説明

ピリジニルアニリド類

式(I)


(式中、R、R、R、R、R及びAは明細書で定義した通りである)の新規ピリジニルアニリド類、これらの複数の製造方法及びこれらの望ましくない微生物を防除するための使用、並びに新規中間体とその製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規ピリジニルアニリド類、これらの幾つかの製造方法及びこれらの望ましくない微生物を防除するための使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ある種のピリジニルアニリド類が殺菌性を有することは、既に知られている(例えば、国際公開第WO01/53259号公報及び特開平8−92223号公報参照)。従って、例えばピリジニルアニリドであるN−[2−(2−クロロ−3−ピリジニル)フェニル]−1,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド及び1,4−ジメチル−N−{2−[2−(トリフルオロメチル)−4−ピリジニル]フェニル}−1H−ピロール−3−カルボキサミド(国際公開第WO01/53259号公報)又は1−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド及び2−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ニコチンアミド(特開平8−92223号公報)は、真菌類の防除に使用できる。しかし、このような化合物の活性は、特に低薬量で施用される場合には、必ずしも満足できるとは限らない。別のピリジニルアニリド、例えばN−[2−(6−ブロモ−2−ピリジニル)−4−メチルフェニル]−2,2−ジメチルプロパンアミド、N−{4−メチル−2−[6−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]フェニル}シクロプロパンカルボキサミド及びN−{4−メチル−2−[6−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]フェニル}ベンズアミドが、除草剤及び植物生長調節剤として知られている(国際公開第WO95/09846号公報参照)。
【発明の開示】
【0003】
本発明は、式(I)
式(I)
【0004】
【化81】

{式中、
Rは水素、弗素、塩素、メチル又はトリフルオロメチルを表し;
、R及びRは、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個のそれぞれ炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表し;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子を有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又はいずれの場合にも基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C-アルキルを表すか、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表し(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝のC−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい);
又は、
とRは、ピリジニル部分に互いにオルト位に結合される場合には、さらに一緒になっていずれの場合にも場合により弗素、塩素、オキソ、メチル、エチル、トリフルオロメチルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよいC−C−アルキレン、C−C−アルケニレン、C−C−オキシアルキレン又はC−C−ジオキシアルキレンを表し;
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ、C−C−ハロゲノアルキルスルフィニル、C−C−ハロゲノアルキルスルホニル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル;いずれの場合にも1から7個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル、いずれの場合にも1から6個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−アルコキシ)−カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル;−COR、−CONR又は−CHNRを表し、
は水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;又は−COR10を表し、
及びRは、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表すか;
及びRはさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、飽和5から8員複素環を表し(前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群の中から選択される1個又は2個の追加の隣り合わない異種原子を有していてもよく、前記複素環は場合によってはハロゲン又はC−C−アルキルで同じように又は異なるようにモノ置換から多置換されていてもよい)、
及びRは、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表すか、
及びRはさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、飽和5から8員複素環を表し(前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群の中から選択される1個又は2個の追加の隣り合わない異種原子を有していてもよく、前記複素環は場合によってはハロゲン又はC−C−アルキルで同じように又は異なるようにモノ置換から多置換されていてもよい)、
10は、水素、C−Cアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表し、
11は水素又はC−C−アルキルを表し、
Aは式(A1)
【0005】
【化82】

(式中、
12は水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C−C−アルキル、C−Cアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−シクロアルキル、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ又はC−C−ハロゲノアルキルチオ、アミノカルボニル又はアミノカルボニル−C−C−アルキルを表し、及び
13は水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−アルキルチオを表し、及び
14は水素、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ−C−C−アルキル、又はフェニルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A2)
【0006】
【化83】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
17はハロゲン、シアノ又はC−C−アルキル、又はそれぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A3)
【0007】
【化84】

(式中、
18及びR19は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
20は水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A4)
【0008】
【化85】

(式中、
21は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロゲノアルキル、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルコキシ又はC−C−ハロゲノアルキルチオを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A5)
【0009】
【化86】

(式中、
22はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ又はC−C−ハロゲノアルコキシを表し、及び
23は水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A6)
【0010】
【化87】

(式中、
24はC−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
25はC−C−アルキルを表し、
は硫黄又は酸素原子を表すか、SO、SO又はCHを表し;
pは0、1又は2を表し、pが2を表す場合には、R25は同一又は異なる基を表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A7)
【0011】
【化88】

(式中、
26はC−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A8)
【0012】
【化89】

(式中、
27はC−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A9)
【0013】
【化90】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
30は水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A10)
【0014】
【化91】

(式中、
31及びR32は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
33は水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A11)
【0015】
【化92】

(式中、
34は水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
35はハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A12)
【0016】
【化93】

(式中、
36は水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
37はハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A13)
【0017】
【化94】

(式中、
38はハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A14)
【0018】
【化95】

(式中、
39は水素又はC−C−アルキルを表し、及び
40はハロゲン又はC−C−アルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A15)
【0019】
【化96】

(式中、
41はC−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A16)
【0020】
【化97】

(式中、
42は水素、ハロゲン又はC−C−アルキルを表すか、又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A17)
【0021】
【化98】

(式中、
43はハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ又はそれぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)の基を表す}
の新規ピリジニルアニリド
〔但し、Rが水素を表し、
、R及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン;又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル;又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキルを表し;及び
が水素を表し、
及び
Aが式(A1)
【0022】
【化99】

(式中、
12はハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロゲノアルコキシを表し、及び
13は水素を表し、及び
14はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A2)
【0023】
【化100】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキルを表し、及び
17はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A4)
【0024】
【化101】

(式中、
21はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A5)
【0025】
【化102】

(式中、R22はハロゲンを表し、及びR23は水素を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A6)
【0026】
【化103】

(式中、
24はメチルを表し、
は硫黄又はCHを表し;
pは0を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A9)
【0027】
【化104】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素又はC−C−アルキルを表し、及び
30はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A11)
【0028】
【化105】

(式中、
34は水素又はC−C−アルキルを表し、及び
35はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A16)
【0029】
【化106】

(式中、R42はハロゲンを表す)
の基を表す
場合の式(I)の化合物を除く〕
に関する。
【0030】
除外された化合物は、特開平8−92223号公報から知られている。
【0031】
それぞれの場合において、特開平8−92223号公報から知られている下記の単一の化合物は、明らかに本発明の保護の範囲から除外される:
2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;
N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;
4−ヨード−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;
1−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
3−ヨード−1−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−3−フラミド;
3−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)チオフェン−2−カルボキサミド;
2−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ベンズアミド;
2−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ニコチンアミド;
3−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ピラジン−2−カルボキサミド;
2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−5,6−ジヒドロ−1,4−オキサチイン−3−カルボキサミド;
2−クロロ−N−(2−ピリジン−3−イルフェニル)ニコチンアミド;
2−クロロ−N−(2−ピリジン−4−イルフェニル)ニコチンアミド;
2−メチル−N−[2−(6−メチルピリジン−2−イル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−l,3−チアゾール−5−カルボキサミド;
1−メチル−N−[2−(6−メチルピリジン−2−イル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド。
【0032】
本発明の化合物は、種々の異性体、特に立体異性体、例えばE及びZ異性体、トレオ及びエリトロ光学異性体の形で、場合によっては互変異性体の形で存在し得る。本発明は、純粋な異性体並びにE及びZ異性体、トレオ及びエリトロ異性体、光学異性体、これらの異性体の任意の混合物異性体及び可能な互変異性体の使用全てに関する。
【0033】
また、式(I)のピリジニルアニリドは、
a) 式(II)
【0034】
【化107】

(式中、
はハロゲン又はヒドロキシルを表し、及び
Aは前記で定義した通りである)
のカルボン酸誘導体を、
式(III)
【0035】
【化108】

(式中、R、R、R、R及びRは前記で定義した通りである)
のアミンと、適切ならば触媒の存在下で、適切ならば縮合剤の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
又は
b)式(IV)
【0036】
【化109】

(式中、
R、R及びAは前記で定義した通りであり、及び
は臭素又はヨウ素である)
のハロゲノ−カルボキサミドを、式(V)
【0037】
【化110】

(式中、
、R及びRは前記で定義した通りであり、及び
及びAはそれぞれ水素を表すか又は一緒になってテトラメチルエチレンを表す)
のボロン酸誘導体と、触媒の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
又は
c)式(VI)
【0038】
【化111】

(式中、
R、R及びAは前記で定義した通りであり、及び
及びAはそれぞれ水素を表すか又は一緒になってテトラメチルエチレンを表す)
のカルボキサミドボロン酸誘導体を、式(VII)
【0039】
【化112】

(式中、R、R及びRは前記で定義した通りである)
のピリジニル誘導体と、触媒の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
又は
d) 式(IV)
【0040】
【化113】

(式中、
R、R及びAは前記で定義した通りであり、及び
は臭素又はヨウ素を表す)
のハロゲノ−カルボキサミドを、式(VII)
【0041】
【化114】

(式中、R、R及びRは前記で定義した通りである)
のピリジニル誘導体と、パラジウム又は白金触媒の存在下で及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス−1,3,2−ジオキサボロラン[ビス(ピナコラト)ジボロン]の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
又は
e) 式(I−1)
【0042】
【化115】

(式中、R、R、R、R及びAは前記で定義した通りである)
のピリジニルアニリドを、式(VIII)
【0043】
【化116】

(式中、
は塩素、臭素又はヨウ素を表し、
4aはC−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ、C−C−ハロゲノアルキルスルフィニル、C−C−ハロゲノアルキルスルホニル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル; ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル;いずれの場合にも1から7個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル、いずれの場合にも1から6個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−Cハロゲノアルキル; −COR、−CONR又は−CHNRを表し、
、R、R、R及びRは前記で定義した通りである)
のハロゲン化物と、塩基の存在下で及び希釈剤の存在下で反応させる
と得られることが見出された。
【0044】
最後に、前記の式(I)の新規ピリジニルアニリド類が極めて良好な殺菌性を有し、作物保護及び材料の保護の両方において望ましくない微生物を防除するのに使用できることが見出された。
【0045】
意外にも、本発明の前記の式(I)のピリジニルアニリド類は、同じ作用傾向をもつ従来技術の構成上最も良く類似している活性化合物よりも相当に良い殺菌活性を有する。
【0046】
前記の式(I)は、本発明のピリジニルアニリドの一般的な定義を提供する。前述の式及び/又は以下に述べる式の基の好ましい定義を以下に示す。これらの定義は、式(I)の最終生成物及び全ての中間体に適用される。
【0047】
Rは、好ましくは水素を表す。
【0048】
また、Rは、好ましくは弗素を表し、弗素は、特に好ましくはアニリド部分の4位、5位又は6位に配置、極めて好ましくは4位又は6位に配置される〔前記の式(I)参照〕。
【0049】
さらにまた、Rは、好ましくは塩素を表し、塩素は特に好ましくはアニリド部分の5位に配置される〔前記の式(I)参照〕。
【0050】
さらにまた、Rは、好ましくはメチルを表し、メチルは特に好ましくはアニリド部分の3位に配置される〔前記の式(I)参照〕。
【0051】
さらにまた、Rは、好ましくはトリフルオロメチルを表し、トリフルオロメチルは特に好ましくはアニリド部分の4位又は5位に配置される〔前記の式(I)参照〕。
【0052】
、R及びRは、互いに独立してそれぞれ、好ましくは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、好ましくはいずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、好ましくはいずれの場合にも、それぞれ1から4個の炭素原子と1から9個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、好ましくはいずれの場合にも、それぞれの炭化水素鎖に1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニルもしくはジアルキルアミノカルボニルオキシを表すか;
又は、好ましくはいずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は、好ましくは基−C(Q)=N−Q
(ここで、Qは、好ましくは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキルを表すか、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、好ましくはヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、それぞれ1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
を表す。
【0053】
とRは、ピリジニル部分に互いにオルト位に結合される場合には、さらに一緒になって、好ましくはいずれの場合にも場合によって弗素、塩素、オキソ、メチル、エチル、トリフルオロメチルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよい−(CH−、−(CH−、−CH=CH−CH=CH−、−O(CH−、−O(CH−、−OCHO−、−O(CHO−を表す。
【0054】
、R及びRは、互いに独立してそれぞれ特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、シアノ;メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブトキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−もしくはiso−プロピルチオ、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルチオ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表すか、
又は特に好ましくは基−C(Q)=N−Q
(ここで、Q特に好ましくは水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はシクロプロピルを表し、
特に好ましくはヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ又はiso−プロポキシを表す)
を表す。
【0055】
とRは、ピリジニル部分に互いにオルト位に結合される場合には、さらに一緒になって特に好ましくは−(CH−、−(CH−、−CH=CH−CH=CH−、−OCHO−、−O(CHO−、−OCFO−、−O(CFO−を表す。
【0056】
、R及びRは、互いに独立してそれぞれ極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシを表すか、
又は極めて特に好ましくは基−C(Q)=N−Q
(ここで、Q極めて特に好ましくは水素、メチル又はエチルを表し、及び
極めて特に好ましくはヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ又は
iso−プロポキシを表す)
を表す。
【0057】
とRは、ピリジニル部分に互いにオルト位に結合される場合には、一緒になって極めて特に好ましくは−CH=CH−CH=CH−、−OCFO−、−O(CFO−を表す。
【0058】
は、好ましくは水素;C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ、C−C−ハロゲノアルキルスルフィニル、C−C−ハロゲノアルキルスルホニル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル;いずれの場合にも1から7個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル、いずれの場合にも1から6個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−アルコキシ)−カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル;−COR、−CONR又は−CHNRを表す。
【0059】
は、特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、ペンチルもしくはヘキシル、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−もしくはiso−プロピルスルフィニル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはiso−プロピルスルホニル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルスルホニル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメトキシメチル;−CH−CHO、−CHCH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH、−CHCH−CO−CH、−CHCH−CO−CHCH、−CHCH−CO−CH(CH、−CH−C(O)OCH、−CH−C(O)OCHCH、−CHC(O)OCH(CH、−CHCH−C(O)OCH、−CHCH−C(O)OCHCH、−CHCH−C(O)OCH(CH、−CH−CO−CF、−CH−CO−CCl、−CH−CO−CHCF、−CH−CO−CHCCl、−CHCH−CO−CHCF、−CHCH−CO−CHCl、−CH−C(O)OCHCF、−CH−C(O)OCFCF、−CH−C(O)OCHCCl、−CH−C(O)OCClCCl、−CHCH−C(O)OCHCF、−CHCH−C(O)OCFCF、−CHCH−C(O)OCHCl、−CHCH−C(O)O−CClCCl;−COR、−CONR又は−CHNRを表す。
【0060】
は、極めて特に好ましくは水素;メチル、メトキシメチル、−CH−CHO、−CHCH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH又は−CORを表す。
【0061】
は、好ましくは水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;又は−COR10を表す。
【0062】
は、特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、tert−ブトキシ、シクロプロピル;トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;又は−COR10を表す。
【0063】
は、極めて特に好ましくは水素、−COCH、−CHO、−COCHOCH、−COCOCH、−COCOCHCH;又は−COR10を表す。
【0064】
及びRは、互いに独立してそれぞれ好ましくは水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表す。
【0065】
及びRはさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、好ましくは飽和5から8員複素環を表す(前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群の中から選択される1個又は2個の追加の隣り合わない異種原子を有していてもよく、前記複素環は場合によりハロゲン又はC−C−アルキルで同じように又は異なるようにモノ置換から多置換されていてもよい)。
【0066】
及びRは、互いに独立してそれぞれ特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル;トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシメチルを表す。
【0067】
及びRはさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、特に好ましくはモルホリン、チオモルホリン及びピペラジンからなる群の中から選択される飽和複素環を表す(前記複素環は、場合により弗素、塩素、臭素又はメチルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよく、ピペラジンはさらに第二の窒素原子においてR11で置換されていてもよい)。
【0068】
及びRは、互いに独立してそれぞれ好ましくは水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表す。
【0069】
及びRはさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、好ましくは飽和5から8員複素環を表す(前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群の中から選択される1個又は2個の追加の隣り合わない異種原子を有していてもよく、前記複素環は場合によってはハロゲン又はC−C−アルキルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよい)。
【0070】
及びRは、互いに独立してそれぞれ特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル;トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシメチルを表す。
【0071】
及びRはさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、特に好ましくはモルホリン、チオモルホリン及びピペラジンからなる群の中から選択される飽和複素環を表す(前記複素環は、場合により弗素、塩素、臭素又はメチルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよく、ピペラジンはさらに第二の窒素原子においてR11で置換されていてもよい)。
【0072】
10は、好ましくは水素、C−Cアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表す。
【0073】
10は、特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、
tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、tert−ブトキシ、シクロプロピル;トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシを表す。
【0074】
11は、好ましくは水素又はC−C−アルキルを表す。
【0075】
11は、特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルを表す。
【0076】
Aは、好ましくは基A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A10、A11、A12又はA17の一つを表す。
【0077】
Aは、特に好ましくは基A1、A2、A4、A5、A6、A9、A11、A17の一つを表す。
【0078】
Aは、極めて特に好ましくは基A1を表す。
【0079】
Aは、さらにまた、極めて特に好ましくは基A2を表す。
【0080】
Aは、さらにまた、極めて特に好ましくは基A4を表す。
【0081】
Aは、さらにまた、極めて特に好ましくは基A5を表す。
【0082】
Aは、さらにまた、極めて特に好ましくは基A6を表す。
【0083】
Aは、さらにまた、極めて特に好ましくは基A9を表す。
【0084】
Aは、さらにまた、極めて特に好ましくは基A11を表す。
【0085】
Aは、さらにまた、極めて特に好ましくは基A17を表す。
【0086】
12は、好ましくは水素、シアノ、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、iso−プロピル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、シクロプロピル、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、アミノカルボニル、アミノカルボニルメチル又はアミノカルボニルエチルを表す。
【0087】
12は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、iso−プロピル、モノフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、シクロプロピル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチルチオ又はジフルオロメチルチオを表し、及び
12は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、iso−プロピル、モノフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0088】
12は、特別に好ましくはメチル、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0089】
13は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ又はエチルチオを表す。
【0090】
13は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素又はメチルを表す。
【0091】
13は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素又はメチルを表す。
【0092】
14は、好ましくは水素、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はフェニルを表す。
【0093】
14は、特に好ましくは水素、メチル、エチル、iso−プロピル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル又はフェニルを表す。
【0094】
14は、極めて特に好ましくは水素、メチル、トリフルオロメチル又はフェニルを表す。
【0095】
14は、特別に好ましくはメチルを表す。
【0096】
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0097】
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0098】
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0099】
15及びR16は、特別に好ましくはそれぞれ水素を表す。
【0100】
17は、好ましくは弗素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、又はそれぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す。
【0101】
17は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ又はトリクロロメトキシを表す。
【0102】
17は、極めて特に好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表す。
【0103】
17は、特別に好ましくはメチルを表す。
【0104】
18及びR19は、互いに独立してそれぞれ好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0105】
18及びR19は、互いに独立してそれぞれ特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0106】
18及びR19は、互いに独立してそれぞれ極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0107】
18及びR19は、特別に好ましくはそれぞれ水素を表す。
【0108】
20は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0109】
20は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0110】
20は、極めて特に好ましくはメチルを表す。
【0111】
21は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ又はC−C−ハロゲノアルキルチオを表す。
【0112】
21は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ又はトリクロロメチルチオを表す。
【0113】
21は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0114】
21は、特別に好ましくはヨウ素、メチル、ジフルオロメチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0115】
22は、好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す。
【0116】
22は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ又はトリクロロメトキシを表す。
【0117】
22は、極めて特に好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0118】
23は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルもしくはC−C−ハロゲノアルコキシ、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表す。
【0119】
23は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、メチルスルフィニル又はメチルスルホニルを表す。
【0120】
23は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、メチルスルフィニル又はメチルスルホニルを表す。
【0121】
23は、特別に好ましくは水素を表す。
【0122】
24は、好ましくはメチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0123】
24は、特に好ましくはメチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0124】
25は、好ましくはメチル又はエチルを表す。
【0125】
25は、特に好ましくはメチルを表す。
【0126】
は、好ましくは硫黄原子、SO又はCHを表す。
【0127】
は、特に好ましくは硫黄原子又はCHを表す。
【0128】
は、極めて特に好ましくは硫黄原子を表す。
【0129】
pは、好ましくは0又は1を表す。
【0130】
pは、特に好ましくは0を表す。
【0131】
26は、好ましくはメチル、エチル、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C-ハロゲノアルキルを表す。
【0132】
26は、特に好ましくはメチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0133】
26は、極めて特に好ましくはメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0134】
27は、好ましくはメチル、エチル、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C-ハロゲノアルキルを表す。
【0135】
27は、特に好ましくはメチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0136】
27は、極めて特に好ましくはメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0137】
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチル、エチル、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C-ハロゲノアルキルを表す。
【0138】
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0139】
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0140】
28及びR29は、特別に好ましくはそれぞれ水素を表す。
【0141】
30は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0142】
30は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0143】
30は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0144】
30は、特別に好ましくはメチルを表す。
【0145】
31及びR32は、互いに独立してそれぞれ好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、ニトロ、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0146】
31及びR32は、互いに独立してそれぞれ特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0147】
31及びR32は、互いに独立してそれぞれ極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0148】
31及びR32は、特別に好ましくは水素を表す。
【0149】
33は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0150】
33は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0151】
33は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0152】
33は、特別に好ましくはメチルを表す。
【0153】
34は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0154】
34は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0155】
34は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0156】
34は、特別に好ましくはアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0157】
35は、好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0158】
35は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0159】
35は、極めて特に好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0160】
35は、特別に好ましくはメチル、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルを表す。
【0161】
36は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0162】
36は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0163】
36は、極めて特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0164】
36は、特別に好ましくはアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0165】
37は、好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0166】
37は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0167】
37は、極めて特に好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0168】
37は、特別に好ましくはメチル、トリフルオロメチル又はジフルオロメチルを表す。
【0169】
38は、好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0170】
38は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0171】
38は、極めて特に好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0172】
39は、好ましくは水素、メチル又はエチルを表す。
【0173】
39は、特に好ましくはメチルを表す。
【0174】
40は、好ましくは弗素、塩素、臭素、メチル又はエチルを表す。
【0175】
40は、特に好ましくは弗素、塩素又はメチルを表す。
【0176】
41は、好ましくはメチル、エチル、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0177】
41は、特に好ましくはメチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0178】
41は、極めて特に好ましくはメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0179】
41は、特別に好ましくはメチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0180】
42は、好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す。
【0181】
42は、特に好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、メチル又はトリフルオロメチルを表す。
【0182】
43は、好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す。
【0183】
43は、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチルを表す。
【0184】
43は、極めて特に好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル又はトリクロロメチルを表す。
【0185】
また、重要視されるのは、式(I−1)
【0186】
【化117】

(式中、R、R、R、R及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である〔但し、
Rが水素を表し、
、R及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲンを表すか;1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル;又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキルを表すか;
Aが式(A1)
【0187】
【化118】

(式中、
12はハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロゲノアルコキシを表し、
13は水素を表し、及び
14はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A2)
【0188】
【化119】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキルを表し、及び
17はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A4)
【0189】
【化120】

(式中、
21はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A5)
【0190】
【化121】

(式中、
22がハロゲンを表し、及び
23が水素を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A6)
【0191】
【化122】

(式中、
24はメチルを表し、
は硫黄又はCHを表し;
pは0を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A9)
【0192】
【化123】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素又はC−C−アルキルを表し、及び
30はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A11)
【0193】
【化124】

(式中、
34は水素又はC−C−アルキルを表し、及び
35はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A16)
【0194】
【化125】

(式中、R42はハロゲンを表す)
の基を表す
場合の式(I)の化合物を除く〕。
【0195】
また、重要視されるのは、式(I−2)
【0196】
【化126】

(式中、R、R、R、R、R4a及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である。
【0197】
4aは、好ましくは−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;それぞれ1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ、C−C−ハロゲノアルキルスルフィニル、C−C−ハロゲノアルキルスルホニル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル;いずれの場合にも1から7個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル、いずれの場合にも1から6個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル;−COR、−CONR又は−CHNR(式中、R、R、R、R及びRは、前記で定義した通りである)を表す。
【0198】
4aは、特に好ましくは水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、ペンチルもしくはヘキシル、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−もしくはiso−プロピルスルフィニル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはiso−プロピルスルホニル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルスルホニル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメトキシメチル;−CH−CHO、−CHCH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH、−CHCH−CO−CH、−CHCH−CO−CHCH、−CHCH−CO−CH(CH、−CH−C(O)OCH、−CH−C(O)OCHCH、−CHC(O)OCH(CH、−CHCH−C(O)OCH、−CHCH−C(O)OCHCH、−CHCH−C(O)OCH(CH、−CH−CO−CF、−CH−CO−CCl、−CH−CO−CHCF、−CH−CO−CHCCl、−CHCHCO−CHCF、−CHCH−CO−CHCCl、−CH−C(O)OCHCF、−CH−C(O)OCFCF、−CH−C(O)OCHCCl、−CH−C(O)OCClCCl、−CHCH−C(O)OCHCF、−CHCH−C(O)OCFCF、−CHCH−C(O)OCHCCl、−CHCH−C(O)O−CClCCl;−COR、−CONR又は−CHNR(式中、R、R、R、R及びRは、前記で定義した通りである)を表す。
【0199】
4aは、極めて特に好ましくはメチル、メトキシメチル、−CH−CHO、−CHCH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH又は−COR(式中、Rは前記で定義した通りである)を表す。
【0200】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−3)
【0201】
【化127】

(式中、R、R、R、R、R及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である〔但し、2−クロロ−N−(2−ピリジン−3−イルフェニル)ニコチンアミドは、除外される〕。
【0202】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−4)
【0203】
【化128】

(式中、R、R、R、R、R及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である〔但し、2−クロロ−N−(2−ピリジン−4−イルフェニル)ニコチンアミドを除く〕。
【0204】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−5)
【0205】
【化129】

(式中、R、R、R、R、R及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である〔但し、2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;4−ヨード−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;1−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;3−ヨード−1−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−3−フラミド;3−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)チオフェン−2−カルボキサミド;2−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ニコチンアミド;3−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ピラジン−2−カルボキサミド;2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−5,6−ジヒドロ−1,4−オキサチイン−3−カルボキサミド;2−メチル−N−[2−(6−メチルピリジン−2−イル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;1−メチル−N−[2−(6−メチルピリジン−2−イル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドを除く〕。
【0206】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−6)
【0207】
【化130】

(式中、R、R、R、R及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である〔但し、2−クロロ−N−(2−ピリジン−3−イルフェニル)ニコチンアミドを除く〕。
【0208】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−7)
【0209】
【化131】

(式中、R、R、R、R及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である〔但し、2−クロロ−N−(2−ピリジン−4−イルフェニル)ニコチンアミドを除く〕。
【0210】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−8)
【0211】
【化132】

(式中、R、R、R、R及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である〔但し、2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;4−ヨード−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;1−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;3−ヨード−1−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−3−フラミド;3−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)チオフェン−2−カルボキサミド;2−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ニコチンアミド;3−クロロ−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)ピラジン−2−カルボキサミド;2−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルフェニル)−5,6−ジヒドロ−1,4−オキサチイン−3−カルボキサミド;2−メチル−N−[2−(6−メチルピリジン−2−イル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド;1−メチル−N−[2−(6−メチルピリジン−2−イル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドを除く〕。
【0212】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−9)
【0213】
【化133】

(式中、R、R、R、R、R4a及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である。
【0214】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−10)
【0215】
【化134】

(式中、R、R、R、R、R4a及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である。
【0216】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−11)
【0217】
【化135】

(式中、R、R、R、R、R4a及びAは前記で定義した通りである)
の化合物である。
【0218】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−12)
【0219】
【化136】

(式中、R、R及びAは前記で定義した通りであり、及びR1aは以下で定義する通りである)
の化合物である。
【0220】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−13)
【0221】
【化137】

(式中、R、R及びAは前記で定義した通りであり、及びR1aは以下で定義する通りである)
の化合物である。
【0222】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−14)
【0223】
【化138】

(式中、R、R及びAは前記で定義した通りであり、及びR1a及びR2aは以下で定義する通りである)
の化合物である。
【0224】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−15)
【0225】
【化139】

(式中、R、R及びAは前記で定義した通りであり、及びR1a及びR2aは以下で定義する通りである)
の化合物である。
【0226】
さらにまた、重要視されるのは、式(I−16)
【0227】
【化140】

(式中、R、R及びAは前記で定義した通りであり、及びR1a、R2a及びR3aは以下で定義する通りである)
の化合物である。
【0228】
1a、R2a及びR3aは、互いに独立してそれぞれハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子を有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にもそれぞれ3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又はいずれの場合にも基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C-アルキルを表すか、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝のC−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノからトリ置換されていてもよい)。
【0229】
1a、R2a及びR3aは、互いに独立してそれぞれ好ましくは水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、好ましくはいずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝のアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、好ましくはいずれの場合にも、それぞれ1から4個の炭素原子と1から9個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、好ましくはいずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から4個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル又はジアルキルアミノカルボニルオキシを表すか;
又は、好ましくはいずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は好ましくは基−C(Q)=N−Q
(ここで、Q好ましくは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、好ましくはヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、それぞれ1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
を表す。
【0230】
1a、R2a及びR3aは、互いに独立してそれぞれ、特に好ましくは弗素、塩素、臭素、シアノ;メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブトキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−もしくはiso−プロピルチオ、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルチオ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表すか、
又は特に好ましくは、基−C(Q)=N−Q
(ここで、Q特に好ましくは、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はシクロプロピルを表し、及び
特に好ましくは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ又はiso−プロポキシを表す)
を表す。
【0231】
1a、R2a及びR3aは、互いに独立してそれぞれ、極めて特に好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシを表すか、
又は極めて特に好ましくは、基−C(Q)=N−Q
(ここで、Q極めて特に好ましくは、水素、メチル又はエチル、を表し、及び
極めて特に好ましくは、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ又はiso−プロポキシを表す)
を表す。
【0232】
飽和又は不飽和炭化水素基、例えばアルキル又はアルケニルは、いずれの場合にもこれが可能である限りは直鎖又は分岐であることができ、例えばアルコキシのように異種原子との組合せを含むことができる。
【0233】
場合により置換されていてもよい基は、モノ置換又は多置換されていてもよく、多置換の場合には、置換基は同一であるか又は異なることができる。
【0234】
ハロゲン置換された基、例えばハロゲノアルキルは、モノ置換又は多ハロゲン化される。多ハロゲン化の場合、複数個のハロゲン原子は同一であるか又は異なることができる。本明細書において、ハロゲンとは、弗素、塩素、臭素及びヨウ素、特に弗素、塩素及び臭素を表す。
【0235】
しかし、前記に示した一般的な基又は好ましい基の定義又は例示は、所望ならば、それぞれの範囲及び好ましい範囲の間で相互に組み合わせることができる。これらの基の定義は、最終生成物並びに対応する前駆物質及び中間体に適用される。また、個々の定義は適用し得ない。
【0236】
本発明の方法及び中間体の説明:
方法(a)
出発原料として2−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリドと、2−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]フェニルアミンを使用すると、本発明の方法(a)の経路は、下記の式のスキームで説明できる。
【0237】
【化141】

【0238】
前記の式(II)は、本発明の方法(a)を実施するための出発原料として必要なカルボン酸誘導体の一般的な定義を提供する。この式において、Aは、本発明の式(I)
の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。Xは、好ましくは塩素、臭素又はヒドロキシル、特に好ましくは塩素又はヒドロキシルを表す。
【0239】
式(II)のカルボン酸誘導体は、公知であるか又は公知の方法で製造することができる(国際公開第WO93/11117号公報、欧州特許出願公開第0545099号公報、同第0589301号及び同第0589313号公報参照)。
【0240】
前記の式(III)は、本発明の方法(a)を実施するための反応成分として必要なアミンの一般的な定義を提供する。この式において、R、R、R及びRは、本発明の式(I)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。
【0241】
Rが水素を表し、R、R及びRが互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキルを表し;及びRが水素を表す場合の式(III)の化合物を除く式(III)の化合物は、新規である(特開平8−92223号公報参照)。式(I−12)、(I−13)、(I−14)、(I−15)及び(I−16)の化合物の製造に用いられる式(III)のアミンもまた新規である。これらの幾つかは、公知の方法で製造することができる(Heterocycles 198929,1013−1016;J.Med.Chem.,199639,892−903; Synthesis 1995,713−16;Synth.Commun.,199424,267−272;ドイツ特許出願公開第2727416号公報;Synthesis 1994,142−144;欧州特許出願公開第0824099号公報;国際公開第WO93/11117号公報、欧州特許出願公開第0545099号、同第0589301号、同第0589313号公報及び国際公開第WO02/38542号公報)。
【0242】
また、式(III)のアニリン誘導体は、
f) 一般式(IX)
【0243】
【化142】

(式中、R及びRは前記で定義した通りであり、及びHalはハロゲンを表す)
の2−ハロ−アミンを、式(V)
【0244】
【化143】

(式中、R、R、R、A及びAは前記で定義した通りである)
のボロン酸誘導体と、適切ならば酸結合剤の存在下で、及び適切ならば不活性有機希釈剤の存在下で、及び適切ならば触媒の存在下で反応させるか、
又は
g) 式(X)
【0245】
【化144】

(式中、R及びRは前記で定義した通りであり、及びA及びAはそれぞれ水素を表すか又は一緒になってテトラメチルエチレンを表す)
のボロン酸誘導体を、式(VII)
【0246】
【化145】

(式中、R、R及びRは前記で定義した通りである)
のピリジニル誘導体と、適切ならば酸結合剤の存在下で、及び適切ならば不活性有機希釈剤の存在下で、及び適切ならば触媒の存在下で反応させるか、
又は
h) 一般式(IX)
【0247】
【化146】

(式中、R及びRは前記で定義した通りであり、及びHalはハロゲンを表す)
の2−ハロ−アミンを、式(VII)
【0248】
【化147】

(式中、R、R及びRは前記で定義した通りである)
のピリジニル誘導体と、パラジウム又は白金触媒の存在下で及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス−1,3,2−ジオキサボロランの存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させることによって得られる。
【0249】
前記の式(IX)は、本発明の方法(f)及び(h)を実施するための反応成分として必要な2−ハロ−アミンの一般的な定義を提供する。この式において、R及びRは、本発明の式(I)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。Halは、好ましくは塩素、臭素又はヨウ素、特に好ましくは臭素又はヨウ素を表す。
【0250】
式(IX)の2−ハロ−アミンは、公知であり及び/又は公知の方法で対応するニトロ化合物から還元によって製造することができる。Rが水素を表さない場合には、式(IX)の化合物は、得られるアニリン誘導体から公知の誘導方法によって得ることができる。
【0251】
また、本発明の方法(f)を実施するための出発原料として必要な式(V)のボロン酸誘導体は、本発明の方法(b)に関連して以下で詳細に説明する。
【0252】
前記の式(X)は、本発明の方法(g)を実施するための反応成分として必要なボロン酸誘導体の一般的な定義を提供する。この式において、R及びRは、本発明の式(I)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。A及びAは、それぞれ水素を表すか又は一緒になってテトラメチルエチレンを表すことが好ましい。
【0253】
式(X)のボロン酸誘導体は、公知であり及び/又は公知の方法で得ることができる。
【0254】
また、本発明の方法(g)及び(h)を実施するための出発原料として必要な式(VII)のフェニル誘導体は、本発明の方法(c)に関連して以下で詳細に説明する。
【0255】
方法(b)
出発原料としてN−(2−ブロモフェニル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドと2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンを使用し、触媒を使用すると、本発明の方法(b)の経路は、下記の式のスキームで説明できる。
【0256】
【化148】

【0257】
前記の式(IV)は、本発明の方法(b)を実施するための出発原料として必要なハロゲノ−カルボキサミドの一般的な定義を提供する。この式において、R、R及びAは、本発明の式(I)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。
【0258】
式(IV)のカルボキサミド誘導体は、公知であるか又は公知の方法で製造することができる(国際公開第WO91/01311号公報、欧州特許出願公開第0371950号公報参照)。これらは、例えば、
i) 式(II)のカルボン酸誘導体
【0259】
【化149】

(式中、Xはハロゲン又はヒドロキシルを表し、Aは前記で定義した通りである)
を、一般式(IX)
【0260】
【化150】

(式中、R及びRは前記で定義した通りであり、及びHalはハロゲンを表す)
の2−ハロ−アミンと、適切ならば触媒の存在下で、適切ならば縮合剤の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させることによって得られる。
【0261】
本発明の方法(i)を実施するための出発原料として必要な式(III)のカルボン酸誘導体は、本発明の方法(a)に関連して上記で詳細に説明されている。
【0262】
また、本発明の方法(i)を実施するための出発原料として必要な式(IX)の2−ハロ−アミンは、本発明の方法(f)に関連して上記で詳細に説明されている。
【0263】
前記の式(V)は、本発明の方法(b)を実施するための出発原料としてさらに必要なボロン酸誘導体の一般的な定義を提供する。この式において、R、R及びRは、本発明の式(I)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。A及びAは、それぞれ水素を表すか又は一緒になってテトラメチルエチレンを表すことが好ましい。
【0264】
式(V)のボロン酸誘導体は、公知であり及び/又は公知の方法で製造することができる(国際公開第WO91/90084号公報及び米国特許第5,633,218号公報参照)。これらは、例えば、
k) 式(VII)
【0265】
【化151】

(式中、R、R及びRは前記で定義した通りである)
のピリジニル誘導体を、式(XI)
B(OAlk) (XI)
(式中、AlkはC−C−アルキルを表す)のホウ酸エステル類と、又は4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス−1,3,2−ジオキサボロランと、マグネシウム又はアルキルリチウムの存在下で、適切ならば希釈剤(例えば、テトラヒドロフラン)の存在下で反応させることによって得られる。
【0266】
前記の式(XI)は、本発明の方法(h)を実施するための反応成分として必要なホウ酸エステルの一般的な定義を提供する。この式において、Alkは、好ましくはメチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、特に好ましくはメチル又はエチルを表す。
【0267】
式(XI)のホウ酸エステルは合成用の公知の化学薬品である。
【0268】
本発明の方法(h)を実施するための出発原料としてさらに必要な式(VII)のピリジニル誘導体は、本発明の方法(c)に関連して以下で詳細に説明する。
【0269】
方法(c)
出発原料として2−{[(3−メチル−2−チエニル)カルボニル]アミノ}フェニルボロン酸と2−ブロモ−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンを使用し、触媒を使用すると、本発明の方法(c)の経路は、下記の式のスキームで説明できる。
【0270】
【化152】

【0271】
前記の式(VI)は、本発明の方法(c)を実施するための反応成分として必要なカルボキサミドボロン酸誘導体の一般的な定義を提供する。この式において、R、R及びAは、本発明の式(I)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。A及びAは、それぞれ水素を表すか又は一緒になってテトラメチルエチレンを表すことが好ましい。
【0272】
式(VI)のカルボキサミドボロン酸誘導体は、公知であり及び/又は公知の方法で製造することができる。
【0273】
前記の式(VII)は、本発明の方法(c)を実施するための出発原料として必要なピリジニル誘導体の一般的な定義を提供する。この式において、R、R及びRは、本発明の式(I)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。
【0274】
式(VII)のピリジニル誘導体は、公知であるか又は公知の方法で製造することができる(Synth.Commun.,200030,665−669,Synth.Commun.,199929,1697−1701参照及び以下の実施例も参照)。
【0275】
方法(d)
出発原料としてN−(2−ブロモフェニル)−2−クロロニコチンアミドと2−ブロモ−5−クロロピリジンを使用し、触媒及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス−1,3,2−ジオキサボロランを使用すると、本発明の方法(d)の経路は、下記の式のスキームで説明できる。
【0276】
【化153】

【0277】
本発明の方法(d)を実施するための出発原料として必要な式(IV)のハロゲノ−カルボキサミド及び式(VII)のピリジニル誘導体は、本発明の方法の(b)及び(c)に関連して前記で既に説明してある。
【0278】
本発明の方法(d)を実施するためにさらに必要な4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス−1,3,2−ジオキサボロランは、公知の化学物質である。
【0279】
方法(e)
出発原料としてN−[2−(5−クロロ−2−ピリジニル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドと塩化アセチルを使用すると、本発明の方法(e)の経路は、下記の式のスキームで説明できる。
【0280】
【化154】

【0281】
前記の式(I−1)は、本発明の方法(e)を実施するための出発原料として必要なピリジニルアニリドの一般的な定義を提供する。この式において、R、R、R、R及びAは、本発明の式(I)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及び極めて特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。
【0282】
式(I−1)の化合物は、本発明の化合物であり、方法(a)から(d)のいずれかに従って得ることができる。
【0283】
式(VIII)は、本発明の方法(e)を実施するための出発原料として必要なハロゲン化物の一般的な定義を提供する。この式において、R4aは、本発明の式(I−2)の化合物の説明に関連して、これらの基について好ましい、特に好ましい及びさらに特に好ましいと既に述べてある意味を有することが好ましい。Xは塩素、臭素又はヨウ素を表す。
【0284】
式(VIII)のハロゲン化物は、広く知られている。
【0285】
反応条件
本発明の方法(a)及び(i)を実施するのに適した希釈剤は、全ての慣用の不活性有機溶媒である。脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール;ニトリル類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、n−もしくはiso−ブチロニトリル又はベンゾニトリル;アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチル−ピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミド;これらと水又は純水との混合物を使用することが好ましい。
【0286】
本発明の方法(b)、(c)、(d)、(f)、(g)及び(h)を実施するのに適した希釈剤は、いずれの場合にも全ての慣用の不活性有機溶媒である。脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン;ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシメタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール;ニトリル類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、n−もしくはiso−ブチロニトリル又はベンゾニトリル;アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチル−ピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミド;エステル類、例えば酢酸メチル又は酢酸エチル;スルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド;又はスルホン類、例えばスルホラン;アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−もしくはiso−プロパノール、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブタノール、エタンジオール、プロパン−1,2−ジオール、エトキシエタノール、メトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル;これらと水又は純水との混合物を使用することが好ましい。
【0287】
本発明の方法(e)を実施するのに適した希釈剤は、全ての慣用の不活性有機溶媒である。脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素、例えば石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン;ハロゲン化炭化水素、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシメタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール;アミド類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミドを使用することが好ましい。
【0288】
本発明の方法(a)及び(i)を実施するのに適した酸結合剤は、このような反応に慣用の全ての無機及び有機塩基である。アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコラート、酢酸塩アルコラート、炭酸塩又は炭酸水素塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、又は炭酸アンモニウム;及び三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)を使用することが好ましい。
【0289】
本発明の方法(b)、(c)、(d)、(f)、(g)及び(h)を実施するのに適した酸結合剤は、いずれの場合にもこのような反応に慣用の全ての無機及び有機塩基である。アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコラート、酢酸塩、弗化物、リン酸塩、炭酸塩又は炭酸水素塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、弗化カリウム、弗化セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸セシウム;及び三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)を使用することが好ましい。
【0290】
本発明の方法(e)を実施するのに適した酸結合剤は、このような反応に慣用の全ての無機及び有機塩基である。アルカリ土類金属又はアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド、アルコラート、酢酸塩、炭酸塩又は炭酸水素塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム又は炭酸セシウム;及び三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)を使用することが好ましい。
【0291】
本発明の方法(a)及び(i)を実施するのに適した縮合剤は、このようなアミド化反応に慣用の全ての縮合剤である。前記の酸ハロゲン化物、例えばホスゲン、三臭化リン、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン又は塩化チオニル;前記の酸無水物、例えばクロロギ酸エチル、クロロギ酸メチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチル又はメタンスルホニルクロリド;カルボジイミド、例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、又は他の慣用の縮合剤、例えば五酸化リン、ポリリン酸、N,N’−カルボニル−ジイミダゾール、2−エトキシ−N−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、トリフェニルホスフィン/テトラクロロメタン又はブロモ−トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートを使用することが好ましい。
【0292】
本発明の方法(a)及び(i)は、場合によっては触媒の存在下で実施される。4−ジメチルアミノピリジン、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール又はジメチルホルムアミドが好ましい。
【0293】
本発明の方法(b)、(c)、(d)、(f)、(g)及び(h)は、触媒の存在下で実施される。パラジウム塩又は錯体、例えば塩化パラジウム、酢酸パラジウム、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス−(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド又は1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリドが好ましい。
【0294】
また、反応混合物に、パラジウム塩及び錯体リガンド、例えばトリエチルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、2−(ジシクロヘキシルホスフィン)ビフェニル、2−(ジ−tert−ブチル−ホスフィン)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィン)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、トリフェニルホスフィン、トリス−(o−トリル)ホスフィン、3−(ジフェニルホスフィノ)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、トリス−2−(メトキシフェニル)ホスフィン、2,2’−ビス−(ジフェニルホスフィン)−1,1’−ビナフチル、1,4−ビス−(ジフェニルホスフィン)ブタン、1,2−ビス−(ジフェニルホスフィン)エタン、1,4−ビス−(ジシクロヘキシルホスフィン)ブタン、1,2−ビス−(ジシクロヘキシルホスフィン)エタン、2−(ジシクロヘキシルホスフィン)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン又はトリス−(2,4−tert−ブチルフェニル)ホスファイトを別々に加えることによって、反応混合物中で直接にパラジウム錯体を生成させることもできる。
【0295】
本発明の方法(a)及び(i)を実施する場合には、反応温度は、比較的広い範囲の中で変化させることができる。一般的に、これらの方法は0℃から150℃、好ましくは0℃から120℃、特に好ましくは10℃から80℃の間の温度で実施される。
【0296】
本発明の方法(b)、(c)、(d)、(f)、(g)及び(h)を実施する場合には、反応温度は、比較的広い範囲の中で変化させることができる。一般的に、これらの方法は0℃から180℃、好ましくは10℃から150℃、特に好ましくは20℃から120℃の間の温度で実施される。
【0297】
本発明の方法(e)を実施する場合には、反応温度は、比較的広い範囲の中で変化させることができる。一般的に、該方法は0℃から150℃、好ましくは20℃から110℃の間の温度で実施される。
【0298】
本発明の方法(a)を実施する場合には、式(II)のカルボン酸誘導体1モル当たり、式(III)のアミンを一般的には0.8から15モル、好ましくは0.8から8モル使用し、酸結合剤を1から3モル使用する。しかし、前記の反応成分を別の比率で用いることもできる。処理は、慣用の方法で実施される。一般に、反応混合物に水を加え、有機相を分離し、乾燥した後に、減圧下で濃縮する。残っている残渣は、適切ならば、まだ存在しているかもしれない不純物を、慣用の方法、例えばクロマトグラフィー又は再結晶を使用して除去し得る。
【0299】
本発明の方法(b)を実施する場合には、式(IV)のハロゲノ-カルボキサミド1モル当たり、式(V)のボロン酸誘導体を一般的に1から15モル、好ましくは2から8モルを使用し、酸結合剤を1から5モル使用する。しかし、前記の反応成分を別の比率で用いることもできる。処理は、慣用の方法で実施される。一般に、反応混合物に水を加え、沈殿物を分離し、乾燥する。残っている残渣は、適切ならば、まだ存在しているかもしれない不純物を、慣用の方法、例えばクロマトグラフィー又は再結晶を使用して除去し得る。
【0300】
本発明の方法(c)を実施する場合には、式(VI)のカルボキサミドボロン酸誘導体1モル当たり、式(VII)のピリジニル誘導体を一般的には0.8から15モル、好ましくは0.8から8モル使用し、酸結合剤を1から10モル使用し、触媒を0.5から5モル%使用する。しかし、前記の反応成分を別の比率で用いることもできる。後処理は、慣用の方法で実施される。一般に、反応混合物に水を加え、沈殿物を分離し、乾燥する。残っている残渣は、適切ならば、まだ存在しているかもしれない不純物を、慣用の方法、例えばクロマトグラフィー又は再結晶を使用して除去し得る。
【0301】
本発明の方法(d)を実施する場合には、式(IV)のカルボキサミド誘導体1モル当たり、式(VII)のピリジニル誘導体を一般的には0.8から15モル、好ましくは0.8から8モル使用し、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス−1,3,2−ジオキサボロランを0.8から15モル、好ましくは0.8から8モル使用し、酸結合剤を1から5モル使用し、触媒を1から5モル使用する。しかし、前記反応成分を別の比率で用いることもできる。後処理は、慣用の方法で実施される。一般に、反応混合物に水を加え、沈殿物を分離し、乾燥する。残っている残渣は、適切ならば、まだ存在しているかもしれない不純物を、慣用の方法、例えばクロマトグラフィー又は再結晶を使用して除去し得る。
【0302】
本発明の方法(e)を実施する場合には、式(I−1)のピリジニルアニリド1モル当たり、式(VIII)のハロゲン化物を一般的に0.2から5モル、好ましくは0.5から2モルを使用する。しかし、前記反応成分を別の比率で用いることもできる。後処理は、慣用の方法で実施される。
【0303】
本発明の方法は全て、一般的にそれぞれ大気圧下で実施される。しかし、高圧下又は減圧下で、一般的には0.1バールから10バールの間で操作することもできる。
【0304】
本発明の物質は、強い殺菌活性を有し、作物の保護及び種々の物質の保護において、真菌類及び細菌類などの望ましくない微生物の防除に使用できる。
【0305】
殺菌剤すなわち殺真菌剤は、作物保護においてネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oomycetes)、ツボカビ類(Chytridiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)及び不完全菌類(Deuteromycetes)を防除するのに使用できる。
【0306】
殺細菌剤は、作物保護においてシュードモナス科(Pseudomonadaceae)、リゾビウム科(Rhizobiaceae)、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)、コリネバクテリウム科(Corynebacteriaceae)及びストレプトマイセス科(Streptomycetaceae)の細菌を防除するのに使用できる。
【0307】
真菌性及び細菌性の病気を引き起こすある種の病原体であって前記に挙げた属名に入る病原体を例として挙げ得るが、これらに限定されるものではない:
キサントモナス(Xanthomonas)種、例えばイネ白葉枯病菌(Xanthomonas campestris pv. oryzae);
シュードモナス(Pseudomonas)種、例えばウリ科植物の斑点細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. lachrymans);
エルウィニア(Erwinia)種、例えば火傷病菌(Erwinia amylovora);
ピシウム属菌(Pythium)、例えば苗腐病菌(Pythium ultimum);
疫病菌(Phytophothora)種、例えばトマト、ジャガイモの疫病菌(Phytophthora infestans);
ニセツユカビ(Pseudoperonospora)種、例えばホップ疫病菌(Pseudoperonospora humuli)又はウリ科植物のべと病菌(Pseudoperonospora cubensis);
タンジクツユカビ(Plasmopara)種、例えばブドウのべと病菌(Plasmopara viticola);
ブレミア(Bremia)種、例えばレタスべと病菌(Bremia lactucae);
ツユカビ(Peronospora)種、例えばエンドウべと病菌(Peronospora pisi)又はナタネべと病菌(P. brassicae);
ウドンコカビ(Erysiphe)種、例えばオオムギうどんこ病菌(Erysiphe graminis);
スファエロセカ(Sphaerotheca)種、例えばうどんこ病菌(Sphaerotheca fuliginea);
ポドスフェラ(Podosphaera)種、例えばリンゴうどんこ病菌(Podosphaera leucotricha);
ベンツリア(Venturia)種、例えばリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis);
ピレノホーラ(Pyrenophora)種、例えばオオムギの網斑病菌(Pyrenophora teres)又は斑葉病菌(P.graminea)〔分生胞子体:Drechslera属菌、syn:ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属菌〕;
コクリオボルス(Cochliobolus)種、例えばムギ類斑点病菌(Cochliobolus sativus)〔分生胞子体:Drechslera属菌、syn:ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属菌〕;
ウロミケス(Uromyces)種、例えばマメ類さび病菌(Uromyces appendiculatus);
プクキニア(Puccinia)種、例えばコムギ、ライムギの赤さび病菌(Puccinia recondita);
スクレロチニア(Sclerotinia)種、例えば菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum);
チレチア(Tilletia)種、例えばコムギなまぐさ黒穂病菌(Tilletia caries);
クロボキン(Ustilago)種、例えばオオムギ裸黒穂病菌(Ustilago nuda)又はエンバク裸黒穂病菌(Ustilago avenae);
ペリキュラリア(Pellicularia)種、例えばイネ紋枯病菌(Pellicularia sasakii);
ピリキュラリア(Pyricularia)種、例えばイネいもち病菌(Pyricularia oryzae);
フザリウム(Fusarium)種、例えばフザリウム・クルモラム(Fusarium culmorum);
ボトリチス(Botrytis)種、例えば灰色かび病菌(Botrytis cinerea);
セプトリア(Septoria)種、例えばコムギふ枯病菌(Septoria nodorum);
レプトスフェリア(Leptosphaeria)種、例えばコムギふ枯病菌(Leptosphaeria nodorum);
セルコスポラ(Cercospora)種、例えば褐斑病菌(Cercospora canescens);
アルタナリア(Alternaria)種、例えばナタネ黒斑病(Alternaria brassicae);及び
シュードセルコスポレラ(Pseudocercosporella)種、例えばコムギ眼紋病菌(Pseudocercosporella herpotrichoides)。
【0308】
本発明の活性化合物はまた、植物において極めて良好な強化作用も有する。従って、本発明の活性化合物は、望ましくない微生物による攻撃に対して植物の内部防御を結集するのに使用できる。
【0309】
本明細書において、植物強化(抵抗性誘導)物質とは、処理植物がこの後に望ましくない微生物を接種された場合にこれらの微生物に対して十分な抵抗性を示すように植物の防御系を刺激することができる物質を意味すると理解されるべきである。
【0310】
この場合に、望ましくない微生物とは、植物病原性の真菌、細菌及びウイルスを意味すると理解されるべきである。従って、本発明の物質は、処理後のある一定の期間、前記の病原体による攻撃から植物を保護するのに使用できる。この保護が提供される期間は、一般に活性化合物による植物の処理後1から10日間、好ましくは1から7日間に及ぶ。
【0311】
活性化合物が植物の病気を防除するのに必要な濃度で植物に十分に許容されるということは、植物の地上部分、繁殖ストック及び種子、並びに土壌の処理を可能にする。
【0312】
本発明の活性化合物はまた、作物の収量を高めるのに適している。また、本発明の活性化合物は低毒性であり、植物に十分に許容される。
【0313】
本発明の活性化合物はまた、ある一定の濃度及び施用量で、除草剤として植物の生長に影響を及ぼすために及び動物害虫を防除するために使用することもできる。本発明の活性化合物はまた、別の活性化合物の合成用の中間体及び前駆物質としても使用できる。
【0314】
本発明の活性化合物は、全ての植物及び植物部分を処理するのに使用できる。植物とは、本明細書では全ての植物及び植物群、例えば望ましい及び望ましくない野生植物又は作物植物(天然産の作物植物を含む)を意味すると理解されるべきである。作物植物は、慣用の育種法及び最適化法によって又はバイオテクノロジー法及び遺伝子工学法によって、又はこれらの方法の組み合わせによって得ることができる植物、例えばトランスジェニック植物であることができ、また植物変種権法によって保護できる又は保護できない植物変種であることができる。植物の部分とは、植物の全ての地上部分及び地下部分並びに器官、例えば新芽、葉、花及び根を意味すると理解されるべきであり、挙げ得る例は、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実、種子、根、塊茎及び地下茎である。また、植物部分としては、収穫植物並びに栄養及び生殖繁殖材料、例えば苗木、塊茎、地下茎、短匐枝及び種子が挙げられる。
【0315】
本発明の活性化合物による植物及び植物部分の処理は、直接に行うか又は該活性化合物を植物及び植物部分の周囲、生育環境又は貯蔵空間に慣用の処理方法で、例えば浸漬、噴霧、蒸発、燻煙、散布、塗布により作用させることによって行い、また繁殖材料の場合、特に種子の場合には一つ又はそれ以上の被覆を施すことによって行う。
【0316】
材料の保護において、本発明の化合物は、望ましくない微生物による感染及び破壊から産業資材を保護するのに使用できる。
【0317】
本明細書において産業資材とは、産業で使用するために製造された非生物材料を意味すると理解される。例えば、本発明の活性化合物によって微生物による変質又は破壊から保護すべきことを目的とする産業資材は、接着剤、糊、紙及び厚紙、織物、皮革、木材、塗料及びプラスチック製品、冷却用潤滑剤、並びに微生物が感染又は破壊し得るこの他の材料であり得る。微生物の増殖によって損なわれるかもしれない製造プラントの部品、例えば冷却水循環路もまた、保護すべき材料の範囲内に挙げ得る。本発明の範囲内に挙げ得る産業資材は、接着剤、糊、紙及び厚紙、皮革、木材、塗料、冷却用潤滑剤並びに熱媒液であることが好ましく、木材であることが特に好ましい。
【0318】
挙げ得る産業資材を分解又は変質させ得る微生物は、例えば細菌、真菌(カビ菌)、酵母、藻類及びスライム生物である。本発明の活性化合物は、真菌、特に糸状菌、木材変色菌及び木材腐朽菌(担子菌類)に対して及びスライム生物及び藻類に対して作用することが好ましい。
【0319】
下記の属の微生物を例として挙げ得る:
アルタナリア属(Alternaria)、例えばアルタナリア・テヌイス(Alternaria tenuis)、
アスペルギルス属(Aspergillus)、例えばアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、
ケトミウム属(Chaetomium)、例えばケトミウム・グロボーサム(Chaetomium globosum)、
コニオホーラ(Coniophora)属、例えばコニオホーラ・プエタナ(Coniophora puetana)、
レンティナス(Lentinus)属、例えばレンティナス・チグリヌス(Lentinus tigrinus)、
ペニシリウム(Penicillium)属、例えばペニシリウム・グラウクム(Penicillium glaucum)、
ポリポルス(Polyporus)属、例えばポリポルス・バージカラー(Polyporus versicolor)、
アウレオバシジウム(Aureobasidium)属、例えばアウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、
スクレロフォーマ(Sclerophoma)属、例えばスクレロフォーマ・ピティオフィラ(Sclerophoma pityophila)、
トリコデルマ(Trichoderma)属、例えばトリコデルマ・ヴィリデ(Trichoderma viride)、
エシェリキア(Escherichia)属、例えば大腸菌(Escherichia coli)、
シュードモナス(Pseudomonas)属、例えば緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、
ブドウ球菌(Staphylococcus)属、例えば黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)。
【0320】
本発明の活性化合物は、この個々の物理的性質及び/又は化学的性質に応じて、慣用の製剤、例えば液剤、乳剤、懸濁剤、粉剤、発泡剤、ペースト剤、粒剤、エーロゾル剤並びに高分子物質及び種子用被覆組成物中の微細カプセル剤に変えることができ、またULV冷却及び加熱煙霧製剤に変えることができる。
【0321】
これらの製剤は、公知の方法で、例えば活性化合物を増量剤、すなわち液状溶媒、加圧液化ガス及び/又は固形担体と、場合によっては界面活性剤、すなわち乳化剤及び/又は分散剤、及び/又は気泡形成剤を用いて混合することにより製造される。使用する増量剤が水である場合には、例えば有機溶媒を補助溶媒として使用することも可能である。本質的に、適切な液状溶媒は、芳香族炭化水素、例えばキシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族炭化水素又は塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン又はパラフィン類、例えば石油留分、アルコール類、例えばブタノール又はグリコール及びこれらのエーテル類及びエステル類、ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド、又は水である。液化ガス状増量剤又は担体とは、標準温度及び大気圧下でガス状の液体、例えばエーロゾル噴射剤、例えばハロゲン化炭化水素又はブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素を意味すると理解されるべきである。適切な固形担体は、例えば粉砕天然鉱物、例えばカオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイソウ土、並びに粉砕合成鉱物、例えば微細シリカ、アルミナ及びケイ酸塩である。粒剤に適した固形担体は、例えば破砕及び分別天然石、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石及びドロマイトであるか、又は無機及び有機粉末の合成顆粒、及び有機材料例えばおが屑、ヤシ殻、トウモロコシの穂軸及びタバコの茎の顆粒である。適切な乳化剤及び/又は気泡形成剤は、例えば非イオン性乳化剤及び陰イオン性乳化剤、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホン酸塩類、アルキル硫酸塩類、アリールスルホン酸塩類、又はタンパク質加水分解生成物である。適切な分散剤は、例えばリグノ亜硫酸塩廃液及びメチルセルロースである。
【0322】
粘着付与剤、例えばカルボキシメチルセルロース並びに粉末状、顆粒状又はラテックス状の天然及び合成重合体、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、又は天然リン脂質、例えばセファリン類及びレシチン類並びに合成リン脂質が前記の製剤に使用できる。他の可能な添加剤は、鉱油及び植物油である。
【0323】
着色剤、例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー、並びに有機染料、例えばアリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに微量栄養素、例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩を使用できる。
【0324】
前記の製剤は、一般に活性化合物を0.1から95重量%、好ましくは0.5から90重量%含有する。
【0325】
本発明の活性化合物は、このままで又はこの製剤で使用できるし、又は公知の殺菌剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤又は殺虫剤との混合物として使用して、例えば活性スペクトルを広げるか又は抵抗性の発現を防止することができる。多くの場合、相乗効果が得られる、すなわち混合物の活性がこの個々の成分の活性よりも高い。
【0326】
適切な混合成分の例は、下記の化合物である:
殺菌剤:
2−フェニルフェノール;8−ヒドロキシキノリンサルフェート;アシベンゾラル−S−メチル;アルジモルフ;アミドフルメト;アムプロピルホス;アムプロピルホス・カリウム;アンドプリム(andoprim);アニラジン;アザコナゾール;アゾキシストロビン;ベナラキシル;ベノダニル;ベノミル;ベンチアバリカルブ・イソプロピル;ベンザマクリル;ベンザマクリル・イソブチル;ビラナホス;ビナパクリル;ビフェニル;ビテルタノール;ブラストサイジン・S;ブロムコナゾール;ブピリメート;ブチオベート;ブチルアミン;多硫化石灰;カプシマイシン(capsimycin);カプタホール;キャプタン;カルベンダジム;カルボキシン;カルプロパミド;カルボン;キノメチオナート;クロベンチアゾン;クロルフェナゾール;クロロネブ;クロロタロニル;クロゾリネート;クロジラコン;シアゾファミド;シフルフェナミド;シモキサニル;シプロコナゾール;シプロジニル;シプロフラム;Dagger G;デバカルブ;ジクロフルアニド;ジクロン;ジクロロフェン;ジクロシメット;ジクロメジン;ジクロラン;ジエトフェンカルブ;ジフェノコナゾール;ジフルメトリム;ジメチリモール;ジメトモルフ;ジモキシストロビン;ジニコナゾール;ジニコナゾール−M;ジノカップ;ジフェニルアミン;ジピリチオン;ジタリムホス;ジチアノン;ドジン;ドラゾキソロン;エジフェンホス;エポキシコナゾール;エタボキサム;エチリモール;エトリジアゾール;ファモキサドン;フェナミドン;フェナパニル;フェナリモール;フェンブコナゾール;フェンフラム;フェンヘキサミド;フェニトロパン;フェノキサニル;フェンピクロニル;フェンプロピジン;フェンプロピモルフ;ファーバム;フルアジナム;フルベンジミン;フルジオキソニル;フルメトオーバー(flumetover);フルモルフ(flumorph);フルオロミド;フルオキサストロビン(fluoxastrobin);フルキンコナゾール;フルルプリミドール;フルシラゾール;フルスルファミド;フルトラニル;フルトリアホール;フォルペット;ホセチル・アルミニウム;ホセチル・ナトリウム;フベリダゾール;フララキシル;フラメトピル;フルカルバニル;フルメシクロックス;グアザチン;ヘキサクロロベンゼン;ヘキサコナゾール;ヒメキサゾール;イマザリル;イミベンコナゾール;イミノクタジン三酢酸塩;イミノクタジン三アルベシル酸塩;ヨードカルブ;イプコナゾール;イプロベンホス;イプロジオン;イプロバリカルブ;イルママイシン;イソプロチオラン;イソバレジオン;カスガマイシン;クレソキシム・メチル;マンコゼブ;マネブ;メフェリムゾン;メパニピリム;メプロニル;メタラキシル;メタラキシル・M;メトコナゾール;メタスルホカルブ;メトフロキサム;メチラム;メトミノストロビン;メトスルホバックス(metsulfovax);ミルディオマイシン;マイクロブタニル;マイクロゾリン;ナタマイシン;ニコビフェン(nicobifen);ニトロタル・イソプロピル;ノビフルムロン;ヌアリモール;オフレース;オリサストロビン;オキサジキシル;オキソリン酸;オキソポコナゾール;オキシカルボキシン;オキシフェンチイン(oxyfenthiin);パクロブトラゾール;ペフラゾエート;ペンコナゾール;ペンシクロン;ホスダイフェン;フサライド;ピコシキストロビン;ピペラリン;ポリオキシン類;ポリオキソリム(polyoxorim);プロベナゾール;プロクロラズ;プロシミドン;プロパモカルブ;プロパノシン(propanosine)・ナトリウム;プロピコナゾール;プロピネブ;プロキナジッド(proquinazid);プロチオコナゾール;ピラクロストロビン;ピラゾホス;ピリフェノックス;ピリメタニル;ピロキロン;ピロキシフル;ピロールニトリン;キンコナゾール;キノキシフェン;キントゼン;シメコナゾール;スピロキサミン;硫黄;テブコナゾール;テクロフタラム;テクナゼン;テトシクラシス;テトラコナゾール;チアベンダゾール;チシオフェン(thicyofen);チフルザミド;チオファネート・メチル;チラム;チオキシミド;トルクロホス・メチル;トリルフルアニド;トリアジメホン;トリアジメノール;トリアズブチル;トリアゾキシド;トリシクラミド;トリシクラゾール;トリデモルフ;トリフロキシストロビン;トリフルミゾール;トリホリン;トリチコナゾール;ウニコナゾール;バリダマイシンA;ビンクロゾリン;ジネブ;ジラム;ゾキサミド;(2S)−N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピニル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド;1−(1−ナフタレニル)−1H−ピロール−2,5−ジオン;2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン;2−アミノ−4−メチル−N−フェニル−5−チアゾールカルボキサミド;2−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−1H−インデン−4−イル)−3−ピリジンカルボキサミド;3,4,5−トリクロロ−2,6−ピリジンジカルボニトリル;アクチノベート(actinovate);シス−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール;1−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル;炭酸水素カリウム;N−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−シクロプロパンカルボキサミド;N−ブチル−8−(1,1−ジメチルエチル)−1−オキサスピロ[4.5]デカン−3−アミン;テトラチオカルボン酸ナトリウム;並びに銅塩及び銅製剤、例えばボルドー液;水酸化銅;ナフテン酸銅;オキシ塩化銅;硫酸銅;クフラネブ;亜酸化銅;マンカッパー;オキシン銅。
殺細菌剤:
ブロモポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイクリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅及び他の銅製剤。
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
アバメクチン、ABG−9008、アセフェート、アセキノシル、アセタミプリド、アセトプロール、アクリナトリン、AKD−1022、AKD−3059、AKD−3088、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アレスリン、アレスリン1R−異性体、α−シペルメトリン(アルファメトリン)、アミドフルメト、アミノカルブ、アミトラズ、アバメクチン、AZ−60541、アザジラクチン、アザメチホス、アジンホス・メチル、アジンホス・エチル、アゾシクロチン、バチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)、バチルス・スフェリカス(Bacillus sphaericus)、枯草菌(Bacillus subtilis)、バチルス・スリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・スリンジエンシス株EG−2348、バチルス・スリンジエンシス株GC−91、バチルス・スリンジエンシス株NCTC−11821、バキュロウイルス、ボーベリア・バシアーナ(Beauveria bassiana)、ボーベリア・テネラ(Beauveria tenella)、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベンゾキシメート、β−シフルトリン、β−シペルメトリン、ビフェナゼート、ビフェントリン、ビナパクリル、ビオアレスリン、ビオアレスリン−S−シクロペンチル異性体、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、ビストリフルロン、BPMC、ブロフェンプロックス(brofenprox)、ブロモホス・エチル、ブロモプロピレート、ブロムフェンビンホス(−メチル)、BTG−504、BTG−505、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブタチオホス、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、ブチルピリダベン、カズサホス、カンフェクロル、カルバリル、カルボフラン、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カルタップ、CGA−50439、キノメチオネート、クロルデン、クロルジメホルム、クロエトカルブ、クロルエトキシホス、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、クロルベンジレート、クロルピクリン、クロルプロキシフェン(chlorproxyfen)、クロルピリホス・メチル、クロルピリホス(・エチル)、クロベパトリン(chlovaporthrin)、クロマフェノジド、シス−シペルメトリン、シス−レスメトリン、シス−ペルメトリン、クロシトリン(clocythrin)、クロエトカルブ、クロフェンテジン、クロチアニジン、クロチアゾベン(clothiazoben)、コドレモン、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、シクロプレン(cycloprene)、シクロプロトリン、シドリンガ(Cydia pomonella)、シフルトリン、シハロトリン、シヘキサチン、シペルメトリン、シフェノトリン(1R−トランス−異性体)、シロマジン、DDT、デルタメトリン、ジメトン−S−メチル、ジメトン−S−メチルスルホン、ジアフェンチウロン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジコホル、ジクロトホス、ジシクラニル、ジフルベンズロン、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジノブトン、ジノカップ、ジノテフラン、ジオフェノラン、ジスルホトン、ドクサト−ナトリウム(docusat−sodium)、ドフェナピン(dofenapyn)、DOWCO−439、エフルシラネート(eflusilanate)、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、エンペントリン(1R−異性体)、エンドスルファン、接合菌エントモフソーラ種(Entomopfthora spp.)、EPN、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチプロール、エチオン、エトプロホス、エトフェンプロックス、エトキサゾール、エトリムホス、ファムフル、フェナミホス、フェナザキン、酸化フェンブタスズ、フェンフルトリン、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキサクリム、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンピラド、フェンピリトリン、フェンピロキシメート、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェントリファニル、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルアクリプリム、フルアズロン、フルベンジミン、フルブロシトリネート、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルピラゾホス、フルテンジン(flutenzine)〔フルフェンジン(flufenzine)〕、フルバリネート、ホノホス、ホルメタネート、ホルモチオン、ホスメチラン、ホスチアゼート、フブフェンプロックス(fubfenprox)〔フルプロキシフェン(fluproxyfen)〕、フラチオカルブ、γ−HCH、gossyplure、grandlure、顆粒病ウイルス、ハルフェンプロックス、ハロフェノジド(halofenozide)、HCH、HCN−801、ヘプテノホス、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾックス、ヒドラメチルノン、ハイドロプレン、IKA−2002、イミダクロプリド、イミプロトリン、インドキサカルブ、ヨードフェンホス、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、イソプロカルブ、イソキサチオン、イベルメクチン、japonilure、カデスリン、核多核体病ウイルス、キノプレン、λ−シハロトリン、リンデン、ルフェヌロン、マラチオン、メカルバム、メスルフェンホス、メタアルデヒド、メタム・ナトリウム、メタクリホス、メタミドホス、メタリジウム・アニソプリエ(Metharhizium anisopliae)、メタリジウム・フラボビリデ(Metharhizium flavoviride)、メチダチオン、メチオカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシクロル、メトキシフェノジド、メトルカルブ、メトキサジアゾン、メビンホス、ミルベメクチン、ミルベマイシン、MKI−245、MON−45700、モノクロトホス、モキシデクチン、MTI−800、ナレッド、NC−104、NC−170、NC−184、NC−194、NC−196、ニクロサミド、ニコチン、ニテンピラム、ニチアジン、NNI−0001、NNI−0101、NNI−0250、NNI−9768、ノバルロン、ノビフルムロン、OK−5101、OK−5201、OK−9601、OK−9602、OK−9701、OK−9802、オメトエート、オキサミル、オキシジメトン・メチル、ペシロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)、パラチオン・メチル、パラチオン(・エチル)、ペルメトリン(シス、トランス)、マシン油、PH−6045、フェノトリン(1R−トランス異性体)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホスホカルブ、ホキシム、ピペロニルブトキシド、ピリミカーブ、ピリミホス・メチル、ピリミホス・エチル、プラレスリン、プロフェノホス、プロメカルブ、プロパホス、プロパルギット、プロペタムホス(propetamphos)、プロポキスル、プロチオホス、プロトエート、プロトリフェンブテ(protrifenbute)、ピメトロジン、ピラクロホス、ピレスメトリン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリダフェンチオン、ピリダチオン、ピリミジフェン、ピリプロキシフェン、キナルホス、レスメトリン、RH−5849、リバビリン、RU−12457、RU−15525、S−421、S−1833、サリチオン、ブチルフォス、SI−0009、シラフルオフェン、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン(spiromesifen)、スルフラミド、スルホテップ、スルプロホス、SZI−121、タウ−フルバリネート、テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリミホス、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホス、テミビンホス、ターバム、テルブホス、テトラクロルビンホス、テトラジホン、テトラメトリン、テトラメトリン(1R−異性体)、テトラサル、θ−シペルメトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チアプロニル、チアトリホス(thiatriphos)、チオシクラムシュウ酸塩、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオサルタップ・ナトリウム(thiosultap−sodium)、スリンジエンシン(thuringiensin)、トルフェンピラド、トラロシトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、トリアラセン、トリアザメート、トリアゾホス、トリアズロン(triazuron)、トリクロフェニジン、トリクロルホン、トリフルムロン、トリメタカルブ、バミドチオン、バニリプロール(vaniliprole)、ベルブチン(verbutin)、バーティシリウム・レカニ(Verticillium lecanii)、WL−108477、WL−40027、YI−5201、YI−5301、YI−5302、XMC、キシリルカルブ、ZA−3274、ζ−シペルメトリン、ゾラプロホス(zolaprofos)、ZXI−8901、化合物 プロピルカルバミン酸3−メチルフェニル(ツマサイドZ)、化合物 3−(5−クロロ−3−ピリジニル)−8−(2,2,2−トリフルオロエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニトリル(CAS−Reg.No.185982−80−3)及び対応する3−エンド−異性体(CAS−Reg.No.185984−60−5)(国際公開第WO96/37494号公報、同第WO98/25923号公報参照)、並びに殺虫活性植物抽出物、線虫、真菌又はウイルスを含有する製剤。
【0327】
除草剤などの他の公知の活性化合物との混合物又は肥料及び生長調節剤、薬害軽減剤又は情報化学物質との混合物も可能である。
【0328】
また、本発明の式(I)の化合物は、極めて良好な抗真菌活性も有する。該化合物は、特に皮膚糸状菌及び酵母、糸状菌及び二相性真菌〔例えば、カンジダ種、例えばカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・グラブラータ(Candida glabrata)〕、並びにエピデルモフィトン・フロッコーズム(Epidermophyton floccosum)、アスペルギルス種例えばアルペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)及びアルペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、白癬菌種例えばトリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、ミクロスポルム種、例えばミクロスポルム・カニス(Microsporum canis)及びミクロスポルム・オーズアニー(Microsporum audouinii)に対して極めて広い抗真菌活性を有する。これらの真菌類のリストは、カバーされた真菌スペクトルを決して限定するものではなく、単なる例示のためのものである。
【0329】
本発明の活性化合物は、このままで使用できるし、この製剤の形態で使用できるし又はこれから調製される使用形態、例えばすぐ使用可能な液剤、懸濁剤、水和剤、ペースト剤、水溶剤、粉剤及び粒剤の形態で使用できる。施用は慣用の方法で、例えば散水、液剤散布、噴霧、散播、散粉、発泡、展着などで実施される。また、本発明の活性化合物は、微量散布法で散布することが可能であるし、又は該活性化合物製剤又は該活性化合物これ自体を土壌に注入することも可能である。また、植物の種子を処理することも可能である。
【0330】
本発明の活性化合物を殺菌剤として使用する場合には、この施用量は施用の種類に応じて比較的幅広い範囲内で変化させ得る。植物の部分の処理に関しては、本発明の活性化合物の施用量は、一般的には0.1から10,000g/ha、好ましくは10から1,000g/haである。種子粉衣に関しては、本発明の活性化合物の施用量は、一般的には種子1kg当たり0.001から50g、好ましくは種子1kg当たり0.01から10gである。土壌処理に関しては、本発明の活性化合物の施用量は、一般的には0.1から10,000g/ha、好ましくは1から5,000g/haである。
【0331】
前記で既に述べたように、本発明に従って全ての植物及びこの部分を処理することができる。好ましい実施態様においては、野生植物種又は慣用の生物学的育種法、例えば異種交配又はプロトプラスト融合法によって得られる植物品種及び植物変種、並びにこれらの植物品種及び植物変種の部分が処理される。別の好ましい実施態様においては、遺伝子工学法によって、適切ならば慣用の方法と組み合わせることによって得られているトランスジェニック植物及び植物変種(遺伝子組換え生物)、並びにこれらの部分が処理される。「部分」又は「植物の部分」又は「植物部分」という用語は、前記ですでに説明してある。
【0332】
本発明に従って処理されることが特に好ましい植物は、いずれの場合にも市販されているか又は使用されている植物変種である。植物変種とは、慣用の育種法により、突然変異誘発により又は組換えDNA技術により得られている新規な性質(「trait」)を有する植物と理解される。これら植物変種は栽培変種、変種、生物型又は遺伝子型を取り得る。
【0333】
植物種又は植物変種、この生育場所及び栽培条件(土壌、気候、植物期間、養分)に応じて、本発明の処理はまた、付加(「相乗」)効果をもたらし得る。従って、例えば、施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は本発明に従って使用できる物質及び組成物の活性の増大、よりよい植物生長、高温又は低温に対する耐性の増大、干ばつ又は水もしくは土壌中の塩分に対する耐性の増大、開花性能の増大、収穫のより容易さ、熟成の促進、より高い収穫量、よりよい品質及び/又はより高い栄養価の収穫品、収穫品のよりよい貯蔵安定性及び/又は加工性が可能であり、これらは実際に期待されるべきであった効果を上回る。
【0334】
本発明に従って処理されることが好ましいトランスジェニック植物又は植物変種(すなわち、遺伝子工学法によって得られるトランスジェニック植物又は植物変種)としては、遺伝子組換え法においてこれらの植物に特に都合のよい有用な性質(「特性」)を付与する遺伝子材料を受け入れた植物全てが挙げられる。このような性質の例は、よりよい植物生長、高温又は低温に対する耐性の増大、干ばつ又は水もしくは土壌中の塩分に対する耐性の増大、高められた開花性能、収穫の促進、熟成の促進、より高い収穫量、よりよい品質及び/又はより高い栄養価の収穫品、収穫品のよりよい貯蔵安定性及び/又は加工性である。このような性質の別の例及び特に重視される例は、動物及び微生物害虫、例えば昆虫、ダニ、植物病原性の真菌、細菌及び/又はウイルスに対する植物のよりよい防衛能及びある種の除草活性化合物に対する植物の高められた抵抗性である。挙げ得るトランスジェニック植物の例は、重要な作物植物、例えば穀類(コムギ、イネ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタ、タバコ、アブラナ及び果樹植物(リンゴ、ナシ、柑橘系果物及びブドウ)であり、特に重要なものはトウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタ、タバコ及びアブラナである。特に重視される特性は、植物内で形成される毒素、特にバチルス・スリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)由来の遺伝物質〔例えば、遺伝子CryIA(a)、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9c、Cry2Ab、Cry2Bb及びCryIF並びにこれらの組み合わせ〕(以下、「Bt植物」という)によって産生される毒素による昆虫、クモ形動物、線虫及びナメクジ並びにカタツムリに対する植物の高められた防衛能である。また特に重視される特性は、全身獲得抵抗性(SAR)、システミン、フィトアレキシン類、エリシター類及び耐性遺伝子並びにこれらに対応して発現されるタンパク質及び毒素による真菌、細菌及びウイルスに対する植物の高められた防衛能である。さらにまた特に重視される特性は、ある種の除草活性化合物、例えばイミダゾリノン類、スルホニルウレア類、グリホセート又はホスフィノトリシンに対する植物の高められた耐性(例えば、「PAT」遺伝子)である。当該所望の特性を付与する遺伝子はいずれの場合にもまた、トランスジェニック植物内で相互に組み合わせて存在させ得る。挙げ得る「Bt植物」の例は、トウモロコシ変種、ワタ変種、ダイズ変種及びジャガイモ変種であり、これらは商品名YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)及びNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)として販売されている。挙げ得る除草剤抵抗性植物の例は、トウモロコシ変種、ワタ変種及びダイズ変種であり、これらは商品名Roundup Ready(登録商標)(グリホセート抵抗性、例えばトウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシン抵抗性、例えばアブラナ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン抵抗性)及びSTS(登録商標)(スルホニルウレア抵抗性、例えばトウモロコシ)として販売されている。また、挙げ得る除草剤抵抗性植物(除草剤耐性について慣用の方法で栽培された植物)としては、商品名Clearfield(登録商標)(例えばトウモロコシ)として販売されている変種が挙げられる。勿論、これらの説明は、これらの遺伝特性又はさらに開発されるべき遺伝特性を有する及び今後開発され及び/又は市販されるであろう植物品種にも適用される。
【0335】
前記に挙げた植物は、本発明の一般式(I)の化合物又は本発明の活性化合物混合物を用いて本発明の方法に従って特に都合よく処理することができる。また、活性化合物又は混合物について前記で述べた好ましい範囲も、これらの植物の処理に適用される。本明細書に具体的に述べた化合物又は混合物を用いて植物を処理することが特に重要であり得る。
【実施例】
【0336】
本発明の活性化合物の製造及び使用を、以下の実施例において例証する。
【0337】
製造実施例
実施例1
【0338】
【化155】

【0339】
N−(2−ヨードフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド10.0g(25.6ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン8.0g(31.5ミリモル)、酢酸カリウム7.4g(75.4ミリモル)及び1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェンロセンパラジウム(II)クロリド0.18g(0.25ミリモル)をジメチルスルホキシド120mlに溶解した溶液を、不活性ガス雰囲気下で、90℃で2時間加熱した。室温で2−ブロモ−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン6.5g(25.0ミリモル)、2M炭酸ナトリウム溶液70.0ml及び1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェンロセンパラジウム(II)クロリド0.18g(0.25ミリモル)を加えた。反応混合物を90℃で16時間加熱した。後処理については、得られた混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル3:1)により、N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]フェニル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド〔logP(pH2.3)=3.58;表3の化合物No.I−8−1〕を1.5g(3.4ミリモル、13%)得た。
【0340】
実施例2
【0341】
【化156】

【0342】
6−(2−アミノ−フェニル)−ピリジン−3−カルボアルデヒド(E)−O−メチル−オキシム(III−2)0.2g(0.8ミリモル)、2−クロロニコチン酸クロリド0.155mg(0.88ミリモル)、炭酸カリウム122mg(0.88ミリモル)の混合物を、アセトニトリル20ml中で、室温で15時間攪拌した。後処理については、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。得られた固形物を、石油エーテルと共に磨砕し、濾過して、2−クロロ−N−{2−[5−((E)メトキシイミノ−メチル)−ピリジン−2−イル]−フェニル}−ニコチンアミド〔logP(pH2.3)=2.95;表3の化合物No.I−8−15〕を白色粉末として150mg(0.41ミリモル、41%)得た。
【0343】
次の以下の表に挙げた式(I)のピリジニルアニリドを、実施例1及び2と同様にして及び前記の製造方法の一般的な記載に従って製造した。
【0344】
【表1】


【0345】
【表2】


【0346】
【表3】






【0347】
式(III)の出発原料の製造
実施例(III−1)
【0348】
【化157】

【0349】
2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン0.67g(3ミリモル)、2−ブロモ−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン0.80g(3ミリモル)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェンロセンパラジウム(II)クロリド0.05g(0.68ミリモル)をジメチルスルホキシド15mlに溶解した溶液及び2M炭酸ナトリウム溶液を9ml、不活性ガス雰囲気下で16時間加熱した。後処理については、得られた反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製して、2−[3−クロロ−5−トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]アニリン〔logP(pH2.3)=2.79〕を0.79g(2.9ミリモル、95%)得た。
【0350】
実施例(III−2)
【0351】
【化158】

【0352】
2−ヨードアニリン2.852g(13ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン4.298g(17ミリモル)、酢酸カリウム3.834g(39ミリモル)及びビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド24mg(0.065ミリモル)の混合物を、ジメチルホルムアミド200ml中で、アルゴン雰囲気下で80℃で攪拌した。4時間後に、6−ブロモ−ピリジン−3−カルボアルデヒド(E)−O−メチル−オキシム(VII−1)7g(33ミリモル)、炭酸ナトリウム8.28g(78ミリモル)、水100ml及び別量のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド24mg(0.065ミリモル)を加え、混合物を80℃で12時間攪拌した。得られた反応混合物を室温まで冷却し、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーによる精製により、6−(2−アミノ−フェニル)−ピリジン−3−カルボアルデヒド(E)−O−メチル−オキシム〔logP(pH2.3)=1.59〕を0.9g(4.2ミリモル、32%)得た。
【0353】
式(IV)の出発原料の製造
実施例(IV−1)
【0354】
【化159】

【0355】
o−ヨードアニリン13.1g(0.06モル)とトリエチルアミン12.1g(0.12モル)をテトラヒドロフラン250mlに溶解した溶液に、o−トリフルオロメチル安息香酸クロリド15.0g(0.07モル)をテトラヒドロフラン250mlに溶解した溶液を0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間、室温で16時間攪拌した。真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により、N−(2−ヨードフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド[logP(pH2.3)=2.98]を23g(0.06ミリモル、96%)得た。
【0356】
式(VII)の出発原料の製造
実施例(VII−1)
【0357】
【化160】

【0358】
2−ブロモピリジン−5−カルボキシアルデヒド10g(54ミリモル)とO−メチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩5.84g(70ミリモル)とを、メタノール100mlと水50mlに溶解した。混合物を室温で20時間攪拌した。次いで、メタノールを減圧下で蒸発させ、固形残留物に水を加え、次いで濾過して、6−ブロモ−ピリジン−3−カルボアルデヒド(E)−O−メチル−オキシム[logP(pH2.3)=2.16]を7g(32ミリモル)得た。
【0359】
製造実施例に示したlogP値は、EEC Directive 79/831 Annex V.A8に従って逆相カラム(C18)を用いたHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)により測定した。温度:43℃。
【0360】
酸性範囲で測定するための移動相:0.1%水性リン酸、アセトニトリル;10%アセトニトリルから90%アセトニトリルまでの直線濃度勾配。
【0361】
較正は、既知のlogP値を有する非分岐アルカン−2−オン類(3から16個の炭素原子を有する)を使用して行った(2種類の連続するアルカノンの間の線形補間法を使用する保持時間によりlogP値を測定)。
【0362】
λ最大値は、200nmから400nmまでのUVスペクトルを使用してクロマトグラフシグナルの最大値で測定した。
【0363】
使用実施例
実施例A
うどんこ病(リンゴ)試験/保護試験
溶 媒: アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、次いで得られた濃厚物を水で所望の濃度に希釈した。
【0364】
保護活性について試験するために、稚苗に活性化合物の前記製剤を下記の施用量で噴霧した。噴霧被膜が乾燥した後に、前記の稚苗に、リンゴうどんこ病(Podosphaera leucotricha)の水性胞子懸濁液を接種した。前記の稚苗を約23℃及び 約70%の相対大気湿度の温室に入れた。
【0365】
評価は、菌接種後10日目に行った。0%は対照の効果に対応する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が認められないことを意味する。
【0366】
活性化合物、活性化合物の施用量及び試験結果を下記の表に示す。
【0367】
【表4】



【0368】
実施例B
黒星病(リンゴ)試験/保護試験
溶 媒: アセトン24.5重量部
ジメチルアセトアミド24.5重量部
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル1.0重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、次いで得られた濃厚物を水で所望の濃度に希釈した。
【0369】
保護活性について試験するために、稚苗に、活性化合物の前記製剤を下記の施用量で噴霧した。噴霧被膜が乾燥した後に、前記の稚苗にリンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)の水性分生子懸濁液を接種し、次いで約20℃及び相対大気湿度約100%の培養室に1日入れて置いた。
【0370】
次いで、この植物を約21℃及び約90%の相対大気湿度の温室に入れた。
【0371】
評価は、菌接種後10日目に行った。0%は対照の効果に対応する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が認められないことを意味する。
【0372】
活性化合物、活性化合物の施用量及び試験結果を下記の表に示す。
【0373】
【表5】



【0374】
実施例C
輪紋病(トマト)試験/保護試験
溶 媒:N,N−ジメチルアセトアミド49重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、次いで得られた濃厚物を水で所望の濃度に希釈した。
【0375】
保護活性について試験するために、トマトの稚苗に活性化合物の前記製剤を下記の施用量で噴霧し、処理後1日目に前記稚苗にトマトの輪紋病菌(Altemaria solani)の胞子懸濁液を接種し、次いで相対湿度100%及び20℃で24時間保持した。次いで、この苗を相対大気湿度96%及び温度20℃で保持した。
【0376】
評価は、菌接種後7日目に行った。0%は対照の効果に対応する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が全く認められないことを意味する。
【0377】
活性化合物、施用量及び試験結果を下記の表に示す。
【0378】
【表6】

【0379】
実施例D
網斑病(オオムギ)試験/保護試験
溶 媒:N,N−ジメチルアセトアミド50重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、次いで得られた濃厚物を水で所望の濃度に希釈した。
【0380】
保護活性について試験するために、稚苗に活性化合物の前記製剤を下記の施用量で噴霧した。噴霧被膜が乾燥した後に、前記稚苗にオオムギの網斑病菌(Pyrenophora teres)の分生子懸濁液を噴霧した。この苗を20℃及び相対大気湿度100%の培養室で48時間保持した。
【0381】
次いで、前記の苗を約20℃の温度及び約80%の相対大気湿度の温室に入れた。
【0382】
評価は、菌接種後8日目に行った。0%は対照の効果に対応する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が全く認められないことを意味する。
【0383】
活性化合物、施用量及び試験結果を以下の表に示す。
【0384】
【表7】


【0385】
実施例E
赤さび病試験(コムギ)/保護試験
溶 媒:N,N−ジメチルアセトアミド50部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を上記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、次いで得られた濃厚物を水で所望の濃度まで希釈した。
【0386】
保護活性について試験するために、稚苗に活性化合物の前記製剤を下記の施用量で噴霧した。噴霧被膜が乾燥した後に、前記の苗にコムギの赤さび病菌(Puccinia recondite)の分生子懸濁液を噴霧した。この苗に活性化合物の前記製剤を下記の表に示した施用量で噴霧した。この苗を20℃及び相対大気湿度100℃の培養室に48時間入れておいた。
【0387】
次いで、この苗を温度約20℃及び相対大気湿度80%の温室に入れ、さび病膿疱の発生を促進させた。
【0388】
評価は、菌接種後10日目に行った。0%は対照の効果に相当する効果を意味し、これに対して100%の効果は感染が全く認められないことを意味する。
【0389】
活性化合物、施用量、溶媒の量、乳化剤の量及び試験結果を、以下の表に示す。
【0390】
【表8】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

{式中、
Rは水素、弗素、塩素、メチル又はトリフルオロメチルを表し;
、R及びRは、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又はいずれの場合にも基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C-アルキルを表すか、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表し(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい);
又は、
とRは、ピリジニル部分に互いにオルト位に結合される場合には、さらに一緒になっていずれの場合にも場合により弗素、塩素、オキソ、メチル、エチル、トリフルオロメチルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよいC−C−アルキレン、C−C−アルケニレン、C−C−オキシアルキレン又はC−C−ジオキシアルキレンを表し;
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ、C−C−ハロゲノアルキルスルフィニル、C−C−ハロゲノアルキルスルホニル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル;いずれの場合にも1から7個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル、いずれの場合にも1から6個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−アルコキシ)−カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル;−COR、−CONR又は−CHNRを表し、
は水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;又は−COR10を表し、
及びRは、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表すか;
及びRはさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、飽和5から8員複素環を表し(前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群の中から選択される1個又は2個の追加の隣り合わない異種原子を有していてもよく、前記複素環は場合によりハロゲン又はC−C−アルキルで同じように又は異なるようにモノ置換から多置換されていてもよい)、
及びRは、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表すか、
及びRはさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、飽和5から8員複素環を表し(前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群の中から選択される1個又は2個の追加の隣り合わない異種原子を有していてもよく、前記複素環は場合によりハロゲン又はC−C−アルキルで同じように又は異なるようにモノ置換から多置換されていてもよい)、
10は、水素、C−Cアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表し、
11は水素又はC−C−アルキルを表し、
Aは式(A1)
【化2】

(式中、
12は水素、シアノ、ハロゲン、ニトロ、C−C−アルキル、C−Cアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−シクロアルキル、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ又はC−C−ハロゲノアルキルチオ、アミノカルボニル又はアミノカルボニル−C−C−アルキルを表し、及び
13は水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ又はC−C−アルキルチオを表し、及び
14は水素、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ−C−C−アルキル、又はフェニルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A2)
【化3】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、C−C−アルキルを表すか又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
17はハロゲン、シアノ又はC−C−アルキル、又はそれぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A3)
【化4】

(式中、
18及びR19は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
20は水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A4)
【化5】

(式中、
21は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロゲノアルキル、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルコキシ又はC−C−ハロゲノアルキルチオを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A5)
【化6】

(式中、
22はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ又はC−C−ハロゲノアルコキシを表し、及び
23は水素、ハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、それぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A6)
【化7】

(式中、
24はC−C−アルキルは1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
25はC−C−アルキルを表し、
は硫黄又は酸素原子を表すか、SO、SO又はCHを表し;
pは0、1又は2を表し、pが2を表す場合には、R25は同一又は異なる基を表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A7)
【化8】

(式中、
26はC−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A8)
【化9】

(式中、
27はC−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A9)
【化10】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
30は水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A10)
【化11】

(式中、
31及びR32は、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
33は水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A11)
【化12】

(式中、
34は水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し及び
35はハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A12)
【化13】

(式中、
36は水素、ハロゲン、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し及び
37はハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A13)
【化14】

(式中、
38はハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A14)
【化15】

(式中、
39は水素又はC−C−アルキルを表し及び
40はハロゲン又はC−C−アルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A15)
【化16】

(式中、
41はC−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A16)
【化17】

(式中、
42は水素、ハロゲン、C−C−アルキル又は1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aは式(A17)
【化18】

(式中、
43はハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ又はそれぞれ1から5個のハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)の基を表す}
のピリジニルアニリド
〔但し、Rが水素を表し、
、R及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン;又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル;又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキルを表し;及び
が水素を表し、
及び
Aが式(A1)
【化19】

(式中、
12はハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
13は水素を表し、及び
14はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A2)
【化20】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキルを表し、及び
17はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A4)
【化21】

(式中、R21はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A5)
【化22】

(式中、R22はハロゲンを表し、及びR23は水素を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A6)
【化23】

(式中、
24はメチルを表し、
は硫黄又はCHを表し;
pは0を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A9)
【化24】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素又はC−C−アルキルを表し、及び
30はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A11)
【化25】

(式中、
34は水素又はC−C−アルキルを表し、及び
35はハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A16)
【化26】

(式中、R42はハロゲンを表す)
の基を表す
場合の式(I)の化合物を除く〕。
【請求項2】
Rが水素、弗素、塩素、メチル又はトリフルオロメチルを表し;
、R及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表し;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から4個の炭素原子と1から9個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれの炭化水素鎖に1から4個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニルもしくはジアルキルアミノカルボニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
(ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、それぞれ1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
を表すか、
又は、
とRが、ピリジニル部分に互いにオルト位に結合される場合には、さらに一緒になっていずれの場合にも場合によって弗素、塩素、オキソ、メチル、エチル、トリフルオロメチルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよい−(CH−、−(CH−、−CH=CH−CH=CH−、−O(CH−、−O(CH−、−OCHO−、−O(CHO−を表し;
が、水素;C−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ、C−C−ハロゲノアルキルスルフィニル、C−C−ハロゲノアルキルスルホニル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル;いずれの場合にも1から7個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル、いずれの場合にも1から6個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−アルコキシ)−カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル;−COR、−CONR又は−CHNRを表し、
が水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;又は−COR10を表し、
及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表すか;
及びRがさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、飽和5から8員複素環を表し(前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群の中から選択される1個又は2個の追加の隣り合わない異種原子を有していてもよく、前記複素環は場合によりハロゲン又はC−C−アルキルで同じように又は異なるようにモノ置換からテトラ置換されていてもよい)、
及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表すか、
及びRがさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、飽和5から8員複素環を表し(前記複素環は、酸素、硫黄及びNR11からなる群の中から選択される1個又は2個の追加の隣り合わない異種原子を有していてもよく、前記複素環は場合によりハロゲン又はC−C−アルキルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよい)、
10が水素、C−Cアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキルを表し、
11が水素又はC−C−アルキルを表し、
Aが式(A1)
【化27】

(式中、
12は水素、シアノ、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、iso−プロピル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、シクロプロピル、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ、トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、アミノカルボニル、アミノカルボニルメチル又はアミノカルボニルエチルを表し、
13は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ又はエチルチオを表し、及び
14は水素、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルアルキル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はフェニルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A2)
【化28】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
17は弗素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチルそれぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A3)
【化29】

(式中、
18及びR19は、互いに独立してそれぞれ水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
20は水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A4)
【化30】

(式中、
21は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルコキシ又はC−C−ハロゲノアルキルチオを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A5)
【化31】

(式中、
22は弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表し、及び
23は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルもしくはC−C−ハロゲノアルコキシ、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A6)
【化32】

(式中、
24はメチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
25はメチル又はエチルを表し、
は硫黄原子、SO又はCHを表し、
pは0又は1を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A9)
【化33】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
30は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A10)
【化34】

(式中、
31及びR32は、互いに独立してそれぞれ好ましくは水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、ニトロ、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
33は水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A11)
【化35】

(式中、
34は水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
35は弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A12)
【化36】

(式中、
36は水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、シアノ、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表し、及び
37は弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又は1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
Aが式(A17)
【化37】

(式中、
43は、好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、C−C−アルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、それぞれ1から5個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
の基を表す、請求項1に記載の式(I)のピリジニルアニリド
〔但し、Rが水素を表し、
、R及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン;又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル;又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキルを表し;
が水素を表し、
Aが式(A1)
【化38】

(式中、
12は弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、iso−プロピル、C−C−ハロゲノアルコキシを表し、及び
13は水素を表し、及び
14はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A2)
【化39】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、メチル又はエチルを表し、及び
17は弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、又はC−C−ハロゲノアルコキシを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A4)
【化40】

(式中、
21は弗素、塩素、臭素、ヨウ素、C−C−アルキル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A5)
【化41】

(式中、
22が弗素、塩素、臭素、ヨウ素を表し、及び
23が水素を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A6)
【化42】

(式中、
24はメチルを表し、及び
は硫黄又はCHを表し;
pは0を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A9)
【化43】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素、メチル又はエチルを表し、及び
30はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A11)
【化44】

(式中、
34は水素、メチル又はエチルを表し、及び
35は弗素、塩素、臭素、メチル、エチル又はC−C−ハロゲノアルキルを表す)
の基を表す
場合の式(I)の化合物を除く〕。
【請求項3】
Rが水素、弗素、塩素、メチル又はトリフルオロメチルを表し;
、R及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、弗素、塩素、臭素、シアノ;メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブトキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−もしくはiso−プロピルチオ、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルチオ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリフルオロエトキシ、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表すか、
又は基−C(Q)=N−Q
(ここで、Qは水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル又はシクロプロピルを表し、及び
はヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ又はiso−プロポキシを表す)
を表すか、
又は
とRが、ピリジニル部分に互いにオルト位に結合される場合には、さらに一緒になって−(CH−、−(CH−、−CH=CH−CH=CH−、−OCHO−、−O(CHO−、−OCFO−、−O(CFO−を表し;
が水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、ペンチルもしくはヘキシル、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−もしくはiso−プロピルスルフィニル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはiso−プロピルスルホニル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルスルホニル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルスルフィニル、トリフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメトキシメチル;−CH−CHO、−CHCH−CHO、−CH−CO−CH、−CH−CO−CHCH、−CH−CO−CH(CH、−CHCH−CO−CH、−CHCH−CO−CHCH、−CHCH−CO−CH(CH、−CH−C(O)OCH、−CH−C(O)OCHCH、−CHC(O)OCH(CH、−CHCH−C(O)OCH、−CHCH−C(O)OCHCH、−CHCH−C(O)OCH(CH、−CH−CO−CF、−CH−CO−CCl、−CH−CO−CHCF、−CH−CO−CHCCl、−CHCHCO−CHCF、−CHCH−CO−CHCl、−CH−C(O)OCHCF、−CH−C(O)OCFCF、−CH−C(O)OCHCCl、−CH−C(O)OCClCCl、−CHCH−C(O)OCHCF、−CHCH−C(O)OCFCF、−CHCH−C(O)OCHCCl、−CHCH−C(O)O−CClCCl;−COR、−CONR又は−CHNRを表し、
が水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、tert−ブトキシ、シクロプロピル;トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ;又は−COR10を表し、
及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル;トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシメチルを表すか、
及びRがさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、モルホリン、チオモルホリン及びピペラジンからなる群の中から選択される飽和複素環を表し(前記複素環は場合により弗素、塩素、臭素又はメチルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよく、ピペラジンはさらに第二の窒素原子においてR11で置換されていてもよい)、
及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル;トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメトキシメチルを表すか、
及びRがさらに、これらを結合している窒素原子と一緒になって、モルホリン、チオモルホリン及びピペラジンからなる群の中から選択される飽和複素環を表し(前記複素環は場合によって弗素、塩素、臭素又はメチルで同じように又は異なるようにモノからテトラ置換されていてもよく、ピペラジンはさらに第二の窒素原子においてR11で置換されていてもよい)、
10が水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、tert−ブトキシ、シクロプロピル;トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシを表し、
11が水素、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチルを表し、
Aが式(A1)
【化45】

(式中、
12は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、iso−プロピル、モノフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチル、シクロプロピル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチルチオ又はジフルオロメチルチオを表し、
13は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素又はメチルを表し、及び
14は水素、メチル、エチル、iso−プロピル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル又はフェニルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A2)
【化46】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表し、及び
17は弗素、塩素、臭素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ又はトリクロロメトキシを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A4)
【化47】

(式中、
21は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、ジフルオロクロロメチルチオ又はトリクロロメチルチオを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A5)
【化48】

(式中、
22は弗素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ又はトリクロロメトキシを表し、及び
23は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、メチルスルフィニル又はメチルスルホニルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A6)
【化49】

(式中、
24はメチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表し、及び
25はメチルを表し、
は硫黄原子又はCHを表し、
pは0を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A9)
【化50】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素、弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表し、及び
30は水素、弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A11)
【化51】

(式中、
34は水素、弗素、塩素、臭素、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、シアノ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表し、及び
35は弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A17)
【化52】

(式中、
43好ましくは弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチルを表す)
の基を表す、請求項1に記載の式(I)のピリジニルアニリド
〔但し、Rが水素を表し、
、R及びRが、互いに独立してそれぞれ水素、弗素、塩素、臭素;メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル;又はトリフルオロメチルもしくはトリフルオロエチルを表し;及び
が水素を表し、
Aが式(A1)
【化53】

(式中、
12は弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、iso−プロピル、モノフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチル、ジクロロメチルを表し、及び
13は水素を表し、及び
14はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A2)
【化54】

(式中、
15及びR16は、互いに独立してそれぞれ水素、メチル又はエチルを表し、及び
17は弗素、塩素、臭素、メチル又はトリフルオロメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A4)
【化55】

(式中、
21は弗素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリクロロメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A5)
【化56】

(式中、
22は弗素、塩素、臭素、ヨウ素を表し、及び
23は水素を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A6)
【化57】

(式中、
24はメチルを表し、及び
は硫黄又はCHを表し、
pは0を表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A9)
【化58】

(式中、
28及びR29は、互いに独立してそれぞれ水素、メチル又はエチルを表し、及び
30はメチルを表す)
の基を表すか、
又は
Aが式(A11)
【化59】

(式中、
34は水素、メチル又はエチルを表し、及び
35は弗素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル又はトリクロロメチルを表す)
の基を表す場合の式(I)の化合物を除く〕。
【請求項4】
が水素を表す、請求項1、2又は3に記載の式(I)のピリジニルアニリド。
【請求項5】
Rが水素を表す、請求項1、2又は3に記載の式(I)のピリジニルアニリド。
【請求項6】
式(I−12)
【化60】

{式中、
R、R及びAは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1aは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のピリジニルアニリド。
【請求項7】
式(I−13)
【化61】

{式中、
R、R及びAは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1aは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表し;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のピリジニルアニリド。
【請求項8】
式(I−14)
【化62】

{式中、
R、R及びAは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1a及びR2aは、互いに独立してそれぞれハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のピリジニルアニリド。
【請求項9】
式(I−15)
【化63】

{式中、
R、R及びAは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1a及びR2aは、互いに独立してそれぞれハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のピリジニルアニリド。
【請求項10】
式(I−16)
【化64】

{式中、
R、R及びAは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1a、R2a及びR3aは、互いに独立してそれぞれハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、又はそれぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のピリジニルアニリド。
【請求項11】
a) 式(II)
【化65】

(式中、
はハロゲン又はヒドロキシルを表し、及び
Aは請求項1で定義した通りである)
のカルボン酸誘導体を、式(III)
【化66】

(式中、 R、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)
のアミンと、適切ならば触媒の存在下で、適切ならば縮合剤の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
又は
b)式(IV)
【化67】

(式中、
R、R及びAは請求項1で定義した通りであり、及び
は臭素又はヨウ素である)
のハロゲノ−カルボキサミドを、式(V)
【化68】

(式中、
、R及びRは請求項1で定義した通りであり、及び
及びAはそれぞれ水素を表すか又は一緒になってテトラメチルエチレンを表す)
のボロン酸誘導体と、触媒の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
又は
c)式(VI)
【化69】

(式中、
R、R及びAは請求項1で定義した通りであり、及び
及びAはそれぞれ水素を表すか又は一緒になってテトラメチルエチレンを表す)
のカルボキサミドボロン酸誘導体を、式(VII)
【化70】

(式中、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)
のピリジニル誘導体と、触媒の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
又は
d) 式(IV)
【化71】

(式中、
R、R及びAは請求項1で定義した通りであり、及び
は臭素又はヨウ素を表す)
のハロゲノ−カルボキサミドを、式(VII)
【化72】

(式中、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)
のピリジニル誘導体と、パラジウム又は白金触媒の存在下で及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス−1,3,2−ジオキサボロラン[ビス(ピナコラト)ジボロン]の存在下で、適切ならば酸結合剤の存在下で及び適切ならば希釈剤の存在下で反応させるか、
又は
e) 式(I−1)
【化73】

(式中、R、R、R、R及びAは請求項1で定義した通りである)
のピリジニルアニリドを、式(VIII)
【化74】

(式中、
は塩素、臭素又はヨウ素を表し、
4aはC−C−アルキル、C−C−アルキルスルフィニル、C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル;いずれの場合にも1から9個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、C−C−ハロゲノアルキルチオ、C−C−ハロゲノアルキルスルフィニル、C−C−ハロゲノアルキルスルホニル、ハロゲノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−ハロゲノシクロアルキル;ホルミル−C−C−アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル;いずれの場合にも1から7個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−アルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−C−アルキル、いずれの場合にも1から6個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−アルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−アルコキシ)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、いずれの場合にも1から13個の弗素、塩素及び/又は臭素原子を有する(C−C−ハロゲノアルキル)カルボニル−C−C−ハロゲノアルキル、(C−C−ハロゲノアルコキシ)カルボニル−C−Cハロゲノアルキル; −COR、−CONR又は−CHNRを表し、
、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)
のハロゲン化物と、塩基の存在下で及び希釈剤の存在下で反応させる
ことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)のピリジニルアニリドの製造方法。
【請求項12】
増量剤及び/又は界面活性剤に加えて請求項1に記載の式(I)の少なくとも1種のピリジニルアニリドを含有することを特徴とする、望ましくない微生物の防除用組成物。
【請求項13】
望ましくない微生物を防除するための請求項1に記載の式(I)のピリジニルアニリドの使用。
【請求項14】
請求項1に記載の式(I)のピリジニルアニリドを望ましくない微生物及び/又はこの生息環境に施用することを特徴とする、望ましくない微生物の防除方法。
【請求項15】
請求項1に記載の式(I)のピリジニルアニリドを増量剤及び/又は界面活性剤と混合することを特徴とする、望ましくない微生物の防除用組成物の製造方法。
【請求項16】
式(III)
【化75】

(式中、
R、R、R、R及びRは請求項1で定義した通りである)
のアミン
〔但し、Rが水素を表し、R、R及びRが互いに独立してそれぞれ水素、ハロゲン、1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル又は1から4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキルを表し;及びRが水素を表す場合の式(III)の化合物を除く〕。
【請求項17】

【化76】

{式中、
R及びRは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1aは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、又はそれぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のアミン。
【請求項18】

【化77】

{式中、
R及びRは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1aは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のアミン。
【請求項19】

【化78】

{式中、
R及びRは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1a及びR2aは、互いに独立してそれぞれハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のアミン。
【請求項20】

【化79】

{式中、
R及びRは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1a及びR2aは、互いに独立してそれぞれハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のアミン。
【請求項21】

【化80】

{式中、
R及びRは請求項1、2又は3で定義した通りであり、及び
1a、R2a及びR3aは、互いに独立してそれぞれハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシル、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、チオカルバモイルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれのアルキル部分に1から8個の炭素原子をそれぞれ有する直鎖もしくは分枝アルキル、ヒドロキシアルキル、オキソアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ジアルコキシアルキル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルケニル又はアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ1から6個の炭素原子と1から13個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、ハロゲノアルキルスルフィニル又はハロゲノアルキルスルホニルを表すか;
又は、いずれの場合にも、それぞれ2から6個の炭素原子と1から11個の同一又は異なるハロゲン原子とを有する直鎖もしくは分枝ハロゲノアルケニル又はハロゲノアルケニルオキシを表すか;
又は、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝の、それぞれの炭化水素鎖に1から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルオキシ、それぞれの炭化水素鎖に2から6個の炭素原子をそれぞれ有するアルケニルカルボニルもしくはアルキニルカルボニルを表すか;
又は、いずれの場合にも3から6個の炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルオキシを表すか;
又は基−C(Q)=N−Q
〔ここで、Qは水素、ヒドロキシル又はC−C−アルキル、1から9個の同一又は異なるハロゲン原子を有するC−C−ハロゲノアルキル、又はC−C−シクロアルキルを表し、及び
は、ヒドロキシル、アミノ、メチルアミノ、フェニル、ベンジルを表すか;又はC−C−アルキル又はC−C−アルコキシ[これらはそれぞれ、場合によりハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ又はフェニルで置換されていてもよい]を表すか;又はC−C−アルケニルオキシ又はC−C−アルキニルオキシを表す〕
を表すか;
フェニル、フェノキシ、フェニルチオ、ベンゾイル、ベンゾイルエテニル、シンナモイル、複素環、又はいずれの場合にもそれぞれのアルキル部分に1から3個の炭素原子を有するフェニルアルキル、フェニルアルキルオキシ、フェニルアルキルチオ又は複素環アルキルを表す(これらはそれぞれ、場合により環部分がハロゲン、いずれの場合にも直鎖もしくは分枝C−C−アルキル及びC−C−アルコキシで同じように又は異なるようにモノ置換からトリ置換されていてもよい)}
のアミン。

【公表番号】特表2009−513514(P2009−513514A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518113(P2006−518113)
【出願日】平成16年7月5日(2004.7.5)
【国際出願番号】PCT/EP2004/007323
【国際公開番号】WO2005/004606
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(302063961)バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト (524)
【Fターム(参考)】