説明

ピストン圧縮機の往復運動を行うピストンロッドのためのシールパッキン

【課題】シールパッキン1のバリア切欠12内に第1及び第2のシールエレメント11が配置され、バリア切欠内にシール媒体のための管路13が開口している形式の、ピストン圧縮機のピストンロッド2のための気密なシールパッキンを改良して、シールパッキンの構成部材が故障した場合でも、シールパッキンの機能が、少なくとも十分な程度維持されようにする。
【解決手段】シールパッキン1のクランク室側の端部Kのスクレーパ切欠15内に気密なスクレーパリング16が配置され、シールパッキンのシリンダ側の端部Zのシールリング切欠17内にシールリング装置18が配置され、前記バリア切欠12が、軸方向でスクレーパ切欠15とシールリング切欠17との間に配置され、前記シールパッキン1内にドレン管路20が設けられ、該ドレン管路が、バリア切欠14とスクレーパ切欠15との間のスペースに接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピストン圧縮機の往復運動を行うピストンロッドのための気密なシールパッキンであって、前記シールパッキン内に第1及び第2のシールエレメントが設けられており、これらのシールエレメントは、前記シールパッキンのバリア切欠内に配置されていて、該バリア切欠内に開口する、シール媒体のための管路が設けられている形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
圧縮機の所定の使用、例えば天然ガスを供給する圧縮機ステーションにおいて、環境保護の理由により、圧縮機からの圧縮媒体(例えば天然ガス)の漏れを最少にすることが、(当局の規制がますます厳しくなることによっても)常に重要である。このような漏れは、主に、往復運動するピストンロッドに沿って発生する。このピストンロッドは、一般的に圧縮機ハウジングに対して、従来公知であるシールパッキンによってシールされる。従って、従来のシールパッキンによって、シール性の要求を満たすための高い要求を満たす必要がある。このような高い要求を満たすことは、もちろん常に可能ではないが、少なくともシールのためのコストを著しく高めることになる。
【0003】
国際公開第2010/079227号パンフレットによれば、ピストンロッドに沿った漏れを阻止するシールパッキンについて記載されている。このために、2つのシールエレメント間に圧力下にあるシール媒体が封入されていて、このシール媒体がシール媒体バリアを形成し、ガス漏れを阻止するようになっている。また、様々な機能を有するその他のシールエレメント、例えばスクレーパリング、パッキンリング、又はパッキンリングの組み合わせ或いは液圧式のシールリングを配置することができる。この公知の明細書に記載されたシールは、通常運転中に気密である。機能不良、例えばシール媒体バリアへの液圧供給の中断時、又はシール媒体バリアのシールエレメントの損傷時に、シール機能はもはや保証されなくなり、その結果、圧縮機は緊急停止されることになる。このことはつまり、所定の異常な状態に対して、圧縮機を不意に強制停止させることによってしか対処できない、という意味でもある。シール媒体バリアのシールエレメントが損傷すると、例えばシール媒体がシリンダ内又はクランク室内に侵入し、ひいては圧縮機(例えばピストン、ピストンロッド、クランク軸、連接棒その他)のさらなる損傷を招くことになり、従って、原則として圧縮機が停止されることになる。この場合、場合によっては発生するさらなる損傷を避けるために、特に、シリンダの過剰な潤滑を阻止する必要がある。例えばシール媒体バリアへの液圧供給が中断されると、もはやシールパッキンのシール機能は得られなくなり、圧縮媒体がシリンダからクランク室内へ達し、そこからさらに周囲に達することになり、従って圧縮機は強制停止される。以上のような問題に基づいて、故障の場合でも液圧供給を簡単に中断させることができないので、故障中は、整備若しくは損傷取り除きのために、圧縮機全体を停止させる必要がある。このような運転停止によって、経済的な損害が大きくなる。
【0004】
国際公開第2010/079227号パンフレットにおいては、さらに、当該明細書の第6図に記載されているように、シール媒体を確実に回収するために、非常に複雑で効果な構造を有する様々なシールエレメント及び圧力管路及びドレン管路が必要である、という問題がある。このような構成、及び特に既存の圧縮機を後から取り付けることは、非常に高価であり、従って経済的に魅力がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2010/079227号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、従来技術による気密なシールパッキンを改良して、シールパッキンの構成部材が故障した場合でも、例えば液圧供給又はシールエレメントが故障した場合でも、シールパッキンの機能が、少なくとも十分な程度維持され、圧縮機の停止が避けられ、しかも簡単な構造のシールパッキンを得ることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決した本発明によれば、シールパッキンのクランク室側の端部にスクレーパ切欠が設けられていて、該スクレーパ切欠内に気密なスクレーパリングが配置されており、前記シールパッキンのシリンダ側の端部にシールリング切欠が設けられていて、該シールリング切欠内にシールリング装置が配置されていて、前記バリア切欠が、軸方向でスクレーパ切欠とシールリング切欠との間に配置されており、前記シールパッキン内にドレン管路が設けられていて、該ドレン管路が、バリア切欠とスクレーパ切欠との間のスペースに接続されている。
【発明の効果】
【0008】
このような構成によって、簡単な形式で、シール媒体バリアの損傷又は故障時に、気密なスクレーパリングが気密なシールの機能を代行することができ、場合によってはシリンダから漏れ出る圧縮媒体をドレン管路を介してコントロールして確実に導出させることができる。これによって、故障時においても、シールパッキンのシール機能は維持され、圧縮機の停止は避けられ、シールパッキンの運転確実性が著しく改善された。
【0009】
シール媒体バリアを確実に作動させるために、バリア切欠内にばねエレメントが配置されていて、該ばねエレメントが、第1及び第2のシールエレメントを軸方向で互いに離れる方向に押し付けるようになっている。これによって、静止状態におけるシールエレメントの位置は固定され、シールエレメントは、シール媒体バリアへの液圧供給の作動時に、軸方向でバリア切欠の仕切り壁に確実に押し付けられる。
【0010】
シールパッキンのシリンダ側の端部に、別のシールリング切欠が設けられていて、該別のシールリング切欠内に別のシールリング装置が配置されていることによって、シリンダ側の高い圧力の減圧は、複数のシールリング装置に分割して行うことができる。これによって、各シールリング装置に対する要求を低くすることができる。
【0011】
このために有利には、第2のシールリング切欠内に、シリンダ側の圧力のダイナミックな圧力ピークを低下させるための堅いシールリングが配置されている。
【0012】
シールパッキンの作動確実性をさらに高めるために、シールリング切欠のうちの1つに別のシールエレメントが配置されている。このために、シール媒体バリアのシールエレメントの故障も補償することができる。
【0013】
バリア切欠及び/又はスクレーパ切欠及び/又はシールリング切欠が、箱型ディスク内に配置されていれば、シールパッキンの特に簡単な構造が得られる。
【0014】
図1及び図2に示した実施例を用いて本発明を以下に説明する。本発明は図示の実施例にのみ限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】シールパッキンの有利な実施例を部分断面図である。
【図2】シール媒体バリアの別の実施例を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示した有利な実施例では、本発明による気密なシールは、複数の箱型ディスク3,4,5,7,9,10を備えたシールパッキン1を有しており、該シールパッキン1内に、一方では様々な機能を有するシールエレメントが配置されている。これらの箱型ディスク3,4,5,7,9,10は、貫通するピンによって公知の形式で互いに結合されている。このシールパッキン1は、公知の形式で圧縮機のハウジング(図示せず)内に挿入されており、第1の箱型ディスク3がフランジ付きディスクとして構成されていて、このフランジ付きディスクを用いて、シールパッキン1は、例えば円周方向に分配配置された複数のねじによってハウジング内に固定される。この場合、シールパッキン1は、シリンダ側の室Z(高い圧力を有する)と、クランク室側の室K(一般的に大気圧を有する)との間をシールする。この場合「シールする」とは、圧縮媒体(例えば天然ガス)がシリンダ側の室から例えばピストンロッド2に沿ってクランク室側の端部K内に達し、それによって不都合な圧縮媒体の漏れが存在するのを阻止する、という意味である。
【0017】
このために、バリア・箱型ディスク5内のバリア切欠12内に2つのシールエレメント11が、軸方向で互いに間隔を保って配置されている。勿論、各シールエレメント11は、図2に示されているように、1つの共通のバリア・箱型ディスク5内ではなく、同等の固有のバリア・箱型ディスク5a,5b内に配置することもできる。この場合、バリア切欠12は、各バリア・箱型ディスク5a,5b内の互いに結合された2つの切欠12a,12bより形成されている。2つの切欠12a,12bがバリア切欠12を形成するために互いに流体接続されているときは、図2に示した2つのバリア・箱型ディスク5a,5b間に別の分離ディスクが配置されていてもよい。
【0018】
バリア切欠12内に液圧供給管路13が開口しており、該液圧供給管路13を介してシール媒体例えばオイルが圧力下で供給される。シール媒体の圧力によって、シールエレメント11は、隣接する箱型ディスク4,6に対して軸方向に(図1参照)押し付けられ、若しくはバリア・箱型ディスク5,5a,5bの軸方向の仕切り壁に対して(図2参照)押し付けられ、また半径方向内方でピストンロッド2に対しても押し付けられる。これによって、シール媒体バリア14が形成され、このシール媒体バリア14は、圧縮媒体がピストンロッド2に沿って貫流するのを阻止する。
【0019】
シールエレメント11は、ばねエレメント27によって軸方向で予備荷重が加えられていてもよい(図2参照)。この場合、2つのシールエレメント11がばねエレメント27によって軸方向で互いに離れる方向に押し付けられ、かつバリア切欠12の軸方向の仕切り壁に押し付けられるようになっている。このような形式で、シール媒体バリア14を確実に作動させることができる。何故ならば、これによってシールエレメント11の位置を固定することができるからである。
【0020】
さらに、シールパッキン1のクランク室側の端部Kにおいて、第1の箱型ディスク3とバリア・箱型ディスク5若しくはバリア・箱型ディスク5aとの間に、スクレーパ・箱型ディスク4が設けられている。このスクレーパ・箱型ディスク4のスクレーパ切欠15内に、少なくともクランク室に向かう方向に気密であるスクレーパリング16、図示の実施例では軸方向に相前後する2つのスクレーパリング16が配置されている。この場合、「気密」とは、製造技術的に避けることのできない不完全さ(例えば製造公差、粗さ等)を除いて、スクレーパリング16に軸方向又は半径方向で所定のガス漏れ経路が存在しない、という意味である。このような気密のスクレーパリングは、例えばオーストリア特許出願公告第216/2010号明細書により公知である。
【0021】
シールパッキン1のシリンダ側の端部において少なくとも1つのシールリング・箱型ディスク9のシールリング切欠17内に、公知のシールリング装置18(例えばヨーロッパ特許公開第2056003号パンフレットによるセグメント状のシールリング)が配置されているか、又は例えば半径方向及び接線方向でカットされた、軸方向に隣接するシールリングより成る公知のシールリング組み合わせが配置されている。さらにシールリング切欠17内には剛性な支持リング19が設けられており、該支持リング19にシールリング装置18が軸方向に隣接して配置されていてよい。
【0022】
シールパッキン1のこのような最小の構成、つまりシール媒体バリア14と、クランク室側の端部Kにおいてスクレーパ切欠15内に気密に配置されたスクレーパリング16と、シリンダ側の端部Zにおいてシールリング切欠17内に配置されたシールリング装置18とから成る最小の構成において、以下に説明するように、シール媒体バリア14への液圧供給が中断された場合でも、シールパッキン1の機能は維持される。
【0023】
通常運転中に、液圧供給管路13を介して圧力下にあるシール媒体がバリア切欠12内に供給される。この場合、2つのシールエレメント11は、バリア切欠12の軸方向の仕切り壁に対して及びピストンロッド2に対して押し付けられ、それによって、気密なシール媒体バリア14が形成される。この場合、シールエレメント11は、例えばピストンロッド2の外周面に沿ってシール媒体バリア14から失われるシール媒体の量が有利にはできるだけ少量であるように、構成されるべきである。
【0024】
勿論、ピストンロッド2の往復運動によって、ピストンロッド外周面に付着するシール媒体は常に少しだけシール媒体バリア14を通って搬送される。しかしながら、このような避けることのできないシール媒体漏れはできるだけ僅かでなければならず、これはシールエレメント11の相応の構成によって可能である。シール媒体漏れは、クランク側の端部Kでは、スクレーパリング16によってピストンロッド2から掻き取られ、それによってシールパッキン1からクランク室内へのシール媒体の漏れ出しは十分に避けられる。掻き取られたシール媒体は、シール媒体バリア14とスクレーパリング16との間の室に接続されたドレン管路20を介して排出され、場合によっては相応の管路を介してシール媒体供給部若しくはシール媒体リザーバへ戻し案内される。シールパッキン1の、シリンダ側の端部Zにおけるシールリング装置18において、吸込み圧力を超える、シリンダ側の高い圧力は低下され、それによって、シール媒体バリア14内への液圧供給のために必要な圧力を低下させることができる。
【0025】
シール媒体バリア14への液圧供給が中断されるか又は遮断されると(以下参照)、吸込み圧力下にあるシリンダ側の高い圧力は、シールリング装置18において低下せしめられる。すると、気密なスクレーパリング16がクランク室に対するシールを行い、場合によっては発生し得る圧縮媒体漏れ(例えば天然ガス)はドレン管路20を介して導出され、そして例えば燃やして処分される。従って、圧縮媒体が不都合にクランク室内に達し、そこで制御不能に周囲に放出されることは避けられる。それによってシールパッキン1は欠陥がある場合でも、少なくとも次の整備まで使い続けることができる。このために、圧縮機を一時的に停止させる必要はない。
【0026】
シール媒体バリア14のシールエレメント11において例えば過剰な摩耗その他の損傷によって漏れが発生すると、これは、シール媒体の搬送量が著しく高まることによって確認することができる。何故ならば、増加したシール媒体はシール媒体バリア14を通って失われるからである。この場合、シール媒体バリア14への液圧供給は、シールパッキン1の機能を著しく損なうことなしに、簡単に止めることができる。
【0027】
シールパッキン1の機能は、その他のエレメントを配置することによって改善される。図1に示されているように、例えばシールリング装置又はシールエレメントを設けることができる。
【0028】
これは、シールパッキン1のシリンダ側の端部Zにおいて、第2のシールリング・箱型ディスク10の第2のシールリング切欠24内及び/又は第3のシールリング・箱型ディスク7の第3のシールリング切欠21内に、第2のシールリング装置25(例えば図示されているような分割されていないシールリング)、若しくは第3のシールリング装置22(ヨーロッパ公開特許第2056003号パンフレットに開示された例えば図示されているようなセグメント状のシールリング)が、場合によっては支持リング26と組み合わせて設けられている。これらのシールリング装置22,25のうちの1つにおいて部分的に、シリンダ側の圧力が低下せしめられるようになっているので、シリンダ側の圧力の低下は、有利には複数のシールリング装置18,22,25に分割され得るようになっている。分割されていないシールリングが設けられている場合には、このシールリングにおいて、シリンダ側の圧力のダイナミックな圧力ピークの低下が得られる。
【0029】
シールリング・箱型ディスク7,9,10のうちの1つに、例えばシール媒体バリア14内のシールエレメント11のように使用される別のシールエレメント23を設けてもよい。このシールエレメント23は、シール媒体バリア14のシリンダ側のシールエレメント11が故障した場合に、その機能を代行するために用いられる。この場合、シール媒体バリア14は、クランク側のシールエレメント11とシールエレメント23との間に形成され、それによって安全機能がさらに高められる。
【0030】
シールパッキン1の組立を簡単にするために、各シールリング・箱型ディスク3,4,5,5a,5b,7,9,10間に、必要であれば分離ディスク6,8を配置してもよい。
【0031】
同様に、2つ又はそれ以上の隣接する箱型ディスク、例えばスクレーパ・箱型ディスク4及びバリア・箱型ディスク5a又は第3のシールリング・箱型ディスク7、及びバリア・箱型ディスク5bを、個別の箱型ディスクとして構成することも可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 シールパッキン、 2 ピストンロッド、 3,4,5,7,9,10 箱型ディスク、 5a,5b バリア・箱型ディスク、 11 シールエレメント、 12 バリア切欠、 13 液圧供給管路、 14 シール媒体バリア、 15 スクレーパ切欠、 16 スクレーパリング、 17 シールリング切欠、 18 シールリング装置、 19 支持リング、 20 ドレン管路、 21 第3のシールリング切欠、 22 シールリング装置、 24 シールリング切欠、 25 第2のシールリング装置、 26 支持リング、 27 ばねエレメント、 K クランク室側の端部、 Z シリンダ側の室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストン圧縮機の往復運動を行うピストンロッド(2)のための気密なシールパッキンであって、前記シールパッキン(1)内に第1及び第2のシールエレメント(11)が設けられており、これらのシールエレメントは、前記シールパッキン(1)のバリア切欠(12)内に配置されていて、該バリア切欠(12)内に開口する、シール媒体のための管路(13)が設けられている形式のものにおいて、
前記シールパッキン(1)のクランク室側の端部(K)にスクレーパ切欠(15)が設けられていて、該スクレーパ切欠(15)内に気密なスクレーパリング(16)が配置されており、前記シールパッキン(1)のシリンダ側の端部(Z)にシールリング切欠(17)が設けられていて、該シールリング切欠(17)内にシールリング装置(18)が配置されていて、前記バリア切欠(12)が、軸方向で前記スクレーパ切欠(15)と前記シールリング切欠(17)との間に配置されており、前記シールパッキン(1)内にドレン管路(20)が設けられていて、該ドレン管路(20)が、前記バリア切欠(12)と前記スクレーパ切欠(15)との間のスペースに接続されていることを特徴とする、ピストン圧縮機の往復運動を行うピストンロッドのための気密なシールパッキン。
【請求項2】
前記バリア切欠(12)内にばねエレメント(27)が配置されていて、該ばねエレメント(27)が、前記第1及び第2のシールエレメント(11)を軸方向で互いに離れる方向に押し付ける、請求項1記載の気密なシールパッキン。
【請求項3】
シールパッキン(1)のシリンダ側の端部(Z)に、前記シールリング切欠(17)とは別のシールリング切欠が設けられていて、該別のシールリング切欠内に、前記シールリング装置(17)とは別のシールリング装置が配置されている、請求項1又は2記載の気密なシールパッキン。
【請求項4】
前記別のシールリング切欠としての第2のシールリング切欠(24)内に第2のシールリング装置、有利には分割されていないシールリング(25)が配置されている、請求項3記載の気密なシールパッキン。
【請求項5】
さらに別のシールリング切欠としての第3のシールリング切欠(21)内に第3のシールリング装置(22)が配置されている、請求項3又は4記載の気密なシールパッキン。
【請求項6】
前記第2及び第3のシールリング切欠(21,24)のうちの1つに、前記第1及び第2のシールエレメント(11)とは別のシールエレメント(23)が配置されている、請求項5記載の気密なシールパッキン。
【請求項7】
前記バリア切欠(12)及び/又は前記スクレーパ切欠(15)及び/又はシールリング切欠(17,21,24)が、箱型ディスク(4,5,7,9,10)内に配置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の気密なシールパッキン。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−172847(P2012−172847A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−32043(P2012−32043)
【出願日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【出願人】(304033177)ヘルビガー コンプレッソーアテヒニーク ホールディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (10)
【氏名又は名称原語表記】Hoerbiger Kompressortechnik Holding GmbH
【住所又は居所原語表記】Donau−City−Strasse 1, A−1220 Wien, Austria
【Fターム(参考)】