ピックアンドプレース装置
【課題】1つのサーボモータでも独立したピックアップ作業を行い、互いの機能を兼用できるようにして構造を簡単化したピックアンドプレース装置を提供する。
【解決手段】1つのサーボモータにより昇降フレームが昇降するようにし、この昇降フレームと独立して区分された複数のピックアップユニットを配置し、このピックアップユニットと昇降フレームを電子クラッチで媒介させて、電子クラッチの電源断続により選択的にピックアップユニットが昇降フレームに結束されるようにすることで、1つのサーボモータでもピックアップユニットの選択的な昇降を可能とした。この場合、前記ピックアップユニットは、上昇位置を保持支持するために支持ブロックに弾性スプリングを媒介として設置され、このような弾性スプリングは、ラック/ピニオンにおいてバックラッシュを補償する補償手段としての役割を兼用する。
【解決手段】1つのサーボモータにより昇降フレームが昇降するようにし、この昇降フレームと独立して区分された複数のピックアップユニットを配置し、このピックアップユニットと昇降フレームを電子クラッチで媒介させて、電子クラッチの電源断続により選択的にピックアップユニットが昇降フレームに結束されるようにすることで、1つのサーボモータでもピックアップユニットの選択的な昇降を可能とした。この場合、前記ピックアップユニットは、上昇位置を保持支持するために支持ブロックに弾性スプリングを媒介として設置され、このような弾性スプリングは、ラック/ピニオンにおいてバックラッシュを補償する補償手段としての役割を兼用する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピックアンドプレース装置に関し、より詳細には、サーボモータでも独立したピックアップ作業が行われるようにすることで、構成の簡単化を図り、機器の信頼性及び生産性を向上させたピックアンドプレース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ピックアンドプレース装置(Pick and Place System)は、例えば、部品の精度な実装または移送供給、選別工程などに使用される。
【0003】
具体的には、半導体パッケージにおいて、複数列からなるマトリクスタイプのプリント回路基板が使用され、モールド工程が完了した後、ソーイング工程が行われる。このような状態で1個のパッケージをピックアップしてトレイに収納する工程または不良品の選別工程がピックアンドプレースシステムで行われる。
【0004】
このようなピックアンドプレースシステムは、パッケージを吸着するための移送テーブルと、この移送テーブルの上にパッケージを脱着するピックアップ装置を主な構成要素とする。
【0005】
特に、ピックアップ装置は、複数のパッケージを処理するために複数列に配置されたピックアップユニットを有してあり、このピックアップユニットは、選択的にパッケージを処理するために独立した駆動装置を備えている。
【0006】
すなわち、ピックアップユニットは、パッケージをチャッキングするため、真空圧を利用したピッカーと、このピッカーを昇降させるための駆動装置とからなる。前記駆動装置は、サーボモータの回転軸にピニオンが設けられ、ピッカーにラックが形成されており、サーボモータの駆動により昇降しながら真空圧でパッケージを吸着するようになる。
【0007】
その結果、1つのピックアップユニットは、1つの駆動装置と一対一対応を有する。このように、独立した駆動装置を備えることは、装置の重量を増加させ、製造の生産性を低下させる。
【0008】
また、駆動装置は、バックラッシュを補償するための装置を有し、これもまた、独立して備える必要がある。バックラッシュとは、ギヤ(ラック/ピニオン)において、それを駆動するための嵌合公差であって、ギヤの歯と歯の間の遊動間隔を意味し、前記ピックアンドプレース装置におけるバックラッシュは、ピッカーの精度な昇降変位制御の妨害要素となり位置誤差をもたらす。
【0009】
このような装置の複雑性、及び重量と体積の増加は、解決すべき課題であり、これを改善するための従来技術としては、例えば、「半導体製造装備のピックアンドプレース装置」(出願第10−2003−0015632号)がある。
【0010】
これは、図1aに示すように、1組で移送されるラック1とピニオン2により、全体ピックアップユニット3の配置におけるサーボモータ4の数を1/2に減少させることができる。
【0011】
しかし、これもまた、組ごとに独立したサーボモータ4を備えることが必要であるため、サーボモータによる従来の問題点を完全に解消することができない。
【0012】
さらに、サーボモータ4を減らす代わりに、ピックアップ時間は1組のストローク駆動において2倍の時間を要するので、ピックアップ工程は2倍の時間を要し、サーボモータの搭載利得を得る代わり、工程の重要要素である工程時間利得は得ることができなくなる。
【0013】
また、図1bに示すように、ピックアップユニット3の昇降移動経路を保持支持するためのレール装置として、ガイドピン5に別途の真空ライン6を形成し、その吸入力でラックとピニオンが常に噛み合うようにすることでバックラッシュを補償している。
【0014】
しかし、このようなバックラッシュ補償手段を備えるために真空ラインを設けることは装置を複雑化する。すなわち、真空ラインの制御と、その気密を保持するための周辺装置が要求され、真空ラインの形成自体もその製造が複雑になる。
【0015】
結局、このような従来の装置でも構造の複雑性を解消することができず、上記のような複雑性は、装置の信頼性を低減させ、生産性を低下させる要因となり、解決しなければならない課題となっている。
【0016】
一方、一般的なピックアンドプレース装置のまた他の問題点としては、ピッカーの位置誤差を調節するための緩衝手段がまた他の位置誤差を発生させることである。
【0017】
すなわち、前記ラックピニオン駆動によるチップピッカーの昇降変位は、様々な外乱によって調節されなければならない。よって、前記昇降変位は、確定された長さではなく、許容範囲を有するように設定されており、特に、ピックアップ完了位置を超える下降は、パッケージに過度な圧迫力を発生させ、それを損傷するおそれがあるため緩衝手段が要求される。
【0018】
従って、前記許容範囲によってピッカーはその移動変位が可変するように形成され、そこにスプリングが媒介されて過度な圧迫力を減少させるための緩衝裕隔手段が備えられる。
【0019】
このとき、ピッカーの緩衝裕隔は、上下にのみ限定する必要があり、左右のずれ(回転)があってはならない。これは、トレイへの移送時、ピックアップされたチップ(パッケージ)の位置がずれている場合、そのエッジ部分が損傷するおすれがあるためである。
【0020】
従って、ピッカーの裕隔移動を上下にのみ限定するために、キー溝などを用いて可変する長さを有するようにするが、繰り返される作業は緩みを生じ、そのため、チップピッカーの位置ずれや、緩みなどが発生し、工程不良を発生させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、1つのサーボモータでも独立したピックアップ作業を行うことができる簡単なピックアップユニットを提供し、このようなピックアップユニットを設置するために提供される弾性力をバックラッシュを補償する手段として兼用するようにし、また、このようなピックアップユニットの独立した駆動のために媒介される手段と緩衝裕隔を兼用するようにすると同時に緩衝裕隔をレールの外に配置することで、構造の簡単化を図り、機器の信頼性及び生産性を向上させたピックアンドプレース装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するために本発明は、1つのサーボモータにより昇降フレームが昇降するようにし、この昇降フレームと独立して区分された複数のピックアップユニットを配置し、このピックアップユニットと昇降フレームを電子クラッチで媒介させて、電子クラッチの電源断続により選択的にピックアップユニットが昇降フレームに結束するようにすることで、1つのサーボモータでもピックアップユニットの選択的な昇降を可能としたものである。
【0023】
さらに、この場合、前記ピックアップユニットは、最初の上昇位置を保持支持するために支持ブロックに弾性スプリングを媒介として設置され、前記弾性スプリングの弾性力は、その下降に対する反対方向に作用するので、ラック/ピニオンにおいてバックラッシュを補償する補償手段としての役割をし、バックラッシュを補償するための別途の装置がなくても、前記弾性スプリングがその作用を兼用でき、その結果、装置をさらに簡単化できる。
【0024】
また、電子クラッチが提供する結束ユニットは、ソレノイドで往復する結束コアからなり、これが昇降ユニットとピックアップユニットに媒介されることにより、ソレノイドの発動時にある程度許容される結束コアの引き出しは、ピックアップユニッの移動変位に対して緩衝裕隔手段を提供することができるようになる。
【0025】
これにより、緩衝裕隔はピッカーから除外され、ピッカーが含まれるピックアップユニットの外部に形成され、ピッカーはピックアップユニットである下部支持フレームに充分堅固に固定されるので、ピッカーのずれや緩みを生じる工程不良を根本的に防止することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、1つのサーボモータでも複数のピックアップユニットを選択的に昇降させることができ、装置の簡単化を図ることができるという効果がある。
【0027】
このような装置の単純化は、部品数を減らしてその体積及び重量を低減し、システムの信頼性を向上させる。また、生産性を向上させることができ、コンパクトな配置は占有空間を縮小するので工程に有利である。
【0028】
なお、ピックアップユニットを設置するために必要な要素である弾発スプリングを、バックラッシュを補償する手段として兼用する。これによって、バックラッシュを補償するための別途の装置追加が不要になり、その結果、装置をより簡単にすることができる。
【0029】
また、結束ユニットを構成するソレノイド及び結束コアは、パッケージのピックアップ時に緩衝裕隔に対応する構造物を形成し、ピッカーに緩衝裕隔に対応するための別途の装置を追加する必要が無くなる。
【0030】
また、ピッカー自体に緩衝裕隔手段を必要とせず、このような緩衝裕隔手段がピックアップユニットの外部に形成されるので、移動レールの経路上である下部支持フレームにピッカーを堅く固定することができるようになり、ピッカーの回転やずれによる工程不良を基本的に防止できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の実施形態を、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。添付した図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明することによって本発明の目的、作用効果、及びその他の目的や特徴などを明らかにしたい。
【0032】
尚、本発明の詳細な説明では、具体的な実施例について説明するが、本発明はこれに限るものでなく、各種の変形が本発明の特許請求の範囲を逸脱しない限り、該当技術分野における通常の知識をもつ者により可能である。
【0033】
図2は、本発明によるピックアンドプレース装置を示す外観図であり、図3〜図6は、図2を拡大した概念図である。
【0034】
図3〜図6は、本発明を明確に説明するために簡単に示したもので、周辺要素は省略し、各ユニットの配置間隔及び動作状態を誇張して示した。
【0035】
具体的には、図3は、本発明のピックアンドプレース装置における昇降ユニットを説明するための概念図であり、図4は、本発明のピックアンドプレース装置におけるピックアップユニットを説明するための概念図である。
【0036】
そして、図5は、前記図3及び図4の結合図であり、図6は、本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す概念図であり、図7は、本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す断面図である。
【0037】
本発明は、ピックアンドプレースシステムに備えられる固定フレーム10に設置されて固定された構造物を提供する支持ブロック12と、この支持ブロック12を貫通してスライディングしながら昇降可能に設置されるとともに、前記支持ブロック12から上昇位置を保持支持するために、前記支持ブロックを支持点として弾発スプリング14が設けられ、目標物として、例えばパッケージをピックアップするためのピッカー16を備えるピックアップユニット18と、一列に配置された前記ピックアップユニット18の間を横切って設けられた昇降フレーム20、及びこの昇降フレーム20に設置され、ラック/ピニオンが媒介されて前記昇降フレーム20を昇降させるサーボモータ22を有する昇降ユニット24と、前記昇降ユニット24の昇降時に連動して前記配置されたピックアップユニット18が選択的に昇降するように、前記ピックアップユニット18を電源断続により選択的に前記昇降フレーム20に結束させる結束ユニット26とからなるピックアンドプレース装置である。
【0038】
具体的には、前記構成要素において、ピックアップユニット18は、昇降フレーム20を横切る方向に上部支持フレーム28が設けられ、この上部支持フレーム28の両端に移動レール30が設置され、いずれか一方の移動レールにはピッカー16及びこれに繋がっている真空ライン32が連結されるように設置する一方、前記移動レール30は、その外周にスライディングされるアウターレール34を介して前記支持ブロック12を貫通して移動経路が保持支持されるように設置され、前記移動レールの両端に下部支持フレーム36が設置されてなることを特徴とする(図4参照)。
【0039】
一方、昇降ユニット24は、昇降フレーム20の両端にラックギヤが形成されたラックブロック38が形成され、このラックブロック38は、その昇降移動経路が保持支持されるように支持ブロック12と昇降レール40で媒介される一方、前記ラックブロック38にはピニオンギヤが形成されたピニオンブロック42がそれぞれ設置されて回転軸44に連結され、いずれか一方のピニオンブロック42にはサーボモータ22が設置されてなることを特徴とする(図3参照)。
【0040】
前記昇降レール40は、より具体的には、昇降フレーム20の両端にスライディングバーとしてそれぞれ1組の昇降レール40が設置され、支持ブロック12には前記昇降レール40の昇降経路が保持支持されるようにアウターレール34が設置されてなることを特徴とする。
【0041】
一方、結束ユニットにより昇降ユニットの昇降フレーム上面とピックアップユニットが上部支持フレーム底面に接触することによって、前記昇降フレーム20には、上部支持パネル28との衝突を緩衝するための緩衝パッド52が設けられていることを特徴とする。
【0042】
そして、前記ピックアップユニット18を選択的に昇降フレーム20に結束させる結束ユニット26は、前記昇降フレーム20には結束コア46が設置され、前記ピックアップユニットの上部支持フレーム28には、電源断続によって前記結束コア46を選択的に結束させるソレノイド48が設置されてなることを特徴とする(図3、図4及び図6参照)。
【0043】
このような結束ユニットは、ソレノイドからの結束コアがスライディングする構造物を提供することにより、ピッカーの下降においてラック/ピニオンの直結で移動される移動経路でスライディングする緩衝裕隔を提供する。
【0044】
これは、結束ユニットの発動によってピッカーが下降し、過度な下降のためにパッケージ(チップ)に過度な圧迫が加えられる場合、結束コア46がソレノイド48からスライディングして抜け出るようになり、従来のピッカーに形成された裕隔とスプリングにより行われていた緩衝裕隔手段を代替するためである。
【0045】
すなわち、結束ユニット26は、ピッカー16の目標物ピックアップ完了位置でも昇降ユニット24が下降するとき、ソレノイド48からの結束コア46の引き出しがピッカー16のピックアップ完了位置を保持しながら昇降ユニット24の下降を許容する緩衝裕隔手段であることを特徴とする。
【0046】
また、このような緩衝裕隔手段がピッカー16から結束ユニット26に切り換わる(移動)することにより、つまり、緩衝裕隔がピッカーから除外されてピックアップユニット18の外に形成されることで、ピッカー16は、ピアップユニット18の下部支持フレーム36に堅固に固定され、従来ピッカー16の回転やずれ、及びこれに伴う工程不良を基本的に防止する。すなわち、前記緩衝裕隔手段は、ピッカーの回転放置手段として、結局、前記結束ユニット26は、ピッカー16のピックアップ完了位置を保持しながら昇降ユニット24の下降を許容すると同時に、ピックアップユニット18と一体のピッカー固定を確保するためにピックアップユニット18の外部に形成される緩衝裕隔手段である。
【0047】
一方、固定フレーム10には、前記ピックアップユニット18の一列配置を整列調節するために、内部にソレノイド48を収容するための収容溝51が形成され、上部支持台に接触される整列バー50が設置されていることを特徴とする。
【0048】
固定フレーム10にブラケット56が固定され、整列バー50がこのブラケット56に回動可能にヒンジ結合され、整列バー50とブラケット56の間には整列スプリング58が設置されている(図4参照)。
【0049】
これにより、例えば、ピックアップ工程待機の位置である最上昇位置でピックアップ工程の位置にサーボモータの駆動が行われる場合、前記整列スプリングの弾性力により整列バーがピックアップユニットを下方に押し、工程位置にピックアップユニットを整列させる。
【0050】
一方、整列バー50とピックアップユニット18の接触は、前記ピックアップユニットの弾発スプリング14により行われ、前記弾発スプリング14は、ピックアップユニットの上昇位置を保持支持するために設置されるものとは別途の機能を行うことになる。
【0051】
すなわち、前記弾発スプリングの弾性力は、ラック/ピニオン駆動においてラックとピニオンを常に接触させる弾性力として作用し、バックラッシュを補完する機能を兼用する。
【0052】
よって、前記弾発スプリング14は、結束ユニット26によるピックアップユニットと昇降ユニットの結束時、昇降ユニットのラック/ピニオンバックラッシュを補完するバックラッシュ補完手段であることを特徴とする。
【0053】
上述のように、本発明は、1つのサーボモータ22でも独立したピックアップ作業を行う簡単なピックアップユニットを提供し、このようなピックアップユニットの設置のために提供される弾性力を、バックラッシュを補償する手段として兼用することで、構造の単純化を図ることができ、機器の信頼性及び生産性を向上させたピックアンドプレース装置を提供する。
【0054】
図2は、全体装置の各ユニットが結合されたピックアンドプレース装置を示す外観図である。ピックアンドプレースシステムに備えられて装置の固定された構造物を確保するために固定フレーム10に1つのサーボモータ22によって昇降する比較的長い長さの昇降フレーム20を有する昇降ユニット24と、昇降フレーム20と分離されて独立して設置され、支持ブロック12から弾発スプリング14により上昇位置が保持支持されるように設置されたピックアップユニット18と、前記ピックアップユニット18と昇降フレーム20を電源断続により選択的に結束させる電子クラッチであるソレノイド48とからなる結束ユニット26が設けられている。
【0055】
ここで、ピッカー16に真空圧を独立的に与えるために装着される空圧装置54と、工程待機の位置または工程の位置に位置制御を行うためのポジションセンサー(図示せず)などは、従来と同様であるので、詳細な説明は略する。
【0056】
また、図では、ラック/ピニオンを駆動するためのサーボモータ22が直結式に連結されているが、タイミングベルトを利用したプーリ駆動方式も可能である。プーリ駆動方式が適用される場合、サーボモータ22を前記ケースを形成する固定フレーム10の内側に収納することができ、その結果、よりコンパクトな工程配置を実現することができる。
【0057】
前記本発明の構成要素をより具体的に説明すれば、まず、前記昇降ユニット24は、図2及び図3に示すように、昇降フレーム20の両端にラックギヤが形成されたラックブロック38が設けられる。そして、昇降フレーム20は、固定された構造物において基準位置を提供する支持ブロック12に昇降レール40により昇降移動経路が保持支持されるように連結される。
【0058】
このために前記昇降レール40は、バー形式のレールであり、支持ブロック12には、前記昇降レール40が貫通してスライディングするアウターレール34が形成される。前記アウターレールにはベアリングが設置されることができる。
【0059】
一方、前記ラックブロック38にはピニオンブロック42がそれぞれ設置されて回転軸44に連結され、いずれか1つのピニオンブロック42にはサーボモータ22が連結され、サーボモータ22は、固定フレーム10に支持固定されるように設置される。このとき、前記回転軸44は、固定フレーム10の側壁と、支持ブロック12の側壁を貫通して設置され、ベアリング(図示せず)で媒介される。
【0060】
前記ラックブロック38に固定フレームを横切る方向と長さに昇降フレーム20が設置され、この昇降フレーム20に結束ユニット26に含まれる結束コア46が突出するように結合されて形成される。
【0061】
そして、結束コア46の周辺には、例えばリング状の緩衝パッド52が設置される。この緩衝パッド52は、結束ユニットの発動時、昇降フレーム20の上面と、上部支持フレーム下面との衝突を緩衝するために設けられる。
【0062】
このような昇降ユニットによりサーボモータ22が回転すると、回転軸44で連結された両ピニオンブロック42が回転し、これによってラックブロック38が直線運動をして昇降が行われ、これと一体に結合された昇降フレーム20及び結束コア46が昇降する。
【0063】
次に、前記ピックアップユニット18は、特に、図4及び図5に示すように、昇降フレーム20を横切る方向に上部支持フレーム28が設けられ、これに前記結束コア46が自由に往復するソレノイド48が設置される。
【0064】
前記ソレノイド48は、電源の短絡時、前記結束コア46の自由な挿入、引き出しを許容し、電源接続時、結束コア48をソレノイド48の内部に結束させ、結局、上部支持フレーム28と昇降フレーム20を固定結合させる。
【0065】
前記上部支持フレーム28の両端にスライディング手段として移動レール30のうちのいずれか1つの移動レール30には、チップピッカー16及びこれと連結される真空ライン32が形成され、前記真空ライン32は、前記空圧装置54と連結される。
【0066】
そして、前記支持ブロック12には、このような移動レール30の昇降移動経路を保持支持するためのアウターレール34が設置され、移動レール30は、支持ブロック12によって支持され、正確な昇降を行うようになる(図6参照)。
【0067】
このとき、前記移動レール30に弾発スプリング14が嵌められて設けられ、前記弾発スプリング14は、支持ブロック12を支持点として上部支持フレーム28に弾性力を加えるように設置される。
【0068】
支持ブロック12を貫通する移動レール30の下端には、相互連結する下部支持フレーム36が設置され、前記上部支持フレームとともに移動レール30を堅固に固定させ、これにより、四角フレーム上に堅固な構造物を構成することができる。
【0069】
一方、上部支持フレーム28には整列バー50が配置され、整列バーは固定フレームに設置される。前記整列バーは、ピックアップユニット18が弾発スプリング14を介して支持ブロック12に独立して設置されるので、このようなピックアップユニット18を一列に配置するためである。
【0070】
同時に、ピックアップ工程は、ピックアップ工程待機の位置及びピックアップ工程の位置に区分することができ、通常、工程待機は、最上部位置に待機されるが、工程位置への下降時にピックアップユニット18を下部に下げて工程位置に配置するために設置される。
【0071】
このための整列バー50は、ピックアップユニット18を工程位置に移動させるために、固定フレームにブラケット56が設置され、これにヒンジ結合され、整列バー50の両端には、前記ブラケットを支持点として工程位置にピックアップユニットを下降させる荷重を加える整列スプリング58が設置されて構成される。
【0072】
ここで、前記ヒンジ結合は、整列バー30の両端に図示するようにヒンジ軸が結合され、ブラケット56にヒンジ軸が貫通する貫通孔が形成されて行われる。
【0073】
これにより、固定フレーム10に、図5のように、支持ブロック12と、この支持ブロックに独立して昇降するピックアップユニットとこのピックアップユニットを横切る昇降フレーム20を有する昇降ユニットが設置され、昇降フレーム20とピックアップユニットの上部支持フレームは、結束ユニット26で媒介される。
【0074】
よって、図6及び図7に示すように、ピックアップ工程が開始されると、サーボモータの駆動によりピニオンブロック42とラックブロック38が駆動され、これによって昇降フレーム20の昇降が行われる。この場合、ソレノイド48に電源が供給されない場合、結束コア46は、ソレノイド48内部に自由に往復し、そのため、ピックアップユニット18は、弾発スプリング14によって上昇位置を保持するようになる(図7a参照)。
【0075】
これに対し、ソレノイド48に電源が供給される場合には、ソレノイドは自力で結束コア46を結合させる。ソレノイド48と結束コア46が結合される場合、ピックアップユニットの上部支持フレーム28は、昇降フレーム20に結束し、上部支持フレーム28に一体に結合された移動レール30は、支持ブロック12からアウターレール34に沿ってスライディングしれながら昇降フレーム20の昇降と一体に移動する(図7b参照)。
【0076】
前記ソレノイド48への電源断続は、コントロールユニット(図示せず)によりリレースイッチを介して行われる。なお、前記コントロールユニットは、前記電源を供給したピックアップユニットの真空ライン32を発動させて、ピッカー16によるピックアップを行う。
【0077】
一方、結束ユニット26によりピックアップユニット18が下降する場合、前記弾発スプリング14は、ピックアップユニット18の下降に対抗する弾性力を持続的に発生させ、このような弾性力は、ラック/ピニオンの駆動においてラックとピニオンが常に噛み合う力として作用し、バックラッシュを補償する。
【0078】
さらに、ソレノイド48と結束コア46は、ピッカー16のピックアップ作業時、昇降ユニット24からの衝撃を緩和するための緩衝手段を提供する。すなわち、ピッカー16の移動経路(変位)が超過してチップの表面に昇降ユニットが荷重を加える場合、結束コア46とソレノイド48の間の結束力より弾発スプリング14の反発力がさらに大きく形成される。
【0079】
よって、初期には、結束コア46とソレノイド48が互いの結束力を維持する状態で結束コア46が装着された昇降フレーム20が下降すると、ソレノイド48が付着された昇降フレーム20も一緒に下降し、ピックアップユニット18も下降するようになる。
【0080】
昇降フレーム20がスライディングによりピックアップユニット18に一体に結合したピッカー16は、予め定められたピックアップ完了位置まで昇降フレーム20が下降して弾発スプリング14が加圧され、昇降フレーム20に対する反発力が次第に増加する。
【0081】
昇降フレーム20が継続して下降して、予め定められたピックアップ完了位置を超え、弾発スプリング14の反発力が結束コア46とソレノイド48の間の結束力より大きくなると、結束コア46と昇降フレーム20の結合が解除されるので、昇降フレーム20が継続して下降しても、結束コア46がそれ以上下降せず、移動レール30がそれ以上下降しなくなる。
【0082】
このような作用は、ソレノイド48への通電量による結束力、例えば、ソレノイドに印加される電圧または電流値と弾発スプリング14の圧縮による反発力を考慮して実験的に決定され、充分実現することができる。
【0083】
これにより、前記ピッカー16の構造はより簡単になり、特に、従来の前記緩衝裕隔に対応するためにピッカーが可変手段及び緩衝手段を具備することが不要になる。さらに、ピッカーがピックアップユニットと一体に固定されているので、回転やずれが防止される。
【0084】
すなわち、上述のように、ピッカーには昇降装置からの衝撃を緩和するための緩衝裕隔手段を備える必要があるが、本発明では、ピッカー16の緩衝裕隔を結束ユニット26であるソレノイド48と結束コア46が担うことになる。
【0085】
このように結束ユニット26がピックアップユニット18と昇降ユニット24との間に媒介されることにより、緩衝裕隔手段がピックアップユニット18の外部に配置されるようになり、そのため、ピッカー16は、上部支持フレーム28と下部支持フレーム36が形成する四角いフレームにより強く拘束されて一体に結合されることができ、移動レールにより該移動経路が維持され、ピッカー16のずれを根本的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1a】従来のピックアンドプレース装置を示す説明図。
【図1b】従来のピックアンドプレース装置を示す説明図。
【図2】本発明によるピックアンドプレース装置を示す外観図。
【図3a】本発明のピックアンドプレース装置における昇降ユニットを説明するための概念図。
【図3b】本発明のピックアンドプレース装置における昇降ユニットを説明するための概念図。
【図4】発明のピックアンドプレース装置におけるピックアップユニットを説明するための概念図。
【図5】図3及び図4の結合図。
【図6a】本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す概念図。
【図6b】本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す概念図。
【図7a】本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す断面図。
【図7b】本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0087】
10…固定フレーム
12…支持ブロック
14…弾発スプリング
16…チップピッカー
18…ピックアップユニット
20…昇降フレーム
22…サーボモータ
24…昇降ユニット
26…結束ユニット
28…上部支持フレーム
30…移動レール
32…真空ライン
34…アウターレール
36…下部支持フレーム
38…ラックブロック
40…昇降レール
42…ピニオンブロック
44…回転軸
46…結束コア
48…ソレノイド
50…整列バー
52…緩衝パッド
54…空圧装置
56…ブラケット
58…整列スプリング
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピックアンドプレース装置に関し、より詳細には、サーボモータでも独立したピックアップ作業が行われるようにすることで、構成の簡単化を図り、機器の信頼性及び生産性を向上させたピックアンドプレース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ピックアンドプレース装置(Pick and Place System)は、例えば、部品の精度な実装または移送供給、選別工程などに使用される。
【0003】
具体的には、半導体パッケージにおいて、複数列からなるマトリクスタイプのプリント回路基板が使用され、モールド工程が完了した後、ソーイング工程が行われる。このような状態で1個のパッケージをピックアップしてトレイに収納する工程または不良品の選別工程がピックアンドプレースシステムで行われる。
【0004】
このようなピックアンドプレースシステムは、パッケージを吸着するための移送テーブルと、この移送テーブルの上にパッケージを脱着するピックアップ装置を主な構成要素とする。
【0005】
特に、ピックアップ装置は、複数のパッケージを処理するために複数列に配置されたピックアップユニットを有してあり、このピックアップユニットは、選択的にパッケージを処理するために独立した駆動装置を備えている。
【0006】
すなわち、ピックアップユニットは、パッケージをチャッキングするため、真空圧を利用したピッカーと、このピッカーを昇降させるための駆動装置とからなる。前記駆動装置は、サーボモータの回転軸にピニオンが設けられ、ピッカーにラックが形成されており、サーボモータの駆動により昇降しながら真空圧でパッケージを吸着するようになる。
【0007】
その結果、1つのピックアップユニットは、1つの駆動装置と一対一対応を有する。このように、独立した駆動装置を備えることは、装置の重量を増加させ、製造の生産性を低下させる。
【0008】
また、駆動装置は、バックラッシュを補償するための装置を有し、これもまた、独立して備える必要がある。バックラッシュとは、ギヤ(ラック/ピニオン)において、それを駆動するための嵌合公差であって、ギヤの歯と歯の間の遊動間隔を意味し、前記ピックアンドプレース装置におけるバックラッシュは、ピッカーの精度な昇降変位制御の妨害要素となり位置誤差をもたらす。
【0009】
このような装置の複雑性、及び重量と体積の増加は、解決すべき課題であり、これを改善するための従来技術としては、例えば、「半導体製造装備のピックアンドプレース装置」(出願第10−2003−0015632号)がある。
【0010】
これは、図1aに示すように、1組で移送されるラック1とピニオン2により、全体ピックアップユニット3の配置におけるサーボモータ4の数を1/2に減少させることができる。
【0011】
しかし、これもまた、組ごとに独立したサーボモータ4を備えることが必要であるため、サーボモータによる従来の問題点を完全に解消することができない。
【0012】
さらに、サーボモータ4を減らす代わりに、ピックアップ時間は1組のストローク駆動において2倍の時間を要するので、ピックアップ工程は2倍の時間を要し、サーボモータの搭載利得を得る代わり、工程の重要要素である工程時間利得は得ることができなくなる。
【0013】
また、図1bに示すように、ピックアップユニット3の昇降移動経路を保持支持するためのレール装置として、ガイドピン5に別途の真空ライン6を形成し、その吸入力でラックとピニオンが常に噛み合うようにすることでバックラッシュを補償している。
【0014】
しかし、このようなバックラッシュ補償手段を備えるために真空ラインを設けることは装置を複雑化する。すなわち、真空ラインの制御と、その気密を保持するための周辺装置が要求され、真空ラインの形成自体もその製造が複雑になる。
【0015】
結局、このような従来の装置でも構造の複雑性を解消することができず、上記のような複雑性は、装置の信頼性を低減させ、生産性を低下させる要因となり、解決しなければならない課題となっている。
【0016】
一方、一般的なピックアンドプレース装置のまた他の問題点としては、ピッカーの位置誤差を調節するための緩衝手段がまた他の位置誤差を発生させることである。
【0017】
すなわち、前記ラックピニオン駆動によるチップピッカーの昇降変位は、様々な外乱によって調節されなければならない。よって、前記昇降変位は、確定された長さではなく、許容範囲を有するように設定されており、特に、ピックアップ完了位置を超える下降は、パッケージに過度な圧迫力を発生させ、それを損傷するおそれがあるため緩衝手段が要求される。
【0018】
従って、前記許容範囲によってピッカーはその移動変位が可変するように形成され、そこにスプリングが媒介されて過度な圧迫力を減少させるための緩衝裕隔手段が備えられる。
【0019】
このとき、ピッカーの緩衝裕隔は、上下にのみ限定する必要があり、左右のずれ(回転)があってはならない。これは、トレイへの移送時、ピックアップされたチップ(パッケージ)の位置がずれている場合、そのエッジ部分が損傷するおすれがあるためである。
【0020】
従って、ピッカーの裕隔移動を上下にのみ限定するために、キー溝などを用いて可変する長さを有するようにするが、繰り返される作業は緩みを生じ、そのため、チップピッカーの位置ずれや、緩みなどが発生し、工程不良を発生させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、1つのサーボモータでも独立したピックアップ作業を行うことができる簡単なピックアップユニットを提供し、このようなピックアップユニットを設置するために提供される弾性力をバックラッシュを補償する手段として兼用するようにし、また、このようなピックアップユニットの独立した駆動のために媒介される手段と緩衝裕隔を兼用するようにすると同時に緩衝裕隔をレールの外に配置することで、構造の簡単化を図り、機器の信頼性及び生産性を向上させたピックアンドプレース装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するために本発明は、1つのサーボモータにより昇降フレームが昇降するようにし、この昇降フレームと独立して区分された複数のピックアップユニットを配置し、このピックアップユニットと昇降フレームを電子クラッチで媒介させて、電子クラッチの電源断続により選択的にピックアップユニットが昇降フレームに結束するようにすることで、1つのサーボモータでもピックアップユニットの選択的な昇降を可能としたものである。
【0023】
さらに、この場合、前記ピックアップユニットは、最初の上昇位置を保持支持するために支持ブロックに弾性スプリングを媒介として設置され、前記弾性スプリングの弾性力は、その下降に対する反対方向に作用するので、ラック/ピニオンにおいてバックラッシュを補償する補償手段としての役割をし、バックラッシュを補償するための別途の装置がなくても、前記弾性スプリングがその作用を兼用でき、その結果、装置をさらに簡単化できる。
【0024】
また、電子クラッチが提供する結束ユニットは、ソレノイドで往復する結束コアからなり、これが昇降ユニットとピックアップユニットに媒介されることにより、ソレノイドの発動時にある程度許容される結束コアの引き出しは、ピックアップユニッの移動変位に対して緩衝裕隔手段を提供することができるようになる。
【0025】
これにより、緩衝裕隔はピッカーから除外され、ピッカーが含まれるピックアップユニットの外部に形成され、ピッカーはピックアップユニットである下部支持フレームに充分堅固に固定されるので、ピッカーのずれや緩みを生じる工程不良を根本的に防止することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、1つのサーボモータでも複数のピックアップユニットを選択的に昇降させることができ、装置の簡単化を図ることができるという効果がある。
【0027】
このような装置の単純化は、部品数を減らしてその体積及び重量を低減し、システムの信頼性を向上させる。また、生産性を向上させることができ、コンパクトな配置は占有空間を縮小するので工程に有利である。
【0028】
なお、ピックアップユニットを設置するために必要な要素である弾発スプリングを、バックラッシュを補償する手段として兼用する。これによって、バックラッシュを補償するための別途の装置追加が不要になり、その結果、装置をより簡単にすることができる。
【0029】
また、結束ユニットを構成するソレノイド及び結束コアは、パッケージのピックアップ時に緩衝裕隔に対応する構造物を形成し、ピッカーに緩衝裕隔に対応するための別途の装置を追加する必要が無くなる。
【0030】
また、ピッカー自体に緩衝裕隔手段を必要とせず、このような緩衝裕隔手段がピックアップユニットの外部に形成されるので、移動レールの経路上である下部支持フレームにピッカーを堅く固定することができるようになり、ピッカーの回転やずれによる工程不良を基本的に防止できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の実施形態を、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。添付した図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明することによって本発明の目的、作用効果、及びその他の目的や特徴などを明らかにしたい。
【0032】
尚、本発明の詳細な説明では、具体的な実施例について説明するが、本発明はこれに限るものでなく、各種の変形が本発明の特許請求の範囲を逸脱しない限り、該当技術分野における通常の知識をもつ者により可能である。
【0033】
図2は、本発明によるピックアンドプレース装置を示す外観図であり、図3〜図6は、図2を拡大した概念図である。
【0034】
図3〜図6は、本発明を明確に説明するために簡単に示したもので、周辺要素は省略し、各ユニットの配置間隔及び動作状態を誇張して示した。
【0035】
具体的には、図3は、本発明のピックアンドプレース装置における昇降ユニットを説明するための概念図であり、図4は、本発明のピックアンドプレース装置におけるピックアップユニットを説明するための概念図である。
【0036】
そして、図5は、前記図3及び図4の結合図であり、図6は、本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す概念図であり、図7は、本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す断面図である。
【0037】
本発明は、ピックアンドプレースシステムに備えられる固定フレーム10に設置されて固定された構造物を提供する支持ブロック12と、この支持ブロック12を貫通してスライディングしながら昇降可能に設置されるとともに、前記支持ブロック12から上昇位置を保持支持するために、前記支持ブロックを支持点として弾発スプリング14が設けられ、目標物として、例えばパッケージをピックアップするためのピッカー16を備えるピックアップユニット18と、一列に配置された前記ピックアップユニット18の間を横切って設けられた昇降フレーム20、及びこの昇降フレーム20に設置され、ラック/ピニオンが媒介されて前記昇降フレーム20を昇降させるサーボモータ22を有する昇降ユニット24と、前記昇降ユニット24の昇降時に連動して前記配置されたピックアップユニット18が選択的に昇降するように、前記ピックアップユニット18を電源断続により選択的に前記昇降フレーム20に結束させる結束ユニット26とからなるピックアンドプレース装置である。
【0038】
具体的には、前記構成要素において、ピックアップユニット18は、昇降フレーム20を横切る方向に上部支持フレーム28が設けられ、この上部支持フレーム28の両端に移動レール30が設置され、いずれか一方の移動レールにはピッカー16及びこれに繋がっている真空ライン32が連結されるように設置する一方、前記移動レール30は、その外周にスライディングされるアウターレール34を介して前記支持ブロック12を貫通して移動経路が保持支持されるように設置され、前記移動レールの両端に下部支持フレーム36が設置されてなることを特徴とする(図4参照)。
【0039】
一方、昇降ユニット24は、昇降フレーム20の両端にラックギヤが形成されたラックブロック38が形成され、このラックブロック38は、その昇降移動経路が保持支持されるように支持ブロック12と昇降レール40で媒介される一方、前記ラックブロック38にはピニオンギヤが形成されたピニオンブロック42がそれぞれ設置されて回転軸44に連結され、いずれか一方のピニオンブロック42にはサーボモータ22が設置されてなることを特徴とする(図3参照)。
【0040】
前記昇降レール40は、より具体的には、昇降フレーム20の両端にスライディングバーとしてそれぞれ1組の昇降レール40が設置され、支持ブロック12には前記昇降レール40の昇降経路が保持支持されるようにアウターレール34が設置されてなることを特徴とする。
【0041】
一方、結束ユニットにより昇降ユニットの昇降フレーム上面とピックアップユニットが上部支持フレーム底面に接触することによって、前記昇降フレーム20には、上部支持パネル28との衝突を緩衝するための緩衝パッド52が設けられていることを特徴とする。
【0042】
そして、前記ピックアップユニット18を選択的に昇降フレーム20に結束させる結束ユニット26は、前記昇降フレーム20には結束コア46が設置され、前記ピックアップユニットの上部支持フレーム28には、電源断続によって前記結束コア46を選択的に結束させるソレノイド48が設置されてなることを特徴とする(図3、図4及び図6参照)。
【0043】
このような結束ユニットは、ソレノイドからの結束コアがスライディングする構造物を提供することにより、ピッカーの下降においてラック/ピニオンの直結で移動される移動経路でスライディングする緩衝裕隔を提供する。
【0044】
これは、結束ユニットの発動によってピッカーが下降し、過度な下降のためにパッケージ(チップ)に過度な圧迫が加えられる場合、結束コア46がソレノイド48からスライディングして抜け出るようになり、従来のピッカーに形成された裕隔とスプリングにより行われていた緩衝裕隔手段を代替するためである。
【0045】
すなわち、結束ユニット26は、ピッカー16の目標物ピックアップ完了位置でも昇降ユニット24が下降するとき、ソレノイド48からの結束コア46の引き出しがピッカー16のピックアップ完了位置を保持しながら昇降ユニット24の下降を許容する緩衝裕隔手段であることを特徴とする。
【0046】
また、このような緩衝裕隔手段がピッカー16から結束ユニット26に切り換わる(移動)することにより、つまり、緩衝裕隔がピッカーから除外されてピックアップユニット18の外に形成されることで、ピッカー16は、ピアップユニット18の下部支持フレーム36に堅固に固定され、従来ピッカー16の回転やずれ、及びこれに伴う工程不良を基本的に防止する。すなわち、前記緩衝裕隔手段は、ピッカーの回転放置手段として、結局、前記結束ユニット26は、ピッカー16のピックアップ完了位置を保持しながら昇降ユニット24の下降を許容すると同時に、ピックアップユニット18と一体のピッカー固定を確保するためにピックアップユニット18の外部に形成される緩衝裕隔手段である。
【0047】
一方、固定フレーム10には、前記ピックアップユニット18の一列配置を整列調節するために、内部にソレノイド48を収容するための収容溝51が形成され、上部支持台に接触される整列バー50が設置されていることを特徴とする。
【0048】
固定フレーム10にブラケット56が固定され、整列バー50がこのブラケット56に回動可能にヒンジ結合され、整列バー50とブラケット56の間には整列スプリング58が設置されている(図4参照)。
【0049】
これにより、例えば、ピックアップ工程待機の位置である最上昇位置でピックアップ工程の位置にサーボモータの駆動が行われる場合、前記整列スプリングの弾性力により整列バーがピックアップユニットを下方に押し、工程位置にピックアップユニットを整列させる。
【0050】
一方、整列バー50とピックアップユニット18の接触は、前記ピックアップユニットの弾発スプリング14により行われ、前記弾発スプリング14は、ピックアップユニットの上昇位置を保持支持するために設置されるものとは別途の機能を行うことになる。
【0051】
すなわち、前記弾発スプリングの弾性力は、ラック/ピニオン駆動においてラックとピニオンを常に接触させる弾性力として作用し、バックラッシュを補完する機能を兼用する。
【0052】
よって、前記弾発スプリング14は、結束ユニット26によるピックアップユニットと昇降ユニットの結束時、昇降ユニットのラック/ピニオンバックラッシュを補完するバックラッシュ補完手段であることを特徴とする。
【0053】
上述のように、本発明は、1つのサーボモータ22でも独立したピックアップ作業を行う簡単なピックアップユニットを提供し、このようなピックアップユニットの設置のために提供される弾性力を、バックラッシュを補償する手段として兼用することで、構造の単純化を図ることができ、機器の信頼性及び生産性を向上させたピックアンドプレース装置を提供する。
【0054】
図2は、全体装置の各ユニットが結合されたピックアンドプレース装置を示す外観図である。ピックアンドプレースシステムに備えられて装置の固定された構造物を確保するために固定フレーム10に1つのサーボモータ22によって昇降する比較的長い長さの昇降フレーム20を有する昇降ユニット24と、昇降フレーム20と分離されて独立して設置され、支持ブロック12から弾発スプリング14により上昇位置が保持支持されるように設置されたピックアップユニット18と、前記ピックアップユニット18と昇降フレーム20を電源断続により選択的に結束させる電子クラッチであるソレノイド48とからなる結束ユニット26が設けられている。
【0055】
ここで、ピッカー16に真空圧を独立的に与えるために装着される空圧装置54と、工程待機の位置または工程の位置に位置制御を行うためのポジションセンサー(図示せず)などは、従来と同様であるので、詳細な説明は略する。
【0056】
また、図では、ラック/ピニオンを駆動するためのサーボモータ22が直結式に連結されているが、タイミングベルトを利用したプーリ駆動方式も可能である。プーリ駆動方式が適用される場合、サーボモータ22を前記ケースを形成する固定フレーム10の内側に収納することができ、その結果、よりコンパクトな工程配置を実現することができる。
【0057】
前記本発明の構成要素をより具体的に説明すれば、まず、前記昇降ユニット24は、図2及び図3に示すように、昇降フレーム20の両端にラックギヤが形成されたラックブロック38が設けられる。そして、昇降フレーム20は、固定された構造物において基準位置を提供する支持ブロック12に昇降レール40により昇降移動経路が保持支持されるように連結される。
【0058】
このために前記昇降レール40は、バー形式のレールであり、支持ブロック12には、前記昇降レール40が貫通してスライディングするアウターレール34が形成される。前記アウターレールにはベアリングが設置されることができる。
【0059】
一方、前記ラックブロック38にはピニオンブロック42がそれぞれ設置されて回転軸44に連結され、いずれか1つのピニオンブロック42にはサーボモータ22が連結され、サーボモータ22は、固定フレーム10に支持固定されるように設置される。このとき、前記回転軸44は、固定フレーム10の側壁と、支持ブロック12の側壁を貫通して設置され、ベアリング(図示せず)で媒介される。
【0060】
前記ラックブロック38に固定フレームを横切る方向と長さに昇降フレーム20が設置され、この昇降フレーム20に結束ユニット26に含まれる結束コア46が突出するように結合されて形成される。
【0061】
そして、結束コア46の周辺には、例えばリング状の緩衝パッド52が設置される。この緩衝パッド52は、結束ユニットの発動時、昇降フレーム20の上面と、上部支持フレーム下面との衝突を緩衝するために設けられる。
【0062】
このような昇降ユニットによりサーボモータ22が回転すると、回転軸44で連結された両ピニオンブロック42が回転し、これによってラックブロック38が直線運動をして昇降が行われ、これと一体に結合された昇降フレーム20及び結束コア46が昇降する。
【0063】
次に、前記ピックアップユニット18は、特に、図4及び図5に示すように、昇降フレーム20を横切る方向に上部支持フレーム28が設けられ、これに前記結束コア46が自由に往復するソレノイド48が設置される。
【0064】
前記ソレノイド48は、電源の短絡時、前記結束コア46の自由な挿入、引き出しを許容し、電源接続時、結束コア48をソレノイド48の内部に結束させ、結局、上部支持フレーム28と昇降フレーム20を固定結合させる。
【0065】
前記上部支持フレーム28の両端にスライディング手段として移動レール30のうちのいずれか1つの移動レール30には、チップピッカー16及びこれと連結される真空ライン32が形成され、前記真空ライン32は、前記空圧装置54と連結される。
【0066】
そして、前記支持ブロック12には、このような移動レール30の昇降移動経路を保持支持するためのアウターレール34が設置され、移動レール30は、支持ブロック12によって支持され、正確な昇降を行うようになる(図6参照)。
【0067】
このとき、前記移動レール30に弾発スプリング14が嵌められて設けられ、前記弾発スプリング14は、支持ブロック12を支持点として上部支持フレーム28に弾性力を加えるように設置される。
【0068】
支持ブロック12を貫通する移動レール30の下端には、相互連結する下部支持フレーム36が設置され、前記上部支持フレームとともに移動レール30を堅固に固定させ、これにより、四角フレーム上に堅固な構造物を構成することができる。
【0069】
一方、上部支持フレーム28には整列バー50が配置され、整列バーは固定フレームに設置される。前記整列バーは、ピックアップユニット18が弾発スプリング14を介して支持ブロック12に独立して設置されるので、このようなピックアップユニット18を一列に配置するためである。
【0070】
同時に、ピックアップ工程は、ピックアップ工程待機の位置及びピックアップ工程の位置に区分することができ、通常、工程待機は、最上部位置に待機されるが、工程位置への下降時にピックアップユニット18を下部に下げて工程位置に配置するために設置される。
【0071】
このための整列バー50は、ピックアップユニット18を工程位置に移動させるために、固定フレームにブラケット56が設置され、これにヒンジ結合され、整列バー50の両端には、前記ブラケットを支持点として工程位置にピックアップユニットを下降させる荷重を加える整列スプリング58が設置されて構成される。
【0072】
ここで、前記ヒンジ結合は、整列バー30の両端に図示するようにヒンジ軸が結合され、ブラケット56にヒンジ軸が貫通する貫通孔が形成されて行われる。
【0073】
これにより、固定フレーム10に、図5のように、支持ブロック12と、この支持ブロックに独立して昇降するピックアップユニットとこのピックアップユニットを横切る昇降フレーム20を有する昇降ユニットが設置され、昇降フレーム20とピックアップユニットの上部支持フレームは、結束ユニット26で媒介される。
【0074】
よって、図6及び図7に示すように、ピックアップ工程が開始されると、サーボモータの駆動によりピニオンブロック42とラックブロック38が駆動され、これによって昇降フレーム20の昇降が行われる。この場合、ソレノイド48に電源が供給されない場合、結束コア46は、ソレノイド48内部に自由に往復し、そのため、ピックアップユニット18は、弾発スプリング14によって上昇位置を保持するようになる(図7a参照)。
【0075】
これに対し、ソレノイド48に電源が供給される場合には、ソレノイドは自力で結束コア46を結合させる。ソレノイド48と結束コア46が結合される場合、ピックアップユニットの上部支持フレーム28は、昇降フレーム20に結束し、上部支持フレーム28に一体に結合された移動レール30は、支持ブロック12からアウターレール34に沿ってスライディングしれながら昇降フレーム20の昇降と一体に移動する(図7b参照)。
【0076】
前記ソレノイド48への電源断続は、コントロールユニット(図示せず)によりリレースイッチを介して行われる。なお、前記コントロールユニットは、前記電源を供給したピックアップユニットの真空ライン32を発動させて、ピッカー16によるピックアップを行う。
【0077】
一方、結束ユニット26によりピックアップユニット18が下降する場合、前記弾発スプリング14は、ピックアップユニット18の下降に対抗する弾性力を持続的に発生させ、このような弾性力は、ラック/ピニオンの駆動においてラックとピニオンが常に噛み合う力として作用し、バックラッシュを補償する。
【0078】
さらに、ソレノイド48と結束コア46は、ピッカー16のピックアップ作業時、昇降ユニット24からの衝撃を緩和するための緩衝手段を提供する。すなわち、ピッカー16の移動経路(変位)が超過してチップの表面に昇降ユニットが荷重を加える場合、結束コア46とソレノイド48の間の結束力より弾発スプリング14の反発力がさらに大きく形成される。
【0079】
よって、初期には、結束コア46とソレノイド48が互いの結束力を維持する状態で結束コア46が装着された昇降フレーム20が下降すると、ソレノイド48が付着された昇降フレーム20も一緒に下降し、ピックアップユニット18も下降するようになる。
【0080】
昇降フレーム20がスライディングによりピックアップユニット18に一体に結合したピッカー16は、予め定められたピックアップ完了位置まで昇降フレーム20が下降して弾発スプリング14が加圧され、昇降フレーム20に対する反発力が次第に増加する。
【0081】
昇降フレーム20が継続して下降して、予め定められたピックアップ完了位置を超え、弾発スプリング14の反発力が結束コア46とソレノイド48の間の結束力より大きくなると、結束コア46と昇降フレーム20の結合が解除されるので、昇降フレーム20が継続して下降しても、結束コア46がそれ以上下降せず、移動レール30がそれ以上下降しなくなる。
【0082】
このような作用は、ソレノイド48への通電量による結束力、例えば、ソレノイドに印加される電圧または電流値と弾発スプリング14の圧縮による反発力を考慮して実験的に決定され、充分実現することができる。
【0083】
これにより、前記ピッカー16の構造はより簡単になり、特に、従来の前記緩衝裕隔に対応するためにピッカーが可変手段及び緩衝手段を具備することが不要になる。さらに、ピッカーがピックアップユニットと一体に固定されているので、回転やずれが防止される。
【0084】
すなわち、上述のように、ピッカーには昇降装置からの衝撃を緩和するための緩衝裕隔手段を備える必要があるが、本発明では、ピッカー16の緩衝裕隔を結束ユニット26であるソレノイド48と結束コア46が担うことになる。
【0085】
このように結束ユニット26がピックアップユニット18と昇降ユニット24との間に媒介されることにより、緩衝裕隔手段がピックアップユニット18の外部に配置されるようになり、そのため、ピッカー16は、上部支持フレーム28と下部支持フレーム36が形成する四角いフレームにより強く拘束されて一体に結合されることができ、移動レールにより該移動経路が維持され、ピッカー16のずれを根本的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1a】従来のピックアンドプレース装置を示す説明図。
【図1b】従来のピックアンドプレース装置を示す説明図。
【図2】本発明によるピックアンドプレース装置を示す外観図。
【図3a】本発明のピックアンドプレース装置における昇降ユニットを説明するための概念図。
【図3b】本発明のピックアンドプレース装置における昇降ユニットを説明するための概念図。
【図4】発明のピックアンドプレース装置におけるピックアップユニットを説明するための概念図。
【図5】図3及び図4の結合図。
【図6a】本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す概念図。
【図6b】本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す概念図。
【図7a】本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す断面図。
【図7b】本発明のピックアンドプレース装置の動作状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0087】
10…固定フレーム
12…支持ブロック
14…弾発スプリング
16…チップピッカー
18…ピックアップユニット
20…昇降フレーム
22…サーボモータ
24…昇降ユニット
26…結束ユニット
28…上部支持フレーム
30…移動レール
32…真空ライン
34…アウターレール
36…下部支持フレーム
38…ラックブロック
40…昇降レール
42…ピニオンブロック
44…回転軸
46…結束コア
48…ソレノイド
50…整列バー
52…緩衝パッド
54…空圧装置
56…ブラケット
58…整列スプリング
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピックアンドプレースシステムに備えられる固定フレーム10内に設置され固定された構造物を提供する支持ブロック12と、
この支持ブロック12を貫通してスライディング・昇下降可能に設置され、一側端部にはパッケージを吸着するためのピッカー16が設置された移動レール30を備えるピックアップユニット18と、
前記ピックアップユニット18と結束する昇降フレーム20、この昇降フレーム20を駆動するためのサボモータ22、及びこのサボモータ22の動力を昇降フレーム20に伝達して昇降フレーム20を上下に駆動するための動力伝達手段を備える昇降ユニット24と、
この昇降ユニット24と結束する昇降フレーム22の昇下降時に前記ピックアップユニット18が選択的に昇下降するように、前記ピックアップユニット18と昇降フレーム20の間の結束を電磁気力で制御する結束ユニット26とを備えることを特徴とするピックアンドプレース装置。
【請求項2】
前記ピックアップユニット18は、複数個の前記移動レール30の上側に固定され、昇降フレーム20の上側に設けられた上部支持フレーム28と、前記2個の移動レール30の下側に固定される下部支持フレーム36を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項3】
前記動力伝達手段は、前記昇降フレーム20の下側から延長され、内側にはラックギヤが形成され、支持ブロック12を貫通するスライディング・昇下降運動がガイドされるラックブロック38と、前記サボモータ22に接続され、前記ラックギヤに噛み合うことによりサボモータ22の動力を伝達するピニオンが形成されたピニオンブロック42からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項4】
前記昇降フレーム20のラックブロック38の外側には、支持ブロック12を貫通してスライディング・昇下降運動可能な昇降レール40がさらに形成されていることを特徴とする請求項3に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項5】
前記結束ユニット26は、前記昇降フレーム20に形成された結束コア46と、前記上部支持フレーム28に形成され前記結束コア46と結束するソレノイド48からなることを特徴とする請求項2に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項6】
前記移動レール30の外側には、前記支持ブロック12に一側が支持され、他側が上部支持フレーム28に支持される弾発スプリング14が形成されることにより、前記ラックブロック38のラックギヤと前記ピニオンブロック42のピニオンの間のバックラッシュを補完することを特徴とする請求項5に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項7】
前記結束ユニット26のソレノイド48と結束コア46の間の結束力は、ピックアップユニット18がピックアップ工程の位置を超えて移動する場合の弾発スプリング14の反発力より小さく設定されることを特徴とする請求項6に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項8】
前記固定フレーム10の上側には、この前記固定フレーム10に対して回転可能にヒンジ締結される整列バー50が設置され、前記固定フレーム10と前記整列バー50の間には整列スプリング58が設置されることにより、前記ピックアップユニット18のピックアップ工程待機の位置で前記整列スプリング58により整列バー50が上部支持フレーム28を下方に加圧することを特徴とする請求項2に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項9】
前記昇降フレーム20の上側には、上部支持フレーム28との衝撃を緩衝するための緩衝パッド52が設置されていることを特徴とする請求項2に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項1】
ピックアンドプレースシステムに備えられる固定フレーム10内に設置され固定された構造物を提供する支持ブロック12と、
この支持ブロック12を貫通してスライディング・昇下降可能に設置され、一側端部にはパッケージを吸着するためのピッカー16が設置された移動レール30を備えるピックアップユニット18と、
前記ピックアップユニット18と結束する昇降フレーム20、この昇降フレーム20を駆動するためのサボモータ22、及びこのサボモータ22の動力を昇降フレーム20に伝達して昇降フレーム20を上下に駆動するための動力伝達手段を備える昇降ユニット24と、
この昇降ユニット24と結束する昇降フレーム22の昇下降時に前記ピックアップユニット18が選択的に昇下降するように、前記ピックアップユニット18と昇降フレーム20の間の結束を電磁気力で制御する結束ユニット26とを備えることを特徴とするピックアンドプレース装置。
【請求項2】
前記ピックアップユニット18は、複数個の前記移動レール30の上側に固定され、昇降フレーム20の上側に設けられた上部支持フレーム28と、前記2個の移動レール30の下側に固定される下部支持フレーム36を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項3】
前記動力伝達手段は、前記昇降フレーム20の下側から延長され、内側にはラックギヤが形成され、支持ブロック12を貫通するスライディング・昇下降運動がガイドされるラックブロック38と、前記サボモータ22に接続され、前記ラックギヤに噛み合うことによりサボモータ22の動力を伝達するピニオンが形成されたピニオンブロック42からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項4】
前記昇降フレーム20のラックブロック38の外側には、支持ブロック12を貫通してスライディング・昇下降運動可能な昇降レール40がさらに形成されていることを特徴とする請求項3に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項5】
前記結束ユニット26は、前記昇降フレーム20に形成された結束コア46と、前記上部支持フレーム28に形成され前記結束コア46と結束するソレノイド48からなることを特徴とする請求項2に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項6】
前記移動レール30の外側には、前記支持ブロック12に一側が支持され、他側が上部支持フレーム28に支持される弾発スプリング14が形成されることにより、前記ラックブロック38のラックギヤと前記ピニオンブロック42のピニオンの間のバックラッシュを補完することを特徴とする請求項5に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項7】
前記結束ユニット26のソレノイド48と結束コア46の間の結束力は、ピックアップユニット18がピックアップ工程の位置を超えて移動する場合の弾発スプリング14の反発力より小さく設定されることを特徴とする請求項6に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項8】
前記固定フレーム10の上側には、この前記固定フレーム10に対して回転可能にヒンジ締結される整列バー50が設置され、前記固定フレーム10と前記整列バー50の間には整列スプリング58が設置されることにより、前記ピックアップユニット18のピックアップ工程待機の位置で前記整列スプリング58により整列バー50が上部支持フレーム28を下方に加圧することを特徴とする請求項2に記載のピックアンドプレース装置。
【請求項9】
前記昇降フレーム20の上側には、上部支持フレーム28との衝撃を緩衝するための緩衝パッド52が設置されていることを特徴とする請求項2に記載のピックアンドプレース装置。
【図1a】
【図1b】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図1b】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【公開番号】特開2008−294400(P2008−294400A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−17372(P2008−17372)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(508030187)イコン カンパニー,リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(508030187)イコン カンパニー,リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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