フレキシブルなチューブを備えた洗浄用スプレーガン
【課題】 手が届かない狭い隙間や狭い空間の奥に付着した汚れを洗浄することが出来るスプレーガンの提供。
【解決手段】 持ち手３の上端にはピストンポンプ２を設け、ピストンポンプ２はモータの駆動にて往復動するスライダー９にピストン８を連結し、該ピストン８はシリンダー５のシリンダー孔に収容されてスライダー９と共に前進後退動可能に構成され、そしてピストンポンプ２の稼動にて噴射ノズル１から洗浄液をタイミングよく噴射することが出来、ピストンポンプ２の先端にはフレキシブルな細長いチューブ４を連結し、該チューブ４の先端に噴射ノズル１を取付けた構造としている。
【解決手段】 持ち手３の上端にはピストンポンプ２を設け、ピストンポンプ２はモータの駆動にて往復動するスライダー９にピストン８を連結し、該ピストン８はシリンダー５のシリンダー孔に収容されてスライダー９と共に前進後退動可能に構成され、そしてピストンポンプ２の稼動にて噴射ノズル１から洗浄液をタイミングよく噴射することが出来、ピストンポンプ２の先端にはフレキシブルな細長いチューブ４を連結し、該チューブ４の先端に噴射ノズル１を取付けた構造としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はピストンポンプのピストンにより洗浄液を噴射させ、該洗浄液によって手が届かない隙間に付着している汚れを洗浄する為に、噴射ノズルをフレキシブルなチューブ先端に取付けた洗浄用スプレーガンに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
スプレーガンにはピストンポンプを備えた型式のものが使われているが、ピストンの往復動によって噴射する洗浄液は断続的となり、該洗浄液は霧状を成して繊維製品や機器等にかけられ、付着した汚れを落とす場合に使用されている。図 ４は従来の洗浄用スプレーガンを示しているが、ピストンポンプ(イ)の先端に噴射ノズル(ロ)を有し、ピストンポンプ(イ)を往復動するピストン(ハ)によって供給ホース(ニ)から洗浄液を吸上げて噴射ノズル(ロ)から噴射する。
【０００３】
ここで、ピストン(ハ)は持ち手(ホ)に内蔵されているモータにて往復動させられることになるが、カムリング（ト）はモータの軸(ヘ)取付けられ、カムリング(ト)には偏心軸(チ)が設けられている。そして、この偏心軸(チ)はスライダー(リ)の遊嵌溝に遊嵌していて、上記カムリング(ト)がモータにて回転するならば、スライダー(リ)は偏心軸(チ)の偏心量に基づいて往復動することになる。上記ピストン(ハ)はスライダー(リ)に連結している為に、ピストン(ハ)も往復動することが出来る。
【０００４】
スプレーガンのケーシング(オ)には上記供給ホース(ニ)の近くにドレーンホース(ル)が接続されており、ピストンポンプ(イ)から漏れた洗浄液を回収している。ピストン(ハ)が嵌って往復動するシリンダー穴の内周面との間には殆ど隙間はなく、又洗浄液が逆流しないようにシールされているが、実際にはこの僅かな隙間を侵入して逆流し、ドレーンとして回収される。使用する洗浄液が非常に高価である為に回収する場合、又漏れたまま放置したのでは環境保全上問題になる場合等色々あるが、ピストンポンプ(イ)から漏れる洗浄液をそのまま垂れ流すことが出来ない。
【０００５】
そこで、供給ホース(ニ)をケーシング(オ)に接続し、又ドレーンホース(ル)を接続しないで、その代わり回収容器を取着し、該回収容器内には吸収材を充填してドレーンを吸収する方式も知られている。ところで、従来一般的に用いられている洗浄液は、トリクロールエタン、トリクロールエチレン等であり、これを噴射ノズルから断続的に噴射させることで、生地等に付着している汚れが落とされる。
【０００６】
このように、洗浄用スプレーガンは先端に設けている噴射ノズル(ロ)から洗浄液を噴射することで生地等の表面に付着している汚れを除去することは出来るが、噴射ノズル（ロ）はピストンポンプ（イ）の先端に取付けられている為に、該噴射ノズル（ロ）から噴射する洗浄液が届く範囲の汚れしか落すことが出来ない。勿論、スプレーガンを近づければよいが、近づくことが出来ない狭い隙間や空間の汚れを洗浄する場合には図４に示す形態のスプレーガンでは不都合がある。
【０００７】
洗浄用スプレーガンに関する従来技術は数多く知られている。例えば、特開２００２−１９２０２５号に係る「洗浄用スプレーガン」は、ピストンの往復動によって洗浄液を噴射する洗浄用スプレーガンにおいて、噴射ノズルから噴射することなく逆流する洗浄液をドレーンとして無駄にしない洗浄用スプレーガンである。そこで、ピストンポンプのシリンダー穴の内周面にはリング溝を形成し、このリング溝と洗浄液の供給口を細い穴を介して連通し、逆流した洗浄液はこのリング溝に溜まり、穴を流れて供給口からシリンダー穴に吸込まれて噴射するように構成している。
【０００８】
特開２００２−１９２０１９号に係る「洗浄用スプレーガン」は、ピストンの往復動にて噴射ノズルから洗浄液を噴射して汚れを落とす洗浄用スプレーガンであるが、作業を終えてスイッチをＯＦＦにすると同時にピストンが直ちに停止して洗浄液が滴れ落ちないようにしたものである。そこで、スイッチをＯＦＦにすると同時にブレーキが作動するようにしたものであり、ソレノイドのピストンが突出してブレーキパッドを押圧し、スライダーに圧接することで該スライダーの動きを停止する構造としている。
【特許文献１】特開２００２−１９２０２５号に係る「洗浄用スプレーガン」
【特許文献２】特開２００２−１９２０１９号に係る「洗浄用スプレーガン」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
このように、洗浄用のスプレーガンに関して色々な技術が知られている。しかし、スプレーガンを差し入れることが出来ない狭い隙間や空間に付着した汚れを洗浄する方式のものは知られていない。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、狭い隙間や空間であっても洗浄液を噴射して洗浄可能なスプレーガンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明に係るスプレーガンはピストンポンプの先端に直接噴射ノズルを取付けることなくチューブを連結し、該チューブの先端に噴射ノズルを取付けた構造としている。ここで、該チューブの材質や構造は特に限定しないが、細くて長く延び、そしてフレキシブルとしている。すなわち、狭い隙間や空間へ噴射ノズルが侵入できるように構成している。ただし、スプレーガン本体の構造は限定しないことにする。
【発明の効果】
【００１１】
本発明のスプレーガンはピストンポンプの先端にチューブを連結し、このチューブ先端に噴射ノズルを取付けている。従って、スプレーガンが入らない狭い隙間、又は狭い空間へ細いチューブを挿入し、奥に付着している汚れを洗浄することが出来る。そして、狭い隙間、又は狭い空間が湾曲している場合や屈曲している場合であっても、上記チューブはフレキシブルである為に奥まで挿入することが出来る。
【実施例】
【００１２】
図１は本発明に係る洗浄用スプレーガンの実施例を示し、同図の１は噴射ノズル、２はピストンポンプ、３は持ち手、４はチューブをそれぞれ表している。該スプレーガンを構成するピストンポンプ２及び噴射ノズル１などの基本構造は前記図４に示したものと同一であり、ピストンポンプ２のシリンダー５の先端にはチューブ４が連結し、このチューブ４の先端に噴射ノズル１が取付けられている。従って、ピストンポンプ２から送り出される洗浄液はチューブ４を流れて噴射ノズル１から噴射する。
【００１３】
シリンダー５にはピストン８が摺動可能に嵌合し、又該シリンダー５には供給ホース６が連結されて洗浄液の供給口を形成している。供給口からシリンダー５に入った洗浄液はピストン８が前進することで噴射ノズル１から噴出するが、僅かの洗浄液は噴出することなくドレーンとして流出する。そこで、シリンダー５の上方にはドレーンホース７を接続し、排出口からドレーンが該ドレーンホース７に流出する。
【００１４】
図２は洗浄用スプレーガンの展開図であり、スライダー９はケーシング１０のガイド溝又はガイド穴に沿ってスライドするならば、スライダー９から延びているピストン８も同じくスライドすることになる。スライダー９のスライド運動(往復動)は、カムリング１１に形成された偏心軸１２の回転によって行われる。
【００１５】
上記カムリング１１はモータ１３の軸に固定され、該軸が回転するならば偏心軸１２は偏心運動を行ってスライダー９は偏心距離の２倍の範囲で往復動を繰り返すことになる。スライダー９が前進する場合にはピストン８も前進し、上記供給ホース６から流入した洗浄液を噴射ノズル１から噴射する。逆にスライダー９が後退する場合にはピストン８も後退して供給ホース６から洗浄液を吸い込み、同時にケーシング１０の後端部に形成されている空間の空気を圧縮する。
【００１６】
すなわち、該実施例のスプレーガンはケーシング１０の後端にエヤーポンプ１４を備えたものであり、上記スライダー９はエヤーポンプ１４のピストンとして機能する。圧縮された空気は出口に設けた弁からホース１５を流れてシリンダー５とスライダー９の間に形成される空間へ導かれ、該空間の底に溜まるドレーンを強制的にドレーンホース７へ排出する。
【００１７】
ところで、本発明に係る洗浄用スプレーガンは、シリンダー５に細長いチューブ４を連結し、チューブ先端に上記噴射ノズル１を取付けている。そしてこのチューブ４はフレキシブルで自由に湾曲して噴射ノズル１の向きを変えることが出来る。図３はチューブ４の向きを変えた具体例であり、ストレートに延びているチューブ４ａは色々に湾曲してチューブ４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅとなる。
【００１８】
しかも、該チューブ４ａを湾曲してチューブ４ｂとした場合、その湾曲形状に保持される。すなわち、ストレートなチューブ４ａの状態に弾性回復することなく、湾曲したままとなる。そこで、該チューブ４ａの先端に取付けられている噴射ノズル１は狭い隙間、又は狭い空間へ進入することが出来、しかも、狭い隙間や空間が湾曲している場合であっても噴射ノズル１は進入できる。
【００１９】
ところで、狭い隙間や狭い空間の奥に付着した汚れを洗浄する必要性は色々あるが、例えば長いブーツの内底面を洗浄する必要がある。長い間に汗と共に汚れが内底面に固着して臭いが発生するが、この汚れを洗浄するに際してフレキシブルなチューブの先端に噴射ノズル１を取付けたスプレーガンは便利である。噴射ノズル１を隙間に押し込むならば、チューブ４は適当に湾曲して該隙間へ侵入できる。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】本発明に係る洗浄用スプレーガンを示す外観図。
【図２】洗浄用スプレーガンの展開図。
【図３】洗浄用スプレーガンのチューブを湾曲した場合。
【図４】従来の洗浄用スプレーガン。
【符号の説明】
【００２１】
１ 噴射ノズル
２ ピストンポンプ
３ 持ち手
４ チューブ
５ シリンダー
６ 供給ホース
７ ドレーンホース
８ ピストン
９ スライダー
10 ケーシング
11 カムリング
12 偏心軸
13 モータ
14 エヤーポンプ
15 ホース
【技術分野】
【０００１】
本発明はピストンポンプのピストンにより洗浄液を噴射させ、該洗浄液によって手が届かない隙間に付着している汚れを洗浄する為に、噴射ノズルをフレキシブルなチューブ先端に取付けた洗浄用スプレーガンに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
スプレーガンにはピストンポンプを備えた型式のものが使われているが、ピストンの往復動によって噴射する洗浄液は断続的となり、該洗浄液は霧状を成して繊維製品や機器等にかけられ、付着した汚れを落とす場合に使用されている。図 ４は従来の洗浄用スプレーガンを示しているが、ピストンポンプ(イ)の先端に噴射ノズル(ロ)を有し、ピストンポンプ(イ)を往復動するピストン(ハ)によって供給ホース(ニ)から洗浄液を吸上げて噴射ノズル(ロ)から噴射する。
【０００３】
ここで、ピストン(ハ)は持ち手(ホ)に内蔵されているモータにて往復動させられることになるが、カムリング（ト）はモータの軸(ヘ)取付けられ、カムリング(ト)には偏心軸(チ)が設けられている。そして、この偏心軸(チ)はスライダー(リ)の遊嵌溝に遊嵌していて、上記カムリング(ト)がモータにて回転するならば、スライダー(リ)は偏心軸(チ)の偏心量に基づいて往復動することになる。上記ピストン(ハ)はスライダー(リ)に連結している為に、ピストン(ハ)も往復動することが出来る。
【０００４】
スプレーガンのケーシング(オ)には上記供給ホース(ニ)の近くにドレーンホース(ル)が接続されており、ピストンポンプ(イ)から漏れた洗浄液を回収している。ピストン(ハ)が嵌って往復動するシリンダー穴の内周面との間には殆ど隙間はなく、又洗浄液が逆流しないようにシールされているが、実際にはこの僅かな隙間を侵入して逆流し、ドレーンとして回収される。使用する洗浄液が非常に高価である為に回収する場合、又漏れたまま放置したのでは環境保全上問題になる場合等色々あるが、ピストンポンプ(イ)から漏れる洗浄液をそのまま垂れ流すことが出来ない。
【０００５】
そこで、供給ホース(ニ)をケーシング(オ)に接続し、又ドレーンホース(ル)を接続しないで、その代わり回収容器を取着し、該回収容器内には吸収材を充填してドレーンを吸収する方式も知られている。ところで、従来一般的に用いられている洗浄液は、トリクロールエタン、トリクロールエチレン等であり、これを噴射ノズルから断続的に噴射させることで、生地等に付着している汚れが落とされる。
【０００６】
このように、洗浄用スプレーガンは先端に設けている噴射ノズル(ロ)から洗浄液を噴射することで生地等の表面に付着している汚れを除去することは出来るが、噴射ノズル（ロ）はピストンポンプ（イ）の先端に取付けられている為に、該噴射ノズル（ロ）から噴射する洗浄液が届く範囲の汚れしか落すことが出来ない。勿論、スプレーガンを近づければよいが、近づくことが出来ない狭い隙間や空間の汚れを洗浄する場合には図４に示す形態のスプレーガンでは不都合がある。
【０００７】
洗浄用スプレーガンに関する従来技術は数多く知られている。例えば、特開２００２−１９２０２５号に係る「洗浄用スプレーガン」は、ピストンの往復動によって洗浄液を噴射する洗浄用スプレーガンにおいて、噴射ノズルから噴射することなく逆流する洗浄液をドレーンとして無駄にしない洗浄用スプレーガンである。そこで、ピストンポンプのシリンダー穴の内周面にはリング溝を形成し、このリング溝と洗浄液の供給口を細い穴を介して連通し、逆流した洗浄液はこのリング溝に溜まり、穴を流れて供給口からシリンダー穴に吸込まれて噴射するように構成している。
【０００８】
特開２００２−１９２０１９号に係る「洗浄用スプレーガン」は、ピストンの往復動にて噴射ノズルから洗浄液を噴射して汚れを落とす洗浄用スプレーガンであるが、作業を終えてスイッチをＯＦＦにすると同時にピストンが直ちに停止して洗浄液が滴れ落ちないようにしたものである。そこで、スイッチをＯＦＦにすると同時にブレーキが作動するようにしたものであり、ソレノイドのピストンが突出してブレーキパッドを押圧し、スライダーに圧接することで該スライダーの動きを停止する構造としている。
【特許文献１】特開２００２−１９２０２５号に係る「洗浄用スプレーガン」
【特許文献２】特開２００２−１９２０１９号に係る「洗浄用スプレーガン」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
このように、洗浄用のスプレーガンに関して色々な技術が知られている。しかし、スプレーガンを差し入れることが出来ない狭い隙間や空間に付着した汚れを洗浄する方式のものは知られていない。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、狭い隙間や空間であっても洗浄液を噴射して洗浄可能なスプレーガンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明に係るスプレーガンはピストンポンプの先端に直接噴射ノズルを取付けることなくチューブを連結し、該チューブの先端に噴射ノズルを取付けた構造としている。ここで、該チューブの材質や構造は特に限定しないが、細くて長く延び、そしてフレキシブルとしている。すなわち、狭い隙間や空間へ噴射ノズルが侵入できるように構成している。ただし、スプレーガン本体の構造は限定しないことにする。
【発明の効果】
【００１１】
本発明のスプレーガンはピストンポンプの先端にチューブを連結し、このチューブ先端に噴射ノズルを取付けている。従って、スプレーガンが入らない狭い隙間、又は狭い空間へ細いチューブを挿入し、奥に付着している汚れを洗浄することが出来る。そして、狭い隙間、又は狭い空間が湾曲している場合や屈曲している場合であっても、上記チューブはフレキシブルである為に奥まで挿入することが出来る。
【実施例】
【００１２】
図１は本発明に係る洗浄用スプレーガンの実施例を示し、同図の１は噴射ノズル、２はピストンポンプ、３は持ち手、４はチューブをそれぞれ表している。該スプレーガンを構成するピストンポンプ２及び噴射ノズル１などの基本構造は前記図４に示したものと同一であり、ピストンポンプ２のシリンダー５の先端にはチューブ４が連結し、このチューブ４の先端に噴射ノズル１が取付けられている。従って、ピストンポンプ２から送り出される洗浄液はチューブ４を流れて噴射ノズル１から噴射する。
【００１３】
シリンダー５にはピストン８が摺動可能に嵌合し、又該シリンダー５には供給ホース６が連結されて洗浄液の供給口を形成している。供給口からシリンダー５に入った洗浄液はピストン８が前進することで噴射ノズル１から噴出するが、僅かの洗浄液は噴出することなくドレーンとして流出する。そこで、シリンダー５の上方にはドレーンホース７を接続し、排出口からドレーンが該ドレーンホース７に流出する。
【００１４】
図２は洗浄用スプレーガンの展開図であり、スライダー９はケーシング１０のガイド溝又はガイド穴に沿ってスライドするならば、スライダー９から延びているピストン８も同じくスライドすることになる。スライダー９のスライド運動(往復動)は、カムリング１１に形成された偏心軸１２の回転によって行われる。
【００１５】
上記カムリング１１はモータ１３の軸に固定され、該軸が回転するならば偏心軸１２は偏心運動を行ってスライダー９は偏心距離の２倍の範囲で往復動を繰り返すことになる。スライダー９が前進する場合にはピストン８も前進し、上記供給ホース６から流入した洗浄液を噴射ノズル１から噴射する。逆にスライダー９が後退する場合にはピストン８も後退して供給ホース６から洗浄液を吸い込み、同時にケーシング１０の後端部に形成されている空間の空気を圧縮する。
【００１６】
すなわち、該実施例のスプレーガンはケーシング１０の後端にエヤーポンプ１４を備えたものであり、上記スライダー９はエヤーポンプ１４のピストンとして機能する。圧縮された空気は出口に設けた弁からホース１５を流れてシリンダー５とスライダー９の間に形成される空間へ導かれ、該空間の底に溜まるドレーンを強制的にドレーンホース７へ排出する。
【００１７】
ところで、本発明に係る洗浄用スプレーガンは、シリンダー５に細長いチューブ４を連結し、チューブ先端に上記噴射ノズル１を取付けている。そしてこのチューブ４はフレキシブルで自由に湾曲して噴射ノズル１の向きを変えることが出来る。図３はチューブ４の向きを変えた具体例であり、ストレートに延びているチューブ４ａは色々に湾曲してチューブ４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅとなる。
【００１８】
しかも、該チューブ４ａを湾曲してチューブ４ｂとした場合、その湾曲形状に保持される。すなわち、ストレートなチューブ４ａの状態に弾性回復することなく、湾曲したままとなる。そこで、該チューブ４ａの先端に取付けられている噴射ノズル１は狭い隙間、又は狭い空間へ進入することが出来、しかも、狭い隙間や空間が湾曲している場合であっても噴射ノズル１は進入できる。
【００１９】
ところで、狭い隙間や狭い空間の奥に付着した汚れを洗浄する必要性は色々あるが、例えば長いブーツの内底面を洗浄する必要がある。長い間に汗と共に汚れが内底面に固着して臭いが発生するが、この汚れを洗浄するに際してフレキシブルなチューブの先端に噴射ノズル１を取付けたスプレーガンは便利である。噴射ノズル１を隙間に押し込むならば、チューブ４は適当に湾曲して該隙間へ侵入できる。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】本発明に係る洗浄用スプレーガンを示す外観図。
【図２】洗浄用スプレーガンの展開図。
【図３】洗浄用スプレーガンのチューブを湾曲した場合。
【図４】従来の洗浄用スプレーガン。
【符号の説明】
【００２１】
１ 噴射ノズル
２ ピストンポンプ
３ 持ち手
４ チューブ
５ シリンダー
６ 供給ホース
７ ドレーンホース
８ ピストン
９ スライダー
10 ケーシング
11 カムリング
12 偏心軸
13 モータ
14 エヤーポンプ
15 ホース
【特許請求の範囲】
【請求項１】
持ち手の上端にはポンプを設け、ポンプはモータの駆動にて往復動するスライダーにピストンを連結し、該ピストンはシリンダーのシリンダー孔に収容されてスライダーと共に前進後退動可能に構成され、そしてポンプの稼動にて噴射ノズルから洗浄液をタイミングよく噴射する洗浄用スプレーガンにおいて、ピストンポンプの先端にはフレキシブルな細長いチューブを連結し、該チューブの先端に噴射ノズルを取付けたことを特徴とする洗浄用スプレーガン。
【請求項１】
持ち手の上端にはポンプを設け、ポンプはモータの駆動にて往復動するスライダーにピストンを連結し、該ピストンはシリンダーのシリンダー孔に収容されてスライダーと共に前進後退動可能に構成され、そしてポンプの稼動にて噴射ノズルから洗浄液をタイミングよく噴射する洗浄用スプレーガンにおいて、ピストンポンプの先端にはフレキシブルな細長いチューブを連結し、該チューブの先端に噴射ノズルを取付けたことを特徴とする洗浄用スプレーガン。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００８−１１４１１６（Ｐ２００８−１１４１１６Ａ）
【公開日】平成２０年５月２２日（２００８．５．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−２９７７４９（Ｐ２００６−２９７７４９）
【出願日】平成１８年１１月１日（２００６．１１．１）
【出願人】（５０３０２３７４８）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年５月２２日（２００８．５．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１１月１日（２００６．１１．１）
【出願人】（５０３０２３７４８）
【Ｆターム（参考）】
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