説明

ナビゲーション装置およびプログラム

【課題】異なる仕向け地用のナビゲーションプログラムを導入する際に、ナビゲーション装置に記録されているユーザ情報を確実に消去して個人情報の漏洩を防止すること。
【解決手段】可搬記憶媒体のナビゲーションプログラムとメモリ部のナビゲーションプログラムとで仕向け地が異なる場合には(S120:NO)、メモリ部のナビゲーションプログラムを削除し、可搬記憶媒体のナビゲーションプログラムを取得してメモリ部に記録させる(S125)。ユーザ情報を当該ナビゲーション装置に残さないようにするため、メモリ部の地点登録情報およびコンテンツデータを削除し(S130)、メモリ部のユーザ設定情報を削除して各種機能の設定内容を初期の状態に戻す(S135)。メモリ部のユーザ情報をバックアップ可能となっていても、この場合には実行しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる仕向け地用のナビゲーションプログラムを導入する際に、ナビゲーション装置に記録されているユーザ情報を確実に消去する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、目的地までの経路を探索して案内する経路案内機能などのナビゲーション機能を備えたナビゲーション装置が知られている。
【0003】
このようなナビゲーション装置においては、内蔵するハードディスクなどの記録手段にナビゲーションプログラムが記録され、CPUなどの制御手段が、記録手段に記録されているナビゲーションプログラムを読み出して実行することで上述のようなナビゲーション機能を実現する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
なお、ナビゲーション装置のハードウェアは、国内仕様や北米仕様、欧州仕様といった具合に仕向け地に応じて仕様が異なる。また、上述のナビゲーションプログラムについてもハードウェア同様に、国内仕様や北米仕様、欧州仕様といった具合に仕向け地に応じて仕様が異なる。そして、各ナビゲーション装置には、製造時にハードウェアと同一仕向け地向けのナビゲーションプログラムが記録手段に記録される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−162349号公報(第7頁、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述のようなナビゲーション装置においては次のような問題があった。すなわち、上述のようなナビゲーション装置が搭載される車両が、例えば中古車両として当初設定される仕向け地とは異なる仕向け地に流通する場合がある。このような場合には、個人情報の漏洩を防止するため、それまで車両およびナビゲーション装置を利用していたユーザが登録していた自宅位置や目的地履歴などのユーザに関するユーザ情報を、次のユーザの手に渡る前にナビゲーション装置の記録手段から消去すべきであるが、それまでのユーザの失念や流通業者の失念などによって上述のユーザ情報の消去が行われない場合がある。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、異なる仕向け地用のナビゲーションプログラムを導入する際に、ナビゲーション装置に記録されているユーザ情報を確実に消去して個人情報の漏洩を防止する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るナビゲーション装置においては、記録手段が、ナビゲーション機能を実現するためのナビゲーションプログラムおよび当該ナビゲーション装置を利用するユーザに関するユーザ情報を記録可能であり、読込手段が、ナビゲーションプログラムを記憶している可搬記憶媒体からナビゲーションプログラムを読み込み可能である。なお、記録手段に記録されるナビゲーションプログラムおよび可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムには、仕向け地を示す情報およびバージョンを示す情報がそれぞれ含まれている。
【0009】
また、制御手段が、記録手段に記録されるナビゲーションプログラムを読み出して実行することでナビゲーション機能を実現可能である。さらに、制御手段が、読込手段によって可搬記憶媒体から読み込んだナビゲーションプログラムを記録手段に記録するプログラム記録制御を実行するとともに、記録手段に記録されるユーザ情報をバックアップするバックアップ制御も並行して実行可能である。
【0010】
そして、制御手段が、可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムの仕向け地と記録手段に記録されるナビゲーションプログラムの仕向け地とを比較する。比較した結果、可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムの仕向け地が記録手段に記録されるナビゲーションプログラムの仕向け地とは異なる場合には、制御手段が、プログラム記録制御を実行するとともに記録手段に記録されているユーザ情報を記録手段から消去するユーザ情報消去制御を実行する一方でバックアップ制御については実行しない。
【0011】
一方、可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムの仕向け地が記録手段に記録されるナビゲーションプログラムの仕向け地と同一である場合には、制御手段が、可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムのバージョンと記録手段に記録されるナビゲーションプログラムのバージョンとを比較する。そして、比較した結果、可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムのバージョンが記録手段に記録されるナビゲーションプログラムのバージョンよりも新しい場合に限り、プログラム記録制御を実行するとともにバックアップ制御も実行する。
【0012】
このように構成された本発明のナビゲーション装置によれば、異なる仕向け地用のナビゲーションプログラムを導入する際に、ナビゲーション装置の記録手段に記録されているユーザ情報を確実に消去して個人情報の漏洩を防止することができる。
【0013】
なお、上述のユーザ情報としては、例えば、ナビゲーション機能の実行時に出発地または目的地としてユーザによって設定された地点を示す地点登録情報が挙げられる。このような場合には、請求項2のように、制御手段が、ユーザ情報消去制御を実行する際には、ユーザ情報としての地点登録情報を消去することが考えられる。このように構成すれば、個人情報の漏洩をより確実に防止することができる。
【0014】
また、上述のユーザ情報としては、例えば、ナビゲーション機能を含む各種機能の設定内容を初期の状態に対してユーザによって設定された内容を示すユーザ設定情報が挙げられる。このような場合には、請求項3のように、制御手段が、ユーザ情報消去制御を実行する際には、ユーザ情報としてのユーザ設定情報を消去することで各種機能の設定内容を初期の状態に戻すことが考えられる。このように構成すれば、個人情報の漏洩をより確実に防止することができる。
【0015】
また、上述のユーザ情報としては、例えば、ユーザによって登録されたコンテンツデータが挙げられる。このような場合には、請求項4のように、制御手段が、ユーザ情報消去制御を実行する際には、ユーザ情報としてのコンテンツデータを消去することが考えられる。このように構成すれば、個人情報の漏洩をより確実に防止することができる。
【0016】
また、請求項5のように、当該ナビゲーション装置が車両に搭載されることが考えられる。
【0017】
また、請求項6に記載のプログラムを用いてコンピュータを請求項1〜請求項5の何れかに記載のナビゲーション装置の制御手段として機能させるようにしてもよい。
【0018】
このようなプログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、メモリカード等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。また、ネットワークを介してロードして起動することにより用いることもできる。したがって、機能アップ等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)はナビゲーションプログラムのデータ構造を示す説明図であり、(b)は仕向け地情報およびバージョン情報のデータ構造を示す説明図であり(c)はバックアップ処理を示すフローチャートである。
【図3】プログラムロード処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0021】
図1に示すようにナビゲーション装置1は車両に搭載され、車両の現在位置を検出する位置検出器21,ユーザからの各種指示を入力するための操作スイッチ群22,各種データを記憶するためのメモリ部23,地図や各種情報の表示を行うための表示部26,これら各部を制御する制御装置29などを備えている。
【0022】
位置検出器21は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置,方位,速度等を検出するGPS受信機と、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出するための距離センサと、地磁気から進行方位を検出するための地磁気センサとを備えている。そして、これら各センサ等は、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
【0023】
操作スイッチ群22としては、表示部26と一体に構成され、表示画面上に設置されるタッチパネル及び表示部26の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等が用いられる。尚、タッチパネルと表示部26とは積層一体化されており、タッチパネルには、感圧方式,電磁誘導方式,静電容量方式,あるいはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、その何れを用いてもよい。
【0024】
メモリ部23には、ナビゲーション機能を実現するためのナビゲーションプログラム23a,地図データ23b,ユーザ情報23cなどが記憶されている。
【0025】
このうちのナビゲーションプログラム23aとは、制御装置29によって実行されてナビゲーション機能を実現可能なプログラムである。このナビゲーションプログラム23aは、図2(a)に例示するように、当該ナビゲーションプログラムが使用される地域(仕向け地)を示す仕向け地情報,当該ナビゲーションプログラムのバージョンを示すバージョン情報,プログラム本体などから構成される。
【0026】
なお、仕向け地の具体例としては、日本国内や北米、欧州全体、ロシア、豪州などが挙げられ、本実施形態では一桁のアルファベットで表現される。一例を挙げると、国内向けが「A」、北米向けが「B」、欧州全体向けが「C」、ロシア向けが「E」、豪州向けが「F」、といった具合である。また、バージョン情報は、本実施形態では三桁の数字で表現される。そして、これら仕向け地情報とバージョン情報とが四桁の文字列として構成され、ナビゲーションプログラム23aのヘッダ部などに格納されている(図2(b)参照)。
【0027】
また、ユーザ情報とは、ユーザに関する情報であり、例えば、地点登録情報やユーザ設定情報、コンテンツデータなどが挙げられる。地点登録情報は、ユーザの自宅位置を示す情報や目的地履歴など、ナビゲーション機能の実行時に出発地または目的地としてユーザによって設定された地点を示す情報である。また、ユーザ設定情報は、音声機能のオンまたはオフの設定など、ナビゲーション機能を含む各種機能の設定内容を初期の状態に対してユーザによって設定された内容を示す情報である。なお、このユーザ設定情報としては、当該ナビゲーション装置1の各種機能に関する設定内容の他に、当該ナビゲーション装置1が搭載される車両が実行可能な各種機能に関する設定内容も対象となる。このようなこのような設定内容は、図示しない車内LANを介して送受信可能であるためである。また、コンテンツデータは、音楽データや映像データ、写真など、ユーザが当該ナビゲーション装置1の各構成や、搭載される車両の他の構成を用いて利用可能なデータである。
【0028】
なお、メモリ部23は記録手段に該当する。
【0029】
プログラム読込部24は、可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラムを入力するための装置である。なお、可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aは、メモリ部23に記録されているナビゲーションプログラム23aと同様に、仕向け地情報,バージョン情報,プログラム本体などから構成される(図2(a)参照)。
【0030】
なお、プログラム読込部24は、読込手段に該当する。
【0031】
表示部26は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ,有機ELディスプレイ,CRTなどがあるが、その何れを用いてもよい。表示部26の表示画面には、位置検出器21にて検出した車両の現在位置と地図データとから特定した現在地を示すマーク、目的地までの誘導経路、名称、目印、各種施設のマーク等の付加データとを重ねて表示することができる。また、施設のガイド等も表示できる。
【0032】
制御装置29は、図示しないCPU、ROM,RAM等のメモリ、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどから構成されており、メモリに記憶されたプログラムに基づいて各種処理を実行することで各種機能を実現する。
【0033】
また、制御装置29はメモリ部23に記憶されているナビゲーションプログラムを読み出して実行することによりナビゲーション機能を実現する。例えば、位置検出器21からの各検出信号に基づき座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出し、メモリ部23から読み込んだ現在位置付近の地図等を表示部26に表示する表示処理や、メモリ部23に格納された地点データと、操作スイッチ群22の操作に従って設定された目的地とに基づいて、現在位置から目的地までの最適な経路を算出し、その算出した経路を案内する経路案内処理等を行うといった具合である。また、制御装置29は、メモリ部23に記憶されているユーザ情報をバックアップするバックアップ処理(バックアップ制御、図2(c)参照)や、後述するプログラムロード処理を他の処理と並行して実行可能である。
【0034】
なお、制御装置29は、制御手段に該当する。
【0035】
なお、ナビゲーション装置1のその他の構成については公知技術に従っているのでここではその詳細な説明は省略する。
【0036】
次に、制御装置29が実行するプログラムロード処理を図3のフローチャートを参照しながら説明する。
【0037】
本処理は、制御装置29が実行する他の処理から独立して繰り返し実行される。
【0038】
まず、プログラム読込部24に挿入される可搬記憶媒体25が入れ替えられたか否かを判断する(S105)。可搬記憶媒体25が入れ替えられていないと判断した場合には可搬記憶媒体25が入れ替えられるまで待機し(S105:NO)、可搬記憶媒体25が入れ替えられたと判断した場合には(S105:YES)、プログラム読込部24を制御して可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aの仕向け地情報を可搬記憶媒体25から取得する(S110)。さらに、メモリ部23に記憶されているナビゲーションプログラム23aの仕向け地情報を取得する(S115)。
【0039】
続いて、可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aの仕向け地情報と、メモリ部23に記憶されているナビゲーションプログラム23aの仕向け地情報とを比較し、両者が同一であるか否かを判断する(S120)。
【0040】
可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aの仕向け地情報と、メモリ部23に記憶されているナビゲーションプログラム23aの仕向け地情報とが異なる場合には(S120:NO)、メモリ部23に記録されているナビゲーションプログラム23aを削除し、プログラム読込部24を制御して可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aを取得し、取得したナビゲーションプログラム25aをメモリ部23に記録させる(S125)。なお、S125の処理がプログラム記録制御に該当する。
【0041】
そして、ユーザ情報を当該ナビゲーション装置1に残さないようにするため、次のような処理を実行する。すなわち、メモリ部23に記録されているユーザ情報のうちの地点登録情報およびコンテンツデータをメモリ部23から削除し(S130)、メモリ部23に記録されているユーザ情報のうちのユーザ設定情報をメモリ部23から削除することで各種機能の設定内容を初期の状態に戻す(S135)。なお、S130の処理およびS135の処理がユーザ情報消去制御に該当する。また、メモリ部23に記憶されているユーザ情報をバックアップするバックアップ処理(図2(c)参照)を本処理とは別に実行可能になっているが、このユーザ情報消去制御を実行する場合には、このバックアップ処理を実行しないようにする。そして、本処理を終了する。
【0042】
一方、可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aの仕向け地情報と、メモリ部23に記憶されているナビゲーションプログラム23aの仕向け地情報とが同一である場合には(S120:YES)、プログラム読込部24を制御して可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aのバージョン情報を可搬記憶媒体25から取得し(S140)、さらに、メモリ部23に記憶されているナビゲーションプログラム23aのバージョン情報を取得する(S145)。
【0043】
続いて、可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aのバージョン情報と、メモリ部23に記憶されているナビゲーションプログラム23aのバージョン情報とを比較する(S150)。
【0044】
可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aのバージョンが、メモリ部23に記憶されているナビゲーションプログラム23aのバージョンよりも新しい場合には(S150:YES)、メモリ部23に記録されているナビゲーションプログラム23aを削除し、プログラム読込部24を制御して可搬記憶媒体25に記憶されているナビゲーションプログラム25aを取得し、取得したナビゲーションプログラム25aをメモリ部23に記録させる(S155)。なお、S155の処理がプログラム記録制御に該当する。なおこの場合には、上述のようなユーザ情報消去制御を実行しない。このとき、ユーザ情報が誤って消去してしまう事態に備えて、バックアップ処理(図2(c)参照)を本処理とは別に実行させる。このバックアップ処理では、メモリ部23に記憶されているユーザ情報をメモリ部23内の所定の記録領域にバックアップする(S205)。なお、ユーザ情報を制御装置29内のメモリにバックアップするようにしてもよい。そして、本処理を終了する。
【0045】
このように本実施形態のナビゲーション装置1によれば、内蔵するメモリ部23に記録されるナビゲーション機能を実現するためのナビゲーションプログラム23aとは対応する仕向け地が異なるナビゲーションプログラム25aを可搬記憶媒体25から取得してメモリ部23に記録する際に、メモリ部23に記録されているユーザ情報を確実に消去して個人情報の漏洩を防止することができる。
【符号の説明】
【0046】
1…ナビゲーション装置、21…位置検出器、22…操作スイッチ群、23…メモリ部、23a,25a…ナビゲーションプログラム、23b…地図データ、23c…ユーザ情報、24…プログラム読込部、25…可搬記憶媒体、26…表示部、29…制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション機能を実現するためのナビゲーションプログラムおよび当該ナビゲーション装置を利用するユーザに関するユーザ情報を記録可能な記録手段と、
前記ナビゲーションプログラムを記憶している可搬記憶媒体から前記ナビゲーションプログラムを読み込み可能な読込手段と、
前記記録手段に記録されるナビゲーションプログラムを読み出して実行することでナビゲーション機能を実現可能であり、前記読込手段によって前記可搬記憶媒体から読み込んだナビゲーションプログラムを前記記録手段に記録するプログラム記録制御を実行するとともに、前記記録手段に記録されるユーザ情報をバックアップするバックアップ制御も並行して実行可能な制御手段と、
を備えるナビゲーション装置であって、
前記記録手段に記録されるナビゲーションプログラムおよび前記可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムには、仕向け地を示す情報およびバージョンを示す情報がそれぞれ含まれており、
前記制御手段は、前記可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムの仕向け地と前記記録手段に記録されるナビゲーションプログラムの仕向け地とを比較し、前記可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムの仕向け地が前記記録手段に記録されるナビゲーションプログラムの仕向け地とは異なる場合には、前記プログラム記録制御を実行するとともに前記記録手段に記録されているユーザ情報を前記記録手段から消去するユーザ情報消去制御を実行する一方で前記バックアップ制御については実行せず、一方、前記可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムの仕向け地が前記記録手段に記録されるナビゲーションプログラムの仕向け地と同一である場合には、前記可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムのバージョンと前記記録手段に記録されるナビゲーションプログラムのバージョンとを比較し、前記可搬記憶媒体に記憶されるナビゲーションプログラムのバージョンが前記記録手段に記録されるナビゲーションプログラムのバージョンよりも新しい場合に限り、前記プログラム記録制御を実行するとともに前記バックアップ制御も実行すること
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記ユーザ情報には、前記ナビゲーション機能の実行時に出発地または目的地としてユーザによって設定された地点を示す地点登録情報が含まれており、
前記制御手段は、前記ユーザ情報消去制御を実行する際には、前記ユーザ情報としての前記地点登録情報を消去すること
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記ユーザ情報には、前記ナビゲーション機能を含む各種機能の設定内容を初期の状態に対してユーザによって設定された内容を示すユーザ設定情報が含まれており、
前記制御手段は、前記ユーザ情報消去制御を実行する際には、前記ユーザ情報としての前記ユーザ設定情報を消去することで前記各種機能の設定内容を初期の状態に戻すこと
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかに記載のナビゲーション装置において、
前記ユーザ情報には、ユーザによって登録されたコンテンツデータが含まれており、
前記制御手段は、前記ユーザ情報消去制御を実行する際には、前記ユーザ情報としての前記コンテンツデータを消去すること
を特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れかに記載のナビゲーション装置において、
車両に搭載されることを特徴するナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れかに記載のナビゲーション装置の制御手段としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−169642(P2010−169642A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−14644(P2009−14644)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】