説明

プログラム、情報記憶媒体および画像制御システム

【課題】画像における位置を指定する複数の操作が行われる場合に特有の画像を表示させることができるプログラムを提供すること。
【解決手段】 表示制御部102は、第1指定位置に基づいて画像を制御するとともに、第2指定位置に基づいて画像を制御する通常表示制御処理を行い、所与の条件に従って、第1指定位置および第2指定位置に基づいて画像を制御する特殊表示制御処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報記憶媒体および画像制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像における位置を指示する操作に関する情報に基づいて指示位置を設定して、指示位置に応じて画像を制御する画像制御システム(画像制御装置)が知られている。そしてこのような画像制御システムには、指示位置に応じて矢や弾丸などの移動体の到達位置や移動軌跡などを表示させるものが存在する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−71069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来の画像制御システムでは、1つの表示画面に対する2つの操作部のそれぞれの指示位置を示す情報を設定して、各操作部の指示位置に応じて各操作部に対応する移動体の到達位置や移動軌跡などを表示させることも行われている。しかし従来の画像制御システムでは、2つの操作部が用いられる場合であっても、1つの操作部が用いられる場合と同様の処理を各操作部について行っていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画像における位置を指定する複数の操作が行われる場合に特有の画像を表示させることができるプログラム、情報記憶媒体および画像制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、
画像を制御するための画像制御システムであって、
前記画像における位置を指定する第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、前記画像における位置を指定する第2操作に応じて変化する第2情報に基づいて第2指定位置を設定する指定位置設定部と、
前記第1指定位置に基づいて前記画像を制御し、前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する通常表示制御処理を行う表示制御部とを含み、
前記表示制御部は、
所与の条件に従って、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する特殊表示制御処理を行うことを特徴とする画像制御システムに関係する。
【0007】
また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラム及びそのようなプログラムを記憶するコンピュータが読み取り可能な情報記憶媒体に関するものである。
【0008】
本発明によれば、通常表示制御処理では、第1指定位置に応じた画像制御と第2指定位置に応じた画像制御とを個別に行い、特殊表示制御処理では、第1指定位置および第2指定位置に応じた画像制御を行うようにすることができる。
【0009】
これにより本発明によれば、画像における位置を指定する複数の操作が行われる場合に特有の画像を、所与の条件に従って表示させることができる。
【0010】
(2)また本発明は、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて第1表示を表示させ、前記第2指定位置に基づいて第2表示を表示させ、
前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて特殊表示を表示させるようにしてもよい。
【0011】
このようにすれば、通常表示制御処理では、第1指定位置に応じた第1表示と第2指定位置に応じた第2表示とを個別に表示させ、特殊表示制御処理では、第1指定位置および第2指定位置に応じた特殊表示を表示させるようにすることができる。
【0012】
(3)また本発明は、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係を判定する第1位置判定部を更に含み、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係に基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。
【0013】
このようにすれば、第1指定位置と第2指定位置との位置関係の変化に応じて特殊表示制御処理を行うようにしたり通常表示制御処理を行うようにしたりすることができる。
【0014】
(4)また本発明は、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が第1範囲外である場合に、前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて第1表示を表示させ、前記第2指定位置に基づいて第2表示を表示させ、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記第1範囲内であって第2範囲外である場合に、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係に応じて次第に形状が変化する複数の中間表示のいずれかを表示させ、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記第2範囲内である場合に、前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて特殊表示を表示させるようにしてもよい。
【0015】
このようにすれば、第1指定位置と第2指定位置とが近づくにつれ、例えば第1表示と第2表示とが次第に特殊表示に変化するような表示を行うことができる。
【0016】
(5)また本発明は、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記第1操作により指定される位置を示す第1指定位置表示を前記第1指定位置に基づいて表示させ、前記第2操作により指定される位置を示す第2指定位置表示を前記第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動軌跡を示す第1移動軌跡表示を前記第1指定位置に基づいて表示させ、第2移動体の移動軌跡を示す第2移動軌跡表示を前記第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動結果を示す第1移動結果表示を前記第1指定位置に基づいて表示させ、第2移動体の移動結果を示す第2移動結果表示を前記第2指定位置に基づいて表示させる処理の少なくとも1つを行い、
前記特殊表示制御処理として、前記第1操作と前記第2操作とにより指定される位置を示す特殊位置表示を前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動軌跡を示す第1移動軌跡表示と第2移動体の移動軌跡を示す第2移動軌跡表示とを前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動結果と第2移動体の移動結果とを示す特殊移動結果表示を前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて表示させる処理の少なくとも1つを行うようにしてもよい。
【0017】
このようにすれば、各表示の少なくとも1つを目安として、第1操作と第2操作とが行われるようにすることができる。
【0018】
(6)また本発明は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて特殊位置を求める特殊位置演算部を更に含み、
前記表示制御部は、
前記特殊表示制御処理として、前記特殊位置に基づいて前記画像を制御するようにしてもよい。
【0019】
このようにすれば、特殊表示制御処理が行われている場合に、特殊位置の変化に応じた画像を表示させることができる。
【0020】
(7)また本発明は、
前記画像において表示される表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定する通常位置判定処理と、前記表示物と前記特殊位置との位置関係を判定する特殊位置判定処理と、を行う第2位置判定部を更に含むようにしてもよい。
【0021】
このようにすれば、第1操作と第2操作とを任意に行わせる、あるいは第1操作と第2操作とを関連するように行わせることができる。
【0022】
(8)また本発明は、
前記第2位置判定部は、
前記通常位置判定処理が行われる場合に、第3範囲に基づいて前記表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記第3範囲に基づいて前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定し、前記特殊位置判定処理が行われる場合に、第4範囲に基づいて前記表示物と前記特殊位置との位置関係を判定するようにしてもよい。
【0023】
このようにすれば、通常位置判定処理が行われる場合と特殊位置判定処理が行われる場合とで位置判定の結果が異なるようにすることができる。
【0024】
(9)本発明は、
画像を制御するための画像制御システムであって、
前記画像における位置を指定する第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、前記画像における位置を指定する第2操作に応じて変化する第2情報に基づいて第2指定位置を設定する指定位置設定部と、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が所与の範囲内であるか否かを判定する第1位置判定部と、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記所与の範囲外である場合に、前記第1指定位置に基づいて前記画像を制御し、前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する通常表示制御処理を行う表示制御部とを含み、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記所与の範囲内である場合に、前記第1指定位置および前記第2指定位置の少なくとも一方に基づいて前記画像を制御する特殊表示制御処理を行うことを特徴とする画像制御システムに関係する。
【0025】
また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるプログラム及びそのようなプログラムを記憶するコンピュータが読み取り可能な情報記憶媒体に関するものである。
【0026】
本発明によれば、通常表示制御処理では、第1指定位置に応じた画像制御と第2指定位置に応じた画像制御とを個別に行いつつ、特殊表示制御処理では、第1指定位置および第2指定位置の少なくとも一方に応じた画像制御を行うようにすることができる。
【0027】
これにより本発明によれば、画像における位置を指定する複数の操作が行われる場合に特有の画像を、所与の条件に従って表示させることができる。
【0028】
(10)また本発明は、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて第1表示を表示させ、前記第2指定位置に基づいて第2表示を表示させ、
前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置または前記第2指定位置に基づいて特殊表示を表示させるようにしてもよい。
【0029】
このようにすれば、通常表示制御処理では、第1指定位置に応じた第1表示と第2指定位置に応じた第2表示とを個別に表示させ、特殊表示制御処理では、第1指定位置または第2指定位置に応じた特殊表示を表示させるようにすることができる。
【0030】
(11)また本発明は、
所与の時間の経過をカウントするカウント部を更に含み、
前記表示制御部は、
前記所与の時間の経過に基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。
【0031】
このようにすれば、所与の時間の経過に応じて特殊表示制御処理を行うようにしたり通常表示制御処理を行うようにしたりすることができる。
【0032】
(12)また本発明は、
所与のイベントが発生したか否かを判定するイベント判定部を更に含み、
前記表示制御部は、
前記所与のイベントの発生に基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。
【0033】
このようにすれば、イベントの発生に応じて特殊表示制御処理を行うようにしたり通常表示制御処理を行うようにしたりすることができる。
【0034】
(13)また本発明は、
前記指定位置設定部は、
前記画像における位置を指定する3つ以上の操作のそれぞれに応じて変化する3つ以上の情報のそれぞれに対応する3つ以上の指定位置を設定し、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記3つ以上の指定位置のそれぞれに基づいて前記画像を制御し、
前記特殊表示制御処理として、前記3つ以上の指定位置に基づいて前記画像を制御し、
前記指定位置の数に基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。
【0035】
このようにすれば、指定位置の数の変化に応じて特殊表示制御処理を行うようにしたり通常表示制御処理を行うようにしたりすることができる。
【0036】
(14)また本発明は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部を更に含み、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。
【0037】
このようにすれば、属性の組合せの変化に応じて特殊表示制御処理を行うようにしたり通常表示制御処理を行うようにしたりすることができる。
【0038】
(15)また本発明は、
前記画像において表示される表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定する第2位置判定部を更に含み、
前記第2位置判定部は、
前記通常表示制御処理が行われる場合に、第3範囲に基づいて前記表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記第3範囲に基づいて前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定し、前記特殊表示制御処理が行われる場合に、第4範囲に基づいて前記表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記第4範囲に基づいて前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定するようにしてもよい。
【0039】
このようにすれば、通常位置判定処理が行われる場合と特殊位置判定処理が行われる場合とで位置判定の結果が異なるようにすることができる。
【0040】
(16)また本発明は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部と、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて前記第4範囲を変更する範囲変更部とを更に含むようにしてもよい。
【0041】
このようにすれば、第1指定位置に関連づけられた属性および第2指定位置に関連づけられた属性の組合せに応じて特殊表示制御処理が行われる場合における位置判定の結果が異なるようにすることができる。
【0042】
(17)また本発明は、
前記通常表示制御処理が行われる場合に、所与のパラメータを第1更新態様で更新し、前記特殊表示制御処理が行われる場合に、前記所与のパラメータを第2更新態様で更新する更新部を更に含むようにしてもよい。
【0043】
このようにすれば、通常表示制御処理が行われる場合と特殊表示制御処理が行われる場合とで所与のパラメータの更新態様が異なるようにすることができる。
【0044】
(18)また本発明は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部と、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて前記第1更新態様および前記第2更新態様の少なくとも一方の更新態様を変更する更新態様変更部とを更に含むようにしてもよい。
【0045】
このようにすれば、第1指定位置に関連づけられた属性および第2指定位置に関連づけられた属性の組合せに応じて所与のパラメータの更新態様が異なるようにすることができる。
【0046】
(19)また本発明は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部を更に含み、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて前記画像を制御するようにしてもよい。
【0047】
このようにすれば、第1指定位置に関連づけられた属性および第2指定位置に関連づけられた属性の組合せに応じて表示される画像が異なるようにすることができる。
【0048】
(20)また本発明は、
前記表示制御部は、
オブジェクト空間にオブジェクトを設定するオブジェクト空間設定部と、
仮想カメラの位置および向きおよび画角の少なくとも1つを制御する仮想カメラ制御部と、
前記オブジェクト空間を前記仮想カメラから見た画像を描画する描画部と、
を含み、
前記仮想カメラ制御部は、
前記所与の条件に従って、前記仮想カメラの位置および向きおよび画角の少なくとも1つを変化させるようにしてもよい。
【0049】
このようにすれば、通常表示制御処理や特殊表示制御処理の開始や終了に応じて仮想カメラの制御を変化させることができる。
【0050】
(21)また本発明は、
前記画像において表示される表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定する第2位置判定部を更に含み、
前記表示制御部は、
前記表示物と前記第1指定位置との位置関係および前記表示物と前記第2指定位置との位置関係に基づいて前記特殊表示制御処理を行うようにしてもよい。
【0051】
このようにすれば、表示物と第1指定位置との位置関係および表示物と第2指定位置との位置関係に応じて、特殊表示制御処理を行うようにしたり通常表示制御処理を行うようにしたりすることができる。
【0052】
(22)また本発明は、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて前記表示物を移動させ、前記第2指定位置に基づいて前記表示物を移動させ、
前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置および前記第2指定位置の少なくとも一方に基づいて前記表示物を移動させるようにしてもよい。
【0053】
このようにすれば、通常表示制御処理では、第1指定位置の変化に応じて表示物を移動させ、あるいは第2指定位置の変化に応じて表示物を移動させ、特殊表示制御処理では、第1指定位置および第2指定位置の変化に応じて表示物を移動させるようにすることができる。
【0054】
(23)また本発明は、
前記第2位置判定部は、
前記画像において表示される第1表示物と前記第1指定位置との位置関係が第3条件を満たすか否か、および前記画像において表示される第2表示物と前記第1指定位置との位置関係が前記第3条件を満たすか否か、および前記第1表示物と前記第2指定位置との位置関係が第3条件を満たすか否か、および前記第2表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たすか否かを判定し、
前記表示制御部は、
前記第1表示物と前記第1指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合に、前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて前記第1表示物を移動させ、前記第1表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合に、前記通常表示制御処理として、前記第2指定位置に基づいて前記第1表示物を移動させ、
前記第2表示物と前記第1指定位置との位置関係および前記第2表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合に、前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置および前記第2指定位置の少なくとも一方に基づいて前記第2表示物を移動させるようにしてもよい。
【0055】
このようにすれば、第1表示物に関しては、第1指定位置または第2指定位置との位置関係が第3条件を満たせば、第1表示物を移動させ、第2表示物に関しては、第1指定位置および第2指定位置との位置関係が第3条件を満たせば、第2表示物を移動させることができる。
【0056】
(24)また本発明は、
前記表示制御部は、
前記第2表示物と前記第1指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合であっても前記第2表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たさない場合は前記第1指定位置に基づいて前記第2表示物を移動させず、前記第2表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合であっても前記第2表示物と前記第1指定位置との位置関係が前記第3条件を満たさない場合は前記第2指定位置に基づいて前記第2表示物を移動させないようにしてもよい。
【0057】
このようにすれば、第2表示物に関しては、第1指定位置または第2指定位置との位置関係が第3条件を満たしても、第2表示物を移動させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本実施形態に係るゲームシステムを前面側から見た斜視図。
【図2】本実施形態に係るゲームシステムの機能ブロック図。
【図3】本実施形態に係るゲームシステムの手法の説明図。
【図4】本実施形態に係るゲームシステムで表示される画像の一例を示す図。
【図5】本実施形態に係るゲームシステムで表示される画像の一例を示す図。
【図6】本実施形態に係るゲームシステムで用いられるテクスチャの一例を示す図。
【図7】本実施形態に係るゲームシステムで表示される画像の一例を示す図。
【図8】本実施形態に係るゲームシステムの処理の一例を示すフローチャート図。
【図9】変形実施形態に係るゲームシステムを前面側から見た斜視図。
【図10】変形実施形態に係るゲームシステムを前面側から見た斜視図。
【図11】変形実施形態に係るゲームシステムを前面側から見た平面図。
【図12】変形実施形態に係るゲームシステムで表示される画像の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0060】
1.ゲームシステムの外観構成
図1(A)は、本実施形態の画像制御システム(画像制御装置)を適用したゲームシステム10の外観構成を示す斜視図である。図1(A)に示すように、本実施形態のゲームシステム10は、画像を表示させるディスプレイ12と、ディスプレイ12の表示画面13の手前側に設けられた台座14と、台座14の上面に設けられ、機関銃の形状を模した第1コントローラー16(第1操作部、第1指示体の一例)および第2コントローラー18(第2操作部、第2指示体の一例)とを有している。従ってゲームシステム10では、2人のプレーヤー(操作者の一例)が同時にゲームをプレーすることができる。
【0061】
第1コントローラー16は、台座14に対して配置位置が固定されつつ、鉛直に設けられた第1軸20回りに回転可能に、かつ水平に設けられた第2軸22回りに回転可能に設けられている。そして第1コントローラー16の後端には、プレーヤーが左手で把持する左グリップ24と、右手で把持する右グリップ26とが設けられており、プレーヤーはこの左グリップ24と右グリップ26とを把持して、第1コントローラー16を第1軸20回りおよび第2軸22回りに回転させる操作(位置を指定する操作の一例)を行うことにより、第1コントローラー16の銃口に相当する先端の向きを任意に変化させる(指示体の指示位置を変化させることの一例)ことができる。ここで第1コントローラー16の可動範囲は、第1コントローラー16の先端が表示画面13の所定の領域を指示(指定の一例)できる範囲となっている。例えば、第1コントローラー16の可動範囲は、第1コントローラー16の先端が表示画面13の全領域を指示できる範囲としてもよいし、表示画面13の一部の領域を指示できる範囲としてもよい。そして第1コントローラー16には、第1コントローラー16の第1軸20回りの回転量を検出する第1可変抵抗28と、第1コントローラー16の第2軸22回りの回転量を検出する第2可変抵抗30とが設けられている。
【0062】
そしてゲームシステム10は、第1コントローラー16の第1可変抵抗28の検出結果と第2可変抵抗30の検出結果とに基づいて、第1コントローラー16の先端が指示する表示画面13上の位置(画像における位置、表示領域における位置の一例)である第1指示位置31(第1指定位置の一例)を2次元座標(仮想空間の一例)の座標値(第1情報の一例)として求める。そしてゲームシステム10は、表示画面13に表示させる画像において、第1指示位置31に対応する位置に、第1コントローラー16が指示する位置を示す第1マーク32(第1指定位置表示、第1表示の一例)を表示させる(通常表示制御処理の一例)。
【0063】
またゲームシステム10は、表示画面13に表示させる画像の下端に、第1コントローラー16の先端部分を示す第1銃オブジェクト34(表示物の一例)を表示させており、第1コントローラー16の第1可変抵抗28の検出結果と第2可変抵抗30の検出結果とに基づいて、第1コントローラー16の向きの変化に合わせて第1銃オブジェクト34の向きを変化させている。本実施形態では、第1銃オブジェクト34の向きが第1指示位置31に向くように制御される(通常表示制御処理の一例)。
【0064】
そして、第1コントローラー16の左グリップ24の上端に設けられた左ボタン36(第1操作子の一例)、あるいは右グリップ26の上端に設けられた右ボタン38(第1操作子の一例)をプレーヤーが押下すると、第1銃オブジェクト34の先端から第1マーク32の中心に向けて、第1銃オブジェクト34の弾丸を示す第1弾丸オブジェクト40(第1移動体の一例)を移動させる(通常表示制御処理の一例)。
【0065】
そしてゲームシステム10は、表示画面13に表示させる画像において、標的を示す標的オブジェクト42(表示物の一例)を移動させながら表示させており、標的オブジェクト42に第1マーク32の中心が重なっている状態で第1コントローラー16の左ボタン36あるいは右ボタン38が押下されると、標的オブジェクト42に第1弾丸オブジェクト40が命中したと判定する。するとゲームシステム10は、標的オブジェクト42に第1弾丸オブジェクト40が命中したことを示す表示を表示させる。
【0066】
第2コントローラー18は、第1コントローラー16と同様に、左グリップ24、右グリップ26、第1可変抵抗28、第2可変抵抗30、左ボタン36(第2操作子の一例)、右ボタン38(第2操作子の一例)を有している。そして、第2コントローラー18は第1コントローラー16と接触しないように、台座14に対して配置位置が固定されつつ、第1軸20回りおよび第2軸22回りに回転可能に設けられている。そして、第2コントローラー18の可動範囲も、第2コントローラー18の先端が表示画面13の所定の領域を指示できる範囲となっている。
【0067】
そしてゲームシステム10は、第2コントローラー18の第1可変抵抗28の検出結果と第2可変抵抗30の検出結果とに基づいて、第2コントローラー18の先端が指示する表示画面13上の位置である第2指示位置43(第2指定位置の一例)を2次元座標の座標値(第2情報の一例)として求める。そしてゲームシステム10は、表示画面13に表示させる画像において、第2指示位置43に対応する位置に、第2コントローラー18が指示する位置を示す第2マーク44(第2指定位置表示、第2表示の一例)を表示させる(通常表示制御処理の一例)。
【0068】
またゲームシステム10は、表示画面13に表示させる画像の下端に、第2コントローラー18の先端部分を示す第2銃オブジェクト46(表示物の一例)を表示させており、第2コントローラー18の第1可変抵抗28の検出結果と第2可変抵抗30の検出結果とに基づいて、第2コントローラー18の向きの変化に合わせて第2銃オブジェクト46の向きを変化させている。本実施形態では、第2銃オブジェクト46の向きが第2指示位置43に向くように制御される(通常表示制御処理の一例)。
【0069】
そして、第2コントローラー18の左ボタン36あるいは右ボタン38をプレーヤーが押下すると、第2銃オブジェクト46の先端から第2マーク44の中心に向けて、第2銃オブジェクト46の弾丸を示す第2弾丸オブジェクト48(第2移動体の一例)を移動させる(通常表示制御処理の一例)。
【0070】
そしてゲームシステム10は、標的オブジェクト42に第2マーク44の中心が重なっている状態で第2コントローラー18の左ボタン36あるいは右ボタン38が押下されると、標的オブジェクト42に第2弾丸オブジェクト48が命中したと判定する。するとゲームシステム10は、標的オブジェクト42に第2弾丸オブジェクト48が命中したことを示す表示を表示させる。
【0071】
なおゲームシステム10は、第1マーク32、第1銃オブジェクト34、第1弾丸オブジェクト40を青色で表示し、第2マーク44、第2銃オブジェクト46、第2弾丸オブジェクト48を赤色で表示している。すなわち第1コントローラー16に対する操作に応じて制御される表示物と、第2コントローラー18に対する操作に応じて制御される表示物とが、色の違いにより識別表示されている。
【0072】
このように本実施形態のゲームシステム10では、第1コントローラー16および第2コントローラー18が任意に操作されることにより、第1マーク32および第2マーク44が個別に移動するとともに、第1弾丸オブジェクト40および第2弾丸オブジェクト48が個別に移動する。そして第1弾丸オブジェクト40と標的オブジェクト42とが命中したか否か、および第2弾丸オブジェクト48と標的オブジェクト42とが命中したか否かが個別に判定される。
【0073】
そしてゲームシステム10は、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が所定の距離よりも小さくなると(所与の条件に従うことの一例)、図1(B)に示すように、第1指示位置31と第2指示位置43の中点49(特殊位置の一例)を求め、この中点49に対応する位置に、第1コントローラー16および第2コントローラー18が指示する位置を示す特殊マーク50(特殊表示の一例)を表示させる(特殊表示制御処理の一例)。
【0074】
2.機能ブロック
図2は、本実施形態のゲームシステム10の機能を示すブロック図である。なお、図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0075】
表示部60は、表示画面に画像を表示させるものであり、その機能は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどにより実現できる。
【0076】
第1操作部62は、プレーヤーが操作データを入力するためのものであり、その機能は、図1(A)に示した機関銃の形状を模した第1コントローラー16などのように、プレーヤーが向きを任意に変更することができる操作体により実現できる。そして第1操作部62は、第1指定操作検出部64、第1操作有無検出部66を含む。
【0077】
第1指定操作検出部64は、第1操作部62に対して行われる画像における位置を指定する操作を検出して、かかる操作に応じて変化する第1位置指定操作情報(第1情報の一例)を出力するものであり、その機能は、可変抵抗、ポテンショメータ、ロータリーエンコーダなどにより実現することができる。詳細には第1指定操作検出部64は、互いに直交する第1軸20回りおよび第2軸22回りに第1操作部62を回転させる操作が行われると、第1操作部62が回転された(傾けられた)方向や量に応じた抵抗値の組合せ(第1情報の一例)を出力する。
【0078】
第1操作有無検出部66は、図1(A)に示した左ボタン36や右ボタン38などのように、第1操作部62に設けられた第1操作子に対して行われる操作を検出して、かかる操作の有無に応じて変化する特定操作情報を出力するものであり、感圧センサや各種スイッチなどにより実現することができる。詳細には第1操作有無検出部66は、左ボタン36または右ボタン38を押下する操作が行われると、ON信号(特定操作情報の一例)を出力し、左ボタン36または右ボタン38を押下する操作が行われないと、OFF信号(特定操作情報の一例)を出力する(ON信号を出力しない)。
【0079】
第2操作部68は、第2指定操作検出部70、第2操作有無検出部72を含み、第2操作部68、第2指定操作検出部70、第2操作有無検出部72は、第1操作部62、第1指定操作検出部64、第1操作有無検出部66と同様の機能を有する。
【0080】
音出力部74は、音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、ヘッドフォンなどにより実現できる。
【0081】
記憶部76は、処理部100や通信部86などのワーク領域となるもので、その機能はRAM(メインメモリ)や、VRAM(ビデオメモリ)などにより実現できる。本実施形態の記憶部76は、処理部100のワーク領域として使用される主記憶部78と、表示部60に表示させる画像が描画される描画バッファ80と、オブジェクトデータが読み込まれるオブジェクトデータ記憶部82と、を含む。
【0082】
情報記憶媒体84(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。この情報記憶媒体84には、処理部100において種々の処理を行うためのプログラムやデータが記憶されている。即ち、この情報記憶媒体84には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶されている。
【0083】
通信部86は、外部(例えばホスト装置や他の画像制御システム)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0084】
なお本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(データ)は、ホスト装置(サーバー)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部86を介して情報記憶媒体84(あるいは主記憶部78)に配信してもよい。このようなホスト装置(サーバー)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含めることができる。
【0085】
処理部100(プロセッサ)は、第1操作部62および第2操作部68からの操作データやプログラムなどに基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、或いは音生成処理などの処理を行う。ここでゲーム処理としては、ゲーム開始条件が満たされた場合にゲームを開始する処理、ゲームを進行させる処理、イベント発生条件が満たされた場合にイベントを発生させる処理、キャラクタや地形などのオブジェクトを配置する処理、オブジェクトを表示する処理、ゲーム結果を演算する処理、或いはゲーム終了条件が満たされた場合にゲームを終了する処理などがある。この処理部100は、主記憶部78をワーク領域として各種処理を行う。そして処理部100の機能は、各種プロセッサ(CPU(メインプロセッサ)、GPU(描画プロセッサ)、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0086】
そして処理部100は、表示制御部102、描画部104、音生成部106、指定位置設定部108、第1位置判定部112、カウント部114、特殊位置演算部115、第2位置判定部116、更新部118を含む。なおこれらの一部を省略する構成としてもよい。
【0087】
表示制御部102は、表示部60の表示画面13に表示される画像(オブジェクト画像)の表示制御を行う。具体的には、第1操作部62あるいは第2操作部68からの操作情報やプログラムなどにより、表示すべきオブジェクト(キャラクタ、移動体、コース、建物、第1銃オブジェクト34、第2銃オブジェクト46、第1弾丸オブジェクト40、第2弾丸オブジェクト48、標的オブジェクト42、地形、背景、第1マーク32、第2マーク44、特殊マーク50など)を発生させたり、オブジェクトの表示や表示位置を指示したり、オブジェクトを消滅させたりするなどの表示制御を行う。即ち発生したオブジェクトをオブジェクトリストに登録したり、オブジェクトリストを描画部104等に転送したり、消滅したオブジェクトをオブジェクトリストから削除したりするなどの表示制御を行う。
【0088】
詳細には表示制御部102は、オブジェクト空間設定部120、移動・動作処理部122、仮想カメラ制御部124を含む。
【0089】
オブジェクト空間設定部120は、オブジェクトデータ記憶部82に記憶されているオブジェクトデータに基づいて、キャラクタ、移動体、コース、建物などの表示物を表す各種オブジェクト(ポリゴン、自由曲面又はサブディビジョンサーフェスなどのプリミティブで構成されるオブジェクト)や、光が進行する方向や強さや色を示す光源をオブジェクト空間に配置設定する処理を行う。即ちワールド座標系でのオブジェクトの位置や回転角度(向き、方向と同義)を決定し、決定された位置(X、Y、Z)に決定された回転角度(X、Y、Z軸回りでの回転角度)でオブジェクトや光源を配置する。
【0090】
移動・動作処理部122は、オブジェクトの移動・動作演算(移動・動作シミュレーション)を行う。すなわち第1操作部62および第2操作部68からの操作情報や、プログラム(移動・動作アルゴリズム)や、各種データ(モーションデータ)などに基づいて、オブジェクトをオブジェクト空間内で移動させたり、オブジェクトを動作(モーション、アニメーション)させる処理を行う。具体的には、オブジェクトの移動情報(位置、回転角度、速度、或いは加速度)や動作情報(オブジェクトを構成する各パーツの位置、或いは回転角度)を、1フレーム(1/60秒)毎に順次求めるシミュレーション処理を行う。なおフレームは、オブジェクトの移動・動作処理(シミュレーション処理)や画像生成処理を行う時間の単位である。
【0091】
仮想カメラ制御部124は、オブジェクト空間内の所与(任意)の視点から見える画像を生成するための仮想カメラ(視点)の制御処理を行う。具体的には、仮想カメラの位置(X、Y、Z)又は回転角度(X、Y、Z軸回りでの回転角度)を制御する処理(視点位置、視線方向あるいは画角を制御する処理)を行う。
【0092】
例えば仮想カメラによりオブジェクトを後方から撮影する場合には、オブジェクトの位置又は回転の変化に仮想カメラが追従するように、仮想カメラの位置又は回転角度(仮想カメラの向き)を制御する。この場合には、移動・動作処理部122で得られたオブジェクトの位置、回転角度、速度、加速度などの情報に基づいて、仮想カメラを制御できる。或いは、仮想カメラを、予め決められた回転角度で回転させたり、予め決められた移動経路で移動させたりする制御を行ってもよい。この場合には、仮想カメラの位置(移動経路)又は回転角度を特定するための仮想カメラデータに基づいて仮想カメラを制御する。なお、仮想カメラが複数存在する場合には、それぞれの仮想カメラについて上記の制御処理が行われる。
【0093】
描画部104は、処理部100で行われる種々の処理(ゲーム処理)の結果に基づいて描画処理を行い、これにより画像を生成し、表示部60に出力する。いわゆる3次元ゲーム画像を生成する場合には、まずオブジェクト(モデル)の各頂点の頂点データ(頂点の位置座標、テクスチャ座標、色データ、法線ベクトル或いはα値等)を含むオブジェクトデータ(モデルデータ)がオブジェクトデータ記憶部82から入力され、入力されたオブジェクトデータに含まれる頂点データに基づいて、頂点処理(頂点シェーダによるシェーディング)が行われる。なお頂点処理を行うに際して、必要に応じてポリゴンを再分割するための頂点生成処理(テッセレーション、曲面分割、ポリゴン分割)を行うようにしてもよい。頂点処理では、頂点処理プログラム(頂点シェーダプログラム、第1のシェーダプログラム)に従って、頂点の移動処理や、座標変換(ワールド座標変換、カメラ座標変換)、クリッピング処理、あるいは透視変換等のジオメトリ処理が行われ、その処理結果に基づいて、オブジェクトを構成する頂点群について与えられた頂点データを変更(更新、調整)する。そして、頂点処理後の頂点データに基づいてラスタライズ(走査変換)が行われ、ポリゴン(プリミティブ)の面とピクセル(画素)とが対応づけられる。そしてラスタライズに続いて、画像を構成するピクセル(表示画面を構成するフラグメント)を描画するピクセル処理(ピクセルシェーダによるシェーディング、フラグメント処理)が行われる。ピクセル処理では、ピクセル処理プログラム(ピクセルシェーダプログラム、第2のシェーダプログラム)に従って、テクスチャの読出し(テクスチャマッピング)、色データの設定/変更、半透明合成、アンチエイリアス等の各種処理を行って、画像を構成するピクセルの描画色を決定し、透視変換されたオブジェクトの描画色をレンダリングターゲット(ピクセル単位で画像情報を記憶できる描画バッファ80)に出力(描画)する。すなわち、ピクセル処理では、画像情報(色(色値、輝度値)、法線、α値等)をピクセル単位で設定あるいは変更するパーピクセル処理を行う。これにより、オブジェクト空間内において仮想カメラ(所与の視点)から見える画像が生成される。なお、仮想カメラ(視点)が複数存在する場合には、それぞれの仮想カメラから見える画像を分割画像として1画面に表示できるように画像を生成することができる。
【0094】
なお頂点処理やピクセル処理は、シェーディング言語によって記述されたシェーダプログラムによって、ポリゴン(プリミティブ)の描画処理をプログラム可能にするハードウェア、いわゆるプログラマブルシェーダ(頂点シェーダやピクセルシェーダ)により実現される。プログラマブルシェーダでは、頂点単位の処理やピクセル単位の処理がプログラム可能になることで描画処理内容の自由度が高く、従来のハードウェアによる固定的な描画処理に比べて表現力を大幅に向上させることができる。
【0095】
そして描画部104は、オブジェクトを描画する際に、ジオメトリ処理、テクスチャマッピング、隠面消去処理、αブレンディング等を行う。
【0096】
ジオメトリ処理では、オブジェクトに対して、座標変換、クリッピング処理、透視投影変換、或いは光源計算等の処理が行われる。そして、ジオメトリ処理後(透視投影変換後)のオブジェクトデータ(オブジェクトの頂点の位置座標、テクスチャ座標、色データ(輝度データ)、法線ベクトル、或いはα値等)は、オブジェクトデータ記憶部82に保存される。
【0097】
テクスチャマッピングは、ビデオメモリのテクスチャ記憶部76に記憶されるテクスチャ(テクセル値、UV座標値)をオブジェクトにマッピングするための処理である。具体的には、オブジェクトの頂点に設定(付与)されるテクスチャ座標等を用いてテクスチャ記憶部76からテクスチャ(色(RGB)、α値などの表面プロパティ)を読み出す。そして、2次元の画像であるテクスチャをオブジェクトにマッピングする。この場合に、ピクセルとテクセルとを対応づける処理や、テクセルの補間としてバイリニア補間、トライリニア補間などを行う。
【0098】
音生成部106は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部74に出力する。
【0099】
指定位置設定部108は、第1操作部62に対して行われる画像における位置を指定する操作に応じて変化する第1情報に基づいて、仮想空間における第1指定位置を設定する。詳細には指定位置設定部108は、フレームが更新されるごとに、第1操作部62から入力される抵抗値の組合せ(第1情報の一例)を取得し、この抵抗値の組合せに基づいて、2次元座標により規定される仮想平面(仮想空間の一例)の座標値(第1情報の一例)を演算し、これを第1指定位置として設定する。この仮想平面は、上述したジオメトリ処理によりオブジェクト空間が透視投影変換されるスクリーン(2次元空間の一例)の全領域(所定領域の一例)に対応するものであり、例えば、オブジェクト空間を描画する範囲を規定するビューボリュームのうち仮想カメラに最も近い面であるニアプレーンに配置される面とすることができる。
【0100】
また指定位置設定部108は、第2操作部68に対して行われる画像における位置を指定する操作に応じて変化する第2情報に基づいて、仮想空間における第2指定位置を設定する。詳細には指定位置設定部108は、フレームが更新されるごとに、第2操作部68から入力される抵抗値の組合せ(第2情報の一例)を取得し、この抵抗値の組合せに基づいて仮想平面の座標値(第2情報の一例)を演算し、これを第2指定位置として設定する。
【0101】
すると表示制御部102が、第1指定位置に基づいて画像を制御するとともに、第2指定位置に基づいて画像を制御する通常表示制御処理を行う。詳細には表示制御部102は、通常表示制御処理として、図1(A)に示したように、第2指定位置に依らず第1指定位置に基づいて第1マーク32を表示させるとともに、第1指定位置に依らず第2指定位置に基づいて第2マーク44を表示させる処理を行う。具体的には表示制御部102は、上述した2次元座標により規定される仮想平面において、第1指定位置に相当する位置に第1マーク32用の透明ポリゴンを配置し、第2指定位置に相当する位置に第2マーク44用の透明ポリゴンを配置する。
【0102】
すると描画部104が、第1マーク32用の透明ポリゴンに第1マーク32を示す色分布を有するテクスチャをマッピングして描画することにより第1マーク32が表示され、第2マーク44用の透明ポリゴンに第2マーク44を示す色分布を有するテクスチャをマッピングして描画することにより第2マーク44が表示される。ここで、第1マーク32用の透明ポリゴンと第2マーク44用の透明ポリゴンとが配置される仮想平面は、上述したようにニアプレーンに配置されているので、第1マーク32および第2マーク44は、オブジェクト空間に配置されるオブジェクトのうち最も手前側に表示される。なお描画部104は、第1マーク32および第2マーク44が配置される仮想平面を、上述した仮想カメラから見える画像が描画される描画領域とは異なる描画領域に描画して、描画された画像を仮想カメラから見える画像に対して上書きするようにしてもよい。
【0103】
第1位置判定部112は、フレームが更新されるごとに、第1指定位置と第2指定位置との位置関係を判定する。詳細には第1位置判定部112は、上述した仮想平面における第1指定位置と第2指定位置との距離(位置関係の一例)が、第0距離よりも大きいか否か、第0距離よりも小さい第1距離よりも大きいか否か、第1距離よりも小さい第2距離よりも大きいか否かを判定する。あるいは第1指定位置を中心とした第0範囲に第2指定位置が含まれるか否か(位置関係の一例)、第0範囲よりも小さく第1指定位置を中心とした第1範囲に第2指定位置が含まれるか否か(位置関係の一例)、第1範囲よりも小さく第1指定位置を中心とした第2範囲に第2指定位置が含まれるか否か(位置関係の一例)を判定するようにしてもよい。
【0104】
カウント部114は、所与の時間の経過をカウントする。詳細にはカウント部114は、図1(A)に示した第1コントローラー16の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われ、かつ第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われたことを契機として第1カウント値のカウントを開始する。そしてカウント部114は、第1カウント値が所定のカウント値に達する(所与の時間が経過することの一例)か、第1コントローラー16の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われなくなるか、または第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われなくなったことを契機として第1カウント値をリセットする。
【0105】
またカウント部114は、第1コントローラー16の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われなくなり、かつ第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われなくなったことを契機として第2カウント値のカウントを開始する。そしてカウント部114は、第2カウント値が所定のカウント値に達する(所与の時間が経過することの一例)か、第1コントローラー16の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われるか、または第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われたことを契機として第2カウント値をリセットする。
【0106】
特殊位置演算部115は、フレームが更新されるごとに、第1指定位置および第2指定位置に基づいて仮想空間における特殊位置を求める。詳細には特殊位置演算部115は、上述した2次元座標により規定される仮想平面における第1指定位置と第2指定位置の中点の座標を求める。ここで特殊位置演算部115は、第1位置判定部112の判定結果やカウント部114のカウント値が所定の条件を満たす場合に(所与の条件に従うこと、第1条件が満たされることの一例)特殊位置を求めるようにしてもよいし、所定の条件に関わらず特殊位置を求めるようにしてもよい。
【0107】
そして第1位置判定部112の判定結果やカウント部114のカウント値が所定の条件を満たすと(所与の条件に従うこと、第1条件が満たされることの一例)、表示制御部102が、特殊位置に基づいて画像を制御する特殊表示制御処理を開始する。
【0108】
すなわち表示制御部102は、所与の条件に従って、第1指定位置および第2指定位置に基づいて画像を制御する特殊表示制御処理を行う。詳細には表示制御部102は、特殊表示制御処理として、図1(B)に示したように、第1コントローラー16と第2コントローラー18とが指定する位置を示す特殊マーク50を特殊位置に基づいて表示させる。具体的には表示制御部102は、上述した2次元座標により規定される仮想平面において、特殊位置に相当する位置に特殊マーク50用の透明ポリゴンを配置する。
【0109】
すると描画部104が、特殊マーク50用の透明ポリゴンに特殊マーク50を示す色分布を有するテクスチャをマッピングして描画することにより特殊マーク50が表示される。ここで、特殊マーク50用の透明ポリゴンが配置される仮想平面は、上述したようにニアプレーンに配置されているので、特殊マーク50は、オブジェクト空間に配置されるオブジェクトのうち最も手前側に表示される。なお描画部104は、特殊マーク50が配置される仮想平面を、上述した仮想カメラから見える画像が描画される描画領域とは異なる描画領域に描画して、描画された画像を仮想カメラから見える画像に対して上書きするようにしてもよい。
【0110】
また第1位置判定部112の判定結果やカウント部114のカウント値が所定の条件を満たさなくなると(所与の条件に従うこと、第2条件が満たされることの一例)、表示制御部102は、特殊表示制御処理を終了させ、第1指定位置に基づいて画像を制御するとともに、第2指定位置に基づいて画像を制御する通常表示制御処理を開始する。すなわち表示制御部102は、所与の条件に従って、第1指定位置と第2指定位置との位置関係や、所与の時間の経過に基づいて、特殊表示制御処理の開始および終了、および通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御する。ここで表示制御部102は、特殊表示制御処理と通常表示制御処理とを同時に行ってもよいし、特殊表示制御処理と通常表示制御処理とを切り替えて行ってもよい。
【0111】
第2位置判定部116は、第1マーク32と第2マーク44とが表示される場合(通常表示制御処理が行われる場合、所与の条件に従うことの一例)に、フレームが更新されるごとに、標的オブジェクト42と第1指定位置との位置関係を判定し、標的オブジェクト42と第2指定位置との位置関係を判定する通常位置判定処理を行う。ここで第2位置判定部116は、第1マーク32と第2マーク44とが表示される場合には、標的オブジェクト42と第1指定位置との位置関係を判定する処理と、標的オブジェクト42と第2指定位置との位置関係を判定する処理とを、1フレームごとに交互に行う。これにより1フレームにおける位置関係を判定する処理の処理負荷を軽減している。そして第2位置判定部116は、特殊マーク50が表示される場合(特殊表示制御処理が行われる場合の一例)に、標的オブジェクト42と特殊位置との位置関係を判定する特殊位置判定処理を行う。ここで第2位置判定部116は、所与の条件に従って、通常位置判定処理と特殊位置判定処理とを同時に行ってもよいし、通常位置判定処理と特殊位置判定処理とを切り替えて行ってもよい。以下、図3(A)、図3(B)を用いて本実施形態の位置関係の判定手法について説明する。
【0112】
図3(A)、図3(B)は、上述した2次元座標により規定される仮想平面の真横からオブジェクト空間を見た図である。従って図3(A)、図3(B)では、仮想平面が線として表現されている。まず、第1マーク32と第2マーク44とが表示される場合には、第2位置判定部116は、図3(A)に示すように、通常位置判定処理として、仮想カメラ(視点)の位置と仮想平面における第1指示位置31とを通る直線である第1直線L1が、標的オブジェクト42と交差するか否か(表示物と第1指定位置との位置関係の一例)を判定し、仮想カメラの位置と仮想平面における第2指示位置43とを通る直線である第2直線L2が標的オブジェクト42と交差するか否か(表示物と第2指定位置との位置関係の一例)を判定する。これにより第2位置判定部116は、表示画面13において標的オブジェクト42と第1マーク32とが重なっているか否かを判定し、標的オブジェクト42と第2マーク44とが重なっているか否かを判定する。
【0113】
ここで表示制御部102は、図3(A)に示すように、第1直線L1が標的オブジェクト42と交差した場合には、第1銃オブジェクト34から標的オブジェクト42の交差点125に向けて第1弾丸オブジェクト40を移動させ、その交差点125に第1弾丸オブジェクト40が命中したことを示す通常弾痕表示126(第1移動結果表示の一例)を表示させる(通常表示制御処理の一例)。一方、第2直線L2が標的オブジェクト42と交差しないことによりオブジェクト空間の最遠景となる背景オブジェクトと交差した場合には、第2銃オブジェクト46から背景オブジェクトの交差点127に向けて第2弾丸オブジェクト48を移動させる。しかし表示制御部102は、背景オブジェクトの交差点127には第2弾丸オブジェクト48が命中したことを示す通常弾痕表示126(第2移動結果表示の一例)を表示させない。
【0114】
一方、特殊マーク50が表示される場合には、第2位置判定部116は、図3(B)に示すように、特殊位置判定処理として、仮想カメラの位置と、仮想平面における第1指示位置31および第2指示位置43の中点49を結ぶ直線である第3直線L3が、標的オブジェクト42と交差するか否か(表示物と特殊位置との位置関係の一例)を判定する。これにより第2位置判定部116は、表示画面13において標的オブジェクト42と特殊マーク50とが重なっているか否かを判定する。
【0115】
ここで表示制御部102は、図3(B)に示すように、第3直線L3が標的オブジェクト42と交差した場合には、第1銃オブジェクト34から標的オブジェクト42の交差点128に向けて第1弾丸オブジェクト40を移動させるとともに、第2銃オブジェクト46から標的オブジェクト42の交差点128に向けて第2弾丸オブジェクト48を移動させ(特殊表示制御処理の一例)、その交差点128に第1弾丸オブジェクト40および第2弾丸オブジェクト48が命中したことを示す特殊弾痕表示129(特殊移動結果表示の一例)を表示させる(特殊表示制御処理の一例)。なお、図3(B)は仮想平面の真横からオブジェクト空間を見た図であるため、図3(B)では、第1銃オブジェクト34と第2銃オブジェクト46とが手前奥方向に重なり、第1弾丸オブジェクト40と第2弾丸オブジェクト48とが手前奥方向に重なっている状態となっている。
【0116】
一方、第3直線L3が標的オブジェクト42と交差しないことによりオブジェクト空間の最遠景となる背景オブジェクトと交差した場合には、図示しないが、第1銃オブジェクト34から背景オブジェクトの交差点に向けて第1弾丸オブジェクト40を移動させるとともに、第2銃オブジェクト46から背景オブジェクトの交差点に向けて第2弾丸オブジェクト48を移動させる。しかし表示制御部102は、第3直線L3と背景オブジェクトとの交差点には第1弾丸オブジェクト40および第2弾丸オブジェクト48が命中したことを示す特殊弾痕表示129(特殊移動結果表示の一例)を表示させない。
【0117】
また第2位置判定部116は、第1マーク32と第2マーク44とが表示される場合に、第3範囲に基づいて標的オブジェクト42と第1指定位置との位置関係を判定するとともに、第3範囲に基づいて標的オブジェクト42と第2指定位置との位置関係を判定し、特殊マーク50が表示される場合に、第4範囲に基づいて標的オブジェクト42と特殊位置との位置関係を判定する。
【0118】
詳細にはオブジェクト空間設定部120が、通常位置判定処理が行われる場合(第1マーク32と第2マーク44とが表示される場合)には、第3範囲を有する命中判定用ボリュームを標的オブジェクト42に設定し、特殊位置判定処理が行われる場合(特殊マーク50が表示される場合)には、第3範囲よりも大きい範囲となる第4範囲を有する命中判定用ボリュームを標的オブジェクト42に設定する。そして第2位置判定部116は、通常位置判定処理が行われる場合には、第3範囲を有する命中判定用ボリュームに、図3(A)で示した第1直線L1または第2直線L2が交差したか否かを判定し、特殊位置判定処理が行われる場合には、第4範囲を有する命中判定用ボリュームに、図3(B)で示した第3直線L3が交差したか否かを判定する。
【0119】
更新部118は、第1マーク32と第2マーク44とが表示される場合に、所与のパラメータを第1更新態様で更新するとともに、特殊マーク50が表示される場合に、所与のパラメータを第2更新態様で更新する。詳細には更新部118は、標的オブジェクト42に設定されている破壊パラメータを、標的オブジェクト42に第1弾丸オブジェクト40または第2弾丸オブジェクト48が命中するごとに更新する。この破壊パラメータは、更新されることにより所定値となると標的オブジェクト42が破壊されるものである。そして更新部118は、第1マーク32と第2マーク44とが表示される場合(通常位置判定処理が行われる場合)に破壊パラメータを更新する際の更新量(第1更新態様の一例)よりも、特殊マーク50が表示される場合(特殊位置判定処理が行われる場合)に破壊パラメータを更新する際の更新量(第2更新態様の一例)の方が多くなるように、破壊パラメータを更新する。
【0120】
そして表示制御部102は、標的オブジェクト42の破壊パラメータが所定値に達すると、標的オブジェクト42が破壊される表示を行う。
【0121】
3.本実施形態の手法
3−1.第1マークと第2マークの表示
図4(A)、図4(B)は、本実施形態のゲームシステム10の表示画面13に表示される画像の一例を示す図である。本実施形態では、上述した仮想平面における第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第1距離よりも大きい場合(第1範囲外である場合の一例)には、図1(A)に示したように、第1マーク32が第1指示位置31に相当する位置に表示されるとともに、第2マーク44が第2指示位置43に相当する位置に表示される(通常表示制御処理の一例)。
【0122】
そして、図4(A)に示すように、第1指示位置31と第2指示位置43とが近づき、その距離が第1距離よりも大きいが第0距離以下である場合(第0範囲内であって第1範囲外である場合の一例)には、第1指示位置31に相当する位置に表示されている第1マーク32と、第2指示位置43に相当する位置に表示されている第2マーク44との間を結ぶように、稲妻を模した効果表示が表示される(特殊表示制御処理の一例)。この効果表示は、第1指示位置31と第2指示位置43の中点49を中心点として仮想平面において配置される透明ポリゴンに、稲妻を示す色分布を有する効果表示テクスチャがマッピングされることにより表示される。
【0123】
そしてこの透明ポリゴンは、第1指示位置31と第2指示位置43とを結ぶ線分に対して固定されるように配置されており、図4(B)に示すように、第1指示位置31あるいは第2指示位置43が個別に移動することにより第1指示位置31と第2指示位置43の位置関係が変化すると、第1指示位置31と第2指示位置43の位置関係の変化に応じて透明ポリゴンの位置、向きも変化する。従って、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第0距離以下であるが第1距離よりも大きい場合には、第1指示位置31と第2指示位置43との位置関係が変化しても、第1マーク32と第2マーク44との間を結ぶように、稲妻を模した効果表示が表示される。
【0124】
また本実施形態では、複数の効果表示テクスチャが用意されており、各効果表示テクスチャでは、稲妻を示す形状が次第に変化している。そして複数の効果表示テクスチャのそれぞれが、時間経過に従って透明ポリゴンに連続的に切り替えられてマッピングされる。これにより本実施形態では、効果表示の稲妻がアニメーション表示される。
【0125】
図5(A)、図5(B)は、本実施形態のゲームシステム10の表示画面13に表示される画像の一例を示す図である。本実施形態では、図5(A)に示すように、第1指示位置31と第2指示位置43とが更に近づき、その距離が第1距離以下であるが第2距離よりも大きい場合(第1範囲内であって第2範囲外である場合の一例)には、第1指示位置31に相当する位置に表示されている第1マーク32と、第2指示位置43に相当する位置に表示されている第2マーク44とを結合するような中間表示が表示される(特殊表示制御処理の一例)。この中間表示は、上述した効果表示と同様に、第1指示位置31と第2指示位置43の中点49を中心点として仮想平面において配置される透明ポリゴンに中間表示を示す色分布を有する中間表示テクスチャがマッピングされることにより表示される。
【0126】
そしてこの透明ポリゴンは、上述した効果表示と同様に、第1指示位置31と第2指示位置43とを結ぶ線分に対して固定されるように配置されており、図5(B)に示すように、第1指示位置31あるいは第2指示位置43が個別に移動することにより第1指示位置31と第2指示位置43の位置関係が変化すると、第1指示位置31と第2指示位置43の位置関係の変化に応じて透明ポリゴンの位置、向きも変化する。ここで中間表示が表示される場合には、上述した効果表示とは異なり、図5(B)に示すように、第1指示位置31と第2指示位置43との位置関係が変化することにより第1指示位置31と第2指示位置43とを結ぶ線分の長さが変化すると、透明ポリゴンの辺のうち第1指示位置31と第2指示位置43とを結ぶ線分に平行な辺の長さも変化する。
【0127】
そして本実施形態では、透明ポリゴンの辺の長さに応じて、複数の効果表示テクスチャが用意されており、各効果表示テクスチャでは、中間表示を示す形状が第1指示位置31と第2指示位置43との距離に応じて次第に変化している。そして複数の中間表示テクスチャのいずれかが、第1指示位置31と第2指示位置43との距離に応じて透明ポリゴンにマッピングされる。従って、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第1距離以下であるが第2距離よりも大きい場合には、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が変化しても、第1マーク32と第2マーク44とを結合するような中間表示が表示される。
【0128】
また本実施形態では、辺の長さが異なる複数の透明ポリゴンのそれぞれについて、複数の中間表示テクスチャが用意されており、各長さの透明ポリゴンについての複数の中間表示テクスチャのそれぞれは、中間表示を示す形状が次第に変化している。そして複数の中間表示テクスチャのそれぞれが、時間経過に従って透明ポリゴンに連続的に切り替えられてマッピングされる。これにより本実施形態では、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が変化しない場合でも、中間表示がアニメーション表示される。
【0129】
図6(A)、図6(B)は、本実施形態で用いられる中間表示テクスチャの色分布の一例を示す図である。本実施形態の中間表示テクスチャは、図6(A)に示すように、第1マーク32と第2マーク44とを除く結合部分を示す色分布を有するようにしてもよい。この場合には、中間表示が表示されているときでも、第1マーク32用の透明ポリゴンが用いられて第1マーク32が表示され、第2マーク44用の透明ポリゴンが用いられて第2マーク44が表示される(通常表示制御処理と特殊表示制御処理とが同時に行われることの一例)が、第1マーク32と第2マーク44のうち結合部分と重なる部分は表示されないように処理される。これにより図5(A)、図5(B)に示すような画像が表示される。また、中間表示テクスチャは、図6(B)に示すように、第1マーク32の一部と第2マーク44の一部と結合部分とを示す色分布を有するようにしてもよく、この場合には、中間表示が表示されているときは、第1マーク32用の透明ポリゴンと第2マーク44用の透明ポリゴンは用いられない(通常表示制御処理と特殊表示制御処理とが切り替えられて行われることの一例)。このようにしても図5(A)、図5(B)に示すような画像が表示される。
【0130】
3−2.特殊マークの表示
図7(A)、図7(B)は、本実施形態のゲームシステム10の表示画面13に表示される画像の一例を示す図である。本実施形態では、第1指示位置31と第2指示位置43とが更に近づき、その距離が第2距離以下である状態で(第2範囲内である場合の一例)、第1コントローラー16の左ボタン36または右ボタン38の押下操作および第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が1秒間継続された場合(所与の時間の経過の一例)には、第1マーク32と第2マーク44の表示に替えて、図7(A)に示すように、第1指示位置31と第2指示位置43の中点49(特殊位置の一例)が中心となるように1つの特殊マーク50(特殊位置表示の一例)が表示される(特殊表示制御処理の一例)(通常表示制御処理と特殊表示制御処理とが切り替えられて行われることの一例)。ここで第2の距離は、標的オブジェクト42の大きさ(表示範囲)に包含される程度の近距離とされており、特殊マーク50は、互いの距離が第2距離内にある第1指示位置31と第2指示位置43とを囲むことができる大きさ(表示範囲)を有している。これにより特殊マーク50は、第1コントローラー16と第2コントローラー18とが指示する位置を示すことができる。そしてこの特殊マーク50は、上述した効果表示などと同様に、第1指示位置31と第2指示位置43の中点49を中心点として仮想平面において配置される透明ポリゴンに、特殊マーク50を示す色分布を有する特殊マークテクスチャがマッピングされることにより表示される。
【0131】
そして、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離以下である状態で、第1コントローラー16の左ボタン36または右ボタン38の押下操作、および第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が継続されるように、第1コントローラー16と第2コントローラー18とが操作されると、特殊マーク50の表示が継続される。例えば図7(B)に示すように、1つの標的オブジェクト42の移動に合わせて、1つの標的オブジェクト42の特定の部分を狙うように、第1コントローラー16および第2コントローラー18のそれぞれの向きが操作されつつ、それぞれの左ボタン36または右ボタン38の押下操作が継続されると、特殊マーク50の表示が継続される。
【0132】
ここで、特殊マーク50が表示されている場合には、第1銃オブジェクト34から発射される第1弾丸オブジェクト40は第1指示位置31ではなく中点49に向かって移動し(特殊表示制御処理の一例)、第2銃オブジェクト46から発射される第2弾丸オブジェクト48も第2指示位置43ではなく中点49に向かって移動する(特殊表示制御処理の一例)。また特殊マーク50が表示されている場合は、第1銃オブジェクト34および第2銃オブジェクト46の向きが中点49に向くように制御される(特殊表示制御処理の一例)。
【0133】
そして本実施形態では、特殊マーク50が表示されている場合には、標的オブジェクト42と中点49との位置関係が判定されることにより、表示画面13において標的オブジェクト42と特殊マーク50とが重なっているか否かが判定される(特殊位置判定処理の一例)。
【0134】
更に本実施形態では、第1マーク32と第2マーク44とが表示されている場合よりも、特殊マーク50が表示されている場合の方が、標的オブジェクト42に第1弾丸オブジェクト40または第2弾丸オブジェクト48が命中しやすくなっている。つまり本実施形態では標的オブジェクト42に第1弾丸オブジェクト40または第2弾丸オブジェクト48が命中したか否かを判定するために標的オブジェクト42に命中判定用ボリュームが設定されるが、特殊マーク50が表示されていない場合に用いられる第1命中判定用ボリューム(第3範囲の一例)よりも、特殊マーク50が表示されている場合に用いられる第2命中判定用ボリューム(第4範囲の一例)の方が体積が大きくなっている。
【0135】
更に本実施形態では、特殊マーク50が表示されていない場合には、第1弾丸オブジェクト40または第2弾丸オブジェクト48が標的オブジェクト42に5回命中しないと標的オブジェクト42を破壊することができないが、特殊マーク50が表示されている場合には、第1弾丸オブジェクト40または第2弾丸オブジェクト48が標的オブジェクト42に1回命中すれば標的オブジェクト42を破壊することができるようになる。つまり本実施形態では、標的オブジェクト42に第1弾丸オブジェクト40または第2弾丸オブジェクト48が命中するごとに標的オブジェクト42の破壊パラメータが更新されるが、特殊マーク50が表示されていない場合に1回の命中で更新される標的オブジェクト42の破壊パラメータの更新量(第1更新態様の一例)よりも、特殊マーク50が表示されている場合に1回の命中で更新される標的オブジェクト42の破壊パラメータの更新量(第2更新態様の一例)の方が多くなっている。
【0136】
そして、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離よりも大きくなるか、または第1コントローラー16の左ボタン36または右ボタン38の押下操作、および第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が行われない状態が1秒間継続すると、特殊マーク50の表示に替えて、第1マーク32が第1指示位置31に相当する位置に表示されるとともに、第2マーク44が第2指示位置43に相当する位置に表示される。すると、表示制御処理、位置判定処理、パラメータ更新処理などの各種処理が、特殊マーク50が表示される場合に行われる処理から、第1マーク32と第2マーク44が表示される場合に行われる処理に切り替えられる。
【0137】
こうして本実施形態のゲームシステム10は、2人のプレーヤーのそれぞれに第1コントローラー16に対する操作と第2コントローラー18に対する操作とを任意に行わせる、あるいは2人のプレーヤーのそれぞれに第1コントローラー16に対する操作と第2コントローラー18に対する操作とを双方が関連するように行わせることができる。
【0138】
4.本実施形態の処理
次に、本実施形態の処理の一例について図8のフローチャートを用いて説明する。なお図8の処理は、フレームが更新されるごとに行われる。図8に示すようにゲームシステム10は、まず、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離よりも小さいか否か判定し(ステップS10)、第2距離以下である場合には(ステップS10でY)、第1コントローラー16の左ボタン36または右ボタン38の押下操作および第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作が1秒間継続される連射操作が開始されてから1秒間が経過しているか否かを、上述した第1カウント値に基づいて判定する(ステップS11)。そして連射操作が開始されてから1秒間が経過している場合には(ステップS11でY)、連射操作が停止されてから1秒間以内か否かを、上述した第2カウント値に基づいて判定する(ステップS12)。そして連射操作が停止されてから1秒間以内である場合には(ステップS12でY)、第1指示位置31と第2指示位置43との中点49を中心として特殊マーク50を配置し(ステップS13)、スタートに戻る。
【0139】
一方、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離以下でない場合(ステップS10でN)、および第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離以下である場合(ステップS10でY)であっても、連射操作が開始されてから1秒間が経過していない場合(ステップS11でN)、および連射操作が停止されてから1秒間以内でない場合には(ステップS12でN)、ゲームシステム10は、第1指示位置31を中心として第1マーク32を配置し、第2指示位置43を中心として第2マーク44を配置する(ステップS14)。するとゲームシステム10は、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第1距離よりも小さいか否か判定し(ステップS16)、第1距離以下である場合には(ステップS16でY)、図5(A)、図5(B)で示したように、第1指示位置31と第2指示位置43との中点49を中心として中間表示を配置し(ステップS18)、スタートに戻る。
【0140】
また、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第1距離以下でない場合には(ステップS16でN)、ゲームシステム10は、第0距離よりも小さいか否か判定し(ステップS20)、第0距離以下である場合には(ステップS20でY)、図6(A)、図6(B)で示したように、第1指示位置31と第2指示位置43との中点49を中心として効果表示を配置し(ステップS22)、スタートに戻る。
【0141】
一方、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第0距離以下でない場合には(ステップS20でN)、ゲームシステム10は、そのままスタートに戻る。
【0142】
5.変形例
上記実施形態で説明した手法は、一例を示したに過ぎず、上記実施形態の手法と同様の効果を奏する均等な手法を採用した場合においても本発明の範囲に含めることができる。また本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。そして上記実施形態の手法や、変形例として後述する各種の手法は、本発明を実現する手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0143】
5−1.変形例1
例えば上述した実施形態では、第1操作部62および第2操作部68として、図1(A)に示した機関銃の形状を模した第1コントローラー16および第2コントローラー18を例に挙げて説明したが、第1操作部62あるいは第2操作部68として、例えば、アナログスティック、十字キー、ボタン、マウス、トラックボール、タッチパネル型ディスプレイ、筺体(操作体、指示体)や、それらの組合せなどを用いるようにしてもよい。そして第1操作部62あるいは第2操作部68は、表示部60に対する位置が固定されているものに限らず、表示部60に対する位置を操作者が任意に変更可能なものとしてもよい。
【0144】
図9は、第1操作部62および第2操作部68として、複数の操作子が設けられた第1コントローラー200および第2コントローラー202が用いられる例を示す図である。この例では、第1コントローラー200および第2コントローラー202のそれぞれに設けられたアナログスティック204や十字キー206などの、複数の方向のいずれかを任意に指定することができる操作子が操作されることにより、画像における位置を指定する操作が行われるようにすることができる。この場合には、第1指定操作検出部64および第2指定操作検出部70のそれぞれは、アナログスティック204や十字キー206などに対する操作態様を検出する感圧センサや複数のスイッチなどにより実現することができる。そして、第1指定操作検出部64は、第1コントローラー200に設けられたアナログスティック204や十字キー206などに対する操作に応じた第1操作情報(第1情報の一例)を出力することができ、第2指定操作検出部70は、第2コントローラー202に設けられたアナログスティック204や十字キー206などに対する操作に応じた第2操作情報(第2情報の一例)を出力することができる。
【0145】
また第1コントローラー200および第2コントローラー202のそれぞれには、操作の有無を検出するためのボタン208(第1操作子、第2操作子の一例)も設けられている。そしてアナログスティック204や十字キー206やボタン208に対して行われる操作に応じた操作情報は、処理部100に無線あるいは有線で出力される。
【0146】
図10は、第1操作部62および第2操作部68として、プレーヤーが手に持つあるいは身につけることにより位置および向きを任意に変更することができる第1コントローラー210(第1指示体の一例)および第2コントローラー212(第2指示体の一例)が用いられる例を示す図である。この例では、第1コントローラー210あるいは第2コントローラー212のそれぞれが動かされ、第1コントローラー210の先端の向きあるいは第2コントローラー212の先端の向きが変化されることにより、画像における位置を指定する操作が行われるようにすることができる。この場合には、第1指定操作検出部64および第2指定操作検出部70のそれぞれは、第1コントローラー210および第2コントローラー212のそれぞれに内蔵される加速度センサ214やカメラ216などにより実現することができる。
【0147】
ここで加速度センサ214が用いられる場合には、第1指定操作検出部64は、第1コントローラー210において互いに直行する3軸の各軸方向への加速度を検出することにより、第1コントローラー210が移動された方向や量、第1コントローラー210が回転された(傾けられた)方向や量に応じた加速度(第1情報の一例)を出力することができる。またカメラ216が用いられる場合には、第1指定操作検出部64は、ディスプレイ12に対して所定の位置関係を有するように設けられた赤外光LED218および赤外光LED220が発光した赤外光を受光して、ディスプレイ12と第1コントローラー210との相対的な位置関係を解析することにより、ディスプレイ12の表示画面13における第1コントローラー210の指示位置の第1座標値(第1情報の一例)を出力することができる。
【0148】
そして第2コントローラー212に内蔵される第2指定操作検出部70も、第1指定操作検出部64と同様の構成とすることができる。例えば加速度センサ214が用いられる場合には、第2指定操作検出部70は、第2コントローラー212が移動された方向や量、第2コントローラー212が回転された(傾けられた)方向や量に応じた加速度(第2情報の一例)を出力することができる。また、カメラ216が用いられる場合には、第2指定操作検出部70は、ディスプレイ12の表示画面13における第2コントローラー212の指示位置の第2座標値(第2情報の一例)を出力することができる。
【0149】
また第1コントローラー210および第2コントローラー212のそれぞれには、操作の有無を検出するためのボタン222(第1操作子、第2操作子の一例)も設けられている。そして第1コントローラー210や第2コントローラー212に対して行われる操作、あるいはボタン222に対して行われる操作に応じた操作情報は、処理部100に無線あるいは有線で出力される。
【0150】
また、上述した実施形態では、第1操作部62および第2操作部68の2つの操作部が用いられる例を挙げて説明したが、第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置が設定され、第2操作に応じて変化する第2情報に基づいて第2指定位置が設定されれば、操作部の数は問わない。例えば、1つの操作部として1つのタッチパネル型ディスプレイを用意し、1つのタッチパネル型ディスプレイに対して行われる第1操作から第1指定位置を設定し、第2操作から第2指定位置を設定するようにしてもよい。
【0151】
図11は、1つの操作部として、液晶ディスプレイ(表示部60)とタッチパネル(指定操作検出部)とが積層された構造を有し、液晶ディスプレイの表示領域に対してプレーヤーが行った接触操作の位置を検出できるタッチパネル型ディスプレイ224が用いられるゲームシステム225を示す図である。このゲームシステム225は、上述したゲームシステム10が有する機能と同一の機能を有している。かかるゲームシステム225では、第1タッチペン226および第2タッチペン228のそれぞれによりタッチパネル型ディスプレイ224が接触されることにより、画像における位置を指定する第1操作と、画像における位置を指定する第2操作とが行われるようにすることができる。この場合には、指定操作検出部は、タッチパネルにより実現することができる。このタッチパネルは、液晶ディスプレイに積層しても画像の視認性が維持されるように光の透過率が高い素材により構成され、例えば抵抗膜方式(4線式、5線式など)や、静電容量方式などにより接触位置を電気的に検出する。なおタッチパネルは、第1タッチペン226や第2タッチペン228などの入力器具による接触操作の他、プレーヤーの指先による接触操作を検出することができる。
【0152】
またゲームシステム225には、複数の方向のいずれかを任意に指定することができる十字キー232や、操作の有無を検出するためのボタン234(第1操作子、第2操作子の一例)も設けられている。そしてゲームシステム230では、十字キー206など、方向を指定することができる操作子が操作されることにより、画像における位置を指定する第1操作が行われるようにするとともに、第1タッチペン226によりタッチパネル型ディスプレイ224が接触されることにより、画像における位置を指定する第2操作が行われるようにしてもよい。
【0153】
5−2.変形例2
また上述した実施形態では、指定位置設定部108が第1指定位置あるいは第2指定位置を設定する例を挙げて説明したが、指定位置設定部108が、画像における位置を指定する3つ以上の操作のそれぞれに応じて変化する3つ以上の情報のそれぞれに基づいて3つ以上の指定位置を設定するようにしてもよい。そして表示制御部102が、通常表示制御処理として、3つ以上の指定位置のそれぞれに基づいて画像を制御し、特殊表示制御処理として、3つ以上の指定位置に基づいて画像を制御するようにしてもよい。
【0154】
例えば、指定位置設定部108が、第1操作部に対する第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、第2操作部に対する第2操作に応じて変化する第2情報に基づいて第2指定位置を設定し、・・・第N操作部に対する第N操作に応じて変化する第N情報に基づいて第N指定位置を設定する。そして表示制御部102が、通常表示制御処理として、第1指定位置に基づいて第1表示を表示させ、第2指定位置に基づいて第2表示を表示させ、・・・第N指定位置に基づいて第N表示を表示させ、特殊表示制御処理として、第1指定位置および第2指定位置・・・および第N指定位置に基づいて、特殊表示を表示させるようにしてもよい。この場合には、特殊位置演算部115が、特殊位置として3つ以上の指定位置の重心座標を演算するようにしてもよい。
【0155】
またこの場合には、複数の指定位置のそれぞれが第4条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、第4条件を満たす指定位置の数をカウントするカウント部を更に含むようにし、表示制御部102が、第4条件を満たす指定位置の数に基づいて、特殊表示制御処理の開始および終了、および通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。
【0156】
例えば、条件判定部が、複数の指定位置のそれぞれが設定されているか否かを判定し、カウント部が、設定されている指定位置の数をカウントするようにしてもよい。そして表示制御部102が、2つの指定位置が設定されている状態では、2つの指示位置の位置関係が所与の条件を満たしても特殊表示制御処理は行わないが、3つの指定位置が設定されている状態では、2つの指示位置の位置関係が所与の条件を満たせば特殊表示制御処理を行うようにしてもよい。
【0157】
また条件判定部が、複数の指定位置のそれぞれの位置関係が第4条件を満たしているか否かを判定し、カウント部が、位置関係が第4条件を満たしている指定位置の数をカウントするようにしてもよい。そして表示制御部102が、2つの指示位置の位置関係が第4条件を満たしても特殊表示制御処理は行わないが、3つの指定位置の位置関係が第4条件を満たせば特殊表示制御処理を行うようにしてもよい。
【0158】
また上述した実施形態では、特殊位置演算部115が、第1指定位置と第2指定位置の中点の座標を特殊位置として求める例を挙げて説明したが、特殊位置は中点の座標や重心の座標に限られず、複数の指定位置のそれぞれに異なる重み付けを設定し、それぞれの重み付けに応じて特殊位置を求めるようにしてもよい。例えば、複数の指定位置のそれぞれに関連づけて設定された属性やパラメータに基づいて、複数の指定位置のそれぞれの重み付けを設定してもよい。ここで属性とは、プレーヤー(キャラクタ)の性質や能力を決定するものとすることができる。具体的には特殊位置演算部115が、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46に「水」の属性が設定される場合には、第1指示位置31と第2指示位置43とを結ぶ線分上の座標のうち、第1指示位置31よりも第2指示位置43に近い位置を特殊位置として求めるようにしてもよい。
【0159】
5−3.変形例3
また上述した実施形態では、1つの表示部60に表示された画像について第1操作と第2操作とが行われる例を挙げて説明したが、複数のゲームシステム10の間で通信を行い、複数のゲームシステム10のそれぞれの表示部に共通(ほぼ共通)の画像を表示させ、複数のゲームシステム10のそれぞれの表示部に表示された画像について、位置を指定する1つの操作あるいは複数の操作が行われるようにしてもよい。
【0160】
この場合には、指定位置設定部108が、ゲームシステム10の第1操作部62に対して行われる画像における位置を指定する第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、通信制御部が、第1情報を通信部86に送信させ、他のゲームシステム10の第2操作部68に対して行われる画像における位置を指定する第2操作に応じて変化する第2情報を通信部86に受信させ、指定位置設定部108が、第2情報に基づいて第2指定位置を設定するようにすればよい。ここで第1情報、第2情報は、第1指定操作検出部64や第2指定操作検出部70が出力する操作情報としてもよいし、これらに基づいて演算された仮想平面の位置情報としてもよい。
【0161】
ここで通信制御部は、複数のゲームシステム10の間で、情報の宛先を示す宛先情報や、情報の送信元を示す送信元情報や、情報を生成したゲームシステム10を識別する識別情報や、プログラムの進行(ゲームの進行)や画像の表示を同期させるための開始情報や経過情報や終了情報なども通信部86に送受信させる。
【0162】
そしてこの場合には、複数のゲームシステム10がサーバー装置を介して互いに通信を行う(クライアント・サーバー方式など)ようにしてもよいし、複数のゲームシステム10がサーバー装置を介さずに互いに通信を行う(ピア・ツー・ピア方式など)ようにしてもよい。
【0163】
また、上述した実施形態の画像制御システムを、サーバー装置と当該サーバー装置と通信を行い操作部および表示部を備える複数の端末装置とを含むクライアント・サーバー方式の通信システムに適用してもよい。この場合には、上述した処理部100の複数の機能のそれぞれの全部または一部を、サーバー装置のコンピュータまたは端末装置のコンピュータのいずれかにより実現することができる。
【0164】
例えば、サーバー装置の通信制御部が、第1端末の第1操作部に対して行われた画像における位置を指定する第1操作に応じて変化する第1情報をサーバー装置の通信部に受信させ、第2端末の第2操作部に対して行われた画像における位置を指定する第2操作に応じて変化する第2情報をサーバー装置の通信部に受信させ、サーバー装置の指定位置設定部108が、第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、第2情報に基づいて第2指定位置を設定するようにしてもよい。そしてこの場合には、第1位置判定部112、カウント部114、特殊位置演算部115、第2位置判定部116、更新部118のそれぞれの機能についてもサーバー装置のコンピュータにより実現することができる。そしてこの場合には、サーバー装置の通信制御部が、第1位置判定部112、カウント部114、特殊位置演算部115、第2位置判定部116、更新部118のそれぞれの処理結果や処理結果に基づくコマンドなどを、複数の端末のそれぞれに送信するための処理を行う。そしてこの場合には、表示制御部102、描画部104、音生成部106のそれぞれの機能については、複数の端末装置のそれぞれのコンピュータにより実現することができる。
【0165】
また例えば、表示制御部102の機能のうち通常表示制御処理や特殊表示制御処理を行う機能については、サーバー装置のコンピュータにより実現し、表示制御部102の機能のうちオブジェクト空間設定部120、移動・動作処理部122、仮想カメラ制御部124のそれぞれの機能については、複数の端末装置のそれぞれのコンピュータにより実現するようにしてもよい。
【0166】
このようにすれば、離れた場所にいる操作者の操作に応じた特殊表示制御処理を行うことができ、上述した変形例2と組み合わせて適用すれば、離れた場所にいる多くの操作者の操作に応じた特殊表示制御処理を行うことができる。
【0167】
5−4.変形例4
また特殊表示制御処理の開始のための条件や終了のための条件、あるいは通常表示制御処理の開始のための条件や終了のための条件は、種々の条件を設定することができる。
【0168】
例えば、第1マーク32と第2マーク44の距離が第2距離以下であれば、第1コントローラー16および第2コントローラー18の左ボタン36または右ボタン38の押下操作に関わらず、1つの特殊マーク50が表示され、特殊マーク50の表示が継続されるようにしてもよい。
【0169】
また、上述した実施形態では、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離よりも大きくなると、特殊マーク50の表示に替えて、第1マーク32と第2マーク44とが表示される例を挙げて説明したが、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離よりも大きくなってから所定期間(例えば2秒)が経過するまでは、特殊マーク50の表示が継続されるようにしてもよい。この場合には、カウント部114が、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離以下である状態から第2距離よりも大きくなる状態に変化したことを契機として第3カウント値のカウントを開始する。そしてカウント部114は、第3カウント値が所定値(例えば2秒間に相当するカウント値)に達する前に、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離以下である状態となれば、第3カウント値を初期値にリセットする。一方、第1指示位置31と第2指示位置43との距離が第2距離以下である状態のまま第3カウント値が所定値に達すると、表示制御部102が、特殊マーク50の表示(特殊表示制御処理の一例)に替えて、第1マーク32と第2マーク44とを表示させる(通常表示制御処理の一例)ようにすればよい。
【0170】
そして表示制御部102は、第1指定位置と第2指定位置との位置関係に基づいて、特殊表示制御処理の開始および終了、および通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにすればよく、所与の時間の経過に基づいて、特殊表示制御処理の開始および終了、および通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにすればよい。
【0171】
また、所与のイベントが発生したか否かを判定するイベント判定部を更に含むようにし、表示制御部102が、所与のイベントの発生に基づいて、特殊表示制御処理の開始および終了、および通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。例えば、特定のアイテムを取得した場合や、特定のキャラクタが登場した場合に、特殊表示制御処理が開始されるようにしてもよい。
【0172】
また、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部を更に含むようにし、表示制御部102が、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて、特殊表示制御処理の開始および終了、および通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御するようにしてもよい。
【0173】
例えば、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46に「水」の属性が設定される場合には、第1指定位置と第2指定位置との位置関係が所与の条件を満たしていても、表示制御部102は、特殊表示制御処理を開始させない、あるいは特殊表示制御処理を終了させて通常表示制御処理を開始させるようにしてもよい。また、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46にも「火」の属性が設定される場合には、第1指定位置と第2指定位置との位置関係が所与の条件を満たしていなくても、表示制御部102は、通常表示制御処理を終了させて特殊表示制御処理を開始させるようにしてもよい。
【0174】
そして表示制御部102は、第1条件が満たされた場合に特殊表示制御処理を開始させ、第2条件が満たされた場合に通常表示制御処理を開始させるようにすることができる。ここで第1条件よりも第2条件の方が成立しやすい条件とすれば、特殊表示制御処理が継続しにくいようにすることができ、第2条件よりも第1条件の方が成立しやすい条件とすれば、特殊表示制御処理が開始しやすいようにすることができる。この条件の成立しやすさは、位置関係が条件を満たすための範囲の大きさや、時間の経過が条件を満たすための時間の長さや、イベント発生の頻度や、第4条件を満たすべき指定位置の数や、これらの条件の数や組合せによって調整することができる。
【0175】
5−5.変形例5
また、上述した実施形態では、第2位置判定部116が、特殊表示制御処理が行われる場合に、第4範囲に基づいて標的オブジェクト42と第1指定位置との位置関係を判定するとともに、第4範囲に基づいて標的オブジェクト42と第2指定位置との位置関係を判定する例を挙げて説明したが、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部と、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて第4範囲を変更する範囲変更部と、を更に含むようにしてもよい。
【0176】
例えば、範囲変更部は、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46に「水」の属性が設定される場合よりも、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46にも「火」の属性が設定される場合の方が、第4範囲が大きくなるように第4範囲を変更するようにしてもよい。
【0177】
また、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46に「水」の属性が設定される場合には、範囲変更部は、通常表示制御処理が行われる場合に用いられる第3範囲よりも第4範囲の方が小さい範囲となるように第4範囲を変更し、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46にも「火」の属性が設定される場合には、範囲変更部は、通常表示制御処理が行われる場合に用いられる第3範囲よりも第4範囲の方が大きい範囲となるように第4範囲を変更するようにしてもよい。
【0178】
このようにすれば、例えば標的オブジェクト42に対する第1弾丸オブジェクト40または第2弾丸オブジェクト48の命中しやすさを、属性の組合せに応じて変化させることができる。
【0179】
なお、範囲変更部は、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて、第3範囲は変更せずに第4範囲を変更するようにしてもよいし、第3範囲および第4範囲を変更するようにしてもよい。
【0180】
5−6.変形例6
また、上述した実施形態では、更新部118が、通常表示制御処理が行われる場合に、所与のパラメータを第1更新態様で更新するとともに、特殊表示制御処理が行われる場合に、所与のパラメータを第2更新態様で更新する例を挙げて説明したが、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部と、第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて第1更新態様および第2更新態様の少なくとも一方の更新態様を変更する更新態様変更部と、を更に含むようにしてもよい。
【0181】
例えば、更新態様変更部は、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46に「水」の属性が設定される場合よりも、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46にも「火」の属性が設定される場合の方が、第1更新態様あるいは第2更新態様の更新量や更新率が大きくなるように第1更新態様あるいは第2更新態様を変更するようにしてもよい。
【0182】
また、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46に「水」の属性が設定される場合には、更新態様変更部は、第1更新態様よりも第2更新態様の方が更新量や更新率が小さくなるように第2更新態様を変更し、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46にも「火」の属性が設定される場合には、更新態様変更部は、第1更新態様よりも第2更新態様の方が更新量や更新率が大きくなるように第2更新態様を変更するようにしてもよい。このようにすれば、例えば特殊表示制御処理が行われる場合における標的オブジェクト42の破壊のしやすさを、属性の組合せに応じて変化させることができる。
【0183】
なお、更新態様変更部は、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて、第1更新態様は変更せずに第2更新態様を変更するようにしてもよい。
【0184】
また、上述した実施形態では、所与のパラメータとして標的オブジェクト42の破壊パラメータを更新する例に挙げて説明したが、例えば、更新されることにより所定値となると第1銃オブジェクト34あるいは第2銃オブジェクト46が弾丸を発射できなくなる残弾数パラメータを更新部118が更新するようにしてもよいし、更新されることにより所定値となると第1銃オブジェクト34あるいは第2銃オブジェクト46が破壊される被破壊パラメータを更新部118が更新するようにしてもよい。
【0185】
5−7.変形例7
また、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部を更に含むようにし、表示制御部102が、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて画像を制御するようにしてもよい。
【0186】
例えば、表示制御部102は、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46に「水」の属性が設定される場合よりも、第1銃オブジェクト34に「火」の属性が設定され、第2銃オブジェクト46にも「火」の属性が設定される場合の方が、弾痕表示126や破壊表示を大きくするようにしてもよい。
【0187】
なお、表示制御部102は、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに依らずに、通常表示制御処理が行われる場合の画像を制御し、第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて、特殊表示制御処理が行われる場合の画像を制御するようにしてもよい。
【0188】
5−8.変形例8
また、上述した実施形態では、表示制御部102は、通常表示制御処理として、第1指定位置に基づいて第1マーク32、第1銃オブジェクト34、第1弾丸オブジェクト40、弾痕表示126などを表示させるとともに、第2指定位置に基づいて第2マーク44、第2銃オブジェクト46、第2弾丸オブジェクト48、弾痕表示126などを表示させる例を挙げて説明したが、これら各表示のうち少なくとも1つを第1指定位置および第2指定位置のそれぞれに基づいて表示させるようにしてもよい。すなわち表示制御部102は、通常表示制御処理として、第1操作により指定される位置を示す第1指定位置表示を第1指定位置に基づいて表示させるとともに、第2操作により指定される位置を示す第2指定位置表示を第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動軌跡を示す第1移動軌跡表示を第1指定位置に基づいて表示させるとともに、第2移動体の移動軌跡を示す第2移動軌跡表示を第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動結果を示す第1移動結果表示を第1指定位置に基づいて表示させるとともに、第2移動体の移動結果を示す第2移動結果表示を第2指定位置に基づいて表示させる処理の少なくとも1つを行うようにすることができる。
【0189】
ここで第1移動軌跡表示は、第1銃オブジェクト34の銃口から第1指定位置にかけて表示させるようにし、第2移動軌跡表示は、第2銃オブジェクト46の銃口から第2指定位置にかけて表示させるようにしてもよい。また第1移動軌跡表示は、第1銃オブジェクト34の銃口からオブジェクトとの交差点にかけて表示させるようにし、第2移動軌跡表示は、第2銃オブジェクト46の銃口からオブジェクトとの交差点にかけて表示させるようにしてもよい。
【0190】
5−9.変形例9
また、上述した実施形態では、表示制御部102は、特殊表示制御処理として、中点49に基づいて、特殊マーク50、第1銃オブジェクト34、第2銃オブジェクト46、第1弾丸オブジェクト40、第2弾丸オブジェクト48、弾痕表示126を表示させる例を挙げて説明したが、これら各表示のうち少なくとも1つを特殊位置に基づいて表示させるようにしてもよい。すなわち表示制御部102は、特殊表示制御処理として、第1操作と第2操作とにより指定される位置を示す特殊位置表示を特殊位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動軌跡を示す第1移動軌跡表示と第2移動体の移動軌跡を示す第2移動軌跡表示とを特殊位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動結果と第2移動体の移動結果とを示す特殊移動結果表示を特殊位置に基づいて表示させる処理の少なくとも1つを行うようにしてもよい。
【0191】
そして例えば、中点49に基づいて特殊マーク50が表示されている場合であっても、第1指示位置31に基づいて、第1銃オブジェクト34、第1弾丸オブジェクト40、弾痕表示126を表示させ、第2指示位置43に基づいて、第2銃オブジェクト46、第2弾丸オブジェクト48、弾痕表示126を表示させるようにしてもよい。
【0192】
5−10.変形例10
また、上述した実施形態では、第2位置判定部116が、第1マーク32と第2マーク44とが表示される場合には、標的オブジェクト42と第1指定位置との位置関係を判定するとともに、標的オブジェクト42と第2指定位置との位置関係を判定する通常位置判定処理を行い、特殊マーク50が表示される場合には、標的オブジェクト42と特殊位置との位置関係を判定する特殊位置判定処理を行う例を挙げて説明したが、第2位置判定部116が、特殊マーク50が表示される場合であっても、標的オブジェクト42と第1指定位置との位置関係を判定するとともに、標的オブジェクト42と第2指定位置との位置関係を判定するようにしてもよい。
【0193】
5−11.変形例11
また、仮想カメラ制御部124が、通常表示制御処理と特殊表示制御処理の切り替えに応じて、仮想カメラの位置および向きおよび画角の少なくとも1つを変化させるようにしてもよい。例えば、仮想カメラ制御部124が、仮想カメラ制御部124が、特殊表示制御処理の開始や終了あるいは通常表示制御処理の開始や終了の際に、仮想カメラの位置や向きを振動させるように変化させてもよい。また仮想カメラ制御部124が、特殊表示制御処理が開始される際に、仮想カメラの位置を特殊位置が重なる表示物に近づける処理または仮想カメラの画角をズームアップさせる処理を行い、通常表示制御処理が開始される際に、仮想カメラの位置を基準位置に戻す処理または仮想カメラの画角を基準値に戻す処理を行うようにしてもよい。
【0194】
5−12.変形例12
また、上述した実施形態では、特殊位置演算部115が、第1指定位置および第2指定位置に基づいて特殊位置を求め、表示制御部102が、特殊表示制御処理が行われる場合に、特殊位置に基づいて画像を制御する例を挙げて説明したが、表示制御部102が、第1指定位置と第2指定位置との位置関係が所与の範囲外である場合に、通常表示制御処理として、第2指定位置に依らずに第1指定位置に基づいて画像を制御するとともに、第1指定位置に依らずに第2指定位置に基づいて画像を制御し、第1指定位置と第2指定位置との位置関係が所与の範囲内である場合に、特殊表示制御処理として、第1指定位置および第2指定位置の少なくとも一方に基づいて画像を制御するようにしてもよい。
【0195】
例えば、表示制御部102は、特殊表示制御処理として、第1指定位置と第2指定位置の中点に相当する位置を中心として特殊マーク50を表示させるだけでなく、第1指定位置に相当する位置を中心として特殊マーク50を表示させたり、第2指定位置に相当する位置を中心として特殊マーク50を表示させたりしてもよい。
【0196】
5−13.変形例13
また、上述した実施形態では、標的オブジェクト42と第1マーク32とが重なった状態(表示物と第1指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合の一例)で、第1操作部62に設けられた第1操作子に対する操作が行われた場合に、あるいは標的オブジェクト42と第2マーク44とが重なった状態(表示物と第2指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合の一例)で、第2操作部68に設けられた第2操作子に対する操作が行われた場合に、標的オブジェクト42を破壊することができるゲームを行う例を挙げて説明したが、図12(A)に示すように、第1オブジェクト130(第1表示物の一例)と第1マーク32とが重なった状態(表示物と第1指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合の一例)で、第1操作部62に設けられた第1操作子に対する操作が継続された場合に、あるいは第1オブジェクト130と第2マーク44とが重なった状態(表示物と第2指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合の一例)で、第2操作部68に設けられた第2操作子に対する操作が継続された場合に、第1マーク32あるいは第2マーク44の移動に追従するように第1オブジェクト130を移動させることができる、あるいは移動していた標的オブジェクト42を停止させることができるゲームを行うようにしてもよい。
【0197】
この例では、表示制御部102は、第2指定位置に依らずに第1指定位置に基づいて第1オブジェクト130(第1表示物の一例)の移動を制御する(画像を制御することの一例)とともに、第1指定位置に依らずに第2指定位置に基づいて第1オブジェクト130の移動を制御する(画像を制御することの一例)通常移動制御処理(通常表示制御処理の一例)を行う。そして表示制御部102は、所与の条件に従って、第1オブジェクト130と第1指定位置との位置関係および第1オブジェクト130と第2指定位置との位置関係に基づいて第1オブジェクト130の移動を制御する(画像を制御することの一例)特殊移動制御処理(特殊表示制御処理の一例)を行う。
【0198】
詳細にはこの例では、図12(A)に示すように、相対的に小さな第1オブジェクト130と相対的に大きな第2オブジェクト132(第2表示物の一例)とが表示されるが、第1オブジェクト130には相対的に小さな重さパラメータが設定されており、第2オブジェクト132には相対的に大きな重さパラメータが設定されている。そして第1オブジェクト130に関しては、表示制御部102は、上述したように、第1オブジェクト130と第1マーク32とが重なった状態で、第1操作部62に設けられた第1操作子に対する操作が継続された場合に、第1マーク32の移動に追従するように第1オブジェクト130を移動させる。または第1オブジェクト130と第2マーク44とが重なった状態で、第2操作部68に設けられた第2操作子に対する操作が継続された場合に、第2マーク44の移動に追従するように第2オブジェクト132を移動させる(通常表示制御処理を行うことの一例)。
【0199】
しかしこの例では、第2オブジェクト132に関しては、表示制御部102は、第2オブジェクト132と第1マーク32とが重なった状態で、第1操作部62に設けられた第1操作子に対する操作が継続された場合であっても、第1マーク32の移動に追従するように第2オブジェクト132を移動させない。また、第2オブジェクト132と第2マーク44とが重なった状態で、第2操作部68に設けられた第2操作子に対する操作が継続された場合であっても、第2マーク44の移動に追従するように第2オブジェクト132を移動させない(通常表示制御処理を行わないことの一例)。
【0200】
そしてこの例では、第2オブジェクト132に関しては、表示制御部102は、図12(B)に示すように、第2オブジェクト132と第1マーク32とが重なった状態で、第1操作部62に設けられた第1操作子に対する操作が継続された場合であって、かつ、第2オブジェクト132と第2マーク44とが重なった状態で、第2操作部68に設けられた第2操作子に対する操作が継続された場合に、第1マーク32および第2マーク44の少なくとも一方の移動に追従するように第2オブジェクト132を移動させる(特殊表示制御処理を行うことの一例)。
【0201】
この場合には、第2位置判定部116が、第1オブジェクト130と第1指定位置との位置関係が第3条件を満たすか否か、および第2オブジェクト132と第1指定位置との位置関係が第3条件を満たすか否か、および第1オブジェクト130と第2指定位置との位置関係が第3条件を満たすか否か、および第2オブジェクト132と第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たすか否かを判定する。そして表示制御部102が、第1オブジェクト130と第1指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合には第1オブジェクト130と第2指定位置との位置関係に関わらず、通常表示制御処理として、第1指定位置に基づいて第1オブジェクト130を移動させ、第1オブジェクト130と第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合には第1オブジェクト130と第1指定位置との位置関係に関わらず、通常表示制御処理として、第2指定位置に基づいて第1オブジェクト130を移動させる制御を行う。そして表示制御部102が、第2オブジェクト132と第1指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合であっても第2オブジェクト132と第2指定位置との位置関係が第3条件を満たさない場合は第1指定位置に基づいて第2オブジェクト132を移動させず、第2オブジェクト132と第2指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合であっても第2オブジェクト132と第1指定位置との位置関係が第3条件を満たさない場合は第2指定位置に基づいて第2オブジェクト132を移動させない制御を行う。そして表示制御部102が、第2オブジェクト132と第1指定位置との位置関係および第2オブジェクト132と第2指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合に、特殊表示制御処理として、第1指定位置および第2指定位置の少なくとも一方に基づいて第2オブジェクト132を移動させるようにすればよい。
【0202】
なお、特殊移動制御処理を行う場合には、表示制御部102は、第1指定位置および第2指定位置に基づいて第2オブジェクト132を移動させる場合には、第1指定位置の移動ベクトルと第2指定位置の移動ベクトルの合成ベクトルに基づいて第2オブジェクト132を移動させるようにしてもよいし、第1指定位置と第2指定位置との中点(特殊位置の一例)を求め、中点に追従するように第2オブジェクト132を移動させるようにしてもよい。
【0203】
また、表示制御部102が、第1オブジェクト130と第1指定位置との位置関係および第1オブジェクト130と第2指定位置との位置関係が第3条件を満たす場合に、特殊表示制御処理として、第1指定位置および第2指定位置の少なくとも一方に基づいて第1オブジェクト130を移動させるようにしてもよい。
【0204】
5−14.変形例14
また、上述した実施形態では、第1マーク32、第2マーク44、特殊マーク50などを2次元画像データを用いて表現し、第1銃オブジェクト34、第1弾丸オブジェクト40、標的オブジェクト46などを3次元画像データを用いて表現する例を挙げて説明したが、前者を3次元画像データを用いて表現し、後者を2次元画像データを用いて表現してもよい。また、両者を2次元画像データを用いて表現してもよいし、両者を3次元画像データを用いて表現してもよい。
【0205】
そして各種表示の位置関係の判定は、2次元空間において行ってもよいし、3次元空間において行ってもよく、必要に応じて2次元データを3次元データに変換することにより、あるいは3次元データを2次元データに変換することにより行うことができる。
【0206】
5−15.変形例15
また、上述した実施形態では、第1コントローラー16に対する操作に応じて制御される表示物と、第2コントローラー18に対する操作に応じて制御される表示物とが、色の違いにより識別表示されている例を挙げて説明したが、色の違いによる識別表示に加えてあるいは代えて、第1コントローラー16に対する操作に応じて出力される効果音と、第2コントローラー18に対する操作に応じて出力される効果音とが異なることにより、第1コントローラー16に対する操作の状況と第2コントローラー18に対する操作の状況とがプレーヤーに識別されるようにしてもよい。
【0207】
5−16.変形例16
また、上述した実施形態では、第2位置判定部116が、通常表示制御処理が行われる場合には、標的オブジェクト42に設定された相対的に狭い第3範囲を有する命中判定用ボリュームに第1直線または第2直線が交差したか否かを判定し、特殊表示制御処理が行われる場合には、標的オブジェクト42に設定された相対的に広い第4範囲を有する命中判定用ボリュームに第1直線または第2直線が交差したか否かを判定する例を挙げて説明したが、通常表示制御処理と特殊表示制御処理とで標的オブジェクト42に設定される命中判定用ボリュームの範囲は変化させずに、第1直線および第2直線に設定される命中判定用の範囲を変化させるようにしてもよい。例えば、通常表示制御処理が行われる場合には、標的オブジェクト42に設定された所定範囲を有する命中判定用ボリュームに、第1直線を中心線とする相対的に狭い第3範囲の領域または第2直線を中心線とする相対的に狭い第3範囲の領域が交差したか否かを判定し、特殊表示制御処理が行われる場合には、標的オブジェクト42に設定された所定範囲を有する命中判定用ボリュームに、第1直線を中心線とする相対的に広い第4範囲の領域または第2直線を中心線とする相対的に広い第4範囲の領域が交差したか否かを判定するようにしてもよい。
【0208】
5−17.変形例17
また、本発明は、種々のゲームに適用できる。そして、本発明は、業務用ゲームシステム、家庭用ゲームシステム、多数のプレーヤーが参加する大型アトラクションシステム、シミュレータ、マルチメディア端末、ゲーム画像を生成するシステムボード、携帯電話等の種々の画像制御システムに適用できる。
【符号の説明】
【0209】
10 ゲームシステム、12 ディスプレイ、13 表示画面、14 台座、
16 第1コントローラー、18 第2コントローラー、20 第1軸、22 第2軸、
24 左グリップ、26 右グリップ、28 第1可変抵抗、30 第2可変抵抗、
31 第1指示位置、32 第1マーク、34 第1銃オブジェクト、36 左ボタン、
38 右ボタン、40 第1弾丸オブジェクト、42 標的オブジェクト、
43 第2指示位置、44 第2マーク、46 第2銃オブジェクト、
48 第2弾丸オブジェクト、49 中点、50 特殊マーク、
60 表示部、62 第1操作部、64 第1指定操作検出部、
66 第1操作有無検出部、68 第2操作部、70 第2指定操作検出部、
72 第2操作有無検出部、74 音出力部、76 記憶部、
78 主記憶部、80 描画バッファ、82 オブジェクトデータ記憶部、
84 情報記憶媒体、86 通信部、100 処理部、102 表示制御部、
104 描画部、106 音生成部、108 指定位置設定部、
112 第1位置判定部、114 カウント部、115 特殊位置演算部、
116 第2位置判定部、118 更新部、120 オブジェクト空間設定部、
122 移動・動作処理部、124 仮想カメラ制御部、126 弾痕表示、
130 第1オブジェクト、132 第2オブジェクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を制御するためのプログラムであって、
前記画像における位置を指定する第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、前記画像における位置を指定する第2操作に応じて変化する第2情報に基づいて第2指定位置を設定する指定位置設定部と、
前記第1指定位置に基づいて前記画像を制御し、前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する通常表示制御処理を行う表示制御部としてコンピュータを機能させ、
前記表示制御部は、
所与の条件に従って、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する特殊表示制御処理を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて第1表示を表示させ、前記第2指定位置に基づいて第2表示を表示させ、
前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて特殊表示を表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係を判定する第1位置判定部としてコンピュータを更に機能させ、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係に基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御することを特徴とするプログラム。
【請求項4】
請求項3において、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が第1範囲外である場合に、前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて第1表示を表示させ、前記第2指定位置に基づいて第2表示を表示させ、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記第1範囲内であって第2範囲外である場合に、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係に応じて次第に形状が変化する複数の中間表示のいずれかを表示させ、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記第2範囲内である場合に、前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて特殊表示を表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記第1操作により指定される位置を示す第1指定位置表示を前記第1指定位置に基づいて表示させ、前記第2操作により指定される位置を示す第2指定位置表示を前記第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動軌跡を示す第1移動軌跡表示を前記第1指定位置に基づいて表示させ、第2移動体の移動軌跡を示す第2移動軌跡表示を前記第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動結果を示す第1移動結果表示を前記第1指定位置に基づいて表示させ、第2移動体の移動結果を示す第2移動結果表示を前記第2指定位置に基づいて表示させる処理の少なくとも1つを行い、
前記特殊表示制御処理として、前記第1操作と前記第2操作とにより指定される位置を示す特殊位置表示を前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動軌跡を示す第1移動軌跡表示と第2移動体の移動軌跡を示す第2移動軌跡表示とを前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて表示させる処理、および第1移動体の移動結果と第2移動体の移動結果とを示す特殊移動結果表示を前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて表示させる処理の少なくとも1つを行うことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて特殊位置を求める特殊位置演算部としてコンピュータを更に機能させ、
前記表示制御部は、
前記特殊表示制御処理として、前記特殊位置に基づいて前記画像を制御することを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6において、
前記画像において表示される表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定する通常位置判定処理と、前記表示物と前記特殊位置との位置関係を判定する特殊位置判定処理と、を行う第2位置判定部としてコンピュータを更に機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
請求項7において、
前記第2位置判定部は、
前記通常位置判定処理が行われる場合に、第3範囲に基づいて前記表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記第3範囲に基づいて前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定し、前記特殊位置判定処理が行われる場合に、第4範囲に基づいて前記表示物と前記特殊位置との位置関係を判定することを特徴とするプログラム。
【請求項9】
画像を制御するためのプログラムであって、
前記画像における位置を指定する第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、前記画像における位置を指定する第2操作に応じて変化する第2情報に基づいて第2指定位置を設定する指定位置設定部と、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が所与の範囲内であるか否かを判定する第1位置判定部と、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記所与の範囲外である場合に、前記第1指定位置に基づいて前記画像を制御し、前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する通常表示制御処理を行う表示制御部としてコンピュータを機能させ、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記所与の範囲内である場合に、前記第1指定位置および前記第2指定位置の少なくとも一方に基づいて前記画像を制御する特殊表示制御処理を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9において、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて第1表示を表示させ、前記第2指定位置に基づいて第2表示を表示させ、
前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置または前記第2指定位置に基づいて特殊表示を表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかにおいて、
所与の時間の経過をカウントするカウント部としてコンピュータを更に機能させ、
前記表示制御部は、
前記所与の時間の経過に基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御することを特徴とするプログラム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかにおいて、
所与のイベントが発生したか否かを判定するイベント判定部としてコンピュータを更に機能させ、
前記表示制御部は、
前記所与のイベントの発生に基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれかにおいて、
前記指定位置設定部は、
前記画像における位置を指定する3つ以上の操作のそれぞれに応じて変化する3つ以上の情報のそれぞれに基づいて3つ以上の指定位置を設定し、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記3つ以上の指定位置のそれぞれに基づいて前記画像を制御し、
前記特殊表示制御処理として、前記3つ以上の指定位置に基づいて前記画像を制御し、
前記指定位置の数に基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御することを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかにおいて、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部としてコンピュータを更に機能させ、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて、前記特殊表示制御処理の開始および終了、および前記通常表示制御処理の開始および終了の少なくとも一つを制御することを特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれかにおいて、
前記画像において表示される表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定する第2位置判定部としてコンピュータを更に機能させ、
前記第2位置判定部は、
前記通常表示制御処理が行われる場合に、第3範囲に基づいて前記表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記第3範囲に基づいて前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定し、前記特殊表示制御処理が行われる場合に、第4範囲に基づいて前記表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記第4範囲に基づいて前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定することを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項8または15において、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部と、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて前記第4範囲を変更する範囲変更部としてコンピュータを更に機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれかにおいて、
前記通常表示制御処理が行われる場合に、所与のパラメータを第1更新態様で更新し、前記特殊表示制御処理が行われる場合に、前記所与のパラメータを第2更新態様で更新する更新部としてコンピュータを更に機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項17において、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部と、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて前記第1更新態様および前記第2更新態様の少なくとも一方の更新態様を変更する更新態様変更部としてコンピュータを更に機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれかにおいて、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけて複数の属性のいずれかを設定する属性設定部としてコンピュータを更に機能させ、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置および前記第2指定位置のそれぞれに関連づけられた属性の組合せに基づいて前記画像を制御することを特徴とするプログラム。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれかにおいて、
前記表示制御部は、
オブジェクト空間にオブジェクトを設定するオブジェクト空間設定部と、
仮想カメラの位置および向きおよび画角の少なくとも1つを制御する仮想カメラ制御部と、
前記オブジェクト空間を前記仮想カメラから見た画像を描画する描画部と、
を含み、
前記仮想カメラ制御部は、
前記所与の条件に従って、前記仮想カメラの位置および向きおよび画角の少なくとも1つを変化させることを特徴とするプログラム。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれかにおいて、
前記画像において表示される表示物と前記第1指定位置との位置関係を判定し、前記表示物と前記第2指定位置との位置関係を判定する第2位置判定部としてコンピュータを更に機能させ、
前記表示制御部は、
前記表示物と前記第1指定位置との位置関係および前記表示物と前記第2指定位置との位置関係に基づいて前記特殊表示制御処理を行うことを特徴とするプログラム。
【請求項22】
請求項21において、
前記表示制御部は、
前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて前記表示物を移動させ、前記第2指定位置に基づいて前記表示物を移動させ、
前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置および前記第2指定位置の少なくとも一方に基づいて前記表示物を移動させることを特徴とするプログラム。
【請求項23】
請求項22において、
前記第2位置判定部は、
前記画像において表示される第1表示物と前記第1指定位置との位置関係が第3条件を満たすか否か、および前記画像において表示される第2表示物と前記第1指定位置との位置関係が前記第3条件を満たすか否か、および前記第1表示物と前記第2指定位置との位置関係が第3条件を満たすか否か、および前記第2表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たすか否かを判定し、
前記表示制御部は、
前記第1表示物と前記第1指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合に、前記通常表示制御処理として、前記第1指定位置に基づいて前記第1表示物を移動させ、前記第1表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合に、前記通常表示制御処理として、前記第2指定位置に基づいて前記第1表示物を移動させ、
前記第2表示物と前記第1指定位置との位置関係および前記第2表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合に、前記特殊表示制御処理として、前記第1指定位置および前記第2指定位置の少なくとも一方に基づいて前記第2表示物を移動させることを特徴とするプログラム。
【請求項24】
請求項23において、
前記表示制御部は、
前記第2表示物と前記第1指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合であっても前記第2表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たさない場合は前記第1指定位置に基づいて前記第2表示物を移動させず、前記第2表示物と前記第2指定位置との位置関係が前記第3条件を満たす場合であっても前記第2表示物と前記第1指定位置との位置関係が前記第3条件を満たさない場合は前記第2指定位置に基づいて前記第2表示物を移動させないことを特徴とするプログラム。
【請求項25】
コンピュータにより読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項1〜24のいずれかに記載されたプログラムを記憶することを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項26】
画像を制御するための画像制御システムであって、
前記画像における位置を指定する第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、前記画像における位置を指定する第2操作に応じて変化する第2情報に基づいて第2指定位置を設定する指定位置設定部と、
前記第1指定位置に基づいて前記画像を制御し、前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する通常表示制御処理を行う表示制御部とを含み、
前記表示制御部は、
所与の条件に従って、前記第1指定位置および前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する特殊表示制御処理を行うことを特徴とする画像制御システム。
【請求項27】
画像を制御するための画像制御システムであって、
前記画像における位置を指定する第1操作に応じて変化する第1情報に基づいて第1指定位置を設定し、前記画像における位置を指定する第2操作に応じて変化する第2情報に基づいて第2指定位置を設定する指定位置設定部と、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が所与の範囲内であるか否かを判定する第1位置判定部と、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記所与の範囲外である場合に、前記第1指定位置に基づいて前記画像を制御し、前記第2指定位置に基づいて前記画像を制御する通常表示制御処理を行う表示制御部としてコンピュータを機能させ、
前記表示制御部は、
前記第1指定位置と前記第2指定位置との位置関係が前記所与の範囲内である場合に、前記第1指定位置および前記第2指定位置の少なくとも一方に基づいて前記画像を制御する特殊表示制御処理を行うことを特徴とする画像制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−53777(P2011−53777A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−200000(P2009−200000)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】