ボタン105cを押下し続けている間、順次交互に行われる。このとき右ボタン105cの解放は、検索処理の停止指示に相当する。よって、ユーザが右ボタン105cを放すと検索停止となる。
【0033】
検索条件生成部304は検索処理が停止すると、入力した検索条件とデータ除外部302におけるデータ除外条件とに基づいて、検索停止時点での検索条件(新たな検索条件)を新たに生成する。生成された検索条件は表示画面作成部305を経由して表示バッファに書き込まれ、ディスプレイ104に出力される。
【0034】
本実施形態1ではデータ除外の条件をデータ作成の日付順としたが、この限りではない。画像に付加されている他の情報を元にデータを除外するための条件を決めてもよい。
【0035】
さらに本実施形態1では、データを除外するための条件を、データに付加されている所定の情報(本実施形態1では日付)を基準に順次決定したが、この限りではない。例えば、データに付加されている情報をランダムに利用して、データを順次除外するための条件としてもよい。この場合、検索を停止した際の除外条件を一意に利用することにより、新たな検索条件を生成することができる。
【0036】
また本実施形態1では、左ボタン105eの押下によって、データ検索の巻き戻し処理が実行されるようにすることも可能である。つまり検索条件生成部304で生成された検索式がRAM202に複数保持されている状態で、左ボタン105eを押下した場合、その生成検索条件を新しいものから古いものへと逆方向に順次処理することによって、検索を巻き戻すことが可能となる。またこの場合、検索処理の開始を右ボタン105cの押下、検索処理の巻き戻しを左ボタン105eの押下としたが、この限りではない。例えば前記ボタン操作の代わりにスライドバーを用意し、スライドバーをスライドさせることによって、検索を開始したり、巻き戻したりしてもよい。またさらにそのスライドバーを操作する速さに応じて、検索処理のスピードを変化させてもよい。
【0037】
図6は本発明の実施形態1におけるデータ検索装置103における検索処理の流れを説明するための概要図である。また図7は本実施形態1におけるデータ検索装置の処理の流れを示すフローチャートである。この概要図とフローチャートを参照して、本実施形態1におけるデータ検索表示動作の詳細を説明する。
【0038】
まず図7に示すようにデータ検索装置103においてデータ検索表示が開始されると、ステップS701において初期画面表示処理が行われる。
【0039】
図10は、当該初期画面表示処理の処理の詳細を示すフロー図である。初期画面表示処理では、まずステップS1001において検索対象となる全画像データの総数Sumを取得し、ステップS1002においてディスプレイ104に表示可能なデータ表示枚数Numも取得する。
【0040】
ステップS1003では、表示枚数Numと、総数Sumとを比較する。
取得したSumとNumが、Num<Sumの場合(ステップS1003において「YES」)は、ステップS1004において画像データの新規順にデータのサムネイルをNum個取得する。一方、Num>Sumの場合(ステップS1003において「NO」)は、ステップS1005において全画像データのサムネイル(Sum個)を取得する。いずれの場合も、その後はステップS1006に移行する。
【0041】
ステップS1006では、取得したサムネイルを表示画面作成部305において、表示画面の作成に利用する。最後に、ステップS1007において、作成画面を表示バッファ307を介してディスプレイ104に出力する。このときディスプレイ104に表示される初期画面の一例は、図6の401に示す通りである。以上の処理で初期画面表示処理(S701)が完了し、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0042】
ステップS701における初期画面表示処理が終了すると、ステップS702においてSearchボタン107が押下されたかどうかが判断される。Searchボタンが押下された場合(ステップS702において「YES」)は、ステップS703においてデータ検索処理が行われる。一方、Searchボタン107を押下しなかった場合(ステップS702において「NO」)は、何も行わずステップS704の処理に移行する。
【0043】
図8、図9は、ステップS703のデータ検索処理の詳細を示すフロー図である。図8において、データ検索処理が開始されると、まずステップS801において検索条件が入力されたかどうかの判断が行われる。実施形態1において検索条件は、ボタン入力装置105を利用して入力される。検索条件は、データ検索を行うためにSearchボタン107を押下すると同時に、ディスプレイ104にリスト表示される。表示された検索条件リストの中から任意の検索条件を上ボタン105b、下ボタン105dを利用して選択し、OKボタン105aを押下し選択を確定することができる。
【0044】
検索条件が入力された場合(ステップS801において「YES」)は、ステップS802に移行して検索条件をRAM202に保持し、ステップS803の処理に移行する。検索条件が入力されなかった場合(ステップS801において「NO」)は、ステップS801で検索条件の入力を待つ。
【0045】
ステップS803では、さらに右ボタン105cが押下されたかどうかの判断が行われ、押下された場合(ステップS803において「YES」)はステップS804においてデータ除外処理が開始される。右ボタン105cが押下されなかった場合(ステップS803において「NO」)は、再びS803に戻る。この場合、処理待ちループとなる。この処理待ちループ状態はHomeボタン108を押下することによって回避できる。Homeボタン108を押下すると、データ検索装置103は初期画面の表示を行う。
【0046】
図11は、ステップS804におけるデータ除外処理の処理の詳細を示すフロー図である。データ除外処理が開始されると、ステップS1101では、まずメモリに保持しておいた検索条件の取得を行い、ステップS1102においてシステムで規定されている除外基準も取得する。前述したように、実施形態1での除外基準は画像データが作成された日付とする。即ち、画像データの作成された日付が検索条件の日付から離れているものから順に除外するというものである。検索条件と除外基準の取得が完了すると、ステップS1103でデータ抽出部301において処理対象データのサムネイルの取得が行われる。
【0047】
サムネイルの取得が完了すると、ステップS1104において検索条件とデータ除外基準から除外するサムネイルの決定を行う。そしてステップS1105では除外するサムネイルをRAM202に保持し、ステップS1106では除外しないサムネイルをRAM202に保持する。またこの時の除外条件も、ステップS1107においてRAM202に保持しておく。
【0048】
例えば、図6の402から403へ表示が変わる場合を考える。この場合、データ除外処理(S804)では、処理対象のデータ2006年10月〜2006年12月から、この例の場合の除外対象である2006年10月に一致するサムネイルをRAM202に保持する(S1105)。またさらに、除外されない2006年11月〜2006年12月のサムネイルと除外条件である「2006年10月」もRAM202に保持する(S1106、S1107)。以上の処理でデータ除外処理は完了し、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0049】
データ除外処理(S804)が終了すると、続いてデータ表示処理(S805)が開始される。
【0050】
図12はデータ表示処理(S805)の処理の詳細を示すフロー図である。データ表示処理が開始されると、まずステップS1201においてRAM202から除外しないサムネイルデータを読出し、ステップS1202で読み出したサムネイルから表示画面を作成する。そして、ステップS1203では作成した表示画面をディスプレイに出力する。以上の処理でデータ表示処理は完了し、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0051】
ステップS805におけるデータ表示処理が完了すると、ステップS806では除外データが存在するかどうかの判断が行われる。除外するデータが存在しない場合(ステップS806において「NO」)は、そのまま図9のステップS810に移行する。除外データが存在し(ステップS806において「YES」)、かつ、右ボタン105cを放していない場合(ステップS807において「NO」)は、再びステップS803に戻る。また除外データが存在し(ステップS806において「YES」)かつ、右ボタン105cを放した場合(ステップS807において「YES」)、ステップS808で再びデータ表示処理がおこなわれる。続くステップS809では、検索条件生成処理が開始される。
【0052】
ここで、ステップS804のデータ除外処理は、除外するデータを除外基準に従って段階的に除外する処理である。また、ステップS805のデータ表示処理は、除外しないデータを段階的にディスプレイに表示する処理である。これらは、本発明の重要なポイントの1つとなっている。
【0053】
例えば図6に示すように、検索対象のデータが2006年6月から2007年5月までで、検索条件が2006年11月である場合、まず2007年5月に一致するサムネイルが除外される。そして除外されなかった2006年6月から2007年4月のサムネイルが、データ表示処理(S805)によってディスプレイ104に表示される。またこの例の場合、ステップS1107の処理において保持される除外条件は「2007年5月」となる。
【0054】
このとき右ボタン105cが押下されたままだと、データ除外処理(S23)は、次に2006年6月に一致するデータのサムネイルを除外する。そしてデータ表示処理(S804)は除外されなかった2006年7月から2007年4月のサムネイルをディスプレイ104に表示する。このように、データ除外処理(S804)とデータ表示処理(S805)を除外データがなくなるまで交互に繰返し行うことで、検索処理の途中経過の表示が可能となる。なお、具体例は、図6の402、403、404を参照のこと。
【0055】
本実施形態1では右ボタン105cを押下することで検索処理を開始し、データ除外処理(S804)でデータの除外を行った。そこでさらに、右ボタン105cを押下してからの経過時間をパラメータとして利用し、データ除外処理の処理スピードを制御してもよい。これによりデータ除外処理(S804)とデータ表示処理(S805)とのスピードをユーザが自在にコントロールできるようになるので、ユーザにとってより操作性の高いインターフェースを提供できる。
【0056】
次に、ステップS809における検索条件生成処理の詳細を、図13のフロー図を参照して説明する。図13では、検索条件生成処理が開始されると、まずステップS1301においてRAM202から最新の除外条件の取得が行われる。次に、ステップS1302では最新より一つ前の除外条件が存在するかどうかの判断が行われる。もし一つ前の除外条件が存在する場合(ステップS1302において「YES」)、ステップS1303においてRAM202から一つ前の検索条件を取得する。一方、存在しない場合(ステップS1302において「NO」)、ステップS1304に移行してRAM202から入力した検索条件を取得する。いずれにおいても、その後はステップS1305に移行する。
【0057】
ステップS1305では、取得した2つの条件から新しく検索条件を生成し、ステップS1306ではそれをメモリに保持する。最後に、ステップS1307では生成した検索条件を文字列としてディスプレイ104に出力する。以上の処理で検索条件生成処理が完了し、呼出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0058】
図8ではステップS809の検索条件生成処理が終了すると、図9のステップS810において上下ボタンが押下されたかどうかの判断が行われる。上下ボタンが押下されていない場合(ステップS810で「NO」)、そのままステップS812の処理に移行する。上下ボタンが押下されている場合(ステップS810において「YES」)、ステップS811においてスクロール表示処理が開始される。
【0059】
このスクロール表示処理の詳細を図14を参照して説明する。図14はスクロール表示処理の詳細を示すフロー図である。
【0060】
スクロール表示処理が開始されると、ステップS1401において、押下されたボタンの判断が行われる。押下されたのが上ボタン105bである場合(ステップS1401において「上ボタン105b」)、ステップS1402に移行する。ステップS1402では、表示サムネイルよりも古いデータのサムネイルを適切な数だけ取得する。押下されたのが下ボタン105dである場合(ステップS1401において「下ボタン105d」)は、ステップS1403に移行する。ステップS1403では、表示されているサムネイルよりも新しいデータのサムネイルを適切な数だけ取得する。
【0061】
いずれの場合もその後ステップS1404に移行し、取得したサムネイルデータから表示画面を作成し、ステップS1405でディスプレイ104に表示する。これにより、サムネイルのスクロール表示を実現している。
【0062】
図16は、上方向にスクロールする(上ボタン105bを押下する)場合の表示例を、図17に、下方向にスクロールする(下ボタン105dを押下する)場合の表示例をそれぞれ示す。
【0063】
図9に戻り、ステップS811におけるスクロール表示処理が終了すると、続いてステップS812においてOKボタン105aが押下されたかどうかの判断が行われる。OKボタン105aが押下されていない場合(ステップS812において「NO」)、そのままステップS817の処理に移行する。OKボタン105aが押下されている場合(ステップS812において「YES」)は、ステップS813に移行して差分データ表示処理が開始される。
【0064】
ここで図15を参照して、ステップS813における差分データ表示処理の詳細を説明する。図15は差分データ表示処理の詳細を示すフロー図である。
【0065】
差分データ表示処理が開始されると、まずステップS1501においてRAM202から最新に生成した検索条件の取得が行われる。次にステップS1502において、最新の検索条件のより一つ前(直前)の検索条件が存在するかどうかの判断が行われる。直前の生成検索条件が存在する場合(ステップS1502において「YES」)、ステップS1503においてRAM202から一つ前の生成検索条件を取得する。一方、存在しない場合(ステップS1502において「NO」)、ステップS1504においてRAM202から入力した検索条件を取得する。続くステップS1505では、取得した2つの条件から新しく差分検索条件を生成する。
【0066】
例えば、図6の画面402、403に示すように最新の生成検索条件が2006年11月〜2006年12月に一致するデータで、一つ前の生成検索条件が2006年10月〜2006年12月に一致するデータであるとする。このとき差分検索条件は2006年10月のみに一致するデータとなる。
【0067】
次に生成した差分検索条件を利用して、ステップS1506では条件に一致するデータのサムネイルをデータ抽出部301より取得し、ステップS1507において取得したサムネイルから表示画面を作成する。そして最後に、ステップS1508において作成した画面をディスプレイ104に出力するとともに、ステップS1509において差分検索条件も文字列としてディスプレイ104に出力する。
【0068】
図6の画面405は、このようにしてディスプレイ104に出力される差分データ表示画面の一例を示す。以上の処理で差分データ表示処理は完了し、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0069】
図9では、ステップS813の差分データ表示処理が終了すると、ステップS814において上下ボタンが押下されたかどうかの判断が行われる。上下ボタンが押下されていない場合(ステップS814において「NO」)、そのままステップS816の処理に移行する。上下ボタンが押下されている場合(ステップS814において「YES」)、ステップS815においてスクロール表示処理が行われ、表示が完了するとステップS816の処理に移行する。ステップS815におけるスクロール表示処理の内容は、図14に示したものと同様である。
【0070】
ステップS816では、OKボタン105aが押下されたかどうかが再度判断される。OKボタン105aが押下されている場合(ステップS816において「YES」)、再び図8のステップS808から処理が開始される。OKボタン105aが押下されておらず(ステップS816において「NO」)、かつ、Searchボタン107が押下されていない場合(ステップS817において「NO」)、再び図8のS801から処理が開始される。OKボタン105aが押下されておらず(ステップS816において「NO」)、かつ、Searchボタン107が押下された場合(ステップS817において「YES」)、データ検索処理が完了する。この場合、呼び出し元の処理にその結果がリターンされる。
【0071】
図7の説明に戻り、ステップS703のデータ検索処理が終了すると、ステップS704で上下ボタンが押下されたかどうかの判断が行われる。上下ボタンが押下されていない場合(ステップS704において「NO」)、そのままステップS706の処理に移行する。上下ボタンが押下されている場合(ステップS704において「YES」)、ステップS705にてスクロール表示処理が行われる。スクロール表示が完了するとステップS706の処理に移行する。
【0072】
ステップS706では、データ検索装置103のデータ表示を終了するか否かが判断される。データ表示を終了しない場合(ステップS706において「NO」)、再びステップS702から処理が開始される。一方、データ表示を終了する場合(ステップS706において「YES」)、データ検索装置103の処理が全て完了する。
【0073】
また本実施形態では触れなかったが、図6の401、402、403、404、405に示すような画面表示の際にPlayボタン106を押下すると、図18、図19で示すようなデータ詳細表示もしくはスライドショーを開始することができる。
【0074】
以上、本実施形態1で述べたようなデータ検索装置103を提供することにより、検索の途中経過を表示することが可能となる。つまり、検索条件に対し検索結果を一意に表示するのではなく、除外されるデータを一定の基準で徐々に除外しながら表示を行う。つまり検索の途中経過/過程が表示される。そうすることで、検索条件によって除外されるデータが確認可能となり、検索条件が曖昧な場合でも効率的に検索を実行することが可能となる。
【0075】
その結果、何度も検索条件を入力し直すといった煩わしい作業を軽減することができるため、インタラクティブ性の高いデータ検索UI(ユーザインターフェース)を実現できる。
【0076】
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2について図面を参照して詳細に説明する。ここで、ハードウェア構成図は、図4を用いて説明した実施形態1と同様である。尚、実施形態2においても、特に断らない限り、他図を用いて説明されたものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0077】
図20は、本発明の実施形態2におけるデータ検索装置の基本的なシステム構成を表す図である。図20に示すように、データ検索装置2000は、デジタルデータを表示するための小型ディスプレイ104、音声入力を行うためのマイクロフォン109を備えて構成される。
【0078】
本発明の実施形態2では、検索条件の入力を音声によって行う。マイクロフォン109から入力された音声は、オーディオインターフェース(図4の204)を通してデータ検索装置2000へ音声コマンドとして入力される。
【0079】
図21は本発明の実施形態2におけるデータ検索装置2000の機能ブロック図である。図21に示すように、データ検索装置2000は、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、表示バッファ307から構成される。更に音声取得部2101、音声コマンド認識部2102、傾き検出部2103から構成される。上記これらの各機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形態で実現できる。
【0080】
ここで、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、表示バッファ307は図5を用いて説明した実施形態1の機能ブロックと同様である。
【0081】
音声取得部2101は、マイクロフォン109から入力された音声を取得し、音声コマンド認識部2102へ取得した音声データを出力する。音声コマンド認識部2102は、入力された音声データを認識し、データ検索装置2000が実行可能な各種コマンドに変換する。音声コマンド認識部2102が認識したコマンドの中で、検索条件に関するコマンドは検索条件取得部303に取得される。
【0082】
実施形態1ではボタンの押下操作をデータ検索の開始指示と見なしたが、本発明の実施形態2ではデータ検索装置2000の傾き検出を検索開始指示と見なしてデータ検索開始する。つまり本発明の実施形態2では、デジタルカメラや携帯電話のような小型モバイルデバイスでのデータ検索表示を想定している。
【0083】
傾き検出部2103は、データ検索装置2000の傾きに応じてデータ検索を開始、または途中で検索を停止するといった制御を行う。傾き検出部2103は、データ検索装置2000の傾きを判定し、その判定結果をデータ除外部302に通知する。傾き検出部2103は、例えば、傾き傾斜センサーを用いることで実現可能である。
【0084】
図22は本発明の実施形態2におけるデータ検索装置の仕組みを表す概要図である。また本実施形態2におけるデータ検索装置2000の処理の流れを示すフローチャートは、図7から図15を用いて説明した実施形態1とほぼ同様である。
【0085】
実施形態1との差異は、検索条件を入力するために音声を利用すること、および検索の開始と停止をデータ検索装置2000の傾き検知に応じて行うことである。図22の概要図とフローチャート図7から図15を参照して、本実施形態2におけるデータ検索表示動作の概要を説明する。
【0086】
まずデータ検索装置2000においてデータ検索表示が開始されると、ステップS701の初期画面表示処理によって、図22の画面2201のような初期画面がディスプレイ104に表示される。この状態でマイクロフォン109を利用して「検索」という音声コマンドを入力すると、ステップS703のデータ検索処理が開始される。次に検索したい検索条件を音声によって入力する。
【0087】
例えば図22に示すように、検索条件として「Bob」を入力し、データ検索装置2000を右下方向に傾けると検索が開始される。検索が開始されるとデータ除外処理(S804)によって一致しないデータが段階的に除外され、データ表示処理(S805)によって除外しないデータを段階的にディスプレイ104に表示する。
【0088】
実施形態2での除外基準は画像データに含まれる人数の情報に基づき、日付が検索条件の日付から離れているものから順に除外するというものである。検索条件と除外基準の取得が完了すると、ステップS1103でデータ抽出部301において処理対象データのサムネイルの取得が行われる。
【0089】
本発明の実施形態2では、データの除外基準を人数とする。即ち、検索条件である「Bob」が写った画像データに付加されている人数情報を利用して、人数が多い順に順次データを除外する。当該人数情報は、付加情報の1つとしてストレージ207において、対応する画像と共に格納されている。また、画像データに「Bob」が写っていることについても、画像に含まれる人物の情報という付加情報の1つとして各画像と関連づけられている。図22に示した例の場合、人が写っていない(風景)、10人以上、9人、8人、7人、6人、5人、4人、3人、2人、1人の順にデータを除外していく。
【0090】
データ検索装置2000を傾け続けると、データ除外処理(S804)とデータ表示処理(S805)が交互に実行され、検索処理の途中経過を表示しながら入力した検索条件へデータが絞り込まれていく。なお、データ検索装置2000の傾き角度の大きさや、傾き検出後の経過時間などに応じて、データ除外処理とデータ表示処理とが交互に実行される際の処理速度を変化させても良い。例えば、傾きを検出した直後はデータ除外処理の実行タイミングを遅らせて、データ表示処理の時間を長めに確保しておく一方、傾きを検出してからの経過時間が長くなってきたら、データ表示処理の時間を短くしてデータ除外処理を行う頻度を高くする。また、傾き角度が小さいうちはデータ除外処理の実行タイミングを遅らせて、データ表示処理の時間を長めに確保しておく一方、傾き角度が大きくなってきたら、データ表示処理の時間を短くしてデータ除外処理を行う頻度を高くする。データ除外処理そのものの実行速度を制御しても良い。これにより、傾き角度が小さいうちはデータの除外がゆっくりと行われる一方、傾き角度が大きくなるとデータの除外が高頻度で行われ、データの絞り込みが高速に行われることになる。
【0091】
データ除外処理(S804)によって除外するデータが無くなり、入力した検索条件に一致するデータのみに絞り込まれた画面表示の一例を図23の画面2204に示す。この例の場合、最終的には「Bob」が一人だけ写った写真に絞り込まれ、検索処理が終了する。
【0092】
また一方、検索処理の途中でデータ検索装置2000を傾けるのをやめて、水平の状態に戻したとすると、検索処理は中断される。検索処理が中断されると、その時点までに除外しなかったデータをデータ表示処理(S808)でディスプレイ104に表示する。そして検索条件生成処理(S809)によって、中断した時点での除外条件と入力した検索条件を使って、新しい検索条件を作成し、同じくディスプレイ104に出力する。
【0093】
例えば図22の画面2203に示すように、データ除外条件が3人の時に検索を中断したとすると、ディスプレイ104には「Bob」を含め2人が写っている写真のサムネイルが表示される。そして更に、生成した検索条件「(Bob)1〜2」も文字列としてディスプレイ104に出力される。
【0094】
この時データ検索装置2000を今までとは逆向きに左下方向に傾けると、差分データ表示処理(S813)によって差分データおよび差分検索条件がディスプレイ104に表示される。例えば本実施形態2の場合は図22の画面2202、2203、2205に示すように、最新の生成検索条件が「(Bob)1〜2」であり、一つ前(直前)の生成検索条件が「(Bob)1〜3」である。これらの検索条件から差分検索条件「(Bob)3」(「Bobを含め3人が写っている写真)を作成し、その条件に一致するデータのサムネイルをディスプレイ104に表示する。また生成した差分検索条件も文字列としてディスプレイ104に出力する。
【0095】
この例の場合、データ検索装置2000を左下方向に傾けることによって差分データ表示処理を行ったが、この限りではない。検索処理を中断して一定の時間が経過すると一時的に差分データが表示されるにしてもよい。また本実施形態2ではデータ検索装置を傾けることで検索処理を開始し、データ除外処理(S804)でデータの除外を行った。そこでさらにデータ検索装置の傾き角をパラメータとして利用し、データ除外処理の処理スピードを制御してもよい。そうすることにより、ユーザにとってより操作性の良いユーザインターフェースを提供できる。
【0096】
また本発明の実施形態2では触れなかったが、データのスクロール表示や再生、詳細表示は音声コマンドとして「スクロール」、「再生」、「詳細表示」といった音声をマイクロフォン109から入力することで実行することができる。さらに図22の画面2201、2202、2203、2204、2205に示すような画面表示の際にPlayボタン106を押下すると、図18、図19で示すようなデータ詳細表示もしくはスライドショーを開始することができる。
【0097】
ここで、図25を参照して、データ検索装置2000の傾きについて説明する。図25は発明の実施形態2に対応するデータ検索装置2000の傾きを説明するための図である。
【0098】
図25、データ検索装置2000を、ディスプレイ104をユーザの手前側とした場合を示している。ここで、データ検索装置2000は、その底面が、地表面に向かう鉛直方向2501に対して垂直な水平方向2502を向いて保持されていると仮定する。このとき、データ検索装置2000のディスプレイ104は、鉛直方向2501と水平方向2502で定義される平面と平行となる。
【0099】
ここで、ユーザがデータ検索装置2000の右側(マイクロフォン109の配置されている側)を鉛直方向2501に向かって下げ、左側を鉛直方向2501とは反対方向に向かって上げた場合を考える。この場合、データ検索装置2000は角度θで水平方向2502に対して傾きを有する。傾き検出部2103は、この角度θを検出し、検出した角度をデータ除外部302に通知する。
【0100】
角度θは、図25で時計回りの方向2503にデータ検索装置2000が傾く場合に正の符号を与え、第1の傾きの変化を検知することができる。また、図25で反時計回りの方向2504にデータ検索装置2000が傾く場合に負の符号を与え、第2の傾きの変化を検知することができる。なお、第1の傾きの変化と第2の傾きの変化とに対する符号の割当ては逆であっても良い。ここで角度θに正の符号が与えられる場合、データ検索装置2000は右下方向に傾いたとみなすことができる。一方、角度θに負の符号が与えられる場合、デジタルカメラは左側に傾いたとみなすことができる。
【0101】
なお、図25では、データ検索装置2000の底面が地表面と平行になる場合の傾き検出について説明したが、傾き検出の条件はこれに限定されるものではない。例えば、データ検索装置2000のディスプレイ104が鉛直方向2501と直交し、水平方向2502と平行に保持されている場合を想定しても良い。このとき、データ検索装置2000のディスプレイ104は地表面に向かう側の面と反対側の面に位置している。ここで、ユーザがデータ検索装置2000の右側(マイクロフォン109のある側)を鉛直方向2501に向かって下げ、左側を鉛直方向2501とは反対方向に向かって上げた場合を考える。この場合データ検索装置2000は角度θ’で水平方向2502に対して傾きを有する。傾き検出部2103は角度θ’を検出し、検出した角度をデータ除外部302に通知することができる。
【0102】
以上、本実施形態2で述べたように、音声認識を用いたデータ検索装置2000を提供することにより、よりユーザにとって直感的かつ使い易いユーザインターフェースを実現できる。その結果、デジタルデータを高速に検索・表示する際のユーザの操作性を向上することが可能となる。
【0103】
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3について図面を参照して詳細に説明する。ここで、ハードウェア構成図、機能ブロック図、データ検索装置のフローチャート図などは、図4、図5、図7から図15を用いて説明した実施形態1と同様である。
【0104】
尚、実施形態3においても、特に断らない限り、他図を用いて説明されたものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0105】
本発明の実施形態3では、検索条件として画像を利用する。即ち、検索条件となる画像を基準画像とし、基準画像と類似する画像の検索を行う。画像の類似度判定は、公知の類似度判定技術を用いることができる。例えば、基準画像から特徴オブジェクトを抽出し、当該オブジェクトとのパターンマッチングにより類似度を個々の画像データについて算出し、算出した類似度に基づいて類似画像を検索することができる。また、特徴オブジェクトが人物の顔であれば、予め登録しておいた人物のテンプレート画像を基準画像とすることもできる。
【0106】
本発明の実施形態3におけるデータ検索装置2300の機能ブロック図は、実施形態1と同様である。図5に示すように、データ検索装置2300は、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、ボタン操作取得部306、表示バッファ307から構成される。上記これらの各機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形態で実現できる。
【0107】
ここで、データ抽出部301、検索条件生成部304、表示画面作成部305、表示バッファ307は図5を用いて説明した実施形態1の機能ブロックと同様である。実施形態1との差異は、検索条件として基準画像を入力すること、および、基準画像との類似度を除外基準とし、類似度が小さい順にデータを除外することである。
【0108】
検索条件となる基準画像の入力は、ボタン入力装置105を利用して入力する。図6の画面401で示すような初期画面、もしくは図18や、図19に示すデータ詳細表示で、任意のデータをボタン入力装置105で選択し、Searchボタン107を押下すると、選択した画像データが基準画像として設定される。選択した画像データは、検索条件取得部303で取得およびRAM202に保持される。そして、実施形態1と同様に右ボタン105cを押下すると、ステップS703のデータ検索処理が開始される。
【0109】
検索条件として基準画像が入力された後の処理フローは、図8、図9を用いて説明した実施形態1と同様である。但し、データ除外部302の機能が実施形態1とは異なる。データ除外処理(S804)が開始されると、データ除外部302はRAM202から基準画像を読出し、検索対象となる画像データ各々と画像認識を行う。そして基準画像との類似度が小さい順に画像データのサムネイルを除外していく。
【0110】
以上、本実施形態3で述べたデータ検索装置を提供することにより、画像認識を用いたデータ検索を、検索の途中経過も確認しながら実行することができる。その結果、直感的かつ使い易いユーザインターフェースを実現できる。
【0111】
[実施形態4]
次に、本発明の実施形態4について図面を参照して詳細に説明する。ここで、システム構成図、ハードウェア構成図は、図2、図4を用いて説明した実施形態1と同様である。尚、実施形態4においても、特に断らない限り、他図を用いて説明されたものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0112】
図23は本発明の実施形態4におけるデータ検索装置2300の機能ブロック図である。図23に示すように、データ検索装置2300は、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、ボタン操作取得部306から構成される。更に表示バッファ307、地理情報変換部から構成される。上記これらの各機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形態で実現できる。
【0113】
ここで、データ抽出部301、データ除外部302、検索条件取得部303、検索条件生成部304、表示画面作成部305、ボタン操作取得部306、表示バッファ307は図5を用いて説明した実施形態1の機能ブロックと同様である。
【0114】
地理情報変換部2301は、検索条件として入力された位置や場所を示す情報を判別し、データ検索装置2300が実行可能な地理情報(例えば緯度や経度)に条件を変換する。変換された地理的な検索条件は検索条件取得部303に取得される。
【0115】
ここで入力する位置や場所を示す情報は、地理情報変換部2301で変換を行う必要のない生の地理的な検索条件であってもよいし、ユーザによってデータに付加された地名やランドマーク(アイコン)であっても構わない。後者の場合、地理情報変換部2301は、予め作成しておいた地理情報変換テーブルなどを利用して、入力した検索条件を地理的な検索条件に変換する。
【0116】
本発明の実施形態4は、実施形態1の場合と同様に、データを検索するための検索条件はボタン入力装置105を操作し、検索条件を選択することによって入力ものとする。
【0117】
図24は本発明の実施形態4におけるデータ検索装置2300の仕組みを表す概要図である。また本実施形態4におけるデータ検索装置2300の処理の流れを示すフローチャートは、図7から図15を用いて説明した実施形態1とほぼ同様である。
【0118】
実施形態1との差異は、入力した検索条件に位置や場所を示す情報が含まれる場合、これを緯度及び経度の情報といった地理的な検索条件へと変換して検索を行うことである。図24の概要図とフローチャート図7から図15を参照して、本実施形態4におけるデータ検索表示動作の概要を説明する。
【0119】
まずデータ検索装置2300においてデータ検索表示が開始されると、ステップS701において初期画面表示処理により、図24の画面2401のような初期画面がディスプレイ104に表示される。この状態でSearchボタン107が押下されると、ステップS703のデータ検索処理が開始される。次に検索したい検索条件をボタン入力装置105によって選択入力する。例えば図24に示すように、検索条件として「東京」を入力し、右ボタン105cが押下されると検索が開始される。検索が開始されるとステップS804のデータ除外処理によって一致しないデータが段階的に除外され、ステップS805のデータ表示処理によって除外しないデータを段階的にディスプレイ104に表示する。
【0120】
本発明の実施形態4では、データの除外基準を入力した検索条件よりも地理的に遠い順に順次データを除外する。ここで本実施形態では、各画像データの撮影場所の緯度や経度の情報が、付加情報の1つとしてストレージ207において、対応する画像と共に格納されている。
本実施形態4では、データの除外基準を距離とする。即ち、検索条件である位置または場所の緯度、経度の情報を利用して、撮影場所が遠い順に順次データを除外する。具体的に、入力された検索条件より得られた緯度経度の情報と、各画像データの付加情報に含まれる撮影場所の緯度経度の情報とを比較し、差分の大きいものからデータを除外していく。図24に示した例の場合は、北海道、沖縄、青森、鹿児島、…、千葉、神奈川といった具合にデータを除外していく。
【0121】
右ボタン105cを押下し続けると、データ除外処理(S804)とデータ表示処理(S805)が交互に実行され、検索処理の途中経過を表示しながら入力した検索条件へデータが絞り込まれていく。データ除外処理(S804)によって除外するデータが無くなり、入力した検索条件に一致するデータのみに絞り込まれた画面表示の一例を図24の画面2404に示す。この例の場合、最終的には地理的な情報が「東京」のみの写真に絞り込まれ、検索処理が終了する。
【0122】
また一方、検索処理の途中で右ボタン105cを放すと、検索処理は中断される。検索処理が中断されると、その時点までに除外しなかったデータをデータ表示処理(S808)でディスプレイ104に表示する。そして検索条件生成処理(S809)において、中断した時点での除外条件と入力した検索条件を使って、新しい検索条件を作成し、同じくディスプレイ104に出力する。
【0123】
例えば図24の画面2403に示すように、データ除外条件が東京〜神奈川の時に検索を中断したとすると、ディスプレイ104には東京と神奈川の地理的情報を持つ写真のサムネイルが表示される。そして更に、生成した検索条件「東京 〜 神奈川」も文字列としてディスプレイ104に出力される。
【0124】
この時、OKボタン105aが押下されると、差分データ表示処理(S813)において、差分データおよび差分検索条件がディスプレイ104に表示される。例えば本実施形態4の場合、図24の画面2402、2403、2405に示すように、最新の生成検索条件が「東京〜神奈川」であり、一つ前(直前)の生成検索条件が「千葉 〜 神奈川」である。これらの検索条件から差分検索条件「千葉」(地理的情報が千葉だけの写真)を作成し、その条件に一致するデータのサムネイルをディスプレイ104に表示する。また生成した差分検索条件も文字列としてディスプレイ104に出力する。
【0125】
この例の場合、OKボタン105aを押下することによって差分データ表示処理を行ったが、この限りではない。検索処理を中断して一定の時間が経過すると一時的に差分データが表示されるにしてもよい。また本実施形態4では右ボタン105cを押下ことで検索処理を開始し、データ除外処理(S804)でデータの除外を行った。そこでさらに右ボタン105cを押下する時間の長さをパラメータとして利用し、データ除外処理の処理スピードを制御してもよい。
【0126】
例えば、右ボタン105cが押下されている時間を計時しておき、計時時間の長さに応じてデータ除外処理の処理スピードを高速化することができる。これにより、右ボタン105cの押し初めはデータ除外処理が低速で行われる一方、押下時間が長くなると当該処理が高速に行われるここととなる。なお、データ除外処理の高速化は、処理自体の高速化の他に、データ表示処理における表示の更新タイミングの高速化の概念も包含する。即ち、データ除外処理自体は一定速度で行うものの、表示の更新タイミングを最初は長めとしてデータ除外処理が低速で行われているように表示する。その一方で、その後は表示の更新タイミングを徐々に上げていってデータ除外処理が高速で行われているように表示することができる。これにより、ユーザにとってより操作性の良いユーザインターフェースを提供できる。
【0127】
以上、本実施形態4で述べたようなデータ検索装置を提供することにより、位置や場所情報を利用した簡単なデータ検索を、よりユーザにとって直感的かつ使い易いユーザインターフェースを実現できる。その結果、デジタルデータを高速に検索・表示する際のユーザの操作性を向上することが可能となる。
【0128】
[その他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0129】
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
【0130】
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
【0131】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】発明の実施形態1における外付け型データ検索装置のシステム構成例を示す図である。
【図2】発明の実施形態1における一体型データ検索装置のシステム構成例を示す図である。
【図3】発明の実施形態1におけるデータ検索装置を操作するためのボタン入力装置の一例を示す図である。
【図4】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図5】発明の実施形態1におけるデータ検索装置の機能ブロックの一例を示す図である。
【図6】発明の実施形態1におけるデータ検索装置における検索処理の流れを説明するための概要図である。
【図7】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のメインフロー処理の際に実行されるデータ検索処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図9】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のメインフロー処理の際に実行されるデータ検索処理の一例の他の一部を示すフローチャートである。
【図10】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のメインフロー処理の際に実行される初期画面表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のデータ検索処理の際に実行されるデータ除外処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のデータ検索処理の際に実行されるデータ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のデータ検索処理の際に実行される検索条件生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のメインフロー処理およびデータ検索処理の際に実行されるスクロール表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置のデータ検索処理の際に実行される差分データ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置において、上方向にスクロールした場合の表示変化の一例を示す図である。
【図17】発明の実施形態1乃至4におけるデータ検索装置において、下方向にスクロールした場合の表示変化の一例を示す図である。
【図18】発明の実施形態1乃至4のデータ検索装置において、検索データの詳細表示の一例を示す図である。
【図19】発明の実施形態1乃至4のデータ検索装置に置いて、検索データの詳細表示の他の一例を示す図である。
【図20】発明の実施形態2における一体型データ検索装置のシステム構成例を示す図である。
【図21】発明の実施形態2におけるデータ検索装置の機能ブロックの一例を示す図である。
【図22】発明の実施形態2におけるデータ検索装置における検索処理の流れを説明するための概要図である。
【図23】発明の実施形態4におけるデータ検索装置の機能ブロックの一例を示す図である。
【図24】発明の実施形態4におけるデータ検索装置における検索処理の流れを説明するための概要図である。
【図25】発明の実施形態2におけるデータ検索装置の傾きの概念を説明するための概要図である。
【符号の説明】
【0133】
100 外付け型データ検索装置
101 ディスプレイ
102 操作指示装置(リモートコントローラ)
103 一体型データ検索装置
104 小型ディスプレイ
105 ボタン入力装置
106 Playボタン(再生ボタン)
107 Searchボタン(検索ボタン)
108 Homeボタン(戻るボタン)
109 音声入力装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ検索装置であって、
検索対象のデータを格納する格納手段と、
検索条件を入力するための入力手段と、
前記格納手段に格納されているデータから、前記検索条件と、該検索条件に対応する除外基準とに基づいてデータを除外していくことにより検索を行うデータ除外手段と、
データを表示する表示手段であって、前記データ除外手段による前記検索の過程及び検索結果を表示する表示手段と、
前記データ除外手段による前記検索の停止指示を受け付ける検索停止手段と、
前記停止指示を受け付けた場合に、該停止指示を受け付けた時点での前記データ除外手段における検索結果に基づいて、該検索結果に含まれるデータを前記検索対象のデータから検索するための新たな検索条件を生成する検索条件生成手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記検索停止手段により前記検索の停止指示を受け付けた場合に、前記検索条件生成手段が生成した前記新たな検索条件を、検索の停止時点での検索結果のデータと共に表示することを特徴とするデータ検索装置。
【請求項2】
前記格納手段は、検索対象のデータとともに、該データに関連する情報を付加情報として対応づけて格納し、
前記データ除外手段は、前記付加情報に更に基づいて、前記格納手段に格納されているデータからデータの除外を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ検索装置。
【請求項3】
前記付加情報は、前記データが生成された日付に関する情報を含み、
前記入力手段より前記検索条件として日付の情報が入力された場合に、当該日付と離れた日付の付加情報を有するデータから順に除外していくことを前記除外基準として、前記データ除外手段が前記検索を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ検索装置。
【請求項4】
前記付加情報は、前記データが生成された位置または場所に関する情報を含み、
前記入力手段より前記検索条件として位置または場所の情報が入力された場合に、当該位置または場所と離れた位置または場所の付加情報を有するデータから順に除外していくことを前記除外基準として、前記データ除外手段が前記検索を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ検索装置。
【請求項5】
前記格納手段が格納するデータは、画像データであって、
前記付加情報には、前記画像データに含まれる人物の情報と、前記画像データに含まれる人数の情報とが含まれ、
前記検索条件として人物の情報が入力された場合に、当該人物を含み、かつ、画像データに含まれる人数が多い付加情報を有する画像データから順に除外していくことを前記除外基準として、前記データ除外手段が前記検索を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ検索装置。
【請求項6】
前記格納手段が格納するデータは、画像データであって、
前記入力手段より前記検索条件として検索の基準となる画像データが入力された場合に、前記データ除外手段は、前記基準となる画像データと前記格納手段が格納する画像データとを比較して類似度を算出し、該類似度が低い画像データから順に除外していくことを前記除外基準として、前記検索を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ検索装置。
【請求項7】
検索条件どうしの差分データを表示する指示を受け付ける指示手段をさらに備え、
前記差分データの表示の指示を受け付けた場合に、前記検索条件生成手段は、最新に生成した前記新たな検索条件と、その直前に生成した該新たな検索条件とから前記差分データを生成し、
前記表示手段は、前記差分データを検索条件とした場合の検索結果のデータと前記差分とを表示する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ検索装置。
【請求項8】
前記その直前に生成した新たな検索条件が存在しない場合に、前記検索条件生成手段は、前記入力手段で入力された検索条件を、該その直前に生成した新たな検索条件の代わりに用いることを特徴とする請求項7に記載のデータ検索装置。
【請求項9】
検索の開始指示の操作を受け付ける検索開始手段を更に備え、
前記データ除外手段は、前記検索開始手段が前記操作を受け付けてからの経過時間の長さに応じてデータ除外の処理速度を高速化する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のデータ検索装置。
【請求項10】
前記データ検索装置の傾きを検出する傾き検出手段をさらに備え、
前記検索開始手段は、前記傾き検出手段による前記データ検索装置の傾きの検出を、前記検索の開始指示の操作として受け付け、
前記データ除外手段は、前記傾き検出手段が前記データ検索装置の傾きを検出している時間の長さ、または、傾きの大きさに応じてデータ除外の処理速度を高速化する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ検索装置。
【請求項11】
前記検索停止手段は、前記傾き検出手段が、前記傾きを検出した後に該傾きが無くなったことをさらに検出した場合に、前記検索の停止指示を受け付けたものと判断することを特徴とする請求項10に記載のデータ検索装置。
【請求項12】
前記入力手段は、
音声入力手段と、
前記音声入力手段で入力された音声を認識する認識手段を
含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のデータ検索装置。
【請求項13】
データ検索装置の制御方法であって、
検索条件を入力するための入力工程と、
格納手段に格納された検索対象のデータから、前記検索条件と、該検索条件に対応する除外基準に基づいてデータを除外していくことにより検索を行うデータ除外工程と、
前記データ除外工程における前記検索の過程を表示手段が表示する工程と、
前記データ除外工程における前記検索の停止指示を受け付ける検索停止工程と、
前記停止指示を受け付けた場合に、該停止指示を受け付けた時点での前記データ除外工程における検索結果に基づいて、該検索結果に含まれるデータを前記検索対象のデータから検索するための新たな検索条件を生成する検索条件生成工程と、
前記検索停止工程において前記検索の停止指示を受け付けた場合に、前記検索条件生成工程で生成された前記新たな検索条件を、検索の停止時点での検索結果のデータと共に前記表示手段が表示する工程と
を備えることを特徴とするデータ検索装置の制御方法。
【請求項14】
コンピュータを請求項1乃至12のいずれか1項に記載のデータ検索装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項1】
データ検索装置であって、
検索対象のデータを格納する格納手段と、
検索条件を入力するための入力手段と、
前記格納手段に格納されているデータから、前記検索条件と、該検索条件に対応する除外基準とに基づいてデータを除外していくことにより検索を行うデータ除外手段と、
データを表示する表示手段であって、前記データ除外手段による前記検索の過程及び検索結果を表示する表示手段と、
前記データ除外手段による前記検索の停止指示を受け付ける検索停止手段と、
前記停止指示を受け付けた場合に、該停止指示を受け付けた時点での前記データ除外手段における検索結果に基づいて、該検索結果に含まれるデータを前記検索対象のデータから検索するための新たな検索条件を生成する検索条件生成手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記検索停止手段により前記検索の停止指示を受け付けた場合に、前記検索条件生成手段が生成した前記新たな検索条件を、検索の停止時点での検索結果のデータと共に表示することを特徴とするデータ検索装置。
【請求項2】
前記格納手段は、検索対象のデータとともに、該データに関連する情報を付加情報として対応づけて格納し、
前記データ除外手段は、前記付加情報に更に基づいて、前記格納手段に格納されているデータからデータの除外を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ検索装置。
【請求項3】
前記付加情報は、前記データが生成された日付に関する情報を含み、
前記入力手段より前記検索条件として日付の情報が入力された場合に、当該日付と離れた日付の付加情報を有するデータから順に除外していくことを前記除外基準として、前記データ除外手段が前記検索を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ検索装置。
【請求項4】
前記付加情報は、前記データが生成された位置または場所に関する情報を含み、
前記入力手段より前記検索条件として位置または場所の情報が入力された場合に、当該位置または場所と離れた位置または場所の付加情報を有するデータから順に除外していくことを前記除外基準として、前記データ除外手段が前記検索を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ検索装置。
【請求項5】
前記格納手段が格納するデータは、画像データであって、
前記付加情報には、前記画像データに含まれる人物の情報と、前記画像データに含まれる人数の情報とが含まれ、
前記検索条件として人物の情報が入力された場合に、当該人物を含み、かつ、画像データに含まれる人数が多い付加情報を有する画像データから順に除外していくことを前記除外基準として、前記データ除外手段が前記検索を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ検索装置。
【請求項6】
前記格納手段が格納するデータは、画像データであって、
前記入力手段より前記検索条件として検索の基準となる画像データが入力された場合に、前記データ除外手段は、前記基準となる画像データと前記格納手段が格納する画像データとを比較して類似度を算出し、該類似度が低い画像データから順に除外していくことを前記除外基準として、前記検索を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ検索装置。
【請求項7】
検索条件どうしの差分データを表示する指示を受け付ける指示手段をさらに備え、
前記差分データの表示の指示を受け付けた場合に、前記検索条件生成手段は、最新に生成した前記新たな検索条件と、その直前に生成した該新たな検索条件とから前記差分データを生成し、
前記表示手段は、前記差分データを検索条件とした場合の検索結果のデータと前記差分とを表示する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ検索装置。
【請求項8】
前記その直前に生成した新たな検索条件が存在しない場合に、前記検索条件生成手段は、前記入力手段で入力された検索条件を、該その直前に生成した新たな検索条件の代わりに用いることを特徴とする請求項7に記載のデータ検索装置。
【請求項9】
検索の開始指示の操作を受け付ける検索開始手段を更に備え、
前記データ除外手段は、前記検索開始手段が前記操作を受け付けてからの経過時間の長さに応じてデータ除外の処理速度を高速化する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のデータ検索装置。
【請求項10】
前記データ検索装置の傾きを検出する傾き検出手段をさらに備え、
前記検索開始手段は、前記傾き検出手段による前記データ検索装置の傾きの検出を、前記検索の開始指示の操作として受け付け、
前記データ除外手段は、前記傾き検出手段が前記データ検索装置の傾きを検出している時間の長さ、または、傾きの大きさに応じてデータ除外の処理速度を高速化する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ検索装置。
【請求項11】
前記検索停止手段は、前記傾き検出手段が、前記傾きを検出した後に該傾きが無くなったことをさらに検出した場合に、前記検索の停止指示を受け付けたものと判断することを特徴とする請求項10に記載のデータ検索装置。
【請求項12】
前記入力手段は、
音声入力手段と、
前記音声入力手段で入力された音声を認識する認識手段を
含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のデータ検索装置。
【請求項13】
データ検索装置の制御方法であって、
検索条件を入力するための入力工程と、
格納手段に格納された検索対象のデータから、前記検索条件と、該検索条件に対応する除外基準に基づいてデータを除外していくことにより検索を行うデータ除外工程と、
前記データ除外工程における前記検索の過程を表示手段が表示する工程と、
前記データ除外工程における前記検索の停止指示を受け付ける検索停止工程と、
前記停止指示を受け付けた場合に、該停止指示を受け付けた時点での前記データ除外工程における検索結果に基づいて、該検索結果に含まれるデータを前記検索対象のデータから検索するための新たな検索条件を生成する検索条件生成工程と、
前記検索停止工程において前記検索の停止指示を受け付けた場合に、前記検索条件生成工程で生成された前記新たな検索条件を、検索の停止時点での検索結果のデータと共に前記表示手段が表示する工程と
を備えることを特徴とするデータ検索装置の制御方法。
【請求項14】
コンピュータを請求項1乃至12のいずれか1項に記載のデータ検索装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2010−176421(P2010−176421A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−18669(P2009−18669)
【出願日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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