プッシュツートークオーバーセルラー網でPoC参加者の意見を収集する方法及びそのシステム
【課題】本発明は、PoCシステムに意見を収集することができる意見投票機能を提供して、ユーザが意見を収集する時に、発言権使用可否と関係なく意見投票手続を行うプッシュツートークオーバーセルラー網(PoC Network)におけるPoCクライアント意見収集方法及びそのシステムを提供する。
【解決手段】その方法は、任意のユーザからセッション管理サーバーに投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージを伝達する段階と、投票機能がグループ内の他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、投票機能が他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、投票しようとする内容に対する応答を伝達する段階とを含む。
【解決手段】その方法は、任意のユーザからセッション管理サーバーに投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージを伝達する段階と、投票機能がグループ内の他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、投票機能が他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、投票しようとする内容に対する応答を伝達する段階とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プッシュツートークオーバーセルラー(Push to talk over Cellular:PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信が画期的に発展し、通信網が拡大されるにしたがって、携帯電話(Cellular Phone)を用いたサービスやアプリケーションがさらに拡張され且つ多様化されている。同時に、位置サービス、マルチメディアサービス、PTT(push to talk)サービスのような付加的なサービスへの携帯電話ユーザの要求も増大している。PTTサービスは、無線機器やTRS(Trunk Radio System)によって可能であったグループ通話と音声通話はもちろん、インスタントメッセンジャー、状態表示など多様な付加機能を支援する。
【0003】
現在、移動通信網においてこのようなPTT(Push to Talk)機能を導入するPoC(Push-to-talk over cellular:以下、PoCという)サービスに対する標準化作業が論議されている。PoCサービスの特徴のうち1つは、ユーザが複数のPoCセッションに属していて、必要に応じてPoCセッション間を移動しつつ通話をすることができることである。このような特徴は、移動通信サービスを定義している団体であるOMA(Open Mobile Alliance)に明示された要求事項である。
【0004】
図1は、一般的なPoC(Push-to-talk over cellular)サービスシステムを概略的に示す図である。図1を参照すれば、PoCクライアント10は、移動端末に設けられるサービス要請者であり、一般的にアクセス網20を介してSIP(session Initiation Protocol)及びIP(Internet Protocol)マルチメディアを支援するSIP/IPコア30網に連結される。
【0005】
PoCクライアント10は、PoCユーザ端末機に常駐し、PoCサービスへの接続を提供する。PoCクライアント10は、主としてPoCセッションを生成し、PoCセッションに参加し、PoCセッションを終了する。また、PoCクライアント10は、トークバーストを形成し伝達する機能、インスタントパーソナルアラート(Instant Personal alert)を支援する機能、Pocサービスに接続する時、認証を行う機能などの役目を行う。以下、別の言及がない限り、PoCクライアント10とPoCユーザは、Pocサービス加入者と同じものとする。
【0006】
SIP/IPコア30は、PoCサービスを支援するために、PoCサーバ60と、GLMS(Group List and Management System)50、及びプレゼンスサーバ70に連結される。
【0007】
PoCサーバ60は、PoCセッションを維持、管理するControlling PoC Function(CF)や、一対一のPoC通話や一対多通話(又はグループ通話)のためのPoCセッションに参加するためのParticipating PoC Function(PF)などの機能を有する。
【0008】
以下、PoCサーバ内の機能別ブロックを図2を参照して説明する。図2は、一般的なPoCサーバの構成を示す概念図である。
【0009】
PoCサーバは、PoCセッションの維持及び管理を全般的に制御するためのControlling PoC Function(以下、CFという)と、各セッション間の維持管理を制御するParticipating PoC Function(以下、PFという)を共に行う。以下、下記の表1、2を参照して説明する。
【0010】
【表1】
表1に示されるように、CFを行うPoCサーバ(又はControlling PoCサーバ)は、PoCセッションを管理する役目をする。特に、Controlling PoCサーバは、PoCクライアントから発言権要請を受信し、順序を定め、クライアントに権限を付与する。Controlling PoCサーバは、任意のPoCクライアントが要請したトークバーストをグループPoC呼に参加した全ての他のPoCクライアントに分配し、グループPoC呼に参加したPoCクライアントの情報を提供する。
【0011】
下記表2に示されるように、PFを行うPoCサーバ(又はParticipating PoCサーバ)は、Controlling PoCサーバと各PoCクライアント間のPoCセッションを管理する。特に、Participating PoCサーバは、PoCクライアントが発言権を要求したり、Controlling PoCサーバがPoCクライアントに発言権を付与する時、Controlling PoCサーバとPoCクライアントとの間で発言権を中継する役目をする。また、Participating PoCサーバは、Controlling PoCサーバとPoCクライアントとの間にメディアを中継する役目、異なるコーデック間のトランスコーディングを行い、同時PoCセッションの場合には、1つのPoCセッションで話している時、他のPoCセッションでも話しながらPoCユーザの選択によって1つをフィルタリングする役目を行う。
【0012】
【表2】
前述したようなPoCサービスシステムにおいて、PoCユーザの端末機を介してGLMS50にグループ及びグループメンバーに関する情報を入力することができ、GLMS50から伝達された個人またはグループ目録を通じて自身が呼び出すことができる他のPoCユーザの情報を受信することができる。あるいは、グループ及びグループメンバーの生成、修正及び管理のために、インターネットやイントラネットのような通信網を介してGLMS50に前記グループ及びグループメンバーに関する情報を入力する方法もある。
【0013】
PoC呼サービスを利用するために、PoCユーザは、SIP/IPコア30にPoCアドレスを登録する。SIP/IPコア30は、PoCユーザの要請によりPoCユーザに関する情報を格納する。したがって、他のPoCユーザがグループPoC呼出を試みる場合、PoCユーザは、自身の情報をSIP/IPコア30にまず登録し、GLMS50から伝達されたグループ識別情報を利用して自身のSIP/IPコア30にグループPoC呼を要請する。この時、SIP/IPコア30は、要請するPoCユーザ情報を利用してアドレス決定とドメイン位置決定を行った後、要請するPoCユーザが登録されたホームPoCサーバにPoC呼要請を伝達する。PoCサーバは、このようなPoC呼要請に対してPoCセッション開設を準備し、GLMS50から各ユーザ情報を獲得した後、該当SIP/IPコアにPoC呼要請信号を伝達する。イントラドメイン内のユーザに対するPoC呼要請の場合、PoCサーバは、PF及びCFの機能を共に行う。通話要請されたPoCユーザを管理するPoCサーバは、自身に伝達されたPoCユーザの情報を利用してSIP/IPコア30の位置決定後、PoCユーザにPoC呼を要請する。
【0014】
図3は、PoCサーバのCFブロックとPFブロックを概略的に示す図である。図3を参照すれば、PoCクライアント111、121、131、141は、PF110、120、130、140を介してCF100に接続してPoCセッション開設を提供する。ここで、CF100で許諾した発言要請者に発言権が付与されれば、該当PoCクライアントの発言を基盤とするメディアが各PoCクライアントに伝達される。
【0015】
図4は、PoCユーザが発言権を獲得する一般的な手続に関する信号の流れを示す図である。
【0016】
図4を参照すれば、発言権を獲得するために、PoCセッションがクライアントA 111とクライアントB 121を連結した状態でPoCセッション内にいずれのPoCクライアントも話していない時、PoCクライアントA 111がPoC端末機に設置されたPoCトークボタンを押す。
【0017】
それにより、PoCクライアントA 111は、発言権を要請するトークバースト要請(Talk Burst Request)メッセージをParticipating PoC functionの役目をするPF A 110に伝達する(S101)。すると、PF A 110は、このセッションのControlling PoC functionの役目をするControlling PoCサーバ、すなわちCF 100に前記トークバースト要請メッセージを伝達する(S101)。
【0018】
CF 100は、トークバースト要請メッセージを受信した後、PoCクライアントA 111に発言権を付与するトークバースト確認応答(Talk Burst Confirm Response)メッセージを伝達し(S102)、PoCクライアントB 121にPoCクライアントA 111に発言権を付与した旨のユーザAからのトークバースト受信(Receiving Talk Burst from User A)メッセージを送る(S103)。このメッセージには、話者、すなわちPoCクライアントA 111のIDが含まれており、これにより、PoCクライアントB 121は、誰が話者なのかを把握することができる。
【0019】
そして、メディアセッションが開かれ、PoCクライアントA 111からトークバーストメディアがPoCクライアントB 121に伝達される(S104)。
【0020】
しかし、前述のような従来技術は、グループPoC通話において、全体の意見を全て聞いて収集しようとする場合に、発言権を要請した全ての人の意見を考慮しなければならないので、発言権付与時間や、発言権が付与されたときの意見を提示する時間などに関する全ての手続をグループ員の数だけ行わなければならない。このため、手続が複雑であり、多くの時間が浪費される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明の目的は、PoCシステムに意見を収集することができる意見投票機能を提供して、ユーザが意見を収集する時に、発言権の使用可否と関係なく意見投票手続を行うことができるPoCネットワークにおけるPoCクライアントの意見を収集する方法及びそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明によれば、グループ内の任意のユーザからセッション管理サーバに投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージを伝達する段階と、セッション管理サーバで投票機能がグループ内の他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、セッション管理サーバで投票機能が他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、他のグループユーザにより投票しようとする内容に対する応答を伝達する段階と、を含むプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法が提供される。
【0023】
本発明によれば、グループ内の任意のユーザによりセッション管理サーバに投票機能の使用を要請する段階と、セッション管理サーバで投票機能が他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、セッション管理サーバで投票機能がグループ内の他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、現在投票機能使用を要請したユーザに投票機能使用可能を通知する段階と、投票機能使用可能信号を受信したユーザが、投票しようとする内容をセッション管理サーバに伝達する段階と、セッション管理サーバでグループ内の他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、他のグループユーザが、投票しようとする内容に対する応答を送信する段階と、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法が提供される。
【0024】
本発明によれば、投票機能の使用を要請する任意のクライアントと、任意のクライアントにより要請された投票機能に参加する少なくとも1つ以上のクライアントと、任意のクライアントから投票機能要請が伝達されれば、投票機能が他のユーザにより占有されているか否かを判断し、投票機能が他のユーザにより占有されていない場合、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達するセッション管理サーバと、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステムが提供される。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、PoCユーザが、自身が参加しているグループ通話に多くの人々が参加している場合において、意思決定をしなければならない状況の発生時に、発言権と関係なく意見投票機能を1回に行うことによって、同時にいろいろな人々から意見を収集することができるようになる。
【0026】
したがって、従来の発言権を申請し付与する手続が省略されるので、意見収集過程が簡素になり、それにより、時間を節約することができる。
【0027】
また、意見収集結果をPoCサーバで統計を行うので正確性を保障することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面を参照して説明する。以下の説明で、既に知られた構成や構成に関する詳細な説明は、発明の簡潔性及び明瞭化のために省略されている。
【0029】
図5は、本発明を具現するためのPoCサーバに関するブロックダイヤグラムであり、図6は、本発明を具現するためのPoC端末に関するブロックダイヤグラムである。
【0030】
まず、PoCクライアントが意見投票機能(意見収集機能)を選択できなければならないので、図6に示すように、PoCクライアントが使用するPoC端末1110は、全体的な機能を制御する端末制御部1111と、意見投票機能が選択された場合に、セッション管理サーバに意見収集を要請する意見投票要請部1112とを含む。
【0031】
同一セッションに参加中の他のユーザから或る任意の主題に対して意見を収集しようとする場合、PoCクライアントは、前記意見投票要請部1112を通じてセッション管理サーバに意見を収集することを要請することができる。
【0032】
また、PoC端末1110からの意見投票機能要請によって意見を収集するために、PoCサーバは、図5に示されたように、全般的な機能を制御するPoC制御部1000と、各クライアントと連係されたセッションを管理してセッションを中継するPoC中継部1100と、任意のPoC端末から意見投票機能を使用するための要請信号が受信されれば、意見投票機能の使用の認証及び他のユーザにより意見投票機能が占有されたか否かを判断する意見投票管理部1101とを含む。
【0033】
前記意見投票管理部1101は、PoCユーザの意見投票機能(voting function)を活性化させ、活性化された意見投票機能の選択肢をユーザに通知し、PoCユーザが選択肢を見て決定した場合、PoCユーザからその結果を収集する。
【0034】
上記のような構成が備えられた状態で、意見投票機能を使用するために、PoCクライアントは、PoCサーバに意見投票機能の使用を要請する。この要請を伝達するために、本発明は、TBCP(Talk Burst Control Protocol)としてRTCP APPを利用する。
【0035】
OMA(Open Mobile Alliance)において定義されたPoCシステムでは、RTCP APPパケットを基盤とするTBCP(Talk Burst Control protocol)が使われる。このTBCPは、発言権を要請、付与、拒絶する時等のメッセージを運搬する役目をする。また、RTPを用いて情報を伝達するアプリケーションをコントロールする役目を行う。
【0036】
RTCP APPを利用した意見投票要請メッセージは、図9及び図10を参照して後述する。
【0037】
PoCサーバについてさらに詳述すれば、PoCサーバは、基本的にPF(Participating PoC Function)、CF(Controlling PoC function)及び投票機能を提供する。
【0038】
PFとCFについての説明は、従来技術に詳細に説明されているので省略する。
【0039】
前記PoCサーバでの意見投票機能を担当する意見投票管理部1101は、PoCクライアントから受信された意見投票機能活性化に対する応答をすることができる。例えば、意見投票機能を利用したり現在他の参加者が意見投票機能を使用しているので使用することができないなどの内容を応答手続を通じて伝達する。
【0040】
前記意見投票管理部1101は、該当PoCグループに対して意見投票機能を活性化することができなければならない。すなわち意見投票管理部1101は、PoCサーバ自身の意見投票機能を活性化させ、該当PoCグループで意見投票機能を使用することを参加している全てのPoCユーザに通知する。また、意見投票管理部1101は、PoCユーザが選択した決定を集めてその結果を計算及び結合し、PoCグループに参加している全てのPoCユーザに最終結果を通知しなければならない。
【0041】
図7は、本発明によってPoCクライアントから意見を収集するための過程に関する信号の流れを示す図である。
【0042】
まず、グループ通話中に任意の1の参加者(図7のPoCクライアントA)が1の主題に対して全体の意見を収集する必要が発生すれば、投票機能をPoCサーバ(PF A、CF)1100、1000に要請する(S101、S102)。
【0043】
投票機能要請を受けたCF 1000は、進行中の意見投票機能が存在するかをチェックする。図7では、進行中の意見投票機能が存在しない場合を示している。
【0044】
すると、CF 1000は、要請された意見投票機能を行うために意見投票機能を活性化させ(S110)、意見収集投票を行うことができるという応答メッセージを準備し、意見投票を要請したPoCユーザ(PoCクライアントA)に伝達する(S120、S121)。
【0045】
一方、進行中の意見投票機能が存在する場合には、要請拒否あるいは失敗メッセージを準備する。このような場合については、図8を参照して後に説明する。
【0046】
意見投票機能を要請するためのメッセージは、グループの全ての参加者に伝達される(S131、S132)。
【0047】
この時、伝達される意見投票機能のためのメッセージは、意見投票機能を要請したPoCクライアントに関する情報、意見投票の主題及び他の関連情報を含む。
【0048】
本発明で意見投票機能に使われるプロトコルは、RTCPアプリケーションパケット(RTCP:APP)であり、Application dependant dataにXMLを用いて意見投票関連情報を乗せて送られる。ここで、XML(Extensible Markup Language)を使用する前に、PoC意見投票を定義するXML schema文書を準備しなければならない。このXML schemaは、各Document Instanceによって内容が異なることができる。例えば、この投票機能を定義するXML schemaは、Initiator、投票開始時間、投票理由、各項目をFirst、Second、Third、Fourthなどとして多様な内容を定義する。そして、XML schemaに定義された内容は、RTCP APPメッセージフォーマットのApplication dependant dataフィールドに記録され、PoCクライアントに伝達される。
【0049】
一方、投票機能要請は、前記RTCP:APPを用いて要請されることができるが、既存の発言権を用いてさらに容易な方法で要求することができる。この方式は、PoCユーザが発言権を獲得し、音声を通じて意見投票しようとする主題、そして主題を選択するための番号を提示する。
【0050】
特に、PoCユーザが入力装置を介して任意の主題を選択すれば、その選択は、PoCサーバの意見投票管理部1101が選択された番号を読み取ることができるように送信されなければならない。
【0051】
グループの各参加者が意見投票要請(voting request)とApplication dependant dataフィールドにXMLを用いたメッセージを受信すれば、XMLがXML schemaで定義した通りに使われたかに対する確認(validation)過程が遂行される。このために、PoCクライアントは、XML schemaを有するXMLサーバ接続を提供する。仮に、XMLが正確に使われたと判断されれば、PoCクライアント内の意見投票機能のためにXMLを用いた情報が、XSLT、HTTPなどのXMLを表現可能な言語を使用してディスプレイされる。PoCユーザは、キーパッドなどを用いて自身の決定を選択した後、これをさらにPoCサーバに伝達する(S133)。例えば、1)オプション1、2)オプション2、3)オプション3、4)オプション4の中から1つを選択して、それをRTCP APPを通じてPoCサーバに伝達する。
【0052】
CF 1000は、各参加者から送信された決定を収集し(S140)、各項目別に結果を導き出す。前記収集過程は、1)オプション1、2)オプション2、3)オプション3、4)オプション4を押した参加者の数を計算し、必要に応じて百分率で表すこともでき、いろいろな統計指標で表すことができる。
【0053】
次に、投票結果をグループに参加している全てのユーザに通知する(S150)。
【0054】
Application dependent dataフィールドに何も作成せず、投票機能だけを開始(initiation)させるRTCP:APPメッセージを送る方式がありえる。
【0055】
このような場合、PoCサーバ側に投票機能活性化に対する要請がまず受信され、意見投票主題(theme)及びこれと関連した情報が別途に受信されることができる。
【0056】
図8は、他のユーザにより意見投票機能が既に占有された場合に関する信号の流れを示す図である。
【0057】
まず、グループ通話中に任意の1の参加者(PoCクライアントA)が1つの主題に対して全体の意見収集を要求すれば、意見投票機能をPoCサーバ(PF A、CF)1100、1000に要請する(S201、S202)。
【0058】
意見投票機能要請を受けたCF 1000は、進行中の意見投票が存在するかをチェックする。進行中の意見投票機能が存在する場合(S210)、意見投票機能を要請したクライアントA 1110に投票機能(voting function)が既に他のユーザにより占有されたことを通知するエラーメッセージを送信する(S301、S302)。
【0059】
図9は、本発明を具現するためのRTCP APPパケットフォーマットを示す図であり、図10は、図9の意見投票メッセージフィールドを示す図である。
【0060】
図9及び図10を参照すれば(IETFで定義しているRFC 3550参照)、RTCP APPパケットは、最初の2ビットフィールドではRTPのバージョン(version)を示している(本発明では、version=2を示す)。
【0061】
次のビットフィールドは、パディングビット(padding bit)フィールドである。パディングビットフィールドが与えられれば、ペイロードに属しない1または2のパディングoctetが付加されたものであることが分かる。
【0062】
三番目の5ビットフィールドは、subtypeを示す(OMA PoC User plane specification文書参照)、このsubtypeを用いてRTCP APPパケットがどんなTBCPの役目を行っているか分かる。
【0063】
例えば、現在OMAで準備されているスペックでは、TBCP Talk burst requestメッセージである場合には、subtypeの値が00000に定義されており、TBCP Talk burst Granted messageである場合には、00001に定義されている。現在まで16個のTBCP(Talk Burst Control Protocol)メッセージが定義されており、01111までのsubtype値が定義されている。残りの16個は、後に新しく生じるTBCP Talk burst control messageのために予備(reserved)状態になっている。
【0064】
従って、本発明では、10000〜11111からいずれか1つを選択してsubtype値を与えて他のTBCP Talk burst control message値と区分することができる。残っているsubtype値10001を使用して他のTBCP Talk burst controlメッセージ値と異なる形式で区分される。
【0065】
しかし、この値が、残ったいずれの値を有するかに関係なく、メッセージの内容が投票を要求する機能を示す場合、同じTBCP Talk burst controlメッセージとして見なす。
【0066】
四番目の1byteフィールドは、packet typeとして204値を有し、このメッセージがRTCP APPパケットであることを示している。
【0067】
五番目の2byteフィールドは、Lengthフィールドであって、メッセージの長さを示す。このフィールドに2が使われれば、前記メッセージは、2個の4byte octetがあることを示す。後にペイロードが付加されれば、このフィールドで全体4byte octetがいくつ存在するかを示す。
【0068】
六番目の4byteフィールドは、Synchronization SouRCe/Contributing SouRCeフィールドである。このフィールドが示すものは、誰がRTCP APPメッセージを発信したかに対する同期化ソースを含んで誰が投票を要請したかを区分するようにする。
【0069】
七番目の4byteフィールドは、ASCIIで表現される名前フィールドであり、そのメッセージがPoC投票に使われるメッセージであることを示している。
【0070】
八番目は、Application dependant dataフィールドであって、Applicationを運用するのに必要な情報が記録される。特に、前記情報は、XMLを用いて意見投票機能の形式で作成した情報を含む。PoCクライアントやPoCサーバの意見投票機能は、前記Application dependant dataフィールドの情報に基づいて機能を発揮するようになる。
【0071】
Application dependant dataフィールドに1つのXMLを利用したPoC vote requestの例を作成した。まず、1番目の項目は、version 1.0とUTF−8でencodingしてXMLを使用するという宣言文である。2番目の項目は、PoC_voteを使用し、www.samsung.comをnamespaceとして使用するという内容とwww.samsung.comのvote_service.xsdをXMLスキーマ(schema)として使用するという内容を含む宣言文である。3番目の項目voting id=“39625”は、votingを使用し、idは、39625の値を有することを示す。前記39625値を通じて他の主題のvotingと区別することができる。そのサブ項目は、votingに含まれる情報を各々の項目を区分して記述したものである。例えば、votingを要請した人は、John Doeであり、voting開始時間は、2005年3月15日16時55分05秒である。votingの主題は、‘会食メニュー決定のための投票’であり、その下部項目は、1.牛カルビ、2.三枚肉、3.海産物湯、4.ロブスターである。その下にあるvoting id=“39626’は、前記votingとは異なるvotingであって、1回のvoting requestに2回あるいはそれ以上のvotingをする場合に使用される。下記の図11のvote_service.xsd XML schemaでさらに説明するが、schemaに定められた回数のvotingをすることができる。この例では、minOccurs=“1”maxOccurs=“unbounded”であるので、voting requestをする場合に少なくとも1つのvotingはなされなければならないし、それ以上は、votingを要請する人の決定によって無限代まですることができる。
【0072】
図11は、PoC投票のためのXMLスキーマ(schema)の一例を示す図である。図11を参照すれば、まず、このXML schemaは、PoC投票をするための1つの例であって、図10のApplication dependant dataフィールドに作成されたXMLdocumentのために作成されている。
【0073】
1番目の項目は、version 1.0とUTF−8でencodingしてXMLを使用するという宣言文である。2番目の項目は、XML schemaが作成された以後、www.samsung.comにschemaが定義され、www.w3.org/2001/XMLschema形式に従い、確認(validation)を通じてelement形式をこのschemaで定義された通り使用しなければならないこと、アトリビュート(attribute)項目は、定形化された形式が無いことを示す。3番目の項目からは、各elementに対する定義を記述している。まず、PoC_vote elementを定義し、PoC_vote下部elementとしてvoting elementがあることを示す。
【0074】
voting elementのアトリビュートは、前記図10で説明したように、少なくとも1回は使われなければならないし、それ以上は制限がなく、IDを有するので他の投票と区別できる属性を有する。use=“required”の意味は、idは必ず使用されなければならないということである。voting elementは、Initiator、StartTime、Voting_reason、Item elementを有し、Item elementは、First、Second、Third、Fourth elementを有する。ThirdとFourthは、使用されないこともできることをminOccurs=“0”を通じて示している。すなわち多肢選択だけでなく二者択一のvotingを具現することができる。
【0075】
本発明では、RTCP APPの具現方法としてXMLを例にとって説明した。しかし、テキストやHTML、SIPプロトコルによる具現も本発明の範囲に属することは、本発明の当業者にとって自明である。
【0076】
以上、本発明の好ましい実施例について添付の図面を参照して説明したが、本発明は、前述の実施例に限定されるものでなく、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明の技術的思想及び範囲から逸脱しない範囲内で様々に変形または変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、意見収集過程が簡素になり、それにより、時間を節約することができる効果を有し、プッシュツートークオーバーセルラー網でPoC参加者の意見を収集する方法及びそのシステムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】、一般的なPoC(Push-to-talk over Cellular)サービスシステムの概念図。
【図2】一般的なPoCサーバの概略的な構成を示す図。
【図3】一般的なPoCサーバのControlling PoC Function(CF)ブロックとParticipating PoC Function(PF)ブロックを示すための概念図。
【図4】PoCユーザが発言権を獲得する一般的な手続に関する信号の流れを示す図。
【図5】本発明を具現するためのPoCサーバのブロックダイヤグラム。
【図6】本発明を具現するためのPoCサーバのブロックダイヤグラム。
【図7】本発明によってPoCクライアントから意見を収集するための過程に関する信号の流れを示す図。
【図8】他のPoCユーザにより投票機能(voting function)が既に占有された場合に関する信号の流れを示す図。
【図9】本発明を具現するためのRTCP APPパケットのフォーマットを示す図。
【図10】意見投票機能を要請する場合のメッセージフォーマットを示す図。
【図11】PoC投票のためXMLスキーマ(schema)の一例を示す図。
【技術分野】
【0001】
本発明は、プッシュツートークオーバーセルラー(Push to talk over Cellular:PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信が画期的に発展し、通信網が拡大されるにしたがって、携帯電話(Cellular Phone)を用いたサービスやアプリケーションがさらに拡張され且つ多様化されている。同時に、位置サービス、マルチメディアサービス、PTT(push to talk)サービスのような付加的なサービスへの携帯電話ユーザの要求も増大している。PTTサービスは、無線機器やTRS(Trunk Radio System)によって可能であったグループ通話と音声通話はもちろん、インスタントメッセンジャー、状態表示など多様な付加機能を支援する。
【0003】
現在、移動通信網においてこのようなPTT(Push to Talk)機能を導入するPoC(Push-to-talk over cellular:以下、PoCという)サービスに対する標準化作業が論議されている。PoCサービスの特徴のうち1つは、ユーザが複数のPoCセッションに属していて、必要に応じてPoCセッション間を移動しつつ通話をすることができることである。このような特徴は、移動通信サービスを定義している団体であるOMA(Open Mobile Alliance)に明示された要求事項である。
【0004】
図1は、一般的なPoC(Push-to-talk over cellular)サービスシステムを概略的に示す図である。図1を参照すれば、PoCクライアント10は、移動端末に設けられるサービス要請者であり、一般的にアクセス網20を介してSIP(session Initiation Protocol)及びIP(Internet Protocol)マルチメディアを支援するSIP/IPコア30網に連結される。
【0005】
PoCクライアント10は、PoCユーザ端末機に常駐し、PoCサービスへの接続を提供する。PoCクライアント10は、主としてPoCセッションを生成し、PoCセッションに参加し、PoCセッションを終了する。また、PoCクライアント10は、トークバーストを形成し伝達する機能、インスタントパーソナルアラート(Instant Personal alert)を支援する機能、Pocサービスに接続する時、認証を行う機能などの役目を行う。以下、別の言及がない限り、PoCクライアント10とPoCユーザは、Pocサービス加入者と同じものとする。
【0006】
SIP/IPコア30は、PoCサービスを支援するために、PoCサーバ60と、GLMS(Group List and Management System)50、及びプレゼンスサーバ70に連結される。
【0007】
PoCサーバ60は、PoCセッションを維持、管理するControlling PoC Function(CF)や、一対一のPoC通話や一対多通話(又はグループ通話)のためのPoCセッションに参加するためのParticipating PoC Function(PF)などの機能を有する。
【0008】
以下、PoCサーバ内の機能別ブロックを図2を参照して説明する。図2は、一般的なPoCサーバの構成を示す概念図である。
【0009】
PoCサーバは、PoCセッションの維持及び管理を全般的に制御するためのControlling PoC Function(以下、CFという)と、各セッション間の維持管理を制御するParticipating PoC Function(以下、PFという)を共に行う。以下、下記の表1、2を参照して説明する。
【0010】
【表1】
表1に示されるように、CFを行うPoCサーバ(又はControlling PoCサーバ)は、PoCセッションを管理する役目をする。特に、Controlling PoCサーバは、PoCクライアントから発言権要請を受信し、順序を定め、クライアントに権限を付与する。Controlling PoCサーバは、任意のPoCクライアントが要請したトークバーストをグループPoC呼に参加した全ての他のPoCクライアントに分配し、グループPoC呼に参加したPoCクライアントの情報を提供する。
【0011】
下記表2に示されるように、PFを行うPoCサーバ(又はParticipating PoCサーバ)は、Controlling PoCサーバと各PoCクライアント間のPoCセッションを管理する。特に、Participating PoCサーバは、PoCクライアントが発言権を要求したり、Controlling PoCサーバがPoCクライアントに発言権を付与する時、Controlling PoCサーバとPoCクライアントとの間で発言権を中継する役目をする。また、Participating PoCサーバは、Controlling PoCサーバとPoCクライアントとの間にメディアを中継する役目、異なるコーデック間のトランスコーディングを行い、同時PoCセッションの場合には、1つのPoCセッションで話している時、他のPoCセッションでも話しながらPoCユーザの選択によって1つをフィルタリングする役目を行う。
【0012】
【表2】
前述したようなPoCサービスシステムにおいて、PoCユーザの端末機を介してGLMS50にグループ及びグループメンバーに関する情報を入力することができ、GLMS50から伝達された個人またはグループ目録を通じて自身が呼び出すことができる他のPoCユーザの情報を受信することができる。あるいは、グループ及びグループメンバーの生成、修正及び管理のために、インターネットやイントラネットのような通信網を介してGLMS50に前記グループ及びグループメンバーに関する情報を入力する方法もある。
【0013】
PoC呼サービスを利用するために、PoCユーザは、SIP/IPコア30にPoCアドレスを登録する。SIP/IPコア30は、PoCユーザの要請によりPoCユーザに関する情報を格納する。したがって、他のPoCユーザがグループPoC呼出を試みる場合、PoCユーザは、自身の情報をSIP/IPコア30にまず登録し、GLMS50から伝達されたグループ識別情報を利用して自身のSIP/IPコア30にグループPoC呼を要請する。この時、SIP/IPコア30は、要請するPoCユーザ情報を利用してアドレス決定とドメイン位置決定を行った後、要請するPoCユーザが登録されたホームPoCサーバにPoC呼要請を伝達する。PoCサーバは、このようなPoC呼要請に対してPoCセッション開設を準備し、GLMS50から各ユーザ情報を獲得した後、該当SIP/IPコアにPoC呼要請信号を伝達する。イントラドメイン内のユーザに対するPoC呼要請の場合、PoCサーバは、PF及びCFの機能を共に行う。通話要請されたPoCユーザを管理するPoCサーバは、自身に伝達されたPoCユーザの情報を利用してSIP/IPコア30の位置決定後、PoCユーザにPoC呼を要請する。
【0014】
図3は、PoCサーバのCFブロックとPFブロックを概略的に示す図である。図3を参照すれば、PoCクライアント111、121、131、141は、PF110、120、130、140を介してCF100に接続してPoCセッション開設を提供する。ここで、CF100で許諾した発言要請者に発言権が付与されれば、該当PoCクライアントの発言を基盤とするメディアが各PoCクライアントに伝達される。
【0015】
図4は、PoCユーザが発言権を獲得する一般的な手続に関する信号の流れを示す図である。
【0016】
図4を参照すれば、発言権を獲得するために、PoCセッションがクライアントA 111とクライアントB 121を連結した状態でPoCセッション内にいずれのPoCクライアントも話していない時、PoCクライアントA 111がPoC端末機に設置されたPoCトークボタンを押す。
【0017】
それにより、PoCクライアントA 111は、発言権を要請するトークバースト要請(Talk Burst Request)メッセージをParticipating PoC functionの役目をするPF A 110に伝達する(S101)。すると、PF A 110は、このセッションのControlling PoC functionの役目をするControlling PoCサーバ、すなわちCF 100に前記トークバースト要請メッセージを伝達する(S101)。
【0018】
CF 100は、トークバースト要請メッセージを受信した後、PoCクライアントA 111に発言権を付与するトークバースト確認応答(Talk Burst Confirm Response)メッセージを伝達し(S102)、PoCクライアントB 121にPoCクライアントA 111に発言権を付与した旨のユーザAからのトークバースト受信(Receiving Talk Burst from User A)メッセージを送る(S103)。このメッセージには、話者、すなわちPoCクライアントA 111のIDが含まれており、これにより、PoCクライアントB 121は、誰が話者なのかを把握することができる。
【0019】
そして、メディアセッションが開かれ、PoCクライアントA 111からトークバーストメディアがPoCクライアントB 121に伝達される(S104)。
【0020】
しかし、前述のような従来技術は、グループPoC通話において、全体の意見を全て聞いて収集しようとする場合に、発言権を要請した全ての人の意見を考慮しなければならないので、発言権付与時間や、発言権が付与されたときの意見を提示する時間などに関する全ての手続をグループ員の数だけ行わなければならない。このため、手続が複雑であり、多くの時間が浪費される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明の目的は、PoCシステムに意見を収集することができる意見投票機能を提供して、ユーザが意見を収集する時に、発言権の使用可否と関係なく意見投票手続を行うことができるPoCネットワークにおけるPoCクライアントの意見を収集する方法及びそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明によれば、グループ内の任意のユーザからセッション管理サーバに投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージを伝達する段階と、セッション管理サーバで投票機能がグループ内の他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、セッション管理サーバで投票機能が他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、他のグループユーザにより投票しようとする内容に対する応答を伝達する段階と、を含むプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法が提供される。
【0023】
本発明によれば、グループ内の任意のユーザによりセッション管理サーバに投票機能の使用を要請する段階と、セッション管理サーバで投票機能が他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、セッション管理サーバで投票機能がグループ内の他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、現在投票機能使用を要請したユーザに投票機能使用可能を通知する段階と、投票機能使用可能信号を受信したユーザが、投票しようとする内容をセッション管理サーバに伝達する段階と、セッション管理サーバでグループ内の他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、他のグループユーザが、投票しようとする内容に対する応答を送信する段階と、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法が提供される。
【0024】
本発明によれば、投票機能の使用を要請する任意のクライアントと、任意のクライアントにより要請された投票機能に参加する少なくとも1つ以上のクライアントと、任意のクライアントから投票機能要請が伝達されれば、投票機能が他のユーザにより占有されているか否かを判断し、投票機能が他のユーザにより占有されていない場合、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達するセッション管理サーバと、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステムが提供される。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、PoCユーザが、自身が参加しているグループ通話に多くの人々が参加している場合において、意思決定をしなければならない状況の発生時に、発言権と関係なく意見投票機能を1回に行うことによって、同時にいろいろな人々から意見を収集することができるようになる。
【0026】
したがって、従来の発言権を申請し付与する手続が省略されるので、意見収集過程が簡素になり、それにより、時間を節約することができる。
【0027】
また、意見収集結果をPoCサーバで統計を行うので正確性を保障することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面を参照して説明する。以下の説明で、既に知られた構成や構成に関する詳細な説明は、発明の簡潔性及び明瞭化のために省略されている。
【0029】
図5は、本発明を具現するためのPoCサーバに関するブロックダイヤグラムであり、図6は、本発明を具現するためのPoC端末に関するブロックダイヤグラムである。
【0030】
まず、PoCクライアントが意見投票機能(意見収集機能)を選択できなければならないので、図6に示すように、PoCクライアントが使用するPoC端末1110は、全体的な機能を制御する端末制御部1111と、意見投票機能が選択された場合に、セッション管理サーバに意見収集を要請する意見投票要請部1112とを含む。
【0031】
同一セッションに参加中の他のユーザから或る任意の主題に対して意見を収集しようとする場合、PoCクライアントは、前記意見投票要請部1112を通じてセッション管理サーバに意見を収集することを要請することができる。
【0032】
また、PoC端末1110からの意見投票機能要請によって意見を収集するために、PoCサーバは、図5に示されたように、全般的な機能を制御するPoC制御部1000と、各クライアントと連係されたセッションを管理してセッションを中継するPoC中継部1100と、任意のPoC端末から意見投票機能を使用するための要請信号が受信されれば、意見投票機能の使用の認証及び他のユーザにより意見投票機能が占有されたか否かを判断する意見投票管理部1101とを含む。
【0033】
前記意見投票管理部1101は、PoCユーザの意見投票機能(voting function)を活性化させ、活性化された意見投票機能の選択肢をユーザに通知し、PoCユーザが選択肢を見て決定した場合、PoCユーザからその結果を収集する。
【0034】
上記のような構成が備えられた状態で、意見投票機能を使用するために、PoCクライアントは、PoCサーバに意見投票機能の使用を要請する。この要請を伝達するために、本発明は、TBCP(Talk Burst Control Protocol)としてRTCP APPを利用する。
【0035】
OMA(Open Mobile Alliance)において定義されたPoCシステムでは、RTCP APPパケットを基盤とするTBCP(Talk Burst Control protocol)が使われる。このTBCPは、発言権を要請、付与、拒絶する時等のメッセージを運搬する役目をする。また、RTPを用いて情報を伝達するアプリケーションをコントロールする役目を行う。
【0036】
RTCP APPを利用した意見投票要請メッセージは、図9及び図10を参照して後述する。
【0037】
PoCサーバについてさらに詳述すれば、PoCサーバは、基本的にPF(Participating PoC Function)、CF(Controlling PoC function)及び投票機能を提供する。
【0038】
PFとCFについての説明は、従来技術に詳細に説明されているので省略する。
【0039】
前記PoCサーバでの意見投票機能を担当する意見投票管理部1101は、PoCクライアントから受信された意見投票機能活性化に対する応答をすることができる。例えば、意見投票機能を利用したり現在他の参加者が意見投票機能を使用しているので使用することができないなどの内容を応答手続を通じて伝達する。
【0040】
前記意見投票管理部1101は、該当PoCグループに対して意見投票機能を活性化することができなければならない。すなわち意見投票管理部1101は、PoCサーバ自身の意見投票機能を活性化させ、該当PoCグループで意見投票機能を使用することを参加している全てのPoCユーザに通知する。また、意見投票管理部1101は、PoCユーザが選択した決定を集めてその結果を計算及び結合し、PoCグループに参加している全てのPoCユーザに最終結果を通知しなければならない。
【0041】
図7は、本発明によってPoCクライアントから意見を収集するための過程に関する信号の流れを示す図である。
【0042】
まず、グループ通話中に任意の1の参加者(図7のPoCクライアントA)が1の主題に対して全体の意見を収集する必要が発生すれば、投票機能をPoCサーバ(PF A、CF)1100、1000に要請する(S101、S102)。
【0043】
投票機能要請を受けたCF 1000は、進行中の意見投票機能が存在するかをチェックする。図7では、進行中の意見投票機能が存在しない場合を示している。
【0044】
すると、CF 1000は、要請された意見投票機能を行うために意見投票機能を活性化させ(S110)、意見収集投票を行うことができるという応答メッセージを準備し、意見投票を要請したPoCユーザ(PoCクライアントA)に伝達する(S120、S121)。
【0045】
一方、進行中の意見投票機能が存在する場合には、要請拒否あるいは失敗メッセージを準備する。このような場合については、図8を参照して後に説明する。
【0046】
意見投票機能を要請するためのメッセージは、グループの全ての参加者に伝達される(S131、S132)。
【0047】
この時、伝達される意見投票機能のためのメッセージは、意見投票機能を要請したPoCクライアントに関する情報、意見投票の主題及び他の関連情報を含む。
【0048】
本発明で意見投票機能に使われるプロトコルは、RTCPアプリケーションパケット(RTCP:APP)であり、Application dependant dataにXMLを用いて意見投票関連情報を乗せて送られる。ここで、XML(Extensible Markup Language)を使用する前に、PoC意見投票を定義するXML schema文書を準備しなければならない。このXML schemaは、各Document Instanceによって内容が異なることができる。例えば、この投票機能を定義するXML schemaは、Initiator、投票開始時間、投票理由、各項目をFirst、Second、Third、Fourthなどとして多様な内容を定義する。そして、XML schemaに定義された内容は、RTCP APPメッセージフォーマットのApplication dependant dataフィールドに記録され、PoCクライアントに伝達される。
【0049】
一方、投票機能要請は、前記RTCP:APPを用いて要請されることができるが、既存の発言権を用いてさらに容易な方法で要求することができる。この方式は、PoCユーザが発言権を獲得し、音声を通じて意見投票しようとする主題、そして主題を選択するための番号を提示する。
【0050】
特に、PoCユーザが入力装置を介して任意の主題を選択すれば、その選択は、PoCサーバの意見投票管理部1101が選択された番号を読み取ることができるように送信されなければならない。
【0051】
グループの各参加者が意見投票要請(voting request)とApplication dependant dataフィールドにXMLを用いたメッセージを受信すれば、XMLがXML schemaで定義した通りに使われたかに対する確認(validation)過程が遂行される。このために、PoCクライアントは、XML schemaを有するXMLサーバ接続を提供する。仮に、XMLが正確に使われたと判断されれば、PoCクライアント内の意見投票機能のためにXMLを用いた情報が、XSLT、HTTPなどのXMLを表現可能な言語を使用してディスプレイされる。PoCユーザは、キーパッドなどを用いて自身の決定を選択した後、これをさらにPoCサーバに伝達する(S133)。例えば、1)オプション1、2)オプション2、3)オプション3、4)オプション4の中から1つを選択して、それをRTCP APPを通じてPoCサーバに伝達する。
【0052】
CF 1000は、各参加者から送信された決定を収集し(S140)、各項目別に結果を導き出す。前記収集過程は、1)オプション1、2)オプション2、3)オプション3、4)オプション4を押した参加者の数を計算し、必要に応じて百分率で表すこともでき、いろいろな統計指標で表すことができる。
【0053】
次に、投票結果をグループに参加している全てのユーザに通知する(S150)。
【0054】
Application dependent dataフィールドに何も作成せず、投票機能だけを開始(initiation)させるRTCP:APPメッセージを送る方式がありえる。
【0055】
このような場合、PoCサーバ側に投票機能活性化に対する要請がまず受信され、意見投票主題(theme)及びこれと関連した情報が別途に受信されることができる。
【0056】
図8は、他のユーザにより意見投票機能が既に占有された場合に関する信号の流れを示す図である。
【0057】
まず、グループ通話中に任意の1の参加者(PoCクライアントA)が1つの主題に対して全体の意見収集を要求すれば、意見投票機能をPoCサーバ(PF A、CF)1100、1000に要請する(S201、S202)。
【0058】
意見投票機能要請を受けたCF 1000は、進行中の意見投票が存在するかをチェックする。進行中の意見投票機能が存在する場合(S210)、意見投票機能を要請したクライアントA 1110に投票機能(voting function)が既に他のユーザにより占有されたことを通知するエラーメッセージを送信する(S301、S302)。
【0059】
図9は、本発明を具現するためのRTCP APPパケットフォーマットを示す図であり、図10は、図9の意見投票メッセージフィールドを示す図である。
【0060】
図9及び図10を参照すれば(IETFで定義しているRFC 3550参照)、RTCP APPパケットは、最初の2ビットフィールドではRTPのバージョン(version)を示している(本発明では、version=2を示す)。
【0061】
次のビットフィールドは、パディングビット(padding bit)フィールドである。パディングビットフィールドが与えられれば、ペイロードに属しない1または2のパディングoctetが付加されたものであることが分かる。
【0062】
三番目の5ビットフィールドは、subtypeを示す(OMA PoC User plane specification文書参照)、このsubtypeを用いてRTCP APPパケットがどんなTBCPの役目を行っているか分かる。
【0063】
例えば、現在OMAで準備されているスペックでは、TBCP Talk burst requestメッセージである場合には、subtypeの値が00000に定義されており、TBCP Talk burst Granted messageである場合には、00001に定義されている。現在まで16個のTBCP(Talk Burst Control Protocol)メッセージが定義されており、01111までのsubtype値が定義されている。残りの16個は、後に新しく生じるTBCP Talk burst control messageのために予備(reserved)状態になっている。
【0064】
従って、本発明では、10000〜11111からいずれか1つを選択してsubtype値を与えて他のTBCP Talk burst control message値と区分することができる。残っているsubtype値10001を使用して他のTBCP Talk burst controlメッセージ値と異なる形式で区分される。
【0065】
しかし、この値が、残ったいずれの値を有するかに関係なく、メッセージの内容が投票を要求する機能を示す場合、同じTBCP Talk burst controlメッセージとして見なす。
【0066】
四番目の1byteフィールドは、packet typeとして204値を有し、このメッセージがRTCP APPパケットであることを示している。
【0067】
五番目の2byteフィールドは、Lengthフィールドであって、メッセージの長さを示す。このフィールドに2が使われれば、前記メッセージは、2個の4byte octetがあることを示す。後にペイロードが付加されれば、このフィールドで全体4byte octetがいくつ存在するかを示す。
【0068】
六番目の4byteフィールドは、Synchronization SouRCe/Contributing SouRCeフィールドである。このフィールドが示すものは、誰がRTCP APPメッセージを発信したかに対する同期化ソースを含んで誰が投票を要請したかを区分するようにする。
【0069】
七番目の4byteフィールドは、ASCIIで表現される名前フィールドであり、そのメッセージがPoC投票に使われるメッセージであることを示している。
【0070】
八番目は、Application dependant dataフィールドであって、Applicationを運用するのに必要な情報が記録される。特に、前記情報は、XMLを用いて意見投票機能の形式で作成した情報を含む。PoCクライアントやPoCサーバの意見投票機能は、前記Application dependant dataフィールドの情報に基づいて機能を発揮するようになる。
【0071】
Application dependant dataフィールドに1つのXMLを利用したPoC vote requestの例を作成した。まず、1番目の項目は、version 1.0とUTF−8でencodingしてXMLを使用するという宣言文である。2番目の項目は、PoC_voteを使用し、www.samsung.comをnamespaceとして使用するという内容とwww.samsung.comのvote_service.xsdをXMLスキーマ(schema)として使用するという内容を含む宣言文である。3番目の項目voting id=“39625”は、votingを使用し、idは、39625の値を有することを示す。前記39625値を通じて他の主題のvotingと区別することができる。そのサブ項目は、votingに含まれる情報を各々の項目を区分して記述したものである。例えば、votingを要請した人は、John Doeであり、voting開始時間は、2005年3月15日16時55分05秒である。votingの主題は、‘会食メニュー決定のための投票’であり、その下部項目は、1.牛カルビ、2.三枚肉、3.海産物湯、4.ロブスターである。その下にあるvoting id=“39626’は、前記votingとは異なるvotingであって、1回のvoting requestに2回あるいはそれ以上のvotingをする場合に使用される。下記の図11のvote_service.xsd XML schemaでさらに説明するが、schemaに定められた回数のvotingをすることができる。この例では、minOccurs=“1”maxOccurs=“unbounded”であるので、voting requestをする場合に少なくとも1つのvotingはなされなければならないし、それ以上は、votingを要請する人の決定によって無限代まですることができる。
【0072】
図11は、PoC投票のためのXMLスキーマ(schema)の一例を示す図である。図11を参照すれば、まず、このXML schemaは、PoC投票をするための1つの例であって、図10のApplication dependant dataフィールドに作成されたXMLdocumentのために作成されている。
【0073】
1番目の項目は、version 1.0とUTF−8でencodingしてXMLを使用するという宣言文である。2番目の項目は、XML schemaが作成された以後、www.samsung.comにschemaが定義され、www.w3.org/2001/XMLschema形式に従い、確認(validation)を通じてelement形式をこのschemaで定義された通り使用しなければならないこと、アトリビュート(attribute)項目は、定形化された形式が無いことを示す。3番目の項目からは、各elementに対する定義を記述している。まず、PoC_vote elementを定義し、PoC_vote下部elementとしてvoting elementがあることを示す。
【0074】
voting elementのアトリビュートは、前記図10で説明したように、少なくとも1回は使われなければならないし、それ以上は制限がなく、IDを有するので他の投票と区別できる属性を有する。use=“required”の意味は、idは必ず使用されなければならないということである。voting elementは、Initiator、StartTime、Voting_reason、Item elementを有し、Item elementは、First、Second、Third、Fourth elementを有する。ThirdとFourthは、使用されないこともできることをminOccurs=“0”を通じて示している。すなわち多肢選択だけでなく二者択一のvotingを具現することができる。
【0075】
本発明では、RTCP APPの具現方法としてXMLを例にとって説明した。しかし、テキストやHTML、SIPプロトコルによる具現も本発明の範囲に属することは、本発明の当業者にとって自明である。
【0076】
以上、本発明の好ましい実施例について添付の図面を参照して説明したが、本発明は、前述の実施例に限定されるものでなく、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明の技術的思想及び範囲から逸脱しない範囲内で様々に変形または変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、意見収集過程が簡素になり、それにより、時間を節約することができる効果を有し、プッシュツートークオーバーセルラー網でPoC参加者の意見を収集する方法及びそのシステムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】、一般的なPoC(Push-to-talk over Cellular)サービスシステムの概念図。
【図2】一般的なPoCサーバの概略的な構成を示す図。
【図3】一般的なPoCサーバのControlling PoC Function(CF)ブロックとParticipating PoC Function(PF)ブロックを示すための概念図。
【図4】PoCユーザが発言権を獲得する一般的な手続に関する信号の流れを示す図。
【図5】本発明を具現するためのPoCサーバのブロックダイヤグラム。
【図6】本発明を具現するためのPoCサーバのブロックダイヤグラム。
【図7】本発明によってPoCクライアントから意見を収集するための過程に関する信号の流れを示す図。
【図8】他のPoCユーザにより投票機能(voting function)が既に占有された場合に関する信号の流れを示す図。
【図9】本発明を具現するためのRTCP APPパケットのフォーマットを示す図。
【図10】意見投票機能を要請する場合のメッセージフォーマットを示す図。
【図11】PoC投票のためXMLスキーマ(schema)の一例を示す図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法において、
グループ内の任意のユーザからセッション管理サーバに投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージを伝達する段階と、
セッション管理サーバで投票機能がグループ内の他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、
セッション管理サーバで投票機能が他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、
他のグループユーザから投票しようとする内容に対する応答を伝達する段階と、を含むプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項2】
投票機能が他のユーザにより占有された状態であると判断されれば、投票機能を要請したユーザに他のユーザにより投票機能が占有されたことを通知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項3】
前記投票しようとする内容に対する応答を送信する段階以後、セッション管理サーバは、投票結果をグループユーザに通知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項4】
前記投票しようとする内容に対する応答を送信する段階以後、セッション管理サーバは、投票結果統計を収集する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項5】
前記投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージは、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)APP(application)パケットのTBCP(Talk Burst Control Protocol)メッセージを利用することを特徴とする請求項1に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項6】
前記投票機能使用要請及び投票しようとする内容情報提供のためのTBCPメッセージは、RTCP APPパケットのサブタイプ(subtype)フィールドの予備値として選択することを特徴とする請求項5に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項7】
前記投票機能使用要請のために、RTCP APPパケットのSSRC(Synchronization SouRC)フィールドに投票機能を要請したユーザソースを含むことを特徴とする請求項6に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項8】
前記投票しようとする内容は、RTCP APPパケットのApplication dependent dataフィールドに記録されることを特徴とする請求項6に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項9】
PoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法において、
グループ内の任意のユーザによりセッション管理サーバに投票機能使用を要請する段階と、
セッション管理サーバで投票機能が他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、
セッション管理サーバで投票機能がグループ内の他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、現在投票機能使用を要請したユーザに投票機能使用可能を通知する段階と、
投票機能使用可能信号を受信したユーザは、投票しようとする内容をセッション管理サーバに伝達する段階と、
セッション管理サーバでグループ内の他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、
他のグループユーザにより投票しようとする内容に対する応答を送信する段階と、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項10】
前記投票機能が他のユーザにより占有された状態であると判断されれば、投票機能を要請したユーザに他のユーザにより投票機能が占有されたことを通知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項11】
前記投票しようとする内容に対する応答を送信する段階以後、セッション管理サーバは、投票結果をグループユーザに通知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項12】
前記投票しようとする内容に対する応答を送信する段階以後、セッション管理サーバは、投票結果統計を収集する段階をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項13】
前記投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージは、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)APP(application)パケットのTBCP(Talk Burst Control Protocol)メッセージを利用することを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項14】
前記投票機能使用要請のために、RTCP APPパケットのSSRC(Synchronization SouRC)フィールドに投票機能を要請したユーザソースを含むことを特徴とする請求項13に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項15】
前記投票機能使用可能信号が受信された後、投票しようとする内容情報をセッション管理サーバに伝達する段階で伝達される投票しようとする内容は、XMLで作成されて伝達されることを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項16】
PoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステムにおいて、
投票機能使用を要請する任意のクライアントと、
任意のクライアントにより要請された投票機能に参加する少なくとも1つ以上のクライアントと、
任意のクライアントから投票機能要請が伝達されれば、投票機能が他のユーザにより占有されているか否かを判断し、投票機能が他のユーザにより占有されていない場合、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達するセッション管理サーバと、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項17】
前記投票機能が他のユーザにより占有された場合、前記セッション管理サーバは、投票機能を要請したユーザに他のユーザにより投票機能が占有されたことを通知することを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項18】
前記セッション管理サーバは、グループユーザから投票しようとする内容に対する応答を受信すれば、投票結果統計を収集し、投票結果をグループユーザに通知することを特徴とする請求項17に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項19】
前記投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージは、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)APP(application)パケットのTBCP(Talk Burst Control Protocol)メッセージを利用することを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項20】
前記投票機能使用要請のために、RTCP APPパケットのSSRC(Synchronization SouRC)フィールドに投票機能を要請したユーザソースを含むことを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項21】
前記投票しようとする内容情報は、RTCP APPパケットのApplication dependent dataフィールドに記録されることを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項22】
前記投票機能使用可能信号を受信した後、投票しようとする内容情報をセッション管理サーバに伝達する段階で投票しようとする内容は、XMLで作成されて伝達されることを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項23】
PoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するために投票機能を要請する端末において、
端末の全体機能を制御する制御部と、
意見投票機能使用の要請時に、セッション管理サーバに意見投票を要請する意見投票要請部と、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するために投票機能を要請する端末。
【請求項24】
PoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するために投票機能を提供するセッション管理サーバにおいて、
グループ内の任意のクライアントから投票機能を使用するための要請が伝達されれば、投票機能がグループ内の他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断し、投票機能がグループ内の他のユーザにより占有されていない場合、グループに属するユーザに投票しようとする内容を伝達するセッション管理サーバ。
【請求項1】
プッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法において、
グループ内の任意のユーザからセッション管理サーバに投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージを伝達する段階と、
セッション管理サーバで投票機能がグループ内の他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、
セッション管理サーバで投票機能が他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、
他のグループユーザから投票しようとする内容に対する応答を伝達する段階と、を含むプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項2】
投票機能が他のユーザにより占有された状態であると判断されれば、投票機能を要請したユーザに他のユーザにより投票機能が占有されたことを通知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項3】
前記投票しようとする内容に対する応答を送信する段階以後、セッション管理サーバは、投票結果をグループユーザに通知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項4】
前記投票しようとする内容に対する応答を送信する段階以後、セッション管理サーバは、投票結果統計を収集する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項5】
前記投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージは、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)APP(application)パケットのTBCP(Talk Burst Control Protocol)メッセージを利用することを特徴とする請求項1に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項6】
前記投票機能使用要請及び投票しようとする内容情報提供のためのTBCPメッセージは、RTCP APPパケットのサブタイプ(subtype)フィールドの予備値として選択することを特徴とする請求項5に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項7】
前記投票機能使用要請のために、RTCP APPパケットのSSRC(Synchronization SouRC)フィールドに投票機能を要請したユーザソースを含むことを特徴とする請求項6に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項8】
前記投票しようとする内容は、RTCP APPパケットのApplication dependent dataフィールドに記録されることを特徴とする請求項6に記載のプッシュツートークオーバーセルラー(PoC)網でPoC参加者の意見を収集する方法。
【請求項9】
PoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法において、
グループ内の任意のユーザによりセッション管理サーバに投票機能使用を要請する段階と、
セッション管理サーバで投票機能が他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断する段階と、
セッション管理サーバで投票機能がグループ内の他のユーザにより占有されていないものと判断されれば、現在投票機能使用を要請したユーザに投票機能使用可能を通知する段階と、
投票機能使用可能信号を受信したユーザは、投票しようとする内容をセッション管理サーバに伝達する段階と、
セッション管理サーバでグループ内の他のユーザに投票しようとする内容を伝達する段階と、
他のグループユーザにより投票しようとする内容に対する応答を送信する段階と、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項10】
前記投票機能が他のユーザにより占有された状態であると判断されれば、投票機能を要請したユーザに他のユーザにより投票機能が占有されたことを通知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項11】
前記投票しようとする内容に対する応答を送信する段階以後、セッション管理サーバは、投票結果をグループユーザに通知する段階をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項12】
前記投票しようとする内容に対する応答を送信する段階以後、セッション管理サーバは、投票結果統計を収集する段階をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項13】
前記投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージは、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)APP(application)パケットのTBCP(Talk Burst Control Protocol)メッセージを利用することを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項14】
前記投票機能使用要請のために、RTCP APPパケットのSSRC(Synchronization SouRC)フィールドに投票機能を要請したユーザソースを含むことを特徴とする請求項13に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項15】
前記投票機能使用可能信号が受信された後、投票しようとする内容情報をセッション管理サーバに伝達する段階で伝達される投票しようとする内容は、XMLで作成されて伝達されることを特徴とする請求項9に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集する方法。
【請求項16】
PoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステムにおいて、
投票機能使用を要請する任意のクライアントと、
任意のクライアントにより要請された投票機能に参加する少なくとも1つ以上のクライアントと、
任意のクライアントから投票機能要請が伝達されれば、投票機能が他のユーザにより占有されているか否かを判断し、投票機能が他のユーザにより占有されていない場合、グループに属する他のユーザに投票しようとする内容を伝達するセッション管理サーバと、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項17】
前記投票機能が他のユーザにより占有された場合、前記セッション管理サーバは、投票機能を要請したユーザに他のユーザにより投票機能が占有されたことを通知することを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項18】
前記セッション管理サーバは、グループユーザから投票しようとする内容に対する応答を受信すれば、投票結果統計を収集し、投票結果をグループユーザに通知することを特徴とする請求項17に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項19】
前記投票機能使用要請及び投票しようとする内容を含むメッセージは、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)APP(application)パケットのTBCP(Talk Burst Control Protocol)メッセージを利用することを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項20】
前記投票機能使用要請のために、RTCP APPパケットのSSRC(Synchronization SouRC)フィールドに投票機能を要請したユーザソースを含むことを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項21】
前記投票しようとする内容情報は、RTCP APPパケットのApplication dependent dataフィールドに記録されることを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項22】
前記投票機能使用可能信号を受信した後、投票しようとする内容情報をセッション管理サーバに伝達する段階で投票しようとする内容は、XMLで作成されて伝達されることを特徴とする請求項16に記載のPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するシステム。
【請求項23】
PoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するために投票機能を要請する端末において、
端末の全体機能を制御する制御部と、
意見投票機能使用の要請時に、セッション管理サーバに意見投票を要請する意見投票要請部と、を含むPoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するために投票機能を要請する端末。
【請求項24】
PoCネットワークでPoCクライアントの意見を収集するために投票機能を提供するセッション管理サーバにおいて、
グループ内の任意のクライアントから投票機能を使用するための要請が伝達されれば、投票機能がグループ内の他のユーザにより占有された状態であるか否かを判断し、投票機能がグループ内の他のユーザにより占有されていない場合、グループに属するユーザに投票しようとする内容を伝達するセッション管理サーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2008−537377(P2008−537377A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502904(P2008−502904)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【国際出願番号】PCT/KR2006/001035
【国際公開番号】WO2006/101340
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【国際出願番号】PCT/KR2006/001035
【国際公開番号】WO2006/101340
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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