説明

パネル支持装置

【課題】パネルの横方向あるいは縦方向および前後方向の位置微調整を簡単に行なえるようにしたパネル支持装置を提供する。
【解決手段】長さ方向が横に向く支持アーム1の中央には貫通孔3が形成され、この支持アーム1の両側に長孔2が形成され、前記貫通孔3が形成された中央をパネル取付用支柱4に対しボルト6、ナット7で取り付けられるようになっており、前記両側の長孔2には支持アーム1の背面側から長孔2に挿通される鍔付きボルト8と、長孔2に挿通された鍔付きボルト8の雄ねじ部8aに螺合する2枚の円盤状のナット9,10と、雄ねじ部8aの先端側より適当長さ範囲に亘って形成された雌ねじ孔部8bと、この雌ねじ孔部8bに螺入する雄ねじ部8aを備え2枚目のナット10との間でガラスパネルなどのパネル15を挟持する押さえ金具16からなるパネル挟持手段17が装備されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁面や仕切りなどを形成するガラスパネルなどのパネルを支持するためのパネル支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種建物の壁面や仕切りなどを形成するガラスパネルなどを支持する装置としては例えば特許文献1に開示されているように、ガラス板の四隅部に設けた穿孔部に介装部材を内接させ穿孔部の端面形状に合わせた締付部材と締付ナットでスペーサーを介してガラス板の両面より締付支持するガラス板の支持構造において、外形がガラス板の穿孔部の端面形状に沿った形状を有した円筒状で、円筒状の内部には小径のくびれ部を有する締付部材と、該締付部材の円筒状内に室外側開口部より内接させた太鼓状の球面部材と、中央部に鍔部を有し両端にボルトを有した支持ボルトの片端を締付部材の室内側開口部よりくびれ部内を挿通させて鍔部をくびれ部に当接させると共に前記球面部材と螺合させ、支持ボルトの他端を構造体に直接、或いは構造体によって支持されたX字状、H字状等の金具の先端の取付孔に両面より取付ナットで支持させるようにし、支持ボルトの片端の球面部材によりガラス板とその支持構造とを相対的に傾動自在としたものが知られている。
【特許文献1】特開2003−129600号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に開示されているガラス板の支持装置の構成では、ガラス板とその支持構造とを相対的に傾動自在となっているが、ガラス板の横方向または縦方向および前後方向の位置微調整を行なうことは不可能であった。
【0004】
本発明の目的は、このような課題を解決するものであり、パネルの横方向あるいは縦方向および前後方向の位置微調整を簡単に行なえるようにしたパネル支持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載のパネル支持装置は、長さ方向が横または縦に向く支持アームの中央には貫通孔が形成され、この支持アームの両側に長孔が形成され、前記貫通孔を支柱もしくは支持桟の貫通孔に合致させた状態で両貫通孔に対しボルトを挿通させ、ボルトの先端よりナットを螺合させて締め付けることにより支持アームが支柱もしくは支持桟に取り付けられるようになっており、前記両側の長孔には支持アームの背面側から長孔に挿通される鍔付きボルトと、長孔に挿通された鍔付きボルトの雄ねじ部に螺合する2枚の円盤状のナットと、外側に位置する2枚目のナットに重なるように前記雄ねじ部に嵌められるパッキンと、このパッキンに連続して雄ねじ部に嵌められるパネル保護チューブと、このパネル保護チューブに連続して雄ねじ部に嵌められるパッキンと、雄ねじ部の先端側より適当長さ範囲に亘って形成された雌ねじ孔部と、この雌ねじ孔部に螺入する雄ねじ部を備え前記パッキンを介して2枚目のナットとの間でガラスパネルなどのパネルを挟持する押さえ金具からなるパネル挟持手段が装備されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載のパネル支持装置は、長さ方向が横または縦に向く支持アームの一端には貫通孔が形成され、この支持アームの他端近傍に長孔が形成され、前記貫通孔を支柱もしくは支持桟の貫通孔に合致させた状態で両貫通孔に対しボルトを挿通させ、ボルトの先端よりナットを螺合させて締め付けることにより支持アームが支柱もしくは支持桟に取り付けられるようになっており、前記長孔には支持アームの背面側から長孔に挿通される鍔付きボルトと、長孔に挿通された鍔付きボルトの雄ねじ部に螺合する2枚の円盤状のナットと、外側に位置する2枚目のナットに重なるように前記雄ねじ部に嵌められるパッキンと、このパッキンに連続して雄ねじ部に嵌められるパネル保護チューブと、このパネル保護チューブに連続して雄ねじ部に嵌められるパッキンと、雄ねじ部の先端側より適当長さ範囲に亘って形成された雌ねじ孔部と、この雌ねじ孔部に螺入する雄ねじ部を備え前記パッキンを介して2枚目のナットとの間でガラスパネルなどのパネルを挟持する押さえ金具からなるパネル挟持手段が装備されていることを特徴とする。
ことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載のパネル支持装置は、長さ方向が横または縦に向く支持アームの一端には他端側に対して直角に折り曲げられ貫通孔が形成された取付片を備え、支持アームの他端近傍に長孔が形成され、前記貫通孔を支柱もしくは支持桟の貫通孔に合致させた状態で両貫通孔に対しボルトを挿通させ、ボルトの先端よりナットを螺合させて締め付けることにより支持アームが支柱もしくは支持桟に取り付けられるようになっており、前記長孔には支持アームの背面側から長孔に挿通される鍔付きボルトと、長孔に挿通された鍔付きボルトの雄ねじ部に螺合する2枚の円盤状のナットと、外側に位置する2枚目のナットに重なるように前記雄ねじ部に嵌められるパッキンと、このパッキンに連続して雄ねじ部に嵌められるパネル保護チューブと、このパネル保護チューブに連続して雄ねじ部に嵌められるパッキンと、雄ねじ部の先端側より適当長さ範囲に亘って形成された雌ねじ孔部と、この雌ねじ孔部に螺入する雄ねじ部を備え前記パッキンを介して2枚目のナットとの間でガラスパネルなどのパネルを挟持する押さえ金具からなるパネル挟持手段が装備されていることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載のパネル支持装置は、取付片の貫通孔は他端近傍に形成される長孔が横方向に向く場合は上下方向に向く長孔状となっていることを特徴とする。
請求項5に記載のパネル支持装置は、鍔付きボルトの雄ねじ部には対向する2箇所が面状にフラットに形成されていて、雄ねじ部を支持アームの長孔に差し込んだ状態において雄ねじ部のフラット面が長孔の内面に面で当接し、鍔付きボルトが支持アームに対し回転しないように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明のパネル支持装置は、支持アームに形成した長孔にパネル挟持手段が装備されることにより隣り合うパネル間の間隔が揃うように微調整でき、また鍔付きボルトの雄ねじ部に螺合して位置調整できる外側に位置する2枚目のナットを備えることにより全てのパネルの面が面一状となるように微調整できる。また、取付片の貫通孔を長孔状とすることにより支持アームに形成した長孔に対して直交する方向、例えば縦方向の微調整ができるものである。また、パネル挟持手段の鍔付きボルトが支持アームに対し回転しないように支持アームに形成した長孔に差し込まれているので、支持アームに対するパネル挟持手段の取り付け、つまり鍔付きボルトの雄ねじ部に対するナットの螺合を片手で行なうことができ、作業性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。
先ず、図1〜図8に示す第1の実施の形態について説明すると、1は長さ方向が横に向き上から厚み面が見えるように使用される支持アームで、この支持アーム1の中央から張り出す両側、詳しくは両端近傍に横方向に向く長孔2が左右両側に形成されている。支持アーム1の中央には前後に向く貫通孔3が形成されており、この貫通孔3を床面に立設されたパネル取付用支柱4の前後に向く貫通孔5に合致させた状態で両貫通孔3,5に対しボルト6を挿通させ、ボルト6の先端よりナット7を螺合させて締め付けることにより支持アーム1がパネル取付用支柱4に取り付けられる。前記両側の長孔2には支持アーム1の背面側から長孔2に挿通される鍔付きボルト8と、長孔2に挿通された鍔付きボルト8の雄ねじ部8aに螺合する2枚の円盤状のナット9,10と、外側に位置する2枚目のナット10に重なるように雄ねじ部8aに嵌められるパッキン11と、このパッキン11に連続して雄ねじ部8aに嵌められるパネル保護チューブ12と、このパネル保護チューブ12に連続して雄ねじ部8aに嵌められるパッキン13と、雄ねじ部8aの先端側より適当長さ範囲に亘って形成された雌ねじ孔部8bと、この雌ねじ孔部8bに螺入する雄ねじ部14を備え前記パッキン11,13を介して前記2枚目のナット10との間でガラスパネルなどのパネル15を挟持する押さえ金具16からなるパネル挟持手段17が装備されている。なお、支持アーム1の貫通孔3が形成された中央は上から見てパネル取付用支柱4に向って僅かに突出する形状となっている。また、前記パネル取付用支柱4は床面上で横方向に適当間隔おきに立設されており、このパネル取付用支柱4の上下両端近傍に前記貫通孔5を備えて、両端のパネル取付用支柱4を除くパネル取付用支柱4に両側に前記パネル挟持手段17を備えた支持アーム1がパネル取付用支柱4から両側に張り出した状態で取り付けられ、支持アーム1の両側のパネル挟持手段17で互いに隣り合う位置でのパネル15の端部を挟持して支持するように構成されている。ところで、パネル15の端部における上下両端近傍にはパネル保護チューブ12を介して鍔付きボルト8の雄ねじ部8aを挿通させる取り付け孔15aが形成されているものである。また、前記鍔付きボルト8の雄ねじ部8aには対向する2箇所が面状にフラットに形成されていて、雄ねじ部8aを前記長孔2に差し込んだ状態において雄ねじ部8aのフラット面が長孔2の内面に面で当接し、鍔付きボルト8が支持アーム1に対し回転しないように構成されている。
【0011】
以上のように互いに隣り合う位置でのパネル15の端部は支持アーム1の両側にパネル挟持手段17を備えたパネル支持装置で支持されるものであるが、端に位置するパネル15の遊端部は、前記支持アーム1から片側の長孔2形成部分が存在しない支持アーム18と、この支持アーム18の前後に向く貫通孔19が形成された一端近傍と他端との間における他端近傍に形成された横方向に向く長孔20に装備される前記パネル挟持手段17と同じパネル挟持手段21と、パネル取付用支柱4に対する取り付けのための前記ボルト6およびナット7と同じボルト22およびナット23とからなるパネル支持装置で端に位置するパネル取付用支柱4に支持されるものである。このパネル支持装置の支持アーム18の貫通孔19が形成された一端は上から見てパネル取付用支柱4に向って僅かに突出する形状となっている。従って、パネル挟持手段21を備えた支持アーム18は端に位置するパネル取付用支柱4の上下両端近傍にパネル取付用支柱4の内側に張り出すようにボルト22、ナット23で取り付けられ、支持アーム18のパネル挟持手段21で端に位置するパネル15の遊端部を挟持して支持するように構成されている。なお図中、パネル挟持手段21における各部品はパネル挟持手段17と同符号で示している。
【0012】
この第1の実施の形態では2つのパネル支持装置で横方向に適当間隔おきに立設されたパネル取付用支柱4間にパネル15が位置するように横方向に並ぶ複数枚のパネル15を支持するようになっており、支持アーム1および18にパネル15が取り付けられるとき、支持アーム1の長孔2および支持アーム18の長孔20に対するパネル挟持手段17および21の取り付け位置によりパネル15の横方向の位置が決定され、またパネル挟持手段17および21の外側に位置する2枚目のナット10の位置によりパネル15の奥行き方向の位置が決定されるものである。つまり、前記長孔2および長孔20を備えることにより隣り合うパネル15,15間の間隔が揃うように微調整でき、また鍔付きボルト8の雄ねじ部8aに螺合して位置調整できる外側に位置する2枚目のナット10を備えることにより全てのパネル15の面が面一状となるように微調整できるものである。
【0013】
次に、図9〜図15に示す第2の実施の形態について説明すると、この第2の実施の形態は床面に横方向に適当間隔おきに並ぶように立設されたパネル取付用支柱24に上下方向並びに横方向に他数枚のパネル15を取り付けるようにしたものであって、この実施の形態で使用されるパネル支持装置は上記第1の実施の形態で使用される支持アーム18を変形した支持アーム18Aを用いており、この支持アーム18Aの貫通孔19が形成された一端側を他端側に対して直角に折り曲げるとともに他端近傍の長孔20が形成された他の部分よりも上下に突出させてパネル取付用支柱24に対する取付片25としている。そして、この取付片25に上下2箇所の貫通孔19が形成されているのであって、この貫通孔19は上下に向く長さの短い長孔状となっている。そして、この実施の形態で使用されるパネル支持装置において、前記長孔20に前記パネル挟持手段17やパネル挟持手段21と同じパネル挟持手段26が装備され、パネル取付用支柱24に対する取り付けのための前記ボルト6,22およびナット7,23と同じボルト27およびナット28を備えている。つまり、この実施の形態で使用されるパネル支持装置は支持アーム18Aの形状が第1の実施の形態で使用される支持アーム1や支持アーム18と異なっているのみで、他のパネル挟持手段26やボルト27、ナット28は第1の実施の形態で使用されるものと全く同じである。
【0014】
そこで、この第2の実施の形態におけるパネル支持装置を用いて横方向に適当間隔おきに並ぶように立設されたパネル取付用支柱24に上下方向並びに横方向に他数枚のパネル15を取り付ける場合について説明すると、パネル取付用支柱24には各パネル取付位置で1枚のパネル15に対し上下位置2箇所づつの貫通孔29が横向きに形成されている。そして、中間部に位置するパネル取付用支柱24に対してはパネル取付用支柱24を両側から挟むようにパネル支持装置を位置させ、その支持アーム18Aの取付片25を貫通孔19がパネル取付用支柱24の貫通孔29に合致するようにパネル取付用支柱24の両側に当てがい、共通のボルト27およびナット28でパネル取付用支柱24の両側から固定する。これにより支持アーム18Aの長孔20が形成された部分はパネル取付用支柱24から両側に張り出した状態となり、パネル挟持手段26で互いに隣り合う位置でのパネル15の端部を挟持して支持するものである。端に位置するパネル取付用支柱24に対しては端に位置するパネル15の遊端部を支持すべく貫通孔29の位置でパネル支持装置をパネル取付用支柱24の内側に張り出すように固定し、パネル挟持手段26で端に位置するパネル15の遊端部を挟持して支持するものである。なお、この実施の形態において、横方向に適当間隔おきに並ぶように立設されたパネル取付用支柱24は横方向に向き各パネル15の上下両端の辺に沿って位置するように補強材30で繋がっている。
【0015】
以上第2の実施の形態について述べたが、この実施の形態では前記第1の実施の形態と同様に隣り合うパネル15,15間の間隔が揃うように微調整でき、また全てのパネル15の面が面一状となるように微調整できることは勿論のこと、パネル支持装置をパネル取付用支柱24に取り付けるために取付片25に形成された貫通孔19は上下に向く長さの短い長孔状となっているので、縦方向の微調整ができるものである。
【0016】
ところで、以上2つの実施の形態で3種類のパネル支持装置を用いたパネル15の取り付け例について説明したが、パネル取付用の支柱の代わりに水平方向に向く支持桟を設け、この支持桟にパネル支持装置を取り付けてパネル15を取り付けるようにしても良い。つまり、2つの実施の形態で示すパネル15の取り付け状態から向きを90度変えることも可能である。また、隣り合うパネル15,15間の隙間にコーキング材などを介在させるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施の形態において使用されるパネル支持装置の分解斜視図である。
【図2】同第1の実施の形態において使用される別のパネル支持装置の分解斜視図である。
【図3】同2種類のパネル支持装置を用いたパネルの取り付け例を正面側から見た斜視図である。
【図4】同2種類のパネル支持装置を用いたパネルの取り付け例を背面側から見た斜視図である。
【図5】図4のA部における拡大斜視図である。
【図6】図4のA部における拡大平面図である。
【図7】図4のB部における拡大斜視図である。
【図8】図4のB部における拡大平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態において使用されるパネル支持装置の分解斜視図である。
【図10】同パネル支持装置を用いたパネルの取り付け例を正面側から見た斜視図である。
【図11】同パネル支持装置を用いたパネルの取り付け例を背面側から見た斜視図である。
【図12】図11のC部における拡大斜視図である。
【図13】図11のC部における拡大平面図である。
【図14】図11のD部における拡大斜視図である。
【図15】図11のD部における拡大平面図である。
【符号の説明】
【0018】
1 支持アーム
2 長孔
3 貫通孔
4 パネル取付用支柱
5 貫通孔
6 ボルト
7 ナット
8 鍔付きボルト
8a 雄ねじ部
8b 雌ねじ孔部
9,10 ナット
11 パッキン
12 パネル保護チューブ
13 パッキン
14 雄ねじ部
15 パネル
16 押さえ金具
17 パネル挟持手段
18 支持アーム
18A 支持アーム
19 貫通孔
20 長孔
21 パネル挟持手段
22 ボルト
23 ナット
24 パネル取付用支柱
25 取付片
26 パネル挟持手段
27 ボルト
28 ナット
29 貫通孔
30 補強材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向が横または縦に向く支持アームの中央には貫通孔が形成され、この支持アームの両側に長孔が形成され、前記貫通孔を支柱もしくは支持桟の貫通孔に合致させた状態で両貫通孔に対しボルトを挿通させ、ボルトの先端よりナットを螺合させて締め付けることにより支持アームが支柱もしくは支持桟に取り付けられるようになっており、前記両側の長孔には支持アームの背面側から長孔に挿通される鍔付きボルトと、長孔に挿通された鍔付きボルトの雄ねじ部に螺合する2枚の円盤状のナットと、外側に位置する2枚目のナットに重なるように前記雄ねじ部に嵌められるパッキンと、このパッキンに連続して雄ねじ部に嵌められるパネル保護チューブと、このパネル保護チューブに連続して雄ねじ部に嵌められるパッキンと、雄ねじ部の先端側より適当長さ範囲に亘って形成された雌ねじ孔部と、この雌ねじ孔部に螺入する雄ねじ部を備え前記パッキンを介して2枚目のナットとの間でガラスパネルなどのパネルを挟持する押さえ金具からなるパネル挟持手段が装備されていることを特徴とするパネル支持装置。
【請求項2】
長さ方向が横または縦に向く支持アームの一端には貫通孔が形成され、この支持アームの他端近傍に長孔が形成され、前記貫通孔を支柱もしくは支持桟の貫通孔に合致させた状態で両貫通孔に対しボルトを挿通させ、ボルトの先端よりナットを螺合させて締め付けることにより支持アームが支柱もしくは支持桟に取り付けられるようになっており、前記長孔には支持アームの背面側から長孔に挿通される鍔付きボルトと、長孔に挿通された鍔付きボルトの雄ねじ部に螺合する2枚の円盤状のナットと、外側に位置する2枚目のナットに重なるように前記雄ねじ部に嵌められるパッキンと、このパッキンに連続して雄ねじ部に嵌められるパネル保護チューブと、このパネル保護チューブに連続して雄ねじ部に嵌められるパッキンと、雄ねじ部の先端側より適当長さ範囲に亘って形成された雌ねじ孔部と、この雌ねじ孔部に螺入する雄ねじ部を備え前記パッキンを介して2枚目のナットとの間でガラスパネルなどのパネルを挟持する押さえ金具からなるパネル挟持手段が装備されていることを特徴とするパネル支持装置。
【請求項3】
長さ方向が横または縦に向く支持アームの一端には他端側に対して直角に折り曲げられ貫通孔が形成された取付片を備え、支持アームの他端近傍に長孔が形成され、前記貫通孔を支柱もしくは支持桟の貫通孔に合致させた状態で両貫通孔に対しボルトを挿通させ、ボルトの先端よりナットを螺合させて締め付けることにより支持アームが支柱もしくは支持桟に取り付けられるようになっており、前記長孔には支持アームの背面側から長孔に挿通される鍔付きボルトと、長孔に挿通された鍔付きボルトの雄ねじ部に螺合する2枚の円盤状のナットと、外側に位置する2枚目のナットに重なるように前記雄ねじ部に嵌められるパッキンと、このパッキンに連続して雄ねじ部に嵌められるパネル保護チューブと、このパネル保護チューブに連続して雄ねじ部に嵌められるパッキンと、雄ねじ部の先端側より適当長さ範囲に亘って形成された雌ねじ孔部と、この雌ねじ孔部に螺入する雄ねじ部を備え前記パッキンを介して2枚目のナットとの間でガラスパネルなどのパネルを挟持する押さえ金具からなるパネル挟持手段が装備されていることを特徴とするパネル支持装置。
【請求項4】
取付片の貫通孔は他端近傍に形成される長孔が横方向に向く場合は上下方向に向く長孔状となっていることを特徴とする請求項3記載のパネル支持装置。
【請求項5】
鍔付きボルトの雄ねじ部には対向する2箇所が面状にフラットに形成されていて、雄ねじ部を支持アームの長孔に差し込んだ状態において雄ねじ部のフラット面が長孔の内面に面で当接し、鍔付きボルトが支持アームに対し回転しないように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項記載のパネル支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−150196(P2009−150196A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−331272(P2007−331272)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(592163893)ジョー・プリンス竹下株式会社 (32)
【Fターム(参考)】