説明

フェムトセルの同期及びパイロット探索方法

【課題】フェムトセルをマクロセルと同期させるためのシステム、方法及びコンピュータ製品を提供する。
【解決手段】方法は、フェムトセル内に順方向リンク受信機を配置することと、マイクロセルラーネットワークによって、前記フェムトセルの送信タイミングを受信することと、前記順方向リンク受信機の信号に基づいて、前記フェムトセルの送信タイミングを前記マクロセルラーネットワークの送信タイミングと同期させることを含む。さらに、フェムトセルにパイロット位相を割り当てるためのシステム、方法及びコンピュータ製品は、マクロセルに対して存在するのと少なくとも同数の新たな潜在的なパイロット位相を、フェムトセルに対して作成することと、マクロセル上のモバイルデバイスが、ネイバーリストにおけるフェムトパイロット位相の明示的なリスティングなしに、フェムトセルパイロットを探索及び発見することを可能にすることを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(35 U.S.C. §119の下の優先権主張)
本特許出願は、2007年10月12日付け提出され、「FEMTO CELL SYNCHRONIZATION AND PILOT SEARCH METHODOLOGY」と題された米国仮出願第60/979,797号の優先権を主張する。それは、本願の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本出願は、一般に無線通信に関し、より詳しくはアクセスポイント基地局又はフェムトセルの同期及びパイロット探索技術を可能にする方法及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
複数のユーザに様々なタイプの通信(例えば、ボイス、データ、マルチメディアサービスなど)を提供するために、無線通信システムが広く配置される。高レート及びマルチメディアのデータサービスの需要が急速に増大するにつれて、強化されたパフォーマンスを備えた効率的で強健な通信システムを実装するという課題が待ち受けている。
【0004】
近年、ユーザは、固定回線通信を移動体通信で置き換え始め、良いボイス品質、信頼できるサービス及び低価格をますます要求した。
【0005】
現在実施されている携帯電話網に加えて、新たな種類の小型基地局が出現した。それは、ユーザの家庭に設置され、既存の広帯域インターネット接続を使用して、携帯電話端末に屋内の無線カバレージを提供することができる。そのようなパーソナルな小型基地局は、アクセスポイント基地局又は代わりにHome Node B(HNB)若しくはフェムトセルとして一般に知られている。一般的に、そのような小型基地局は、DSLルータ又はケーブルモデムを介してインターネット及び携帯電話会社のネットワークに接続される。
【発明の概要】
【0006】
好ましい実施態様は、関係のある技術の1つ又は複数の不利な点をかなり取り除くアクセスポイント基地局又はフェムトセルの同期及びパイロット探索技術を可能にする方法及びシステムに関係する。
【0007】
好ましい実施態様の一つの態様において、フェムトセルをマクロセルと同期させるためのシステム、方法及びコンピュータ製品があり、前記方法は、(a)フェムトセルによって、マクロセルの送信タイミングを受信することと、(b)順方向リンク受信機の信号に基づいて、前記フェムトセルの配置において、前記フェムトセルの送信タイミングを前記マイクロセルラーネットワークの送信タイミングと同期させることを含む。
【0008】
各々のフェムトセルは、UE(別称、MS)のアンテナ利得よりも優れているアンテナ利得を持っても良く、UEがない無線受信状態においてさえもマクロシステムを捕捉することが可能である。一つの実施態様において、当業者に良く知られている最新のゼロIF受信機(zero-IF receiver)技術のために、フェムトセル内の順方向リンク受信機の実装は、フェムトセルのコストをほどほどに増すだけである。
【0009】
好ましい実施態様の他の態様において、フェムトセルのパイロット位相をセットするためのシステム、方法及びコンピュータ製品が存在し、該方法は、(a)2πの位相空間を、複数のマクロ位相オフセットに分割することと、(b)複数のフェムト位相オフセットを、マクロ位相オフセットの間に挿入する(各々のフェムト位相は、PILOT_INCとして知られているパラメータにより一つの実施形態において制御される位相間隔で、二つの隣接するマクロ位相オフセットの間に挿入される)ことと、(c)同じ数の使用可能なフェムトセル位相オフセット及びマクロセル位相オフセットを作成することを含む。前記同じ数の使用可能なフェムトセル位相オフセット及びマクロセル位相オフセットを作成することは、偶数単位の最小位相間隔におけるマクロ位相オフセットを残している間、PILOT_INCをデクリメントして、フェムトセルに対してPNオフセットのための奇数単位の位相間隔を生成することを更に含む。
【0010】
一つの実施形態において、PILOT_INCは、フェムトセルの配置に先立って使用されたマクロのみの構成から、少なくとも1デジットずつ減じられる。これは、マクロセルのために存在するのと同数のPNを、フェムトセルのために有効に利用できるようにする(opens up)。
【0011】
本発明の更なる特徴及び利点は、後に続く説明で述べられ、一つには説明から明白になるであろうし或いは発明の実践により確認されることもできる。本発明の利点は、添付された図面に加えて記述された説明及び請求項において詳しく指し示された構造によって実現及び達成されるであろう。
【0012】
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的且つ説明的でなものであり、また、クレームされた本発明の更なる説明を提供することを目的としていることは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、例示的な無線通信システムを示す。
【図2】図2は、ネットワーク環境内のアクセスポイント基地局の配置を可能にする例示的な通信システムを示す。
【図3】図3は、フェムトセル内に順方向リンク受信機を配置することにってフェムトセルをマクロセルと同期させる例示的な方法を示す。
【図4】図4は、パイロット位相プランニング・チャート(pilot phase planning chart)を例示する。
【図5】図5は、探索ウィンドウの概念を例示する。
【図6】図6は、アイドル状態にあるレガシーMSの方法を例示する。
【図7】図7は、通信コンポーネントの幾つかのサンプル態様の簡略化されたブロック図を示す。
【図8】図8は、本明細書で説明される更なる態様に従ったシステム800のサンプルブロック図を示す。
【詳細な説明】
【0014】
語“例示的な(exemplary)”は、“例(example)、事例(instance)又は説明(illustration)として役立つこと(serving)”を意味するために本明細書で用いられる。“例示的な(exemplary)”として本明細書で説明される実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも望ましい又は有利であるとして解釈される必要はない。本明細書で説明される技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークなどのような、様々な無線通信ネットワークのために使用されることができる。用語“ネットワーク(networks)”及び“システム(systems)”は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、例えばユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000などのような無線技術を実装することができる。UTRAは、ワイドバンドCDMA(W−CDMA)及び低チップレート(Low Chip Rate)(LCR)を含む。cdma2000は、IS−2000標準、IS−95標準及びIS−856標準をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))のような無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、例えばEvolved UTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE802.16、IEEE 802.20、Flash−OFDM(登録商標)などのような無線技術を実装することができる。UTRA、E−UTRA及びGSMは、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System)(UMTS)の一部である。ロングタームエボリューション(Long Term Evolution)(LTE)は、E−UTRAを使う、UMTSの来るリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS及びLTEは、“第3世代パートナーシッププロジェクト”(3GPP)という名前の団体からのドキュメントに記載されている。cdma2000は、“第3世代パートナーシッププロジェクト2”(3GPP2)という名前の団体からのドキュメントに記載されている。これら各種の無線技術及び標準は、当該技術分野において知られている。
【0015】
本明細書の説明において、比較的大きなエリアにわたるカバレージを提供するノードはマクロノードと呼ぶこができ、一方、比較的小さなエリア(例えば住宅)にわたるカバレージを提供するノードは、フェムトノードと呼ぶことができる。本明細書の教示は、他のタイプのカバレージエリアに関連するノードに適用できることは認識されるべきである。例えば、ピコノードは、マクロエリアより狭く、フェムトエリアより広いエリアにわたるカバレージ(例えば商業ビル内のカバレージ)を提供しても良い。様々なアプリケーションでは、マクロノード、フェムトノード又は他のアクセスポイントのタイプのノードを参照するために、他の用語が使用されても良い。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eNode B、マクロセルなどとして構成され又は呼ばれることができる。同様に、フェムトノードは、ホームNode B(Home NodeB)、ホームeNode B(Home eNodeB)、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとして構成され又は呼ばれることができる。幾つかの実装では、ノードは1つ又は複数のセル又はセクターに関係して(例えば、分割されて)いても良い。マクロノード、フェムトノード又はピコノードに関連するセル又はセクターは、それぞれ、マクロセル、フェムトセル又はピコセルと呼ばれても良い。フェムトノードがネットワーク中にどのように配置されることができるかについての簡略化された例は、図1及び2を参照して説明される。
【0016】
図1は、多数のユーザをサポートするように構成される例示的な無線通信システム100を示す。そこにおいて、様々な開示された実施形態及び態様が実装されても良い。図1に示されるように、例として、システム100は、例えばマクロセル102a−102gのような複数のセル102に関する通信を提供する。各々のセルは、例えばAP104a−104gのような対応するアクセスポイント(AP)又はポイント104によりサービスされている。各々のマクロセルは、1又は複数のセクター(図示せず)にさらに分割されても良い。さらに図1に示されるように、ユーザ装置(UE)、移動局(MS)又は端末デバイスとしても互換的に知られている、AT106a−106lを含む様々なアクセス端末(AT)デバイス106は、システムの全体にわたる様々な位置に分散し得るものである。各々のAT106は、例えば、ATがアクティブかどうか及びそれがソフトハンドオフ中であるかどうかに応じて、所与の瞬間において順方向リンク(FL)及び/又は逆方向リンク(RL)の上で1つ又は複数のAP104と通信し得る。無線通信システム100は、広い地理的領域にわたってサービスを提供し得るものである。例えば、マクロセル102a−102gは、自宅周辺(neighborhood)のほんの少数ブロック又は地方の環境(rural environment)における数平方マイルをカバーし得る。
【0017】
図2は、ネットワーク環境内のフェムトセル(アクセスポイント基地局)としても知られているフェムトノードの配置を可能にする例示的な通信システムを示す。図2に示されるように、システム200は、例えばHNB210のような、複数のフェムトノード又は代わりにフェムトセル、アクセスポイント基地局、ホームNode B(HNB)ユニットを含む。各々は、例えば1又は複数のサイト230のような対応する比較的狭いカバレージのネットワーク環境中に設置され、例えば関連するユーザ装置220にサービスするように構成されるなどである。各々のHNB210は、例えばインターネット240のような広域ネットワークを経由して、マクロモバイルオペレータ・コアネットワーク250(“コアネットワーク”とも呼ばれる)を含むインターネット上の任意のノードと通信するように接続され更に構成されても良い。
【0018】
本明細書で説明される実施態様は、3GPP用語を使用するが、本実施態様は、3GPP(Rel99,Rel5,Rel6,Rel7など)技術だけでなく、他の既知で関係のある技術と同様、3GPP2(1xRTT,1xEV−DO Rel0,RevA,RevBなど)にも適用されることができることは、理解されるべきである。本明細書で説明されるそのような実施態様において、HNB210の所有者は、マクロモバイルオペレータのコアネットワーク250を介して提供される例えば3Gモバイル・サービスのようなモバイル・サービスにサブスクライブする可能性があり、UE220は、マクロセル環境中及びHNBベースの狭いカバレージのネットワーク環境中で動作できる可能性がある。それゆえ、HNB210は、任意の既存のUE220との下位互換性に適している可能性がある。
【0019】
以下で詳細に説明される様々な実施形態は、無線通信に関係し、特にマクロセルから得られるフェムトセルのシステムタイミング同期及びフェムトセルのコンステレーションのパイロット位相管理に関係する。
【0020】
フェムトセル同期(Femto Cell Synchronization)
幾つかの通信技術において、フェムトセルは、マクロセルラーネットワークと同期される必要がある。一つの実施形態において、フェムトセル同期は、GPS受信機をフェムトセル中に組み込むことによって達成されても良い。フェムトセルの同期のためのGPS受信機の使用は、フェムトセルの物理的配置を制限する。それは(例えば高層ビルにおける)GPSアンテナ及びケーブルを必要とするかもしれない。また、GPS受信機の実装、特にフェムトセルに典型的な屋内設備(そこではGPSの信号が弱い)は、(例えばパワーアップと同時の)フェムトセルの初期タイミング取得を遅くする可能性がある。
【0021】
一つの実施態様において、フェムトセル同期は、順方向リンク受信機のエレメントをフェムトセルに組み込むことによって達成されても良い。各々のフェムトセルは、UE又はMSのアンテナ利得より優れているアンテナ利得を持っても良く、マクロシステムとのコネクションを取得することができ、それをクロック派生(同期)のために使用することができる。一つの実施態様において、フェムトセル内の順方向リンク受信機の実装は、最新のゼロIF(zero-IF)受信機の技術によって、フェムトセルのコストをほどほどに増すだけである。順方向リンク受信機は、マクロ基地局によってのみ使用されるキャリア周波数に同調することによって、フェムトセル自体について設計されるものに比べて、フェムトセル自身の信号のリジェクションを改善しても良い。
【0022】
フェムトセルへの順方向リンク受信機の組み込みは、フェムトセルの物理的配置において、より多くの柔軟性を可能にする(例えば、地下、低階層)。順方向リンク受信機はまた、フェムトセルによる速いタイミング取得を可能にする。順方向リンク受信機はまた、フェムトネイバーリスト(マクロセル及びフェムトセル)を構成し、PNオフセットセッティングを支援し、そして、フェムトセルの地理的位置を判定するために使用される。順方向リンク受信機はまた、異常な干渉を知らせることができ、場合により、家庭における最適な配置の決定を支援することができる。さらに、完全な移動局モデム(MSM)は順方向リンク受信機のために必要とされず、それゆえ、それはGPS受信機に比較してより良い選択である。
【0023】
図3は、フェムトセル内に順方向リンク受信機を組み込むことにってフェムトセルをマクロセルと同期させる例示的な方法を示す。ステップ302において、フェムトセルに含まれる順方向リンク受信機は、マクロセルだけが動作する周波数に同調し、マクロセルを探索する。そのようにする過程において、順方向リンク受信機は、信号を検出するために、フェムトセルがアクティブになっているときに、長い間(数秒)、信号を積算しても良く、それゆえ、たとえ信号状態が弱くても(非常に低いE/Io)、それを検知することができる。ステップ304において、フェムトセルは、マクロセルラーネットワーク250の送信タイミングを検出する。ステップ306において、フェムトセルは、フェムトの送信タイミングを、マクロセルラーネットワークの送信タイミングと同期させる。ステップのアウトラインは、フェムトセル210の初期起動又はパワーオンの間に起こっても良い。順方向リンク受信機を使用してフェムトセルにより一旦獲得された同期を維持するために、削減された数のステップ又は変更/促進されたステップが必要とされても良い。
【0024】
フェムトセルは、同期を得ること及びマクロセルラーシステムからその位置を判定することにおいて、UEより正確である。フェムトセルは、マクロCDMAシステムを検出し、それ自身を(所定のしきい値を上回るEC/Ioをもつ)最も強いパイロットと同期させる。フェムトセルには、広範囲にパイロットを探索し、また、非常に低いEC/Ioをもつパイロットを検出する能力がある。フェムトセルの位置は固定されており、それゆえ、それは、近隣のマクロセルのパイロットを探索すること及び非常に弱いパイロットからさえCDMA信号を積算することに、多くの時間を費やすことができる。フェムトセルは一般的に固定電力供給網から電力を供給され、規模の制約がより少ないので、たとえバッテリー・バックアップが必要でも、バッテリー制限はここで問題ではない。さらに、UEアンテナと比較して、より高い利得をもつアンテナ構成がフェムトセルにより使用される。
【0025】
一つの実施態様において、その位置を判定することに基づいて、フェムトセルはまた、運用、管理、保守及び供給(Operation, Administration, Maintenance and Provisioning)(OAM&P)システムへ、パイロットPNオフセット及び検出されたマクロセルの相対的なタイミングをレポートする。OAM&Pシステムは、マクロセルのLAT/LONを知っており、フェムトセルの位置を判定するために、三角測量を実行する。一つの実施形態において、OAM&Pシステムは、対象フェムトセルへLAT/LON情報を送信する。他のアプローチは、物理アドレス(固定された広帯域コネクションの終端のポイント)からLAT/LON検索を実行することである。複数のアプローチが一貫性のチェックとして使用されることができ、結果的に、より頑強なプロシージャーをもたらす。
【0026】
フェムトセルにおいてマクロセルの順方向リンク信号から得られた同期タイミングは、マクロ送信機からフェムト受信機への伝搬遅延のために、時間においてシフトされる。それに応じてフェムトセルにおいて同期タイミングを進めることによって、この遅延は修正されるはずである。以上の通り及びステップ308に示されるように、伝搬遅延は、マクロセルの位置及びフェムトセルの位置(それらの両方は、OAM&Pシステムに知られている)から計算されることができる。
【0027】
フェムトセルパイロット位相プランニング(Femto Cell Pilot Phase Planning)
オペレータが、初期の数年の比較的少ない数から最近の数年のより進歩した状態の多くのフェムトセルの高密度の配置まで、増大して配置されるフェムトセルの数をもって増加する方法でフェムトセルを展開することを、フェムトセルは可能にする。パイロットPN位相は、近隣のセル間の順方向リンク信号を分離するために使用される。そして、それは、フェムトセルが数多く存在し且つ非常に高密度である(高層ビルにおける水平にだけでなく垂直にも)場合に、進歩的な状態の配置でフェムトセルを含まなければならないであろう。それゆえ、パイロットPN位相プランニングは、そのような高密度の配置を可能にするように、綿密にデザインされる必要がある。パイロットPNオフセットプランニングの重要な部分は、フェムトセルのために多くのオフセットを可能することである。
【0028】
一つの実施態様では、フェムトセルがマクロセルのパイロットから分離されるように、パイロット位相(PN)がフェムトセルに割当てられる。これは、ネットワーク・オペレータが、不変のマクロシステムのためのプランニング・プラクティスを続けることを可能にする。具体的には、オペレータは、フェムト配置が開始するときに、既存のマクロセルパイロットPNオフセットを変更する必要はない。さらに、オペレータは、それが既存のマクロセルのために使用したオフセットのプールからパイロットPNオフセットをとり、新しく配置されたマクロセルにそれらを割り当てることによって(セル分割として知られているプロセス)、マクロネットワークを発展させ続けることが可能になるはずである。
【0029】
一つの実施態様において、システム・パラメータPILOT_INCは、パイロットPNオフセットのコンステレーション・サイズを管理するために使用される。説明のために、64個のマクロセルのコンステレーション・サイズが、以下に詳細に説明される実施態様で使用される。探索ウィンドウは、探索の労力を軽減するためにMS受信機に与えられるシステム・パラメータである。伝搬に起因する位相シフトのために、ウィンドウにわたって探索することが必要になる。例えば、典型的な都市又は郊外のセッティングにおいて、セルは、64個のセル・コンステレーションにおいて許される125kmよりもはるかに小さい。それゆえに、探索ウィンドウは、受信機の探索の労力をかなり軽減する。(戸別の又は階別の)フェムトセルのカバレージをオーバーラップさせる可能性のために、パイロットのコンステレーションは、フェムトセルが互いに干渉しないように、提供されなければならない。
【0030】
一つの実施形態において、PILOT_INCは、フェムトセルの配置に先立って使用されたマクロのみの構成から、少なくとも1ずつ減じられる。これは、マクロセルのために存在するのと同数のPNを、フェムトセルのために有効に利用できるようにする(opens up)。あるいは、PILOT_INCは、フェムトセル使用のために次第により多くの位相オフセットをオープンにして、2,3...などずつ減じられることができる、
図4は、パイロット位相プランニング・チャート(pilot phase planning chart)を例示する。簡略化された説明のために、マクロセルのための8個の位相の全コンステレーションが示される。実際のネットワークでは、64又は128個のコンステレーション・サイズが、より典型的である。PILOT_INCを1ずつデクリメントすることによって、位相空間2πは、図4上の例において8個のマクロ位相オフセットに分割され、結果的に、元の8個のオフセットの間に挿入される8個の更なるフェムトセルオフセットの生成をもたらす。例えば、オフセットMP〜MPが、マクロのセルのためのPNオフセットであるならば、fP〜fPは、フェムトセルのための位相オフセットである。
【0031】
例えば、PILOT_INCをデクリメントすると、PNオフセットは、2π/128*2i(ここで、Iは、0から63まで変化する)における64個のマクロPNオフセット(偶数のPNオフセット)、及び、2π/128*(2i+1)における64個のフェムトPNオフセット(奇数のPNオフセット)を含むことができる。初めに、低い密度のフェムトにおいて、奇数PNオフセットのサブセットが、フェムトのために使用されても良く、また、システム・パラメータ・メッセージ(System Parameters Message)中のフェムトセルによりブロードキャストされるネイバーリスト中に明示的に含まれていても良い。フェムトの密度が高くなる頃には、新しいフェムトに気付いているMSは、フェムトPNオフセットの完全なセットを、それらがネイバーリストに明示的に含まれることなしに、配置され、また、処理することができる。
【0032】
一つの実施態様において、フェムトセルのための探索ウィンドウは、UE又はMSによる探索の労力を軽減する。伝搬に起因する位相シフトのために、MSにおけるタイム・リファレンス(time reference)は、基地局(BS)からの伝達を通して、異なっている(遅延されている)。図5は、探索ウィンドウの概念を例示する。図5は、次のことを示す。
BS1,BS2における時刻: t
MSにおける時刻: t−d1/C (ここで、C=3e5 km/s(光速度))
位相のずれ=(d2−d1)/C; MSにおいて、BS2パイロットは、この位相のずれにより遅延されて現われるであろう。
【0033】
最大のずれ=D/C => 探索ウィンドウ
MSがBS1から離れたある距離にあるまで、BS2はMSにとって認識できない或いは有意ではないので、この探索ウィンドウは伝統的(conservative)である。しかしながら、マルチパスに起因する更なる遅延のために、あるクッションが必要とされる。
【0034】
一つの実施形態において、フェムトセルの導入の時にPILOT_INCパラメータをデクリメントすることは、マクロ探索ウィンドウを変更しない。マクロセルの位相間隔は、同じままである。フェムト・ウィンドウは、マクロに比べて小さくても良いが、参照されたマクロセルの最も遠いカバレージに対する遅延に比べて大きいはずである。
【0035】
以下は例である:
パイロット周期T=215=32,768チップ(26.667ms);
チップ周期T=1/1.2288ms=0.814ms;
D=隣接セル距離: 10km;
PILOT_INC=3マイクロ秒、マクロ−マクロのPNオフセット距離=512チップ; マクロ−フェムト=256チップ;
探索ウィンドウ: D/(C*T)=41チップ;
最小のマクロ−マクロの位相シフトのパーセンテージとしてのウィンドウ: 41/512=8%;
マクロ−フェムトの位相シフトのパーセンテージとしてのウィンドウ: 41/256=16%;
PNオフセット及び探索ウィンドウ・プランニングは、探索ウィンドウがオーバーラップしないような状態であるべきである。
【0036】
さらに、CDMAタイミングには、比較的厳密な許容範囲(relatively strict tolerance)がある。探索ウィンドウの概念は、この厳密なタイミングに依存する。フェムトセル・タイミングは、たとえGPSが利用可能でなくても、フェムト位置の知識に基づいて調節されることができる。
【0037】
一つの実施形態において、フェムトの緯度及び経度(LAT/LON)の知識が使用される。フェムトLAT/LONが、どのように得られるか(例えば、アドレス・データベース検索、三角測量又は他の手段)は、重要ではない。また、隣接するマクロ基地局の1又は複数の識別情報及び位置は、システムにより知られている(それらがどのように得られるかもまた重要ではない)。
【0038】
一つの実施形態において、OAM&Pシステムは、マクロ隣接BS(s)とフェムトセルとの間の距離D(i)、及び、対応する位相遅延DT(i)=D(i)/Cを計算する(ここで、Cは光速度である)。
【0039】
フェムトセルは、(1又は複数の)位相シフト差を測定する(それはT(i)−T(0)を参照する)。ただし、単独で(1又は複数の)絶対的な位相シフトを判定することはできない。(1又は複数の)位相シフトは、OAM&Pシステムによって、フェムトに提供される。
【0040】
OAM&Pシステムは、伝搬遅延(例えば、最も近接するマクロBSからの伝搬遅延− DT(0))に起因するタイミングの進みのための必要な計算を実行することができる。OAM&Pは、このタイミングの進みを、フェムトセルへ伝えることができる。フェムトセルは、受信システムを、最も接近しているものからの時間、進めることによって、そのタイミング基準を調節する: T=Tr(0)+ΔT(0)。あるいは、複数のマクロBSからの加重平均が使用されても良い。これはフェムト順方向リンク送信を開始する前の一度だけのオペレーションであることに留意されるべきである。
【0041】
パイロット探索手順レガシーMSサポート(Pilot Search Methodology Legacy MS Support)
一つの実施態様において、レガシー・サーチャー(フェムトセルを知らない)をもつMS群をサポートするために、フェムトセル・コンステレーションのサブセット(LS−レガシー・セットについて)は、最初に、レガシーMS群をサポートするように意図されているフェムトセルに割り当てられる。さらに、いずれのマクロ基地局のネイバーリストも、完全なレガシー・セットを加えることによって拡張される。これは、これらのレガシーMS群がフェムトセルのいかなる認識をも持たないので、必要であり、そして、あたかもそれらがマクロパイロットであるかのように、フェムトパイロットを探索しなければならない。
【0042】
図6は、アイドル状態にあるレガシーMSの方法を例示する。一つの実施態様において、レガシーMSは、マクロネットワーク上でアイドル状態にあり、周波数F上で動作する。そして、それはまた、ステップ602に示されるように、フェムトセルのために使用される。マクロセルパイロットに加えて、ネイバーリストはまた、レガシーMSオペレーションのために予約されたフェムトパイロットのサブセットを含む。MSが支配的な強さのフェムトパイロットを検出する場合、それは、ステップ804で示されるように、フェムトセルのアイドルモードの復調を開始し、次に、MSは、ステップ806で示されるように、新たなSID/NIDを検出する。
【0043】
ステップ608において、MSは、フェムト選択を完了して、登録メッセージをフェムトネットワークへ送信する。ステップ610において、マクロネットワークは、MSが許可されたユーザであるかどうか判定することを試みる。ステップ612で示されるように、許可されたMSは、そこに登録されサービスされることになる。
【0044】
本明細書の教示が様々なタイプの通信装置に実装されても良いことは認識されるべきである。幾つかの態様において、本明細書の教示は、複数の無線アクセス端末に関する通信を同時にサポートできる多元接続通信システムに配置される無線デバイスに、実装されても良い。ここで、各々の端末は、順方向リンク及び逆方向リンクの上の伝送を介して、1つ又は複数のアクセスポイントと通信しても良い。順方向リンク(又はダウンリンク)は、アクセスポイントから端末までの通信リンクを指し示し、逆方向リンク(又はアップリンク)は、端末からアクセスポイントまでの通信リンクを指し示す。この通信リンクは、単一入力単一出力システム、多重入力多重出力(“MIMO”)システム、又は何らかの他のタイプのシステムを介して、確立されても良い。
【0045】
MIMOシステムは、データ伝送のために複数の(NT個の)送信アンテナ及び複数の( (NR個の)受信アンテナを使用する。NT個の送信アンテナ及びNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも呼ばれる、N個の独立したチャネルに分解されることができる。ここで、N≦min{N,N}である。NS個の独立したチャネルの各々は、一つの次元に対応する。複数の送信及び受信アンテナによって作成される更なる次元が利用される場合、MIMOシステムは、向上したパフォーマンス(例えば、より高いスループット及び/又はより大きな信頼性)を提供することができる。
【0046】
MIMOシステムは、時分割双方向(“TDD”)システム及び周波数分割双方向(“FDD”)システムをサポートする。TDDシステムにおいて、順方向リンクの伝送及び逆方向リンクの伝送は、相互関係原則が逆方向リンク・チャネルから順方向リンク・チャネルを推定することを可能にするように、同一の周波数領域上にある。これは、アクセスポイントにおいて複数のアンテナが利用できる場合に、アクセスポイントが、順方向リンク上で送信ビームフォーミング利得(transmit beamforming gain)を抽出することを可能にする。
【0047】
本明細書の教示は、少なくとも一つの他のノードと通信するための様々なコンポーネントを使用するノード(例えばデバイス)に組み込まれても良い。図7は、ノード間の通信を容易にするために使用されてもよい幾つかのサンプル・コンポーネントを示す。詳しくは、図7は、MIMOシステム700の無線デバイス710(例えばアクセスポイント)及び無線デバイス750(例えばアクセス端末)を例示する。デバイス710において、幾らかのデータストリーム用のトラフィック・データは、データソース712から送信( “TX”)データプロセッサ714へ提供される。
【0048】
幾つかの実施形態では、各々のデータストリームは、それぞれの送信アンテナを通して送信される。TXデータプロセッサ714は、符号化されたデータを供給するために、そのデータストリームについて選択された特定の符号化スキームに基づいて、各々のデータストリームのためのトラフィック・データを、フォーマットし、符号化し、そして、インターリーブする。
【0049】
各々のデータストリームのための符号化されたデータは、OFDM技術を使用して、パイロット・データと多重化されることができる。パイロット・データは、一般的に、既知の方法で処理された既知のデータ・パターンであり、また、チャネル・レスポンスを推定するために受信機システムで使用されることができる。各々のデータストリームのための多重化されたパイロット及び符号化されたデータは、それから、変調シンボルを提供するために、そのデータストリームについて選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QSPK、M−PSK、又はM−QAM)に基づいて、変調(すなわち、シンボルマッピング)される。各々のデータストリームに関するデータレート、符号化及び変調は、プロセッサ730により実行されるインストラクションにより決定されることができる。データメモリ732は、プログラムコード、データ、及びプロセッサ730又はデバイス710の他のコンポーネントにより使用される他の情報を格納しても良い。
【0050】
すべてのデータストリームのための変調シンボルは、それから、TX MIMOプロセッサ720に提供され、そして、TX MIMOプロセッサ720は、更に、(例えば、OFDMに関して)該変調シンボルを処理することができる。TX MIMOプロセッサ720は、それから、N個の変調シンボル・ストリームをN個の送受信機(“XCVR”)722A〜722Tに提供する。幾つかの実施形態では、TX MIMOプロセッサ720は、データストリームのシンボルに及び該シンボルが送信されているアンテナに、ビームフォーミング重みを適用する。
【0051】
各々の送受信機722は、1又は複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信及び処理し、そして、MIMOチャネル上での伝送に適した変調信号を供給するために、該アナログ信号を更に調整(conditions)(例えば、増幅、フィルタリング及びアップコンバート)する。送信機722A〜722TのN個の変調信号は、それから、それぞれ、N個のアンテナ724A〜724Tから送信される。
【0052】
デバイス750において、送信された変調信号は、N個のアンテナ752A〜752Rにより受信され、そして、各々のアンテナ752からの該受信された信号は、それぞれの送受信機(“XCVR”)754A〜754Rに提供される。各々の送受信機754は、それぞれの受信された信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅及びダウンコンバート)し、サンプルを提供するために、該調整された信号をデジタイズし、更に、対応する “受信(received)”シンボル・ストリームを提供するために、該サンプルを処理する。
【0053】
受信(“RX”)データプロセッサ760は、それから、N個の“検出(detected)”シンボル・ストリームを提供するために、特定の受信機処理技術に基づいて、N個の受信機754から、該N個の受信シンボル・ストリームを受信し処理する。RXデータプロセッサ760は、それから、データストリームのためのトラフィック・データを回復するために、各々の検出シンボル・ストリームを、復調し、デインターリーブし、そして、復号化する。RXデータプロセッサ760による処理は、デバイス710におけるTXMIMOプロセッサ720及びTXデータプロセッサ714により実行されるそれと相補的である。
【0054】
プロセッサ770は、周期的に、いずれのプリコーディング・マトリックスを使用するべきかについて判定する(以下に記載する)。プロセッサ770は、マトリックス・インデックス部とランク値部とを含む逆方向リンク・メッセージを作成する。データメモリ772は、プログラムコード、データ、及びプロセッサ770又はデバイス750の他のコンポーネントにより使用される他の情報を格納しても良い。
【0055】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関して様々なタイプの情報を含むことができる。逆方向リンク・メッセージは、それから、TXデータプロセッサ738(それはまた、データソース736から幾つかのデータストリームのためのトラフィック・データを受信する。)により処理され、変調器780により変調され、送信機754A〜754Rにより調整され、そして、もとのデバイス710へ送信される。
【0056】
デバイス710において、デバイス750からの変調信号は、デバイス750により送信された逆方向リンク・メッセージを抽出するために、アンテナ724により受信され、送受信機722により調整され、復調器(“DEMOD”)740により復調され、そして、RXデータプロセッサ742により処理される。プロセッサ730は、それから、いずれのプリコーディング・マトリックスを、ビームフォーミング重みを決定するための用いるかについて判定し、次に、該抽出されたメッセージを処理する。
【0057】
本明細書の教示は、様々なタイプの通信システム及び/又はシステム・コンポーネントに組み込まれても良い。幾つかの態様において、本発明の教示は、(例えば、バンド幅、送信電力、符号化、インターリービングなどのうちの1つ又は複数を指定することによって)利用可能なシステム・リソースを共有することによって、複数のユーザとのコミュニケーションをサポートすることができる多元接続システムで使用されても良い。例えば、本明細書の教示は、以下の技術の任意の一つ又は組み合わせに適用されても良い:符号分割多元接続(“CDMA”)システム、マルチキャリアCDMA(“MCCDMA”)、ワイドバンドCDMA(“W−CDMA”)、高速パケット・アクセス(“HSPA”, “HSPA+”)システム、時分割多元接続(“TDMA”)システム、周波数分割多元接続(“FDMA”)システム、シングルキャリアFDMA(“SC−FDMA”)システム、直交周波数分割多元接続(“OFDMA”)システム又は他の多元接続技術。本明細書の教示を使用する無線通信システムは、例えばIS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMA、及び他の標準のような1又は複数の標準を実装するようにデザインされることができる。CDMAネットワークは、例えばユニバーサル地上無線アクセス(“UTRA”)、cdma2000、又は何らかの他の技術のような無線技術を実装することができる。UTRAは、W−CDMA及び低チップレート(“LCR”)を含む。cdma2000技術は、IS−2000標準、IS−95標準及びIS−856標準をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(“GSM”)のような無線技術を実装することができる。OFDMAネットワークは、例えばEvolved UTRA(“E−UTRA”)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、Flash−OFDM(登録商標)などのような無線技術を実装することができる。UTRA、E−UTRA及びGSMは、ユニバーサル移動通信システム(“UMTS”)の一部である。本明細書の教示は、3GPPロングタームエボリューション(“LTE”)システム、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(“UMB”)システム、及び他のタイプのシステムで実装されても良い。LTEは、E−UTRAを使うUMTSのリリースである。本開示のある態様は3GPPの専門用語を使用して説明されるかもしれないが、本明細書の教示は、3GPP (Re199,Re15,Re16,Re17)技術だけでなく、3GPP2 (IxRTT,1xEV−DO RelO,RevA,RevB)技術及び他の技術にも適用されることができることは理解されるべきである。
【0058】
本明細書の教示は、種々の装置(例えば、ノード)に組み込まれても良い(例えば、それらの内部に実装されても良いし、あるいは、それらによって実行されても良い)。幾つかの態様において、本明細書の教示に従って実装されるノード(例えば、無線ノード)は、アクセスポイント又はアクセス端末を含んでも良い。
【0059】
例えば、アクセス端末は、ユーザ装置、加入者設備、加入者ユニット、モバイル局、モバイル、モバイル・ノード、リモートステーション、リモート端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、又は何らかの他の専門用語として知られ、あるいは、それらとして実装され、あるいは、それらを含んでも良い。幾つかの実装において、アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(“SIP”)電話、ワイヤレ・スローカル・ループ(“WLL”)局、携帯情報端末(“PDA”)、無線接続機能を持つ携帯用デバイス、又は無線モデムに接続される何らかの他の適した処理デバイスを含んでも良い。したがって、本明細書で教えられる1又は複数の態様は、電話(例えば、携帯電話(cellular phone)又は高度自動機能電話(smart phone))、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、携帯型通信デバイス、携帯型コンピュータデバイス(例えば、パーソナル・データ・アシスタント)、エンターテイメント・デバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイス又は衛星ラジオ)、グローバル・ポジショニング・システム・デバイス、又は無線媒体を介して通信するように構成される任意の他の適したデバイスに組み込まれても良い。
【0060】
アクセスポイントは、Node B、eNode B、無線ネットワーク制御装置(“RNC”)、基地局(“BS”)、無線基地局(“RBS”)、基地局制御装置(“BSC”)、無線基地局(base transceiver station)(“BTS”)、送受信機機能(“TF”)、無線送受信機、無線ルータ、基本サービスセット(“BSS”)、拡張サービスセット(“ESS”)、又は何らかの他の同様の専門用語として知られ、あるいは、それらとして実装され、あるいは、それらを含んでも良い。
【0061】
幾つかの態様において、ノード(例えば、アクセスポイント)は、通信システムのためのアクセスノードを含んでも良い。そのようなアクセスノードは、例えば、ネットワーク(例えばインターネット又はセルラーネットワークのようなワイドエリアネットワーク)に対する或いは該ネットワークまでの接続性を、該ネットワークへの無線又は有線の通信リンクを介して、提供する。したがって、アクセスノードは、他のノード(例えば、アクセス端末)が、ネットワーク又は何らかの他の機能性にアクセスするのを可能にすることができる。その上、ノードの一方又は両方がポータブルであっても良いし、場合によっては、相対的に非ポータブルであっても良いことは認識されるべきである。
【0062】
さらに、無線ノードに非無線の方法で(例えば、配線接続によって)情報を送信及び/又は受信する能力があっても良いことは認識されるべきである。それゆえ、本明細書で議論されるような受信機及び送信機は、非無線の媒体によって通信するための適切な通信インタフェース・コンポーネント(例えば、電気的な又は光学的なインタフェース・コンポーネント)を含んでも良い。
【0063】
無線ノードは、任意の適切な無線通信技術に基づくか又はそうでなければそれをサポートする1つ又は複数の無線通信リンクを介して、通信しても良い。例えば、幾つかの態様において、無線ノードは、ネットワークと関連していても良い。幾つかの態様において、ネットワークは、ローカルエリアネットワーク又はワイドエリアネットワークを含んでも良い。無線デバイスは、本明細書で議論されるような種々の無線通信技術、プロトコル又は標準(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMax、Wi−Fiなど)の1つ又は複数をサポートしても良く又はそうでなければ使用しても良い。同様に、無線ノードは、種々の対応する変調スキーム又は多重化スキームの1つ又は複数をサポートしても良く又はそうでなければ使用しても良い。無線ノードは、それゆえ、上述の又は他の無線通信技術を使用して、1つ又は複数の無線通信リンクを介して確立及び通信するための適切なコンポーネント(例えば、エアー・インターフェース)を含んでも良い。例えば、無線ノードは、無線媒体を通した通信を容易にする様々なコンポーネント(例えば、信号発生器及び信号プロセッサ)を含むことができる関連した送信機コンポーネント及び受信機コンポーネントを備えた無線送受信機を含んでも良い。
【0064】
図8は、本明細書で説明される更なる態様に従ったシステム800のサンプルブロック図を示す。システム800は、フェムトセル同期を容易にすることができる装置を提供する。詳しくは、システム800は、例えば、同期手段810、受信手段820、分割手段830、挿入手段840、作成手段850(各々は通信リンク805に接続されており、通信リンク805を通して他のモジュールあるいは手段と通信することができる)のような複数のモジュールあるいは手段を含むことができる。
【0065】
本明細書は、本発明の特定の例を説明するが、通常の知識を有する者は、本発明の概念を逸脱しない範囲で、本発明のバリエーションを創造することができる。例えば、本明細書の教示は、回線交換ネットワークのエレメントを指し示すが、パケット交換ドメイン・ネットワークのエレメントに同様に適用可能である。
【0066】
情報及び信号は、いろいろな異なるテクノロジー及びテクニックの任意のものを用いて表現可能であることを、当業者は理解できるであろう。例えば、上記説明の間に参照される、データ、インストラクション、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及び、チップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子(magnetic fields or particles)、光場若しくは光学粒子(optical fields or particles)、又はそれらの任意の組み合わせにより表現可能である。
【0067】
本明細書で開示された例(examples)に関連して説明された、各種の説明する論理ブロック、モジュール、回路、方法、及び、アルゴリズムは、電子回路用ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は、それらの組み合わせとして、実装されても良いことを、当業者はさらに理解できるであろう。このハードウェア及びソフトウェアの互換性をめいりょうに説明するために、各種の説明するコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、方法、及びアルゴリズムが、一般に、それらの機能性の観点で、前述された。当該の機能性は、システム全体に課される特定のアプリケーション及びデザインの制約に応じて、ハードウェア又はソフトウェアとして実装される。当業者は、説明された機能性を、各々のアプリケーションのためのさまざまな方法で実装しても良いが、当該の実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものとして説明されるべきではない。
【0068】
本明細書に開示された例(examples)に関連して説明された、種々の説明に役立つ、論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジック、個別のハードウェアコンポーネント、又は本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた任意のそれらの組み合わせで実装されても良い。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであっても良いが、代わりに、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであっても良い。プロセッサはまた、コンピュータデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連結する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は、他のそのような構成、として実装されても良い。
【0069】
本明細書に開示された例(examples)に関連して説明された方法又はアルゴリズムは、直接、ハードウェアにより具体化されても良いし、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにより具体化されても良いし、又は、それら二つの組合せにより具体化されても良い。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、又は当該技術分野において周知の任意の他のフォームの記憶媒体に存在しても良い。記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み込み、また、それへ情報を書き込むことができるように、そのプロセッサに接続されても良い。代わりに、記憶媒体は、プロセッサに一体化されていても良い。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICにおいて存在してもよい。
【0070】
一つ又は複数の例示的な実施形態において、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせにより実行されても良い。ソフトウェアで実装される場合には、機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体に、1又は複数のインストラクション又はコードとして、格納され又は伝送されても良い。コンピュータ読み取り可能な媒体は、或る場所から他の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体及び通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であっても良い。制限ではなく、例として、上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、又は、インストラクション若しくはデータ構造の形で所望のプログラムコード手段を伝えるかか若しくは記憶するのに使用でき、且つ、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を含むことができる。また、任意のコネクション(connection)は、適切にコンピュータ読み取り可能な媒体と呼ばれる。例えば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は、例えば赤外線、無線、マイクロ波のような無線技術を使用することによって、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースからソフトウェアが送信される場合に、その同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は、例えば赤外線、無線、マイクロ波のような無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で用いられるディスク(Disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク及びブルーレイディスク(登録商標)を含む。ここで、ディスク(disks)は、通常、磁気的にデータを複製(reproduce)し、一方、ディスク(discs)は、レーザーを使って光学的にデータをさせる。上記の組み合わせはまた、コンピュータ読み取り可能な媒体の範囲の中に含まれるべきである。
【0071】
開示された例(examples)の前の説明は、当業者が本発明を製造又は使用できるようにするために提供される。これらの例(examples)への種々の変形は、当業者には容易に明白になるであろう。また、本発明で定義された一般的な原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、他の例(examples)に適用されても良い。それゆえ、本発明は、本明細書で示された例(examples)に限定されることが意図されているのではなく、本明細書に開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲を与えられることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェムトセルをマクロセルと同期させるための方法において、前記方法は、
前記フェムトセル中の順方向リンク受信機によって、マクロセルからフェムトセルの送信タイミングを受信することと、
前記順方向リンク受信機の信号に基づいて、前記フェムトセルの送信タイミングを前記マクロセルの送信タイミングと同期させることを含む方法。
【請求項2】
前記順方向リンク受信機は、ゼロIF受信機を実装する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記順方向リンク受信機は、フェムトセルによる速いタイミング取得を可能にする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記順方向リンク受信機は、前記フェムトセルの地理的位置を判定するのを支援する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記フェムトセル受信機の構成は、ステアビームアンテナを含む高利得アンテナを含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記フェムトセルにおいて前記マクロセルの順方向リンク信号から得られた同期タイミングは、前記マクロセル送信機から前記フェムトセル受信機への伝搬遅延によって、時間においてシフトされるものであり、それに応じて前記フェムトセルにおける前記同期タイミングを進めることによって、前記マクロ送信機から前記フェムトセル受信機までの伝搬遅延が補正される請求項1に記載の方法。
【請求項7】
マクロセルの送信タイミングを受信するための順方向リンク受信機を備え、
フェムトセルは、前記順方向リンク受信機の信号に基づいて、前記フェムトセルの送信タイミングを前記マクロセルの送信タイミングと同期させる装置。
【請求項8】
前記順方向リンク受信機は、ゼロIF受信機を実装する請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記順方向リンク受信機は、マクロセルによる速いタイミング取得を可能にする請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記順方向リンク受信機は、前記フェムトセルの地理的位置を判定するのを支援する請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記フェムトセル受信機の構成は、ステアビームアンテナを含む高利得アンテナを含む請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記フェムトセルにおいて前記マクロセルの順方向リンク信号から得られた同期タイミングは、前記マクロセル送信機から前記フェムトセル受信機への伝搬遅延によって、時間においてシフトされるものであり、それに応じて前記フェムトセルにおける前記同期タイミングを進めることによって、前記マクロ送信機から前記フェムトセル受信機までの伝搬遅延が補正される請求項7に記載の装置。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータープログラム製品において、
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、
コンピュータに、フェムトセル中の順方向リンク受信機によって、マクロセルからフェムトセルの送信タイミングを受信させるように動作可能な、コードの第1のセットと、
コンピュータに、前記順方向リンク受信機の信号に基づいて、前記フェムトセルの送信タイミングを前記マクロセルの送信タイミングと同期させるように動作可能な、コードの第2のセットとを含む、コンピュータープログラム製品。
【請求項14】
フェムトセルをマクロセルと同期させるための装置において、前記装置は、
前記フェムトセル中の順方向リンク受信機によって、マクロセルからフェムトセルの送信タイミングを受信するための手段と、
前記順方向リンク受信機の信号に基づいて、前記フェムトセルの送信タイミングを前記マクロセルの送信タイミングと同期させるための手段とを含む装置。
【請求項15】
前記順方向リンク受信機は、ゼロIF受信機を実装する請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記フェムトセル受信機の構成は、高利得アンテナを含み、
前記高利得アンテナは、ステアブルである請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記順方向リンク受信機は、フェムトセルによる速いタイミング取得を可能にする請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記順方向リンク受信機は、前記フェムトセルの地理的位置を判定するのを支援する請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記フェムトセルにおいて前記マクロセルの順方向リンク信号から得られた同期タイミングは、前記マクロセル送信機から前記フェムトセル受信機への伝搬遅延によって、時間においてシフトされるものであり、それに応じて前記フェムトセルにおける前記同期タイミングを進めることによって、前記マクロ送信機から前記フェムトセル受信機までの伝搬遅延が補正される請求項14に記載の装置。
【請求項20】
フェムトセルのパイロット位相フェイズをセットするための方法において、前記方法は、
2πを、複数のマクロ位相オフセットに分割することと、
複数のフェムト位相オフセットを、マクロ位相オフセットの間に挿入する(各々のフェムト位相は、二つの隣接するマクロ位相オフセットの間に挿入される)ことと、
マクロセルに対して存在するのと少なくとも同じ数のパイロット位相オフセットを、フェムトセルに対して作成することを含む方法。
【請求項21】
前記マクロセルに対して存在するのと少なくとも同じ数のパイロット位相オフセットを、フェムトセルに対して作成することは、偶数単位の最小位相間隔におけるマクロ位相オフセットを残している間、PILOT_INCをデクリメントして、フェムトセルに対してPNオフセットのための奇数単位の位相間隔を生成することを更に含む請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記PILOT_INCは、マクロのセルのための位相オフセットとは別のものとして、フェムトセルのためのPNオフセットのサイズを管理するために使用される請求項20に記載の方法。
【請求項23】
低密度のフェムトセルにおいて、奇数のPNオフセットのサブセットは、フェムトセルのために使用され及びネイバーリスト中に明示的に含まれることができる請求項20に記載の方法。
【請求項24】
高密度のフェムトセルにおいて、新たなフェムトに気付いているUEは、フェムトPNオフセットのセットを、それらが明示的にネイバーリストに含まれることなしに、処理するように配置及び構成される請求項20に記載の方法。
【請求項25】
フェムトセルのパイロット位相フェイズをセットするための装置において、
2πを、複数のマクロ位相オフセットに分割するための手段と、
複数のフェムト位相オフセットを、マクロ位相オフセットの間に挿入する(各々のフェムト位相は、二つの隣接するマクロ位相オフセットの間に挿入される)ための手段と、 フェムトセルに対して及びマクロセルに対して、少なくとも同じ数のパイロット位相を作成するための手段とを含む装置。
【請求項26】
前記フェムトセルに対して及びマクロセルに対して、少なくとも同じ数のパイロット位相を作成するための手段は、偶数単位の最小位相間隔におけるマクロ位相オフセットを残している間、PILOT_INCをデクリメントして、フェムトセルに対してPNオフセットのための奇数単位の位相間隔を生成するための手段を更に含む請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記PILOT_INCは、フェムトセルのためのPNオフセットのサイズを管理するために使用される請求項25に記載の装置。
【請求項28】
低密度のフェムトセルにおいて、奇数のPNオフセットのサブセットは、フェムトセルのために使用され及びネイバーリスト中に明示的に含まれることができる請求項25に記載の装置。
【請求項29】
高密度のフェムトセルにおいて、新たなフェムトに気付いているUEは、フェムトPNオフセットのセットを、それらが明示的にネイバーリストに含まれることなしに、処理するように配置及び構成される請求項25に記載の装置。
【請求項30】
フェムトセルのパイロット位相フェイズをセットするための装置において、
2πを、複数のマクロ位相オフセットに分割し、
複数のフェムト位相オフセットを、マクロ位相オフセットの間に挿入し(各々のフェムト位相は、二つの隣接するマクロ位相オフセットの間に挿入され)、
フェムトセルに対して及びマクロセルに対して、少なくとも同じ数のパイロット位相を作成するためのプロセッサを含む装置。
【請求項31】
コンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータープログラム製品において、
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、
コンピュータに、
2πを、複数のマクロ位相オフセットに分割させ、
複数のフェムト位相オフセットを、マクロ位相オフセットの間に挿入させ(各々のフェムト位相は、二つの隣接するマクロ位相オフセットの間に挿入され)、
フェムトセルに対して及びマクロセルに対して、少なくとも同じ数のパイロット位相を作成させるためのコードを含むコンピュータープログラム製品。
【請求項32】
前記フェムトセルに対して及びマクロセルに対して、少なくとも同じ数のパイロット位相を作成させるためのコードは、コンピュータに、偶数単位の最小位相間隔におけるマクロ位相オフセットを残している間、PILOT_INCをデクリメントさせて、フェムトセルに対してPNオフセットのための奇数単位の位相間隔を生成させるためのコードを含む請求項31に記載のコンピュータープログラム製品。
【請求項33】
前記PILOT_INCは、フェムトセルのためのPNオフセットのサイズを管理するために使用される請求項31に記載のコンピュータープログラム製品。
【請求項34】
低密度のフェムトセルにおいて、奇数のPNオフセットのサブセットは、フェムトセルのために使用され及びネイバーリスト中に明示的に含まれることができる請求項31に記載のコンピュータープログラム製品。
【請求項35】
高密度のフェムトセルにおいて、新たなフェムトに気付いているUEは、フェムトPNオフセットのセットを、それらが明示的にネイバーリストに含まれることなしに、処理するように配置及び構成される請求項31に記載のコンピュータープログラム製品。
【請求項36】
アイドルハンドインの方法において、前記方法は、
フェムトセルが配置される周波数の上で、マクロセルラーネットワーク上で、アイドル状態のレガシー移動局(“MS”)を操作することと、
前記レガシーMSにより、支配的な強度のフェムトパイロット信号を検出することと、 アイドルモードでフェムトセルからの信号を復調することと、
新たなフェムトシステムネットワーク識別子を検出することと、
フェムトセル選択を完了することと、
登録メッセージを送信することを含む方法。
【請求項37】
前記アイドルハンドインの方法は、
前記フェムトセル上で許可されたMSを登録することと、
前記フェムトセル上の前記許可されたMSにサービスすることを更に含む請求項36に記載の方法。
【請求項38】
コンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータープログラム製品において、
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、
コンピュータに、
フェムトセルが配置される周波数の上で、マクロセルラーネットワーク上で、アイドル状態のレガシー移動局(“MS”)を操作させ、
前記レガシーMSにより、支配的な強度のフェムトパイロット信号を検出することと、 アイドルモードでフェムトセルからの信号を復調させ、
新たなフェムトシステムネットワーク識別子を検出させ、
フェムトセル選択を完了させ、
登録メッセージを送信させるためのコードを含むコンピュータープログラム製品。
【請求項39】
前記アイドルハンドインのためのコードは、
前記フェムトセル上で許可されたMSを登録し、
前記フェムトセル上の前記許可されたMSにサービスするためのコードを更に含む請求項38に記載のコンピュータープログラム製品。
【請求項40】
アイドルハンドインを実行するための装置において、前記装置は、
フェムトセルが配置される周波数の上で、マクロセルラーネットワーク上で、アイドル状態のレガシー移動局(“MS”)を操作するための手段と、
前記レガシーMSにより、支配的な強度のフェムトパイロット信号を検出するための手段と、
アイドルモードでフェムトセルからの信号を復調するための手段と、
新たなフェムトシステムネットワーク識別子を検出するための手段と、
フェムトセル選択を完了するための手段と、
登録メッセージを送信するための手段とを含む装置。
【請求項41】
前記アイドルハンドインのための手段は、
前記フェムトセル上で許可されたMSを登録するための手段と、
前記フェムトセル上の前記許可されたMSにサービスするための手段とを更に含む請求項41に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−62826(P2013−62826A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−233162(P2012−233162)
【出願日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【分割の表示】特願2010−529103(P2010−529103)の分割
【原出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】