説明

データ転送装置及びデータ転送装置の動作周波数制御方法

【課題】
データ転送装置の省電力を効果的に行うことが目的である。
【解決手段】
入力バッファメモリの使用率に応じて動作周波数を制御する第1の動作周波数制御部を有する入力ポートを含む複数の入力ポートと、複数の入力ポートのうちのいずれか一のものから出力されたデータを、当該データの宛先に対応した出力ポートに入力するスイッチ部と、出力バッファメモリの使用率に応じて動作周波数を制御する第2の動作周波数制御部を有する出力ポートを含む複数の出力ポートとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ転送装置及びデータ転送装置の動作周波数制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
データ転送装置において、前段のバッファメモリおよび後段のバッファメモリの各々の使用量に応じて上記前後段のバッファメモリの間のデータ処理装置のスループットを制御するデータ転送装置が提案されている。
【0003】
またパケット転送装置において、端末間でやり取りされる情報を基に、使用される帯域を予測し、転送性能を増減させることで省電力を実現するパケット転送装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−42654号公報
【特許文献2】特開2009−147615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
1つの側面では、データ転送装置において省電力を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
データ転送装置は、複数の入力ポートと、複数の出力ポートと、スイッチ部とを有する。複数の入力ポートのうちの少なくとも一の入力ポートは、入力されるデータを格納する入力バッファメモリと、入力バッファメモリから読み出されたデータに係る処理を行う第1の処理部とを有する。また当該一の入力ポートは更に、入力バッファメモリの使用率を監視する第1のバッファ監視部を有する。当該一の入力ポートは更に、第1のバッファ監視部によって得られた入力バッファメモリの使用率に応じて入力バッファメモリおよび第1の処理部の動作周波数である第1の動作周波数を制御する第1の動作周波数制御部を有する。
【0007】
スイッチ部は、複数の入力ポートのうちのいずれか一のものから出力されたデータを、複数の出力ポートの内、当該データの宛先に対応した出力ポートに出力する。
【0008】
複数の出力ポートのうちの少なくとも一の出力ポートは、スイッチ部から出力されたデータを格納する出力バッファメモリと、出力バッファメモリからデータに係る処理を行う第2の処理部とを有する。当該一の出力ポートは更に、出力バッファメモリの使用率を監視する第2のバッファ監視部と、第2の動作周波数制御部とを有する。第2の動作周波数制御部は、第2のバッファ監視部によって得られた出力バッファメモリの使用率に応じて出力バッファメモリおよび第2の処理部の動作周波数である第2の動作周波数を制御する。
【発明の効果】
【0009】
データ転送装置において省電力を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施例によるデータ転送装置のブロック図である。
【図2】図1に示す同期回路の回路例を示す回路図である。
【図3】図1に示すデータ転送装置において適用可能なクロックゲーティングによる動作周波数の変更の方法について説明するための回路図である。
【図4】図1に示すデータ転送装置において適用可能なバッファメモリの使用率に応じた動作周波数の制御方法(その1)について説明するための図である。
【図5】図1に示すデータ転送装置において適用可能なバッファメモリの使用率に応じた動作周波数の制御方法(その2)について説明するための図である。
【図6】図1に示すデータ転送装置において適用可能な輻輳情報を使用した動作周波数の制御方法について説明するための図である。
【図7】図1に示すデータ転送装置において適用可能なクロスバアービトレーションウィンドウについて説明するための図である。
【図8】図1に示すデータ転送装置において適用可能な動作周波数の制御方法(出力ポート)について説明するためのフローチャートである。
【図9】図1に示すデータ転送装置において適用可能な動作周波数の制御方法(入力ポート)について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施例の説明を行う。
【実施例1】
【0012】
以下に図1乃至5とともに本発明の実施例1の説明を行う。
【0013】
図1は本発明の実施例1に係る、ネットワークスイッチ或いはルータとしてのデータ転送装置100のブロック図を示す。当該データ転送装置100は例えばLSI(Large Scale Integrated circuit)の形態を有する。
【0014】
当該データ転送装置100は、外部の通信網からデータ(例えばフレーム、以下同様)が入力される複数(図1の例の場合、N個)の入力ポート10−1〜10−Nを有する。当該N個の入力ポート10−1〜10−Nは、例えば外部の通信網が有する相異なるN個の通信回線に夫々接続される。当該N個の入力ポート10−1〜10−Nと外部の通信網との間にはパラレル−シリアル変換およびシリアル−パラレル変換回路(以下単にPHY回路と称する)5−1〜5−Nが設けられている。パラレル−シリアル変換およびシリアル−パラレル変換器5−1〜5−Nは、例えば外部の通信網から高速のシリアル転送方式(例えば10[Gb/s])で転送されてきたデータをパラレル転送方式(例えば312.5[MHz])のデータ形式に変換して入力ポート10−1〜10−Nに夫々渡す。
【0015】
当該データ転送装置100はまた、外部の通信網へデータを送出する複数(図1の例の場合、M個)の出力ポート20−1〜20−Mを有する。当該M個の出力ポート20−1〜20−Mは、例えば外部の通信網が有する相異なるM個の通信回線に夫々接続される。当該M個の出力ポート20−1〜20−Mと外部の通信網との間にはパラレル−シリアル変換およびシリアル−パラレル変換回路(以下単にPHY回路と称する)35−1〜35−Mが設けられている。パラレル−シリアル変換およびシリアル−パラレル変換器35−1〜35−Mは、例えば当該データ転送装置100内部のデータ形式がパラレル転送方式(上記の例では312.5[MHz])のデータ形式であった場合、当該パラレル転送方式のデータ形式を高速のシリアル転送方式(上記の例では10[Gb/s])のデータに変換して外部の通信網に送出する。
【0016】
N個の入力ポート10−1〜10−NとM個の出力ポート20−1〜20−Mとの間はクロスバ回路(スイッチ部の一例)30で接続される。クロスバ回路30はN個の入力ポート10−1〜10−Nのいずれかの入力ポートから出力されるデータを、当該データの宛先に対応した、M個の出力ポート20−1〜20−Mのうちのいずれかの出力ポートに入力する。ここで上記データの宛先に対応する出力ポートとは、当該データの宛先に当該データが届く通信経路に沿う通信回線に接続された出力ポートを意味し、上記通信経路は経路制御によって決定される。
【0017】
次に、N個の入力ポート10−1〜10−Nに含まれる各入力ポート(以下単に「入力ポート10」と称する場合がある)の構成について述べる。
【0018】
入力ポート10は、宛先問合せ部11,入力バッファメモリ12,論理部(第1の処理部の一例)13,バッファ監視部(第1のバッファ監視部の一例)14、クロック制御部(第1の動作周波数制御部の一例)15および同期回路16を有する。宛先問合せ部11は、当該入力ポート10に入力されたデータのヘッダ部から当該データの宛先情報を取得する。
【0019】
入力バッファメモリ12は当該入力ポート10に入力されたデータを順次格納する。論理部13は、ACL(Access Control List)などによるパケット処理を行う。尚、ACLとは、IPアドレスやポート番号などを指定してパケット通信の可否を設定する機能、又はその対応テーブルをいう。
【0020】
同期回路16は、データが2つの相異なるクロックドメインを跨いで転送される際、当該データの状態を、第1のクロックドメイン内の第1のクロック信号に同期した状態から、第2のクロックドメイン内の第2のクロック信号に同期した状態へと遷移させる。ここで当該入力ポート10の論理部13が属するクロックドメイン17が上記第1のクロックドメインである。また当該入力ポート10から出力されたデータを処理するクロスバ回路30内のクロックドメインが上記第2のクロックドメインである。尚、クロックドメインとは、ある特定のクロック信号により駆動される回路領域(部分回路)を指す。図2とともに、同期回路16の回路例について説明する。
【0021】
図2に示す如く、同期回路16は、例えば相互に直列接続された3個のフリップフロップFF1,FF2,FF3を有する。フリップフロップFF1は第1のクロックドメイン(クロックドメインA)に属し、フリップフロップFF2,FF3は、第2のクロックドメイン(クロックドメインB)に属する。フリップフロップFF1はクロックドメインAの第1のクロック信号(クロックA)で駆動され、フリップフロップFF2、FF3はクロックドメインBの第2のクロック信号(クロックB)で駆動される。ここで受信側のクロックドメインBにおいて2個のフリップフロップFF2,FF3の直列回路を設けるのは以下の理由による。すなわち、1個目のフリップフロップFF2において、いわゆるメタステーブル状態が発生し、受信信号が不安定となった場合でも、当該受信信号を更に2個目のフリップフロップFF3に通すことによって安定した受信信号を得ることができる。ここでメタステーブル状態とは、異なるクロックドメインの信号を受信する際、受信側のフリップフロップのセットアップタイム及びホールドタイムの関係上、受信信号が不安定になる状態を言う。
【0022】
バッファ監視部14は、入力バッファメモリ12の現在の使用率を取得する。入力バッファメモリ12の現在の使用率とは、入力バッファメモリ12が有する全記憶容量に対する、データの格納によって当該入力バッファメモリ12が現在使用されている部分の割合を言う。例えば全記憶容量の半分がデータの格納によって使用されている場合、入力バッファメモリ12の使用率は50%であり、全記憶容量の75%がデータの格納によって使用されている場合、入力バッファメモリ12の使用率は75%である。
【0023】
クロック制御部15は、バッファ監視部14によって得られた入力バッファメモリ12の現在の使用率に応じて入力バッファメモリ12および論理部13の動作周波数を制御する。ここで入力ポート10において、入力バッファメモリ12および論理部13は同一のクロックドメイン17に属する。すなわち入力バッファメモリ12および論理部13は同一のクロック信号によって駆動される。したがって入力バッファメモリ12および論理部13の動作周波数は当該クロック信号の周波数を意味する。
【0024】
次に、M個の出力ポート20−1〜20−Mに含まれる各出力ポート(以下単に「出力ポート20」と称する場合がある)の構成について述べる。出力ポート20は、出力バッファメモリ22,論理部(第2の処理部)23,バッファ監視部(第2のバッファ監視部)24、クロック制御部(第2の動作周波数制御部)25および同期回路26を有する。
【0025】
出力バッファメモリ22はクロスバ回路30から当該出力ポート20に入力されたデータを順次格納する。論理部23は出力バッファメモリ22に格納されたデータの当該出力ポート20からの送出に関し、フロー制御を行う。フロー制御では、例えばデータの受信側のデバイスの処理能力が追いつけなくなった際に当該受信側のデバイスが送信側の当該データ転送装置100に指示を出し、論理部23はこれを受けてデータの送出を一時中断し、データ転送速度が適切になるように調整する。
【0026】
同期回路26は上記同期回路16同様の構成を有し、当該出力ポート20の出力バッファメモリ22および論理部13が属するクロックドメイン27が上記第1のクロックドメインである。また、出力バッファメモリ22から取り出され、論理部23を経て当該出力ポート20から送出されるデータを処理するPHY回路35−1乃至35−Mのうちの該当するものが属するクロックドメインが上記第2のクロックドメインである。
【0027】
バッファ監視部24は、出力バッファメモリ22の現在の使用率を取得する。出力バッファメモリ22の現在の使用率とは、出力バッファメモリ22が有する全記憶容量に対する、データの格納によって当該出力バッファメモリ22が現在使用されている部分の割合を言う。例えば全記憶容量の半分がデータの格納によって使用されている場合、出力バッファメモリ22の使用率は50%であり、全記憶容量の75%がデータの格納によって使用されている場合、出力バッファメモリ22の使用率は75%である。
【0028】
クロック制御部25は、バッファ監視部24によって得られた出力バッファメモリ22の現在の使用率に応じて出力バッファメモリ22および論理部23の動作周波数を制御する。ここで出力ポート20において、出力バッファメモリ22および論理部23は同一のクロックドメイン27に属する。すなわち出力バッファメモリ22および論理部23は同一のクロック信号によって駆動される。したがって出力バッファメモリ22および論理部23の動作周波数は当該クロック信号の周波数を意味する。
【0029】
次に図3とともに、入力ポート10の入力バッファメモリ12および論理部13の動作周波数の制御方法、および出力ポート20の出力バッファメモリ22および論理部23の動作周波数の制御方法について説明する。
【0030】
入力ポート10および出力ポート20の各々では、入力バッファメモリ12或いは出力バッファメモリ22および論理部13または23内の各半導体素子に対し、クロックツリーによってクロック信号が分配される。クロックツリーは図3に示す如く、クロックバッファB2〜B11等を含む。その結果、当該クロック信号により、入力バッファメモリ12或いは出力バッファメモリ22および論理部13または23が駆動される。
【0031】
次に、当該クロックツリーへのクロック信号の供給について説明する。図1とともに上述したデータ転送装置100に対し、外部からクロック信号が供給され、当該クロック信号は図3に示されるPLL(Phase Locked Loop)40に入力される。当該PLL40はデータ転送装置100内において、PHY回路5−1〜5−N,入力ポート10−1〜10−N,クロスバ回路30、出力ポート20−1〜20−M、PHY回路35−1〜35−Mとは別個に設けられる。PLL40は上記外部から供給されたクロック信号を使用して当該データ転送装置100の内部に供給するクロック信号を生成する。当該生成されたクロック信号は、入力ポート10−1〜10−N,クロスバ回路30、出力ポート20−1〜20−M、PHY回路35−1〜35−Mに夫々供給される。
【0032】
図3に示すように、入力ポート10および出力ポート20は各々クロックバッファB1およびアンド(論理積)回路A1を有し、PLL40から供給されたクロック信号CLKは当該クロックバッファB1を経由し、アンド回路A1に入力される。またアンド回路A1の他の入力として、イネーブル信号ENがクロック制御部15または25から入力される。その結果、アンド回路A1に入力されるクロック信号CLKは、イネーブル信号ENがアサートされている間、当該アンド回路A1を通過して上記クロックツリーに出力される.他方、イネーブル信号ENがネゲートされている間、アンド回路A1に入力されるクロック信号CLKは当該アンド回路A1を通過せず、遮断される。
【0033】
そこでクロック制御部15または25はイネーブル信号ENを周期的にネゲートすることにより、PLL40から供給されるクロック信号CLKから周期的にクロックパルスを間引く。その結果クロック信号CLKの周波数が減少され、当該周波数が減少されたクロック信号が上記クロックツリーによって入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22および論理部13または23に供給される。上記クロック信号の周波数の減少により、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22および論理部13または23の動作周波数が減少し、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22および論理部13または23による消費電力が減少する。その結果、入力ポート10或いは出力ポート20の省電力を図ることができる。尚、このようにクロック信号の供給路にゲート回路(図3の例の場合、アンド回路A1)を挿入し、当該ゲート回路以降の回路領域へのクロックパルスを遮断したり通過させたりする方法をクロックゲーティング方式と称する場合がある。
【0034】
次に図4とともに、入力ポート10或いは出力ポート20における動作周波数制御の数値例について説明する。図4は、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22を模式化して示す。また図4では説明の便宜上、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の全記憶容量を8分割(0〜7)して示す。そして、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率のしきい値として、TH1(第2或いは第4のしきい値),TH2(第1或いは第3のしきい値)を設ける。ここでTH1はTH2より大きい。しきい値TH1は入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率=3/4(=6/8=0.75)に対応する。他方、しきい値TH2は入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率=1/2(=4/8=0.5)に対応する。
【0035】
そして図4に示される如く、例えば図3とともに上述した動作周波数の制御方法によって、動作周波数が制御される。すなわち、入力バッファメモリ12の使用率(R)がしきい値TH2以下の場合(R≦TH2)、当該入力ポート10のクロック制御部15は、クロックドメイン17内の動作周波数を、PLL40から供給されたクロック信号CLKの周波数の1/4(第1の割合)に減少させる。入力バッファメモリ12の使用率がしきい値TH2を超えてしきい値TH1以下の場合(TH2<R≦TH1)、当該入力ポート10のクロック制御部15は、クロックドメイン17内の動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数の1/2(第2の割合)に減少させる。第1の割合は第2の割合より大きい。更に、入力バッファメモリ12の使用率がしきい値TH1を超える場合(TH1<R)、当該入力ポート10のクロック制御部15は、クロックドメイン17内の動作周波数として、上記クロック信号CLKの周波数を減少させず、上記クロック信号CLKをそのまま(1/1)適用する。
【0036】
出力バッファメモリ22の使用率がしきい値TH2以下の場合(R≦TH2)、当該出力ポート20のクロック制御部25は、クロックドメイン27内の動作周波数を、PLL40から供給されたクロック信号CLKの周波数の1/4(第3の割合)に減少させる。同様に出力バッファメモリ22の使用率がしきい値TH2を超えてしきい値TH1以下の場合(TH2<R≦TH1)、当該出力ポート20のクロック制御部25は、クロックドメイン27内の動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数の1/2(第4の割合)に減少させる。第3の割合は第4の割合より大きい。更に、出力バッファメモリ22の使用率がしきい値TH1を超える場合(TH1<R)、当該出力ポート20のクロック制御部25は、クロックドメイン27内の動作周波数として、上記クロック信号CLKの周波数を減少させず、上記クロック信号CLKをそのまま(1/1)適用する。
【0037】
尚、データ転送装置100では、図4とともに上述した、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率に応じて動作周波数を制御する「省電力モード」の適用の有無を設定可能とし得る。この目的のため、クロック制御部15および25の各々は、例えば1ビットの第1のレジスタ(図示を省略)を有することができる。またクロック制御部15および25の各々は、上記の如く記憶容量を8分割した入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率のしきい値TH1,TH2を夫々指定する第2のレジスタとして各3ビットのレジスタを有することができる。当該3ビットとすることによって、上記8分割した記憶容量の使用率を示す0〜7の計8通りの数値を指定することができる。更に、クロック制御部15および25の各々は、動作周波数の減少の割合(分周比)を指定する第3のレジスタとして、2ビットのレジスタを有することができる。例えば、当該2ビットにより0〜3の計4通りの数値を指定し得、これらのうち、0により上記減少割合1/1を、1により上記減少割合1/2を、2により上記減少割合1/4を指定することができ、3段階の設定を行うことができる。
【0038】
次に図5とともに、実施例1の変形例について説明する。当該変形例では、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22を複数に分割し、当該分割された各部分の使用率に応じた動作周波数の制御を行う。他の構成は実施例1と同様であり、重複する説明を省略する。
【0039】
上記入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の分割は、以下の通りに行う。一例として、入力バッファメモリ12の場合であれば、当該入力バッファメモリ12に格納されるデータの宛先に対応する出力ポート20−1〜20−Mをグループ分けし、当該グループ別に入力バッファメモリ12を分割(例えば2分割)する。同様に出力バッファメモリ22の場合であれば、当該出力バッファメモリ22に格納されるデータを出力する入力ポート10−1〜10−Nをグループ分けし、当該グループ別に出力バッファメモリ22を分割(例えば2分割)する。また他の例として、データが優先度を有する場合、優先度毎に入力バッファメモリ12および出力バッファメモリ22の各々を分割する。
【0040】
図5は、入力バッファメモリおよび出力バッファメモリ22の各々を上記の如くデータの優先度毎に分割する場合について示す。入力バッファメモリおよび出力バッファメモリ22の各々はその全記憶容量が図示の如く8分割(0〜7)され、そのうち、0〜3の領域が優先度1のデータを格納する部分F1とされ、4〜7の領域が優先度2のデータを格納する部分F2とされる。
【0041】
この場合、当該入力ポート10および出力ポート20の論理部13および23並びに同期回路16および26を、入力バッファメモリ12および出力バッファメモリ22同様、夫々部分F1のデータを処理する部分と部分F2のデータを処理する部分とに分割してもよい。その場合、当該入力ポート10および出力ポート20のクロック制御部15および25は、部分F1の使用率に応じて、当該入力ポート10および出力ポート20のクロックドメイン17および27中、当該部分F1のデータを処理する部分の動作周波数を制御する。同様に当該入力ポート10および出力ポート20のクロック制御部15および25は、部分F2の使用率に応じて、当該入力ポート10および出力ポート20のクロックドメイン17および27中、当該部分F2のデータを処理する部分の動作周波数を制御する。この場合、使用するレジスタとして、上記第1のレジスタ以外の第2、第3のレジスタは、入力バッファメモリ12および出力バッファメモリ22の各々につき、上記分割数に応じた数設ける。すなわち2分割の際には第2,第3のレジスタを2セット設ける。
【0042】
或いは当該入力ポート10および出力ポート20の論理部13および23並びに同期回路16および26が、部分F1、F2の両方の部分のデータを共通して処理するようにしても良い。その場合、当該入力ポート10および出力ポート20のクロック制御部15および25は、部分F1およびF2のうちの何れか一方の使用率に応じて当該入力ポート10および出力ポート20のクロックドメイン17および27の動作周波数を制御する。上記部分F1およびF2のうちの何れか一方のみを、設定可能としても良い。またこの場合、第2,第3のレジスタを各々1セット設け、分割された2つの部分につき、共有とすることができる。
【0043】
また図5に示すように、部分F1では、データが0〜3まで格納された場合(使用率=100%)、上記動作周波数として、上記クロック信号CLKの周波数をそのまま減少させずに適用する。データが0〜2まで格納された場合(使用率=75%)、上記動作周波数として、上記クロック信号CLKの周波数の1/2に減少させたものを適用する。データが0〜1まで格納された場合(使用率=50%)、上記動作周波数として、上記クロック信号CLKの周波数の1/4に減少させたものを適用する。同様に部分F2では、データが4〜7まで格納された場合(使用率=100%)、上記動作周波数として、上記クロック信号CLKの周波数をそのまま減少させずに適用する。データが4〜6まで格納された場合(使用率=75%)、上記動作周波数として、上記クロック信号CLKの周波数の1/2に減少させたものを適用する。データが4〜5まで格納された場合(使用率=50%)、上記動作周波数として、上記クロック信号CLKの周波数の1/4に減少させたものを適用する。
【0044】
これまで図5とともに入力バッファメモリ12および出力バッファメモリ22をデータの優先度別に分割した場合における、バッファメモリの使用率に応じた動作周波数の制御方法について説明した。ここで、上記の如くデータの宛先の出力ポートのグループ別に入力バッファメモリ12を分割する場合も、図5とともに上述した方法と同様の方法によってバッファメモリの使用率に応じた動作周波数の制御を行うことができる。同様に、上記の如くデータを出力する入力ポートのグループ別に出力バッファメモリ22を分割する場合も、図5とともに上述した方法と同様の方法によってバッファメモリの使用率に応じた動作周波数の制御を行うことができる。
【0045】
このように本発明の実施例1によれば、入力ポート10および出力ポート20の各々において、自己の入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率が低いほど、動作周波数をより大きな割合で減少させる。その結果、効果的に省電力が図れる。他方、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率が高いほど、動作周波数をより小さな割合で減少させ、或いは減少させない。その結果、入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率が高い状態で動作周波数を大きく減少させた結果入力バッファメモリ12または出力バッファメモリ22の使用率が100%となり当該入力ポート10または出力ポートへの入力ができなくなるような事態の発生を遅くすることができる。
【実施例2】
【0046】
以下に図6乃至9とともに本発明の実施例2について説明を行う。
【0047】
実施例2によるデータ転送装置は図1乃至5とともに上述した実施例1によるデータ転送装置と同様の構成を有するため、実施例1と相違する点についての説明を行い、実施例1と同様な点についての重複する説明を適宜省略する。
【0048】
実施例2では、各入力ポート10のクロックドメイン17内の動作周波数の制御に当たり、当該入力ポートの入力バッファメモリ12の使用率のみではなく、出力ポート20の出力バッファメモリ22の使用率も考慮に入れて行う。すなわち、当該入力バッファ12に格納されたデータの宛先に対応する出力ポート20の出力バッファメモリ22の使用率が高い場合には、適宜当該入力ポート10のクロックドメイン17内の動作周波数を減少させて省電力の実現を図る。
【0049】
ここでは、出力ポート20から送出されるデータ量に比して入力ポート10から出力ポート20に入力されるデータ量が多い場合(いわゆる輻輳の発生)を想定する。このような場合、出力バッファメモリ22の使用率が100%となり、以後当該出力バッファメモリ22に空きが生ずる迄の間、当該出力ポート20に対し入力ポート10からデータの入力を行うことができない事態が生じ得る。
【0050】
そこで実施例2では上記の如く、入力バッファメモリ12に格納されたデータの宛先に対応する出力ポート20の出力バッファメモリ22の使用率が高い場合には、適宜当該入力ポート10のクロックドメイン17内の動作周波数を減少させる。その結果当該入力ポート10から出力されるデータ量が減少し、当該入力ポート10の入力バッファメモリ12に格納された、当該出力ポート20に対応する宛先を有するデータが当該出力ポートに入力されるタイミングが遅くなる。その結果当該出力ポート20に入力されるデータ量が減少し、上記の如くの事態、すなわち当該出力ポート20の出力バッファメモリ22の使用率が100%となり以後当該出力ポート20にデータを入力できない事態を回避することができる。このように実施例2によれば、輻輳時に適宜入力ポート10のクロックドメイン17内の動作周波数を減少させることで、省電力を実現するとともに出力バッファメモリ22の使用率が100%となり以後当該出力ポート20がデータを入力できなくなる事態を回避する。
【0051】
図6は実施例2によるデータ転送装置100において適用可能な、上記輻輳時に入力ポート10のクロックドメイン17内の動作周波数を減少させる制御を行う構成について説明するための図である。尚、説明の便宜上、図6、図7および以下の説明において、「データの宛先に対応する出力ポート」を単に「宛先ポート」或いは「宛先」等と称する場合がある。
【0052】
図6の構成の場合、各入力ポート10のクロック制御部15は、アンド(論理積)回路A10,A11,A12,A13、オア(論理和)回路O11,アンド回路A20,A21,A22,A23、オア(論理和)回路O21、およびアンド回路A31、オア回路O31を有する。尚、ここでは説明の便宜上、当該データ転送装置100は出力ポート20を4個有するものとし、夫々出力ポート0〜3と称する。
【0053】
アンド回路A10には、出力ポート0からの輻輳情報と、当該入力ポート10が有する入力バッファメモリ12中、1番目の格納領域12−1における、宛先が出力ポート0に対応するデータの格納状態を示す情報とが入力される。尚、図6の例の場合、説明の便宜上、入力バッファメモリ12は12−1〜12−6の計6個の格納領域を有し、入力ポート10に入力されるデータは、その入力の早い順に、順次格納領域12−1〜12−6に格納されるものとする。そして入力バッファメモリ12からデータが出力されて格納領域に空きが生ずると、残ったデータは相互の順番を維持した状態で、当該格納領域の空きを埋めるように、常に前方に詰められるものとする。ここで前方とは12−1の側を意味し、図6の場合、下方向が前方である。したがって図6の場合、入力バッファメモリ12は下から上に向かってデータが格納され、当該入力ポート10への入力が早いデータほど下側に格納される。
【0054】
また上記出力ポート0からの輻輳情報とは、出力ポート0が有する出力バッファメモリ22の使用率を示す。例えば当該出力バッファメモリ22の使用率(R)が75%以上の場合(0.75≦R)を重度の輻輳状態、使用率が75%未満50%以上の場合(0.5≦R<0.75)を軽度の輻輳状態、使用率が50%未満の場合(R<0.5)を輻輳無しの状態、と夫々定義する。ここで上記75%(図9中、v%)は第6のしきい値に対応し、50%(同w%)は第5のしきい値に対応する。また図6に示す如く、上記輻輳情報は、上記輻輳無しの状態では“0”、軽度の輻輳状態では“1”、重度の輻輳状態では“3”の値を、夫々有する。また当該輻輳情報は2ビットを有し、上記輻輳無しの状態では“0”(2進数で“00”とする)、軽度の輻輳状態では“1”(同“01”とする)、重度の輻輳状態では“3”(同“11”とする)の値を、夫々有する。
【0055】
また上記宛先が出力ポート0に対応するデータの格納状態を示す情報とは、当該格納領域に宛先が出力ポート0に対応するデータが格納されている場合“1”、格納されていない場合“0”の値を、夫々有するものとする。
【0056】
したがってこの場合、アンド回路A10は以下の出力を行う。すなわち入力バッファメモリ12中、1番目(12−1)に格納されたデータが、宛先が出力ポート0に対応するデータを含み、かつ、出力ポート0の出力バッファメモリ22の使用率が75%以上の場合(0.75≦R)、“3”(=11)を出力する。同様に入力バッファメモリ12中、1番目(12−1)に格納されたデータが、宛先が出力ポート0に対応するデータを含み、かつ、出力ポート0の出力バッファメモリ22の使用率が75%未満50%以上の場合(0.5≦R<0.75)、“1”(=01)を出力する。同様に入力バッファメモリ12中、1番目(12−1)に格納されたデータが、宛先が出力ポート0に対応するデータを含み、かつ、出力ポート0の出力バッファメモリ22の使用率が50%未満の場合(R<0.5)、“0”(=00)を出力する。また入力バッファメモリ12中、1番目(12−1)に格納されたデータが、宛先が出力ポート0に対応するデータを含まない場合、“0”(=00)を出力する。
【0057】
すなわちアンド回路A10は、入力バッファメモリ12中、1番前(12−1)に格納されたデータの宛先が出力ポート0に対応する場合に、出力ポート0の出力バッファメモリ22の使用率に応じた値を出力する。出力バッファメモリ22の使用率に応じた値とは、重度の輻輳状態(0.75≦R)では“3”、軽度の輻輳状態(0.5≦R<0.75)では“1”、輻輳無しの状態(R<0.5)では“0”である。他方、入力バッファメモリ12中、1番前(12−1)に格納されたデータの宛先が出力ポート0に対応しない場合には、“0”を出力する。
【0058】
同様にアンド回路A11は、入力バッファメモリ12中、1番前(12−1)に格納されたデータの宛先が出力ポート1に対応する場合に、出力ポート1の出力バッファメモリ22の使用率に応じた値を出力する。出力バッファメモリ22の使用率に応じた値は上記と同様である。他方、入力バッファメモリ12中、1番前(12−1)に格納されたデータの宛先が出力ポート1に対応しない場合には、“0”を出力する。
【0059】
同様にアンド回路A12は、入力バッファメモリ12中、1番前(12−1)に格納されたデータの宛先が出力ポート2に対応する場合に、出力ポート2の出力バッファメモリ22の使用率に応じた値を出力する。出力バッファメモリ22の使用率に応じた値は上記と同様である。他方、入力バッファメモリ12中、1番前(12−1)に格納されたデータの宛先が出力ポート2に対応しない場合には、“0”を出力する。
【0060】
同様にアンド回路A13は、入力バッファメモリ12中、1番前(12−1)に格納されたデータの宛先が出力ポート3に対応する場合に、出力ポート3の出力バッファメモリ22の使用率に応じた値を出力する。出力バッファメモリ22の使用率に応じた値は上記と同様である。他方、入力バッファメモリ12中、1番前(12−1)に格納されたデータの宛先が出力ポート3に対応しない場合には、“0”を出力する。
【0061】
同様にアンド回路A20は、入力バッファメモリ12中、2番目(12−2)に格納されたデータの宛先が出力ポート0に対応する場合に、出力ポート0の出力バッファメモリ22の使用率に応じた値を出力する。出力バッファメモリ22の使用率に応じた値は上記と同様である。他方、入力バッファメモリ12中、2番目(12−2)に格納されたデータの宛先が出力ポート0に対応しない場合には、“0”を出力する。
【0062】
同様にアンド回路A21は、入力バッファメモリ12中、2番目(12−2)に格納されたデータの宛先が出力ポート1に対応する場合に、出力ポート1の出力バッファメモリ22の使用率に応じた値を出力する。出力バッファメモリ22の使用率に応じた値は上記と同様である。他方、入力バッファメモリ12中、2番目(12−2)に格納されたデータの宛先が出力ポート1に対応しない場合には、“0”を出力する。
【0063】
同様にアンド回路A22は、入力バッファメモリ12中、2番目(12−2)に格納されたデータの宛先が出力ポート2に対応する場合に、出力ポート2の出力バッファメモリ22の使用率に応じた値を出力する。出力バッファメモリ22の使用率に応じた値は上記と同様である。他方、入力バッファメモリ12中、2番目(12−2)に格納されたデータの宛先が出力ポート2に対応しない場合には、“0”を出力する。
【0064】
同様にアンド回路A23は、入力バッファメモリ12中、2番目(12−2)に格納されたデータの宛先が出力ポート3に対応する場合に、出力ポート3の出力バッファメモリ22の使用率に応じた値を出力する。出力バッファメモリ22の使用率に応じた値は上記と同様である。他方、入力バッファメモリ12中、2番目(12−2)に格納されたデータの宛先が出力ポート3に対応しない場合には、“0”を出力する。
【0065】
尚、図6の例では、クロック制御部15は入力バッファメモリ12中、1番目(12−1)、2番目(12−2)の計2個の格納領域に夫々格納された2個のデータ(フレーム)の宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率(輻輳情報)を使用する。これは、当該例では、クロスバアービトレーションウインドウサイズが2であり、且つクロスバアービトレーションウインドウサイズ分の格納領域のデータを使用するものとしているためである。ここでクロスバアービトレーションウインドウサイズとは、入力バッファメモリ12中、図7とともに後述するクロスバアービトレーションの対象となるデータ数(フレーム数)を意味する。クロスバアービトレーションウインドウサイズが3以上の場合、そのサイズに応じ、4個のアンド回路(A10〜A13またはA20〜A23)および1個のオア回路(O11またはO21)の組(図6の例では2組)を、更に増設することで対応する。
【0066】
また図6の例では、クロック制御部15による、上記輻輳情報を使用した動作周波数の制御において使用する輻輳情報として、入力バッファメモリ12中、クロスバアービトレーションウインドウサイズ分の格納領域、すなわち2番目迄の格納領域に格納されたデータの宛先に係る輻輳状態を使用する。しかしながらこの例に限られることなく、上記輻輳情報を使用した動作周波数の制御において使用する輻輳情報として、入力バッファメモリ12中、何番目迄の格納領域に格納されたデータの宛先に係る輻輳状態を使用するかにつき、任意に設定可能としてもよい。例えば当該設定のために、クロック制御部15に2ビットの第4のレジスタを設け、図4の例では入力バッファメモリ12の8個の格納領域中、1番目のみ、2番目迄、4番目迄および8番目迄の格納領域の計4種類の異なる設定を可能にすることができる。
【0067】
図6の説明に戻り、オア回路O11には、アンド回路A10,A11,A12,A13の出力が入力される。また当該4個のアンド回路A10,A11,A12,A13のうち、入力バッファメモリ12中、1番目の格納領域に格納されたデータの宛先に対応する出力ポートに応じた1個のアンド回路は、当該出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率を示す値を出力する。他方、当該1個のアンド回路以外の3個のアンド回路の出力は全て“0”(=00)となる。
【0068】
したがって、入力バッファメモリ12中、第1番前の格納領域に格納されたデータの宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率が「重度の輻輳状態」を示す場合、オア回路O11は「重度の輻輳状態」を示す出力(“3”=11)を行う。同様に入力バッファメモリ12中、第1番前の格納領域に格納されたデータの宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率が「軽度の輻輳状態」を示す場合、オア回路O11は「軽度の輻輳状態」を示す出力(“1”=01)を行う。同様に入力バッファメモリ12中、第1番前の格納領域に格納されたデータの宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率が「輻輳無しの状態」を示す場合、オア回路O11は「輻輳無し状態」を示す出力(“0”=00)を行う。
【0069】
同様に、入力バッファメモリ12中、第2番目の格納領域に格納されたデータの宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率が「重度の輻輳状態」を示す場合、オア回路O21は「重度の輻輳状態」を示す出力(“3”=11)を行う。同様に入力バッファメモリ12中、第2番目の格納領域に格納されたデータの宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率が「軽度の輻輳状態」を示す場合、オア回路O21は「軽度の輻輳状態」を示す出力(“1”=01)を行う。同様に入力バッファメモリ12中、第2番目の格納領域に格納されたデータの宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率が「輻輳無しの状態」を示す場合、オア回路O21は「輻輳無し状態」を示す出力(“0”=00)を行う。
【0070】
アンド回路A31およびオア回路O31の各々には、夫々オア回路O11,O21の出力が夫々入力される。その結果アンド回路A31およびオア回路O31の各々は、2つのオア回路O11,O21の各々の2ビットの出力00(“0”),01(“1”),または11(“3”)に応じ、以下の出力を行う。オア回路O11,O21の何れかの出力が00(“0”)の場合、アンド回路A31は00(“0”)を出力する。その場合クロック制御部15はクロックドメイン17内の動作周波数の減少を行わず、動作周波数は上記クロック信号CLKの周波数とする。すなわち、入力バッファメモリ12の2番目までの格納領域のそれぞれに格納された2個のデータの宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22のいずれかの使用率が50%未満の場合(輻輳無し)には、クロック制御部15は動作周波数の減少を行わない。
【0071】
他方、オア回路O11,O21の何れの出力も00(“0”)ではない場合、アンド回路A31は00(“0”)以外の値(01または11)を出力する。その場合、クロック制御部15はクロックドメイン17内の動作周波数の減少を行う。すなわち、入力バッファメモリ12の2番目までの格納領域のそれぞれに格納された2個のデータの宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22のいずれの使用率も50%以上の場合(重度或いは軽度の輻輳状態)には、クロック制御部15は動作周波数の減少を行う。より具体的には、オア回路O11,O21の何れかの出力が11(“3”)(重度の輻輳状態)の場合、オア回路O31は11(“3”)を出力する。その場合、クロック制御部15はクロックドメイン17内の動作周波数をクロック信号CLKの周波数の1/4(第1の割合)とする。他方、オア回路O11,O21の何れの出力も01(“1”)(軽度の輻輳状態)の場合、オア回路O31は01(“1”)を出力する。その場合、クロック制御部15はクロックドメイン17内の動作周波数をクロック信号CLKの周波数の1/2(第2の割合)とする。
【0072】
すなわちクロック制御部15はアンド回路A31およびオア回路O31の出力に応じ以下の制御を行う。すなわち入力バッファメモリ12の2番目迄の格納領域(12−1,12−2)の夫々の格納データ(2個)の宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率の少なくともいずれか一方が輻輳無しの状態を示す場合(50%未満)、動作周波数の減少を行わない。他方、上記格納データ(2個)の宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率のいずれもが輻輳無し以外の状態(重度または軽度の輻輳状態)を示す場合(50%以上)、動作周波数の減少を行う。その場合、上記格納データ(2個)の宛先に対応する出力ポートの出力バッファメモリ22の使用率が示す輻輳状態に応じた制御を行う。すなわちクロック制御部15は、上記格納データ(2個)の宛先に係る輻輳情報が重度或いは軽度の輻輳状態を示す場合、当該輻輳状態のうち最も重い輻輳状態に応じ、当該入力ポートのクロックドメイン17内の動作周波数を制御する。
【0073】
より具体的には、図6の例の場合のクロック制御部15は以下の制御を行う。すなわち、当該入力ポートが格納するデータの宛先に係る上記輻輳状態に応じた動作周波数の減少の割合と、当該入力ポートの入力バッファ12の使用率に応じた動作周波数の減少の割合とのうち、より大きい減少の割合を採用する。
【0074】
すなわち、上記入力バッファメモリ12の2番目までの2個の格納データに係る出力ポートの輻輳状態が重度または軽度の輻輳状態であり、且つ上記最も重い輻輳状態が重度の輻輳状態であった場合、当該入力ポート10の入力バッファメモリ10の使用率にかかわらず、上記動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数の1/4(第1の割合)の周波数にする。
【0075】
他方上記2個の格納データに係る出力ポートの輻輳状態が重度または軽度の輻輳状態であり、且つ、上記最も重い輻輳状態が軽度の輻輳状態であった場合、当該入力ポート10の入力バッファメモリ10の使用率に応じ、以下の制御を行う。すなわち、入力バッファメモリ12の使用率が50%以下(R≦50)の場合、上記動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数の1/4の周波数にする。入力バッファメモリ12の使用率が50%を超えて75%以下(0.5<R≦0.75)の場合、上記動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数の1/2(第2の割合)の周波数にする。入力バッファメモリ12の使用率が75%を超える(0.75<R)の場合、上記軽度の輻輳状態に応じ、上記動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数の1/2の周波数にする。
【0076】
上記2個の格納データのいずれに係る輻輳状態も輻輳無しの状態の場合、当該入力ポート10の入力バッファメモリ10の使用率に応じ、以下の制御を行う。すなわち、入力バッファメモリ12の使用率が50%以下(R<50)の場合、上記動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数の1/4の周波数にする。入力バッファメモリ12の使用率が50%を超え75%以下(0.5<R≦0.75)の場合、上記動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数の1/2の周波数にする。入力バッファメモリ12の使用率が75%を超える(0.75<R)の場合、上記動作周波数を、上記クロック信号CLKの周波数と同一の周波数にする。
【0077】
このように本発明の実施例2によれば、入力ポート10の動作周波数の制御を以下のように行う。すなわち、入力ポートが格納するデータの宛先に係る輻輳状態(第1の要因)に応じた動作周波数の減少の割合と、当該入力ポートの入力バッファ12の使用率(第2の要因)に応じた動作周波数の減少の割合とのうち、より大きい減少の割合を採用する。すなわち当該入力ポート10の入力バッファメモリ12の使用率(第1の要因)が高い場合、外部からの入力に障害が生じないように当該使用率の上昇を抑え或いは低下させるという観点によれは、動作周波数をあまり減少させずに処理を進めることが望ましい(第1の要請)。他方、当該入力ポートが格納するデータの宛先に係る輻輳状態(第2の要因)が重い場合には、当該輻輳状態を軽減するという観点から、動作周波数を減少させて処理を遅らせ出力を抑えることが望ましい(第2の要請)。したがって、実施例2では上記第1の要請および第2の要請を併せて考慮し、たとえ入力バッファメモリ12の使用率(第1の要因)が高い場合であっても、当該入力ポートが格納するデータの宛先に係る輻輳状態(第2の要因)が重い場合には、第2の要請を重視し、動作周波数を減少させる場合がある。その結果、第1の要請および第2の要請との間のバランス(トレードオフ)を図り、適切な動作周波数の制御を実現し得る。
【0078】
また当該実施例2の場合にも、実施例1の変形例として図5とともに説明した、入力バッファメモリ12および出力バッファメモリ22の各々をデータの優先度別に分割した場合における、バッファメモリの使用率に応じた動作周波数の制御方法を適用し得る。この場合にはデータの優先度別に、入力バッファメモリ12を分割した各部分につき、当該部分に格納されたデータの宛先に係る出力ポートの出力バッファメモリ22の該当する部分に係る輻輳情報が使用され、当該入力ポート10中、該当する部分の動作周波数の制御がなされる。
【0079】
また実施例2においても、実施例1の変形例として上記の如く、データの宛先の出力ポートのグループ別に入力バッファメモリ12を分割する場合も、以下のように制御を行うことができる。すなわち、図5とともに上述した方法と同様の方法によって、入力バッファメモリ12の各部分毎に、格納データの宛先の出力ポートの輻輳状態に応じた動作周波数の制御を行うことができる。
【0080】
同様に実施例2においても、実施例1の変形例として上記の如く、データを出力する入力ポートのグループ別に出力バッファメモリ22を分割する場合も、図5とともに上述した方法と同様の方法によって当該出力バッファメモリの各部分毎の使用率に応じた動作周波数の制御を行うことができる。
【0081】
また、このように実施例2において実施例1の変形例を適用する場合、上記第1のレジスタ以外の第2乃至第4のレジスタを、分割した2つの部分毎に、計2セット設けることができる。或いは実施例1の変形例において第2,第3のレジスタを各々1セット設け、分割された2つの部分につき共有とすることができる場合と同様の構成とすることによって、第2乃至第4のレジスタを各々1セット設け、分割された2つの部分につき共有とすることができる。
【0082】
次に図7とともに、上記クロスバアービトレーションウィンドウについて説明を行う。この場合、上記同様、クロスバアービトレーションウインドウサイズを2とする。すなわち、各入力ポート10の入力バッファメモリ12中、2番目までの格納領域のそれぞれに格納された2個のデータにつき、夫々の入力ポート10間の競合を調停する。
【0083】
すなわち図7中、入力ポート10−1の1番目の格納領域のデータ(宛先=出力ポート20−4)は、いずれもが同じ宛先を有する入力ポート10−2の1番目および2番目の格納領域のデータ並びに入力ポート10−3の1番目の格納領域のデータと競合する。ここでは入力ポート10−1の1番目の格納領域のデータが競合に勝ち、クロスバ30を介して出力ポート20−4に入力される。当該競合の勝敗の理由は、例えば入力ポート間の優先順位による。
【0084】
また図7中、入力ポート10−2では、上記の如く、1番目と2番目の格納領域のデータは入力ポート10−1との競合で負け、出力できない。また、3番目の格納領域のデータは他の入力ポートの間で競合は生じないが、上記の如くクロスバアービトレーションウインドウサイズが2であるため、当該3番目の格納領域のデータは出力対象とならない。
【0085】
図7中、入力ポート10−3では、1番目の格納領域のデータは上記の如く入力ポート10−1との競合に負け出力できないが、2番目の格納領域のデータは宛先が出力ポート20−3であるため、他の入力ポートの間で競合が生じず、クロスバ30を介して出力ポート20−3に入力される。
【0086】
データ転送装置100ではこのようにクロスバアービトレーションにより、各入力ポート10の入力バッファメモリ22の格納領域中、クロスバアービトレーションウインドウサイズ分の格納領域のデータにつき、他の入力ポートとの間で競合の調停がなされる。他の入力ポートとの間で競合が無ければ、当該データを宛先の出力ポートに入力する。他方、他の入力ポートとの間で競合が生じると、当該競合で勝った場合にのみ、当該データを宛先の出力ポートに入力し、負けた場合には、当該競合が解消するまで待つ。その後、競合が無くなるか或いは競合に勝った場合にのみ、当該データを宛先の出力ポートに入力する。
【0087】
次に図8,図9とともに、実施例2の場合のクロック制御部15、25による制御動作の流れについて説明する。
【0088】
図8は各出力ポート20におけるクロック制御部25による制御動作の流れを示すフローチャートである。
【0089】
図8中、データ転送装置100が起動すると、クロックドメイン27内の動作周波数を上記クロック信号CLKの周波数とする(ステップS1)。次に上記省電力モードが有効か否かを判断する(ステップS2)。省電力モードが無効の場合にはステップS8に移行し、所定の時間待ち(ステップS8)、再びステップS2に移行する。
【0090】
ステップS2にて省電力モードが有効の場合、当該出力ポート20の出力バッファメモリ22の使用率がx%(=50%)(第3のしきい値=TH2)以下か判断される(ステップS3)。上記使用率がx%以下の場合(R≦0.5)、上記動作周波数をクロック信号CLKの1/A(=1/4)(第3の割合)とし(ステップS4)、ステップS8に移行する。
【0091】
ステップS3にて上記使用率がx%を超える場合、当該使用率がx%より大きいy%(=75%)(第4のしきい値=TH1)以下か否か判定する(ステップS5)。ここで第4のしきい値(y%=75%)は第3のしきい値(x%=50%)より大きい。使用率がx%を超えてy%以下の場合(0.5<R≦0.75)、上記動作周波数をクロック信号CLKの1/B(=1/2)(第4の割合)とし(ステップS6)、ステップS8に移行する。ここで第4の割合(1/B=1/2)は第3の割合(1/A=1/4)より小さい。ステップS5にて上記使用率がy%を超える場合(0.75<R)、上記動作周波数をクロック信号CLKの周波数そのままとし(ステップS7)、ステップS8に移行する。
【0092】
図9は各入力ポート10におけるクロック制御部15による動作の流れを示すフローチャートである。
【0093】
図9中、データ転送装置100が起動すると、クロックドメイン17内の動作周波数をクロック信号CLKの周波数とする(ステップS21)。次に省電力モードが有効か否かを判断する(ステップS22)。省電力モードが無効の場合にはステップS28に移行し、所定の時間待ち(ステップS28)、再びステップS22に移行する。ステップS22にて省電力モードが有効の場合、ステップS23およびS32に移行する。
【0094】
一方、当該入力ポート10の入力バッファメモリ12の格納領域中、上記クロスバアービトレーションウインドウサイズ分の格納領域のデータの宛先に夫々対応する出力ポート20の出力バッファメモリ22の使用率を取得する(ステップS31)。上記クロスバアービトレーションウインドウサイズ分の格納領域とは、図6の例の場合、2番目までの格納領域(12−1,12−2)である。
【0095】
ステップS32では、当該取得した使用率がいずれもw%(=50%)(第5のしきい値)以上であり且つv%(=75%)(第6のしきい値)以上の使用率を含むか否かを判断する。ここで第6のしきい値(v%=75%)は第5のしきい値(w%=50%)より大きい。
【0096】
そして上記取得した使用率がいずれもw%以上であり且つv%以上の使用率を含む(S32のYES)か、或いは当該入力ポート10の入力バッファメモリ12の使用率がx%(=50%)(第1のしきい値=TH2)以下かを判断する(ステップS23)。
【0097】
上記取得した使用率がいずれもw%以上であり且つv%以上の使用率を含む(S32のYES)か、或いは当該入力ポート10の入力バッファメモリ12の使用率がx%以下の場合、ステップS24に移行する。ステップS24では、上記動作周波数をクロック信号CLKの1/A(=1/4)(第1の割合)とし、ステップS28に移行する。
【0098】
上記取得した使用率がいずれもw%以上であり且つv%以上の使用率を含むという条件が満たされず(S32のNO)、且つ当該入力ポート10の入力バッファメモリ12の使用率がx%を超える場合(ステップS23のNO)、ステップS33およびステップS25に移行する。
【0099】
ステップS33では、上記取得した使用率がいずれもw%以上であるがv%以上の使用率を含まないかを判断する。そして、上記取得した使用率がいずれもw%以上であるがv%以上の使用率を含まない(ステップS33のYES)か、或いは上記入力バッファメモリ12の使用率がx%を超えてy%(第2のしきい値)以下(0.5<R≦0.75)かを判断する(ステップS25)。
【0100】
ステップS25で、上記取得した使用率がいずれもw%以上であるがv%以上の使用率を含まない(ステップS33のYES)か、或いは上記入力バッファメモリ12の使用率がx%を超えてy%(第2のしきい値)以下(0.5<R≦0.75)の場合、ステップS26に移行する。
【0101】
ステップS26では、上記動作周波数をクロック信号CLKの1/B(=1/2)(第2の割合)とし(ステップS26)、ステップS28に移行する。ここで第2のしきい値(x%=50%)は第1のしきい値(y%=75%)より小さく、第2の割合(1/B=1/2)は第1の割合(1/A=1/4)より小さい。
【0102】
ステップS25で、上記取得した使用率がいずれもw%以上であるがv%以上の使用率を含まないという条件が満たされず(ステップS33のNO)且つ、上記入力バッファメモリ12の使用率がy%を超える(0.75<R)場合(ステップS25のNO)、ステップS27に移行する。
【0103】
ステップS27では、上記動作周波数をクロック信号CLKの周波数そのままとし、ステップS28に移行する。
【0104】
尚、ステップS33にて、上記取得した使用率がいずれもw%以上であるがv%以上の使用率を含まないという条件が満たされない(ステップS33のNO)場合とは、当該使用率にw%未満のもの(R<0.5)が含まれている場合である。
【0105】
以上の実施例1,2を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
入力されるデータを格納する入力バッファメモリと、前記入力バッファメモリから読み出された前記データに係る処理を行う第1の処理部と、前記入力バッファメモリの使用率を監視する第1のバッファ監視部と、前記第1のバッファ監視部によって得られた前記入力バッファメモリの使用率に応じて前記入力バッファメモリおよび前記第1の処理部の動作周波数である第1の動作周波数を制御する第1の動作周波数制御部とを有する複数の入力ポートと、
前記複数の入力ポートのうちのいずれか一の入力ポートから出力されたデータを、複数の出力ポートの内、当該データの宛先に対応した出力ポートに出力するスイッチ部と、
前記スイッチ部から出力されたデータを格納する出力バッファメモリと、前記出力バッファメモリから読み出された前記データに係る処理を行う第2の処理部と、前記出力バッファメモリの使用率を監視する第2のバッファ監視部と、前記第2のバッファ監視部によって得られた前記出力バッファメモリの使用率に応じて前記出力バッファメモリおよび前記第2の処理部の動作周波数である第2の動作周波数を制御する第2の動作周波数制御部とを有する複数の出力ポートとを有するデータ転送装置。
(付記2)
前記入力ポートが有する前記第1のバッファ監視部は、更に、当該入力ポートの前記入力バッファメモリが格納するデータの宛先に対応する、前記複数の出力ポートのうちの一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率を監視し、
当該入力ポートの前記第1の動作周波数制御部は、前記第1のバッファ監視部によって得られた、当該入力ポートの前記入力バッファメモリの使用率と、当該入力ポートの前記入力バッファメモリが格納するデータの宛先に対応する、前記複数の出力ポートのうちの一又は複数の出力ポートが有する出力バッファメモリの使用率とに応じて、当該入力ポートの前記第1の動作周波数を制御することを特徴とする付記1に記載のデータ転送装置。
(付記3)
前記入力ポートが有する前記第1の動作周波数制御部は、当該入力ポートの第1の動作周波数を、当該入力ポートが有する前記入力バッファメモリの使用率が第1のしきい値以下の場合、第1の所定の周波数を第1の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が前記第1のしきい値を超えて第2のしきい値以下の場合、前記第1の所定の周波数を前記第1の割合よりも小さい第2の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が第2のしきい値を超える場合、前記第1の所定の周波数とし、
前記出力ポートが有する前記第2の動作周波数制御部は、当該出力ポートの第2の動作周波数を、当該出力ポートが有する前記出力バッファメモリの使用率が第3のしきい値以下の場合、第2の所定の周波数を第3の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が前記第3のしきい値を超えて第4のしきい値以下の場合、前記第2の所定の周波数を前記第3の割合よりも小さい第4の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が第4のしきい値を超える場合、前記第2の所定の周波数とすることを特徴とする付記1に記載のデータ転送装置。
(付記4)
前記入力ポートが有する前記第1の動作周波数制御部は、当該入力ポートの第1の動作周波数を、当該入力ポートが有する前記入力バッファメモリの使用率が第1のしきい値以下の場合或いは当該入力ポートの格納データに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率がいずれも第5のしきい値以上であり且つ前記第5のしきい値より大きい第6のしきい値以上の使用率を含む場合、第1の所定の周波数を第1の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が前記第1のしきい値を超えて第2のしきい値以下の場合或いは当該入力ポートの格納データに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率がいずれも前記第5のしきい値以上であり且つ前記第6のしきい値以上の使用率を含まない場合、前記第1の所定の周波数を前記第1の割合よりも小さい第2の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が第2のしきい値を超える場合或いは当該入力ポートに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率が前記第5のしきい値未満のものを含む場合、前記第1の所定の周波数とし、
前記出力ポートが有する前記第2の動作周波数制御部は、当該出力ポートの第2の動作周波数を、当該出力ポートが有する前記出力バッファメモリの使用率が第3のしきい値以下の場合、第2の所定の周波数を第3の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が前記第3のしきい値を超えて第4のしきい値以下の場合、前記第2の所定の周波数を前記第3の割合よりも小さい第4の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が第4のしきい値を超える場合、前記第2の所定の周波数とすることを特徴とする付記2に記載のデータ転送装置。
(付記5)
前記入力ポートの前記入力バッファメモリは複数に分割され、当該入力ポートの前記第1の監視部は、当該分割された部分毎に前記入力バッファメモリの使用率を監視し、当該入力ポートの前記第1の動作周波数制御部は、当該部分毎に得られた前記入力バッファメモリの使用率に応じて当該入力ポートの前記第1の動作周波数を制御し、
前記出力ポートの前記出力バッファメモリは複数に分割され、当該出力ポートの前記第2の監視部は、当該分割された部分毎に前記出力バッファメモリの使用率を監視し、当該出力ポートの前記第2の動作周波数制御部は、当該部分毎に得られた前記出力バッファメモリの使用率に応じて当該出力ポートの前記第2の動作周波数を制御することを特徴とする付記1乃至4のうちの何れか一項に記載のデータ転送装置。
(付記6)
当該入力ポートの前記第1の監視部は前記部分毎に前記入力バッファメモリの使用率を監視するとともに、前記複数の出力ポートのうち前記入力バッファメモリの前記部分に格納されたデータの宛先に対応する一又は複数の出力ポートが夫々有する前記出力バッファメモリの使用率を監視し、当該入力ポートの前記第1の動作周波数制御部は、当該分割された部分毎に得られた前記入力バッファメモリの使用率および前記一又は複数の出力ポートが有する前記出力バッファメモリの使用率に応じて当該入力ポートの前記第1の動作周波数を制御することを特徴とする付記5に記載のデータ転送装置。
(付記7)
入力されるデータを格納する入力バッファメモリと、前記入力バッファメモリから読み出された前記データに係る処理を行う第1の処理部とを有する複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートのうちのいずれか一の入力ポートから出力されたデータを、複数の出力ポートの内、当該データの宛先に対応した出力ポートに出力するスイッチ部と、前記スイッチ部から出力されたデータを格納する出力バッファメモリと、前記出力バッファメモリから読み出された前記データに係る処理を行う第2の処理部とを有する複数の出力ポートとを有するデータ転送装置の動作周波数制御方法であって、
前記入力ポートの前記入力バッファメモリの使用率を監視する第1の監視ステップと、
前記第1の監視ステップで得られた前記入力バッファメモリの使用率に応じて前記入力バッファメモリおよび前記第1の処理部の動作周波数である第1の動作周波数を制御する第1の制御ステップと、
前記出力ポートの前記出力バッファメモリの使用率を監視する第2の監視ステップと、
前記第2の監視するステップで得られた前記出力バッファメモリの使用率に応じて前記出力バッファメモリおよび前記第2の処理部の動作周波数である第2の動作周波数を制御する第2の制御ステップとを有する、データ転送装置の動作周波数制御方法。
(付記8)
前記第1の監視ステップでは、更に、前記入力ポートの前記入力バッファメモリが格納するデータの宛先に対応する、前記複数の出力ポートのうちの一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率を監視し、
前記第1の制御ステップでは、前記第1の監視ステップにて得られた、前記入力ポートの前記入力バッファメモリの使用率と、前記入力ポートの前記入力バッファメモリが格納するデータの宛先に対応する、前記複数の出力ポートのうちの一又は複数の出力ポートが有する出力バッファメモリの使用率とに応じて、前記入力ポートの前記第1の動作周波数を制御することを特徴とする付記7に記載のデータ転送装置の動作周波数制御方法。
(付記9)
前記第1の制御ステップでは、前記入力ポートの第1の動作周波数を、当該入力ポートが有する前記入力バッファメモリの使用率が第1のしきい値以下の場合、第1の所定の周波数を第1の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が前記第1のしきい値を超えて第2のしきい値以下の場合、前記第1の所定の周波数を前記第1の割合よりも小さい第2の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が第2のしきい値を超える場合、前記第1の所定の周波数とし、
前記第2の制御ステップでは、前記出力ポートの第2の動作周波数を、当該出力ポートが有する前記出力バッファメモリの使用率が第3のしきい値以下の場合、第2の所定の周波数を第3の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が前記第3のしきい値を超えて第4のしきい値以下の場合、前記第2の所定の周波数を前記第3の割合よりも小さい第4の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が第4のしきい値を超える場合、前記第2の所定の周波数とすることを特徴とする付記7に記載のデータ転送装置の動作周波数制御方法。
(付記10)
前記第1の制御ステップでは、前記入力ポートの第1の動作周波数を、当該入力ポートが有する前記入力バッファメモリの使用率が第1のしきい値以下の場合或いは当該入力ポートの格納データに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率がいずれも第5のしきい値以上であり且つ前記第5のしきい値より大きい第6のしきい値以上のものを含む場合、第1の所定の周波数を第1の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が前記第1のしきい値を超えて第2のしきい値以下の場合或いは当該入力ポートの格納データに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率がいずれも前記第5のしきい値以上であり且つ前記第6のしきい値以上のものを含まない場合、前記第1の所定の周波数を前記第1の割合よりも小さい第2の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が第2のしきい値を超える場合或いは当該入力ポートに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率が前記第5のしきい値未満のものを含む場合、前記第1の所定の周波数とし、
前記第2の制御ステップでは、前記出力ポートの第2の動作周波数を、当該出力ポートが有する前記出力バッファメモリの使用率が第3のしきい値以下の場合、第2の所定の周波数を第3の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が前記第3のしきい値を超えて第4のしきい値以下の場合、前記第2の所定の周波数を前記第3の割合よりも小さい第4の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が第4のしきい値を超える場合、前記第2の所定の周波数とすることを特徴とする付記8に記載のデータ転送装置の動作周波数制御方法。
(付記11)
前記入力ポートの前記入力バッファメモリは、複数に分割され、前記第1の監視ステップでは、当該分割された部分毎に前記入力バッファメモリの使用率を監視し、前記第1の制御ステップでは、当該部分毎に得られた前記入力バッファメモリの使用率に応じて当該入力ポートの前記第1の動作周波数を制御し、
前記出力ポートの前記出力バッファメモリは、複数の系統に分割され、前記第2の監視ステップでは、当該分割された部分毎に前記出力バッファメモリの使用率を監視し、前記第2の制御ステップでは、当該部分毎に得られた前記出力バッファメモリの使用率に応じて当該出力ポートの前記第2の動作周波数を制御することを特徴とする付記7乃至10のうちの何れか一項に記載のデータ転送装置の動作周波数制御方法。
(付記12)
前記第1の監視ステップでは前記部分毎に前記入力バッファメモリの使用率を監視するとともに、前記複数の出力ポートのうち前記入力バッファメモリの前記部分に格納されたデータの宛先に対応する一又は複数の出力ポートが夫々有する前記出力バッファメモリの使用率を監視し、前記第1の制御ステップでは、当該分割された部分毎に得られた前記入力バッファメモリの使用率および前記一又は複数の出力ポートが有する前記出力バッファメモリの使用率に応じて当該入力ポートの前記第1の動作周波数を制御することを特徴とする付記11に記載のデータ転送装置の動作周波数制御方法。
【符号の説明】
【0106】
5−1〜5−N パラレル−シリアル変換およびシリアル−パラレル変換回路(PHY回路)
10−1〜10−N 入力ポート
11 宛先問合せ部
12 入力バッファメモリ
13 論理部(入力ポート内)
14 バッファ監視部(入力ポート内)
15 クロック制御部(入力ポート内)
16 同期回路(入力ポート内)
17 クロックドメイン(入力ポート内)
20−1〜20−M 出力ポート
22 出力バッファメモリ
23 論理部(出力ポート内)
24 バッファ監視部(出力ポート内)
25 クロック制御部(出力ポート内)
26 同期回路(出力ポート内)
27 クロックドメイン(出力ポート内)
30 クロスバ回路
35−1〜35−M パラレル−シリアル変換およびシリアル−パラレル変換回路(PHY回路)
100 データ転送装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されるデータを格納する入力バッファメモリと、前記入力バッファメモリから読み出された前記データに係る処理を行う第1の処理部と、前記入力バッファメモリの使用率を監視する第1のバッファ監視部と、前記第1のバッファ監視部によって得られた前記入力バッファメモリの使用率に応じて前記入力バッファメモリおよび前記第1の処理部の動作周波数である第1の動作周波数を制御する第1の動作周波数制御部とを有する複数の入力ポートと、
前記複数の入力ポートのうちのいずれか一の入力ポートから出力されたデータを、複数の出力ポートの内、当該データの宛先に対応した出力ポートに出力するスイッチ部と、
前記スイッチ部から出力されたデータを格納する出力バッファメモリと、前記出力バッファメモリから読み出された前記データに係る処理を行う第2の処理部と、前記出力バッファメモリの使用率を監視する第2のバッファ監視部と、前記第2のバッファ監視部によって得られた前記出力バッファメモリの使用率に応じて前記出力バッファメモリおよび前記第2の処理部の動作周波数である第2の動作周波数を制御する第2の動作周波数制御部とを有する複数の出力ポートと、
を有するデータ転送装置。
【請求項2】
前記入力ポートが有する前記第1のバッファ監視部は、更に、当該入力ポートの前記入力バッファメモリが格納するデータの宛先に対応する、前記複数の出力ポートのうちの一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率を監視し、
当該入力ポートの前記第1の動作周波数制御部は、前記第1のバッファ監視部によって得られた、当該入力ポートの前記入力バッファメモリの使用率と、当該入力ポートの前記入力バッファメモリが格納するデータの宛先に対応する、前記複数の出力ポートのうちの一又は複数の出力ポートが有する出力バッファメモリの使用率とに応じて、当該入力ポートの前記第1の動作周波数を制御することを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
【請求項3】
前記入力ポートが有する前記第1の動作周波数制御部は、当該入力ポートの第1の動作周波数を、当該入力ポートが有する前記入力バッファメモリの使用率が第1のしきい値以下の場合或いは当該入力ポートの格納データに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率がいずれも第5のしきい値以上であり且つ前記第5のしきい値より大きい第6のしきい値以上の使用率を含む場合、第1の所定の周波数を第1の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が前記第1のしきい値を超えて第2のしきい値以下の場合或いは当該入力ポートの格納データに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率がいずれも前記第5のしきい値以上であり且つ前記第6のしきい値以上の使用率を含まない場合、前記第1の所定の周波数を前記第1の割合よりも小さい第2の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が第2のしきい値を超える場合或いは当該入力ポートに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率が前記第5のしきい値未満のものを含む場合、前記第1の所定の周波数とし、
前記出力ポートが有する前記第2の動作周波数制御部は、当該出力ポートの第2の動作周波数を、当該出力ポートが有する前記出力バッファメモリの使用率が第3のしきい値以下の場合、第2の所定の周波数を第3の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が前記第3のしきい値を超えて第4のしきい値以下の場合、前記第2の所定の周波数を前記第3の割合よりも小さい第4の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が第4のしきい値を超える場合、前記第2の所定の周波数とすることを特徴とする請求項2に記載のデータ転送装置。
【請求項4】
入力されるデータを格納する入力バッファメモリと、前記入力バッファメモリから読み出された前記データに係る処理を行う第1の処理部とを有する複数の入力ポートと、前記複数の入力ポートのうちのいずれか一の入力ポートから出力されたデータを、複数の出力ポートの内、当該データの宛先に対応した出力ポートに出力するスイッチ部と、前記スイッチ部から出力されたデータを格納する出力バッファメモリと、前記出力バッファメモリから読み出された前記データに係る処理を行う第2の処理部とを有する複数の出力ポートとを有するデータ転送装置の動作周波数制御方法であって、
前記入力ポートの前記入力バッファメモリの使用率を監視する第1の監視ステップと、
前記第1の監視ステップで得られた前記入力バッファメモリの使用率に応じて前記入力バッファメモリおよび前記第1の処理部の動作周波数である第1の動作周波数を制御する第1の制御ステップと、
前記出力ポートの前記出力バッファメモリの使用率を監視する第2の監視ステップと、
前記第2の監視するステップで得られた前記出力バッファメモリの使用率に応じて前記出力バッファメモリおよび前記第2の処理部の動作周波数である第2の動作周波数を制御する第2の制御ステップとを有する、データ転送装置の動作周波数制御方法。
【請求項5】
前記第1の監視ステップでは、更に、前記入力ポートの前記入力バッファメモリが格納するデータの宛先に対応する、前記複数の出力ポートのうちの一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率を監視し、
前記第1の制御ステップでは、前記第1の監視ステップにて得られた、前記入力ポートの前記入力バッファメモリの使用率と、前記入力ポートの前記入力バッファメモリが格納するデータの宛先に対応する、前記複数の出力ポートのうちの一又は複数の出力ポートが有する出力バッファメモリの使用率とに応じて、前記入力ポートの前記第1の動作周波数を制御することを特徴とする請求項4に記載のデータ転送装置の動作周波数制御方法。
【請求項6】
前記第1の制御ステップでは、前記入力ポートの第1の動作周波数を、当該入力ポートが有する前記入力バッファメモリの使用率が第1のしきい値以下の場合或いは当該入力ポートの格納データに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率がいずれも第5のしきい値以上であり且つ前記第5のしきい値より大きい第6のしきい値以上のものを含む場合、第1の所定の周波数を第1の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が前記第1のしきい値を超えて第2のしきい値以下の場合或いは当該入力ポートの格納データに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率がいずれも前記第5のしきい値以上であり且つ前記第6のしきい値以上のものを含まない場合、前記第1の所定の周波数を前記第1の割合よりも小さい第2の割合で減少させた周波数とし、前記入力バッファメモリの使用率が第2のしきい値を超える場合或いは当該入力ポートに係る前記一又は複数の出力ポートが夫々有する出力バッファメモリの使用率が前記第5のしきい値未満のものを含む場合、前記第1の所定の周波数とし、
前記第2の制御ステップでは、前記出力ポートの第2の動作周波数を、当該出力ポートが有する前記出力バッファメモリの使用率が第3のしきい値以下の場合、第2の所定の周波数を第3の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が前記第3のしきい値を超えて第4のしきい値以下の場合、前記第2の所定の周波数を前記第3の割合よりも小さい第4の割合で減少させた周波数とし、前記出力バッファメモリの使用率が第4のしきい値を超える場合、前記第2の所定の周波数とすることを特徴とする請求項5に記載のデータ転送装置の動作周波数制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−254373(P2011−254373A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127834(P2010−127834)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】