説明

バルク品用容器を空にする装置およびバルク品用容器

バルク品用容器(50)の中にあるバルク品を空にするために用いられる空にする装置(10)であって、ベース構造(20)と、入口(26)を備えた結合部分(24)と、入口(26)に通じる通過チャネル(22)とを具備している。バルク品用容器(50)には、結合フランジ(51,52)を備えた閉止部が設けられ、バルク品のための出口(54)と、閉止部を選択的に開閉するための閉止要素(60)とを具備している。結合部分(24)は、結合フランジ(51,52)が結合部分(24)に密に結合すべく構成されている。結合部分(24)には、空気圧ガス出口(28)が備えられる。対応する空気圧ガス入口(57,58)は、結合フランジ(51,52)の外側に配置され、空気圧出口(28)に結合されて、空気圧ガスは、前記バルク品をばらばらにほぐすべく、空にする装置(10)から、空気圧ガス出口(28)と空気圧ガス入口(57,58)とを通って、バルク品用容器(50)に流入可能になっている。空にする装置(10)及びバルク品用容器(50)によって、バルク品用容器(50)を空にする装置(10)に密に結合し、バルク品用容器(50)の中からバルク品を確実に空にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルク品用容器からバルク品を空にするための空にする装置、バルク品用容器、及びバルク品用容器のための閉止部に関する。
【背景技術】
【0002】
バルク品用容器からバルク品を空にし及び/又は排出するためには、容器の壁に設けられた出口を介してバルク品を排出している。このため、バルク品用容器は代表的に空にする装置(排出装置またはドッキング装置、及び/又は、排出ステーションまたはドッキングステーションとも称される。)に取り付けられ、かかる装置には通過チャネルの中へ排出する入口が設けられ、これを通ってバルク品は流出する(流れる)ことができる。
【0003】
第1のタイプの空にする装置にあっては、バルク品用容器に結合した後、バルク品を空にするためには、圧縮空気をバルク品用容器に吹き込んで、圧縮空気はバルク品と一緒に出口を通って流れ、バルク品用容器から出て、空にする装置の入口に流入する。このタイプの空にする装置は、例えば特許文献1(デグッサ)、特許文献2(シュレデル)、及び特許文献3(フォン ベニグセン-マッキュビクス)に開示されている。バルク品の流れを計量ないし制限するために、この第1のタイプの空にする装置は代表的に、チェックバルブ及び/又は遮断バルブからなる計量装置を備えて、空にする装置の通過チャネルに配置している。この結果、バルク品の流れを計量装置によって止めた後、空にする装置における計量装置の上流側には、バルク品が静止して残されることになる。これらのバルク品はしばしば、その後に廃棄物として廃棄しなければならず、これが有害なバルク品の場合には、空にする装置の運転中の安全性に関して問題点となる。
【特許文献1】米国特許第5,474,111号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開 第DE 1 257 682号明細書
【特許文献3】米国特許第4,790,708号明細書
【0004】
第2のタイプの空にする装置は、結合フランジが設けられた閉止部を有するバルク品用容器に用いられるように構成されており、結合フランジには出口が設けられ、出口及び/又は閉止部を選択的に開閉するために閉止部材を備えている。この第2のタイプの空にする装置は、バルク品用容器の閉止部を作動させるための閉止部作動装置を装備している。バルク品用容器を空にする装置に結合した後、バルク品を空にするためには、閉止部作動装置によってバルク品用容器を開けば、バルク品が出口を通ってバルク品用容器から流出できるようになる。バルク品用容器自体に、既にバルク品のための閉止部が設けられているので、空にする装置については閉止部や計量装置は、しばしば省略される。この第2のタイプの空にする装置は、例えば、特許文献4(アーテー アンラーゲテクニク アーゲー)、特許文献5(マットコン)、特許文献6(ローン ポウレンク)に開示されている。後者2件の刊行物に開示されている空にする装置は、圧縮空気によるクリーニング装置をさらに備えていて、圧縮空気によって、空にする装置及び/又はバルク品用容器の結合部分を清掃できる。
【特許文献4】欧州特許出願公開 第0915032号明細書
【特許文献5】国際公開公報 第WO98/43902号パンフレット
【特許文献6】仏国特許出願公開 第2 587 780号明細書
【0005】
より詳細には、第2のタイプの空にする装置によれば、バルク品を経済的かつ安全に取り扱うことができる。しかしながら、バルク品が凝集する傾向により、空にする最中に問題点が発生して、バルク品用容器の中にある凝集物は、空にする過程の妨げとなり、さらには空にする過程を完全に阻害する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述した技術分野に属する空にする装置と、安全な運用にてバルク品をバルク品用容器から確実に空にして廃棄できるような、バルク品用容器とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的は、独立請求項に記載した発明によって達成される。本発明によれば、バルク品用容器からバルク品を空にするために、空にする装置は、ベース構造と、入口を備えた結合部分と、入口から排出される通過チャネルとを具備している。バルク品用容器は、結合フランジと閉止部材とを備えた閉止部を有している。結合フランジには、バルク品用容器に受け入れられたバルク品のために、出口が設けられていて、出口が開いたとき、出口を通してバルク品は流出できる。閉止部材は、出口を選択的に開閉すべく構成されている。結合フランジが結合部分に結合されたとき、すなわち、バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されたとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から流出(流れる)できて、入口を通って通過チャネルの中へ入り、続いて通過チャネルを通り抜ける。空にする装置はさらに、ベース構造または結合部分に取り付けられた、バルク品用容器の(特に閉止部材の)閉止部を作動させるための閉止部作動装置を備えている。閉止部作動装置は、閉止部作動要素と調節装置とを備えている。調節装置は、閉止部が結合部分に結合されたとき、閉止部作動要素が、調節装置によって、閉じた位置と、結合部分に対して少なくともひとつの開かれた位置との間にて選択的に変位する。
【0008】
結合部分はさらに、入口から離された空気圧ガス出口を備える。バルク品用容器における結合フランジはさらに、空気圧ガス出口に対応し、出口から離された空気圧ガス入口を備える。望ましくは、バルク品用容器における空気圧ガス入口は、バルク品用容器の結合フランジの外側に設けられる(この場合、外側とはバルク品用容器を参照して理解され、結合フランジの外側はバルク品用容器の外側部分を形成する)。バルク品用容器及び/又はその結合フランジにおける空気圧ガス入口は、空にする装置の結合部分における空気圧ガス出口に結合され、空気圧ガスは、空にする装置から、結合部分の空気圧ガス出口と結合フランジの空気圧ガス入口とを通って、バルク品用容器の中へ流入できるので、バルク品用容器に受け入れられたバルク品をばらばらにほぐして、この結果、バルク品の流出を助ける。
【0009】
空気圧ガスは、空気圧の用途に適している、あらゆる流動媒体(ガス媒体)として理解される。空気圧ガスは、例えば空気であり、特に大気圧に比べて高い圧力をもった空気である(一般的に圧縮空気と称される。)。しかしながら、空気圧ガスは、窒素ガスや、不活性ガス、または、その他のガスないしガス混合物であって、空気圧の用途に適している気体でも良い。
【0010】
本願の説明及び特許請求の範囲に関連して、バルク品用容器の結合フランジが空にする装置の結合部分に結合される、とは、バルク品を搬送する機能において、結合フランジと結合部分とが、互いに取り付けられ及び/又は互いに結合されるべく構成されていることを意味する。これについては、結合するために、空にするステーションは静止していて、バルク品用容器が移動ないし変位させられる。しかしながら、結合するためには、バルク品用容器が静止していて、空にするステーションが移動可能ないし変位可能であるか、あるいは、バルク品用容器と空にするステーションとの両方が移動可能ないし変位可能であっても良い。同様に、バルク品用容器の空気圧ガス入口(及び/又はその結合フランジ)が空にする装置の空気圧ガス出口(及び/又はその結合部分)に結合される、とは、空気圧ガスによる搬送機能において、空気圧ガス入口と空気圧ガス出口とが、互いに接合され及び/又は互いに結合され、バルク品用容器及び/又は空にする装置が、結合を許容するように移動可能及び/又は変位可能になっていることを意味する。
【0011】
ベース構造は、空にする装置の骨組みとして、ないしは、ハウジングとして構成されている。結合部分は、ベース構造と一体的な、その一部分として構成されている。通過チャネルもまた、ベース構造と一体的な、その一部分として構成されている。しかしながら、通過チャネルは、空にする装置のベース構造に配置される別体の構成要素として構成しても良い。
【0012】
バルク品用容器は、単一層又は複数層の可撓性の容器壁を有し、例えば、袋として、または、大型の容器(「大袋」又は「バルク袋」と称される。)として構成される。しかしながら、バルク品用容器はまた、堅固な及び/又は複合的な容器壁を有し、例えば、ドラムないし容器として構成しても良い。
【0013】
開かれた又は開いた出口とは、閉止部が開かれた及び/又は開いたときの出口、と理解される。そして、閉止部は開いた状態になる。
閉止部作動装置は、空にする装置における結合部分に直接、取り付けられる。しかしながら、閉止部作動装置はまた、空にする装置におけるベース構造に取り付けても良い。
閉止部材は、堅固な本体(すなわち閉止体)であり、閉止部作動装置は、閉止部を選択的に開閉すべく構成されていて、バルク品用容器からバルク品が計量されつつ排出されることを許容する。このために、閉止部材は、閉止部材を駆動する例えば閉止部作動要素によって、選択的に出口から離間し、また、再び接触して、閉止部作動要素は、閉止部作動装置の調節装置によって駆動されて調節される。堅固な素材(例えば金属又はプラスチック)から作られた閉止体、特に円錐形の形態のものは、計量されたバルク品を空にする上で、特に有利であることが判明した。
【0014】
しかしながら、閉止部材はまた、容器壁における孔を開けられた部分、孔を開けられた膜、または、その他の孔を開けられた閉止要素であっても良い。そのような閉止部材が設けられた閉止部は、調節装置によって駆動される閉止部作動要素を介して、孔を開けられた閉止部材によって開かれる。この場合には、閉止部は1回の開口だけのために提供される、つまり使い捨ての閉止部である。
【0015】
閉止部材、特に堅固な本体から構成された閉止部材の場合には、バルク品を受け入れるためのバルク品用容器の内部に配置され、閉止部材は、特に閉じた位置にあるとき、バルク品用容器の容器壁の一部分を構成する。
【0016】
本発明によれば、第2のタイプの空にする装置の場合、すなわち、バルク品用容器における閉止部を作動させる閉止部作動装置を備えた空にする装置の場合には、空気圧ガスは、空にする装置の空気圧ガス出口を通って供給され、バルク品用容器の空気圧ガス入口へ流れる。バルク品用容器における空気圧ガス入口を、空にする装置における空気圧ガス出口に結合するためには、公知の空気圧結合具を用いれば、手作業及び/又は自動的で作動させる結合が可能になる。空にする装置の閉止部作動装置によって作動されるバルク品用容器の閉止部は、バルク品用容器からバルク品を空にするとき、第1に、しっかりした経済的な運用を確保する。第2に、空にする装置の空気圧ガス出口とバルク品用容器の空気圧ガス入口とを通る空気圧ガスの供給は、例えば保管や輸送の間に、バルク品に形成された、バルク品用容器の内部における凝集したバルク品やつながったバルク品を、空気圧ガスによって、ばらばらにほぐす可能性を生じさせる。そうしたばらばらにほぐす過程は、バルク品の流動化とも称される。空気圧ガスの噴射によってバルク品を流動化させる可能性によって、とりわけ、凝集したりつながったりする傾向があるバルク品の場合には、空にする工程が実質的に停滞するリスクを防ぐことができ、従って、空にする工程の信頼性を高めることができる。
【0017】
空気圧ガスは、バルク品の流れとは分離された別の流路から供給され、(すなわち、空にする装置の入口からは分離された空気圧ガス出口と、バルク品用容器の出口からは分離された空気圧ガス入口とである。)、バルク品の流出、及び/又は、空にする装置の閉止部作動装置によるバルク品用容器の閉止部の作動が阻害されることは回避される。空気圧ガス出口と空にする装置における入口とは、互いに間隔を隔てて配置され(すなわち、互いに距離をおいて配置され)、この場合、バルク品用容器における空気圧入口及び出口に従って、互いに間隔が隔てられている。空気圧ガス出口と空にする装置の入口との間の距離(そして、従って、空気圧ガス入口と結合フランジの出口との間の距離)は、比較的小さいので、例えば、空気圧ガス出口と空にするステーションとは仕切壁によってのみ、互いに分離される。距離が短いために、結合部分と結合フランジとの構造のスペースを節約できる。
【0018】
さらに、バルク品用容器に空気圧ガスを吹き込むことで、実質的に残留物なく、完全に空にすることができるが、これは、特に、可撓性の容器壁をもったバルク品用容器(例えば、袋)を用いた場合、第2のタイプの既知の空にする装置にあっては一般に不可能であったことである。
【0019】
空にする装置はさらに、空気圧ガス出口へ供給する空気圧ガスを制御するための制御ユニットを備えても良く、この制御ユニットによって制御された空気圧ガスは、バルク品用容器の中へ吹き込まれる。制御ユニットは、バルク品の材質、バルク品用容器の中にある量、及び/又は、通過チャネルに結合された排出装置の排出性能などに従って、空気圧ガスの供給を制御すべく構成される。
【0020】
バルク品用容器は、結合フランジ、特に空にする装置における結合部分に対応する結合フランジを備えているので、バルク品用容器を空にする装置に対してより密に結合することが確保される。
【0021】
その結果、バルク品が通過チャネルを通り抜け、出口を通って失なわれることを防ぐことができる。
【0022】
空気圧ガス入口をバルク品用容器の外側に、及び/又は、その結合フランジの外側に設ける構成によれば、それにより、空にする装置における空気圧ガス出口と、空にする装置における結合部分の全体とがバルク品によって汚染されることを回避できる利点があることが判明した。この利点は、清潔さについて要求の高い(例えば薬品)、または、安全性の求められる(有害なバルク品)など、特定のバルク品の場合において、特に重要である。
【0023】
空にする装置における結合部分に設けた空気圧ガス出口は、さらに有利に使用でき、空にする装置における結合部分、及び/又は、バルク品用容器における閉止部をクリーニングするのに用いられる。空にする工程が完了した後、とりわけ、結合フランジを結合部分から係脱させた後には、空気圧ガスを再び空気圧ガス出口に吹き込んで、これにより、結合部分及び/又は結合フランジに依然として存在している可能性のあるバルク品を空気圧ガスの流れで吹き払う。排出装置が通過チャネルに取り付けられているならば、吹き払われたバルク品も同様に、排出装置によって、入口と通過チャネルを通って吸い上げられる。
【0024】
結合部分をクリーニングする目的のために、結合フランジ及び/又は閉止部材の下部前面は、結合部分の空気圧ガス出口に代えて又はこれを補足して、閉止部作動要素及び/又は閉止部作動要素における調節装置には、空気圧ガス出口又は入口が設けられる。吹き出す又は吸い込まれる空気圧ガス(特に空気)は、バルク品及び/又はその他の汚染物を結合部分、結合フランジ、及び/又は、閉止部材の下部前面などから吹き払い及び/又は吸い込む。
【0025】
可撓性の容器壁をもったバルク品用容器の場合には(例えば、袋の形態であるバルク品用容器など)、閉止部作動装置によって、更なる利点が得られる。バルク品用容器のカバーは、空にする工程における少なくとも遅い段階において、調節装置によって(例えば開いた位置へと)上方へ押し上げられた閉止部作動要素にて支持され、バルク品用容器がほとんど空になったとき、可撓性であるバルク品用容器のカバーがバルク品用容器の基部に及び/又は出口に載置され、その結果、バルク品用容器が完全に空になることを阻止するのを防ぐ。閉止部材が堅固な材料から作られた閉止体である場合には、閉止部作動要素は、かかる閉止体を支持する。そして、ほとんど空になったバルク品用容器のカバーは、閉止体の上に載っかって支持され、これはさらに閉止部作動要素によって支持されて、カバーは間接的に閉止部作動要素によって支持されることになる。閉止部材が使い捨ての単なるフィルム膜からなる場合には、バルク品用容器のカバーは、閉止部作動要素によって直接支持される。バルク品用容器のカバーを閉止部作動要素で直接的又は間接的に支持することによって、可撓性の容器壁を備えたバルク品用容器の場合でさえも、空にする工程は中断されることなく、バルク品用容器は、残留物なく完全に空にされる。
【0026】
結合部分がベース構造と一体的に構成されてなる、好ましい変形例によれば、空気圧ガス出口が設けられた結合部分は、空にする装置のベース構造に取り付けられてなる組立体の構成要素として構成される。空にする装置の運転準備が出来ているとき、この組立体はベース構造にしっかりと取り付けられ、及び/又は、ベース構造に結合される。そうした組立体によれば、空気圧ガス出口を備えていない、既存の空にする装置を、簡単かつ費用効果の高いやり方によって改装して、空気圧ガス出口を設けることが可能になる。
【0027】
本発明の好ましい実施形態によれば、入口と空気圧ガス出口とを備えた結合部分は、両方の結合フランジにおける選択的に繰り返して着脱可能に結合する共通の結合装置(すなわち選択的に繰り返して着脱できる結合具)における空にする装置側の第1の構造ユニットとして構成され、結合部分に結合され、また、空気圧ガス入口を空気圧ガス出口に結合する。結合装置は、結合フランジから形成された、バルク品用容器側にある第2の構造ユニットから構成される。第1の構造ユニットと第2の構造ユニットとは、結合されることができ、または、単一の結合工程にて互いに結合されることができ、バルク品用容器における結合フランジを、空にする装置における結合部分に結合及び/又は連結し、また、バルク品用容器における空気圧ガス入口を空にする装置における空気圧ガス出口に結合及び/又は連結する。
【0028】
結合装置は好ましくは、自動的に作動するように構成されている。さらに、結合装置は、機械的に、空気圧的に、または、液圧的に作動して、連結工程を実行する。その結果、バルク品用容器の領域において、オペレータが何等の手作業を実行する必要なく、自動的にバルク品用容器を空にするステーションに結合することが可能になる。これは、有毒なバルク品の場合において、特に有利である。
【0029】
結合装置は好ましくは、選択的に繰り返して着脱可能な結合を行い、及び/又は、2つの構造的ユニットを互いに結合すべく構成されていて、結合装置は、例えば、いわゆるバヨネット結合具によって構成することができる。一方において、バルク品用容器からバルク品を空にする(排出するとも称する。)ための、空にする経路ないし排出経路が、また、他方においては、バルク品用容器に空気圧ガスを供給するための空気圧ガス配管が、この共通の結合装置によって実現される。従って、同一の構造ユニットの働きで、バルク品用容器における空気圧ガス入口を、空にする装置における空気圧ガス出口に結合すると共に、バルク品用容器における結合フランジを、空にする装置における結合部分に結合し、バルク品は、バルク品用容器から出口を通って流れ、空にする装置における通過チャネルの入口へと流入する。
【0030】
しかしながら、バルク品用容器から空にする装置へのバルク品の排出経路を提供し、空にする装置からバルク品用容器への空気圧ガス配管を得るには、共通の結合装置に代えて、別々の結合装置を用いることもできる。
【0031】
共通の結合装置の場合には、入口と空気圧ガス出口とはいずれも、それぞれひとつずつのオリフィスを、結合部分の同一の外側の平坦な縁部に備え、入口のオリフィスにおける縁部と、空気圧ガス出口のオリフィスにおける縁部とは、互いに同一平面上に配置されることが好ましい。従って、この場合には、出口と空気圧ガス入口とは、ひとつで同一の結合フランジの外側に、平坦な縁部を備えたそれぞれのオリフィスを有し、出口のオリフィスにおける縁部と、空気圧ガス入口のオリフィスにおける縁部とは、互いに同一平面上に配置される。その結果、結合フランジを結合部分に結合するために、特に簡単な結合工程が可能になる。
【0032】
空気圧ガス出口は、空にする装置の結合部分の外側に、少なくとも部分的に外側に開いたチャネルとして構成することが有利であって、少なくともひとつのチャネル壁を備え、これは同時に、通過チャネルのチャネル壁としても構成される。その結果、空気圧ガス出口と通過チャネルとについて、特に簡単な構造が得られる。空気圧ガス出口と通過チャネルとに共通するチャネル壁は、片方の壁においては、チャネルと同形の空気圧ガス出口を形成し、他方の壁においては、通過チャネル及び/又はその入口を形成する。好ましくは、空気圧ガス出口とバルク品の入口とは、空気圧ガス出口のチャネルが結合部分の外側に設けられるように構成されて、部分的に又は完全に、この外側におけるバルク品の入口を取り囲む。これに関し、入口は円形であり、空気圧ガス出口は環状チャネルとして構成されて(すなわちリング状チャネル)、これら2つは、結合部分の外側において、互いに同軸的に配置される。
【0033】
しかしながら、他の変形例も可能であって、空気圧ガス出口と、通過チャネルにおける入口とが異なるデザインになっていたり、及び/又は、これらが互いに離れて空にする装置における結合部分に位置していても良い。
【0034】
好ましくは、本発明によるバルク品用容器の空気圧ガス入口は、バルク品用容器の内部に対して、逆止バルブによってシールされており、逆止バルブは、バルク品用容器の内部へ向けて空気圧ガス入口を通る流体の流れを許容するが、バルク品の内部から空気圧ガス入口を通るような反対方向の流体の流れについては、これを阻止する。逆止バルブによれば、バルク品が空気圧ガス入口を通ってバルク品用容器から流出することが防がれる。
【0035】
逆止バルブに代えて、フィルタ及び/又は小さい断面の空気圧ガス入口及び/又は多孔質の膜を設けるようにして、それにより、空気圧ガスが空気圧ガス入口を通ってバルク品用容器へと流入することを許容するが、バルク品が反対方向に流出することを防いでも良い。この変形例においては、空気圧ガスは原則として、空気圧ガス入口を通って、両方向に流れる。従って、対応する閉止部はバルク品用容器を単に空にするためには使用されず、バルク品用容器を充填するためには使用される。これに関して、充填工程については、バルク品は空気圧ガスと一緒に、閉止部の結合フランジに設けられたバルク品の出口を通って流れてバルク品用容器の中へ流入する。そして、空気圧ガスはバルク品用容器から空気圧ガス入口を通って流れ、再びバルク品用容器から流出して、一方で、バルク品は、バルク品用容器の中に残される。
【0036】
空気圧ガス入口を逆止バルブによってシールする場合には、逆止バルブは、弾性材料から作られた遮断体を備え、これが同時に、逆止バルブの戻りバネとしても働く。もしも空気圧ガス入口が、バルク品用容器の内部へ放出する複数の空気圧ガス入口オリフィスを備え、それらが空気圧ガス入口オリフィスの数に一致する対応する数の逆止バルブによってシールされているならば、弾性材料から作られた単一の共通するバルブの遮断体を設ければ、すべての逆止バルブにおいて、これを遮断体と戻りバネとの両方として働かせられる。その結果、特に簡単で費用効果の高いバルク品用容器の構造が可能になる。
【0037】
戻りバネとしても同時に働くバルブの遮断体は好ましくは、少なくとも一部分がバルク品用容器の内部に配置され、空気圧ガス入口を通ってバルク品用容器の内部へ流入する空気圧ガスによって、刺激されて振動する。そして、振動は内部に受け入れられているバルク品に伝えられて、バルク品をさらにばらばらにほぐす。そうしたバルブの遮断体は、平坦に又はとがった唇状に特に構成され、これが結合フランジに結合され、または、結合フランジの一体的部分をなして、バルク品用容器の内部へと排出する空気圧ガス入口の流通チャネルに完全につながる。空気圧ガスが流通チャネルを流れない場合には、唇部(逆止バルブのシールリップとも称する。)は、唇部の弾性材料が発生する弾性力によってオリフィスに対して引き伸ばされて、前記オリフィスは、唇部によって密にシールされる。しかしながら、もしも過剰圧に加圧された空気圧ガスが空気圧ガス入口の流通チャネルに送り届けられた場合には、空気圧ガスは、その過剰な圧力を唇部の弾性力に抗して働かせ、逆止めシール唇部をオリフィスから持ち上げて、空気圧ガスは流通チャネルを通ってバルク品用容器の内部へと流入する。このとき、逆止めシール唇部は、刺激されて振動する(フラッタリングと称する。)。振動は、容器の中に受け入れられて、シール唇部にもたれかかっているバルク品に伝えられる。振動によって、バルク品は、ばらばらにほぐされて、このため、さらに空にする工程は改良される。
【0038】
本発明のさらに好ましい実施形態によるバルク品用容器は、容器壁の実質的部分が可撓性の材料から作られていて、バルク品用容器は実質的に袋又はいわゆる「大袋」になっていることを特徴とする。しかしながら、かかる袋状であるバルク品用容器における閉止部の結合フランジは、(例えば金属やプラスチックなどの)堅固な材料から作られる。少なくともひとつの第1の流通チャネルにバルク品のために設けられる、かかる結合フランジは、バルク品用容器に受け入れられたバルク品の出口として、または、出口の一部分として働く。バルク品の出口は、結合フランジに設けられた複数の流通チャネルを備える。さらに、結合フランジには、空気圧ガスのために、少なくともひとつの流通チャネルが設けられて、空気圧ガス入口としてまたは空気圧ガス入口の一部として働く。また、空気圧ガス入口は、結合フランジに設けられた複数の流通チャネルを備える。堅固な材料から作られた結合フランジによれば、バルク品用容器が袋として構成されている場合に、バルク品用容器を空にする装置自体に簡単かつ密に結合できる。
【0039】
可撓性の容器壁を結合フランジに結合するには、単一層又は複数層からなる容器壁を、結合フランジの2つの部品の間に挟持して、挟持により結合フランジに生じる力だけによって締め付ける。その結果、結合フランジを再使用できる可能性が生じ、というのは、結合フランジは、使用されてもはや使用できない(例えば袋の形態である)容器壁から、容易に取り外すことができ、新たな容器が容器壁に挿入される。そうした2部品又は多部品の閉止部は、特に、同一又は異なる構成をもった、異なるバルク品用容器のために何回も使用できる交換可能なユニットとして構成される。交換可能なユニットとして構成された閉止部は、バルク品のための出口に加えて別の空気圧ガス入口を有しているか否かに関わらず、前述したタイプのバルク品用容器に関連させて有利に使用できることは明らかである。
【0040】
挟持に代えて及び/又は補足的に、とりわけ、容器の壁が紙やボール紙から作られている場合には、容器の壁は、接着剤によって結合フランジに結合しても良い。しかしながら、容器の壁はまた、容器の壁がプラスチックフィルムから作られている場合には、溶着や特に超音波溶接によって、結合フランジに結合しても良い。
【0041】
さらに好ましい変形例によれば、容器壁における単一層又は複数層の可撓性部分には孔を設けて、バルク品と空気圧ガスとの共通の流通チャネルとしても良い。この孔の縁部は、閉じた周縁線を形成し、特に、例えば、円形の構成になっている。容器壁は、空気圧ガス及びバルク品に対してシールされたやり方にて、孔の縁部に沿って結合フランジに結合される。これに関して、結合フランジに設けられる出口は、孔の領域に配置される。さらに、空気圧ガス入口から容器の内部へとつながる結合フランジのチャネルは、空気圧ガス入口から孔を通り、孔の縁部を過ぎて、バルク品用容器の内部へと通じる。その結果、結合フランジの領域には独立した孔がひとつしかないような、可撓性の容器壁を使用できる可能性が生じて、バルク品用容器及び/又はその結合フランジは、それにもかかわらず、互いに分離された少なくともひとつの空気圧ガス入口及び出口を備える。
【0042】
本発明のさらに有利な観点によれば、バルク品用容器からバルク品を空にするための空にする装置は、ベース構造を有していて、結合部分には、入口と入口から排出される通過チャネルとが設けられる。バルク品用容器は、結合フランジと閉止部材とを備える閉止部を有する。結合フランジには、バルク品用容器の受け入れられたバルク品のために出口が設けられ、該出口が開かれたとき、この出口を通ってバルク品が流出する。閉止部材は、出口を閉じると共に選択的に開くように構成されている。バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されているとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から出て、入口を通って通過チャネルに入り、続いて通過チャネルを通り抜ける。
【0043】
空にする装置はさらに、閉止部作動装置をベース構造にまたは結合部分に取り付けられて備え、該装置はバルク品用容器における閉止部を作動させるべく構成されている。閉止部作動装置は、閉止部作動要素と調節装置とを備える。調節装置は、閉止部が結合部分に結合されたとき、閉止部作動要素は調節装置によって選択的に変位して、閉じた位置と、結合部分に対して開いた少なくともひとつの位置との間にて動かされる。調節装置は、ピストン・シリンダ装置を備え、ピストンはベース構造にまたは結合部分に取り付けられ、少なくともひとつのシリンダにピストンが受け入れられて、シリンダの軸線方向において、シリンダはピストンに対して変位する(従って、ピストンが取り付けられているベース構造及び/又は結合部分に対しても変位する。)。少なくともひとつのシリンダは、閉止部作動要素に結合されて、前記閉止部作動要素がピストン・シリンダ装置によって駆動されるようにすることで、結合部分に対して実質的に直線的に、これを変位させる。バルク品用容器が空にする装置における結合部分に結合されたとき、閉止部作動要素は閉止部材に結合されることができ、閉止部材はピストン・シリンダ装置によって駆動されることになる。概して、閉止部作動要素が閉止部材に結合されているときに、ピストン・シリンダ装置による閉止部作動要素の駆動によって、閉止部材の作動が行われる。本発明における、この観点は、空気圧ガスを供給することなく、バルク品用容器の中にあるバルク品を流動化させる上で有利であることが判明した。
【0044】
本発明によれば、特許文献4に開示された空にする装置とは対照的に、ピストンは空にする装置に静止的に取り付けられる一方、シリンダは、ベース構造に対して変位可能に、バルク品用容器の閉止部における閉止部材に結合されている。従って、バルク品用容器から流出するときには、バルク品はシリンダからピストンへ向かう方向に流動して、ピストン・シリンダ装置を通り過ぎるが、この点は、特許文献4の空にする装置においてピストンからシリンダの方向になっているのと異なる。本発明によるかかる構成によれば、ピストンがシリンダから突出する位置の領域において、ピストン・シリンダ装置に対する汚染が少ないことにつながる。その結果、ピストン・シリンダ装置に追加的なシールドを設ける必要がなくなる可能性が生じ、より詳しくは、ピストン・シリンダ装置が完全に、空にする装置の通過チャネルの中に配置される場合でさえも、かかるシールドは不要になる。
【0045】
本発明のかかる観点による空にする装置の閉止部作動装置は、バルク品用容器が空にする装置に結合されたとき、閉止部を選択的に開く。閉止部作動装置及び/又はそのピストンは、入口を備えた結合部分に直接に取り付けられる。しかしながら、ハウジング部分やフレーム部分として構成された、空にする装置におけるベース構造に取り付けても良い。
【0046】
ピストン・シリンダ装置は、空気圧的に作動させることが好ましい。空にするときのバルク品の汚染のリスクは、液圧的に作動するピストン・シリンダ装置の場合に比べて、空気圧的に作動するピストン・シリンダ装置の場合の方が低い。しかしながら、原則としては、バルク品の清潔さに関して、特に厳しい要求条件が求められないならば、本発明において、ピストン・シリンダ装置を液圧的に作動させることも可能である。
【0047】
本発明によるピストン・シリンダ装置は、ピストンに対して変位する、単一のシリンダだけから構成しても良い。あるいは、これに代えて、ピストン・シリンダ装置は、互いに入子式に変位可能であるような複数のシリンダ部分から構成することもできる。その結果、より長い変位運動が可能になる。ピストンと、互いに入子式に変位可能である複数のシリンダを備える、そうしたピストン・シリンダ装置は、建設車両の傾動可能なコンテナのための昇降装置によって知られている。
【0048】
本発明のさらに有利な観点によれば、バルク品用容器からバルク品を空にするための空にする装置は、ベース構造を有していて、結合部分には、入口と入口から排出される通過チャネルとが設けられる。バルク品用容器は、結合フランジと閉止部材とを備える閉止部を有する。結合フランジには、バルク品用容器の受け入れられたバルク品のために出口が設けられ、該出口が開かれたとき、この出口を通ってバルク品が流出する。閉止部材は、出口を閉じると共に選択的に開くように構成されている。空にする装置はさらに、閉止部作動装置をベース構造にまたは結合部分に取り付けられて備え、該装置はバルク品用容器における閉止部(及び/又は閉止部材)を作動させるべく構成されている。バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されているとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から出て、入口を通って通過チャネルに入り、続いて通過チャネルを通り抜ける。
【0049】
バルク品用容器における容器壁の実質的部分は可撓性の材料から作られていて、バルク品用容器は実質的に袋又はいわゆる大袋になっている。しかしながら、かかる袋状であるバルク品用容器における閉止部の結合フランジは、(例えば金属やプラスチックなどの)堅固な材料から作られる。少なくともひとつの流通チャネルにバルク品のために設けられる、かかる結合フランジは、バルク品用容器に受け入れられたバルク品の出口として、または、出口の一部分として働く。閉止部はさらにカバー部材を備え、バルク品用容器が空にする装置に結合されていないときには、該カバー部材は結合フランジに配置され、バルク品用容器の外側の出口をカバーして、カバー部材は、可撓性材料から作られた容器壁の一体的部分として構成可能になっている。
【0050】
空にする装置における結合部分はさらに、結合部分に設けられたブレードユニットを備え、結合フランジが結合部分に結合されたとき又は結合され終えたとき、結合フランジからカバー部材を切り離すことができる。
【0051】
概して、結合フランジの領域においてバルク品用容器を空にする装置に結合する前には完全に無傷である(すなわちバルク品を透過させる孔が存在しない)可撓性の容器壁を用いられる可能性が生じ、バルク品に対して完全にシールされる。これは、清潔さについて要求の高い(例えば薬品)、または、安全性の求められる(有害なバルク品)など、特定のバルク品の場合において、特に重要であることが判明した。この場合、結合フランジは好ましくは、少なくとも2つの部分から作られて、出口が設けられた部分は容器壁の内部に配置され、もうひとつのフランジ部分は容器壁の外側に配置される。次に、容器壁は、前記少なくとも2つのフランジ部分の間に挟持されて、結合フランジに結合される。バルク品用容器を空にする装置に結合する前に、外側にある出口は、容器壁の可撓性部分によってカバーされ、結合フランジの全領域とその周縁部とを貫通して一緒に保持する。バルク品用容器が空にする装置に結合されたとき又は結合され終えた後には、容器壁の可撓性部分によって形成された出口の前面にあるカバーは、ブレードユニットによって切り離されて、この時、バルク品用容器における閉止部は、空にする装置の閉止部作動装置によって開かれる。
【0052】
本発明におけるこの観点は、必ずしも、バルク品を流動化させる空気圧ガスの供給や、閉止部作動要素を駆動するピストン・シリンダ装置と関連させて用いる必要はないことは明らかである。
【0053】
ブレードユニットは好ましくは、結合部分に設けられ、結合フランジからカバーを切り離すべく、完全に自動的に作動する。その結果、バルク品用容器を空にする装置に完全に自動的に結合できる可能性が生じ、このことは、有毒なバルク品の場合に特に有利である。
【0054】
ブレードユニットは、例えば空気圧的に作動され、丸いブレードを含んでいて、バルク品用容器が結合フランジで結合部分を支える位置に配置されたとき、ブレードは、結合フランジに対して空気圧的に駆動され、容器壁における可撓性部分から、ブレードの丸形に対応する丸い表面領域を切り取りないし打ち抜くことで、容器壁の可撓性部分によって形成されたカバーを出口から取り除く。
【0055】
さらに好ましくは、閉止部作動装置は、閉止部作動要素と調節装置を備え、調節装置は、閉止部が結合部分に結合されたとき、閉止部作動要素は、調節装置によって結合部分に対し、閉じた位置と切り開き位置と少なくともひとつの開いた位置との間において、選択的に変位する。
【0056】
本発明のさらに有利な観点によれば、バルク品用容器からバルク品を空にするための空にする装置は、ベース構造を有していて、結合部分には、入口と入口から排出される通過チャネルとが設けられる。バルク品用容器は、結合フランジと閉止部材とを備える閉止部を有する。結合フランジには、バルク品用容器の受け入れられたバルク品のために出口が設けられ、該出口が開かれたとき、この出口を通ってバルク品が流出する。閉止部材は、出口を閉じると共に選択的に開くように構成されている。空にする装置はさらに、閉止部作動装置をベース構造にまたは結合部分に取り付けられて備え、該装置はバルク品用容器における閉止部(及び/又は閉止部材)を作動させるべく構成されている。バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されているとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から出て、入口を通って通過チャネルに入り、続いて通過チャネルを通り抜ける。
【0057】
閉止部作動装置は、閉止部作動要素と調節装置とを備える。調節装置は、閉止部作動要素は調節装置によって結合部分に対して選択的に変位して、閉じた位置と、少なくともひとつの位置との間にて動かされる。閉止部が結合部分に結合されたとき、閉止部作動要素は閉止部材に結合され、閉止部材は、閉止部作動装置によって閉止部作動要素を介して作動する。
【0058】
閉止部作動要素はさらに、外周が選択的に変形及び/又は調節されるような駆動ユニットを備え、閉止部材は、閉止部材に設けられた駆動ストッパを備え、バルク品用容器が空にする装置における結合部分に結合されたとき、駆動ユニットは、閉止部作動要素が調節装置によって変位したとき、その周囲に応じ、閉止部材と併せて駆動ストッパを駆動し、または、駆動しない。概して、閉止部作動要素における駆動ユニットと、閉止部材における駆動ストッパとによれば、閉止部作動要素を閉止部材に、選択的に繰り返して着脱可能に結合できる可能性が生じる。
【0059】
本発明におけるこの観点は、必ずしも、バルク品を流動化させる空気圧ガスの供給や、閉止部作動要素を駆動するピストン・シリンダ装置と、または、可撓性の容器壁の一体的構成要素として構成されたカバーを切り離すブレードユニットと関連させて用いる必要はないことは明らかである。
【0060】
駆動ユニットは好ましくは、外周が選択的に変形及び/又は調節されるような結合部分に備えられる。その結果、閉止部作動要素を閉止部材に自動的に結合すると共に、バルク品用容器を空にする装置に自動的に結合できる可能性が生じ、このことは、有毒なバルク品の場合に特に有利である。
【0061】
駆動ユニットは、例えば、リングとして、または、円形のディスクとして構成され、その円周は選択的に変更される。駆動ユニットは、特に、可撓性の材料から三次元構造として作られ、必要に応じて、周縁が位置する平面に対して横断的に構造物を圧縮又は拡張させることによって、外周を変形させることができる。構造物は、追加的に充填されて、気密に密封される。その結果、構造物が周縁の平面を横切る方向に圧縮されるとき、一方においては、構造物の内部の空気圧が高まることで、また、他方においては、圧縮方向を横切るように構造物の円筒面が外方へ広がることで、構造物の外周は大きくなる。好ましくは、周縁を変化させるためには、少なくともひとつのプレスの空気圧動作による駆動ユニットの圧縮及び/又は拡張によって生じさせ、該プレスは駆動ユニットを押圧し、プレスはプレス板を備えることができる。
【0062】
駆動ストッパは、中空である閉止部材の内壁に形成された溝部として構成される。従って、閉止部作動要素における駆動ユニットは、この内部空間の中に配置されており、外周が拡大すると、かかる溝部に係合する一方、外周が小さくなると、この溝部には係合しなくなる。外周線に沿って駆動ユニットを完全に取り囲む溝形の駆動ストッパの場合には、駆動ユニットは同時に、選択的に繰り返して解放可能なクランプシールとして働いて、閉止部材と閉止部作動要素及び/又は駆動ユニットとの間の中間空間をシールする。
【0063】
本発明のさらに有利な観点によれば、バルク品用容器からバルク品を空にするための空にする装置は、ベース構造を有していて、結合部分には、入口と入口から排出される通過チャネルとが設けられる。バルク品用容器は、結合フランジと閉止部材とを備える閉止部を有する。結合フランジには、バルク品用容器の受け入れられたバルク品のために出口が設けられ、該出口が開かれたとき、この出口を通ってバルク品が流出する。閉止部材は、出口を閉じると共に選択的に開くように構成されている。空にする装置はさらに、閉止部作動装置をベース構造にまたは結合部分に取り付けられて備え、該装置はバルク品用容器における閉止部(及び/又は閉止部材)を作動させるべく構成されている。バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されているとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から出て、入口を通って通過チャネルに入り、続いて通過チャネルを通り抜ける。
【0064】
結合部分はさらに、張力に耐えるやり方にて結合部分に結合された、少なくともひとつのロック要素を備える。さらに、結合フランジは、張力に耐えるやり方にて結合部分に結合された、少なくともひとつのロック受け部を備える。ロック要素とロック受け部とは、結合部分に及び/又は結合フランジに設けられ、バルク品用容器が空にする装置に対して配置され、結合フランジがひとつの方向(以下、衝突方向と称する。)にて結合部分に衝突したとき、ロック要素は、ロック受け部に受け入れられて、衝突方向とは反対に張力に耐えるやり方にて働くポジティブな結合が、結合部分と結合フランジとの間に生じる。概して、結合部分におけるロック要素と結合フランジにおけるロック受け部とによれば、結合部分とこれに衝突すべく配置された結合フランジとの間において、衝突方向とは反対に作用して、選択的に繰り返して解放可能であるポジティブな結合をできる可能性が生じる。
【0065】
本発明におけるこの観点は、必ずしも、バルク品を流動化させる空気圧ガスの供給や、閉止部作動要素を駆動するピストン・シリンダ装置、可撓性の容器壁の一体的構成要素として構成されたカバーを切り離すブレードユニット、または、選択的に繰り返して解放可能に閉止部作動要素を閉止部材に結合する、選択的に調節可能な周縁部を備える駆動ユニットと関連させて用いる必要はないことは明らかである。
【0066】
ロック要素は、T字形又はL字形のボルトとして構成されて、結合部分の外側から外方へ突出し、結合フランジに対応して構成された凹部又は溝部に係合する。これに関して、ボルトはその軸線を中心として選択的に回転され、ボルトの頭部や保持エッジ、または、ロック受け部の保持突起部によって、選択的に係合でき又は解放できて、これにより、選択的に繰り返して解放可能であるポジティブな結合が結合部分と結合フランジとの間に得られる。ロック装置は、ロック要素とロック受け部とから形成されて、好ましくは自動的に作動可能になっている。ロック装置は、特に、バヨネットタイプの閉止部として構成される。
【0067】
本発明のさらに有利な観点によれば、バルク品用容器からバルク品を空にするための空にする装置は、ベース構造を有していて、結合部分には、入口と入口から排出される通過チャネルとが設けられる。バルク品用容器は、結合フランジと堅固な材料(例えば金属やプラスチック)から作られた閉止部材とを備える閉止部を有する。結合フランジには、バルク品用容器の受け入れられたバルク品のために出口が設けられ、該出口が開かれたとき、この出口を通ってバルク品が流出する。閉止体は、出口を閉じると共に選択的に開くように構成されている。閉止体は、バルク品を受け入れるために設けられたバルク品用容器の実質的に内部に配置され、特に、その閉じた位置においては、バルク品用容器の容器壁の一部分を形成できる。バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されているとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から出て、入口を通って通過チャネルに入り、続いて通過チャネルを通り抜ける。空にする装置はさらに、閉止部作動装置をベース構造にまたは結合部分に取り付けられて備え、該装置はバルク品用容器における閉止部を作動させるべく構成されている。
【0068】
閉止部作動装置はさらに、回転駆動装置を備え、該回転駆動装置は閉止体に結合され、閉止体は回転駆動装置によって、空にする装置の結合部分に対して静止している回転軸線(以下、第1の回転軸線と称する)を中心として回転する。閉止体は、回転駆動装置に結合されるように構成されている。さらに、閉止体は、結合フランジに対して静止している回転軸線(以下、第2の回転軸線と称する)を中心として、結合フランジに対して回転する。結合状態(すなわち回転駆動装置が閉止体に結合されている。)においては、第1の回転軸線と第2の回転軸線とは一致していて、それから、空にする装置における結合部分に対して、および、バルク品用容器における閉止部の結合フランジに対して、共通する単一の回転軸線を中心として閉止体が回転する。
【0069】
閉止体が結合フランジに対して(従ってバルク品用容器に対して)回転すると、バルク品はさらにばらばらにほぐされる。バルク品は、こうして追加的にほぐされるため、空にする工程の信頼性はさらに改善される。
【0070】
本発明におけるこの観点は、必ずしも、バルク品を流動化させる空気圧ガスの供給や、閉止部作動要素を駆動するピストン・シリンダ装置、可撓性の容器壁の一体的構成要素として構成されたカバーを切り離すブレードユニット、選択的に解放可能に閉止部作動要素を閉止部材に結合する、選択的に調節可能な周縁部を備える駆動ユニット、または、結合部分と結合フランジとの間のポジティブロックと関連させて用いる必要はないことは明らかである。
【0071】
閉止体を回転駆動装置に結合するために、別個の結合手段が備えられ、前記結合手段は、機械的に及び/又は空気圧的に及び/又は液圧的に作動可能になっている。しかしながら、閉止体と回転駆動装置自体とは、両者が互いに結合されて、第1の回転軸線及び/又は第2の回転軸線を中心とする回転について、回転駆動装置が閉止体を駆動すべく構成しても良い。
【0072】
空にする工程の間には、バルク品用容器は、空にする装置の結合部分に設けられた、その閉止部における結合フランジに結合される。バルク品用容器は、空にする装置に対して実質的に静止している。さらに閉止体を変位させるように構成された閉止部作動装置の場合には、閉止体は、閉止部作動装置によって、容器に対して、かつ、空にする装置に対して、変位し、および、静止した回転軸線を中心として回転させられる。
【0073】
回転駆動装置は、第1の及び/又は第2の回転軸線を中心として、閉止体を連続的に均一に回転させる。しかしながら、これに代えて及び/又は補足的に、回転駆動装置は、パルス状の回転運動や、交互の回転、及び/又は、閉止体の回転方向とは反対の振動運動を発生させるものでも良い。
【0074】
回転駆動装置を備えられた閉止部作動装置はさらに、閉止体に結合される閉止部作動要素と、閉止部作動要素に堅固に結合され、第1の回転軸線に対して同軸的に配置されてなる細長い駆動軸とを備える。言い換えれば、駆動軸は、長手軸線を有しており、その長手軸線は第1の回転軸線に一致していて、それを中心として、空にする装置における結合部分に対して、閉止体が回転する。閉止部作動装置はさらに、調節装置を備え、この調節装置によって、駆動軸は閉止部作動要素と一緒に、閉じた位置と、第1の回転軸線に対して実質的に平行である(従って直線状の)少なくともひとつの開いた位置との間において、選択的に変位する。これに関して、回転駆動装置は駆動軸に結合され、駆動軸は、回転駆動装置によって、第1の回転軸線を中心として、結合部分に対して回転する。次に、閉止部作動要素は、変位して、結合部分に対して回転する。閉止部作動要素はさらに、閉止体に結合されて、閉止体の変位と回転とを生じさせる。空にする装置にバイブレーターが備えられる場合には、バイブレーターは、かかる閉止部作動要素に配置し及び/又は取り付けることが有利である。
【0075】
好ましくは、駆動軸には、1又は複数の切刻み要素(例えば、ブレード、羽根、プロング、螺旋アーム、板など)を、回転について固定されるように取り付けて、これを駆動軸から放射方向に突出させると良い。切刻み要素は、通過チャネルの中に配置されて、実質的に通過チャネルの断面の全体を含む。仮に、駆動軸が第1の回転軸線を中心として回転駆動されるならば、これらのブレードないし板は、バルク品の凝集やつながりを、機械的に切り刻む。その結果、バルク品はいっそうばらばらにほぐされて、もって空にする工程をさらに改善する。
【0076】
1又は複数の切刻み要素を補足し及び/又はこれに代えて、1又は複数のバルク品搬送要素を、回転について固定されるように、駆動軸に取り付けても良く、駆動軸が第1の回転軸線を中心として回転するとき、駆動軸に沿って、螺旋コンベアのやり方、または、タービンのやり方によってバルク品を運び、バルク品の搬送は、入口と通過チャネルとを通る方向において実行される。切刻み要素を備えた駆動軸の場合には、これらの切刻み要素は追加的に搬送要素としても構成される。タービンブレードやプロペラブレードに似た、複数の搬送要素を設けて、バルク品をタービンのやり方にて運ぶように構成しても良い。しかしながら、螺旋ネジの形態である1又は複数のネジを設けて、螺旋コンベアのやり方にてバルク品を運ぶように構成しても良い。
【0077】
好ましくは、閉止体に、1又は複数の解きほぐし要素(例えば、ブレード、羽根、プロング、螺旋アーム、板など)を、回転について固定されるように取り付けて、バルク品を受け入れるべく設けられたバルク品用容器の内部に少なくとも部分的に突出させると良い。閉止体が回転軸線を中心として回転駆動されると、これらの解きほぐし要素は、閉止体の近くにおいて、バルク品の凝集やつながりを機械的に切刻んで、ばらばらにほぐし、このことが、空にする工程の改善をもたらす。
【0078】
1又は複数の解きほぐし要素を補足し及び/又はこれに代えて、1又は複数のバルク品搬送要素を、回転について固定されるように、閉止体に取り付けても良く、閉止体が第2の回転軸線を中心として回転するとき、螺旋コンベアのやり方、または、タービンのやり方によって、バルク品をバルク品用容器の中から出口へ向かう方向へと運ぶ。解きほぐし要素を備えた閉止体の場合には、これらの解きほぐし要素は追加的に搬送要素としても構成される。複数の搬送要素を、タービンブレードやプロペラブレードに似せて設けて、バルク品をタービンのやり方にて運ぶように構成しても良い。しかしながら、螺旋ネジの形態である1又は複数のネジを搬送要素として設けて、螺旋コンベアのやり方にてバルク品を運ぶように構成しても良い。
【0079】
本発明のさらに有利な観点によれば、バルク品用容器からバルク品を空にするための空にする装置は、ベース構造を有していて、結合部分には、入口と入口から排出される通過チャネルとが設けられる。空にする装置はさらに、空にする装置に接触する部分を備え、少なくともその一部分が導電材料から作られて導電材料によって接地されている。
【0080】
バルク品用容器は、結合フランジと閉止部材とを備える閉止部を有する。閉止フランジには、バルク品用容器に受容されたバルク品のための出口が設けられ、該出口が開かれたとき、この出口を通ってバルク品が流出する。閉止部材は、出口を閉じると共に選択的に開くように構成されている。バルク品用容器はさらに、バルク品用容器に接触する部分を備え、少なくともその一部分は導電材料から作られている。
【0081】
バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されているとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から出て、入口を通って通過チャネルに入り、続いて通過チャネルを通り抜ける。結合部分に結合されたとき、バルク品用容器に接触する部分は、空にする装置に接触する部分に対して接触し、バルク品用容器に接触する部分を、空にする装置に接触する部分に導電的に結合させるために、バルク品用容器に接触する部分における導電材料は、空にする装置に接触する部分における導電材料に直接、電気的に導電接触する。
【0082】
導電材料は、例えば金属材料である。しかしながら、導電材料と絶縁材料との両方から作られた、材料の混合物及び/又は複合素材でも良い。この意味で、静電放電プラスチック材料や、静電放電コーティングされたプラスチック材料もまた、導電材料であると理解される。これに関して、接地とは、従来の一般的な、グラウンド及び/又はアースに対する電気的接続であると理解される。
【0083】
バルク品用容器は、特に可撓性の容器壁を有し、例えば、袋として、または、大型の容器(「大袋」又は「バルク袋」と称される。)として構成される。バルク品用容器に接触する部分は、空にする工程の間、接地された空にする装置に電気的に導電しているので、バルク品を空にする間、バルク品用容器に接触する部分とこれに結合されたバルク品用容器とが静電的に帯電することは防がれて、このため、空にする工程の間、追加的な電気ケーブルによって、バルク品用容器を接地しなくても良い。公知である空にする装置と、可撓性の容器壁を備えたバルク品用容器とにあっては、容器が静電的に帯電するのを防ぐべく、バルク品用容器は、空にする工程の間、追加的な電気ケーブルを介して常に接地することが必要である。
【0084】
本発明におけるこの観点は、必ずしも、バルク品を流動化させる空気圧ガスの供給や、閉止部作動要素を駆動するピストン・シリンダ装置、可撓性の容器壁の一体的構成要素として構成されたカバーを切り離すブレードユニット、選択的に解放可能に閉止部作動要素を閉止部材に結合する、選択的に調節可能な周縁部を備える駆動ユニット、結合部分と結合フランジとの間のポジティブロック、または、バルク品をばらばらにほぐす閉止部材の回転と関連させて用いる必要はないことを理解されたい。
【0085】
好ましくは、空にする装置における結合部分は同時に、空にする装置に接触する部分として構成され、バルク品用容器における結合フランジは同時に、バルク品用容器に接触する部分として構成される。この場合、結合部分は、少なくとも部分的に導電材料から作られて接地され、結合フランジもまた、少なくとも部分的に導電材料から作られる。バルク品用容器の静電的な除電は、バルク品用容器における結合フランジと、空にする装置における結合部分とを介して行われる。
【0086】
空にする装置に接触する部分として構成される結合部分を補足し又はこれに代えて、空にする装置はさらに、ベース構造と、ベース構造又は結合部分に取り付けられた閉止部作動装置とを備え、閉止部作動要素と調節装置とを備え、閉止部作動要素は調節装置によって選択的に変位して、閉じた位置と、少なくともひとつの位置との間にて動かされ、閉止部作動要素は空にする装置に接触する部分として構成される。言い換えれば、閉止部作動要素は、少なくとも部分的に導電材料から作られて接地される。さらに、この変形例においては、バルク品用容器の閉止部における結合フランジをバルク品用容器に接触する部分として構成するのに代えて又は補足的に、この閉止部における閉止体は、バルク品用容器に接触する部分として構成し、すなわち、閉止体を少なくとも部分的に導電材料から作ることにする。結合フランジが結合部分に結合されたとき、閉止体は、閉止部作動要素に接触して、(電気的に導電して接地され)、閉止体は、閉止部作動要素に導電する。バルク品用容器の静電的な除電は、バルク品用容器における閉止体と、空にする装置における閉止部作動要素とを介して行われる。
【0087】
本発明のさらに別の観点によれば、バルク品用容器は、結合フランジと堅固な材料(例えば金属やプラスチック)から作られた閉止体とを備える閉止部を有する。結合フランジには、バルク品用容器に受け入れられたバルク品のために、出口が設けられていて、出口が開いたとき、出口を通してバルク品は流出する。閉止体は、出口を閉じると共に選択的に開くように構成されている。閉止体は、バルク品を受け入れるべく設けられたバルク品用容器の内部に配置され、特に、閉じた位置においては、バルク品用容器における容器壁の一部分を構成する。さらに、閉止体は、出口に向かって開かれた、中空空間を備える。バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されているとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から出て、入口を通って空にする装置の入口に流入する。
【0088】
閉止部はさらに、カバー部材を備える。バルク品用容器が空にする装置に結合されているとき、前記カバー部材は結合フランジに結合され、バルク品用容器の外側の出口をカバーして保護する。仮に、結合フランジの外側に空気圧ガス入口が設けられるならば、該カバー部材は、この外側をカバーして保護する。カバー部材は、出口を通って閉止体の中空空間の中へ少なくとも部分的に突出すべく構成され、閉止体の中空空間の内部に実質的に配置された、外方へ開かれた中空空間を有する。カバー部材における中空空間の構造及び寸法は、その中に、さらに別のバルク品用容器の閉止部の一部分である閉止体を部分的に受け入れられるように定められていて、さらに別のバルク品用容器は、その閉止部及び閉止体と併せて、第1のバルク品用容器およびその閉止部及び閉止体と同じに構成される。
【0089】
カバー部材における中空空間は、閉止体における中空空間の中に実質的に配置されていて、さらに別の同一の閉止部におけるさらに別の同一の閉止体がカバー部材の中空空間の中に受け入れられるので、互いに同一に構成された複数の閉止部を、省スペースなやり方にて、それらのカバー部材と共に積み重ねられる。
【0090】
本発明におけるこの観点は、必ずしも、バルク品を流動化させる空気圧ガスの供給や、閉止部作動要素を駆動するピストン・シリンダ装置、可撓性の容器壁の一体的構成要素として構成されたカバーを切り離すブレードユニット、選択的に解放可能に閉止部作動要素を閉止部材に結合する、選択的に調節可能な周縁部を備える駆動ユニット、結合フランジに対して回転可能な閉止体、または、導電材料から作られたバルク品用容器に接触する部分と関連させて用いる必要はないことは明らかである。
【0091】
バルク品用容器を空にする装置に結合して、空にする装置によってバルク品用容器を空にする前に、カバー部材には、孔を開けるか、結合フランジから取り除くかして、バルク品がバルク品用容器の出口を通って流出できるようにする。カバー部材を複数回使用できるように、カバー部材は堅固な本体(すなわちカバー体)であって、結合フランジに対して選択的に取り付けたり、再び取り外したりすることができる。堅固な材料(例えば金属やプラスチック)から作られたカバー体は、とりわけ、円錐形に構成された閉止体に対応するような、円錐形に構成される。しかしながら、カバー部材は、引き裂いたり、やぶり取ったり、打ち抜き孔を開けるなどの出来る、フィルム膜であっても良い。この場合には、カバー部材は、単なる使い捨ての閉止部カバーとして提供される。
【0092】
カバー部材は好ましくはさらに、結合フランジの結合されたとき、閉止体を機械的に固定し、閉止体がバルク品用容器の中に不用意に入り、もって閉止部が不用意に開かれることを防止する。このために、カバー部材は、例えば、ネジ部を備えており、このネジとこれに対応して閉止体に設けられたネジ部とによって、選択的に着脱可能であるネジ結合を介して、閉止体に対して結合される。
【0093】
カバー部材を備えた閉止部が設けられたバルク品用容器はさらに、可撓性の容器壁を備えていて(例えば、紙、プラスチックフィルム、織物、又は同様な折り畳み可能な素材で作られた容器壁)、カバー部材における中空空間の構成及び寸法は、閉止体と、前記閉止体をカバーする容器壁の一部分とが一緒に、カバー部材の中空空間に部分的に受け入れられるようになっている。その結果、バルク品用容器が空で、空にする装置に結合されていないとき、互いに同一に構成された複数のバルク品用容器を、それらの閉止部と併せて、省スペースなやり方にて積み重ねることができる。
【0094】
本発明のさらに有利な観点によれば、バルク品用容器は、結合フランジと閉止部材とを備えた閉止部を有している。結合フランジには、バルク品用容器に受け入れられたバルク品のために、出口が設けられていて、出口が開いたとき、出口を通してバルク品は流出できる。閉止部材は、出口を選択的に開閉すべく構成されている。閉止部及び/又はその閉止部材は、空にする装置における閉止部作動装置によって作動して、バルク品をバルク品用容器から空にする。空にする装置はさらに、ベース構造を有していて、結合部分には、入口と入口から排出される通過チャネルとが設けられる。閉止部作動装置は、ベース構造に取り付けられる。バルク品用容器及び/又はその結合フランジが空にする装置に結合されているとき、バルク品用容器における結合フランジは、空にする装置における結合部分に密に結合されていて、閉止部が開かれると、バルク品は出口を通ってバルク品用容器から出て、入口を通って通過チャネルに入り、続いて通過チャネルを通り抜ける。
【0095】
結合フランジにおける少なくともひとつの表面部分は、バルク品用容器の内部において、床面の一部分を形成し、出口へ向けた方向に傾斜して、バルク品の流出を助けるようになっている。概して、結合フランジにおける傾斜した面は、バルク品が出口へ向けた方向へ滑り落ちる滑路を形成する。
【0096】
本発明におけるこの観点は、必ずしも、バルク品を流動化させる空気圧ガスの供給や、閉止部作動要素を駆動するピストン・シリンダ装置、可撓性の容器壁の一体的構成要素として構成されたカバーを切り離すブレードユニット、選択的に解放可能に閉止部作動要素を閉止部材に結合する、選択的に調節可能な周縁部を備える駆動ユニット、結合フランジに対して回転可能な閉止体、導電材料から作られたバルク品用容器に接触する部分、または、積み重ね可能な閉止部と関連させて用いる必要はないことは明らかである。
【0097】
傾斜した表面部分と水平線との間の傾斜角度は、約15゜から約60゜が好ましい。在来のバルク品においては、約30゜の傾斜角度が適当であると判明した。これに関して、バルク品を出口へ向けた方向へ運ぶためには、傾斜した面は、全体として漏斗形の構成にすると良い。本発明の異なった変形例において、バルク品用容器の閉止部は、バルク品用容器を空にするために使用されるだけでなく、バルク品用容器にバルク品を充填するためにも使用される。このため、対応する空であるバルク品用容器を、その閉止部が、バルク品用容器の上部に位置するようにまずは位置決めして、閉止部及び/又は結合フランジに設けられたバルク品の流通チャネルを通して、バルク品がバルク品用容器の中に充填される。
【0098】
さらに、閉止部と空にする装置とは、異なる変形例によれば、いわゆる無線ICタグ(RFID)を用いるのに適していて、バルク品用容器とその内容物との両方を自動的に識別できる。このために、RFIDの読取及び/又は記録モジュールをプラスチックから作られた閉止部作動要素に組み込んで、一方、無線ICタグ(すなわち、RFID識別要素)は、プラスチックで作られた閉止体に取り付けるか埋設する。対応する閉止部を備えたバルク品用容器を、対応する閉止部作動要素を備えた空にする装置に結合する時又は結合した後、そうしたシステムによれば、RFIDタグから遠隔的に読み取りを行い及び/又はこれにデータを記録できる可能性が提供される。このように、バルク品用容器のサイクル全体と、その内容物について、絶えず記録することができる。外部からはアクセスできないRFID要素を閉止部及び/又は空にする装置に統合することによって、いわゆる供給チェーン管理の範囲内において、信頼性が高くて誤りの無い識別を行うことができる。
【0099】
比較的大型のバルク品用容器の場合には、閉止部に働くかなりの力を吸収できるように、異なる変形例における閉止部はさらに補強される。従って、そうした閉止部における例えばプラスチックのフランジ部分(2部品からなる結合フランジでは、特に外側のフランジ部分)には、金属及び/又は繊維材料(特にガラス繊維や炭素繊維)から作られた補強帯を備えて、これをフランジ部分の外周に沿って配設する。
【0100】
本発明のさらに有利な実施形態及び特徴の組み合わせについては、以下の詳細な説明と特許請求の範囲とから明らかになるだろう。
以下、添付図面を参照して本発明について説明する。
原則として、図面において、同一の要素には同一の参照符号を付している。本発明の異なる実施形態には、同一の機能をもつ対応する部品が備えられ、これらの参照符号には、百の位を異ならせた参照符号を付している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0101】
図1は、空にする装置10を示し、これにバルク品用容器50が結合されている。図1は、その中央において垂直に分割されており、左側には空にする装置10とバルク品用容器50とを閉じた位置にて示しており、一方、右側には空にする装置10とバルク品用容器50とを開いた位置にて示している。
【0102】
空にする装置10は、ハウジング20を備え、この中に、断面が円形である通過チャネル22が設けられている。ハウジング20は実質的に、直角に屈曲した管状部分をもち、この管状部分の内部に通過チャネル22が形成されている。ハウジング20は、実質的に平坦であり水平に配置された円形の上面を有し、該上面には、円形の開口部26が設けられ、該開口部は、バルク品(図示せず)が通過チャネル22に流入するための入口26として働く。入口26は、ハウジング上面の表面の最も大きな部分を占め、通過チャネル22における第1の(上側の)端部の中へと開かれる。
【0103】
ハウジング20の最上部は、入口26が設けられたハウジングの上面を構成すると共に、空にする装置10における結合部分24としても構成されている。結合部分24は、導電材料から作られて接地されている。結合部分24の最上部の縁部(これは同時にハウジング20の最上部の縁部を形成する)には、環状のカラー25が形成されていて、内側下方に結合されたハウジング部分から、水平面内において放射方向に外側へ突出して、バルク品用容器50を空にする装置10に結合するように働く。
【0104】
結合部分24として構成された最上部には、通過チャネル22が垂直方向に延びている。次に、通過チャネル22は屈曲した部分を下方に有し、該部分は、管状ハウジング20における直角に屈曲した下側部分によって形成されている。直角に屈曲ないし曲がった後には、通過チャネル22は、ハウジング20の垂直な外側に構成された出口23の中へと開かれる。概して、通過チャネル22は入口26から延び、ハウジングの上側を構成し、出口23まで、ハウジング20の垂直な外側を構成し、まず入口26の領域においては、垂直下方へと延び、ハウジング20の下側領域においては直角に屈曲して、ほぼ水平に出口23の領域へと延びている。
【0105】
出口23には、バルク品の吸引配管(図示せず)が取り付けられ、排出装置(図示せず)に結合されており、バルク品の吸引配管と通過チャネル22との中に真空を発生させることによって、バルク品が、バルク品用容器50から通過チャネル22を通って流出するのを助ける。
【0106】
結合部分24の上面には、上向きに開かれた環状のチャネル28(リングチャネル28とも称する)が設けられ、空にする装置10における圧縮空気の出口28として働く。環状のチャネル28は、実質的に水平面内において(すなわち結合部分24における上面に対して平行に)、入口26の外周に沿って、前記入口を完全に取り囲む。環状のチャネル28は、ハウジング20の壁の一部分として構成されたチャネル壁によって、下方の2つの側部に形成されている。これに関して、半径方向内方に配設された、環状のチャネル28における側壁29は、同時に、通過チャネル22のチャネル壁29としても構成され、その最上部の領域は、前記通過チャネルを外側に形成している。言い換えれば、環状のチャネル28におけるチャネルの内壁29は同時に、通過チャネル22の外壁29として構成されている。半径方向外側に配置された、環状のチャネル28の側壁は、ハウジング20及び/又はその結合部分24の外壁を形成する。
【0107】
環状のチャネル28は、圧縮空気の結合部30をさらに備え、該結合部は、環状のチャネル28に対して斜め下方から開かれた流通チャネルを備え、これを通して、圧縮空気が環状のチャネル28の中へ供給される。圧縮空気の結合部30には、圧縮空気の供給配管(図示せず)が取り付けられ、該配管は、圧縮空気源(図示せず)に結合されて、環状のチャネル28に圧縮空気を供給する。図1に示した細線の矢印80は、圧縮空気の流れ80及び/又はその流れ方向を示している。
【0108】
空にする装置10は、バルク品用容器50の閉止部を選択的に開閉するために、閉止部作動装置をさらに備えている。閉止部作動装置は、細長い駆動軸32と、閉止部作動要素34と、調節装置36とから構成される。
【0109】
駆動軸32は、円筒形になっていて、円筒形の軸線によって定められるシャフトの軸線を有する。駆動軸32は、案内ブッシュ38の貫通チャネルに受け入れられ、シャフトの軸線方向に案内ブッシュを通って、シャフトの軸線を中心として回転できるようにガイドされる。案内ブッシュ38の貫通チャネルは、下方から、ハウジング20の壁を貫通し、通過チャネル22の中へと入っていて、この壁は、通過チャネル22における下方の弓形部分の壁を形成する一部分をなしている。案内ブッシュ38は、この壁にしっかりと取り付けられる。駆動軸32は、案内ブッシュ38の貫通チャネルを通ってガイドするような構造に配置され、シャフトの軸線又はその延長線は、入口26の中心を垂直方向に延通し、駆動軸32の上側部分は通過チャネル22の中に配置される一方、駆動軸32の下側部分は通過チャネル22の下方外側に配置されている。
【0110】
閉止部作動要素34は、駆動軸32の最上部に結合されている。前記閉止部作動要素は、堅固な材料から作られた実質的に円錐形の本体であって、その底面は、駆動軸32の最上端に結合されていて、円錐形である閉止部作動要素34の軸線は、駆動軸32の軸線と、最上部を形成する円錐と、閉止部作動要素34の最下部を形成している円形である円錐の底面とに対して同軸的に配置される。閉止部作動要素34は、導電材料から作られて接地されている。
【0111】
底面の領域において、閉止部作動要素34の外周面には駆動リング45が結合されている。駆動リング45は、比較的高い粘着係数をもった弾性材料から作られる。これは、閉止部作動要素34と、閉止部作動要素34に載っている閉止体60との間に非積極的な結合を生み出して、閉止部作動要素34がその軸線(すなわち円錐の軸線)を中心として回転し、または、この軸線に対して長手方向に変位するとき、摩擦力によって後者を駆動する。
【0112】
最も下側の箇所では、駆動軸32は調節装置36に結合されており、駆動軸は、シャフト軸線の方向にハウジング20に対して選択的に、調節装置36によって垂直上方又は下方へと変位及び/又は調節される。空にする装置10及び/又はその駆動軸32において、駆動軸32が最も下方に変位した位置は閉じた位置と称され(図1の左側に示される。)、駆動軸32が最も上方に変位した位置は、完全に開いた位置と称される(図1の右側に示される。)。駆動軸32が、その閉じた位置と完全に開いた位置との間にある場合には、これは空にする装置10及び/又はその駆動軸32の、部分的に開いた位置と称される。
【0113】
さらに、調節装置36は同時に、回転駆動装置36として構成されていて、該装置によって、駆動軸32を、ハウジング20に対して行ったり来たりと、シャフトの軸線を中心として360゜、選択的に、ピボットさせ及び/又は回転させる。調節装置36は、ハウジング20に取り付けられ、通過チャネル22の下方における完全に外部に設けられている。
【0114】
複数のブレード31,33,35,37は、閉止部作動要素の下方において、駆動軸32に、回転について固定されるように(つまり相対的に回転しないように)結合されていて、駆動軸32から放射方向外方へと突出している。空にする装置10が閉じた位置にあるとき、ブレード31,33,35,37は完全に、通過チャネル22の内部に配置される。空にする装置10が部分的に又は完全に開いた位置にあるとき、ブレードは、通過チャネル22の中に、または、通過チャネル22にかぶさる入口26の直上に配置される。空にする工程中に、駆動軸32をシャフトの軸線を中心として行ったり来たりとピボットさせると、ブレード31,33,35,37は、切刻み要素31,33,35,37として働いて、流出するバルク品中に存在するであろう凝集物を切り刻む。
【0115】
図1に示したバルク品用容器50は、可撓性の容器壁53及び/又は袋壁を備える袋50であって、紙から作られており、後述する閉止部まで、すべての側部を閉じられたケースの形になっている。袋50のベースを形成している袋壁53における最下部の領域には、閉止部が挿入されている。閉止部は、結合フランジ51,52と、閉止体60と、逆流防止のシールリップとして構成された遮断体65とを有している。
【0116】
結合フランジは、いずれも環状の構造である、内側フランジ部分51と外側フランジ部分52とから形成されていて、図1に見られるように、これらの環状の軸線は一致していて実質的に垂直に延びている。2つのフランジ部分51,52は、導電材料から作られている。内側フランジ部分51は、円筒形でシェル状の部分59を有し、管状部分の形状を有していて、横方向には、実質的に垂直に延びた円筒形の流通チャネル54を形成して、該流通チャネルは、袋50に受け入れられたバルク品(図示せず)の出口54として働く。内側フランジ部分51の上端には、放射方向外方へ突出した部分55が(すなわち水平に)形成されていて、この部分は、平坦な環状ディスクの形状を有し、内側フランジ部分51における円筒形のシェル状部分59に対して直角に配置されている。外側フランジ部分52は、中央に流通チャネルをもった肉厚の環状ディスクの形状になっていて、その直径は、内側フランジ部分51の円筒形のシェル状部分59の外径に比べてわずかに小さくなっており、そのため、かかる円筒形のシェル状部分59は、環状のフランジ部分52の中央の流通チャネルの中に、締り嵌めにて挿入される。図1に示すように、内側フランジ部分51における円筒形のシェル状部分59は、外側フランジ部分52における中央の流通チャネルに、該チャネルの上方から挿入されて、2つのフランジ部分51,52は、締り嵌めによって互いにしっかりと結合される。外側フランジ部分52の外径は、内側フランジ部分51における環状のディスク形の上部部分55の外径と、実質的に一致している。
【0117】
環状のカラー56は、外側フランジ部分52における最下部の外側縁部に形成され(この部分は同時に、結合フランジ全体の最下部の外側縁部を形成する)、水平面において、内側と外側に結合された外側フランジ部分52の部分から、放射方向外方に突出し、フランジ部分52及び/又は袋50を空にする装置10の結合部分24に結合するように働く。結合フランジ51,52の最下部に形成されたカラー56は、空にする装置10における結合部分24の最上部に形成されたカラー25と同一の外周を有する。
【0118】
外側フランジ部分52には、複数の丸い圧縮空気の流通チャネル57,58が形成されており、これらのチャネルはそれぞれ、結合部分24の上面に設けられた環状のチャネル28における最大チャネル幅に対応する直径を有している。圧縮空気の流通チャネル57,58は、垂直方向において、外側フランジ部分52につながっている。これらの流通チャネルは、環状の外側フランジ部分52の全周に沿って、環状のチャネル28の直径に対応する直径の円の上に(すなわち、環状の外側フランジ部分52に対して偏心して)配置され、圧縮空気が袋50の中へ流入できる圧縮空気の入口57,58として働く。
【0119】
遮断体65は、可撓性の弾力のあるプラスチック材料から作られていて、平坦な円形ディスクの形状であって、その中央にある流通チャネルの直径は、内側フランジ部分51における円筒形のシェル状部分59の外径に対応している。遮断体65の外径は、内側フランジ部分51における環状のディスク形部分55の外径に比べて、及び/又は、外側フランジ部分52の外径に比べて、実質的に大きくなっている。
【0120】
ケース状の袋壁53は、その最下部領域(袋50のベースとも称する)に、円形の開口部を有しており、該開口部の直径は、内側フランジ部分51における円筒形のシェル状部分59の外径に対応している。遮断体65と、袋50のベースとは、重なり合った流通チャネル及び/又は開口部を備えて配置され、該開口部には、内側フランジ部分51の円筒形のシェル状部分59が上から下方へ挿入されて、遮断体65の流通チャネルと連続し、袋のベースに設けた開口部を通って、外側フランジ部分52の中央の流通チャネルへと入る。袋壁53は、袋の開口部の領域において、外側フランジ部分52の上面に接合される。さらに、袋の開口部の領域における袋壁53と、中央の流通チャネルの領域における遮断体65とは、内側フランジ部分51における環状のディスク形部分55の下面と、外側フランジ部分52における上面との間にクランプされ、それにより結合フランジに保持及び/又は結合され、外側フランジ部分52と遮断体65との間に配置された袋壁53の出口54の付近にて、後者は、袋壁53と内側フランジ部分51における環状のディスク形部分55との間に配置される。言い換えれば、内側フランジ部分51と外側フランジ部分52とから構成された、結合フランジと遮断体65とは、出口54の付近において(すなわち、袋の開口部の付近において)、袋壁53に対してクランプされ、これに対して部分的に接合されていることを意味する。
【0121】
袋壁53のこれらの部分は、外側フランジ部分52に設けられた圧縮空気の流通チャネル57,58の直上に配置され、圧縮空気の流通チャネルは袋壁にも設けられる。これらの圧縮空気の流通チャネルは、すなわち、直上に配置された遮断体65にてカバーされ、過大圧力が及ばないか、単に圧縮空気の流通チャネル57,58の過大圧力が低いとき、しっかりと密封される。しかしながら、圧縮空気の流通チャネル57,58に大きな過大圧力が及ぶと、可撓性材料から作られた遮断体65が圧縮空気によって若干変形し、圧縮空気の流通チャネル57,58の上端からの圧縮空気が横方向外方に、遮断体65と袋壁53との間を通って、袋50の内部へと流入する。圧縮空気の流れ80及び/又はその流れ方向は、図1に細線の矢印80によって示している。
【0122】
概して、遮断体65は、同時に遮断体と逆止バルブの戻りバネとして働き、袋50の内部へ向かう圧縮空気の流通チャネル57,58を密封すると共に、圧縮空気が袋50に流入する流れ80を許容するが、圧縮空気及び/又はバルク品が反対方向に流れて袋から出ることは防止する。
【0123】
円形のディスク形の遮断体65における放射方向外側の領域は、内側フランジ部分51の外側縁部及び外側フランジ部分52を越えて突出し、袋50の内部へと突出している。袋壁53と遮断体65との間にて圧縮空気が袋50に流入すると、遮断体65における突出した領域は揺動する(振動する。)。その結果、振動は、袋50の内部に受け入れられたバルク品に伝えられて、バルク品をばらばらにほぐす。
【0124】
閉止体60は、選択的に出口54を開閉するように構成されている。閉止体は、堅固で静電気を放電するプラスチック材料から作られていて、中空の薄い壁の円錐形に形成され、閉止体60の同じく円錐形である内面の円錐形は、空にする装置10における円錐形である閉止部作動要素の外形に実質的に対応している。図1に示すように、閉止体60は、円錐形である閉止体の対称軸線が、垂直で、駆動軸の軸線に対して同軸的になるように配置され、円錐の頂部は最上部の部分を形成し、円錐における円形の下方に開かれたベース面は閉止体60の最下部の部分を形成している。円錐形60において、そのベース面の領域の最大直径は、内側フランジ部分51に設けられた出口54の内径に比べて若干小さくて、閉止体60の最下部領域は、出口54に対して隙間のある嵌め合いになっていて、図1の左側に示すように、前記出口をしっかりと密封する。
【0125】
閉止体60は、結合フランジ51,52に対して垂直方向に上下に変位して、出口54を閉じたり開いたりすべく、結合フランジから上方へ持ち上げられて、図1の右側に示すように、閉止部を開く。閉止体60が最も下方に変位した位置は、閉止体60及び閉止部の閉じた位置と称される。図1の左側に示すように、この位置においては、閉止体60の底面は、出口54の内部に配置されて前記出口をしっかりと密封する。閉止体60が最も上方に変位した位置は、閉止部及び/又は閉止体60の完全に開いた位置と称される。図1の右側に示すように、この位置においては、閉止体60の全体が出口54の上方に配置される。さらに、閉止体60は、円錐形の垂直な対称軸線を中心として、結合フランジ51,52に対して自由に回転可能になっている。
【0126】
結合部分24の上面には、弾性シール素材から作られたシールリング41,42,43が設けられ、装填されていない状態(すなわち、空にする装置10にバルク品用容器が結合されていないとき)においては、シールは少なくとも部分的に上面の平面から上方に突出している。図1に示すように、バルク品用容器50における結合フランジ51,52が空にする装置10における結合部分24に結合されているならば、結合フランジ51,52の隣接する面と結合部分24との間にあるシールリング41,42,43は圧縮されて、これらの表面を介して、バルク品及び/又は空気がバルク品用容器50から流出して空にする装置10に流入し、空にする装置10からの圧縮空気がバルク品用容器50に流入するための流通チャネルを密封する。第1のシールリング41は、環状のチャネル28の外周に沿って配置され、環状のチャネル28の外側を密封している。第2のシールリング42は、環状のチャネル28の内周に沿って配置され、環状のチャネル28の内側を密封している。第3のシールリング43は、入口26の外周に沿って配置され、結合部分24の上面における入口及び/又は通過チャネル22を密封している。
【0127】
図1に示した空にする装置10によって、図1に示した袋50からバルク品を空にするためには、まず、袋50の結合フランジ51,52に配置されているであろうカバー部材を結合フランジ51,52から取り除く。袋50の閉止部と、空にする装置10の閉止部作動装置とは、それらの閉じた位置にある。次に、袋50を、結合フランジ51,52と共に、空にする装置10のハウジング20の上に運ぶ。次に、袋50をハウジング20へ向けて下降させて、袋50を空にする装置10に結合する結合工程を開始する。袋50を下降させると、下側に開かれた閉止体60が、ハウジング20の結合部分24における上面の上方に突出している閉止部作動要素34にかぶさって位置決めされ、結合フランジ51,52は袋50と共に、結合部分24及び/又はハウジング20に対して中心合わせされて、精密に整列される。袋50は、結合フランジ51,52が、その下面をハウジング20及び/又はその結合部分24の上面に載せられるまで下降する。結合フランジ51,52の最下点に形成されたカラー56は、今や、結合部分24の最上部に形成されたカラー25の上に直接載せられる。次に、結合フランジ51,52を、環状の保持クリップ47によって、空にする装置10の結合部分24にクランプする。これにより、結合工程は完了して、袋50は、今や、図1に示す如く、空にする装置10に結合される。
【0128】
概して、カラー25を備えた結合部分24は、空にする装置側の第1の構造ユニットを形成し、カラー56を備えた結合フランジ51,52は、袋側に結合装置の第2の構造ユニットを形成し、結合フランジ51,52を結合部分24に選択的に繰り返して着脱可能に結合できるように構成されている。第1及び第2の構造ユニットは、単一の結合工程によって結合及び/又は連結され、出口54と圧縮空気入口57,58を備えた袋50の結合フランジ51,52を、入口26と圧縮空気出口28とを備えた空にする装置10における結合部分24に、結合及び/又は連結する。
【0129】
図1に示した結合状態において、結合フランジ51,52と結合部分24とは、環状の保持クリップ47によって互いに保持され、結合フランジ51,52及び/又は結合部分24の外周全周に沿って、結合フランジ51,52の外側上方に形成されたカラー56を、結合部分24の外側下方に形成されたカラー25に係合させる。図1に示した結合状態においては、外側フランジ部分52に設けられた流通チャネル57,58は、上に開かれた環状のチャネル28の直上に配置されていて、圧縮空気は、環状のチャネル28から流通チャネル57,58を通って袋50に流入する。さらに、図1に示した結合状態においては、袋の出口54は、空にする装置10の入口26の直上に配置されていて、バルク品と空気とは、出口54を通って袋50から出て、入口26を通って通過チャネル22に流入する。
【0130】
空にする工程を開始するためには、まず、調節装置36によって駆動軸32を上方へと変位させる。その結果、閉止体60の内部に既に配置された、最上端が駆動軸32に結合された閉止部作動要素34は、閉止体60に対して下方から押圧され、前記閉止体を持ち上げて、閉止体60を出口54から持ち上げ、その結果、結合フランジ51,52及び閉止体60とによって形成された袋50の閉止部を開く。これに関して、駆動リング45は、閉止部作動要素34と閉止体60との間に押圧され、閉止部作動要素34と閉止体60との間に回転について固定された摩擦結合を確保する。閉止体60は、閉止部作動装置32,34,36によって、バルク品の流れについての所望の計量に対応する高さにまで持ち上げられる。図1の右側において、閉止体60は、出口の上の最大高さにて示している。閉止部がこのように開いた位置においては、袋50からバルク品の最大の流れが得られる。
【0131】
閉止体60が出口54から持ち上げられるとすぐに、バルク品は、出口を通って袋50から、実質的に垂直下方へと流出を開始する。図1に示した太線の矢印82は、閉止部が開かれたときの、バルク品の流れ82及び/又はその流れ方向を示している。
【0132】
バルク品が袋50から流出するのを促進するため、調節装置36の回転駆動装置によって、駆動軸をシャフトの軸線を中心として行ったり来たりとピボットさせる。その結果、閉止部作動要素34と、これにより駆動リング45で駆動される閉止体60とは、同じく行ったり来たりとピボットされて、閉止体60に載っているバルク品をばらばらにほぐす。さらに、駆動軸32に結合されたブレード31,33,35,37もまた、行ったり来たりとピボットされ、ブレードがピボットする領域において、バルク品の中に存在するであろう凝集のサイズを小さくする。
【0133】
さらに、圧縮空気は、圧縮空気結合部30、圧縮空気出口28、圧縮空気入口57,58、及び袋壁53と遮断体65との間を通って袋50に流入し、また、バルク品吸引ラインを出口23に結合された排出装置によって、通過チャネル22の中には、同時に真空が発生する。その結果、一方においては、遮断体65が刺激されてフラッタリングを生じ、これは、遮断体65に位置しているバルク品をばらばらにほぐすことにつながる。他方において、袋50の内部には矢印80にて示したような空気流が生じ、これが、袋50に受け入れられているバルク品をさらにばらばらにほぐすと共に、追加的には、これが、バルク品を出口54を通して袋50から運び出し、入口26を通して通過チャネル22に流入させ、さらに通過チャネル22を通り抜けさせる。
【0134】
空にする工程を完了するには、まず、調節装置36における回転駆動装置を停止させ、次に、駆動軸32を調節装置36によって下降させて、再び、図1の左側に示した閉じた位置とする。次に、カラー25,56から保持クリップ47を取り外し、その結果、結合フランジ51,52を結合部分24から取り外す。そして、袋50を結合フランジ51,52と共に、結合部分24から若干持ち上げて、再び、圧縮空気の強い流れを圧縮空気結合部から発生させる。この圧縮空気の流れは、依然として結合部分24及び/又は結合フランジ51,52上に存在しているであろうバルク品を吹き飛ばし、排出装置によって、吹き飛ばされたバルク品は、入口と通過チャネルとを通して吸引される。その結果、空にする装置10と袋50の部分は清潔にされる。次に、圧縮空気結合部30と圧縮空気出口28とを通る圧縮空気の流れを中断させ、通過チャネル22の内部における吸引流れを中断させる。結合フランジ51,52は、カバー部材によって再びカバーできることが望ましく、次に、少なくとも部分的には空にされた袋50は空にする装置10から運び去られる。
【0135】
図2は、バルク品用容器150が結合された、空にする装置110を示している。図2は、その中央において垂直に分割されており、左側には空にする装置110とバルク品用容器150とを閉じた位置にて示しており、一方、右側には空にする装置110とバルク品用容器150とを開いた位置にて示している。
【0136】
バルク品用容器150及び/又は袋150が図1に示したバルク品用容器50及び/又は袋50と相違する点は、本質的には単に、出口154を閉じるための閉止部材160の構成についてである。その他の点については、図2に示した袋150は、図1に示した袋50と実質的に同じ構成になっている。図2に示した袋150もまた、可撓性の袋壁153、2部品の結合フランジ151,152を備えた閉止部、閉止体160、及び遮断体165を有している。2つのフランジ部分151,152は導電材料から作られている。
図2において、出口154を閉じるための閉止部材160は、孔開け可能なフィルムであって、可撓性のフィルム材料から作られており、閉じた状態においては、結合フランジ151,152の内側フランジ部分151に溶着され、内側フランジ部分151に設けられた出口154を完全に閉じるようになっている。フィルム160と結合フランジ151,152とによって形成された閉止部は、1回だけ開くように設けられ、つまり使い捨ての閉止部になっている。
【0137】
図2に示した空にする装置110が図1に示した空にする装置10と相違する点は、本質的には単に、袋150の閉止部を閉じたり選択的に開いたりする、閉止部作動装置132,134,136の構成についてである。その他の点については、図2に示した空にする装置110は、図1に示した空にする装置10と実質的に同じ構成になっている。図2に示した空にする装置110は、通過チャネル122を備えたハウジング120を有し、通過チャネルの上部部分は、結合部分124として構成され、通過チャネル122と圧縮空気出口128へと開かれた入口126を備えている。結合部分124は、導電材料から作られて接地されている。
【0138】
図2に示した閉止部作動装置132,134,136は、細長い駆動軸132、閉止部作動要素134、及び駆動軸132をその長手方向について調節するための調節装置136から構成される。閉止部作動要素134は、駆動軸132の最上端部に取り付けられていて、円錐形の本体として構成され、円錐の頂部は最上部の部分を形成し、円錐における円形の底面は、閉止部作動要素134の最下部部分を形成している。図1に示した閉止部作動要素34と比較すると、図2に示した閉止部作動要素134における円錐形のシェル状の外側には、複数の鋭利な切断エッジ131,133,135,137が設けられ、これらが袋150における閉止部のフィルム160に孔を開けて切断する。
【0139】
図2に示した空にする装置110によって、図2に示した袋150からバルク品を空にするためには、まず、袋150を結合工程によって空にする装置110に結合するが、この結合工程は、図1に示した空にする装置10に図1に示した袋50を結合する工程と、中心合わせの工程を除き、同一である。
【0140】
袋150を空にする装置110に結合した後には、調節装置136によって、駆動軸132を、これに結合された閉止部作動要素134と一緒に、上方へと変位させる。これに関して、切断縁部131,133,135,137は、閉止部作動要素134の外側に対して下から押圧され、フィルム160に対して押圧されて、前記フィルムに孔を開けて切断する。その結果、結合フランジ151,152とフィルム状の閉止部材160とから形成されていた、袋150の閉止部が開かれる。
【0141】
次に、バルク品は空にする工程にて袋150から完全に空にされるが、これについては前述した空にする工程と同様である。フィルム160によって袋150の閉止部を更新することはもはや不可能であるけれども、必要に応じて、袋150はカバー体によって、詳しくは図4及び図5を参照して後述するように、汚染させずにしっかりと密封できる。
【0142】
図3は、バルク品用容器250が結合された空にする装置210を示している。図3は、その中央において垂直に分割されており、左側には空にする装置210とバルク品用容器250とを閉じた位置にて示しており、一方、右側には空にする装置210とバルク品用容器250とを開いた位置にて示している。
【0143】
図3に示したバルク品用容器250は、袋状で大型の容器(「大袋」又は「バルク袋」と称される。)として構成される。図4には、この大型の容器250を別に示している。図5は、大型容器250と共に、これと同一であるさらに別の大型容器350とを互いに積み上げて配置して示している。図3乃至図5に示した大型容器250が、図1に示した袋50と相違する点は、その寸法と、可撓性の容器壁253の最上部の箇所に複数の吊下タブ285,286が設けられることで、吊下装置(例えばクレーン)によって大型容器250を吊り下げられる点にある。その他の点については、図3乃至図5に示した大型容器250は実質的に、図1に示した袋50と同一の構造である。大型容器250は、可撓性の容器壁253と、図1に示した袋50の閉止部と同一の構造である閉止部とを備え、2部品の結合フランジ251,252、円錐形の閉止体260、及び可撓性の素材から作られた遮断体265を備えている。2つのフランジ部分251,252は導電材料から作られている。閉止体260は、堅固で静電気を放電するプラスチック材料から作られている。
【0144】
図3に示した空にする装置210は、漏斗形のハウジング220を備え、通過チャネル222は断面が丸く構成されている。ハウジング220は実質的に平坦で水平に配置された円形の上面を有し、該上面には円形の開口部226が形成されており、バルク品(図示せず)が通過チャネル222へ流入するための入口226として働く。入口226は、ハウジングの上面における最も大きな部分を占め、通過チャネル222の上端へと開かれている。
【0145】
通過チャネル222は、入口226から下方の出口223へと垂直方向に延びていて、通過チャネル222の直径は、ハウジング220が漏斗形状であるために、下方に向かって小さいサイズになっている。
【0146】
ハウジング220の最上部部分は、ハウジングの上面に入口226を設けられ、空にする装置210における結合部分224として構成されている。結合部分224は、導電材料から作られて接地されている。結合部分224における最上部で最も外側の縁部(これは同時に、ハウジング220の最上部の外側縁部を形成する)には、環状のカラー225が形成されて放射方向外方へと突出し、バルク品用容器250を空にする装置210に結合するように働く。
【0147】
結合部分224の上面には、上向きに開かれた環状のチャネル228が設けられ、これは、空にする装置210における圧縮空気の出口228として働く。環状のチャネル228には、圧縮空気結合部230が設けられ、圧縮空気の供給配管(図示せず)が結合され、該配管は、圧縮空気源(図示せず)に結合されて、環状のチャネル228に圧縮空気を供給する。図3に示した細線の矢印280は、圧縮空気の流れ280及び/又はその流れ方向を示している。
【0148】
空にする装置210は、バルク品用容器250の閉止部を選択的に開閉するために、閉止部作動装置をさらに備えている。閉止部作動装置は、閉止部作動要素234と調節装置236とから構成され、調節装置は、ピストン・シリンダ装置270,277,278、案内ロッド267、及び回転駆動装置237を備えている。
【0149】
ピストン・シリンダ装置270,277,278は、円筒形の外形をもち、結合支柱268,269によってハウジング220にしっかり結合されたピストン270を備えて、静止して取り付けられている。ピストン270は、第1の下向きに開いた中空のシリンダ277における円筒形の中空空間に受け入れられて、第1の中空のシリンダ277は、ピストン270に対して垂直方向に変位する。ピストン270の外形は、第1の中空シリンダ277における中空空間の形状と実質的に対応している。第1のシールリング271は、ピストンの上端から、ピストン270における円筒形のシェル状の外側に沿って配置され、ピストン270と第1の中空シリンダ277との間に形成された中間空間を外界に対して気密に密封している。第2のシールリング272と第1のストリッパーリング273とは、第1の中空シリンダ277における内面に沿って、該シリンダの下方から配置される。これらのシールリングは、第1のシールリング271の下方にある、ピストン270と第1の中空シリンダ277との間に形成された中間空間を密封し、追加的には、外界に対しても密封して、バルク品やその他の汚染物がかかる中間空間に侵入することを防ぐ。
【0150】
第1の中空シリンダ277はさらに、円筒形の外形を有していて、第2の下向きに開いた中空のシリンダ278における円筒形の中空空間に受け入れられて、第2の中空シリンダ278は、第1の中空シリンダ277に対して垂直方向に変位する。第3のシールリング274は、第1のシリンダの上端から、第1の中空シリンダ277における円筒形のシェル状の外側に沿って配置され、第1の中空のシリンダ277と第2の中空シリンダ278との間に形成された中間空間を外界に対して気密に密封している。第4のシールリング275と第2のストリッパーリング276とは、第2の中空シリンダ278の内面に、該シリンダの下側縁部に沿って配置される。これらのシールリングは、第3のシールリング274の下方にある、第1の中空シリンダ277と第2の中空シリンダ278との間に形成された中間空間を密封し、追加的には、外界に対しても密封して、バルク品やその他の汚染物がかかる中間空間に侵入することを防ぐ。
【0151】
第2の中空シリンダ278の最上部部分には、図1に示した閉止部作動要素34と同様な構造である、閉止部作動要素234が取り付けられる。閉止部作動要素234は、導電材料から作られて接地されている。
【0152】
外部にある圧縮空気源(図示せず)から圧縮空気を供給される圧縮空気の配管(図示せず)は、ピストン270を介して、ピストン270と第1の中空シリンダ277との間に設けられた中間空間につなげられる。圧縮空気の流通チャネルは、この中間空間から、第1の中空シリンダ277と第2の中空シリンダ278との間に設けられた中間空間へとつながっている。概して、ピストン・シリンダ装置は、ピストン270、第1の中空シリンダ277、及び第2の中空シリンダ278によって作られていて、ピストン270はハウジング220に取り付けられ、2つの中空シリンダ277,278はピストン270に対して互いに入子式に変位するものであって、ピストン・シリンダ装置270,277,278は圧縮空気源によって空気圧的に作動して、第2の中空シリンダ278と、これに取り付けられた閉止部作動要素234とは、ハウジング220及び/又はピストン270に対して垂直方向に変位する。
【0153】
第2の中空シリンダ278の動きを精密に案内するために、第2の中空シリンダ278にしっかり取り付けられた細長い案内ロッド267を備える直動案内ユニットが設けられる。案内ロッド267は、円筒形の形状を有し、円筒形の軸線によって形成され、垂直方向に延びたロッド軸線を有する。案内ロッド267は、ハウジング220に堅固に取り付けられた案内ブッシュ266の中を垂直方向に変位し、ロッド軸線を中心として回転可能に案内されており、案内ロッド267はさらに、ピストン270と第1の中空シリンダ277とに構成された流通チャネルを通して垂直方向に案内される。直動案内ユニット266,267によれば、中空シリンダ277,278の間、及び/又は、第1の中空シリンダ277とピストン270との間にある、シールリング及び/又はストリッパーリング271から276は、ガイド力を作用させる必要がなく、従って過度の荷重が加わらないことが確保される。
【0154】
ピストン270の内部には、さらに回転駆動装置237が取り付けられ、該装置によって、案内ロッド267と、これに結合された第2の中空シリンダ278とは、ピストン270及び/又はハウジング220に対して行ったり来たりと、ロッド軸線を中心として360゜、選択的に、ピボットさせ及び/又は回転させる。従って、案内ロッド267は同時に、駆動軸267としても構成され、これによって、閉止部作動要素234を、ロッド軸線を中心として回転駆動する。
【0155】
ピストン・シリンダ装置270,277,278、案内ロッド267、及び回転駆動装置237から形成されてなる調節装置236の全体は、通過チャネル22の内部に配置されている。しかしながら、中空シリンダ277,278は単に下向きに開いているだけであるので、ピストン・シリンダ装置を通過チャネル222を流れるバルク品による汚染から保護するためには、例えばEP 0 915 032号に見られるロール膜のような、追加的な選別手段は必要ではない。
【0156】
図3乃至図5に示した閉止部作動要素234は、堅固な材料から作られた円錐形の中空体であって、その底面は、調節装置236における第2の中空シリンダ278の最上部部分に取り付けられており、調節装置236によって垂直方向に変位され、案内ロッド267の軸線を中心として行ったり来たりとピボットされる。
【0157】
閉止部作動要素234の中空の内部空間には追加的に、空気圧で作動可能なバイブレータ239を配置して、閉止部作動要素234が振動運動するように刺激しても良い。空にする装置210と大型容器250の閉止部とが開いた位置にあるとき(図3の右側に示している)、閉止体260は閉止部作動要素234の直接上に載っている。バイブレータによって発生させた振動は、閉止部作動要素234から閉止体260へと伝えられ、さらにそこから、前記閉止体を取り巻いているバルク品に伝えられ、バルク品はさらにばらばらにほぐされる。
【0158】
図3に示した空にする装置210の全体は、これに取り付けられた大型容器250の結合フランジ251,252と一緒に、大型容器250が吊り下げられている吊下装置(図示せず)に対して垂直方向に移動させられる。その結果、空にする工程中には、大型容器250が連続して引き伸ばされる可能性がもたらされ、大型容器250における可撓性のベース全体が、出口254の方向に継続的に傾斜して保持される。変形例においては、同じ目的のために、吊下装置を、空にする装置210に対して垂直方向に動かしても良い。
【0159】
図4は、図3の大型容器250を別に示している。図4は、中央において垂直に分割されている。左側には、本発明の第1の変形例を示していて、大型容器250の閉止部における結合フランジ251,252はカバー部材281によってカバーされている。右側には、本発明の第2の変形例を示していて、大型容器250の閉止部における結合フランジ251,252はカバー部材282によってカバーされている。
【0160】
図4の左側に示したカバー部材281は、堅固な材料から作られた円錐形の中空体281であって、その底面は下向きに開かれている。カバー体281の円錐形の形状は、閉止体260の円錐形の形状と実質的に対応している。円錐形のベース面から放射方向外方へ突出してなる環状のディスク263は、カバー体281における最下部に形成されており、その外周は、結合フランジ251,252の外側フランジ部分252の外周と実質的に対応している。環状のディスクは、その外周領域において、図3に示した空にする装置210の結合部分224におけるカラー225と同じ外形になっている。その結果、カバー体281を同一の環状の保持クリップ(又はこれと同一な保持クリップ)によって、結合フランジ251,252に選択的に繰り返して着脱可能にクランプすることができ、図4及び図5のそれぞれ左側に示す如く、結合フランジ251,252を、図3に示した空にする装置210における結合部分224にクランプするように働く。
【0161】
結合フランジ251,252にクランプされたとき、カバー体281は部分的に、下方から突出し、出口254を通って、閉止体260における中空空間の中に配置され、下向きに開いているカバー体281の中空空間は、閉止体260における中空空間の内部に実質的に配置される。この状態において、カバー体281は、結合フランジ251,252の全体を、下面にてカバーする。さらに、この状態においては、カバー部材281は、閉止体260に選択的に繰り返して着脱可能に結合され、閉止体260を機械的に締め付けて、閉止体260が不用意に大型容器250の中に入り、もって、閉止部が不用意に開かれることを防止する。
【0162】
図4の右側に示したカバー部材281は、可撓性のフィルム材料から作られたカバーフィルム282である。フィルムは、外側フランジ部分252の下面にて、結合フランジの外周に沿って取り付けられており、結合フランジ251,252の全体を下面にてカバーしている。内側フランジ部分251の内部の領域には、カバーフィルムが、下方から出口254を通って上方に、閉止体260における中空空間の中へと突出し、閉止体260の中空空間の内部に実質的に配置されてなる、下向きに開かれた中空空間を形成する。
【0163】
図5においては、図3及び図4に示した大型容器250と併せて、さらに別の同一である大型容器350を互いに上に積み上げて配置して示していて、2つの大型容器250,350における閉止部は、それぞれ同一であるカバー部材281,282,381,382によってカバーされている。図5は、中央において垂直に分割されている。左側には、図4における左側部分を示していて、大型容器250;350の閉止部における結合フランジ251,252,351,352はカバー体281,381によってカバーされている。右側には、図4における右側部分を示していて、大型容器250,350の閉止部における結合フランジ251,252,351,352はカバーフィルム282,382によってカバーされている。
【0164】
図5の左側に示すように、もうひとつの大型容器350における閉止部の閉止体360は、カバー体281の中空空間に部分的に受け入れられていて、閉止体360の上に載っている大型容器350における可撓性の容器壁353は、閉止体360と他方の大型容器250におけるカバー体281との間に配置されている。
【0165】
図5の右側に示したのと同様なやり方で、2つ目の大型容器350の閉止部における閉止体360は、大型容器250のカバーフィルム282によって形成された中空空間の中に部分的に受け入れられて、2つ目の大型容器350における可撓性の容器壁のカバー部分は、その閉止体360の上に載って、この閉止体360と他方の大型容器250におけるカバーフィルム282との間に配置される。
【0166】
図6は、既に図1に示した図1のバルク品用容器50に結合されている、空にする装置310を示している。図6において、空にする装置310とバルク品用容器50及び/又は袋50とは、閉じた位置にて示されている。
【0167】
図6に示した空にする装置310が、図1に示した空にする装置10と相違する点は、本質的には単に、袋50の結合フランジ51,52が結合される結合部分についてである。その他の点については、図6に示した空にする装置310は実質的に、図1に示した空にする装置10と同一の構造である。
【0168】
図6に示した空にする装置310は、通過チャネルを設けられたハウジング320を有している。しかしながら、図1に示した空にする装置10とは対照的に、図6に示した空にする装置310における結合部分は、ハウジング320の最上部としては構成されていない。その代わりに、結合部分は、実質的に環状の部品321として構成されており、その内径は、ハウジング320の最上部の通過チャネルの内径に対応している。環状の部品321は、ハウジング320に取り付けられる、組立体の一部分である。環状の部品321は、ハウジング320の最上部に、ネジ止めされ(図示せず)及び/又はこのハウジング320に嵌着されて固定される。
【0169】
環状の部品321の上面には、通過チャネルへと排出すべく開かれた入口と、環状のチャネル形の圧縮空気出口328が構成されていて、それらの形状及び寸法は、図1に示した空にする装置10における対応する入口26及び/又は対応する圧縮空気出口28と実質的に対応している。さらに、環状の部品321は、圧縮空気の結合部330を備え、該結合部は、斜め下方から圧縮空気出口328の中へと放出すべく開かれた流通チャネルを備え、これを介して圧縮空気は圧縮空気出口328へと供給される。
【0170】
図6に示した状態において、袋50の結合フランジ51,52は、環状の保持クリップ347によって、結合部分及び/又は部品321及び/又は空にする装置10に対してクランプされる。この状態においては、シールリング341,342,343が結合フランジ51,52の間に配置され、部品321と共に互いに接触して、圧縮空気出口328及び/又は結合フランジ51,52と環状の部品321との間の移行領域における通過チャネルを密封する。
【0171】
図6に示した空にする装置310は、円錐形の閉止部作動要素334を備える閉止部作動装置を具備している。閉止部作動要素334の外側には、駆動リング345が設けられていて、閉止部作動要素334と閉止部作動要素334の上に載っている閉止体60との間に、非積極的な結合を生み出して、摩擦力によって後者を駆動する。
【0172】
図7は、バルク品用容器450が結合された空にする装置410を示している。空にする装置410は、内部に通過チャネル422が構成された、ハウジング420を備えている。ハウジング420は、実質的に平坦で円形の上面を水平に配置されて有しており、丸い開口部426が設けられ、この開口部は、バルク品が通過チャネル422(図示せず)に流入するための入口426として働く。入口426は、通過チャネル422における第1の(上側の)端部の中に排出すべく開かれている。
【0173】
バルク品用容器450は、可撓性の容器壁453及び/又は袋壁を備える袋450であって、本願で述べる閉止部まで、すべての側部を閉じられたケースの形になっている。袋450のベースを形成している袋壁453における最下部の領域には、閉止部が挿入されている。閉止部は、結合フランジ451,452と、閉止体460と、逆流防止のシールリップとして構成された遮断体465とを有している。
【0174】
ハウジング420における最上部は、空にする装置10の結合部分424として構成されている。結合部分424の上面には、上向きに開かれた流通チャネル428が設けられ、該チャネルは、空にする装置410における圧縮空気出口428として働く。流通チャネル428は、実質的に水平面内において、入口426の外周に沿って、前記入口を完全に取り囲む。流通チャネル428は、圧縮空気結合部(図示せず)をさらに備え、これを介して、圧縮空気が流通チャネル428へと供給される。図7において、矢印480は圧縮空気の流れ480を示している。
【0175】
空にする装置410は、バルク品用容器450の閉止部を選択的に開閉するために、閉止部作動装置をさらに備えている。閉止部作動装置は、閉止部作動要素434と調節装置(図示せず)とをハウジング420に取り付けられて備え、これにより、閉止部作動要素434を、ハウジング420及び結合部分424に対して、選択的に垂直方向に変位させる。調節装置は、図3に示した空にする装置210における調節装置236と同様な構成のものである。しかしながら、図3に示した空にする装置210における調節装置236とは対照的に、図7に示した空にする装置410における調節装置は、閉止部作動要素434をより高く持ち上げられるようになっている。図7に示した空にする装置410における調節装置によれば、閉止部作動要素434もまた変位され、特に、閉止部作動要素434の全体が完全に、ハウジング420の平坦な上面よりも下方に配置され、結合部分424として構成されている。このために、図7に示した空にする装置410における調節装置のピストン・シリンダ装置は、図3に示した空にする装置210における調節装置236のピストン・シリンダ装置270,277,278と比べると、1又は複数の追加的な中空シリンダを備えている。
【0176】
閉止部作動要素434は、堅固な材料から作られた、実質的に円錐形である本体から構成されて、ベースプレート461を備えている。このベースプレート461の上には駆動ユニット445が取り付けられる。駆動ユニット445は、三次元の中空体445として構成され、該中空体は、気密式に密封され、空気を満たされて、実質的に比較的平坦な円筒形の形状を有し、可撓性の気密素材から作られている。カバー面の領域において、円筒形の駆動ユニット445は、閉止部作動要素434の円錐形本体におけるベースプレート461に堅固に結合されている。ベース面ないし底面の領域においては、駆動ユニット445は、圧力プレート464に堅固に結合され、該圧力プレートは、空気圧駆動装置(図示せず)によって、ベースプレート461に対して垂直方向に、選択的に調節される。圧力プレート464をベースプレート461に対して調節することによって、、駆動ユニット445は、垂直方向に、選択的に圧縮され、または、拡張される。その結果、駆動ユニット445の外周は、選択的に拡大し、または、縮小する。駆動ユニット445は可撓性の材料から作られているために、駆動ユニット445を垂直方向に圧縮させると、その外周は水平面内において拡大し、ここで、一方においては、駆動ユニット445の空気圧が高まり、他方においては、実質的に円筒形である駆動ユニット445の外側ケーシングが圧縮方向を横切るように外方に屈曲する。逆に、駆動ユニット445を垂直方向に拡張させると、その外周は水平方向において小さくなる。
【0177】
閉止体460は、出口454を選択的に開閉するように構成されている。閉止体は、堅固なプラスチックから作られていて、中空体として構成され、円筒形でシェル状の下方部分と、円錐形の上部部分とを有している。閉止体460における円錐形の内部空間は、実質的に、閉止部作動要素434の円錐体の外面に対応している。
【0178】
閉止体460における円筒形でシェル状である下側部分の内面には、水平面内において、周辺溝部462が設けられている。この溝部は、駆動ユニット445と協働して、駆動ストッパ462として働く。図7において、バルク品用容器450は、空にする装置410における結合部分424に結合されている。閉止部作動要素における駆動ユニット445は、閉止体460における円筒形でシェル状の下側部分の内部に設けられ、図7に示す如く、拡大した外周をもった溝部462に係合する。この状態において、閉止部作動要素434は、調節装置によって変位して、次に、駆動ユニット445が溝部462に係合しているため、閉止体460は閉止部作動要素434によって駆動される。同時に、駆動ユニットは、選択的に繰り返して着脱可能なクランプシールとして働いて、閉止体460と閉止部作動要素434との間の中間空間を密封する。
【0179】
ベースプレート461と圧力プレート464との間の垂直方向の間隔が大きくなると、駆動ユニット445は拡大して、その外周は小さくなって、もはや溝部462には係合しなくなる(図示せず)。閉止部作動要素434は垂直下方へと変位して、前記閉止部作動要素は、もはや閉止体460を駆動しなくなる。
【0180】
結合フランジ451,452は、内側フランジ部分451と外側フランジ部分452とから作られていて、これらの両方は、円形の形態をもち、互いに同軸的に配置されている。2つのフランジ部分451,452は、堅固なプラスチック材料から作られている。内側フランジ部分451は、円筒形でシェル状の部分を有し、管状部分の形状を有していて、横方向には、実質的に垂直に延びた円筒形の流通チャネルを形成して、該流通チャネルは、袋450に受け入れられたバルク品の出口454として働く。外側フランジ部分452は、中央に流通チャネルをもった肉厚の環状ディスクの形状になっている。図7において、内側フランジ部分451における円筒形でシェル状の部分は、上方から、外側フランジ部分452における中央の流通チャネルに挿入され、2つのフランジ部分451,452は、締り嵌めによって互いに堅固に結合される。内側フランジ部分451と外側フランジ部分452との間には、袋壁453がクランプされており、該袋壁は、単にクランプ力によって、結合フランジ451,452に結合されている。
【0181】
図7の断面図に示すように、外側フランジ部分452の下面には、T字形の横断面418をもった溝部が、外側フランジ部分452の外周に沿って設けられている。このT字形の溝部418は、ロック受け部418として働くもので、T字形のロックボルト417と協働し、該ロックボルトは、結合部分424の外周に沿って、結合部分の上面に配置されて、上方へ突出している。図7においては、ロックボルト417は断面図にて示されている。
【0182】
T字形のロックボルト417は、張力に耐えるやり方にて、結合部分424に結合されており、空気圧駆動によって、ボルトの軸線を中心として、選択的に、行ったり来たりとピボットする図7において、バルク品用容器450は、空にする装置410に結合されている。この状態において、外側フランジ部分452は、垂直方向において結合部分424に当接するように配置される。ロックボルト417は、T字形の溝部418に受け入れられ、ボルトの軸線を中心として回転するもので、ボルトの頭部を用いて、T字形の溝部418における2つの保持縁部に横方向に係合する。その結果、結合部分424と外側フランジ部分452との間には、垂直方向に、積極的な結合が作られる。
【0183】
バルク品用容器450を空にするステーション410から解放可能にするために、空気圧駆動によって、ロックボルト417をボルトの軸線を中心として回転させると、ボルトは、もはやT字形の溝部418における保持縁部にボルトの頭部を係合させなくなる。次に、結合フランジ451,452は、結合部分424から上方へと持ち上げることができるようになる。
【0184】
内側フランジ部分451の下面には、複数の丸い開口部458が設けられ、該開口部はチャネル448へ放出すべく開口しており、該チャネルは完全に内側フランジ部分451の内部に構成されていて、まず、上方へ、次に、放射方向外方へとつながっている。図7において、開口部458とチャネル448とは断面図にて示している。開口部458は、圧縮空気の入口458として働く。図7に示した状態においては、バルク品用容器450は空にするステーション410に結合されていて、圧縮空気入口458が、圧縮空気出口として働く流通チャネル428と協働することで、圧縮空気は、圧縮空気出口428から圧縮空気入口458及びチャネル448を通り、流通チャネルを通って遮断体465に入り、該遮断体の下面から、袋450の内部へと流入する。圧縮空気の流れ480及び/又はその流れ方向は、図7において、矢印480にて示している。
【0185】
図7に示した状態においては、後述する円形ブレード415によって、袋壁453には丸い孔が切り抜かれている。この孔によって取り囲まれた領域の内側には、出口454と結合フランジ451,452の圧縮空気入口458とが配置されている。従って、圧縮空気は、圧縮空気入口458から孔を通って流れ、孔の縁部を通り過ぎて、バルク品用容器の内部へと流れる。
【0186】
空にする装置410における結合部分424はさらに、ブレードユニットを、実質的に環状のチャネルの中に配置されて備えている。ブレードユニットは、環状のベース部分411を備え、該ベース部分は、垂直方向に変位可能に環状のチャネルに配置され、円形ブレード415を上方へ突出させて支持している。ベース部分は、環状のチャネルから横方向へ突出するピストン部分を備え、結合部分424に設けられた圧縮空気チャネル414を通って供給される圧縮空気によって、垂直方向に空気圧式に変位可能になっていて、ブレードユニットを垂直方向に調節する空気圧駆動装置を形成している。
【0187】
図7に示したバルク品用容器を空にする装置410に結合する前には、内側フランジ部分451の下面は、袋壁453によって、完全に覆われている。この状態(図示せず)においては、袋壁453は完全に無傷であるような、結合フランジ451,452の領域を有し、完全に無傷な外周を備え、打ち抜き孔や流通チャネルはここには全く備えていない。内側フランジ部分451を覆っている袋壁453における部分には、カバー部材がこの状態に形成されており、出口454を覆うと共に、袋壁453の一体的部分として構成される。
【0188】
いま、バルク品用容器450が、その結合フランジ451,452を用いて、空にする装置410における結合部分424に結合されるときには、まず、閉止部作動要素434を、閉止部作動要素434の全体が結合部分424の平坦な上面の下方に位置するまで、下方へと変位させる。次に、結合フランジ451,452は、結合部分424の上面に配置され、ロックボルト417によって結合部分424に自動的にロックされる。次に、円形ブレード415を備えたブレードユニットを上方へと変位させ、円形ブレード415によって、内側フランジ部分451を下側から覆っている袋壁453の部分を切り抜く。そして、円形ブレード415は、結合部分424の上面と実質的に面一である位置に残しておき、円形ブレードユニットの上面の横方向に配置された2つの環状のシール412,413によって、環状のチャネル428に対してシールすると共に、圧縮空気入口458を外界に対してシールする。次に、閉止部作動要素434を上方へと変位させて、閉止体460に結合させる。これに関して、閉止部作動要素434の先端の袋壁453から切り抜かれた部分は駆動され、空にする工程の間、この部分は、閉止部作動要素434と閉止体460との間に配置されるので、空にする工程を中断させることはない。
【0189】
駆動ユニット445の下面には、円形のディスク形のシール要素479がさらに設けられる。このシール要素479は、一方においては、シール要素479が結合フランジ451,452の領域に配置されたとき、閉止部作動要素434と内側フランジ部分451との間のシールを確保する。シール要素479はさらに、ストリッパーシールとして働き、シール要素479が内側フランジ部分451及び/又は通過チャネル422を通って変位するとき、内側フランジ部分451や通過チャネル422からバルク品を清掃する。さらに、シール要素479は、前記入口の内部に配置されたときには、入口426を密封するように働く。たとえバルク品用容器450が空にする装置410から取り外されたときでさえも、入口426をカバーするための追加的なカバー要素は不要である。
【0190】
図8に示したバルク品用容器550は、可撓性の袋壁553を備える袋550として構成されていて、以下に述べる閉止部まで、すべての側部を閉じられたケースの形になっている。袋550のベースを形成している袋壁553における最下部の領域には、閉止部が挿入されている。閉止部は、結合フランジ551,552と、閉止体560と、逆流防止のシールリップとして構成された遮断体565とを有している。図8に示した袋550は、図7に示した袋450と同様な構造をもち、両者が相違する点は、本質的には単に、結合フランジ551,552と遮断体565との構造についてである。
【0191】
結合フランジ551,552は、内側フランジ部分551と外側フランジ部分552とから形成されている。内側フランジ部分における上面519は、バルク品用容器550の内側に配置されて、そのベースの一部分を形成している。上面519は、バルク品の流出を助けるために、出口554に向かう方向に傾斜している。上面519が水平に対して傾斜している角度は、約30゜である。概して、内側フランジ部分551における傾斜した上面519は、バルク品が出口554の方向へ向けて滑り落ちることができるように、実質的に漏斗形の滑路を形成している。圧縮空気入口557,558及び圧縮空気チャネル548,549の形状と、内側フランジ部分551に設けられた遮断体565の断面形状は、内側フランジ部分551の変更された形状に適合している。
【0192】
図8は、袋550を対応する空にする装置(図示せず)に結合する前の状態を示している。この状態においては、内側フランジ部分551の下面全体は、袋壁553の一体的部分として構成された、カバー部材によって覆われている。図9に示した状態においては、内側フランジ部分551の下方を覆っていた袋550の部分が円形ブレードによって切り抜かれており、該円形ブレードは、図7に示した空にする装置410における円形ブレード415と同様に構成される。
【0193】
要するに、本発明によれば、バルク品を空にする装置とバルク品用容器とが提供されて、これらによれば、バルク品をバルク品用容器から空にする作業を、安全で信頼できるものに出来る。
【図面の簡単な説明】
【0194】
【図1】本発明の第1の好ましい実施形態による空にする装置とバルク品用容器とを、一部破断して簡略に示した立面図である。
【図2】本発明の第2の好ましい実施形態による空にする装置とバルク品用容器とを、一部破断して簡略に示した立面図である。
【図3】本発明の第3の好ましい実施形態による空にする装置とバルク品用容器とを、一部破断して簡略に示した立面図である。
【図4】図3のバルク品用容器を破断して簡略に示した立面図である。
【図5】図3のバルク品用容器と、さらに別のバルク品用容器とを、破断して簡略に示した立面図である。
【図6】図1のバルク品用容器と、本発明の第4の好ましい実施形態による空にする装置とを、破断して簡略に示した立面図である。
【図7】本発明の第4の好ましい実施形態による空にする装置とバルク品用容器とを、一部破断して簡略に示した立面図である。
【図8】本発明のさらに別の好ましい実施形態によるバルク品用容器を、破断して簡略に示した立面図である。
【図9】図8のバルク品用容器を破断して、出口からカバーを取り除いた様子を簡略に示した立面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルク品をバルク品用容器(50,150,250,450,550)から空にするための空にする装置(10,110,210,310,410)であって、該装置は、
ベース構造(20,120,220,320,420)と、
入口(26,126,226,426)を有する結合部分(24,124,224,424)と、
入口(26,126,226,426)から排出される通過チャネル(22,122,222,422)と、
ベース構造(20,120,220,320,420)または結合部分(24,124,224,424)に取り付けられた、バルク品用容器(50,150,250,450,550)の閉止部を作動させるための閉止部作動装置(32,34,36,132,134,136,234,236,334,434)とを備え、
結合部分(24,124,224,424)は、バルク品用容器(50,150,250,450,550)の閉止部の出口(54,154,254,454,554)が設けられた、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)に密に結合し、
閉止部作動装置(32,34,36,132,134,136,234,236,334,434)は、閉止部作動要素(34,134,234,334,434)と調節装置(36,136,236)とを有し、
該閉止部作動要素(34,134,234,334,434)は、調節装置(36,136,236)によって、選択的に閉じた位置と少なくともひとつの開いた位置との間にて変位し、
結合部分(24,124,224,424)は、入口(26,126,226,426)から離された空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)を備え、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)における対応する空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)を空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)に結合し、
バルク品用容器(50,150,250,450,550)に受け入れられているバルク品をばらばらにほぐすべく、空気圧ガスは、空にする装置(10,110,210,310,410)から、空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)と空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)とを通って、バルク品用容器(50,150,250,450,550)に流入可能になっていることを特徴とする空にする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の空にする装置(310)であって、
空気圧ガス出口(328)を備える結合部分は、ベース構造(320)に取り付けられた組立体(321)の構成要素として構成され、または、ベース構造に取り付けられていることを特徴とする装置(310)。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の空にする装置(10,110,210,310,410)であって、
結合部分(24,124,224,224,424)は、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)を結合部分(24,124,224,424)に結合し、且つ、空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)を空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)に結合する、共通する結合装置における第1の構造ユニットとして構成され、
第1の構造ユニットは、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)によって形成された、結合装置における第2の構造ユニットに結合可能になっていることを特徴とする装置(10,110,210,310,410)。
【請求項4】
請求項3に記載の空にする装置(10,110,210,310,410)であって、
入口(26,126,226,426)は、結合部分(24,124,224,424)の外側に、平坦な縁部を備えたオリフィスを有し、空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)は、結合部分(24,124,224,424)の同一の外側に、平坦な縁部を備えたオリフィスを有し、入口(26,126,226,426)におけるオリフィスの縁部と、空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)におけるオリフィスの縁部とは互いに同一平面上に配置されていることを特徴とする装置(10,110,210,310,410)。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装置(10,110,210)であって、
結合部分(24,124,224)の外側における空気圧ガス出口(28,128,228)は、少なくとも部分的に外側へ開かれたチャネル(28,128,228)として構成され、該チャネルは、少なくともひとつのチャネル壁(29)を備え、同時に、通過チャネル(22,122,222)のチャネル壁(29)として構成されていることを特徴とする装置(10,110,210)。
【請求項6】
閉止部を備えたバルク品用容器(50,150,250,450,550)であって、
バルク品用容器(50,150,250,450,550)に受け入れられたバルク品のための出口(54,154,254,454,554)と、
出口(54,154,254,454,554)を閉じたり選択的に開いたりする閉止部材(60,160,260,460,560)とが設けられた結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)を有し、
結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)は、請求項1乃至5に記載した空にする装置(10,110,210,310,410)における結合部分(24,124,224,424)に対して密に結合すべく構成されている上記バルク品用容器において、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)には、出口(54,154,254,454,554)から離された空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)が設けられ、該入口は、結合部分(24,124,224,424)における対応する空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)に結合されるべく構成され、バルク品をばらばらにほぐすべく、空気圧ガスは、空にする装置(10,110,210,310,410)から、空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)と空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)とを通って、バルク品用容器(50,150,250,450,550)に流入可能になっていることを特徴とするバルク品用容器。
【請求項7】
請求項6に記載のバルク品用容器(50,150,250)であって、
結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)は、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)を結合部分(24,124,224,424)に結合し、且つ、空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)を空気圧ガス出口(28,128,228,328,428)に結合する、共通する結合装置における第2の構造ユニットとして構成されており、第2の構造ユニットは、結合部分(24,124,224,424)によって形成された、結合装置における第1の構造ユニットに結合可能になっていることを特徴とするバルク品用容器(50,150,250)。
【請求項8】
請求項7に記載のバルク品用容器(50,150,250,450,550)であって、
出口(54,154,254,454,554)は、結合フランジ(51,52,151,152,251,451,452,551,552)の外側に、平坦な縁部を備えたオリフィスを有し、空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)は、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)の同一の外側に、平坦な縁部を備えたオリフィスを有し、出口(54,154,254,454,554)におけるオリフィスの縁部と、空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)におけるオリフィスの縁部とは互いに同一平面上に配置されていることを特徴とするバルク品用容器(50,150,250,450,550)。
【請求項9】
請求項6乃至8のいずれか一項に記載のバルク品用容器(50,150,250,450,550)であって、
空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)は、逆止バルブによって、バルク品用容器(50,150,250,450,550)の内部へ向けて密封され、該逆止バルブは、バルク品用容器の内部へ向かう方向に空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)を通る流体の流れを許容するが、バルク品用容器の内部から空気圧ガス入口(57,58,458,557,558)を反対方向へ向かう流体の流れは阻止することを特徴とするバルク品用容器(50,150,250,450,550)。
【請求項10】
請求項9に記載のバルク品用容器(50,150,250,450,550)であって、
逆止バルブは、弾性材料から作られた遮断体(65,165,265,465,565)からなり、該閉止体は同時に逆止バルブの戻りバネ(65,165,265,465,565)としても働くことを特徴とするバルク品用容器(50,150,250,450,550)。
【請求項11】
請求項10に記載のバルク品用容器(50,150,250)であって、
遮断体(65,165,265)は、少なくとも一部分がバルク品用容器(50,150,250)の内部に配置され、該閉止体は、空気圧ガス入口(57,58)からバルク品用容器(50,150,250)の内部へと流れる空気圧ガスによって、バルク品をばらばらにほぐすべく振動するように刺激されることを特徴とするバルク品用容器(50,150,250)。
【請求項12】
請求項6乃至11のいずれか一項に記載のバルク品用容器(50,150,250,450,550)であって、
容器壁(53,153,253,453,553)の実質的な部分は可撓性の材料から作られている一方、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)は堅固な材料から作られており、少なくともひとつの出口(54,154,254,454,554)の第1の通過チャネルと、少なくともひとつの空気圧入口(57,58,458,557,558)の他の通過チャネルとは、結合フランジ(51,52,151,152,251,252,451,452,551,552)に設けられていることを特徴とするバルク品用容器(50,150,250,450,550)。
【請求項13】
請求項12に記載のバルク品用容器(450,550)であって、
容器壁(453,553)における可撓性部分には孔が設けられ、該孔の縁部は閉じた周縁を形成し、容器壁(453,553)は、孔の縁部に沿って結合フランジ(451,452,551,552)に結合され、結合フランジ(451,452,551,552)に構成された出口(454,554)は孔の領域に設けられ、空気圧ガス入口(458,557,558)から容器の内部へ通じているチャネル(448,449,549)は結合フランジ(451,551)に設けられ、該チャネルは、空気圧ガス入口(458,557,558)から孔を通ってつながり、孔の縁部からバルク品用容器(450,550)の内部へ通り抜けていることを特徴とするバルク品用容器(450,550)。
【請求項14】
請求項2に記載の空にする装置(310)をベース構造(320)に取り付けるための組立体(321)。
【請求項15】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の空にする装置(210)であって、
バルク品をバルク品用容器(250)から空にするための空にする装置(210)であって、この装置が、ベース構造(220)と、入口(226)を備える結合部分(224)と、入口(226)から排出される通過チャネル(222)と、を備え、結合部分(224)は、バルク品用容器(250)の閉止部の出口(254)が設けられた、結合フランジ(251,252)に密に結合すべく構成されており、ベース構造(220)または結合部分(224)に取り付けられた、バルク品用容器(250)の閉止部を作動させるための閉止部作動装置(234,236)を備え、閉止部作動装置(234,236)は、閉止部作動要素(234)と調節装置(236)とを備え、閉止部作動要素(243)は、調節装置(236)によって、選択的に閉じた位置と少なくともひとつの開いた位置との間にて変位するような上記装置において、調節装置(236)は、ベース構造(220)に取り付けられ、または、結合部分(224)に取り付けられたピストン(270)と、少なくともひとつのシリンダ(277)と、を備えるピストン・シリンダ装置から構成され、シリンダの軸線方向にシリンダ(270)がピストン(270)に対して変位するように、ピストン(270)は受け入れられ、シリンダ(270)は閉止部作動要素(234)に結合され、バルク品用容器(250)が空にする装置(210)の結合部分(224)に結合されたとき、ピストン・シリンダ装置によって駆動される閉止部材(260)を作動させるべく、前記閉止部作動要素は、閉止部の閉止部材(260)に結合されることを特徴とする装置(210)。
【請求項16】
請求項1乃至5又は15のいずれか一項に記載の空にする装置(410)であって、
バルク品をバルク品用容器(450,550)から空にするための空にする装置(410)であって、この装置が、ベース構造(420)と、入口(426)を備える結合部分(424)と、入口(426)から排出される通過チャネル(422)と、を備え、結合部分(424)は、バルク品用容器(450,550)の閉止部の出口(454,554)が設けられた、結合フランジ(451,452,551,552)に密に結合すべく構成されており、ベース構造(420)または結合部分(424)に取り付けられた、バルク品用容器(450,550)の閉止部を作動させるための閉止部作動装置(434)を備える上記容器において、結合部分(424)はさらに、カバー部材(553)を切り離すべく構成されたブレードユニット(411)を備え、バルク品用容器(450,550)が空にする装置(410)に結合されていないとき、該ブレードユニットは結合フランジ(451,452,551,552)に設けられて、バルク品用容器(450,550)の外側にて、出口(454,554)をカバーするようになっていることを特徴とする装置(410)。
【請求項17】
請求項6乃至13のいずれか一項に記載のバルク品用容器(450,550)であって、
閉止部を備えたバルク品用容器(450,550)であって、バルク品用容器(450,550)に受け入れられたバルク品のための出口(454,554)と、出口(454,554)を閉じたり選択的に開いたりする閉止部材(460,560)とが設けられた結合フランジ(451,452,551,552)を有し、結合フランジ(451,452,551,552)は、請求項16に記載した空にする装置(410)を結合部分(424)に対して密に結合すべく構成されているような上記容器において、容器壁(453,553)の実質的な部分は単一層又は複数層の可撓性の材料から作られている一方、結合フランジ(451,452,551,552)は堅固な材料から作られており、少なくともひとつの出口(454,554)の第1の通過チャネルは、結合フランジ(451,452,551,552)に設けられており、閉止部はさらにカバー部材を備え、バルク品用容器(450,550)が空にする装置に結合されていないとき、該カバー部材は結合フランジ(451,452,551,552)に設けられて、バルク品用容器(450,550)の外側にて、出口(454,554)をカバーするようになっていて、カバー部材は、可撓性材料から作られた容器壁(453,553)一体的部分として構成されていることを特徴とするバルク品用容器(450,550)。
【請求項18】
請求項1乃至5又は15又は16のいずれか一項に記載の空にする装置(410)であって、
バルク品をバルク品用容器(450)から空にするための空にする装置(410)であって、この装置が、ベース構造(420)と、入口(426)を備える結合部分(424)と、入口(426)から排出される通過チャネル(422)と、を備え、結合部分(424)は、バルク品用容器(450)の閉止部の出口(454)が設けられた、結合フランジ(451,452)に密に結合すべく構成されており、ベース構造(420)または結合部分(424)に取り付けられた、バルク品用容器(450)の閉止部を作動させるための閉止部作動装置を備え、閉止部作動装置は、閉止部作動要素(434)と調節装置とを備え、閉止部作動要素(434)は、調節装置によって、選択的に閉じた位置と少なくともひとつの開いた位置との間にて変位し、バルク品用容器(450)が空にする装置(410)の結合部分(424)に結合されたとき、閉止部作動装置によって閉止部材(460)を作動させるべく、閉止部作動要素(434)は、閉止部の閉止部材(460)に結合されるような上記装置において、閉止部作動要素(434)を閉止部材(460)に選択的に繰り返して解放可能に結合させるべく、閉止部作動要素(434)は、外周を選択的に変更できる駆動ユニット(445)を備えていることを特徴とする装置(410)。
【請求項19】
請求項6乃至13又は17のいずれか一項に記載のバルク品用容器(450)であって、
閉止部を備えたバルク品用容器(450)であって、バルク品用容器(450)に受け入れられたバルク品のための出口(454)と、出口(454)を閉じたり選択的に開いたりする閉止部材(460)とが設けられた結合フランジ(451,452)を有し、結合フランジ(451,452)は、請求項18に記載した空にする装置(410)を結合部分(424)に対して密に結合すべく構成されているような上記容器において、閉止部材(460)は閉止部材(460)に設けられた駆動ストッパ(462)を備え、バルク品用容器(450)が空にする装置(410)における結合部分(424)に結合されたとき、駆動ユニット(445)は、閉止部作動要素(434)が調節装置によって変位したとき、その周囲に応じ、閉止部材(460)と併せて駆動ストッパ(462)を駆動し、または、駆動しないことを特徴とするバルク品用容器(450)。
【請求項20】
請求項1乃至5又は15乃至16又は18のいずれか一項に記載の空にする装置(410)であって、
バルク品をバルク品用容器(450)から空にするための空にする装置(410)であって、この装置が、ベース構造(420)と、入口(426)を備える結合部分(424)と、入口(426)から排出される通過チャネル(422)と、を備え、結合部分(424)は、バルク品用容器(450)の閉止部の出口(454)が設けられた、結合フランジ(451,452)に密に結合すべく構成されており、ベース構造(420)または結合部分(424)に取り付けられた、バルク品用容器(450)の閉止部を作動させるための閉止部作動装置(434)を備える上記装置において、結合部分(424)は、張力に耐えるやり方にて結合部分(424)に結合された、少なくともひとつのロック要素(417)を備え、バルク品用容器(450)が空にする装置(410)に対して配置され、結合フランジ(451,452)が衝突方向にて結合部分(424)に衝突したとき、ロック要素(417)は、張力に耐えるやり方にて結合フランジ(451,452)に結合されたロック受け部(418)に受け入れられて、衝突方向とは反対に張力に耐えるやり方にて働くポジティブな結合が、結合部分(424)と結合フランジ(451,452)との間に生じることを特徴とする装置(410)。
【請求項21】
請求項6乃至13又は17又は19のいずれか一項に記載のバルク品用容器(450)であって、
閉止部を備えたバルク品用容器(450)であって、バルク品用容器(450)に受け入れられたバルク品のための出口(454)と、出口(454)を閉じたり選択的に開いたりする閉止部材(460)とが設けられた結合フランジ(451,452)を有し、結合フランジ(451,452)は、請求項20に記載した空にする装置(410)を結合部分(424)に対して密に結合すべく構成されているような上記容器において、結合フランジ(451,452)は、張力に耐えるやり方にて結合フランジ(451,452)に結合された、少なくともひとつのロック受け部(418)を備え、バルク品用容器(450)が空にする装置(410)に対して配置され、結合フランジ(451,452)が衝突方向にて結合部分(424)に衝突したとき、ロック要素(417)はロック受け部に受け入れられて、衝突方向とは反対に張力に耐えるやり方にて働くポジティブな結合が、結合部分(424)と結合フランジ(451,452)との間に生じることを特徴とするバルク品用容器(450)。
【請求項22】
請求項1乃至5又は15乃至16又は18又は20のいずれか一項に記載の空にする装置(10,210,310)であって、
バルク品をバルク品用容器(50,250)から空にするための空にする装置(10,210,310)であって、この装置が、ベース構造と、入口(26,226)を備える結合部分(24,224)と、入口(26,226)から排出される通過チャネル(24,224)と、を備え、結合部分(24,224)は、バルク品用容器(50,250)の閉止部の出口(54,254)が設けられた、結合フランジ(51,52,251,252)に密に結合すべく構成されており、ベース構造(20,220,320)または結合部分(24,224)に取り付けられた、バルク品用容器(50,250)の閉止部を作動させるための閉止部作動装置(32,34,36,234,237,267,334)を備えているような上記装置において、閉止部作動装置(32,34,334,36,234,236,237,267)は回転駆動装置(36,237)を備え、該回転駆動装置は閉止部における閉止体(60,260)に結合され、結合された状態において、閉止体(60,260)は回転駆動装置(36,237)によって、結合部分(24,224)に対して静止している第1の回転軸線を中心として回転することを特徴とする装置(10,210,310)。
【請求項23】
請求項22に記載の空にする装置(10)であって、
閉止部作動装置(32,34,36,234,236,237,267,334)はさらに、閉止体(60,260)に結合される閉止部作動要素(34,234)と、閉止部作動要素(34,234,334)に固着されて第1の回転軸線に対して同軸的に配置されてなる細長い駆動軸(32,267)と、調節装置(36,236,237)であって、閉じた位置と、第1の回転軸線に対して実質的に平行である少なくともひとつの開いた位置との間において、閉止部作動要素(34,234,334)と併せて駆動軸(32,267)を選択的に変位させるような調節装置(36,236,237)とを備え、回転駆動装置(36,237)は駆動軸(32,267)に結合されて、回転駆動装置(36,237)によって、駆動軸(32,267)が結合部分(24,224)に対して、第1の回転軸線を中心として回転することを特徴とする装置(10)。
【請求項24】
請求項23に記載の空にする装置(10)であって、
駆動軸から放射方向に突出してなる少なくともひとつの切刻み要素(31,33,35,37)が、駆動軸(32)に、回転について固定されるように取り付けられていることを特徴とする装置(10)。
【請求項25】
請求項23又は24に記載の空にする装置であって、
駆動軸には、回転について固定されるように、1又は複数のバルク品搬送要素が取り付けられており、駆動軸が第1の回転軸線を中心として回転するとき、螺旋コンベアのやり方、または、タービンのやり方によって、バルク品を駆動軸に沿って運ぶことを特徴とする装置。
【請求項26】
請求項6乃至13又は17又は19又は21のいずれか一項に記載のバルク品用容器(50,250)であって、
閉止部を備えたバルク品用容器(50,250)であって、バルク品用容器(50,250)に受け入れられたバルク品のための出口(54,254)と、出口(54,254)を閉じたり選択的に開いたりする閉止部材(60,260)とが設けられた結合フランジ(51,52,251,252)を有し、結合フランジ(51,52,251,252)は、請求項22乃至25のいずれか一項に記載した空にする装置(10,210,310)を結合部分(24,224)に対して密に結合すべく構成されており、閉止体(60,260)は、バルク品を受け入れるべく、バルク品用容器(50,250)の実質的に内部に配置されているような上記容器において、閉止体(60,260)は、結合フランジ(51,52,251,252)に対して、第2の回転軸線を中心として回転し、閉止体(60,260)は、空にする装置(10,210)におけるベース構造(20,220)または結合部分(24,224)に取り付けられた、回転駆動装置(36,237)に結合可能になっており、結合された状態において、閉止体(60,260)は回転駆動装置(36,237)によって、第2の回転軸線を中心として回転することを特徴とするバルク品用容器(50,250)。
【請求項27】
請求項26に記載のバルク品用容器であって、
少なくともひとつのばらばらにほぐす要素が、回転について固定されるように閉止体に取り付けられ、該要素は、バルク品用容器の内部へ少なくとも部分的に突出していることを特徴とするバルク品用容器。
【請求項28】
請求項26又は27に記載のバルク品用容器であって、
閉止体には、回転について固定されるように、1又は複数のバルク品搬送要素が取り付けられており、閉止体が第2の回転軸線を中心として回転するとき、該要素は、螺旋コンベアのやり方、または、タービンのやり方によって、バルク品を出口の方向へと運ぶことを特徴とするバルク品用容器。
【請求項29】
請求項1乃至5又は15乃至16又は18又は20又は22乃至25のいずれか一項に記載の空にする装置(10,110,210,310)であって、
バルク品をバルク品用容器(50,150,250)から空にするための空にする装置(10,110,210,310)であって、この装置が、入口(26,126,226)を備える結合部分(24,124,224)と、入口(26,126,226)から排出される通過チャネル(22,122,222)と、を備え、結合部分(24,124,224)は、バルク品用容器(50,150,250)の閉止部の出口(54,154,254)が設けられた、結合フランジ(51,52,151,152,251,252)に密に結合すべく構成されているような上記装置において、空にする装置(10,110,210,310)は少なくともひとつの、空にする装置に接触する部分(24,34,124,134,224,234,334)を有し、該部分は、バルク品用容器(50,150,250)の結合フランジ(51,52,151,152,251,252)が結合部分(24,124,224)に結合されたとき、バルク品用容器(50,150,250)における、バルク品用容器に接触する部分(51,52,151,152,251,252,60,260)に対して接触し、空にする装置に接触する部分(24,34,124,134,224,234,334)は、少なくともその一部分が導電材料から作られて接地されていることを特徴とする装置(10,110,210,310)。
【請求項30】
請求項29に記載の空にする装置(10,110,210,310)であって、
結合部分(24,124,224)は、同時に、空にする装置に接触する部分(24,34,124,134,224,234,334)として構成されていることを特徴とする装置(10,110,210,310)。
【請求項31】
請求項29又は30に記載の空にする装置(10,110,210,310)であって、
前記空にする装置がさらに、ベース構造(20,120,220,320)と、ベース構造(20,120,220)または結合部分(24,124,224)に取り付けられた、バルク品用容器(50,150,250)の閉止部を作動させるための閉止部作動装置(32,34,36,132,134,136,234,236,334)を備え、閉止部作動装置(32,34,36,132,134,136,234,236,334)は、閉止部作動要素(34,134,234,334)と調節装置(36,136,236)とを備え、閉止部作動要素(34,134,234,334)は、調節装置(36,136,236)によって、選択的に閉じた位置と少なくともひとつの開いた位置との間にて変位し、閉止部作動要素(34,134,234,334)は、同時に、空にする装置に接触する部分(24,34,124,134,224,234,334)として構成されていることを特徴とする装置(10,110,210,310)。
【請求項32】
請求項6乃至13又は17又は19又は21又は26乃至28のいずれか一項に記載のバルク品用容器(50,150,250)であって、
閉止部を備えたバルク品用容器(50,150,250)であって、バルク品用容器(50,150,250)に受け入れられたバルク品のための出口(54,154,254)と、出口(54,154,254)を閉じたり選択的に開いたりする閉止部材(60,160,260)とが設けられた結合フランジ(51,52,151,152,251,252)を有し、結合フランジ(51,52,151,152,251,252)は、請求項29乃至31のいずれか一項に記載した空にする装置(10,110,210,310)を結合部分(24,124,224)に対して密に結合すべく構成されているような上記容器において、バルク品用容器(50,150,250)は、少なくとも一部分が導電材料から作られてなる、少なくともひとつのバルク品用容器に接触する部分(51,52,151,152,251,252,60,260)を有し、該部分は、結合フランジ(51,52,151,152,251,252)が結合部分(24,124,224)に結合されたとき、空にする装置(10,110,210,310)における、空にする装置に接触する部分(24,34,124,134,224,234,334)に対して接触し、空にする装置に接触する部分(24,34,124,134,224,234,334)に対して導電的に接続されることを特徴とするバルク品用容器(50,150,250)。
【請求項33】
請求項32に記載のバルク品用容器(50,150,250)であって、
結合フランジ(51,52,151,152,251,252)は、同時に、バルク品用容器に接触する部分(51,52,151,152,251,252,60,260)として構成されていることを特徴とするバルク品用容器(50,150,250)。
【請求項34】
請求項32又は33に記載のバルク品用容器(50,250)であって、
閉止部材(60,260)は、同時に、バルク品用容器に接触する部分(24,34,124,134,224,234,334)として構成されていることを特徴とするバルク品用容器(50,250)。
【請求項35】
請求項6乃至13又は17又は19又は21又は26乃至28又は32乃至34のいずれか一項に記載のバルク品用容器(250)であって、
閉止部を備えたバルク品用容器(250)であって、バルク品用容器(250)に受け入れられたバルク品のための出口(254)と、出口(254)を閉じたり選択的に開いたりする閉止体(260)とが設けられた結合フランジ(251,252)を有し、結合フランジ(251,252)は、請求項1乃至5又は15乃至16又は18又は20又は22乃至25又は29乃至31のいずれか一項に記載した空にする装置(210)を結合部分(224)に対して密に結合すべく構成されており、閉止体(260)は、バルク品を受け入れるべく、バルク品用容器(250)の実質的に内部に配置され、出口(254)に向けて開かれた中空空間を構成しているような上記容器において、閉止部はさらに、バルク品用容器(250)が空にする装置(210)に結合されていないとき、結合フランジ(251,252)に取り付けられるカバー部材(281,282)を備え、該カバー部材は、バルク品用容器(250)の外側にて、出口(254)をカバーし、カバー部材(281,282)は、少なくともその一部分が、出口(254)を通って、閉止体(260)の中空空間の中に入るように構成され、同一のバルク品用容器(350)における閉止体(360)が部分的に受け入れられる、外側に開かれた中空空間を有していることを特徴とするバルク品用容器(250)。
【請求項36】
請求項35に記載のバルク品用容器(250)であって、
カバー部材(281)は、結合フランジ(251,252)に取り付けられたとき、閉止体(260)に結合されることを特徴とするバルク品用容器(250)。
【請求項37】
請求項6乃至13又は17又は19又は21又は26乃至28又は32乃至36のいずれか一項に記載のバルク品用容器(550)であって、
閉止部を備えたバルク品用容器(550)であって、バルク品用容器(550)に受け入れられたバルク品のための出口(554)と、出口(554)を閉じたり選択的に開いたりする閉止体(560)とが設けられた結合フランジ(551,552)を有し、結合フランジ(551,552)は、請求項1乃至5又は15乃至16又は18又は20又は22乃至25又は29乃至31のいずれか一項に記載した空にする装置(10,110,210,310,410)を結合部分(554)に対して密に結合すべく構成されているような上記容器において、結合フランジ(551,552)における少なくともひとつの表面部分(519)が、バルク品用容器(550)の内部において、ベースの一部分を形成して、出口(554)の方向へと傾斜して、バルク品の流出を助けるようになっていることを特徴とするバルク品用容器(550)。
【請求項38】
請求項6乃至13又は17又は19又は21又は26乃至28又は32乃至37のいずれか一項に記載したバルク品用容器(50,150,250,450,550)において用いられることを特徴とする閉止体。
【請求項39】
請求項38に記載の閉止体であって、
同一又は異なる構成をもった、異なるバルク品用容器(450,550)のために複数回使用できる、交換可能なユニットとして構成されていることを特徴とする閉止体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−528826(P2007−528826A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502167(P2007−502167)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【国際出願番号】PCT/CH2005/000153
【国際公開番号】WO2005/087624
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(506308736)ヴィスヴァル アーゲー (1)
【Fターム(参考)】