説明

プローブカードの製造方法

【課題】 より高温下で使用可能なプローブカードの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 コンタクトプローブ10及び電極パッド22の各接合界面を同一の金属材料により形成する。複数のコンタクトプローブ10の周囲がコンタクトプローブ10とは異なる金属材料で固められたブロック体30を準備する。各コンタクトプローブ10及び各電極パッド22の各接合界面を活性化させて会合させることにより接合した後、コンタクトプローブ10を固定しているブロック体30の金属材料を溶融させる。これにより、コンタクトプローブ10及び電極パッド22の間に融点の低い溶融層を形成する必要がないので、コンタクトプローブ10及び電極パッド22を融点の高い金属材料で形成すれば、コンタクトプローブ10及び電極パッド22が高温になるまで溶融せず、より高温下で使用可能なプローブカードを提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プローブカードの製造方法に係り、更に詳しくは、コンタクトプローブと基板との接合方法の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路などの検査対象物にコンタクトプローブ(接触探針)を接触させることにより、検査対象物とテスター装置との電気的な接続を行うためのプローブカードが知られている(例えば、特許文献1,2)。テスター装置は、プローブカードを介して接続された検査対象物の電気的特性を検査するものである。プローブカードは、例えば、配線パターンが形成された基板上に弾性のある金属製のコンタクトプローブを整列配置することにより形成される。
【0003】
コンタクトプローブは、その一端部が溶融層を介して基板に接合され、他端部側に検査対象物と接触させるためのコンタクト部が形成されている。基板の配線パターン上には、金属製の電極パッドが貼り付けられており、この電極パッド及びコンタクトプローブの一端部との間に融点の低い金属材料が溶融層として形成される。コンタクトプローブを基板に接合する際には、加熱により溶融層を溶融させた後、冷却して凝固させることにより、コンタクトプローブ及び電極パッドが接着され、コンタクトプローブが基板上に固定される。
【特許文献1】特開2005−140677号公報
【特許文献2】特開2005−140678号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、溶融層を介してコンタクトプローブを基板上に接合したプローブカードを高温下で使用した場合、融点の低い溶融層が融点まで加熱されて溶融してしまうという問題があった。
【0005】
また、溶融層を介してコンタクトプローブを基板上に接合した場合、その接合部における電気抵抗が増加するとともに、加熱によりコンタクトプローブにひずみや変形が生じたり、各接合部における取付誤差が生じたりする場合がある。コンタクトプローブにひずみや変形が生じた場合や、各接合部における取付誤差が生じた場合には、コンタクトプローブと検査対象物との接触位置がずれてしまう。このような電気抵抗の増加や、コンタクトプローブと検査対象物との接触位置のずれなどにより、検査対象物の電気的特性の検査に悪影響を与えるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、より高温下で使用可能なプローブカードの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、コンタクトプローブと基板との間の電気抵抗を低減できるプローブカードの製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、コンタクトプローブと検査対象物との接触位置がずれるのを防止できるプローブカードの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明によるプローブカードの製造方法は、基板表面に形成された電極パッドに、検査対象物に接触させる複数のコンタクトプローブを接合してプローブカードを製造するプローブカードの製造方法において、上記コンタクトプローブ及び上記電極パッドの各接合界面を、同一の金属材料により形成する界面形成ステップと、上記コンタクトプローブとは異なる金属材料で上記複数のコンタクトプローブの周囲が固められることにより内部に上記複数のコンタクトプローブが固定され、上記複数のコンタクトプローブの接合界面が露出したブロック体を準備するステップと、上記コンタクトプローブ及び上記電極パッドの各接合界面を活性化させる界面活性化ステップと、上記界面活性化ステップの後に上記コンタクトプローブ及び上記電極パッドの各接合界面を会合させることにより接合する界面接合ステップと、上記コンタクトプローブ及び上記電極パッドの接合後に、上記コンタクトプローブを固定している上記ブロック体の上記金属材料を溶融させる溶融ステップとを備えて構成される。
【0008】
このような構成により、コンタクトプローブ及び電極パッドを常温で接合することができる。すなわち、コンタクトプローブ及び電極パッドの各接合界面を活性化させて会合させることにより、各接合界面を形成している金属原子の結合手を互いに結合させることができるので、加熱を伴わなくても、コンタクトプローブ及び電極パッドを強固に接合することができる。
【0009】
特に、コンタクトプローブ及び電極パッドの各接合界面が、同一の金属材料により形成されているので、各接合界面における金属原子の原子間距離が等しく、各金属原子の結合手間の距離も等しい。したがって、コンタクトプローブ及び電極パッドの各接合界面における結合手の密度がほぼ等しいので、結合手同士を高密度で結合させることができ、コンタクトプローブ及び電極パッドをより強固に接合することができる。
【0010】
このように、コンタクトプローブ及び電極パッドを結合手同士で結合させるような構成であれば、溶融層を介して接合させる場合のように、コンタクトプローブ及び電極パッドの間に融点の低い溶融層を形成する必要がない。したがって、コンタクトプローブ及び電極パッドを融点の高い金属材料で形成すれば、コンタクトプローブ及び電極パッドが高温になるまで溶融しないので、より高温下で使用可能なプローブカードを提供することができる。
【0011】
また、溶融層を介してコンタクトプローブを基板上に接合するような構成と比較して、接合部における電気抵抗を小さくすることができるので、コンタクトプローブと基板との間の電気抵抗を低減できる。
【0012】
また、コンタクトプローブ及び電極パッドを常温で接合することにより、溶融層を介してコンタクトプローブを基板上に接合するような構成と比較して、加熱によりコンタクトプローブにひずみや変形が生じるのを防止できるとともに、各接合部における取付誤差が生じるのを防止できる。これにより、コンタクトプローブと検査対象物との接触位置がずれるのを防止できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コンタクトプローブ及び電極パッドを融点の高い金属材料で形成することにより、より高温下で使用可能なプローブカードを提供することができる。また、溶融層を介してコンタクトプローブを基板上に接合するような構成と比較して、接合部における電気抵抗を小さくすることができるので、コンタクトプローブと基板との間の電気抵抗を低減できる。また、コンタクトプローブ及び電極パッドを常温で接合することにより、溶融層を介してコンタクトプローブを基板上に接合するような構成と比較して、コンタクトプローブと検査対象物との接触位置がずれるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明の実施の形態によるプローブカード1の製造方法の概略を示した斜視図であり、(a)は、コンタクトプローブ10がコンタクト基板20に接合される前の状態を示し、(b)は、コンタクトプローブ10がコンタクト基板20に接合された後の状態を示している。このプローブカード1は、半導体集積回路などの検査対象物に接触させるための複数のコンタクトプローブ10と、これらのコンタクトプローブ10を支持するコンタクト基板20とを備えている。
【0015】
コンタクト基板20は、シリコンが板状に形成された基板であって、その表面には配線パターン21が形成されている。コンタクト基板20の表面には、コンタクトプローブ10と接合される平板状の電極パッド22が2列に整列配置されており、これらの電極パッド22が配線パターン21に接続されている。各電極パッド22の表面は、コンタクトプローブに接合される接合界面23であり、平坦面として形成されている。
【0016】
電極パッド22は、ニッケルコバルト(Ni−Co)、パラジウムニッケル(Pd−Ni)、パラジウムコバルト(Pd−Co)、タングステン(W)、ニッケルタングステン(Ni−W)などの金属材料により形成されている。配線パターン21は、コンタクト基板20の周縁部まで延びており、コンタクト基板20の周縁部に取り付けられた配線部材を介してテスター装置に接続されている。
【0017】
例えば、コンタクト基板20は、ガラスエポキシ製の多層配線基板からなるメイン基板から、フレキシブル基板により吊り下げられている。メイン基板は、プローブ装置に取り付けられることにより、検査対象物の電気的特性を検査するためのテスター装置に接続される。フレキシブル基板はコンタクト基板20の周縁部に接続されており、コンタクトプローブ10は、電極パッド22、配線パターン21、フレキシブル基板及びメイン基板を介して、テスター装置と電気的に接続される。
【0018】
コンタクトプローブ10は、電極パッド22と同一の金属材料、すなわち、ニッケルコバルト(Ni−Co)、パラジウムニッケル(Pd−Ni)、パラジウムコバルト(Pd−Co)、タングステン(W)、ニッケルタングステン(Ni−W)などの弾性のある導電性の金属材料により形成される。コンタクトプローブ10は、アーチ状に形成され、その一端部が検査対象物に接触させるためのコンタクト部11、他端部がコンタクト基板20に接合される接合部12を形成している。
【0019】
コンタクトプローブ10の接合部12には、コンタクト基板20の電極パッド22に接合される接合界面13が形成されている。この接合界面13は、電極パッド22の接合界面23よりも面積の小さい平坦面として形成されている。コンタクトプローブ10は、接合部12においてコンタクト基板20に片持ち支持され、その先端側がコンタクト基板20から遠ざかるように接合部12からアーチ状に湾曲している。より具体的には、コンタクトプローブ10は、その中央部に屈曲部を有する2段階のアーチ状に形成されている。コンタクト部11は、コンタクトプローブ10の先端部においてコンタクト基板20と反対側に向かって突出している。
【0020】
本実施の形態では、図1(a)に示すように、複数のコンタクトプローブ10は、相対位置が変化しないように銅(Cu)などの材料で周囲を固められ、ブロック体30として一体的に取り扱われる。複数のコンタクトプローブ10の各接合界面13は、ブロック体30の1つの面(以下、「対向面31」と呼ぶ。)から外部に露出しており、この対向面31をコンタクト基板20に対向させ、各コンタクトプローブ10の接合界面13が対応する電極パッド22の接合界面23に当接するように位置合わせを行うことにより、複数のコンタクトプローブ10を一度に位置合わせすることができるようになっている。
【0021】
このようなブロック体30は、薄い銅の膜を積層していき、各層において、エッチングなどにより選択的に溝を形成するとともに、その溝にコンタクトプローブ10を形成するための金属材料を充填するといった周知の方法によって形成することができる。これにより、ブロック体30の各層の溝内に連続するように充填された金属材料によりコンタクトプローブ10を形成することができる。
【0022】
ブロック体30をコンタクト基板20に対して位置合わせし、各コンタクトプローブ10を対応する電極パッド22に接合した後、薬品等を用いてブロック体30の銅を溶融させることにより、図1(b)に示すように、複数のコンタクトプローブ10が片持ち支持されたコンタクト基板20を形成することができる。
【0023】
図2は、図1のプローブカード1の製造方法について説明するための図であり、プローブカード製造装置40を概略断面図で示している。図3は、図1のプローブカード1の製造方法としての常温接合処理の一例を示したフローチャートである。図4は、常温接合処理の原理について説明するための模式図である。
【0024】
このプローブカード製造装置40は、真空チャンバ41、マニピュレータ42及びイオン照射装置43を備えている。ブロック体30の対向面31における各コンタクトプローブ10の接合界面13及びコンタクト基板20の各電極パッド22の接合界面23は、同一の金属材料により形成され、いわゆるフロートポリシング法などの周知の研磨加工法を用いて、表面凹凸の高低差が数十〜数百Åの平滑面とされる(平滑化処理;図3のステップS101)。コンタクトプローブ10及び電極パッド22の各接合界面13,23を平滑化することによって、それらの接合面積を大きく確保することができる。
【0025】
その後、図2(a)に示すように、真空チャンバ41に形成されている排気口44から真空チャンバ41内の空気を吸引することにより、真空チャンバ41内を気圧が10−7〜10−9Pa程度の高真空雰囲気とする(図3のステップS102)。そして、真空チャンバ41内の所定位置にコンタクト基板20が固定されるとともに、ブロック体30がマニピュレータ42により保持された状態で、イオン照射装置43からブロック体30の対向面31及びコンタクト基板20の表面に向けてイオンが照射される(清浄化処理;図3のステップS103)。
【0026】
イオン照射装置43から照射されるイオンは、金属原子と結合しにくい不活性イオンであることが好ましく、本実施の形態では、アルゴンイオンが照射されるようになっている。清浄化処理により、ブロック体30の対向面31における各コンタクトプローブ10の接合界面13及びコンタクト基板20における各電極パッド22の接合界面23にアルゴンイオンが衝突し、その衝突エネルギーによって各接合界面13,23を形成している金属原子の結合手が切断され、各接合界面13,23に付着している不純物が除去される。
【0027】
図4(a)に示すように、各接合界面13,23を形成している金属原子50の結合手51が清浄化処理により切断されると、それらの結合手51が活性化され、他の原子の結合手と結合しやすい状態になる。この状態で、図2(b)に示すように、各コンタクトプローブ10の接合界面13が対応する電極パッド22の接合界面23に当接するようにブロック体30の位置合わせを行う(図3のステップS104)。これにより、コンタクトプローブ10及び電極パッド22の各接合界面13,23が真空中で会合し、図4(b)に示すように、各接合界面13,23の結合手51同士が結合することにより、常温で接合界面13,23同士が接合される。その後、上述の通り、ブロック体30の銅を溶融させるなどして除去する処理を行えばよい。
【0028】
このように、活性化された結合手51同士を会合させると結合するといった現象は、各結合手51の持っている自由エネルギー準位が最も低い状態で安定するという原理により、結合手51同士が自動的に結合すること(セルフアライメント)に基づくものと思われる。高真空雰囲気において各接合界面13,23に付着している不純物を除去するので、大気中の不純物や清浄化処理により各接合界面13,23から除去された不純物が、活性化された各接合界面13,23に付着しにくく、この状態で各接合界面13,23を会合させることにより、接合界面13,23同士を良好に接合させることができる。
【0029】
本実施の形態では、コンタクトプローブ10及び電極パッド22を常温で接合することができる。すなわち、コンタクトプローブ10及び電極パッド22の各接合界面13,23を活性化させて会合させることにより、各接合界面13,23を形成している金属原子50の結合手51を互いに結合させることができるので、加熱を伴わなくても、コンタクトプローブ10及び電極パッド22を強固に接合することができる。
【0030】
特に、コンタクトプローブ10及び電極パッド22の各接合界面13,23が、同一の金属材料により形成されているので、図4に示すように、各接合界面13,23における金属原子50の原子間距離が等しく、各金属原子50の結合手51間の距離も等しい。したがって、コンタクトプローブ10及び電極パッド22の各接合界面13,23における結合手51の密度がほぼ等しいので、結合手51同士を高密度で結合させることができ、コンタクトプローブ10及び電極パッド22をより強固に接合することができる。
【0031】
このように、コンタクトプローブ10及び電極パッド22を結合手51同士で結合させるような構成であれば、溶融層を介して接合させる場合のように、コンタクトプローブ10及び電極パッド22の間に融点の低い溶融層を形成する必要がない。したがって、コンタクトプローブ10及び電極パッド22を融点の高い金属材料で形成すれば、コンタクトプローブ10及び電極パッド22が高温になるまで溶融しないので、より高温下で使用可能なプローブカード1を提供することができる。
【0032】
また、溶融層を介してコンタクトプローブ10をコンタクト基板20上に接合するような構成と比較して、接合部における電気抵抗を小さくすることができるので、コンタクトプローブ10とコンタクト基板20との間の電気抵抗を低減できる。
【0033】
また、コンタクトプローブ10及び電極パッド22を常温で接合することにより、溶融層を介してコンタクトプローブ10をコンタクト基板20上に接合するような構成と比較して、加熱によりコンタクトプローブ10にひずみや変形が生じるのを防止できるとともに、各接合部における取付誤差が生じるのを防止できる。これにより、コンタクトプローブ10と検査対象物との接触位置がずれるのを防止できる。
【0034】
上記実施の形態では、コンタクト基板20上に電極パッド22が形成され、この電極パッド22にコンタクト基板20上の配線パターン21が接続されているような構成について説明したが、このような構成に限らず、コンタクト基板の配線パターン上に電極パッドが貼り付けられたような構成であってもよい。電極パッドは、配線パターンとは異なる金属材料で形成されていてもよいし、配線パターンと同一の金属材料により一体的に形成されていてもよい。
【0035】
コンタクトプローブ10及び電極パッド22の各接合界面13,23は、平坦面に限らず、湾曲形状や凹凸形状などであってもよい。例えば、コンタクトプローブ及び電極パッドの各接合界面のうち一方を凸形状とし、他方を対応する凹形状として、それらを嵌め合わせることにより各接合界面を会合させてもよい。
【0036】
また、コンタクトプローブ10及び電極パッド22の全体を同一の金属材料で形成するような構成に限らず、少なくとも各接合界面13,23が同一の金属で形成されていればよい。したがって、コンタクトプローブ10全体が電極パッド22と同一の金属材料で形成されたような構成に限らず、例えば、バレル内にプランジャーが伸縮可能に配置されているような多種部品からなるコンタクトプローブにおいて、接合界面を含む一部分のみが電極パッドと同一の金属材料で形成されたような構成であってもよい。
【0037】
コンタクト基板20は、シリコン製のものに限らず、他の材料で形成された基板、例えばガラスエポキシ製の基板などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態によるプローブカードの製造方法の概略を示した斜視図であり、(a)は、コンタクトプローブがコンタクト基板に接合される前の状態を示し、(b)は、コンタクトプローブがコンタクト基板に接合された後の状態を示している。
【図2】図1のプローブカードの製造方法について説明するための図であり、プローブカード製造装置を概略断面図で示している。
【図3】図1のプローブカードの製造方法としての常温接合処理の一例を示したフローチャートである。
【図4】常温接合処理の原理について説明するための模式図である。
【符号の説明】
【0039】
1 プローブカード
10 コンタクトプローブ
11 コンタクト部
12 接合部
13 接合界面
20 コンタクト基板
21 配線パターン
22 電極パッド
23 接合界面
30 ブロック体
31 対向面
40 プローブカード製造装置
41 真空チャンバ
42 マニピュレータ
43 イオン照射装置
44 排気口
50 金属原子
51 結合手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板表面に形成された電極パッドに、検査対象物に接触させる複数のコンタクトプローブを接合してプローブカードを製造するプローブカードの製造方法において、
上記コンタクトプローブ及び上記電極パッドの各接合界面を、同一の金属材料により形成する界面形成ステップと、
上記コンタクトプローブとは異なる金属材料で上記複数のコンタクトプローブの周囲が固められることにより内部に上記複数のコンタクトプローブが固定され、上記複数のコンタクトプローブの接合界面が露出したブロック体を準備するステップと、
上記コンタクトプローブ及び上記電極パッドの各接合界面を活性化させる界面活性化ステップと、
上記界面活性化ステップの後に上記コンタクトプローブ及び上記電極パッドの各接合界面を会合させることにより接合する界面接合ステップと、
上記コンタクトプローブ及び上記電極パッドの接合後に、上記コンタクトプローブを固定している上記ブロック体の上記金属材料を溶融させる溶融ステップとを備えたことを特徴とするプローブカードの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−232740(P2007−232740A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−145079(P2007−145079)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【分割の表示】特願2005−278087(P2005−278087)の分割
【原出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【出願人】(000232405)日本電子材料株式会社 (272)
【Fターム(参考)】