説明

パチンコ遊技機

【課題】確率変動モードがオンされていることを遊技者に期待させる演出を行うこと。
【解決手段】確変報知タイミングが装飾図柄遊技中に設定された場合には横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxにならないように変化する。この横棒の絵柄36の長さ寸法の変化は確率変動モードの判定結果に拘わらず大当り遊技中に横棒の絵柄36の表示が始まってから装飾図柄遊技回数が確変報知タイミングに到達する前までの期間内に行われるものであり、確率変動モードのオンが判定されている場合には装飾図柄遊技回数が確変報知タイミングに到達したときに横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達し、確率変動モードのオフが判定されている場合には装飾図柄遊技回数が確変報知タイミングに到達しても横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技球が始動口に入球した場合に図柄遊技の映像を図柄表示器に表示するパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記パチンコ遊技機には遊技球が始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定し、大当りであるか否かを判定した場合に図柄遊技の映像を図柄表示器に表示する構成のものがある。この図柄遊技の映像は複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示するものであり、大当りでないと判定された場合には複数の図柄要素が可変停止状態で予め決められた外れの組合せになる。これら複数の図柄要素は大当りであると判定された場合に可変停止状態で外れの組合せと異なる大当りの組合せになるものであり、複数の図柄要素が大当りの組合せで停止表示された場合には大当り遊技が開始される。この大当り遊技は特別入球口の開閉を予め決められた条件が成立するまで繰返すものであり、大当り遊技中には遊技球が特別入球口に入球することが許容される。このパチンコ遊技機の場合には遊技モードとして高確率モードおよび通常確率モードの2種類が設定されている。高確率モードは大当りであると予め決められた高確率で判定する遊技モードであり、通常確率モードは大当りであると高確率に比べて低い通常確率で判定する遊技モードであり、大当りであると判定された場合には遊技モードを高確率モードおよび通常確率モードのいずれに設定するかが判定され、遊技モードの判定結果が高確率モードである場合には大当り遊技の終了時に遊技モードが高確率モードに設定され、遊技モードの判定結果が通常確率モードである場合には大当り遊技の終了時に遊技モードが通常確率モードに設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−65388号公報
【特許文献2】特開2007−282722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1および特許文献2のそれぞれは遊技モードの判定結果を遊技者に報知する技術に関するものである。特許文献1は大当り遊技が終了してから一定回数の図柄遊技が終了するまでの潜伏期間内には遊技者に遊技モードの判定結果を報知しないものであり、遊技モードの判定結果が高確率モードである場合には潜伏期間の終了後に遊技モードの判定結果が高確率モードであると遊技者に報知される。特許文献2は大当り遊技中の予め決められた期間内に遊技者がスイッチを操作した場合に遊技モードの判定結果を遊技者に報知するものであり、遊技モードの判定結果は予め決められた一定のタイミングで遊技者に報知される。これら特許文献1および特許文献2のそれぞれは遊技者に遊技モードの判定結果のみを報知するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のパチンコ遊技機は下記の[1]遊技盤〜[9]演出映像表示手段を備えたところに特徴を有する。
[1]遊技盤は遊技球が発射されるものであり、図2の符号16は遊技盤に相当する。
[2]始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球することが可能なものである。図2の符号23は始動口に相当する。
[3]特別入球口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものである。図2の特別入賞口25は特別入球口に相当する。
[4]大当り判定手段は遊技球が始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定するものであり、遊技モードが高確率モードに設定されている場合には大当りであると予め決められた高確率で判定し、遊技モードが通常確率モードに設定されている場合には大当りであると高確率に比べて低い通常確率で判定する。図32のステップS74およびステップS75は大当り判定手段を構成するものであり、確率変動モードがオンされた状態は高確率モードに相当し、確率変動モードがオフされた状態は通常確率モードに相当する。
[5]遊技モード判定手段は大当り判定手段が大当りであると判定した場合に遊技モードを高確率モードおよび通常確率モードのいずれに設定するかを判定するものである。図32のステップS78およびステップS79は遊技モード判定手段を構成するものであり、確変大当り図柄「7」を選択することで遊技モードを高確率モードに設定すると判定し、通常大当り図柄「3」を選択することで遊技モードを通常確率モードに設定すると判定する。
[6]図柄表示器は大当り判定手段の大当りであるか否かの判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の映像が表示されるものである。図2の装飾図柄表示器32は図柄表示器に相当するものであり、図柄遊技の映像は装飾図柄遊技の映像に相当する。
[7]大当り遊技手段は大当り判定手段が大当りであると判定した場合に特別入球口を開放状態にする大当り遊技を行うものである。図31のステップ66は大当り遊技手段に相当する。
[8]遊技モード設定手段は遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードである場合に遊技モードを高確率モードに設定し、遊技モード判定手段の判定結果が通常確率モードである場合に遊技モードを通常確率モードに設定するものであり、図37のステップS176とステップS177とステップS178は遊技モード設定手段を構成するものである。
[9]演出映像表示手段は遊技モード判定手段の判定結果を遊技者に報知するための演出映像を図柄表示器に表示するものであり、演出映像を予め決められた高確報知状態とすることで遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードであると遊技者に報知する。この演出映像表示手段は遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードおよび通常確率モードのいずれであるかに拘わらず演出映像を大当り遊技中に高確報知状態とは異なる状態で表示開始するものであり、遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードである場合の報知パターンとして大当り遊技中に演出映像を高確報知状態とは異なる状態から高確報知状態とする報知パターンと大当り遊技の後の図柄遊技中に演出映像を高確報知状態とは異なる状態から高確報知状態とする報知パターンを有している。図42のステップS248と図43のステップS276と図56のステップS406と図56のステップ409は演出映像表示手段を構成するものであり、図7の横棒の絵柄36は演出映像に相当し、横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達した状態は高確報知状態に相当する。
【発明の効果】
【0006】
演出映像は大当り遊技中に高確報知状態とは異なる状態で表示開始されるものであり、遊技モードの判定結果が高確率モードである場合の報知パターンには演出映像が大当り遊技中に高確報知状態とは異なる状態から高確報知状態となる報知パターンおよび大当り遊技の後の図柄遊技中に高確報知状態とは異なる状態から高確報知状態となる報知パターンがある。このため、遊技モードの判定結果が高確率モードであると報知されることを遊技者が大当り遊技中に期待できる共に大当り遊技後の図柄遊技中にも期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を示す斜視図)
【図2】遊技盤を前方から示す図
【図3】電気的構成を示すブロック図
【図4】装飾図柄遊技の映像を示す図
【図5】図柄要素の配列を示す図
【図6】大当り予告演出の映像を示す図
【図7】確変報知演出の映像を示す図
【図8】メイン制御回路から演出制御回路に送信される制御コマンドを示す図
【図9】メイン制御回路が更新するランダムカウンタの一覧を示す図
【図10】メイン制御回路に記録された大当り判定用の制御データを示す図
【図11】メイン制御回路に記録された特別図柄選択用の制御データを示す図
【図12】メイン制御回路に記録された確変判定用の制御データを示す図
【図13】メイン制御回路に記録された変動開始コマンドテーブルを示す図
【図14】メイン制御回路の制御データ格納領域を示す図
【図15】演出制御回路に記録されたプロセスデータ選択用の制御データを示す図
【図16】演出制御回路に記録されたプロセスデータを示す図
【図17】演出制御回路に記録された装飾図柄遊技用のビデオデータコマンドテーブルを示す図
【図18】表示制御回路に記録された装飾図柄遊技用のビデオテーブルを示す図
【図19】演出制御回路に記録された大当り遊技用のビデオコマンドテーブルを示す図
【図20】表示制御回路に記録された大当り遊技用のビデオテーブルを示す図
【図21】演出制御回路が更新するランダムカウンタの一覧を示す図
【図22】演出制御回路に記録された図柄テーブルを示す図
【図23】演出制御回路に記録された大当り予告演出判定用の制御データを示す図
【図24】演出制御回路に記録された確変報知演出用の制御データを示す図
【図25】演出制御回路の演出制御データ格納領域を示す図
【図26】メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート
【図27】メイン制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図28】メイン制御回路の入力処理を示すフローチャート
【図29】メイン制御回路のデータ取得処理を示すフローチャート
【図30】メイン制御回路の先読み処理を示すフローチャート
【図31】メイン制御回路のプロセス処理を示すフローチャート
【図32】メイン制御回路の大当り判定処理を示すフローチャート
【図33】メイン制御回路の変動開始時処理を示すフローチャート
【図34】メイン制御回路の変動処理を示すフローチャート
【図35】メイン制御回路の変動停止時処理を示すフローチャート
【図36】メイン制御回路の待機処理を示すフローチャート
【図37】メイン制御回路の特別入賞口開放処理を示すフローチャート
【図38】演出制御回路のメイン処理を示すフローチャート
【図39】演出制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図40】演出制御回路の保留コマンド処理を示すフローチャート
【図41】演出制御回路の予告演出開始処理1を示すフローチャート
【図42】演出制御回路の装飾図柄遊技処理を示すフローチャート
【図43】演出制御回路の遊技開始処理を示すフローチャート
【図44】演出制御回路の大当り図柄設定処理を示すフローチャート
【図45】演出制御回路の外れリーチ図柄設定処理を示すフローチャート
【図46】演出制御回路の完全外れ図柄設定処理を示すフローチャート
【図47】演出制御回路の予告演出開始処理2を示すフローチャート
【図48】演出制御回路の確変報知演出開始処理1を示すフローチャート
【図49】装飾図柄遊技の映像を示す図
【図50】演出制御回路の予告演出処理を示すフローチャート
【図51】演出制御回路の確変報知演出処理1を示すフローチャート
【図52】確変報知演出の映像を示す図
【図53】確変報知演出の映像を示す図
【図54】確変報知演出の映像を示す図
【図55】演出制御回路の遊技停止処理を示すフローチャート
【図56】演出制御回路の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図57】演出制御回路の確変報知演出開始処理2を示すフローチャート
【図58】演出制御回路の確変報知演出処理2を示すフローチャート
【図59】実施例2を示す図(演出制御回路に記録された確変報知演出用の制御データを示す図)
【図60】演出制御回路に記録された確変報知演出用の制御データを示す図
【図61】演出制御回路の遊技停止処理を示すフローチャート
【図62】演出制御回路の報知パターン選択処理を示すフローチャート
【図63】演出制御回路の確変報知演出処理2を示すフローチャート
【図64】演出制御回路の確変報知演出処理1を示すフローチャート
【図65】実施例3を示す図(演出制御回路に記録された確変報知演出用の制御データを示す図)
【図66】実施例4を示す図(演出制御回路に記録された確変報知演出用の制御データを示す図)
【図67】実施例5を示す図(演出制御回路に記録された大当り予告演出用の制御データを示す図)
【図68】演出制御回路の予告演出開始処理1を示すフローチャート
【図69】演出制御回路の確変報知演出開始処理1を示すフローチャート
【図70】演出制御回路の予告演出処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0008】
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が固定されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
【0009】
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回動可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されている状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することに基づいて上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
【0010】
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には円形状をなす透明なガラス窓11が固定されている。この前枠10の左上隅部および右上隅部のそれぞれにはスピーカカバー12が固定されている。これら両スピーカカバー12のそれぞれは網状をなすものであり、両スピーカカバー12のそれぞれの後方にはスピーカ13が配置されている。これら両スピーカ13のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、両スピーカ13のそれぞれが再生する効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して2個のランプカバー14が固定されている。これら合計4個のランプカバー14のそれぞれは有色透明なものであり、4個のランプカバー14のそれぞれの後方には複数の電飾LED15(図3参照)が配置されている。これら複数の電飾LED15のそれぞれは前枠10に固定されたものであり、4個のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することに基づいて照明される。
【0011】
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が固定されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19のそれぞれが固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
【0012】
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21のそれぞれが形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。この遊技領域21は遊技球が転動することが可能な転動領域に相当するものであり、前方から前枠10のガラス窓11を通して視覚的に認識可能にされている。
【0013】
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して始動口23が固定されている。この始動口23は遊技領域21内を転動する遊技球が入賞することが可能なものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この始動口23内には始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この始動口センサ24は検出領域内に金属物が進入することに基づいて発振状態が変化する近接スイッチからなるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合には始動口センサ24の発振状態が変化することに基づいて始動口センサ24から始動信号が出力される。
【0014】
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口25が固定されている。この特別入賞口25は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、特別入賞口25には扉26が左右方向へ延びる水平な軸27を中心に回動可能に装着されている。この扉26は特別入賞口ソレノイド28(図3参照)の出力軸に連結されており、特別入賞口ソレノイド28の電気的なオフ状態で垂直な閉鎖状態になることに基づいて特別入賞口25の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉26は特別入賞口ソレノイド28の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に軸27を中心に回動するものであり、扉26の開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が扉26に乗って特別入賞口25内に入賞することが許容される。この特別入賞口25内にはカウントセンサ29(図3参照)が固定されている。このカウントセンサ29は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口25内に入賞することに基づいてカウント信号を出力する。
【0015】
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台枠30が固定されており、表示台枠30には特別図柄表示器31が固定されている。この特別図柄表示器31はドットマトリクス形のLED表示器からなるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合には特別図柄表示器31に特別図柄遊技の映像が表示される。この特別図柄遊技の映像は特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものである。この特別図柄の変動表示は特別図柄を予め決められた順序「1」→「3」→「7」→「1」・・・で循環的に変化させるものであり、特別図柄の停止表示は特別図柄の変動表示を「1」「3」「7」のいずれかで停止させるものであり、特別図柄「1」を外れ図柄と称し、特別図柄「3」を通常大当り図柄と称し、特別図柄「7」を確変大当り図柄と称する。
【0016】
特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄「3」が停止表示された場合および確変大当り図柄「7」が停止表示された場合のそれぞれには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口25を開放することで特別入賞口25内に遊技球が入賞することを許容するものであり、特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄「3」が停止表示された場合および確変大当り図柄「7」が停止表示された場合のそれぞれで相互に同一な一定回数(例えば4回)だけ繰返される。この大当りラウンドは上限個数(例えば10個)の遊技球が特別入賞口25内に入賞した場合および特別入賞口25の開放時間が上限時間(例えば30sec)に到達した場合のいずれかに終了するものであり、大当りラウンドの一定回数の繰返しを大当り遊技と称する。
【0017】
特別図柄遊技で特別図柄表示器31に確変大当り図柄「7」が停止表示された場合には最終回の大当りラウンドが終了した時点で確率変動モードがオンされる。この確率変動モードは特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のいずれかを停止表示する大当り確率を確率変動モードの無効状態に比べて高めるものであり、特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄「3」が停止表示された場合には最終回の大当りラウンドが終了した時点でオフされる。
【0018】
表示台枠30には、図2に示すように、装飾図柄表示器32が固定されている。この装飾図柄表示器32はカラー液晶表示器からなるものであり、装飾図柄表示器32には1ラウンド演出映像と2ラウンド演出映像と3ラウンド演出映像と4ラウンド演出映像のそれぞれが表示される。1ラウンド演出映像は1回目の大当りラウンドが行われていることを遊技者に報知するものであり、1回目の大当りラウンド中に表示される。2ラウンド演出映像は2回目の大当りラウンドが行われていることを遊技者に報知するものであり、2回目の大当りラウンド中に表示される。3ラウンド演出映像は3回目の大当りラウンドが行われていることを遊技者に報知するものであり、3回目の大当りラウンド中に表示される。4ラウンド演出映像は4回目の大当りラウンドが行われていることを遊技者に報知するものであり、4回目の大当りラウンド中に表示される。
【0019】
装飾図柄表示器32の表示領域内には、図2に示すように、保留領域33が設定されており、遊技球が始動口23内に入賞した場合には特別図柄遊技の保留回数が加算され、保留領域33内に保留回数の加算結果が表示される。この保留回数の加算結果は保留絵柄34の個数として表示されるものであり、遊技者は保留領域33内の保留絵柄34の表示個数から特別図柄遊技の保留回数を認識できる。この特別図柄遊技の保留回数には上限値(例えば4回)が設定されており、4回の特別図柄遊技が保留されている状態で遊技球が始動口23内に入賞した場合には特別図柄遊技の保留回数が加算されない。
【0020】
装飾図柄表示器32には装飾図柄遊技の映像が表示される。この装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから装飾図柄表示器32の映像に応じた内容の効果音が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが装飾図柄表示器32の映像に応じた内容で発光し、装飾図柄遊技の映像が音および光の双方によって演出される。この装飾図柄遊技では、図4に示すように、装飾図柄表示器32の表示領域内に左変動領域Lと中変動領域Cと右変動領域Rが横一列に設定され、左変動領域L内〜右変動領域R内のそれぞれに図柄要素が変動状態および変動停止状態で順に表示される。図5の(a)は装飾図柄遊技で左変動領域L内に表示される左列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(b)は装飾図柄遊技で中変動領域C内に表示される中列の図柄要素の種類を示すものであり、図5の(c)は装飾図柄遊技で右変動領域R内に表示される右列の図柄要素の種類を示すものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれには「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8種類が共通に設定されている。
【0021】
左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれの変動表示は図柄要素を予め決められた順序「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・で循環的に変化させるものである。これら左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用の背景映像の前方に重ねて表示されるものであり、左列の図柄要素〜右列の図柄要素のそれぞれは特別図柄が変動開始することに時間的に同期して変動開始する。これら左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3者は装飾図柄を構成するものであり、装飾図柄の組合せは特別図柄が変動停止することに時間的に同期して確定する。即ち、装飾図柄表示器32の保留領域33内の保留絵柄34の表示個数は装飾図柄遊技の保留回数を遊技者に報知するものでもある。
【0022】
装飾図柄の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せの3種類が設定されている。大当りの組合せは、図4の(a)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が相互に同一な組合せを称するものであり、大当りの組合せには「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」「888」の8種類が設定されている。外れリーチの組合せは、図4の(b)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれに対して異なる組合せを称するものであり、完全外れの組合せは、図4の(c)に示すように、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せを称する。この装飾図柄は特別図柄遊技で特別図柄表示器31に外れ図柄「1」が停止表示される場合には完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかになるものであり、特別図柄遊技で特別図柄表示器31に通常大当り図柄「3」が停止表示される場合および確変大当り図柄「7」が停止表示される場合のそれぞれには大当りの組合せになる。
【0023】
装飾図柄表示器32には大当り予告演出の映像および確変報知演出の映像のそれぞれが表示される。大当り予告演出の映像は保留されている装飾図柄遊技のいずれかで装飾図柄が大当りの組合せになることを遊技者に事前に報知するものであり、図6に示すように、今回の装飾図柄遊技の映像で装飾図柄の組合せが視覚的に決まる前に車を模した予告の絵柄35を表示するものである。確変報知演出の映像は、図7に示すように、横棒の絵柄36および目盛りの絵柄37を表示するものであり、装飾図柄遊技の映像で装飾図柄が大当りの組合せで停止表示された場合に直後の1回目の大当りラウンドの開始時から始まる。この確変報知演出の映像は横棒の絵柄36の長さ寸法を予め決められた最大値Maxに到達させることで確率変動モードがオンされていることを遊技者に報知するものであり、目盛りの絵柄37は横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達したか否かを遊技者に視覚的に認識させるために表示される。
【0024】
確変報知演出は最終の4回目の大当りラウンドの停止時と6回目の装飾図柄遊技中と8回目の装飾図柄遊技中と10回目の装飾図柄遊技中のいずれからの確変報知タイミングで終了するものであり、確変報知演出の終了時には「確変確定!!」の確変報知の絵柄38または「残念」の非確変報知の絵柄39が表示されることで確率変動モードがオンされているか否かが確認的に表示される。即ち、確変報知演出の映像は大当り遊技中および装飾図柄遊技中のそれぞれに相互に同一の映像として表示されるものであり、遊技者は横棒の絵柄36が最大値Maxに到達しないまま確変報知演出の映像が終了することで確率変動モードがオンされていないことを認識できる。
【0025】
図3のメイン制御回路40は特別図柄遊技の遊技内容および大当り遊技の遊技内容のそれぞれを制御するものであり、CPU41とROM42とRAM43を有している。このメイン制御回路40のROM42には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU41はRAM43をワークエリアとしてROM42の制御プログラムおよびROM42の制御データのそれぞれに基づいて処理動作を実行する。センサ回路44は始動口センサ24から出力される始動信号およびカウントセンサ29から出力されるカウント信号のそれぞれをメイン制御回路40に送信するものであり、メイン制御回路40のCPU41はセンサ回路44を介して始動信号を検出することに基づいて制御コマンドおよび賞球コマンドのそれぞれを設定し、センサ回路44を介してカウント信号を検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。ソレノイド回路45は特別入賞口ソレノイド28を電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路40のCPU41はソレノイド回路45を駆動制御することに基づいて特別入賞口25を開閉操作する。LED回路46は特別図柄表示器31の複数のLEDのそれぞれを電気的にオンオフするものであり、メイン制御回路40のCPU41はLED回路46を駆動制御することに基づいて特別図柄表示器31に特別図柄遊技の映像を表示する。
【0026】
図3の払出制御回路50は遊技球を上皿4内に賞品として払出す払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路50のROMには制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データのそれぞれに基づいて払出動作を実行する。この払出制御回路50はメイン制御回路40から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を受信することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路51は払出制御回路50から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路50から駆動信号の設定結果が与えられることに基づいて払出モータ52を駆動する。この払出モータ52は遊技球を上皿4内に賞品として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿4内には払出モータ52が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた単位個数の遊技球が賞品として払出される。
【0027】
図3の演出制御回路60はメイン制御回路40から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。この演出制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データのそれぞれが予め記録されており、CPU61は制御コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよびROM62の制御データのそれぞれに基づいて演出制御コマンドを設定する。
【0028】
図3の表示制御回路70は演出制御回路60から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この表示制御回路70は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて装飾図柄表示器32に演出制御コマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技の映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは図柄要素「1」〜「8」のそれぞれを表示するための画像データと保留絵柄34を表示するための画像データと予告の絵柄35を表示するための画像データと横棒の絵柄36を表示するための画像データと目盛りの絵柄37を表示するための画像データと確変報知用の絵柄38を表示するための画像データと非確変報知用の絵柄39を表示するための画像データと装飾図柄遊技用の背景映像を表示するためのビデオデータと1ラウンド演出映像〜4ラウンド演出映像のそれぞれを表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器32にR・G・Bの各信号を出力することに基づいて映像をカラーで表示する。
【0029】
図3の音制御回路80は演出制御回路60から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この音制御回路80は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に基づいて駆動することで両スピーカ13のそれぞれから演出制御コマンドの受信結果に応じた効果音を出力する。電飾制御回路90は演出制御回路60から演出制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この電飾制御回路90は演出制御コマンドの設定結果を受信することに基づいて電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に基づいて駆動することで演出制御コマンドの受信結果に応じて点滅させる。
【0030】
図8はメイン制御回路40から演出制御回路60に送信される制御コマンドの一覧であり、制御コマンドには変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンドと大当りラウンド開始コマンドと大当りラウンド停止コマンドと大当り先読みコマンドのそれぞれが設定されている。変動開始コマンドの1バイト目「80(h)」は特別図柄遊技を開始することを演出制御回路60に通知するMODEデータに相当するものであり、変動開始コマンドの2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技を開始してから停止するまでの所要時間を演出制御回路60に通知するEXTデータに相当する。この特別図柄遊技の所要時間は特別図柄遊技時間に相当するものであり、演出制御回路60は変動開始コマンドのEXTデータ「XX(h)」に基づいて装飾図柄遊技の映像と音と光のそれぞれの演出内容を設定する。変動停止コマンド「8100(h)」は特別図柄遊技が終了することを演出制御回路60に通知するものであり、演出制御回路60は変動停止コマンド「8100(h)」を受信することに基づいて装飾図柄遊技を終える。
【0031】
図柄情報コマンドの1バイト目「90(h)」は特別図柄遊技で停止表示する特別図柄の種類を送信することを演出制御回路60に通知するMODEデータに相当するものであり、図柄情報コマンドの2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技で停止表示する特別図柄の種類を演出制御回路60に通知するEXTデータに相当する。保留コマンドの1バイト目「A0(h)」は特別図柄遊技を保留したことを演出制御回路60に通知するMODEデータに相当するものであり、保留コマンドの2バイト目「XX(h)」は特別図柄遊技の保留回数を演出制御回路60に通知するEXTデータに相当する。
【0032】
大当りラウンド開始コマンドの1バイト目「B0(h)」は大当りラウンドを開始することを演出制御回路60に通知するMODEデータに相当するものであり、大当りラウンド開始コマンドの2バイト目「XX(h)」は今回の大当りラウンドが何回目であるかを演出制御回路60に通知するEXTデータに相当する。大当りラウンド停止コマンドの1バイト目「B0(h)」は大当りラウンドを停止することを演出制御回路60に通知するMODEデータに相当するものであり、大当りラウンド停止コマンドの2バイト目「XX(h)」は今回の大当りラウンドが何回目であるかを演出制御回路60に通知するEXTデータに相当する。大当り先読みコマンド「C000(h)」は特別図柄遊技用の保留データに大当りとなるものが存在することを演出制御回路60に通知するものである。この大当りとなる保留データとは特別図柄遊技で通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のいずれかを停止表示することになる保留データを称するものであり、演出制御回路60は大当り先読みコマンドを受信することに基づいて大当り予告演出の映像を表示することを予め決められた一定の確率で判定する。
【0033】
図9はメイン制御回路40が更新するランダムカウンタの一覧である。ランダムカウンタMR1は大当りであるか否かを判定するために使用されるものであり、ランダムカウンタMR1の下限値は「0」に設定され、ランダムカウンタMR1の上限値は「100」に設定されている。ランダムカウンタMR2は変動開始コマンドのEXTデータを選択するために使用されるものであり、ランダムカウンタMR2の下限値は「0」に設定され、ランダムカウンタMR2の上限値は「1000」に設定されている。ランダムカウンタMR3は特別図柄を「3」「7」のうちから選択するために使用されるものであり、ランダムカウンタMR3の下限値は「0」に設定され、ランダムカウンタMR3の上限値は「62」に設定されている。
【0034】
図10の(a)はメイン制御回路40のROM42に予め記録された通常時の大当り判定テーブルである。この通常時の大当り判定テーブルは大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、確率変動モードのオフ状態で使用される。この通常時の大当り判定テーブルには1個のランダムカウンタMR1「7」に対して大当りの判定結果が割付けられ、残りの100個のランダムカウンタMR1「0〜6,8〜100」のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられており、確率変動モードのオフ状態では大当りであることが一定の通常確率「1/101」で判定される。
【0035】
図10の(b)はメイン制御回路40のROM42に予め記録された確変時の大当り判定テーブルである。この確変時の大当り判定テーブルは大当りであるか否かをランダムカウンタMR1の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、確率変動モードのオン状態で使用される。この確変時の大当り判定テーブルには10個のランダムカウンタMR1「7〜97」のそれぞれに対して大当りの判定結果が割付けられ、残りの91個のランダムカウンタMR1のそれぞれに対して外れの判定結果が割付けられており、確率変動モードのオン状態では大当りであることが確率変動モードのオフ状態に比べて高い一定の高確率「10/101」で判定される。
【0036】
図11はメイン制御回路40のROM42に予め記録された特別図柄選択テーブルである。この特別図柄選択テーブルは大当りであると判定された場合に特別図柄を「3」「7」のいずれに設定するかをランダムカウンタMR3の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、特別図柄選択テーブルには20個のランダムカウンタMR3「0〜19」のそれぞれに対して特別図柄「3」が割付けられ、43個のランダムカウンタMR3「20〜62」のそれぞれに対して特別図柄「7」が割付けられている。
【0037】
図12はメイン制御回路40のROM42に予め記録された確変判定テーブルである。この確変判定テーブルは大当りであると判定された場合に確率変動モードをオンするかオフするかを特別図柄の選択結果に基づいて判定するための制御データであり、確変判定テーブルには特別図柄「3」に対して確率変動モードをオフする判定結果が割付けられ、特別図柄「7」に対して確率変動モードをオンする判定結果が割付けられている。即ち、確率変動モードは大当りであると判定されたことを条件に「43/63」の一定の確率でオンされ、「20/63」の一定の確率でオフされる。
【0038】
図13の(a)はメイン制御回路40のROM42に予め記録された変動開始コマンドテーブル1である。この変動開始コマンドテーブル1は変動開始コマンド8001(h)〜8007(h)のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、通常大当り図柄「3」が選択された場合および確変大当り図柄「7」が選択された場合のそれぞれには変動開始コマンドテーブル1の変動開始コマンド8001(h)〜8007(h)のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。この変動開始コマンドテーブル1には変動開始コマンド8001(h)〜8007(h)のそれぞれに対して変動表示時間が割付けられており、変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドが選択された場合には変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。
【0039】
図13の(b)はメイン制御回路40のROM42に予め記録された変動開始コマンドテーブル2である。この変動開始コマンドテーブル2は変動開始コマンド8011(h)〜8019(h)のそれぞれにランダムカウンタMR2を割付けたものであり、外れ図柄「1」が選択された場合には変動開始コマンドテーブル2の変動開始コマンド8011(h)〜8019(h)のうちからランダムカウンタMR2の更新結果に応じたものが選択される。この変動開始コマンドテーブル2には変動開始コマンド8011(h)〜8019(h)のそれぞれに対して変動表示時間が割付けられており、変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドが選択された場合には変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間が選択される。
【0040】
図14はメイン制御回路40のRAM43に設定された制御データ格納領域100である。この制御データ格納領域100は特別図柄遊技および大当り遊技のそれぞれを行うために必要なデータを格納するための領域であり、保留データ格納部101と特別図柄格納部102とフラグ格納部103とタイマ格納部104とカウンタ格納部105を有している。保留データ格納部101はランダムカウンタMR1の検出結果が記録される領域であり、遊技球が始動口23内に入賞した場合にはランダムカウンタMR1の更新結果が検出され、ランダムカウンタMR1の検出結果が保留データ格納部101に記録される。この保留データ格納部101は最大で4個のランダムカウンタMR1の検出結果が記録されるものであり、ランダムカウンタMR1の検出結果は検出順序を特定する保留番号「1」「2」「3」「4」のいずれかと共に保留データ格納部101に記録される。
【0041】
特別図柄格納部102は今回の特別図柄遊技で特別図柄表示器31に停止表示する特別図柄の設定結果が記録される領域であり、フラグ格納部103は始動信号フラグと先読み処理フラグとプロセスフラグと確変フラグと大当りフラグのそれぞれが記録される領域である。始動信号フラグは遊技球が始動口23内に入賞したか否かを示すものであり、先読み処理フラグは図27のステップS14の先読み処理を実行するか否かを示すものであり、確変フラグは確率変動モードがオンされているか否かを示すものであり、大当りフラグは今回の特別図柄遊技で大当りであると判定されたか否かを示すものであり、始動信号フラグと先読み処理フラグと確変フラグと大当りフラグのそれぞれはROM42に予め記録された有効値(1)が設定されることでオン状態にセットされ、ROM42に予め記録された無効値(0)が設定されることでオフ状態にリセットされる。プロセスフラグは図31のプロセス処理でステップS61の大当り判定処理〜ステップS66の大当り遊技処理のいずれを実行するかを示すものである。
【0042】
タイマ格納部104はタイマMT1が記録される領域であり、カウンタ格納部105はランダムカウンタMR1〜MR3とカウンタMN1とカウンタMN2のそれぞれが記録される領域である。タイマMT1は時間の経過を計測するものであり、カウンタMN1は大当り遊技での大当りラウンド数を計測するものであり、カウンタMN2は大当りラウンドでの遊技球の特別入賞口25に対する入賞個数を計測するものである。
【0043】
図15は演出制御回路60のROM62に予め記録されたプロセスデータテーブルである。このプロセスデータテーブルは大当り用の変動開始コマンドのEXTデータ01(h)〜07(h)のそれぞれにプロセスデータを割付け、外れ用の変動開始コマンドのEXTデータ11(h)〜19(h)のそれぞれにプロセスデータを割付けたものであり、変動開始コマンドが選択された場合にはプロセスデータP01〜P19のうちから変動開始コマンドのEXTデータに応じたものが選択される。これらプロセスデータP01〜P19のそれぞれは演出制御回路60のROM62に予め記録されたものであり、図16に外れ用のプロセスデータP18を代表して示すように、プロセスタイマ設定値および演出制御コマンドから構成されている。これらプロセスデータP01〜P19のそれぞれの演出制御コマンドは表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドを含んで設定されている。表示制御コマンドは装飾図柄遊技で装飾図柄表示器32に表示する映像の演出内容を表示制御回路70に通知するものであり、音声制御コマンドは装飾図柄遊技で両スピーカ13のそれぞれから出力する効果音の演出内容を音制御回路80に通知するものであり、電飾制御コマンドは装飾図柄遊技で複数の電飾LED15のそれぞれを点滅させる演出内容を電飾制御回路90に通知するものであり、プロセスタイマ設定値は表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれを送信する時間的なタイミングを装飾図柄遊技の開始時を基準に示している。
【0044】
図17は演出制御回路60のROM62に予め記録された装飾図柄遊技用のビデオコマンドテーブルである。このビデオコマンドテーブルはプロセスデータP01〜P19のそれぞれに装飾図柄遊技用のビデオコマンドを割付けたものであり、プロセスデータが選択された場合には装飾図柄遊技用のビデオコマンド0001(h)〜0019(h)のうちからプロセスデータの選択結果に応じたものが選択される。図18は表示制御回路70のVROMに予め記録された装飾図柄遊技用のビデオテーブルである。このビデオテーブルは装飾図柄遊技用のビデオデータVIDEO−01〜VIDEO−19のそれぞれに装飾図柄遊技用のビデオコマンドを割付けたものであり、装飾図柄遊技用のビデオコマンドが選択された場合には装飾図柄遊技用のビデオデータVIDEO−01〜VIDEO−19のうちから装飾図柄遊技用のビデオコマンドの選択結果に応じたものが選択される。これら装飾図柄遊技用のビデオデータVIDEO−01〜VIDEO−19のそれぞれは装飾図柄遊技で背景映像を表示するためのものであり、装飾図柄遊技では左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果に応じた背景映像の前方に重ねて表示される。
【0045】
図19は演出制御回路60のROM62に予め記録された大当り遊技用のビデオコマンドテーブルである。このビデオコマンドテーブルは大当り遊技用のビデオコマンド0101(h)〜0104(h)のそれぞれに大当りラウンド開始コマンドのEXTデータを割付けたものであり、大当りラウンド開始コマンドが設定された場合には大当り遊技用のビデオコマンド0101(h)〜0104(h)のうちから大当りラウンド開始コマンドのEXTデータに応じたものが選択される。図20は表示制御回路70のVROMに予め記録された大当り遊技用のビデオテーブルである。このビデオテーブルは大当り遊技用のビデオデータVIDEO−01R〜VIDEO−04Rのそれぞれに大当り遊技用のビデオコマンドを割付けたものであり、大当り遊技用のビデオコマンドが選択された場合には大当り遊技用のビデオデータVIDEO−01R〜VIDEO−04Rのうちから大当り遊技用のビデオコマンドの選択結果に応じたものが選択される。これら大当り遊技用のビデオデータVIDEO−01R〜VIDEO−04Rのそれぞれは大当り遊技中に装飾図柄表示器32に映像を表示するためのものであり、1ラウンド演出映像はビデオデータVIDEO−01Rを再生することで表示され、2ラウンド演出映像はビデオデータVIDEO−02Rを再生することで表示され、3ラウンド演出映像はビデオデータVIDEO−03Rを再生することで表示され、4ラウンド演出映像はビデオデータVIDEO−04Rを再生することで表示される。
【0046】
図21は演出制御回路60が更新するランダムカウンタの一覧である。ランダムカウンタSR1とSR2とSR3のそれぞれは図柄要素を「1」〜「8」の8種類のうちから選択するためのものであり、ランダムカウンタSR1とSR2とSR3のそれぞれの下限値は「0」に設定され、ランダムカウンタSR1の上限値は「249」に設定され、ランダムカウンタSR2の上限値は「162」に設定され、ランダムカウンタSR3の上限値は「72」に設定されている。ランダムカウンタSR4は装飾図柄遊技で大当り予告演出の映像を表示するか否かを判定するためのものであり、ランダムカウンタSR4の下限値は「0」に設定され、ランダムカウンタSR4の上限値は「100」に設定されている。ランダムカウンタSR5は確変報知演出の映像で横棒の絵柄36の長さ寸法を大きくするか小さくするかを選択するためのものであり、ランダムカウンタSR5の下限値は「0」に設定され、ランダムカウンタSR5の上限値は「32」に設定されている。ランダムカウンタSR6は確変報知演出の映像で横棒の絵柄36の長さ寸法を大きくする場合の変化量および小さくする場合の変化量のそれぞれを選択するためのものであり、ランダムカウンタSR6の下限値は「0」に設定され、ランダムカウンタSR6の上限値は「10」に設定されている。ランダムカウンタSR7は確変報知タイミングを判定するためのものであり、ランダムカウンタSR7の下限値は「0」に設定され、ランダムカウンタSR7の上限値は「15」に設定されている。
【0047】
図22の(a)は演出制御回路60のROM62に予め記録された図柄テーブル1である。この図柄テーブル1は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR1を割付けたものであり、装飾図柄を大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せのそれぞれに設定する場合には図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の更新結果に応じた図柄要素が選択される。図22の(b)は演出制御回路60のROM62に予め記録された図柄テーブル2である。この図柄テーブル2は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR2を割付けたものであり、装飾図柄を外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せのそれぞれに設定する場合には図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の更新結果に応じた図柄要素が選択される。図22の(c)は演出制御回路60のROM62に予め記録された図柄テーブル3である。この図柄テーブル3は「1」〜「8」の8種類の図柄要素のそれぞれにランダムカウンタSR3を割付けたものであり、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する場合には図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の更新結果に応じた図柄要素が選択される。
【0048】
図23の(a)は演出制御回路60のROM62に予め記録された大当り予告演出判定テーブル1である。この大当り予告演出判定テーブル1は大当り予告演出の映像を表示するか否かをランダムカウンタSR4の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、ランダムカウンタSR4の81個の数値「0〜80」のそれぞれに大当り予告演出有りの判定結果を割付け、ランダムカウンタSR4の20個の数値「81〜100」のそれぞれに大当り予告演出無しの判定結果を割付けることから設定されている。図23の(b)は演出制御回路60のROM62に予め記録された大当り予告演出判定テーブル2である。この大当り予告演出判定テーブル2は大当り予告演出の映像を表示するか否かをランダムカウンタSR4の更新結果に基づいて判定するための制御データであり、ランダムカウンタSR4の1個の数値「0」に大当り予告演出有りの判定結果を割付け、ランダムカウンタSR4の100個の数値「1〜100」のそれぞれに大当り予告演出無しの判定結果を割付けることから設定されている。
【0049】
図24の(a)は演出制御回路60のROM62に予め記録された確変報知演出判定テーブル1である。この確変報知演出判定テーブル1は確変報知演出の映像で横棒の絵柄36の長さ寸法を大きくするか小さくするかをランダムカウンタSR5の更新結果に基づいて選択するための制御データであり、ランダムカウンタSR5の26個の数値「0〜25」のそれぞれに横棒の絵柄36の長さ寸法を大きくする判定結果(延長)を割付け、ランダムカウンタSR5の7個の数値「26〜32」のそれぞれに横棒の絵柄36の長さ寸法を小さくする判定結果(短縮)を割付けることから設定されている。
【0050】
図24の(b)は演出制御回路60のROM62に予め記録された確変報知演出判定テーブル2である。この確変報知演出判定テーブル2は確変報知演出の映像で横棒の絵柄36の長さ寸法を大きくする場合および小さくする場合のそれぞれに横棒の絵柄36の変化量をランダムカウンタSR6の更新結果に基づいて選択するための制御データであり、ランダムカウンタSR6の3個の数値「0〜2」のそれぞれに少量の判定結果(1)を割付け、ランダムカウンタSR6の6個の数値「3〜8」のそれぞれに中量の判定結果(3)を割付け、ランダムカウンタSR6の2個の数値「9〜10」のそれぞれに多量の判定結果(5)を割付けることから設定されている。
【0051】
図24の(c)は演出制御回路60のROM62に予め記録された確変報知タイミングテーブルである。この確変報知タイミングテーブルは確率変動モードがオンされているか否かを遊技者に報知するタイミングを選択するための制御データであり、確変報知タイミング(0)(6)(8)(10)のそれぞれにランダムカウンタSR7の4個の数値を割付けることから設定されている。確変報知タイミング(0)は最終の4回目の大当りラウンドの終了時に確率変動モードがオンされているか否かを遊技者に報知するものであり、確変報知タイミング(6)は6回目の装飾図柄遊技中に確率変動モードがオンされているか否かを遊技者に報知するものであり、確変報知タイミング(8)は8回目の装飾図柄遊技中に確率変動モードがオンされているか否かを遊技者に報知するものであり、確変報知タイミング(10)は10回目の装飾図柄遊技中に確率変動モードがオンされているか否かを遊技者に報知するものである。
【0052】
図25は演出制御回路60のRAM63に設定された演出制御データ格納領域110であり、演出制御データ格納領域110にはコマンド格納部111とフラグ格納部112とタイマ格納部113とカウンタ格納部114と確定図柄格納部115のそれぞれが設定されている。コマンド格納部111はメイン制御回路40から送信される変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンド大当りラウンド開始コマンドと大当りラウンド停止コマンドと大当り先読みコマンドのそれぞれが記録される領域であり、フラグ格納部112は大当り予告演出フラグ1と大当り予告演出フラグ2と確変報知演出フラグと遊技中フラグと確変中フラグのそれぞれが記録される領域である。大当り予告演出フラグ1および大当り予告演出フラグ2のそれぞれは装飾図柄遊技で大当り予告演出の映像を表示するか否かを示すものであり、確変報知演出フラグは装飾図柄遊技で確変報知演出を行うことが可能な有効期間内であるか否かを示すものであり、遊技中フラグは装飾図柄遊技が実行されているか否かを示すものであり、確変中フラグは確率変動モードがオンされているか否かを示すものであり、大当り予告演出フラグ1と大当り予告演出フラグ2と確変報知演出フラグと遊技中フラグと確変中フラグのそれぞれはROM62に予め記録された有効値(1)が設定されることでオン状態にセットされ、ROM62に予め記録された無効値(0)が設定されることでオフ状態にリセットされる。
【0053】
タイマ格納部113はタイマST1が記録される領域であり、カウンタ格納部114はランダムカウンタSR1〜SR7およびカウンタSN1〜SN3のそれぞれが記録される領域であり、確定図柄格納部115は今回の装飾図柄遊技で停止表示する装飾図柄の組合せが記録される領域である。タイマST1は装飾図柄遊技の経過時間を計測するために使用されるものであり、カウンタSN1は大当り遊技が終了した直後の装飾図柄遊技を1回目とする装飾図柄遊技回数を計測するために使用されるものであり、カウンタSN2は確変報知演出の終了タイミングの設定結果が記録されるものであり、カウンタSN3は確変報知演出での横棒の絵柄36の長さを計測するために使用されるものである。
[1]メイン処理
図26はメイン制御回路40のCPU41が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU41は電源が投入された場合にはステップS1でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS2でRAM43の保留データ格納部101と特別図柄格納部102とフラグ格納部103とタイマ格納部104とカウンタ格納部105のそれぞれを初期設定し、ステップS3で4msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を初期設定する。
【0054】
CPU41はステップS3でCTCを初期設定すると、ステップS4のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はカウンタ格納部105のランダムカウンタMR2をROM42に予め記録された一定の単位値「1」だけ更新するものであり、カウンタ格納部105のランダムカウンタMR2はステップS2で下限値「0」に初期設定され、ステップS4で下限値「0」から上限値「1000」に加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
[2]タイマ割込み処理
図27はCPU41がタイマ割込みの発生する4msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU41はタイマ割込みが発生する毎にステップS11の入力処理とステップS12のカウンタ更新処理2とステップS13のデータ取得処理とステップS14の先読み処理とステップS15のプロセス処理を当該順序で実行する。
[2−1]入力処理
図28はステップS11の入力処理であり、CPU41はステップS21でセンサ回路44から始動信号が出力されているか否かを判断する。ここでセンサ回路44から始動信号が出力されていないと判断した場合にはステップS22でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態にリセットし、センサ回路44から始動信号が出力されていると判断した場合にはステップS23でフラグ格納部103の始動信号フラグをオン状態にセットする。この始動信号フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合にオン状態にセットされる。
[2−2]カウンタ更新処理2
カウンタ更新処理2はカウンタ格納部105のランダムカウンタMR1およびランダムカウンタMR3のそれぞれを一定の単位値「1」だけ更新するものである。これらランダムカウンタMR1およびランダムカウンタMR3のそれぞれはステップS2で下限値「0」に初期設定されるものであり、ランダムカウンタMR1は下限値「0」から上限値「100」に加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタMR3は下限値「0」から上限値「62」に加算された後に下限値「0」に戻して循環的に加算される。
[2−3]データ取得処理
図29はステップS13のデータ取得処理であり、CPU41はステップS31でフラグ格納部103の始動信号フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部103の始動信号フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS32でカウンタ格納部105からランダムカウンタMR1の更新結果を検出し、ステップS33で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。
【0055】
CPU41はステップS33で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断すると、ステップS34でランダムカウンタMR1の検出結果を保留番号1の保留データ格納部101に記録する。そして、ステップS35で演出制御回路60に保留コマンド「A001(h)」を送信することに基づいて1回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS45でフラグ格納部103の先読み処理フラグをオン状態にセットする。この先読み処理フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、CPUはステップS45でフラグ格納部103の先読み処理フラグをオン状態にセットした場合にはステップS46でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
【0056】
CPU41はステップS33で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS36で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS37へ移行し、ランダムカウンタMR1の検出結果を保留番号2の保留データ格納部101に記録する。そして、ステップS38で演出制御回路60に保留コマンド「A002(h)」を送信することに基づいて2回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS45でフラグ格納部103の先読み処理フラグをオン状態にセットし、ステップS46でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
【0057】
CPU41はステップS36で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS39で保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS40へ移行し、ランダムカウンタMR1の検出結果を保留番号3の保留データ格納部101に記録する。そして、ステップS41で演出制御回路60に保留コマンド「A003(h)」を送信することに基づいて3回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS45でフラグ格納部103の先読み処理フラグをオン状態にセットし、ステップS46でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
【0058】
CPU41はステップS39で保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS42で保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS43へ移行し、ランダムカウンタMR1の検出結果を保留番号4の保留データ格納部101に記録する。そして、ステップS44で演出制御回路60に保留コマンド1「A004(h)」を送信することに基づいて4回の特別図柄遊技を保留したことを通知し、ステップS45でフラグ格納部103の先読み処理フラグをオン状態にセットし、ステップS46でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。
【0059】
CPU41はステップS42で保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS47でランダムカウンタMR1の検出結果をクリアし、ステップS46でフラグ格納部103の始動信号フラグをオフ状態にリセットする。即ち、特別図柄遊技の保留回数には上限値「4回」が設定されており、4回の特別図柄遊技が既に保留されている状態で遊技球が始動口23内に入賞した場合にはランダムカウンタMR1の記録処理および保留コマンドの送信処理のそれぞれが行われない。
[2−4]先読み処理
図30はステップS14の先読み処理であり、CPU41はステップS51でフラグ格納部103の先読み処理フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部103の先読み処理フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS52へ移行し、ランダムカウンタMR1の検出結果をROM42に予め記録された大当り先読み値(7)と比較する。このランダムカウンタMR1の検出結果は直前のデータ取得処理のステップS32で検出したものであり、遊技球が始動口23内に入賞することに基づいてランダムカウンタMR1の検出結果が保留番号1の保留データ格納部101に記録された場合には保留番号1のランダムカウンタMR1が大当り先読み値と比較され、保留番号2の保留データ格納部101に記録された場合には保留番号2のランダムカウンタMR1が大当り先読み値と比較され、保留番号3の保留データ格納部101に記録された場合には保留番号3のランダムカウンタMR1が大当り先読み値と比較され、保留番号4の保留データ格納部101に記録された場合には保留番号4のランダムカウンタMR1が大当り先読み値と比較される。
【0060】
CPU41はステップS52でランダムカウンタMR1の検出結果が大当り先読み値と相違していると判断すると、ステップS54でフラグ格納部103の先読み処理フラグをオフ状態にリセットする。この大当り先読み値は確率変動モードのオン状態およびオフ状態のそれぞれで大当りであると判定される大当り値(7)と同一値に設定されたものであり、CPU41はステップS52でランダムカウンタMR1の検出結果が大当り先読み値と同一であると判断した場合にはステップS53で演出制御回路60に大当り先読みコマンドC000(h)を送信し、ステップS54でフラグ格納部103の先読み処理フラグをオフ状態にリセットする。即ち、大当り先読みコマンドは保留番号1の保留データ格納部101と保留番号2の保留データ格納部101と保留番号3の保留データ格納部101と保留番号4の保留データ格納部101のいずれかに確率変動モードのオン状態およびオフ状態のそれぞれで大当りであると判定されるランダムカウンタMR1が記録された場合に送信される。
[2−5]プロセス処理
図31はステップS15のプロセス処理である。このプロセス処理はステップS61の大当り判定処理とステップS62の変動開始時処理とステップS63の変動処理とステップS64の変動停止時処理とステップS65の待機処理とステップS66の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS61の大当り判定処理〜ステップS66の大当り遊技処理はフラグ格納部103のプロセスフラグの設定状態に応じて択一的に行われる。
[2−5−1]大当り判定処理
図32はステップS61の大当り判定処理である。この大当り判定処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが「0」に設定されている場合に実行されるものであり、フラグ格納部103のプロセスフラグはステップS2で「0」に初期設定される。
CPU41はステップS71で保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断した場合にはステップS72へ移行し、保留番号1の保留データ格納部101からランダムカウンタMR1の記録結果を検出する。そして、ステップS73へ移行し、フラグ格納部103の確変フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この確変フラグはステップS2でオフ状態に初期設定されるものであり、電源投入時には確率変動モードがオフされる。
【0061】
CPU41はステップS73でフラグ格納部103の確変フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS74で図10の(b)の確変時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択し、ステップS76へ移行する。CPU41はステップS73でフラグ格納部103の確変フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS75で図10の(a)の通常時の大当り判定テーブルからランダムカウンタMR1の検出結果に応じた判定結果を選択し、ステップS76へ移行する。
【0062】
CPU41はステップS76へ移行すると、ステップS74の判定結果またはステップS75の判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここでステップS74の判定結果またはステップS75の判定結果が外れであると判断した場合にはステップS82でフラグ格納部103の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS83で特別図柄を「1」に設定する。そして、ステップS80で特別図柄の選択結果を特別図柄格納部102に記録し、ステップS81でフラグ格納部103のプロセスフラグに「1」をセットする。
【0063】
CPU41はステップS74の判定結果またはステップS75の判定結果が大当りであると判断すると、ステップS76からステップS77へ移行し、フラグ格納部103の大当りフラグをオン状態にセットする。そして、ステップS78でカウンタ格納部105からランダムカウンタMR3の更新結果を検出し、ステップS79で図11の特別図柄選択テーブルからランダムカウンタMR3の検出結果に応じた特別図柄を選択する。次にステップS80で特別図柄の選択結果を特別図柄格納部102に記録し、ステップS81でフラグ格納部103のプロセスフラグに「1」をセットする。
[2−5−2]変動開始時処理
図33はステップS62の変動開始時処理である。この変動開始時処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが「1」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS91でカウンタ格納部105からランダムカウンタMR2の更新結果を検出し、ステップS92で特別図柄格納部102の特別図柄の記録結果を通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のそれぞれと比較する。ここで特別図柄格納部102の特別図柄の記録結果が通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のいずれかであると判断した場合にはステップS93でROM42から図13の(b)の変動開始コマンドテーブル1を検出し、ステップS94で変動開始コマンドテーブル1からランダムカウンタMR2の検出結果に応じた変動開始コマンドを選択する。そして、ステップS95で変動開始コマンドテーブル1から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択し、ステップS96で変動表示時間の選択結果をタイマ格納部104のタイマMT1に初期値としてセットする。
【0064】
CPU41は特別図柄格納部102の特別図柄の記録結果が外れ図柄「1」である場合にはステップS92で特別図柄格納部102の特別図柄の記録結果が通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のいずれかでもないと判断し、ステップS97でROM42から図13の(b)の変動開始コマンドテーブル2を検出し、ステップS98で変動開始コマンドテーブル2からランダムカウンタMR2の検出結果に応じた変動開始コマンドを選択する。そして、ステップS99で変動開始コマンドテーブル2から変動開始コマンドの選択結果に応じた変動表示時間を選択し、ステップS100で変動表示時間の選択結果をタイマ格納部104のタイマMT1に初期値としてセットする。
【0065】
CPU41はステップS96またはステップS100でタイマMT1を初期設定すると、ステップS101で演出制御回路60に変動開始コマンドの選択結果を送信する。そして、ステップS102で図柄情報コマンドを設定し、ステップS103で演出制御回路60に図柄情報コマンドの設定結果を送信する。この図柄情報コマンドの設定処理は特別図柄格納部102の特別図柄の記録結果に応じて行われるものであり、特別図柄格納部102に外れ図柄「1」が記録されている場合には図柄情報コマンド9001(h)が設定され、特別図柄格納部102に通常大当り図柄「3」が記録されている場合には図柄情報コマンド9003(h)が設定され、特別図柄格納部102に確変大当り図柄「7」が記録されている場合には図柄情報コマンド9007(h)が設定される。
【0066】
CPU41はステップS103で図柄情報コマンドの設定結果を送信すると、ステップS104で保留番号1の保留データ格納部101からランダムカウンタMR1の記録結果をクリアし、ステップS105で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS111へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグに「2」をセットする。
【0067】
CPU41はステップS105で保留番号2の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS106で保留番号2の保留データ格納部101に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号1の保留データ格納部101にシフトする。そして、ステップS107へ移行し、保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS111へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグに「2」をセットする。
【0068】
CPU41はステップS107で保留番号3の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS108で保留番号3の保留データ格納部101に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号2の保留データ格納部101にシフトする。そして、ステップS109へ移行し、保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていないと判断した場合にはステップS111へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグに「2」をセットする。
【0069】
CPU41はステップS109で保留番号4の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されていると判断すると、ステップS110で保留番号4の保留データ格納部101に記録されているランダムカウンタMR1を保留番号3の保留データ格納部101にシフトする。そして、ステップS111へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグに「2」をセットする。即ち、特別図柄遊技が開始される場合には大当りであるか否かを判定することに使用されたランダムカウンタMR1が保留番号1の保留データ格納部101から消去され、残りのランダムカウンタMR1が存在する場合には前段の領域にシフトされる。
[2−5−3]変動処理
図34はステップS63の変動処理である。この変動処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが「2」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS121で特別図柄表示器31のLEDを点滅制御することに基づいて特別図柄表示器31に特別図柄を変動状態で表示し、ステップS122へ移行する。
【0070】
CPU41はステップS122へ移行すると、タイマ格納部104のタイマMT1から単位値ΔT(=4)を減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新し、ステップS123でタイマ格納部104のタイマMT1の減算結果をROM42に予め記録された限度値「0」と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS124で演出制御回路60に変動停止コマンド8100(h)を送信することに基づいて特別図柄遊技が終了することを通知し、ステップS125でフラグ格納部103のプロセスフラグに「3」をセットする。
[2−5−4]変動停止時処理
図35はステップS64の変動停止時処理である。この変動停止時処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが「3」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS131で特別図柄表示器31の特別図柄の変動表示を停止する。この特別図柄の停止表示は特別図柄格納部102に記録されている特別図柄の設定結果で行われるものであり、外れが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「1」で停止し、通常大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「3」で停止し、確変大当りが判定されている場合には特別図柄の変動表示が「7」で停止する。
【0071】
CPU41はステップS131で特別図柄の変動表示を停止すると、ステップS132でタイマ格納部104のタイマMT1に待機時間(例えば2×1000msec)をセットし、ステップS133でフラグ格納部103のプロセスフラグに「4」をセットする。この待機時間はROM42に予め記録されたものであり、外れが判定されている状態で特別図柄遊技が保留されている場合には今回の特別図柄遊技が終了してから待機時間が経過した時点で次回の特別図柄遊技が開始され、通常大当りおよび確変大当りのいずれかが判定されている場合には今回の特別図柄遊技が終了してから待機時間が経過した時点で大当り遊技が開始される。
[2−5−5]待機処理
図36はステップS65の待機処理である。この待機処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが「4」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS141でタイマ格納部104のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで残り待機時間を更新する。そして、ステップS142でタイマ格納部104のタイマMT1の減算結果を限度値「0」と比較し、「MT1=0」であると判断した場合にはステップS143へ移行する。
【0072】
CPU41はステップS143へ移行すると、フラグ格納部103の大当りフラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部103の大当りフラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS152へ移行し、特別図柄格納部102から特別図柄の記録結果を消去する。そして、ステップS153へ移行し、フラグ格納部103のプロセスフラグに「0」をセットする。このプロセスフラグに「0」がセットされた状態では次回のプロセス処理でステップS61の大当り判定処理へ移行し、保留番号1の保留データ格納部101にランダムカウンタMR1の検出結果が記録されている場合に大当りであるか否かを確率変動モードの設定状態に応じた確率で判定する。
【0073】
CPU41はステップS143でフラグ格納部103の大当りフラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS144でフラグ格納部103の大当りフラグをオフ状態にリセットし、ステップS145でカウンタ格納部105のカウンタMN1に継続回数(4)をセットし、ステップS146でカウンタ格納部105のカウンタMN2に限度個数(10)をセットし、ステップS147でタイマ格納部104のタイマMT1に限度時間(30×1000msec)をセットする。これら継続回数と限度個数と限度時間のそれぞれはROM42に予め記録されたものであり、継続回数は大当り遊技で大当りラウンドを行うことが可能な回数に相当し、限度個数は大当りラウンドで特別入賞口25内に入賞することが許容される遊技球の最大個数に相当し、限度時間は大当りラウンドで特別入賞口25を開放しておくことが許容される最大時間に相当する。
【0074】
CPU41はステップS147でタイマ格納部104のタイマMT1を初期設定すると、ステップS148で1回目の大当りラウンド開始コマンドB001(h)を設定し、ステップS149で演出制御回路60に1回目の大当りラウンド開始コマンドB001(h)の設定結果を送信する。そして、ステップS150でフラグ格納部103のプロセスフラグに「5」を設定し、ステップS151で特別入賞口ソレノイド28をオンすることで特別入賞口25を開放する。
[2−5−6]大当り遊技処理
図37はステップS66の大当り遊技処理である。この大当り遊技処理はフラグ格納部103のプロセスフラグが「5」に設定されている場合に実行されるものであり、CPU41はステップS161でタイマ格納部104のタイマMT1から単位値ΔTを減算することで特別入賞口25の残り開放時間を更新し、ステップS162でタイマ格納部104のタイマMT1の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MT1=0」であると判断した場合にはステップS166へ移行し、特別入賞口ソレイイド28をオフすることで特別入賞口25を閉鎖する。
【0075】
CPU41はステップS162で「MT1>0」であると判断すると、ステップS163でカウントセンサ29からカウント信号が出力されているか否かを判断する。ここでカウントセンサ29からカウント信号が出力されていると判断した場合にはステップS164へ移行し、カウンタ格納部105のカウンタMN2からROM42に予め記録された単位値(1)を減算することで残り限度個数を更新し、ステップS165へ移行する。
【0076】
CPU41はステップS165へ移行すると、カウンタ格納部105のカウンタMN2の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MN2=0」であると判断した場合にはステップS166へ移行し、特別入賞口25を閉鎖する。即ち、特別入賞口25は特別入賞口25内に限度個数(10)の遊技球が入賞または特別入賞口25の開放時間が限度時間(30×1000msec)に到達することで閉鎖される。
【0077】
CPU41はステップS166で特別入賞口25を閉鎖すると、ステップS167で大当りラウンド停止コマンドを設定し、ステップS168で大当りラウンド停止コマンドの設定結果を演出制御回路60に送信する。この大当りラウンド停止コマンドの設定処理はカウンタ格納部105のカウンタMN1の記録結果に応じて行われるものであり、「MN1=4」である場合には1回目の大当りラウンド停止コマンドB101(h)が設定され、「MN1=3」である場合には2回目の大当りラウンド停止コマンドB102(h)が設定され、「MN1=2」である場合には3回目の大当りラウンド停止コマンドB103(h)が設定され、「MN1=1」である場合には4回目の大当りラウンド停止コマンドB104(h)が設定される。
【0078】
CPU41はステップS168で演出制御回路60に大当りラウンド停止コマンドの設定結果を送信すると、ステップS169でカウンタ格納部105のカウンタMN1から単位値(1)を減算することで特別入賞口25の残り開放回数を更新し、ステップS170でカウンタ格納部105のカウンタMN1の減算結果を限度値(0)と比較する。ここで「MN1>0」であると判断した場合にはステップS171でカウンタ格納部105のカウンタMN2に限度個数(10)をセットし、ステップS172でタイマ格納部104のタイマMT1に限度時間(30×1000msec)をセットする。
【0079】
CPU41はステップS172でタイマ格納部104のタイマMT1に限度時間をセットすると、ステップS173で大当りラウンド開始コマンドを設定する。そして、ステップS174で大当りラウンド開始コマンドの設定結果を演出制御回路60に送信し、ステップS175で特別入賞口25を再開する。この大当りラウンド開始コマンドの設定処理はカウンタ格納部105のカウンタMN1の減算結果に応じて行われるものであり、「MN1=3」である場合には2回目の大当りラウンド開始コマンドB002(h)が設定され、「MN1=2」である場合には3回目の大当りラウンド開始コマンドB003(h)が設定され、「MN1=1」である場合には4回目の大当りラウンド開始コマンドB004(h)が設定される。
【0080】
CPU41はステップS166で特別入賞口25を4回目に閉鎖すると、ステップS167で最終の4回目の大当りラウンド停止コマンドB104(h)を設定し、ステップS168で最終の4回目の大当りラウンド停止コマンドB104(h)を演出制御回路60に送信し、ステップS169でカウンタ格納部105のカウンタMN1を限度値に減算する。そして、ステップS170で「MN1=0」であると判断し、ステップS176で特別図柄格納部102に確変大当り図柄「7」が記録されているか否かを判断する。ここで特別図柄格納部102に確変大当り図柄「7」が記録されていると判断した場合にはステップS177でフラグ格納部103の確変フラグをオン状態にセットすることで確率変動モードをオンし、特別図柄格納部102に通常大当り図柄「3」が記録されていると判断した場合にはステップS178でフラグ格納部103の確変フラグをオフ状態にリセットすることで確率変動モードをオフし、いずれの場合にもステップS179で特別図柄格納部102から特別図柄の記録結果をクリアし、ステップS180でプロセスフラグに「0」をセットする。即ち、確率変動モードの設定処理は4回目の大当りラウンドの終了時に行われるものであり、直前の特別図柄遊技で確変大当り図柄「7」が停止表示された場合にオンされ、直前の特別図柄遊技で通常大当り図柄「3」が停止表示された場合にオフされる。
[11]メイン処理
図38は演出制御回路60のCPU61が電源投入に基づいて実行するメイン処理であり、CPU61は電源が投入された場合にはステップS201でレジスタおよびPIO(パラレル入出力ポート)のそれぞれを初期設定する。そして、ステップS202でRAM63のコマンド格納部111とフラグ格納部112とタイマ格納部113とカウンタ格納部114と確定図柄格納部115のそれぞれを初期設定し、ステップS203で10msec毎にタイマ割込みが発生するようにCTC(カウンタ/タイマ)を設定する。
【0081】
CPU61はステップS203でCTCを初期設定すると、ステップS204のカウンタ更新処理でカウンタ格納部114のランダムカウンタSR1〜ランダムカウンタSR7のそれぞれをROM62に予め記録された単位値(1)だけ更新する。これらランダムカウンタSR1〜SR7のそれぞれはステップS202で下限値(0)に初期設定されるものであり、ランダムカウンタSR1は下限値(0)から上限値(249)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR2は下限値(0)から上限値(162)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR3は下限値(0)から上限値(72)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR4は下限値(0)から上限値(100)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR5は下限値(0)から上限値(32)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR6は下限値(0)から上限値(9)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、ランダムカウンタSR7は下限値(0)から上限値(15)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。これら下限値(0)と上限値(249)と上限値(162)と上限値(72)と上限値(100)と上限値(32)と上限値(9)と上限値(15)のそれぞれはROM62に予め記録されたものである。
[12]外部割込み処理
メイン制御回路40から変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンドと大当りラウンド開始コマンドと大当りラウンド停止コマンドと大当り先読みコマンドのそれぞれが送信された場合にはCPU61で外部割込みが発生する。この外部割込みはタイマ割込みとは別に発生するものであり、CPU61は外部割込みが発生することに基づいて割込み禁止状態になる。この外部割込みが発生した場合にはCPU61は変動開始コマンド〜大当り先読みコマンドのそれぞれを受信コマンドバッファに格納し、割込み禁止状態を解除する。
[13]タイマ割込み処理
図39はCPU61がタイマ割込みの発生する10msec毎に実行するタイマ割込み処理であり、CPU61はタイマ割込みが発生する毎にステップS211のコマンド処理とステップS212の保留コマンド処理とステップS213の予告演出開始処理1とステップS214の装飾図柄遊技処理とステップS215の大当り遊技処理を当該順序で実行する。
[13−1]コマンド解析処理
図39のステップS211のコマンド処理は受信コマンドバッファに変動開始コマンドと変動停止コマンドと図柄情報コマンドと保留コマンドと大当りラウンド開始コマンドと大当りラウンド停止コマンドと大当り先読みコマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、受信コマンドバッファに変動開始コマンドが記録されていると判断した場合には変動開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに変動停止コマンドが記録されていると判断した場合には変動停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに図柄情報コマンドが記録されていると判断した場合には図柄情報コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに保留コマンドが記録されていると判断した場合には保留コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに大当りラウンド開始コマンドが記録されていると判断した場合には大当りラウンド開始コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに大当りラウンド停止コマンドが記録されていると判断した場合には大当りラウンド停止コマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトし、受信コマンドバッファに大当り先読みコマンドが記録されていると判断した場合には大当り先読みコマンドを受信コマンドバッファからコマンド格納部111にシフトする。
[13−2]保留コマンド処理
図40はステップS212の保留コマンド処理であり、CPU61はステップS221でコマンド格納部111に保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS222へ移行し、コマンド格納部111から保留コマンドを検出する。この保留コマンドの検出結果からEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果が01(h)である場合にはステップS223で表示制御回路70に保留表示コマンド1を送信し、EXTデータの検出結果が02(h)である場合にはステップS223で表示制御回路70に保留表示コマンド2を送信し、EXTデータの検出結果が03(h)である場合にはステップS223で表示制御回路70に保留表示コマンド3を送信し、EXTデータの検出結果が04(h)である場合にはステップS223で表示制御回路70に保留表示コマンド4を送信し、いずれの場合にもステップS224でコマンド格納部111から保留コマンドの記録結果をクリアする。
【0082】
表示制御回路70は保留表示コマンド1を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド1に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて1個の保留絵柄34を表示する。表示制御回路70は保留表示コマンド2を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド2に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて2個の保留絵柄34を表示する。表示制御回路70は保留表示コマンド3を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド3に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて3個の保留絵柄34を表示する。表示制御回路70は保留表示コマンド4を受信した場合にはVROMから保留表示コマンド4に応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32の保留領域33内に画像データの検出結果に基づいて4個の保留絵柄34を表示する。即ち、装飾図柄表示器32の保留領域33は特別図柄遊技の保留回数に一致する個数の保留絵柄34が表示される領域であり、遊技者は保留領域33内の保留絵柄34の表示個数から特別図柄遊技の保留回数(=装飾図柄遊技の保留回数)を知ることができる。
[13−3]予告演出開始処理1
図41はステップS213の予告演出開始処理1であり、CPU61はステップS231でコマンド格納部111に大当り先読みコマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に大当り先読みコマンドが記録されていると判断した場合にはステップS232でコマンド格納部111から大当り先読みコマンドをクリアし、ステップS233へ移行する。
【0083】
CPU61はステップS233へ移行すると、フラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオフ状態にリセットされているか否かを判断する。このフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1はステップS202でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU61はステップS233でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされていると判断した場合には予告演出開始処理を終え、フラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS234でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR4の更新結果を検出する。
【0084】
CPU61はステップS234でランダムカウンタSR4の更新結果を検出すると、ステップS235で図23の(a)の大当り予告演出判定テーブル1からランダムカウンタSR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。そして、ステップS236で大当り予告演出有りの判定結果を選択したか否かを判断し、大当り予告演出有りの判定結果を選択したと判断した場合にはステップS237でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1をオン状態にセットする。即ち、大当り予告演出フラグ1は遊技球が始動口23内に入賞することでメイン制御回路40が保留番号1の保留データ格納部101と保留番号2の保留データ格納部101と保留番号3の保留データ格納部101と保留番号4の保留データ格納部101のいずれかに大当り値(7)を記録した場合に「81/101」の確率でオン状態にセットされるものである。
[13−4]装飾図柄遊技処理
図42はステップS214の装飾図柄遊技処理であり、CPU61はステップS241でコマンド格納部111に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS242へ移行し、フラグ格納部112の遊技中フラグをオン状態にセットする。このフラグ格納部112の遊技中フラグはステップS202でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU61はステップS242でフラグ格納部112の遊技中フラグをオン状態にセットした場合にはステップS243の遊技開始処理で今回の装飾図柄遊技を開始するための準備処理を行う。
【0085】
CPU61はステップS244へ移行すると、フラグ格納部112の遊技中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の遊技中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS245へ移行し、ROM62に予め記録された単位値ΔT(=10msec)をタイマ格納部113のタイマST1に加算する。このタイマST1はステップS243の遊技開始処理で初期値「0」にリセットされるものであり、CPU61はステップS245でタイマST1を加算することに基づいて装飾図柄遊技の経過時間を計測する。
【0086】
CPU61はステップS245でタイマ格納部113のタイマST1を加算すると、ステップS246の遊技中処理で装飾図柄遊技を実行し、ステップS247の予告演出処理でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1または大当り予告演出フラグ2がオン状態にセットされていることを条件に大当り予告演出の映像を装飾図柄表示器32に表示する。そして、ステップS248の確変報知演出処理1でフラグ格納部112の確変報知演出フラグがオン状態にセットされていることを条件に確変報知演出の映像を装飾図柄表示器32に表示し、ステップS249でコマンド格納部111に変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に変動停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS250でフラグ格納部112の遊技中フラグをオフ状態にリセットし、ステップS251でコマンド格納部111から変動停止コマンドをクリアし、ステップS252の遊技停止処理で装飾図柄遊技を停止する。
[13−4−1]遊技開始処理
図43はステップS243の遊技開始処理であり、CPU61はステップS261でコマンド格納部111から変動開始コマンドの記録結果を検出し、変動開始コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS262で図15のプロセスデータテーブルからEXTデータの検出結果に応じたプロセスデータを選択し、ステップS263でタイマ格納部113のタイマST1にROM62に予め記録された初期値(0)をセットする。
【0087】
CPU61はステップS263でタイマ格納部113のタイマST1を初期設定すると、ステップS264で図17の装飾図柄遊技用のビデオコマンドテーブルからプロセスデータの選択結果に応じたビデオコマンドを選択し、ステップS265でビデオコマンドの選択結果を表示制御回路70に送信する。この表示制御回路70はビデオコマンドの選択結果を受信した場合には図18の装飾図柄遊技用のビデオテーブルから装飾図柄遊技用のビデオコマンドの受信結果に応じた装飾図柄遊技用のビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果をVRAMに展開する。
【0088】
CPU61はステップS265でビデオコマンドの選択結果を送信すると、ステップS266でコマンド格納部111から図柄情報コマンドの記録結果を検出し、図柄情報コマンドの検出結果からEXTデータを検出する。そして、ステップS267へ移行し、図柄情報コマンドのEXTデータの検出結果をROM62に予め記録された大当り判定値03(h)および07(h)のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が大当り判定値03(h)および07(h)のいずれかと同一であると判断した場合にはステップS268の大当り図柄設定処理で装飾図柄を大当りの組合せに設定し、ステップS272で確定図柄格納部115に大当りの組合せの設定結果を記録する。即ち、特別図柄遊技で通常大当り図柄「3」が設定された場合および確変大当り図柄「7」が設定された場合のそれぞれには装飾図柄が大当りの組合せに設定される。
【0089】
図44はステップS268の大当り図柄設定処理であり、CPU61はステップS281でROM62から図22の(a)の図柄テーブル1を検出する。そして、ステップS282でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS283へ移行する。ここでランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を図柄テーブル1から選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタSR1の検出結果が「200」である場合には図柄要素「7」が選択され、各列の図柄要素が「7」に設定されることで装飾図柄が大当りの組合せ「777」に設定され、確定図柄格納部115に装飾図柄が大当りの組合せ「777」で記録される。
【0090】
CPU61は図43のステップS267で図柄情報コマンドのEXTデータの検出結果が大当り判定値03(h)および07(h)のいずれとも相違していると判断すると、ステップS269で変動開始コマンドのEXTデータの検出結果をROM62に予め記録された完全外れ判定値18(h)および19(h)のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が完全外れ判定値18(h)および19(h)のいずれとも相違していると判断した場合にはステップS270の外れリーチ図柄設定処理で装飾図柄を外れリーチの組合せに設定し、ステップS272で確定図柄格納部115に外れリーチの組合せの設定結果を記録する。即ち、メイン制御回路40が外れの判定時に変動開始コマンドを「8011(h)」〜「8017(h)」の7個のいずれかに設定した場合には装飾図柄が外れリーチの組合せに設定される。
【0091】
図45はステップS270の外れリーチ図柄設定処理であり、CPU61はステップS291でROM62から図22の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS292でROM62から図22の(b)の図柄テーブル2を検出する。そして、ステップS293でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS294で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを共通の図柄要素の選択結果に設定する。例えば「SR1=200」である場合には図柄要素「7」が選択され、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定される。
【0092】
CPU61はステップS294で左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを設定すると、ステップS295でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR2の更新結果を検出し、ステップS296で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択する。例えば「SR2=50」である場合には図柄要素「3」が選択される。
【0093】
CPU61はステップS296で中列の図柄要素を選択すると、ステップS297へ移行する。ここで中列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であるか否かを判断し、両者が相違していると判断した場合にはステップS299へ移行し、中列の図柄要素の選択結果を中列の図柄要素に設定する。そして、図43のステップ272へ移行し、確定図柄格納部115に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および右列の図柄要素の設定結果のそれぞれが「7」で中列の図柄要素の選択結果が「3」である場合には中列の図柄要素「3」が変更されることなく、確定図柄格納部115に装飾図柄が外れリーチの組合せ「737」で記録される。
【0094】
CPU61は図45のステップS297で中列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であると判断すると、ステップ298で中列の図柄要素の選択結果を次の図柄要素に変更する。そして、ステップS299で中列の図柄要素の変更結果を中列の図柄要素に設定し、図43のステップ272で確定図柄格納部115に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果および中列の図柄要素の選択結果のそれぞれが「8」である場合には中列の図柄要素の選択結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部115に装飾図柄が外れリーチの組合せ「818」で記録される。
【0095】
CPU61は図43のステップS269で図柄情報コマンドのEXTデータの検出結果が完全外れ判定値18(h)および19(h)のいずれかと同一であると判断すると、ステップS271の完全外れ図柄設定処理で装飾図柄を完全外れの組合せに設定し、ステップS272で確定図柄格納部115に完全外れの組合せの設定結果を記録する。即ち、メイン制御回路40が外れの判定時に変動開始コマンドを「8018(h)」および「8019(h)」の2個のいずれかに設定した場合には装飾図柄が完全外れの組合せに設定される。
【0096】
図46はステップS271の完全外れ図柄設定処理であり、CPU61はステップS301でROM62から図22の(a)の図柄テーブル1を検出し、ステップS302でROM62から図22の(b)の図柄テーブル2を検出し、ステップS303でROM62から図22の(c)の図柄テーブル3を検出する。そして、ステップS304でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR1の更新結果を検出し、ステップS305で図柄テーブル1からランダムカウンタSR1の検出結果に応じた図柄要素を選択して左列の図柄要素に設定する。
【0097】
CPU61はステップS305で左列の図柄要素を設定すると、ステップS306でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR2の更新結果を検出し、ステップS307で図柄テーブル2からランダムカウンタSR2の検出結果に応じた図柄要素を選択して中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。そして、ステップS308でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR3の更新結果を検出し、ステップS309で図柄テーブル3からランダムカウンタSR3の検出結果に応じた右列の図柄要素を選択し、ステップS310で左列の図柄要素の設定結果をステップS309の右列の図柄要素の選択結果と比較する。
【0098】
CPU61はステップS310で右列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と相違していると判断すると、ステップS312で右列の図柄要素の選択結果を右列の図柄要素に設定し、図43のステップ272で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部115に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の選択結果が「7」で中列の図柄要素の設定結果が「1」である場合には右列の図柄要素の選択結果「7」が変更されず、確定図柄格納部115に装飾図柄が完全外れの組合せ「817」で記録される。
【0099】
CPU61はステップS310で右列の図柄要素の選択結果が左列の図柄要素の設定結果と同一であると判断すると、ステップS311で右列の図柄要素の選択結果を次の図柄要素に変更する。そして、ステップS312で右列の図柄要素の変更結果を右列の図柄要素に設定し、図43のステップ272で左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を確定図柄格納部115に記録する。例えば左列の図柄要素の設定結果が「8」で右列の図柄要素の選択結果が「8」で中列の図柄要素の設定結果が「1」である場合には右列の図柄要素の選択結果が「8」の次の「1」に変更され、確定図柄格納部115に装飾図柄が完全外れの組合せ「811」で記録される。
【0100】
CPU61は図43のステップS272で確定図柄格納部115を設定すると、ステップS273の予告演出開始処理2へ移行する。図47はステップS273の予告演出開始処理2であり、CPU61はステップS321でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオフ状態にリセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS322へ移行し、カウンタ格納部114からランダムカウンタSR4の更新結果を検出する。
【0101】
CPU61はステップS322でランダムカウンタSR4の更新結果を検出すると、ステップS323で図23の(b)の大当り予告演出判定テーブル2からランダムカウンタSR4の検出結果に応じた判定結果を選択する。そして、ステップS324で大当り予告演出有りの判定結果を選択したか否かを判断し、大当り予告演出有りの判定結果を選択したと判断した場合にはステップS325でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ2をオン状態にセットする。このフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ2はステップS202でオフ状態に初期設定されるものであり、保留番号1の保留データ格納部101と保留番号2の保留データ格納部101と保留番号3の保留データ格納部101と保留番号4の保留データ格納部101のいずれにも大当り値(7)が記録されていない大当り予告演出フラグ1のオフ状態に「1/101」の確率でオン状態にセットされる。
【0102】
CPU61は図43のステップS273の予告演出開始処理2を終えると、ステップS274で表示制御回路70に再生開始コマンドを送信し、ステップS275で表示制御回路70に保留絵柄消去コマンドを送信する。この表示制御回路70は再生開始コマンドを受信した場合にはVRAMに展開している装飾図柄遊技用のビデオデータの選択結果を再生開始し、装飾図柄表示器32にビデオデータの選択結果に応じた装飾図柄遊技用の背景映像を表示開始する。この表示制御回路70は保留絵柄消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器32の保留領域33内から1個の保留絵柄34を消去するものであり、装飾図柄遊技の映像が表示開始された場合には保留領域33内から1個の保留絵柄34が消去される。
【0103】
CPU61はステップS275で保留絵柄消去コマンドを送信すると、ステップS276の確変報知演出開始処理1へ移行する。図48はステップS276の確変報知演出開始処理1であり、CPU61はステップS331でフラグ格納部112の確変報知演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。このフラグ格納部112の確変報知演出フラグは今回の装飾図柄遊技で確変報知演出の映像を表示するか否かを示すものであり、ステップS202でオフ状態に初期設定される。
【0104】
CPU61はステップS331でフラグ格納部112の確変報知演出フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS332でカウンタ格納部114のカウンタSN1にROM62に予め記録された単位値(1)を加算する。このカウンタSN1は大当り遊技が終了した直後の装飾図柄遊技を1回目とする装飾図柄遊技回数を計測するものであり、CPU61はステップS332でカウンタSN1を加算した場合にはステップS333へ移行し、カウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出する。このカウンタ格納部114のカウンタSN3は確変報知演出での横棒の絵柄36の現在の長さ寸法を示すものであり、CPU61はステップS333でカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出した場合にはステップS334でカウンタSN3の検出結果に応じて横棒表示コマンドを設定し、ステップS335で横棒表示コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信する。この横棒表示コマンドは横棒の絵柄36をカウンタSN3の検出結果に応じた長さ寸法で表示することを指令するものであり、表示制御回路70は横棒表示コマンドを受信した場合にはVROMから横棒表示コマンドに応じた画像データを検出し、横棒の絵柄36を画像データの検出結果に基づいて装飾図柄表示器32に表示する。この横棒の絵柄36は装飾図柄遊技用の背景映像の前方に重ねて表示されるものであり、カウンタSN3の検出結果に応じた長さ寸法で表示される。
【0105】
CPU61はステップS335で横棒表示コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信すると、ステップS336で表示制御回路70に目盛り表示コマンドを送信する。この表示制御回路70は目盛り表示コマンドを受信した場合にはVROMから目盛り表示コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32に目盛りの絵柄37を画像データの検出結果に基づいて表示する。この目盛りの絵柄37は装飾図柄遊技用の背景映像の前方に重ねて表示されるものであり、横棒の絵柄36および目盛りの絵柄37からなる確変報知演出の映像は確変報知演出フラグのオン状態では装飾図柄遊技の映像が表示開始される毎に表示され、確変報知演出フラグのオフ状態では表示されない。
[13−4−2]遊技中処理
図42のステップS246の遊技中処理はタイマ格納部113のタイマST1の加算結果がプロセスデータの選択結果に応じた複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致しているか否かを判断し、タイマST1の加算結果が複数のプロセスタイマ設定値のいずれかに一致していると判断した場合にはプロセスデータの選択結果からタイマST1の加算結果に応じた表示制御コマンドと音声制御コマンドと電飾制御コマンドのそれぞれを検出し、表示制御回路70に表示制御コマンドの検出結果を送信し、音声制御回路80に音声制御コマンドの検出結果を送信し、電飾制御回路90に電飾制御コマンドの検出結果を送信するものであり、表示制御回路70は装飾図柄表示器32の表示内容を表示制御コマンドの受信結果に基づいて制御し、音声制御回路80は両スピーカ13のそれぞれを音声制御コマンドの受信結果に基づいて制御し、電飾制御回路90は複数の電飾LED15のそれぞれを電飾制御コマンドの受信結果に基づいて制御する。
【0106】
図15のプロセスデータP01〜P19の16個のそれぞれには全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが設定されており、遊技中処理ではプロセスデータP01〜P19のいずれが選択されている場合であってもCPU61から表示制御回路70に全図変動開始コマンドと左列の変動停止コマンドと右列の変動停止コマンドと中列の変動停止コマンドが当該順序で送信される。
【0107】
全図変動開始コマンドは装飾図柄表示器32の左変動領域L内と中変動領域C内と右変動領域R内のそれぞれに図柄要素を変動開始することを通知するためのコマンドであり、表示制御回路70は全図変動開始コマンドを受信した場合にはVROMから全図柄変動開始コマンドに応じた画像データを検出し、図49の(a)に示すように、装飾図柄表示器32の左変動領域L内に画像データの検出結果に基づいて左列の図柄要素を変動開始し、中変動領域C内に画像データの検出結果に基づいて中列の図柄要素を変動開始し、右変動領域R内に画像データの検出結果に基づいて右列の図柄要素を変動開始する。これら左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれは装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方に重ねて表示されるものである。
【0108】
左列の変動停止コマンドは左変動領域L内の図柄要素を変動停止することを通知するためのコマンドであり、CPU61は左列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部115から左列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路70に左列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路70は左列の図柄要素の検出結果および左列の変動停止コマンドの双方を受信した場合には左列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図49の(b)に示すように、左変動領域L内に左列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
【0109】
右列の変動停止コマンドは右変動領域R内の図柄要素を変動停止することを通知するためのコマンドであり、CPU61は右列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部115から右列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路70に右列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路70は右列の図柄要素の検出結果および右列の変動停止コマンドの双方を受信した場合には右列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、図49の(c)に示すように、右変動領域R内に右列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。
【0110】
中列の変動停止コマンドは中変動領域C内の図柄要素を変動停止することを通知するためのコマンドであり、CPU61は中列の変動停止コマンドを送信する場合には確定図柄格納部115から中列の図柄要素の設定結果を検出し、表示制御回路70に中列の図柄要素の検出結果を送信する。この表示制御回路70は中列の図柄要素の検出結果および中列の変動停止コマンドの双方を受信した場合には中列の図柄要素の変動表示を受信結果で停止し、中変動領域C内に中列の図柄要素の受信結果を静止状態で表示する。この中列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値は特別図柄遊技で特別図柄表示器31に特別図柄が停止表示されると同時に中列の図柄要素が変動停止するように予め設定されており、大当り遊技の1回目の大当りラウンドは装飾図柄遊技の映像で装飾図柄が大当りの組合せになった後に開始される。
[13−4−3]予告演出処理
図50はステップS247の予告演出処理であり、CPU61はステップS341でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされているか否かを判断する。この大当り予告演出フラグ1はメイン制御回路40の保留番号1の保留データ格納部101と保留番号2の保留データ格納部101と保留番号3の保留データ格納部101と保留番号4の保留データ格納部101のいずれかに大当り値(7)が記録されている場合に一定の確率でオン状態にセットされるものであり、CPU61はステップS341でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS343へ移行し、フラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS342へ移行する。
【0111】
CPU61はステップS342へ移行すると、フラグ格納部112の大当り予告演出フラグ2がオン状態にセットされているか否かを判断する。この大当り予告演出フラグ2はメイン制御回路40の保留番号1の保留データ格納部101と保留番号2の保留データ格納部101と保留番号3の保留データ格納部101と保留番号4の保留データ格納部101のいずれにも大当り値(7)が記録されていない場合に一定の確率でオン状態にセットされるものであり、CPU61はステップS342でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ2がオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS343へ移行し、フラグ格納部112の大当り予告演出フラグ2がオフ状態にリセットされていると判断した場合には予告演出処理を終える。
【0112】
CPU61はステップS343へ移行すると、プロセスデータの選択結果から左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、タイマ格納部113のタイマST1の加算結果を左列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果と比較する。ここで「ST1=プロセスタイマ設定値」であると判断した場合にはステップS344へ移行し、表示制御回路70に大当り予告演出コマンドを送信する。この表示制御回路70は大当り予告演出コマンドを受信した場合にはVROMから大当り予告演出コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32に画像データの検出結果に基づいて予告の絵柄35を表示する。この予告の絵柄35は画像データの検出結果を装飾図柄遊技用のビデオデータに応じた背景映像の前方に重ねることで表示されるものであり、表示制御回路70は右列の変動停止コマンドを受信した場合に予告の絵柄35を消去する。
【0113】
CPU61はステップS344で表示制御回路70に大当り予告演出コマンドを送信すると、ステップS345でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS346へ移行し、コマンド格納部111から図柄情報コマンドのEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を大当り判定値03(h)および07(h)のそれぞれと比較する。ここでEXTデータの検出結果が大当り判定値03(h)および07(h)のいずれかと同一であると判断した場合にはステップS347へ移行し、フラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1をオフ状態にリセットする。即ち、保留番号1の保留データ格納部101と保留番号2の保留データ格納部101と保留番号3の保留データ格納部101と保留番号4の保留データ格納部101のいずれかに大当り値(7)が記録されてから消去されるまでの期間内には装飾図柄遊技の映像が表示される毎に予告の絵柄35が表示される。
【0114】
CPU61はステップS345でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS348でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ2がオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ2がオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS349へ移行し、フラグ格納部112の大当り予告演出フラグ2をオフ状態にリセットする。即ち、保留番号1の保留データ格納部101と保留番号2の保留データ格納部101と保留番号3の保留データ格納部101と保留番号4の保留データ格納部101のいずれにも大当り値(7)が記録されていない場合には大当り予告演出フラグ2がオン状態にセットされた今回の装飾図柄遊技の映像のみで予告の絵柄35が表示される。
[13−4−4]確変報知演出処理1
図51はステップS248の確変報知演出処理1であり、CPU61はステップS351でコマンド格納部111から図柄情報コマンドのEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果をROM62に予め記録された外れ判定値01(h)と比較する。例えば今回の装飾図柄遊技で装飾図柄が外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せで停止表示される場合にはステップS351で「EXTデータ=外れ判定値」であると判断し、ステップS352へ移行する。
【0115】
CPU61はステップS352へ移行すると、プロセスデータの選択結果から右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値を検出し、タイマ格納部113のタイマST1の加算結果を右列の変動停止コマンド用のプロセスタイマ設定値の検出結果と比較する。ここで「ST1=プロセスタイマ設定値」であると判断した場合にはステップS353へ移行し、フラグ格納部112の確変報知演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。
【0116】
CPU61はステップS353でフラグ格納部112の確変報知演出フラグがオン状態にセットされていると判断すると、ステップS354でカウンタ格納部114のカウンタSN1の計測結果をカウンタSN2の設定結果と比較する。カウンタSN1は装飾図柄遊技回数を計測するものであり、カウンタSN2は確変報知タイミングを示すものであり、CPU61は装飾図柄遊技回数が確変報知タイミングに到達していない場合にはステップS354で「SN1<SN2」であると判断してステップS355へ移行する。
【0117】
CPU61はステップS355へ移行すると、コマンド格納部111から変動開始コマンドのEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果をROM62に予め記録された確変報知演出判定値18(h)および19(h)のそれぞれと比較する。例えば今回の装飾図柄遊技で装飾図柄が完全外れの組合せで停止表示される場合にはステップS355でEXTデータの検出結果が確変報知演出判定値18(h)および19(h)のいずれかと同一であると判断し、ステップ356でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR5の更新結果を検出し、ステップS357で図24の(a)の確変報知演出判定テーブル1からランダムカウンタSR5の検出結果に応じた判定結果(演出内容1)を検出する。そして、ステップ358でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR6の更新結果を検出し、ステップS359で図24の(b)の確変報知演出判定テーブル2からランダムカウンタSR6の検出結果に応じた判定結果(演出内容2)を検出する。
【0118】
CPU61はステップS359で演出内容2を検出すると、ステップS360で演出内容1の検出結果が横棒の絵柄36の延長であるか否かを判断する。ここで演出内容1の検出結果が横棒の絵柄36の延長であると判断した場合にはステップS361でカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出し、カウンタSN3の検出結果に演出内容2の検出結果を加算し、カウンタSN3の加算結果をROM62に予め記録された最大値Max(例えば10)と比較する。このカウンタSN3の加算結果は横棒の絵柄36の長さ寸法を現在値から演出内容2の検出結果だけ延ばした場合の長さ寸法に相当するものであり、CPU61は横棒の絵柄36の長さ寸法の延長結果が最大値Max以上になる場合にはステップS361で「演出内容2+SN3≧Max」であると判断して確変報知演出処理1を終える。
【0119】
CPU61は横棒の絵柄36の長さ寸法の延長結果が最大値Maxに到達しない場合にはステップS361で「演出内容2+SN3<Max」であると判断し、ステップS362で演出内容2の検出結果に応じて横棒延長コマンドを設定する。そして、ステップS363で横棒延長コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信し、ステップS364でカウンタ格納部114のカウンタSN3にカウンタSN3の加算結果(SN3+演出内容2)を設定する。この表示制御回路70は横棒延長コマンドを受信した場合にはVROMから横棒延長コマンドに応じた画像データを検出し、図52の(a)および(b)に示すように、横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から横棒延長コマンドに応じた値だけ延びて最大値Maxに到達しない映像を画像データの検出結果に基づいて表示する。
【0120】
CPU61はステップS360で演出内容1の検出結果が横棒の絵柄36の短縮であると判断すると、ステップS365でカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出し、カウンタSN3の検出結果から演出内容2の検出結果を減算し、カウンタSN3の減算結果をROM62に予め記録された最小値Min(例えば1)と比較する。このカウンタSN3の減算結果は横棒の絵柄36の長さ寸法を現在値から演出内容2の検出結果だけ短縮した場合の長さ寸法に相当するものであり、CPU61は横棒の絵柄36の長さ寸法の短縮結果が最小値Min以下になる場合にはステップS365で「SN3−演出内容2≦Min」であると判断して確変報知演出処理1を終える。
【0121】
CPU61は横棒の絵柄36の長さ寸法の短縮結果が最小値Minに到達しない場合にはステップS365で「SN3−演出内容2>Min」であると判断し、ステップS366で演出内容2の検出結果に応じて横棒短縮コマンドを設定する。そして、ステップS367で横棒短縮コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信し、ステップS368でカウンタ格納部114のカウンタSN3にカウンタSN3の減算結果(SN3−演出内容2)を設定する。この表示制御回路70は横棒短縮コマンドを受信した場合にはVROMから横棒短縮コマンドに応じた画像データを検出し、図52の(a)および(c)に示すように、横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から横棒短縮コマンドに応じた値だけ短縮される映像を画像データの検出結果に基づいて表示する。
【0122】
CPU61は装飾図柄遊技回数が確変報知タイミングに到達した場合にはステップS354で「SN1=SN2」であると判断し、ステップS369でフラグ格納部112の確変報知演出フラグをオフ状態にリセットし、ステップS370でフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。この確変中フラグはステップS202でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU61は確率変動モードのオン状態ではステップS370でフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされていると判断してステップS371の演算処理1へ移行する。この演算処理1はカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出し、最大値MaxからカウンタSN3の検出結果を減算することで横棒の絵柄36の変化量である演出内容2を設定するものであり、CPU61はステップS371の演算処理1で演出内容2を設定した場合にはステップS372で演出内容2の設定結果に応じて横棒延長コマンドを設定する。
【0123】
CPU61はステップS372で横棒延長コマンドを設定すると、ステップS373で表示制御回路70に横棒延長コマンドの設定結果を送信する。この表示制御回路70は横棒延長コマンドを受信した場合にはVROMから横棒延長コマンドに応じた画像データを検出し、図53に示すように、横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から横棒延長コマンドに応じた値だけ延びることで最大値Maxに到達する映像を画像データの検出結果に基づいて表示する。
【0124】
CPU61はステップS373で表示制御回路70に横棒延長コマンドの設定結果を送信すると、ステップS374で表示制御回路70に確変報知コマンドを送信する。この表示制御回路70は確変報知コマンドを受信した場合にはVROMから確変報知コマンドに応じた画像データを検出し、図53に示すように、画像データの検出結果に基づいて「確変確定!!」の確変報知の絵柄38を装飾図柄表示器32に表示する。この確変報知の絵柄38は遊技者に確率変動モードがオンされていることを明確に認識させるためのものであり、表示制御回路70は今回の装飾図柄遊技で中列の変動停止コマンドを受信することで確変報知の絵柄38を消去する。
【0125】
CPU61は確率変動モードのオフ状態ではステップS370でフラグ格納部112の確変中フラグがオフ状態にリセットされていると判断し、ステップS375の演算処理2へ移行する。この演算処理2はカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出し、最大値MaxからカウンタSN3の検出結果を減算し、最大値Maxの減算結果からROM62に予め記録された一定値(例えば1)を減算することで演出内容2を設定するものであり、確率変動モードのオフ状態では横棒の絵柄36の長さ寸法が延びた場合に最大値Maxに到達しない値に演出内容2が設定される。尚、CPU61はステップS375の演算処理2を開始する時点でカウンタSN3を「最大値Max−1」に減算している場合にはステップS375の演算処理2で演出内容2を予め決められた特定値(例えば0.5)に設定する。
【0126】
CPU61はステップS375の演算処理2で演出内容2を設定すると、ステップS376で演出内容2の設定結果に応じて横棒延長コマンドを設定し、ステップS377で表示制御回路70に横棒延長コマンドの設定結果を送信する。この表示制御回路70は横棒延長コマンドを受信した場合にはVROMから横棒延長コマンドに応じた画像データを検出し、図54に示すように、横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から横棒延長コマンドに応じた値だけ延びたにも拘わらず最大値Maxに到達しない映像を画像データの検出結果に基づいて表示する。
【0127】
CPU61はステップS377で表示制御回路70に横棒延長コマンドの設定結果を送信すると、ステップS378で表示制御回路70に非確変報知コマンドを送信する。この表示制御回路70は非確変報知コマンドを受信した場合にはVROMから非確変報知コマンドに応じた画像データを検出し、図54に示すように、画像データの検出結果に基づいて「残念」の非確変報知の絵柄39を装飾図柄表示器32に表示する。この非確変報知の絵柄39は遊技者に確率変動モードがオフされていることを明確に認識させるためのものであり、表示制御回路70は今回の装飾図柄遊技で中列の変動停止コマンドを受信することで非確変報知の絵柄39を消去する。
[13−4−5]遊技停止処理
図55はステップS252の遊技停止処理であり、CPU61はステップS381で表示制御回路70に再生停止コマンドを送信する。この表示制御回路70は再生停止コマンドを受信した場合には装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止し、次回の装飾図柄遊技で全図変動開始コマンドを受信するまで装飾図柄表示器32に左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを静止状態で継続的に表示する。
【0128】
CPU61はステップS381で再生停止コマンドを送信すると、ステップS382で表示制御回路70に演出消去コマンドを送信する。この表示制御回路70は演出消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器32に大当り予告演出の映像および確変報知演出の映像のそれぞれが表示されているか否かを判断し、大当り予告演出の映像が表示されていると判断した場合には予告の絵柄35を消去し、確変報知演出の映像が表示されていると判断した場合には横棒の絵柄36および目盛りの絵柄37のそれぞれを消去する。
【0129】
CPU61はステップS382で表示制御回路70に演出消去コマンドを送信すると、ステップS383で確定図柄格納部115から左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれをクリアし、ステップS384でコマンド格納部111から変動開始コマンドの記録結果をクリアする。そして、ステップS385でコマンド格納部111から図柄情報コマンドのEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果を外れ判定値01(h)と比較する。ここでEXTデータの検出結果が外れ判定値と同一であると判断した場合にはステップS386へ移行し、コマンド格納部111から図柄情報コマンドの記録結果をクリアする。
【0130】
CPU61はステップS385でEXTデータの検出結果が外れ判定値と相違していると判断すると、ステップS387でEXTデータの検出結果をROM62に予め記録された確変判定値07(h)と比較する。ここでEXTデータの検出結果が確変判定値と同一であると判断した場合にはステップS388でフラグ格納部112の確変中フラグをオン状態にセットし、EXTデータの検出結果が確変判定値と相違していると判断した場合にはステップS389でフラグ格納部112の確変中フラグをオフ状態にリセットし、いずれの場合にもステップS390でコマンド格納部111から図柄情報コマンドの記録結果をクリアする。
【0131】
CPU61はステップS390でコマンド格納部111から図柄情報コマンドの記録結果をクリアすると、ステップS391でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR7の更新結果を検出し、ステップS392で図24の(c)の確変報知タイミングテーブルからランダムカウンタSR7の検出結果に応じた確変報知タイミングを選択する。そして、ステップS393で確変報知タイミングの選択結果をカウンタ格納部114のカウンタSN2にセットし、ステップS394でフラグ格納部112の確変報知演出フラグをオン状態にセットし、ステップS395でカウンタ格納部114のカウンタSN1を「0」にリセットする。
[13−5]大当り遊技処理
図56はステップS215の大当り遊技処理であり、CPU61はステップS401でコマンド格納部111に大当りラウンド開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に大当りラウンド開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS402でコマンド格納部111から大当りラウンド開始コマンドのEXTデータを検出し、ステップS403で図19の大当り遊技用のビデオコマンドテーブルからEXTデータの検出結果に応じた大当り遊技用のビデオコマンドを選択し、ステップS404で表示制御回路70にビデオコマンドの選択結果を送信する。
【0132】
CPU61はステップS404で表示制御回路70に大当り遊技用のビデオコマンドの選択結果を送信すると、ステップS405で表示制御回路70に大当り遊技用の再生開始コマンドを送信する。そして、ステップS406の確変報知演出開始処理2を経てステップS407へ移行し、コマンド格納部111から大当りラウンド開始コマンドの記録結果をクリアする。この表示制御回路70は大当り遊技用のビデオコマンドを受信した場合には図20の大当り遊技用のビデオテーブルからビデオコマンドの受信結果に応じた大当り遊技用のビデオデータを選択し、再生開始コマンドを受信した場合には大当り遊技用のビデオデータの選択結果を再生開始することで装飾図柄表示器32に今回の大当りラウンドに応じた映像を表示する。
【0133】
CPU61はステップS408へ移行すると、コマンド格納部111に大当りラウンド停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでコマンド格納部111に大当りラウンド停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS409の確変報知演出処理2を経てステップS410へ移行し、コマンド格納部111から大当りラウンド停止コマンドの記録結果をクリアする。
【0134】
図57はステップS407の確変報知演出開始処理2であり、CPU61はステップS421で大当りラウンド開始コマンドのEXTデータの検出結果をROM62に予め記録された確変報知演出開始値01(1)と比較する。例えば1回目の大当りラウンドの開始時にはEXTデータの検出結果が確変報知演出開始値であると判断し、ステップS423でカウンタ格納部114のカウンタSN3にROM62に予め記録された最小値Min(1)をセットする。そして、ステップS424でカウンタSN3の設定結果に応じて横棒表示コマンドを設定し、ステップS425で横棒表示コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信し、ステップS426で表示制御回路70に目盛り表示コマンドを送信する。
【0135】
CPU61は2回目の大当りラウンドの開始時と3回目の大当りラウンドの開始時と4回目の大当りラウンドの開始時のそれぞれにはステップS421でEXTデータの検出結果が確変報知演出開始値ではないと判断し、ステップS423でカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出する。このカウンタ格納部114のカウンタSN3は確変報知演出処理2で加算または減算されるものであり、CPU61はステップS423でカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出した場合にはステップS424でカウンタSN3の検出結果に応じて横棒表示コマンドを設定し、ステップS425で横棒表示コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信し、ステップS426で表示制御回路70に目盛り表示コマンドを送信する。
【0136】
表示制御回路70は横棒表示コマンドを受信した場合にはVROMから横棒表示コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32に横棒の絵柄36を画像データの検出結果に基づいて表示する。この表示制御回路70は目盛り表示コマンドを受信した場合にはVROMから目盛り表示コマンドに応じた画像データを検出し、装飾図柄表示器32に目盛りの絵柄37を画像データの検出結果に基づいて表示する。これら横棒の絵柄36および目盛りの絵柄37のそれぞれは大当り遊技用の映像の前方に重ねて表示されるものであり、横棒の絵柄36はカウンタSN3の検出結果に応じた長さ寸法で表示される。
【0137】
図58はステップS409の確変報知演出処理2であり、CPU61はステップS431でコマンド格納部111から大当りラウンド停止コマンドのEXTデータを検出し、EXTデータの検出結果をROM62に予め記録された最終値04(h)と比較する。例えば1回目の大当りラウンドの終了時と2回目の大当りラウンドの終了時と3回目の大当りラウンドの終了時のそれぞれにはEXTデータの検出結果が最終値と相違していると判断し、ステップS433へ移行する。
【0138】
CPU61は4回目の大当りラウンドの終了時にはEXTデータの検出結果が最終値と同一であると判断し、ステップS432でカウンタ格納部114のカウンタSN2の設定結果が確変報知タイミング「0」であるか否かを判断する。ここで「SN2=0」ではないと判断した場合にはステップS433へ移行し、「SN2=0」であると判断した場合にはステップS446へ移行する。
【0139】
CPU61はステップS433へ移行すると、カウンタ格納部114からランダムカウンタSR5の更新結果を検出し、ステップS434で図24の(a)の確変報知演出判定テーブル1からランダムカウンタSR5の検出結果に応じた判定結果(演出内容1)を検出する。そして、ステップ435でカウンタ格納部114からランダムカウンタSR6の更新結果を検出し、ステップS436で図24の(b)の確変報知演出判定テーブル2からランダムカウンタSR6の検出結果に応じた判定結果(演出内容2)を検出する。
【0140】
CPU61はステップS436で演出内容2を検出すると、ステップS437で演出内容1の検出結果が横棒の絵柄36の延長であるか否かを判断する。ここで演出内容1の検出結果が横棒の絵柄36の延長であると判断した場合にはステップS438でカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出し、カウンタSN3の検出結果に演出内容2の検出結果を加算し、カウンタSN3の加算結果を最大値Max(10)と比較する。例えば横棒の絵柄36の長さ寸法の延長結果が最大値Max以上になる場合にはステップS438で「演出内容2+SN3≧Max」であると判断し、確変報知演出処理2を終える。
【0141】
CPU61は横棒の絵柄36の長さ寸法の延長結果が最大値Maxに到達しない場合にはステップS438で「演出内容2+SN3<Max」であると判断し、ステップS439で演出内容2の検出結果に応じて横棒延長コマンドを設定する。そして、ステップS440で横棒延長コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信し、ステップS441でカウンタ格納部114のカウンタSN3にカウンタSN3の加算結果(SN3+演出内容2)を設定する。この表示制御回路70は横棒延長コマンドを受信した場合にはVROMから横棒延長コマンドに応じた画像データを検出し、横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から横棒延長コマンドに応じた値だけ延びて最大値Maxに到達しない映像を画像データの検出結果に基づいて表示する。
【0142】
CPU61はステップS437で演出内容1の検出結果が横棒の絵柄36の短縮であると判断すると、ステップS442でカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出し、カウンタSN3の検出結果から演出内容2の検出結果を減算し、カウンタSN3の減算結果をROM62に予め記録された最小値Min(1)と比較する。例えば横棒の絵柄36の長さ寸法の短縮結果が最小値Min以下になる場合にはステップS442で「SN3−演出内容2≦Min」であると判断し、確変報知演出処理2を終える。
【0143】
CPU61は横棒の絵柄36の長さ寸法の短縮結果が最小値Minに到達しない場合にはステップS442で「SN3−演出内容2>Min」であると判断し、ステップS443で演出内容2の検出結果に応じて横棒短縮コマンドを設定する。そして、ステップS444で横棒短縮コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信し、ステップS445でカウンタ格納部114のカウンタSN3にカウンタSN3の減算結果(SN3−演出内容2)を設定する。この表示制御回路70は横棒短縮コマンドを受信した場合にはVROMから横棒短縮コマンドに応じた画像データを検出し、横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から横棒短縮コマンドに応じた値だけ短縮される映像を画像データの検出結果に基づいて表示する。
【0144】
CPU61はステップS446へ移行すると、フラグ格納部112の確変報知演出フラグをオフ状態にリセットする。そして、ステップS447でフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断し、フラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS448の演算処理1へ移行する。この演算処理1はカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出し、最大値MaxからカウンタSN3の検出結果を減算することで横棒の絵柄36の変化量である演出内容2を設定するものであり、CPU61はステップS448の演算処理1で演出内容2を設定した場合にはステップS449で演出内容2の設定結果に応じて横棒延長コマンドを設定する。
【0145】
CPU61はステップS449で横棒延長コマンドを設定すると、ステップS450で表示制御回路70に横棒延長コマンドの設定結果を送信し、ステップS451で表示制御回路70に確変報知コマンドを送信する。この表示制御回路70は横棒延長コマンドを受信した場合にはVROMから横棒延長コマンドに応じた画像データを検出し、横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から横棒延長コマンドに応じた値だけ延びることで最大値Maxに到達する映像を画像データの検出結果に基づいて表示する。この表示制御回路70は確変報知コマンドを受信した場合にはVROMから確変報知コマンドに応じた画像データを検出し、画像データの検出結果に基づいて「確変確定!!」の確変報知の絵柄38を装飾図柄表示器32に表示する。
【0146】
CPU61はステップS447でフラグ格納部112の確変中フラグがオフ状態にリセットされていると判断すると、ステップS452の演算処理2へ移行する。この演算処理2はカウンタ格納部114からカウンタSN3の計測結果を検出し、最大値MaxからカウンタSN3の検出結果を減算し、最大値Maxの減算結果から一定値(1)を減算することで演出内容2を設定するものであり、CPU61はステップS452の演算処理2で演出内容2を設定した場合にはステップS453で演出内容2の設定結果に応じて横棒延長コマンドを設定する。尚、CPU61はステップS452の演算処理2を開始する時点でカウンタSN3を「最大値Max−1」に減算している場合にはステップS452の演算処理2で演出内容2を予め決められた特定値(例えば0.5)に設定する。
【0147】
CPU61はステップS453で横棒延長コマンドを設定すると、ステップS454で表示制御回路70に横棒延長コマンドの設定結果を送信し、ステップS455で表示制御回路70に非確変報知コマンドを送信する。この表示制御回路70は横棒延長コマンドを受信した場合にはVROMから横棒延長コマンドに応じた画像データを検出し、横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から横棒延長コマンドに応じた値だけ延びたにも拘わらず最大値Maxに到達しない映像を画像データの検出結果に基づいて表示する。この表示制御回路70は非確変報知コマンドを受信した場合にはVROMから非確変報知コマンドに応じた画像データを検出し、画像データの検出結果に基づいて「残念」の非確変報知の絵柄39を装飾図柄表示器32に表示する。
[14]装飾図柄遊技の流れの説明
[14−1]通常大当り図柄が設定された場合
特別図柄遊技で通常大当り図柄「3」が設定された場合にはメイン制御回路40から演出制御回路60に図柄情報コマンド9003(h)が送信され、装飾図柄表示器32に装飾図柄が大当りの組合せで停止表示される。この装飾図柄が大当りの組合せで停止表示された場合には図55のステップS387で図柄情報コマンドが確変判定値ではないと判断され、ステップS389で確変中フラグがオフされ、ステップS392で確変報知タイミングが判定される。そして、ステップS393で確変報知タイミングの判定結果がカウンタSN2に設定され、ステップS394で確変報知演出フラグがオンされ、ステップS395でカウンタSN1が「0」に初期設定される。
【0148】
装飾図柄表示器32に装飾図柄が大当りの組合せで停止表示された場合には1回目の大当りラウンドが開始され、1回目の大当りラウンドの開始時にメイン制御回路40から演出制御回路60に1回目の大当りラウンド開始コマンドが送信される。この場合には図57のステップS422でカウンタSN3に最小値Minが設定され、ステップS425で表示制御回路70に最小値Minに応じた横棒表示コマンドが送信され、1回目の大当りラウンドの開始時に横棒の絵柄36が最小の長さ寸法で表示される。
【0149】
1回目の大当りラウンドの停止時にはメイン制御回路40から演出制御回路60に1回目の大当りラウンド停止コマンドが送信される。この場合には図58のステップS434で横棒の絵柄36を延長するか短縮するかが判定され、ステップS436で横棒の絵柄36の変化量が判定される。そして、ステップS440で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達しないことを条件に表示制御回路70に変化量の選択結果に応じた横棒延長コマンドが送信またはステップS444で横棒の絵柄36の長さ寸法が最小値Minに到達しないことを条件に表示制御回路70に変化量の選択結果に応じた横棒短縮コマンドが送信されることで横棒の絵柄36の長さ寸法が変化し、ステップS441またはステップS445でカウンタSN3に横棒の絵柄36の変化後の長さ寸法が設定される。
【0150】
2回目の大当りラウンドと3回目の大当りラウンドと4回目の大当りラウンドのそれぞれの開始時にはメイン制御回路40から演出制御回路60に大当りラウンド開始コマンドが送信される。この場合には図57のステップS423でカウンタSN3の設定結果が検出され、ステップS425で表示制御回路70にカウンタSN3の検出結果に応じた横棒表示コマンドが送信され、横棒の絵柄36が前回の大当りラウンドの終了時と同一の長さ寸法で表示される。
【0151】
2回目の大当りラウンドおよび3回目の大当りラウンドのそれぞれの停止時にはメイン制御回路40から演出制御回路60に大当りラウンド停止コマンドが送信される。この場合には図58のステップS434で横棒の絵柄36を延長するか短縮するかが判定され、ステップS436で横棒の絵柄36の変化量が判定される。そして、ステップS440で表示制御回路70に横棒延長コマンドが送信またはステップS444で表示制御回路70に横棒短縮コマンドが送信されることで横棒の絵柄36の長さ寸法が変化し、ステップS441またはステップS445でカウンタSN3に横棒の絵柄36の変化後の長さ寸法が設定される。
【0152】
4回目の大当りラウンドの停止時にはメイン制御回路40から演出制御回路60に4回目の大当りラウンド停止コマンドが送信される。この場合には図58のステップS432でカウンタSN2の設定結果が「0」と比較されることで確変報知タイミングの設定結果が4回目の大当りラウンドの停止時であるか否かが判断される。例えば確変報知タイミングの設定結果が4回目の大当りラウンドの停止時である場合にはステップS432で「SN2=0」が判断され、ステップS446で確変報知演出フラグがオフ状態にリセットされ、ステップS447で確変中フラグのオフが判断される。そして、ステップS454で表示制御回路70に横棒延長コマンドが送信され、ステップS455で表示制御回路70に非確変報知コマンドが送信される。このため、横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値MAXに到達することなく非確変報知の絵柄39が表示されるので、遊技者が確率変動モードのオフを4回目の大当りラウンドの停止時に認識する。この状態では図48のステップS331および図51のステップS353のそれぞれで確変報知演出コマンドのオフが判断されるので、装飾図柄遊技では確変報知演出の映像が表示されない。
【0153】
確変報知タイミングの設定結果が装飾図柄遊技中である場合には図58のステップS432でカウンタSN2の設定結果が「6,8,10」のいずれかであると判断され、ステップS440で表示制御回路70に横棒延長コマンドが送信またはステップS444で表示制御回路70に横棒短縮コマンドが送信されることで横棒の絵柄36の長さ寸法が現在値から変化し、ステップS441またはステップS445でカウンタSN3に横棒の絵柄36の変化後の長さ寸法が設定される。この確変報知タイミングの設定結果が装飾図柄遊技中である場合には装飾図柄遊技の開始時に図48のステップS331で確変報知演出フラグのオンが判断され、ステップS332で装飾図柄遊技回数SN1が計測される。そして、ステップS335でカウンタSN3の設定結果に応じた横棒表示コマンドが表示制御回路70に送信され、装飾図柄遊技の開始時に装飾図柄表示器32に横棒の絵柄36がカウンタSN3の設定結果に応じた長さ寸法で表示される。
【0154】
確変報知タイミングの設定結果が装飾図柄遊技中である場合には図51のステップS363で表示制御回路70に横棒延長コマンドが送信またはステップS367で表示制御回路70に横棒短縮コマンドが送信されることで横棒の絵柄36の長さ寸法が変化し、ステップS364またはステップS368でカウンタSN3に横棒の絵柄36の変化後の長さ寸法が設定される。この横棒の絵柄36の長さ寸法は装飾図柄遊技回数SN1が確変報知タイミングSN2に到達していない場合に装飾図柄が完全外れの組合せで停止表示されることを条件に変化するものであり、装飾図柄遊技回数SN1が確変報知タイミングSN2に到達していない場合であっても装飾図柄が外れリーチの組合せで停止表示される場合および大当りの組合せで停止表示される場合のそれぞれには変化しない。
【0155】
確変報知タイミングの設定結果が装飾図柄遊技中である場合には図51のステップS369で確変報知演出フラグがオフされる。この確変報知演出フラグのオフは装飾図柄遊技回数SN1が確変報知タイミングSN2に到達した場合に行われるものであり、ステップS369で確変報知演出フラグがオフされた場合にはステップS370で確変中フラグのオフが判断される。そして、ステップS377で表示制御回路70に横棒延長コマンドが送信され、ステップS378で表示制御回路70に非確変報知コマンドが送信される。このため、横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値MAXに到達することなく非確変報知の絵柄39が表示されるので、遊技者が確率変動モードのオフを4回目の大当りラウンドの停止時と同一の映像で確変報知タイミングSN2の設定結果に応じた装飾図柄遊技中に認識する。この状態では図48のステップS331および図51のステップS353のそれぞれで確変報知演出フラグのオフが判断されるので、次回以後の装飾図柄遊技では確変報知演出の映像が表示されない。
[14−2]確変大当り図柄が設定された場合
特別図柄遊技で確変大当り図柄「7」が設定された場合にはメイン制御回路40から演出制御回路60に図柄情報コマンド9007(h)が送信され、装飾図柄表示器32に装飾図柄が大当りの組合せで停止表示される。この装飾図柄が大当りの組合せで停止表示された場合には図55のステップS387で図柄情報コマンドが確変判定値であると判断され、ステップS388で確変中フラグがオンされ、ステップS392で確変報知タイミングが判定される。そして、ステップS393で確変報知タイミングの判定結果がカウンタSN2に設定され、ステップS394で確変報知演出フラグがオンされ、ステップS395でカウンタSN1が「0」に初期設定される。
【0156】
確変報知タイミングが4回目の大当りラウンドの停止時に設定された場合には、特別図柄遊技で通常大当り図柄が設定された場合と同様に、1回目の大当りラウンドの停止時と2回目の大当りラウンドの停止時と3回目の大当りラウンドの停止時のそれぞれに横棒の絵柄36の長さ寸法が「最小値Min+1」および「最大値Max−1」の範囲内で変化する。そして、4回目の大当りラウンドの停止時に図58のステップS432で「SN2=0」が判断され、ステップS446で確変報知演出フラグがオフされ、ステップS450で表示制御回路70に横棒延長コマンドが送信され、ステップS451で表示制御回路70に確変報知コマンドが送信される。このため、横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達して確変報知の絵柄38が表示されるので、遊技者が確率変動モードのオンを4回目の大当りラウンドの停止時に認識する。
【0157】
確変報知タイミングが装飾図柄遊技中に設定された場合には、特別図柄遊技で通常大当り図柄が設定された場合と同様に、装飾図柄遊技の開始時に横棒の絵柄36がカウンタSN3の設定結果に応じた長さ寸法で装飾図柄表示器32に表示される。この横棒の絵柄36は装飾図柄遊技回数SN1が確変報知タイミングSN2に到達していない状態で装飾図柄遊技が開始される毎に表示されるものであり、装飾図柄遊技回数SN1が確変報知タイミングSN2に到達していない状態では装飾図柄が完全外れの組合せで停止表示される場合に横棒の絵柄36の長さ寸法が「最小値Min+1」および「最大値Max−1」の範囲内で変化する。
【0158】
確変報知タイミングが装飾図柄遊技中に設定された場合には、特別図柄遊技で通常大当り図柄が設定された場合と同様に、図51のステップS369で確変報知演出フラグがオフされる。この確変報知演出フラグのオフは装飾図柄遊技回数SN1が確変報知タイミングSN2に到達した場合に行われるものであり、ステップS369で確変報知演出フラグがオフされた場合にはステップS370で確変中フラグのオンが判断され、ステップS373で表示制御回路70に横棒延長コマンドが送信され、ステップS374で表示制御回路70に確変報知コマンドが送信される。このため、横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値MAXに到達して確変報知の絵柄38が表示されるので、遊技者が確率変動モードのオンを4回目の大当りラウンドの停止時と同一の映像で確変報知タイミングSN2の設定結果に応じた装飾図柄遊技中に認識する。この状態では図48のステップS331および図51のステップS353のそれぞれで確変報知演出フラグのオフが判断されるので、次回以後の装飾図柄遊技では確変報知演出の映像が表示されない。
【0159】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
確変報知タイミングSN2が「0,6,8,10」のいずれに設定された場合でも横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxにならないように確変報知演出の映像が変化する。この横棒の絵柄36の長さ寸法の変化は特別図柄の選択結果が通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のいずれであるかに拘わらず大当り遊技中に確変報知演出の映像の表示が始まってから確変報知タイミングSN2に到達する前までの期間内に行われるものであり、特別図柄の選択結果が確変大当り図柄「7」である場合には確変報知タイミングSN2に到達したときに横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達して確変報知演出の映像の表示が終了し、特別図柄の選択結果が通常大当り図柄「3」である場合には確変報知タイミングSN2に到達したときに横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達せずに確変報知演出の映像の表示が終了するので、確率変動モードがオンされていることを遊技者に期待させる演出が行われる。
【0160】
上記実施例1においては、演出制御回路60のCPU61が図51のステップS351を行わず、ステップS355で外れリーチ用の変動開始コマンドまたは大当り用の変動開始コマンドを検出した場合にステップS356へ移行し、確変報知演出の演出内容を設定する構成としても良い。即ち、確変報知演出フラグのオン状態では装飾図柄遊技で装飾図柄が完全外れとは異なる組合せになる毎に確変報知演出の演出内容を設定する構成としても良い。
【0161】
上記実施例1においては、演出制御回路60のCPU61が図51のステップS351を行わず、ステップS354で「装飾図柄遊技回数SN1<確変報知タイミングSN2」であると判断した場合にステップS355を飛ばしてステップS356へ移行する構成としても良い。即ち、確変報知演出フラグのオン状態では装飾図柄遊技毎に確変報知演出の演出内容を設定する構成としても良い。
【0162】
上記実施例1においては、演出制御回路60のCPU61が大当り先読みコマンドを受信することに基づいて図41のステップS237で大当り予告演出フラグ1をオン状態にセットした場合にはカウンタSN2に装飾図柄遊技の現在の保留回数(保留コマンドの受信結果)をセットし、カウンタSN1に初期値「0」をセットし、カウンタSN3に最小値Minをセットする構成としても良い。この構成の場合には大当り予告演出フラグ1をオン状態にセットしてから装飾図柄が大当りの組合せとなる直前の装飾図柄遊技が終了するまでの期間内には図50のステップS341で大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされていると判断することに基づいて図51のステップS356〜ステップS368と同一の手順で演出内容の設定処理およびコマンドの送信処理を行い、横棒の絵柄36の長さ寸法を最大値Maxに到達させないように変化させると良い。そして、装飾図柄が大当りの組合せとなる装飾図柄遊技では図51のステップS371〜ステップS373と同一の手順で演出内容の設定処理およびコマンドの送信処理を行い、横棒の絵柄36の長さ寸法を最大値Maxに到達させると良い。
【実施例2】
【0163】
図59の(a)は演出制御回路60のROM62に予め記録された確変報知演出テーブル1である。この確変報知演出テーブル1は確率変動モードがオンされたことを4回目の大当りラウンドの停止時に遊技者に報知するためのものであり、報知パターンP1〜P3のそれぞれにランダムカウンタSR8を割付けることから設定されている。図59の(b)は演出制御回路60のROM62に予め記録された非確変報知演出テーブル1である。この非確変報知演出テーブル1は確率変動モードがオフされたことを4回目の大当りラウンドの停止時に遊技者に報知するためのものであり、報知パターンP4〜P6のそれぞれにランダムカウンタSR8を割付けることから設定されている。このランダムカウンタSR8は図38のステップS202で「0」に初期設定されるものであり、ステップS204で単位値「1」が加算されることで下限値「0」から上限値「26」に加算された後に下限値「0」に戻して循環的に更新される。
【0164】
図59の(c)は演出制御回路60のROM62に予め記録された報知パターンテーブル1である。この報知パターンテーブル1は1回目の大当りラウンドの停止時〜4回目の大当りラウンドの停止時のそれぞれに横棒の絵柄36を延長する場合に横棒の絵柄36の延長量を選択するためのものであり、報知パターンP1〜P6のそれぞれに対して横棒の絵柄36の延長量を大当りラウンド停止コマンドのEXTデータ毎に割付けることから設定されている。この報知パターンテーブル1では確変報知演出用の報知パターンP1〜P3のそれぞれに対して4回目の大当りラウンドの停止時に横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxになるように延長量が設定され、非確変報知演出用の報知パターンP4〜P6のそれぞれに対して4回目の大当りラウンドの停止時に横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Max未満になるように延長量が設定されている。
【0165】
図60の(a)は演出制御回路60のROM62に予め記録された確変報知演出テーブル2である。この確変報知演出テーブル2は確率変動モードがオンされたことを装飾図柄遊技中に遊技者に報知するためのものであり、報知パターンP11〜P13のそれぞれに確変報知タイミングを割付けることから設定されている。図60の(b)は演出制御回路60のROM62に予め記録された非確変報知演出テーブル2である。この非確変報知演出テーブル2は確率変動モードがオフされたことを装飾図柄遊技中に遊技者に報知するためのものであり、報知パターンP14〜P16のそれぞれに確変報知タイミングを割付けることから設定されている。
【0166】
図60の(c)は演出制御回路60のROM62に予め記録された報知パターンテーブル2−1である。この報知パターンテーブル2−1は1回目の大当りラウンドの停止時〜4回目の大当りラウンドの停止時のそれぞれに横棒の絵柄36を延長する場合に横棒の絵柄36の延長量を選択するためのものであり、報知パターンP11〜P16のそれぞれに対して横棒の絵柄36の延長量を大当りラウンド停止コマンドのEXTデータ毎に割付けることから設定されている。この報知パターンテーブル2−1では確変報知用の報知パターンP11〜P13および非確変報知演出用の報知パターンP14〜P16のそれぞれに対して4回目の大当りラウンドの停止時に横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Max未満になるように延長量が設定されている。
【0167】
図60の(d)は演出制御回路60のROM62に予め記録された報知パターンテーブル2−2である。この報知パターンテーブル2−2は装飾図柄遊技で横棒の絵柄36を延長する場合に横棒の絵柄36の延長量を選択するためのものであり、報知パターンP11〜P16のそれぞれに対して横棒の絵柄36の延長量を装飾図柄遊技回数毎に割付けることから設定されている。この報知パターンテーブル2−2では確変報知用の報知パターンP11〜P13のそれぞれに対して確変報知演出の終了時に横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxになるように延長量が設定され、非確変報知演出用の報知パターンP14〜P16のそれぞれに対して確変報知演出の終了時に横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Max未満になるように延長量が設定されている。
【0168】
図61は演出制御回路60のCPU61が図55の遊技停止処理に換えて実行する遊技停止処理であり、CPU61はステップS395でカウンタ格納部114のカウンタSN1を「0」にリセットした場合にはステップS396の報知パターン選択処理へ移行する。図62はステップS396の報知パターン選択処理であり、CPU61はステップS461でカウンタ格納部114のカウンタSN2の設定結果が「0」であるか否かを判断する。ここで「SN2=0」であると判断した場合にはステップS462へ移行し、カウンタ格納部114からランダムカウンタSR8の更新結果を検出する。
【0169】
CPU61はステップS462でランダムカウンタSR8の更新結果を検出すると、ステップS463でフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS464でROM62から図59の(a)の確変報知演出テーブル1を選択し、フラグ格納部112の確変中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS465でROM62から図59の(b)の非確変報知演出テーブル1を選択し、いずれの場合にもステップS466へ移行する。ここで確変報知演出テーブル1を選択している場合には確変報知演出テーブル1からランダムカウンタSR8の検出結果に応じた報知パターンを選択し、非確変報知演出テーブル1を選択している場合には非確変報知演出テーブル1からランダムカウンタSR8の検出結果に応じた報知パターンを選択する。
【0170】
CPU61はステップS461で「SN2=0」ではないと判断すると、ステップS467でフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS468でROM62から図60の(a)の確変報知演出テーブル2を選択し、フラグ格納部112の確変中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS469でROM62から図60の(b)の非確変報知演出テーブル2を選択する。そして、ステップS470へ移行し、確変報知演出テーブル2を選択している場合には確変報知演出テーブル2からカウンタ格納部114のカウンタSN2の設定結果に応じた報知パターンを選択し、非確変報知演出テーブル2を選択している場合には非確変報知演出テーブル2からカウンタ格納部114のカウンタSN2の設定結果に応じた報知パターンを選択する。
【0171】
図57はCPU61が1回目の大当りラウンドの開始時と2回目の大当りラウンドの開始時と3回目の大当りラウンドの開始時と4回目の大当りラウンドの開始時のそれぞれに実行する確変報知演出開始処理2であり、CPU61は1回目の大当りラウンドの開始時にはステップS422でカウンタ格納部114のカウンタSN3に最小値「1」を設定し、ステップS425でカウンタSN3の設定結果に応じた横棒表示コマンドを表示制御回路70に送信し、2回目〜4回目のそれぞれの大当りラウンドの開始時にはステップS423でカウンタ格納部114からカウンタSN3の設定結果を検出し、ステップS425でカウンタSN3の検出結果に応じた横棒表示コマンドを表示制御回路70に送信する。このカウンタ格納部114のカウンタSN3は前回の大当りラウンドの停止時の横棒の絵柄36の長さ寸法が記録されるものであり、1回目の大当りラウンドの開始時には横棒の絵柄36が最小の長さ寸法で表示され、2回目〜4回目のそれぞれの大当りラウンドの開始時には横棒の絵柄36が前回の大当りラウンドの停止時の長さ寸法で表示される。
【0172】
図63はCPU61が図58の確変報知演出処理2に換えて実行する確変報知演出処理2であり、CPU61はステップS481でコマンド格納部111の大当りラウンド停止コマンドからEXTデータを検出し、ステップS482でROM62の報知パターンテーブル1または報知パターンテーブル2−1から報知パターンの選択結果およびEXTデータの検出結果のそれぞれに応じた延長量を選択する。例えば報知パターンの選択結果が「P1」でEXTデータの検出結果が「01(h)」である場合には報知パターンテーブル1から延長量「1」が選択され、報知パターンの選択結果が「P11」でEXTデータの検出結果が「02(h)」である場合には報知パターンテーブル2−1から延長量「2」が選択される。
【0173】
CPU61はステップS482で延長量を選択すると、ステップS483で延長量の選択結果に応じて横棒延長コマンドを設定し、ステップS484で表示制御回路70に横棒延長コマンドの設定結果を送信し、ステップS485でEXTデータの検出結果が「04(h)」であるか否かを判断する。ここでEXTデータの検出結果が「04(h)」ではないと判断した場合にはステップS486でカウンタ格納部114のカウンタSN3に延長量の選択結果を加算することで横棒の絵柄36の長さ寸法の記録結果を更新し、EXTデータの検出結果が「04(h)」であると判断した場合にはステップS487でカウンタ格納部114のカウンタSN2の設定結果が「0」であるか否かを判断する。ここでカウンタ格納部114のカウンタSN2の設定結果が「0」ではないと判断すると、ステップS486でカウンタ格納部114のカウンタSN3に延長量の選択結果を加算することで横棒の絵柄36の長さ寸法の記録結果を更新する。
【0174】
1回目〜4回目のそれぞれの大当りラウンドの停止時には横棒の絵柄36が報知パターンの選択結果に応じた長さだけ延びる確変報知演出の映像が表示される。この4回目の大当りラウンドが停止した時点での横棒の絵柄36の長さ寸法は報知パターンP1〜P3のそれぞれで最大値Maxに設定され、報知パターンP4〜P6と報知パターンP11〜P16のそれぞれで最大値Max未満に設定されており、確変中フラグのオン状態で確変報知タイミング「0(4回目の大当りラウンドの停止時)」が設定された場合には報知パターンP1〜P3のいずれかが選択されることで4回目の大当りラウンドが停止した時点で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達し、確変中フラグのオフ状態で確変報知タイミング「0(4回目の大当りラウンドの停止時)」が設定された場合には報知パターンP4〜P6のいずれかが選択されることで4回目の大当りラウンドが停止した時点で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達せず、確変中フラグのオン状態で確変報知タイミング「6,8,10(装飾図柄遊技中)」のいずれかが設定された場合には報知パターンP11〜P13のいずれかが選択されることで4回目の大当りラウンドが停止した時点で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達せず、確変中フラグのオフ状態で確変報知タイミング「6,8,10(装飾図柄遊技中)」のいずれかが設定された場合には報知パターンP14〜P16のいずれかが選択されることで4回目の大当りラウンドが停止した時点で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達しない。
【0175】
CPU61はステップS487で「SN2=0」であると判断すると、ステップS488でフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS489で表示制御回路70に確変報知コマンドを送信し、フラグ格納部112の確変中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS490で表示制御回路70に非確変報知コマンドを送信し、いずれの場合にもステップS491でフラグ格納部112の確変報知演出フラグをオフ状態にリセットする。
【0176】
図48はCPU61が装飾図柄遊技中に実行する確変報知演出開始処理1であり、CPU61はフラグ格納部112の確変報知演出フラグがオン状態にセットされている場合にはステップS322でカウンタ格納部114のカウンタSN1に単位値を加算することで装飾図柄遊技回数を計測し、ステップS335でカウンタ格納部114のカウンタSN3の設定結果に応じた横棒表示コマンドを表示制御回路70に送信する。このカウンタ格納部114のカウンタSN3は横棒の絵柄36を前回に延長したときの延長後の長さ寸法が記録されるものであり、確変報知演出フラグがオン状態にセットされている場合には装飾図柄遊技が開始される毎に横棒の絵柄36が前回の長さ寸法で表示される。
【0177】
図64はCPU61が図51の確変報知演出処理1に換えて実行する確変報知演出処理1であり、CPU61はステップS501でフラグ格納部112の確変報知演出フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の確変報知演出フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS502でカウンタ格納部114からカウンタSN1の計測結果を検出し、ステップS503で図60の(d)の報知パターンテーブル2−2から報知パターンの選択結果およびカウンタSN1の検出結果のそれぞれに応じた延長量を選択する。例えば報知パターンの選択結果が「P11」でカウンタSN1の検出結果が「5」である場合には報知パターンテーブル2−2から延長量「1」が選択される。
【0178】
CPU61はステップS503で延長量を選択すると、ステップS504で延長量の選択結果を「1」と比較する。ここで延長量の選択結果が「1」以上であると判断した場合にはステップS505で延長量の選択結果に応じて横棒延長コマンドを設定し、ステップS506で表示制御回路70に横棒延長コマンドの設定結果を送信し、ステップS507で今回の装飾図柄遊技が確変報知タイミングであるか否かを判断する。この処理はカウンタ格納部114のカウンタSN1の計測結果およびカウンタSN2の設定結果を相互に比較することで行われるものであり、CPU61は「SN1<SN2」である場合には今回の装飾図柄遊技が確変報知タイミングではないと判断し、ステップS508でカウンタ格納部114のカウンタSN3に延長量の選択結果を加算することで横棒の絵柄36の長さ寸法の記録結果を更新する。
【0179】
4回目の大当りラウンドが終了してから確変報知タイミングに到達するまでの期間内には報知パターンの選択結果で「1」以上の延長量が設定されていることを条件に横棒の絵柄36が報知パターンの選択結果に応じた長さだけ延びる確変報知演出の映像が装飾図柄遊技中に表示される。この確変報知タイミングに到達した時点での横棒の絵柄36の長さ寸法は報知パターンP11〜P13のそれぞれで最大値Maxに設定され、報知パターンP14〜P16のそれぞれで最大値Max未満に設定されており、確変中フラグのオン状態で確変報知タイミング「6,8,10」のいずれかが設定された場合には報知パターンP11〜P13のいずれかが選択されることで横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達し、確変中フラグのオフ状態で確変報知タイミング「6,8,10」のいずれかが設定された場合には報知パターンP14〜P16のいずれかが選択されることで横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達しない。
【0180】
CPU61はステップS507で「SN1=SN2」であると判断すると、ステップS509でフラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでラグ格納部112の確変中フラグがオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS510で表示制御回路70に確変報知コマンドを送信し、フラグ格納部112の確変中フラグがオフ状態にリセットされていると判断した場合にはステップS511で表示制御回路70に非確変報知コマンドを送信し、いずれの場合にもステップS512でフラグ格納部112の確変報知演出フラグをオフ状態にリセットする。
【0181】
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
確変報知タイミングSN2が「0,6,8,10」のいずれかに設定された場合にも横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxにならないように確変報知演出の映像が変化する。この横棒の絵柄36の長さ寸法の変化は特別図柄の選択結果が通常大当り図柄「3」および確変大当り図柄「7」のいずれであるかに拘わらず大当り遊技中に確変報知演出の映像の表示が始まってから確変報知タイミングSN2に到達する前までの期間内に行われるものであり、特別図柄の選択結果が確変大当り図柄「7」である場合には確変報知タイミングSN2に到達したときに横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達して確変報知演出の映像の表示が終了し、特別図柄の選択結果が通常大当り図柄「3」である場合には確変報知タイミングSN2に到達したときに横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達せずに確変報知演出の映像の表示が終了するので、確率変動モードがオンされていることを遊技者に期待させる演出が行われる。
【実施例3】
【0182】
演出制御回路60のROM62には図60の(c)の報知パターンテーブル2−1に換えて図65の(a)の報知パターンテーブル2−1が予め記録されており、演出制御回路60のCPU61は報知パターンP11〜P16のいずれかを選択している場合には図63のステップS482で図65の(a)の報知パターンテーブル2−1から報知パターンの選択結果およびEXTデータの検出結果のそれぞれに応じた延長量を選択する。この図65の(a)の報知パターンテーブル2−1には1回目の大当りラウンドから4回目の大当りラウンドまでの延長量の合計が最大値Max未満に設定されており、報知パターンP11〜P16のそれぞれが選択されている場合には4回目の大当りラウンドが終了した時点で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達しない。
【0183】
演出制御回路60のROM62には図60の(d)の報知パターンテーブル2−2に換えて図65の(b)の報知パターンテーブル2−2が予め記録されており、演出制御回路60のCPU61は報知パターンP11〜P16のいずれかを選択している場合には図64のステップS503で図65の(b)の報知パターンテーブル2−2から報知パターンの選択結果およびEXTデータの検出結果のそれぞれに応じた延長量を選択する。この図65の(b)の報知パターンテーブル2−2には確変用の報知パターンP11〜P13のそれぞれに対して1回目の大当りラウンドから演出終了時の装飾図柄遊技までの延長量の合計が最大値Maxに設定され、非確変用の報知パターンP14〜P16のそれぞれに対して1回目の大当りラウンドから演出終了時の装飾図柄遊技までの延長量の合計が最大値Max未満に設定されており、確変用の報知パターンP11〜P13のそれぞれが選択されている場合には演出終了時の装飾図柄遊技で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達し、非確変用の報知パターンP14〜P16のそれぞれが選択されている場合には演出終了時の装飾図柄遊技で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達しない。
【実施例4】
【0184】
演出制御回路60のROM62には図60の(c)の報知パターンテーブル2−1に換えて図66の(a)の報知パターンテーブル2−1が予め記録されており、演出制御回路60のCPU61は報知パターンP11〜P16のいずれかを選択している場合には図63のステップS482で図66の(a)の報知パターンテーブル2−1から報知パターンの選択結果およびEXTデータの検出結果のそれぞれに応じた延長量を選択する。この図66の(a)の報知パターンテーブル2−1は図65の(a)の報知パターンテーブル2−1と同一内容のものであり、報知パターンP11〜P16のそれぞれが選択されている場合には4回目の大当りラウンドが終了した時点で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達しない。
【0185】
演出制御回路60のROM62には図60の(d)の報知パターンテーブル2−2に換えて図66の(b)の報知パターンテーブル2−2が予め記録されており、演出制御回路60のCPU61は図64のステップS503で図66の(b)の報知パターンテーブル2−2から報知パターンの選択結果およびEXTデータの検出結果のそれぞれに応じた延長量を選択する。この図66の(b)の報知パターンテーブル2−2にはプラスの延長量およびマイナスの延長量の双方が設定されており、確変用の報知パターンP11〜P13のそれぞれが選択されている場合には横棒の絵柄36の長さ寸法が延長および短縮されながら演出終了時の装飾図柄遊技で最大値Maxに到達し、非確変用の報知パターンP14〜P16のそれぞれが選択されている場合には横棒の絵柄36の長さ寸法が延長および短縮されながら演出終了時の装飾図柄遊技で最大値Maxに到達しない。
【実施例5】
【0186】
図67は演出制御回路60のROM62に予め記録された大当り報知パターンテーブル1〜4である。これら大当り報知パターンテーブル1〜4のそれぞれはカウンタSN3の値に大当り報知パターンを割付けることから設定されたものであり、大当り報知パターンPO1〜PO43のそれぞれはカウンタSN4の値に横棒の絵柄36の延長量を割付けることから設定されている。このカウンタSN4は横棒の絵柄36の長さ寸法を最大値Maxに到達させるまでの装飾図柄遊技の残り回数を示すものであり、RAM63のカウンタ格納部114に記録される。
【0187】
図68は演出制御回路60のCPU61が図41の予告演出開始処理1に換えて実行する予告演出開始処理1であり、CPU61はステップS237でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1をオン状態にセットした場合にはステップS238でEXTデータを検出する。このEXTデータはCPU61が図40の保留コマンド処理でコマンド格納部111の保留コマンドから検出したものであり、CPU61はステップS238でEXTデータを検出した場合にはステップS239でカウンタ格納部114のカウンタSN4を初期設定する。このカウンタSN4はEXTデータの検出結果に応じて設定されるものであり、CPU61は「EXTデータ=01(h)」である場合にはカウンタSN4に「1」を設定し、「EXTデータ=02(h)」である場合にはカウンタSN4に「2」を設定し、「EXTデータ=03(h)」である場合にはカウンタSN4に「3」を設定し、「EXTデータ=04(h)」である場合にはカウンタSN4に「4」を設定する。即ち、カウンタSN4は大当り先読みコマンドが送信された時点での特別図柄遊技および装飾図柄遊技のそれぞれの保留回数が初期値として設定されるものである。
【0188】
図69は演出制御回路60のCPU61が図48の確変報知演出開始処理1に換えて実行する確変報知演出開始処理1であり、CPU61はステップS337でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS338でフラグ格納部112の確変報知演出フラグをオフ状態にリセットし、ステップS333でカウンタ格納部339からカウンタSN3の計測結果を検出し、ステップS334でカウンタSN3の検出結果に応じて横棒表示コマンドを設定する。このカウンタSN3は横棒の絵柄36の長さ寸法を示すものであり、ステップS202で最小値Minに初期設定され、図63のステップS491および図64のステップS512のそれぞれで確変報知演出フラグがオフ状態にリセットされることで最小値Min「1」にリセットされる。即ち、最終回の大当りラウンドが終了してから確変報知タイミングに到達するまでの確変報知演出フラグのオン状態でメイン制御回路40から大当り先読みコマンドが送信された場合には大当り先読みコマンドが送信された直後の装飾図柄遊技の開始時に横棒の絵柄36が直前の確変報知演出の終了時と同一の長さで表示され、確変報知演出フラグのオフ状態でメイン制御回路40から大当り先読みコマンドが送信された場合には大当り先読みコマンドが送信された直後の装飾図柄遊技の開始時に横棒の絵柄36が最小値Minで表示される。
【0189】
図70は演出制御回路60のCPU61が図50の予告演出処理に換えて実行する予告演出処理であり、CPU61はステップS601でフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされているか否かを判断する。ここでフラグ格納部112の大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされていると判断した場合にはステップS602へ移行し、タイマ格納部115のタイマST1の加算結果を大当り予告演出開始時間と比較する。この大当り予告演出開始時間はステップS343と同様にプロセスデータの選択結果に応じて設定されるものであり、CPU61はステップS602で「ST1=大当り予告演出開始時間」であると判断した場合にはステップS603へ移行する。
【0190】
CPU61はステップS603へ移行すると、カウンタ格納部114からカウンタSN4の記録結果を検出する。そして、ステップS604で大当り報知パターンの選択結果からカウンタSN4の検出結果に応じた延長量を選択し、ステップS605で延長量の選択結果を「1」と比較する。ここで延長量の選択結果が「0」であると判断した場合にはステップS609へ移行し、カウンタ格納部114のカウンタSN4の記録結果から単位値「1」を減算する。
【0191】
CPU61はステップS605で「延長量≧1」であると判断すると、ステップS606で延長量の選択結果に応じた横棒延長コマンドを設定し、ステップS607で横棒延長コマンドの設定結果を表示制御回路70に送信する。そして、ステップS608でカウンタ格納部114のカウンタSN3の記録結果に延長量の選択結果を加算することで横棒の絵柄36の長さ寸法を更新し、ステップS609でカウンタ格納部114のカウンタSN4の記録結果から単位値「1」を減算する。即ち、大当り予告演出フラグ1のオン状態では装飾図柄遊技で装飾図柄の組合せが決まる前に予告の絵柄35が表示され、延長量の選択結果が「1」以上である場合に横棒の絵柄36の長さ寸法が大当り報知パターンの選択結果に応じた態様で変化する映像が表示される。この大当り報知パターンは、図67に示すように、装飾図柄が大当りの組合せとなる装飾図柄遊技で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達し、装飾図柄が大当りの組合せとなる前までの装飾図柄遊技で横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達しないように設定されており、今回の装飾図柄遊技で装飾図柄の組合せが決まる前に横棒の絵柄36の長さ寸法が最大値Maxに到達する映像が表示されることで大当りの組合せになることが事前に報知される。
【0192】
横棒の絵柄36は大当り予告演出フラグ1のオフ状態では確率変動モードの設定結果を遊技者に報知するものであり、1回目の大当りラウンドが開始されてから最終回の大当りラウンドが終了するまでの期間内に遊技球が始動口23内に入賞することで大当りであると判定された場合には大当り先読みコマンドが送信されることで大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされる。この場合には最終回の大当りラウンドで横棒の絵柄36が確率変動モードの設定結果に応じた長さで表示され、確変報知の絵柄38または非確変報知の絵柄39が表示されることで確変報知演出の映像が終了する。そして、最終回の大当りラウンドが終了した直後の装飾図柄遊技で横棒の絵柄36が最小の長さ寸法で再び表示され、横棒の絵柄36の長さ寸法が大当り報知パターンに応じた態様で変化しながら最大値Maxに到達する。最終回の大当りラウンドが終了してから確変報知タイミングの設定結果に応じた回数の装飾図柄遊技で確変報知演出フラグがオフされる前までの期間内に遊技球が始動口23内に入賞することで大当りであると判定された場合には大当り先読みコマンドが送信されることで大当り予告演出フラグ1がオン状態にセットされ、横棒の絵柄36の長さ寸法が確変報知用の報知パターンに換えて大当り報知パターンに応じた態様で変化しながら最大値Maxに到達する。
【0193】
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、演出制御回路60のCPU61が図55のステップS392および図61のステップS392のそれぞれで確変中フラグがオフされていると判断した場合にはランダムカウンタSR7の検出結果に拘らず確変報知タイミングとして最大値(10)を選択する構成としても良い。
【0194】
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、図24の(c)の確変報知タイミングテーブルに確変報知タイミング「00(3回目の大当りラウンド)」を追加し、演出制御回路60のCPU61が図55のステップS392および図61のステップS392のそれぞれで確変報知タイミング「00」「0」「6」「8」「10」のうちからランダムカウンタSR7の検出結果に応じたものを選択する構成としても良い。この構成の場合、確変報知タイミング「00」が選択された場合には1回目の大当りラウンドおよび2回目の大当りラウンドのそれぞれで横棒の絵柄36の長さ寸法を変化させ、3回目の大当りラウンドで確率変動モードの判定結果を横棒の絵柄36の長さ寸法によって報知すると良い。
【0195】
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、演出制御回路60のCPU61が図55のステップS392および図61のステップS392のそれぞれで確変報知タイミングとして無効値を選択し、図55のステップS393および図61のステップS393のそれぞれでカウンタSN2に無効値を設定し、カウンタSN2に無効値が設定された状態では確変報知演出の映像を表示しない構成としても良い。
【0196】
上記実施例1〜5のそれぞれにおいては、確変報知演出の映像として観客の人数が変化する映像を表示しても良い。この場合には確変報知タイミングで観客の人数が予め決められた最大値に増える映像を表示することで確率変動モードのオンを遊技者に報知すると良い。
【0197】
上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明]が記載されている。
[発明]
遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な始動口と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられる特別入球口と、
複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示される図柄表示器と、
遊技球が前記始動口に入球した場合に前記特別入球口を開放状態にする大当りであるか否かを判定するものであって、遊技モードが高確率モードに設定されている場合には大当りであると予め決められた高確率で判定すると共に遊技モードが通常確率モードに設定されている場合には大当りであると高確率に比べて低い通常確率で判定する大当り判定手段と、
前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合に遊技モードを高確率モードおよび通常確率モードのいずれに設定するかを判定する遊技モード判定手段と、
前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合には複数の図柄要素を予め決められた大当りの組合せに設定し、前記大当り判定手段が大当りではないと判定した場合には複数の図柄要素を大当りの組合せとは異なる外れの組合せに設定する図柄設定手段と、
遊技球が前記始動口に入球した場合に前記図柄表示器に図柄遊技の映像を表示するものであって、複数の図柄要素を可変停止状態で前記図柄設定手段の設定結果に応じた組合せにする図柄遊技手段と、
前記特別入球口を予め決められた条件が成立するまで開放状態にする大当りラウンドを大当りラウンド回数が上限値に到達するまで繰返す大当り遊技を前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合に行うものであって、1回目の大当りラウンドを前記図柄表示器に複数の図柄要素が大当りの組合せで停止表示された後に開始する大当り遊技手段と、
前記大当り遊技手段が大当り遊技を終える場合に前記遊技モード判定手段の判定結果を検出するものであって、前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードである場合に遊技モードを高確率モードに設定すると共に前記遊技モード判定手段の判定結果が通常確率モードである場合に遊技モードを通常確率モードに設定する遊技モード設定手段と、
前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードであることを遊技者に報知するための報知タイミングを複数の選択肢のうちから選択するものであって、当該選択肢として1回目の大当りラウンドを基準とする大当りラウンド回数で設定された第1の報知タイミングおよび最終回の大当りラウンドが終了した直後の図柄遊技を基準とする図柄遊技回数で設定された第2の報知タイミングを有する報知タイミング選択手段と、
1回目の大当りラウンドを基準に大当りラウンド回数を計測する大当りラウンド回数計測手段と、
最終回の大当りラウンドが終了した直後の図柄遊技を基準に図柄遊技回数を計測する図柄遊技回数計測手段と、
前記遊技モード判定手段の判定結果を遊技者に報知するための演出映像を前記図柄表示器に表示するものであって、当該演出映像を予め決められた高確報知状態にすることで前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードであると遊技者に報知する演出映像表示手段を備え、
前記演出映像表示手段は、
前記報知タイミング選択手段の選択結果が第1の報知タイミングである場合には
前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードおよび通常確率モードのいずれであるかに拘わらず演出映像の表示を大当り遊技中に高確報知状態とは異なる状態で開始し、演出映像の表示を開始してから前記大当りラウンド回数計測手段の計測結果が前記報知タイミング選択手段の選択結果に到達する前までの大当り遊技中には演出映像を高確報知状態にならないように変化させるものであって、前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードである場合には前記大当りラウンド回数計測手段の計測結果が前記報知タイミング選択手段の選択結果に到達したときに演出映像の表示を高確報知状態で終え、
前記報知タイミング選択手段の選択結果が第2の報知タイミングである場合には
前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードおよび通常確率モードのいずれであるかに拘わらず演出映像の表示を大当り遊技中に高確報知状態とは異なる状態で開始し、演出映像の表示を開始してから最終回の大当りラウンドが終了するまでの大当り遊技中および最終回の大当りラウンドが終了してから前記図柄遊技回数計測手段の計測結果が前記報知タイミング選択手段の選択結果に到達する前までの図柄遊技中のそれぞれには演出映像を高確報知状態にならないように変化させるものであって、前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードである場合には前記図柄遊技回数計測手段の計測結果が前記報知タイミング選択手段の選択結果に到達したときに演出映像の表示を高確報知状態で終えることを特徴とするパチンコ遊技機。
【符号の説明】
【0198】
16は遊技盤、23は始動口、25は特別入球口、32は図柄表示器、40はメイン制御回路、60は演出制御回路、70は表示制御回路を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な始動口と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球することが可能な開放状態および遊技球が入球することが不能な閉鎖状態相互間で切換えられる特別入球口と、
遊技球が前記始動口に入球した場合に大当りであるか否かを判定するものであって、遊技モードが高確率モードに設定されている場合には大当りであると予め決められた高確率で判定すると共に遊技モードが通常確率モードに設定されている場合には大当りであると高確率に比べて低い通常確率で判定する大当り判定手段と、
前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合に遊技モードを高確率モードおよび通常確率モードのいずれに設定するかを判定する遊技モード判定手段と、
前記大当り判定手段の大当りであるか否かの判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の映像が表示される図柄表示器と、
前記特別入球口を開放状態にする大当り遊技を前記大当り判定手段が大当りであると判定した場合に行う大当り遊技手段と、
前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードである場合に遊技モードを高確率モードに設定すると共に前記遊技モード判定手段の判定結果が通常確率モードである場合に遊技モードを通常確率モードに設定する遊技モード設定手段と、
前記遊技モード判定手段の判定結果を遊技者に報知するための演出映像を前記図柄表示器に表示するものであって、当該演出映像を予め決められた高確報知状態とすることで前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードであると遊技者に報知する演出映像表示手段を備え、
前記演出映像表示手段は、
前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードおよび通常確率モードのいずれであるかに拘わらず演出映像を大当り遊技中に高確報知状態とは異なる状態で表示開始するものであって、
前記遊技モード判定手段の判定結果が高確率モードである場合の報知パターンとして、
当該大当り遊技中に演出映像を高確報知状態とは異なる状態から高確報知状態とする報知パターンと当該大当り遊技の後の図柄遊技中に演出映像を高確報知状態とは異なる状態から高確報知状態とする報知パターンを有していることを特徴とするパチンコ遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【公開番号】特開2013−39418(P2013−39418A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−235654(P2012−235654)
【出願日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【分割の表示】特願2009−15323(P2009−15323)の分割
【原出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(000121693)奥村遊機株式会社 (978)
【Fターム(参考)】