説明

ネットワーク型データ再生装置

【課題】 複数の機器の各々の機能を最大限に生かしつつ操作性を向上させたネットワーク型データ再生装置を提供する。
【解決手段】 DVDプレーヤ(映像再生装置部)100とパソコン(外部デコード装置部)300とをネットワーク接続する。プレーヤ100に挿入された光ディスク101の映像データが当該プレーヤ内部のハードウェアデコード部103でデコード可能か不可能かを判別して、不可能と判別された場合は、ネットワーク経由で映像データをパソコン300へ送信して、ソフトウェアデコード部303でデコードさせて、デコード後の映像データを受信する。これにより、プレーヤ100からの操作のみで、プレーヤ自身が対応していないフォーマットの映像データをデコードして再生することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク等の記録媒体が有するエンコードされたデータを再生するデータ再生装置に関し、特にネットワークを介して互いに接続された複数の機器を用いてデータ再生を実現する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
家庭内の複数の電化製品をネットワークで接続する技術が知られている。ホームサーバ、AVサーバ等と呼ばれる機器で管理しつつ、これらの電化製品を遠隔操作したり、連動動作させたりするのである(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−189852号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ネットワークを介してDVDプレーヤとパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという。)とを接続すれば、パソコン内蔵HDD部に蓄積された映像データをDVDプレーヤへ送信し、この映像データをDVDプレーヤの内部に備えるハードウェアデコーダを用いて再生することが可能となる。ところが、誰でもHDD部へのデータアクセスが可能となり、問題が生じる。
【0004】
また、DVDプレーヤではデコード不可能であるが、パソコンではデコード可能であるようなエンコード形式のデータが記録された光ディスクの場合には、当該光ディスクをDVDプレーヤではなくてパソコンに装着する等の操作をする煩わしさが生じる。
【0005】
本発明の目的は、複数の機器の各々の機能を最大限に生かしつつ操作性を向上させたネットワーク型データ再生装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、データアクセス制限を達成できるネットワーク型データ再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る第1の再生装置は、記録媒体(例えば光ディスク)が有するエンコードされたデータを再生する再生装置(例えばDVDプレーヤ)であって、記録媒体から読み出されたデータをデコードするデコード部(例えばハードウェアデコード部)と、記録媒体から読み出されたデータを当該デコード部にてデコード不可能なエンコード形式のデータをデコードすることが可能な外部装置(例えばパソコン)へ送信する送信部と、外部装置にてデコードされたデータを受信する受信部と、当該デコード部にてデコードされたデータ又は受信部にて受信されたデータを出力する出力部と、記録媒体から読み出されたデータが当該デコード部にてデコード不可能なエンコード形式のデータである場合には、送信部を介して当該データを外部装置へ送信し、かつ受信部を介して外部装置にてデコードされたデータを受信するように制御する制御部とを備えた構成を採用したものである。
【0008】
これに対応する外部デコード装置は、エンコードされたデータを再生装置(例えばDVDプレーヤ)から受信してデコードするデコード装置(例えばパソコン)であって、再生装置から送信されたデータを受信する受信部と、この受信部を介して受信されたデータをデコードするデコード部(例えばソフトウェアデコード部)と、当該デコード部にてデコードされたデータを再生装置へ送信する送信部と、再生装置からデコードを要求する通知信号を受信したとき、受信部を介して受信されたデータを当該デコード部にデコードさせ、かつ送信部を介して当該デコード部にてデコードされたデータを再生装置へ送信するように制御する制御部とを備える。
【0009】
また、本発明に係る第2の再生装置は、内部記憶手段(例えばHDD部)を備えた外部装置(例えばパソコン)に接続された再生装置(例えばDVDプレーヤ)であって、記録媒体(例えば光ディスク)からデータを読み出すドライブ部と、このドライブ部が読み出したデータから内部記憶手段へのデータアクセスを許可されるための鍵情報を抽出する鍵情報抽出部と、外部装置の内部記憶手段からデータを取得するための要求信号を鍵情報とともに外部装置へ送信する制御部と、内部記憶手段から読み出されたデータを外部装置から受信する受信部とを備えた構成を採用したものである。
【0010】
これに対応するデータ装置は、外部に再生装置(例えばDVDプレーヤ)が接続されるデータ装置(例えばパソコン)であって、内部に接続された記録媒体(例えばHDD部)と、再生装置から当該記録媒体内のデータを取得するための要求信号と鍵情報とを受信して、鍵情報が当該記録媒体へのデータアクセスの権限を有するものであれば再生装置が要求するデータを当該記録媒体から読み出すように制御する制御部と、当該読み出したデータを再生装置へ送信する送信部とを備える。
【発明の効果】
【0011】
上記本発明に係る第1の再生装置によれば、複数の機器の各々の機能を最大限に生かしつつ操作性を向上させたネットワーク型データ再生装置を提供することができる。具体的には、DVDプレーヤでデコードできない映像フォーマットについても、このプレーヤからの操作で映像再生を達成することができる。また、映像データの新フォーマットが登場してきても、外部デコード装置のみ対応させることでプレーヤ側での映像再生が可能になる。
【0012】
上記本発明に係る第2の再生装置によれば、データアクセス制限を達成できるネットワーク型データ再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明に係るネットワーク型データ再生装置の構成例を示している。図1のデータ再生装置は、映像再生装置部100と、映像表示装置部200と、外部デコード装置部300とで構成される。例えば、映像再生装置部100がDVDプレーヤであり、映像表示装置部200が液晶ディスプレイであり、外部デコード装置部300がパソコンである。映像再生装置部100と外部デコード装置部300とはネットワークを介して互いに接続される。
【0015】
映像再生装置部100は、光ディスク101の挿入を受けるドライブ部102と、ハードウェアデコード部103と、映像表示装置部200へのデータ出力を司る出力部104と、映像判別部105と、著作権有無判別部106と、制御部107と、外部デコード装置部300へのデータ送信を司る映像データ送信部108と、外部デコード装置部300からのデータ受信を司る映像データ受信部109と、バッファ部110と、接続表示部111とを備えている。
【0016】
映像表示装置部200は、映像再生装置部100からのデータを受け取るフレームメモリ部201と、描画部202とを備えている。
【0017】
外部デコード装置部300は、映像再生装置部100からのデータ受信を司る映像データ受信部301と、バッファ部302と、ソフトウェアデコード部303と、制御部304と、映像再生装置部100へのデータ送信を司る映像データ送信部305とを備えている。
【0018】
図1の構成によれば、ドライブ部102に映像データの記録された光ディスク101を挿入して、制御部107より映像再生の要求を受けると、光ディスク101に記録された映像データをドライブ部102で読み出す。そして、読み出した映像データの種類を映像判別部105で判別して、判別の結果を制御部107へ通知する。判別の結果、ハードウェアデコード部103でデコード可能な場合は、このハードウェアデコード部103で映像データをデコードして、映像表示装置部200に備えたフレームメモリ部201を介して描画部202で映像を表示する。
【0019】
次に、ドライブ部102に挿入される光ディスク101の映像データを、外部デコード装置部300に備えたソフトウェアデコード部303でデコードして、映像表示装置部200にて表示する一連の動作を説明する。
【0020】
まずは、映像再生装置部100にネットワーク経由で外部デコード装置部300を接続しておく。映像判別部105における判別の結果、ハードウェアデコード部103でデコードが可能でない場合は、ドライブ部102が光ディスク101から読み出した映像データを、映像データ送信部108がネットワーク経由で外部デコード装置部300へ送信する。これと同時に、制御部107は、当該映像データを外部デコード装置部300にてデコードさせるための通知信号を、外部デコード装置部300の制御部304に宛てて送信する。映像データの仕様として、例えばMPEG2のビットレートは最大9.8Mbpsである。一方、近年のネットワーク転送速度は有線LANで1Gbps、高速無線LANでは45Mbps(低速無線LANでも11Mbps)の速度が実現できており、映像データの高速送受信を実現することができる。
【0021】
外部デコード装置部300では、映像データ受信部301が受信した映像データがバッファ部302に格納される。ソフトウェアデコード部303は、バッファ部302に格納された映像データを、映像再生装置部100のハードウェアデコード部103でデコード可能な形式にデコードして、デコード後の映像データをバッファ部302へ格納する。このデコード後の映像データは、映像データ送信部305によりネットワーク経由で映像再生装置部100へ返信される。
【0022】
映像再生装置部100では、映像データ受信部109が受信した映像データがバッファ部110に格納される。このバッファ部110に格納後の映像データを、ハードウェアデコード部103にて映像表示装置部200で表示できる形式にデコードして、最終的に映像表示装置部200に備えたフレームメモリ部201を介して描画部202で映像を表示する。
【0023】
以上のとおり、図1のネットワーク型データ再生装置によれば、従来の映像再生機能に加えて、映像再生装置部100から離れた場所にある外部デコード装置部300のソフトウェアデコード部303を利用することにより、映像再生装置部100からの操作のみで、当該映像再生装置部100が対応していないフォーマットの映像データをデコードして再生することができる。
【0024】
映像再生装置部100の制御部107は、外部デコード装置部300との接続を識別するプロトコルを有することが好ましい。外部デコード装置部300の制御部304についても同様である。これにより、所定の装置同士以外の第3の装置への映像データの漏洩を防止することが可能になる。例えば、映像再生装置部100の固有識別情報と外部デコード装置部300の固有識別情報とを利用すればよい。ここに、固有識別情報とは、機器のシリアル番号、MAC(Media Access Control)アドレス等である。両者の固有識別番号が1対1に対応していることを映像再生装置部100又は外部デコード装置部300のいずれかの制御部107,304で確認できたときに限り、外部デコード装置部300のソフトウェアデコード部303を利用することとする。これにより、映像再生装置部100と外部デコード装置部300との対応は1対1として第3の装置を交えることができないようになる。
【0025】
図1に示した接続表示部111を利用すれば、映像再生装置部100と外部デコード装置部300との接続をユーザが容易に確認できるようになる。外部デコード装置部300の制御部304は、映像再生装置部100との接続が完了したことを制御部107に通知する。映像再生装置部100に設けられた接続表示部111は、外部デコード装置部300に接続されていることを視認できるように表示するものであって、FL表示管、LED、LCD等のいずれでもよい。
【0026】
映像再生装置部100と外部デコード装置部300との間の映像データの不必要な送受信を防ぐためには、光ディスク101から読み出された映像データがソフトウェアデコード部303でデコード可能であることを映像再生装置部100の制御部107で確認できたときに限り、映像再生装置部100から外部デコード装置部300への映像データの送信を行うようにすればよい。そのためには、ソフトウェアデコード部303でデコード可能な映像フォーマットの一覧を外部デコード装置部300の制御部304にて作成し、これを映像再生装置部100へ通知するとよい。この一覧は、例えば、ソフトウェアデコード部303でデコード可能なデータ形式と、当該データ形式の識別データと、当該識別データを読み出せる光ディスク101の位置との対応テーブルである。なお、ソフトウェアデコード部303でデコード可能な映像フォーマットの一覧を映像再生装置部100が予め保有するようにしてもよい。
【0027】
あるいは、映像再生装置部100より受信した映像データについてソフトウェアデコード部303でのデコード対応可否を判別する機能を外部デコード装置部300の制御部304が持つようにしてもよい。ソフトウェアデコード部303でのデコード対応が不可能であれば、映像再生装置部100へエラーが返信される。
【0028】
映像再生装置部100の制御部107に送信リトライ制御機能を持たせることもできる。制御部107は、光ディスク101から読み出した映像データに関する情報をドライブ部102より得ておく。そして、外部デコード装置部300よりネットワーク経由で返信されたデコード後の映像データがバッファ部110に格納されたとき、送信前に得た映像データの情報と受信後の映像データの情報とを比較して、2つの映像データが一致すると判断された場合にはバッファ部110からハードウェアデコード部103へ映像データを送る。ただし、2つの映像データが一致しないと判断された場合には、ドライブ部102より読み出した光ディスク101の映像データを外部デコード装置部300へ送信する処理からリトライする。これにより、送受信によって映像データが誤ったり欠落したりしても、映像表示装置部200で表示する前に知ることができ、不完全な映像を表示することを防ぐことが可能となる。
【0029】
図1に示した著作権有無判別部106は、光ディスク101から読み出された映像データに著作権が存在するかどうかを判別する。著作権が存在する場合には、映像再生装置部100及び外部デコード装置部300の各々の映像データ送信部108,305は送信データに暗号化を施し、各々の映像データ受信部109,301は受信データを暗号解除する。これにより、映像再生装置部100と外部デコード装置部300との対応が1対1の場合のみのネットワーク経由でデコードが可能となり、第3の装置を交えた映像データの不正コピーを防止することができる。
【0030】
また、外部デコード装置部300の制御部304は、映像データを映像再生装置部100へ返送した後、バッファ部302に残ったデータ量をチェックして、データが一定量以上残っている場合には当該データをバッファ部302から消去する。これにより、著作権を持つ映像データが不正にコピーされるのを防ぐことが可能となる。
【0031】
図2は、本発明に係るネットワーク型データ再生装置の他の構成例を示している。図2のデータ再生装置は、映像再生装置部400と、映像表示装置部500と、外部デコード装置部600とで構成される。例えば、映像再生装置部400がDVDプレーヤであり、映像表示装置部500が液晶ディスプレイであり、外部デコード装置部600がパソコンである。映像再生装置部400と外部デコード装置部600とはネットワークを介して互いに接続される。
【0032】
映像再生装置部400は、光ディスク401の挿入を受けるドライブ部402と、ハードウェアデコード部403と、映像表示装置部500へのデータ出力を司る出力部404と、制御部407と、外部デコード装置部600からのデータ受信を司る映像データ受信部409と、バッファ部410と、鍵情報抽出部412とを備えている。
【0033】
映像表示装置部500は、映像再生装置部400からのデータを受け取るフレームメモリ部501と、描画部502とを備えている。
【0034】
外部デコード装置部600は、バッファ部602と、ソフトウェアデコード部603と、制御部604と、映像再生装置部400へのデータ送信を司る映像データ送信部605と、HDD部606とを備えている。映像再生装置部400の鍵情報抽出部412は、ドライブ部402が光ディスク401から読み出したデータの中から、HDD部606へのデータアクセスを許可されるための鍵情報(認証キー)を抽出するものである。
【0035】
図2の構成によれば、ハードウェアデコード部403でデコードできる映像データを映像表示装置部500に備えた描画部502に表示するためには、映像データの記録された光ディスク401をドライブ部402に挿入して、制御部407より映像再生の要求を受けたときに、ドライブ部402よりハードウェアデコード部403へ映像データを渡してデコードした後、映像表示装置部500のフレームメモリ部501を介して描画部502で映像を表示する。
【0036】
HDD部606内に蓄積されたデータに基づく映像を映像表示装置部500にて表示するためには、認証キーの記録された光ディスク401をドライブ部402に挿入する必要がある。映像再生装置部400の制御部407は、HDD部606から映像データを取得するための要求信号を、鍵情報抽出部412から得た認証キーとともに外部デコード装置部600の制御部604に宛てて送信する。
【0037】
外部デコード装置部600では、制御部604が認証キーを受信して、HDD部606へのアクセスを許可できると認識した場合に限り、HDD部606にある映像データを読み出して、そのデコードをソフトウェアデコード部603にて開始させる。このソフトウェアデコード部603によるデコード後の映像データは、バッファ部602に格納されたうえ、映像データ送信部605によりネットワーク経由で映像再生装置部400へ送信される。
【0038】
映像再生装置部400では、映像データ受信部409が受信した映像データがバッファ部410に格納される。そして、バッファ部410に格納後の映像データが、最終的に映像表示装置部500に備えたフレームメモリ部501を介して描画部502にて映像として表示される。
【0039】
以上のとおり、図2のネットワーク型データ再生装置によれば、認証キーを含んだ光ディスク401を持つユーザのみに制限して、映像再生装置部400からの制御により、外部デコード装置部600に内蔵されたHDD部606のデータに基づく映像を映像表示装置部500に表示させることが可能となる。
【0040】
なお、HDD部606に格納された映像データの視聴についてユーザ毎に異なる制限を持たせるためには、認証キーとデータアクセスを許可すべき映像データとの対応テーブルを制御部604が持つこととすればよい。つまり、映像再生装置部400から受信した認証キーに応じて、HDD部606へのデータアクセスの範囲を制限するのである。これにより、プライバシーの保護を実現したり、年齢が制限された映像を不適切なユーザが視聴できないようにしたりすることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
以上説明してきたとおり、本発明に係る第1の再生装置は複数の機器の各々の機能を最大限に生かしつつ操作性を向上させたネットワーク型データ再生装置であり、本発明に係る第2の再生装置はデータアクセス制限を達成できるネットワーク型データ再生装置であって、いずれもDVDプレーヤ等の、ディジタルデータを再生する全ての用途に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係るネットワーク型データ再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るネットワーク型データ再生装置の他の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0043】
100,400 映像再生装置部
101,401 光ディスク
102,402 ドライブ部
103,403 ハードウェアデコード部
104,404 出力部
105 映像判別部
106 著作権有無判別部
107,407 制御部
108 映像データ送信部
109,409 映像データ受信部
110,410 バッファ部
111 接続表示部
200,500 映像表示装置部
201,501 フレームメモリ部
202,502 描画部
300,600 外部デコード装置部
301 映像データ受信部
302,602 バッファ部
303,603 ソフトウェアデコード部
304,604 制御部
305,605 映像データ送信部
412 鍵情報抽出部
606 HDD部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体が有するエンコードされたデータを再生する再生装置であって、
前記記録媒体から読み出されたデータをデコードするデコード部と、
前記記録媒体から読み出されたデータを、前記デコード部にてデコード不可能なエンコード形式のデータをデコードすることが可能な外部装置へ送信する送信部と、
前記外部装置にてデコードされたデータを受信する受信部と、
前記デコード部にてデコードされたデータ又は前記受信部にて受信されたデータを出力する出力部と、
前記記録媒体から読み出されたデータが前記デコード部にてデコード不可能なエンコード形式のデータである場合には、前記送信部を介して当該データを前記外部装置へ送信し、かつ前記受信部を介して前記外部装置にてデコードされたデータを受信するように制御する制御部とを備えたことを特徴とする再生装置。
【請求項2】
前記外部装置にネットワーク経由で接続されることを特徴とする請求項1記載の再生装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記デコード部にてデコード不可能なエンコード形式のデータを前記外部装置にてデコードさせるための通知信号を前記外部装置へ送信することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記外部装置との接続を識別するプロトコルを有することを特徴とする請求項3記載の再生装置。
【請求項5】
前記制御部は、所定の装置以外の装置を前記外部装置としないように制御することを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項6】
前記プロトコルは、固有のシリアル番号を前記外部装置へ送信し、前記外部装置との接続が特定された1対1で対応しているかを前記外部装置に識別させる方式であることを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項7】
前記プロトコルは、固有のMACアドレスを前記外部装置へ送信し、前記外部装置との接続が特定された1対1で対応しているかを前記外部装置に識別させる方式であることを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項8】
前記プロトコルは、前記外部装置から送信される固有のシリアル番号を受信し、前記外部装置との接続が特定された1対1で対応しているかを識別する方式であることを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項9】
前記プロトコルは、前記外部装置から送信される固有のMACアドレスを受信し、前記外部装置との接続が特定された1対1で対応しているかを識別する方式であることを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項10】
前記外部装置に接続されていることを視認できるように表示する表示部を更に備えたことを特徴とする請求項4記載の再生装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記記録媒体から読み出されたデータのエンコード形式が前記外部装置にてデコード可能なエンコード形式であるかどうかを識別する機能を有することを特徴とする請求項3記載の再生装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記外部装置にてデコード可能なデータのエンコード形式を表す情報として、データ形式と、当該データ形式の識別データと、当該識別データを読み出せる前記記録媒体の位置との対応テーブルを有することを特徴とする請求項11記載の再生装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記外部装置にてデコード可能なデータのエンコード形式の情報を前記外部装置から受信するように制御することを特徴とする請求項11記載の再生装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記外部装置にてデコード可能なデータのエンコード形式の情報を予め保有することを特徴とする請求項11記載の再生装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記外部装置へ送信する前のデータと前記外部装置から受信したデータとを比較することで、前記外部装置へ送信してから前記外部装置から受信するまでにデータに欠落が生じてないかを検知する機能を有することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
【請求項16】
前記送信部は送信データを暗号化する機能を、前記受信部は受信データを暗号解除する機能をそれぞれ有することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
【請求項17】
エンコードされたデータを再生装置から受信してデコードするデコード装置であって、
前記再生装置から送信されたデータを受信する受信部と、
前記受信部を介して受信されたデータをデコードするデコード部と、
前記デコード部にてデコードされたデータを前記再生装置へ送信する送信部と、
前記再生装置からデコードを要求する通知信号を受信したとき、前記受信部を介して受信されたデータを前記デコード部にデコードさせ、かつ前記送信部を介して前記デコード部にてデコードされたデータを前記再生装置へ送信するように制御する制御部とを備えたことを特徴とするデコード装置。
【請求項18】
前記再生装置にネットワーク経由で接続されることを特徴とする請求項17記載のデコード装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記再生装置との接続を識別するプロトコルを有することを特徴とする請求項17記載のデコード装置。
【請求項20】
前記制御部は、所定の装置以外の装置を前記再生装置としないように制御することを特徴とする請求項19記載のデコード装置。
【請求項21】
前記プロトコルは、固有のシリアル番号を前記再生装置へ送信し、前記再生装置との接続が特定された1対1で対応しているかを前記再生装置に識別させる方式であることを特徴とする請求項19記載のデコード装置。
【請求項22】
前記プロトコルは、固有のMACアドレスを前記再生装置へ送信し、前記再生装置との接続が特定された1対1で対応しているかを前記再生装置に識別させる方式であることを特徴とする請求項19記載のデコード装置。
【請求項23】
前記プロトコルは、前記再生装置から送信される固有のシリアル番号を受信し、前記再生装置との接続が特定された1対1で対応しているかを識別する方式であることを特徴とする請求項19記載のデコード装置。
【請求項24】
前記プロトコルは、前記再生装置から送信される固有のMACアドレスを受信し、前記再生装置との接続が特定された1対1で対応しているかを識別する方式であることを特徴とする請求項19記載のデコード装置。
【請求項25】
前記制御部は、前記再生装置との接続が完了したことを前記再生装置に通知することを特徴とする請求項19記載のデコード装置。
【請求項26】
前記制御部は、前記デコード部にてデコード可能なデータのエンコード形式を表す情報を前記再生装置に通知することを特徴とする請求項17記載のデコード装置。
【請求項27】
前記制御部は、前記デコード部にてデコード可能なデータのエンコード形式を表す情報として、データ形式と、当該データ形式の識別データと、当該識別データを読み出せる前記再生装置に挿入された記録媒体の位置との対応テーブルを有することを特徴とする請求項17記載のデコード装置。
【請求項28】
前記制御部は、前記再生装置から受信したデータが前記デコード部にてデコード可能か否かを判別する機能を備えたことを特徴とする請求項17記載のデコード装置。
【請求項29】
前記受信部は受信データを暗号解除する機能を、前記送信部は送信データを暗号化する機能をそれぞれ有することを特徴とする請求項17記載のデコード装置。
【請求項30】
前記制御部は、前記受信部にて受信したデータのデコード結果を前記再生装置へ送信したとき、前記受信したデータを消去することを特徴とする請求項17記載のデコード装置。
【請求項31】
内部記憶手段を備えた外部装置に接続された再生装置であって、
記録媒体からデータを読み出すドライブ部と、
前記ドライブ部が読み出したデータから、前記内部記憶手段へのデータアクセスを許可されるための鍵情報を抽出する鍵情報抽出部と、
前記外部装置の内部記憶手段からデータを取得するための要求信号を前記鍵情報とともに前記外部装置へ送信する制御部と、
前記内部記憶手段から読み出されたデータを前記外部装置から受信する受信部とを備えたことを特徴とする再生装置。
【請求項32】
外部に再生装置が接続されるデータ装置であって、
内部に接続された記録媒体と、
前記再生装置から前記記録媒体内のデータを取得するための要求信号と鍵情報とを受信して、前記鍵情報が前記記録媒体へのデータアクセスの権限を有するものであれば前記再生装置が要求するデータを前記記録媒体から読み出すように制御する制御部と、
前記読み出したデータを前記再生装置へ送信する送信部とを備えたことを特徴とするデータ装置。
【請求項33】
前記制御部は、鍵情報とデータアクセスを許可すべきデータとの対応テーブルを持ち、前記再生装置から受信した鍵情報に応じて前記記録媒体へのデータアクセスの範囲を、前記対応テーブルに従って制限することを特徴とする請求項32記載のデータ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2006−33376(P2006−33376A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−208825(P2004−208825)
【出願日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】