説明

プレスばめ部品をレザー溶接する吹出し抵抗溶接法

【課題】
燃料インゼクタの気密溶接結合管状成分を確実に創作する方法とシステムを提供する。【解決手段】
燃料インゼクタ組立体(100)にプレスばめ成分を取付ける環状溶接の吹き出しを減少させる方法が開示されている。この方法は複数工程溶接手続を使用して、而して、縦方向軸線を中心に組立体の360度以下の回転に一致する第一環状溶接ビード(281a)が第二環状溶接ビード(281b)により密封される半径方向空所を残す。選択的実施例では、凸凹領域が成分の半径方向に向く面に形成されて、凸凹領域(291)がプレスばめ領域(292)に隣接して配置されている。それにより密封隙間(295)が溶接(281)とプレスばめ領域(292)の間の凸凹領域(291)に形成されている。密封隙間(295)は他に液状溶接ビードを吹き出できたトラップされたガスの膨張のそれ以上の手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、2005年6月16日に出願された「プレスばめ部品をレザー溶接する吹出し抵抗溶接法」という名称で米国仮出願第60/691125号の特典を請求する。
【0002】
この出願は、更に本出願と同じ日に出願された「吹出し抵抗溶接の成分幾何学的形状と方法」という名称で米国特許出願第11/xxxxxx号に関連する。
[発明の技術分野]
【0003】
本発明は一般に溶接分野に関し、さらに特に燃料インゼクタ組立体のプレスばめ成分間の密封吹出し抵抗溶接を形成する技術とシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
燃料インゼクタは圧力容器、圧力容器を換気する弁と、弁を駆動するコイル被駆動磁気回路を包含する。圧力容器は作動中に外部燃料漏れの徴候を示さないにちがいない。殆どの燃料インゼクタデザインは圧力容器を創作するように一緒に溶接される複数の成分を利用する。
【0005】
典型的には、燃料インゼクタ圧力容器成分はレザーを使用して溶接されている。レザーは成分の重ねる表面が結合される重ね継手、二つの成分が重なりなしに端部と端部に結合される突合せ継手と、材料が溶接ビードの室を提供するために突合せ部品において取り除かれる隅肉継手のような継手構成を溶接するためにうまく使用されていた。レザーは生産環境において小さい精密な成分を一緒に確実に且つ迅速に溶接するために適している。
【0006】
多くの応用では、溶接される部品が溶接を形成するように移動されるか、或いは回転されるときに、レザービームは静止保持される。燃料インゼクタに使用された気密圧力容器を溶接するために、部品が回転されるときにビームが普通は静止保持される。燃料インゼクタ圧力容器の気密溶接のような管状成分にそのタイプの気密溶接のために、レザービームのオン時間は部品を一回転させる時間より大きい。溶接の生じる重なりは溶接が気密であることを保証する。
【0007】
管状成分におけるそのようなレザー溶接と連動された一つの普通の問題は溶接の重なりが形成されるときに起こる。或る溶接条件と継手デザインは、通常には溶接の最終重なり中に溶接ビームの「吹き出し」に生じる傾向がある。その「吹き出し」は、溶接に関連した温度の突然の上昇により、溶接の片面に内圧を迅速に増加させることによって創作される。ある条件の下では、他の場合に起こることが知られているけれども、溶接重なりが起こるときに「吹き出し」が最も普通に起こる。溶接継手のいずれかの側面への内部領域が十分な圧力増加を受けるならば、溶接「吹き出し」は溶融溶接プールが圧力差により働いた力に抵抗できないときに起こる。溶接「吹き出し」は溶接ビードの穴或いは隙間を残す。その穴は典型的に組立て処理中に漏れ関連スクラップの増加をまねく。
【0008】
例えば二つの成分は連続「締りばめ」即ちプレスばめ領域に一緒に重なり溶接され得る。そのような溶接は重なりと同じにランダムな位置において「吹き出し」領域を表すことが知られていた。そのような「吹き出し」は溶接を通してしばしば複数の半径方向位置に起こる。プレスばめ領域には、小さい空所が一緒にプレスされた成分の不完全面仕上げによるトラップ空気を含有することが理論化されている。レザー溶接がそのような小さい空所上に企てられるときに、空気内側が温度の突然の変化を受けて膨張する。その膨張は溶融溶接プールを「吹き出し」て溶接で空所の後に残す。
【0009】
択一的に、二つの部品がプレスばめなしに且つ向かい合う面間の隙間をもって結合されている。差圧が生じなく、それ故に、実際は、「吹き出し」ではない。しかしながら、その継手デザインは燃料インゼクタ応用に使用されるときに二つの重要な欠点を有する。最初に、溶接処理により発生された任意の溶接スラッグ或いは酸化物が溶接継手から弁体へ逃がすことができ、燃料インゼクタの内部汚染を生じる。燃料インゼクタのような精密な装置のそのような内部汚染は望ましからぬ効果を有し得る。第二に、多くのデザインは処理理由のために二つの成分間にプレスばめを必要とする。
【特許文献1】米国特許出願公開第20020047054号明細書
【特許文献2】特許第2848954号明細書
【特許文献3】特表平4−505954号公報
【特許文献4】特開平9−96264号公報
【特許文献5】特開平11−239888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
それ故に、現在は、燃料インゼクタの気密溶接結合管状成分を確実に創作する方法とシステムを提供する必要性がある。発明者の知識にとって、そのような技術が一般に有効である。
[発明の要約]
【0011】
この発明の観点によると、燃料入口、燃料出口と、燃料入口から燃料出口まで縦方向軸線に沿って延びている燃料通路を有する燃料インゼクタを形成する方法が提供される。この方法は半径方向外方に向く環状面から成る第一燃料インゼクタを構成させ;半径方向内方に向く環状面から成る第二燃料インゼクタを構成させ;第一成分を第二成分にプレスばめすることによって第一成分と第二成分を組み立てて外方に向く環状面を内方に向く環状面に隣接させ;縦方向軸線を中心に組み立てた第一成分と第二成分を回転させ;最初に環状面を一体に溶接させて縦方向軸線を中心に回転の360度以下に対応するアークに沿って第一環状溶接ビードを形成して半径方向空所を第一環状溶接ビードに残し;更に縦方向軸線を中心に組み立てた第一成分と第二成分を回転させ;第二に環状面を一体に溶接させて半径方向空所に対応するアークに沿って第二環状溶接ビードを形成し、それにより第一成分と第二成分の間に密封溶接を形成する工程から包含する。
【0012】
一実施例では、第一溶接の工程は、組み立てた成分が縦方向軸線を中心におよそ160度にわたり回転するときにレザー溶接ビームを印加し;縦方向軸線を中心に回転の次のおよそ35度の間にレザー溶接ビームを停止させて半径方向空所を第一環状溶接ビードに残し;縦方向軸線を中心に回転のおよそ165度の間にレザー溶接ビームを再び印加することから成り、;そして第二溶接の工程は、第一成分と第二成分の間に気密溶接を完成するために半径方向空所の領域にレザー溶接ビームを印加することから成る。
【0013】
他の実施例では、第一溶接の工程は、組み立てた成分が縦方向軸線を中心におよそ325度にわたり回転するときにレザー溶接ビームを印加し;レザー溶接ビームを停止させて半径方向空所を第一環状溶接ビードに残すことから成り;そして第二溶接の工程は、第一成分と第二成分の間に密封溶接を完成するために半径方向空所の領域にレザー溶接ビームを印加することから成る。
【0014】
択一的実施例では、この方法はさらに、表面が表面間の隙間を有する非接触領域と第一と第二表面が接触しているプレスばめ領域とに隣接するときに、非接触領域とプレスばめ領域とが隣接することを形成するために、少なくとも一つの環状面を形削りすることを特徴とする。
【0015】
隙間の実質的に密封された部分が少なくとも0.037mm3 の体積を有し得る。非接触領域の表面が0.005と0.025mmの間離れている。溶接ビードの中心が接触領域から少なくとも1mmである。
【0016】
発明の他の観点によると、燃料入口、燃料出口と、燃料入口から燃料出口まで縦方向軸線に沿って延びている燃料通路を有する燃料インゼクタにおいて:第一成分入口、出口と通路から成る第一燃料インゼクタ成分であって、第一成分通路が第一成分入口から第一成分出口まで縦方向軸線に延びているものと;第二成分入口、出口と通路から成る第二燃料インゼクタ成分であって、第二成分通路が第二成分入口から第二成分出口まで縦方向軸線に延びていて、第二成分が更に半径方向内方に向く環状面から成り、第一成分の外面が第二成分の内面にむくものと;内面と外面を連結させる第一と第二環状溶接ビードであって、第一環状溶接ビードが第一と第二燃料インゼクタの縦方向軸線を中心に回転の360度以下に対応するアークに沿って配置され、第二環状溶接ビードがアークに沿って少なくとも二つの半径方向位置で第一環状溶接ビードにかさなっているものとから成る燃料インゼクタが提供されている。
【0017】
この発明のこれらと他の利点は次の詳細な記載と添付図面を参照しながら通常の当業者にとって明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
この発明の実施例は同じ数字が全体にわたり同様な要素を表す添付図面を参照して記載される。この発明の実施例が詳細に説明される前に、この発明がその応用で次の記載に説明された或いは図に示された例の詳細に限定されていない。この発明は他の実施例にも実施でき、種々の応用や種々の方法で実施される。つまり、ここで使用された言回しと用語が記載の目的のためにであり、制限として考慮されていない。「包含する」、「成る」或いは「有する」の使用及びその態様はこの後にリストされた項目、等価物並びに追加的項目を包含することを意味する。
【0019】
発明者は燃料インゼクタ圧力容器を溶接する際に上記問題を扱う技術と燃料インゼクタデザインを開発された。この発明の一致する燃料インゼクタ100の横断面図が図1に示されている。この発明は例示の燃料インゼクタに関連して記載されているけれども、当業者はこの発明の方法と装置が他の燃料インゼクタデザインに応用できる。この発明の実施例はさらに溶接「吹き出し」が関係する他の溶接応用にも使用され得る。
【実施例】
【0020】
図1を参照すると、ソレノイド作動燃料インゼクタ100は内燃機関(図示されていない)で燃焼される燃料の量を分配する。燃料インゼクタ100は第一インゼクタ端200Aと第二インゼクタ端200Bの間の縦方向軸線AーAに沿って延びていて、弁グループ副組立体200と動力グループ副組立体300とを包含する。弁グループ副組立体200は例えば燃料通路を形成してインゼクタ100を通る燃料流を禁止する流体取扱い機能を実施する。動力グループ副組立体300は例えばインゼクタ100を通る燃料流を許容するために電気信号を駆動力に変換する電気機能を実行する。
【0021】
弁グループ副組立体200は第一インゼクタ端200Aと第二インゼクタ端200Bの間の縦方向軸線AーAに沿って延びているチューブ組立体202を包含する。チューブ組立体202は少なくとも入口チューブ204、非磁気シェル210と弁体206を包含し得る。入口チューブ204は第一インゼクタ端200Aのすぐ隣の第一入口チューブ端202Aを有する。入口チューブ204は入口端202Aでフランジ202CへフレアされてOーリング10を保持する。入口チューブ204の第二入口チューブ端202Bは非磁気シェル210の第一シェル端210Aに接続されている。非磁気シェル210の第二シェル端210Bは弁体206の第一弁体端206Aの一般に横方向に平らな面に接続され得る。弁体206の第二弁体端206Bは第二チューブ組立体端200Bのすぐ隣に配置されている。入口チューブ204は深さ絞り処理によって或いは圧延作用によって形成され得る。別の極片208は入口チューブ204に接続されて、非磁気シェル210の第一シェル端210Aに接続されている。極片はSS430FR(ASTM838−00)のようなステンレス鋼材料から成る。非磁気シェル210は非磁気ステンレス鋼、例えばSS305(EN100088−2)或いは同様な構造的且つ磁気的性質を有する他の材料のような300シリーズのステンレス鋼から成り得る。
【0022】
図1に示される如く、入口チューブ204は溶接205によって極片208に取付けられる。極片肩部208Aは極片208の外面に形成されて、コイル副組立体のボビンの適合肩部と関連して、二つの副組立体が一緒に組み立てられるときに積極的据付けストップとして作用する。極片208の長さは固定される、ところが、入口チューブ204の長さは特別な燃料インゼクタデザインの作動要件により変更される。極片208から別に入口チューブ204を形成することによって、異なる長さインゼクタは組立て処理中に異なる入口チューブ長さを使用することによって製造され得る。入口チューブ204は極片208の内周面で極片208に取付けられ得る。選択的に一体の入口チューブと極片は非磁気シェル210の内周面に取付けられ得る。
【0023】
アーマチュア組立体212はチューブ組立体202に配置されている。アーマチュア組立体212は強磁性或いはアーマチュア部分214を有する第一アーマチュア組立端と密封部分を有する第二アーマチュア組立端とを包含する。アーマチュア組立体212はアーマチュア214の肩部214Aが極片208の肩部208Aと向かい合うようにチューブ組立体202に配置されている。密封部分は閉鎖部材216、例えばシート218と密封面218Aに関して移動できる球弁要素を包含する。閉鎖部材216は図1に示される如く閉鎖構成と開放構成(図示されていない)の間に移動できる。閉鎖構成では、閉鎖部材216は密封面218Aと接触して係合されて開口を通る流体流を防止する。開放構成では、閉鎖部材216がシート218から間隔を置いて開口を通る流体流を許容する。アーマチュア組立体212は強磁性或いはアーマチュア部分214を閉鎖部材216に接続させる別の中間部分220を包含する。中間部分或いはアーマチュアチューブ220はそれぞれに溶接ビード215、217によってアーマチュア部分214と閉鎖部材216に取付けられ得る。
【0024】
表面処理は端部分208Bと214Aの少なくとも一方に加えられてアーマチュア応答を改良させ、衝撃面の磨減りとそれぞれの端部分208Bと214A間の作業空隙の変動を減らす。表面処理は塗布、メッキ或いは表面硬化を包含できる。塗布或いはメッキは硬質クロムメッキ、ニッケルメッキ或いはカーナイト塗布を包含し、しかしこれらに制限されていない。他面の表面硬化は窒化、炭素結合、炭素窒化、シアン化、熱、火炎、スパーク或いは誘導硬化を包含し、しかしこれらに制限されていない。
【0025】
アーマチュア組立体212を通る流体流はアーマチュア組立体212の壁を通して少なくとも一つの軸方向延長貫通孔214Bと少なくとも一つの穿孔220Aとにより設けられ得る。任意の形状をもつ穿孔220Aは好ましくは非円形、例えば軸方向に細くなってガス気泡の通過を促進する。穿孔220Aは少なくとも一つの貫通孔214Bと弁体206の内部の間の流体連通を備える。それ故に、閉鎖構成では、燃料が貫通孔214Bから穿孔220Aと弁体206の内部とを通して閉鎖部材216の周りに、且つオリフイスデスク222の計量オリフイス開口を通してエンジン(示されていない)へ連通され得る。
【0026】
他の選択的として、閉鎖部材に直接に接続されたアーマチュア部分を有する二片アーマチュアが利用され得る。三片と二片アーマチュアの両組立体が交換できるけれども、三片アーマチュア組立体は本発明による燃料インゼクタ100の磁気回路から磁束漏れを減少させる能力によって好ましい。三片アーマチュア組立体のアーマチュアチューブ220が種々の技術によって製造され得る、例えばプレートが圧延され得て、その継目が溶接されるか、或いはブランクが深絞りされて継目なしチューブを形成することが注目されるべきである。
【0027】
シート218はチューブ組立体220の第二端に固定されている。オリフイスデスク222はシート218と関連して使用され得て、少なくとも一つの精密に寸法され且つ配向されたオリフイスを提供して特別な燃料噴射パターンと標的を得る。精密に寸法され且つ配向されたオリフイスはオリフイスデスク222の中心軸線に配置されるか、或いは好ましくは軸線にずれて配置され、燃料インゼクタ100の一つ以上の基準点に関して任意の所望角度構成に配向されている。ここでは、弁シート218とオリフイスデスク222は例えばレザー溶接、クリンプ、摩擦溶接或いは従来の溶接を包含する公知の従来の取付け技術によって弁体206にしっかりと取付けられていることに注目すべきである。オリフイスデスク222は好ましくは、固定した空間配向でシート218に仮付け溶接されて特別な燃料噴射パターンと燃料噴射の標的を備える。
【0028】
閉鎖部材216を備える球状弁要素の場合には、球状弁要素は球状弁要素の直径より小さい直径でアーマチュア組立体212に接続され得る。そのような接続はシート218と反対に隣接して接触する球状弁要素の側面上にあった。下アーマチュア組立体ガイド224はシート218に接近してチューブ組立体202に配置されていて、球状弁要素の直径に摺動的に係合する。この下アーマチュア組立体ガイド224は縦方向軸線AーAに沿ってアーマチュア組立体212の整合を促進できる。
【0029】
弾性部材226はチューブ組立体202に配置されて、アーマチュア組立体212をシート218に付勢する。フィルタ230と予荷重調整器232とから成るフィルタ組立体228はチューブ組立体202に配置されている。このフィルタ組立体228は第一フィルタ組立体端228Aと第二フィルタ組立体端228Bとを包含する。フィルタ230はフィルタ組立体228の一端に配置され、つまり、チューブ組立体202の第一端200Aに接近して且つ弾性部材226から離れて位置されるのに、予荷重調整器232は一般にチューブ組立体202の第二端に接近して配置されている。この予荷重調整器232は弾性部材226と係合させ、チューブ組立体202に関して部材226の付勢力を調整させる。特に、予荷重調整器232は反動部材を提供し、それに対して弾性部材226が反作用し、動力グループ副組立体300がエネルギー除去されるときにインゼクタ弁100を閉じる。予荷重調整器232の位置は予荷重調整器232の外面とチューブ組立体202の内面との間の干渉プレスばめにより入口チューブ204に関して保持され得る。それで、入口チューブ204に関する予荷重調整器232の位置はアーマチュア組立体212の予定動的特性を設定するように使用され得る。
【0030】
弁グループ副組立体200は次のように組み立てられ得る。非磁気シェル210は極片208を介して入口チューブ204に接続され、弁体206に接続される。非磁気シェル210と極片208は溶接ビード281によって結合される。非磁気シェルの組立ては、図2−4を参照して以下で更に詳細に記載される如く、レザー溶接技術を使用して実施され得る。
【0031】
フィルタ組立体228はチューブ組立体202の第一端202Aから軸線AーAに沿って挿入される。次に、弾性部材226とアーマチュア組立体212(前もって組み立てられた)は弁体206のインゼクタ出口端200Bから軸線AーAに沿って挿入される。調整チューブ232、フィルタ組立体228は調整チューブ232が弾性部材226に予荷重させるために所定距離まで入口チューブ204へ挿入され得る。フィルタ組立体228の位置決めと、それ故に、入口チューブ204に関する予荷重調整器232の位置決めは、例えばアーマチュア組立体212が噴射パルス中に浮動しないか或いははずまないことを保証するために、弾性部材226の動的性質を調整するように使用され得る。このとき、シート218とオリフイスデスク222は弁体206の第二弁体端206Bから軸線AーAに沿って挿入される。シート218とオリフイスデスク222はレザー溶接、クリンプ、摩擦溶接、従来溶接などのような公知の取付け技術によって互いに或いは弁体206にしっかりと取付けられ得る。弁グループ副組立体200の他の好ましい態様は、2002年4月25日に公表された米国特許出願公開第20020047054号明細書(特許文献1)に記載され例示されていて、この明細書によりその全体に参考に組み込まれている。
【0032】
動力グループ副組立体300は電磁コイル302、少なくとも一つの端子304、コイルハウジング306と上型308から成る。電磁コイル302はボビン314上に巻かれ得て、ボビン314上の電気接点316に電気的に接続され得るワイアから成る。エネルギー付勢されるときに、コイル302はアーマチュア組立体212を開放構造へ移動させ、それにより燃料を開口を通して流すことができる磁束を発生させる。電磁コイル302のエネルギー除去は、弾性部材226がアーマチュア組立体212を閉鎖構造へ戻し、それにより燃料流れを遮断させ得る。磁束の戻り通路を備えるハウジングは、一般に電磁コイル302を囲む強磁性シリンダと、そのシリンダから軸線AーAへ延びている磁束座金318とを包含する。磁束座金318はシリンダと一体的に形成されるか、或いは別にシリンダに取付けられ得る。コイルハウジング306は、コイル302がエネルギー付勢されるときに起こり得る渦電流を破壊するように、穴、スロット或いは他の特徴を包含し得る。
【0033】
上型308は、電磁コイル302、少なくとも一つの端子304とコイルハウジング306の相対的配向と位置を維持する。上型308は電気ハーネスコネクタ320部分を包含し、その部分に端子304の一部分が露出されている。端子304と電気ハーネスコネクタ320部分は適合コネクタ、例えば車両配線ハーネス(示されていない)と係合でき、電磁コイル302をエネルギー付勢する電力供給源(示されていない)にインゼクタ100を接続させることを促進させる。
【0034】
好ましい実施例によると、電磁コイル302により発生した磁束は、極片208、アーマチュア組立体212、弁体206、コイルハウジング306と磁束座金318を包含する回路を流れる。磁束は磁気部分或いはアーマチュア214の均質材料と弁体206の間の渦流空隙を横切ってアーマチュア組立体212へ流れ、端部分208Bと214Aの間の作業空隙を横切って極片208へ流れて、それにより閉鎖部材216をシート218から離れて持ち上げる。
【0035】
リフトを設定する、即ち正しいインゼクタリフト距離を保証できるために、幾つかの技術が利用され得る。好ましい技術によると、リフトスリーブ234は弁体206内に軸方向に移動される。リフトスリーブ234の位置はリフトスリーブ234を軸方向に移動させることによって調整される。リフト距離はテストプローブ(示されていない)により測定される。所望のリフトが一度達成されると、スリーブは例えばレザー溶接によって弁体206に溶接される。このとき、弁体206は溶接、好ましくはレザー溶接によって入口チューブ204組立体に取付けられる。このときに、組立てた燃料グループ副組立体200が漏れの試験される。
【0036】
(a)コイルハウジング306,(b)端子304を包含するボビン組立体、(c)磁束座金318と、(d)上型308を包含し得る動力グループ副組立体300の準備は燃料グループ副組立体から別に実行され得る。
【0037】
好ましい実施例によると、ワイアが電気コネクタ部分316を有する予め形成されたボビン314に巻かれてボビン組立体を形成する。ボビン組立体は予め形成されたコイルハウジング306へ挿入される。極片208とコイルハウジング306の間の磁束の戻り通路を備えるために、磁束座金318はボビン組立体に据え付けられる。軸方向延長コネクタ部分を有する予め曲げられた端子304はコイルの電気接触部分316に接続され、半田付けされ、半田溶接されるか、或いは好ましくは抵抗溶接される。部分的に組み立てられた動力グループ副組立体は今は型(示されていない)に置かれている。その予め曲げられた形状によって、端子304は、重合体が型に注入されるか、或いは噴射されるときにハーネスコネクタ320との適正な配向で位置されている。選択的に、二つの別の型(示されていない)は先に記載される如く、二片の上型を形成するように使用され得る。付加的に、コイルハウジング306の一部は上型308の端を越えて軸方向に延長できて、インゼクタが異なる長さインゼクタチップに適応できる。延長部分がフランジ306Aを形成してO−リング10のような密封部材を保持する。
【0038】
組立てた動力グループ副組立体300はテストスタンドに据え付けられて、ソレノイドがコイルのエネルギー付勢中に飽和されるときにソレノイド張力、コイル抵抗と電圧降下を決定する。
【0039】
燃料グループ副組立体200の動力グループ副組立体300への挿入は、動力グループ副組立体300に関して燃料グループ副組立体200の相対回転配向を設定することを包含する。好ましい実施例によると、燃料グループと動力グループの副組立体は、オリフイスデスク222(開口を包含する)上の基準点とインゼクタハーネスコネクタ320上の基準点の間の包含角度が所定角度内にあるように回転され得る。相対配向は副組立体上のそれぞれ所定基準点で見るロボットカメラ或いはコンピュータ化画像形成装置を使用して設定され得て、整合の必要な角度回転を計算し、副組立体を配向させ、次に他の観点で検査し、副組立体が適正に配向されるまでそうする。一度所望の配向が達成されると、副組立体は一体に挿入される。挿入作用は二つの方法:「トップーダウン」或いは「ボトムーアップ」の一方によって達成され得る。前者によると、動力グループ副組立体300は燃料グループ副組立体200の頂上から下方に摺動され、後者によると、動力グループ副組立体300は燃料グループ副組立体200の底から上方へ摺動される。入口チューブ204組立体がフレアされた第一端を包含する状況では、ボトムーアップ法が必要とされる。そのような状況では、フレア第一端によって保持されるO−リング10は燃料グループ副組立体200を動力グループ副組立体300へ摺動させるのに先立って動力グループ副組立体300の周りに位置され得る。燃料グループ副組立体200を動力グループ副組立体300へ挿入した後に、それら二つの副組立体は例えばレザー溶接のような溶接により一緒に固定される。好ましい実施例によると、上型308はコイルハウジング306の一部を露出させる開口308Aを包含する。この開口308Aは弁体206に関してコイルハウジング306を溶接する溶接器具の接近を備える。無論、他の方法、即ち副組立体を互いに関して取付ける方法が使用され得る。最終的に、燃料インゼクタのいずれかの端におけるO−リング10が据え付けられ得る。
【0040】
作用では、電磁コイル302がエネルギー付勢されて、それにより磁気回路に磁束を発生させる。磁束はアーマチュア組立体212(好ましい実施例による軸線AーAに沿って)を一体極片208へ移動させ、作業空隙を閉鎖する。アーマチュア組立体212のその移動は閉鎖部材216をシート218から分離し、燃料が燃料レール(示されていない)から、入口チューブ204、貫通孔214B、穿孔220Aと弁体206を介して、シート218と閉鎖部材216の間に開口を通して流れ、最終的にオリフイスデスク222を介して内燃機関(示されていない)へ流れる。電磁コイル302がエネルギー除去されると、アーマチュア組立体212は弾性部材226の付勢により移動されて、閉鎖部材216をシート218と隣接して係合させ、それによりインゼクタ100を通る燃料流を阻止する。
【0041】
図2を参考すると、極片組立体280は極片208と非磁気シェル210を包含する。極片208は外方に向く外部環状面286を包含する。非磁気シェル210は内方に向く内部環状面285を包含する。極片208と非磁気シェル210は縦方向軸線AーAに沿って二つの成分を一緒に押圧させることによって最初に組み立てられる。外部環状面286は内部環状面285より僅かに大きい直径を有し、プレスばめ或いは締りばめを生じる。相対直径が部品を組み立てるのに必要なプレス力を制御するように密接に制御されて、部品に対する腹立ちや他の損傷を回避させる。オイルのような潤滑剤はこれらの問題を改善するように使用され得る。
【0042】
溶接ビード281は極片208と非磁気シェル210を接続させて組立体を形成させる。溶接ビード281は環状であり、即ちその溶接ビードが結合成分の周りにリング状方法で延びている。その用語がここで使用されるときに溶接ビードは溶接による結合される両成分から始まる材料の塊である。材料は(299で概略的に示された)レザービームのような溶接エネルギー源からのエネルギーによって液化された。結合された成分からの材料は、殆どの場合に完全ではないけれども、ある範囲まで混合される。液化材料は個体相に戻し冷却できる。完全組立体では、溶接ビード281は外観、結晶構造と他の冶金学特性のために親部品から区別できる。
【0043】
本発明は溶接ビード281の「吹き出し」の問題を扱う。「吹き出し」は表面285、286の間の小さい空所或いはポケットにトラップされたガスによって発生されることが考えられる。例えば表面の不完全性でトラップされた加熱空気或いは気化された潤滑剤は溶融溶接ビード281を横切る差圧を生じ得る。
【0044】
図3をお参照すると、吹き出しを最小にするこの発明の観点による複数工程の溶接手続の例示実施例を示す図2のライン3−3に沿う断面図が描かれている。特に、成分208、210から成る組立体が縦方向軸線AーAを中心に回転されるときに、第一環状溶接ビード281aは組立体の回転の360度以下のアークに対して形成されている。第一手段では、基準点「A」は0度位置を指示し、第一環状溶接ビード281aはおよそ160度の回転に印加され、次の35度の回転に停止され、次のおよそ165度の回転に再印加されて、それによりおよそ35度のアークに対して対応する半径方向空所を残す。これはトラップされたガスが空所を通して緩和され得る。次に、第二環状溶接ビード281bは半径方向空所上に印加され、成分208、210間の気密シールを備える。第二環状溶接ビード281bは気密シールを備える図面に示される如く二つの半径方向位置にて第一環状溶接ビード281aを重ねる。これは図4aにグラフに描かれている。第二手段では、基準点「B」は0度位置を指示し、第一環状溶接ビード281aはおよそ325度の回転に印加されて次に停止され、第二環状溶接ビード281bはその後に、半径方向空所が次のパスのおよそ0度位置を通過するときに同じ方法で半径方向空所上に印加される。第二手段は図4bにグラフで描かれている。いずれかの器具において、目標はトラップされたガスが換気するための半径方向空所を残して、次に隙間を閉鎖する第二溶接により空所を連続的に密封することである。動力として出力されるレザーに対応する図4aと4bに描かれた細いラインが800Wまで、再び0までに溶接作用で増加され、それにより重ねる第一と第二溶接ビードの領域に細い溶接部分を残す。
【0045】
図5を参照すると、選択的実施例では、小さい工程290はいずれかの成分208、210に形成される。工程290は研磨或いは旋削作用のような機械加工作用で形成され得るか、或いはプレス作用のダイスによって形成され得る。
【0046】
成分208、210が組み立てられ、表面285、286が重ねられるときに、環状プレスばめ領域292が作られ、二つの表面285、286が干渉し、部品を一体に固定して実質的に気密シールを作る。プレスばめ領域の全長(示されていない)は好ましくは約1.3mmである。
【0047】
工程290は表面285、286の非接触領域291に行われる。非接触領域の表面285、286間の隙間289は0.005と0.025mmの間の好ましい幅288を有する。
【0048】
レザービーム299により形成された環状溶接ビード281a,281bは非接触領域291において外面286を内面285と結合させる。溶接ビード281a,281bは液体とガスが成分208、210の間を通過することを阻止する気密シールを形成する。好ましい実施例では、溶接ビード281a,281bの中心線293から環状プレスばめ領域292までの標準縦方向距離287は1mmである。他の実施例では、距離287は0.5mmから5.0mmまでである。
【0049】
溶接ビード281a,281bと環状プレスばめ領域292は隙間289の実質的に密封された部分295を区画する。密封部分295は十分に大きいので、密封部分の内側の蒸気が溶接処理中に溶接ビード281a,281bを横切る圧力差を最小にするように十分な時間と容積を有する。例えば密封領域が縦方向においておよそ0.75mmの長さである。
【0050】
発明者は、より狭い隙間が溶接重りにおいて「吹き出し」を減少させるために(プレスばめになることなしに)好ましいことがわかった。例えば密封領域が10より大きい長さ対幅の比を有する。好ましくは、この比は約50である。隙間幅が増加すると、密封領域の内側の蒸気が溶融溶接プールに対する更に露出された領域を有することが理論化される。溶接プールに対する大きい露出領域が温度の更に急激な増加を導き、その結果、蒸気膨張とより高い圧力を導く。逆に、小さい隙間が割合を最小にさせ、圧力が溶融プールに対する小さい露出領域により増加する。
【0051】
一般に、密封部分295の縦方向長さが長ければ長いほど、デザインは溶接重りにおいて「吹き出す」ことがさらに抵抗となる。二つの成分208、210の比較的に冷たい向く壁が膨張ガスを冷却し、内部圧力が増加する速度を遅滞させることが理論化された。
【0052】
プレスばめ領域292は溶接作用中に作られた溶接スラッグ或いは酸化物が弁体206(図1)に入り、潜在的にここに含有した精密成分を汚染させることを阻止する有効シールを備える。さらに、プレスばめは溶接前に組立体280を扱うような燃料インゼクタの幾つかの処理工程で有用である。
【0053】
図6aはこの発明の一つの実施例による方法600を例示するフローチャートである。この方法は半径方向外方に向く環状面から成る第一燃料インゼクタ成分を構成させる工程(工程610)を包含する。第一燃料インゼクタ成分は例えば極片である。第二燃料インゼクタ成分が構成され(工程620)、半径方向内方に向く環状面から成る。第二成分は非磁気シェルである。
【0054】
第一と第二成分は環状面重りにより組み立てられる(工程630)。組立体はその縦方向軸線に沿って部品を整合させ、所定長さに部品を一緒にプレスすることにより実施される。
【0055】
組立て第一と第二成分は縦方向軸線を中心に回転され(工程640)、環状面が一緒に非接触領域に溶接され(工程650)、第一環状ビードの半径方向空所を残すために、縦方向軸線を中心に360度以下の回転に対応するアークに沿って環状溶接ビードを形成する。好ましい実施例では、溶接作用は組立て成分を縦方向軸線を中心に回転させ、800Wの静止レザービームを重なり面に印加することによって実施される。例示的手段には、レザーは200RPMの回転速度により(図3に示される如く)組立体のおよそ325度の回転に維持されている。
【0056】
部分的に溶接された組立体はさらに回転され(工程660)、その後に第二溶接ビードが半径方向空所を横切って印加され、組立体を気密にシールする。
【0057】
図6bのフローチャートに描かれた代用実施例では、図6aに関して上記すべての工程が工程625の付加と等しい。ここでは、少なくとも一つの環状面は面が重ねられるときに面間の隙間を有する非接触領域と、第一と第二面が接触しているプレスばめ領域とを形成するように形削りされる(工程625)。非接触領域とプレスばめ領域とが隣接している。この形削り工程625は形成工程610、620との組合せで行われるか、或いは連続作用として行われる。
【0058】
前記詳細記述はすべての例示的であるが、しかし限定されていないとして理解され、ここで開示された発明の範囲はこの発明の記述から決定されなく、むしろ特許法により許容された全幅により説明されるように請求項から決定される。例えば方法は燃料インゼクタの管状成分に関してここに開示されるのに、この発明の技術と構成は気密溶接が必要とされる他の管状成分に適用される。ここに示され且つ記載された実施例がこの発明の原理の単に例示であり、種々の態様がこの発明の範囲と精神から逸脱することによって当業者に装備され得ることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この発明の一実施例による燃料インゼクタの断面図である。
【図2】この発明の一実施例による極片と非磁気シェルの断面図である。
【図3】図2のライン3−3に沿ってこの発明の観点による複数の工程溶接処理の断面図である。
【図4a】この発明による第一方法のグラフ表示である。
【図4b】この発明による第二方法のグラフ表示である。
【図5】この発明の観点による択一的実施例の図2の領域V−Vの拡大部である。
【図6a】図3、図4aと図4bに例示された方法論を描くフローチャートである。
【図6b】図5に描かれた幾何学を利用する選択的方法を描くフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
10 .....O−リング
100.....燃料インゼクタ
200.....燃料グループ副組立体
204.....入口チューブ
206.....弁体
208.....極片
212.....アーマチュア組立体
210.....非磁気シェル
222.....オリフイスデスク
226.....弾性部材
280.....組立体
281.....溶接ビード
285.....内部環状面
286.....外部環状面
289.....隙間
292.....プレスばめ領域
295.....密封部分
300.....動力グループ副組立体
302.....電磁コイル
304.....端子
306.....コイルハウジング
308.....上型
314.....ボビン
316.....電気接触部分
318.....磁束座金

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料入口、燃料出口と、燃料入口から燃料出口まで縦方向軸線に沿って延びている燃料通路を有する燃料インゼクタを形成する方法において、半径方向外方に向く環状面から成る第一燃料インゼクタを構成させ;半径方向内方に向く環状面から成る第二燃料インゼクタを構成させ;第一成分を第二成分にプレスばめすることによって第一成分と第二成分を組み立てて外方に向く環状面を内方に向く環状面に隣接させ;縦方向軸線を中心に組み立てた第一成分と第二成分を回転させ;最初に環状面を一体に溶接させて縦方向軸線を中心に回転の360度以下に対応するアークに沿って第一環状溶接ビードを形成して半径方向空所を第一環状溶接ビードに残し;更に縦方向軸線を中心に組み立てた第一成分と第二成分を回転させ;第二に環状面を一体に溶接させて半径方向空所に対応するアークに沿って第二環状溶接ビードを形成し、それにより第一成分と第二成分の間に気密溶接を形成する工程から成ることを特徴とする方法。
【請求項2】
第一燃料インゼクタ成分が極片であり、第二燃料インゼクタ成分が非磁気シェルであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
環状面を一体に溶接させる工程がレザー溶接から成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
更に縦方向軸線を中心に回転の約325度に対応するアークに沿って環状ビードを形成する第一溶接から成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第一溶接の工程は、組み立てた成分が縦方向軸線を中心におよそ160度にわたり回転するときにレザー溶接ビームを印加し;縦方向軸線を中心に回転の次のおよそ35度のためにレザー溶接ビームを停止させて半径方向空所を第一環状溶接ビードに残し;縦方向軸線を中心に回転のおよそ165度の間にレザー溶接ビームを再び印加することから成り、;そして第二溶接の工程は、第一成分と第二成分の間に気密溶接を完成するために半径方向空所の領域にレザー溶接ビームを印加することから成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第一溶接の工程は、組み立てた成分が縦方向軸線を中心におよそ325度にわたり回転するときにレザー溶接ビームを印加し;レザー溶接ビームを停止させて半径方向空所を第一環状溶接ビードに残すことから成り;そして第二溶接の工程は、第一成分と第二成分の間に密封溶接を完成するために半径方向空所の領域にレザー溶接ビームを印加することから成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
表面が表面間の隙間を有する非接触領域と第一と第二表面が接触しているプレスばめ領域とに隣接するときに、非接触領域とプレスばめ領域とが隣接することを形成するために、少なくとも一つの環状面を形削りすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
隙間の実質的に密封された部分は少なくとも0.037mm3 の体積を有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
非接触領域の表面が0.005と0.025mmの間離れていることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
溶接ビードの中心が接触領域から少なくとも1mmであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
形削り工程が燃料インゼクタの弁体と反対にプレスばめ領域の縦方向側面に非接触領域を形成することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項12】
半径方向外方に向く環状面から成る第一成分と半径方向内方に向く環状面から成る第二成分とを固定させる方法において:
第一成分を第二成分にプレスばめすることによって第一成分と第二成分を組み立てて外方に向く環状面を内方に向く環状面に隣接させ;
縦方向軸線を中心に組み立てた第一成分と第二成分を回転させ;
最初に環状面を一体に溶接させて縦方向軸線を中心に回転の360度以下に対応するアークに沿って第一環状溶接ビードを形成して半径方向空所を第一環状溶接ビードに残し; 更に縦方向軸線を中心に組み立てた第一成分と第二成分を回転させ;
第二に環状面を一体に溶接させて半径方向空所に対応するアークに沿って第二環状溶接ビードを形成し、それにより第一成分と第二成分の間に密封溶接を形成する工程から成ることを特徴とする方法。
【請求項13】
更に縦方向軸線を中心に回転の約325度に対応するアークに沿って環状ビードを形成する第一溶接から成ることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第一溶接の工程は、組み立てた成分が縦方向軸線を中心におよそ160度にわたり回転するときにレザー溶接ビームを印加し;縦方向軸線を中心に回転の次のおよそ35度の間にレザー溶接ビームを停止させて半径方向空所を第一環状溶接ビードに残し;縦方向軸線を中心に回転のおよそ165度の間にレザー溶接ビームを再び印加することから成り、;そして第二溶接の工程は、第一成分と第二成分の間に気密溶接を完成するために半径方向空所の領域にレザー溶接ビームを印加することから成ることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
第一溶接の工程は、組み立てた成分が縦方向軸線を中心におよそ325度にわたり回転するときにレザー溶接ビームを印加し;レザー溶接ビームを停止させて半径方向空所を第一環状溶接ビードに残すことから成り;そして第二溶接の工程は、第一成分と第二成分の間に気密溶接を完成するために半径方向空所の領域にレザー溶接ビームを印加することから成ることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項16】
表面が表面間の隙間を有する非接触領域と第一と第二表面が接触しているプレスばめ領域とに隣接するときに、非接触領域とプレスばめ領域とが隣接することを形成するために、少なくとも一つの環状面を形削りすることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
隙間の実質的に密封された部分は少なくとも0.037mm3 の体積を有することを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
非接触領域の表面が0.005と0.025mmの間離れていることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
溶接ビードの中心が接触領域から少なくとも1mmであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
燃料入口、燃料出口と、燃料入口から燃料出口まで縦方向軸線に沿って延びている燃料通路を有する燃料インゼクタにおいて:
第一成分入口、出口と通路から成る第一燃料インゼクタ成分であって、第一成分通路が第一成分入口から第一成分出口まで縦方向軸線に延びているものと;
第二成分入口、出口と通路から成る第二燃料インゼクタ成分であって、第二成分通路が第二成分入口から第二成分出口まで縦方向軸線に延びていて、第二成分が更に半径方向内方に向く環状面から成り、第一成分の外面が第二成分の内面にむくものと;
内面と外面を連結させる第一と第二環状溶接ビードであって、第一環状溶接ビードが第一と第二燃料インゼクタの縦方向軸線を中心に回転の360度以下に対応するアークに沿って配置され、第二環状溶接ビードがアークに沿って少なくとも二つの半径方向位置で第一環状溶接ビードにかさなっているものとから成ることを特徴とする燃料インゼクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【公表番号】特表2008−544146(P2008−544146A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−517209(P2008−517209)
【出願日】平成18年6月16日(2006.6.16)
【国際出願番号】PCT/US2006/023779
【国際公開番号】WO2006/138712
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(504469536)シーメンス・ブイディーオー・オートモーティブ・コーポレイション (16)
【Fターム(参考)】