説明

ノズル及び水切り装置

【課題】気流を噴出する幅、噴出方向可変なスリットを有し、分解、洗浄容易で、缶、容器、野菜などの被処理物の外表面に付着した水、埃、ゴミなどを、加圧空気などの気流を吹き付け吹き飛ばし、除去する送風機の先端部に取り付けられる衛生的なノズルを提供する。
【解決手段】本発明は、上記課題を解決するために、付着物が付着した被処理物を移動させながら、気流により付着物を吹き飛ばす送風機の先端部に取り付けられるノズルであって、送風機の気流送風管と接続する接続管と、前記接続管に連設され、前記被処理物に向け気流が噴出する幅可変なスリットを設けた中空のノズル本体と、からなることを特徴とするノズルの構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶、容器、野菜などの被処理物の外表面に付着、溜まった水、埃、ゴミなどを、加圧空気などの気流を吹き付け吹き飛ばし、除去する送風機の先端部に取り付けられるノズルに関する。さらに、そのノズルを用いた水切り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
缶、容器、野菜など被処理物の洗浄後の水切り、ダンボール梱包前に、結露防止のため低温製品を温水に浸漬し、或いはシャワーリングした後の水切り、容器に溜まった埃、ゴミなどの除去するため加圧空気などを被処理物に吹き付け除去する装置に、種々のノズルが提案されている。
【0003】
例えば、缶底部の水切りに使用されている一般的なノズルとして、図13に記載のノズル21が一般に知られている。ノズル21は、複数の穴22aが穿設された方形のノズル本体22と、加圧空気送風管に接続し、他端が前記ノズル本体22内部に挿入され、加圧空気をノズル本体22内に放出する切れ目23aを設けた接続管23とからなる。
【0004】
このノズル21は、底部16aを上に、ベルトコンベアにより移動させられている缶16の上方に設置され、缶16の底部16aに向け送風機から送られた加圧空気を穴22aより噴出する。これにより、缶16の底部16aの水を吹き飛ばし、除去するというものである。
【0005】
また、特許文献1の缶底部の水切り装置がある。該缶底部の水切り装置は、 有底筒状の缶の底部を上方に向けた状態でこの缶を搬送する搬送機構と、この搬送機構の上方に、先端をこの搬送機構に向けて設置され、かつ、この搬送機構との間に、前記缶を通過させることのできる間隔をおいて設置されたエアノズルと、このエアノズルに圧縮空気を供給する配管とを備えていることを特徴とする(請求項1、図1)。
【特許文献1】特開平7−68231号公報
【0006】
また、容器の水切りに使用されているノズルとして、特許文献2に記載の容器洗浄乾燥装置の水切り乾燥装置が公開されている。該水切り乾燥装置は、搬送コンベア上の容器に対して洗浄ノズルから洗浄水を噴射し洗浄する容器洗浄工程と、容器洗浄工程通過後の容器に対してエアノズルからエアを噴き出し水切りを行なう水切り工程を備えた容器洗浄乾燥装置において、前記搬送コンベアの上方に配置され下向きにエアを吹き出す水切り工程のエアノズルのノズル本体を、搬送コンベアを横切ると共に被洗物となる容器の側縁に対して所定角度で斜め偏位させて配置したことを特徴とする。
【特許文献2】実開平5−67383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、一般的なノズル21、特許文献1のエアノズル3では、噴出孔が穴であることから加圧空気は放射状に噴射され、所定の箇所に円形に照射されるため、付着物の除去が十分でなく、特に側面などの付着物の除去は殆ど行うことができなかった。従って、バット、野菜などの水切りノズルとしては不向きであった。
【0008】
また、一般的なノズル21、特許文献2のノズル本体41は、樹脂、ステンレスなどの金属で、一体成型し、穴2a、エアノズル47を穿設したものであるため、ノズル本体の分解、清掃が困難、或いは全く行わないこともあり、衛生的ではなかった。従って、食品の水切り等ではとても問題であった。
【0009】
さらに、一般的なノズル21の穴22a、特許文献1のエアノズル3の孔、特許文献2のノズル本体41のエアノズル47の大きさ、或いは幅は、可変でなく被処理物の形状、大きさ等による風量、風向の調整ができなかった。
【0010】
そこで、本発明は、気流を噴出する幅、噴出方向可変なスリットを有し、分解、洗浄容易で、缶、容器、野菜などの被処理物の外表面に付着した水、埃、ゴミなどを、加圧空気などの気流を吹き付け吹き飛ばし、除去する送風機の先端部に取り付けられる衛生的なノズルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するために、付着物が付着した被処理物を移動させながら、気流により付着物を吹き飛ばす送風機の先端部に取り付けられるノズルであって、送風機の気流送風管25と接続する接続管と、前記接続管に連設され、前記被処理物に向け気流が噴出する幅可変なスリットを設けた中空のノズル本体と、からなることを特徴とするノズルの構成、前記ノズル本体が、前記スリットに向け狭まる吹き出し先端部を有することを特徴とする前記ノズルの構成とした。
【0012】
さらに、スリット幅の可変は、ノズル本体にスライド可能に取り付けられたスライド板のスライドにより行うことを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成、
前記スライド板に、長孔を穿設し、前記ノズル本体の前記長孔に対応する箇所にタップを穿設し、ネジをスライド板の長孔、タップに通し、ノズル本体にスライド板をネジで固定したことを特徴とする前記ノズルの構成とした。
【0013】
また、前記スライド板をスリットを挟み前後、2枚設けたことを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成、前記スリットが、被処理物の幅を超えた一体の溝であることを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成、前記ノズル本体が、断面略5角形であることを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成、前記ノズル本体が、断面略滴状であることを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成、前記接続管に回転可能に、ノズルを設置場所に固定する第1軸6を設けことを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成、前記第1軸6に回転可能に第2軸9を設けたことを特徴とする前記記載のノズルの構成、前記接続管の反対方向に突起14を設け、該突起14に回転可能に、ノズルを設置場所に固定する第1軸6又は第1軸6に加え、第1軸6に回転可能に第2軸9を設けたことを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成とした。
そして、上記何れかに記載のノズルと、前記ノズルをノズル設置場所に固定する固定手段33とからなるノズルであって、前記固定手段33が、ノズル本体32に固定されるネジ穴35aを穿設した基台35と、前記基台35に、ネジ33aにより回転可能に固定されるL字金具34と、前記基台35に接しない面から突出した支持棒36と、前記支持棒36及びノズル固定箇所に回転可能に固定される連結棒37と、からなることを特徴とするノズル31の構成、
前記固定箇所が、被処理物の載せるベルトコンベア15を囲むように設置された固定枠38であることを特徴とする前記記載ノズルの構成とした。
また、前記何れかに記載のノズル本体と、前記ノズル本体の左右側面に接続した左右接続管44、44と、前記左右接続管44、44に接続する左右接続手段43、42からなるノズルであって、前記左右接続手段43、42が、一端が前記接続管44、44に接続し、前記接続管44、44と対向する位置に着脱可能な蓋46、46を取り付け、他端が送風機の気流送風管25に接続するT字継手45、45とからなることを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成とした。
【0014】
加えて、ノズル本体の何れかにナット26a、26b、26cを固定し、ナットとノズル固定箇所を留具27aで連結することを特徴とする前記何れかに記載のノズル26の構成、ノズル本体に、スライド板を、ノズル本体から分離可能な板、例えば下前斜板29bを介して取り付けたことを特徴とする前記何れかに記載のノズルの構成、前記スライド板の固定が、前記分離可能な板に係止孔29cを穿設し、ネジ30により着脱可能に取り付けたことを特徴とする前記ノズル28の構成、及び前記何れかに記載のノズルを送風機の気流送風管25の先端部に取り付けたことを特徴とする水切り装置の構成とした。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以上の構成であるから以下の効果が得られる。気流を噴出するスリットの幅、方向が可変であるから、被処理対象の変更によっても、スリットの調節のみでも至適な風量、方向の調整ができる。
【0016】
また、広く開口したノズル本体の内部の隙間を覆い、ノズル本体にスライド可能に
スライド板を取り付け、スライドすることで、風量、方向を容易に変更でき、かつ分解可能であるので、清掃、メンテナンスが容易になる。ノズル本体の先端部にタップを穿設するので、ネジによるスライド板の脱着が容易で、かるノズル本体を軽量化することができる。
【0017】
さらに、スライド板を2枚使用することで、気流の風量、方向の可変幅がより広がり、さらに内部隙間をよい大きく開口させ、スライド板の着脱、ノズル内部の清掃がより簡便になる。
【0018】
スリットに向け先端部が狭まる構造、例えば、三角形、五角形、滴状であることにより、気流の圧損が低減され、効果的に気流を被処理物に吹き付けることができる。
【0019】
また、接続管に、回転可能な第1軸、さらに前記第1軸に回転可能な第2軸を取り付けることで、ノズル本体の設置向きを自在に変更することができ、取り付け箇所の幅が大幅に広がる。
【0020】
スリットが、流れてくる被処理物(単品のみでなく複数の場合もある)の幅を超えた一体の溝であるため、加圧気流がエアカーテンとなって、被処理物の付着物を効果的、かる高効率で除去することができる。従って、特に被処理物から水を除去する水切り装置のノズルに最適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、気流を噴出する幅、噴出方向可変なスリットを有し、分解、洗浄容易で、缶、容器、野菜などの被処理物の外表面に付着した水、埃、ゴミなどを、加圧空気などの気流を吹き付け吹き飛ばし、除去する送風機の先端部に取り付けられる衛生的なノズルを提供する目的を、付着物が付着した被処理物を移動させながら、気流により付着物を吹き飛ばす送風機の先端部に取り付けられるノズルであって、送風機の気流送風管25と接続する接続管3と、前記接続管3に連設され、気流を噴出する隙間2bがあり、前記隙間2bに向け狭まる吹き出し先端部1bを有し、前記先端部1bにネジ13を固定するタップ2aを隙間2bの左右に複数穿設した略5角形状中空のノズル本体2と、前記被処理物に向け気流の風量、風向を調節する幅可変なスリット1aを形成するよう、前記ノズル本体2に穿設したタップ2aに対応する位置に長孔11a、12a穿設し、ネジ13でノズル本体2の先端部1bにスライド可能に固定する2枚の前後スライド板11、12からなることを特徴とするノズル1の構成、
さらに、ノズル本体2の接続管3と反対方向に突起14を設け、接続管3及び突起14に回転可能にノズル1を所望の位置に固定する第1、第2支持具4、5を設けたことを特徴とするノズルの構成、
加えて、前記第1支持具4、第2支持具5が、接続管3、突起14にそれぞれ回転可能に、ノズル1を設置場所に固定する第1軸6又は第1軸6に加え、第1軸6に回転可能に第2軸9を設けたことを特徴とする前記ノズルの構成とすることで実現した。
【0022】
以下、添付図面に基づき、本発明であるノズルについて詳細に説明する。
【実施例1】
【0023】
図1〜図7は、本発明である第1のノズルの平面図、正面図、底面図、底面分解図、背面図、右側面図、左側面図である。図8は、図2のA−A線の断面図である。
【0024】
本発明であるノズル1は、付着物が付着した被処理物を移動させながら、気流により付着物を吹き飛ばす送風機の先端部に取り付けられるノズルであって、スリット1aに向け狭まる先端部1bを有し、ノズル本体2が断面5角形状で、かつ先端部1bに前後2枚のスライド板がスライド可能に取り付けられている。なお、第1のノズルは、本発明であるノズルの1例であり、本発明がこれに限定されるものではない。
【0025】
ノズル1は、接続管3と、ノズル本体2と、前後スライド板11、12と、ノズル1を所定の位置で固定する第1、第2支持具4、5とからなる。
【0026】
接続管3は、送風機の気流送風管と接続し、内部を加圧気流が通る。ノズル本体2は、前記接続管3に連設され、被処理物に向け気流が噴出する隙間2bを設けた中空の構造である。
【0027】
ノズル本体2は、上面板2c、上面板2cに接続する前面板2d及び背面板2e、左右に位置する左側面板2g及び右側面板2f、上面板2cの反対に位置し、前背面板2d、2eに連設され、スリット1aに向け狭まる先端部1bを構成する下前斜板2h、下後斜板2iからなる断面略5角形状である。ノズル本体は、それぞれ溶接し、或いは一枚の板から折曲げ成型してもよい。
【0028】
図4に示すように、下前後斜板2h、2iは連結されておらず、隙間2bが形成され、その隙間2bから、加圧気流が噴出する。隙間2bを設け、前後スライド板11、12を取り付け、スリット1aを形成することにより、噴出気流の風量、風向が調整でき、かつノズル本体2内部の清掃が、手、ブラシなどにより容易に行うことができる。
【0029】
下前後斜板2h、2iは、同形であっても、一方が断面方向に長く、他方が短くてもよい。長さを異なることで、噴出する気流の方向性などを調整することができる。ここでは、下前斜板2hが短く、下後斜板2iが長い。
【0030】
また、下前後斜板2h、2iには、図4に示すようにタップ2aが複数穿設されている。タップ2aにネジ13を固定し、前後スライド板11、12をスライド可能に固定する。これにより、前後スライド板11、12のスライド、ノズル本体2との着脱が容易である。
【0031】
左側面板2gは接続管3と接続し、加圧気流を通す穴が空けられている。また、右側面板2fには、円形の突起14が取り付けられている。突起14は、溶接により固定されていても、着脱可能にねじ込まれていてもよい。なお、突起14を着脱可能に右側面板2f取り付ける手法が、ノズル1を横方向に連結し使用場合後述するようにより簡便である。
【0032】
前スライド板11は、複数の長孔11aが、前記タップ2aに対応する位置に穿設され、ネジ13を前記長孔11aに通し、タップ2aに固定(図4一点矢印)し、ノズル本体2に前スライド板11をスライド可能に取り付ける。
【0033】
図4に示すように、長孔11aは、ネジ13の軸を通す幅、ノズル本体2の隙間2bを後スライド板12と共に完全に覆い、かつ隙間を全開放できるだけの長さを有することが望ましい。
【0034】
また、ネジ13と前スライド板11との間に長孔11aの幅より直径の大きいワッシャー13aを挟み、ネジ13の軸をワッシャー13aの穴に通すことで、長孔11aの幅、ネジ13の頭の直径の選択の自由度が増す。さらに、ネジ13の頭が長孔11aに引っかかることなく、スムーズに前スライド板11をスライドさせることができる。
【0035】
後スライド板12は、ここでは、前スライド板11と幅は異なるものの、その他の構造、機構は前スライド板11と同様である。前後スライド板11、12は、ネジ13でノズル本体2に長孔11a、12a固定され、所望のスリット1aの幅、風向を得る。幅(風量)、風向を調整する場合は、ネジ13を緩め、前後スライド板11、12をスライドさせ、またネジ13を締めることで、容易に行うことができる。
【0036】
前後スライド11、12を全開放、さらには分解取り外しすることで、隙間2bからノズル本体2内部を観察し、手、ブラシ等で清掃でき、さらも前後スライド板11、12とノズル本体との接触部も清掃が容易に行え、衛生的に使用することができる。
【0037】
ノズル本体2、前後スライド板11、12は、厚さ2mmのステンレス(SUS304)で、ノズル本体2にタップ2aを穿設し、前後スライド板11、12をスライド可能にネジで固定することで、強度を確保し、軽量化することができる。なお、これらの素材、その厚さは、ノズルの大きさ、使用場所、腐食性などを勘案し、適宜、アルミ、合金などの金属、樹脂、メッキなどから選択することができる。
【0038】
第1支持具4は、接続管3に回転可能に取り付けた第1軸6と、第1軸6に連結具8で回転可能に固定された第2軸9からなる。第1軸6の接続管3への固定は、第1軸6の先端に輪状の固定リング7を設け、固定リング7を接続管3に嵌め、ネジ7aで固定する。
【0039】
第2支持具5は、右側面板2fに取り付けた突起14に回転可能に取り付けた第1軸6と、第1軸6に連結具8で回転可能に固定された第2軸9からなる。第1軸6の突起14への固定は、第1軸6の先端に輪状の固定リング10を設け、固定リング10を突起14に嵌め、ネジ10aで固定する。第1支持具4と、第2支持具5は、固定リング7、10の輪の径が異なるだけである。図4にあるように、それぞれ、ノズル本体2から分解、取り外しができる。
【0040】
連結具8としては、各図にあるようにダブルクランプ継手などが挙げられる。ただし、これに限定されるものではない。ダブルクランプ継手である連結具8は、第1の輪に第1軸6を通し、ネジ8aで固定する。第2の輪に第2軸9を通し、ネジ8bで固定する。
【0041】
これにより、第1軸6は、接続管3又は突起14に固定され、第2軸9は第1軸6に固定される。また、ネジ7a、10aを緩めることで、第1支持具4、第2支持具5は、接続管3、突起14を中心に360°回転可能になる。さらに、連結具8のネジ8bを緩めることで、第2軸9は第1軸6を中心に360°回転可能になる。従って、第1軸6、第9軸からなる第1、第2支持具4、5を採用することで、ノズル1を固定する場所を自由に選択することができる。
【0042】
また、図2に示すように、第2軸9の先端に、ボルト穴9aを穿設し、ボルト9b、さらにはワッシャー9cを挟み嵌めることで、第2軸9の固定は、ノズル1の設置場所の機器に穴を穿設し、ボルト9bにより容易に行うことができる。
【0043】
図9は、本発明である第1のノズルの使用時の断面図である。缶16の底部16aに溜まった水、側面に付着した水16bの水切りを行っているときの様子であり、図2のA−A線に対応した断面図である。
【0044】
缶16は、梱包前に結露防止のため、温水で温められ後、底部16aを上に、ベルトコンベア15のベルト15bに載せられ、ノズル1の下方を流れてくる。ノズル1は、図1〜図7同様に第1支持具4(図示せず)、第2支持具5の第1軸6、第2軸9及び連結具8を用い、第2軸9の先端のワッシャー9c及びボルト9bで、ベルトコンベア15を構成するガイド15a(支え)に、ノズル1のスリット1aが被処理物である缶16の流れに対して直交するよう連結固定される。
【0045】
なお、第1軸6、第2軸9は、回転可能(図中一点鎖線矢印)であるので、第2軸9の固定箇所をずらし、或いはガイド15aへ連結せず、壁等に固定することで、スリット1aを被処理物の流れに対して直交させるだけでなく、斜めに設置させること、さらに左右ノズル1の高さを換えて設置することもできる。また、側面に位置させることも、第2軸9の固定場所を適時変更することで可能である。
【0046】
さらに、ノズル本体2は、固定リング7、10のネジ7a、10aを緩め、接続管3及び突起14を中心に回転(図中一点曲鎖線両矢印)させることで、ノズル1から垂下方向のみでなく、斜めに送風機からの加圧気流(矢印)をスリット1aから噴出させることができる。図9においては、缶16が流れてくる方向にスリット1aが傾けられている。
【0047】
また、スリット1aは、前後スライド板11、12をスライド(図中両矢印)させ、幅を調整している。ここでは缶16が流れてくる方向の前スライド板11がより開口している。これにより、従来に比べ、効果的かつ衛星的に被処理物の水切りが可能になる。
【0048】
図10は、本発明である第1のノズルの他の使用方法の正面一部断面図である。ノズル1、1をベルトコンベア15に載せられた缶16の上下に設置し、上下両方向から加圧気流を被処理物に噴射する方法について説明する。
【0049】
一般に、被処理物の水切りは、吹き飛ばされた水が周囲に飛散しないよう、囲い24の中で行われる。送風機(図示せず)に接続する気流送風管25に接続管3を介して接続したノズル1、1は、第1支持具4、第2支持具5を介して、囲い24内部の左右上下の任意の場所、或いはベルトコンベア15のガイド15aにボルト9bで固定することができる。または、シリンダーにより上下する昇降装置に連結し、ノズル1を上下させてもよい。
【0050】
このように、被処理物の上下から気流を被処理物に噴射することで、より効果的に水切りをすることができる。また、スリット1aは、複数の缶16の横方向を超えた一体の溝であるので、被処理物はエアカーテン25aを通過することになる。従って、缶16の底部16aのみならず、側面、ここではさらに缶16上部の水16bを吹き飛ばすことができる。
【0051】
なお、上下方向から、被処理物に気流を吹き付けるため、ベルト15bは、ゴム性のシートではなく、網上のものを使用する必要がある。また、ノズル1、1は、被処理物の上下のみならず、左右にも配置することができる。
【0052】
図11は、本発明である第1のノズルのその他の使用方法の正面一部断面図である。ノズル1、1をベルトコンベア15に載せられた缶16の上方に2つ直列に配置し、水切りをする方法について説明する。
【0053】
囲い24の左右から、送風機(図示せず)に接続する気流送風管25に接続管3を介して接続したノズル1、1をそれぞれ囲い24内部の、被処理物上方に挿入し、接続管3に第1支持具4、4を用いて、囲い24上面に固定する。また、ノズル1、1の他端は、突起14を左右ノズル1、1で共有し、1つの第2支持具5を突起14に通し、囲い24の上面に固定する。
【0054】
これにより、ノズル1より横幅の広いベルトコンベア15に、被処理物を流しても、エアカーテン25a幅を広げ、水切りが可能になり、ノズル1と別に横に長いノズルを作成しなくとも対応することができ、経済的である。なお、突起14を共有しない場合は、第2支持具5をノズル1、1にそれぞれ使用すればよい。
【実施例2】
【0055】
図12は、本発明である第2のノズルの断面図である。ノズル17は、接続管3と、ノズル本体18と、前後スライド板19、20と、ノズル17を所定の位置で固定する第1、第2支持具4、5とからなる。ノズル本体18以外は、実施例1と同様である。
【0056】
ノズル本体18は、加圧気流が噴出する隙間18bを形成した断面(図2のA−A線に対応した位置の断面)略滴状の筒体18cと、筒体18cの左側面板及び右側面板18dからなる。左側面板には、ノズル1同様接続管3が連設され、右側面板18dには突起14がある。
【0057】
筒体18cには、隙間18bを挟むように、スリット17aに向け狭まる先端部17bを形成する前後スライド板19、20が、実施例1同様、前後スライド板19、20に形成された長孔19a、20aと、長孔19a、20aに対応する位置に穿設された複数のタップ18aを、ネジ13で固定し、前後スライド板19、20がスライド可能(図中一点鎖線両矢印)に取り付けられている。
【0058】
前後スライド板19、20をスライドさせ、加圧気流の風量、風向を調節することができる。また、ノズル本体18を回転させ、風向の調節も可能である。さらに、前後スライド板19、20が分解でき、内部観察、清掃が容易であることは実施例1と同様である。加えて、ノズル17の設置方法、利用方法は、実施例1の図9〜11と同様である。
【実施例3】
【0059】
図14、図15は、本発明である第3のノズルの正面図、背面図である。ノズル26は、実施例1のノズル1、または右側面板2fから突起14を除き、ノズル本体2の上面板2c、前面板2d、背面板2eに、それぞれノズル26を固定するナット26a、26b、26cを固定、例えば溶接したものである。
【0060】
このようしてなるノズル26は、設置箇所周辺の壁などのノズル26を固定する固定先27に、ボルト、ネジ棒などの留具27aで固定することができる。上面、正面、背面の3方を留具27aで固定してもよいし、1方、2方の固定であってもよい。ノズル26の大きさ、重量、設置箇所などにより適宜選択して固定する。
【実施例4】
【0061】
図16、図17は、本発明である第3のノズルの正面図、正面分解図である。図18は、本発明である第3のノズルのB−B断面図である。
【0062】
ノズル28は、先端部28bに形成されるスリット28aの幅を固定しつつ、着脱し、かつ分解時のノズル本体29の開口部を最大に維持することができるノズルであって、実施例1のノズル1の下前斜板2hを分解式の下前斜板29bにしたものである。
【0063】
実施例1の前面板2dにタップ29dを形成し、前面板29aとした。前記タップ29dに分解式の下前斜板29bを下前斜板29bに穿設した係止孔29cを通し、ネジ30で固定する。これにより、実施例1同様断面略5角形状のノズル本体29を形成する。なお、前面板29aは、実施例1の下前斜板2hの一部を含んでも、含まなくてもよい。一部含むことにより、強度は増す。
【0064】
係止孔29cは、図17にあるように、ダルマ状の大径小径穴を形成し、大径はネジ30の頭の直径より大きく、小径はネジ30の軸の直径より大きく、ネジ30の頭より小さくする。これにより、一端設定したスリット28a幅を固定したまま、下前斜板29bを着脱することができる。分解、清掃ごとに改めてスリット28a幅を設定することがなく便利である。
【0065】
即ち、下前斜板29bが、前面板29aに係止孔29cの小径において、ネジ30を締め固定されている状態から、ネジ30を緩める、下前斜板29bをズラし、係止孔29cの大径穴より、下前斜板29bを外すものである。
【実施例5】
【0066】
図19〜図26は、本発明である第5のノズルについての図である。図19は平面図、図20は正面図、図21は底面図、図22は背面図、図23は右側面図、図24は左側面図である。図25は、本発明である第5のノズルの図220、21に示すC−C断面図である。
【0067】
本発明である第5のノズル31は、ノズル本体32と、接続管3と、固定手段33からなる。ノズル本体32は、実施例1のノズル本体2から突起14を除いた他同一である。従って、同一の符号は、同一の部材、機能を有するもので、ここではその説明を省略する。
【0068】
固定手段33は、ノズル本体32に固定されるネジ穴35aを穿設した基台35と、前記基台35に、ネジ33aにより回転可能に固定されるL字金具34と、前記基台35に接しない面(起立部34b)から突出した支持棒36と、前記支持棒36及びノズル固定箇所に回転可能に固定される連結棒37とからなり、気流が吹き出すスリット1aの向きを、3軸(X−Y−Z軸)方向の所望の方向に位置させることができる。
【0069】
L字金具34は、基台35と接する底面板34aと、底面板34aから略垂直に起立する起立部34bからなる。底面板34aにはネジ33aを挿通する穴34cが穿設され、起立部34bにもネジ33aを挿通する穴34cが穿設されている。これらの穴34c、34dにワッシャー33bを挟みネジ33aが挿入される。
【0070】
ネジ33aは、それぞれ、基台35、支持棒36に穿設されたネジ穴35a、36aでL字金具34と、ノズル本体32及び支持棒36を回動可能に固定する。なお、支持棒36の起立部34bのへの固定は、溶接などにより、回動することなく固定してもよい。他の連結具8により、ノズル本体32のスリット1aを3軸方向360度、所望の方向に向けることができる。
【0071】
ここでは、固定手段33は、ノズル本体32の上面板2cの基台35に固定しているが、基台35は前面板2d、背面板2eであってもよい。また、ノズル本体が、断面略5各形状でなく、図12に示す断面略滴状のノズル本体18であれば、筒体18cの何れかに筒体18cの形状にあった基台を固定し、前記基台に回動可能にL字金具34を回動可能に固定すればよい。
【0072】
さらに、図12に示すノズル本体18の側面板18dに固定手段33を固定するのであれば、ノズル31の基台35、L字金具34をそのまま転用することができる。
【0073】
基台35のノズル本体32への固定は、板状の別部材を溶接、ネジ留めなどにより固定すればよい。またノズル本体の一部を厚く成形し、ネジ穴35aに相当するタップを形成してもよい。この場合も基台35とする。基台35を用いると、ノズル本体32をより軽量化できる。
【0074】
また、ノズル本体32の厚さが十分あれば、別部材、一部厚く成型することなく、ノズル本体32に直接タップを形成し、L字金具34を回動可能にネジ33aで固定してもよい。
【0075】
ノズル31の固定箇所は、特に限定されるものではないが、被処理物の上方を囲む棒状の固定枠38、壁、ベルトコンベア、さらには壁又は床或いは天井から引き込まれた棒、プレートなどが例示でき、連結具8、溶接、螺着などにより固定できる。
【0076】
このようにしてなるノズル31は、接続管3に送風機の気流送風管を接続することで、気流を所望の方向から、被処理物に吹きかけ水を吹き飛ばし、被処理物の水切りをすることができる。
【0077】
図25は、本発明である第5のノズルの使用時の断面図(C−C)である。図26は、本発明である第5のノズルの使用時の右側面図である。図25、26に示す一点鎖線矢印は、回動可能箇所を示し、図25では、支持棒36を起立部34bのネジ33a又は連結具8をゆるめ図面奥側にノズル本体32のスリット1aを向け(回転させ)、固定している。
【0078】
図26では、ノズル本体32は、床39に固定(埋設、設置など含む)され、被処理物である缶16を移送するベルトコンベア15の上方をコの字状に囲む固定枠38に、連結具8を介して、連結棒37を垂直からやや缶16の移動元に向け固定されている。
【0079】
このようにして、スリット1aから噴出する気流を所望の方向に調整することができ、缶16の底部に溜まった水16bなどの水切りをすることができる。ノズル31は、固定手段33が回転可能で、さらにスリット1aもスライド(両矢印)自在であるため、気流の方向、風量を自在に、かつ簡易に調整、維持することができる。
【0080】
従って、同一のベルトコンベア15に異なる被処理物(大きさ、移動速度)を載せ、移動させても、至適な気流の風向、風量を被処理物に送風することができ、使用勝手がよい。
【実施例6】
【0081】
図28は、本発明である第6のノズルの平面一部断面図である。本発明である第6のノズル40は、ノズル本体41と、前記ノズル本体の左右側面に接続した左右接続管44、44と、左右接続手段43、42とからなる。また、上面板2dには、実施例5の固定手段33が利用されている。固定手段は、固定手段33に限定されることはなく、接続管44を輪状に挟み、上方から吊しても、床からリフトアップしてもよい。またシリンダーにより上下に可動させてもよい。
【0082】
ノズル本体41は、上述の実施例のノズル本体において、左右側面板に穴41aを設け、接続管44,44を接続したものである。従って、図28に示す略5角形状のノズル本体でなくてもよい。また、ノズル本体には、前後スライド板11、12が設けられ、気流が噴き出すスリット1aを上述のように形成する。従って、先の実施例と同一の符号は、同一の作用、効果を奏するため、ここでの説明は省略する。
【0083】
左右接続手段43、42は、同一であり、T字継手45と、蓋46と、管49からなる。T字継手45、45は、一端が前記接続管44、44に接続し、前記接続管44、44と対向する位置に着脱可能な蓋46、46を取り付け、他端が送風機の気流送風管25に管49を介して接続する。
【0084】
T字継手45と接続管44との接続は、パッキン48を挟みフランジ44a、45aをクランプ47(点線透視)などの留具で固定する。
【0085】
管49とT字継手45とは、パッキン48を挟みフランジ49a、45aをクランプ47などの留具で固定する。
【0086】
管49と気流送風管25との接続は、管49に嵌めた気流送風管25の上からワイヤー状の留具50などで固定すればよい。
【0087】
蓋46は、T字継手45の接続管44と対向する位置に着脱可能に取り付けられる。このようにしてなるノズル40は、蓋46を取り外すことで、ノズル本体41の内部に、熱水、ブラシを通すことが可能で、内部の清掃が極めて容易になり、ノズルを衛生的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明である第1のノズルの平面図である。
【図2】本発明である第1のノズルの正面図である。
【図3】本発明である第1のノズルの底面図である。
【図4】本発明である第1のノズルの底面分解図である。
【図5】本発明である第1のノズルの背面図である。
【図6】本発明である第1のノズルの右側面図である。
【図7】本発明である第1のノズルの左側面図である。
【図8】本発明である第1のノズルのA−A断面図である。
【図9】本発明である第1のノズルの使用時の断面図である。
【図10】本発明である第1のノズルの他の使用方法の正面一部断面図である。
【図11】本発明である第1のノズルのその他の使用方法の正面一部断面図である。
【図12】本発明である第2のノズルの断面図である。
【図13】従来の加圧空気を噴出するノズルの断面概略図である。
【図14】本発明である第3のノズルの正面図である。
【図15】本発明である第3のノズルの背面図である。
【図16】本発明である第4のノズルの正面図である。
【図17】本発明である第4のノズルの正面分解図である。
【図18】本発明である第4のノズルのB−B断面図である。
【図19】本発明である第5のノズルの平面図である。
【図20】本発明である第5のノズルの正面図である。
【図21】本発明である第5のノズルの底面図である。
【図22】本発明である第5のノズルの背面図である。
【図23】本発明である第5のノズルの右側面図である。
【図24】本発明である第5のノズルの左側面図である。
【図25】本発明である第5のノズルのC−C断面図である。
【図26】本発明である第5のノズルの使用時の断面図(C−C)である。
【図27】本発明である第5のノズルの使用時の右側面図である。
【図28】本発明である第6のノズルの平面一部断面図である。
【符号の説明】
【0089】
1 ノズル
1a スリット
1b 先端部
2 ノズル本体
2a タップ
2b 隙間
2c 上面板
2d 前面板
2e 背面板
2f 右側面板
2g 左側面板
2h 下前斜板
2i 下後斜板
3 接続管
4 第1支持具
5 第2支持具
6 第1軸
7 固定リング
7a ネジ
8 連結具
8a ネジ
8b ネジ
9 第2軸
9a ボルト穴
9b ボルト
9c ワッシャー
10 固定リング
10a ネジ
11 前スライド板
11a 長孔
12 後スライド板
12a 長孔
13 ネジ
13a ワッシャー
14 突起
15 ベルトコンベア
15a ガイド
15b ベルト
16 缶
16a 底部
16b 水
17 ノズル
17a スリット
17b 先端部
18 ノズル本体
18a タップ
18b 隙間
18c 筒体
18d 右側面板
19 前スライド板
19a 長孔
20 後スライド板
20a 長孔
21 ノズル
22 ノズル本体
22a 穴
23 接続管
23a 切れ目
24 囲い
25 気流送風管
25a エアカーテン
26 ノズル
26a ナット
26b ナット
26c ナット
27 固定先
27a 留具
28 ノズル
28a スリット
28b 先端部
29 ノズル本体
29a 前面板
29b 下前斜板
29c 係止孔
29d タップ
30 ネジ
31 ノズル
32 ノズル本体
33 固定手段
33a ネジ
33b ワッシャー
34 L字金具
34a 底面板
34b 起立部
34c 穴
34d 穴
35 基台
35a ネジ穴
36 支持棒
36a ネジ穴
37 連結棒
38 固定枠
39 床
40 ノズル
41 ノズル本体
41a 穴
42 右接続手段
43 左接続手段
44 接続管
44a フランジ
45 T字継手
45a フランジ
46 蓋
47 クランプ
48 パッキン
49 管
49a フランジ
50 留具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
付着物が付着した被処理物を移動させながら、気流により付着物を吹き飛ばす送風機の先端部に取り付けられるノズルであって、前記送風機の気流送風管と接続する接続管と、前記接続管に連設され、前記被処理物に向け気流が噴出する幅可変なスリットを設けた中空のノズル本体とからなることを特徴とするノズル。
【請求項2】
前記ノズル本体が、前記スリットに向け狭まる吹き出し先端部を有することを特徴とする請求項1に記載のノズル。
【請求項3】
スリット幅の可変は、ノズル本体にスライド可能に取り付けられたスライド板のスライドにより行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のノズル。
【請求項4】
前記スライド板に長孔を穿設し、前記ノズル本体の前記長孔に対応する箇所にタップを穿設し、ネジをスライド板の長孔、タップに通し、ノズル本体にスライド板をネジで固定したことを特徴とする請求項3に記載のノズル。
【請求項5】
前記スライド板をスリットを挟み前後、2枚設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のノズル。
【請求項6】
前記スリットが、被処理物の幅を超えた一体の溝であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載のノズル。
【請求項7】
前記ノズル本体が、断面略5角形であることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載のノズル。
【請求項8】
前記ノズル本体が、断面略滴状であることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載のノズル。
【請求項9】
前記接続管に回転可能に、ノズルを設置場所に固定する第1軸を設けことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れかに記載のノズル。
【請求項10】
前記第1軸に回転可能に第2軸を固定した特徴とする請求項9に記載のノズル。
【請求項11】
前記接続管の反対方向に突起を設け、該突起に回転可能に、ノズルを設置場所に固定する第1軸又は第1軸に加え、第1軸に回転可能に第2軸を設けたことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のノズル。
【請求項12】
ノズル本体の何れかにナットを固定し、ナットとノズル固定箇所を留具で連結することを特徴とする請求項1〜請求項8の何れかに記載のノズル。
【請求項13】
ノズル本体に、スライド板を、ノズル本体から分離可能な板を介して取り付けたことを特徴とする請求項3〜請求項12の何れかに記載のノズル。
【請求項14】
前記スライド板の固定が、前記分離可能な板に係止孔を穿設し、ネジにより着脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項13に記載のノズル。
【請求項15】
請求項1〜請求項8、又は請求項12〜請求項14の何れかに記載のノズルと、前記ノズルをノズル設置場所に固定する固定手段とからなるノズルであって、前記固定手段が、ノズル本体に固定されるネジ穴を穿設した基台と、前記基台に、ネジにより回転可能に固定されるL字金具と、前記基台に接しない面から突出した支持棒と、前記支持棒及びノズル固定箇所に回転可能に固定される連結棒と、からなることを特徴とするノズル。
【請求項16】
前記固定箇所が、被処理物の載せるベルトコンベアを囲むように設置された固定枠であることを特徴とする請求項15に記載のノズル。
【請求項17】
前記何れかに記載のノズル本体と、前記ノズル本体の左右側面に接続した左右接続管と、前記左右接続管に接続する左右接続手段からなるノズルであって、前記接続手段が、一端が前記接続管に接続し、前記接続管と対向する位置に着脱可能な蓋を取り付け、他端が送風機の気流送風管に接続するT字継手とからなることを特徴とする請求項1〜請求項16の何れかに記載のノズル。
【請求項18】
請求項1〜請求項17の何れかに記載のノズルを、送風機の気流送風管の先端部に取り付けたことを特徴とする水切り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2009−208060(P2009−208060A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−107097(P2008−107097)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【出願人】(508039010)株式会社齊藤商会 (1)
【Fターム(参考)】