説明

ピニトール又はピニトール含有組成物の製造方法

【課題】ピニトールを高含有、高純度に含んだ組成物を効率よく簡便な操作によって得ることができる製造方法を提供する。
【解決手段】枝豆莢凍結乾燥粉末に水、エタノールなどの溶剤を導入し、ミキサーで破砕した後、マグネティックスターラーを用い室温下において撹拌しながら、24時間抽出を行い、得られた処理液を濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行ない、得られた抽出液を凍結乾燥し、ミルで粉砕して粉末状のピニトール含有組成物とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピニトール又はピニトール含有組成物の製造方法及びピニトール又はピニトール含有組成物を含有する飲食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ピニトール(D-ピニトール,3-Oメチル-D-カイロイノシトール)は、松やカーネーション、そしてクローバー、レンゲ、大豆などのマメ科の植物に多く存在する天然成分であり、ミオ-イノシトールの光学異性体であるカイロ-イノシトールの3番炭素にメチル基がついているエーテル化合物である。
【0003】
ピニトールは、カイロイノシトールと同様に、インスリン抵抗性を緩和することによる血糖降下作用を持つことより(例えば、非特許文献1)多くの研究がなされており、インスリン抵抗性を原因とする2型糖尿病とその合併症である肝障害、白内障等の改善効果が報告されている(例えば、非特許文献2及び非特許文献3)。さらに、ピニトールには抗炎症作用やクレアチン蓄積効果等も提唱されている(例えば、非特許文献4及び非特許文献5)。
【0004】
このようなピニトールの製造方法としては、ブーゲンビリアという植物の葉から抽出する方法(例えば、非特許文献6)、松の内皮から抽出する方法(例えば、非特許文献7)などが報告されている。これらの方法はコストが高いといった問題や抽出が困難であるといった問題があった(非特許文献8)。また、ダイズから抽出する方法も報告されているが、ダイズ中のピニトール含量は少なく、ダイズ中のピニトールはガラクトースと結合したガラクトピニトールの形態で存在しており、酵素等によりガラクトースを分離させる処理が必要である(例えば、非特許文献9)。さらに、イナゴマメの莢から抽出する方法も報告(例えば、非特許文献10及び非特許文献11)されているが、酵母による長期間の糖資化工程やクロマト分離といった煩雑な工程を経なければ純度を向上させることが困難であるといった問題があった。また、イナゴマメの栽培は主にヨーロッパで行われており、日本ではイナゴマメの莢が簡単に入手できないといった問題があった。
【非特許文献1】Kim JI et al.,EJCN. 59, 456-458 (2005)
【非特許文献2】孫東煥,圓光大学校薬学大学報告書(2003)
【非特許文献3】金在燦,中央大学校医科大学 研究報告書(2004)
【非特許文献4】Geenwood M et al.,J.Exercise Physiology 4(4),41-47(2001)
【非特許文献5】Singh RK et al.,Fitoterapia72,168-170(2001)
【非特許文献6】Narayan CR et al.,Curr.Sci.56(3),129-141(1987)
【非特許文献7】Anderson A et al.,Ind.Eng.Chem.45(3),593-596(1953)
【非特許文献8】ファインケミカル年鑑2007,397-401
【非特許文献9】Schweizer TF et al.,J.Sci.Fd.Agric.29,148-154(1978)
【非特許文献10】Food Style21 8(12),90-98(2004)
【非特許文献11】Stephanie B.,J.Agric.Food Chem. 34,827-829(1986)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであり、ピニトールを高含有、高純度に含んだ組成物を効率よく簡便な操作によって得ることができる製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記した課題について鋭意検討した結果、廃棄物として処理されていた枝豆莢を抽出原料とすることで、高含量かつ高純度のピニトール組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の第一は、枝豆莢を抽出原料として水又は/及びアルコール類を用いてピニトールを抽出することを特徴とするピニトール又はピニトール含有組成物の製造方法を要旨とするものである。
【0008】
本発明の第二は、前記の製造方法により得られたピニトール又はピニトール含有組成物を含有することを特徴とする飲食品を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ピニトール又はピニトールを含有する組成物を容易に得ることができる。また、本発明のピニトールを含有する組成物を含有した飲食品は、ピニトールの作用により、血糖降下作用、肝機能改善効果、白内障改善効果、抗炎症効果、クレアチン蓄積効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
本発明で用いられる枝豆莢は、本発明の効果を損なうものでない限りいかなるものでもよい。産地、品種は特に限定されず、国産でも海外からの輸入品でもよい。枝豆莢はそのまま使用してもよいし、予め細断、破砕、切断、凍結乾燥、脱水などの処理を行った後に使用してもよい。
【0012】
細断は、物理的に枝豆莢を細かく破砕する方法であり、使用する装置、機器、方法などは本発明の効果を損なわない限りいかなるものでもよい。枝豆莢の細断は包丁やカッターナイフ、ハサミなどを用いて手作業で行っても良いが、大量の枝豆莢を短時間で処理しようとする場合には装置を使用する。そのような装置としては、例えば、ミキサー、ブレンダー、ミル、ハンマー式粉砕機などが挙げられ、また野菜用の細断機を用いてもよい。
【0013】
細断に供する枝豆莢は室温に置かれていてもよいし、凍結したものでもよいが、冷却機能の無い装置を用いる場合は、有効成分の分解を防ぐため凍結あるいは冷却したものを用いることが好ましい。
【0014】
細断された枝豆莢の大きさは特に限定されないが、1cm以下が好ましく、5mm以下がより好ましい。
【0015】
本発明の製造方法は、上記した枝豆莢を抽出原料とし、水及び/又はアルコール類を用いて抽出操作を行う。以下、これらの方法について説明する。
【0016】
水による抽出は、水を加えてそこに成分を溶出させる方法である。加える水の量は、特に限定されないが、枝豆莢に対して0.01〜100倍量、好ましくは0.05〜50倍量、さらに好ましくは0.5〜10倍量である。水の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、使用する水の温度は、0℃〜100℃、好ましくは5℃〜90℃、さらに好ましくは10℃〜80℃である。水の温度が0℃より低い場合には抽出効率が低下する傾向があり、抽出温度が100℃より高い場合には有用成分が分解してしまうおそれが生じる。
【0017】
また、水は蒸留水、脱イオン水、上水などでもよいし、一定量の塩を溶解したもの、緩衝液でもよい。この時の塩の種類としては、食品に添加できるものであり本発明の効果を損なうもので無ければ特に限定されないが、好ましくは塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸水素2アンモニウム、リン酸2水素アンモニウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸1カリウム、クエン酸3カリウム、クエン酸3ナトリウム、コハク酸1ナトリウム、コハク酸2ナトリウム、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、グルタミン酸カリウム、アスパラギン酸ナトリウム、リジン塩酸塩などが挙げられる。緩衝液としては、トリズマ塩基、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、コハク酸緩衝液などが好ましく、調整するpHは2.0〜11.0が好ましく、3.0〜8.0がより好ましい。また、塩、緩衝液の濃度は0.01%〜50%が好ましく、0.1%〜20%がより好ましい。この範囲より低い場合は塩、緩衝液の効果を期待できない可能性があり、この範囲より高い場合は抽出効率の低下、味の低下を招く可能性がある。
【0018】
アルコール抽出は、アルコール類を加えてそこに成分を溶出させる方法である。使用するアルコールは、特に限定されず、単独で用いてもよいし、二種類以上のアルコールを混合して使用してもよいし、水と混合して使用してもよい。好ましいアルコールの例としては、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、が挙げられ、さらに好ましくは、エタノール、メタノールが挙げられる。加えるアルコールの量は種類にもより特に限定されないが、枝豆莢に対して0.01〜100倍量が好ましく、0.5倍〜10倍がより好ましい。アルコールの量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、使用するアルコールの温度は−20℃〜100℃が好ましく、0℃〜60℃がより好ましい。有機溶媒の温度が−20℃より低い場合には抽出効率が低下する傾向があり、抽出温度が100℃より高い場合には有効成分が分解してしまうおそれが生じる。
【0019】
上記の水又はアルコールで抽出を行う時間は、特に限定されず、1分〜48時間行うことが好ましく、5分〜24時間行うことがより好ましい。抽出を行う時間がこの範囲より短いと十分にピニトールが抽出できない傾向があり、この範囲より長くしても抽出量の増加は期待できない。
【0020】
上記のようにしてピニトールの抽出操作を行った後は、固液分離を行わずにそのまま使用することもできるが、従来公知の分離方法で液を分離することができる。分離方法としては、例えば、フィルターろ過、圧搾ろ過、遠心分離、デカンテーションなど従来公知のあらゆる方法が使用できる。清澄な組成物を得る場合には、珪藻土などのろ過助剤を使用したフィルターろ過を行うことが好ましい。また、さらに清澄な液を得る場合や微生物の除去を行う場合には、これをさらに1μm未満の孔径のメンブランフィルターろ過を行うことが好ましい。
【0021】
このようにして得られたピニトールを含有する組成物は、そのまま使用してもよいし、さらに所定の濃度にまで希釈又は濃縮して使用することもできる。希釈するには水に限定されず、アルコール、油などを用いることもでき、このとき必要に応じて乳化剤や塩類を添加することができる。濃縮するには、減圧濃縮、加熱濃縮、濾過膜を用いた濃縮などいかなる方法で行ってもよいが、20℃〜60℃の範囲での減圧濃縮を行うことが好ましい。該減圧濃縮には、一般的なエバポレーター装置や(株)大川原製作所製の「エバポール」、関西化学機械製作(株)製の「ウォールウェッター」などを使用することができる。
【0022】
さらに、ピニトール含有組成物中のピニトールの純度は、精製を行い、向上させることもできる。かかる精製方法としては、糖資化、晶析、限外ろ過、活性炭処理、クロマト分離等が挙げられる。
【0023】
糖資化の方法としては、ピニトール含有組成物中にピニトール資化能のない微生物菌体を添加すればよい。ピニトール資化能のない微生物菌体の添加濃度は、抽出液1mL当たり1白金耳〜2g(乾燥重量)程度が適当であり、菌体を添加した糖混合物を処理する条件、例えば温度、時間などについては、不純物として混在する糖質が効率よく消失する条件を適用すればよい。一般的な処理温度としては5〜70℃、好ましくは10〜60℃、さらに好ましくは20〜50℃が用いられる。一般的な処理時間としては1〜48時間、好ましくは2〜24時間、さらに好ましくは3〜12時間が好適である。実質的にピニトール資化能のない微生物の具体例としては、酵母あるいは乳酸菌が挙げられる。酵母ではサッカロミセス(Saccharomyces)属、クルベロミセス(Kluyveromyces)属、キャンディダ(Candida)属の酵母が本目的を達成するために最適である。
【0024】
具体的にはサッカロマイセス セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロマイセス カールスバージェンシィス(Sacch.carlsbergensis)、サッカロマイセス アセチ(Sacch.aceti)、サッカロマイセス アムルケ(Sacch.amurcae)、サッカロマイセス ベイリー(Sacch.bailii)、サッカロマイセス バヤナス(Sacch.bayanus)、サッカロマイセス ビスポーラス(Sacch.bisporus)、サッカロマイセス カペンシス(Sacch.capensis)、サッカロマイセス チェバリエリー(Sacch.chevalieri)、サッカロマイセス シドリ(Sacch.cidri)、サッカロマイセス コレアヌス(Sacch.coreanus)、サッカロマイセス ダイレンシス(Sacch.dairensis)、サッカロマイセス デルブルッキー(Sacch.delbrueckii)、サッカロマイセス ディアスタチカス(Sacch.diastaticus)、サッカロマイセス ユーパジカス(Sacch.eupagycus)、サッカロマイセス エキシグス(Sacch.exiguus)、サッカロマイセス ファーメンタティ(Sacch.fermentati)、サッカロマイセス フロレンティヌス(Sacch.florentinus)、サッカロマイセス グロボサス(Sacch.globosus)、サッカロマイセス ヘテロジニカス(Sacch.heterogenicus)、サッカロマイセス ヒーニピエンシス(Sacch.hienipiensis)、サッカロマイセス インコンスピカス(Sacch.inconspicuus)、サッカロマイセス イヌシタトゥス(Sacch.inusitatus)、サッカロマイセス イタリカス(Sacch.italicus)、サッカロマイセス クロッケリアヌス(Sacch.kloeckerianus)、サッカロマイセス クルイベリ(Sacch.kluyveri)、サッカロマイセス ミクロエリプソデス(Sacch.microellipsodes)、サッカロマイセス モンタヌス(Sacch.montanus)、サッカロマイセス ムラキー(Sacch.mrakii)、サッカロマイセス ノルベンシス(Sacch.norbensis)、サッカロマイセス オレアセウス(Sacch.oleaceus)、サッカロマイセス オレアジノシス(Sacch.oleaginosis)、サッカロマイセス プレトリエンシス(Sacch.pretoriensis)、サッカロマイセス プロストサードビー(Sacch.prostoserdovii)、サッカロマイセス ロゼイ(Sacch.rosei)、サッカロマイセス ロウキシー(Sacch.rouxii)、サッカロマイセス サイトアヌス(Sacch.saitoanus)、サッカロマイセス テルリス(Sacch.telluris)、サッカロマイセス トランスバーレンシス(Sacch.transvaalensis)、サッカロマイセス ユニスポラス(Sacch.unisporus)、サッカロマイセス ウバルム(Sacch.uvarum)、サッカロマイセス ベイファー8Sacch.vafer)、クルイベロマイセス エスツアリー(Kluyveromyces aestuarii)、クルイベロマイセス アフリカヌス(K.africanus)、クルイベロマイセス ブルガリカス(K.bulgaricus)、クルイベロマイセス デルフェンシス(K.delphensis)、クルイベロマイセス ドブザンスキー(K.dobzhanskii)、クルイベロマイセス ドロソフィラム(K.drosophilarum)、クルイベロマイセス ラクティス(K.lactis)、クルイベロマイセス ロデリ(K.lodderi)、クルイベロマイセス ファフィー(K.phaffii)、クルイベロマイセス ファゼオロスポラス(K.phaseolosporus)、クルイベロマイセス ポリスポラス(K.polysporus)、クルイベロマイセス バヌデニー(K.vanudenii)、クルイベロマイセス ベロネ(K.veronae)、クルイベロマイセス ウィッカーハミー(K.wickerhamii)、クルイベロマイセス ウィケニー(K.wikenii)、カンジダ サルモンチセンティス(Candida salmanticensis)、カンジダ ベチー(C.beechii)、カンジダ カカオイ(C.cacaoi)、カンジダ カプスリジェナ(C.capsuligena)、カンジダ カテヌラタ(C.catenulata)、カンジダ クローセニー(C.claussenii)、カンジダ ディバーサ(C.diversa)、カンジダ フレイシュッシー(C.freyschussii)、カンジダ インターメディア(C.intermedia)、カンジダ ケフィア(C.kefyr)、カンジダ クルゼイ(C.krusei)、カンジダ ランビカ(C.lambica)、カンジダ リシタニエ(C.lisitaniae)、カンジダ ノルベンシス(C.norvegensis)、カンジダ マリチマ(C.maritima)、カンジダ メリビオシカ(C.melibiosica)、カンジダ モギー(C.mogii)、カンジダ オブツサ(C.obtusa)、カンジダ オレゴネンシス(C.oregonensis)、カンジダ パラプシロシス(C.parapsilosis)、カンジダ プルチェリマ(C.pulcherrima)、カンジダ ラギー(C.rhagii)、カンジダ サルモニコラ(C.salmonicola)、カンジダ ラバウティー(C.ravautii)、カンジダ ロイカフィー(C.reukauffii)、カンジダ サケ(C.sake)、カンジダ サンタマリエ(C.santamariae)、カンジダ ソラニ(C.solani)、カンジダ ソルボサ(C.sorbosa)、カンジダ スロフィー(C.slooffii)、カンジダ ステラトイデア(C.stellatoidea)、カンジダ テヌイス(C.tenuis)、カンジダ トロピカリス(C.tropicalis)、カンジダ ユーティリス(C.utilis)、カンジダ ビスワナチー(C.viswanathii)等を用いることができる。
【0025】
さらに、シゾサッカロマイセス マリデボランス(Shizosaccharomyces malidevorans)、ロデロマイセス エロンジスポラス(Lodderomyces elongisporus)、ハンゼニアスポラ オスモフィラ(Hanseniaspora osmophila)、デバロマイセス タマリ(Debaryomyces tamarii)、デッケラ インターメディア(Dekkera intermedia)、エンドマイコプシス プラチポディス(Endomycopsis platypodis)、ハンゼニアスポラ オスモフィラ(Hanseniaspora osmophila)、リポマイセス コノネンコエ(Lipomyces kononenkoae)、ハンゼヌラ アノマラ(Hansenula anomala)、メチニコウィア プルテェリマ(Metschnikowia pulcherrima)、ナドソニア フルベンセンス(Nadsonia fulvescens)、ネマトスポラ コリリ(Nematospora coryli)、ピチア ファリノサ(Pichia farinosa)、サッカロマイコーデス ルドウィギー(Saccharomycodes ludwigii)、サッカロマイコプシス グツラタ(Saccharomycopsis guttulata)、シュワンニオマイセス オシデンタリス(Schwanniomyces occidentalis)、ウィッカーハミア フルオレセンス(Wickerhamia fluorescens)、ロイコスポリジウム カプスリジェナム(Leucosporidium capsuligenum)、ブレッタノマイセス アノマラス(Brettanomyces anomalus)、クロッケラ ジャバニカ(Kloeckera javanica)、トルロプシス ホルミー(Torulopsis holmii)、トリコスポロン ペニシァタム(Trichosporon penicillatum)、チゴサッカロマイセス ロウキシー(Zygosaccharomyces rouxii)等のピニトール資化能のない酵母を用いることも可能である。
【0026】
一方、乳酸菌としてはラクトバチルス(Lactobacillus)属、ロイコノストック(Leuconostoc)属、ペディオコッカス(Pediococcus)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属等のピニトール資化能のない乳酸菌が好適に使用できる。
【0027】
一例としてはラクトバチルス ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brebis)、ラクトバチルス ケフィア(Lactobacillus kefir)、ラクトバチルス デルブルッキー(Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス アミロフィルス(Lactobacillus amylophilus)、ラクトバチルス アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス ガッセリ(Lactobacillus gasseri)、ロイコノストック メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック ラクティス(Leuconostoc lactis)、ロイコノストック オエノス(Leuconostoc oenos)、ロイコノストック パラメッセンテロイデス(Leuconostoc paramesenteroides)、ロイコノストック デキストラニカム(Leuconostoc dextranicum)、ペディオコッカス ペントーサセウス(Pediococcus pentosaceus)、ペディオコッカス アシディラクチシ(Pediococcus acidilactici)、ペディオコッカス パービュラス(Pediococcus parvulus)、ペディオコッカス イノピナツス(Pediococcus inopinatus)、ペディオコッカス ダムノーサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス デキストリニカス(Pediococcus dextrinicus)、ペディオコッカス ハロフィルス(Pediococcus halophilus)、ペディオコッカスウリナエキー(Pediococcus urinaeequi)、ラクトバチルス ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス ヘルベチカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトコッカス サーモフィルス(Lactococcus thermophilus)、ラクトコッカス ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス クレモリス(Lactococcus cremoris)、ラクトコッカス デアセチラクティス(Lactococcus deacetilactis)、ロイコノストック クレモリス(Lauconostoc cremoris)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス クリスパタス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス アミロボラス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス ガリナルム(Lactobacillus gallinarum)、ラクトバチルス ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス アミロボラス(Lactobacillus amylovorus)、エンテロコッカス フェシウム(Enterococcus faecium)、ビフィドバクテリウム ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム ブレイブ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ペディオコッカス ハロフィルス(Pediococcus halophilus)などを使用することができる。
【0028】
上記の実質的にピニトール資化能のない微生物は、ピニトール含有組成物中の組成、すなわち混在する単糖の種類やその割合によって、単独または数種類の微生物を組合わせて作用させることも可能である。また、市販のパン酵母、ビール酵母、乳酸菌製剤を使用することも可能である。
【0029】
晶析による精製は、従来公知の方法を用いることができ、例えば、濃縮した後に冷却して結晶を析出させる方法や、有機溶媒を加えて結晶を析出させる方法などが挙げられる。中でもピニトールは水への溶解度が非常に高いことから、固形分濃度50〜90質量%、好ましくは60〜90質量%、さらに好ましくは65〜85質量%まで濃縮した水溶液に、有機溶媒を水溶液に対して1000分の1〜2等量、好ましくは100分の1〜1等量、さらに好ましくは10分の1〜2分の1等量導入して、結晶を析出させることができる。かかる有機溶媒のうち好ましい例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、アセトン、ヘキサン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド等が挙げられ、さらに好ましい例としてはエタノールである。析出した結晶は従来公知の方法で分離すれば良く、例えば遠心ろ過機、ブフナー漏斗、フィルタープレス等を使用することができる。
【0030】
限外ろ過による精製は、高分子量の成分を除去することができるものであり、目的とするピニトール純度になるように分画分子量を選定することができる。限外ろ過膜の分画分子量は好ましくは1000〜200000であり、さらに好ましくは3000〜10000である。この範囲より低ければ精製に時間がかかる問題があり、この範囲より高ければピニトール純度が向上しない問題がある。
【0031】
活性炭処理による精製は、従来公知の方法を使用でき、活性炭をピニトールを含む抽出液の中に投入して攪拌するバッチ法、活性炭をカラムに充填してその中に抽出液を通液するカラム法のいずれの方法でもよい。
【0032】
例えば、バッチ法で活性炭処理を行う場合は、活性炭は表面積が大きいものの方が効率が良く、例えば二村化学工業(株)製の太閤SA1000、太閤KS、太閤A、武田薬品(株)製のカルボラフィン、強力白鷺、精製白鷺、特製白鷺、白鷺A、白鷺M、三菱化学(株)製のダイヤソーブF、三井製薬工業(株)製の三井PM−KI、三井PM−KO、三井PM−SX、三井PM−FZ、三井PM−SAY、クラレケミカル(株)製のクラレコールPK等が挙げられ、これらの中で太閤SA1000、カルボラフィン、精製白鷺、三井PM−SX、三井PM−FZが好ましく、太閤SA1000、カルボラフィンがより好ましい。活性炭処理後には活性炭を分離するが、この分離にはフィルタープレス、ブフナー漏斗を用いたろ過等従来公知のろ過技術を用いることができる。
【0033】
また、カラム法で活性炭処理を行う場合は、通液時に圧力がかかる為ある程度粒度が大きい活性炭を使用することが好ましく、例えば、二村化学工業(株)製の太閤FC、太閤FCS、武田薬品(株)製の粒状白鷺LHc、粒状白鷺KL、三菱化学(株)製のダイアホープS60、ダイアホープS70、ダイアソーブW、三井製薬工業(株)製の三井MM−CBS、三井BM−WA、クラレケミカル(株)製のクラレコールGLC等が挙げられ、これらの中で太閤FCS、粒状白鷺KL、三井BM−WA、クラレコールGLCが好ましく、粒状白鷺KL、三井BM−WAがより好ましい。
【0034】
ここで用いられる活性炭の量は、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、バッチ法で活性炭処理を行う場合には、抽出液の固形分に対して、1〜50質量%であり、5〜30質量%が好ましく、10〜25質量%がさらに好ましい。この範囲より活性炭量が少なければ十分に脱色効果が得られない可能性があり、この範囲より活性炭量が多くてももはや脱色効果が向上するものではなく、攪拌が難しくなり、ろ過時にロスが出る可能性がある。
【0035】
さらに、カラム法で活性炭処理を行う場合には、抽出液の固形分に対して20〜500質量%であり、50%〜400質量%が好ましく、100〜300質量%がさらに好ましい。この範囲より活性炭量が少なければ十分に脱色効果が得られない可能性があり、この範囲より活性炭量が多くてももはや脱色効果が向上するものではなく、水押し量が多くなったりロスが出る可能性がある。
【0036】
活性炭処理の時間は、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、バッチ法では攪拌しながら10分〜24時間であり、20分〜5時間が好ましく、30分〜2時間がさらに好ましい。活性炭処理の時間がこの範囲より短いと十分に脱色されない可能性が有り、この範囲より長くてももはや脱色効果が向上するものではない。カラム法での抽出液の流速はSV=0.1〜10であり、SV=0.3〜5が好ましく、SV=1〜3がさらに好ましい。抽出液の流速がこの範囲より大きければ十分に脱色できない可能性が有り、この範囲より小さくとももはや脱色効率が向上するものではない。
【0037】
イオン交換樹脂により精製は、従来公知の方法を用いることができるが、好ましくはイオン交換樹脂塔を用いた精製である。イオン交換樹脂としては陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂いずれも使用することができる。例えば、酸でH型に変換した陽イオン交換樹脂、アルカリでOH型に変換した陰イオン交換樹脂に抽出液を順次通過させて脱塩処理し、目的とする純度にまで精製することができる。
【0038】
イオン交換樹脂の好ましい例としては、三菱化学「ダイヤイオン」シリーズのSK1B、SK102、SK104、SK106、SK110、SK112、SK116、PK208、PK212、PK216、PK220、PK228、PA306、PA308、PA312、PA316、PA318、PA406、PA408、PA412、PA416、PA418、WA10、WA11、WA20、WA30、室町ケミカル「ダウエックス」シリーズの50W×2、50W×4、50W×8、50W×12、マラソンC、マラソンHSC、モスフィアー650C、HCR−W2、HGR−W2、88、MAC−3、HCR−S、ムロマックC102Na、オルガノ「アンバーライト」シリーズのIR120B、IR12、200CTなどが挙げられ、これらの中でも特にダイヤイオンSK1B、PK216、PA412、WA30、ダウエックス50W×8、ムロマックC102Na、アンバーライトIR120Bが好ましい。
【0039】
本発明において好適に使用できるイオン交換樹脂の使用量は、ピニトール含有組成物の固形分量に対して2倍量〜20倍量、好ましくは3倍量〜15倍量、さらに好ましくは5倍量〜10倍量である。この範囲より少なければ充分な脱塩処理が行われない問題があり、この範囲より多くてももはや脱塩効率が向上するものではない。
【0040】
上記に示す方法で抽出、精製したピニトールを含有する組成物には、ピニトールが0.1〜100質量%含まれることとなり、使用目的に応じた最適な含有量の組成物を提供することができ、例えば0.2〜50質量%に調製することができる。ピニトールの含有量がこの範囲より低い場合は、大量の本発明の枝豆莢抽出物を摂取しなければ機能が得られない問題がある。
【0041】
本発明において、ピニトールは、以下の方法により求められた値である。すなわち、高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により以下の条件で測定し、示差屈折検出器を用いて検出した。
HPLC:島津製作所(株)製Prominence LGE
カラム:TSKgel Amide80
移動相:含水80%アセトニトリル
流速:1.0ml/分
温度:60℃
【0042】
本発明の製造方法により得られたピニトール又はピニトール含有組成物の形態としては、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、例えば、水溶液、クリーム、懸濁液、ゲル、粉末、錠剤、カプセルなどが挙げられる。これらの中でも水溶液、粉末が特に好ましい。水溶液は、固形分を0.01〜70質量%含むことが好ましく、枝豆莢から製造されたそのものでも良いし、希釈、濃縮されていても良い。粉末は枝豆莢から製造された液状の組成物をそのまま凍結乾燥、噴霧乾燥、真空乾燥などの方法を用いて粉末化されていても良いし、デキストリン、乳糖などの賦型剤を添加して粉末化されていても良い。また、これらの水溶液、粉末から乳化、打錠、ゲル化などの操作により、クリーム、錠剤、ゲルなどを製造しても良い。また、本発明の製造方法により得られたピニトール又はピニトール含有組成物は、砂糖、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、蜂蜜等の糖類、食塩、にがりなどの塩類、だし、味の素、アミノ酸などで調味されていても良い。
【0043】
次に、本発明の飲食品について説明する。
【0044】
本発明の飲食品は、上記したピニトール又はピニトール含有組成物それ自体あるいは既存の飲料又は食品に含ませることにより得ることができる。また、味質の改善等のために、本発明の効果を損なわない範囲で糖類、糖アルコール類、塩類、油脂類、アミノ酸類、有機酸類、果汁、野菜汁、香料、アルコール類、グリセリン等を添加することができる。
【0045】
本発明の飲食品のベースとなる飲料又は食品としては、特に限定されず、例えば、飲料は清涼飲料水、アルコール類、果汁飲料、野菜汁飲料、乳飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料、アルコール類等であることが好ましく、また食品はカプセル、グミ、キャンデー、錠剤、顆粒、ドリンク等の形状をしたサプリメントであってもよいし、通常の食事として摂る食品であってもよい。
【0046】
本発明の飲食品に含ませるピニトール又はピニトール含有組成物としては、特に限定されないが、1日当たりに摂取する量がピニトールとして10〜1200mgになるように配合することが好ましいこの範囲より少ない場合は効果が望めない可能性があり、この範囲より多い場合はもはや効果の増大は見込めない可能性がある。本発明の飲食品に含ませるピニトール又はピニトール含有組成物の形態は特に限定されず、飲料、グミ、キャンデーなどにおいては液体状の物を、錠剤、顆粒、カプセルなどにおいては粉末状の物を使用するなどすればよい。
【実施例】
【0047】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本実施例中のピニトールの含有量は前記した方法で測定した。
【0048】
実施例1
枝豆莢凍結乾燥粉末10gに含水50%エタノール100mlを導入し、ミキサーで破砕した。マグネティックスターラーを用い室温下において撹拌しながら、24時間抽出を行い、得られた処理液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行った。得られた抽出液は74gで黄緑色であった。抽出液74gを凍結乾燥し、ミルで粉砕して粉末状のピニトール含有組成物を1.9g得た。このピニトール含有組成物は薄緑色で、1g中に373mgのピニトールを含有していた。ピニトール含有組成物のピニトール純度、原料固形物中のピニトール含有量は表1に示したとおりであった。
【0049】
実施例2
枝豆莢凍結乾燥物10gに水100mlを導入し、ミキサーで破砕した。マグネティックスターラーを用い室温下において撹拌しながら、24時間抽出を行い、得られた処理液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行った。得られた抽出液は90gで黄緑色であった。抽出液90gを凍結乾燥し、ミルで粉砕して粉末状のピニトール含有組成物を1.9g得た。このピニトール含有組成物は薄黄緑色で、1g中に391mgのピニトールを含有していた。ピニトール含有組成物のピニトール純度、原料固形物中のピニトール含有量は表1に示したとおりであった。
【0050】
実施例3
実施例2で得られた抽出液を陽イオン交換カラム(カラムサイズ内径1.4cm×長さ20cm、SV2.0);PK216(三菱化学製、H型)、陰イオン交換カラム(カラムサイズ内径1.4cm×長さ20cm、SV2.0);WA30(同、OH型)に通し脱塩処理液101gを得た。脱塩処理液101gを凍結乾燥し、ミルで粉砕して粉末状のピニトール含有組成物を0.95g得た。このピニトール含有組成物は黄白色で、0.95g中に705mgのピニトールを含有していた。ピニトール含有組成物のピニトール純度、原料固形物中のピニトール含有量は表1に示したとおりであった。表1に示すように大きく純度が向上した。
【0051】
比較例1
イナゴマメ乾燥粉末10gに含水50%エタノール100mlを導入し、マグネティックスターラーを用い室温下において撹拌しながら、24時間抽出を行い、得られた処理液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行った。得られた抽出液は66gで焦げ茶色であった。抽出液66gを凍結乾燥し、ミルで粉砕して粉末状のピニトール含有組成物を5.7g得た。このピニトール含有組成物は薄茶色で、1g中に141mgのピニトールを含有していた。ピニトール含有組成物のピニトール純度、原料固形物中のピニトール含有量は表1に示したとおりであった。
表1に示すようにピニトール含有量は高いが、純度は非常に悪かった。
【0052】
比較例2
イナゴマメ乾燥粉末10gに水100mlを導入し、マグネティックスターラーを用い室温下において撹拌しながら、24時間抽出を行い、得られた処理液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行った。得られた抽出液は88gで茶色であった。抽出液88gを凍結乾燥し、ミルで粉砕して粉末状のピニトール含有組成物を5.8g得た。このピニトール含有組成物は薄茶色で、1g中に141mgのピニトールを含有していた。ピニトール含有組成物のピニトール純度、原料固形物中のピニトール含有量は表1に示したとおりであった。
【0053】
【表1】

【0054】
実施例5
実施例2で得られた粉末状のピニトール組成物1gをサントリー(株)製ウーロン茶200mlに混合した。ウーロン茶の味、色、臭いはほとんど変化せず、ピニトール391mgを摂取できる健康ウーロン茶が得られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
枝豆莢を抽出原料として水又は/及びアルコール類を用いてピニトールを抽出することを特徴とするピニトール又はピニトール含有組成物の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の製造方法により得られたピニトール又はピニトール含有組成物を含有することを特徴とする飲食品。


【公開番号】特開2009−67716(P2009−67716A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−236719(P2007−236719)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(000004503)ユニチカ株式会社 (1,214)
【Fターム(参考)】