説明

フィルタエレメントおよび組立体

流体フィルタエレメントおよび組立体は、エンジンに到達する前に油または燃料のような流体から汚染物質を分離するために使用される。流体フィルタ組立体はハウジング、フィルタエレメント、およびフィルタヘッドを備えることができる。フィルタエレメントはフィルタハウジング内に配置し、フィルタヘッドによって密閉することができる。流体はハウジングに流入し、フィルタエレメントを通過する。次いで流体は組立体から流出することができる。適切な設置を確実にし、かつ汚れたフィルタエレメントを簡単に取り外せるように、コネクタは、フィルタエレメントをフィルタヘッドに接続するために使用することができる。コネクタは、フィルタエレメントをフィルタヘッドに着脱自在に連結することが可能であり、かつ意図しない離脱に抵抗して、フィルタエレメントをフィルタヘッドに確実に連結する。

【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
[0001]本発明は、油または燃料のような流体から汚染物質を、エンジンに到達する前に分離するために使用されるフィルタエレメントおよび組立体に関する。流体フィルタ組立体は、ハウジング、フィルタエレメント、およびフィルタヘッドを備えることができる。フィルタエレメントはフィルタハウジング内に配置し、フィルタヘッドによってハウジング内に密閉することができる。流体はハウジング内に流入し、フィルタエレメントを通過する。フィルタエレメントは、流体が通過する濾材を有する。濾材は特定粒径の汚染物質が濾材を通過することを抑止する。
【0002】
[0002]フィルタエレメントが長期間にわたって汚染物質を捕集するにつれて、流体はフィルタエレメントを通過し難くなる。したがって、フィルタエレメントは実用寿命を有し、交換を必要とする。適切な設置を確実にし、かつ汚れたフィルタエレメントが簡単に取り外せるように、コネクタを用いてフィルタエレメントをフィルタヘッドに接続することができる。コネクタはフィルタエレメントをフィルタヘッドに着脱自在に連結することを可能にし、意図しない離脱を阻止して、フィルタエレメントをフィルタヘッドに確実に連結する。
【0003】
[0003]特に、本発明は、流体から不純物を分離するためのフィルタエレメントに関する。フィルタエレメントは濾材およびエンドキャップを備える。濾材は端を有することができる。エンドキャップは濾材の端に連結することができ、フィルタエレメントをフィルタヘッドに着脱自在に接続するように構成されたフィルタヘッドコネクタを含むことができる。フィルタヘッドコネクタは解除部および保持部を有することができる。解除部はフィルタヘッドコネクタとフィルタヘッドとの間の軸方向移動を可能にすることができ、保持部はフィルタヘッドからのフィルタヘッドコネクタの離脱を実質的に防止することができる。フィルタヘッドコネクタは、保持部から解除部へのフィルタヘッドとフィルタヘッドコネクタとの間の回転運動を阻止することができる。
【0004】
[0004]本発明の別の態様では、フィルタエレメントは濾材およびエンドキャップを備えることができる。濾材は端を有することができる。エンドキャップは濾材の端に連結することができ、コネクタおよび基部を含むことができる。コネクタは基部付近の基端、基部から離隔した遠端、案内面、および凹面を有することができる。案内面は遠端から基端までコネクタの全長に延出することができ、案内面の少なくとも一部分は、遠端から基端に向かって外向きに傾斜することができる。凹面は案内面に隣接して配置されることができる。
【0005】
[0005]本発明の別の態様では、フィルタエレメントは濾材およびエンドキャップを備えることができる。濾材は略円筒形状を有することができ、端を含むことができる。エンドキャップは濾材の端に連結することができ、コネクタを含むことができる。コネクタは濾材から遠ざかる方向に延びることができ、遠端、案内面、案内面から周方向に離隔した当接面、および案内面から当接面まで周方向に延びる凹面を含むことができる。案内面の少なくとも一部分は、遠端付近の第1領域から遠端から離隔した第2領域まで、半径方向外側に傾斜する斜面を有することができ、凹面は、案内面と当接面との間の周方向距離全体にわたって、案内面の第2領域から半径方向内側に離隔することができる。
【0006】
[0006]本発明はまた、流体から不純物を分離するためのフィルタ組立体にも関する。フィルタ組立体はフィルタハウジングおよびフィルタエレメントを備えることができる。フィルタハウジングは、コネクタ延長部を有するフィルタヘッドを含むことができる。フィルタエレメントは、端を有する濾材、および濾材の端に連結されたエンドキャップを含むことができる。エンドキャップは、解除部および保持部を有するコネクタを含むことができる。フィルタエレメントは、解除部をコネクタ延長部と摺動係合させ、コネクタおよびフィルタヘッドを相互に回転させて、コネクタ延長部を保持部と係合させることによって、フィルタヘッドに着脱自在に接続可能にすることができる。他の実施形態では、フィルタエレメントはコネクタ延長部を含むことができ、フィルタヘッドはコネクタを含むことができる。
【0007】
[0007]本発明の別の態様では、フィルタ組立体はフィルタハウジングおよびフィルタエレメントを備えることができる。フィルタハウジングは、コネクタ延長部を有するフィルタヘッドを含むことができる。フィルタエレメントは、端を有する濾材、および濾材の端に連結されたエンドキャップを含むことができる。エンドキャップは、凹面を有するコネクタを含むことができる。コネクタ延長部は、コネクタとフィルタヘッドとの間の相対的回転運動によって、凹面内に着脱自在に受容することができる。コネクタ延長部を凹面内に保持するために、保持器を構成することができる。他の実施形態では、フィルタエレメントはコネクタ延長部を含むことができ、フィルタヘッドはコネクタを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】フィルタ組立体の断面図である。
【図2】図1のフィルタ組立体の組立分解図である。
【図3】フィルタヘッドコネクタの斜視図である。
【図4】図3のフィルタヘッドコネクタの上面図である。
【図5】図4のフィルタヘッドコネクタの線5−5で切った断面図である。
【図6】図4のフィルタヘッドコネクタの線6−6で切った断面図である。
【図7】フィルタヘッドディスク部材の基部図である。
【図8】図7のフィルタヘッドディスク部材および図3のフィルタヘッドコネクタの分解斜視図である。
【図9】固定された向きに回転する前の図7のフィルタヘッドキャップおよび図3のフィルタヘッドディスク部材を示す斜視図である。
【図10】相互に固定された向きに回転した後の図7のフィルタヘッドディスク部材および図3のフィルタヘッドコネクタを示す斜視図である。
【発明の詳細な説明】
【0009】
[0018]図に目を向けると、図において同様に示されまたは記載された特徴は同様の要素を表わす。流体から汚染物質を分離するための流体フィルタ組立体100を図1に示す。流体フィルタ組立体100は、燃料または油のような流体がエンジンに到達する前に、汚染物質を流体から除去することができるように配置される。流体フィルタ組立体100はハウジング102、フィルタヘッド104、およびフィルタエレメント106を備えることができる。後にさらに詳述するように、フィルタエレメント106はハウジング102内に配置し、フィルタヘッド104によってハウジング102内に密閉することができる。フィルタエレメント106は一般的に、フィルタエレメント106によって濾過された汚染物質が、流体の通過を望ましくないほど制限しかつフィルタエレメント106前後の圧力降下を増大させるのに充分な程度まで、フィルタエレメント106の濾材108に蓄積するまで、有限の実用寿命を有する。したがって、汚れたフィルタエレメント106を廃棄のためにフィルタヘッド104から取り外して、新しいフィルタエレメント106と交換することができるように、フィルタエレメント106は着脱自在にフィルタヘッド104に接続可能である。
【0010】
[0019]ハウジング102は、略円筒状内面112を有する本体110、およびフィルタエレメント106を受容するための開口114を備えることができる。ハウジング102はまた流体入口116をも備えることができ、それによって流体は濾過のためにハウジング102内に受け入れられる。ハウジング102はさらに、フィルタヘッド104をハウジング102に受容しかつ確実に連結するために、開口114の近くに配置されたねじ面118を備えることができる。
【0011】
[0020]フィルタヘッド104は同様に、フィルタヘッド104をハウジング102に対して回転させることによって、フィルタヘッド104をハウジング102に確実に連結することができるように、ハウジング102のねじ面118と係合するためのねじ面(図示せず)を備えることができる。図1に示すような他の実施形態では、フィルタヘッド104は、フィルタヘッド104の外周に固定フランジ120を有することができる。ハウジング102のねじ118と回転自在に係合するためのねじ124を有する連結リング122を設けることができる。連結リング122がフィルタヘッド104上に配置される場合、連結リング122は固定フランジ120を掴持する。連結リング122を回転すると、それは固定フランジ120をハウジング102に緊締する。漏洩を防止し、かつフィルタ組立体100内の圧力を維持するために、フィルタヘッド104とハウジング102との間にシール126を配置することができる。
【0012】
[0021]図1および7を参照すると、フィルタヘッド104は、濾過された流体の流れがハウジング102を出てエンジンに進むことを可能にするための流体出口128を備えることができる。流体出口128と流体連通する出口フィーダチューブ130が、フィルタエレメント106の内部に挿入するためにフィルタヘッド104から延びることができる。出口フィーダチューブ130は、濾過された流体をフィルタエレメント106の内部から流体出口128に移送する。図1に示す通り、出口フィーダチューブ130は、流体が出口フィーダチューブ130中を流動することができるように、アパーチャ144が貫通配置された細長い略円筒形状を有することができる。
【0013】
[0022]フィルタヘッド104はさらに、フィルタヘッド104から延びる延長部材132を備えることができる。延長部材132は、フィルタヘッド104から外方に突出する細長い本体を含むことができる。延長部材132は、フィルタヘッド104に近い近端134およびフィルタヘッド104から離れて位置する遠端136を備える。延長部材132の遠端136の近くに、フィルタエレメント106と係合するために、成形端138を配置することができる。成形端138は略半円形断面形状を有することができる。しかし、延長部材132および成形端138は任意の適切な形状および/または大きさを有することができることが理解される。
【0014】
[0023]フィルタヘッド104はさらに、フィルタヘッド104から延びる1つまたはそれ以上のスペーサ140を備えることができる。延長部材132と同様に、スペーサ140は細長い本体を有することができる。スペーサ140は、フィルタヘッド104とフィルタエレメント106との間の最小距離を維持するのに役立つ。
【0015】
[0024]延長部材132、スペーサ140、および出口フィーダチューブ130はフィルタヘッド104から直接突出することができ、あるいは図1および7〜10に示すように、他の実施形態では、それらはフィルタヘッドディスク部材146から突出することができる。フィルタヘッドディスク部材146は、任意の適切な方法で、フィルタヘッド104に確実に取り付けられる。しかし、説明を目的として、フィルタヘッドディスク部材146は図7〜10に、フィルタヘッド104から分離された状態で示される。フィルタヘッドディスク部材146は、延長部材132およびスペーサ140がそこから延びる表面148を有することができる。出口フィーダチューブ130はフィルタヘッドディスク部材146の中央に配置することができ、フィルタヘッドディスク部材146を貫通して延びる。
【0016】
[0025]図2に目を向けると、フィルタエレメント106は、第1端150および第2端152を有する略円筒状本体を備える。フィルタエレメント106の第2端152は、フィルタヘッド104に着脱自在に取り付け可能である。フィルタエレメント106の第1端150は、ハウジング102内に挿入されたときに、ハウジング102の基部154付近に配置することができる。フィルタエレメント106は任意の適切な形状および大きさとすることができることが理解される。また、フィルタエレメント106は任意の適切な方法で構築することができることも理解される。
【0017】
[0026]フィルタエレメント106は濾材108を備える。濾材108は流体がそこを通過して流動することを可能にする一方、汚染物質の通過を阻止する。濾材108は、濾材108の強度を高めると共に、流体に暴露される濾材108の表面積の量を増大するために、ひだ折りすることができる。折りひだは、半径方向内側もしくは外側に、または湾曲、弓状、斜め、もしくは直線状非半径方向に延びることができる。濾材108は任意の適切な形状とすることができ、金属、天然もしくは合成ポリマ、またはセラミックもしくはガラスのような材料から構成されるものを含む、透過性もしくは半透過性膜、または繊維シートを含む、それらに限らず、任意の適切な材料から構成することができる。さらに、濾材108は任意の適切な数の層を有することができ、かつ/または排水層または緩衝層のような追加層を、濾材108と共にひだ折りすることができることが理解される。
【0018】
[0027]フィルタエレメント106は、フィルタエレメント106の内面および/または外面に配置されたコアおよび/またはケージ(図示せず)を備えることができる。コアおよび/またはケージはフィルタエレメント106の第1端150からフィルタエレメント106の第2端152に延びることができ、濾材108の内面または外面それぞれの少なくとも一部分に当接するように、少なくとも部分的に円筒状とすることができる。コアおよび/またはケージは、存在する場合、流体の通過を可能にするのに適切な構造を備える。例えばコアおよび/またはケージは、流体が通過流動できるように複数のアパーチャを備えることができる。コアおよび/またはケージは、濾過プロセス中に働く力に対抗するために、フィルタエレメントへの支持を提供することができる。
【0019】
[0028]フィルタエレメント106は、フィルタエレメント106の第1端150に配置された第1エンドキャップ156、およびフィルタエレメント106の第2端152に配置された第2エンドキャップ158を備えることができる。エンドキャップ156、158は、濾材108のそれぞれの端150、152に当接し、かつそれらを包囲することができる。エンドキャップ156、158は濾材108に接合することができる。例えばエンドキャップ156、158は、濾材108の端に熱接合または接着接合することができる。しかし、エンドキャップ156、158は任意の適切な方法で濾材108に固定することができることが理解される。一部の実施形態では、フィルタエレメント106はエンドキャップを持たないことがあり、あるいは単一のエンドキャップだけを持つことがある。
【0020】
[0029]図3〜6に示す通り、第2エンドキャップ158は、濾過された流体がアパーチャ160を介してフィルタエレメント106の内部142からフィルタヘッド104内に進むことができるように、アパーチャ160を備えることができる。次いで流体は、フィルタヘッド104の流体出口128を介して、フィルタ組立体100から流出することができる。これは、フィルタエレメント106がフィルタヘッド104に取り付けられたときに、アパーチャ160を介してフィルタエレメント106の内部142に突出することのできる出口フィーダチューブ130を介して、達成することができる。図1に示す通り、濾過された流体の未濾過流体による汚染を防止し、かつフィルタエレメント106の内側とフィルタエレメント106の外側との間の圧力差を維持するために、第2エンドキャップ158と出口フィーダチューブ130との間にシール162を配置することができる。
【0021】
[0030]フィルタエレメント106は、フィルタヘッド104に取り外し自在に固定することができる。上述の通り、フィルタエレメント106は有限の実用寿命を有し、したがって、実用寿命が尽きたときに交換する必要がある。したがって、フィルタエレメント106をフィルタヘッド104に取り外し自在に固定することができることの利点は、フィルタハウジング102がフィルタヘッド104から取り外された後、使用済みフィルタエレメント106をフィルタヘッド104から簡単に取り出すことができ、かつ新しいフィルタエレメント106をフィルタヘッド104に容易に取り付けることができることである。
【0022】
[0031]フィルタエレメント106は、フィルタヘッド104から意図せずに切り離されないように、フィルタヘッド104に確実に取り付け可能にすることができる。図1および2に示す通り、フィルタエレメント106をフィルタヘッド104に確実に連結するために、フィルタエレメント106はフィルタヘッドコネクタ164を備えることができる。フィルタヘッドコネクタ164は、158のようなエンドキャップの一部として形成することができ、あるいはエンドキャップに取り付けることができる。図3〜6を参照すると、フィルタヘッドコネクタ164は基部166および略円筒状コネクタ部168を備えることができる。基部166は円板状とすることができ、コネクタ部168の近端170から半径方向に延びることができる。基部166は第2エンドキャップ158の一部を形成するか、あるいはそれに接続される。下でさらに詳述するように、コネクタ部168はフィルタヘッド104の延長部材132によって係合され、フィルタエレメント106をフィルタヘッド104に連結することができる。簡素化のため、かつ説明を目的として、フィルタヘッドコネクタ164および第2エンドキャップ158は基本的に同一構成要素として図示かつ記載されているが、上述の通り、フィルタヘッドコネクタはエンドキャップに連結された別個の構成要素とすることができることが理解される。したがって、フィルタヘッドコネクタ164または第2エンドキャップ158に向けられる言及および議論は、他方にも適用可能である。
【0023】
[0032]コネクタ部168は、案内面174、凹部176、係止部178、当接面180を備えることができる。案内面174はコネクタ部168の遠端172付近から始まることができ、案内面174の直径が遠端172より近端170で大きくなるように、遠端172から近端170に外向きに傾斜することができる。案内面174の傾斜部は近端170付近で静止部186に移行することができる。凹部176は近端170付近で案内面174に隣接して周方向に配置され、それらの間に丸みを帯びた隆条182が配置される。丸みを帯びた隆条182については下でさらに詳述する。
【0024】
[0033]当接面180は、延長部材132が当接面180を越えて回転するのを防止するために止め具として働くのに充分な距離だけ、コネクタ部168から半径方向外側に延びる。同様の案内当接面184を案内面174付近に配置することができる。案内当接面184は、延長部材132の回転制約をもたらすように、周方向に当接面180と対向することができ、案内面174と組み合わせて機能して、延長部材132がコネクタ部168と摺動係合するための所望の幅の離散的経路をもたらすことができる。
【0025】
[0034]係止部178および凹部176は、それらの間に急な移行部が形成されるように、コネクタ部168に沿って相互に相対的に軸方向に配置される。急な移行部は凹部176と係止部178との間の外径の差によって形成され、凹部176の径の方が小さいので、結果的に出張り188が生じる。凹部176と案内面174との間の丸みを帯びた隆条182とは異なり、凹部176と係止部178との間の出張り188は、凹部176および係止部178に対して直角に配置することができる。
【0026】
[0035]依然として図3〜6を参照して、コネクタ部168は1つまたはそれ以上の保持器またはクリップ190を備えることができる。各クリップ190は弓状の形とすることができ、クリップがコネクタ部168と略平行に走るような半径を有することができる。クリップ190は、コネクタ部168の遠端側半分に沿って、かつ当接面180に隣接して、軸方向にコネクタ部168と連結することができる。クリップ190は、一端をコネクタ部168に接続することができかつ他端に半矢じり形成形端192を備えることのできる、周方向に延びるアーム191を含むことができる。成形端192はコネクタ部168と直接連結されないか、代わりにコネクタ部168から半径方向に離隔させて、それらの間に間隙を形成することができる。図4に示すように、半矢じり形成形端192は導入縁194、および延長部材132に接触するための背面縁196を有することができる。任意の個数のクリップ190または他の同様の適切な構造を設けることができることが理解される。
【0027】
[0036]図8〜10は、フィルタヘッド104をフィルタエレメント106に接続する段階を示す。視覚化のために、スペーサ140はこれらの図に示されていない。さらに簡素化および説明のために、第2エンドキャップ158/フィルタヘッドコネクタ164はフィルタエレメント106から切り離された状態で示され、フィルタヘッドディスク部材146はフィルタヘッド104から切り離された状態で示される。したがって、フィルタエレメント106に関して行なわれまたは示される言及は、第2エンドキャップ158/フィルタヘッドコネクタ164にも適用することができ、その逆も然りである。同様に、フィルタヘッド104に関して行なわれまたは示された言及は、フィルタヘッドディスク部材146に適用することができ、その逆も然りである。
【0028】
[0037]図8に目を向けると、フィルタエレメント106をフィルタヘッド104に連結するために、フィルタヘッド104の延長部材132はコネクタ部168の案内面174と整列する。案内面174の遠端はコネクタ部168の最小外径を形成する。したがって、フィルタヘッド104における延長部材132の位置を前提として、案内面174は延長部材132を受容するための唯一の入口点として動作する。コネクタ部168の残りの先端縁の外径は、フィルタヘッド104およびフィルタエレメント106が軸方向に案内面174以外の位置で相互に向かって移動した場合、それらが延長部材132と当接するように充分に大きい。任意の適切な数の延長部材132は、任意の適切な数の案内面174によって受容され得ることが理解される。
【0029】
[0038]フィルタヘッド104およびフィルタエレメント106が軸方向に相互に対して移動すると、延長部材132の成形端138は、案内面174に沿って摺動することができる。図9に示すように、延長部材132はコネクタ部168の近端170に近づくにつれて、半径方向外側に湾曲することができる。成形端138は次いで案内面174の静止位置186に達することができる。フィルタエレメント106およびフィルタヘッド104は、フィルタヘッドコネクタ164の基部166に接触するスペーサ140および/または延長部材132によって相互に近づくことが防止される。この位置で、フィルタエレメント106およびフィルタヘッド104は依然として、それらを相互に遠ざかるように引張ることによって分離可能である。
【0030】
[0039]フィルタエレメント106およびフィルタヘッド104は次いで相互に相対的に回転して、これらの構成要素を相互に確実に連結することができる。例えばフィルタヘッドコネクタ164は、フィルタヘッド104に対して時計方向に回転することができる。他の実施形態では、フィルタヘッドコネクタ164は、フィルタヘッド104に対して反時計方向に回転することができる。回転すると、クリップ190の導入縁194は延長部材132と接触し、クリップ190は延長部材132の外面に沿って摺動するように適宜外側に湾曲することができる。フィルタヘッドコネクタ164が回転し続けると、延長部材132の成形端138は丸みを帯びた隆条182を越えて摺動し、図10に示すように凹部176に入る。前に案内面174によって湾曲した延長部材132は、凹部176内に移動するにつれて、少なくとも部分的に半径方向内側に、その取り付け前の向きまたはそれに近い向きに戻る。
【0031】
[0040]成形部はカチッというノイズを出すので、ユーザは、成形端138が凹部内に入ったことを検出することができ、成形端138は当接面180によってそれ以上の回転を阻止され、かつ反時計方向の回転は丸みを帯びた隆条182によって抵抗されるので、ユーザはフィルタヘッドコネクタ164をそれ以上回転させることができない。さらに、延長部材132の最後の部分が丸みを帯びた隆条182を越えて摺動すると、小さい回転力が存在して、成形端138が凹部176と係合したときに、ユーザがそれを感じることができる。ユーザが構成要素を回転してそれらを係合させることは直観的であるので、ユーザにフィルタエレメント106およびフィルタヘッド104を相互に対して回転させることは、有利である。
【0032】
[0041]延長部材132が凹部176に入ると、クリップ190の導入縁194はそれぞれの延長部材132の幅を超えて通過することができ、背面縁196が延長部材132の側面と当接することができる。延長部材132と同様に、クリップ190は半径方向内側に移動して、少なくとも部分的にその接触前の湾曲していない向きに戻ることができる。
【0033】
[0042]フィルタエレメント106およびフィルタヘッド104は今や、相互に確実に取り付けられている。フィルタエレメント106およびフィルタヘッド104の軸方向の分離は、凹部176および係止部178の交差部の出張り188によって抵抗される。出張り188は延長部材132の成形端138と接触し、軸方向分離が試みられた場合に止め具として働く。クリップ190は、延長部材132が係止部を越えて通過した場合に必然的に起きる延長部材132の半径方向への移動に抵抗することによって、接続の確実性をさらに高める。
【0034】
[0043]回転運動による延長部材132およびコネクタ部168の意図しない離脱もまた、丸みを帯びた隆条182およびクリップ190の背面縁196によって阻止される。例えば丸みを帯びた隆条182は、延長部材132の成形端138に接触することによって回転運動に抵抗する。さらに、クリップ190の背面縁196は、延長部材132の側面を掴持することによって回転運動に抵抗する。この回転制限は、ユーザがフィルタエレメント106をフィルタヘッド104から分離する準備が整ったときに、意図的な離脱を可能にする一方で、意図しない離脱の阻止に役立つのに充分である。
【0035】
[0044]延長部材132をコネクタ部168から離脱させるため、コネクタ部168を反時計方向に回転させることができる。成形端を凹部182から押し出すために、延長部材132の成形端138が丸みを帯びた隆条を越えて摺動するのに充分な力が必要である。成形端138が丸みを帯びた隆条を超えて通過すると、延長部材132の縁もクリップ190の傾斜した背面縁に沿って摺動し、クリップ190を半径方向外側に湾曲させる。コネクタ部168が回転し続けると、クリップ190の半矢じり形端部192は次いで延長部材132を越えて摺動する。延長部材132の成形端138は、それらが案内面の当接面184によって停止されるまで、案内面174の静止部186上に移動する。フィルタエレメント106は次いで、これらの構成要素を軸方向に相互に離すように移動させることによって、フィルタヘッド104から分離される。成形端138は案内面174に沿って摺動し、成形端138がコネクタ部168の遠端172で案内面174から離れると、元の湾曲していない向きに戻る。
【0036】
[0045]コネクタ164が任意の適切なフィルタエレメント106および/またはフィルタヘッド104に使用することができることが理解される。また、コネクタ部168を代替的にフィルタヘッド104に取り付けることができ、かつ延長部材132を代替的にフィルタエレメント106に取り付けることができることも理解される。
【0037】
[0046]フィルタエレメント、およびフィルタエレメントをフィルタヘッドに確実に連結するための着脱自在に取り付け可能なコネクタ構造を含む組立体を、本明細書に開示した。
【0038】
[0047]刊行物、特許出願、および特許を含む、本明細書で引用した参考文献は、各参考文献が個別にかつ明確に参照によって組み込まれることが示され、その内容全体が本明細書に記載されているかのように、それと同程度に参照によって本明細書に組み込まれる。
【0039】
[0048]発明の記載の文脈における(特に特許請求の範囲の文脈における)用語「ひとつの」(「a」および「an」および「the」)ならびに同様の指示物の使用は、本明細書で特に指摘しない限り、または文脈上明らかに矛盾しない限り、単数および複数の両方を包含するものと解釈すべきである。用語「備える」、「有する」「含む」、および「含有する」は、特に言明しない限り、範囲を限定しない用語(すなわち「〜を含むがそれに限定されない」の意味)と解釈すべきである。本明細書における数値の範囲の列挙は、本明細書で特に指摘しない限り、単に範囲内に入る各個別数値を個々に言及する簡単な表記法として役立つように意図されたものにすぎず、各個別数値は、それがあたかも個別に本明細書に列挙されているかのように、本明細書に組み込まれる。本明細書に記載した全ての方法は、本明細書で特に指摘しない限り、または文脈上明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行することができる。本明細書に提示する全ての例または例示的言語(例えば「〜のような」)の使用は単に発明をいっそうよく解明するように意図されたものであり、特許請求の範囲に記載されない限り、特に本発明の範囲に制限を加えるものではない。明細書の言語は、非請求要素を発明の実施に不可欠なものとして示していると解釈すべきではない。
【0040】
[0049]発明を実行するための、発明者(ら)の知る最良の態様を含む、本発明の好ましい実施形態が本明細書に記載されている。上述の説明を読むことにより、これらの好ましい実施形態の変形例が当業者に明らかになる。発明者(ら)は当業者がそのような変形例を適宜使用することを期待し、かつ発明者(ら)は本明細書に特に記載されている以外の仕方で発明が実施されることを意図している。したがって本発明は、適用法によって許可される本明細書に添付された特許請求の範囲に記載する発明の内容の全ての変形例および均等物を含む。さらに、本明細書に特に指摘しない限り、または文脈上明らかに矛盾しない限り、全ての可能な変形例における上記要素の任意の組合せが本発明に包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体から不純物を分離するためのフィルタエレメントであって、
端を有する濾材と、
前記濾材の端に連結されたエンドキャップであって、前記エンドキャップが、前記フィルタエレメントをフィルタヘッドに着脱自在に接続するように構成されたフィルタヘッドコネクタを含み、前記フィルタヘッドコネクタが解除部および保持部を有し、前記解除部が前記フィルタヘッドコネクタと前記フィルタヘッドとの間の軸方向移動を可能にし、前記保持部が前記フィルタヘッドコネクタの前記フィルタヘッドからの離脱を実質的に防止し、前記フィルタヘッドコネクタが前記フィルタヘッドと前記フィルタヘッドコネクタとの間の前記保持部から前記解除部への回転運動に抵抗している、エンドキャップと、
を備えるフィルタエレメント。
【請求項2】
前記保持部が前記解除部の少なくとも一部分に対して陥没している、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項3】
前記フィルタヘッドと前記フィルタヘッドコネクタとの間の前記保持部から前記解除部への回転運動に抵抗するための隆条をさらに備える、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項4】
前記隆条が丸みを帯びている、請求項3に記載のフィルタエレメント。
【請求項5】
前記保持部に対して軸方向に配置された出張りをさらに備え、前記フィルタエレメントが前記フィルタヘッドに対して前記出張りを通過して軸方向に移動するのを実質的に抵抗する、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項6】
前記解除部の少なくとも一部分が傾斜している、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項7】
前記保持部が周方向に前記解除部と隣接する、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項8】
前記フィルタエレメントと前記フィルタヘッドの軸方向結合および分離が前記解除部で行なわれる、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項9】
前記フィルタヘッドが前記保持部内に嵌合する部分を有する、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項10】
前記フィルタヘッドコネクタが前記エンドキャップに連結される、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項11】
前記フィルタヘッドコネクタが前記エンドキャップの一部として形成される、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項12】
前記フィルタヘッドコネクタが略円筒形である、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項13】
クリップをさらに備える、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項14】
前記クリップが前記フィルタヘッドの一部分と係合する、請求項13に記載のフィルタエレメント。
【請求項15】
前記クリップが前記フィルタヘッドと前記フィルタヘッドコネクタとの間の前記保持部から前記解除部への回転運動に抵抗する、請求項13に記載のフィルタエレメント。
【請求項16】
前記クリップが、前記フィルタヘッドの一部分による、前記フィルタヘッドコネクタからの半径方向分離に抵抗する、請求項13に記載のフィルタエレメント。
【請求項17】
前記クリップの少なくとも一部分が、前記フィルタヘッドコネクタから半径方向に離隔され、かつそれと略平行である、請求項13に記載のフィルタエレメント。
【請求項18】
回転止め具を形成する当接面をさらに備える、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項19】
第2エンドキャップをさらに備える、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項20】
前記フィルタエレメントがひだ折りされた、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項21】
前記フィルタエレメントが略円筒形である、請求項1に記載のフィルタエレメント。
【請求項22】
流体から不純物を分離するためのフィルタエレメントであって、
端を有する濾材と、
前記濾材の端に連結され、コネクタおよび基部を含むエンドキャップであって、前記コネクタが前記基部に近い基端と、前記基部から間隔を置いて配置された遠端と、案内面と、凹面とを有し、前記案内面が前記遠端から前記基端まで前記コネクタの全長に延び、前記案内面の少なくとも一部分が前記遠端から前記基端に向かって外側に傾斜し、前記凹面が前記案内面に隣接して配置されている、エンドキャップと、
を備えるフィルタエレメント。
【請求項23】
前記コネクタの前記遠端における外径が前記案内面で最小である、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項24】
前記案内面と前記凹面との間に配置された隆条をさらに備える、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項25】
前記隆条が丸みを帯びている、請求項24に記載のフィルタエレメント。
【請求項26】
軸方向に前記凹部に隣接して配置された出張りをさらに備える、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項27】
前記コネクタが前記エンドキャップに連結された、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項28】
前記コネクタが前記エンドキャップの一部として形成された、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項29】
前記コネクタが略円筒形である、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項30】
クリップをさらに備える、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項31】
前記クリップの少なくとも一部分が前記コネクタから半径方向に離隔され、かつ前記コネクタと略平行である、請求項30に記載のフィルタエレメント。
【請求項32】
当接面をさらに備える、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項33】
第2エンドキャップをさらに備える、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項34】
前記フィルタエレメントがひだ折りされた、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項35】
前記フィルタエレメントが略円筒形である、請求項22に記載のフィルタエレメント。
【請求項36】
流体から不純物を分離するためのフィルタエレメントであって、
略円筒形状を有し、端を含む濾材と、前記濾材の端に連結されたエンドキャップと、コネクタと、
を備え、
前記コネクタが前記濾材から遠ざかるように延び、かつ遠端と、案内面と、周方向に前記案内面から離隔した当接面と、前記案内面から前記当接面まで周方向に延びる凹面とを含み、前記案内面の少なくとも一部分が、前記遠端に近い第1領域から前記遠端とは離隔した第2領域まで半径方向外側に傾斜する斜面を有し、前記凹面が、前記案内面と前記当接面との間の周方向距離全体にわたって、前記案内面の第2領域から半径方向内側に離隔している、
フィルタエレメント。
【請求項37】
前記コネクタの前記遠端における外径が、前記案内面の前記第1領域で最小である、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項38】
前記案内面と前記凹面との間に配置された隆条をさらに備える、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項39】
前記隆条が丸みを帯びている、請求項38に記載のフィルタエレメント。
【請求項40】
軸方向に前記凹部に隣接して配置された出張りをさらに備える、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項41】
前記コネクタが前記エンドキャップに連結された、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項42】
前記コネクタが前記エンドキャップの一部として形成された、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項43】
前記コネクタが略円筒形である、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項44】
クリップをさらに備える、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項45】
前記クリップの少なくとも一部分が前記コネクタから半径方向に離隔され、かつ前記コネクタと略平行である、請求項44に記載のフィルタエレメント。
【請求項46】
第2当接面をさらに備え、前記第2当接面は、前記案内面が少なくとも部分的に周方向に前記第2当接面と前記凹面との間に延びるように配置されている、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項47】
第2エンドキャップをさらに備える、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項48】
前記フィルタエレメントがひだ折りされた、請求項36に記載のフィルタエレメント。
【請求項49】
流体から不純物を分離するためのフィルタ組立体であって、
第1コネクタを有するフィルタヘッドを含むフィルタハウジングと、
端を有する濾材および前記濾材の端に連結されたエンドキャップを含み、前記エンドキャップが第2コネクタを含んでいるフィルタエレメントと、
を備え、
第1コネクタおよび第2コネクタの少なくとも一方がコネクタ延長部を含み、かつ第1コネクタおよび第2コネクタの他方が解除部および保持部を含み、
前記解除部を前記コネクタ延長部と摺動係合させ、かつ第1コネクタおよび第2コネクタを相互に対して回転させて、前記コネクタ延長部を前記保持部に係合させることによって、前記フィルタエレメントが前記フィルタヘッドに着脱自在に接続可能である、
フィルタ組立体。
【請求項50】
前記コネクタ延長部が細長い部材である、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項51】
前記コネクタ延長部が前記コネクタ延長部の端の近くに成形部を有する、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項52】
前記成形部が前記保持部と係合する、請求項51に記載のフィルタ組立体。
【請求項53】
前記第1コネクタの前記第2コネクタに対する軸方向分離が、前記成形部を前記保持部に係合させることによって抵抗される、請求項52に記載のフィルタ組立体。
【請求項54】
前記保持部が前記解除部の少なくとも一部分に対して陥没している、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項55】
前記フィルタヘッドと前記エンドキャップとの間の前記保持部から前記解除部への回転運動に抵抗するための隆条をさらに備える、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項56】
前記隆条が丸みを帯びている、請求項55に記載のフィルタ組立体。
【請求項57】
前記フィルタエレメントが前記フィルタヘッドに対して出張りを通過して軸方向に移動するのを実質的に抵抗するように、前記保持部に対して軸方向に配置された出張りをさらに備える、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項58】
前記解除部の少なくとも一部分が傾斜している、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項59】
前記保持部が周方向に前記解除部と隣接する、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項60】
前記フィルタエレメントと前記フィルタヘッドの軸方向結合および分離が、前記延長部材を前記解除部と係合させることによって行なわれる、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項61】
前記第2コネクタが前記エンドキャップに連結される、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項62】
前記第2コネクタが前記エンドキャップの一部として形成される、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項63】
前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの少なくとも一方が略円筒形である、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項64】
クリップをさらに備える、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項65】
前記クリップが前記延長部材の一部分と係合する、請求項64に記載のフィルタ組立体。
【請求項66】
前記クリップが前記第1コネクタと前記第2コネクタとの間の回転運動に抵抗する、請求項64に記載のフィルタ組立体。
【請求項67】
前記クリップが前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの半径方向分離に抵抗する、請求項64に記載のフィルタ組立体。
【請求項68】
前記クリップの少なくとも一部分が前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの少なくとも一方から半径方向に離隔され、かつ前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの少なくとも一方と略平行である、請求項64に記載のフィルタ組立体。
【請求項69】
回転止め具を形成する当接面をさらに備える、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項70】
第2エンドキャップをさらに備える、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項71】
前記濾材がひだ折りされた、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項72】
前記濾材が略円筒形である、請求項49に記載のフィルタ組立体。
【請求項73】
流体から不純物を分離するためのフィルタ組立体であって、
第1コネクタを有するフィルタヘッドを含むフィルタハウジングと、
端を有する濾材および前記濾材の端に連結されたエンドキャップを含み、前記エンドキャップが第2コネクタを含んでいるフィルタエレメントと、
を備え、
第1コネクタおよび第2コネクタの少なくとも一方がコネクタ延長部を含み、かつ第1コネクタおよび第2コネクタの他方が凹面を含み、前記第1コネクタおよび第2コネクタ間の相対的回転運動によって前記コネクタ延長部が前記凹面に着脱自在に受容され、さらに
前記コネクタ延長部を前記凹面に保持するように構成された保持器と、
を備える、
フィルタ組立体。
【請求項74】
前記保持器が前記エンドキャップに取り付けられる、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項75】
前記保持器が前記フィルタヘッドに取り付けられる、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項76】
前記保持器がクリップである、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項77】
前記クリップが前記コネクタ延長部と係合する、請求項76に記載のフィルタ組立体。
【請求項78】
前記クリップが前記コネクタ延長部と前記凹面との間の回転運動に抵抗する、請求項77に記載のフィルタ組立体。
【請求項79】
前記クリップが前記コネクタ延長部の前記凹面からの半径方向分離に抵抗する、請求項77に記載のフィルタ組立体。
【請求項80】
前記クリップの少なくとも一部分が、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの少なくとも一方から半径方向に離隔され、かつ前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの少なくとも一方と略平行である、請求項77に記載のフィルタ組立体。
【請求項81】
前記保持器が隆条である、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項82】
前記隆条が丸みを帯びている、請求項81に記載のフィルタ組立体。
【請求項83】
前記保持器が出張りである、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項84】
前記コネクタ延長部が細長い部材である、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項85】
前記コネクタ延長部が前記コネクタ延長部の端の近くに成形部を有する、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項86】
前記成形部が前記凹面と係合する、請求項85に記載のフィルタ組立体。
【請求項87】
前記第1コネクタの前記第2コネクタに対する軸方向分離が、前記凹面と係合する前記成形部によって抵抗される、請求項86に記載のフィルタ組立体。
【請求項88】
前記凹面に対して相対的に周方向に配置された案内面をさらに備える、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項89】
前記フィルタエレメントと前記フィルタヘッドの軸方向結合および分離が、前記コネクタ延長部材を前記案内面と係合させることによって行なわれる、請求項88に記載のフィルタ組立体。
【請求項90】
前記第2コネクタが前記エンドキャップに結合される、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項91】
前記第2コネクタが前記エンドキャップの一部として形成される、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項92】
前記第1コネクタおよび前記第2コネクタの少なくとも一方が略円筒形である、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項93】
回転止め具を形成する当接面をさらに備える、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項94】
第2エンドキャップをさらに備える、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項95】
前記濾材がひだ折りされた、請求項73に記載のフィルタ組立体。
【請求項96】
前記濾材が略円筒形である、請求項73に記載のフィルタ組立体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2010−502438(P2010−502438A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527485(P2009−527485)
【出願日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際出願番号】PCT/US2007/076627
【国際公開番号】WO2008/030707
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(596064112)ポール・コーポレーション (70)
【氏名又は名称原語表記】Pall Corporation
【Fターム(参考)】