説明

プローブカード組立体

プローブカード組立体(300)は、プローブ接触子基板(310)であって当該プローブ接触子基板に複数のプローブ接触先端部(395)を有するプローブ接触子基板(310)と、2つの間に配置されたインターポーザ(340)を有するプローブカード配線板(330)と、を有する。プローブ接触子基板と接触する支持柱(320)は、プローブカード配線板と結合するロック機構(380)により固定されるまで垂直に調整可能である。柱が固定位置に固定されると、位置は、複数のプローブ接触子基板の面が上記基準面と実質的に平行である位置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、プローブカード組立体に関し、より詳細にはプローブカードの基準面に対して正確に固定された基板位置を有するプローブカード組立体を提供するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体チップのテストウエハに使用される現在のプローブカード組立体は、一般にプリント回路基板(PCB)(同様にプリント配線板またはプローブカード配線板と称される)からなり、プローブ接触子基板は、ウエハ(しばしばプローブヘッドと称される)と接触するためのプローブとPCBをプローブ接触子基板に接続するインターポーザとを有する。
【0003】
プローブ(同様にプローブ接触子と称される)は、垂直方向(「z」方向)におけるいくらかの有限の範囲の追従性(compliance)を有する少なくとも1つのバネを有する一般的に追従機構である。いくつかのプローブは、最小の追従性しか有さないまたは追従性を有さない。使用時において、テスト中のウエハは、上方に付勢されてプローブの先端部と接触する。実際には、フィルム応力、エッチ制御、組立制御などにより引き起こされるz誤差(プローブ先端部の非平面性)及びプローブ接触子基板の表面における反りまたは湾曲により引き起こされる体系的なz誤差に関する製造プロセスがいくつかある。プローブ接触子基板が湾曲しまたは反っていると、それは、先端部を経由する(プローブが均一な高さをなすとみなされる)仮想面となる。したがって、いくつかのプローブ先端部は、まずウエハと接触し(第1の接触z高さと称する)、いくつかのプローブ先端部は、最後にウエハに接触する(最後の接触z高さと称する)。プローブが追従性の限定された範囲(多くの微細加工技術に対して50μmまたはそれ未満)を有するため、先端部z高さにおけるプロセス関連のかつ体系的な誤差双方を最小化することは望ましい。いくつかの誤差は、プローブカード組立体の設計よりはむしろプローブ接触子基板のプローブの製造に最も直接的に関連する。しかしながら、いくつかの誤差は、たいていプローブカード組立体及び(1または複数の)プローブ接触子基板にPCBを取り付ける方法に直接関連する。これら後者の誤差を最小化することは、本発明の主題である。
【0004】
従来のプローブカードの装置において、プローブは、テスト中のウエハを搬送するチャックの表面に対して平坦化された表面を有する。プローブカードPCBは、一般にプローブのこの平坦化された表面に取り付けられている。したがって、このようなプローブカード組立体のすべては、プローブ先端部の面(最も適した面であってプローブ先端部及び面の間の全体的な二乗平均平方根誤差を最小化する面)及びPCBの面(PCBは、「基準面」と考えられうる。プローブ先端部がPCBと同一平面にある場合に、これらは同様にチャック、ひいてはテスト中のウエハと同一平面にある。)の間の良好に制御された平行度を必要とする。このような設計は、テスト中のウエハに対するプローブのより均一な接触をもたらす(第1の接触z距離及び最後の接触z距離の間の距離よりも小さい)。最近のプローブカードにおいて、プローブ先端部は、プローブカードの取付ポイントであって主としていくつかのタイプのキネマティックな取り付け(ここで、テスト装置へのプローブカードの正確かつ再現可能な機械的な結合をもたらし、かつウエハチャックの平面に対する平行度を達成するために必要な3つの自由度をもたらす取り付けを説明するために使用される)である取付ポイントの基準とされる。両実施形態において、プローブ接触子の先端部を整列することが必要であり、これらは、それ自体がウエハチャックの面と平行な基準面と平行である。
【0005】
プローブ接触子基板がプローブカード組立体(PCB、関連する補強リング及び/または他の機械的素子を含む)に平面的な方式で取り付けられうる2つの一般的な方法があり、固定されたプローブカード組立体(Fixed Probe Card Assembly)(FPCA)及び調整可能プローブカード組立体(Adjustable Probe Card Assembly)(APCA)である。FPCAは、設計の容易性(移動または調整可能な部品のない)及び比較的低いコストをもたらす。しかしながら、特に広い領域のプローブカードの場合における平行度のために必要な機械許容誤差は、実現困難となりうる。したがって、実際には、実行可能な代替手段が製造環境において必要な製造許容誤差(マイクロメートルオーダー)で正確に実行することが困難であるが、シムがしばしばいくつかの調整度をもたらすために用いられる。
【0006】
FPCAは、図1Aに示されており「座屈ビームプローブを有するプローブ接触子」と題された特許文献1に記載されたような代表的な「座屈ビーム」組立体を有する。座屈ビーム組立体は、垂直座屈ビームプローブヘッド、PCB及びプローブヘッド及びPCBの間に配置されたインターポーザを有する。この場合、インターポーザが基板をPCBに(端子を端子に)接触させるハンダボールのアレイを備えるが、他の例は、インターポーザは、スプリングピンを用いて基板をPCBに接触させる技術分野で周知である。座屈ビームプローブカードの他の変形例では、PCBの端子に直接接触するインターポーザ及び座屈ビームがない。
【0007】
両タイプの座屈ビーム組立体において、第1に表面が平行となるようにヘッドを機械加工することにより、第2にヘッド及びPCBの間をシミングすることにより、プローブカードは、PCBの表面に対して平行となる。また、プローブカードに取り付けてプローブ先端部を取付部と平行に重ねることが技術的に一般的であるが、この技術は、プローブ先端部に望まない損傷を引き起こしかつ被覆されたプローブ(基材のスプリング材料と異なる材料からなる薄い被覆を有するプローブ)に対して実用的でない。
【0008】
APCAは、カードの基準面に対して所定位置に調整可能であるプローブ支持基板のパネルまたは組立体全体に調整可能なピンの小さなグループを設けることから技術的に及び範囲でよく知られている。統一的な特徴は、機構がプローブのグループをプローブカードの基準面に対して移動する一方、それらの間の電気的接触を維持するために設けられていることである。調節機能の有利点は、使用の間または使用中のフィールドであっても平行度が容易に達成されることができることである。しかしながら、調整機能は、同様に長時間にわたる変動、熱サイクル、比較的複雑である正確な必要な機構組立体及び組み立ての困難性を含む多くの重大な欠点を有する。さらに、調節機構は、十分な幅を必要とし、隣接するプローブのブロックの密度を制限しうる。
【0009】
「プローブカード組立体のプローブ素子における先端部の平坦化の方法」と題された特許文献2は、図1Bに示すように、このようなAPCAを記載し、プローブカード組立体の基準面に対するプローブ先端部の調整を有するプローブカードを製造する方法を開示している。組立体は、方向付けが調整可能となるようにプローブカードに取り付けられたスペース変換基板(space transformer substrate)を組み込む。垂直スプリングインターポーザは、プローブ接触子基板をPCBに電気的に内部接続することに使用され、基板に関係する差動ネジは、調整機能をもたらす。この特有の設計は、特に高価で組み立てが困難であり、かつ複雑である。さらに、調整機能を実現するために必要な多数の機械的な構成部品は、設計を本質的に熱的に不安定とする。
【0010】
いくつかの場合において、PCBに取り付けられる複数のプローブカード基板(それぞれ複数のプローブを有する)の「タイル」を有することが望ましい。より大きな組立体にプローブカード組立体を組み立てることは、さまざまな方法において達成されうる。これら組立体の大部分は、2つのカテゴリ、すなわち、さらなる位置合わせなく基板が個別にキャリアに固定される固定された組立体(Fixed Assembly)及び基板が調整可能な水平機構上のカードに取り付けられる位置合わせされる組立体(Aligned Assembly)の一方に分類されている。固定された組立体は、さまざまな素子の許容誤差と、さまざまな基板における接触点の互いに対する全体的な許容誤差の設定に使用される工具とに依存する。参考までに、全3つの直交方向における所望の許容誤差は、+1〜5μmのオーダーであり、数字は、固定された組立体を通じて実現することが非常に困難である。Form Factor Internationalによりなされた特許文献3は、図2Aに示すように、固定された組立体の例である。
【0011】
調整可能な組立体は、基板を互いに対して位置合わせするため、主として、全部で6つの自由度を有するある種のマクロ調整可能な取付部を必要とする。この方法の問題は、取付部が比較的大きく(そのためプローブカードに設けられた従来の外層に適合しない)、扱いにくく、高価でかつ不安定である(すなわち、時間、特に熱サイクルの関数として適所において変動する)。「水晶プローブ装置」と題された特許文献4は、図2Bに示すように、調整可能な組み立ての例である。
【特許文献1】米国特許第3806801号明細書
【特許文献2】米国特許第5974662号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/0163252号明細書
【特許文献4】米国特許第5091694号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、必要なのは、改良されたプローブカード組立体と、安価であるが安定したこのようなプローブカード組立体のためのPCBまたは他の基準面へのプローブヘッドを平坦化する方法とである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の実施形態は、FPCAまたはAPCAでない新たな種類のプローブカード組立体を提供することである。シムまたは他の同様の手段に依存して組立工程における初期の平行化を実行する代わりに、プローブ支持基板を平行位置に位置合わせして半永久的にその位置にロックする機構を提供する。ロック機構、基板の位置及び方向付けが一度で調整されないので、その位置に取り付けられる。半永久的なロック取り付けの有利点は、隣接する取付部に対して機械的及び熱的に安定することである。また、半永久的な取り付けは、組み込みが安価である。
【0014】
半永久的な取り付けは、プローブカードの点検または修理が必要な場合において、容易に組み立てまたは分解される特性を有する。取り付け機構のいくつかの部分は、使い捨てであり、プローブカードが再組立されるたびに交換する必要がありうる。
【0015】
本発明の他の実施形態は、半永久的に位置合わせされているが調製可能でない複数のプローブ基板の上部構造体への取り付けを提供する。開示された位置合わせ方法は、基板ごとの十分に調整可能な機械的な取り付けのコスト、複雑さ及びサイズなく基板の配置の非常に高い機械的な正確性をもたらす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図3は、本発明の実施形態における半永久的な取り付けを有するプローブカード組立体300を示す。図3に示されるように、プローブカード組立体は、それに結合された支持柱320として示された支持基板を有するプローブ接触子基板310からなる。プローブ接触子基板310は、追従性のインターポーザ340を有するプリント回路基板(「PCB」)330に所定位置で結合されるように組み立てられている。接触子基板310は、基準点360で所定方向に位置合わせされており、プローブ接触子395の先端部は、基準点360により形成される平面と平行となるように所定位置にある。図3における基準点360は、上述したように多様である運動学的(kinematic)な取付点であるが、プローブカード組立体がこのような取付点360を有していない場合にプローブ接触子395の先端部がPCB330の底部の基準面のような他の基準面と平行な平面にあることに注意しなくてはならない。いったん基板310が適切に位置合わせされると、基板310は、ロック環管部(locking collar)380のような固定ロック部を用いて補強リング370に取り付けられ、ロック環管部380は、支持柱320の頂部をそれらの位置にしっかりと固定するように機能する。あるいは、固定ロック部は、接着性の固着に限られず、横方向の位置決めネジ手段、コレット手段及び技術的に知られている他のロック機構を有する多くのロック機構からなってもよい。
【0017】
支持柱320として示された支持構造体は、硬質かつ支持フレーム350あるいは直接プローブ接触子基板310に強固に付着され、または可撓性素子390に特にその基部(支持フレーム350の近傍)において組み込まれ、可撓性素子390は、ロック環管部380において実質的に垂直に移動する間、支持柱320がわずかに曲げられかつ先端部及びプローブ接触子基板310の傾きを調整することを可能とする(図5参照)。可撓性素子390は、支持柱320の頂部及び底部がロック環管部380及びプローブ接触子基板310の間におけるいくらかの角度ズレを取る線からわずかに曲がることを可能とする。支持柱320の可撓性素子390は、(図8に示されるように)可撓性を増大させるためにより薄い断面に機械加工された支持柱320の断面、孔部あるいはは切欠部のような柱に切り込まれた湾曲素子、または複数の構成部材の柱に組み込まれた分割したスプリングであってもよい。
【0018】
支持構造体は、ロッドまたは棒の形状をなす必要がなく、むしろロッド、ピン、四角柱、断面長方形の柱、断面六角形の柱、またはリブを有するがこれに限られないプローブ接触子基板310を支持することに適したいかなる形状であってもよい。
【0019】
支持柱320は、プローブカードの構造に起因して使用中において伸張状態または圧縮状態となりうる。(例えば圧縮されたインターポーザ340の垂直方向の力により供給される張力のような)伸張状態にある場合、支持柱320は、接触子基板310に結合される支持フレーム350またはプローブ接触子基板310に直接結合されうる。支持柱320は、支持フレーム350または接触子基板310に接着性の固着、ネジ切りまたは技術的に知られている他の結合手段により結合されてもよい。しかしながら、修理の目的のため、螺着(threading)のような非永久的な取付手段が望ましい。圧縮状態の場合(例えばインターポーザ340が追加の板バネにより事前に圧縮されている場合または伸張モードの垂直インターポーザが用いられている場合)、支持柱320は、支持フレーム350またはプローブ接触子基板310と、好ましくはボール端部と共に容易に接触しうる。ボール端部は、ボール及び平面の間に単一の良好に規定された接触点があるため、最適な精度をもたらす。他の柱の端部(例えば平坦部)は、基板またはフレームの平面とその縁部で関連する角度に起因して異なる点において接触する。あるいは、支持柱320及びロック環管部380は、必要に応じて後述されかつ図12、図13及び図14に示されるロック環管部1020のような横方向の力を支持するように設計されてもよい。
【0020】
図20は、支持柱320を固定するために変形しうるコレット1400のような構成部材を組み込みうるロックコレット380を示している。コレットロック環管部の実施形態において、ネジ孔部2000は、補強部370またはPCB330に切り込まれている(図20において、孔部は、PCB330に切り込まれており、プローブ接触子基板310及びPCB330の間に位置されたインターポーザは、図示されていない)。支持柱320は、補強部370またはPCB330に切り込まれたこの孔部を介して垂直に調整され、コレット1400は、この垂直調整を自由に可能とする。いったん支持柱320が正しい垂直高さに位置されると、ロックナット2010は、ネジ孔部2000に螺入され、コレット1400を圧縮し、支持柱320をロック環管部380に固定して締め付ける。
【0021】
本発明のロック環管部の代替の実施形態は、図4に示されるような単純な位置決めネジタイプのロック環管手段400を含んでもよい。図5に示すように、支持柱320の垂直位置は、組立工具であってプローブカードの一部でない一時的なマイクロメータポジショナ405により調整される。ポジショナ405の端部シャフトは、単純に支持柱320の頂部を押し返し、すなわち支持柱320を押すまたは引くことができるように固定されている(例えば支持柱320の頂部にある後部に螺入する(図示略))。3つの支持柱320は、組み立て中においてプローブ接触子基板310を位置付けるために使用される(3つの点は、平面を規定するために必要とされる最小値となる)。いったんプローブ接触子基板310が所望の平面的な位置付けで位置決めされると、位置決めネジ(図示略)は、位置決めネジ孔部415に挿入され、支持柱320を支持環管部420内に押付け、それ自身は、しっかりと補強部370に固定される。あるいは、支持環管部420は、プローブカード330の他の基準の機械的素子に固定されてもよい。位置決めネジは、ボール端部、回転防止インサートまたは技術的に知られている他の機械的素子であって締結時に支持柱320の望まない運動がもたらされることなく支持柱320にしっかりと固定される機械的素子を含む。
【0022】
図7は、本発明の実施形態における他のロック環管部の機構を示す。図7に示されるロック環管部は、柱を所定位置に取り付けるために永久的な接着性の固着を用いている。支持柱320は、接着剤740を用いてロック環管部730に固着される。しかしながら、固着は、ハンダまたはレーザ溶接あるいは2つの構成部材を固着する技術的に知られた他の手段を含む同様の手段を用いて果たされてもよい。ロック環管部730は、補強取付部370(またはプローブカード330における他の適切な取付位置)に螺入されている。ロック環管部730は、支持柱320を受けるように設計されたキャビティを有し、支持柱の配置のために適切な調整範囲をもたらし、支持柱320をロック環管部730に固着するための接着剤を受ける。支持柱320は、支持フレーム350に一体化されまたはプローブ接触子基板310に直接取り付けられた柱受部760に螺入されるネジ端部710を有する。
【0023】
組み立て中において、プローブ接触子基板310は、上述のように平坦化され、接着剤740は、分配、硬化される。接着剤は、2液性の硬化(two part cure system)、UV硬化、熱硬化または接着剤の技術において知られている接着剤の他のタイプであってもよい。支持柱320及び柱受部760の間と支持環管部730及び補強取付部350の間とのネジ山は、互いに一致しており、結合して固着された支持柱/支持環管部の対は、便利に取外し及び取替えられることができ、修理または製造の修正は、必要とされる。
【0024】
さらに、支持フレーム350は、利便性があるが必要でないことに注意すべきである。支持柱320は、プローブ接触子基板310またはプローブ接触子基板310に固定される他の支持基板に直接取り付けられてもよい。
【0025】
図6は、本発明の実施形態における取り付けられた位置合わせ工具を有するプローブカード組立体を示す。図6に示されるように、プローブカード組立体600は、ロック環管部380とズレのある基板を調整する可撓性接合部390を用いて構成された支持柱320とを有する。プローブカード組立体600は、PCB330及び基板310に結合されたインターポーザスプリング340を有する。ロック環管部380は、その位置を横(x及びy)方向で調整するための手段を有する補強部370に取り付けられている。このような取り付けは、取付位置におけるわずかな調整を可能とするネジ孔部における小さな間隙を有するネジ取付であってもよい。x及びy方向におけるマイクロメータ工具630は、取付ネジの締結前にロック環管部380の位置を固定することに採用されてもよい。マイクロメータ工具630は、組み立て前に基板310の垂直位置及び方向付けを調整する少なくとも3つの位置において基板310を支持している。
【0026】
平坦度は、組み立て前の位置合わせ工程の間において、図19を参照して後述されるようなゲージまたは光学手段のような適切な手段により測定されてもよい。
【0027】
上述したように、いくつかの実施形態において、プローブ基板の複数の「タイル」を1つの大きなプローブ基板に替えて有することが好ましい。図9は、機械的な上部構造体、この場合にロック補強リング370に固定された複数の接触子支持基板310Aを有するプローブカード組立体を示している。接触子支持基板310Aは、接触子基板310よりも一様に小さいことを除いて、接触子基板と同様である。しかしながら、これらは、プローブ接触子395を支持する基板を形成するという同じ目的を果たす。ここで留意すべきは、図9及びその後の図において、デカルト軸が図示のように示されることである。デカルト軸に関して、回転の用語は、以下のとおりであり、縦俯角は、x軸回りの回転として規定され、横俯角は、y軸回りであり、偏揺角は、z軸回りである。二次元の図に関してこのようにこの関係を容易に理解することができ、縦俯角は、図9の視覚から紙面ページにおいてより「嵌め込まれた」構造体が上げ起こされかつページの紙面に近接する構造体が下げ伏される(またはその逆)構造体を意味し、横俯角は、紙面の左側の構造体が上方に傾けられかつページの右側の構造体が下側に傾けられる(またはその逆)ことを意味し、偏揺角は、左側の構造体が紙面から出てかつ右側の構造体が紙面に入っていくように回転する構造体を意味している。
【0028】
後述で詳細に説明するロック環管部1020は、それぞれ6つの自由度(縦俯角、横俯角、回転、x、y及びz)をもたらし、6つの自由度は、(機械的、接着、ハンダまたはさらに詳細に説明されるような同様の手段により)支持柱320を所定位置にロックする前に、基板310Aをプローブカード基準点360に対して一の基板310Aから他の基板310Aに向けて正確に配置することを可能とする。追従するインターポーザ340は、スプリングピンのアレイ、スプリングのアレイ、ZIFコネクタ、横方向のインターポーザ、ゴム入りの導電性インターポーザ及び同様のものを含む技術的に知られたいずれのインターポーザであってもよい。追従するインターポーザ340の主要な定義は、十分な追従性をもたらして固定前の位置合わせの間における基板310A及びPCB330の間の必要な範囲の運動を調整するうちに、基板310A及び(多層構造の配線板のようなものであってただプリント回路基板でない)PCB330の対応する端子の間の電気的接続を1対1の基準で形成することである。
【0029】
基板310A自体は、すべてプローブカード及び電子部品実装の技術分野で知られている、セラミック(低温同時焼成ガラスセラミック(Low Temperature Cofired Glass-Ceramics)「LTCC」、高温同時焼成ガラスセラミック(High Temperature Cofired Glass-Ceramics)「HTCC」、多層構造有機空間トランスフォーマ(Multi-Layer Organic Space Transformers)「PCB」または「MLO」、誘電体が被覆されたシリコン、水晶、セラミックなどを含むプラグ基板)を含む多層構造の配線板であってもよい。
この基板の有利な特徴は、これらが、プローブ接触子395が固定される安定した機械的な基盤と、上面における端子及び下面または上面における端子の間の電気的接続と、任意で、ある程度の信号の再分配(「スペース変換」とも称される)と、任意で、ある程度のグラウンド及び電力面と、任意で、バイパス容量及び/または基板に一体化されるかそこに固定される他の受動的または能動的な電気素子と、を形成することである。
【0030】
「補強リング」370は、PCB330に補強部を形成する機械的素子である。任意で、補強リングは、プローブカード330を取りつけるための(及び接触先端部の位置が基準される)「基本(datum)」すなわち基準面を形成する取付点360を形成してもよい。
【0031】
図10は、提案された組立体の他の実施形態を示しており、この実施形態において、上部構造体またはサブ取付部1010が設けられており、上部構造体またはサブ取付部1010には、基板310Aが支持柱1000を介して固定される。サブ取付部1010は、第1のロック環管部1020を受け入れる機械加工された機構と、その表面を貫通するインターポーザ340のための開口部であって基板310AからPCB330まで信号を通過させる開口部とを有する一様に平坦形状を有している。基板310Aは、取付工程の間において互いに位置合わせされており、ここのプローブ接触子395の先端部は、互いに関して最適な面に至りかつx及びy位置に至る。この位置合わせは、後述でより詳細に説明されるだろう。基板310Aは、後述でより詳細に説明されるだろう第1の支持柱1000及び第1のロック環管部1020からなる手段によりサブ取付部に取り付けられている。いったん基板310Aが互いに対して位置合わせされて(熱的に設計されてテスト中のウエハ、特にテスト環境に適合する丈夫な材料で形成された)サブ取付部1010に固定されると、サブ取付部1010は、(基準取付点360またはPCB自身の平面のいずれかにより作られた)プローブカード330の基準面に対して水平にされ、第2の支持柱320及び第2のロック環管部380により所定面に固定される。一般に、サブ取付部1010は、少なくとも3つ好ましくは4つの支持柱320及び第2のロック環管部380を用いることによりPCB330に固定される。
【0032】
実際のテスト状態において、ウエハ1120(図11参照)は、プローブカード組立体の下部にあるプローブのウエハチャック1110において加熱(または冷却)される。テストセルにある熱伝導率及び熱伝導状態により、ウエハ表面からプローブカード内を通るz方向の自然な熱勾配がある。
【0033】
図11は、(上記環境温度の場合において)ウエハチャック1110から開始し、プローブ組立体の厚さ内を進行して環境温度に近いテストヘッド1100までにおける見込まれる温度プロファイルの概略を示す。150℃のチャック1110に関するデータの例は、130℃の接触子基板310A、100℃のサブ取付部1010及び60℃のプローブカードのPCB330の上面を示す。
【0034】
プローブ接触子395が(主として+1から5μmの許容誤差を有する)ウエハ1120のプローブパッドに正確に位置合わせされなければならないため、シリコンウエハに対して良好に熱的に適合するプローブカード330を形成することが望ましい。プローブカード組立体の構造内を通過する熱勾配は、熱的適合の実現に複雑な困難があるが、熱膨張の技術的計算(engineering calculations)に含まれうる。いかなる場合においても、(ウエハが一般にシリコンで構成されているように)シリコンに密接に適合する接触子基板310Aを有することは、一般的に望ましい。特定のセラミック、金属、ガラスセラミック及びもちろんシリコンは、この条件に適合する。サブ取付部1010が全体的な(または基板間)の位置合わせをもたらすため、低い熱膨張係数(TEC)を有するがシリコン及びセラミックよりもいくらか高くサブ取付部1010の中間温度を補償するサブ取付部材料を設けることは望ましい(サブ取付部がウエハ1120よりも低温であるため、サブ取付部はより高いTECを有する必要があり、サブ取付部とウエハとの所定のx−y位置における全体的な長さの膨張は等しくなる)。追加的に望ましい機能は、インターポーザの負荷及びプローブ負荷の下における曲げ及び反りに対する機械的強度と機械加工または製造の容易さである。とりわけステンレス鋼、タングステンの複合材料及びニッケル合金のような特定の金属は、これらの望ましい特性をもたらす。他の利用可能であるが望ましくない代替法しては、粉末で形成されたセラミック及び機械加工可能なセラミックがある。
【0035】
第1のロック環管部1020及び支持柱1000の組立体の機能は、正確で安定した位置及び方向で基板310Aをサブ取付部1010に固定する手段を設けることである(または補強リング370、ロック環管部及び補強リング370のさまざまな特性に関して議論することに関してしばしばあることだが、用語「補強リング」370及び「サブ取付部」1010が同義的に使用されうる)。(少なくとも3つの点が平面を形成するために必要であることを考えると)3以上の環管部1020及び支持柱1000の組は、基板310Aを固定するために使用されうる。環管部/柱1020/1000の組の好ましい数は、基板310Aごとで4つであり、それぞれは、基板310Aの角部を支持する。第1のロック環管部1020は、基板310Aの位置決めのための6つの自由度(縦俯角、横俯角、偏揺角、x、y、z)をもたらす。位置合わせ運動の範囲は、さまざまな構成部品の製造許容誤差により決定される。代表的なx、y及びzの範囲は、50から100μmのオーダーである(これは、基板の位置合わせの偏揺角を含む)。縦俯角及び横俯角は、50(1/72度)または100秒(1/36度)である。
【0036】
ロック環管部1020は、位置合わせの間においてサブ取付部1010に対する基板310Aの自由な運動をもたらし、かついったん位置合わせされると安定した固定をもたらさなければならない。好ましくは、しかし必要でないが、環管部1020及びスタッド1000の組立体は、いったん固定されると機械的な分解または移動及び交換のいずれかにより再加工可能でなければならない。
【0037】
さまざまなロック機構1020は、この機能に適合し、いくつかは、以下のサブセクションで説明される。
【0038】
図12は、接着ロック環管部1020を示す。ネジ挿入部1200は、接触子基板310A(または基板のフレームがあれば基板のフレーム)に設けられており、基板310Aを柱1000に固定する。柱1000のネジ山及び挿入部1200は、環管部の挿入部1200におけるネジ山と一致し、固着された組立体は、ユニットとして移動されうる。環管部1220は、サブ取付部1010または補強部370に螺入され、(サブ取付部1010が存在するか否かにより)x、y、縦俯角及び横俯角の運動の必要な範囲全部のためにその内径部及び支持柱の外径部の間の十分な間隙を形成する。例えば、柱1000は、4mmの外径を有してもよく、環管部1220は、5mmの内径を有してもよい。ゴムの可撓性封止部1210は、硬化前に接着剤1240を拘束するために使用されうる。ハンダまたは他の固着物質(例えばロウ付け用金属)が使用される場合、ゴムの封止部1210は、必要でなくてもよい。
【0039】
ネジ孔部1230は、柱1000の頂部に形成されており、工具は、柱1000の頂部に取り付けられることができ、工具は、接触子基板310Aを正確に方向付けるために使用されるので、(基準点360またはOCBの平面のような)サブ取付部1010または補強部370いくつかの機械的な基本に対して間隙を介して基板310Aにおけるプローブ接触子395のプローブの先端部となる。直接的な基板310Aの保持が基板310Aに力を付与してロック環管部1020の固着及びロックの後における望まない変形及び変形緩和をもたらすので、この柱の頂部の工具点は、調整中において接触子基板310A自体を保持する代替手段に対して有利である。また、柱1000を頂部から保持することは、望まない力が基板310Aに付与されうるが、これら力は、平面に固定され工具のロック及び除去の後に緩和されない。
【0040】
図13は、固着されたロック環管部1020の他の実施形態を示しており、(接着剤またはハンダが高温でクリープし金属及びセラミックよりも高い熱膨張係数を有するため、)ロック環管部1020は、薄肉の接着剤1240の固着ラインを有するので熱的及び機械的安定性を改善する。したがって、接着剤1240または採用される固着材の厚さを最小化することは、望ましい。この実施形態において、(取付ネジ1300により固定される前にサブ取付部のキャビティ内をスライドすることにより、)スライド環管部1310は、調整のために必要なx及びy移動範囲を容易にし、接着剤1240の固着は、調整範囲におけるz成分と縦俯角及び横俯角成分とを定める(take up)。ワッシャ1320は、ネジ部1300を締結したときに発生するトルクまたは外乱から環管部1220を隔離するために追加されてもよい。
【0041】
支持柱1000をサブ取付部1210にロックすることに関して用いられるロック環管部1020の典型的な寸法は、全体的な直径で1cmオーダーであるが、この機能のために適したいかなるサイズであってもよい。
【0042】
図14は、この装置のために6つの自由度を有する機械的なロック環管部1020の代表的な例を示す。ロックコレット1400は、取付ネジ1300の締結前においてx及びy方向に移動自在である一方、ロックコレット1400は、ロックコレット1400の頂部を締め付けて柱1000に堅く係合するコレットロック環管部1410の締結前において柱をz、縦俯角及び横俯角で移動可能とする。このような機械的手段は、この装置のために採用されうる取り付けのより広い範囲の単なる一例であって、スプリットボールコレット手段及び機械的設計の技術的に知られているすべての同様のものを含む。
【0043】
第2のロック環管部380及びピン320は、(図10に示すように)サブ取付部1010の組立体をプローブカード330に対して上述したような平坦化方法により固定するように使用される。第2のロック環管部380の構造は、上述しかつ図4及び図7において示された種類であってもよく、または第1のロックピン1020と図12、図13及び図14とのような同じ手法により構成されてもよい。同様に、第2のピン320は、図4または図7において示された実施形態の1つであってもよく、または同様に図12において示された実施形態であってもよい。
【0044】
垂直支持ピン1500は、(図15に示すように)プローブカードのウエハ1120に対する着地の間において発生する垂直(正z方向)の力に対して接触子基板310Aを追加的に支持するために使用されうる。ピン1500は、基板310Aと密接に接触しているが基板310Aに接続されていない平坦な端部のダウエルピン(dowel pins)であってもよい。ピン1500は、十分に小さい直径をなしており、基板310A及びPCB330の間のインターポーザ340の接続に必要な領域に干渉しない。例えば、ピン1500が実質的にスクライブストリート幅(scribe street width)(ウエハをスクライブまたはダイシングするために充てられたウエハの隣接するダイ間の領域)と直径において等しい場合、ピン1500は、周期的にダイの間における角部に配置され、接触子基板310Aの中央領域を支持できる。これら垂直支持ピン1500は、互いにまたはプローブカード330に対して間隔をあけて配置された基板310Aの平坦化に関与しない。ピン1500は、単に垂直方向の支持をもたらしており、改善された平坦性は、接触子のアレイの着地中に維持される。ピン1500は、サブ取付部1010内に圧入またはサブ取付部1010に螺合されている。図15の実施形態は、サブ取付部1010に螺合されたピン1500を示す。この場合におけるピン1500は、ピン1500が基板310Aの面とちょうど接触するまで螺合して降下されうる。
【0045】
主としてセラミックまたはガラスセラミックである比較的脆弱な基板材料310Aに過度に圧力をかけることなく優れた熱的安定性及び機械的精度をもたらす方法で、支持柱1000は、基板310Aに取り付けられうる。同様に、支持柱1000の交換のための容易な取り外しを可能とする方法で支持基板310Aに取り付けられることは、支持柱1000に有利である。1つのこのような取り付け手段は、図16に示されている。
【0046】
図16において、基板取付挿入部1600は、接触子基板310Aのインターポーザ側の面における止り穴(blind hole)内に固着される。固着は、接着、ガラス、ハンダ付けまたはロウ付け及び技術的に知られている他の取付技術でなされてもよい。挿入部1600は、金属またはセラミックであってもよいが、金属がその機械加工性及び強度に関して好ましい。可能性のある金属は、ステンレス鋼、インバール(登録商標)、コバール(登録商標)、鋼、黄銅などを含む。一実施形態において、挿入部は、例えば、柱シャフト1000の端部の突合機構1630と結合し、(挿入部1600のネジ領域1620及び柱1000のネジ端部1640を用いて)柱シャフト1000が挿入部1600に螺入されるときに明確な安定したロック配置を形成する円錐状のシート面1610などの機構を有する。他の形状は、販売されているように使用されてもよいが、記載されたような1つは、所望の機構を実演する。
【0047】
4つの基板310Aは、サブ取付部1010に組み立てられ、より広い積極的なプローブ可能領域を形成する。つの基板310Aが互いに密接に当接してダイの行または列を飛ばすことなくウエハ1120上のすべてのダイが検査されることができることは望ましい。この結果を達成するため、プローブ接触子395は、基板310Aそれぞれの2つの内側縁部に非常に近接して配置される。その上、プローブ接触子395が決して基板310Aを覆わないならば、隣接する基板310A間の距離は、スクライブストリート幅(100pm幅オーダー)よりも狭い。これは、プローブ接触子395が基板310上に製造された後にダイシングが主として実行されうるプローブ接触子395と近接する基板310Aをダイシング(ダイヤモンドホイール切断)することにより達成される。
【0048】
基板310Aが適切に支持されて検査する力が基板310Aの望まない変形をもたらさないことが必要である転移おいて、他の問題が生じる。実際には、このような支持は、基板310Aの縁部それぞれにおいて少なくとも1箇所で必要である。したがって、支持柱1000は、基板310Aごとに少なくとも4箇所に取り付けられなければならない。この結果、中央支持部1000(プローブ領域の縁部近傍の柱1000とは対照的にプローブ領域の「中間」にある柱1000)のための場所は、柱1000がインターポーザ接触部1810を妨げないように設けられなければならない(図18参照)。これは、図17において示されるように、プローブ基板310Aとしての空間変換器を使用すること及び対角線の方式において中央から離間するプローブ接触子395からインターポーザ接触部1810への信号経路のルートを決定することにより、達成される。
【0049】
図17は、4つの基板セグメント310Aが分割された組立体にあるように方向付けられた4つの基板セグメント310Aを示す。サブ取付部1010は、明確性のために示されていない。図17の視点は、基板310Aのプローブ接触子395側からのものである。プローブアクティブ領域1710は、基板310Aそれぞれの2つの内縁部まで完全に及ぶ実線の矩形状として示されている。破線は、基板310Aの他の側部におけるインターポーザ接触領域1720を示しており、インターポーザ接触領域1720は、経路設定ベクトル1700の距離及び方向だけ対角線でオフセットされている。このオフセットされた経路設定により、基板310Aのインターポーザ側における破線の円で示された内側の基板取付挿入部1600のためのスペースが形成される。
【0050】
図18は、組み立てられたときの2つの基板における内側の角部の拡大図を示しており、柱1000がプローブ接触子395からインターポーザ接触部1810までの経路に干渉しないことが示されている。
【0051】
分割されたプローブカードを組み立てる処理では、基板セグメント310Aを互いに対してかつサブ取付部1010に対して間隙を介して整列させる必要がある。サブ取付部1010に対する位置合わせ許容誤差は、比較的粗く、インターポーザ340の追従性及び範囲(±100μmのオーダー)で規定される。1つの基板セグメント310A及び隣接する基板セグメント310Aの間の位置合わせ許容誤差は、非常に精細であり、組み立てられたプローブカードにおける先端部位置の精度仕様で規定される。主として、基板−基板位置合わせは、プローブ接触子395のいずれかの先端部からプローブ接触子395の他のいずれかの先端部までで測定されたように、+1〜5μmの相対的なx及びy位置の許容誤差と、10μmのz位置の許容誤差に適合する。
【0052】
このような位置合わせを実行するには、マスタ基準としてのガラスマスク1900(図19参照)を用いることが有用となりうる。マスク1900は、ガラスを介してプローブ接触子395の特定の先端部、特に基板310Aそれぞれの角部を見るカメラ顕微鏡1910を有する組立体において基板310Aの下に配置されている。ガラスマスク1900は、プローブ接触子395の先端部の理想的な配置に位置合わせ基準マーク(主としてガラス上のクロムの薄膜パターン)を有しており、位置合わせのために使用される。位置合わせマスタとしてのマスク1900の使用の代替としては、Mitutoyo model QV-404のような光学座標計測システムを用いることである。
【0053】
基板をサブ取付部に位置合わせして取り付けることは、以下の手順により達成されることができる。
【0054】
1.サブ取付部1010をマスク1900に対してx、y、縦俯角、横俯角、偏揺角及びzにおける粗く位置合わせ(+1〜50μmの許容誤差)する。
【0055】
2.1つの基板310Aのプローブ接触子395における先端部パターンをマスク1900の対応する基準に対してx、y、縦俯角、横俯角、偏揺角及びzで精細に位置合わせする。
【0056】
3.第1のロック環管部1020を位置合わせされた基板310Aに接合またはロックする。
【0057】
4.ステップ2〜3をすべての残りの基板310Aに対して繰り返す。
【0058】
位置合わせ工具は、図19において示された要素からなる。もちろん、他の構造は、可能であり、特許請求の範囲を制限すべきでない。
【0059】
カメラ1910は、上向きに見る十分な倍率の顕微鏡カメラであり、プローブ接触子395の位置合わせされた先端部及びマスクの基準マークを約5μmの位置決めで分析する。少なくとも3つのカメラ1910は、6軸すべてで基板310Aを位置付けするために基板310Aごとに使用されている(カメラそれぞれは、所定位置においてx、y及びzの位置合わせをマスク基準にもたらす)。位置合わせマスク1900は、すでに説明したように、基準マークを除いて透明である。基板のサブ取付部1010は、位置合わせマスク1900及びカメラ1910のように同一の支持工具に固定される。位置合わせされた第1の基板310Aは、基板取付柱1000をハンドル1920に取り付けることにより、基板ハンドルウェブ1920またはプレートにクランプされる。ハンドル1920は、6軸操縦ステージ1930に固定されており、すでに説明したようにマスク1900に対して所定位置に移動される。最後に、柱1000は、サブ取付部1010に固着され、次の基板310Aは、位置合わせされる。対角線で対向する2つの先端部であってそれらの基準に対する2つの先端部におけるx及びy位置の誤差を最小化することにより、x、y及び偏揺角軸は、位置合わせされる。縦俯角、横俯角及びz軸は、基板310Aのプローブ接触子395における3つの先端部のz位置の誤差を最小化することにより(3つの先端部が平面を形成する)、位置合わせされる。z軸の先端部の位置は、顕微鏡の焦点により決定される(十分に高い倍率において、焦点は、先端部の位置を2〜3μm内で検出するために使用される)。あるいは、z軸の先端部の位置を検出する方法は、ガラスマスク1900と軽く接触することを含み、軽い接触は、接触点における干渉縞及びプローブ接触子395の先端部のマスク1900における電圧が印加された接触パッドとの電気的接触を示す。位置合わせ処理のこの説明が単なる例であって位置合わせを行うための他の方法が使用されてもよいことは、留意すべきである。
【0060】
上記記載が本発明の好ましい実施形態に関する一方、他の代替手段、改良及び変更がその精神から逸脱することなくなされてもよいことは、理解されるだろう。添付の特許請求の範囲は、このような代替手段、改良及び変更が本発明の範囲及び精神の範囲内に収まるように包含することを目的とする。そのため、現在開示された実施形態は、例示であって限定的でなく、本発明の範囲は、上述の記載よりは添付の特許請求の範囲により表されており、これにより、特許請求の範囲と同等の目的及び範囲に入るすべての変更は、そこに包含されることを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1A】技術分野で周知の固定されたプローブカード組立体を示す図である。
【図1B】技術分野で周知の調整可能なプローブカード組立体を示す図である。
【図2A】技術分野で周知の複数の基板のための固定された組立体を示す図である。
【図2B】技術分野で周知の基板のための調整可能なプローブカード組立体を示す図である。
【図3】本発明の実施形態におけるプローブカード組立体を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における単一の位置決めネジタイプのロック環管システムを示す図である。
【図5】本発明の実施形態における単一の位置決めネジタイプのロック環管システムであって固定状態にあるシステムを示す図である。
【図6】本発明の実施形態におけるプローブカード組立体を示す図である。
【図7】本発明のロック環管システムを示す図である。
【図8】本発明の実施形態における支持柱を示す図である。
【図9】本発明の実施形態における固定されたマルチ基板プローブカードを示す図である。
【図10】本発明の実施形態におけるサブ取付部を有する固定されたマルチ基板プローブカードを示す図である。
【図11】本発明の実施形態におけるプローブカード組立体の熱プロファイルを示す図である。
【図12】本発明の実施形態における固着されたロック環管部を示す図である。
【図13】本発明の実施形態における他の固着されたロック環管部を示す図である。
【図14】本発明の実施形態における他の機械的ロック環管部を示す図である。
【図15】支持ピンを有する本発明の実施形態を示す図である。
【図16】本発明の実施形態における基板−柱取付手段を示す図である。
【図17】本発明の実施形態における経路選択を示すサブ取付部を示す底面図である。
【図18】本発明の実施形態におけるマルチ基板のサブ組立体のための位置合わせ工具を示す図である。
【図19】マルチ基板のサブ組立体を位置合わせする方法を示す図である。
【図20】本発明の実施形態におけるロック環管部を示す図である。
【符号の説明】
【0062】
300,600 プローブカード組立体、310 プローブ接触子基板,接触子基板,基板、320 支持柱,ピン(支持構造体)、330 プローブカード(プローブカード配線板)、340 インターポーザ,インターポーザスプリング、350 支持フレーム,補強取付部、360 プローブカード基準点,基準取付点,基準点,取付点、370 ロック補強リング,補強リング,補強取付部,補強部、380 ロックコレット,ロック環管部(ロック部)、390 可撓性接合部,可撓性素子(可撓性領域)、395 プローブ接触子(プローブ接触端部)、400 ロック環管手段(ロック部)、405 マイクロメータポジショナ,ポジショナ、415 ネジ孔部、420 支持環管部、710 ネジ端部、730 支持環管部,ロック環管部、740 接着剤、760 柱受部、1000 スタッド,基板取付柱,中央支持部,支持柱,柱シャフト,柱、1010 サブ取付部、1020 接着ロック環管部,ロック環管部,ロックピン,ロック機構,環管部,柱、1200 ネジ挿入部,挿入部、1210 サブ取付部,可撓性封止部,封止部、1220 環管部、1240 薄肉接着剤,接着剤、1300 取付ネジ,ネジ部、1310 スライド環管部、1400 ロックコレット,コレット、1410 コレットロック環管部(ロック部)、1500 垂直支持ピン,ピン、1600 基板取付挿入部,挿入部、1640 ネジ端部、1900 ガラスマスク,マスク、2010 ロックナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプローブ接触先端部を有するプローブ接触子基板と、
プローブカード配線板と、
前記プローブ接触子基板及び前記プローブカード配線板の間に配置されこれらと電気的に結合されたインターポーザと、
前記プローブ接触子基板を実質的に垂直に調整するための支持構造体であって、固定されるまで垂直に調整可能である支持構造体と、
前記支持構造体の端部を固定位置で固定するためのロック部と、
を備えることを特徴とするプローブカード組立体。
【請求項2】
前記基準面が、前記プローブカード配線板の面であることを特徴とする請求項74に記載のプローブカード組立体。
【請求項3】
前記基準面が、複数の基準点により決定されることを特徴とする請求項74に記載のプローブカード組立体。
【請求項4】
前記支持構造体が、可撓性領域を有し、前記ロック部に対する前記プローブ接触子基板の角度不一致を調整することを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項5】
前記ロック部が、位置決めネジのロック環管部であることを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項6】
前記位置決めネジのロック環管部が、位置決めネジを収容する開口部を有する支持環管部を有し、
前記支持構造体の垂直位置をしっかりと固定することを特徴とする請求項5に記載のプローブカード組立体。
【請求項7】
前記ロック部が、コレットを有することを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項8】
前記ロック部が、接着性固着されたロック環管部であることを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項9】
前記可撓性領域が、前記支持構造体の薄肉部分であることを特徴とする請求項4に記載のプローブカード組立体。
【請求項10】
前記可撓性領域が、スプリング素子であることを特徴とする請求項4に記載のプローブカード組立体。
【請求項11】
前記支持構造体が、前記プローブ接触子基板に結合されることを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項12】
前記支持構造体及び前記ロック部が、前記支持構造体が前記ロック部にしっかりと固定された後に当該プローブカード組立体から取外し可能であることを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項13】
複数のプローブ接触先端部を有するプローブ接触子基板と、
プローブカード配線板と、
前記プローブ接触子基板及び前記プローブカード配線板の間に配置されこれらと電気的に結合されたインターポーザと、
前記プローブ接触子基板を実質的に垂直に調整するための支持柱であって、当該支持柱が固定されるまで垂直に調整可能である支持柱と、
前記支持柱の端部を固定位置でしっかりと固定するためのロック部と、を備え、
前記固定位置が、複数のプローブ接触先端部の面が所定の基準面に実質的に平行である位置であることを特徴とするプローブカード組立体。
【請求項14】
前記基準面が、前記プローブカード配線板の面であることを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項15】
前記基準面が、複数の取付点により決定されることを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項16】
前記支持柱が、可撓性領域を有し、前記プローブ接触子基板の角度ズレを調整することを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項17】
前記ロック部が、位置決めネジのロック環管部であることを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項18】
前記位置決めネジ部のロック環管部が、位置決めネジを収容する開口部を有する支持環管部を有し、
前記支持柱の垂直位置をしっかりと固定することを特徴とする請求項17に記載のプローブカード組立体。
【請求項19】
前記ロック部が、コレットを有することを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項20】
前記ロック部が、接着性固着されたロック環管部であることを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項21】
前記可撓性領域が、前記支持柱の薄肉部分であることを特徴とする請求項16に記載のプローブカード組立体。
【請求項22】
前記可撓性領域が、スプリング素子であることを特徴等する請求項16に記載のプローブカード組立体。
【請求項23】
前記支持柱が、前記プローブ接触子基板に結合されることを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項24】
前記支持柱及び前記ロック部が、前記支持柱が前記ロック部にしっかりと固定された後に当該プローブカード組立体から取外し可能であることを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項25】
複数のプローブ接触先端部を有するプローブ接触子基板を垂直に調整するための支持構造体が、垂直で調整され、
前記支持構造体をロック部にしっかりと固定する前において、前記プローブ接触先端部の面が、基準面に実質的に平行であることを特徴とするプローブカード組立体を組み立てる方法。
【請求項26】
プローブカード配線板を設ける工程と、
基準面を決定する工程と、
複数のプローブ接触先端部を有するプローブ接触子基板を設ける工程と、
前記プローブ接触子基板を実質的に垂直に調整するための複数の支持柱を設ける工程と、
複数の前記プローブ接触先端部の面が前記基準面と実質的に平行になるまで、前記複数の支持柱を垂直に調整する工程と、
前記支持柱を固定位置に固定する工程と、
を備えるプローブカードを組み立てる方法。
【請求項27】
前記ロック部が、前記プローブカード配線板に結合されることを特徴とする請求項84に記載のプローブカードを組み立てる方法。
【請求項28】
前記ロック部が、補強部に結合され、
前記補強部が、前記プローブカード配線板に結合されていることを特徴とする請求項84に記載のプローブカードを組み立てる方法。
【請求項29】
前記垂直に調整する工程が、マイクロメータポジショナを用いて果たされることを特徴とする請求項26に記載のプローブカードを組み立てる方法。
【請求項30】
前記固定する工程が、前記支持柱に接着剤を塗布する工程を有することを特徴とする請求項26に記載のプローブカードを組み立てる方法。
【請求項31】
前記固定する工程が、前記支持柱に位置決めネジを付ける工程を有することを特徴とする請求項26に記載のプローブカードを組み立てる方法。
【請求項32】
前記支持柱を前記プローブ接触子基板に取外し可能に結合する工程をさらに有することを特徴とする請求項26に記載のプローブカードを組み立てる方法。
【請求項33】
第1の複数のプローブ接触先端部を有する第1のプローブ接触子基板及び第2の複数のプローブ接触先端部を有する第2のプローブ接触子基板と、
プローブカード配線基板と、
第1のプローブ接触子基板及び前記プローブカード配線板の間に配置されこれらと電気的に結合されたインターポーザと、
前記プローブカード配線板及び前記第1及び第2のプローブカード接触子基板の間に配置されたサブ取付部と、
前記第1のプローブ接触子基板を調整するための第1の支持柱であって、固定されるまでそのx軸、そのy軸及びそのz軸に沿って調整可能かつ横俯角、縦俯角及び偏揺角で調整可能である第1の支持柱と、
前記サブ取付部に結合され、前記第1の支持柱を固定位置にしっかりと固定するための第1のロック部であって、前記固定位置が前記第1の複数のプローブ接触先端部の面が前記第2の複数のプローブ接触先端部の面と同一面上にある位置である第1のロック部と、
前記サブ取付部を実質的に垂直に調整するための第2の支持柱であって、当該第2の支持柱が固定されるまで垂直に調整可能である第2の支持柱と、
取付構造体に結合され、前記第2の支持柱の端部を固定位置に固定するための第2のロック部であって、前記固定位置が前記第1の複数のプローブ接触先端部が所定の基準面と実質的に平行である面の位置である第2のロック部と、
を備えることを特徴とするプローブカード組立体。
【請求項34】
前記第1のロック部が、前記第1の支持柱を固定位置にしっかりと固定する前に、前記第1の支持柱をそのx軸、そのy軸及びそのz軸に沿って移動しかつ横俯角、縦俯角及び偏揺角で移動することを可能とすることを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項35】
前記基準面が、前記プローブカード配線板の面であることを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項36】
前記基準面が、複数の基準点により決定される面であることを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項37】
前記第2の支持柱が、前記サブ取付部の前記基準面に関する角度ズレを調整する可撓性領域を有することを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項38】
前記第1のロック部が、位置決めネジのロック環管部であることを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項39】
前記位置決めネジのロック環管部が、位置決めネジを収容する開口部を有する支持環管部を有し、
前記支持柱の垂直位置をしっかりと固定することを特徴とする請求項38に記載のプローブカード組立体。
【請求項40】
前記ロック部が、コレットを有することを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項41】
前記第1のロック部が、接着性固着されたロック環管部であることを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項42】
前記可撓性領域が、前記支持構造体の薄肉部分であることを特徴とする請求項37に記載のプローブカード組立体。
【請求項43】
前記可撓性領域が、スプリング素子であることを特徴とする請求項37に記載のプローブカード組立体。
【請求項44】
前記第1の支持柱が、前記プローブ接触子基板に結合されることを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項45】
前記第1の支持柱及び前記第1のロック部が、前記第1の支持柱が前記第1のロック部にしっかりと固定された後に当該プローブカード組立体から取外し可能であることを特徴とする請求項33に記載のプローブカード組立体。
【請求項46】
第1の複数のプローブ接触先端部を有する第1のプローブ接触子基板及び第2の複数のプローブ接触先端部を有する第2のプローブ接触子基板と、
プローブカード配線基板と、
第1のプローブ接触子基板及び前記プローブカード配線板の間に配置されこれらと電気的に結合されたインターポーザと、
前記第1のプローブ接触子基板を調整するための第1の支持構造体であって、固定されるまでそのx軸、そのy軸及びそのz軸に沿って調整可能かつ横俯角、縦俯角及び偏揺角で調整可能である第1の支持構造体と、
前記サブ取付部に結合され、前記第1の支持構造体を固定位置に固定するための第1のロック部と、
を備えることを特徴とするプローブカード組立体。
【請求項47】
前記第1のロック部が、前記第1の支持構造体を固定位置にしっかりと固定する前に、前記第1の支持構造体をそのx軸、そのy軸及びそのz軸に沿って移動しかつ横俯角、縦俯角及び偏揺角で移動することを可能とすることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項48】
前記基準面が、前記プローブカード配線板の面であることを特徴とする請求項86に記載のプローブカード組立体。
【請求項49】
前記基準面が、複数の基準点により決定される面であることを特徴とする請求項86に記載のプローブカード組立体。
【請求項50】
サブ取付部をさらに有し、
前記第1のロック部が、前記サブ取付部に取り外し可能に結合されていることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項51】
前記第1のロック部が、位置決めネジのロック環管部であることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項52】
前記位置決めネジのロック環管部が、位置決めネジを収容する開口部を有する支持環管部を有し、
前記支持構造体の垂直位置をしっかりと固定することを特徴とする請求項51に記載のプローブカード組立体。
【請求項53】
前記ロック部が、コレットを有することを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項54】
前記第1のロック部が、接着性固着されたロック環管部であることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項55】
前記可撓性領域が、前記支持構造体の薄肉部分であることを特徴とする請求項62に記載のプローブカード組立体。
【請求項56】
前記可撓性領域が、スプリング素子であることを特徴とする請求項62に記載のプローブカード組立体。
【請求項57】
前記第1の支持構造体が、前記プローブ接触子基板に結合されることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項58】
前記第1の支持構造体及び前記第1のロック部が、前記第1の支持構造体が前記第1のロック部にしっかりと固定された後に当該プローブカード組立体から取外し可能であることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項59】
前記第1のロック部が、前記プローブカード配線板に取外し可能に結合されていることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項60】
前記プローブカード配線板に結合される補強部をさらに有することを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項61】
第1のロック部が、前記補強部に取り外し可能に結合されていることを特徴とする請求項60に記載のプローブカード組立体。
【請求項62】
前記サブ取付部を実質的に垂直に調整するための第2の支持構造体をさらに有し、
前記第2の支持構造体が、前記サブ取付部の基準面に関する角度ズレを調整する可撓性領域を有することを特徴とする請求項50に記載のプローブカード組立体。
【請求項63】
複数のプローブ接触子基板に結合される複数のプローブ接触子が、前記複数のプローブ接触子基板の複数の支持構造体を調整し、かつ前記複数の支持構造体を複数のロック部にしっかりと固定することにより同一面上とされていることを特徴とするプローブカード組立体を組み立てる方法。
【請求項64】
サブ取付部であってそこに複数のロック部を有するサブ取付部を位置合わせし、前記サブ取付部がそこに複数の基準マークを有するガラスマスクに位置合わせされる工程と、
第1のプローブ接触子基板の第1の接触先端部を前記ガラスマスクにおける前記複数の基準マークの第1のパターンに位置合わせする工程と、
前記第1のプローブ接触子基板の第1の複数の支持柱を前記複数のロック部の少なくとも第1の位置にしっかりと固定する工程と、
第2のプローブ接触子基板の第2の接触先端部を前記ガラスマスクにおける前記複数の基準マークの第2のパターンに位置合わせする工程と、
前記第2のプローブ接触子基板における第2の複数の支持柱を前記複数のロック部の少なくとも第2の位置にしっかりと固定する工程と、
を備えることを特徴とするプローブカードを組み立てる方法。
【請求項65】
前記ロック部が、コレットを有することを特徴とする請求項84に記載のプローブカードを組み立てる方法。
【請求項66】
前記第1のロック部が、前記第1の支持柱をそのx軸、そのy軸及びそのz軸に沿って約50μm移動すること可能とすることを特徴とする請求項34に記載のプローブカード組立体。
【請求項67】
前記第1のロック部が、前記第1の支持柱をそのx軸、そのy軸及びそのz軸に沿って約100μm移動すること可能とすることを特徴とする請求項34に記載のプローブカード組立体。
【請求項68】
前記第1のロック部が、前記第1の支持柱を縦俯角または横俯角で約100秒傾けることを可能とすることを特徴とする請求項34に記載のプローブカード組立体。
【請求項69】
前記第1のロック部が、前記第1の支持柱を縦俯角または横俯角で約50秒傾けることを可能とすることを特徴とする請求項34に記載のプローブカード組立体。
【請求項70】
前記第1のロック部が、前記第1の支持構造体をそのx軸、そのy軸及びそのz軸に沿って約50μm移動すること可能とすることを特徴とする請求項47に記載のプローブカード組立体。
【請求項71】
前記第1のロック部が、前記第1の支持構造体をそのx軸、そのy軸及びそのz軸に沿って約100μm移動すること可能とすることを特徴とする請求項47に記載のプローブカード組立体。
【請求項72】
前記第1のロック部が、前記第1の支持構造体を縦俯角または横俯角で約100秒傾けることを可能とすることを特徴とする請求項47に記載のプローブカード組立体。
【請求項73】
前記第1のロック部が、前記第1の支持構造体を縦俯角または横俯角で約50秒傾けることを可能とすることを特徴とする請求項47に記載のプローブカード組立体。
【請求項74】
前記固定位置が、前記複数のプローブ接触先端部の面が所定の基準面と実質的に平行な位置であることを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項75】
前記ロック部が、前記プローブカード配線板に結合されることを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項76】
前記支持構造体が、前記プローブ接触子基板と接触することを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項77】
前記プローブ接触子基板に結合された支持フレームをさらに有し、
前記支持構造体が、前記支持フレームと接触することを特徴とする請求項1に記載のプローブカード組立体。
【請求項78】
前記支持構造体が、前記支持フレームと接触することを特徴とする請求項77に記載のプローブカード組立体。
【請求項79】
前記支持柱が、前記プローブ接触子基板と接触することを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項80】
前記プローブ接触子基板に結合される支持フレームをさらに有し、
前記支持柱が、前記支持フレームと接触することを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項81】
前記支持構造体が、前記支持フレームに結合されることを特徴とする請求項80に記載のプローブカード組立体。
【請求項82】
前記取付構造体が、前記プローブカード配線板に結合された補強部であることを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項83】
前記取付構造体が、前記プローブカード配線板であることを特徴とする請求項13に記載のプローブカード組立体。
【請求項84】
前記固定する工程が、前記支持柱をロック部に固定する工程を備えることを特徴とする請求項26に記載のプローブカード組立体を組み立てる方法。
【請求項85】
前記固定位置が、前記第1の複数のプローブ接触先端部の面が前記第2の複数のプローブ接触先端部の面と実質的に同一面上である位置であることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。
【請求項86】
前記固定位置が、前記第1の複数のプローブ接触先端部の面が前記第2の複数のプローブ接触先端部の面と実質的に同一面上である位置にあり、
前記第1の複数のプローブ接触先端部の面が、基準面と実質的に平行であることを特徴とする請求項46に記載のプローブカード組立体。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−521674(P2009−521674A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547254(P2008−547254)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/045870
【国際公開番号】WO2007/078493
【国際公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(508034565)タッチダウン・テクノロジーズ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】