説明

プルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた飲料缶

【課題】飲料缶の中に保存されている内容物を従来の飲料缶より短時間で要求された温度にすることができるプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導の優れた飲料缶を提供する。
【解決手段】本発明は、飲料缶の缶蓋部1と缶胴体部3と缶底部2の中央側を経由する熱を経由することが出来る円筒状の熱通路部4を備えて内容物を閉塞状態にした一体型にして、内容物に熱を加える距離と間隔を短くして熱伝導の効率を向上させ熱によって前記内容物は外側からと内側から流動させ短時間で設定された設定温度にすることを前記缶胴体部3と熱通路部4の円状のサンドイッチ状にしていること且つ4面方向から熱を加えることができるようにした。また、前記熱通路部4の熱の出入口の缶蓋熱通路口部5に挿入する蓋となっているキャップ部12を備え、前記キャップ部12を上側の押込み面より缶底方向に押すことによって缶蓋部1の上方向にシートジャッキ部17によりプルタブ7の取手側が押し上がるようした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料用の保存に用いられるアルミニウムやスチール等の金属製で製造されるプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた飲料缶に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料缶の中身の内容物にジュース、コーヒ、お茶、炭酸水等のノンアルコール飲料水やビールや焼酎等のアルコール飲料を保存して販売に用いられる従来の飲料缶を図1に示すように、円筒状の胴体部に前記胴体部上部に飲み口を有する蓋部と前記胴体部下部に飲料缶を支持固定する缶底部とをシーミング加工して閉塞状態で一体となるスチール製等の金属製の飲料缶が使用されている。
【0003】
また、下部の缶底部と一体となった円筒状の胴体部に飲み口を有する上部胴体部に蓋部をシーミング加工して閉塞状態で一体となるスチール製、アルミニウム製等の金属製の飲料缶が使用されている。
【0004】
そして、蓋部の飲み口の開口口は、リベットを中心として連結されたプルタブを引くことにより開口口の開口片が胴体部の中に入り込んで前記開口口が開口されるタイプと、プルタブを引くことにより開口口の開口片を除去するタイプの2種類があり、前記開口片が胴体部の中に入り込んで飲み口が開口されるタイプが現在は主流となっている。
【0005】
そして、自動販売機や業務用冷蔵庫や業務用保温器などによって、飲料缶の胴体部及び蓋部及び缶底部に熱が加えられ、夏は冷たく冷やされた飲料缶が主流となり販売され冬は温かく温められた飲料缶が主流となって消費者に販売されている。
【0006】
また、従来の飲料缶は円筒状の胴体部の面に印刷されているメーカ名や製品名、原材料名、内容量、販売者、電話番号、ホームページアドレス、注意書き、宣伝文句などの文字が製品を分かりやすく表現されたデザインの図柄といっしょに印刷されているが、不定期にメーカが実施することがあるプレゼントキャンペーンや製品のキャッチコピなどを前記文字及び図柄の上に粘着力による所謂シールに印刷したものを貼っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現在、地球温暖化が問題となっており、主に温室効果ガスの二酸化炭素の排出量が問題となっている。そこで、自動販売機や業務用冷蔵庫や業務用保温器は一般家庭にある一般家庭用冷蔵庫と比較しても電力消費量は大きいのが主流となっている。前記一般家庭用冷蔵庫並に電力消費量が抑えられるアイデアの装置になったならば二酸化炭素の排出量を削減することができる。また、全国に約200万台以上設置されていると言われる自動販売機の冷却または加熱の時間を短縮して販売できるようになったならば、電力消費量は現在より低く抑えることが可能と考えられる。
【0008】
そこで、図2の従来の飲料缶の内容物の熱伝導を示す側面透視図より、従来の胴体部、蓋部、缶底部の3面からなる従来の飲料缶では、前記飲料缶の中心部に近付くほどに中身の内容物に厚みがあるために筐体に熱を加えた場合に熱を加えたときに発生する中身の内容物の流動の発生が外側のみで中心部は熱が伝わりにくくなっていることによって、飲料缶に熱を加えて全体を設定温度にしたい場合は熱を加える時間が多くかかるようになっている。また、飲料缶本体は冷たい状態に冷やしても内容物の中心部まで熱がつたわるのに時間がかかるために内容物が冷たいはずがなま温かったり、また、飲料缶本体を熱い状態に温めても内容物の中心部まで熱がつたわるのに時間がかかるために内容物が温かいはずがなま温かい状態だったりして、図1及び図2に示す従来の飲料缶は内容物に対しての熱伝導が良くない構造になっている。そして、内容物は飲料缶の筐体内部の外側箇所と内側箇所では温度差が発生しやすく短時間に内容物全体を設定温度にすることが出来ず欠点になっている。
【0009】
また、不定期または臨時または販売促進のためにメーカが実施することがあるプレゼントキャンペーンや製品のキャッチコピなどの告知を飲料缶の胴体部に印刷されている文字及び図柄の上に粘着力による所謂シールに印刷したものを貼っていることによって、飲み終わった後のゴミとなった空き缶のリサイクルにおいて飲料缶の金属製の材料とシールの材料となっている紙やビニールは異なった分別をするようになっていることから飲み終わった後の分別作業の手間がかかり粘着材の成分によっては粘着材が胴体部に残存することがある。また、胴体部の文字や図柄の上に貼っていることにより文字や図柄の記載が分からないことがある。また、最も目立つ箇所である缶蓋にはプルタブの作動の仕方や方向などをプレスしており表面が凸凹になっている箇所が多くを占めておりシールを特定の箇所に貼るのは困難になっている。そして、シールを文字や図柄の印刷されている胴体部にプレゼントキャンペーンやキャッチコピを目立たない箇所に安易に貼っている。そして、シールは特定の場所に整理されて貼られてないので見た目も悪く飲料缶の図柄や文字のデザインに被る場合もあり欠点となっている。
【0010】
本発明では飲料缶の内容物の熱伝導を良くし外側と内側の温度差が発生しにくい短時間で指定された熱に内容物を設定温度にすることを可能としプルタブを上方向に押上る機能が付き衛生的に飲むことができるプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた飲料缶を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、飲料缶の内側から熱が加えられ前記内側より熱によって内容物の流動を発生するように外形が円筒状の飲料缶において、前記円筒状の筒胴と上部の缶蓋と下部の缶底との中央側を貫通する円筒状の熱通路を具備し、前記熱通路の円筒状となっている内側を熱が経由して飲料缶の内容物を内側から熱を加えることができるようになっていることを特徴としているものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、上部の缶蓋に形成される円筒状の熱通路の円状の開口口は上下に作動させて固定することができる固定手段を備えた円状の熱通路蓋が具備され、前記熱通路蓋は飲料缶の飲み口を開口する以前は前記熱通路の所定箇所に前記固定手段によって固定し熱通路内に熱が経由するように前記熱通路蓋の固定手段に形成される空間の開口口によって熱が経由できる状態になり、前記飲料缶の飲み口の開口する以後は前記熱通路を経由する空間を前記熱通路蓋で所定箇所に前記固定手段によって固定し塞いでいる状態になることを特徴としているものである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、上部の缶蓋に形成される円筒状の熱通路の円状の開口口と缶蓋の間の所定箇所に飲み口を開口するプルタブを固定する円状の固定手段が前記プルタブに具備され熱通路に固定されていることを特徴としているものである。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1において、円筒状の熱通路に代えて前記熱通路は蛇腹状になっていることを特徴としているものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項2において、熱通路蓋と熱通路の間に設置する平面のシート状と、前記シート状は缶蓋側にシート部分が折り曲がり延びる先端の箇所にプルタブを上方向に押出すシート片部とを具備し、前記熱通路蓋の操作に基づいて熱通路を塞ぐ場合はプルタブの内側の所定箇所に備えられたプルタブ片部と缶蓋の間に前記シート片部が挿入されることによって、プルタブの取手側が上方向に押出され起き上がるようになっていることを特徴としているものである。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項2において、円状の熱通路蓋の押込み面となっている平面状の箇所に宣伝文句やキャッチコピ、またはプレゼントキャンペーンなどの宣伝の告知を表示する図柄や文字の印刷が施されていることを特徴としているものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、同じ熱を加えて冷却した場合に従来の飲料缶と比較して、短時間で内容物の全体を冷却できることにより、冷却にかかる冷却装置の消費電力を抑制できることによって、前記冷却装置で排出される二酸化炭素の排出量を抑えることができる。この結果、地球環境に優しい飲料缶になっている。
【0018】
本発明により、同じ熱を加えて熱くした場合に従来の飲料缶と比較して、短時間で内容物の全体を加熱できることにより、加熱にかかる加熱装置の消費電力を抑制できることによって、前記加熱装置で排出される二酸化炭素の排出量を抑えることができる。この結果、地球環境に優しい飲料缶になっている。
【0019】
本発明により、自動販売機において飲料用の商品が前記自動販売機に新規に収納された場合、冷却の場合は冷却時間、加熱の場合は加熱時間の待ち時間の経過後、前記待ち時間の照明灯が消えて、すぐに購入した場合は従来の飲料缶では内容物の熱伝導の効率が悪いので、飲料缶の筐体は冷却の場合は冷たく、加熱の場合は熱くなっているが、飲み口を開けて飲むと飲料水の内容物は十分に適温になっていないという現象があったが、こう言った問題が解決される飲料缶になっている。また、内容物の外側と内側に温度差が発生しにくいので従来の飲料缶のように飲料缶を振って温度を平均化するための内容物を撹拌する無駄な動作がなくなる飲料缶になっている。また、炭酸飲料は冷たく飲めるようにするのが通常の飲み方なので短時間で良く冷たく冷やすことができる飲料缶になっている。
【0020】
本発明により、キャップ部12を上から押して前記キャップ部12により缶蓋熱通路口部5及び熱通路部4が塞がれ遮断され且つシートジャッキ部17を備えている場合は、プルタブ7の取手側が前記シートジャッキ部17のシート片部19によりプルタブ片部24を下側から上側に押し上げるようになっていることによって、プルタブ7が起上るようになっているので老若男女誰でも容易にプルタブ7を持つことができて飲み口の開口口9を開口する作業が実施できる。そして、熱通路部4をキャップ部12を用いて塞ぐことができることによって、万が一前記熱通路部4内に結露の水滴や汚い場所に置いた場合にゴミ、泥、ちり、虫などが入っていたとしても前記キャップ部12で前記熱通路部4を塞いでいることにより遮断していることで不愉快に思うことや顔面、目、鼻、口などに異物が当ったり入ったりすることがないので保護された安全に飲める飲料缶になっている。
【0021】
また、キャップ部12を上面の押込み面よりシートジャッキ部17を缶底方向に押すことにより、前記シートジャッキ部17の折り曲げ箇所である折り曲げA部20の折り曲げ角度によってプルタブ7に構成されるプルタブ片部24を缶蓋部1に平行の重畳状態になっている上面より直角方向に押上げさせることでプルタブ先端部25より開口片部8を飲料缶内に押込んで開口口9の飲み口を開口することができる飲料缶になっている。
【0022】
飲料缶の材料にはスチール、アルミニウムなどの金属性が用いられ、また、材質の厚みが有るものや無い(薄い)ものがあることから、飲料缶を地面などに落とした場合に前記飲料缶の缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3に変形を伴う場合があり、前記材質の厚みによっては致命傷となりシーミング加工された箇所より内容物が漏れる場合が考えられるが、熱通路部4の円筒状の形状となっているキャップ部12の装着に影響が無い箇所より蛇腹状にすることによって、落下時などの飲料缶にかかる衝撃を蛇腹箇所で伸縮して吸収するようにしていることにより熱通路部4のシーミング加工箇所からの内容物の漏れを衝撃や変形などの外的要因より防止する飲料缶になっている。
【0023】
缶蓋部1上にあるキャップ部12の押込み面の円状の平面の箇所に交換が可能な宣伝文句やキャッチコピ、またはプレゼントキャンペーンの告知を表示する図柄や文字の印刷を施すことができるようになっていることにより、人は必ず飲料缶を飲む場合は飲み口を見るので前記告知を表示する図柄や文字の宣伝の効果は絶大である。そして、飲料缶の材料と同じ金属製の材料をキャップ部12に用いることによってゴミの分別作業の手間が省かれてゴミを出す方及びゴミを処理する方の双方のリサイクルの処理が容易になる飲料缶になっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明について、図3の飲料缶の斜視透視図、図4の飲料缶の内容物の熱伝導を示す側面透視図、図5の飲料缶のA断面図、図6のキャップ部側面図、図7のキャップ部下面図、図8の飲料缶のキャップ部を装着した場合の開状態を示すA断面図、図9の飲料缶のキャップ部を装着した場合の閉状態を示すA断面図、図10の飲料缶の熱通路が蛇腹を形成している場合のA断面図、図11のシートジャッキ部の斜視透視図、図12のシートジャッキ部の側面図、図13のプルタブの斜視上面図、図14の飲料缶のシートジャッキ部を装着した場合におけるプルタブ押上前状態を示すA断面図、図15の飲料缶のシートジャッキ部を装着した場合におけるプルタブ押上後状態を示すA断面図、を用いて説明する。
【0025】
はじめに本発明について、図3の飲料缶の斜視透視図は、飲料缶を平面な場所に置いて上斜めから見た概略図を示している。各詳細については後で説明するとして、飲料缶は従来の飲料缶と同じ缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3を構成しているが、異なる点として前記缶蓋部1の中央部より缶胴体部3の中央部を経由して缶底部2の中央部を経由する熱通路部4が構成されている。前記熱通路部4は熱い液体または気体、そして、冷たい液体または気体を缶蓋部1及び缶底部2の開口された出入口より通すことができるようになっている。
【0026】
熱通路部4のみを用いることによって、飲料缶を温めたり、冷たくすることもできるが、従来の飲料缶では缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3の3面により前記飲料缶のジュースやコーヒやお茶やスープ等の内容物を設定温度にしていたが、熱通路部4が飲料缶の中央側に備わったことで缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3、熱通路部4の4面で内容物に対して円状のサンドイッチ状に熱を加えることができ、そして、熱を加える距離と間隔が短くなることにより、飲料缶の内容物を設定温度にすることに要する時間が短縮できるようになっている。
【0027】
熱通路部4に熱い液体または気体、また、冷たい液体または気体を通す場合は、缶蓋部1に構成されている熱の出入口となっている缶蓋熱通路口部5を入口にして経由すると熱通路部4を経由しながら円筒状の内壁に熱が吸収され飲料缶の内容物に熱を放出し缶底部2に構成される熱の出入口となっている缶底熱通路口部6を出口にして前記熱通路部4の内側の円筒状の内壁により吸収された熱の残りとなった液体または気体が排出されるようになっている。または、熱を加える液体または気体を入口に缶底熱通路口部6を経由し熱通路部4を経由し缶蓋熱通路口部5を出口にして経由して排出しても良い。
【0028】
缶蓋に飲み口を有する熱通路部4、缶蓋熱通路口部5、缶底熱通路口部6を構成する飲料缶は、缶蓋部1及び缶底部2の円状の直径より円筒状の缶胴の缶胴体部3の長さが前記直径より長い飲料缶に適している。
【0029】
缶蓋部1の上面はプルタブ7を構成し、前記プルタブ7の取手側を手前に引くことにより飲み口側のプルタブ7で前記缶蓋部1の開口片部8が飲料缶の中に押し込まれ飲み口となる開口口9が開くようになっている。プルタブ7は缶蓋熱通路口部5と缶蓋部1との間の熱通路部4の円状となっている外側の所定箇所に構成されるようになっている。詳細については後で説明する。
【0030】
図4の飲料缶の内容物の熱伝導を示す側面透視図は、本発明により飲料缶の内容物に熱を円状の外側と内側のサンドイッチ状に加えるようになっていることにより、前記内容物に熱を加える幅が狭くなっていることによって熱伝導の効率が良くなる。そして、熱が加わることによって発生する内容物の流動が外側からと内側から発生することによって前記内容物の缶内の流動性が大幅に向上することを示している。よって、飲料缶は缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3、熱通路部4の4面より熱を加えられるようになっていることにより、短時間で内容物を設定温度にすることができる。そして、熱を加える装置例えば自動販売機や保温器等の装置で飲料缶の内容物を設定温度に要する作動時間の短縮ができることによって消費電力が低く抑えられる。
【0031】
図5の飲料缶のA断面図は、図3で図示しているA箇所の缶蓋部1及び缶胴体部3の断面図を詳細に示した飲料缶の図面である。缶蓋部1と缶胴体部3は従来と同じ前記缶胴体部3の端面を前記缶蓋部1で包み込むようにしたシーミングA部10により飲料缶をシーミング加工し、そして、中央側の缶蓋部1の端面を熱通路部4により包み込むようにしたシーミングB部11によりシーミング加工して飲料缶の中身の内容物を閉塞状態にして一体化するようになっている。
【0032】
シーミングA部10はシーミングB部11より缶蓋部1の上面より高い位置でシーミング加工されるようになっている。このことは、図6と図7で説明するキャップ部12を缶蓋熱通路口部5より挿入し固定した場合にキャップ熱通口15と熱通路部4との熱交換ができる空間の使用可能状態を保持するために他飲料缶との接触や運搬時等における外的要因の障害から前記キャップ部12を装着した場合にシーミングA部10の端面よりはみださないようにシーミング加工の箇所に段差が設けられている。
【0033】
熱通路部4はシーミングB部11の箇所は狭くなり、シーミング箇所と缶蓋部1との間にはプルタブ7を固定するための円状の固定リング部23が入り前記プルタブ7は前記シーミング箇所と缶蓋部1との間で固定されるようになっている。そして、前記円状の固定リング部23はシーミングB部11のシーミング箇所の直径より狭くなって取れないようになっている。
【0034】
また、従来は飲料缶を振って内容物の固形、浮遊、沈殿物を撹拌した場合は缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3の内壁で内容物が振った動作に応じて同じ流動を繰り返しかき混ぜるようになっていたが、本発明では、缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3と熱通路部4によって、前記熱通路部4が棒状になっていることにより曲線となる面が缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3より鋭くなった固定されたかき混ぜ棒の役割を果たし内容物が飲料缶を振ることによって熱通路部4との摩擦が加わることによって内容物は多種多様な方向に流動し固形物を引きちぎることもできるようになっている。
【0035】
プルタブ7は缶蓋部1に形成されている開口片部8がある飲み口側の固定リング部23と係合があり前記プルタブ7は飲み口側の前記固定リング部23の外側で一体になっている。そして、プルタブ7の飲み口側のプルタブ先端部25により、前記プルタブの取手側を引き上げることによって、前記プルタブ先端部25が開口片部8を飲料缶内に押込み開口口9が開口されるようになっている。
【0036】
また、シーミングB部11の箇所の熱通路部4は狭くなり缶蓋部1の面と係合がある箇所より前記熱通路部4は広くなっていることによって、キャップ部12の挿入側を缶蓋熱通路口部5より熱通路部4の中に挿入した場合は前記キャップ部12に形成されるストッパ部14が前記熱通路部4の前記シーミングB部11のシーミング加工により狭くなっている内壁にひっかかり前記キャップ部12は一度挿入したならば引っかかり容易に取れないようになっている。
【0037】
缶底部2は上記説明した缶蓋部1と熱通路部4とのシーミングB部11と同じ手段を用いてシーミング加工してシーミング箇所に熱の出入口の缶底熱通路口部6を形成するようになっている。
【0038】
また、缶底部2は熱通路部4と一体成型にして熱の出入口の缶底熱通路口部6を形成しても良い。また、缶底部2側の熱通路部4の熱の出入口は装着するものが無いので缶蓋部1側と同じ大きさに限定されない。
【0039】
図6のキャップ部側面図はキャップ部12の側面図を示し熱の出入口である缶蓋熱通路口部5の円状の穴より挿入するものであり熱通路部4を塞ぐための蓋である。また、完全に塞がない場合は挿入部13の間隔間及び中央側にある空間のキャップ熱通口15により前記熱通路部4との熱交換ができるようになっている。よって、飲料缶の開口片部8の開口前と開口後によってキャップ部12の役割が異なるようになっている。
【0040】
キャップ部12は円状の平面の押込み面より押して熱通路部4の缶蓋熱通路口部5の円状の穴に挿入できるように前記キャップ部12の挿入側の円状の挿入面には前記熱通路部4の円状の穴に合わせて円状で所定の大きさの円弧で所定間隔ごとに並べられている挿入部13が一体になって構成されている。
【0041】
そして、挿入部13は熱通路部4の円筒状の通路となっている内壁を押すように円弧の板状の弾性体になっていることにより、常時前記挿入部13は先端部より所定箇所まで前記熱通路部4の通路の直径より大きくなっている凸形状に形成されるストッパ部14によって内壁を押してキャップ部12は飲料缶の開口片部8の開口前または開口後の上側または下側の位置に固定するようになっている。
【0042】
キャップ部12は開口片部8の開口前は上側に位置し熱通路部4との熱交換するための役割を果たし、前記開口片部8の開口口9を開口する場合は前記キャップ部12を押込み面の上から押して下側に位置し熱通路部4の缶蓋熱通路口部5を塞いでから指を添えてプルタブ7の取手を引いて前記開口口9を開けることができるようになっている。
【0043】
キャップ部12は缶蓋熱通路口部5を塞いだ場合は缶蓋部1側の外気と熱通路部4を遮断するようになっている。前記熱通路部4が遮断されることによって、前記熱通路部4内や缶底部2に発生した結露の水滴や屋外などで缶底に付いたゴミやチリ、泥や虫などが缶底熱通路口部6より侵入した場合に、飲料缶の内容物を飲む場合は缶底が缶蓋より上になるので、顔面、口、目、鼻などに付いたり入ったりして怪我しないように衛生的に保護する役割を果たすようになっている。
【0044】
キャップ部12の押込み面となっている円状の平面状の箇所には、宣伝文句やキャッチコピ、またはプレゼントキャンペーンなどの変更が不定期または臨時にある宣伝の告知を表示する図柄や文字の印刷を施すことができることによって、誰もがプルタブ7を操作して飲み口の開口口9を開口する場合や飲む場合は前記開口口9の飲み口及び缶蓋を見る頻度が多くなることから宣伝効果が高くなる。前記図柄や文字が缶蓋部1の上面で飲料缶を飲んでいる状態の場合は常に人の眼の視界に入ってくるようになっている。缶胴体部3では飲み口の裏側は見えない死角の場所が存在し手で掌握した場合はさらに死角範囲が多くなるが缶蓋部1には死角がないので消費者の誰もが見るような場所が告知箇所になっている。
【0045】
また、キャップ部12は着脱できるので他の図柄や文字のものに交換ができる。交換例として、宣伝文句やキャッチコピの図柄や文字の変更やプレゼントキャンペーン期間終了による変更が決まった箇所の部品交換になるのことで曲線状に貼られたシールを剥がす作業と異なって容易に実施可能になり缶胴体部3に印刷された文字や図柄を変更することに要するコストと比較して安価に変更が可能となっている。そして、告知の変更をキャップ部12のみの部品交換で済むことから飲料缶の内容物に影響を与えることなく容易に変更が実施できる。そして、キャップ部12の材料を飲料缶の筐体に用いているスチール製やアルミニウム製と同じにすることでゴミのリサイクルの分別作業が省略されるようになっている。
【0046】
図7のキャップ部下面図は熱通路部4に挿入するキャップ部12の挿入箇所方面から見た図面である。キャップ部12の円状の平面の挿入面の内側の中央側に空間を開けて円状に円弧の挿入部13が所定間隔毎に構成され先端部側は前記挿入部13より円状の円弧が大きく凸形状のストッパ部14が形成されている。前記挿入部13は中央側に空間が形成され所定間隔毎に円状に構成され熱通路部4の熱交換の出入口となっているキャップ熱通口15を形成していることによって、キャップ部12の挿入面で缶蓋熱通路口部5を塞ぐ前の状態において熱通路部4は熱い液体または気体(水蒸気含む)、また、冷たい液体または気体(水蒸気含む)を通し経由して熱交換ができるようになっている。
【0047】
図8の飲料缶のキャップ部を装着した場合の開状態を示すA断面図は自動販売機、保温機などで飲料缶に熱を加える場合のキャップ部12の位置を示している断面図である。前記キャップ部12は缶蓋熱通路口部5より挿入し熱通路部4のシーミングB部11の箇所をストッパ部14及び挿入部13が入り前記挿入部13はシーミングB部11の箇所の狭くなっている前記熱通路部4の内壁に密着し、前記ストッパ部14は前記シーミングB部11の狭い箇所を越えた熱通路部4の広くなった飲料缶の内容物に熱を加える箇所の内壁に密着し前記内壁を挿入部13の弾性力で前記ストッパ部14の前記熱通路部4の円状の直径より大きくなっている凸形状の縁で押して位置を固定するようになっている。
【0048】
ストッパ部14は一度挿入されると、シーミングB部11の箇所の熱通路部4の内壁が狭くなっているので前記ストッパ部14の凸形状の縁によって引っかかり弾性力に比例して取れにくくなっている。
【0049】
熱通路部4に熱を加える場合は、缶蓋部1側よりキャップ部12の挿入部13の空間のキャップ熱通口15から熱を挿入し前記熱通路部4を経由し缶底部2の缶底熱通路口部6より排出することができるようになっている。また、逆方向からでもできるようになっている。
【0050】
また、キャップ部12はシーミングA部10の縁より下になっていることによって、飲料缶の運搬時や自動販売機などの熱を加える装置への設置の場合に飲料缶同士の接触などによる外的要因の障害によって前記キャップ部12が熱通路部4を塞がない高さに設定されている。
【0051】
図9の飲料缶のキャップ部を装着した場合の閉状態を示すA断面図は飲料缶の飲み口の開口口9を開ける場合や飲料缶の中身の内容物を飲む場合のキャップ部12の位置を示している断面図である。
【0052】
キャップ部12の平面の押込み面を手の平の指や手で力を加えて押すことによって、熱通路部4の奥へ挿入部13及びストッパ部14が移動して固定するようになっている。そして、前記キャップ部12の平面の挿入面がシーミングB部11の縁になっている缶蓋熱通路口部5を遮断し缶蓋部1側の前記熱通路部4の熱の出入口を塞ぐようになっている。そして、結露の水滴やゴミなどの異物が缶蓋上に入ってこないようになっている。
【0053】
また、熱を加え終わった後の飲む場合に熱通路部4より缶蓋部1側の外気への熱放出をキャップ部12で熱の出入口を塞ぐことによって防止するようになっている。
【0054】
図10の飲料缶の熱通路が蛇腹を形成している場合のA断面図は熱通路部4の円筒状の形状を蛇腹状に形成した場合の図面である。熱通路部4を円状の蛇腹状にすることによって、飲料缶の缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3に落下などの外的障害が加わったときに前記落下時に加わる衝撃を蛇腹箇所で伸縮して吸収するようになっている。よって、前記熱通路部4が円筒状の形状にした場合に、前記外的要因で飲料缶の外形の形状またはスチールやアルミニウムなどの金属の材質や厚みなどによってはシーミング箇所より内容物が漏れてしまう場合は、前記熱通路部4の中央側の所定箇所の部分を蛇腹状の形状にした熱通路蛇腹部16で衝撃を吸収しシーミング箇所よりの内容物の漏れを防止するようになっている。
【0055】
そして、飲料缶に変形を要する衝撃が加わっても蛇腹状の箇所で前記変形を吸収するように熱通路蛇腹部16の蛇腹箇所が伸縮して熱通路部4の破損を防止するようになっている。また、キャップ部12の装着も円筒状の熱通路部4を組合わせていることにより装着できるようになっている。
【0056】
また、熱通路部4の所定箇所の部分を蛇腹状にすることにより、飲料缶を振って内容物を撹拌する場合は、蛇腹の凹凸面が多数あることによって前記内容物の摩擦が複雑に交差することができるので円筒状になった熱通路部4より撹拌能力は向上するようになっている。
【0057】
次に本発明の付加価値を高める機能として自動でプルタブ7の取手側が缶蓋部1より押し上がり指で掴みやすくする機能または開口口9を開口する機能について図11〜図15を用いて説明する。図11のシートジャッキ部の斜視透視図は、部品のシートジャッキ部17を斜め上方向から見た斜視透視図である。前記シートジャッキ部17の部品はプルタブ7の取手側を缶蓋部1より上方向に押出す部品である。シートジャッキ部17はシート状にキャップ部12の挿入部13及びストッパ部14を通す円状の穴となっているシート固定穴部18を備え、前記シート固定穴部18のシート面より90度以上の折り曲げ箇所となっている折り曲げA部20より延びたシートを90度以内の折り曲げ箇所となっている折り曲げB部21をシートに形成し、そして、前記折り曲げB部21より延びたシートの90度以内の折り曲げ箇所となっている折り曲げC部22を形成する1つのシートから作製されるようになっている。
【0058】
そして、折り曲げC部22の左右の先端はシート片部19を形成しこの部分でプルタブ7の取手側を押上げられるようになっている。そして、折り曲げB部21と折り曲げC部22には熱通路部4の外形の円筒状の形状に合わせた円状の曲線状の組み合わせ箇所を形成している。また、シートジャッキ部17の材質を飲料缶の筐体と同じ物にすることによって、ゴミのリサイクルの分別作業が無くなり処理が容易になる。
【0059】
図12のシートジャッキ部の側面図は、シートジャッキ部17の側面図でありシートの折り曲げ箇所が3箇所あることが分かり各々異なった角度設定になっている。折り曲げC部22の先端にあるシート片部19はプルタブ7の内側の所定箇所の場所に設置され、前記シートジャッキ部17を上側より缶底方向に押すことによりシート片部19が缶蓋部1と前記プルタブ7の所定箇所との間に入り前記プルタブ7の取手側が押上るようにしている。
【0060】
折り曲げC部22と折り曲げB部21との折り曲げ角度が異なり前記折り曲げB部21の方の角度が立っていることにより、シートジャッキ部17を上から押すほどにプルタブ7の取手側が押し上がるようにしている。また、さらに前記シートジャッキ部17を押すことにより折り曲げB部21と折り曲げA部20との折り曲げ角度が異なり前記折り曲げA部20の方が角度が立つようになっていることによって、さらにプルタブ7の取手側は上方向に押し上がるようになっている。また、折り曲げA部20は予め熱通路部4側方向に折り曲げられていることによって、シートジャッキ部17の上側から押した場合は逆方向には曲がらない設定角度になっている。
【0061】
そのプルタブ7は次の図13のプルタブの斜視上面図を用いて説明する。プルタブ7は円状のリング状の固定リング部23により熱通路部4と缶蓋部1とをシーミング加工したシーミングB部11と缶蓋部1との間に固定される前記固定リング部23は飲料缶の開口片部8を開口するためのプルタブ先端部25に前記固定リング部23の所定箇所よりシート状に延びて前記プルタブ先端部25と係合を持って一体となっている。
【0062】
プルタブ7の取手を引いて開口片部8を開口する場合は固定リング部23が支点となって前記固定リング部23よりシート状に延びた箇所が折り曲がりプルタブ先端部25が作用点となって開口片部8を飲料缶内に押込んで開口口9が開口するようになっている。
【0063】
プルタブ7は固定リング部23より延びたシート状とプルタブ先端部25との間より左右に分かれて前記固定リング部23の横の側面を経由し内側に凸形状の平面状のプルタブ片部24を取手側と前記固定リング部23の間に左右備えている。そして、プルタブ片部24の下にシートジャッキ部17のシート片部19が挿入され入っていくことにより前記プルタブ片部24は上方向に押し上がりプルタブ7の取手側は上方向に押し上がるようになっている。
【0064】
また、プルタブ7はプルタブ片部24と円状の穴の開いた取手の間には前記プルタブ7を上方向に引いた場合にシーミングB部11と接触しないように四角形状の空間が形成されている。
【0065】
次の図14の飲料缶のシートジャッキ部を装着した場合におけるプルタブ押上前状態を示すA断面図はプルタブ7の押上機能の実装図を示す断面図である。キャップ部12と缶蓋熱通路口部5のあるシーミングB部11との間にシートジャッキ部17のシート固定穴部18に前記キャップ部12の挿入部13及びストッパ部14を通して前記キャップ部12を熱通路部4に固定したところで前記シートジャッキ部17の左右のシート片部19がプルタブ7の左右のプルタブ片部24の取手側の手前箇所の缶蓋部1の上面に設置されるようになっている。
【0066】
そして、振動や衝撃などの外的要因が飲料缶にあったとしてもシートジャッキ部17のシート片部19はプルタブ7の取手側とプルタブ片部24との間に設けられた四角形状の空間の間に設置されることによって左右に作動するようなことは無くまたキャップ部12により上下に作動することは無いように定められた位置に固定される。
【0067】
また、キャップ部12のキャップ熱通口15の側面とシートジャッキ部17との間に空間が設けられていることにより熱通路部4との熱交換は支障が発生しないようになっており外部で作られた熱が熱通路部4を経由できるようになっている。
【0068】
次の図15の飲料缶のシートジャッキ部を装着した場合におけるプルタブ押上後状態を示すA断面図はプルタブ7の押上機能を実施した場合を示す断面図である。プルタブ7の取手側を上方向に押上げるには、キャップ部12の平面の押込み面の上側より手の平の指や手で押すことによりシートジャッキ部17が下側に押され左右のシート片部19が缶蓋部1とプルタブ7の左右のプルタブ片部24の間に入り込み前記プルタブ片部24は缶蓋部1より上方向に押し上がり、そして、前記プルタブ7の取手側も上方向に押し上がるようになっている。
【0069】
そして、さらにキャップ部12を押すことにより、折り曲げA部20の角度がシーミングB部11のある内側方向に曲がりながらシート片部19はプルタブ7のプルタブ先端部25の方向へ入り込んでいき次に折り曲げC部22が入り、そして、次に折り曲げB部21が入り、そして、次に折り曲げA部20のシート状となっている箇所の角度が内側方向にさらに曲がり前記キャップ部12が熱通路部4に挿入されるストローク分前記プルタブ片部24と缶蓋部1の間にシート状のシートジャッキ部17は入り込み折り曲げA部20と折り曲げB部21との間のシート部分でプルタブ片部24を前記シートジャッキ部17の折り曲げA部20のシートの角度分押上てプルタブ7の取手側も前記シートの角度分押し上がり缶蓋部1の上面より離れている状態の位置で固定され、手の指でプルタブ7の取手を摘みやすくするようになっている。
【0070】
また、シートジャッキ部17の折り曲げ箇所である折り曲げA部20の角度を熱通路部4の出入口をキャップ部12で塞ぐ位置の固定箇所までにプルタブ7のプルタブ片部24を缶蓋部1に平行に重畳状態になっている上面より約30度以上の角度から直角方向に起立させるようにすることでプルタブ先端部25により開口片部8を押込んで開口口9をプルタブ7の取手を摘んで引かなくても開口することができるようにすることができる。よって、前記シートジャッキ部17で開口片部8を飲料缶内に押込み開口口9を開口するようにした場合は、プルタブ7の円状の取手箇所を不要にしたプルタブ7にすることが可能である。
【0071】
そして、特に女性においては、プルタブ7の取手を摘む必要がなくなることにより、取手を摘む場合は爪の表面が缶蓋やシーミング箇所に接触していたために爪表面に施したネイルアートやマニキュアに傷が付いたり剥がれたりしてダメージを与えてしまったり最悪の場合はプルタブを引く場合に爪に引っ掛けて爪が割れたり折れてしまうことがあったが、キャップ部12を手の平の指や手で缶底方向に押すことのみによりシートジャッキ部17によってプルタブ片部24をシート片部19で上側に押上げてプルタブ先端部25により開口片部8を飲料缶内に押込んで飲み口である開口口9を開口することが出来ることで前記爪のネイルアートやマニキュアにダメージを与えることは無く爪が割れたり折れたりしない安全で女性に優しい飲料缶になっている。
【0072】
また、キャップ部12の挿入部13の弾性力とストッパ部14の凸形状部分で熱通路部4の内壁を押している状態において前記キャップ部12とシートジャッキ部17の位置は固定され熱の出入口となっている前記熱通路部4の缶蓋熱通路口部5は塞がり熱交換する空間が遮断されるようになっている。
【0073】
また、飲料缶の材料であるスチール、アルミニウムなどの厚みなどによってキャップ部12の挿入部13の弾性力を弱くする場合は、熱通路部4の内壁にストッパ部14の凸部分を引っ掛けて固定することができる熱通路部4の内壁に円周状の凸部分または凹部分を形成しキャップ部12により缶蓋熱通路口部5の遮断前と遮断後に固定できる位置に備えて前記キャップ部12とシートジャッキ部17を固定することが可能である。
【0074】
その他、熱通路部4に熱を加える手段として、直接に前記熱通路部4の缶底部2側から熱を放出する棒状の熱放出手段を挿入して熱を缶蓋部1側の熱通路部4の出入口を出口にして飲料缶の内容物を設定温度にすることが可能となる。
【0075】
また、熱通路部4の缶底部2側から缶蓋部1方向に液体または気体の熱を加える場合は、キャップ部12に設けられているキャップ熱通口15の空間を前記キャップ部12の固定位置の上下で加える熱の経由する量を調整する調整弁の役割を果たすことが可能となっている。
【0076】
また、缶蓋部1の人の眼に着きやすい箇所にキャップ部12が装着されていることによって、キャップ部12を飲料缶と同じ材質の金属製にすることが可能であることによってゴミのリサイクルの分別作業が容易になるとともにキャッチコピ、イベント、キャンペーンの告知をキャップ部12の押込み面に印刷することにより目立つようになる。また、告知がない場合は無印刷以外に会社のロゴマークの印刷や製品名の図柄や文字の印刷を実施したものを装着することも可能になる。
【0077】
本発明により、飲料缶に加える熱を経由することができる熱通路部4を備え前記熱通路部4は缶蓋部1の中央側の熱の出入口となっている缶蓋熱通路口部5より缶胴体部3の中央側を経由し缶底部2の中央側の出入口の缶底熱通路口部6を経由して内壁の面で吸収された残りの熱を排出して熱交換することができることにより、飲料缶に加えることができる熱の箇所は缶蓋部1、缶底部2、缶胴体部3、熱通路部4の4面になり内容物を円状のサンドイッチ状に挟み込んでいることによって、前記内容物の熱が加わることによって発生する流動が外側からと内側からの挟み込むように発生することにより飲料缶の内容物を短時間で設定温度にすることができる。このことによって自動販売機や保温機などの電気を消費する装置の消費電力を減少させて飲料缶を短時間で販売ができるようになる。よって、短時間で販売可能となることによって販売装置の消費電力を抑えることができ電気消費にかかる二酸化炭素の排出量を減少させることができ地球環境に優しい飲料缶になる。
【0078】
缶蓋部1側の熱通路部4にキャップ部12を備えていることにより、前記キャップ部12で前記熱通路部4の熱の出入口になっている缶蓋熱通後口部5を塞ぐことができることによって、缶底や熱通路部4内に発生した結露の水滴や缶底に付着したゴミ、チリ、泥、虫等の異物が入ってきたとしても遮断することができるので顔面や目、鼻、口に前記熱通路部4内を経由して衝突したり怪我や傷害から守り保護する飲料缶になる。
【0079】
プルタブ7を缶蓋部1の上面より押上げることが、キャップ部12を上面の押込み面より缶底方向に押すことにより、前記キャップ部12と熱通路部4のシーミングB部11の間に備えられたシートジャッキ部17によって前記プルタブ7の取手側が上方向に押し上がり前記キャップ部12のストッパ部14が前記熱通路部4内の所定箇所に止まって固定されることにより前記プルタブ7の取手側が上方向に上がった状態で固定されるので老若男女及び子供でも容易にプルタブ7の取手側を摘んで引いて飲み口の開口口9を開口することができる飲料缶になる。または、シートジャッキ部17で飲み口の開口口9を開口することができる飲料缶になる。
【0080】
キャップ部12の押込み面となっている円状の平面状となった箇所に宣伝文句やキャッチコピ、またはイベントやプレゼントキャンペーンなどの宣伝の不定期または臨時の告知を表示する図柄や文字の印刷を施すようにすることによって、缶蓋上には死角が無いので誰もが眼にすることができるようになっていることにより宣伝効果は絶大である。また、告知の内容に変更があった場合は内容物に影響を与えることなくキャップ部12のみの交換で変更ができるとともに飲料缶の材料を統一できることによってゴミのリサイクルの分別作業が無く環境に優しい飲料缶になっている。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】従来の飲料缶を示す斜視透視図である。
【図2】従来の飲料缶の内容物の熱伝導を示す側面透視図である。
【図3】本発明の飲料缶の斜視透視図である。
【図4】本発明の飲料缶の内容物の熱伝導を示す側面透視図である。
【図5】本発明の飲料缶のA断面図である。
【図6】本発明のキャップ部側面図である。
【図7】本発明のキャップ部下面図である。
【図8】本発明の飲料缶のキャップ部を装着した場合の開状態を示すA断面図である。
【図9】本発明の飲料缶のキャップ部を装着した場合の閉状態を示すA断面図である。
【図10】本発明の飲料缶の熱通路が蛇腹を形成している場合のA断面図である。
【図11】本発明のシートジャッキ部の斜視透視図である。
【図12】本発明のシートジャッキ部の側面図である。
【図13】本発明のプルタブの斜視上面図である。
【図14】本発明の飲料缶のシートジャッキ部を装着した場合におけるプルタブ押上前状態を示すA断面図である。
【図15】本発明の飲料缶のシートジャッキ部を装着した場合におけるプルタブ押上後状態を示すA断面図である。
【符号の説明】
【0082】
1…缶蓋部、2…缶底部、3…缶胴体部、4…熱通路部、5…缶蓋熱通路口部、6…缶底熱通路口部、7…プルタブ、8…開口片部、9…開口口、10…シーミングA部、11…シーミングB部、12…キャップ部、13…挿入部、14…ストッパ部、15…キャップ熱通口、16…熱通路蛇腹部、17…シートジャッキ部、18…シート固定穴部、19…シート片部、20…折り曲げA部、21…折り曲げB部、22…折り曲げC部、23…固定リング部、24…プルタブ片部、25…プルタブ先端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外形が円筒状の飲料缶において、前記円筒状の筒胴と上部の缶蓋と下部の缶底との中央側を貫通する円筒状の熱通路を具備し、前記熱通路の円筒状となっている内側を熱が経由して飲料缶の内容物を内側から熱を加えることができるようになっていることを特徴とするプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた飲料缶。
【請求項2】
請求項1において、上部の缶蓋に形成される円筒状の熱通路の円状の開口口は上下に作動させて固定することができる固定手段を備えた円状の熱通路蓋が具備され、前記熱通路蓋は飲料缶の飲み口を開口する以前は前記熱通路の所定箇所に前記固定手段によって固定し熱通路内に熱が経由するように前記熱通路蓋の固定手段に形成される空間の開口口によって熱が経由できる状態になり、前記飲料缶の飲み口の開口する以後は前記熱通路を経由する空間を前記熱通路蓋で所定箇所に前記固定手段によって固定し塞いでいる状態になることを特徴とするプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた飲料缶。
【請求項3】
請求項1において、上部の缶蓋に形成される円筒状の熱通路の円状の開口口と缶蓋の間の所定箇所に飲み口を開口するプルタブを固定する円状の固定手段が前記プルタブに具備され熱通路に固定されていることを特徴とするプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた飲料缶。
【請求項4】
請求項1において、円筒状の熱通路に代えて前記熱通路は蛇腹状になっていることを特徴とするプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた缶。
【請求項5】
請求項2において、熱通路蓋と熱通路の間に設置する平面のシート状と、前記シート状は缶蓋側にシート部分が折り曲がり延びる先端の箇所にプルタブを上方向に押出すシート片部とを具備し、前記熱通路蓋の操作に基づいて熱通路を塞ぐ場合はプルタブの内側の所定箇所に備えられたプルタブ片部と缶蓋の間に前記シート片部が挿入されることによって、プルタブの取手側が上方向に押出され起き上がるようになっていることを特徴とするプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた缶。
【請求項6】
請求項2において、円状の熱通路蓋の押込み面となっている平面状の箇所に宣伝文句やキャッチコピ、またはプレゼントキャンペーンなどの宣伝の告知を表示する図柄や文字の印刷が施されていることを特徴とするプルタブ押上機能を備える内容物の熱伝導に優れた缶。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−184176(P2008−184176A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−17947(P2007−17947)
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【出願人】(303016339)
【Fターム(参考)】