説明

フロントピラートリムの取り付け構造

【課題】フロントピラートリムの下端部の周りの外観品質を向上させることができ、しかも、部品点数と組付け工数を削減することができ、組付け性を向上させることができるフロントピラートリムの取り付け構造を提供する。
【解決手段】フロントピラートリム15の下端部に、意匠面15Mの裏側に張り出すフランジ15Fが形成され、フランジ15Fに係合する係合爪31がインストルメントパネル1の側部に形成され、インストルメントパネル1の側部に取り付けられた化粧部材19の周部22がフロントピラートリム15の下端部の意匠面15Mに当接している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフロントピラートリムの取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のフロントピラートリムの取り付け構造において、フロントピラートリムの下端部とインストルメントパネルの側部との合わせ部には、夏の高温時や冬の低温時に両者の熱変形によって隙間が生じ、フロントピラートリムの下端部の周りの外観が低下する虞がある。
そこで、従来、特許文献1に開示されているように、インストルメントパネルの側部に板バネを取り付け、板バネとインストルメントパネルの側面とでフロントピラートリムの下端部を挟持して前記合わせ部に隙間が生じるのを防止していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許2881056号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の技術によれば、板バネ等の別部材が必要な為、部品点数と組付け工数が増加していた。また、板バネとインストルメントパネルの側面との間の細い隙間にピラートリムの下端部を差し込まなければならない為、組付け性が良くなかった。
そして、インストルメントパネルの側部に形成された上側開放の嵌合凹部にピラートリムの下端部を上方から嵌合させる技術では、インストルメントパネルが大型部品であるために、材料の収縮等による隙間が生じやすく、フロントピラートリムの下端部の周りの外観品質が低下しやすかった。
【0005】
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、フロントピラートリムの下端部の周りの外観品質を向上させることができ、しかも、部品点数と組付け工数を削減することができ、組付け性を向上させることができるフロントピラートリムの取り付け構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、
フロントピラートリムの下端部に、前記下端部の意匠面の裏側に張り出すフランジが形成され、
前記フランジに係合する係合爪がインストルメントパネルの側部に形成され、
前記インストルメントパネルの側部に取り付けられた化粧部材の周部が前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接して、前記化粧部材と前記係合爪が前記フロントピラートリムの下端部を挟持している点にある。(請求項1)
【0007】
この構成によれば、フロントピラートリムの下端部に形成されたフランジに、インストルメントパネルの側部に形成された係合爪が係合し、化粧部材と係合爪がフロントピラートリムの下端部を挟持しているから、フロントピラートリムの下端部を化粧部材と係合爪で確実に位置固定することができる。
その結果、夏の高温時や冬の低温時など温度変化が大きい時であっても、フロントピラートリムの下端部と化粧部材との合わせ部の隙間の拡大を抑制することができて、フロントピラートリムの下端部の周りの外観品質を向上させることができる。
また、この効果を得るのに新たに別部材を設ける必要がないから、部品点数と組付け工数を削減することができ、組付け性を向上させることができる。(請求項1)
【0008】
本発明において、
前記化粧部材の周部に、前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接する凸部が突設されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
【0009】
前記化粧部材の周部に、前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接する凸部が突設されているから、フロントピラートリムの下端部の意匠面に対する化粧部材の圧接力を部分的に高める事ができ、フロントピラートリムの下端部を化粧部材と係合爪とでしっかりと挟持することができる。
これにより、フロントピラートリムの下端部の位置規制効果を高めることができて、フロントピラートリムの下端部をより確実に位置固定することができる。(請求項2)
【0010】
本発明において、
前記フロントピラートリムは、壁面が車幅方向を向く側壁と、前記側壁の車両後方側の端部から車幅方向外側に延びる後壁とを備え、
前記フロントピラートリムのフランジは前記後壁の下端部から車両前方側に張り出し、
前記化粧部材の周部は前記後壁の意匠面に車両後方側から当接していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
【0011】
フロントピラートリムの後壁の下端部と前記化粧部材との合わせ部の隙間の拡大を抑制することができ、乗員の目に付きやすい前記後壁の下端部の周りの外観を向上させることができる。(請求項3)
【0012】
本発明において、
前記後壁の車幅方向外側の端部の下方への延長線上に位置するフランジが前記インストルメントパネルの側部から車幅方向外側に張り出し、
車体側に取り付けられたオープニングトリムのリップが、前記後壁の車幅方向外側の端部と前記インストルメントパネルのフランジとに車両後方側から圧接し、
前記インストルメントパネルのフランジの上端部から前記後壁の下端部の車両前方側に延出端部が延出し、
前記フロントピラートリムのフランジに係合する第2の係合爪が前記延出端部に形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
【0013】
フロントピラートリムの後壁のフランジが、前記後壁に対するオープニングトリムのリップの押し付け力によりしっかりとインストルメントパネルの第2の係合爪に係合することができ、前記後壁の下端部と前記化粧部材との合わせ部の隙間の拡大を抑制することができて、乗員の目に付きやすい前記後壁の下端部の周りの外観をより向上させることができる。また、フロントピラートリムの後壁の車幅方向外側の端部の意匠面と前記インストルメントパネルのフランジの意匠面とを上下方向に連続させることができて意匠の折れをなくすことができ、意匠の自由度を上げることができる。(請求項4)
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、
フロントピラートリムの下端部の周りの外観品質を向上させることができ、しかも、部品点数と組付け工数を削減することができ、組付け性を向上させることができるフロントピラートリムの取り付け構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】インストルメントパネル及びフロントピラートリムの斜視図
【図2】図1のX部の拡大図
【図3】インストルメントパネルとフロントピラートリムとインパネサイドガーニッシュの分解斜視図
【図4】インストルメントパネルとフロントピラートリムとインパネサイドガーニッシュの取り付け構造を示す斜視図
【図5】インストルメントパネルとフロントピラートリムとインパネサイドガーニッシュの取り付け構造を車室内側から見た斜視図
【図6】図5のA−A断面図
【図7】図5のC−C断面図
【図8】図5のB−B断面図
【図9】(a)は組み付け前の第1係合爪・第2係合爪とインパネサイドガーニッシュの凸部を示す斜視図(b)は組み付け後の第1係合爪・第2係合爪等を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に車両室内の前方側に設けられたインストルメントパネル1を示してある。符号2はクラスタパネル、3は車検証や小物を入れる為のグローブボックス、4は操作パネル、5は空気調整器からの空気を吹き出す中央側空気吹き出し口、6は助手席用エアーバッグ、8は空気調整器からの空気を吹き出す側部側空気吹き出し口、9はインストルメントパネル本体である。このインストルメントパネル1の中央下端から車両のフロアパネル7の面上をセンターコンソールボックス10が車両後方側Rrに延びている。
【0017】
[フロントピラー11の構造]
前記インストルメントパネル本体9の側部9A(インストルメントパネル1の側部)の前端部からフロントピラー11が上方に延びている。図7に示すように、フロントピラー11は、サイドボディアウタパネル12とフロントピラーリンフォース13とフロントピラーインナパネル14と内装部材としてのフロントピラートリム15とから成る。
前記フロントピラー11の構造とその周囲の構造は自動車の左右中心に対して対称(左右対称)である。本実施形態では右側のフロントピラーの構造とその周囲の構造について説明し、左側のフロントピラーの構造とその周囲の構造については説明を省略する。
【0018】
サイドボディアウタパネル12とフロントピラーリンフォース13は横断面において車幅方向外側W2に膨出した屈曲形状に形成され、フロントピラーインナパネル14とフロントピラートリム15は横断面において車幅方向内側W1に膨出した屈曲形状に形成されている。サイドボディアウタパネル12とフロントピラーリンフォース13とフロントピラーインナパネル14は金属板で成形され、フロントピラートリム15は樹脂板で成形されている。
【0019】
そして、サイドボディアウタパネル12とフロントピラーリンフォース13とフロントピラーインナパネル14との車両上下方向に沿う前側フランジ12F,13F,14F同士、及び、車両上下方向に沿う後ろ側フランジ12R,13R,14R同士が溶接接合されて閉じ断面構造を構成している。また、フロントピラートリム15に設けられた取り付け部がフロントピラーインナパネル14に取り付けられている。
【0020】
[フロントピラートリム15の構造]
図2,図4,図7に示すように、フロントピラートリム15は横断面L字状に形成されて、壁面が車幅方向を向く側壁15Bと、側壁15Bの車両後方側Rrの端部から車幅方向外側W2に延びる後壁15Aとを備えている。側壁15Bの裏面には格子状のリブLが形成されている。そして後壁15Aの下端部に、この下端部の意匠面15Mの裏側(車両前方側Fr)に張り出す第1フランジ15Fが形成されている。
【0021】
[オープニングトリム16の構造]
サイドボディアウタパネル12とフロントピラーリンフォース13とフロントピラーインナパネル14との車両上下方向に沿う後ろ側フランジ12R,13R,14R、つまり、車体側の後ろ側フランジ12R,13R,14Rにはゴム状弾性体から成るオープニングトリム16の断面U字状の取り付け基部16Kが外嵌している。
【0022】
オープニングトリム16は、前記取り付け基部16Kと、取り付け基部16Kの一方の側壁16Sから取り付け基部16Kの幅方向外方側に突出する断面リング状の中空シール部16Aと、取り付け基部16Kの他方の側壁16Sの端部(取り付け基部16Kの開放側とは反対側の端部)から中空シール部16Aとは反対側に突出する外側リップ16R2と、前記他方の側壁16Sの内面から一方の側壁16Sの内面に向かって延びる内側リップ16R1とを備えている。
【0023】
中空シール部16Aはドアの周縁部に圧縮され、前記内側リップ16R1は前記後ろ側フランジ12R,13R,14Rに圧接し、外側リップ16R2はフロントピラートリム15の後壁15Aの車幅方向外側W2の端部15A1に車両後方側Rrから圧接している。
【0024】
[インストルメントパネル本体9の側部9Aの構造]
図4,図5に示すように、前記後壁15Aの車幅方向外側W2の端部15A1の下方への延長線上に位置する第2フランジ9Fが、インストルメントパネル本体9の側部9Aから車幅方向外側W2に張り出し、前記オープニングトリム16の外側リップ16R2が第2フランジ9Fに車両後方側Rrから圧接している。すなわち、前記外側リップ16R2は前記後壁15Aの車幅方向外側W2の端部15A1に加えて前記第2フランジ9Fにも車両後方側Rrから圧接している。(図5の2点鎖線参照)
【0025】
図2,図3,図5に示すように、インストルメントパネル本体9の側部9Aに車両前後方向に開口する上下複数の横長の開口17が形成され、開口17にルーバー20を内装するとともに、開口17の周縁部に、上下複数の横長の開口18を備えた樹脂製のインパネサイドガーニッシュ19(化粧部材に相当)が取り付けられている、このようにして前記側部側の空気吹き出し口8が構成されている。ルーバー20は空気吹き出し方向を変更調節可能な格子状のフィン20Fを備えている。
【0026】
[インパネサイドガーニッシュ19の構造]
図3に示すように、インパネサイドガーニッシュ19は、意匠面を備えた前壁19Mと、前壁19Mの側部から前壁19Mの裏側(車両前方側Fr)に張り出す側壁19Sとを備えている。そして、前記前壁19Mに前記複数の開口18が形成されている。
【0027】
前記前壁19Mの周部22のうち、前壁19Mの車両前方側Frの外側コーナー部はL字状に切り欠かれて嵌合凹部21に構成され、この嵌合凹部21に、フロントピラートリム15の下端部の意匠面15Mの後半部が嵌合している。フロントピラートリム15の下端部の意匠面15Mの前半部はインストルメントパネル本体9の側部9Aに当接している(図2参照)。
【0028】
フロントピラートリム15の下端部の周りはインパネサイドガーニッシュ19等の複数の樹脂部品が接して設けられているために、夏の高温時や冬の低温時などの温度変化による熱変形で各部品の合わせ部に隙間が生じるとともに隙間が拡大してフロントピラートリム15の下端部の周りの外観が低下する虞がある。そこで、インストルメントパネル本体9とフロントピラートリム15の下端部との係合構造が設けられている。
【0029】
[インストルメントパネル本体9とフロントピラートリム15の下端部との係合構造]
図4,図8に示すように、前記フロントピラートリム15の下端部に形成された第1フランジ15Fに係合する第1係合爪31がインストルメントパネル本体9の側部9Aに形成されている。詳しくは、前記第1係合爪31は、インストルメントパネル本体9の後述の延出端部40に連設された縦壁45に縦断面三角形状に突設されて車両後方側Rrに突出している。
【0030】
そして、インパネサイドガーニッシュ19の周部22のうちの前記嵌合凹部21がフロントピラートリム15の後壁15Aの意匠面15Mに車両後方側Rr及び車幅方向内側W1から当接し、インパネサイドガーニッシュ19とインストルメントパネル本体9の第1係合爪31とがフロントピラートリム15の下端部を車両前後方向で挟持している(図8参照)。
【0031】
図8,図9(a),図9(b)に示すように、前記嵌合凹部21に、フロントピラートリム15の後壁15Aの意匠面15Mに当接する凸部22Tが突設されている。
【0032】
また、図4,図6に示すように、インストルメントパネル本体9の第2フランジ9Fの上端部から前記後壁15Aの下端部の車両前方側Frに延出する縦断面L字状の延出端部40が前記第2フランジ9Fに連設され、第2フランジ9Fの延出端部40に、第1フランジ15Fに係合する第2係合爪32(第2の係合爪に相当)が形成されている。前記第2係合爪32はインストルメントパネル本体9の延出端部40に縦断面三角形状に突設されて車両後方側Rrに突出している。延出端部40の車幅方向内側W1には、前記第1係合爪31を備えた縦壁45が連設されている。
【0033】
前記オープニングトリム16の外側リップ16R2は、第2係合爪32とは反対側の車両後方側Rrからフロントピラートリム15の車幅方向外側W2の端部15A1の下端部に圧接している。
【0034】
上記の構造により、フロントピラートリム15の下端部をインパネサイドガーニッシュ19と第1係合爪31で挟持するとともに、オープニングトリム16の外側リップ16R2と第2係合爪32で挟持して、フロントピラートリム15の下端部を車両前後方向で確実に位置固定することができる。
【0035】
この場合、インパネサイドガーニッシュ19の周部22に、フロントピラートリム15の下端部の意匠面15Mに当接する凸部22Tが突設されているから、フロントピラートリム15の下端部の意匠面15Mへのインパネサイドガーニッシュ19の圧接力を部分的に高める事ができ、フロントピラートリム15の下端部をインパネサイドガーニッシュ19と第1係合爪31とでしっかりと挟持することができる。また、フロントピラートリム15の後壁15Aの第1フランジ15Fが、後壁15Aに対する外側リップ16R2の押し付け力によりしっかりとインストルメントパネル本体9の第2係合爪32に係合することができる。
【0036】
これにより、フロントピラートリム15の下端部の車両前後方向での位置規制効果を高めることができる。
【0037】
その結果、夏の高温時や冬の低温時など温度変化が大きい時であっても、フロントピラートリム15の下端部とインパネサイドガーニッシュ19との合わせ部の隙間の拡大を抑制することができて、フロントピラートリム15の下端部の周りの外観品質を向上させることができる。
【0038】
また、この効果を得るのに板バネ等の新たな別部材を設ける必要がないことから、部品点数と組付け工数を削減することができ、組付け性を向上させることができる。
【0039】
フロントピラートリム15の組み付け時や交換のための取外し時は、インパネサイドガーニッシュ19を取り外した状態で行うようにすれば組み付け性を向上させることができる。また、第1係合爪31が設けられた前記延出端部40と縦壁45を、車両前方側Frに撓み変形可能な板厚や形状に設定することで、インパネサイドガーニッシュ19がインストルメントパネル本体9の開口の周縁部に組み付けられた状態でフロントピラートリム15の組み付けや交換のための取外しを行うことができるよう構成してあってもよい。
【0040】
本発明によれば、前記第1係合爪31と第2係合爪32をインストルメントパネル本体9の側部9Aに設けることにより、フロントピラートリム15の第1フランジ15Fが第1係合爪31と第2係合爪32のいずれか一方を支点として浮き上がることを回避することができる。これにより前記第1フランジ15Fと、インストルメントパネル本体9の延出端部40の水平壁部40H(図4参照)とを平行に設定でき、これら(15F,40H)の間に車幅方向外側ほど広がった所謂V字の隙間ができることを防ぐことができる。このようなV字の隙間は一定の幅でできる隙間に比べて外観上好ましくない為、外観の低下をより確実に防止することができる。
【0041】
[別実施形態]
上記の実施形態では、前記第1係合爪31と第2係合爪32を横方向に空間を空けて配置したが、前記第1係合爪31と第2係合爪32を横方向に一体に連ならせて単一の係合爪部の幅方向両端部で前記第1係合爪31と第2係合爪32を構成してあってもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 インストルメントパネル
9A インストルメントパネルの側部
9F フランジ(第2フランジ、インストルメントパネルのフランジ)
15 フロントピラートリム
15A 後壁
15A1 後壁の車幅方向外側の端部
15B 側壁
15F フランジ(第1フランジ、フロントピラートリムのフランジ)
15M フロントピラートリムの意匠面
16 オープニングトリム
16R2 オープニングトリムのリップ(外側リップ)
19 化粧部材(インパネサイドガーニッシュ)
22 化粧部材の周部
22T 凸部
31 係合爪(第1係合爪)
32 係合爪(第2の係合爪、第2係合爪)
40 延出端部
Fr 車両前方側
Rr 車両後方側
W2 車幅方向外側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントピラートリムの下端部に、前記下端部の意匠面の裏側に張り出すフランジが形成され、
前記フランジに係合する係合爪がインストルメントパネルの側部に形成され、
前記インストルメントパネルの側部に取り付けられた化粧部材の周部が前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接して、前記化粧部材と前記係合爪が前記フロントピラートリムの下端部を挟持しているフロントピラートリムの取り付け構造。
【請求項2】
前記化粧部材の周部に、前記フロントピラートリムの下端部の意匠面に当接する凸部が突設されている請求項1記載のフロントピラートリムの取り付け構造。
【請求項3】
前記フロントピラートリムは、壁面が車幅方向を向く側壁と、前記側壁の車両後方側の端部から車幅方向外側に延びる後壁とを備え、
前記フロントピラートリムのフランジは前記後壁の下端部から車両前方側に張り出し、
前記化粧部材の周部は前記後壁の意匠面に車両後方側から当接している請求項1又は2記載のフロントピラートリムの取り付け構造。
【請求項4】
前記後壁の車幅方向外側の端部の下方への延長線上に位置するフランジが前記インストルメントパネルの側部から車幅方向外側に張り出し、
車体側に取り付けられたオープニングトリムのリップが、前記後壁の車幅方向外側の端部と前記インストルメントパネルのフランジとに車両後方側から圧接し、
前記インストルメントパネルのフランジの上端部から前記後壁の下端部の車両前方側に延出端部が延出し、
前記フロントピラートリムのフランジに係合する第2の係合爪が前記延出端部に形成されている請求項3記載のフロントピラートリムの取り付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−235736(P2011−235736A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−108179(P2010−108179)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】