説明

ピラゾロ[3,4−B]ピリジン化合物、及びPDE4阻害薬としてのその使用



本発明は、式(I)で表される化合物又はその塩(式中、Arは部分式(X)を有し、また式中、QはNH又はNMeであり、その場合Qは−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NH−又は−C(O)NMe−である;又はQは結合又は−O−であり、その場合Qは結合である;又はQは−C(O)−であり、その場合QはNH又はNMeである;又はQは−S(O)−であり、その場合QはNH、NMe又は結合である;さらにはLは(CH[式中、nは4〜13である]であり;又はLは−(CHm1−O−(CHm2−である)を提供する。本発明は、また、この化合物の、ホスホジエステラーゼタイプIV(PDE4)の阻害薬としての使用、及び/又は慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、又は鼻炎(例えばアレルギー性及び/又は非アレルギー性鼻炎)のような炎症性及び/又はアレルギー性疾患を治療及び/又は予防するための使用も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で表される化合物又はその塩:
【化1】

[式中Arは次の部分式(X):
【化2】

[式中、
はNH又はNMeであり、その場合Qは−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NH−又は−C(O)NMe−であり;
又はQは結合もしくは−O−であり、その場合Qは結合であり;
又はQは−C(O)−であり、その場合QはNH又はNMeであり;
又はQは−S(O)−であり、その場合QはNH、NMe又は結合であり;
さらにはLは(CH[式中、nは、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13である]であり;
又はLは−(CHm1−O−(CHm2−であり、この式中NR基に結合されているのは−(CHm2−であり、またm1は1、2、3、4、5、6、7、8又は9であり、m2は2、3、4、5、6、7、8又は9であり;但しm1+m2は3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12であり、またm1が1である場合Qは−C(O)−であり;
さらにはRは、水素原子(H)、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、−CHCHOH、−CHCH(Me)OH、−CHCHCHOH、−CHCHOMe、又は−CHCHCHOMeであり;そして
は、C1〜4アルキルであるか、又はRは、1個のOHもしくはOC1〜3アルキル置換基によって置換されたC1〜4アルキルであり[但し、NR基の窒素原子に結合されているアルキル炭素原子においては置換されていない];
又はR及びRは、一緒になって、−(CH−X−(CH−、−(CH−X−(CH−、−(CHp1−、−CHR7a−(CHp2−、又は−(CHp3−CHR7b−(CHp4−であり;ここで、
Xは、O又はNR[式中Rは水素原子(H)又はC1〜3アルキルである]であり;
7aは、−CHOH、−CHOC1〜3アルキル、−CHCHOH、−CHCHOC1〜3アルキル、又はC1〜3アルキルであり;
7bは、OH、OC1〜3アルキル、−CHOH、−CHOC1〜3アルキル、−CHCHOH、−CHCHOC1〜3アルキル、又はC1〜3アルキルであり;
p1は、4、5又は6であり、
p2は、3、4又は5であり、
p3は1又は2であり、p4は2、3又は4であり、但しp3+p4は3、4又は5である]
を有し;
さらには式中、
は、C1〜3アルキル、−CH−C1〜2フルオロアルキル、又は−CHCHOHであり;
は、水素原子(H)、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、C1〜2フルオロアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、又は(シクロプロピル)メチル−であり;
は、水素原子(H)、メチル又はエチルであり;そして
は、置換されていてもよいC4〜7シクロアルキル、又は置換されていてもよいモノ不飽和−C5〜7シクロアルケニル、あるいは部分式(aa)、(bb)もしくは(cc)で表される置換されていてもよいヘテロ環式基、又は部分式(ee)で表される二環式基であり
【化3】

[ここでn及びnは独立に1又は2であり;さらにはYはO、S、SO、又はNR10であり;ここでR10は水素原子(H)、メチル、C(O)NH、C(O)−メチル、又はC(O)−Cフルオロアルキルである];
さらには、Rが置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである場合、Rは、環炭素上で、独立に、オキソ(=O);OH;メトキシ;Cフルオロアルコキシ;NH;C1〜2アルキル;Cフルオロアルキル;−CHOH;−CH(Me)OH;−CHCHOH;−CHNH;−C(O)OH;−C(O)NHR24[式中R24はH又はメチルである];−C(O)R25[式中R25はメチルである];フルオロ;ヒドロキシイミノ(=N−OH);又は(C1〜2アルコキシ)イミノ(=N−OR26[ここでR26はC1〜2アルキルである])である1又は2個の置換基で置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルであり[但し、OH、メトキシ、フルオロアルコキシ又はNH置換基は、いずれも、式(I)の−NH−基に結合されているR環炭素には結合されていない];
さらには、Rが部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表される置換されていてもよいヘテロ環式基である場合、Rは、環炭素上で、1又は2個のオキソ(=O)置換基で置換されていてもよい、部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるへテロ環式基であり;
さらには、Rが置換されていてもよいモノ不飽和−C5〜7シクロアルケニルである場合、このシクロアルケニルは、環炭素上で、フルオロ又はメチルである1個の置換基で置換されていてもよく[但し、式(I)の−NH−基に結合されているR環炭素はこのシクロアルケニル二重結合には加わらない];
そして、
が部分式(aa)で表されるへテロ環式基であり、YがNR10である場合、R10はC(O)−メチル、又はC(O)−Cフルオロアルキルではなく;また
が部分式(bb)で表されるヘテロ環式基であり、YがNR10である場合、R10はメチルではなく;また
が部分式(cc)で表されるヘテロ環式基である場合、YはO、S、SO又はNR10[式中R10はH又はメチルである]であり;
さらには、
が置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである場合、環炭素上にある−C(O)NHR24又は−C(O)R25置換基は、いずれも、Rシクロブチル環の3位に;又はRシクロペンチル環の3又は4位に;又はRシクロヘキシル環の4位に;又はRシクロヘプチル環の3、4、5又は6位にあり(但し、この関連で、Rシクロアルキル環の1位は、式(I)における−NH−への結合点、すなわち式(I)の−NH−に結合している環原子とする);
さらには、
が置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである場合、環炭素上にあるOH、メトキシ、フルオロアルコキシ、−CHOH、−CH(Me)OH、−CHCHOH、−CHNH、又は−C(O)OH置換基は、いずれも、Rシクロブチル環の3位に;又はRシクロペンチル環の3又は4位に;又はRシクロヘキシル環の3、4又は5位に;又はRシクロヘプチル環の3、4、5又は6位にある]。
【請求項2】
がエチル、n−プロピル又は−CHCHOHである、請求項1に記載の化合物又は塩。
【請求項3】
がエチルである、請求項2に記載の化合物又は塩。
【請求項4】
が水素原子(H)、メチル、エチル又はCフルオロアルキルである、請求項1、2又は3に記載の化合物又は塩。
【請求項5】
がメチル又はエチルである、請求項4に記載の化合物又は塩。
【請求項6】
がエチルである、請求項5に記載の化合物又は塩。
【請求項7】
において環炭素上に1個の置換基があるか又は置換基がない、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項8】
が置換されていてもよいC4〜7シクロアルキル、又は部分式(aa)、(bb)もしくは(cc)で表される置換されていてもよいヘテロ環式基である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項9】
が置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである場合、それは置換されていてもよいC6〜7シクロアルキル又は置換されていてもよいシクロブチルである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項10】
が置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである場合、Rが、環炭素上で、独立に、オキソ(=O);OH;メチル;−CHF;−CHF;−CHOH;−C(O)NHR24[式中R24はHである];フルオロ;ヒドロキシイミノ(=N−OH);又はメトキシイミノ(=N−OR26[ここでR26はメチルである])である1又は2個の置換基で置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項11】
が置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである場合、Rが、環炭素上で、独立に、オキソ(=O);OH;メチル;−C(O)NHR24[式中R24はHである];フルオロ;又はヒドロキシイミノ(=N−OH)である1又は2個の置換基で置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである、請求項10に記載の化合物又は塩。
【請求項12】
が置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである場合、Rが、環炭素上で、独立に、オキソ(=O);OH;−C(O)NHR24[式中R24はHである];又はヒドロキシイミノ(=N−OH)である1又は2個の置換基で置換されていてもよいC4〜7シクロアルキルである、請求項11に記載の化合物又は塩。
【請求項13】
について、Rが置換されていてもよいC4〜7シクロアルキル又は置換されていてもよいC5〜7シクロアルケニルである場合、その1又は2個の存在してもよいR環炭素置換基が、存在する場合は、
(a)Rシクロブチル環の3位にある、又は
(b)Rシクロペンチル又はシクロペンテニル環の3−及び/又は4位にある、又は
(c)Rシクロヘキシル又はシクロヘキセニル環の3、4及び/又は5位にある、又は
(d)Rシクロヘプチル又はシクロヘプテニル環の3、4、5及び/又は6位にある、及び/又は
(f)アルキル又はフルオロアルキル置換基については、Rシクロアルキル又はシクロアルケニル環の1、2及び/又は最高数の位置にある、及び/又は
(g)NH又はフルオロ置換基については、Rシクロアルキル又はシクロアルケニル環の2−及び/又は最高数の位置にある置換基である、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項14】
が部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるヘテロ環式基である場合、YがO又はNR10である、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項15】
10がH、C(O)NH又はC(O)−メチルである、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項16】
10がC(O)NHである、請求項15に記載の化合物又は塩。
【請求項17】
が部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるへテロ環式基である場合、Rが部分式(bb)で表されるへテロ環式基であり、nが1である、請求項1〜16のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項18】
部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるRへテロ環式基が、環炭素上で、オキソ(=O)である1個の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項19】
において、部分式(aa)、(bb)又は(cc)で表されるへテロ環式基が環炭素上では置換されていない、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項20】
NHRが、部分式(a1)、(b)、(c)、(c1)、(c2)、(c3)、(c4)、(c5)、(c6)、(c7)、(d)、(e)、(f)、(g)、(g2)、(g4)、(h)、(i)、(j)、(k)、(k1)、(k2)、(k3)、(L)、(m)、(m1)、(m3)、(m4)、(n)、(o)、(o1)、(o2)、(o3)、(p)、(p1)、(p2)、(p3)、(p5)、(p6)、(p9)、(p10)、(p12)、(p13)、(p14)、(p15)、又は(q):
【化4】

[式中、式(I)のピラゾロピリジンの4位への、NHR基の−NH−結合点に下線を付している]
で表されるものである、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項21】
NHRが、部分式(c)、(c1)、(c4)、(c5)、(h)、(i)、(k)、(k2)、(k3)、(m1)、(n)、(o)、(o2)、(o3)、(p2)、(p5)、(p6)、(p9)、(p10)、(p13)又は(p15)で表されるものである、請求項20に記載の化合物又は塩。
【請求項22】
NHRが、部分式(c)、(h)、(k2)、(k3)、(n)、(o)、(o2)、(p9)又は(p13)で表されるものである、請求項20に記載の化合物又は塩。
【請求項23】
がテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル又は1−(アミノカルボニル)−4−ピペリジニルである;すなわちNHRが部分式(h)又は(k2)で表されるものである、請求項20に記載の化合物又は塩。
【請求項24】
がテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルである;すなわちNHRが部分式(h)で表されるものである、請求項20に記載の化合物又は塩。
【請求項25】
が水素原子(H)である、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項26】
Arが部分式(x1):
【化5】

で表されるものである、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項27】
がNH又はNMeであり、その場合Qが−C(O)−である;
又はQが結合であり、その場合Qが結合である;
又はQが−C(O)−であり、その場合QがNH又はNMeである;
請求項1〜26のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項28】
がNHであり、その場合Qが−C(O)−である;
又はQが結合であり、その場合Qが結合である;
又はQが−C(O)−であり、その場合QがNHである;
請求項27に記載の化合物又はその塩。
【請求項29】
がNH又はNMeであり、その場合Qが−C(O)−である;
又はQが結合であり、その場合Qが結合である;
請求項27に記載の化合物又はその塩。
【請求項30】
がNHであり、その場合Qが−C(O)−である;
又はQが結合であり、その場合Qが結合である;
請求項27に記載の化合物又はその塩。
【請求項31】
Arが部分式(x1):
【化6】

で表されるものであり;
さらにQがNHであり、その場合Qが−C(O)−である;
又はQが結合であり、その場合Qが結合である;
請求項25に記載の化合物又はその塩。
【請求項32】
Lが(CHである、請求項1〜31のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項33】
nが5、6、7、8、9、10又は11である、請求項1〜32のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項34】
nが6、7、8又は9である、請求項33に記載の化合物又はその塩。
【請求項35】
Lが(CHであり、nが6、7、8又は9である、請求項31に記載の化合物又はその塩。
【請求項36】
m1が2、3、4、5、6、7、8又は9である、但しm1+m2は4、5、6、7、8、9、10、11又は12である、請求項1〜31、33、34のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項37】
m1が2、3、4、5又は6であり、さらにはm2が2、3、4、5又は6である、但しm1+m2は4、5、6、7、8、9又は10である、請求項1〜31、33、34のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項38】
Lが(CHである場合、
がNH又はNMeであり、その場合Qが−C(O)−、−S(O)−、−C(O)NH−又は−C(O)NMe−である;
又はQが結合又は−O−であり、その場合Qが結合である;
又はQが−C(O)−であり、その場合QがNH又はNMeである;
又はQが−S(O)−であり、その場合QがNH又はNMe又は結合である;
またLが−(CHm1−O−(CHm2−である場合、
が結合又は−O−であり、その場合Qが結合である;
請求項1〜37のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項39】
Lが(CHである場合、
がNHであり、その場合Qが−C(O)−である;
又はQが結合であり、その場合Qが結合である;
又はQが−C(O)−であり、その場合QがNHである;
またLが−(CHm1−O−(CHm2−である場合、
が結合であり、さらにはQが結合である;
請求項38に記載の化合物又はその塩。
【請求項40】
が水素原子(H)、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、又は−CHCHOHであり;そして
が−CHCHOH、−CHCH(Me)OH、−CHCHCHOH、−CHCHCHCHOH、−CHCHOMe、又は−CHCHCHOMeである;
又はR及びRが一緒になって、−(CH−X−(CH−、−(CHp1−、又は−CHR7a−(CHp2−である;
請求項1〜39のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項41】
XがOであり;
7aが−CHOH、−CHOMe、−CHCHOH、−CHCHOMe、又はC1〜3アルキルであり;
7bがOH又はOMeであり;
p1が4又は5であり;
p2が3又は4であり;さらには
p4が2又は3である(但しp3+p4は3又は4である)
請求項1〜40のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項42】
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミド、
4−[(1,6−ジエチル−5−{[({4−[(8−{(2R)−2−[(メチルオキシ)メチル]−1−ピロリジニル}オクタノイル)アミノ]フェニル}カルボニル)アミノ]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)アミノ]−1−ピペリジンカルボキサミド、
4−[(1,6−ジエチル−5−{[({4−[(8−{(2S)−2−[(メチルオキシ)メチル]−1−ピロリジニル}オクタノイル)アミノ]フェニル}カルボニル)アミノ]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)アミノ]−1−ピペリジンカルボキサミド、
4−({1,6−ジエチル−5−[({[4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)フェニル]カルボニル}アミノ)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル}アミノ)−1−ピペリジンカルボキサミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−[(8−{(2R)−2−[(メチルオキシ)メチル]−1−ピロリジニル}オクタノイル)アミノ]ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−[(8−{(2S)−2−[(メチルオキシ)メチル]−1−ピロリジニル}オクタノイル)アミノ]ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−{[8−(4−モルホリニル)オクタノイル]アミノ}ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−{[8−(1−ピロリジニル)オクタノイル]アミノ}ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−[4−({4−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ブチル}オキシ)ブチル]ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−(4−{[4−(4−モルホリニル)ブチル]オキシ}ブチル)ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−(4−{[4−(1−ピロリジニル)ブチル]オキシ}ブチル)ベンズアミド、
4−[(1,6−ジエチル−5−{[({4−[4−({4−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ブチル}オキシ)ブチル]フェニル}カルボニル)アミノ]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)アミノ]−1−ピペリジンカルボキサミド、
4−({1,6−ジエチル−5−[({[4−(4−{[4−(4−モルホリニル)ブチル]オキシ}ブチル)フェニル]カルボニル}アミノ)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル}アミノ)−1−ピペリジンカルボキサミド、
4−({1,6−ジエチル−5−[({[4−(4−{[4−(1−ピロリジニル)ブチル]オキシ}ブチル)フェニル]カルボニル}アミノ)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル}アミノ)−1−ピペリジンカルボキサミド、
N−{[1−エチル−6−メチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミド、
N−{[1−エチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−[8−(4−モルホリニル)オクチル]ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−{8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクチル}ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−3−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−2−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({6−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ヘキサノイル}アミノ)ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({7−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ヘプタノイル}アミノ)ベンズアミド、
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({10−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]デカノイル}アミノ)ベンズアミド、もしくは
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({11−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]ウンデカノイル}アミノ)ベンズアミド;
又はその塩(例えばその薬学的に許容される塩);
である、化合物又はその塩。
【請求項43】
式が
【化7】

である、N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミド、又はその塩。
【請求項44】
前記化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項43に記載の化合物又は塩。
【請求項45】
前記化合物又は塩が、N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミド又はそのヒドロクロリド、ヒドロブロミド、もしくはスクシナート塩である、請求項43に記載の化合物又は塩。
【請求項46】
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミドのヒドロクロリド塩。
【請求項47】
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミドモノヒドロクロリド。
【請求項48】
結晶質N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミドモノヒドロクロリド1型無水物。
【請求項49】
実質的に以下の度2θ(度2シータ)値:
5.1±0.1°、10.7±0.1°、23.1±0.1°、23.5±0.1°
にある各ピークのうちの2つ、3つ又はすべてを含むX線粉末回折(XRPD)スペクトル[このXRPDスペクトルは、CuKα(銅K−アルファ)照射、0.0167°2θ以下のステップサイズ、及び31.75秒以上の1ステップあたりの時間を用いたX線粉末回折計で測定されるものである]を有することによって特徴づけられる、請求項48に記載の結晶質N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミドモノヒドロクロリド1型無水物。
【請求項50】
実質的に以下の度2θ(度2シータ)値:
5.1±0.1°、10.7±0.1°、23.1±0.1°、23.5±0.1°
にある各ピークのうちの3つ又はすべてを含むX線粉末回折(XRPD)スペクトル[このXRPDスペクトルは、CuKα(銅K−アルファ)照射、0.0167°2θ以下のステップサイズ、及び31.75秒以上の1ステップあたりの時間を用い、且つシリコンウエハープレート上に取り付けられたサンプルを用いたX線粉末回折計で測定されるものである]を有することによって特徴づけられる、請求項48に記載の結晶質N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミドモノヒドロクロリド1型無水物。
【請求項51】
実質的に以下の度2θ(度2シータ)値:
5.1±0.1°、10.3±0.1°、10.7±0.1°、17.5±0.1°、23.1±0.1°、23.5±0.1°
にある各ピークのうちの4つ、5つ又はすべてを含むX線粉末回折(XRPD)スペクトル[このXRPスペクトルは、Cu Kα(銅K−アルファ)照射、0.0167°2θ以下のステップサイズ、及び31.75秒以上の1ステップあたりの時間を用い、且つシリコンウエハープレート上に取り付けられたサンプルを用いたX線粉末回折計で測定されるものである]を有することによって特徴づけられる、請求項48に記載の結晶質N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミドモノヒドロクロリド1型無水物。
【請求項52】
N−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミドのホスファート、フマラート、1−ヒドロキシ−2−ナフトアート(キシナホアート)、又は(+)−カンファースルホナート塩。
【請求項53】
式が
【化8】

であるN−{[1,6−ジエチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]メチル}−4−({8−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]オクタノイル}アミノ)ベンズアミド又はその塩を含まない、及び/又はそれでない、請求項1〜42のいずれかに記載の化合物又はその塩。
【請求項54】
式が
【化9】

である4−({1,6−ジエチル−5−[({[4−(4−{[4−(4−モルホリニル)ブチル]オキシ}ブチル)フェニル]カルボニル}アミノ)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル}アミノ)−1−ピペリジンカルボキサミド又はその塩。
【請求項55】
哺乳動物において活性治療用物質として使用するための、請求項1〜54のいずれかに記載の化合物又は塩。
【請求項56】
請求項1〜54のいずれかに定義されている式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩と、1種又は複数種の薬学的に許容される担体及び/又は賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項57】
哺乳動物における炎症性及び/又はアレルギー性疾患の治療及び/又は予防において使用するための、請求項56に記載の医薬組成物。
【請求項58】
哺乳動物における炎症性及び/又はアレルギー性疾患を治療及び/又は予防するための医薬の製造における、請求項1〜54のいずれかに定義されている式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項59】
炎症性及び/又はアレルギー性疾患が、哺乳動物における、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、鼻炎(例えばアレルギー性及び/又は非アレルギー性鼻炎)、アトピー性皮膚炎又は乾癬である、請求項58に記載の使用。
【請求項60】
炎症性及び/又はアレルギー性疾患が、ヒトにおける慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、鼻炎(例えばアレルギー性及び/又は非アレルギー性鼻炎)である、請求項59に記載の使用。
【請求項61】
ヒトのような哺乳動物における、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、鼻炎(例えばアレルギー性及び/又は非アレルギー性鼻炎)、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、乾癬、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、春季結膜炎、好酸球肉芽腫、敗血症性ショック、炎症性腸疾患(例えば潰瘍性大腸炎及び/又はクローン病)、心筋層及び脳の再灌流障害、慢性糸球体腎炎、内毒素性ショック、又は成人呼吸窮迫症候群を治療及び/又は予防するための医薬の製造における、請求項1〜54のいずれかに定義されている式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項62】
炎症性及び/又はアレルギー性疾患の治療及び/又は予防を必要とする哺乳動物におけるその治療及び/又は予防方法であって、哺乳動物に、請求項1〜54のいずれかに定義されている式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項63】
炎症性及び/又はアレルギー性疾患が、哺乳動物における、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、鼻炎(例えばアレルギー性及び/又は非アレルギー性鼻炎)、アトピー性皮膚炎又は乾癬である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
炎症性及び/又はアレルギー性疾患が、ヒトにおける慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息又は鼻炎(例えばアレルギー性及び/又は非アレルギー性鼻炎)である、請求項63に記載の方法。

【公表番号】特表2009−545579(P2009−545579A)
【公表日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522327(P2009−522327)
【出願日】平成19年7月31日(2007.7.31)
【国際出願番号】PCT/GB2007/002908
【国際公開番号】WO2008/015416
【国際公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】