フェンダーカバー
【課題】フェンダー端部及びその下方を覆って美観を向上させると共に、衝撃荷重の増大を抑えることができるフェンダーカバーを提供する。
【解決手段】エンジンルーム内で車幅方向中央へ向けて折り曲げらたフェンダー端部とその下方を覆うようにしてエンジンルーム内の前後方向に沿って取り付けられるフェンダーカバー10を、フェンダー端部の上方に配置される上面部11と、上面部11の幅方向一側の縁から下方へ屈曲形成された側面部21とで構成し、上面部11の下面には、フェンダー端部の上面に対する取り付け座部15をフェンダーカバー前方へ傾斜して突出形成し、前方の上方斜めからフェンダー上部付近に衝撃が加わった際に、取り付け座部15を後方へ屈曲変形させる。
【解決手段】エンジンルーム内で車幅方向中央へ向けて折り曲げらたフェンダー端部とその下方を覆うようにしてエンジンルーム内の前後方向に沿って取り付けられるフェンダーカバー10を、フェンダー端部の上方に配置される上面部11と、上面部11の幅方向一側の縁から下方へ屈曲形成された側面部21とで構成し、上面部11の下面には、フェンダー端部の上面に対する取り付け座部15をフェンダーカバー前方へ傾斜して突出形成し、前方の上方斜めからフェンダー上部付近に衝撃が加わった際に、取り付け座部15を後方へ屈曲変形させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンルーム内でフェンダー端部とその下方を覆うようにして取り付けられるフェンダーカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
図10及び図11に示す車両のように、ボンネットフード51で覆われるエンジンルーム52は、種々の部材の接合部が露出していたり、装置が配置されたりしているため、煩雑になっている。従来、エンジンルーム52は、通常時、ボンネットフード51で覆われて外部から見えなくされているため、エンジンルーム52内の煩雑さについてそれほど問題とされていなかった。しかし、エンジンルーム52内は、ボンネットフード51を開けて点検等されることがあるため、煩雑な印象を車両使用者等に与えることは好ましいことではなかった。
【0003】
特に、車両のフェンダー(特にフロントフェンダー)53は、図12に示すように、フェンダー端部55がエンジンルーム内に配置されると共に、フェンダー端部55の下方に位置する車体の構成部材57からフェンダー端部55が離れた位置となるように取り付けられている。そのため、フェンダー端部55とその下方に位置する車体の構成部材57との間に隙間Sが存在し、見苦しくなっている。前記フェンダー端部55と車体の構成部材57の間の隙間Sは、図10に示すようにフェンダー53の上部付近に前方の斜め上方から衝撃が加わった際にフェンダー53をエンジンルーム内へ変形可能とし、その変形によって衝撃の一部を吸収するためなどの理由により設けられている。
【0004】
前記フェンダー端部55とその下方に位置する車体の構成部材57との間に存在する隙間Sによる見苦しさを解消するため、図11における鎖線61で示す部分に、前記フェンダー端部55とその下方を覆うフェンダーカバーをエンジンルーム51内の前後方向に沿って設けることが考えられる。しかし、フェンダーカバーを設けると、ボンネットフード51のフェンダー53との境界付近に、前方の斜め上方から前記衝撃が加わった際、フェンダー端部55を覆っているフェンダーカバーの存在によって、ボンネットフード51の変形が邪魔され、衝撃荷重が高くなるおそれがある。特に、前記フェンダー端部55とその下方の車体構成部材57間の隙間Sを効果的に覆うためには、フェンダーカバーが前記フェンダー端部55の上面についても覆うようにする必要があり、その場合、フェンダー端部55の上方にフェンダーカバーの一部が位置することになるため、衝撃時にフェンダー端部55の上方に位置するフェンダーカバーの部分が衝撃荷重を増大させるおそれが大になる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−118639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、フェンダー端部及びその下方を覆って美観を向上させると共に、衝撃荷重の増大を抑えることのできるフェンダーカバーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、エンジンルーム内で車幅方向中央へ向けて折り曲げられたフェンダー端部とその下方を覆うようにしてエンジンルーム内の前後方向に沿って取り付けられるフェンダーカバーにおいて、前記フェンダー端部の上方に配置される上面部と、前記上面部の幅方向一側の縁から下方へ屈曲形成された側面部とからなり、前記上面部の下面には、前記フェンダー端部の上面に対する取り付け座部がフェンダーカバー前方へ傾斜して突出形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記取り付け座部の根元に薄肉の屈曲容易部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記取り付け座部が、前記上面部の下面から前方へ傾斜して形成された壁部と前記壁部の下端に前記上面部と略平行に形成された取り付け面とからなり、前記取り付け面に前記フェンダー端部への取り付け孔が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3において、前記取り付け座部の壁部が、略平行な前面壁部と後面壁部とで構成され、前記取り付け面が前記前面壁部と前記後面壁部の下端間に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フェンダーカバーの上面部の下面に、フェンダー端部の上面に対する取り付け座部がフェンダーカバー前方へ傾斜して突出形成されているため、車両のボンネットフードのフェンダーとの境界付近に前方の斜め上方から衝撃が加わってエンジンルーム内のフェンダーカバーに衝撃が加わった場合には、フェンダーカバーの取り付け座部が後方へ屈曲して(倒れて)フェンダーカバーの上面部がフェンダー端部に接近する変形を生じ、衝撃荷重の増大を抑えることができる。
【0012】
また、フェンダーカバーの取り付け座部の根元に薄肉の屈曲容易部を形成すれば、取り付け座部の根元の剛性が他部よりも低くなるため、フェンダーカバーに前方の斜め上方から衝撃が加わった際に取り付け座部が後方へ屈曲し易く(倒れ易く)なって、衝撃荷重の増大をより確実に抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明における一実施形態に係るフェンダーカバーをパッキンと共に示す斜視図、図2は同実施形態のフェンダーカバーにおけるA部分の斜視図、図3は同実施形態のフェンダーカバーにおける一部の内側を示す斜視図、図4は図2及び図3における4−4断面図、図5は同実施形態のフェンダーカバーにおける取り付け面を示す斜視図、図6は同実施形態のフェンダーカバーを取り付けたフェンダー端部付近についての横断面図、図7は図6における7−7断面図、図8は同実施形態のフェンダーカバーが衝撃を受けた際の変形を示す断面図、図9は同実施形態のフェンダーカバーの取り付け状態における後端と後方部材との間隔を示す断面図である。
【0014】
図1〜図4に示すフェンダーカバー10は、図11に示したエンジンルーム52内の鎖線61で囲まれる部分において、図12に示したように車幅方向中央へ向けて折り曲げられたフェンダー端部55とその下方を覆うようにして、エンジンルーム52内の前後方向に沿って取り付けられるものである。
【0015】
前記フェンダーカバー10は、上面部11と前記上面部11の幅方向一側の縁、すなわち車幅方向中央側とされる縁11aから下方へ屈曲形成された側面部21とで構成され、前記エンジンルーム52内の前後方向に沿う細長い成形品からなる。前記フェンダーカバー10の寸法一例として、フェンダーカバー10の幅5cm、高さ6cm、長さ120cmの場合を示す。
【0016】
前記フェンダーカバー10の材質は、適宜のプラスチック(ゴムを含む)とされるが、特には熱可塑性エラストマー(TPE)が好ましい。熱可塑性エラストマーは、ゴム弾性を有するため、衝撃が加わった際の変形で破損し難い利点がある。熱可塑性エラストマーには、オレフィン系(TPO)、スチレン系(SBC)、塩ビ系(TPVC)、ウレタン系(TPU)、ポリアミド系(TAPE)、ブタジエン系(RB)等が存在する。なお、本実施形態のフェンダーカバー10の材質はオレフィン系の熱可塑性エラストマーからなる。
【0017】
前記上面部11と前記側面部21で構成されるフェンダーカバー10の横断面形状は、本実施形態ではカタカナの略「フ」形状とされ、前記上面部11と側面部21で前記フェンダー端部55とその下方を覆うことができるようになっている。
【0018】
前記上面部11は、前記フェンダー端部55の上面56と略平行に形成された細長い板状からなり、長さ方向に沿って所定間隔でパッキン取り付け孔12が形成されている。パッキン取り付け孔12には、パッキン41の下面に形成されている係止用突起42が挿入係止される。なお、前記パッキン41は、図6に示すように、車両のボンネットフード51を閉じた際にボンネットフード51の内面と圧接し、ボンネットフード51の側部とフェンダーカバー10の間をシールするものである。
【0019】
また、前記上面部11の下面13には、長さ方向に沿って所定間隔で取り付け座部15が形成されている。前記取り付け座部15は、前記フェンダー端部55の上面56に前記上面部11を取り付けるためのものであって、フェンダーカバー前方へ傾斜して形成されている。
【0020】
前記取り付け座部15は、前記上面部11の下面13からフェンダーカバー前方へ傾斜して形成された壁部16と前記壁部16の下端16cに前記上面部11と略平行に形成された取り付け面18とからなる。図示の例では、前記壁部16は、フェンダーカバーの前後方向に所定間隔離れて平行に形成された前面壁部16aと後面壁部16bとで構成されている。前面壁部16aと後面壁部16bは、それぞれ前記上面部11の幅方向W(図2及び図3に示す)に形成されており、図示の例では略台形の壁面となっている。前記壁部16は傾斜角度θでフェンダー前方へ傾斜しており、前記両壁部の下端16c,16cが根元16d,16dよりもフェンダー前方に位置している。前記壁部16が前方へ傾斜していることにより、前記上面部11へ前方斜め上方から衝撃が加わった際に前記壁部16が後方へ屈曲(倒れ)し易くなり、この屈曲で衝撃荷重の増大を抑えることができる。前記壁部16の傾斜角度θは、車両に跳ね上げられた歩行者がフェンダーに衝突する際の衝撃に対して前記壁部16が後方へ屈曲し易い角度が好ましく、具体的には55〜75°が好ましい。
【0021】
前記取り付け座部15の根元、すなわち図示の例では前記壁部16の根元16dには他部よりも薄肉の屈曲容易部17が形成されている。前記屈曲容易部17によって、前記上面部11に前方斜め上方から衝撃が加わった際に前記壁部16が一層後方へ屈曲し易く(倒れ易く)なり、衝撃荷重の増大をより確実に抑えることができる。薄肉の屈曲容易部17は、図示の凹形状の他にV字形の溝や切り込みであってもよい。前記壁部16における薄肉の屈曲容易部17の厚み及び他部の厚みは適宜決定されるが、一例として、薄肉の屈曲容易部17の厚みを1.0mm、他部の厚みを2.0mmとする場合を挙げる。
【0022】
前記取り付け面18は、図5にも示すように、平板状からなり、図示の例では、前記前面壁部16aと後面壁部16bの下端16c,16c間に前記前面壁部16a及び後面壁部16と一連に形成されている。前記取り付け面18には取り付け孔19が形成されている。前記取り付け孔19は前記フェンダー端部55へ上面部11を固定部品Kで取り付けるのに利用されるものであって、固定部品Kを取り付け孔19内に挿入するための開口部19aが側面部21とは反対側に形成されている。前記固定部品Kとしては図示する構造のクリップに限られず他のクリップやボルト等であってもよい。なお、前記フェンダー端部55には、前記取り付け孔19と対応する位置に固定部品挿入孔59が形成されており、前記取り付け孔19に挿入保持された固定部品Kを前記固定部品挿入孔59に挿入することによって、図5及び図6に示すようにフェンダーカバー10の上面部11がフェンダー端部55に取り付けられる。
【0023】
また、図示の取り付け座部15は、図3に示すように、前記壁部16及び取り付け面18が幅方向の一側において側面部21の内面22と接合されているが、前記側面部21の内面22と接合されることなく当接していても、あるいは離れていてもよい。前記取り付け座部18の高さTは、前記エンジンルーム52内のフェンダー端部55とボンネットフード51の内面間の間隔等を考慮して決定される。一例として、高さTを10mmとする場合を挙げる。
【0024】
前記側面部21は、前記上面部11と一連に形成されており、図示の例ではフェンダーカバー10の幅方向の一側、すなわちエンジンルーム内において車幅方向中央を向く側の縁から下方へ向けて形成されている。さらに、図示の側面部21は、上下の中間部が前記車幅方向中央へ向けて膨らんだ湾曲形状とされている。前記側面部21の形状や高さは、少なくとも前記フェンダー端部55とその下方の構成部材57間の前記隙間Sを覆うことのできるものとされ、前記フェンダーカバー10が取り付けられる車両のフェンダー端部及びその下方の構成部材等に応じて決定される。
【0025】
前記側面部21の下端には、前記フェンダーカバー10の長さ方向に沿って所定間隔で固定片23が形成されている。前記固定片23は、前記エンジンルーム52内のフェンダー端部55よりも下方に位置する車体部材(図示せず)に固定される部分であり、クリップやボルト等の固定部品を挿入するための孔24が形成されている。前記固定片23をエンジンルーム52内の部材に固定することにより、車両走行等の際にフェンダーカバー10の側面部21が振動して他部材と衝突することによる異音の発生を防ぐことができる。なお、前記エンジンルーム52内の状態によっては前記固定片23をエンジンルーム52内の部材に固定しなくても異音を防ぐことができる場合があるため、前記固定片23はフェンダーカバー10にとって必ずしも必要とされるものではなく、省略されることもある。
【0026】
図6及び図7に示すように、前記フェンダーカバー10は上面部11にパッキン41が取り付けられた状態で、前記取り付け座部15がエンジンルーム52内のフェンダー端部55上に配置され、前記取り付け面18の取り付け孔19に挿通されているクリップ等の固定部品Kによってフェンダー端部55に取り付けられる。また、前記側面部21の下端の固定片23は、前記エンジンルーム52内の部材にクリップ等の固定部品によって固定される。前記フェンダーカバー10の取り付けにより、前記フェンダー端部55の上方がフェンダーカバー10の上面部11で覆われ、また前記フェンダー端部55とその下方に位置する車体の構成部材57との間が側面部21によってエンジンルーム52の車幅方向中央部側から覆われ、前記フェンダー端部55付近の美観が向上する。
【0027】
前記フェンダーカバー10が取り付けられた車両のフェンダー端部55の上部にあたるボンネットフードのフェンダー境界付近に、図10に示すように前方の斜め上方から衝撃が加わり、前記フェンダーカバー10に衝撃が作用した場合には、図8に示すように、前記取り付け座部15が後方へ屈曲して(倒れて)衝撃荷重の増大を抑えることができる。その際、前記取り付け座部15は上面部11の下面から前方へ傾斜して形成されているため、前方の斜め上方からの衝撃によって後方へ屈曲変形し易い。しかも、前記取り付け座部15の根元には薄肉の屈曲容易部17が形成されているため、衝撃によって取り付け座部15が根元で屈曲し易くなり、一層確実に衝撃荷重の増大を抑えることができる。
【0028】
なお、前記フェンダーカバー10は衝撃によって取り付け座部15が後方へ屈曲変形する(倒れる)ことによって、図9に示すようにフェンダーカバーの後端10aがエンジンルーム内の後方へ移動するため、前記後方移動時にフェンダーカバーの後端10aがエンジンルーム内のフェンダーカバー後方部材63と衝突しないように、前記フェンダーカバーの後端10aとフェンダーカバー後方部材63との間に隙間dを設けて、前記取り付け座部15の後方屈曲変形を妨げないようにするのが好ましい。
【0029】
前記隙間dは、前記取り付け座部15の後方屈曲変形によるフェンダーカバー10の後方移動量d1以上とされる。なお、前記フェンダーカバー10の後方移動量d1の最大値d1max、すなわち前記前面壁部16aが前記固定部品Kの頭部と干渉することなく前記取り付け面18と重なる場合の後方移動量は、前記壁部16の長さをL、前記取り付け座部15の高さT、前記壁部16の傾斜角度をθとすると[d1max=L−Lcosθ]、あるいは[d1max=(1−cosθ)×T/sinθ]で表すことができるため、前記dの値がd1max以上となるようにして前記フェンダーカバー10を取り付けておけば、衝撃時に前記フェンダーカバーの後端10aとフェンダーカバー後方部材63との衝突による取り付け座部15の後方屈曲阻害をより確実に防ぐことができ、衝撃荷重の増大を効率よく抑えることができる。
【0030】
なお、前記実施形態においては、取り付け座部15の壁部16は、前面壁部16aと後面壁部16bによって構成されているが、前面壁部16aあるいは後面壁部16bの何れか一方のみで構成し、一つの壁部の下端に前記取り付け面18を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明における一実施形態に係るフェンダーカバーをパッキンと共に示す斜視図である。
【図2】同実施形態のフェンダーカバーにおけるA部分の斜視図である。
【図3】同実施形態のフェンダーカバーにおける一部の内側を示す斜視図である。
【図4】図2及び図3における4−4断面図である。
【図5】同実施形態のフェンダーカバーにおける取り付け面を示す斜視図である。
【図6】同実施形態のフェンダーカバーを取り付けた車両におけるフェンダー端部付近の横断面図である。
【図7】図6における7−7断面図である。
【図8】同実施形態のフェンダーカバーが衝撃を受けた際の変形を示す断面図である。
【図9】同実施形態のフェンダーカバーの取り付け状態における後端と後方部材との間隔を示す断面図である。
【図10】車両の外観斜視図である。
【図11】車両のエンジンルームを示す図である。
【図12】エンジンルーム内のフェンダー端部付近を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
10 フェンダーカバー
11 上面部
15 取り付け座部
16 壁部
18 取り付け面
19 取り付け孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンルーム内でフェンダー端部とその下方を覆うようにして取り付けられるフェンダーカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
図10及び図11に示す車両のように、ボンネットフード51で覆われるエンジンルーム52は、種々の部材の接合部が露出していたり、装置が配置されたりしているため、煩雑になっている。従来、エンジンルーム52は、通常時、ボンネットフード51で覆われて外部から見えなくされているため、エンジンルーム52内の煩雑さについてそれほど問題とされていなかった。しかし、エンジンルーム52内は、ボンネットフード51を開けて点検等されることがあるため、煩雑な印象を車両使用者等に与えることは好ましいことではなかった。
【0003】
特に、車両のフェンダー(特にフロントフェンダー)53は、図12に示すように、フェンダー端部55がエンジンルーム内に配置されると共に、フェンダー端部55の下方に位置する車体の構成部材57からフェンダー端部55が離れた位置となるように取り付けられている。そのため、フェンダー端部55とその下方に位置する車体の構成部材57との間に隙間Sが存在し、見苦しくなっている。前記フェンダー端部55と車体の構成部材57の間の隙間Sは、図10に示すようにフェンダー53の上部付近に前方の斜め上方から衝撃が加わった際にフェンダー53をエンジンルーム内へ変形可能とし、その変形によって衝撃の一部を吸収するためなどの理由により設けられている。
【0004】
前記フェンダー端部55とその下方に位置する車体の構成部材57との間に存在する隙間Sによる見苦しさを解消するため、図11における鎖線61で示す部分に、前記フェンダー端部55とその下方を覆うフェンダーカバーをエンジンルーム51内の前後方向に沿って設けることが考えられる。しかし、フェンダーカバーを設けると、ボンネットフード51のフェンダー53との境界付近に、前方の斜め上方から前記衝撃が加わった際、フェンダー端部55を覆っているフェンダーカバーの存在によって、ボンネットフード51の変形が邪魔され、衝撃荷重が高くなるおそれがある。特に、前記フェンダー端部55とその下方の車体構成部材57間の隙間Sを効果的に覆うためには、フェンダーカバーが前記フェンダー端部55の上面についても覆うようにする必要があり、その場合、フェンダー端部55の上方にフェンダーカバーの一部が位置することになるため、衝撃時にフェンダー端部55の上方に位置するフェンダーカバーの部分が衝撃荷重を増大させるおそれが大になる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−118639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、フェンダー端部及びその下方を覆って美観を向上させると共に、衝撃荷重の増大を抑えることのできるフェンダーカバーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、エンジンルーム内で車幅方向中央へ向けて折り曲げられたフェンダー端部とその下方を覆うようにしてエンジンルーム内の前後方向に沿って取り付けられるフェンダーカバーにおいて、前記フェンダー端部の上方に配置される上面部と、前記上面部の幅方向一側の縁から下方へ屈曲形成された側面部とからなり、前記上面部の下面には、前記フェンダー端部の上面に対する取り付け座部がフェンダーカバー前方へ傾斜して突出形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記取り付け座部の根元に薄肉の屈曲容易部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記取り付け座部が、前記上面部の下面から前方へ傾斜して形成された壁部と前記壁部の下端に前記上面部と略平行に形成された取り付け面とからなり、前記取り付け面に前記フェンダー端部への取り付け孔が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3において、前記取り付け座部の壁部が、略平行な前面壁部と後面壁部とで構成され、前記取り付け面が前記前面壁部と前記後面壁部の下端間に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フェンダーカバーの上面部の下面に、フェンダー端部の上面に対する取り付け座部がフェンダーカバー前方へ傾斜して突出形成されているため、車両のボンネットフードのフェンダーとの境界付近に前方の斜め上方から衝撃が加わってエンジンルーム内のフェンダーカバーに衝撃が加わった場合には、フェンダーカバーの取り付け座部が後方へ屈曲して(倒れて)フェンダーカバーの上面部がフェンダー端部に接近する変形を生じ、衝撃荷重の増大を抑えることができる。
【0012】
また、フェンダーカバーの取り付け座部の根元に薄肉の屈曲容易部を形成すれば、取り付け座部の根元の剛性が他部よりも低くなるため、フェンダーカバーに前方の斜め上方から衝撃が加わった際に取り付け座部が後方へ屈曲し易く(倒れ易く)なって、衝撃荷重の増大をより確実に抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明における一実施形態に係るフェンダーカバーをパッキンと共に示す斜視図、図2は同実施形態のフェンダーカバーにおけるA部分の斜視図、図3は同実施形態のフェンダーカバーにおける一部の内側を示す斜視図、図4は図2及び図3における4−4断面図、図5は同実施形態のフェンダーカバーにおける取り付け面を示す斜視図、図6は同実施形態のフェンダーカバーを取り付けたフェンダー端部付近についての横断面図、図7は図6における7−7断面図、図8は同実施形態のフェンダーカバーが衝撃を受けた際の変形を示す断面図、図9は同実施形態のフェンダーカバーの取り付け状態における後端と後方部材との間隔を示す断面図である。
【0014】
図1〜図4に示すフェンダーカバー10は、図11に示したエンジンルーム52内の鎖線61で囲まれる部分において、図12に示したように車幅方向中央へ向けて折り曲げられたフェンダー端部55とその下方を覆うようにして、エンジンルーム52内の前後方向に沿って取り付けられるものである。
【0015】
前記フェンダーカバー10は、上面部11と前記上面部11の幅方向一側の縁、すなわち車幅方向中央側とされる縁11aから下方へ屈曲形成された側面部21とで構成され、前記エンジンルーム52内の前後方向に沿う細長い成形品からなる。前記フェンダーカバー10の寸法一例として、フェンダーカバー10の幅5cm、高さ6cm、長さ120cmの場合を示す。
【0016】
前記フェンダーカバー10の材質は、適宜のプラスチック(ゴムを含む)とされるが、特には熱可塑性エラストマー(TPE)が好ましい。熱可塑性エラストマーは、ゴム弾性を有するため、衝撃が加わった際の変形で破損し難い利点がある。熱可塑性エラストマーには、オレフィン系(TPO)、スチレン系(SBC)、塩ビ系(TPVC)、ウレタン系(TPU)、ポリアミド系(TAPE)、ブタジエン系(RB)等が存在する。なお、本実施形態のフェンダーカバー10の材質はオレフィン系の熱可塑性エラストマーからなる。
【0017】
前記上面部11と前記側面部21で構成されるフェンダーカバー10の横断面形状は、本実施形態ではカタカナの略「フ」形状とされ、前記上面部11と側面部21で前記フェンダー端部55とその下方を覆うことができるようになっている。
【0018】
前記上面部11は、前記フェンダー端部55の上面56と略平行に形成された細長い板状からなり、長さ方向に沿って所定間隔でパッキン取り付け孔12が形成されている。パッキン取り付け孔12には、パッキン41の下面に形成されている係止用突起42が挿入係止される。なお、前記パッキン41は、図6に示すように、車両のボンネットフード51を閉じた際にボンネットフード51の内面と圧接し、ボンネットフード51の側部とフェンダーカバー10の間をシールするものである。
【0019】
また、前記上面部11の下面13には、長さ方向に沿って所定間隔で取り付け座部15が形成されている。前記取り付け座部15は、前記フェンダー端部55の上面56に前記上面部11を取り付けるためのものであって、フェンダーカバー前方へ傾斜して形成されている。
【0020】
前記取り付け座部15は、前記上面部11の下面13からフェンダーカバー前方へ傾斜して形成された壁部16と前記壁部16の下端16cに前記上面部11と略平行に形成された取り付け面18とからなる。図示の例では、前記壁部16は、フェンダーカバーの前後方向に所定間隔離れて平行に形成された前面壁部16aと後面壁部16bとで構成されている。前面壁部16aと後面壁部16bは、それぞれ前記上面部11の幅方向W(図2及び図3に示す)に形成されており、図示の例では略台形の壁面となっている。前記壁部16は傾斜角度θでフェンダー前方へ傾斜しており、前記両壁部の下端16c,16cが根元16d,16dよりもフェンダー前方に位置している。前記壁部16が前方へ傾斜していることにより、前記上面部11へ前方斜め上方から衝撃が加わった際に前記壁部16が後方へ屈曲(倒れ)し易くなり、この屈曲で衝撃荷重の増大を抑えることができる。前記壁部16の傾斜角度θは、車両に跳ね上げられた歩行者がフェンダーに衝突する際の衝撃に対して前記壁部16が後方へ屈曲し易い角度が好ましく、具体的には55〜75°が好ましい。
【0021】
前記取り付け座部15の根元、すなわち図示の例では前記壁部16の根元16dには他部よりも薄肉の屈曲容易部17が形成されている。前記屈曲容易部17によって、前記上面部11に前方斜め上方から衝撃が加わった際に前記壁部16が一層後方へ屈曲し易く(倒れ易く)なり、衝撃荷重の増大をより確実に抑えることができる。薄肉の屈曲容易部17は、図示の凹形状の他にV字形の溝や切り込みであってもよい。前記壁部16における薄肉の屈曲容易部17の厚み及び他部の厚みは適宜決定されるが、一例として、薄肉の屈曲容易部17の厚みを1.0mm、他部の厚みを2.0mmとする場合を挙げる。
【0022】
前記取り付け面18は、図5にも示すように、平板状からなり、図示の例では、前記前面壁部16aと後面壁部16bの下端16c,16c間に前記前面壁部16a及び後面壁部16と一連に形成されている。前記取り付け面18には取り付け孔19が形成されている。前記取り付け孔19は前記フェンダー端部55へ上面部11を固定部品Kで取り付けるのに利用されるものであって、固定部品Kを取り付け孔19内に挿入するための開口部19aが側面部21とは反対側に形成されている。前記固定部品Kとしては図示する構造のクリップに限られず他のクリップやボルト等であってもよい。なお、前記フェンダー端部55には、前記取り付け孔19と対応する位置に固定部品挿入孔59が形成されており、前記取り付け孔19に挿入保持された固定部品Kを前記固定部品挿入孔59に挿入することによって、図5及び図6に示すようにフェンダーカバー10の上面部11がフェンダー端部55に取り付けられる。
【0023】
また、図示の取り付け座部15は、図3に示すように、前記壁部16及び取り付け面18が幅方向の一側において側面部21の内面22と接合されているが、前記側面部21の内面22と接合されることなく当接していても、あるいは離れていてもよい。前記取り付け座部18の高さTは、前記エンジンルーム52内のフェンダー端部55とボンネットフード51の内面間の間隔等を考慮して決定される。一例として、高さTを10mmとする場合を挙げる。
【0024】
前記側面部21は、前記上面部11と一連に形成されており、図示の例ではフェンダーカバー10の幅方向の一側、すなわちエンジンルーム内において車幅方向中央を向く側の縁から下方へ向けて形成されている。さらに、図示の側面部21は、上下の中間部が前記車幅方向中央へ向けて膨らんだ湾曲形状とされている。前記側面部21の形状や高さは、少なくとも前記フェンダー端部55とその下方の構成部材57間の前記隙間Sを覆うことのできるものとされ、前記フェンダーカバー10が取り付けられる車両のフェンダー端部及びその下方の構成部材等に応じて決定される。
【0025】
前記側面部21の下端には、前記フェンダーカバー10の長さ方向に沿って所定間隔で固定片23が形成されている。前記固定片23は、前記エンジンルーム52内のフェンダー端部55よりも下方に位置する車体部材(図示せず)に固定される部分であり、クリップやボルト等の固定部品を挿入するための孔24が形成されている。前記固定片23をエンジンルーム52内の部材に固定することにより、車両走行等の際にフェンダーカバー10の側面部21が振動して他部材と衝突することによる異音の発生を防ぐことができる。なお、前記エンジンルーム52内の状態によっては前記固定片23をエンジンルーム52内の部材に固定しなくても異音を防ぐことができる場合があるため、前記固定片23はフェンダーカバー10にとって必ずしも必要とされるものではなく、省略されることもある。
【0026】
図6及び図7に示すように、前記フェンダーカバー10は上面部11にパッキン41が取り付けられた状態で、前記取り付け座部15がエンジンルーム52内のフェンダー端部55上に配置され、前記取り付け面18の取り付け孔19に挿通されているクリップ等の固定部品Kによってフェンダー端部55に取り付けられる。また、前記側面部21の下端の固定片23は、前記エンジンルーム52内の部材にクリップ等の固定部品によって固定される。前記フェンダーカバー10の取り付けにより、前記フェンダー端部55の上方がフェンダーカバー10の上面部11で覆われ、また前記フェンダー端部55とその下方に位置する車体の構成部材57との間が側面部21によってエンジンルーム52の車幅方向中央部側から覆われ、前記フェンダー端部55付近の美観が向上する。
【0027】
前記フェンダーカバー10が取り付けられた車両のフェンダー端部55の上部にあたるボンネットフードのフェンダー境界付近に、図10に示すように前方の斜め上方から衝撃が加わり、前記フェンダーカバー10に衝撃が作用した場合には、図8に示すように、前記取り付け座部15が後方へ屈曲して(倒れて)衝撃荷重の増大を抑えることができる。その際、前記取り付け座部15は上面部11の下面から前方へ傾斜して形成されているため、前方の斜め上方からの衝撃によって後方へ屈曲変形し易い。しかも、前記取り付け座部15の根元には薄肉の屈曲容易部17が形成されているため、衝撃によって取り付け座部15が根元で屈曲し易くなり、一層確実に衝撃荷重の増大を抑えることができる。
【0028】
なお、前記フェンダーカバー10は衝撃によって取り付け座部15が後方へ屈曲変形する(倒れる)ことによって、図9に示すようにフェンダーカバーの後端10aがエンジンルーム内の後方へ移動するため、前記後方移動時にフェンダーカバーの後端10aがエンジンルーム内のフェンダーカバー後方部材63と衝突しないように、前記フェンダーカバーの後端10aとフェンダーカバー後方部材63との間に隙間dを設けて、前記取り付け座部15の後方屈曲変形を妨げないようにするのが好ましい。
【0029】
前記隙間dは、前記取り付け座部15の後方屈曲変形によるフェンダーカバー10の後方移動量d1以上とされる。なお、前記フェンダーカバー10の後方移動量d1の最大値d1max、すなわち前記前面壁部16aが前記固定部品Kの頭部と干渉することなく前記取り付け面18と重なる場合の後方移動量は、前記壁部16の長さをL、前記取り付け座部15の高さT、前記壁部16の傾斜角度をθとすると[d1max=L−Lcosθ]、あるいは[d1max=(1−cosθ)×T/sinθ]で表すことができるため、前記dの値がd1max以上となるようにして前記フェンダーカバー10を取り付けておけば、衝撃時に前記フェンダーカバーの後端10aとフェンダーカバー後方部材63との衝突による取り付け座部15の後方屈曲阻害をより確実に防ぐことができ、衝撃荷重の増大を効率よく抑えることができる。
【0030】
なお、前記実施形態においては、取り付け座部15の壁部16は、前面壁部16aと後面壁部16bによって構成されているが、前面壁部16aあるいは後面壁部16bの何れか一方のみで構成し、一つの壁部の下端に前記取り付け面18を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明における一実施形態に係るフェンダーカバーをパッキンと共に示す斜視図である。
【図2】同実施形態のフェンダーカバーにおけるA部分の斜視図である。
【図3】同実施形態のフェンダーカバーにおける一部の内側を示す斜視図である。
【図4】図2及び図3における4−4断面図である。
【図5】同実施形態のフェンダーカバーにおける取り付け面を示す斜視図である。
【図6】同実施形態のフェンダーカバーを取り付けた車両におけるフェンダー端部付近の横断面図である。
【図7】図6における7−7断面図である。
【図8】同実施形態のフェンダーカバーが衝撃を受けた際の変形を示す断面図である。
【図9】同実施形態のフェンダーカバーの取り付け状態における後端と後方部材との間隔を示す断面図である。
【図10】車両の外観斜視図である。
【図11】車両のエンジンルームを示す図である。
【図12】エンジンルーム内のフェンダー端部付近を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
10 フェンダーカバー
11 上面部
15 取り付け座部
16 壁部
18 取り付け面
19 取り付け孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンルーム内で車幅方向中央へ向けて折り曲げられたフェンダー端部とその下方を覆うようにしてエンジンルーム内の前後方向に沿って取り付けられるフェンダーカバーにおいて、
前記フェンダー端部の上方に配置される上面部と、前記上面部の幅方向一側の縁から下方へ屈曲形成された側面部とからなり、
前記上面部の下面には、前記フェンダー端部の上面に対する取り付け座部がフェンダーカバー前方へ傾斜して突出形成されていることを特徴とするフェンダーカバー。
【請求項2】
前記取り付け座部の根元に薄肉の屈曲容易部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフェンダーカバー。
【請求項3】
前記取り付け座部が、前記上面部の下面から前方へ傾斜して形成された壁部と前記壁部の下端に前記上面部と略平行に形成された取り付け面とからなり、前記取り付け面に前記フェンダー端部への取り付け孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフェンダーカバー。
【請求項4】
前記取り付け座部の壁部が、略平行な前面壁部と後面壁部とで構成され、
前記取り付け面が前記前面壁部と前記後面壁部の下端間に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のフェンダーカバー。
【請求項1】
エンジンルーム内で車幅方向中央へ向けて折り曲げられたフェンダー端部とその下方を覆うようにしてエンジンルーム内の前後方向に沿って取り付けられるフェンダーカバーにおいて、
前記フェンダー端部の上方に配置される上面部と、前記上面部の幅方向一側の縁から下方へ屈曲形成された側面部とからなり、
前記上面部の下面には、前記フェンダー端部の上面に対する取り付け座部がフェンダーカバー前方へ傾斜して突出形成されていることを特徴とするフェンダーカバー。
【請求項2】
前記取り付け座部の根元に薄肉の屈曲容易部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフェンダーカバー。
【請求項3】
前記取り付け座部が、前記上面部の下面から前方へ傾斜して形成された壁部と前記壁部の下端に前記上面部と略平行に形成された取り付け面とからなり、前記取り付け面に前記フェンダー端部への取り付け孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフェンダーカバー。
【請求項4】
前記取り付け座部の壁部が、略平行な前面壁部と後面壁部とで構成され、
前記取り付け面が前記前面壁部と前記後面壁部の下端間に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のフェンダーカバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−37324(P2008−37324A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−216440(P2006−216440)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【Fターム(参考)】
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