説明

ヒンジ装置及びこれを含む移動端末機

【課題】移動端末機において、ホールディング時に衝突音不均一現象及び遊動不良を改善する。
【解決手段】見掛けを形成する第1ボディー100aと上記第1ボディーに回転可能に結合され、見掛けを形成する第2ボディー100b、及び上記第1ボディー100aと上記第2ボディー100bとを回転可能に結合する結合部と、を含み、上記結合部は、上記第1ボディー100aに固定結合されるヒンジハウジング231と、上記第2ボディー100bに固定結合されるヘッドアウター232と、上記ヒンジハウジング231と上記ヘッドアウター232との間に備えられて、回転時に衝突音を発生するヘッドインナーと、上記ヒンジハウジング231に収容され、上記ヘッドインナーと接触するカム、及び上記ヒンジハウジング231の内部に備えられ、上記カムに弾性力を提供する弾性スプリングと、を含む移動端末機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒンジ装置及びこれを含む移動端末機に関し、より詳しくは、フォールディング時の衝突音不均一現象及び遊動不良を改善したヒンジ装置及びこれを含む移動端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
移動端末機は携帯が可能で、かつ音声及び画像通話を遂行できる機能、情報を入・出力できる機能、及びデータを格納できる機能などを1つ以上備えた携帯用機器である。このような移動端末機は、その機能が多様化されるにつれて、写真や動画の撮影、音楽ファイルや動画ファイルの再生、ゲーム、放送の受信、無線インターネットのような複雑な機能を備えるようになったし、総合的なマルチメディア機器(Multimedia player)形態で具現されている。
【0003】
また、移動端末機は自身の個性を表現するための個人携帯品と見なされるにつれて、多様なデザインが要求されており、このようなデザインの一例として、バータイプ、スライドタイプ、フォルダータイプ、スイベルタイプなどの構造が挙げられる。このような多様なデザインと構造具現の困難性が増大している。
【0004】
従来のフォルダータイプの移動端末機は、開けて閉じるフォールディング(folding)時にフォルダー部の衝突音が不均衡であって、ユーザが衝突音を聞くことができない場合があった。この場合、ユーザは移動端末機が完全にフォールディングされていない感じを受けて移動端末機のフォールディング構造の改善が必要であった。
【0005】
また、移動端末機が完全に開いたり閉じた状態でない、所定の角度を有する自由停止区間で移動端末機に備えられたヒンジ構造の遊動が発生する問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、フォールディング時に衝突音不均一現象及び遊動不良を改善したヒンジ装置及びこれを含む移動端末機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を達成するために、本発明は、見掛けを形成する第1ボディーと、上記第1ボディーに回転可能に結合され、見掛けを形成する第2ボディーと、上記第1ボディーと上記第2ボディーとを回転可能に結合する結合部を含み、上記結合部は、上記第1ボディーに固定結合されるヒンジハウジングと、上記第2ボディーに固定結合されるヘッドアウターと、上記ヒンジハウジングと上記ヘッドアウターとの間に備えられて回転時に衝突音を発生するヘッドインナーと、上記ヒンジハウジングに収容され、上記ヘッドインナーと接触するカムと、上記ヒンジハウジングの内部に備えられ、上記カムに弾性力を提供する弾性スプリングと、を含む移動端末機を提供する。
【0008】
上記の課題を達成するために、本発明は、第1ボディーと第2ボディーとが回転可能に結合するヒンジ装置であって、上記第1ボディーに固定結合されるヒンジハウジングと、上記第2ボディーに固定結合されるヘッドアウターと、上記ヒンジハウジングと上記ヘッドアウターとの間に備えられて、回転時に衝突音を発生するヘッドインナーと、上記ヒンジハウジングに収容され、上記ヘッドインナーと接触するカムと、上記ヒンジハウジングの内部に備えられ、上記カムに弾性力を提供する弾性スプリングと、を含むヒンジ装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のヒンジ装置及びこれを含む移動端末機によれば、次のような効果が1つあるいはその以上ある。
【0010】
第1に、フォールディング時、衝突音の不均一現象が改善されて、ユーザが移動端末機を開いたり閉じる場合に正確な衝突音を聞くことができる。
【0011】
第2に、自由停止区間で遊動が発生しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動端末機のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る移動端末機を開いた状態で前面を見た図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るヒンジ装置が含まれた結合部の構成を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るヒンジ装置の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るヒンジ装置の分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る衝突音発生に関する動作図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態に係るヒンジ装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明と関連した移動端末機について図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞“モジュール”及び“部”は明細書作成の容易性を考慮して付与及び混用されるものであって、その自体にて互いに区別される意味または役目を有するものではない。
【0014】
本明細書で記述される移動端末機には、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノートブックコンピュータ(notebook computer)、ディジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーションなどが含まれる。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る移動端末機のブロック構成図(block diagram)である。図1を参照して本発明の一実施形態に係る移動端末機を機能に従う構成要素の観点から説明する。
【0016】
図1を参照すれば、本移動端末機100は、無線通信部110、A/V(Audio/Video)入力部120、ユーザ入力部130、センシング部140、出力部150、メモリ160、インターフェース部170、制御部180、及び給電部190を含むことができる。このような構成要素は実際の応用で具現される際、必要によって2つ以上の構成要素が1つの構成要素に合わせられるか、あるいは1つの構成要素が2つ以上の構成要素に細分化して構成できる。
【0017】
無線通信部110は、移動端末機100と無線通信システムとの間、または移動端末機100と移動端末機100が位置したネットワークとの間の無線通信を可能にする1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、無線通信部110は、アンテナ105、放送受信モジュール111、移動通信モジュール113、無線インターネットモジュール115、近距離通信モジュール117、及びGPSモジュール119などを含むことができる。
【0018】
放送受信モジュール111は、放送チャンネルを介して外部の放送管理サーバから放送信号及び放送関連情報のうちの少なくとも1つを受信する。この際、放送チャンネルは、衛星チャンネル、地上波チャンネルなどを含むことができる。放送管理サーバは、放送信号及び放送関連情報のうち、少なくとも1つを生成して送信するサーバや、既に生成された放送信号及び放送関連情報のうち、少なくとも1つを提供されて端末機に送信するサーバを意味することがある。
【0019】
放送関連情報は、放送チャンネル、放送番組、または放送サービス提供者に関連した情報を意味することがある。放送信号は、TV放送信号、ラジオ放送信号、及びデータ放送信号を含むだけでなく、TV放送信号またはラジオ放送信号にデータ放送信号が結合した形態の放送信号も含むことができる。放送関連情報は、移動通信網を通じても提供されることができ、この場合には移動通信モジュール113により受信できる。放送関連情報は、多様な形態で存在できる。例えば、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)のEPG(Electronic Program Guide)、またはDVB−H(Digital Video Broadcast-Handheld)のESG(Electronic Service Guide)などの形態で存在できる。
【0020】
放送受信モジュール111は、各種放送システムを用いて放送信号を受信するが、特に、DMB−T(Digital Multimedia Broadcasting-Terrestrial)、DMB−S(Digital Multimedia Broadcasting-Satellite)、MediaFLO(Media Forward Link Only)、DVB−H(Digital Video Broadcast-Handheld)、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcast-Terrestrial)などのディジタル放送システムを用いてディジタル放送信号を受信できる。また、放送受信モジュール111は、このようなディジタル放送システムだけでなく、放送信号を提供する全ての放送システムに適するように構成できる。放送受信モジュール111を通じて受信された放送信号及び/または放送関連情報はメモリ160に格納できる。
【0021】
移動通信モジュール113は、移動通信網の上で、基地局、外部の端末、サーバのうち、少なくとも1つと無線信号を送受信する。ここで、無線信号は、音声呼信号、画像通話呼信号、または文字/マルチメディアメッセージ送受信に従う多様な形態のデータを含むことができる。
【0022】
無線インターネットモジュール115は、無線インターネット接続のためのモジュールをいうものであって、無線インターネットモジュール115は、移動端末機100に内蔵または外装できる。無線インターネット技術には、WLAN(Wireless LAN)(Wi−Fi)、Wibro(Wireless broadband)、Wimax(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などが利用できる。
【0023】
近距離通信モジュール117は、近距離通信のためのモジュールをいう。近距離通信技術として、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(IrDA;infrared Data Association)、UWB(Ultra Wideband)、ジグビー(ZigBee)などが利用できる。
【0024】
GPS(Global Position System)モジュール119は移動端末機の位置を獲得するためのモジュールであって、複数個のGPS人工衛星から位置情報を受信する。
【0025】
アンテナ105は、移動端末機100に受信される全ての電波または信号を受信するための通信装置である。このようなアンテナ105は、移動端末機100の内部または外部に備えられることができ、その名称に関わらず、外部から発信された電波または信号が受信できる装置である。
【0026】
A/V(Audio/Video)入力部120は、オーディオ信号またはビデオ信号の入力のためのものであって、ここには、カメラ121とマイク123などが含まれることができる。カメラ121は、画像通話モードまたは撮影モードでイメージセンサにより得られる停止画または動画などの画像フレームを処理する。そして、処理された画像フレームはディスプレイ部151に表示できる。
【0027】
カメラ121で処理された画像フレームは、メモリ160に格納されるか、無線通信部110を通じて外部に転送できる。カメラ121は、端末機の構成態様に従って2つ以上が備えられることもできる。
【0028】
マイク123は、通話モード、録音モード、または音声認識モードなどでマイクロホン(Microphone)により外部の音響信号の入力を受けて電気的な音声データにて処理する。そして、処理された音声データは、通話モードの場合、移動通信モジュール113を通じて移動通信基地局に送信可能な形態に変換されて出力できる。マイク123は、外部の音響信号の入力を受ける過程で発生する雑音(noise)を除去するための多様な雑音除去アルゴリズムが使用できる。
【0029】
ユーザ入力部130は、ユーザが端末機の動作制御のために入力するキー入力データを発生させる。ユーザ入力部130は、キーパッド(keypad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(静圧/静電)、ジョグホイール、ジョグスイッチ、フィンガーマウスなどで構成できる。特に、タッチパッドが後述するディスプレイ部151と相互レイヤー構造をなす場合、これをタッチスクリーン(touch screen)と呼ぶことができる。
【0030】
センシング部140は、移動端末機100の開閉状態、移動端末機100の位置、ユーザ接触の有無のように、移動端末機100の現状態を感知して移動端末機100の動作を制御するためのセンシング信号を発生させる。例えば、移動端末機100がスライドタイプの端末機の場合、スライドを開閉したか否かをセンシングすることができる。また、給電部190が電源を供給するか否か、インターフェース部170に外部機器が結合されるか否かなどと関連したセンシング機能を担うことができる。
【0031】
センシング部140は、近接センサ(Proximity Sensor)141を含むことができる。近接センサ141は、接近する物体や近辺に存在する物体の有無などを機械的接触無しで検出できるようにする。近接センサ141は、交流磁界の変化や電磁界の変化を利用するか、あるいは静電容量の変化率などを用いて近接物体を検出できる。近接センサ141の例としては、透過型光電センサ、直接反射型光電センサ、ミラー反射型光電センサ、高周波発振型近接センサ、静電容量型近接センサ、磁気型近接センサ、赤外線近接センサなどがある。近接センサ141は、構成態様に従って2つ以上が備えられることができる。
【0032】
センシング部140は、ジャイロセンサ(Gyro Sensor)142を含むことができる。ジャイロセンサ142は、ジャイロスコープを用いて物体の動きを感知するセンサ、慣性センサ、及び加速度センサを含む概念である。ジャイロスコープには、機械式ジャイロスコープ、環状レーザージャイロスコープ、光ファイバジャイロスコープなどがある。ジャイロセンサ142は、移動端末機の動きを感知して移動端末機の制御のための信号を提供する。
【0033】
センシング部140は、重力センサ143を含むことができる。重力センサ143は、移動端末機の回転状態を感知する全ての種類のセンサを含む概念である。重力センサ143は、錘を可変抵抗に連結し、回転に従う抵抗の変化により現在端末機の回転状態を感知するか、中心部に導電性物体を置いて、回転に対応して導電性物体が接触された方向に対応して回転状態を感知できる。
【0034】
出力部150は、オーディオ信号、ビデオ信号、またはアラーム(alarm)信号の出力のためのものであって、ここにはディスプレイ部151、音響出力モジュール153、アラーム部155、ハプティックモジュール157などが含まれることができる。
【0035】
ディスプレイ部151は、移動端末機100で処理される情報を表示出力する。例えば、移動端末機100が通話モードの場合、通話と関連したUI(User Interface)またはGUI(Graphic User Interface)を表示する。そして、移動端末機100が画像通話モードまたは撮影モードの場合、撮影または受信された映像を各々あるいは同時に表示することができ、UI、GUIを表示する。
【0036】
一方、前述したように、ディスプレイ部151とタッチパッドとが相互レイヤー構造をなしてタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部151は出力装置以外に入力装置でも使用できる。仮に、ディスプレイ部151がタッチスクリーンで構成される場合、タッチスクリーンパネル、タッチスクリーンパネル制御器などを含むことができる。この場合、タッチスクリーンパネルは外部に取り付けられる透明なパネルであって、移動端末機100の内部バスに連結できる。
【0037】
タッチスクリーンパネルは、ディスプレイ部151の特定部位に加えられた圧力またはディスプレイ部151の特定の部位に発生する静電容量などの変化を電気的な入力信号に変換するように構成できる。タッチスクリーンパネルは、タッチされる位置及び面積だけでなく、タッチ時の圧力までも検出できるように構成できる。
【0038】
タッチスクリーンパネルは接触結果を注視してからタッチ入力がある場合、対応する信号をタッチスクリーンパネル制御器に送る。タッチスクリーンパネル制御器は、その信号を処理した後、対応するデータを制御部180に転送して、制御部180がタッチ入力があったか否かと、タッチスクリーンのどの領域がタッチされたか否かが分かるようにする。
【0039】
また、ディスプレイ部151は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)のうち、少なくとも1つを含むこともできる。
【0040】
これらのうちの一部のディスプレイは、それを通じて外部を見ることができるように透明型または光透過型で構成できる。これは、透明ディスプレイと呼称できるが、上記透明ディスプレイの代表的な例には、TOLED(Transparent OLED)などがある。ディスプレイ部151の後方構造また光透過型構造で構成できる。このような構造によって、ユーザは端末機ボディーのディスプレイ部151が占める領域を通じて端末機ボディーの後方に位置した事物を見ることができる。
【0041】
移動端末機100の具現形態に従ってディスプレイ部151が2つ以上存在することもできる。例えば、移動端末機100に外部ディスプレイ部(図示せず)と内部ディスプレイ部(図示せず)が同時に具備できる。
【0042】
音響出力モジュール153は、呼信号受信、通話モードまたは録音モード、音声認識モード、放送受信モードなどで無線通信部110から受信されるか、メモリ160に格納されたオーディオデータを出力する。また、音響出力モジュール153は、移動端末機100で遂行される機能、例えば、呼信号受信音、メッセージ受信音などと関連した音響信号を出力する。このような音響出力モジュール153には、レシーバー(Receiver)、スピーカー(speaker)、ブザー(Buzzer)などが含まれることができる。
【0043】
アラーム部155は、移動端末機100のイベント発生を知らせるための信号を出力する。移動端末機100で発生するイベントの例には、呼信号受信、メッセージ受信、キー信号入力などがある。アラーム部155は、オーディオ信号やビデオ信号の以外に、他の形態でイベント発生を知らせるための信号を出力する。例えば、振動形態で信号を出力できる。アラーム部155は、呼信号が受信されるかメッセージが受信された場合、これを知らせるための信号を出力できる。また、アラーム部155は、キー信号が入力された場合、キー信号入力に対するフィードバックにより信号を出力できる。このようなアラーム部155が出力する信号を通じてユーザはイベント発生を認知できる。勿論、イベント発生の報知のための信号は、ディスプレイ部151や音響出力モジュール153を通じても出力できる。
【0044】
ハプティックモジュール(haptic module)157は、ユーザが感じられる多様な触覚効果を発生させる。ハプティックモジュール157が発生させる触覚効果の代表的な例としては振動効果がある。ハプティックモジュール157が触覚効果により振動を発生させる場合、ハプティックモジュール157が発生する振動の強さとパターンなどは変換可能であり、互いに異なる振動を合成して出力するか、順次に出力することもできる。
【0045】
ハプティックモジュール157は、振動の他にも接触皮膚面に対して垂直運動するピン配列による刺激による効果、噴射口や吸入口を通じた空気の噴射力や吸入力による刺激による効果、皮膚表面を擦れる刺激による効果、電極(electrode)の接触による刺激による効果、静電気力を用いた刺激による効果、吸熱や抜熱可能な素子を用いた冷温感再現による効果など、多様な触覚効果を発生させることができる。ハプティックモジュール157は、直接的な接触を通じて触覚効果を伝達できるだけでなく、ユーザの手指や腕などの筋感覚を通じて触覚効果が感じられるように具現することもできる。ハプティックモジュール157は、移動端末機100の構成態様に従って2つ以上が具備できる。
【0046】
メモリ160は、制御部180の処理及び制御のためのプログラムが格納されることもでき、入力または出力されるデータ(例えば、フォンブック、メッセージ、停止画、動画等)の臨時格納のための機能を遂行することもできる。
【0047】
メモリ160は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDまたはXDメモリ等)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち、少なくとも1つのタイプの格納媒体を含むことができる。また、移動端末機100は、インターネット(internet)の上でメモリ150の格納機能を遂行するウェブストレージ(web storage)と関連して動作することもできる。
【0048】
インターフェース部170は、移動端末機100に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役目を遂行する。移動端末機100に連結される外部機器の例としては、有/無線ヘッドセット、外部充電器、有/無線データポート、メモリカード(Memory card)、SIM/UIMカードのようなカードソケット、オーディオI/O(Input/Output)端子、ビデオI/O(Input/Output)端子、イヤホンなどがある。インターフェース部170は、このような外部機器からデータの転送を受けるか、電源の供給を受けて、移動端末機100の内部の各構成要素に伝達することができ、移動端末機100の内部のデータが外部機器に転送されるようにすることができる。
【0049】
インターフェース部170は、移動端末機100が外部クレードル(cradle)と連結される時、上記クレードルからの電源が上記移動端末機100に供給される通路になるか、ユーザにより上記クレードルで入力される各種の命令信号が上記移動端末機に伝えられる通路になることができる。上記クレードルから入力される各種の命令信号または上記電源は、上記移動端末機が上記クレードルに正確に取り付けられたことを認知するための信号として動作されることもできる。
【0050】
制御部180は、通常的に上記各部の動作を制御して移動端末機100の全般的な動作を制御する。例えば、音声通話、データ通信、画像通話などのための関連した制御及び処理を遂行する。また、制御部180はマルチメディアの再生のためのマルチメディア再生モジュール181を具備することもできる。マルチメディア再生モジュール181は、制御部180の内にハードウェアで構成されることもでき、制御部180とは別途にソフトウェアで構成されることもできる。制御部180は、上記タッチスクリーンの上で行われる筆記入力またはお絵描き入力を各々文字及びイメージとして認識できるパターン認識処理を行なうことができる。
【0051】
給電部190は、制御部180の制御により外部の電源、内部の電源の認可を受けて各構成要素の動作に必要とする電源を供給する。
【0052】
以上、本発明と関連した移動端末機を機能に従う構成要素の観点から説明した。以下、図2を参照して、本発明と関連した移動端末機100を外形に従う構成要素の観点からさらに説明する。以下、説明の便宜のために、フォルダータイプ、バータイプ、スイングタイプ、スライダータイプのような種々のタイプの移動端末機のうち、フォルダータイプ端末機を例として説明する。しかしながら、本発明はフォルダータイプの移動端末機に限定されるのではなく、前述したタイプを含んだ全てのタイプの移動端末機に適用できる。
【0053】
図2は、本発明の一実施形態に係る移動端末機100を開いた状態で前面を見た図である。
【0054】
図2を参照すれば、移動端末機100は、見掛けを形成する第1ボディー100aと、第1ボディー100aに回転可能に結合され、見掛けを形成する第2ボディー100bと、を含む。移動端末機100は、第1ボディー100aと第2ボディー100bの相対移動により閉状態と開状態との間に転換できる。
【0055】
第1ボディー100aが第2ボディー100bと重畳して重なるように配置された状態を閉状態(closed configuration)と称することができ、第1ボディー100aが第2ボディー200bと所定の角度をなす状態を開状態(open configuration)と称することができる。また、開状態と閉状態との間の所定の区間を自由停止区間(free stop)と称することができる。
【0056】
移動端末機100は閉状態で主に待機モード(Standby Mode)で作動するが、ユーザの操作により待機モードが解除されることもある。そして、移動端末機100は開状態で主に通話モード等で作動するが、ユーザの操作または所定時間の経過により待機モードに転換されることもある。
【0057】
第1ボディー100a及び第2ボディー100bには、各種電子部品が内蔵できる。第1ボディー100a及び第2ボディー100bの見掛けを形成するケースは合成樹脂を射出して形成されるか、金属材質、例えばステンレススチール(STS)またはチタニウム(Ti)のような金属材質を有するように形成されることもできる。
【0058】
移動端末機100は、第1ボディー100aと第2ボディー100bとを回転可能に結合する結合部200を含む。結合部200は、第1ボディー100a及び第2ボディー100bが回転可能にヒンジ(hinge)で具現されることが好ましい。結合部200は、実施形態に従ってスライダーまたは板結合、回転結合、スクリュー結合、鉤形結合で具現されて、スイングタイプ、スライダータイプなど、多様なタイプの移動端末機100を具現できる。本発明の一実施形態に係る結合部200にはヒンジ装置230が備えられ、ヒンジ装置230の構成に関しては図3以下で後述する。
【0059】
第1ボディー100aは、ディスプレイ部151、第1音響出力モジュール153a、及び第1カメラ121aを含むことができる。第2ボディー100bは、ユーザ入力部130及びマイク123を含むことができる。
【0060】
ディスプレイ部151は、情報を視覚的に表現するLCD(liquid crystal display)、OLED(Organic Light Emitting Diodes)などを含む。ディスプレイ部151にはタッチパッドがレイヤー構造で重畳されることによって、ディスプレイ部151がタッチスクリーンで動作して、ユーザのタッチによる情報の入力が可能であるように構成することもできる。
【0061】
第1音響出力モジュール153aは、レシーバーまたはスピーカーの形態で具現できる。第1カメラ121aは、ユーザなどに対するイメージまたは動画の撮影に適するように具現できる。そして、マイク123は、ユーザの音声、その他の声などの入力を受けることに適した形態で具現できる。
【0062】
ユーザ入力部130は、ユーザが触覚的な感じを与えながら操作するようになる方式(tactile manner)であればどんな方式でも採用できる。例えば、ユーザ入力部130はユーザのプッシュまたはタッチ操作により命令または情報の入力を受けることができるドームスイッチまたはタッチパッドで具現されるか、キーを回転させるホイールまたはジョグ方式やジョイスチックのように操作する方式などでも具現できる。
【0063】
図3は本発明の一実施形態に係るヒンジ装置230が含まれた結合部200の構成を示す分解斜視図であり、図4はヒンジ装置230の斜視図であり、図5は本発明の一実施形態に係るヒンジ装置230の分解斜視図である。
【0064】
図3乃至図5を参照すれば、本発明の一実施形態に従う結合部200はヒンジ装置230を含む。ヒンジ装置230は、第1ボディー100aに固定結合されるヒンジハウジング231、第2ボディー100bに固定結合されるヘッドアウター232、ヒンジハウジング231とヘッドアウター232との間に備えられて回転時に衝突音を発生するヘッドインナー233、ヒンジハウジング231に収容され、ヘッドインナー233と接触するカム234、及びヒンジハウジング231の内部に備えられ、カム234に弾性力を提供する弾性スプリング235を含んで構成される。
【0065】
より詳しくは、図3を参照すれば、ヒンジハウジング231は、第1ボディー100aに凹まれて形成されたヒンジハウジング収容部220に固定結合されて回転が拘束される。この際、第1ボディー100aのヒンジハウジング収容部220とヒンジハウジング231とは片側に離隔した隙間無しで固定結合されて回転時に遊動を起こさない。ヒンジハウジング収容部220の断面部形状は、ヒンジハウジング231が片側に離隔した隙間のないように収容される形状であればよい。
【0066】
ヘッドアウター232は、第2ボディー100bに固定結合されて回転が拘束される。第2ボディー100bの一側には突出部210が形成され、突出部210にはヘッドアウター232が収容されるヘッドアウター収容部212が内側に凹まれて形成される。ヘッドアウター232は、ヘッドアウター収容部212に片側に離隔した隙間無しで固定結合される。
【0067】
移動端末機100は、第2ボディー100bに固定結合されたヘッドアウター232と第1ボディー100aに固定結合されたヒンジハウジング231とが相対運動して回転される。この回転によって移動端末機100の開状態と閉状態が行われる。
【0068】
また、本発明の更に他の実施形態で、ヘッドアウター232が第1ボディー100aに固定結合され、ヒンジハウジング231が第2ボディー100bに固定結合できる。この場合には、第2ボディー100bに固定結合されたヒンジハウジング231と第1ボディー100aに固定結合されたヘッドアウター232とが相対運動して回転される。
【0069】
図4及び図5を参照して本発明の一実施形態に従うヒンジ装置230を説明すると、第1ボディー100aに固定結合されるヒンジハウジング231、第2ボディー100bに固定結合されるヘッドアウター232、ヒンジハウジング231とヘッドアウター232との間に備えられて回転時に衝突音を発生するヘッドインナー233、ヒンジハウジング231に収容され、ヘッドインナー233と接触するカム234、及び上記ヒンジハウジング231の内部に備えられ、上記カム234に弾性力を提供する弾性スプリング235を含んで構成される。また、ヘッドアウター232、ヘッドインナー233、カム234、弾性スプリング235、及びヒンジハウジング231を一体で貫通して結合するヒンジピン237と、ヒンジピン237の一側を固定する締結手段236をさらに含んで構成される。
【0070】
より詳しくは、ヒンジハウジング231は内部に弾性スプリング235が備えられ、ヒンジハウジング231の内周面に沿って直線往復動するカム234が備えられている。ヒンジハウジング231は、実施形態に従って第1ボディー100aまたは第2ボディー100bに凹まれて形成されたヒンジハウジング収容部220に固定結合される。
【0071】
ヘッドアウター232は、内側にヘッドインナー233が収容される挿入ホール232cが形成される。挿入ホール232cにはヘッドインナー233が片側にギャップ(gap;G)を置いて離隔して収容される。また、ヘッドインナー233はヘッドアウター232の内側に完全に挿入されて、図4に開示されたように、見掛けから見えないように結合される。ヘッドアウター232は、実施形態に従って第1ボディー100aまたは第2ボディー100bに凹まれて形成されたヘッドアウター収容部212に固定結合される。
【0072】
ヘッドインナー233は、ヘッドアウター232の直径より小さな直径で形成されてヘッドアウター232とギャップ(G)を有するように形成される。好ましくは、ヘッドインナー233の外径がヘッドアウター232の内径より5/100位小さく形成される。ヘッドインナー233とヘッドアウター232は、ヒンジピン237の軸方向を中心として回転する時、ギャップ(G)によって微細に片側が遊動するようになり、これによって、衝突音が発生する。衝突音が発生する過程については図6で後述する。
【0073】
ヘッドインナー233の一側には山形に突出して形成されたヘッドインナー突出部233aと、谷型に凹まれて形成されたヘッドインナー陥没部233bとが形成されている。ヘッドインナー突出部233aとヘッドインナー陥没部233bは、ヘッドインナー233の回転時、カム234をヒンジハウジング231の内側に直線往復動させる。
【0074】
カム234は、ヘッドインナー突出部233aとヘッドインナー陥没部233bに対応する谷型と山形のカム陥没部234bとカム突出部234aが形成されている。カム234は、ヒンジハウジング231に回転が拘束されて結合される。この際、カム234とヒンジハウジング231は片側にギャップがないように形成されて、カム234とヒンジハウジング231の内壁との間の遊動による騒音が発生しない。カム234は、ヒンジハウジング231の長方向に対してのみ直線運動をする。
【0075】
ヒンジハウジング231の内側に備えられ、カム234に弾性力を提供する弾性スプリング235がカム234の下部に備えられている。
【0076】
カム234は、ヒンジピン237の軸方向と同じ方向に直線往復動する。即ち、ヘッドアウター232が回転すれば、ヘッドインナー233はヘッドアウター232を片側にギャップ(G)により微細に遊動しながら回転し、この際、ヘッドインナー233の一側に形成されたヘッドインナー突出部233aがカム234に形成された傾斜面に沿って、カム234をヒンジハウジング231の内側に押し込むようになる。
【0077】
ヒンジハウジング231の内側に押されたカム234に対して、圧縮された弾性スプリング235はカム234に弾発する弾性力を提供する。この際、弾性力によってカム234はヘッドインナー233を押すようになる。ヘッドインナー233は、カム234が押し付ける弾性力を受けてヘッドアウター232の内側に平坦な面(図示せず)とヘッドインナー233の外側の平坦な面(図示せず)とが密着して遊動を無いようにする。即ち、弾性スプリング235が提供する弾性力によりヘッドインナー233とヘッドアウター232との間に摩擦力を有するようになって遊動がなくなる。この際、ヘッドインナー突出部233aがカム突出部234aの平坦面に接触している位置を自由停止区間に該当するようにヒンジ装置230を設定すれば、自由停止区間には弾性スプリング235が提供する弾性力がヘッドアウター232とヘッドインナー233との間に摩擦力を提供して遊動がなくなる。
【0078】
より詳しくは、自由停止区間では弾性スプリング235が最大に圧縮される。圧縮された弾性スプリング235はカム234に弾発する弾性力を提供し、カム234はまたヘッドインナー233に弾性力を提供する。ヘッドインナー233は弾性力によりヘッドアウター232の挿入ホール232cの内側面と密着してヘッドインナー233とヘッドアウター232との間の遊動がなくなる。
【0079】
図6は、本発明の一実施に係る衝突音発生に関する動作図である。
【0080】
図6を参照すれば、ヘッドアウター232は内側にヘッドインナー233が収容される挿入ホール232cが形成され、ヘッドインナー233は挿入ホール232cに片側が離隔して収容される。離隔した片側にはギャップ(G)があるので、ヘッドアウター232が回転する時、点線で表示されたヘッドインナー隅233cがヘッドアウター232の内壁の一側に接触してヘッドインナー233が回転する。この回転は、ヘッドインナー突出部233aがカム陥没部234bでカム突出部234aで形成された傾斜面を乗り越えながらカム突出部234aの平坦面とヘッドインナー突出部233aの平坦面とが接触するようになる地点まで回転される。この際、ヘッドインナー突出部233aがカム突出部234aの平坦面に接触されている位置を自由停止区間に該当するようにヒンジ装置230を設定すれば、自由停止区間で移動端末機100は第1ボディー100aと第2ボディー100bが所定の角度をなして開状態または閉状態に該当しない中間状態に至る。
【0081】
自由停止区間でヘッドアウター232がもっと回転すれば、ヘッドインナー233は一緒に回転し、ヘッドインナー突出部233aがカム突出部234aの平坦面の端部に至ってカム陥没部234bに向かう傾斜面に位置するようになる。
【0082】
この場合、ヘッドインナー突出部233aはカム突出部234aの傾斜面を乗って瞬間的に降りながら実線で表示されたヘッドインナー隅233cがヘッドアウター232の内壁に衝突しながら衝突音を発生させる。即ち、ヘッドインナー233とヘッドアウター232との間のギャップ(G)によって、ヘッドインナー隅233cがヘッドアウター232の内壁の一側と更に他の側で遊動される。この遊動可能なギャップ(G)により、ヘッドインナー233はヘッドインナー突出部233aがカム突出部234aの平坦面の端部を過ぎてカム陥没部234bに向かう傾斜面に至れば、ヘッドインナー233に弾性力を提供していたカム234との遊隔が瞬間的に解ける。この遊隔が解けながらヘッドインナー233はヘッドアウター232と瞬間的に相対回転し、この際、ヘッドインナー隅233cがヘッドアウター232の内壁の一側面に衝突しながら衝突音が発生するようになる。
【0083】
図7は、本発明の更に他の実施形態に係るヒンジ装置の斜視図である。
【0084】
図7を参照すれば、ヘッドインナー233は第2ボディー100bと片側が離隔して備えられ、回転時に第2ボディー100bに衝突して衝突音を発生させる。より詳しくは、ヘッドアウター232は第2ボディー100bに固定具備され、ヘッドアウター232に別途のヘッドインナー233を収容する挿入ホールが形成されない。即ち、ヘッドアウター232はヘッドインナー233を覆いかぶせず、ヒンジ装置230の一側を第2ボディー100bに固定する役目をする。
【0085】
ヘッドインナー233は、ヘッドアウター232の直径より小さく形成される。したがって、ヘッドアウター収容部212とヘッドインナー233とが片側が離隔して備えられる。好ましくは、ヘッドインナー233の外径がヘッドアウター収容部212の内径より5/100位小さく形成される。
【0086】
この場合、結合部200の回転時、ヒンジ装置230のヘッドアウター232とヒンジハウジング231とが相対運動をして回転するようになり、ヘッドインナー233がヘッドアウター収容部212の内壁の一側に衝突して衝突音を発生する。
【0087】
より詳しくは、図6に開示された本発明の更に他の実施形態は、図5に開示された実施形態に対し、ヘッドアウター232の挿入ホール232cの構成がヘッドアウター収容部212に取り替えられた構成に該当する。
【0088】
より詳しくは、図6及び図7を参照して説明すれば、ヘッドインナー233は突出部210に形成されたヘッドアウター収容部212に片側が離隔して収容され、ヒンジハウジング231はヒンジハウジング収容部220に固定結合される。離隔した片側にはギャップ(G)があるので、ヘッドアウター収容部212が形成された第2ボディー100bが回転する際、ヘッドインナー隅233cがヘッドアウター収容部212の内壁の一側に接触して回転する。この回転は、ヘッドインナー突出部233aがカム陥没部234bでカム突出部234aで形成された傾斜面を乗り越えながらカム突出部234aの平坦面とヘッドインナー突出部233aの平坦面とが接触するようになる地点まで回転される。この際、ヘッドインナー突出部233aがカム突出部234aの平坦面に接触している位置を自由停止区間に該当するようにヒンジ装置230を設定すれば、自由停止区間で移動端末機100は第1ボディー100aと第2ボディー100bが所定の角度をなして開状態または閉状態に該当しない中間状態に至る。
【0089】
自由停止区間で第2ボディー100bがもっと回転すれば、ヘッドインナー233はヘッドインナー隅233cがヘッドアウター収容部212の一側に接触されて回転し、ヘッドインナー突出部233aがカム突出部234aの平坦面の端部に至ってカム陥没部234bに向かう傾斜面に位置するようになる。
【0090】
この場合、ヘッドインナー突出部233aはカム突出部234aの傾斜面を乗って瞬間的に降りながらヘッドインナー隅233cがヘッドアウター収容部212の内壁に衝突しながら衝突音を発生させる。即ち、ヘッドインナー233とヘッドアウター収容部212との間のギャップ(G)によって、ヘッドインナー隅233cがヘッドアウター収容部212の内壁の一側と更に他の側で遊動される。この遊動可能なギャップ(G)により、ヘッドインナー233はヘッドインナー突出部233aがカム突出部234aの平坦面の終端を過ぎてカム陥没部234bに向かう傾斜面に至れば、ヘッドインナー233に弾性力を提供していたカム234の遊隔が瞬間的に解けるようになる。ヘッドインナー233はヘッドアウター収容部212の内側で瞬間的に相対回転する。この際、ヘッドインナー隅233cがヘッドアウター収容部212の内壁の一側面に衝突しながら衝突音が発生するようになる。
【0091】
また、本発明の更に他の実施形態で、ヘッドアウター232が第1ボディー100aに固定結合され、ヒンジハウジング231が第2ボディー100bに固定結合できる。この場合にもヒンジハウジング231とヘッドアウター232が各々固定結合され、ヒンジハウジング収容部220にヘッドインナー233が片側が離隔して具備できる。ヘッドインナー233は、ヒンジハウジング231とヘッドアウター232との間に備えられて、回転時、前述した方法によりヒンジハウジング収容部220の内壁の一側と衝突して衝突音を発生させる。
【0092】
以上、本発明に従う移動端末機100は、前述したように説明された実施形態の構成と方法が限定されるように適用できるものでなく、上記実施形態は多様な変形がなされることができるように各実施形態の全部または一部が選択的に組み合わせられて構成されることもできる。
【0093】
一方、本発明はMSM(Mobile Station Modem)のように、移動端末機100に備えられたプロセッサが読取可能な記録媒体にプロセッサが読取可能なコードとして具現することが可能である。プロセッサが読取可能な記録媒体は、プロセッサにより読取できるデータが格納される全ての種類の記録装置を含む。プロセッサが読取可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ格納装置などがあり、また、インターネットを通じた転送のようなキャリアウェーブの形態で具現されるものも含む。また、プロセッサが読取可能な記録媒体は、ネットワークにより連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式によりプロセッサが読取可能なコードが格納され実行できる。
【0094】
また、以上では本発明の好ましい実施形態について図示及び説明したが、本発明は前述した特定の実施形態に限定されず、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することがなく、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者により多様な変形実施が可能であることは勿論であり、このような変形実施は本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
見掛けを形成する第1ボディーと、
前記第1ボディーに回転可能に結合され、見掛けを形成する第2ボディーと、
前記第1ボディーと前記第2ボディーとを回転可能に結合する結合部と、を含み、
前記結合部は、
前記第1ボディーに固定結合されるヒンジハウジングと、
前記第2ボディーに固定結合されるヘッドアウターと、
前記ヒンジハウジングと前記ヘッドアウターとの間に備えられて回転時に衝突音を発生するヘッドインナーと、
前記ヒンジハウジングに収容され、前記ヘッドインナーと接触するカムと、
前記ヒンジハウジングの内部に備えられ、前記カムに弾性力を提供する弾性スプリングと、
を含むことを特徴とする移動端末機。
【請求項2】
前記ヘッドアウターは内側に前記ヘッドインナーが収容される挿入ホールが形成され、
前記ヘッドインナーは前記挿入ホールに片側が離隔して収容され、回転時、前記ヘッドアウターに衝突して衝突音を発生させることを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項3】
前記ヘッドインナーは、前記第2ボディーと片側が離隔して備えられ、回転時、前記第2ボディーに衝突して衝突音を発生させることを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項4】
前記カムは、前記ヒンジハウジングの内周面に沿って直線往復動を行うことを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項5】
前記ヘッドインナーは、前記ヘッドアウターより直径が小さくて前記ヘッドアウターとギャップを有することを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項6】
前記ヘッドインナーは、一側に山形に突出して形成されたヘッドインナー突出部と、谷型に凹まれて形成されたヘッドインナー陥没部とが形成されることを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項7】
前記ヘッドインナー突出部と前記ヘッドインナー陥没部は、前記ヘッドインナーの回転時、前記カムを前記ヒンジハウジングの内側に直線往復動させることを特徴とする請求項6に記載の移動端末機。
【請求項8】
前記カムは、前記ヘッドインナー突出部に対応する谷型のカム陥没部と前記ヘッドインナー陥没部に対応する山形のカム突出部が形成されることを特徴とする請求項6に記載の移動端末機。
【請求項9】
前記カムは、前記ヒンジハウジングは片側にギャップがないように形成されることを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項10】
前記弾性スプリングは、前記ヘッドアウターが回転すれば、前記ヘッドアウターと前記ヘッドインナーとの間に摩擦力を提供することを特徴とする請求項1に記載の移動端末機。
【請求項11】
第1ボディー及び第2ボディーとが回転可能に結合するヒンジ装置であって、
前記第1ボディーに固定結合されるヒンジハウジングと、
前記第2ボディーに固定結合されるヘッドアウターと、
前記ヒンジハウジングと前記ヘッドアウターとの間に備えられて、回転時に衝突音を発生するヘッドインナーと、
前記ヒンジハウジングに収容され、前記ヘッドインナーと接触するカムと、
前記ヒンジハウジングの内部に備えられ、前記カムに弾性力を提供する弾性スプリングと、
を含むことを特徴とするヒンジ装置。
【請求項12】
前記ヘッドアウターは内側に前記ヘッドインナーが収容される挿入ホールが形成され、
前記ヘッドインナーは前記挿入ホールに片側が離隔して収容され、回転時、前記ヘッドアウターに衝突して衝突音を発生させることを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。
【請求項13】
前記ヘッドインナーは前記第2ボディーと片側が離隔して備えられ、回転時、前記第2ボディーに衝突して衝突音を発生させることを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。
【請求項14】
前記カムは、前記ヒンジハウジングの内周面に沿って直線往復動を行うことを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。
【請求項15】
前記ヘッドインナーは、前記ヘッドアウターより直径が小さくて前記ヘッドアウターとギャップを有することを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。
【請求項16】
前記ヘッドインナーは、一側に山形に突出して形成されたヘッドインナー突出部と、谷型に凹まれて形成されたヘッドインナー陥没部とが形成されることを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。
【請求項17】
前記ヘッドインナー突出部と前記ヘッドインナー陥没部は、前記ヘッドインナーの回転時、前記カムを前記ヒンジハウジングの内側に直線往復動させることを特徴とする請求項16に記載のヒンジ装置。
【請求項18】
前記カムは、前記ヘッドインナー突出部に対応する谷型のカム陥没部と、前記ヘッドインナー陥没部に対応する山形のカム突出部とが形成されることを特徴とする請求項16に記載のヒンジ装置。
【請求項19】
前記カムは、前記ヒンジハウジングは片側にギャップがないように形成されることを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。
【請求項20】
前記弾性スプリングは、前記ヘッドアウターが回転すれば、前記ヘッドアウターと前記ヘッドインナーとの間に摩擦力を提供することを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−80591(P2011−80591A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219117(P2010−219117)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】