説明

フューエルリッドロック装置

【課題】フューエルリッドを開いたまま施錠状態に切り替わっても、電動アクチュエータを駆動することなく簡単にフューエルリッドを開閉可能としたフューエルリッドロック装置を提供すること。
【解決手段】フューエルリッドロック装置1は、電動アクチュエータ3によって施錠状態或いは解錠状態にそれぞれ対応する二つの位置の間を直線的に移動される被駆動部材6と、被駆動部材と施錠ロッド9の基端側に配置される保持部9bとを連結して被駆動部材と共に直線的に移動し、施錠ロッドの保持部を被駆動部材の移動方向に沿って被駆動部材に対して移動させ、保持部を作動位置又は退避位置で保持する連結部6cとを備え、作動位置では、施錠ロッドが施錠或いは解錠を行ない、退避位置では、フューエルリッドが開いた状態で施錠状態にある場合にフューエルリッドが閉じられたとき、フューエルリッドから受ける力により施錠状態が解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フューエルリッドロック装置に関し、より詳細には、車両本体の燃料供給用開口を開閉可能に配設されたフューエルリッドを施錠状態に保持すると共に、施錠状態又は解錠状態に切り替えるフューエルリッドロック装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のフューエルリッドロック装置として、セクタギアによって出力ロッドを進退させることにより、出力ロッドの先端をフューエルリッドの係合孔に係合させ、フューエルリッドを施錠状態に保持する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図22は、特許文献1に開示された施錠状態のフューエルリッドロック装置の構成を示す図である。フューエルリッドロック装置100は、ロアケース101内にモータ102、セクタギア104及び出力ロッド105が配置されている。ロアケース101には、図示しないアッパケースが被着される。
【0004】
モータ102は、本体102aから延出する回転軸102bにウォーム103が取り付けられている。セクタギア104は、一方にセクタ部104aが形成され、他方にレバー部104bが形成されている。また、セクタギア104は、セクタ部104aとレバー部104bの間に挿通孔104cが形成されている。セクタ部104aは、円弧状に形成された外周にウォーム103と噛み合うギア104dが形成されている。レバー部104bは、出力ロッド105と対向する上面に係合軸104eが出力ロッド105に向けて突設されている。挿通孔104cには、ロアケース101に設けた軸部101aが挿通される。このため、セクタギア104は、軸部101aを中心として回転する。
【0005】
出力ロッド105は、それぞれ角棒からなる摺動軸部105aとセクタ連結軸部105bとを有すると共に、フランジ105cを介して端部に丸棒軸部105dが形成されている。
【0006】
摺動軸部105aは、出力ロッド105がロアケース101に対して長手方向に摺動する部分であり、先端に傾斜面105eが形成されると共に、長手方向の略中央にダンパ106が取り付けられている。ダンパ106は、ロアケース101の内面に当接することにより、摺動軸部105aの先端のロアケース101からの突出量を規制する。
【0007】
セクタ連結軸部105bは、摺動軸部105aよりも幅の広い角棒であり、長手方向の略中央にセクタギア104の係合軸104eが係合する長孔105fが長手方向に沿って形成されている。丸棒軸部105dのロアケース101の内壁とフランジ105cとの間には、戻しばね107が配置されている。これにより、出力ロッド105は、摺動軸部105aの先端がロアケース101の外部へ突出するようにを常時付勢されている。
【0008】
フューエルリッドロック装置100は、図22に示すように、セクタギア104の回転中心を通る線が一点鎖線で示す位置L1にある場合には、出力ロッド105の摺動軸部105aの先端がロックオン位置(ロック位置)Lonにある。このとき、フューエルリッドが閉じられていると、摺動軸部105aがフューエルリッドに設けたロック片120の係止孔120aに係止されるので、フューエルリッドは施錠され、開くことができない。
【0009】
そして、図22に示す出力ロッド105の摺動軸部105aの先端がロックオン位置(ロック位置)Lonにある状態において、ロアケース101のコネクタ部101bに挿着される電源コネクタからモータ102に電力が供給されると、フューエルリッドロック装置100は、ウォーム103と噛み合ったギア104dにより、セクタギア104が軸部101aを中心として回転する。図23は、フューエルリッドロック装置100の回転後の状態(解錠状態)を示す図である。図23では、セクタギア104の回転中心を通る線が、一点鎖線で示す回転位置L2へ回転したことにより、出力ロッド105の摺動軸部105aの先端がロックオフ位置(アンロック位置)Loffへ後退している。この結果、フューエルリッドロック装置100は、摺動軸部105aとロック片120の係止孔120aとの係止が解除された解錠状態に切り替わり、フューエルリッドを開くことができる。このとき、モータ102には、所定時間だけ電力が供給される。
【0010】
摺動軸部105aの先端がロックオフ位置(アンロック位置)Loffへ後退してモータ102への電力供給が停止すると、戻しばね107の付勢力によって出力ロッド105がセクタギア104及びウォーム103を逆転させながら、図22に示すロックオン位置(ロック位置)Lonへ戻る。この結果、フューエルリッドが開いた状態で、出力ロッド105がロック位置に戻ってしまう。このため、開いているフューエルリッドが閉じられると、フューエルリッドロック装置100では、フューエルリッドに設けたロック片120が先端の傾斜面105eに当接して出力ロッド105が図22の左方へ移動される。
【0011】
このため、摺動軸部105aの先端がロック片120の係止孔120aと一致すると、戻しばね107の付勢力によって出力ロッド105が押し出される。この結果、フューエルリッドロック装置100は、図22に示すように、出力ロッド105がロックオン位置(ロック位置)Lonへ戻ると共に、摺動軸部105aの先端がロック片120の係止孔120aに係合して施錠状態に切り替わり、フューエルリッドが施錠される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2001−65215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、フューエルリッドロック装置100は、上記のようにフューエルリッドが開かれた状態で出力ロッド105がロック位置に切り替わっても、フューエルリッドを閉じることはできるが、フューエルリッドが施錠されてしまう。このため、フューエルリッドロック装置100は、再度フューエルリッドを開く必要が生じた場合、改めてモータ102へ通電して出力ロッド105をロックオフ位置(アンロック位置)Loffへ移動させる解錠操作を行わなければならず、操作が煩雑であるという問題があった。また、フューエルリッドロック装置100は、出力ロッド105をロックオフ位置Loffに保持するためには、モータ102への通電を継続しなければならず、モータ102やバッテリの消耗を伴う等の問題があった。
【0014】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、フューエルリッドを開いまま施錠状態に切り替わっても、電動アクチュエータを駆動することなく簡単にフューエルリッドを開閉可能としたフューエルリッドロック装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のフューエルリッドロック装置は、車両本体に配置された給油口の外側に開閉可能に設けられるフューエルリッドに対し、電動アクチュエータの駆動に伴って移動する施錠ロッドの先端位置に応じて施錠或いは解錠を行ない、前記フューエルリッドの開閉状態によらず施錠状態へと移行可能なフューエルリッドロック装置であって、前記電動アクチュエータによって前記フューエルリッドの施錠状態或いは解錠状態にそれぞれ対応する二つの位置の間を直線的に移動される被駆動部材と、前記被駆動部材と前記施錠ロッドの基端側に配置される保持部とを連結して前記被駆動部材と共に直線的に移動し、前記保持部を前記被駆動部材の移動方向に沿って前記被駆動部材に対して移動させ、前記保持部を前記被駆動部材の移動方向に沿った作動位置又は退避位置で前記被駆動部材に対して静止した状態で保持する連結手段と、を備え、前記作動位置は、前記施錠ロッドが施錠或いは解錠を行なう位置であり、前記退避位置は、前記フューエルリッドが開いた状態で当該フューエルリッドロック装置が施錠状態にある場合に前記フューエルリッドが閉じられたとき、前記フューエルリッドから受ける力により前記施錠ロッドが移動され、前記施錠状態が解除される位置であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のフューエルリッドロック装置は、上記の発明において、前記連結手段は、前記保持部と対向する前記被駆動部材の端部に形成され、狭隘部の両側に前記作動位置と前記退避位置が配置される長孔を有し、前記狭隘部が前記施錠ロッドの移動に伴って弾性変形する連結部であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明のフューエルリッドロック装置は、上記の発明において、前記被駆動部材は、前記保持部と対向する前記被駆動部材の端部に被駆動連結部を有し、前記連結手段は、前記保持部が係合する長孔が形成された連結ケースであり、当該連結ケースは、前記長孔の中間で当該長孔に突出し、前記保持部を前記作動位置又は前記退避位置のいずれか一方に弾性的に保持する板ばねを有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明のフューエルリッドロック装置は、上記の発明において、前記電動アクチュエータが収容される筐体を備え、前記施錠ロッドは、前記保持部に隣り合う位置に前記連結手段から前記筐体側へ突出するように配置され、当該フューエルリッドロック装置の解錠状態において端部が前記筐体に当接するストッパ部を有し、前記ストッパ部は、前記施錠ロッドの保持部が前記退避位置に保持された状態で当該施錠ロッドが前記被駆動部材によって前記解錠状態に対応する位置へ移動された際、前記ストッパ部の端部が前記筐体と当接することにより、前記保持部を前記退避位置から前記作動位置へと移動させることを特徴とする。
【0019】
また、本発明のフューエルリッドロック装置は、上記の発明において、前記施錠状態に対応する位置から前記施錠状態が解除される前記退避位置までの前記施錠ロッドの移動距離は、前記施錠状態に対応する位置から前記解錠状態に対応する位置までの前記施錠ロッドの移動距離よりも小さいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、被駆動部材と施錠ロッドの保持部とを連結し、施錠ロッドを作動位置と退避位置のいずれか一方に移動自在に保持する連結手段を備えているので、フューエルリッドを開いたまま施錠ロッドがロック位置に切り替わっても、フューエルリッドを閉じると、フューエルリッドが施錠ロッドを退避位置へ後退させ、フューエルリッドが施錠ロッドによって施錠されない。このため、電動アクチュエータを駆動することなく簡単にフューエルリッドを開閉することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1であるフューエルリッドロック装置を搭載した車両を示す側面図である。
【図2】図2は、図1に示す車両のフューエルリッドを開いた状態を示す斜視図である。
【図3】図3は、閉じたフューエルリッドを図2に示すフューエルリッドロック装置のロッドによって施錠した状態を車体の内側から見た状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態1であるフューエルリッドロック装置の全体構成を、施錠ロッドを断面にして示す正面図である。
【図5】図5は、図4に示すフューエルリッドロック装置の平面図である。
【図6】図6は、図4に示すフューエルリッドロック装置のA部を、施錠ロッドを断面にして示す拡大図である。
【図7】図7は、解錠状態から施錠状態へ切り替えられたフューエルリッドロック装置を、施錠ロッドを断面にして示す正面図である。
【図8】図8は、解錠状態から施錠状態へ切り替えられたフューエルリッドロック装置の平面図である。
【図9】図9は、施錠ロッドの保持部がギア付きスライダの連結部を作動位置と退避位置の中間まで後退した状態のフューエルリッドロック装置、施錠ロッドを断面にして示す正面図である。
【図10】図10は、施錠ロッドの保持部がギア付きスライダの連結部を作動位置と退避位置の中間まで後退した状態のフューエルリッドロック装置の平面図である。
【図11】図11は、施錠ロッドの保持部がギア付きスライダの連結部を退避位置まで後退した際のフューエルリッドロック装置、施錠ロッドを断面にして示す正面図である。
【図12】図12は、施錠ロッドがギア付きスライダの連結部を退避位置まで後退した際のフューエルリッドロック装置の平面図である。
【図13】図13は、フューエルリッドロック装置における解錠状態、施錠状態及び退避位置における施錠ロッドのストッパ部の位置を説明する図である。
【図14】図14は、施錠ロッドのストッパ部がケースに当接した状態を示すフューエルリッドロック装置の平面図である。
【図15】図15は、施錠ロッドの保持部が連結部の中央へ移動した状態を示すフューエルリッドロック装置の平面図である。
【図16】図16は、施錠ロッドの保持部が連結部の作動位置へ移動した状態を示すフューエルリッドロック装置の平面図である。
【図17】図17は、ギア付きスライダの連結部に係る変形例を、施錠ロッドを断面にして示す拡大図である。
【図18】図18は、本発明の実施の形態2であるフューエルリッドロック装置の全体構成を、施錠ロッドを断面にして示す正面図である。
【図19】図19は、図18に示すフューエルリッドロック装置の平面図である。
【図20】図20は、図18の連結ケースからカバーを外したB部を、施錠ロッドを断面にして示す拡大図である。
【図21】図21は、連結ケースとギア付きスライダの連結部との連結を説明する分解斜視図である。
【図22】図22は、施錠状態における従来のフューエルリッドロック装置の構成を示す正面図である。
【図23】図23は、解錠状態における従来のフューエルリッドロック装置の構成を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明のフューエルリッドロック装置に係る実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1であるフューエルリッドロック装置を搭載した車両を示す側面図である。図2は、図1に示す車両のフューエルリッドを開いた状態を示す斜視図である。図3は、閉じたフューエルリッドを図2に示すフューエルリッドロック装置のロッドによって施錠した状態を車体の内側から見た状態を示す斜視図である。
【0024】
車両VHは、図1に示すように、車両本体BDの側面にフロントサイドドアFDが設けられ、フロントサイドドアFDの後部に後方へ移動させて開閉されるスライドドアSDが設けられると共に、スライドドアSDの後方にフューエルリッドFLが配置されている。
【0025】
フューエルリッドFLは、図2及び図3に示すように、車両本体BDにヒンジHjを介して取り付けられ、フューエルリッドFLが開くとフューエルキャップFCが被着された給油口FOを配置した給油空間SFが開放される。フューエルリッドFLの裏面の外周近傍には、係合部材として係合孔Hを形成したブラケットBKが設けられている。なお、フューエルリッドFLは、フューエルキャップFCと干渉しない位置、例えば、ブラケットBKと車両左右方向に対向する位置に図示しないプッシュリフタが設けられている。
【0026】
図4は、本発明の実施の形態1であるフューエルリッドロック装置の全体構成を、施錠ロッドを断面にして示す正面図である。図5は、図4に示すフューエルリッドロック装置の平面図である。図6は、図4に示すフューエルリッドロック装置のA部を、施錠ロッドを断面にして示す拡大図である。なお、図4及び図5に示すフューエルリッドロック装置は、施錠ロッドをアンロック位置に配置した状態を示している。
【0027】
フューエルリッドロック装置1は、図1〜図3に示したフューエルリッドFLを電動或いは手動によって施解錠する。フューエルリッドロック装置1は、図4及び図5に示すように、ケース2と、モータ3と、減速ギア5と、ギア付きスライダ6と、施錠ロッド9とを備えている。フューエルリッドロック装置1は、ドアロック機構の施解錠操作と連動するように、車両VHの制御手段(図示せず)によってモータ3の作動が制御されている。
【0028】
ケース2は、図5に示すように、内部にモータ3と、減速ギア5及びギア付きスライダ6の中間部分が収容されている。ケース2には車両本体BDへ設置するためのブラケット(図示せず)及び電力供給用のコネクタを接続するコネクタハウジング(図示せず)が設けられている。
【0029】
電動アクチュエータとしてのモータ3は、前記コネクタハウジングに接続される電源コネクタを介して供給される電力によって作動し、車両VHの制御手段の制御のもと、ドアロック機構の施解錠操作と連動してギア付きスライダ6を駆動し、施錠ロッド9の位置をフューエルリッドFLを施錠するロック位置PlとフューエルリッドFLを解錠するアンロック位置Pulとの間で切り替える。モータ3は、回転軸にウォーム4が取り付けられている。
【0030】
減速ギア5は、図5に示すように、ウォーム4及びギア付きスライダ6のギア部6bと噛み合わされ、モータ3の回転数を減速してギア付きスライダ6のギア部6bへと伝達する。
【0031】
被駆動部材としてのギア付きスライダ6は、図5に示すように、モータ3によって駆動され、ケース2に対して矢印A2で示す左右方向へスライドする。ギア付きスライダ6は、軸部6aを介して一方にギア部6bが配置され、他方に連結手段としての連結部6cが配置されている。連結部6cは、図6に示すように、ギア付きスライダ6と施錠ロッド9の基端側とを連結する。従って、ギア付きスライダ6は、連結部6cを介してモータ3の駆動力を施錠ロッド9へ伝達する。連結部6cは、施錠ロッド9の基端側が係合する長孔6dと、長孔6dの中間が幅方向両側から長孔6dへ突出し、施錠ロッド9を作動位置Pw又は退避位置Peのいずれか一方に保持する狭隘部6eとを有している。各狭隘部6eには、外壁との間に空洞6fが配置されている。
【0032】
施錠ロッド9は、図4及び図5に示すように、基端側に配置されるストッパ部9a及び保持部9bと、これらに続いて配置される折曲部9c、延長部9d、傾斜部9e及び係合部9fとを有している。ストッパ部9aは、軸方向の基端側に連結部6cの長孔6dと平行に配置され、連結部6cからケース2側へ突出している。保持部9bは、ストッパ部9aに隣り合って配置され、ストッパ部9aに対して直角に折り曲げられて連結部6cに保持される。折曲部9cは、保持部9bに対して直角に折り曲げてストッパ部9aと平行に配置され、連結部6cからブラケットBK側へ突出した後、更に90度折り曲げて保持部9bと平行に配置される。延長部9dは、折曲部9cから更に直角に折り曲げられて連結部6cの延長線上に配置される。傾斜部9eは、延長部9dから斜め前方へ立ち上がるように傾斜している。係合部9fは、傾斜部9eに隣り合って水平に配置され、先端がフューエルリッドFLの裏面に設けたブラケットBKの係合孔Hと係合する。施錠ロッド9は、フューエルリッドロック装置1の解錠状態においては、図4及び図5に示すように、先端がブラケットBKよりも車両後方のアンロック位置Pulに配置される。
【0033】
ここで、施錠ロッド9は、フューエルリッドロック装置1を車両本体BDのインナパネルに取り付ける場合、図2〜図5に示すように、車両本体BDに取り付けたホルダHdによって係合部9fの中間を支持することで、車両VHの前後方向へ移動するように移動方向が規制されると共に、ブラケットBK或いはブラケットBKの係合孔Hに対して位置決めされる。このため、開いているフューエルリッドFLを閉じると、ブラケットBKは、図2の矢印A1で示すように、略水平面内を車両本体BDの左前方から左後方へと移動する。
【0034】
フューエルリッドロック装置1は、以上のように構成されており、図4及び図5に示すアンロック位置Pulに施錠ロッド9が配置された場合には、ブラケットBKに設けた係合孔Hと係合部9fの先端とが係合しないので、フューエルリッドFLを開くことができる。
【0035】
図7は、解錠状態から施錠状態へ切り替えられたフューエルリッドロック装置1を、施錠ロッド9を断面にして示す正面図である。図8は、解錠状態から施錠状態へ切り替えられたフューエルリッドロック装置1の平面図である。
【0036】
解錠状態のフューエルリッドロック装置1は、ドアロック機構を施錠操作してドアをロックすると、このドアロック操作と連動し、モータ3の駆動によって施錠ロッド9がロック位置Plへ移動され、施錠状態に切り替えられる。即ち、車両VHの制御手段から出力される制御信号によってモータ3が駆動され、ギア付きスライダ6が予め設定したストロークだけスライドする。これにより、フューエルリッドロック装置1は、図7及び図8に示すように、係合部9fの先端がロック位置Plに移動して係合孔Hに係合し、施錠状態に切り替えられる。
【0037】
この結果、フューエルリッドロック装置1は、フューエルリッドFLが施錠される。従って、フューエルリッドFLが閉じた状態でフューエルリッドロック装置1が施錠状態に切り替わると、フューエルリッドFLは、開くことができなくなる。なお、フューエルリッドロック装置1は、ドアロック機構を解錠操作してドアをアンロックすれば、上記と逆の作動によって、施錠状態が解錠状態に切り替えられる。
【0038】
ところで、上述のように、フューエルリッドロック装置1では、例えば、車両VHへの給油作業等のために、施錠ロッド9をアンロック位置Pulへ移動させて解錠状態に切り替えた後、フューエルリッドFLを開いた状態で、ドアロック機構を施錠操作してドアをロックした場合、施錠ロッド9がロック位置Plへ移動される。
【0039】
本実施の形態では、このような状況でフューエルリッドFLを閉じると、ブラケットBKが施錠ロッド9を押すことにより、保持部9bが作動位置Pwから退避位置Peへ後退させられ、再度、フューエルリッドFLを開くことができるようになる。このときのフューエルリッドロック装置1の作用を、図9〜図12を参照して以下に説明する。
【0040】
図9は、施錠ロッド9の保持部9bがギア付きスライダ6の連結部6cを作動位置Pwと退避位置Peの中間まで後退した状態のフューエルリッドロック装置1を、施錠ロッド9を断面にして示す正面図である。図10は、施錠ロッド9の保持部9bがギア付きスライダ6の連結部6cを作動位置Pwと退避位置Peの中間まで後退した状態のフューエルリッドロック装置1の平面図である。図11は、施錠ロッド9の保持部9bがギア付きスライダ6の連結部6cを退避位置Peまで後退した際のフューエルリッドロック装置1を、施錠ロッド9を断面にして示す正面図である。図12は、施錠ロッド9がギア付きスライダ6の連結部6cを退避位置Peまで後退した際のフューエルリッドロック装置1の平面図である。
【0041】
フューエルリッドFLが開いた状態で施錠ロッド9がロック位置Plに切り替えられた場合、フューエルリッドFLを閉じると、図9及び図10に示すように、車両本体BDの左前方から円弧を描きながら略水平面内を移動してくるブラケットBKが、施錠ロッド9の係合部9fの先端を押圧する。これにより、施錠ロッド9がホルダHdとギア付きスライダ6の連結部6cに案内されて移動し、施錠ロッド9の保持部9bが連結部6cをケース2側へ後退する。このため、ギア付きスライダ6の連結部6cにおいては、施錠ロッド9の保持部9bが、狭隘部6eを押し広げるように弾性変形させ、長孔6dの中央部を広げながらギア付きスライダ6の連結部6cに形成された長孔6d内を作動位置Pwと退避位置Peとの中間へ移動する。
【0042】
このとき、保持部9bが狭隘部6eを押し広げるように弾性変形させながら、作動位置Pwと退避位置Peとの間を移動するが、この移動に要する力よりも、ギア付きスライダ6とモータ3との間の抵抗力の方が大きくなるように設定されている。この結果、フューエルリッドロック装置1では、ギア付きスライダ6の連結部6cは移動しない。
【0043】
そして、フューエルリッドFLが全閉位置に達すると、ブラケットBKによる施錠ロッド9の先端の押圧が解除され、施錠ロッド9は、図11及び図12に示すように、保持部9bが長孔6d内の退避位置Peに保持される。このとき、保持部9bの移動によって、弾性変形した狭隘部6eの形状が元に戻るため、保持部9bは、退避位置Peに保持される。但し、ブラケットBKは、先端を押圧して施錠ロッド9を退避させるだけであるため、施錠ロッド9は、係合部9fの先端がブラケットBKの係合孔Hには係合しない。
【0044】
このため、再度、フューエルリッドFLを開く必要が生じた場合には、施錠ロッド9に邪魔されることなくフューエルリッドFLを開くことができる。
【0045】
このように、フューエルリッドロック装置1は、フューエルリッドFLを開いたまま施錠状態に切り替わっても、モータ3を駆動することなくフューエルリッドFLを簡単に開閉することができる。
【0046】
図13は、フューエルリッドロック装置1における解錠状態、施錠状態及び退避位置における施錠ロッド9のストッパ部の位置を説明する図である。図13において、P1は解錠状態におけるストッパ部9aの位置であり、P2は施錠状態におけるストッパ部9aの位置であり、P3は退避位置Peにおけるストッパ部9aの位置である。このため、図中、位置P1と位置P2との距離が、ロック位置Plとアンロック位置Pulとの間の施錠ロッド9の移動距離と等しく、位置P2と位置P3との距離が、ロック位置Plと退避位置Peとの間の施錠ロッド9の先端の移動距離と等しい。従って、フューエルリッドロック装置1は、施錠ロッド9のロック位置Plとアンロック位置Pulとの間の移動距離が、ロック位置Plと退避位置Peとの間の移動距離よりも長くなるように設定されている。
【0047】
この結果、退避位置Peが、アンロック位置Pulよりもロック位置Plよりに位置することから、通常のモータ3による施解錠操作時には、施錠ロッド9をアンロック位置Pulとロック位置Plとの間に移動させることで、確実にフューエルリッドFLを施解錠できると共に、フューエルリッドFLが開いた状態で、施錠ロッド9がロック位置Plに切り替えられた場合に、フューエルリッドFLを閉じると、施錠ロッド9の先端とブラケットBKとが確実に非係合となる。
【0048】
また、施錠ロッド9を退避位置Peへ移動してフューエルリッドFLを開閉した場合、、給油を終えた乗員がドアロック機構を解除操作してドアをアンロックした後、車両VHに乗り込んだ場合等には、制御信号を出力し、施錠ロッド9が退避位置Peにあるフューエルリッドロック装置1を解錠状態に切り替える。この場合のフューエルリッドロック装置1のギア付きスライダ6の連結部6cにおける作用を、図14〜図16を参照して以下に説明する。
【0049】
図14は、施錠ロッド9のストッパ部9aがケース2に当接した状態を示すフューエルリッドロック装置1の平面図である。図15は、施錠ロッド9の保持部9bが連結部6cの中央へ移動した状態を示すフューエルリッドロック装置1の平面図である。図16は、施錠ロッド9の保持部9bが連結部6cの作動位置Pwへ移動した状態を示すフューエルリッドロック装置1の平面図である。
【0050】
先ず、車両VHの制御手段が制御信号を出力し、モータ3を駆動する。すると、フューエルリッドロック装置1は、ギア付きスライダ6が施錠ロッド9と共に図12に示す位置から右方へと移動を開始し、図14に示すように、施錠ロッド9のストッパ部9aがケース2の左辺に当接する。このとき、施錠ロッド9の保持部9bは、連結部6cの退避位置Peに保持されている。
【0051】
ストッパ部9aがケース2に当接することにより、施錠ロッド9は、移動が規制される。このため、ギア付きスライダ6の移動に伴って、施錠ロッド9は、保持部9bが狭隘部6eを押し広げるように弾性変形させ、連結部6cの長孔6d内を移動する。これにより、施錠ロッド9の保持部9bが、図15に示すように、連結部6cの長孔6d内の退避位置Peと作動位置Pwとの中間に移動する。
【0052】
そして、ギア付きスライダ6の移動が終了すると、図16に示すように、連結部6cの作動位置Pwへと移動し、フューエルリッドロック装置1は、解錠状態に切り替わる。
【0053】
このとき、ドアロック機構がアンロックであると共に、フューエルリッドロック装置1は解錠状態にある。これにより、ドアロック機構をロックすれば、フューエルリッドロック装置1も施錠状態に切り替わるので、ドアロック機構を通常と同様に使用することができ、ドアロック機構の使い勝手に優れている。
【0054】
なお、ギア付きスライダ6の連結部6cは、実施の形態1では狭隘部6eを長孔6dの中間の幅方向両側に設けた。しかし、狭隘部6eは、施錠ロッド9を作動位置Pw又は退避位置Peのいずれか一方に弾性的に保持することができれば、図17に示すように、長孔6dの中間の幅方向一方側に設けるだけであってもよい。
【0055】
(実施の形態2)
次に、本発明のフューエルリッドロック装置に係る実施の形態2について図面を参照して説明する。実施の形態1は、ギア付きスライダと施錠ロッドとを連結する連結手段として、ギア付きスライダの連結部を使用した。これに対して、実施の形態2は、ギア付きスライダと施錠ロッドとを連結する連結手段として連結ケースを使用している。ここで、以下の説明においては、実施の形態1のフューエルリッドロック装置1と同一の構成要素には同一の符号を使用している。
【0056】
図18は、本発明の実施の形態2であるフューエルリッドロック装置の全体構成を、施錠ロッド9を断面にして示す正面図である。図19は、図18に示すフューエルリッドロック装置の平面図である。図20は、図18の連結ケースからカバーを外したB部を、施錠ロッド9を断面にして示す拡大図である。図21は、連結ケースとギア付きスライダの連結部との連結を説明する分解斜視図である。なお、図18及び図19に示すフューエルリッドロック装置20は、施錠ロッド9をアンロック位置Pulに配置した状態を示している。
【0057】
フューエルリッドロック装置20は、図18及び図19に示すように、ギア付きスライダ6Aと施錠ロッド9とが連結ケース21によって連結されている。フューエルリッドロック装置20は、連結ケース21を使用することによって、車両本体BDに組み付ける際の車両上下方向におけるケース2とホルダHdとの位置のばらつきを吸収している。
【0058】
ギア付きスライダ6Aは、図20及び図21に示すように、軸部6aの連結ケース21側の端部に長孔6hを有する被駆動連結部としての係合部6iが設けられている。長孔6hは、軸部6aの長手方向に直交する方向に形成されている。ギア付きスライダ6Aは、係合部6i及び連結ケース21を介してモータ3の駆動力を施錠ロッド9へ伝達する。
【0059】
連結ケース21は、図18〜図21に示すように、ケース本体22と、ケース本体22に被着されるカバー23と、板ばね24とを有している。
【0060】
ケース本体22は、箱状の容器であり、図20及び図21に示すように、施錠ロッド9の保持部9bをスライド自在に挿通する長孔22bが底壁22aに形成されると共に、係止突起22cが設けられている。また、短辺側の一方の側壁22dの内面には、内側へ突出する突出壁22eが形成され、短辺側の双方の側壁22dの外面には、突起22fが設けられている。一方、長辺側の一方の側壁22gの外面には、ギア付きスライダ6Aの係合部6iを配置する配置部22hが形成されている。配置部22hは、側壁22i,22jと底壁22kとを有しており、側壁22iは、側壁22jよりも高さが高く形成されている。
【0061】
カバー23は、ケース本体22の上面を覆うと共に、ギア付きスライダ6Aの係合部6iを配置部22hに保持する。カバー23は、図18,図19及び図21に示すように、ケース本体22を覆うカバー本体23aと、配置部22hを覆うサイドカバー23bとを有している。カバー本体23aは、ケース本体22の長孔22bと対応する位置に長孔23cが形成され、短辺側の両側面には側壁22dに設けた突起22fと係合するスナップフィットファスナ23dが設けられている。サイドカバー23bは、下面にギア付きスライダ6Aの長孔6hに係合する係合ピン23eが設けられている。
【0062】
板ばね24は、図20に示すように、一端24aを係止突起22cに係止し、他端24bを突出壁22eに係止すると共に、突出部24cを側方から長孔22bへ突出させてケース本体22に配置されている。板ばね24は、突出部24cによって長孔22bの一方に施錠ロッド9の保持部9bを弾性的に保持する施錠ロッド9の作動位置Pwを形成し、長孔22bの他方に同じく退避位置Peを形成する。
【0063】
フューエルリッドロック装置20は、以上のように構成されているので、フューエルリッドロック装置1と同様にして、施錠状態と解錠状態との切り替えを行なうことができる。また、フューエルリッドロック装置20は、フューエルリッドFLを開いた状態で施錠ロッド9がロック位置Plに切り替わった際のモータ3を駆動しないフューエルリッドFLの開閉や、施錠ロッド9が退避位置Peに移動した状態からアンロック位置Pulへの切り替えもフューエルリッドロック装置1と同様にして行なうことができる。
【0064】
更に、フューエルリッドロック装置20は、ギア付きスライダ6Aの係合部6iに長孔6hが形成されている。係合ピン23eが係合するこのため、車両本体BDに組み付ける際にケース2やホルダHdの取付位置が車両上下方向にずれたとしても、連結ケース21とギア付きスライダ6Aとを組み付ける際に、図21に示すように、ケース2やホルダHdの車両上下方向における位置のばらつきを長孔6hによって吸収することができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明のフューエルリッドロック装置は、フューエルリッドを開いた状態で施錠ロッドがロック位置に切り替わった場合、電動アクチュエータを駆動することなく簡単にフューエルリッドを開閉するのに適している。
【符号の説明】
【0066】
1 フューエルリッドロック装置
2 ケース
3 モータ
4 ウォーム
5 減速ギア
6 ギア付きスライダ
6A ギア付きスライダ
6a 軸部
6b ギア部
6c 連結部
6d 長孔
6e 狭隘部
6f 空洞
6h 長孔
6i 係合部
9 施錠ロッド
9a ストッパ部
9b 保持部
9c 折曲部
9d 延長部
9e 傾斜部
9f 係合部
20 フューエルリッドロック装置
21 連結ケース
22 ケース本体
23 カバー
24 板ばね
BD 車両本体
BK ブラケット
FC フューエルキャップ
FD フロントサイドドア
FL フューエルリッド
FO 給油口
H 係合孔
Hd ホルダ
Hj ヒンジ
Pe 退避位置
Pl ロック位置
Pul アンロック位置
Pw 作動位置
SD スライドドア
SF 給油空間
VH 車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両本体に配置された給油口の外側に開閉可能に設けられるフューエルリッドに対し、電動アクチュエータの駆動に伴って移動する施錠ロッドの先端位置に応じて施錠或いは解錠を行ない、前記フューエルリッドの開閉状態によらず施錠状態へと移行可能なフューエルリッドロック装置であって、
前記電動アクチュエータによって前記フューエルリッドの施錠状態或いは解錠状態にそれぞれ対応する二つの位置の間を直線的に移動される被駆動部材と、
前記被駆動部材と前記施錠ロッドの基端側に配置される保持部とを連結して前記被駆動部材と共に直線的に移動し、前記保持部を前記被駆動部材の移動方向に沿って前記被駆動部材に対して移動させ、前記保持部を前記被駆動部材の移動方向に沿った作動位置又は退避位置で前記被駆動部材に対して静止した状態で保持する連結手段と、
を備え、
前記作動位置は、前記施錠ロッドが施錠或いは解錠を行なう位置であり、
前記退避位置は、前記フューエルリッドが開いた状態で当該フューエルリッドロック装置が施錠状態にある場合に前記フューエルリッドが閉じられたとき、前記フューエルリッドから受ける力により前記施錠ロッドが移動され、前記施錠状態が解除される位置であることを特徴とするフューエルリッドロック装置。
【請求項2】
前記連結手段は、前記保持部と対向する前記被駆動部材の端部に形成され、狭隘部の両側に前記作動位置と前記退避位置が配置される長孔を有し、前記狭隘部が前記施錠ロッドの移動に伴って弾性変形する連結部であることを特徴とする請求項1に記載のフューエルリッドロック装置。
【請求項3】
前記被駆動部材は、前記保持部と対向する前記被駆動部材の端部に被駆動連結部を有し、
前記連結手段は、前記保持部が係合する長孔が形成された連結ケースであり、
当該連結ケースは、前記長孔の中間で当該長孔に突出し、前記保持部を前記作動位置又は前記退避位置のいずれか一方に弾性的に保持する板ばねを有することを特徴とする請求項1に記載のフューエルリッドロック装置。
【請求項4】
前記電動アクチュエータが収容される筐体を備え、
前記施錠ロッドは、前記保持部に隣り合う位置に前記連結手段から前記筐体側へ突出するように配置され、当該フューエルリッドロック装置の解錠状態において端部が前記筐体に当接するストッパ部を有し、
前記ストッパ部は、前記施錠ロッドの保持部が前記退避位置に保持された状態で当該施錠ロッドが前記被駆動部材によって前記解錠状態に対応する位置へ移動された際、前記ストッパ部が前記筐体と当接することにより、前記保持部を前記退避位置から前記作動位置へと移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のフューエルリッドロック装置。
【請求項5】
前記施錠状態に対応する位置から前記施錠状態が解除される前記退避位置までの前記施錠ロッドの移動距離は、前記施錠状態に対応する位置から前記解錠状態に対応する位置までの前記施錠ロッドの移動距離よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載のフューエルリッドロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−77508(P2012−77508A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223512(P2010−223512)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【出願人】(000148896)三井金属アクト株式会社 (127)
【Fターム(参考)】