説明

バルブ装置

【課題】
弁室内に塗料がよどみ難く、洗浄時には流入口から洗浄流体を流入させることにより短時間で弁室内をきれいに洗浄できるようにして洗浄性を向上させ、ひいては、ブツの発生などの塗装不良を未然に防止する。
【解決手段】
弁室(2)のボトム側に弁座(3)を備えた流出口(4out)が形成され、弁室(2)のトップ側に装着されたシーリングダイアフラム(D)がこれを貫通するトップガイド形の弁体(5)に固定されると共に、当該弁体(5)を弁座(3)に対して進退させることにより弁室(2)に形成された流入口(4in)から弁室(2)内を通り流出口(4out)に至る流路を開閉するバルブ装置において、弁室(2)を、トップ側からボトム側に向かって縮径する截頭円錐状に形成し、前記流入口(4in)を、截頭円錐状の内周面(2a)に対してその接線方向に開口形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の供給/停止をコントロールするバルブ装置に関し、特に塗料供給源から送給される各色塗料を択一的に選択して供給するカラーチェンジバルブに用いて好適である。
【背景技術】
【0002】
色替塗装は、図7に示すように、複数色の供給塗料から任意の塗色塗料を色替装置CVで択一的に選択し、その塗色塗料を塗装機Tに供給して塗装するようにしている。
色替装置CVは、塗料流路fが形成されたマニホールドブロックMに、各色塗料供給源P〜Pに個別に接続されたカラーバルブV、洗浄液供給源Sに接続された洗浄液バルブV、圧縮空気供給源Sに接続された洗浄エアバルブVが装着されている。
【0003】
図8(a)〜(c)は、このようなカラーバルブVとして使用されるバルブ装置51の閉成時縦断面図、開成時縦断面図、横断面図を示す。
この種のバルブ装置51は、弁室52内に弁体53の摺動孔54が開口していると、その隙間に塗料が浸み込んで硬化することによりバルブの不具合を生じるおそれがあることから、従来より、シーリングダイアフラムDで弁室52を仕切ってその摺動孔54を弁室52内に開口させないようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
具体的には、弁室52のボトム側に弁座55を備えた流出口56outが形成され、弁室52のトップ側に装着されたシーリングダイアフラムDが当該ダイアフラムDを貫通するトップガイド形の弁体53に固定されると共に、その弁体53を弁座55に対して進退させることにより弁室52の側面に開口された流入口56inから弁室52内を通り流出口56outに至る流路を開閉するようになっている。
【0005】
弁体53は、シリンダ57のピストン58に連結されるトップロッド59と、弁室52内に配されるボトムロッド60が螺合されて直線状に形成されると共に、その間にダイアフラムDが挟みつけられて固定されており、トップロッド60が摺動孔54に沿って摺動されるように支持されている。
【0006】
弁室52は、図9に示すように、その内周面52aが円筒面で形成され、そのトップ側には弁室52より大径でダイアフラムDの外径に略等しいダイアフラム装着孔62が形成されている。
この装着孔62の内周面には雌ネジが形成されており、弁体53を弁室52内に挿通して装着孔62のボトム側段部63にダイアフラムDを載せた状態で、外周面に雄ネジが形成された固定用プラグ64を螺合させることにより、ダイアフラムDの外周端縁を挟みつけるように固定している。
そして、これにより、弁室52のトップ側が仕切られて、弁体53が摺動する摺動孔54は弁室52内に開口されず、トップロッド60に塗料が付着することもないので、前述したようなバルブの不具合を生ずることがない。
【0007】
ところで、このようなカラーバルブVは、例えば週一回行うメンテナンス時などに流入口56inから洗浄液/洗浄エアを交互に流入させて洗浄することとしているが、これら洗浄流体を流入させただけでは、弁室52内を短時間ではきれいに洗浄することができず、洗い切れなかった塗料が弁室52内で付着硬化し、その硬化塗料が剥がれて塗装機Tから吹き付けられ、ブツと生ずる塗装不良を生ずるおそれがある。
このような不具合をなくすためには、長時間かけて十分に洗浄流体を供給して洗浄しなければならないことから、多量の洗浄液を必要とするだけでなく、その廃液を処理する面倒を生じる。
【0008】
本発明者らが、透明モデルを作製して実験してみたところ、流入口56inの正面に弁体53が位置していることから、洗浄液などの洗浄流体は弁体53に当たって流れの勢いがそがれるだけでなく、左右に分かれてしまうため弁体53の背面側の洗浄性が悪い。
また、流入口56inから流入した洗浄液はボトム側の流出口56outに向かって流れるのでトップ側に位置するダイアフラムDに付着した塗料の洗浄性が悪い。
【0009】
さらに、弁室52の内周面52aは、内径がダイアフラムDの可動部有効径に等しい円筒状に形成されており、弁座55が形成された流出口56outの内径との口径差が大きく、そのボトム側で弁座55に向かうテーパ面52bの幅が広いため、当該テーパ面52bと弁室内周面52aの角隅部52cに塗料が澱んで付着硬化しやすいことが判明した。
このため、洗浄に多量の洗浄液と時間を要し、その廃液処理も行わなければならないことから、従来は洗浄効率が極めて低く、洗浄性の向上が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平11−22835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで本発明は、弁室内に塗料が澱み難く、洗浄時には流入口から洗浄流体を流入させることにより短時間で弁室内をきれいに洗浄できるように洗浄性を向上させ、ひいては、ブツの発生などの塗装不良を未然に防止することを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この課題を解決するために、本発明は、弁室のボトム側に弁座を備えた流出口が形成され、弁室のトップ側に装着されたシーリングダイアフラムが当該ダイアフラムを貫通するトップガイド形の弁体に固定されると共に、当該弁体を弁座に対して進退させることにより弁室に形成された流入口から弁室内を通り前記流出口に至る流路を開閉するバルブ装置において、前記弁室が、トップ側からボトム側に向かって縮径する截頭円錐状に形成され、前記流入口が、当該截頭円錐状の内周面に対してその接線方向に開口形成されたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、弁室が円筒型ではなく、トップ側からボトム側に向かって縮径する截頭円錐状に形成されているので円錐縮径部と弁座孔の口径差がほとんどなく、したがって、弁室内に塗料を流したときに円錐内周面とテーパ面との角隅部に塗料が溜まりにくい。
【0014】
また、円錐内周面の接線方向に流入口が開口されているので、洗浄流体を流入口から弁室内に流入させると、洗浄流体はその勢いをそがれることなく円錐内周面に沿って流れる旋回流となるので、その内周面に付着している塗料をきれいに洗浄することができる。
このとき、円錐状の弁室はトップ側の空間が広く、ボトム側が狭くなっているので、洗浄流体は、まずトップ側へ向って流れ、ダイアフラムに付着した塗料を洗い流した後、弁体の周囲を回る旋回流のままボトム側に向かって流れ、弁座孔から流出される。
したがって、弁室の内周面、弁体外周面に付着した塗料がきれいに洗浄され、前述した角隅部に塗料が溜まることがあっても、旋回しながら弁座孔に向かう洗浄流体により容易に洗浄され、その結果、洗浄性が向上することとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るバルブ装置の一例を示す断面図。
【図2】従来装置の弁体を示す分解図及び組立図。
【図3】その要部を示す分解斜視図。
【図4】マニホールドに装着された状態を示す説明図。
【図5】他の実施例を示す説明図。
【図6】さらに他の実施例を示す説明図。
【図7】塗料供給系の例を示す説明図。
【図8】従来装置を示す断面図。
【図9】従来装置の要部を示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本例は、弁室内に塗料がよどみ難く、洗浄時には流入口から洗浄液などの洗浄流体を流入させることにより短時間で弁室内をきれいに洗浄できるようにして洗浄性を向上させ、ひいては、ブツの発生などの塗装不良を未然に防止するという目的を達成するために、弁室のボトム側に弁座を備えた流出口が形成され、弁室のトップ側に装着されたシーリングダイアフラムが当該ダイアフラムを貫通するトップガイド形の弁体に固定されると共に、当該弁体を弁座に対して進退させることにより弁室に形成された流入口から弁室内を通り前記流出口に至る流路を開閉するバルブ装置において、前記弁室をトップ側からボトム側に向かって縮径する截頭円錐状に形成し、前記流入口を弁室の截頭円錐状の内周面に対してその接線方向に開口形成した。
【実施例1】
【0017】
図1(a)〜(c)は、本発明に係るバルブ装置1の閉成時縦断面図、開成時縦断面図、I−I線断面図を示す。
本例のバルブ装置1は、例えば、マニホールドブロックMに装着されて塗料の色替装置CV(図4及び図7参照)に用いられるもので、弁室2のボトム側に弁座3を備えた流出口4outが形成され、弁室2のトップ側に装着されたシーリングダイアフラムDが当該ダイアフラムDを貫通するトップガイド形の弁体5に固定されており、この弁体5がトップ側に一体的に形成されたエアシリンダ6により弁座3に対して進退可能に配され、これにより弁室2に形成された流入口4inから弁室2内を通り流出口4outに至る流路を開閉できるようになっている。
【0018】
弁体5には、シリンダ6のピストン8に連結されるトップロッド5Tに、弁室2内に配されるボトムロッド5Bが直線状に螺合されると共に、その間にダイアフラムDが挟みつけられて固定されており、トップロッド5Tが摺動孔9に沿って摺動されるように支持されている(図2参照)。
ボトムロッド5Bは、その上端部にトップロッド5T先端に形成された雌ネジ孔5aと螺合する雄ネジ部5bが形成され、先端部に弁座3に当接される略円錐状のチップ5cが取り付けられ、中間部にはスパナ等のネジ締め工具を噛み合せる平行2面幅カット部5dが形成されている。
そして、雄ネジ部5bをディスク状のシーリングダイアフラムDの取付用センター孔10に挿通して、トップロッド5T上端に形成された雌ネジ孔5aに対して螺合することによりダイアフラムDを挟みつけて固定している。
【0019】
弁室2は、トップ側からボトム側に向かって縮径する截頭円錐状に形成され、そのトップ側には弁室2より大径でダイアフラムDの外径に略等しいダイアフラム装着孔11が形成されている(図3参照)。
この装着孔11の内周面には雌ネジが形成されており、弁体5を弁室2内に挿通して装着孔11のボトム側段部12にダイアフラムDを載せた状態で、外周面に雄ネジが形成された固定用プラグ13を螺合させることにより、ダイアフラムDの外周端縁が挟みつけられるように固定される。
これにより、弁室2のトップ側がダイアフラムDで仕切られるので、弁体5の摺動孔9に塗料が浸み込んだり、当該摺動孔9を摺動するトップロッド5Tに塗料が付着することがない。
【0020】
そして、流入口4inは、図1(b)に示すように、弁体5を開成したときに前記平行2面幅カット部5dが位置する高さに開口されると共に、図1(c)に示すように、截頭円錐状の内周面2aに対してその円周接線方向に開口形成されている。
また、弁室2に形成された截頭円錐状の内周面2aのボトム側に位置する円錐縮径部2bから下方に延びる円筒部2cが連続形成され、さらにその下端部から弁座3に向かって縮径され、弁座3から外部に開口する流出口4outが形成されている。
【0021】
なお、エアシリンダ6は、スプリング14の弾發力によりそのピストン8に取り付けられた弁体5を閉成方向に付勢し、空気流入出口6aから圧縮空気が供給されたときに、スプリング14の弾發力に抗してピストン8が所定のストロークだけ移動して弁体5が開成されるようになっている。
【0022】
以上が本発明の一構成例であって、次にその作用について、バルブ装置1を、図7に示す塗料の色替装置CVのカラーバルブVとして使用する場合を例にとって説明する。
各カラーバルブV(バルブ装置1)の流出口4outを、図4に示すように、マニホールドブロックMの接続孔hに連通させて装着し、流入口4inを各色塗料供給源P〜Pに接続する。
この状態で、図1(b)に示すように、任意のカラーバルブVのエアシリンダ6にバルブ駆動用の圧縮空気を供給すると、弁体5が後退して流出口4outが開成され、その塗色塗料が塗装機Tに供給される。
【0023】
このとき、塗料は流入口4inから弁室2の截頭円錐状内周面2aに沿って流れる旋回流となって、弁室2内に流入し、旋回流のまま流出口4outから流出される。
しかも、弁室2は、トップ側からボトム側に向かって縮径する截頭円錐状に形成されているので、ボトム側の円錐縮径部2bと流出口4outの口径差がほとんどなく、したがって、弁室2の内周面に角隅部2dが形成されていても、塗料が溜まり難い。
【0024】
次いで、メンテナンス時などに個々のカラーバルブVを洗浄する場合は、弁体5を後退させて流出口4outを開成した状態で、流入口4inから洗浄流体として洗浄液/洗浄エアを交互に勢いよく供給すると、洗浄流体は、弁室2の截頭円錐状内周面2aに沿って流れる旋回流となるので、その内周面2aに付着している塗料をきれいに洗浄することができる。
【0025】
このとき、円錐状の弁室2はトップ側の空間が広く、ボトム側が狭くなっているので、弁室2に流入した洗浄流体は、まずトップ側へ向って流れ、ダイアフラムDに付着した塗料を洗い流した後、弁体5の周囲を回る旋回流のままボトム側に向かって流れ、流出口4outから流出される。
したがって、弁室2の内周面2a、弁体5の外周面に付着した塗料がきれいに洗浄され、弁室2の角隅部2dに塗料が溜まることがあっても、旋回しながら流出口4outに向かう洗浄流体により容易に洗浄される。
【0026】
また、弁室2内では、流入口4inの高さ近傍で、流入口4inから勢いよく流入してダイアフラムD側へ上昇しようとする洗浄流体と、弁室2のトップ側からボトム側に旋回しながら下降する洗浄流体が混合して流れに乱れが生じ、これと同じ高さに開成された弁体5の平行2面幅カット部5dが位置するので、当該カット部5dに付着した塗料もきれいに洗浄除去することができる。
【0027】
なお、上述のバルブ装置1の流入口4inは、図5(a)に示すように、弁室2の内周面2aの接線方向で、且つ、上向きに傾斜させて開口形成させてもよい。
流入口4inをこのような向きに形成すれば、洗浄流体は旋回しながらダイアフラムDに向かって上向きに流入するので、ダイアフラムDに付着した塗料をより確実に洗浄除去することができる。
また、截頭円錘状の弁室2は、トップ側がダイアフラムDの可動部有効径に等しい径に形成されると共に、ボトム側の流出口4outに向かって縮径するように弁室2全体で截頭円錐状に形成される場合に限らず、実質的に截頭円錐状に形成されていれば足りる。
例えば、弁室2に形成された截頭円錘状内周面2aとダイアフラムDの間に円筒状内周面2eが形成されていたり(図5(b)参照)、同じく截頭円錘状の内周面2aとダイアフラムDの間にトップ側からボトム側に向かって縮径する傾斜角度の異なる截頭円錘面(図示せず)が形成されていたり、さらに、截頭円錘状の内周面2aの稜線を弁室2内に向かってに凸状又は凹状に湾曲させて成る略截頭円錐状(図示せず)に形成されていてもよい。
【実施例2】
【0028】
図6は他の実施例を示し、図1〜4と重複する部分については同一符合を付して詳細説明を省略する。
本例のバルブ装置21は、弁体5、シリンダ6及びシーリングダイアフラムDを備えたバルブ駆動機構22と、これを装着する装着孔23が形成されたマニホールドブロック24とからなり、装着孔23のボトム側には、マニホールドブロック24の塗料流路fに連通する流出口4outが形成され、当該流出口4outには弁座3が形成されている。
【0029】
また、装着孔23には、バルブ駆動機構22を装着したときに、ダイアフラムDと流出口4outの間に、トップ側からボトム側に縮径する截頭円錐状の弁室2となる弁室空間25が形成されると共に、当該弁室空間25に前記流入口4inが開口形成されている。
流入口4inは、図1(b)に示す実施例と同様に、装着孔23にバルブ駆動機構22を装着した状態で弁体5を開成したときに前記平行2面幅カット部5dが位置する高さに開口されると共に、截頭円錐状の内周面2aに対してその接線方向に開口形成されている。
なお、本例においても、流入口4inは、図5(a)に示すように、上向きに傾斜させて開口形成してもよいことはもちろんである。
【0030】
さらに、このマニホールドブロック24には複数の装着孔23…が形成され、各装着孔23の流出口4outが、マニホールドブロック24の塗料流路fに連通されており、個々の装着孔23にバルブ駆動機構22を装着することにより色替装置CVが構成されるようになっている。
【0031】
本例でも、弁室2がトップ側からボトム側に向かって縮径する截頭円錐状に形成されているので、バルブVを開成した状態で流入口4inから洗浄流体を勢いよく供給すると、弁室2に流入した洗浄流体は、内周面2fvまずトップ側へ向って流れ、ダイアフラムDに付着した塗料を洗い流した後、弁体5の周囲を回る旋回流のままボトム側に向かって流れ、流出口4outから流出される。
したがって、弁室2の内周面2a、弁体5の外周面に付着した塗料がきれいに洗浄され、弁室2の角隅部2dに塗料が溜まることがあっても、旋回しながら流出口4outに向かう洗浄流体により容易に洗浄され、洗浄性が格段に向上するという効果がある。
【0032】
さらに本例では、各流入口4in及び空気流入出口6aが、流路26,27を介してマニホールドブロック24に形成されたポート28,29に連通されているので、各ポート28,29への配管類の接続作業が簡単になるだけでなく、配管類を接続したままバルブ駆動機構22を外して内部の点検を行うことができるというメリットがある。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、弁室内を頻繁に洗浄する必要のある塗料その他のバルブ装置の用途に適用できる。
【符号の説明】
【0034】
1 バルブ装置
M マニホールドブロック
h 接続孔
2 弁室
2a 内周面
3 弁座
4in 流入口
4out 弁座孔
5 弁体
D ダイアフラム



【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁室のボトム側に弁座を備えた流出口が形成され、弁室のトップ側に装着されたシーリングダイアフラムが当該ダイアフラムを貫通するトップガイド形の弁体に固定されると共に、当該弁体を弁座に対して進退させることにより弁室に形成された流入口から弁室内を通り前記流出口に至る流路を開閉するバルブ装置において、
前記弁室が、トップ側からボトム側に向かって縮径する截頭円錐状に形成され、前記流入口が、当該截頭円錐状の内周面に対してその接線方向に開口形成されたことを特徴とするバルブ装置。
【請求項2】
前記流入口がトップ側に向かって傾斜して開口形成された請求項1記載のバルブ装置。
【請求項3】
前記ダイアフラムと截頭円錐状内周面の間にその円錐状内周面に連続する円筒内周面が形成された請求項1又は2記載のバルブ装置。
【請求項4】
少なくとも前記弁体及びシーリングダイアフラムを備えたバルブ駆動機構と、これを装着する装着孔が形成されたマニホールドブロックとからなる請求項1乃至3いずれか記載のバルブ装置。
【請求項5】
前記マニホールドブロックの装着孔には、前記バルブ駆動機構を装着したときに前記弁室となる弁室空間が形成されると共に、当該弁室空間に前記流入口及び流出口が開口形成されてなる請求項4記載のバルブ装置。
【請求項6】
前記マニホールドブロックに、複数のバルブ装着孔が形成された請求項4又は5記載のバルブ装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−117519(P2011−117519A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274647(P2009−274647)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(000110343)トリニティ工業株式会社 (147)
【Fターム(参考)】