説明

データ構造、データ生成装置、データ生成プログラム、画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成プログラム

【課題】データが表す画像の拡大量が増加してもデータ容量の増加を抑制できるデータ構造を提供する。
【解決手段】
文書を表す文書画像を拡大した拡大画像を記述するデータを圧縮したデータのデータ構造であって、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを備える。これによれば、データが表す画像の拡大量が増加してもデータ容量の増加を抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ構造、データ生成装置、データ生成プログラム、画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、少ないメモリ容量を用いて短い処理時間で分割ページを出力できる画像出力装置が知られるに至った(例えば、特許文献1)。
【0003】
この画像出力装置は、入力された画像情報の表す画像が出力可能なページサイズより大きいと判断した場合に、画像情報を最終的に展開される展開データを基に圧縮された中間データへ変換する変換手段を備える。また、この画像出力装置は、変換手段により変換された中間データを出力可能なページサイズ毎に分割する分割手段と、分割手段で分割した中間データを順次展開して出力部から出力させる出力制御手段とを備える。
【特許文献1】特開平9−52392号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、データが表す画像の拡大量が増加してもデータ容量の増加を抑制できるデータ構造、データ生成装置、及びデータ生成プログラム、並びに形成する画像の拡大量が増加しても画像を形成するために用いるデータ容量の増加を抑制できる画像形成装置、画像形成システム、及び画像形成プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るデータ構造は、文書を表す文書画像を拡大した拡大画像を記述するデータを圧縮したデータのデータ構造であって、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを備えることを特徴としている。
【0006】
上記構成において、拡大画像を記述するデータは、拡大画像を画素の配列で記述するラスタ形式のラスタデータであり、拡大画像を表すデータを圧縮したデータは、ラスタデータと文書画像を表すデータとの中間データであり、第1データは、文書画像の一部又は全部をラスタ形式で記述し、第3データは、第1データが記述する画像を構成する走査方向における画素列の拡大量を記述し、第2データは、第1データが記述する画像を構成する走査方向における画素列の位置を記述すると共に、記述する画素列が拡大画像を副走査方向に構成する順番が早い他の第2データよりも後の位置で中間データを構成する構成を採用できる。
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、文書を表す文書画像を記述する文書データを入力する入力手段と、入力手段が入力した文書データに基づいて、文書データが記述する文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成する生成手段と、生成手段が生成した中間データを展開して、拡大画像データを生成する展開手段と、展開手段が生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成する形成手段とを備え、中間データは、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴としている。
【0008】
本発明に係る画像形成プログラムは、コンピュータを、文書を表す文書画像を記述する文書データを入力する入力手段と、入力手段が入力した文書データに基づいて、文書データが記述する文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成する生成手段と、生成手段が生成した中間データを展開して、拡大画像データを生成する展開手段と、文書を表す画像を形成する形成手段を、展開手段が生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成するよう制御する制御手段として機能させ、中間データは、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る画像形成装置は、文書を表す文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを入力する入力手段と、入力手段が入力した中間データを展開して、拡大画像データを生成する展開手段と、展開手段が生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成する形成手段とを備え、中間データは、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴としている。
【0010】
本発明に係る画像形成プログラムは、コンピュータを、文書を表す文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを入力する入力手段と、入力手段が入力した中間データを展開して、拡大画像データを生成する展開手段と、文書を表す画像を形成する形成手段を、展開手段が生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成するよう制御する制御手段として機能させ、中間データは、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴としている。
【0011】
本発明に係るデータ生成装置は、文書を表す文書画像を記述する文書データを入力する入力手段と、入力手段が入力した文書データに基づいて、文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成する生成手段と、生成手段が生成した中間データを出力する出力手段とを備え、中間データは、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴としている。
【0012】
本発明に係るデータ生成プログラムは、コンピュータを、文書を表す文書画像を記述する文書データを入力する入力手段と、入力手段が入力した文書データに基づいて、文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成する生成手段と、生成手段が生成した中間データを出力する出力手段として機能させ、中間データは、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴としている。
【0013】
本発明に係る画像形成システムは、文書を表す文書画像を記述する文書データに基づいて、文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成するデータ生成装置と、データ生成装置が生成した中間データを展開して拡大画像データを生成すると共に、拡大画像データの記述する拡大画像を形成する画像形成装置とを備え、中間データは、文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、第1データの位置を記述する第2データと、第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の構成によれば、データが表す画像の拡大量が増加してもデータ容量の増加を抑制できる。
【0015】
請求項2の構成によれば、拡大画像を記述するデータを主走査方向に効率良く圧縮できるだけでなく、圧縮したデータを副走査方向から順に効率良く展開できる。
【0016】
請求項3の構成によれば、文書画像の拡大量が増加しても拡大画像を形成するために用いる中間データのデータ容量の増加を抑制して拡大画像を形成できる。
【0017】
請求項4の構成によれば、文書画像の拡大量が増加しても拡大画像を形成するために用いる中間データのデータ容量の増加を抑制して拡大画像を形成できる。
【0018】
請求項5の構成によれば、少ないデータ容量の中間データに基づいて大きく拡大した文書画像を形成できる。
【0019】
請求項6の構成によれば、少ないデータ容量の中間データに基づいて大きく拡大した文書画像を形成できる。
【0020】
請求項7の構成によれば、文書画像の拡大量が増加しても、拡大画像を記述する中間データをデータ容量の増加を抑制しつつ生成できる。
【0021】
請求項8の構成によれば、文書画像の拡大量が増加しても、拡大画像を記述する中間データをデータ容量の増加を抑制しつつ生成できる。
【0022】
請求項9の構成によれば、文書画像の拡大量が増加しても拡大画像を形成するために用いる中間データのデータ容量の増加を抑制して拡大画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】制御部の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図3】中間データのデータ構造の一例を表す図である。
【図4】演算装置が実行する変換処理の一例を表すフローチャートである。
【図5】演算装置が実行する展開処理の一例を表すフローチャートである。
【図6】本発明の画像形成システムの一実施形態を示す構成図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0025】
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。
図1(a)に示す画像形成装置100は、通信網10に接続する。通信網10は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成される。
【0026】
画像形成装置100は、例えば、プリンタ又は印刷機能を有する複合機で構成される。画像形成装置100は、通信部101、ユーザインタフェース部102(以下、ユーザIF部ともいう)、形成部103、記憶部104、及び制御部105を備える。
通信部101は、例えば、ネットワークカードで構成され、通信網10及び制御部105に接続する。尚、これに限定される訳ではなく、通信部101は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等のシリアル通信又は又はパラレル通信を行うコントローラで構成される実施例を採用できる。通信部101は、通信網10を介して接続する電子機器との間で情報を通信すると共に、通信した情報を制御部105との間で入出力する。具体例としては、通信部101は、通信網10を介して接続する電子機器から、文書を表す画像を記述した文書データを受信する。ここで、文書データは、例えば、PDL(Page Description Language)ファイルを含む。しかし、これに限定される訳ではなく、例えば、ベクタ形式で文書を表すデータであれば良い。また、ベクタ形式に限定される訳ではなく、例えば、アウトラインフォントで文書を表すデータであっても良い。更に、ラスタ形式で文書を表すデータであっても良い。
【0027】
ユーザIF部102は、例えば、タッチパネル又はメカニカルスイッチで構成され、制御部105に接続する。ユーザIF部102は、画像形成装置100の使用者に操作され、各種のコマンドを制御部105へ入力する。具体例としては、ユーザIF部102は、画像形成装置100の使用者に操作されて、文書データが記述する文書画像を拡大して形成するよう命じるコマンドを入力する。また、ユーザIF部102は、画像形成装置100の使用者に操作されて、文書画像を拡大する拡大量を入力する。拡大量の具体例としては、拡大率及び拡大後の画像サイズを挙げることができる。
【0028】
形成部103は、例えば、IOT(Image Output Terminal)で構成される。形成部103は、画像を形成する。具体的には、形成部103は、通信部101の受信した情報の表す画像を形成する。より具体的には、形成部103は、印刷媒体に画像を印刷して形成する。ここで、印刷媒体は、例えば、印刷用紙、布、プラスティックカード、木板、及び鉄板を含む。また、これに限定されるのではなく、形成部103は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶パネル、又は有機EL(Electro-Luminescence)で構成される実施例を採用できる。本実施例において、形成部103は、文書画像を拡大した拡大画像を形成するとして説明するが、これに限定される訳ではなく、文書画像を拡大又は縮小した縮小画像を形成する実施例を採用できる。
【0029】
記憶部104は、例えば、ハードディスク又は半導体メモリ等の後述する記憶装置で構成され、制御部105に接続する。記憶部104は、制御部105を介して接続する通信部101の受信した文書データ、及び制御部105が生成するデータを記憶する。記憶部104が記憶するデータは、制御部105によって参照される。
制御部105は、例えば、マイクロコンピュータで構成される。制御部105は、ソフトウェア処理を実行することで、接続する各部を制御する。
【0030】
ここで、図1(b)を参照して、ソフトウェア処理を実行するために制御部105が用いるハードウェアの構成について説明を行う。図1(b)は、制御部105の一構成例を表すハードウェア構成図である。
図1(b)に示す制御部105は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置105a、ROM(Read-Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等の記憶装置105b、及びAD変換機(Analog-to-Digital)等の入出力装置105cを備える。ソフトウェア処理は、演算装置105aが、記憶装置105bに格納したプログラムを読み込み、読み込んだプログラムが表すソフトウェア処理の実行手順に従って演算を行うことにより実現される。尚、記憶装置105bには、演算装置が行った演算結果が書き込まれる。また、必要に応じて入出力装置105cは、制御部105に接続する各部が出力する信号を演算対象として入力すると共に、演算結果を制御部105に接続する各部へ出力する。
【0031】
次に、図2を参照して、制御部105の構成について、機能に着目して説明を行う。図2(a)は、制御部105の一構成例を表す機能ブロック図である。
制御部105は、入力部105e、変換部105f、展開部105g、及び形成制御部105hで構成される。
入力部105eは、演算装置105aが入力処理を実行することで実現される。入力部105eは、通信部101及び記憶部104に接続する。入力部105eは、通信部101が受信した文書データを入力すると共に、入力したデータを記憶部104へ保存する。
【0032】
変換部105fは、演算装置105aが変換処理を実行することで実現される。変換部105fは、記憶部104が記憶する文書データを中間データへ変換する。具体的には、変換部105fは、記憶部104の記憶する文書データに基づいて中間データを生成すると共に、生成したデータを記憶部104へ保存する。尚、中間データは、形成部103が形成して出力する画像(以下単に、出力画像という)を記述するデータ(以下、出力データという)を圧縮したデータをいう。ここで、変換部105fは、文書データのドットパタンの解像度(以下単に、データ解像度という)が形成部103の出力解像度よりも小さい場合に、文書データの解像度が出力解像度と略一致するように、文書データの記述する文書画像を拡大する。このため、本実施例では、形成部103が拡大された文書画像を出力する場合を例に挙げて説明する。尚、文書画像を拡大した出力画像を拡大画像という。また、拡大画像を記述する出力データを拡大画像データという。
【0033】
展開部105gは、演算装置105aが展開処理を実行することで実現される。展開部105gは、記憶部104が記憶する中間データを展開して拡大画像データへ変換する。その後、変換部105fは、変換した拡大画像データを形成制御部105hへ出力する。
形成制御部105hは、演算装置105aが形成制御処理を実行することで実現される。形成制御部105hは、展開部105gが生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成するよう形成部103を制御する。尚、当然ながら、展開部105gは、中間データを展開して等倍又は縮小された画像を記述する画像データを生成する実施例、及び形成制御部105hは、等倍又は縮小された画像を形成するよう形成部103を制御する実施例を採用できる。
【0034】
ここで、図2(b)を参照して、変換部105fが変換するデータ及び展開部105gが展開するデータについて説明する。
図2(b)に示すように、変換部105fは文書データD1を中間データD2に変換し、展開部105gは中間データD2を展開してラスタデータストリームに変換する。尚、ラスタデータストリームは、拡大画像データを含む出力データの内で、データストリーム形式のものをいう。
【0035】
具体的には、中間データD2は、文書データD1と拡大画像データとの中間のデータである。また、拡大画像データは、拡大画像を画素の配列で記述するラスタ形式のラスタデータである。拡大画像データがこのラスタデータであるのは、形成部103が走査方向の画素列(つまり、ライン)毎に画像を形成するためである。また一方で、文書データD1は、ラスタ形式のデータとは限らず、例えば、ベクタ形式のデータである場合があるため、文書データD1の形式をラスタ形式へ変換する必要がある。ここで、画像形成装置100は、形成部103で全てのラインを印刷して拡大画像を形成し終えるまで非圧縮のラスタ形式である拡大画像データを用いるのではない。画像形成装置100は、拡大画像データを圧縮した中間データから形成部103で印刷しようとするラインに対応するデータを展開(つまり、解凍)したデータを用いる。画像形成装置100が記憶するデータ容量の増加を軽減するためである。よって、展開部105gは、形成部103が拡大画像を形成するライン順に、中間データからラインに対応したデータを展開して拡大画像データを生成すると共に、生成したデータを順次ストリーム形式で出力する。
【0036】
ここで、中間データは、スキャンラインディスクリプタの一群からなる。スキャンラインディスクリプタは、記述する画像を構成するラインの生成方法を命じるコマンドを記述するデータと、生成するラインの長さを表すパラメタを記述するデータと、ラインを構成する画素を指定する指定データ又は指定データ列とを含む。
【0037】
本実施例において、中間データは、フィルコマンド、パタンフィルコマンド、コピーコマンド、及び拡大コピーコマンドをそれぞれ有するディスクリプタからなるとして説明するが、これに限定される訳ではない。
フィルコマンドは、主に、ランレングス形式の画像データに用いられる。具体的には、フィルコマンドは、指定する色の画素で画素列を満たすよう命じる命令をいう。フィルコマンドのパラメタは、生成するラインの長さ(以下、ラン長という)を指定する。また、指定データは、画素列を満たす画素の色を記述する。
【0038】
パタンフィルコマンドは、主に、ドットパタン形式の画像データに用いられる。具体的には、パタンフィルコマンドは、指定するドットパタンで画素列を満たすよう命じる命令をいう。パタンフィルコマンドのパラメタは、指定するパタンの長さ(以下、パタン長という)を指定する。また、指定データ列は、画素列を満たすドットパタンを記述する。
【0039】
コピーコマンドは、主に、ドットパタン形式の画像データに用いられる。具体的には、コピーコマンドは、指定する画素列(つまり、ライン)を等倍で複製(つまり、コピー)するよう命じる命令をいう。コピーコマンドのパラメタは、パタン長を表す。また、指定データは、複製する画素列を記述するデータ(つまり、ドットパタンデータ)が格納されるメモリアドレスを指定する。
【0040】
拡大コピーコマンドは、主に、拡大処理がなされるドットパタン形式の画像データに用いられる。具体的には、拡大コピーコマンドは、指定する画素列を拡大して複製(つまり、コピー)するよう命じる命令をいう。コピーコマンドのパラメタは、拡大後のパタン長で拡大量を表す。また、指定データは、拡大して複製する画素列を記述するデータ(ドットパタンデータ)が格納されるメモリアドレスを指定する。
【0041】
ここで、図3を参照して、中間データD2のデータ構造についてより具体的に説明する。図3は、中間データD2のデータ構造の一例を表す図である。
図3に示す中間データD2は、第1データDT1と第2データDT2と不図示の第3データとを備えるデータ構造を有する。
第1データDT1は、文書画像PDの一部又は全部をラスタ形式で記述する。具体的には、第1データDT1は、文書画像を構成するラインを1又は複数ライン記述する。しかし、これに限定される訳ではなく、例えば、第1データDT1は、文書画像を構成するラインの一部を1又は複数ライン記述する構成を採用できる。
【0042】
第2データDT2と第3データDT3とは、拡大コピーコマンドに含まれる。第2データDT2は上記の指定データであり、第3データDT3はパラメタを記述するデータである。
具体的には、第2データDT2は、中間データD2の表す拡大画像のライン(以下、出力ラインともいう)を記述する。ここで、本実施例において、拡大画像は、文書データD1の記述する文書画像PDを2倍に拡大した画像である場合を例に挙げて説明するため、拡大画像は文書画像PDを主走査方向へ2倍に拡大した画像である。よって、拡大画像のラインは文書画像PDのラインを走査方向へ2倍に拡大したラインである。このため、指定データである第2データDT2は、記述する拡大画像のラインを拡大する前の文書画像PDを構成するラインの位置を指定する。より具体的には、第2データDT2は、文書画像PDを構成するラインの先頭画素を記述するデータの所在を表すデータアドレスを格納したポインタである。
【0043】
また、第2データDT2は、記述する画素列が拡大画像を副走査方向に構成する順番が早い他の第2データよりも後の位置で中間データD2を構成する。つまり、第2データDT2は、記述するラインの副走査方向における順に並んで中間データD2を構成する。ここで、拡大画像は、文書画像PDを副走査方向へ2倍に拡大された画像でもあるため、拡大画像は、同じラインを副走査方向に2つ有する。よって、中間データD2は、順に2つ並んだ同じ拡大コマンドで構成される。
【0044】
第3データDT3は、第2データDT2が記述する位置にある第1データDT1の記述する画像を拡大する拡大量を記述する。より具体的には、第1データDT1が記述する画像を構成する走査方向における画素列の拡大量を記述する。ここで、拡大量は、例えば、出力するライン長で表される構成を採用できるが、これに限定されるのではなく、例えば、倍率で表す構成を採用できる。
【0045】
次に、図4を参照して、変換部105fを実現するために演算装置105aが実行する変換処理について説明する。図4(a)は、演算装置105aが実行する変換処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、演算装置105aは、文書データD1中のデータ解像度が出力解像度よりも小さいか否かを判断する(ステップS01)。具体例としては、演算装置105aは、文書データD1が表す文書画像PDの解像度が、出力する画像の解像度よりも小さい場合に、データ解像度の方が小さいと判断する。演算装置105aは、データ解像度の方が小さいと判断した場合にはステップS02の処理を、そうでない場合にはステップS03の処理を実行する。
【0046】
ステップS01において、演算装置105aは、データ解像度の方が小さいと判断した場合には、文書データD1を、文書データD1の記述する文書画像を拡大した拡大画像を記述する中間データD2へ変換する拡大変換処理を実行する(ステップS02)。その後、演算装置105aは、変換処理の実行を終了する。
ステップS01において、演算装置105aは、データ解像度の方が大きいと判断した場合には、文書データD1を、文書データD1の記述する文書画像を記述する中間データD2へ変換する等倍変換処理を実行する(ステップS03)。その後、演算装置105aは、変換処理の実行を終了する。
【0047】
次に、図4(b)を参照して、演算装置105aが実行する拡大変換処理について説明する。図4(b)は、演算装置105aが実行する拡大変換処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、演算装置105aは、文書データD1の記述する文書画像の先頭ラインを処理対象とするライン(以下単に、処理ラインという)とする(ステップS11)。次に、演算装置105aは、処理ラインが存在するか否かを判断する(ステップS12)。演算装置105aは、処理ラインが存在すると判断するとステップS13の処理を実行し、そうで無い場合には拡大変換処理の実行を終了する。
【0048】
ステップS12において、演算装置105aは、処理ラインが存在すると判断するとステップS13からS16の処理を実行して、処理ラインを拡大コピーするよう命じる拡大コピーコマンドを生成する。具体的には、演算装置105aは、処理ラインからドットパタンデータを切出す(ステップS13)。次に、演算装置105aは、切出した切出データを第1データD1の末尾に追加する(ステップS14)。その後、演算装置105aは、追加位置のアドレスを指し示す第2データD2を生成する(ステップS15)。次に、演算装置105aは、拡大後のパタン長及び拡大率のいずれか1つ以上で拡大量を表す第3データD3を生成する(ステップS16)。その後、演算装置105aは、処理ラインを次のラインとする(ステップS17)。次に、演算装置105aは、上記ステップS12に戻り上記処理を繰り返す。
【0049】
尚、演算装置105aが実行する等倍変換処理については、演算装置105aが実行する拡大変換処理と同様であるので、以下相違点について説明する。
先ず、演算装置105aは、ステップS11からS15と同様の処理を実行する。次に、演算装置105aは、拡大量ではなくコピー元である文書画像のライン長を表す第3データを生成する。その後、演算装置105aは、ステップS17と同様の処理を実行した後に、ステップS12と同様の処理から上記処理を繰り返す。
【0050】
次に、図5を参照して、演算装置105aが実行する展開処理について説明する。図5は、演算装置105aが実行する展開処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、演算装置105aは、中間データD2の先頭にあるスキャンラインディスクリプタを処理対象とし、処理対象としたスキャンラインディスクリプタが含むコマンドを処理対象とするコマンド(以下単に、処理コマンドという)とする(ステップS21)。次に、演算装置105aは、処理コマンドが存在するか否かを判断する(ステップS22)。演算装置105aは、処理コマンドが存在すると判断するとステップS23の処理を実行し、そうで無い場合には拡大変換処理の実行を終了する。
【0051】
ステップS22において、演算装置105aは、処理コマンドが存在すると判断すると、コマンドを展開するコマンド展開処理を実行する(ステップS23)。次に、演算装置105aは、次のスキャンラインディスクリプタを処理対象とし、処理対象としたスキャンラインディスクリプタが含むコマンドをコマンドを処理コマンドとする(ステップS24)。その後、演算装置105aは、ステップS22に戻り上記処理を繰り返す。
【0052】
次に、図5(b)を参照して、演算装置105aが実行するコマンド展開処理について説明する。図5(b)は、演算装置105aが実行する展開処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、演算装置105aは、処理コマンドがフィルコマンドであるか否かを判断する(ステップS31)。演算装置105aは、フィルコマンドであると判断する場合にはステップS32の処理を実行し、そうで無い場合にはステップS35の処理を実行する。
ステップS31において、演算装置105aは、処理コマンドがフィルコマンドであると判断した場合には、指定データが指定する色を取得する(ステップS32)。次に、105aは、パラメタが指定するラン長を取得する(ステップS33)。その後、演算装置105aは、取得した色の画素を取得した長さだけラスタデータストリームへ出力して出力ラインを生成する(ステップS34)。その後、演算装置105aは、コマンド展開処理の実行を終了する。
【0053】
ステップS31において、演算装置105aは、処理コマンドがフィルコマンドで無いと判断した場合には、処理コマンドがパタンフィルコマンドであるか否かを判断する(ステップS35)。演算装置105aは、パタンフィルコマンドであると判断する場合にはステップS36の処理を実行し、そうで無い場合にはステップS39の処理を実行する。
ステップS35において、演算装置105aは、処理コマンドがパタンフィルコマンドであると判断した場合には、指定データ列が指定するドットパタンを取得する(ステップS36)。次に、105aは、パラメタが指定するパタン長を取得する(ステップS37)。その後、演算装置105aは、取得したドットパタンを取得した長さだけラスタデータストリームへ順次出力する(ステップS38)。その後、演算装置105aは、コマンド展開処理の実行を終了する。
【0054】
ステップS35において、演算装置105aは、処理コマンドがパタンフィルコマンドで無いと判断した場合には、処理コマンドがコピーコマンドであるか否かを判断する(ステップS39)。演算装置105aは、コピーコマンドであると判断する場合にはステップS40の処理を実行し、そうで無い場合にはステップS44の処理を実行する。
ステップS39において、演算装置105aは、処理コマンドがコピーコマンドであると判断した場合には、指定データが指定するメモリアドレスを取得する(ステップS40)。次に、105aは、パラメタが指定するパタン長を取得する(ステップS41)。その後、演算装置105aは、取得したメモリアドレスからドットパタンを取得したパタン長だけ読み出す(ステップS42)。その後、演算装置105aは、読み出したドットパタンをラスタデータストリームへ順次出力する(ステップS43)。その後、演算装置105aは、コマンド展開処理の実行を終了する。
【0055】
ステップS39において、演算装置105aは、処理コマンドがコピーコマンドで無いと判断した場合には、処理コマンドが拡大コピーコマンドであるか否かを判断する(ステップS44)。演算装置105aは、拡大コピーコマンドであると判断する場合にはステップS45の処理を実行し、そうで無い場合にはコマンド展開処理の実行を終了する。
ステップS44において、演算装置105aは、処理コマンドが拡大コピーコマンドであると判断した場合には、ステップS45からS47の処理を実行する(ステップS45からS47)。ステップS45からS47の処理は、ステップS40からS42の処理と同様であるので説明を省略する。次に、演算装置105aは、読み出したドットパタンを主走査方向に拡大量に基づいて拡大する(ステップS48)。その後、演算装置105aは、拡大したドットパタンをラスタデータストリームへ順次出力する(ステップS49)。その後、演算装置105aは、コマンド展開処理の実行を終了する。
【0056】
本実施例において、形成部103が形成手段の一例に相当し、入力部105eが入力手段の一例に相当し、変換部105fが生成手段の一例に相当し、展開部105gが展開手段の一例に相当し、形成制御部105hが制御手段の一例に相当する
【実施例2】
【0057】
本実施例においては、中間データを生成するデータ生成装置と、中間データに基づいて画像を形成する画像形成装置で構成される画像形成システムについて説明する。
【0058】
先ず、図6を参照して、実施例2における画像形成システムの一構成例について説明する。図6は、本発明の画像形成システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
図6(a)に示す画像形成システム2は、通信網20、データ生成装置200、及び画像形成装置210を備える。通信網20は、実施例1で説明した通信網10と同様である。
データ生成装置200は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。データ生成装置200は、不図示の通信部201、ユーザIF部202、記憶部204、及び制御部205を備える。尚、通信部201、ユーザIF部202、記憶部204、及び制御部205は、実施例1で説明した通信部101、ユーザIF部102、記憶部104、及び制御部105と同様である。
【0059】
次に、図6(b)を参照して、制御部205の構成について機能に着目して説明を行う。図6(b)は、制御部205の一構成例を表す機能ブロック図である。
図6(b)に示す制御部205は、入力部205e、変換部205f、及び出力部205iを備える。入力部205e及び変換部205fは、実施例1で説明した入力部105e及び変換部105fとほぼ同様であるため、以下主に相違点について説明する。
出力部205iは、制御部205が備える不図示の演算装置が出力処理を実行することで実現される。出力部205iは、変換部205fが変換した中間データであって、記憶部204が記憶するデータを通信部201へ出力する。次に、出力部205iは、出力した中間データを画像形成装置210へ送信するように通信部201を制御する。
【0060】
画像形成装置210は、不図示の通信部211、ユーザIF部212、形成部213、記憶部214、及び制御部215を備える。尚、通信部211から制御部215は、実施例1で説明した通信部101から制御部105と同様であるため、以下主に相違点について説明する。
【0061】
ここで、図6(c)を参照して、制御部215の構成について機能に着目して説明を行う。図6(c)は、制御部215の一構成例を表す機能ブロック図である。
図6(c)に示す制御部215は、入力部215e、展開部215g、及び形成制御部215hを備える。入力部215e、展開部215g、及び形成制御部215hは、実施例1で説明した入力部115e、展開部115g、及び形成制御部115hと同様である。但し、入力部215eは、実施例1と異なり、文書データではなく、通信部211がデータ生成装置200から受信した中間データを記憶部214へ入力する。
【0062】
本実施例において、形成部203が形成手段の一例に相当し、入力部205eがデータ生成装置の備える入力手段の一例に相当し、変換部205fが生成手段の一例に相当し、出力部205iが出力手段の一例に相当する。また、入力部215eが画像形成装置の備える入力手段の一例に相当し、展開部215gが展開手段の一例に相当し、形成制御部215hが制御手段の一例に相当する。
【0063】
画像形成装置100及び210、並びにデータ生成装置200が実行する処理手順を記述したプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
また、画像形成装置100及び210、並びにデータ生成装置200がソフトウェア処理を実行することで実現する機能の一部又は全部は、ハードウェア回路を用いて実現することができる。逆に、画像形成装置100及び210、並びにデータ生成装置200がハードウェア回路を用いて実現する機能の一部又は全部は、ソフトウェア処理を実行することで実現することができる。
【0064】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0065】
10…通信網 100…画像形成装置
101…通信部 102…ユーザI/F
103…形成部(形成手段) 104…記憶部
105…制御部 105a…CPU
105b…ROM 105c…入出力装置
105d…バス 105e…入力部(入力手段)
105f…変換部(生成手段) 105g…展開部(展開手段)
105h…形成制御部(制御手段)
2…画像形成システム
20…通信網 200…データ生成装置
201…通信部 205…制御部
205e…入力部(入力手段) 205f…変換部(生成手段)
205i…出力部(出力手段)
210…画像形成装置 211…通信部
213…形成部(形成手段) 215…制御部
215e…入力部(入力手段) 215g…展開部(展開手段)
215h…形成制御部(制御手段)
DT1…第1データ DT2…第2データ
PD…文書画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書を表す文書画像を拡大した拡大画像を記述するデータを圧縮したデータのデータ構造であって、
前記文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、
前記第1データの位置を記述する第2データと、
前記第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを備えることを特徴とするデータ構造。
【請求項2】
前記拡大画像を記述するデータは、前記拡大画像を画素の配列で記述するラスタ形式のラスタデータであり、
前記拡大画像を表すデータを圧縮したデータは、前記ラスタデータと前記文書画像を表すデータとの中間データであり、
前記第1データは、前記文書画像の一部又は全部を前記ラスタ形式で記述し、
前記第3データは、前記第1データが記述する画像を構成する走査方向における画素列の拡大量を記述し、
前記第2データは、前記第1データが記述する画像を構成する前記走査方向における画素列の位置を記述すると共に、記述する前記画素列が前記拡大画像を副走査方向に構成する順番が早い他の前記第2データよりも後の位置で前記中間データを構成することを特徴とする請求項1に記載のデータ構造。
【請求項3】
文書を表す文書画像を記述する文書データを入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した文書データに基づいて、前記文書データが記述する文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した中間データを展開して、前記拡大画像データを生成する展開手段と、
前記展開手段が生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成する形成手段とを備え、
前記中間データは、前記文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、前記第1データの位置を記述する第2データと、前記第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
コンピュータを、
文書を表す文書画像を記述する文書データを入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した文書データに基づいて、前記文書データが記述する文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した中間データを展開して、前記拡大画像データを生成する展開手段と、
文書を表す画像を形成する形成手段を、前記展開手段が生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成するよう制御する制御手段として機能させ、
前記中間データは、前記文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、前記第1データの位置を記述する第2データと、前記第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴とする画像形成プログラム。
【請求項5】
文書を表す文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した中間データを展開して、前記拡大画像データを生成する展開手段と、
前記展開手段が生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成する形成手段とを備え、
前記中間データは、前記文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、前記第1データの位置を記述する第2データと、前記第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
コンピュータを、
文書を表す文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した中間データを展開して、前記拡大画像データを生成する展開手段と、
文書を表す画像を形成する形成手段を、前記展開手段が生成した拡大画像データの記述する拡大画像を形成するよう制御する制御手段として機能させ、
前記中間データは、前記文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、前記第1データの位置を記述する第2データと、前記第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴とする画像形成プログラム。
【請求項7】
文書を表す文書画像を記述する文書データを入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した文書データに基づいて、前記文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した中間データを出力する出力手段とを備え、
前記中間データは、前記文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、前記第1データの位置を記述する第2データと、前記第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴とするデータ生成装置。
【請求項8】
コンピュータを、
文書を表す文書画像を記述する文書データを入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した文書データに基づいて、前記文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した中間データを出力する出力手段として機能させ、
前記中間データは、前記文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、前記第1データの位置を記述する第2データと、前記第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴とするデータ生成プログラム。
【請求項9】
文書を表す文書画像を記述する文書データに基づいて、前記文書画像を拡大した拡大画像を記述する拡大画像データを圧縮した中間データを生成するデータ生成装置と、
前記データ生成装置が生成した中間データを展開して前記拡大画像データを生成すると共に、前記拡大画像データの記述する拡大画像を形成する画像形成装置とを備え、
前記中間データは、前記文書画像の一部又は全部を記述する第1データと、前記第1データの位置を記述する第2データと、前記第2データが記述する位置にある第1データの記述する画像を拡大する拡大量を記述する第3データとを関連付けたデータであることを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−200082(P2010−200082A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−43704(P2009−43704)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】