説明

ドラムユニットおよび画像形成装置

【課題】各感光ドラムの相対配置を精度よく位置決めすることができるドラムユニットおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】
互いに間隔を隔てて並列配置される各感光ドラム12を備えるドラムユニット24において、両コイル部材52のコイル部(コイル部58およびコイル部68)を、感光ドラム12の回転方向と反対の方向となるように、感光ドラム12の両フランジ部材42の外周面に巻き付けるとともに、両コイル部材52の係止端部(係止端部56および係止端部66)を、感光ドラム12を回転可能に支持する内側板32に揺動自在に支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置、および、この画像形成装置に装備されるドラムユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式のカラープリンタとして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーに対応して並列配置される複数の感光体を備えるタンデム型カラーレーザプリンタが知られている。
【0003】
例えば、4つの感光ドラムを一体的に保持するドラムユニットを、本体ケーシングに対して着脱可能に備えるカラーレーザプリンタが知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
このドラムユニットは、各感光ドラムと、各感光ドラムを軸線方向両側から挟む1対の側板とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−72422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、上記した特許文献1において、両側板間に感光ドラムを保持させるには、例えば、感光ドラムの軸線方向両端部にフランジ部材を固定するとともに、フランジ部材を受け入れ可能な軸受部材を、両側板に形成された貫通穴に固定し、フランジ部材を軸受部材に回転可能に挿通する方法が検討される。
【0007】
この方法では、両側板間に熱膨張率差が生じることを想定して、その熱膨張率差に起因して各感光ドラムの相対配置がずれることを防止する目的で、フランジ部材を、軸受部材に遊びを有する状態で挿通する必要がある。
【0008】
しかし、フランジ部材を、軸受部材に遊びを有する状態で挿通すると、その遊びのために、各感光ドラムの相対配置を精度よく位置決めすることが困難である。
【0009】
そこで、本発明の目的は、各感光ドラムの相対配置を精度よく位置決めすることができるドラムユニットおよび画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した目的を達成するため、第1の発明は、ドラムユニットであって、互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光ドラムと、各前記感光ドラムの軸線方向一端部をそれぞれ回転可能に支持する複数の第1支持部材と、各前記感光ドラムの軸線方向他端部をそれぞれ回転可能に支持する複数の第2支持部材と、各前記感光ドラムの軸線方向一端部の外周面にそれぞれ巻き付けられる複数の第1巻付部材と、各前記感光ドラムの軸線方向他端部の外周面にそれぞれ巻き付けられる複数の第2巻付部材とを備え、各前記第1巻付部材は、それぞれ、前記第1支持部材に揺動自在に支持される第1被支持部と、前記第1被支持部から、前記感光ドラムの回転方向と反対の方向となるように、前記感光ドラムの外周面に巻き付けられる第1巻付部とを備え、各前記第2巻付部材は、それぞれ、前記第2支持部材に揺動自在に支持される第2被支持部と、前記第2被支持部から、前記感光ドラムの回転方向と反対の方向となるように、前記感光ドラムの外周面に巻き付けられる第2巻付部とを備え、各前記感光ドラムの軸線方向一端部および軸線方向他端部は、各前記感光ドラムが各前記第1巻付部材および各前記第2巻付部材の巻き付け方向と反対の方向に回転されたときに、各前記第1巻付部材の第1被支持部、および、各前記第2巻付部材の第2被支持部を支点として、前記感光ドラムの軸線方向と直交する方向における同一方向に揺動されることを特徴としている。
【0011】
また、第2の発明は、装置本体と、上記したドラムユニットと、各前記感光ドラムにそれぞれ接触される複数の現像剤担持体とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
第1の発明によれば、各感光ドラムの軸線方向一端部および軸線方向他端部は、各感光ドラムが各第1巻付部材および各第2巻付部材の巻き付け方向と反対の方向に回転されたときに、各第1巻付部材の第1被支持部、および、各第2巻付部材の第2被支持部を支点として、同一方向に揺動される。
【0013】
つまり、各感光ドラムを、各第1巻付部材の第1被支持部、および、各第2巻付部材の第2被支持部を支点として、同一方向に揺動させることができる。
【0014】
そのため、各感光ドラムが各第1支持部材および各第2支持部材に遊びを有する状態で支持されている場合でも、各感光ドラムを同一方向に揺動させて、遊びによる各感光ドラムの相対配置のずれを低減することができる。
【0015】
その結果、各感光ドラムの相対配置を精度よく位置決めすることができる。
【0016】
また、第2の発明によれば、各感光ドラムの相対配置を精度よく位置決めすることができるドラムユニットを備えているので、各色の画像を精度よく重ね合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタを示す断面図である。
【図2】図1に示すプロセスユニットを示す斜視図である。
【図3】図2に示すドロワユニットにおいて、内側板に支持される感光ドラムを示す斜視図である。
【図4】図2に示すドロワユニットにおいて、内側板に支持される軸受部材および巻付部材を示す分解斜視図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】感光ドラムが回転されたときの感光ドラムの揺動を説明するための説明図であって、(a)は、図3のB−B断面図であり、感光ドラムの右端部の揺動を示し、(b)は、図3のC−C断面図であり、感光ドラムの左端部の揺動を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
1.カラーレーザプリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタ1は、横置きタイプのダイレクトタンデム型カラーレーザプリンタである。カラーレーザプリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するための給紙部3と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、給紙部3および画像形成部4を収容する側面視略矩形状のボックス状に形成されており、その一方側壁には、本体ケーシング2の内部空間を開放するためのフロントカバー5が形成されている。フロントカバー5は、本体ケーシング2に対して下端部を支点として揺動自在に設けられている。
【0019】
なお、以下の説明において、フロントカバー5が設けられる側(図1における紙面左側)を前側とし、その反対側(図1における紙面右側)を後側とする。また、カラーレーザプリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が右側であり、紙面奥側が左側である。
(2)給紙部
給紙部3は、本体ケーシング2内の底部において、用紙Pを収容する給紙トレイ6を備えている。
【0020】
給紙トレイ6に収容されている用紙Pは、給紙トレイ6の前端部上側に配置される1対のレジストローラ7間に向けて1枚ずつ給紙され、所定のタイミングで、画像形成部4(感光ドラム12(後述)と搬送ベルト18(後述)との間)に向けて搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部4は、スキャナユニット8、プロセスユニット9、転写ユニット10、および定着ユニット11を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット8は、本体ケーシング2の上部に配置されている。スキャナユニット8は、実線で示すように、4つの感光ドラム12(後述)に向けて、画像データに基づいて、レーザービームをそれぞれ出射し、感光ドラム12(後述)を露光する。
(3−2)プロセスユニット
(3−2−1)プロセスユニットの構成
プロセスユニット9は、スキャナユニット8の下側であって、転写ユニット10の上側に配置されており、ドラムユニット24および現像ユニット14を備えている。
【0021】
ドラムユニット24は、感光体の一例としての感光ドラム12と、スコロトロン型帯電器13とを備えている。
【0022】
感光ドラム12は、左右に延びる略円筒形状に形成されており、左右に沿って設けられ、前後方向に互いに間隔を隔てて、4つ並列配置されている。
【0023】
スコロトロン型帯電器13は、各感光ドラム12に対応するように、感光ドラム12の後上側に、感光ドラム12と間隔を隔てて対向配置されている。
【0024】
現像ユニット14は、各感光ドラム12に対応するように、感光ドラム12の上側に配置されている。また、各現像ユニット14は、それぞれ、現像ローラ15を備えている。
【0025】
現像ローラ15は、現像ユニット14の下端において、後側から露出されるように回転可能に支持されており、感光ドラム12に対して前上側から対向し、接触されている。
【0026】
現像ユニット14には、現像ローラ15の上側の空間において、各色に対応する現像剤の一例としてのトナーが収容されている。
(3−2−2)プロセスユニットでの現像動作
現像ユニット14内のトナーは、現像ローラ15の回転に伴って、現像ローラ15の表面に担持される。
【0027】
一方、感光ドラム12の表面は、感光ドラム12の回転に伴って、スコロトロン型帯電器13により一様に帯電された後、スキャナユニット8からのレーザービーム(図1破線参照。)の高速走査により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム12の表面に形成される。
【0028】
感光ドラム12がさらに回転すると、現像ローラ15の表面に担持されているトナーが、感光ドラム12の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム12の静電潜像は可視像化され、感光ドラム12の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−3)転写ユニット
転写ユニット10は、本体ケーシング2内において、給紙部3の上側であって、プロセスユニット9の下側において、前後方向に沿って配置されている。この転写ユニット10は、駆動ローラ16および従動ローラ17と、搬送ベルト18と、4つの転写ローラ19とを備えている。
【0029】
駆動ローラ16および従動ローラ17は、互いに前後方向に間隔を隔てて対向配置されている。
【0030】
搬送ベルト18は、各感光ドラム12に対して下側から対向され、その上側部分が各感光ドラム12と接触するように、駆動ローラ16および従動ローラ17の周りに掛け渡されている。また、搬送ベルト18は、駆動ローラ16の駆動により、各感光ドラム12と接触する搬送ベルト18の上側部分が前側から後側に向かって移動するように、周回移動されている。
【0031】
各転写ローラ19は、搬送ベルト18の上側部分を挟んで各感光ドラム12に対向するように設けられている。
【0032】
そして、給紙部3から給紙された用紙Pは、搬送ベルト18によって、前側から後側に向かって、各感光ドラム12と各転写ローラ19とが対向する転写位置を順次通過するように搬送される。その搬送中に、各感光ドラム12に担持されている各色のトナー像が、用紙Pに順次転写され、カラー画像が形成される。
(3−4)定着ユニット
定着ユニット11は、搬送ベルト18の後上側に配置され、加熱ローラ20、および、加熱ローラ20に圧接される加圧ローラ21を備えている。
【0033】
転写ユニット10において用紙Pに転写されたカラー画像は、用紙Pが加熱ローラ20と加圧ローラ21との間を通過するときに、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
トナー像が定着した用紙Pは、各排紙ローラ22によって、図示しないUターンパスを通過するように搬送され、スキャナユニット8の上側に形成される排紙トレイ23上に排紙される。
2.ドロワユニットの詳細
図2および図3に示すように、ドラムユニット24は、枠体31と、各感光ドラム12と、4対の軸受ユニット36と、4つのドラムサブユニット30とを備えている。
(1)枠体
枠体31は、1対の内側板32、1対の外側板33、フロントビーム34およびリヤビーム35を備えている。
【0034】
両内側板32は、図3に示すように、同一のプレス型を用いた金属板のプレス加工によって、前後方向に延びる側面視略矩形状に形成され、互いに左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。詳しくは、両内側板32は、左右方向に投影したときに、右側の内側板32(以下、右内側板32Rとする。)の各ドラム支持穴37(後述)と、左側の内側板32(以下、左内側板32Lとする。)の各ドラム支持穴37(後述)とがそれぞれ一致するように、互いに対向配置されている。
【0035】
内側板32には、ドラム支持穴37と、上下1対の軸受係止部38と、コイル係止溝39とが形成されている。
【0036】
ドラム支持穴37は、側面視略円形状に形成され、前後方向に互いに等間隔を隔てて4つ直列配置されている。
【0037】
両軸受係止部38は、ドラム支持穴37を上下方向に挟むように、内側板32の上端縁および下端縁に4対形成されている。
【0038】
上側の軸受係止部38は、ドラム支持穴37の上側において、内側板32の上端縁から下方へ向かって、ドラム支持穴37の上端縁の上側まで切り欠かれ、側面視略矩形状に形成されている。
【0039】
下側の軸受係止部38は、ドラム支持穴37の下側において、内側板32の下端縁から上方へ向かって、ドラム支持穴37の下端縁の下側まで切り欠かれ、側面視略矩形状に形成されている。
【0040】
コイル係止溝39は、各ドラム支持穴37の後上側に1つずつ配置されている。また、コイル係止溝39は、内側板32の上端縁から前下方へ傾斜するように、ドラム支持穴37の後上側まで切り欠かれ、側面視略直線状に形成されている。
【0041】
両外側板33は、図2に示すように、上下方向において内側板32よりも幅広、かつ、前後方向において内側板32とほぼ同じ長さを有する側面視略矩形状に形成されている。両外側板33は、両内側板32に対して左右方向外側から接触されるように、互いに左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。
【0042】
フロントビーム34は、両内側板32の前端部間に架設されている。
【0043】
リヤビーム35は、両内側板32の後端部間に架設されている。
(2)感光ドラム
感光ドラム12は、図3および図5に示すように、ドラム本体41と、1対のフランジ部材42とを備えている。
【0044】
ドラム本体41は、左右に延びる略円筒形状に形成されている。
【0045】
両フランジ部材42は、ドラム本体41の左右両端部にそれぞれ相対回転不能に嵌合されている。両フランジ部材42は、それぞれ、ドラム本体41内に挿入されるドラム嵌合部43と、軸受ユニット36に支持される軸受嵌合部44とを備えている。
【0046】
詳しくは、右側のフランジ部材42(以下、右フランジ部材42Rとする。)のドラム嵌合部43は、ドラム本体41の内径と略同径の略円柱形状に形成されている。
【0047】
また、右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44は、ドラム嵌合部43と中心軸線を共有するようにドラム嵌合部43から右側へ突出され、右端部が開放される略円筒形状に形成されている。
【0048】
右フランジ部材42Rは、右内側板32Rのドラム支持穴37の内径よりも小径に形成されている。
【0049】
また、左側のフランジ部材42(以下、左フランジ部材42Lとする。)のドラム嵌合部43は、ドラム本体41の内径と略同径の略円柱形状に形成されている。
【0050】
また、左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44は、ドラム嵌合部43と中心軸線を共有するようにドラム嵌合部43から左側へ突出され、左端部が閉鎖される略円柱形状に形成されている。
【0051】
左フランジ部材42Lは、右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44の外径と略同径に形成されている。
【0052】
なお、左フランジ部材42Lの左端部には、本体ケーシング2内のカップリング雄部材(図示せず)の嵌合突起(図示せず)が嵌合されるカップリング嵌合穴(図示せず)が形成されている。
(3)軸受ユニット
軸受ユニット36は、図3および図4に示すように、軸受部材51と、コイル部材52とを備えている。また、軸受ユニット36は、両内側板32に固定され、感光ドラム12の左右両端部を回転可能に支持している。
【0053】
なお、以下の説明において、両軸受ユニット36の左右方向に言及する場合には、右側の軸受ユニット36を右軸受ユニット36Rとし、左側の軸受ユニット36を左軸受ユニット36Lとする。また、右軸受ユニット36Rの軸受部材51を右軸受部材51Rとし、右軸受ユニット36Rのコイル部材52を、第1巻付部材の一例としての右コイル部材52Rとする。また、左軸受ユニット36Lの軸受部材51を左軸受部材51Lとし、左軸受ユニット36Lのコイル部材52を、第2巻付部材の一例としての左コイル部材52Lとする。
(3−1)右軸受ユニット
右軸受ユニット36Rは、右軸受部材51Rと、右コイル部材52Rとを備えている。
【0054】
右軸受部材51Rは、図4に示すように、筒部61と鍔部62とを一体的に備えている。
【0055】
筒部61は、左右に延び、左端部が開放され、右端部が側壁により閉鎖された略円筒形状に形成されている。筒部61の外径は、内側板32のドラム支持穴37の内径よりわずかに小径である。また、筒部61の内径は、右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44が遊嵌されるように、右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44よりわずかに大径である。
【0056】
鍔部62は、筒部61の左端部から径方向外側に突出する略円環形状に形成されている。また、鍔部62には、上下1対の係止部65が設けられている。
【0057】
上側の係止部65は、正面視略L字形状に形成されており、鍔部62の上端縁から上方に突出し、その上端縁において右側へ屈曲され、その右端部が下側へ突出する鉤状に形成されている。また、下側の係止部65は、正面視略L字形の平板形状に形成されており、鍔部62の下端縁から下方に突出し、その下端縁において右側へ屈曲され、その右端部が上側へ突出する鉤状に形成されている。
【0058】
右軸受部材51Rは、筒部61がドラム支持穴37に内嵌され、両係止部65が対応する軸受係止部38に係止されるように、左側から右内側板32Rに取り付けられている。
【0059】
また、右軸受部材51Rの筒部61には、感光ドラム12の右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44が、相対回転可能に内嵌されている。
【0060】
右コイル部材52Rは、金属ワイヤなどからコイル状に形成され、例えば、コイルばねなどからなり、第1被支持部の一例としての係止端部66と、連結部67と、第1巻付部の一例としてのコイル部68とを備えている。
【0061】
係止端部66は、左右方向に延びる略直線形状に形成されている。
【0062】
連結部67は、係止端部66の左端部から連続して、前下側へ延びる略直線形状に形成されている。
【0063】
コイル部68は、左側面視反時計回りに巻かれ、連結部67の下端部から連続して左側へ延びる螺旋形状に形成されている。また、コイル部68の内径は、感光ドラム12の右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44の外径よりもわずかに小径である。
【0064】
右コイル部材52Rの係止端部66は、コイル係止溝39の前端部内に嵌合されるように、右内側板32Rに左側から取り付けられている。
【0065】
また、右コイル部材52Rのコイル部68には、感光ドラム12の右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44が圧入されている。
【0066】
これにより、右コイル部材52Rのコイル部68は、右軸受部材51Rの左側において、軸受嵌合部44の外周面に巻き付けられている。
(3−1)左軸受ユニット
左軸受ユニット36Lは、左軸受部材51Lと左コイル部材52Lとを備えている。
【0067】
左軸受部材51Lは、筒部53と鍔部54とを一体的に備えている。
【0068】
筒部53は、左右に延び、両端部が開放された略円筒形状に形成されている。筒部53の外径は、内側板32のドラム支持穴37の内径よりわずかに小径である。また、筒部53の内径は、左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44が遊嵌されるように、左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44の外径よりわずかに大径である。
【0069】
鍔部54は、筒部53の左端部から径方向外側に突出する略円環形状に形成されている。また、鍔部54には、上下1対の係止部55が設けられている。
【0070】
上側の係止部55は、正面視略L字形状に形成されており、鍔部54の上端縁から上方に突出し、その上端縁において右側へ屈曲されている。また、下側の係止部55は、正面視略L字形状に形成されており、鍔部54の下端縁から下方に突出し、その下端縁において右側へ屈曲されている。
【0071】
左軸受部材51Lは、筒部53がドラム支持穴37に内嵌され、両係止部55が対応する軸受係止部38に係止されるように、左内側板32Lに左側から取り付けられている。
【0072】
また、左軸受部材51Lの筒部53内には、左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44が、相対回転可能に内嵌されている。
【0073】
左コイル部材52Lは、金属ワイヤなどからコイル状に形成され、例えば、コイルばねなどからなり、第2被支持部の一例としての係止端部56と、連結部57と、第2巻付部の一例としてのコイル部58とを備えている。
【0074】
係止端部56は、左右方向に延びる略直線形状に形成されている。
【0075】
連結部57は、係止端部56の右端部から連続して、前下側へ延びる略直線形状に形成されている。
【0076】
コイル部58は、右側面視時計回りに巻かれ、連結部57の下端部から連続して右側へ延びる螺旋形状に形成されている。また、コイル部58の内径は、感光ドラム12の左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44の外径よりもわずかに小径である。
【0077】
左コイル部材52Lの係止端部56は、コイル係止溝39の前端部内に嵌合されるように、左内側板32Lに右側から取り付けられている。
【0078】
つまり、右コイル部材52Rの係止端部66と、左コイル部材52Lの係止端部56とは、ともに、同一形状に形成される両内側板32のコイル係止溝39に係止されており、左右方向に投影したときに互いに重なるように、右内側板32Rまたは左内側板32Lに支持されている。
【0079】
また、左コイル部材52Lのコイル部58には、感光ドラム12の左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44が圧入されている。
【0080】
これにより、左コイル部材52Lのコイル部58は、左軸受部材51Lの右側において、軸受嵌合部44の外周面に巻き付けられている。
(4)ドラムサブユニット
ドラムサブユニット30は、図2に示すように、両内側板32間において、フロントビーム34とリヤビーム35との間に、各感光ドラム12の後側に配置されるように、前後方向に互いに等間隔を隔てて4つ並列配置されている。
【0081】
各ドラムサブユニット30は、左右に延びる略三角柱形状に形成されている。各ドラムサブユニット30には、左右方向に沿って、スコロトロン型帯電器13が保持されている。
(5)ドラムユニットの組み立て
次いで、ドラムユニット24の組み立てを説明する。
【0082】
ドラムユニット24を組み立てるには、まず、各左軸受部材51Lを左内側板32Lに取り付ける。
【0083】
左軸受部材51Lを左内側板32Lに取り付けるには、図4に示すように、両係止部55が対応する軸受係止部38の左側に配置され、筒部53がドラム支持穴37の左側に配置されるように、左軸受部材51Lを左内側板32Lの左側に位置決めし、筒部53をドラム支持穴37内に挿入するように、左軸受部材51Lを左内側板32Lに対して左側から取り付ける。
【0084】
すると、筒部53がドラム支持穴37内に挿入されるとともに、両係止部55が対応する軸受係止部38に係止され、左軸受部材51Lの左内側板32Lへの取り付けが完了する。
【0085】
別途、各感光ドラム12に、両コイル部材52および右軸受部材51Rを取り付ける。
【0086】
感光ドラム12に両コイル部材52を取り付けるには、左コイル部材52Lのコイル部58に、感光ドラム12の左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44を圧入するとともに、右コイル部材52Rのコイル部68に、感光ドラム12の右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44を圧入する。
【0087】
これにより、左コイル部材52Lのコイル部58が、左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44の外周面に巻き付けられるとともに、右コイル部材52Rのコイル部68が、右フランジ部材42Rの軸受嵌合部44の外周面に巻き付けられる。
【0088】
その後、感光ドラム12の右フランジ部材42Rに右軸受部材51Rを取り付ける。
【0089】
右フランジ部材42Rに右軸受部材51Rを取り付けるには、図5に示すように、筒部61が軸受嵌合部44の右側に配置されるように、右軸受部材51Rを右フランジ部材42Rの右側に位置決めし、軸受嵌合部44に筒部61を外嵌するように、右軸受部材51Rを右フランジ部材42Rに対して右側から取り付ける。
【0090】
すると、筒部61が軸受嵌合部44に相対回転可能に外嵌され、右軸受部材51Rの右フランジ部材42Rに対する取り付けが完了する。
【0091】
次いで、すべての感光ドラム12に両コイル部材52および右軸受部材51Rが取り付けられた後、各感光ドラム12を右内側板32Rに組み付ける。
【0092】
感光ドラム12を右内側板32Rに組み付けるには、図4に示すように、右軸受部材51Rの両係止部65が、対応する軸受係止部38の左側に配置され、右軸受部材51Rの筒部61が、ドラム支持穴37の左側に配置されるように、感光ドラム12を右内側板32Rの左側に位置決めし、右軸受部材51Rの筒部61をドラム支持穴37内に挿入するように、感光ドラム12を右内側板32Rに対して左側から取り付ける。
【0093】
このとき、同時に、右コイル部材52Rの係止端部66を、コイル係止溝39の前端部に係止する。
【0094】
すると、右軸受部材51Rの筒部61がドラム支持穴37内に挿入されるとともに、右軸受部材51Rの両係止部65が対応する軸受係止部38に係止され、感光ドラム12の右内側板32Rへの取り付けが完了する。
【0095】
これにより、感光ドラム12の右端部は、右軸受部材51Rを介して、右内側板32Rに回転可能に支持される。すなわち、各右軸受部材51Rおよび右内側板32Rは、感光ドラム12の右端部を回転可能に支持する第1支持部材として機能する。
【0096】
また、右コイル部材52Rの係止端部66が、右内側板32Rのコイル係止溝39の前端部に揺動自在に支持される。
【0097】
次いで、各感光ドラム12を左内側板32Lに組み付ける。
【0098】
感光ドラム12を左内側板32Lに組み付けるには、左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44が、左軸受部材51Lの筒部53の右側に配置されるように、感光ドラム12を左内側板32Lの右側に位置決めし、軸受嵌合部44を筒部53内に挿入するように、感光ドラム12を左軸受部材51Lに対して右側から取り付ける。
【0099】
このとき、同時に、左コイル部材52Lの係止端部56を、左内側板32Lのコイル係止溝39の前端部に係止する。
【0100】
すると、左フランジ部材42Lの軸受嵌合部44が、左軸受部材51Lの筒部53内に相対回転可能に嵌合され、感光ドラム12の左軸受部材51Lに対する取り付けが完了する。
【0101】
これにより、感光ドラム12の左端部は、左軸受部材51Lを介して、左内側板32Lに回転可能に支持される。すなわち、各左軸受部材51Lおよび左内側板32Lは、感光ドラム12の左端部を回転可能に支持する第2支持部材として機能する。
【0102】
また、左コイル部材52Lの係止端部56が、左内側板32Lのコイル係止溝39の前端部に揺動自在に支持される。
【0103】
これにより、図3に示すように、両内側板32間に感光ドラム12が支持される。
【0104】
そして、すべての感光ドラム12を両内側板32間に支持した後、両内側板32間にドラムサブユニット30、フロントビーム34およびリヤビーム35を取り付けるとともに、両内側板32の外側に両外側板33を取り付ける。
【0105】
各ドラムサブユニット30を取り付けるには、各ドラムサブユニット30を、所定の位置において、両内側板32間に組み付け、ねじ止めなどの方法により、両内側板32に取り付ける。
【0106】
次いで、フロントビーム34を両内側板32間に組み付けるとともに、リヤビーム35を両内側板32間に組み付ける。また、両外側板33を、両内側板32に対して左右方向外側から組み付ける。
【0107】
そして、両内側板32を挟むように、フロントビーム34およびリヤビーム35と、外側板33とをねじ止めする。
【0108】
これにより、ドラムユニット24の組み立てが完了する。
3.感光ドラムの揺動
そして、上記した画像形成動作において、感光ドラム12が左側面視時計回り(右側面視反時計回り)に回転されると、感光ドラム12の右端部は、図6(a)に示すように、右コイル部材52Rの巻き方向(左側面視反時計回り)と逆の方向(左側面視時計回り)に回転される(細い実線矢印参照)。
【0109】
このとき、右コイル部材52Rは、感光ドラム12の回転に伴って、左側面視時計回りに付勢されるが、係止端部66が右内側板32Rのコイル係止溝39に係止されているため、係止端部66を支点として、左側面視時計回りに揺動される(太い点線矢印参照)。
【0110】
これにより、感光ドラム12の右端部は、右コイル部材52Rの係止端部66を支点として、左側面視時計回りに揺動され、後下側へ付勢される(太い実線矢印参照)。
【0111】
なお、このとき、感光ドラム12の右端部は、右コイル部材52Rのコイル部68による締め付けを緩めるように回転される。
【0112】
また、図6(b)に示すように、感光ドラム12の左端部は、左コイル部材52Lの巻き方向(右側面視時計回り)と逆の方向(右側面視反時計回り)に回転される(細い実線矢印参照)。
【0113】
このとき、左コイル部材52Lは、感光ドラム12の回転に伴って、右側面視反時計回りに付勢されるが、係止端部56が左内側板32Lのコイル係止溝39に係止されているため、係止端部56を支点として、右側面視反時計回りに揺動される(太い点線矢印参照)。
【0114】
これにより、感光ドラム12の左端部は、左コイル部材52Lの係止端部56を支点として、右側面視反時計回りに揺動され、後下側へ付勢される(太い実線矢印参照)。
【0115】
なお、このとき、感光ドラム12の左端部は、左コイル部材52Lのコイル部58による締め付けを緩めるように回転される。
【0116】
これにより、感光ドラム12は、現像ローラ15の感光ドラム12に対する接触方向(前上側から後下側へ向かう方向、細い点線矢印参照)と同じ方向へ付勢される。
4.作用効果
(1)このドラムユニット24およびカラーレーザプリンタ1によれば、図6(a)および図6(b)に示すように、各感光ドラム12の左右両端部は、各感光ドラム12が両コイル部材52の巻き付け方向と反対の方向(左側面視時計回り)に回転されたときに、左コイル部材52Lの係止部55、および、右コイル部材52Rの係止部55を支点として、左側面視時計回りに揺動される。
【0117】
つまり、各感光ドラム12を、両コイル部材52の係止部55を支点として、左側面視時計回りに揺動させ、後下側へ付勢することができる。
【0118】
そのため、各感光ドラム12が両軸受部材51に遊びを有する状態で支持されている場合でも、各感光ドラム12を画一的に左側面視時計回りに揺動させて、遊びによる各感光ドラム12の相対配置のずれを低減することができる。
【0119】
その結果、各感光ドラム12の相対配置を精度よく位置決めすることができ、各色の画像を精度よく重ね合わせることができる。
(2)このドラムユニット24およびカラーレーザプリンタ1によれば、図3に示すように、両コイル部材52は、それぞれ、同一形状に形成される両内側板32のコイル係止溝39に係止されており、左右方向に投影したときに互いに重なるように、両内側板32に支持されている。
【0120】
そのため、右コイル部材52Rの係止端部56、および、左コイル部材52Lの係止端部66を回転軸として、左右方向に投影したときに、感光ドラム12の両端部を同じ支点で揺動させることができる。
【0121】
これにより、確実に、感光ドラム12の左右両端部を画一的に左側面視時計回りに揺動させることができる。
【0122】
その結果、各感光ドラム12の相対配置をより精度よく位置決めすることができる。
(3)このドラムユニット24およびカラーレーザプリンタ1によれば、感光ドラム12は、右コイル部材52Rの係止端部56、および、左コイル部材52Lの係止端部66を支点として、現像ローラ15の感光ドラム12に対する接触方向(前上側から後下側へ向かう方向)と同じ方向へ付勢される。
【0123】
そのため、現像ローラ15の感光ドラム12に対する接触方向において、各感光ドラム12の相対配置を、より一層、精度よく位置決めすることができる。
(4)このドラムユニット24およびカラーレーザプリンタ1によれば、両コイル部材52の内径は、対応するフランジ部材42の軸受嵌合部44の外径よりもわずかに小径である。
【0124】
つまり、両コイル部材52は、対応するフランジ部材42の軸受嵌合部44を締め付けることにより、感光ドラム12に対して所定の摩擦力を付与する。
【0125】
そのため、両コイル部材52の摩擦力に抗しながら、一定の速度で感光ドラム12を回転させることができる。
【0126】
その結果、感光ドラム12の回転変動(バンディング)を抑制し、感光ドラム12を安定して回転させることができる。
5.変形例
上記した実施形態では、両コイル部材52の係止端部(係止端部56および係止端部66)を、それぞれ対応する内側板32に揺動自在に支持したが、両コイル部材52の係止端部(係止端部56および係止端部66)を、それぞれ対応する両軸受部材51に揺動自在に支持することもできる。
【0127】
詳しくは、両軸受部材51にコイル係止溝39を形成し、右コイル部材52Rの係止端部66を右軸受部材51Rに揺動自在に支持するとともに、左コイル部材52Lの係止端部56を左軸受部材51Lに揺動自在に支持する。
【0128】
また、上記した実施形態では、両コイル部材52のコイル部(コイル部58およびコイル部68)を、感光ドラム12の回転方向と逆方向に巻き、連結部(連結部67および連結部57)の下端部から連続して、左右方向内側へ延びる螺旋形状に形成したが、コイル部(コイル部58およびコイル部68)は、感光ドラム12の回転方向と逆方向に巻かれていれば、その延びる方向は特に限定されない。
【0129】
例えば、右コイル部材52Rのコイル部68を、左側面視反時計回りに巻き、連結部67の下端部から連続して左側へ延びる螺旋形状に形成することもでき、左コイル部材52Lのコイル部58を、右側面視時計回りに巻き、連結部57の下端部から連続して左側へ延びる螺旋形状に形成することもできる。
【符号の説明】
【0130】
1 カラーレーザプリンタ
2 本体ケーシング
12 感光ドラム
15 現像ローラ
24 ドラムユニット
32R 右内側板
32L 左内側板
51R 右軸受部材
51L 左軸受部材
52R 右軸受部材
52L 左軸受部材
56 係止端部
58 コイル部
66 係止端部
68 コイル部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光ドラムと、
各前記感光ドラムの軸線方向一端部をそれぞれ回転可能に支持する複数の第1支持部材と、
各前記感光ドラムの軸線方向他端部をそれぞれ回転可能に支持する複数の第2支持部材と、
各前記感光ドラムの軸線方向一端部の外周面にそれぞれ巻き付けられる複数の第1巻付部材と、
各前記感光ドラムの軸線方向他端部の外周面にそれぞれ巻き付けられる複数の第2巻付部材と
を備え、
各前記第1巻付部材は、それぞれ、
前記第1支持部材に揺動自在に支持される第1被支持部と、
前記第1被支持部から、前記感光ドラムの回転方向と反対の方向となるように、前記感光ドラムの外周面に巻き付けられる第1巻付部とを備え、
各前記第2巻付部材は、それぞれ、
前記第2支持部材に揺動自在に支持される第2被支持部と、
前記第2被支持部から、前記感光ドラムの回転方向と反対の方向となるように、前記感光ドラムの外周面に巻き付けられる第2巻付部とを備え、
各前記感光ドラムの軸線方向一端部および軸線方向他端部は、各前記感光ドラムが各前記第1巻付部材および各前記第2巻付部材の巻き付け方向と反対の方向に回転されたときに、各前記第1巻付部材の第1被支持部、および、各前記第2巻付部材の第2被支持部を支点として、前記感光ドラムの軸線方向と直交する方向における同一方向に揺動されることを特徴とする、ドラムユニット。
【請求項2】
各前記第1巻付部材の第1被支持部と、各前記第2巻付部材の第2被支持部とは、前記感光ドラムの軸線方向に投影したときに互いに重なるように、対応する各前記第1支持部材または各前記第2支持部材に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載のドラムユニット。
【請求項3】
各前記感光ドラムにそれぞれ接触される複数の現像剤担持体が着脱自在に保持され、
各前記第1巻付部材の第1被支持部と、各前記第2巻付部材の第2被支持部とは、各前記感光ドラムの軸線方向一端部および軸線方向他端部が、前記現像剤担持体の前記感光ドラムに対する接触方向に向かって揺動されるように、対応する各前記第1支持部材または各前記第2支持部材に支持されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のドラムユニット。
【請求項4】
装置本体と、
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のドラムユニットと、
各前記感光ドラムにそれぞれ接触される複数の現像剤担持体と
を備えることを特徴とする、画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−73445(P2012−73445A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218381(P2010−218381)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】