説明

ネットワーク機器

【課題】ネットワーク機器において、設定データを入力する際の手間を軽減させる。
【解決手段】「2」キーが押下されると(S1)、制御用マイコンは、第1入力フォーマ
ットF1に入力されていたデータを消去し、「2」を入力させる。さらに、「5」キーが
押下されると(S2)、第1入力フォーマットF1に「5」を追加入力させる。次に、右
キーが押下されると(S3)、制御用マイコンは、入力カーソルCを第2入力フォーマッ
トF2に移動させ、第2入力フォーマットF2を全選択状態にさせる。そして、「2」キ
ーが押下されると(S4)、制御用マイコンは、第2入力フォーマットF2に「2」を入
力させ、「5」キーが押下されると(S5)、第2入力フォーマットF2に「5」を追加
入力させる。そして、「1」キーが押下されると(S6)、第2入力フォーマットF2に
3桁までデータ入力されたので、第3入力フォーマットF3に入力カーソルCを移動させ
る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク機器に関し、特に設定データの入力技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ホームネットワークに接続可能なネットワークテレビ等のネットワーク機器が増
えている。ホームネットワークに接続された機器にはユニークに割り振られた識別番号で
あるIPアドレスやサブネットマスク等のデータを設定する必要がある。そのため、ユー
ザがリモコン等を操作することにより、ネットワーク機器にIPアドレス等のデータを設
定することがある。しかし、ユーザにとってリモコン等を操作することにより設定データ
を入力する作業は煩雑である。
【0003】
上記問題に対して、特許文献1には、リモコンに配置されている所定のキーを押下する
ことにより、入力モードを複数の入力モードのうちの1つに切り替え、切り替えられた入
力モードに応じて、予め用意されている入力フォーマットを自動的にディスプレイに表示
することができるデータ入力装置が開示されている。しかし、このデータ入力装置では、
数字等の入力先を示す入力カーソルが位置する入力フォーマットに入力が終了したときに
、自動的に他の入力フォーマットにこのカーソルが移動しないため、上記問題を解決でき
ない。
【0004】
また、特許文献2には、複数のキーを有するリモコンを備え、これらのキーを所定数の
グループに分類し、特定のデータ入力状態において、特定のグループのキーのみを有効と
し、それ以外のキーを無効とすることでユーザがデータ入力を簡易に行うことができるデ
ータ入力装置が開示されている。しかし、このデータ入力装置では、データ入力状態を変
更する際に、ユーザが変更キーを押下した後に決定キーを押下しなければならず、操作が
煩雑となり、上記問題を解決できない。
【特許文献1】特開2005−135334号公報
【特許文献2】特開平8−211989号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ユーザがホームネットワー
クに接続するために必要な設定データを入力する際の手間を軽減させることができるネッ
トワーク機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、ホームネットワークに接続するためのネ
ットワークインタフェースと、各種メッセージを表示するための表示手段と、ユーザによ
って操作され、装置各部に指示を与えるための操作手段と、IPアドレス、サブネットマ
スク、デフォルトゲートウェイ、及びDNS(Domain Name System)
サーバ等の、ネットワーク機器を前記ホームネットワークに接続するために必要な設定デ
ータを記憶する記憶手段と、装置各部を制御するための制御手段とを備え、前記操作手段
は、「0」乃至「9」の10個の数字に対応する各数字キーと、上下左右に押下可能な十
字キーと、決定キーと、戻るキーとを有し、前記制御手段は、ユーザが前記操作手段を用
いてIPアドレス等の4つの入力グループから構成されるデータを入力する際に、4つの
入力グループに対応する第1乃至第4入力フォーマットと、これらの入力フォーマットに
入力される数字の入力先を示す入力カーソルとが前記表示手段に表示されるように制御し
、前記第1乃至第4入力フォーマットは、いずれも入力可能な桁数が最大3桁であり、前
記第1乃至第4入力フォーマットの表示状態は、これらの入力フォーマットのうちのいず
れかの入力フォーマットに入力された数字を全て選択した状態である全選択状態と、これ
らの入力フォーマットのうちのいずれかの入力フォーマットに前記入力カーソルが位置し
ている状態である入力可能状態とを有するネットワーク機器において、前記制御手段は、
前記第1乃至第4入力フォーマットのうちのある入力フォーマットの表示状態が全選択状
態のときに、前記十字キーの左キーが押下されると、前記入力カーソルが最も左側の前記
第1入力フォーマットに位置するとき以外は、該入力カーソルを前記ある入力フォーマッ
トの1つ左側の入力フォーマットに移動させ、前記第1乃至第4入力フォーマットのうち
のある入力フォーマットの表示状態が全選択状態のときに、前記十字キーの右キーが押下
されると、前記入力カーソルが最も右側の前記第4入力フォーマットに位置するとき以外
は、該入力カーソルを前記ある入力フォーマットの1つ右側の入力フォーマットに移動さ
せ、前記第1乃至第4入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソ
ルが位置し、前記数字キーが押下されて前記ある入力フォーマットに最大入力桁数までデ
ータが入力されたとき、該入力カーソルが前記第4入力フォーマットに位置するとき以外
は、該ある入力フォーマットの1つ右側の入力フォーマットに自動的に該入力カーソルを
移動させ、前記第1乃至第4入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力
カーソルが位置するときに、前記十字キーの左キーが押下されると、前記ある入力フォー
マットに入力されているデータを前記全選択状態とし、前記第1乃至第4入力フォーマッ
トのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソルが位置するときに、前記十字キーの
右キーが押下されると、該入力カーソルが前記第4入力フォーマットに位置するとき以外
は、前記ある入力フォーマットへの入力を終了させると共に、該ある入力フォーマットの
1つ右側の入力フォーマットに自動的に該入力カーソルを移動させるものである。
【0007】
請求項2の発明は、ホームネットワークに接続するためのネットワークインタフェース
と、各種メッセージを表示するための表示手段と、ユーザによって操作され、装置各部に
指示を与えるための操作手段と、ホームネットワーク上の識別情報のデータを記憶する記
憶手段と、装置各部を制御するための制御手段とを備え、前記操作手段は、「0」乃至「
9」の10個の数字に対応する各数字キーと、左右に押下可能な左右キーとを有し、前記
制御手段は、複数の入力フォーマットと、これらの入力フォーマットに入力される数字の
入力先を示す入力カーソルとが前記表示手段に表示されるように制御し、前記入力フォー
マットは、任意の桁数まで入力可能であり、前記入力フォーマットの表示状態は、前記複
数の入力フォーマットのうちのいずれかの入力フォーマットに入力された数字を全て選択
した状態である全選択状態と、該複数の入力フォーマットのうちのいずれかの入力フォー
マットに前記入力カーソルが位置している状態である入力可能状態とを有するネットワー
ク機器において、前記制御手段は、前記複数の入力フォーマットのうちのある入力フォー
マットの表示状態が全選択状態のときに、前記左右キーの左キーが押下されると、該入力
カーソルを前の入力フォーマットに移動させ、前記複数の入力フォーマットのうちのある
入力フォーマットの表示状態が全選択状態のときに、前記左右キーの右キーが押下される
と、該入力カーソルを次の入力フォーマットに移動させ、前記複数の入力フォーマットの
うちのある入力フォーマットに前記入力カーソルが位置し、前記数字キーが押下されて前
記ある入力フォーマットに最大入力桁数までデータが入力されたとき、次の入力フォーマ
ットに自動的に該入力カーソルを移動させ、前記複数の入力フォーマットのうちのある入
力フォーマットに前記入力カーソルが位置するときに、前記左右キーの左キーが押下され
ると、該ある入力フォーマットに入力されているデータを前記全選択状態とし、前記複数
の入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソルが位置するときに
、前記十字キーの右キーが押下されると、該ある入力フォーマットへの入力を終了させる
と共に、次の入力フォーマットに自動的に該入力カーソルを移動させるものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載のネットワーク機器において、前記制御手段は、4
つの入力グループに対応する第1乃至第4入力フォーマットが前記表示手段に表示される
ように制御し、前記第1乃至第4入力フォーマットは、いずれも入力可能な桁数が最大3
桁であるものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、ある入力フォーマットの表示状態が全選択状態のときに、左
キーが押下されると、入力カーソルが最も左側の第1入力フォーマットに位置するとき以
外は、入力カーソルをある入力フォーマットの1つ左側の入力フォーマットに移動させ、
ある入力フォーマットの表示状態が全選択状態のときに、右キーが押下されると、入力カ
ーソルが最も右側の第4入力フォーマットに位置するとき以外は、入力カーソルをある入
力フォーマットの1つ右側の入力フォーマットに移動させことができる。また、ある入力
フォーマットに入力カーソルが位置し、数字キーが押下されて、ある入力フォーマットに
最大入力桁数までデータが入力されたとき、入力カーソルが第4入力フォーマットに位置
するとき以外は、ある入力フォーマットの1つ右側の入力フォーマットに自動的に該入力
カーソルを移動させることができる。
【0010】
また、ある入力フォーマットに入力カーソルが位置するときに、左キーが押下されると
、ある入力フォーマットに入力されているデータを全選択状態とすることができる。また
、ある入力フォーマットに入力カーソルが位置するときに、右キーが押下されると、入力
カーソルが第4入力フォーマットに位置するとき以外は、ある入力フォーマットへの入力
を終了させると共に、ある入力フォーマットの1つ右側の入力フォーマットに自動的に入
力カーソルを移動させることができる。そのため、ユーザが、IPアドレス等のネットワ
ーク機器をホームネットワークに接続するために必要な設定データを入力する際に、操作
手段を操作する回数を軽減させることができるので、ユーザが設定データを入力する手間
を軽減させることができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、ある入力フォーマットの表示状態が全選択状態のときに、左
キーが押下されると、入力カーソルを前の入力フォーマットに移動させ、ある入力フォー
マットの表示状態が全選択状態のときに、右キーが押下されると、入力カーソルを次の入
力フォーマットに移動させることができる。また、ある入力フォーマットに入力カーソル
が位置し、数字キーが押下されて、ある入力フォーマットに最大入力桁数までデータが入
力されたとき、次の入力フォーマットに自動的に入力カーソルを移動させることができる

【0012】
また、ある入力フォーマットに入力カーソルが位置するときに、左キーが押下されると
、ある入力フォーマットに入力されているデータを全選択状態とすることができる。また
、ある入力フォーマットに入力カーソルが位置するときに、右キーが押下されると、ある
入力フォーマットへの入力を終了させると共に、次の入力フォーマットに自動的に入力カ
ーソルを移動させることができる。そのため、ユーザが、IPアドレス等のネットワーク
機器をホームネットワークに接続するために必要な設定データを入力する際に、操作手段
を操作する回数を軽減させることができるので、ユーザが設定データを入力する手間を軽
減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係るネットワーク機器について、図1及び図2を参照して
説明する。以下の実施形態では、本発明に係るネットワーク機器がネットワークテレビで
ある場合について説明する。図1は、ネットワークテレビ2と動画等のコンテンツが保存
されているネットワークサーバ3とがネットワークケーブル4を介して接続されているホ
ームネットワーク1を示し、図2は、ネットワークテレビ2の内部構造を示す。このホー
ムネットワーク1では、ネットワークテレビ2は、制御コマンド等のデータをネットワー
クサーバ3に送信し、ネットワークサーバ3は、制御コマンドや動画や音声等のコンテン
ツデータ(以下、コンテンツ)をネットワークテレビ2に送信する。制御コマンドには、
このコマンドの送信元及び送信先を示すIPアドレス等の、ホームネットワーク1に接続
されたネットワーク機器に対してユニークに割り振られた識別番号が含まれている。
【0014】
ネットワークサーバ3は、ネットワークケーブル4が接続されるネットワークインタフ
ェース(図示せず)と、コンテンツが記憶されたHDD(Hard Disk Driv
e)31と、ネットワークサーバ3の各部を制御する制御部(図示せず)と、各種ネット
ワーク識別情報等が記憶されたメモリ(図示せず)とを備える。ネットワークサーバ3は
、ネットワークテレビ2等のネットワーク機器から送信された制御コマンド等を受信し、
受信した制御コマンドにより指示されたコンテンツを、この制御コマンドに基づいてネッ
トワークケーブル4を介してホームネットワーク1上のネットワーク機器に送信する。
【0015】
ネットワークテレビ2は、図2に示すように、ネットワークケーブル4が接続され、ネ
ットワークサーバ3に対して制御コマンドの送信、及びコンテンツの受信を行うためのネ
ットワークインタフェース23と、ユーザによって操作され、装置各部に指示を与えるた
めのリモコン5(操作手段)と、受信したコンテンツの再生や装置各部の制御を行う制御
用マイコン(制御手段)26と、制御用マイコン26の動作プログラムやホームネットワ
ーク1上の識別番号等を記憶するメモリ24とを備える。
【0016】
また、ネットワークテレビ2は、リモコン5から送信された信号を受光し、制御用マイ
コン26へ出力するリモコン信号受信部25と、ネットワークインタフェース23により
受信した動画や画像等のコンテンツや各種メッセージを表示するためのディスプレイ(表
示手段)21と、制御用マイコン26から出力された音声信号に基づく音声を出力するス
ピーカ22とをさらに備える。
【0017】
メモリ24は、ホームネットワーク1に接続された機器にユニークに割り振られた識別
番号であるIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及びDNS(D
omain Name System)サーバ等の設定データを記憶している。これらの
設定データは、ネットワークテレビ2をホームネットワーク1に接続するために必要なデ
ータであり、ユーザがリモコン5の各キーを操作することにより入力する。
【0018】
次に、リモコン5の構成について、図3を参照して説明する。図3は、リモコン5の上
面を示す。リモコン5は、「0」乃至「9」の10個の数字に対応する「0」〜「9」ま
での数字キー50〜59と、上下左右に押下可能な十字キー70と、決定キー61と、戻
るキー62と、コンテンツ再生時などにスピーカ22から出力する音量値を調節する音量
キー63とを備える。十字キー70は、上キー73と、下キー74と、左キー71と、右
キー72とから構成される。
【0019】
次に、識別情報の入力時の制御用マイコン26の処理について、図4を参照して説明す
る。図4は、ディスプレイ21に表示された識別情報の入力フォーマットF1〜F4を示
す。IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及びDNS等の識別情
報は、4つの入力グループから構成され、各入力グループは入力可能な桁数が最大3桁で
ある。ユーザがこれらの識別情報の入力操作を行うときに、制御用マイコン26は、4つ
の入力グループに対応する第1入力フォーマットF1乃至第4入力フォーマットF4と、
これらの入力フォーマットF1〜F4に入力される数字の入力先を示す入力カーソルCと
をディスプレイ21に表示する。入力フォーマットF1〜F4の表示状態は、第1入力フ
ォーマットF1乃至第4入力フォーマットF4のうちのいずれかの入力フォーマットに入
力された数字を全て選択した状態である全選択状態と、第1入力フォーマットF1乃至第
4入力フォーマットF4のうちのいずれかの入力フォーマットに入力カーソルCが位置し
ている状態である入力可能状態とを有する。
【0020】
制御用マイコン26は、第1入力フォーマットF1乃至第4入力フォーマットF4のう
ちのある入力フォーマットの表示状態が全選択状態のときに、左キー71が押下されると
、入力カーソルCが最も左側の第1入力フォーマットF1に位置するとき以外は、入力カ
ーソルCをある入力フォーマットの1つ左側の入力フォーマットに移動させる。
【0021】
制御用マイコン26は、第1入力フォーマットF1乃至第4入力フォーマットF4のう
ちのある入力フォーマットの表示状態が全選択状態のときに、右キー72が押下されると
、入力カーソルCが最も右側の第4入力フォーマットF4に位置するとき以外は、入力カ
ーソルCをある入力フォーマットの1つ右側の入力フォーマットに移動させる。
【0022】
制御用マイコン26は、第1入力フォーマットF1乃至第4入力フォーマットF4のう
ちのある入力フォーマットに入力カーソルCが位置し、数字キー50〜59が押下されて
ある入力フォーマットに3桁までデータが入力されたときは、入力カーソルCが第4入力
フォーマットF4に位置するとき以外は、上記ある入力フォーマットの1つ右側の入力フ
ォーマットに自動的に入力カーソルCを移動させる。
【0023】
制御用マイコン26は、第1入力フォーマットF1乃至第4入力フォーマットF4のう
ちのある入力フォーマットに入力カーソルCが位置するときに、左キー71が押下される
と、ある入力フォーマットに入力されているデータを全選択状態とする。
【0024】
制御用マイコン26は、第1入力フォーマットF1乃至第4入力フォーマットF4のう
ちのある入力フォーマットに入力カーソルCが位置するときに、右キー72が押下される
と、入力カーソルCが第4入力フォーマットF4に位置するとき以外は、ある入力フォー
マットへの入力を終了させると共に、ある入力フォーマットの1つ右側の入力フォーマッ
トに自動的に入力カーソルCを移動させる。
【0025】
次に、上記識別情報のうちのIPアドレスを入力する際の制御用マイコン26の処理に
ついて、図5を参照して説明する。図5は、IPアドレスの入力操作手順を示す。IPア
ドレスは、4つの入力グループから構成され、各入力グループは入力可能な桁数が最大3
桁である。ここでは、ネットワークテレビ2に「10.192.31.158」の値がI
Pアドレスとして予め設定されているものとする。
【0026】
ユーザがIPアドレスの入力操作を行うとき、制御用マイコン26は、4つの入力グル
ープに対応する第1入力フォーマットF1乃至第4入力フォーマットF4と、これらの入
力フォーマットF1〜F4に入力される数字の入力先を示す入力カーソルCとをディスプ
レイ21に表示する。入力フォーマットの表示状態は、第1入力フォーマットF1乃至第
4入力フォーマットF4のうちのいずれかの入力フォーマットF1〜F4に入力された数
字を全て選択した状態である全選択状態と、第1入力フォーマットF1乃至第4入力フォ
ーマットF4のうちのいずれかの入力フォーマットに入力カーソルCが位置している状態
である入力可能状態とを有する。
【0027】
まず、第1入力フォーマットF1の表示状態が全選択状態のとき、「2」キー52が押
下されると(S1)、制御用マイコン26は、第1入力フォーマットF1に入力されてい
たデータを消去し、「2」を入力させる。さらに、「5」キー55が押下されると(S2
)、第1入力フォーマットF1に「5」を追加入力させる。次に、右キー72が押下され
ると(S3)、制御用マイコン26は、第1入力フォーマットF1への入力を終了させる
と共に、入力カーソルCを第2入力フォーマットF2に移動させ、第2入力フォーマット
F2を全選択状態にさせる。
【0028】
そして、「2」キー52が押下されると(S4)、制御用マイコン26は、第2入力フ
ォーマットF2に「2」を入力させ、「5」キー52が押下されると(S5)、第2入力
フォーマットF2に「5」を追加入力させる。そして、「1」キー52が押下されると(
S6)、制御用マイコン26は、第2入力フォーマットF2に「1」を追加入力させると
共に、第2入力フォーマットF2に3桁までデータ入力されたので、第3入力フォーマッ
トF3に入力カーソルCを自動的に移動させる。
【0029】
次に、IPアドレスを入力する際の制御用マイコン26の処理の別の例について、図6
を参照して説明する。図6は、IPアドレスの入力操作手順を示す。ここでは、ネットワ
ークテレビ2に「25.25.31.158」の値がIPアドレスとして予め設定されて
いるものとする。また、入力カーソルCは、第2入力フォーマットF2に位置しているも
のとする。
【0030】
まず、左キー71が押下されると(S11)、制御用マイコン26は、第2入力フォー
マットF2に入力されているデータを全選択状態にする。そして、第2入力フォーマット
F2が全選択状態のままで、左キー71が押下されると(S12)、制御用マイコン26
は、入力カーソルCを第1入力フォーマットF1に移動させる。
【0031】
上記のように、本発明の一実施形態に係るネットワークテレビ2によれば、ある入力フ
ォーマットF2〜F4の表示状態が全選択状態のときに、左キー71が押下されると、入
力カーソルCを前の入力フォーマットに移動させ、ある入力フォーマットF1〜F3の表
示状態が全選択状態のときに、右キー72が押下されると、入力カーソルCを次の入力フ
ォーマットに移動させることができる。また、ある入力フォーマットF1〜F3に入力カ
ーソルCが位置し、数字キー50〜59が押下されて、ある入力フォーマットに3桁まで
データが入力されたとき、次の入力フォーマットに自動的に入力カーソルCを移動させる
ことができる。
【0032】
また、ある入力フォーマットF2〜F4に入力カーソルCが位置するときに、左キー7
1が押下されると、ある入力フォーマットに入力されているデータを全選択状態とするこ
とができる。また、ある入力フォーマットF1〜F3に入力カーソルCが位置するときに
、右キーが押下されると、ある入力フォーマットへの入力を終了させると共に、次の入力
フォーマットに自動的に入力カーソルCを移動させる。そのため、ユーザが、IPアドレ
ス等のネットワーク機器(ネットワークテレビ2)をホームネットワーク1に接続するた
めに必要な設定データを入力する際に、リモコン5を操作する回数を軽減させることがで
きるので、ユーザが設定データを入力する手間を軽減させることができる。
【0033】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更し
ない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施例では、ホームネットワーク1に
接続されたネットワーク機器がネットワークテレビ2である場合を示したが、これに限ら
れず、例えば、ホームネットワーク1に接続可能なパソコンやネットワークプレーヤなど
であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワークテレビと、ネットワークサーバを含むホームネットワークを示す図。
【図2】上記ネットワークテレビの内部構成を示すブロック図。
【図3】上記ネットワークテレビのリモコンの上面を示す図。
【図4】上記ネットワークテレビにおける識別情報の入力フォーマットを説明する図。
【図5】上記ネットワークテレビにおけるIPアドレスの操作を説明する図。
【図6】上記ネットワークテレビにおけるIPアドレスの操作を説明する図。
【符号の説明】
【0035】
1 ホームネットワーク
2 ネットワークテレビ(ネットワーク機器)
5 リモコン(操作手段)
21 ディスプレイ(表示手段)
23 ネットワークインタフェース
24 メモリ(記憶手段)
26 制御用マイコン(制御手段)
50 0キー(数字キー)
51 1キー(数字キー)
52 2キー(数字キー)
53 3キー(数字キー)
54 4キー(数字キー)
55 5キー(数字キー)
56 6キー(数字キー)
57 7キー(数字キー)
58 8キー(数字キー)
59 9キー(数字キー)
61 決定キー
62 戻るキー
71 左キー
72 右キー
C 入力カーソル
F1 第1入力フォーマット(入力フォーマット)
F2 第2入力フォーマット(入力フォーマット)
F3 第3入力フォーマット(入力フォーマット)
F4 第4入力フォーマット(入力フォーマット)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームネットワークに接続するためのネットワークインタフェースと、
各種メッセージを表示するための表示手段と、
ユーザによって操作され、装置各部に指示を与えるための操作手段と、
IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、及びDNS(Domai
n Name System)サーバ等の、ネットワーク機器を前記ホームネットワーク
に接続するために必要な設定データを記憶する記憶手段と、
装置各部を制御するための制御手段とを備え、
前記操作手段は、「0」乃至「9」の10個の数字に対応する各数字キーと、上下左右
に押下可能な十字キーと、決定キーと、戻るキーとを有し、
前記制御手段は、ユーザが前記操作手段を用いてIPアドレス等の4つの入力グループ
から構成されるデータを入力する際に、4つの入力グループに対応する第1乃至第4入力
フォーマットと、これらの入力フォーマットに入力される数字の入力先を示す入力カーソ
ルとが前記表示手段に表示されるように制御し、
前記第1乃至第4入力フォーマットは、いずれも入力可能な桁数が最大3桁であり、
前記第1乃至第4入力フォーマットの表示状態は、これらの入力フォーマットのうちの
いずれかの入力フォーマットに入力された数字を全て選択した状態である全選択状態と、
これらの入力フォーマットのうちのいずれかの入力フォーマットに前記入力カーソルが位
置している状態である入力可能状態とを有するネットワーク機器において、
前記制御手段は、
前記第1乃至第4入力フォーマットのうちのある入力フォーマットの表示状態が全選択
状態のときに、前記十字キーの左キーが押下されると、前記入力カーソルが最も左側の前
記第1入力フォーマットに位置するとき以外は、該入力カーソルを前記ある入力フォーマ
ットの1つ左側の入力フォーマットに移動させ、
前記第1乃至第4入力フォーマットのうちのある入力フォーマットの表示状態が全選択
状態のときに、前記十字キーの右キーが押下されると、前記入力カーソルが最も右側の前
記第4入力フォーマットに位置するとき以外は、該入力カーソルを前記ある入力フォーマ
ットの1つ右側の入力フォーマットに移動させ、
前記第1乃至第4入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソル
が位置し、前記数字キーが押下されて前記ある入力フォーマットに最大入力桁数までデー
タが入力されたとき、該入力カーソルが前記第4入力フォーマットに位置するとき以外は
、該ある入力フォーマットの1つ右側の入力フォーマットに自動的に該入力カーソルを移
動させ、
前記第1乃至第4入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソル
が位置するときに、前記十字キーの左キーが押下されると、前記ある入力フォーマットに
入力されているデータを前記全選択状態とし、
前記第1乃至第4入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソル
が位置するときに、前記十字キーの右キーが押下されると、該入力カーソルが前記第4入
力フォーマットに位置するとき以外は、前記ある入力フォーマットへの入力を終了させる
と共に、該ある入力フォーマットの1つ右側の入力フォーマットに自動的に該入力カーソ
ルを移動させることを特徴とするネットワーク機器。
【請求項2】
ホームネットワークに接続するためのネットワークインタフェースと、
各種メッセージを表示するための表示手段と、
ユーザによって操作され、装置各部に指示を与えるための操作手段と、
ホームネットワーク上の識別情報のデータを記憶する記憶手段と、
装置各部を制御するための制御手段とを備え、
前記操作手段は、「0」乃至「9」の10個の数字に対応する各数字キーと、左右に押
下可能な左右キーとを有し、
前記制御手段は、複数の入力フォーマットと、これらの入力フォーマットに入力される
数字の入力先を示す入力カーソルとが前記表示手段に表示されるように制御し、
前記入力フォーマットは、任意の桁数まで入力可能であり、
前記入力フォーマットの表示状態は、前記複数の入力フォーマットのうちのいずれかの
入力フォーマットに入力された数字を全て選択した状態である全選択状態と、該複数の入
力フォーマットのうちのいずれかの入力フォーマットに前記入力カーソルが位置している
状態である入力可能状態とを有するネットワーク機器において、
前記制御手段は、
前記複数の入力フォーマットのうちのある入力フォーマットの表示状態が全選択状態の
ときに、前記左右キーの左キーが押下されると、該入力カーソルを前の入力フォーマット
に移動させ、
前記複数の入力フォーマットのうちのある入力フォーマットの表示状態が全選択状態の
ときに、前記左右キーの右キーが押下されると、該入力カーソルを次の入力フォーマット
に移動させ、
前記複数の入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソルが位置
し、前記数字キーが押下されて前記ある入力フォーマットに最大入力桁数までデータが入
力されたとき、次の入力フォーマットに自動的に該入力カーソルを移動させ、
前記複数の入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソルが位置
するときに、前記左右キーの左キーが押下されると、該ある入力フォーマットに入力され
ているデータを前記全選択状態とし、
前記複数の入力フォーマットのうちのある入力フォーマットに前記入力カーソルが位置
するときに、前記十字キーの右キーが押下されると、該ある入力フォーマットへの入力を
終了させると共に、次の入力フォーマットに自動的に該入力カーソルを移動させることを
特徴とするネットワーク機器。
【請求項3】
前記制御手段は、4つの入力グループに対応する第1乃至第4入力フォーマットが前記
表示手段に表示されるように制御し、
前記第1乃至第4入力フォーマットは、いずれも入力可能な桁数が最大3桁であること
を特徴とする請求項2に記載のネットワーク機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−198079(P2008−198079A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−34881(P2007−34881)
【出願日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】