ブロワ装置
【課題】機器に空気を供給するブロアは、ブロア・モータの動作のためと、空気をブロアに吸入するため騒音が大きい。ブロアから出される騒音を低減する。
【解決手段】ブロワ・モータ80を受け入れる内部領域を有するブロワハウジングの中にブロワ・モータ80を設置する装置が提供される。装置には、ブロワ・モータ80の上部部分を取り巻くよう構成された上部シェル72と、ブロワ・モータ80の底部部分を取り巻くよう構成された底部シェル74とが含まれる。上部及び底部シェル72、74は、ブロワ・モータ80とブロワハウジングの間の堅固な接続なしに、ハウジングの内部領域内にブロワ・モータ80を保持するよう構成される。
【解決手段】ブロワ・モータ80を受け入れる内部領域を有するブロワハウジングの中にブロワ・モータ80を設置する装置が提供される。装置には、ブロワ・モータ80の上部部分を取り巻くよう構成された上部シェル72と、ブロワ・モータ80の底部部分を取り巻くよう構成された底部シェル74とが含まれる。上部及び底部シェル72、74は、ブロワ・モータ80とブロワハウジングの間の堅固な接続なしに、ハウジングの内部領域内にブロワ・モータ80を保持するよう構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブロワ装置に関する。特に、本発明は、例えばエア・マットレスまたは他のベッドの構成部品等の機器の所望の部片への流体の流れを制御する改良型ブロワ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エア・マットレスまたは機器の他の部片に空気を供給するブロワは通常、ブロワ・モータの動作のためと、空気をブロワに吸入するため騒音が大きい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ベッドに隣接して使用されることの多いブロワから出される騒音を低減することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はブロワ装置から出される騒音を最小にするよう構成されている。本発明によれば、空気を低空気損失マットレスに供給する第1ブロワ組立体が提供される。このブロワ組立体は通常比較的大型のブロワ・モータを必要とする。本発明は改良型設置装置を提供し、ブロワ・モータとブロワハウジングの間の堅固な接続を提供することなくブロワハウジング内にブロワ・モータを配置する。これによってハウジングの振動とブロワ・モータの関連する騒音が低減される。
【0005】
また第2ブロワ装置が提供される。第2ブロワ装置は、エア・マットレスの下に配置されるよう構成された連接デッキ組立体(articulating deck assembly)のような機器の第2部片を制御する。第2ブロワ組立体モータは通常エア・マットレスを制御するために必要なブロワ・モータより小さい。第2モータは振動マウント(vibration mounts)を使用して第2ハウジングに設置される。第2ブロワ組立体には、空気が第2ブロワ・モータに入ることに関連する騒音を低減するよう構成された改良型空気吸入マニホールドと吸入リングが含まれる。
【0006】
本発明のもう1つの特徴は第1及び第2ブロワのモジュールまたは積み重ね可能配置である。第1ブロワ装置を第2ブロワ装置の上部に積み重ね、機器の第1及び第2部片の両方を制御する1つのモジュール・ユニットを形成することができる。モジュール・ユニットをベッドに隣接して配置し、エア・マットレスと連接デッキまたは機器の他の望ましい部片の両方を制御することができる。第1ブロワ組立体には格納式設置バーが含まれるが、これは第1ブロワハウジングから延び、必要な場合にはベッドのフットボードまたは他の支持物にモジュール・ユニットを接続する。第1及び第2ブロワ装置はまた、必要であればそれらの背面をベッドに隣接して床の上に配置することもできる。
【0007】
本発明の1つの態様によれば、ブロワ・モータを受け入れる内部領域を有するブロワハウジングにブロワ・モータを設置する装置が提供される。この装置には、ブロワ・モータの上部部分を取り囲むよう構成された上部シェルと、ブロワ・モータの底部部分を取り囲むよう構成された底部シェルとが含まれ、上部及び底部シェルは、ブロワ・モータとブロワハウジングの間を堅固に接続することなく、ブロワ・モータをハウジングの内部領域に保持するよう構成されている。
【0008】
例示実施形態では、上部及び底部シェルはポリスチレン・フォームのようなフォーム材料から製造される。上部及び底部シェルは空気不浸透性材料から形成される。
【0009】
例示実施形態ではまた、上部シェルは底部シェルと協働して空気吸入マニホールドを形成し、吸気の流れをブロワ・モータに提供する。上部シェルには上部端部壁が含まれ、底部シェルには上部端部壁から間隔の開いた底部端部壁が含まれ、吸入マニホールド内の所定の経路に沿って吸気を偏向させる。代替実施形態では、上部及び底部シェルは協働して、ブロワ・モータの出口と連通する排気マニホールドを形成する。
【0010】
例示されるブロワ・モータは空気入口アパーチャを含むよう形成された上部表面を有する。上部シェルは、ブロワ・モータの上部表面の上に配置された内側表面を有する。内側表面は、入口アパーチャの上に配置されたくぼみ部分を含むよう形成され、吸気が入口アパーチャに入るようにする。
【0011】
本発明の別の態様によれば、流体を機器の部片に供給するブロワ装置が提供される。装置にはブロワ・モータを保持するハウジングが含まれる。ハウジングには壁、流体入口及び流体出口が含まれる。装置にはまた、ハウジングの壁に結合された設置バーが含まれる。設置バーはハウジングに対して、格納保管位置から延長位置に移動させることができ、ハウジングを支持物に結合する。
【0012】
例示される装置では、設置バーが格納位置にある時設置バーを受け入れるくぼみ部分を含むようにハウジングの壁が形成される。設置バーは、格納位置にある時、壁の表面の下方のくぼみ部分の中に配置される。
【0013】
例示される設置バーは、設置バーを格納位置に付勢するばねマウント組立体(spring mount assembly)によってハウジングに結合される。設置バーにはU形部分が含まれるが、これはハウジング内に形成された第1及び第2の細長いチャネルの中に延びる第1及び第2腕を有する。装置にはまた、それぞれ第1及び第2腕に結合された第1及び第2スライド部材が含まれる。第1及び第2スライド部材は第1及び第2の細長いチャネルの中に配置される。第1及び第2締結具が提供され、第1及び第2腕をハウジングに固定する。第1及び第2ばねが、それぞれ第1及び第2スライド部材と第1及び第2締結具の間の第1及び第2腕上に配置され、設置バーを格納位置に付勢する。
【0014】
本発明の別の態様によれば、ブロワ組立体には、流体を機器の第1部片に供給する第1ブロワ装置と、流体を機器の第2部片に供給する第2ブロワ装置とが含まれる。第1ブロワ装置には基部を有するハウジングが含まれ、第2ブロワ装置には、第1ハウジングの基部を第2ハウジングに結合するよう構成された保持部分を有するハウジングが含まれる。
【0015】
例示される基部には脚部分が含まれ、第2ハウジングは、基部の脚部分に係合するリップを有するくぼみ部分を含むよう形成される。脚部分は基部の前縁に沿って形成され、リップは第2ハウジングのくぼみ部分の少なくとも前縁に沿って形成される。締結具が第1及び第2ハウジングの後部壁に沿って配置され、第1ハウジングを第2ハウジングに固定する。
【0016】
例示される組立体にはさらに、第1ハウジングを第2ハウジングに電気的に結合する電気コネクタが含まれる。第2ハウジングには、第2ハウジングを第3ハウジングに結合する基部が含まれる。
【0017】
本発明のさらに別の態様によれば、ブロワ・モータの壁に形成されたアパーチャへの吸気の騒音を低減する装置が提供される。装置には、ブロワ・モータの壁のアパーチャより大きな寸法を有する環状外側フランジと、アパーチャを通して延びるよう構成された環状内側部分と、外側フランジと内側部分の間に延びる先細表面とを含むリングが含まれ、アパーチャを通じてブロワ・モータに入る空気によって発生する騒音を最小にする。
【0018】
内側部分の末端は例示的にはアパーチャより大きな寸法を有する。内側部分は柔軟なため、内側部分をアパーチャに挿入することができるので、内側部分がブロワ・モータの壁上にリングを保持する。
【0019】
例示される装置にはさらに、出口開口を含むよう形成された前部壁を有する吸入マニホールドが含まれる。リングの外側フランジはマニホールドの前部壁と係合するよう構成され、マニホールドをブロワ・モータに固定する。リングの内側部分の末端はマニホールドの出口開口を通過してブロワ・モータのアパーチャに入るので、リングの内側部分はリングと吸入マニホールドをブロワ・モータの壁上に保持する。
【0020】
例示される吸入マニホールドには、吸入マニホールドを通る空気の流れを方向付けるバッフルが含まれる。吸入マニホールドには後部壁と、前部壁及び後部壁の間に延びる側壁が含まれる。側壁は空気吸入開口を含むよう形成される。消音フォームが前部及び後部壁に隣接するマニホールドの内部領域に配置される。
【0021】
本発明のさらに別の態様によれば、ブロワ装置にはブロワ・モータを保持するハウジングが含まれる。ハウジングは、空気出口と、軸に沿って間隔の開いた複数の溝を含むよう形成され空気入口を提供するくぼみ格子とを有する。装置にはまた、くぼみ格子の上に配置されたフィルタと、くぼみ格子とフィルタの上でハウジングに結合されたカバーとが含まれる。カバーは、軸に沿って間隔の開いた複数の溝を含むよう形成されている。カバーの溝はくぼみ格子内の溝から軸方向に間隔が開いている。
【0022】
本発明の付加的な目的、特徴及び利点は、現在認められる本発明を実行する最良の形態を例示する好適実施形態の以下の詳細な説明を検討する際、当業技術分野に熟練した者に明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の例示実施形態はエア・ブロワを開示するが、本発明は他の種類の流体にも有用であることが理解される。
【0024】
ここで図面を参照すると、図1は、ベッド14のフットボード12に設置された本発明のブロワ組立体10を例示する。ブロワ組立体には第1ブロワ装置16と第2ブロワ装置18が含まれる。以下で論じられるように、第1ブロワ装置16と第2ブロワ装置18は互いの上部に積み重ねることができブロワ組立体10を形成するモジュール・ユニットである。第1ブロワ装置16には、空気の流れをエア・マットレス22に提供する出口20が含まれる。好適には、マットレス22は低空気損失エア・マットレスである。1つの適切なエア・マットレスは、1996年6月14日出願の、本出願の譲受人によって所有される係属中の米国特許出願第08/663,994号で開示されている。
【0025】
第2ブロワ装置18は、マットレス22の下に配置された連接デッキ26のような機器の他の部片を制御する出口管路24を有する。例示的には、連接デッキにはマットレスの一部を上昇及び下降させるベローズが含まれる。こうした連接デッキは、1997年4月29日出願の、ソルタニ(Soltani)らによる「マットレス連接構造」と題された米国特許出願第08/841,125号で例示されており、この文献の開示内容は本明細書の一部をなすものとする。
【0026】
制御装置28はブロワ組立体10と電気的に結合されている。例示的には、制御装置28は患者用に吊り下げられた物(patient pendant)であり、患者の入力による遠隔制御を提供する。第1ブロワ装置16を第2ブロワ装置18に電気的に結合する電気コネクタ29が提供される。
【0027】
ブロワ組立体10は、延長及び格納可能設置バー30によってフットボード12または他の支持物に結合されても良い。設置バー30はさらに図2及び図4で例示される。図2及び図4で例示されるように、設置バーには、フットボード12の上部端部34の上に配置されるよう構成され、ブロワ組立体10をフットボード12に結合する下向きに延びるU形部分32が含まれる。
【0028】
設置バー組立体の詳細がさらに図3及び図4で例示される。第1ブロワ装置16には、前部及び後部ハウジング部分38及び40を有するハウジング36が含まれる。後部ハウジング部分40は、格納位置で設置バー30を受け入れるくぼんだ範囲42を含むよう形成されている。図3で例示されているように、設置バー30が格納位置にある時、設置バーは後部ハウジング部分40の後部表面44に、またはその下方に配置されている。
【0029】
設置バー30には、U形部分32に結合された腕46が含まれる。腕46の両端部にはねじ48が含まれる。各腕46はプレート50、ばね52、スライド・シリンダ54を通じて、後部ハウジング部分40の中に形成された開いたチューブ58によって形成されたアパーチャ56まで延びる。ナットのような適切な締結具60がスライド・シリンダ54とばね52を腕46上に保持する。プレート50は締結具62によって後部ハウジング部分40に固定される。ばね52は設置バー30を、図3で実線で例示される普通の格納位置に付勢する。
【0030】
ブロワ装置16をベッド14に設置しようとする時、作業員は図3の矢印64の方向に外向きに設置バー30を引っ張り、点線で例示された延長位置にする。後部ハウジング部分40には拡大くぼみセクション66が含まれ、作業員が設置バー30の一部をつかんで設置バー30を延長位置に移動できるようにする。次に作業員は延長された設置バー30を支持物の上に引っかけることが可能である。
【0031】
上記で論じられたように、第1ブロワ装置16は、空気または他の流体を供給チューブ20を通じてマットレス22に供給するために使用される。従来のブロワ組立体に関連する問題は、ブロワ組立体を通じて空気を吸入する際、ブロワ・モータの動作によりブロワ組立体が大きな騒音を発生することである。
【0032】
本発明はブロワ・モータをハウジング内に設置する改良型設置組立体を提供する。図5は、上部フォーム・シェル72と底部フォーム・シェル74を含むモータ設置組立体70を例示する。例示的には、シェル72及び74はポリスチレン材料から製造される。底部フォーム・シェル74は図6に示されるようにブロワ・モータ80を受け入れるくぼみ部分76を含むよう構成される。ブロワ・モータ80には、上部表面84に形成された空気吸入開口82と、空気出口86が含まれる。上部及び底部フォーム・シェル72及び74は、ブロワ・モータ80を受け入れ取り巻くよう構成されている。シェル72及び74の消音フォーム材料はブロワ・モータ80の騒音を低減する。底部シェルには湾曲出口部分88が含まれ、上部シェル72にはブロワ・モータ80の出口86を受け入れる湾曲セクション90が含まれる。上部フォーム・シェル72には後部壁92が含まれ、底部シェル74には後部壁94が含まれる。後部壁92は後部壁94から間隔が開いており、以下詳細に論じられるように、フォーム設置組立体を通る空気流れチャネルまたは吸入マニホールドを形成する。
【0033】
図7は、第1ブロワ装置16のハウジング36の詳細をさらに例示する。ハウジング36には、内部にフォーム・ブロワ設置組立体70を受け入れる内部領域96が含まれる。ブロワ80を収容するフォーム・ブロワ設置組立体70がハウジング36の内部領域96に挿入された後、必要であれば、音響フォーム構成部品 (sound foam components)98、100及び102(図6)がフォーム設置組立体70の周囲に配置されても良い。フォーム・シェル組立体70とブロワ80がハウジング36の内部領域96の中に配置されると、前部及び後部ハウジング部分38及び40は、アパーチャ106を通じて延びる適切な締結具104と、アパーチャ110を通じて延びる適切な締結具108によって互いに結合される。従って設置組立体70によりブロワ・モータ80を直接ブロワハウジング36に固定する必要が無くなる。これはブロワの振動によって発生する騒音を低減する。
【0034】
上記で論じられたように、フォーム・シェル72及び74には、それぞれ間隔の開いた端部壁92及び94が含まれる。これらの端部壁92及び94は共働して空気吸入通路またはマニホールドを形成するが、これにはハウジング36に入る吸気の方向を変化させるバッフルが含まれ、吸気によって発生する騒音を減少させる。空気がカバー118、フィルタ116及び格子112の溝114を通じて入った後、空気は上部シェル72の壁92によって下向きに90°偏向される。次に吸気は、下部シェル74の端部壁94によって矢印124の方向に90°上向きに偏向する。上部シェル72はブロワ・モータ80の上部表面84の上に配置されるくぼみ部分126を含むよう形成されるので、空気は矢印128の方向でくぼみ部分126に入り、次いで、矢印130の方向でブロワ・モータ80の空気入口82に入ることができる。ブロワ・モータ80の上部表面84の空気入口82に連通するくぼみ部分126の詳細はさらに図9で例示される。
【0035】
ブロワ・モータ80の出口86を出る空気はバッフル132によって上向きに方向付けられる。次に空気は下向きに方向付けられ、開口138及び140を通じて外に出る。
【0036】
従ってフォーム・シェル組立体70はハウジング36内にブロワ・モータ80を設置する構造を提供し、ブロワ・モータ80の周囲に消音機能を提供し、かつ吸気を偏向させ経路指定して騒音を低減する空気吸入マニホールドを提供する。ブロワ・モータ80はハウジング36に堅固に結合されない。これはブロワ・モータ80の振動による騒音を減少させる。さらに、成形フォーム・シェル72及び74は吸気の方向を90°変化させる通路を提供するので、吸入マニホールドを提供するためにハウジング36の中に追加バッフルを形成する必要はない。
【0037】
必要な場合には、壁132及び139によって例示される出口マニホールドが、フォーム・シェルハウジング組立体70の一部として形成されることも可能である。壁92及び94と同様の壁がシェル72及び74の出口端部に形成され、出口マニホールドを提供する。
【0038】
細長い溝114を有するくぼみ格子112を含むように前部及び後部ハウジング部分38が各々形成される。ハウジングが組み立てられると、フィルタ116がくぼみ格子112の上に配置され、外側カバー118がハウジング36に取り付けられたフィルタの上に配置される。カバー118には細長い溝120が含まれ、この溝が以下で論じられるようにハウジング36への空気の流れを可能とする。図8に最も良く例示されているように、外側カバー118の溝120は、内側格子112に形成された溝114と、軸121に沿って鉛直方向にずれている。この非対称のずれた溝120及び114は、吸気の方向を変化させることで騒音低減を提供する。またずれた溝120及び114は、図8の矢印122によって例示されるようなずれた溝120及び114の間の曲がった空気の流れパターンのために、フィルタ116を裏返して再使用することを可能にする。
【0039】
本発明の第2ブロワ装置18の詳細が図10に例示される。第2ブロワ装置18には、前部ハウジング部分152と後部ハウジング部分154を有するブロワハウジング150が含まれる。前部及び後部ハウジング部分152及び154は、ブロワ・モータ166とブロワ装置18の制御構成部品を保持する内部領域を形成する。
【0040】
前部及び後部ハウジング部分152及び154は、上記で図7に関連して論じられた格子112と同様のくぼみ格子158を含むよう形成されている。前部及び後部ハウジング部分152及び154が互いに接続された後、上記で論じられたように、フィルタ160が格子158の上に配置され、外側カバー162がフィルタ160の上でハウジング150に結合される。バッフル164は格子158から間隔が開いており、ハウジング150の中で吸気を上向きに方向付ける。
【0041】
ブロワ・モータ166が内部領域156の中に設置される。ブロワ・モータ166は設置プレート170、締結具172及び振動マウント174によって後部表面168に設置される。弾性リング176がブロワ・モータ166の外周部の周りに設置され、シールを行うと共にモータ166からハウジング150への振動の伝達を低減する。吸入マニホールド組立体178がブロワ・モータ166の入口端部180に設置される。マニホールド組立体178には、フレーム182の1つの側面に沿った空気入口アパーチャ184と中央空気出口アパーチャ186とを有する金属フレーム182が含まれる。空気案内トラックまたはバッフル188がフレーム182の中に配置され、吸気を偏向させる。消音フォーム190の層がフレーム182の中に配置される。また、以下で詳細に論じられる音響低減吸入リング(sound reduction intake ring)192がマニホールド組立体178の中に配置され、フレーム182をブロワ・モータ166の壁180に結合する。マニホールド組立体178にはさらに、フレーム182と結合するよう構成された外側金属プレート194が含まれる。消音フォーム196の層がプレート194の内側表面に配置される。もう1つの消音フォーム198の層が金属プレート194の外側に配置される。
【0042】
出口マニホールド及び制御部ハウジング200が適切な締結具によって後部ハウジング部分154の支持具202に取付けられる。ガスケット204が支持具202とハウジング200の間に配置される。ソレノイド弁206及び208が、それぞれ空気出口210及び212への空気の流れの制御を提供する。出口コネクタ214及び216が、それぞれ後部ハウジング部分154と、出口210及び212に結合される。後部ハウジング部分154は、適切な締結具218によって前部ハウジング部分152に結合される。ラッチ220も適切な締結具222によって後部ハウジング部分154に結合される。
【0043】
吸入マニホールド組立体178は、図11に最も良く例示されているように、ブロワ・モータ166の吸入端部180に設置されるよう構成される。吸入リング192には環状外側フランジ224と環状内側部分226が含まれる。外側フランジ224はマニホールド・フレーム182の壁228に当接するよう構成される。フランジ224は、フレーム182に形成されたアパーチャ186の直径より大きな外径を有する。吸入リング192の内側部分226はアパーチャ186を通過するよう構成される。リング192の部分226はブロワ・モータ166の吸入アパーチャ230の直径よりわずかに大きな直径を有する。従って、吸入リング192はブロワ・モータ166のアパーチャ230にスナップ的に取付けられ、吸入マニホールド178とリング192をブロワ・モータ166に固定する。場合によっては、リング192はブロワ・モータ166に直接結合可能である。
【0044】
吸入リング192には外側フランジ224と内側部分226の間の先細遷移表面(tapered transition surface)232が含まれる。この先細のまたは曲がった表面232は、ブロワ・モータ166への吸気の円滑な遷移を提供する。粗く急なエッジ部を最小にすることで、空気吸入騒音はリング192によって低減される。
【0045】
さらに、図12に最も良く例示されているように、空気は吸入マニホールド178を通過しなければならない。詳細には、空気は矢印234の方向で、空気吸入マニホールド178のアパーチャ184に入る。次に吸気は、バッフル238によって矢印236の方向に上向きに90°偏向される。次に上部壁240は空気を矢印242の方向に内向きに90°偏向する。マニホールド178による吸気のこうした偏向によって吸気騒音が低減される。
【0046】
図13及び図14は、本発明のモジュール積み重ね機能をさらに例示する。第1ブロワ装置16のハウジング36は基部250を含むよう形成される。基部250には前部ハウジング部分38上に形成された延長脚部分(extended foot section)252が含まれる。後部ハウジング40にはくぼみ部分254が含まれ、このくぼみ部分は、そこに設置されたフック256を有する。
【0047】
第2ブロワ装置18のハウジング150は、第1ブロワ装置16の基部250と同一の前部脚部分260を有する基部258を含むよう形成される。ハウジング150はまた、外側リップ264を有する上部くぼみ部分262を含むよう形成される。
【0048】
第1ブロワ装置16を第2ブロワ装置18の上に積み重ねることが必要な場合には、第1ブロワ装置16の基部250が第2ブロワ装置18のくぼみ部分262に挿入される。脚部分252が矢印266の方向で前部リップ264の下に挿入される。次に第1ブロワ装置16は図14に示した位置に下向きに旋回し、基部250はハウジング150のくぼみ部分262内に入れ子式に収容される。ラッチ220のフック部分268はハウジング36上のフック部分256と係合し、第1ブロワ装置16を第2ブロワ装置18に固定する。
【0049】
第2ブロワ装置18にも基部部分258が含まれるので、第2ブロワ装置18は、第2ブロワ装置18の形状と同一の別のブロワ装置(図示せず)のくぼんだ上部に結合されても良い。このモジュール機能によって、任意の望ましい数のブロワを互いに接続してモジュール・ユニットを形成することができる。第1ブロワ装置16と第2ブロワ装置18は互いに結合されているので、必要な場合には、ブロワ組立体10全体をベッドのフットボード12または他の支持物に設置することができる。ブロワ組立体10をベッド14に隣接してその後部に配置することもできる。
【0050】
本発明がいくつかの好適実施形態に関連して詳細に説明されたが、以下の請求項で説明され定義されるような本発明の範囲と精神内に、変形例及び改造例が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】エア・マットレスを制御する第1ブロワ装置と、第1ブロワ装置に結合され連接デッキを制御する第2ブロワ装置とを含むモジュール・ブロワ組立体を例示する略示図であり、モジュール・ブロワ組立体がベッドのフットボードに結合されている。
【図2】ブロワ組立体をベッドのフットボードに結合する設置バーをさらに例示する図1の部分背面図である。
【図3】第1ブロワ装置のハウジングに結合された延長式設置バー組立体の詳細をさらに例示する、図2の線3−3から見た断面図である。
【図4】設置バー組立体と第1ブロワ装置の詳細をさらに例示する分解斜視図である。
【図5】ブロワ・モータをブロワハウジングに堅固に結合することなく、ブロワ・モータを第1ブロワ装置のハウジング内に設置するブロワ・モータを取り巻くよう構成されたフォーム・シェルの上部及び底部シェルセグメントを例示する分解斜視図である。
【図6】上部及び底部フォーム・シェル、ブロワ・モータ及び、ブロワ・モータを第1ブロワハウジング内に設置する、上部及び底部シェルに隣接して配置された音響フォームの詳細をさらに例示する分解斜視図である。
【図7】図6で例示された構成部品を受け入れる第1ブロワハウジングの分解斜視図である。
【図8】さらに上部及び底部シェルの構成を例示し、シェルを通じてブロワ・モータに至り、またブロワハウジングの出口を通じる空気の流れを例示する第1ブロワハウジングの部分断面図である。
【図9】上部フォーム・シェルの詳細をさらに例示する、図8の線9−9に沿って見た断面図である。
【図10】第2ブロワ装置の分解斜視図である。
【図11】第2ブロワ装置のブロワ・モータの入口に結合され吸気騒音を低減する空気吸入リングとマニホールド組立体を例示する部分断面図である。
【図12】空気吸入マニホールドと吸入リングの詳細をさらに例示する、図11の線12−12に沿って見た断面図である。
【図13】本発明のモジュール・ブロワ組立体(modular blower assembly)を形成する、第2ブロワ装置への第1ブロワ装置の取り付けを例示する、一部切断した端部立面図である。
【図14】第2ブロワ装置の上に設置され、それに係合するよう固定された第1ブロワ装置を例示する、一部切断した部分側面立面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明はブロワ装置に関する。特に、本発明は、例えばエア・マットレスまたは他のベッドの構成部品等の機器の所望の部片への流体の流れを制御する改良型ブロワ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エア・マットレスまたは機器の他の部片に空気を供給するブロワは通常、ブロワ・モータの動作のためと、空気をブロワに吸入するため騒音が大きい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ベッドに隣接して使用されることの多いブロワから出される騒音を低減することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はブロワ装置から出される騒音を最小にするよう構成されている。本発明によれば、空気を低空気損失マットレスに供給する第1ブロワ組立体が提供される。このブロワ組立体は通常比較的大型のブロワ・モータを必要とする。本発明は改良型設置装置を提供し、ブロワ・モータとブロワハウジングの間の堅固な接続を提供することなくブロワハウジング内にブロワ・モータを配置する。これによってハウジングの振動とブロワ・モータの関連する騒音が低減される。
【0005】
また第2ブロワ装置が提供される。第2ブロワ装置は、エア・マットレスの下に配置されるよう構成された連接デッキ組立体(articulating deck assembly)のような機器の第2部片を制御する。第2ブロワ組立体モータは通常エア・マットレスを制御するために必要なブロワ・モータより小さい。第2モータは振動マウント(vibration mounts)を使用して第2ハウジングに設置される。第2ブロワ組立体には、空気が第2ブロワ・モータに入ることに関連する騒音を低減するよう構成された改良型空気吸入マニホールドと吸入リングが含まれる。
【0006】
本発明のもう1つの特徴は第1及び第2ブロワのモジュールまたは積み重ね可能配置である。第1ブロワ装置を第2ブロワ装置の上部に積み重ね、機器の第1及び第2部片の両方を制御する1つのモジュール・ユニットを形成することができる。モジュール・ユニットをベッドに隣接して配置し、エア・マットレスと連接デッキまたは機器の他の望ましい部片の両方を制御することができる。第1ブロワ組立体には格納式設置バーが含まれるが、これは第1ブロワハウジングから延び、必要な場合にはベッドのフットボードまたは他の支持物にモジュール・ユニットを接続する。第1及び第2ブロワ装置はまた、必要であればそれらの背面をベッドに隣接して床の上に配置することもできる。
【0007】
本発明の1つの態様によれば、ブロワ・モータを受け入れる内部領域を有するブロワハウジングにブロワ・モータを設置する装置が提供される。この装置には、ブロワ・モータの上部部分を取り囲むよう構成された上部シェルと、ブロワ・モータの底部部分を取り囲むよう構成された底部シェルとが含まれ、上部及び底部シェルは、ブロワ・モータとブロワハウジングの間を堅固に接続することなく、ブロワ・モータをハウジングの内部領域に保持するよう構成されている。
【0008】
例示実施形態では、上部及び底部シェルはポリスチレン・フォームのようなフォーム材料から製造される。上部及び底部シェルは空気不浸透性材料から形成される。
【0009】
例示実施形態ではまた、上部シェルは底部シェルと協働して空気吸入マニホールドを形成し、吸気の流れをブロワ・モータに提供する。上部シェルには上部端部壁が含まれ、底部シェルには上部端部壁から間隔の開いた底部端部壁が含まれ、吸入マニホールド内の所定の経路に沿って吸気を偏向させる。代替実施形態では、上部及び底部シェルは協働して、ブロワ・モータの出口と連通する排気マニホールドを形成する。
【0010】
例示されるブロワ・モータは空気入口アパーチャを含むよう形成された上部表面を有する。上部シェルは、ブロワ・モータの上部表面の上に配置された内側表面を有する。内側表面は、入口アパーチャの上に配置されたくぼみ部分を含むよう形成され、吸気が入口アパーチャに入るようにする。
【0011】
本発明の別の態様によれば、流体を機器の部片に供給するブロワ装置が提供される。装置にはブロワ・モータを保持するハウジングが含まれる。ハウジングには壁、流体入口及び流体出口が含まれる。装置にはまた、ハウジングの壁に結合された設置バーが含まれる。設置バーはハウジングに対して、格納保管位置から延長位置に移動させることができ、ハウジングを支持物に結合する。
【0012】
例示される装置では、設置バーが格納位置にある時設置バーを受け入れるくぼみ部分を含むようにハウジングの壁が形成される。設置バーは、格納位置にある時、壁の表面の下方のくぼみ部分の中に配置される。
【0013】
例示される設置バーは、設置バーを格納位置に付勢するばねマウント組立体(spring mount assembly)によってハウジングに結合される。設置バーにはU形部分が含まれるが、これはハウジング内に形成された第1及び第2の細長いチャネルの中に延びる第1及び第2腕を有する。装置にはまた、それぞれ第1及び第2腕に結合された第1及び第2スライド部材が含まれる。第1及び第2スライド部材は第1及び第2の細長いチャネルの中に配置される。第1及び第2締結具が提供され、第1及び第2腕をハウジングに固定する。第1及び第2ばねが、それぞれ第1及び第2スライド部材と第1及び第2締結具の間の第1及び第2腕上に配置され、設置バーを格納位置に付勢する。
【0014】
本発明の別の態様によれば、ブロワ組立体には、流体を機器の第1部片に供給する第1ブロワ装置と、流体を機器の第2部片に供給する第2ブロワ装置とが含まれる。第1ブロワ装置には基部を有するハウジングが含まれ、第2ブロワ装置には、第1ハウジングの基部を第2ハウジングに結合するよう構成された保持部分を有するハウジングが含まれる。
【0015】
例示される基部には脚部分が含まれ、第2ハウジングは、基部の脚部分に係合するリップを有するくぼみ部分を含むよう形成される。脚部分は基部の前縁に沿って形成され、リップは第2ハウジングのくぼみ部分の少なくとも前縁に沿って形成される。締結具が第1及び第2ハウジングの後部壁に沿って配置され、第1ハウジングを第2ハウジングに固定する。
【0016】
例示される組立体にはさらに、第1ハウジングを第2ハウジングに電気的に結合する電気コネクタが含まれる。第2ハウジングには、第2ハウジングを第3ハウジングに結合する基部が含まれる。
【0017】
本発明のさらに別の態様によれば、ブロワ・モータの壁に形成されたアパーチャへの吸気の騒音を低減する装置が提供される。装置には、ブロワ・モータの壁のアパーチャより大きな寸法を有する環状外側フランジと、アパーチャを通して延びるよう構成された環状内側部分と、外側フランジと内側部分の間に延びる先細表面とを含むリングが含まれ、アパーチャを通じてブロワ・モータに入る空気によって発生する騒音を最小にする。
【0018】
内側部分の末端は例示的にはアパーチャより大きな寸法を有する。内側部分は柔軟なため、内側部分をアパーチャに挿入することができるので、内側部分がブロワ・モータの壁上にリングを保持する。
【0019】
例示される装置にはさらに、出口開口を含むよう形成された前部壁を有する吸入マニホールドが含まれる。リングの外側フランジはマニホールドの前部壁と係合するよう構成され、マニホールドをブロワ・モータに固定する。リングの内側部分の末端はマニホールドの出口開口を通過してブロワ・モータのアパーチャに入るので、リングの内側部分はリングと吸入マニホールドをブロワ・モータの壁上に保持する。
【0020】
例示される吸入マニホールドには、吸入マニホールドを通る空気の流れを方向付けるバッフルが含まれる。吸入マニホールドには後部壁と、前部壁及び後部壁の間に延びる側壁が含まれる。側壁は空気吸入開口を含むよう形成される。消音フォームが前部及び後部壁に隣接するマニホールドの内部領域に配置される。
【0021】
本発明のさらに別の態様によれば、ブロワ装置にはブロワ・モータを保持するハウジングが含まれる。ハウジングは、空気出口と、軸に沿って間隔の開いた複数の溝を含むよう形成され空気入口を提供するくぼみ格子とを有する。装置にはまた、くぼみ格子の上に配置されたフィルタと、くぼみ格子とフィルタの上でハウジングに結合されたカバーとが含まれる。カバーは、軸に沿って間隔の開いた複数の溝を含むよう形成されている。カバーの溝はくぼみ格子内の溝から軸方向に間隔が開いている。
【0022】
本発明の付加的な目的、特徴及び利点は、現在認められる本発明を実行する最良の形態を例示する好適実施形態の以下の詳細な説明を検討する際、当業技術分野に熟練した者に明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の例示実施形態はエア・ブロワを開示するが、本発明は他の種類の流体にも有用であることが理解される。
【0024】
ここで図面を参照すると、図1は、ベッド14のフットボード12に設置された本発明のブロワ組立体10を例示する。ブロワ組立体には第1ブロワ装置16と第2ブロワ装置18が含まれる。以下で論じられるように、第1ブロワ装置16と第2ブロワ装置18は互いの上部に積み重ねることができブロワ組立体10を形成するモジュール・ユニットである。第1ブロワ装置16には、空気の流れをエア・マットレス22に提供する出口20が含まれる。好適には、マットレス22は低空気損失エア・マットレスである。1つの適切なエア・マットレスは、1996年6月14日出願の、本出願の譲受人によって所有される係属中の米国特許出願第08/663,994号で開示されている。
【0025】
第2ブロワ装置18は、マットレス22の下に配置された連接デッキ26のような機器の他の部片を制御する出口管路24を有する。例示的には、連接デッキにはマットレスの一部を上昇及び下降させるベローズが含まれる。こうした連接デッキは、1997年4月29日出願の、ソルタニ(Soltani)らによる「マットレス連接構造」と題された米国特許出願第08/841,125号で例示されており、この文献の開示内容は本明細書の一部をなすものとする。
【0026】
制御装置28はブロワ組立体10と電気的に結合されている。例示的には、制御装置28は患者用に吊り下げられた物(patient pendant)であり、患者の入力による遠隔制御を提供する。第1ブロワ装置16を第2ブロワ装置18に電気的に結合する電気コネクタ29が提供される。
【0027】
ブロワ組立体10は、延長及び格納可能設置バー30によってフットボード12または他の支持物に結合されても良い。設置バー30はさらに図2及び図4で例示される。図2及び図4で例示されるように、設置バーには、フットボード12の上部端部34の上に配置されるよう構成され、ブロワ組立体10をフットボード12に結合する下向きに延びるU形部分32が含まれる。
【0028】
設置バー組立体の詳細がさらに図3及び図4で例示される。第1ブロワ装置16には、前部及び後部ハウジング部分38及び40を有するハウジング36が含まれる。後部ハウジング部分40は、格納位置で設置バー30を受け入れるくぼんだ範囲42を含むよう形成されている。図3で例示されているように、設置バー30が格納位置にある時、設置バーは後部ハウジング部分40の後部表面44に、またはその下方に配置されている。
【0029】
設置バー30には、U形部分32に結合された腕46が含まれる。腕46の両端部にはねじ48が含まれる。各腕46はプレート50、ばね52、スライド・シリンダ54を通じて、後部ハウジング部分40の中に形成された開いたチューブ58によって形成されたアパーチャ56まで延びる。ナットのような適切な締結具60がスライド・シリンダ54とばね52を腕46上に保持する。プレート50は締結具62によって後部ハウジング部分40に固定される。ばね52は設置バー30を、図3で実線で例示される普通の格納位置に付勢する。
【0030】
ブロワ装置16をベッド14に設置しようとする時、作業員は図3の矢印64の方向に外向きに設置バー30を引っ張り、点線で例示された延長位置にする。後部ハウジング部分40には拡大くぼみセクション66が含まれ、作業員が設置バー30の一部をつかんで設置バー30を延長位置に移動できるようにする。次に作業員は延長された設置バー30を支持物の上に引っかけることが可能である。
【0031】
上記で論じられたように、第1ブロワ装置16は、空気または他の流体を供給チューブ20を通じてマットレス22に供給するために使用される。従来のブロワ組立体に関連する問題は、ブロワ組立体を通じて空気を吸入する際、ブロワ・モータの動作によりブロワ組立体が大きな騒音を発生することである。
【0032】
本発明はブロワ・モータをハウジング内に設置する改良型設置組立体を提供する。図5は、上部フォーム・シェル72と底部フォーム・シェル74を含むモータ設置組立体70を例示する。例示的には、シェル72及び74はポリスチレン材料から製造される。底部フォーム・シェル74は図6に示されるようにブロワ・モータ80を受け入れるくぼみ部分76を含むよう構成される。ブロワ・モータ80には、上部表面84に形成された空気吸入開口82と、空気出口86が含まれる。上部及び底部フォーム・シェル72及び74は、ブロワ・モータ80を受け入れ取り巻くよう構成されている。シェル72及び74の消音フォーム材料はブロワ・モータ80の騒音を低減する。底部シェルには湾曲出口部分88が含まれ、上部シェル72にはブロワ・モータ80の出口86を受け入れる湾曲セクション90が含まれる。上部フォーム・シェル72には後部壁92が含まれ、底部シェル74には後部壁94が含まれる。後部壁92は後部壁94から間隔が開いており、以下詳細に論じられるように、フォーム設置組立体を通る空気流れチャネルまたは吸入マニホールドを形成する。
【0033】
図7は、第1ブロワ装置16のハウジング36の詳細をさらに例示する。ハウジング36には、内部にフォーム・ブロワ設置組立体70を受け入れる内部領域96が含まれる。ブロワ80を収容するフォーム・ブロワ設置組立体70がハウジング36の内部領域96に挿入された後、必要であれば、音響フォーム構成部品 (sound foam components)98、100及び102(図6)がフォーム設置組立体70の周囲に配置されても良い。フォーム・シェル組立体70とブロワ80がハウジング36の内部領域96の中に配置されると、前部及び後部ハウジング部分38及び40は、アパーチャ106を通じて延びる適切な締結具104と、アパーチャ110を通じて延びる適切な締結具108によって互いに結合される。従って設置組立体70によりブロワ・モータ80を直接ブロワハウジング36に固定する必要が無くなる。これはブロワの振動によって発生する騒音を低減する。
【0034】
上記で論じられたように、フォーム・シェル72及び74には、それぞれ間隔の開いた端部壁92及び94が含まれる。これらの端部壁92及び94は共働して空気吸入通路またはマニホールドを形成するが、これにはハウジング36に入る吸気の方向を変化させるバッフルが含まれ、吸気によって発生する騒音を減少させる。空気がカバー118、フィルタ116及び格子112の溝114を通じて入った後、空気は上部シェル72の壁92によって下向きに90°偏向される。次に吸気は、下部シェル74の端部壁94によって矢印124の方向に90°上向きに偏向する。上部シェル72はブロワ・モータ80の上部表面84の上に配置されるくぼみ部分126を含むよう形成されるので、空気は矢印128の方向でくぼみ部分126に入り、次いで、矢印130の方向でブロワ・モータ80の空気入口82に入ることができる。ブロワ・モータ80の上部表面84の空気入口82に連通するくぼみ部分126の詳細はさらに図9で例示される。
【0035】
ブロワ・モータ80の出口86を出る空気はバッフル132によって上向きに方向付けられる。次に空気は下向きに方向付けられ、開口138及び140を通じて外に出る。
【0036】
従ってフォーム・シェル組立体70はハウジング36内にブロワ・モータ80を設置する構造を提供し、ブロワ・モータ80の周囲に消音機能を提供し、かつ吸気を偏向させ経路指定して騒音を低減する空気吸入マニホールドを提供する。ブロワ・モータ80はハウジング36に堅固に結合されない。これはブロワ・モータ80の振動による騒音を減少させる。さらに、成形フォーム・シェル72及び74は吸気の方向を90°変化させる通路を提供するので、吸入マニホールドを提供するためにハウジング36の中に追加バッフルを形成する必要はない。
【0037】
必要な場合には、壁132及び139によって例示される出口マニホールドが、フォーム・シェルハウジング組立体70の一部として形成されることも可能である。壁92及び94と同様の壁がシェル72及び74の出口端部に形成され、出口マニホールドを提供する。
【0038】
細長い溝114を有するくぼみ格子112を含むように前部及び後部ハウジング部分38が各々形成される。ハウジングが組み立てられると、フィルタ116がくぼみ格子112の上に配置され、外側カバー118がハウジング36に取り付けられたフィルタの上に配置される。カバー118には細長い溝120が含まれ、この溝が以下で論じられるようにハウジング36への空気の流れを可能とする。図8に最も良く例示されているように、外側カバー118の溝120は、内側格子112に形成された溝114と、軸121に沿って鉛直方向にずれている。この非対称のずれた溝120及び114は、吸気の方向を変化させることで騒音低減を提供する。またずれた溝120及び114は、図8の矢印122によって例示されるようなずれた溝120及び114の間の曲がった空気の流れパターンのために、フィルタ116を裏返して再使用することを可能にする。
【0039】
本発明の第2ブロワ装置18の詳細が図10に例示される。第2ブロワ装置18には、前部ハウジング部分152と後部ハウジング部分154を有するブロワハウジング150が含まれる。前部及び後部ハウジング部分152及び154は、ブロワ・モータ166とブロワ装置18の制御構成部品を保持する内部領域を形成する。
【0040】
前部及び後部ハウジング部分152及び154は、上記で図7に関連して論じられた格子112と同様のくぼみ格子158を含むよう形成されている。前部及び後部ハウジング部分152及び154が互いに接続された後、上記で論じられたように、フィルタ160が格子158の上に配置され、外側カバー162がフィルタ160の上でハウジング150に結合される。バッフル164は格子158から間隔が開いており、ハウジング150の中で吸気を上向きに方向付ける。
【0041】
ブロワ・モータ166が内部領域156の中に設置される。ブロワ・モータ166は設置プレート170、締結具172及び振動マウント174によって後部表面168に設置される。弾性リング176がブロワ・モータ166の外周部の周りに設置され、シールを行うと共にモータ166からハウジング150への振動の伝達を低減する。吸入マニホールド組立体178がブロワ・モータ166の入口端部180に設置される。マニホールド組立体178には、フレーム182の1つの側面に沿った空気入口アパーチャ184と中央空気出口アパーチャ186とを有する金属フレーム182が含まれる。空気案内トラックまたはバッフル188がフレーム182の中に配置され、吸気を偏向させる。消音フォーム190の層がフレーム182の中に配置される。また、以下で詳細に論じられる音響低減吸入リング(sound reduction intake ring)192がマニホールド組立体178の中に配置され、フレーム182をブロワ・モータ166の壁180に結合する。マニホールド組立体178にはさらに、フレーム182と結合するよう構成された外側金属プレート194が含まれる。消音フォーム196の層がプレート194の内側表面に配置される。もう1つの消音フォーム198の層が金属プレート194の外側に配置される。
【0042】
出口マニホールド及び制御部ハウジング200が適切な締結具によって後部ハウジング部分154の支持具202に取付けられる。ガスケット204が支持具202とハウジング200の間に配置される。ソレノイド弁206及び208が、それぞれ空気出口210及び212への空気の流れの制御を提供する。出口コネクタ214及び216が、それぞれ後部ハウジング部分154と、出口210及び212に結合される。後部ハウジング部分154は、適切な締結具218によって前部ハウジング部分152に結合される。ラッチ220も適切な締結具222によって後部ハウジング部分154に結合される。
【0043】
吸入マニホールド組立体178は、図11に最も良く例示されているように、ブロワ・モータ166の吸入端部180に設置されるよう構成される。吸入リング192には環状外側フランジ224と環状内側部分226が含まれる。外側フランジ224はマニホールド・フレーム182の壁228に当接するよう構成される。フランジ224は、フレーム182に形成されたアパーチャ186の直径より大きな外径を有する。吸入リング192の内側部分226はアパーチャ186を通過するよう構成される。リング192の部分226はブロワ・モータ166の吸入アパーチャ230の直径よりわずかに大きな直径を有する。従って、吸入リング192はブロワ・モータ166のアパーチャ230にスナップ的に取付けられ、吸入マニホールド178とリング192をブロワ・モータ166に固定する。場合によっては、リング192はブロワ・モータ166に直接結合可能である。
【0044】
吸入リング192には外側フランジ224と内側部分226の間の先細遷移表面(tapered transition surface)232が含まれる。この先細のまたは曲がった表面232は、ブロワ・モータ166への吸気の円滑な遷移を提供する。粗く急なエッジ部を最小にすることで、空気吸入騒音はリング192によって低減される。
【0045】
さらに、図12に最も良く例示されているように、空気は吸入マニホールド178を通過しなければならない。詳細には、空気は矢印234の方向で、空気吸入マニホールド178のアパーチャ184に入る。次に吸気は、バッフル238によって矢印236の方向に上向きに90°偏向される。次に上部壁240は空気を矢印242の方向に内向きに90°偏向する。マニホールド178による吸気のこうした偏向によって吸気騒音が低減される。
【0046】
図13及び図14は、本発明のモジュール積み重ね機能をさらに例示する。第1ブロワ装置16のハウジング36は基部250を含むよう形成される。基部250には前部ハウジング部分38上に形成された延長脚部分(extended foot section)252が含まれる。後部ハウジング40にはくぼみ部分254が含まれ、このくぼみ部分は、そこに設置されたフック256を有する。
【0047】
第2ブロワ装置18のハウジング150は、第1ブロワ装置16の基部250と同一の前部脚部分260を有する基部258を含むよう形成される。ハウジング150はまた、外側リップ264を有する上部くぼみ部分262を含むよう形成される。
【0048】
第1ブロワ装置16を第2ブロワ装置18の上に積み重ねることが必要な場合には、第1ブロワ装置16の基部250が第2ブロワ装置18のくぼみ部分262に挿入される。脚部分252が矢印266の方向で前部リップ264の下に挿入される。次に第1ブロワ装置16は図14に示した位置に下向きに旋回し、基部250はハウジング150のくぼみ部分262内に入れ子式に収容される。ラッチ220のフック部分268はハウジング36上のフック部分256と係合し、第1ブロワ装置16を第2ブロワ装置18に固定する。
【0049】
第2ブロワ装置18にも基部部分258が含まれるので、第2ブロワ装置18は、第2ブロワ装置18の形状と同一の別のブロワ装置(図示せず)のくぼんだ上部に結合されても良い。このモジュール機能によって、任意の望ましい数のブロワを互いに接続してモジュール・ユニットを形成することができる。第1ブロワ装置16と第2ブロワ装置18は互いに結合されているので、必要な場合には、ブロワ組立体10全体をベッドのフットボード12または他の支持物に設置することができる。ブロワ組立体10をベッド14に隣接してその後部に配置することもできる。
【0050】
本発明がいくつかの好適実施形態に関連して詳細に説明されたが、以下の請求項で説明され定義されるような本発明の範囲と精神内に、変形例及び改造例が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】エア・マットレスを制御する第1ブロワ装置と、第1ブロワ装置に結合され連接デッキを制御する第2ブロワ装置とを含むモジュール・ブロワ組立体を例示する略示図であり、モジュール・ブロワ組立体がベッドのフットボードに結合されている。
【図2】ブロワ組立体をベッドのフットボードに結合する設置バーをさらに例示する図1の部分背面図である。
【図3】第1ブロワ装置のハウジングに結合された延長式設置バー組立体の詳細をさらに例示する、図2の線3−3から見た断面図である。
【図4】設置バー組立体と第1ブロワ装置の詳細をさらに例示する分解斜視図である。
【図5】ブロワ・モータをブロワハウジングに堅固に結合することなく、ブロワ・モータを第1ブロワ装置のハウジング内に設置するブロワ・モータを取り巻くよう構成されたフォーム・シェルの上部及び底部シェルセグメントを例示する分解斜視図である。
【図6】上部及び底部フォーム・シェル、ブロワ・モータ及び、ブロワ・モータを第1ブロワハウジング内に設置する、上部及び底部シェルに隣接して配置された音響フォームの詳細をさらに例示する分解斜視図である。
【図7】図6で例示された構成部品を受け入れる第1ブロワハウジングの分解斜視図である。
【図8】さらに上部及び底部シェルの構成を例示し、シェルを通じてブロワ・モータに至り、またブロワハウジングの出口を通じる空気の流れを例示する第1ブロワハウジングの部分断面図である。
【図9】上部フォーム・シェルの詳細をさらに例示する、図8の線9−9に沿って見た断面図である。
【図10】第2ブロワ装置の分解斜視図である。
【図11】第2ブロワ装置のブロワ・モータの入口に結合され吸気騒音を低減する空気吸入リングとマニホールド組立体を例示する部分断面図である。
【図12】空気吸入マニホールドと吸入リングの詳細をさらに例示する、図11の線12−12に沿って見た断面図である。
【図13】本発明のモジュール・ブロワ組立体(modular blower assembly)を形成する、第2ブロワ装置への第1ブロワ装置の取り付けを例示する、一部切断した端部立面図である。
【図14】第2ブロワ装置の上に設置され、それに係合するよう固定された第1ブロワ装置を例示する、一部切断した部分側面立面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロワ・モータを受け入れる内部領域を有するブロワハウジングの中に前記ブロワ・モータを設置する装置であって、前記装置が、前記ブロワ・モータの上部部分を取り巻くよう構成された上部シェルと、前記ブロワ・モータの底部部分を取り巻くよう構成された底部シェルとを備え、前記上部及び底部シェルが、前記ブロワ・モータと前記ブロワハウジングの間の堅固な接続なしに、前記ハウジングの前記内部領域内に前記ブロワ・モータを保持するよう構成された装置。
【請求項2】
前記上部及び底部シェルがフォーム材料から製造される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記上部シェルが前記底部シェルと協働し、前記ブロワ・モータへの吸気の流れを提供する空気吸入マニホールドを形成する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記上部シェルが上部端部壁を含み、前記底部シェルが前記上部端部壁と間隔の開いた底部端部壁を含んでいて、前記吸入マニホールド内の所定の経路に沿って吸気を偏向する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記上部及び底部シェルが消音材料から形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ブロワ・モータが空気入口アパーチャを含むよう形成された上部表面を有し、前記上部シェルが前記ブロワ・モータの前記上部表面の上に配置された内部表面を有し、前記内部表面が前記入口アパーチャの上に配置されたくぼみ部分を含むよう形成されていて吸気が前記入口アパーチャに入ることを可能にする、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記上部及び底部シェルが協働し、前記ブロワ・モータの出口と連通する出口マニホールドを形成する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記上部及び底部シェルが空気不浸透性材料から形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
流体を機器の部片に供給するブロワ装置であって、前記装置が、
前記ブロワ・モータを保持するハウジングであって、壁、流体入口及び流体出口を含むハウジングと、
前記ハウジングの前記壁に結合された設置バーであって、前記ハウジングに対して、格納保管位置から前記ハウジングを支持物に結合する延長位置に移動可能な設置バーとを備える装置。
【請求項10】
前記設置バーが格納位置にある時、前記ハウジングの前記壁が前記設置バーを受け入れるくぼみ部分を含むよう形成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記設置バーが格納位置にある時、前記設置バーが前記壁の表面の下方の前記くぼみ部分に配置される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記設置バーが、前記設置バーを付勢して前記格納位置にするばねマウント組立体によって前記ハウジングと結合される、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記設置バーが、前記ハウジング内に形成された第1及び第2の細長いチャネルの中に延びる第1及び第2腕を有するU形部分を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
さらに、それぞれ前記第1及び第2腕に結合された第1及び第2スライド部材であって、前記第1及び第2の細長いチャネル内に配置される第1及び第2スライド部材と、前記第1及び第2腕を前記ハウジングに固定する第1及び第2締結具とを備える、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
さらに、それぞれ前記第1及び第2スライド部材と前記第1及び第2締結具との間の前記第1及び第2腕上に配置された第1及び第2ばねを備えていて、前記設置バーを付勢して格納位置にする、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記U形部分が前記第1及び第2腕から下向きに延びる、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
ブロワ組立体であって、
流体を機器の第1部片に供給する第1ブロワ装置であって、基部を有する第1ハウジングを含む第1ブロワ装置と、
流体を機器の第2部片に供給する第2ブロワ装置であって、前記第1ハウジングの前記基部を第2ハウジングに結合するよう構成された保持部分を有する前記第2ハウジングを含む第2ブロワ装置とを備える組立体。
【請求項18】
前記基部が脚部分を含み、前記第2ハウジングが前記基部の前記脚部分と係合するリップを有するくぼみ部分を含むよう形成される、請求項17に記載の組立体。
【請求項19】
前記脚部分が前記基部の前縁に沿って形成され、前記リップが前記第2ハウジングの前記くぼみ部分の少なくとも前縁に沿って形成され、さらに前記第1ハウジングを前記第2ハウジングに固定する、前記第1及び第2ハウジングの後部壁に沿って配置された締結具を備える、請求項18に記載の組立体。
【請求項20】
さらに、前記第1ハウジングを前記第2ハウジングに電気的に結合する電気コネクタを備える、請求項17に記載の組立体。
【請求項21】
前記第2ハウジングが前記第2ハウジングを第3ハウジングに結合する基部を含む、請求項17に記載の組立体。
【請求項22】
さらに、前記第1及び第2ハウジングを支持物に設置する、前記第1ハウジングに結合された設置バーを備える、請求項17に記載の組立体。
【請求項23】
さらに、格納保管位置と前記第1及び第2ハウジングを前記支持物に結合する延長位置との間を前記第1ハウジングに対して移動するように前記設置バーを前記第1ハウジングに結合するばね組立体を備え、前記ばね組立体が前記設置バーを付勢して格納位置にする、請求項22に記載の組立体。
【請求項24】
ブロワ・モータの壁に形成されたアパーチャへの吸気の騒音を低減する装置であって、前記装置が、前記ブロワ・モータの前記壁の前記アパーチャより大きな寸法を有する環状外側フランジと、前記アパーチャを通じて延びるよう構成された環状内側部分と、前記外側フランジと前記内側部分との間に延びる先細表面とを含むリングを備えていて、前記アパーチャを通じて前記ブロワ・モータに入る空気によって発生する騒音を最小にする装置。
【請求項25】
前記内側部分の末端が前記アパーチャより大きな寸法を有し、前記内側部分が柔軟であって前記内側部分が前記アパーチャに挿入可能であり、前記内側部分が前記ブロワ・モータの前記壁上に前記リングを保持するようにする、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
さらに、出口開口を含むよう形成された前部壁を有する吸入マニホールドを備え、前記リングの前記外側フランジが、前記マニホールドの前記前部壁に係合するよう構成され、前記マニホールドを前記ブロワ・モータに固定する、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記吸入マニホールドが、前記吸入マニホールドを通る空気の流れを方向付けるバッフルを含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記マニホールドが、後部壁と、前記前部壁と後部壁の間に延びる側壁とを含み、前記側壁が空気入口開口を含むよう形成される、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
さらに、前記前部及び後部壁に隣接する前記マニホールドの内部領域内に配置された音響フォームを備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記内側部分の末端が前記ブロワ・モータの前記壁の前記アパーチャより大きな寸法を有し、前記内側部分が柔軟であって、前記内側部分が前記マニホールドの前記出口開口を通過して前記アパーチャに入ることが可能であり、前記リングの内側部分が前記ブロワ・モータの前記壁上に前記リングと前記吸入マニホールドを保持するようにする、請求項26に記載の装置。
【請求項31】
ブロワ装置であって、
ブロワ・モータを保持するハウジングであって、空気出口と、軸に沿って間隔の開いた複数の溝を含むよう形成され空気入口を提供するくぼみ格子とを有するハウジングと、
前記くぼみ格子の上に配置されたフィルタと、
前記くぼみ格子及びフィルタの上で前記ハウジングと結合するカバーであって、前記カバーが前記軸に沿って間隔の開いた複数の溝を含むよう形成され、前記カバーの前記溝が前記くぼみ格子の前記溝と軸方向に間隔が開いているカバーとを備える装置。
【請求項1】
ブロワ・モータを受け入れる内部領域を有するブロワハウジングの中に前記ブロワ・モータを設置する装置であって、前記装置が、前記ブロワ・モータの上部部分を取り巻くよう構成された上部シェルと、前記ブロワ・モータの底部部分を取り巻くよう構成された底部シェルとを備え、前記上部及び底部シェルが、前記ブロワ・モータと前記ブロワハウジングの間の堅固な接続なしに、前記ハウジングの前記内部領域内に前記ブロワ・モータを保持するよう構成された装置。
【請求項2】
前記上部及び底部シェルがフォーム材料から製造される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記上部シェルが前記底部シェルと協働し、前記ブロワ・モータへの吸気の流れを提供する空気吸入マニホールドを形成する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記上部シェルが上部端部壁を含み、前記底部シェルが前記上部端部壁と間隔の開いた底部端部壁を含んでいて、前記吸入マニホールド内の所定の経路に沿って吸気を偏向する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記上部及び底部シェルが消音材料から形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ブロワ・モータが空気入口アパーチャを含むよう形成された上部表面を有し、前記上部シェルが前記ブロワ・モータの前記上部表面の上に配置された内部表面を有し、前記内部表面が前記入口アパーチャの上に配置されたくぼみ部分を含むよう形成されていて吸気が前記入口アパーチャに入ることを可能にする、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記上部及び底部シェルが協働し、前記ブロワ・モータの出口と連通する出口マニホールドを形成する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記上部及び底部シェルが空気不浸透性材料から形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
流体を機器の部片に供給するブロワ装置であって、前記装置が、
前記ブロワ・モータを保持するハウジングであって、壁、流体入口及び流体出口を含むハウジングと、
前記ハウジングの前記壁に結合された設置バーであって、前記ハウジングに対して、格納保管位置から前記ハウジングを支持物に結合する延長位置に移動可能な設置バーとを備える装置。
【請求項10】
前記設置バーが格納位置にある時、前記ハウジングの前記壁が前記設置バーを受け入れるくぼみ部分を含むよう形成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記設置バーが格納位置にある時、前記設置バーが前記壁の表面の下方の前記くぼみ部分に配置される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記設置バーが、前記設置バーを付勢して前記格納位置にするばねマウント組立体によって前記ハウジングと結合される、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記設置バーが、前記ハウジング内に形成された第1及び第2の細長いチャネルの中に延びる第1及び第2腕を有するU形部分を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
さらに、それぞれ前記第1及び第2腕に結合された第1及び第2スライド部材であって、前記第1及び第2の細長いチャネル内に配置される第1及び第2スライド部材と、前記第1及び第2腕を前記ハウジングに固定する第1及び第2締結具とを備える、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
さらに、それぞれ前記第1及び第2スライド部材と前記第1及び第2締結具との間の前記第1及び第2腕上に配置された第1及び第2ばねを備えていて、前記設置バーを付勢して格納位置にする、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記U形部分が前記第1及び第2腕から下向きに延びる、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
ブロワ組立体であって、
流体を機器の第1部片に供給する第1ブロワ装置であって、基部を有する第1ハウジングを含む第1ブロワ装置と、
流体を機器の第2部片に供給する第2ブロワ装置であって、前記第1ハウジングの前記基部を第2ハウジングに結合するよう構成された保持部分を有する前記第2ハウジングを含む第2ブロワ装置とを備える組立体。
【請求項18】
前記基部が脚部分を含み、前記第2ハウジングが前記基部の前記脚部分と係合するリップを有するくぼみ部分を含むよう形成される、請求項17に記載の組立体。
【請求項19】
前記脚部分が前記基部の前縁に沿って形成され、前記リップが前記第2ハウジングの前記くぼみ部分の少なくとも前縁に沿って形成され、さらに前記第1ハウジングを前記第2ハウジングに固定する、前記第1及び第2ハウジングの後部壁に沿って配置された締結具を備える、請求項18に記載の組立体。
【請求項20】
さらに、前記第1ハウジングを前記第2ハウジングに電気的に結合する電気コネクタを備える、請求項17に記載の組立体。
【請求項21】
前記第2ハウジングが前記第2ハウジングを第3ハウジングに結合する基部を含む、請求項17に記載の組立体。
【請求項22】
さらに、前記第1及び第2ハウジングを支持物に設置する、前記第1ハウジングに結合された設置バーを備える、請求項17に記載の組立体。
【請求項23】
さらに、格納保管位置と前記第1及び第2ハウジングを前記支持物に結合する延長位置との間を前記第1ハウジングに対して移動するように前記設置バーを前記第1ハウジングに結合するばね組立体を備え、前記ばね組立体が前記設置バーを付勢して格納位置にする、請求項22に記載の組立体。
【請求項24】
ブロワ・モータの壁に形成されたアパーチャへの吸気の騒音を低減する装置であって、前記装置が、前記ブロワ・モータの前記壁の前記アパーチャより大きな寸法を有する環状外側フランジと、前記アパーチャを通じて延びるよう構成された環状内側部分と、前記外側フランジと前記内側部分との間に延びる先細表面とを含むリングを備えていて、前記アパーチャを通じて前記ブロワ・モータに入る空気によって発生する騒音を最小にする装置。
【請求項25】
前記内側部分の末端が前記アパーチャより大きな寸法を有し、前記内側部分が柔軟であって前記内側部分が前記アパーチャに挿入可能であり、前記内側部分が前記ブロワ・モータの前記壁上に前記リングを保持するようにする、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
さらに、出口開口を含むよう形成された前部壁を有する吸入マニホールドを備え、前記リングの前記外側フランジが、前記マニホールドの前記前部壁に係合するよう構成され、前記マニホールドを前記ブロワ・モータに固定する、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記吸入マニホールドが、前記吸入マニホールドを通る空気の流れを方向付けるバッフルを含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記マニホールドが、後部壁と、前記前部壁と後部壁の間に延びる側壁とを含み、前記側壁が空気入口開口を含むよう形成される、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
さらに、前記前部及び後部壁に隣接する前記マニホールドの内部領域内に配置された音響フォームを備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記内側部分の末端が前記ブロワ・モータの前記壁の前記アパーチャより大きな寸法を有し、前記内側部分が柔軟であって、前記内側部分が前記マニホールドの前記出口開口を通過して前記アパーチャに入ることが可能であり、前記リングの内側部分が前記ブロワ・モータの前記壁上に前記リングと前記吸入マニホールドを保持するようにする、請求項26に記載の装置。
【請求項31】
ブロワ装置であって、
ブロワ・モータを保持するハウジングであって、空気出口と、軸に沿って間隔の開いた複数の溝を含むよう形成され空気入口を提供するくぼみ格子とを有するハウジングと、
前記くぼみ格子の上に配置されたフィルタと、
前記くぼみ格子及びフィルタの上で前記ハウジングと結合するカバーであって、前記カバーが前記軸に沿って間隔の開いた複数の溝を含むよう形成され、前記カバーの前記溝が前記くぼみ格子の前記溝と軸方向に間隔が開いているカバーとを備える装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2008−274957(P2008−274957A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−128664(P2008−128664)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【分割の表示】特願平10−547015の分割
【原出願日】平成10年4月8日(1998.4.8)
【出願人】(597110364)ヒル−ロム,インコーポレイティド (10)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−128664(P2008−128664)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【分割の表示】特願平10−547015の分割
【原出願日】平成10年4月8日(1998.4.8)
【出願人】(597110364)ヒル−ロム,インコーポレイティド (10)
【Fターム(参考)】
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