説明

ピザ類の製造法

【課題】 焼成時に良好な窯伸びが得られ且つ食味・食感、風味、すだち、焼色が良好であり、熟練職人の手作業により得られる良好な品質のピザ類と同品質のピザ類を、熟練職人によることなく作業性よく容易に量産できる、ピザ類の製造法を提供すること。
【解決手段】 100〜180℃に加熱された上面プレートと60℃未満の底面プレートとの間でピザ生地を圧延成形し、成形されたピザ生地を上下反転して焼成窯又はオーブンで焼成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートプレス方式によりピザ生地を成形するピザ類の製造法に関する。尚、本発明でいうピザ類には、ピザ生地にトッピングを施して焼成したピザの他、ピザ生地を素焼したピザクラストも含む。
【背景技術】
【0002】
従来、ピザ類を量産するためのピザ生地の成形(生地を薄く延ばす)方法としては、一定間隔のロールでの圧延や、加圧プレスによるものがある。
また、近年、より安定した伸展性と製品形状の確保を目的に、加熱された圧延プレートでプレスを行うヒートプレス方式が普及しつつある。このヒートプレス方式は、例えば、図2に示すように、ピザクラスト18の周縁外径bに略相当する内径を有する縁付ピザ成形用トレー12の中央にピザ生地塊14を載置し、該トレー12をプレス機の載置台13に固定し、該載置台13を、ピザクラスト18の周縁内径aに略相当する径を有する約150℃に加熱された円板状ヒートプレス11に向けて上昇させて〔図2(a)を参照〕、トレー12とヒートプレス11との間でピザ生地塊14を圧延成形して、周縁部の上向きに盛り上がり縁16が形成され且つ上面17がα化された皿状生地15を得る〔図2(b)を参照〕ものであり、得られた皿状生地15は、必要に応じてトッピングを施し、トレー12ごとオーブン内に入れて焼成され、ピザクラスト18が得られる〔図2(c)及び(d)を参照〕。
【0003】
しかし、ロールでの圧延や加圧プレスによる方法では、加水量の多い軟らかなピザ生地の成形ができないことに加え、発酵で蓄積されたピザ生地中のガスや風味成分が圧延時に過剰に抜かれてしまうため、得られるピザが、熟練職人の手作業により成形されたピザ生地から得られたピザに比べて、食味・食感の劣るものとなっていた。
また、ヒートプレス方式では、ピザ生地の上面が加熱圧延されるため、得られる成形生地は、上面(図2における皿状生地15の上面17)がα化して皮張った生地となる。その結果、続く焼成工程において望ましい窯伸び(オーブン内での生地の膨らみ)を得ることが不可能であった。
これらの機械によるピザ生地の成形工程が阻害要因となり、熟練職人の手作業により得られる良好な品質のピザと同品質のピザを量産手法で得ることは困難とされてきた。
【0004】
尚、特許文献1の第3図には、焼成型の下型1と上型2との間に、クラスト生地7を裏返した状態(盛り上がり縁を下向きにした状態)で挟んだ断面図が記載されているが、この図は、既に成形されたクラスト生地7を焼成する焼成工程の説明図であり、クラスト生地7を得るための成形工程を示すものではない。
【特許文献1】特公平5−16814号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、焼成時に良好な窯伸びが得られ且つ食味・食感、風味、すだち、焼色が良好であり、熟練職人の手作業により得られる良好な品質のピザ類と同品質のピザ類を、熟練職人によることなく作業性よく容易に量産できる、ピザ類の製造法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、種々検討した結果、ヒートプレス方式で成形された、上面がα化したピザ生地を、上下反転させて焼成することにより、焼成時の窯伸びが良好となることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、100〜180℃に加熱された上面プレートと60℃未満の底面プレートとの間でピザ生地を圧延成形し、成形されたピザ生地を上下反転して焼成窯又はオーブンで焼成することを特徴とするピザ類の製造法を提供するものである。
また、本発明は、特に好ましいピザ類の製造法として、底面プレートの中央にピザ生地を載置し、100〜180℃に加熱された上面プレートを底面プレートに向けて下降させて、上面プレートと底面プレートとの間でピザ生地を圧延成形して、周縁部の下向きに盛り上がり縁が形成され且つ上面プレートとの接触面がα化された成形生地を得、該成形生地を上下反転して焼成窯又はオーブンで焼成することを特徴とするピザ類の製造法を提供するものである。
また、本発明は、上記の本発明のピザ類の製造法において、ピザ生地の成形に好適に用いられる装置として、加熱手段を備えた上面プレートと、高さ1〜20mmでピザクラストの周縁内径に略相当する径の円板状凸部を中央部に有し、該中央部にピザ生地が載置される底面プレートと、上面プレートを底面プレートに向けて下降させてピザ生地を圧延成形する押圧手段を備えたことを特徴とするピザ生地の成形装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のピザ類の製造法によれば、焼成時に良好な窯伸びが得られ且つ食味・食感、風味、すだち、焼色が良好であり、熟練職人の手作業により得られる良好な品質のピザ類と同品質のピザ類を、熟練職人によることなく作業性よく容易に量産することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明のピザ類の製造法を、その好ましい実施形態について図面を参照しながら詳述する。
【0009】
図1は、本発明のピザ類の製造法の好ましい実施形態の一例を説明する工程概略図である。
本実施形態は、ピザ生地の成形装置として、前記の本発明のピザ生地の成形装置を用いたものであり、図1中、1は、加熱手段(図示せず)を備えた上面プレートであり、2は、底面プレートである。該上面プレート1は、所望のピザクラスト9の周縁外径bよりやや大きい径の円板状プレートであり、該底面プレート2は、高さ1〜20mmで所望のピザクラスト9の周縁内径aに略相当する径の円板状凸部3が中央部に設けられている。また、該成形装置は、上面プレート1を底面プレート2に向けて下降させてピザ生地を圧延成形する押圧手段(図示せず)を備えている。尚、上記の加熱手段及び押圧手段は特に制限されるものでなく、該加熱手段としては、電熱線等による電気加熱、ガスやオイルによるバーナー加熱等が挙げられ、該押圧手段としては、重錘又は自重、バネ、電動モーター、気圧又は液圧によるシリンダ等が挙げられ、自動でも手動でもよい。
【0010】
上面プレート1は、上記加熱手段により100〜180℃、好ましくは110〜130℃に加熱しておく。底面プレート2は、60℃未満、好ましくは10〜40℃に保温しておく。
上面プレート1の温度が100℃未満であると、生地固有の粘性が残り、上面プレート1に生地が結着するため、著しく作業性が低下するとともに製品形状が不安定となり易く、また180℃超であると、極度の熱変性による皮張った硬い食感になり易く、特に温度が高い場合は生地中の水分が急激に沸点に達するための膨圧による生地組織の損傷が生じ、著しい品質の低下を招く。また、底面プレート2の温度が60℃超であると、成形されたピザ生地の底面プレート2との接触面(ピザクラストの上面となる面)が熱変性し、焼成時に望ましい窯伸び(オーブン内での生地の膨らみ)が得られない。
【0011】
このように上面プレート1と底面プレート2の温度をそれぞれ設定した後、図1(a)に示すように、底面プレート2の円板状凸部3の中央にピザ生地塊4を載置する。
【0012】
次いで、上記押圧手段により上面プレート1を底面プレート2に向けて下降させて、上面プレート1と底面プレート2との間でピザ生地塊4を圧延成形する。
このとき、底面プレート2の中央部に上記円板状凸部3が設けられているため、円板状に圧延されたピザ生地の周縁が、該円板状凸部3の周縁から下方に押し出されることにより、図1(b)に示すように、下向きに盛り上がり縁6が形成された成形生地5が得られる。該成形生地5は、上面プレート1との接触面7が、上面プレート1による加熱によりα化されているが、底面プレート2との接触面8は、熱変性していない。
【0013】
次いで、図1(c)及び(d)に示すように、得られた成形生地5を、底面プレート2から剥がし、上下を反転させて、成形生地5の底面プレート2との接触面8が上面となるような皿状生地としてから、トレー10上に載置する。
これをトレーごと焼成窯又はオーブン内に入れ、焼成することにより、図1(e)に示すような盛り上がり縁のあるピザクラスト9が得られる。
【0014】
尚、成形生地5を上下反転させた皿状生地は、必要に応じてトマトソース、チーズなどのトッピングを施してから焼成してもよい。皿状生地の焼成は、常法に従って行えばよい。
また、本発明で用いられるピザ生地としては、特に制限されるものでなく、ナポリタイプ、パンタイプ、クリスピータイプなど、種々の配合組成のピザ生地に適用することができる。
【実施例】
【0015】
次に本発明をさらに具体的に説明するために実施例を挙げるが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0016】
実施例1
小麦粉100質量部に、イースト1質量部、食塩2質量部、オリーブオイル1質量部及び水62質量部を加えて混捏を行った。捏ね上がった生地を、フロアータイム30分を取った後、200gずつに分割し、まるめを行い、5℃の冷蔵室へ入れ12時間の発酵熟成を行い、ナポリタイプのピザ生地を得た。
得られたピザ生地を、上面プレートを底面プレートに向けて下降させてピザ生地を圧延成形し得る成形装置を用いて、圧延成形した。上面プレートの温度は115℃に、底面プレートの温度は30℃に設定した。圧延は、上面プレートと底面プレートとの間隔6mmで5秒間行った。成形された生地を、底面プレートから剥がし、上下を反転させた後、トレーに載せ、トマトソース30g及びチーズ60gをトッピングし、温度400℃のオーブンにて100秒間焼成して、ナポリタイプピザを得た。
得られたナポリタイプピザについて、品質(風味、食感、すだち、焼色)を評価した。評価方法は、10名のパネラーに表1に示す評価基準に従って採点させ、その平均値を評価得点とした。その結果を表2に示す。
【0017】
比較例1
実施例1で用いたピザ生地と同じピザ生地を、6mm間隔の回転ロールの間を通して成形した。成形された生地をトレーに載せ、トマトソース30g及びチーズ60gをトッピングし、温度400℃のオーブンにて100秒間焼成して、ナポリタイプピザを得た。
得られたナポリタイプピザについて、実施例1と同様にして品質(風味、食感、すだち、焼色)を評価した。その結果を表2に示す。
【0018】
比較例2
実施例1と同様にして成形されたピザ生地を、上下を反転させることなくトレーに載せ、上面プレートとの接触面にトマトソース30g及びチーズ60gをトッピングし、温度400℃のオーブンにて100秒間焼成して、ナポリタイプピザを得た。
得られたナポリタイプピザについて、実施例1と同様にして品質(風味、食感、すだち、焼色)を評価した。その結果を表2に示す。
【0019】
【表1】

【0020】
【表2】

【0021】
上記の実施例1と比較例1及び2との比較から明らかなように、ピザ生地の上面のみを加熱して圧延成形した後、上下を反転させて焼成する本発明の場合(実施例1)には、ピザの量産において汎用されているロールでの圧延(比較例1)や、ピザ生地の上面を加熱して圧延成形し、上下を反転させることなくそのまま焼成する場合(比較例2)と比較して、極めて優れた品質のナポリタイプピザを得ることができる。
【0022】
実施例2
小麦粉100質量部に、イースト2質量部、食塩2質量部、砂糖1質量部、ショートニング3質量部及び水60質量部を加えて混捏を行った。捏ね上がった生地を、フロアータイム20分を取った後、180gずつに分割し、まるめを行い、温度27℃、湿度75%で90分間の発酵熟成を行い、パンタイプのピザ生地を得た。
得られたピザ生地を、上面プレートを底面プレートに向けて下降させてピザ生地を圧延成形し得る成形装置を用いて、圧延成形した。上面プレートの温度は120℃に、底面プレートの温度は40℃に設定した。圧延は、上面プレートと底面プレートとの間隔8mmで5秒間行った。成形された生地を、底面プレートから剥がし、上下を反転させた後、トレーに載せ、温度250℃のオーブンにて6分間焼成して、パンタイプのピザクラストを得た。
得られたパンタイプのピザクラストについて、品質(風味、食感、すだち、焼色)を評価した。評価方法は、10名のパネラーに表3に示す評価基準に従って採点させ、その平均値を評価得点とした。その結果を表4に示す。
【0023】
比較例3
実施例2で用いたピザ生地と同じピザ生地を、8mm間隔の回転ロールの間を通して成形した。成形された生地をトレーに載せ、温度250℃のオーブンにて6分間焼成して、パンタイプのピザクラストを得た。
得られたパンタイプのピザクラストについて、実施例2と同様にして品質(風味、食感、すだち、焼色)を評価した。その結果を表4に示す。
【0024】
比較例4
実施例2と同様にして成形されたピザ生地を、上下を反転させることなくそのままトレーに載せ、温度250℃のオーブンにて6分間焼成して、パンタイプのピザクラストを得た。
得られたパンタイプのピザクラストについて、実施例2と同様にして品質(風味、食感、すだち、焼色)を評価した。その結果を表4に示す。
【0025】
【表3】

【0026】
【表4】

【0027】
上記の実施例2と比較例3及び4との比較から明らかなように、ピザ生地の上面のみを加熱して圧延成形した後、上下を反転させて焼成する本発明の場合(実施例2)には、ピザの量産において汎用されているロールでの圧延(比較例3)や、ピザ生地の上面を加熱して圧延成形し、上下を反転させることなくそのまま焼成する場合(比較例4)と比較して、極めて優れた品質のパンタイプのピザクラストを得ることができる。
【0028】
実施例3
小麦粉100質量部に、イースト1質量部、食塩2質量部及び水63質量部を加えて混捏を行った。捏ね上がった生地を、フロアータイム30分を取った後、180gずつに分割し、まるめを行い、5℃の冷蔵室へ入れ12時間の発酵熟成を行い、ナポリタイプのピザ生地を得た。
得られたピザ生地を、図1に示すような、上面プレート1を底面プレート2に向けて下降させて両プレート間でピザ生地を圧延成形し得る成形装置を用いて、圧延成形した。上面プレート1は115℃に加熱した。底面プレート2の中央部に設けた円板状凸部3の大きさは、直径18cm、高さ4mmである。圧延は、上面プレート1と底面プレート2の円板状凸部3との間隔8mmで5秒間行った。ピザ生地は、周縁部が下向きに盛り上がった形状に成形された。この成形された生地を、底面プレート2から剥がし、上下を反転させて皿状生地とした後、該皿状生地をトレーに載せ、トマトソース30g及びチーズ60gをトッピングし、温度400℃のオーブンにて100秒間焼成して、直径22cmの縁付ナポリタイプピザを得た。
得られた縁付ナポリタイプピザについて、実施例1と同様にして品質(風味、食感、すだち、焼色)を評価した。その結果を表5に示す。
また、得られた縁付ナポリタイプピザの縁部の高さを測定したところ、18mmであった。
【0029】
比較例5
実施例3で用いたピザ生地と同じピザ生地を、図2に示すような、プレス機の載置台13に固定した縁付ピザ成形用トレー12を円板状ヒートプレス11に向けて上昇させて該トレー12と該ヒートプレス11との間でピザ生地を圧延成形し得る成形装置を用いて、圧延成形した。円板状ヒートプレス11は115℃に加熱した。円板状ヒートプレス11の直径は18cmであり、縁付ピザ成形用トレー12の大きさは、直径(内径)22cm、深さ3cmである。圧延は、トレー12の底面とヒートプレス11との間隔8mmで5秒間行った。ピザ生地は、周縁部が盛り上がった皿状に成形された。この成形された生地にトマトソース30g及びチーズ60gをトッピングし、トレー12に載せたまま温度400℃のオーブンにて100秒間焼成して、直径22cmの縁付ナポリタイプピザを得た。
得られた縁付ナポリタイプピザについて、実施例3と同様にして品質(風味、食感、すだち、焼色)を評価した。その結果を表5に示す。
また、得られた縁付ナポリタイプピザの縁部の高さを測定したところ、12mmであった。
【0030】
【表5】

【0031】
上記の実施例3と比較例5との比較から明らかなように、図1に示す本発明の実施形態に従って得られる実施例3の縁付ピザは、図2に示す従来製法により得られる比較例5の縁付ピザと比較して、ピザの縁部の膨らみが大きく、品質面でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明のピザ類の製造法の好ましい実施形態の一例を説明する工程概略図である。
【図2】従来のヒートプレス方式によるピザ類の製造法の一例を説明する工程概略図である。
【符号の説明】
【0033】
1 上面プレート
2 底面プレート
3 円板状凸部
4 ピザ生地塊
5 成形生地(皿状生地)
6 盛り上がり縁
7 成形生地の上面プレートとの接触面
8 成形生地の底面プレートとの接触面
9 ピザクラスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
100〜180℃に加熱された上面プレートと60℃未満の底面プレートとの間でピザ生地を圧延成形し、成形されたピザ生地を上下反転して焼成窯又はオーブンで焼成することを特徴とするピザ類の製造法。
【請求項2】
底面プレートの中央にピザ生地を載置し、100〜180℃に加熱された上面プレートを底面プレートに向けて下降させて、上面プレートと底面プレートとの間でピザ生地を圧延成形して、周縁部の下向きに盛り上がり縁が形成され且つ上面プレートとの接触面がα化された成形生地を得、該成形生地を上下反転して焼成窯又はオーブンで焼成することを特徴とするピザ類の製造法。
【請求項3】
底面プレートとして、高さ1〜20mmでピザクラストの周縁内径に略相当する径の円板状凸部を中央部に有する底面プレートを用いる請求項1又は2記載のピザ類の製造法。
【請求項4】
成形されたピザ生地を上下反転した後、該生地にトッピングを施して焼成する請求項1〜3の何れかに記載のピザ類の製造法。
【請求項5】
加熱手段を備えた上面プレートと、高さ1〜20mmでピザクラストの周縁内径に略相当する径の円板状凸部を中央部に有し、該中央部にピザ生地が載置される底面プレートと、上面プレートを底面プレートに向けて下降させてピザ生地を圧延成形する押圧手段を備えたことを特徴とするピザ生地の成形装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
100〜180℃に加熱された上面プレートと60℃未満の底面プレートとの間でピザ生地を圧延成形し、成形されたピザ生地を上下反転して焼成窯又はオーブンで焼成することを特徴とするピザ類の製造法。
【請求項2】
底面プレートの中央にピザ生地を載置し、100〜180℃に加熱された上面プレートを底面プレートに向けて下降させて、上面プレートと底面プレートとの間でピザ生地を圧延成形して、周縁部の下向きに盛り上がり縁が形成され且つ上面プレートとの接触面がα化された成形生地を得、該成形生地を上下反転して焼成窯又はオーブンで焼成することを特徴とするピザ類の製造法。
【請求項3】
底面プレートとして、高さ1〜20mmでピザクラストの周縁内径に略相当する径の円板状凸部を中央部に有する底面プレートを用いる請求項1又は2記載のピザ類の製造法。
【請求項4】
成形されたピザ生地を上下反転した後、該生地にトッピングを施して焼成する請求項1〜3の何れかに記載のピザ類の製造法。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載のピザ類の製造法におけるピザ生地の圧延成形に用いられるピザ生地の成形装置であって、加熱手段を備えた上面プレートと、高さ1〜20mmでピザクラストの周縁内径に略相当する径の円板状凸部を中央部に有し、該中央部にピザ生地が載置される底面プレートと、上面プレートを底面プレートに向けて下降させてピザ生地を圧延成形する押圧手段を備えたことを特徴とするピザ生地の成形装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−129814(P2006−129814A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−324325(P2004−324325)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【特許番号】特許第3753727号(P3753727)
【特許公報発行日】平成18年3月8日(2006.3.8)
【出願人】(301049777)日清製粉株式会社 (128)
【出願人】(500094598)フレッシュ・フード・サービス株式会社 (1)
【Fターム(参考)】