ヘキサポッド
独立した継ぎ手に装着された少なくとも5本、好ましくは6本のロッドがその上に配置された、好ましくは板状の受け器を備え、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに接合されており、全てのマウンティングが移動路に沿って動くことができる、ヘキサポッドである。各マウンティング(8)を独立した支持部(3)に配置し、各マウンティング(8)がそれぞれの支持部(3)に沿って移動可能であるか、またはそれぞれの支持部(3)が対応のマウンティング(8)とともに移動可能であるかのいずれかであり、支持部(3)が環または環の一部であるか、あるいは二次元または三次元的な回旋状の空間形態を有し、閉じたまたは開いた移動路を規定している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立した継ぎ手に装着された少なくとも5本、好ましくは6本のロッドがその上に配置された、好ましくは板状の受け器を備え、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに関節接合されており、その全てのマウンティングが移動路に沿って動くことができる、ヘキサポッドに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘキサポッドは、それによって、好ましくは板状の受け器上に位置した所与の物体の空間的位置を変えることを可能にする位置決めまたは制御手段である。このため、この板状の受け器は、独立した継ぎ手に接合された、一定の長さを有する少なくとも5本、好ましくは6本のロッドと関節接合されており、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに関節接合している。各マウンティングは、共通の円形レール上を移動可能に配置されており、これにより円形レールで定められた移動路に沿って動くことができる。マウンティングの移動はそこにつながっているロッド端の間隔を必然的に変えることになり、ロッドの間隔はまた、互いのロッドに対するそれぞれのロッドの角度と受け器上に位置するロッドの継ぎ手の空間的位置も必然的に変える。このように、動く板の6個全ての自由度は制御可能である。しかし、共通の円形レール上にあるマウンティングの案内のため、取り得ることが可能と想定される位置は制限され、このようなヘキサポッドでは特殊な配置操作を行うことはできない。
【発明の概要】
【0003】
従って、本発明の課題は改良したヘキサポッドを示すことである。
【0004】
この課題を解決するために、上で述べたような種類のヘキサポッドとして、本発明の特定事項は、各マウンティングを独立した支持部上に配置すること、各マウンティングがそれぞれの支持部に沿って移動可能であるか、またはそれぞれの支持部が対応のマウンティングとともに移動可能であるかのいずれか、支持部が環または環の一部であるか、あるいは二次元または三次元的な回旋状の空間形態を有し、閉じたまたは開いた移動路を規定していることである。
【0005】
本発明のヘキサポッドでは、従来技術で公知の、1つの円形移動路支持部に対してマウンティングを「しっかりと」連結する必要はない。本発明では、個々のマウンティングは独立した支持部上に配置されている。つまり、独立した少なくとも5個、好ましくは6個のマウンティングと支持部の組が存在している。これにより受け器の動きまたは位置に対して2つの異なった動き方の選択肢が得られる。本発明の第1の選択肢では、それぞれのマウンティングはそれぞれの支持部に沿って動かすことができる。つまり、マウンティングはトロッコや貨車のように、それぞれの支持部に沿って動く。第2の選択肢では、支持部にしっかりと配置されているマウンティングと一緒にそれぞれの支持部を動かし、そのように支持部を空間で動かした結果、必然的にロッドの位置が決定する。
【0006】
それぞれのマウンティングをマウンティングに特定の独立した支持部に割り当てる、または配置することによるマウンティングの「非干渉化」により、形状的または空間的配置における個々のマウンティング固有の支持部について、いかなる所望の設計も可能になる。従来の技術とは異なり、本発明のヘキサポッドでは、円形の移動路を有する支持部を設ける、または用いる必要はもはやない。その代わりに、ヘキサポッドによって実行される所望の位置決めタスクに応じて、異なる形状に設計された支持部を用いることは容易であり、これにより支持部の形状に応じて、個々のマウンティングのいかなる所望の空間的移動路も得ることができる。このことは、必然的に、受け器の最も多様な動きが実行可能であることを意味する。しかし、本発明のヘキサポッドによって、同じ形状の支持部、円形の環の形をした支持部の使用もまた可能になり、その支持部それぞれがマウンティングを動かし、必然的に空間で互いに千鳥状に配置される。すなわち、究極的には、本発明のヘキサポッドによって、いかなる所望の形状、および個々の支持部が互いにとる空間的配置も可能となり、ヘキサポッドの設計に関しての大きな可変性および最も多様な位置決めタスクを取り扱うことができるようになる。このことは、本発明に従って備えると支持部を同じ水平面、平行な水平面、または互いに傾いた位置に配置することができるという事実、および空間においていかなる所与の「混合された」支持部の配置ももちろん可能であるという事実によって少なからず示される。すなわち、いかなる所与の形状(例えば環、環の一部、多くの曲がった部分を有する支持部)をもつ支持部であっても同じ水平面上で互いに並べて置いたり、または平行な水平面状で垂直オフセット状に配置したりすることが可能である。さらに互いに傾いた位置に支持部を置くことも可能である。すなわち、究極的には、支持部の空間内の配置に関していかなる所与の可能性も与えることができる。
【0007】
上述の通り、いかなる所与の形状を有する支持部も使用可能である。好ましい支持部の設計は環状である。例えば、6本のロッドを使用する場合には、それぞれがマウンティングを移動させ、例えば平行な水平面で互いに縦に重ねて配置した、6個の独立した環を使用できる。個々のマウンティングは位置を固定された環の上を動くことができるか、または環が独立してマウンティングに沿って動く。この場合、それらは同じ回転軸を中心にして回転する。円環状の形状の代わりに、環の一部として支持部を設計することも可能である。そのような環の一部は例えば120度または180度にわたって延伸させることができる。これらの環の一部は、空間において、いかなる所与の様式でも配置可能であり、例えば(重ねて配置された環を備える典型的な実施形態例と同じように)それらは重なった水平面上に縦に重ねて配置したり、周辺方向において互いに千鳥状に配置したりすることが可能である。別の平面上における別の空間分布などもまた考え得る。最終的には、それぞれの支持部は、二次元または三次元的な回旋状の形をとることができ、これにより「スプライン」のように回旋状になりうる。
【0008】
特に好ましい実施形態では、環または環の一部が同心円状に重ねて配置される。すなわち、平行に重なった水平面にそれらを配置し、そこでそれらは同一の中心回転軸を中心にして回転する。しかし、それら全てを同じ水平面にて互いの範囲内で同心円状に存在するように配置することも考え得る。つまり、例えば環を6個使用するときにはこれらが互いの範囲内で同心円状に存在するように配置する。ここでも、その環は同一の回転軸を中心として回転する。配置に関する選択肢はどちらの組み合わせも可能であり、したがって環または環の一部は互いに縦にまたは放射状に千鳥状に配置され、これにより例えば上面から底部まで重なった配置をとる。
【0009】
導入部で述べたように、全てのマウンティングを移動可能に案内する共通の円環状の移動路を備えるヘキサポッドの公知の別の課題は、個々のマウンティングはそれ自身の駆動手段、つまりそれ自身の駆動モーターに接続されており、その駆動手段はマウンティングと一緒に移動するということである。このことは、マウンティングだけでなくその駆動モーターも円形の環のレールに沿って移動し、これらは、例えば、同じ円形の環のレールの歯部と歯車機構でかみ合うことを意味する。個々の駆動モーターはケーブルによって接続されているため、受け器が360度回転し全てのマウンティングが円形の移動路上で360度移動すると、大いにあり得ることだが、ケーブルは巻き付いてしまうであろう。すなわち、360度回転の可能性は制限される。本発明の特に有利な改良は、これを改善するために、それぞれの移動可能な支持部またはそれぞれの移動可能なマウンティングがそれ自身の静止した駆動手段によって独立して動くこと、または2個の支持部またはマウンティングが動く際に、特に、好ましいシフト可能な伝動装置によって共に連結され、これによりそれらは共有された静止駆動手段によって移動が可能になる。このように、本発明のヘキサポッドでは、駆動モーターまたはサーボモーターのような駆動手段は静止しており、したがって動くことはない。その駆動手段は、後述するように、移動可能な支持部または移動可能なマウンティングに適切な方法で連結される。それにもかかわらず、駆動手段は、支持部やマウンティングのずっと複雑な動きに関係なく静止しており、これによりそれらと一緒に動くことはない。その結果、ケーブルが巻き付く危険もなく、いかなる所望の動きも可能になる。このことは、6個の環状の移動路を有する本発明のヘキサポッドの形状、つまり円形の環が内側に並ぶ、または重なって並ぶ形状において特に、特別有利である。この形状によってヘキサポッドまたは受け器が360度回転することが可能になるため、ケーブルが巻き付く危険なく本発明のヘキサポッドは無限回360度回転することが可能になる。
【0010】
この場合、考え得る異なる構成は2つある。第1の選択肢では、各支持部または各マウンティングは、それ自身の駆動装置、つまりそれ自身のモーターによって独立して動くことができる。したがって、この場合、6個の静止した駆動モーターが備わっている。第2の選択肢では、しかし、共通の静止した駆動手段によって動くことができるよう、2個の支持部または2個のマウンティングを一緒に動くように対にすることも考え得る。したがって、この場合、ただ3個のサーボモーターが備わっており、その個々のサーボモーターは2個の支持部または2個のマウンティングを動かす。対になった動きは、例えば、介在性の伝動装置を通じて行われ、例えば、別々に動くことになっている時には、1つの支持部または1つのマウンティングを動きから切り離すために、伝動装置はシフト可能であってもよい。この伝動装置は、支持部またはマウンティングを、反対方向、または同じ方向に動かすことができるようなものであってもよい。
【0011】
本発明の1つの改良により、支持部の動きを可能にするために、個々の移動可能な支持部は歯部を有し得、その歯部は静止した駆動手段によって駆動される伝導要素、つまり静止したモーターとかみ合う。例えば、この伝導要素は小歯車または軸であり得、モーターは小歯車または軸と直接連結されるか、または例えば柔軟な駆動軸によって連結され、外部に配置される。小歯車または軸の代わりに、ベルトまたはチェーンによる駆動も考え得る。すなわち、個々の移動可能な支持部がベルトを有する。例えば、この場合、歯部を有するベルトで支持部の周りを巻き、静止したモーターによって駆動される。このように、直接対になった動きは小歯車または軸を通じて、または直接連結されていない動きはベルトまたはチェーンを通じて実現可能である。
【0012】
同心円状に積み重なっている円形の環または環の一部の場合、本発明における1つの好都合な改良は、外側または内側に歯部を有する。したがって、駆動手段、またはサーボモーターは同心円状の環または環の一部の配置の外側または内側に配置される。環または環の一部が1つの水平面にある場合、歯部は下面に置かれることが望ましいため、結果的に、サーボモーターもまたこの領域に配置される。支持部が環状でない場合、例えば楕円形または任意の所与の空間的曲面を描くような場合は、ベルト駆動を用い、そのベルトが外側にある支持部の周りを巻いている場合に、中心軸を中心として支持部を回転させることが可能となる。
【0013】
マウンティングが支持部に沿って動くことができる場合は、支持部に沿って誘導され、モーターに連結される牽引手段によって動かすことが得策である。ここでも、そのような牽引手段はベルトまたはチェーンであり、例えば中空の支持部の内部に配置されている。この場合の移動可能なマウンティングは、例えば貨車として設計され、ローラー、別のころ軸受け、または他の滑り軸受けによって支持部上を動くように案内され、ベルトまたはチェーンへの適切な連結によって支持部に接続される。
【0014】
支持部の移動度を保証するため、本発明では、移動可能な支持部、特に環状または環の一部である支持部を、軸受け手段によって1つ以上の静止した構造部上に配置すること、または支持部の間に配置された軸受け手段によって互いに関連して動くようにする。基本的に、個々の支持部の独立した動きを可能にする限りにおいて、ここではいかなる種類の軸受けも考え得る。玉軸受け、ころ軸受け、滑り軸受け、空気軸受け、磁気軸受けなどが使用でき、支持部をどのように取り付け、互いに関連して動くようにするかで設計が決まる。
【0015】
移動可能な支持部、特に環状または環の一部である支持部は、本発明の第1の選択肢においては、それぞれ軸受けアームを有し、全ての軸受けアームは軸受け手段によって共通の中心軸台上に配置される。例えば、支持部が環状である場合、個々の環が円の中心に向けて内側へ伸びる軸受けアームを有し、そこで例えば6個の環の全ての軸受けアームが適切なころ軸受けによって共通の中心軸台上に配置される。しかし、環の円形の形状は必要条件ではない。代わりに、ベアリングのこの型は、原則として支持部のいかなる形状に対しても可能である。支持部は、異なる平面上に、例えば縦に重ねて配置することが可能である。しかし、同じ水平面上にある環状の支持部に対してこのような中心軸台を使用することも考え得るし、また軸受けアームは、中心軸台に向けるために一致した角度で設計される。
【0016】
ヘキサポッドが同じ直径を有する同心円状の環を有するように設計された場合、さらなる軸受けの選択肢として、台側にある個々の軸受け手段によって、これら環の外側で、少なくとも3個の軸台にこれらを配置することが可能である。環は重なって配置され、環の配置の内側または外側に放射状に、環がその上を回転する対応の軸受け手段を有する同間隔で配置された3個の軸台がある。あるいは、例えば転がり要素のいかなる所望の形状でも、軸上の転がり軸受けの形で、個々の環の間に軸受け手段を配置する可能性もある。
【0017】
最後に、共通の制御機構を設けることは得策であり、その機構は全ての駆動機構を制御し、受け器の位置を所望の位置にセットするために、個々の支持部を動かすかまたはマウンティングそのものを動かすかのどちらかによって、個々のマウンティングを高度に正確に配置することを可能にする。しかしここでは、縦に重ねて配置された環でヘキサポッドが構成されるときは基本的および特別に、環が動く限り環の手動による移動も備えられ、またはマウンティングが環に沿って動く限りマウンティングの手動による移動も備えられる。
【0018】
本発明のさらなる利点、特徴および詳細は、同様に以下で示す実施形態例および図面から明らかになるであろう。示されるのは以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による第1の実施形態のヘキサポッドの斜視図である。
【図2】図1のヘキサポッドの側面図である。
【図3】図1のヘキサポッドの上面図である。
【図4】個々の支持部の軸受けを示す詳細図である。
【図5】支持部上のマウンティングの配置を示す詳細図である。
【図6】個々の支持部の駆動機構を示す詳細図である。
【図7】受け器の位置が異なる図1のヘキサポッドの別図である。
【図8】受け器の位置が異なる図1のヘキサポッドの別図である。
【図9】受け器の位置が異なる図1のヘキサポッドの別図である。
【図10】対となって動きが連動する支持部を有する第2の実施形態のヘキサポッドの斜視図である。
【図11】本発明によるベルト駆動を有する第3の実施形態のヘキサポッドの斜視図である。
【図12】図11のヘキサポッドの上面図である。
【図13】図11のヘキサポッドの側面図である。
【図14】本発明による別の実施形態に従った環状支持部の軸受けの一例を示す部分図である。
【図15】本発明による内部駆動系を有する第4の実施形態のヘキサポッドの斜視図である。
【図16】図15のヘキサポッドの断面図である。
【図17】図15のヘキサポッドの内部駆動系を示す横断面の上面図である。
【図18】本発明による水平面上で外側から内側に並ぶように同心円状に支持部が配置されている第5の実施形態のヘキサポッドの線図である。
【図19】本発明による所与の移動路の輪郭を表す支持部を有する第6の実施形態のヘキサポッドの線図である。
【図20】本発明による互いに関連して軸方向に千鳥状になっているクランクを備えた支持部を有し、空間で傾いている移動路を示す第7の実施形態のヘキサポッドの線図である。
【図21】図20のヘキサポッドの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明によるヘキサポッド1の第1の実施形態を示しており、ヘキサポッド1は、外側筒状ハウジング2を含み、そこには、示された実施形態例では、全部で6個の独立した支持部3が収容され、共通の回転軸のまわりを回転することができる(特に図4を参照)。支持部3は環状の形状をしており、平行な水平面で縦に積み重なるように配置されている。これらは、環状などの形状をした下部底板4と最上部軌道輪5との間にある回転軸受けで固定される。このため、軸受け手段6は、示されている例ではころ軸受け7(軸上の軸受け)として、底板4と隣接した支持部3との間、個々の支持部3の間、そして上段の支持部3と最上部軌道輪5との間に配置されている。このように、それぞれの支持部3は隣接した支持部または隣接した板とは独立して回転することができる。
【0021】
それぞれの支持部3はマウンティング8に固定されており、したがって支持部3が回転する際に円形の移動路に沿って支持部とともにマウンティングが移動する。マウンティングの断面はL字状であり、締め付けねじ10によって個々の支持部3に取り付けるための内側締め付け部9を有する(これについては図5を参照)。横向きまたは水平に位置する上段部11は、最上部軌道輪5より上に遊びをもって重ねられるように置かれる。マウンティング8の各上段部11の上には、示される例では、玉継ぎ手である継ぎ手12が設けられており、そこにロッド13がつながれる。そしてロッド13はそれぞれ、受け器15にある継ぎ手14に上端部でつながれており、受け器15上には、ヘキサポッド1(ツールなど)を用いて配置されるいかなる所与の物体も配置可能である。ここでも例として玉継ぎ手が示されている。なお、もちろん、示される玉継ぎ手の代わりに空間での自由な動きを可能にする他のいかなる継ぎ手も使用することができる。
【0022】
回転軸を中心にして個々の支持部3および個々のマウンティング8を独立して動かすために、それぞれの支持部3は、サーボモーター17の形態とした独立した駆動手段16と対応付ける。サーボモーター17は、例として図1を参照すると、筒状ハウジング2に動かないように配置される。すなわち、それらはマウンティング8が受け器15の位置を調整するために移動するときに動くことはない。このため、図6のように、サーボモーター17は伝導歯車18と介在性ギヤ19によって個々の支持部3の外側の歯部20にそれぞれ結合されている。それぞれの支持部3は外側の歯部を有し、それと個々のサーボモーター17の介在性ギヤ19がかみ合っていることはこの図から明らかである。このように、支持部の位置とそれによるマウンティングの位置は非常に正確に調整され、これにより、連結されたロッド13のそれぞれの空間的位置が変化し、次にその変化を通して受け器15の空間的位置が変化する。
【0023】
本発明のヘキサポッド1は、6個の独立した駆動手段16によって全部で7つの自由度の制御を可能にする。一方、受け器15は、X軸に沿って水平面で位置をずらし、制限された程度でX軸を中心として回転させることができる。同様に、受け器15はY軸に沿って水平面で位置をずらし、制限された程度でY軸を中心として回転させることができる。さらに、受け器15はまた、縦のZ軸に沿って位置をずらすことができるが、駆動手段16が動かないように構成されているために動くことがなく、その結果ケーブル供給線18が巻き付かないので、受け器に基づいたZ軸に沿って制限なく回転させることができる(この軸は平らな受け器15と垂直に交差する)。それに加えて、しかし、受け器15は、全ての支持部3の回転の中心である、ヘキサポッドの中心にある縦のZ軸を中心として所望の頻度で回転させることもできる。すなわち、2つの異なるZ軸、つまり一方は受け器に基づいたZ軸でもう一方はヘキサポッド自身の中心にあるZ軸を中心とする2種類の制限のない360度回転が可能である。どちらも6個の駆動手段を通してのみ制限なく回転することが可能である。なぜならこれら駆動手段は移動することがなく、その結果どちらの場合もケーブル供給線18の巻き付きを起こさないからである。しかし、受け器15の、それ自身のZ軸を中心とする360度回転は、受け器15がとりうる全ての位置で可能ということではない。なぜなら、6個のマウンティング8の移動範囲に制限があるからである。しかし、無制限の360度回転は、受け器15が水平から過度に傾いていなければ容易に可能となる。一方、ヘキサポッド自身の回転の中心軸を中心とする回転は、受け器15がどの位置にあっても可能である。それは6個全てのマウンティング8が同じ動作プロファイルで移動する、すなわち、全ての支持部3が同じ速度または加速度で同じように移動するからである。
【0024】
図7から図9は、上記のようなヘキサポッド1の受け器15の様々な位置決めの例を示している。図7では受け器15の対応する継ぎ手の隣に装着されている2本のロッド13の2個のマウンティングが互いに相対的に接近して動かされ、示されている例では3つのマウンティング対が基本的に互いに等距離の間隔にある。これにより受け器15は基本的に水平に位置している。
【0025】
この状態から、図7で示される正面の2個のマウンティング8だけを反対方向に動かすことで、受け器15は、図8に示されるようなかなり傾いた位置になる。これにより、最終的には、図8に明らかに示されるように、基本的にそれぞれが3個のマウンティング8で構成される2つのグループが形成される。
【0026】
再び受け器15を少し持ち上げ、もう一度それ自身の平面について空間的位置を調整するためには、図8の左側に示される3個組のうちの2個のマウンティング8を図9に示すように図8の状態から右に動かす。これにより受け器の平面は転位し上昇する。これらの数例から、本発明のヘキサポッドは受け器15のいかなる所望の空間的位置の調整にも使用できることは明らかである。図7にのみ例として示されている共通の制御機構33からの駆動機構16の適切な作動によって、上記の360度回転、特に回転の中心軸を中心とする受け器15の無制限の回転のみでなく、あらゆる転位または回転動作もまた可能である。
【0027】
図10は本発明による別のヘキサポッドを示しており、同じ機構部にはできるだけ同じ参照番号を使用している。図10のヘキサポッド1は、基本的に図1から図9のヘキサポッドと構造が一致する。しかし、ここでは、サーボモーター17の形での駆動手段16は3個のみ設けられており、サーボモーター17はそれぞれ2個の支持部3を駆動することができる。このために、ここには示されていないが他の図に見られるシフト可能な伝動装置がそれぞれのサーボモーター17と2個の対になった支持部3の間に設置されており、制御機構33によって個別に作動させることができる(図7を見ると、制御機構の一つが示されているが、もちろん他のそれぞれの例にも制御機構は存在している)。一方でそのようなシフト可能な伝動装置は2個の対になった支持部を同時に動かす操作を可能にする。すなわち、これらを同じあるいは反対の方向に同時に動かすことができる。さらに、伝動装置はシフト可能であるように設計することもできるので、必要に応じて1つの支持部を離し、もう一方の支持部のみをサーボモーター17によっていかなる所望の方向へも動かすことが可能となり、逆もまた同様である。そのような設計にすればモーターを節約でき、特にシフト可能な伝動装置によって個々の支持部が個別に駆動することも可能であるときには、図1およびそれ以降の図の実施形態にあるのと同じ位置決めの選択肢があるが、それは少しよりゆっくりになる。しかし基本的には、例えば1個のサーボモーター17を用いて3個の支持部3を操作することももちろん可能であるので、わずか2個のサーボモーター17で間に合わせることもできる。
【0028】
図11から図13は本発明のヘキサポッド1の他の実施形態を示している。ここでも、6個の個別の支持部3を有し、基本的に第1の実施形態の支持部に相当する支持部の内側に1つのマウンティング8がそれぞれ配置されている。ここでも、支持部3は環状に形成されている。ここでの継ぎ手12は自在継ぎ手であり、受け器15の継ぎ手14も同様であるが、示されている例での2個の支柱13(それぞれは対の支柱として設計されている)は共通の継ぎ手14あるいは接点に配置されている。
【0029】
実施形態例における6個の支持部3の枢軸は全部で3個ある軸台34上にあり、それぞれはいくつかのローラー21を有している。示されている例では全部で6個のローラー21が存在している。軸台34は、支持部3の外側の場所に等距離で配置されており、ヘキサポッドのハウジング2(これはフレームなどであってもよい)上で互いに120度のオフセットで存在する。個々の支持部3はローラー21上あるいはローラー21で旋回する。そのために支持部3は同一の外形を有し、従ってローラー21に対してスライドすることができる。いかなる場合でも、この「3点軸受け」が個々の支持部3それぞれが完全に旋回することを実現している。
【0030】
結果として個々のマウンティング8が円形の移動路に沿って移動できるよう、ここでも個別に駆動することができる支持部3を個々に駆動させるためには、サーボモーター17の形をとった個別の駆動手段16が、ここでも全部で6個設けられている。これらのモーターはまたハウジング2に動かないように配置されている。示されている例における支持部の駆動は、ベルト22によって行われる。そのベルトは個々の支持部3の外周に巻かれている。支持部3は重なるように配置され、その結果、異なる水平面上に位置するため、サーボモーター17も垂直オフセット状に配置される(図1から図9の実施形態1および図10の実施形態2も参照)。その結果、必然的に、対応するベルト22もまた異なる水平面で動く。ここでサーボモーター17はまた動かないので、ケーブルが巻き付く危険なくいかなる所与の360度回転も可能である(もちろんサーボモーター17それぞれは、上述の制御機構等に適切なケーブル接続によって連結されている)。ベルト22はそれぞれ歯付きベルトとして設計でき、その場合、個々の支持部3の外側表面も同様に歯部を有する。しかしベルトや支持部の外側もそのような外形を持たないことも考え得る。
【0031】
図14は個々の支持部3の別の構成や軸受けの可能性を示しており、図11から図13で述べたような、例えばベルト駆動を有するヘキサポッドで可能であるが、別のヘキサポッドの型にも使用できる。示されている例では、支持部3はそれぞれ内向きの軸受けアーム23を有し、全ての軸受けアームは輪の中心に端部があって、転がり軸受けやローラーなどの適切な軸受け手段によって共通の中心軸台24に装着されている。このため、軸受けアームはそれぞれ適切な軸受け開口を有し、それ自体が例えば転がり軸受けの外側軌道輪を構成するか、あるいはそのような外側軌道輪や転がり軸受け自体がそれにはめ合わされたりする。いかなる場合でも、この内側軸台によって単純な枢軸が設けられる。さらに、締め付け受け器25が各支持アームに対し、また、他の図に示されているがここでは示されていないマウンティング8に対して各1つずつ設けられている。このように後者は個々の環状支持部3に輪となってしっかりと結合することができる。もちろん、図1およびそれ以降の図に示した第1の実施形態のように、ベルト駆動の代わりに歯車駆動を用いることも可能である。
【0032】
図15から図17は本発明のヘキサポッド1の別の実施形態を示す。この例では、上記の実施形態と異なり、駆動手段16が内側に配置され、したがって個々の支持部3は内側から駆動される。ここでもまた、ヘキサポッドのハウジング2および6個の支持部3が設けられる。支持部3はそれぞれ、動かない個々の軸受けリング26からなる内側の構造上に、軸上の玉軸受けのような適切な軸受け手段6を介して回転できるように構成される。すなわち、軸受けリング26は、軸受け手段6、つまり軸上の軸受けリングを介して個々の支持部3を旋回する動かない内側の軸受けまたは支持構造を形成する。示された例においては、軸受けリング26から形成される内側の支持構造上に、個々のサーボモーター17の形で6個の駆動手段16が配置される。軸受けリング26はそれぞれ凹部27を有し、そこでは、個々のサーボモーター17の伝導歯車32が、示された例においては2個の介在性歯車19によって個々の支持部3の内側の歯部20に到達しかみ合う(図16を参照(断面図であるため、上部の図示された個々の部品は、「非連続的」にしか示されていない))。サーボモーター17は明らかに異なる高さに配置されているため、異なる水平面は歯のかみ合わせに関して調節することができる。このように、枠2の内側に配置された動かない駆動機構とそこに含まれる6個のサーボモーター17によって支持部3それぞれを独立して動かすことがまた可能になる。
【0033】
個々の支持部3の外側にはマウンティング8が輪となってしっかりと配置され、それに対し放射状に外側に向いている突起28が支持部3それぞれに設けられ(図17の断面図を参照)、個々のマウンティング8はこの突起に留められている。その結果、作動中、マウンティング8は環状構造の外周に沿って移動する。
【0034】
サーボモーター17が動かないように配置されていることと、マウンティング8がそれぞれ独立した支持部3に留められていることから、制限のない360度回転がまた可能になり、同時にきわめて柔軟な位置決めも可能となる。
【0035】
図18は、本発明によるヘキサポッド1の別の実施形態を線図で示す。ここでもまた、環状に構成される6個のキャリヤー3が設けられているが、これらは外側から内側へ半径が短くなり、1つの水平面で互いに同心円状になるように配置される。ここでも、受け器15は上述した方法で6本の支柱またはロッド13によって支持部3につながれているが、ここでは、支柱13は放射状の配置のために必然的に異なる長さである。ここでも、支持部3は中央の回転の中心軸を中心として独立して動くことができ、このためにここでもサーボモーター17の形で6個の独立した動かない駆動手段が設けられている。示された例においては、これらは支持部3の面の下側に配置されているため、見ることはできない。例えば、支持部3それぞれが下面に歯部を持ってサーボモーター17とともに作動し、この動きが伝導歯車が直接作用して起こるか介在性歯車19の作用によって起こるかのどちらか、または例えば柔軟な駆動軸によって起これば、空間上の問題のために必要であるのなら支持部の配置の側面に個々のサーボモーター17を配置することも可能となる。
【0036】
図19は本発明によるヘキサポッド1の実施形態例を線図の形で示しており、ここでも、6個の独立した支持部3が設けられている。しかし、これらは非対称であるいかなる所与の輪郭も示しており、示された例においては個々の支持部3の基本的な輪郭は同じであるが、サイズが異なっている。例えば、それらは同じ水平面で互いの内側に配置される。支持部3それぞれは閉じた移動路を規定するガイドレールとして構成されるが、それは、先に述べた例とは異なり、動くことはない。個々のマウンティング8は支柱13で受け器15を個々の支持部3につなげるが、この例での動かない支持部3に沿って移動することができる。この目的のために、マウンティング8は貨車やトロッコとして設計され、支持部の上面に沿って移動する。このように、支持部3が移動経路を規定する。マウンティング8が移動できるようにするために支持部3は中空の形で設計され、ベルトやチェーンのような独立した牽引手段が支持部それぞれの内部で動くことが可能である。図19に拡大詳細図を示す。このように、牽引手段35は支持部3の中で作動するが、ここでは示していないけれども、サーボモーター17の形をした駆動手段と接続されている1点で支持部3から引き出すことができる。しかし、モーターはガイドレール内に伝導歯車を届かせ、チェーンとかみ合わせることができる。マウンティング8自体は貨車やトロッコとして設計され、接続ピン29などで牽引手段35に接続される。牽引手段35が支持部3の内部で作動する場合、転がり軸受け、滑り軸受けなどで支持部上を移動可能に設置されたマウンティング8は支持部3に沿って移動する。
【0037】
図19の実施形態例(もちろん支持部の形状に制限はなくいかなる所望する支持部の輪郭も考え得る)に示される支持部3は円形の移動路からは逸脱した輪郭を有するので、ここでも、全く異なる位置決めの選択肢が経路の形状から必然的に生じる。
【0038】
図20と図21は本発明のヘキサポッド1の別の実施形態例を線図の形で示している。ここで、支持部3はそれぞれ細長い支柱として設計されており、そのそれぞれが別々の回転軸30を中心として回転できる。例に示すように、回転軸30は互いに千鳥状になるように配置されている。例えば、それらは全て半径が同じであり、60度の角度で互いに等距離になるように間隔を保っている。支持部3それぞれに対し、移動経路31、つまり円形の経路を示す。支持部3の個々の端部には個別のマウンティング8が位置しており、そこに個々の支柱13が取り付けられ受け器15につながっている。受け器15の位置決めのために、示していない駆動手段、ここではまたサーボモーターが、個々の回転軸30を中心として個別の支持部3を旋回させる。したがって、対応するマウンティング8は必然的に移動し、これにより支柱13も必然的に動く。
【0039】
水平面で支柱のような支持部3のそれぞれを動かすための選択肢が存在し、好ましくは支持部3が互いに衝突しないように個々の水平面は互いに縦に千鳥状になっているが、図21に示す実施形態例では、支持部3は空間で傾いて配置されている。このため、空間で同様に傾いた経路や移動面が結果として生じる。すなわち、支持部3を360度回転させると上下動が生じる。
【0040】
図20と図21では回転軸30が等距離で対称に配置されているように描いているが、空間でそれとは異なる状態に分布させることももちろん考え得る。またマウンティング8が支持部3に沿って移動し、さらに位置決めの柔軟性を高めることも考え得る。
【0041】
最後に、支持部は環の代わりに環の一部あるいは部分で構成することもできる。例えば、環の部分は120度や180度で示してもよい。そのような環の部分は例えば図1以降の実施形態のように縦に重ねて配置することもできるが、中心の回転軸を中心として千鳥状に配置することもできる。したがって、個々のサーボモーター17も千鳥状となる。この形状でも同様に受け器の位置決めは可能であるが、もちろん360度回転は不可能である。
【0042】
異なる実施形態で示した(もちろん示した実施形態例に制限しない)本発明のヘキサポッドは、受け器15の高度に正確で柔軟な位置決めを可能にする。いかなる所与の器具も受け器15上に設置することができる。これらは例えば、医療技術に用いられる外科的な手段のような小さい器具や、あるいは機械加工で用いられる器具やそのホルダーから、望遠鏡や衛星テレビ受信用アンテナ、フライトシミュレーター、ヘリコプターシミュレーターや自動車シミュレーターなどのシミュレーターのような大きな構造まであり得る。その結果、6つの自由度(あるいは本発明では7つも可能)を有する動きが必要とされるところであればどこでも、また特に360度回転がいかなる所望の回数でも必要とされるところで、その使用が可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立した継ぎ手に装着された少なくとも5本、好ましくは6本のロッドがその上に配置された、好ましくは板状の受け器を備え、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに関節接合されており、その全てのマウンティングが移動路に沿って動くことができる、ヘキサポッドに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘキサポッドは、それによって、好ましくは板状の受け器上に位置した所与の物体の空間的位置を変えることを可能にする位置決めまたは制御手段である。このため、この板状の受け器は、独立した継ぎ手に接合された、一定の長さを有する少なくとも5本、好ましくは6本のロッドと関節接合されており、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに関節接合している。各マウンティングは、共通の円形レール上を移動可能に配置されており、これにより円形レールで定められた移動路に沿って動くことができる。マウンティングの移動はそこにつながっているロッド端の間隔を必然的に変えることになり、ロッドの間隔はまた、互いのロッドに対するそれぞれのロッドの角度と受け器上に位置するロッドの継ぎ手の空間的位置も必然的に変える。このように、動く板の6個全ての自由度は制御可能である。しかし、共通の円形レール上にあるマウンティングの案内のため、取り得ることが可能と想定される位置は制限され、このようなヘキサポッドでは特殊な配置操作を行うことはできない。
【発明の概要】
【0003】
従って、本発明の課題は改良したヘキサポッドを示すことである。
【0004】
この課題を解決するために、上で述べたような種類のヘキサポッドとして、本発明の特定事項は、各マウンティングを独立した支持部上に配置すること、各マウンティングがそれぞれの支持部に沿って移動可能であるか、またはそれぞれの支持部が対応のマウンティングとともに移動可能であるかのいずれか、支持部が環または環の一部であるか、あるいは二次元または三次元的な回旋状の空間形態を有し、閉じたまたは開いた移動路を規定していることである。
【0005】
本発明のヘキサポッドでは、従来技術で公知の、1つの円形移動路支持部に対してマウンティングを「しっかりと」連結する必要はない。本発明では、個々のマウンティングは独立した支持部上に配置されている。つまり、独立した少なくとも5個、好ましくは6個のマウンティングと支持部の組が存在している。これにより受け器の動きまたは位置に対して2つの異なった動き方の選択肢が得られる。本発明の第1の選択肢では、それぞれのマウンティングはそれぞれの支持部に沿って動かすことができる。つまり、マウンティングはトロッコや貨車のように、それぞれの支持部に沿って動く。第2の選択肢では、支持部にしっかりと配置されているマウンティングと一緒にそれぞれの支持部を動かし、そのように支持部を空間で動かした結果、必然的にロッドの位置が決定する。
【0006】
それぞれのマウンティングをマウンティングに特定の独立した支持部に割り当てる、または配置することによるマウンティングの「非干渉化」により、形状的または空間的配置における個々のマウンティング固有の支持部について、いかなる所望の設計も可能になる。従来の技術とは異なり、本発明のヘキサポッドでは、円形の移動路を有する支持部を設ける、または用いる必要はもはやない。その代わりに、ヘキサポッドによって実行される所望の位置決めタスクに応じて、異なる形状に設計された支持部を用いることは容易であり、これにより支持部の形状に応じて、個々のマウンティングのいかなる所望の空間的移動路も得ることができる。このことは、必然的に、受け器の最も多様な動きが実行可能であることを意味する。しかし、本発明のヘキサポッドによって、同じ形状の支持部、円形の環の形をした支持部の使用もまた可能になり、その支持部それぞれがマウンティングを動かし、必然的に空間で互いに千鳥状に配置される。すなわち、究極的には、本発明のヘキサポッドによって、いかなる所望の形状、および個々の支持部が互いにとる空間的配置も可能となり、ヘキサポッドの設計に関しての大きな可変性および最も多様な位置決めタスクを取り扱うことができるようになる。このことは、本発明に従って備えると支持部を同じ水平面、平行な水平面、または互いに傾いた位置に配置することができるという事実、および空間においていかなる所与の「混合された」支持部の配置ももちろん可能であるという事実によって少なからず示される。すなわち、いかなる所与の形状(例えば環、環の一部、多くの曲がった部分を有する支持部)をもつ支持部であっても同じ水平面上で互いに並べて置いたり、または平行な水平面状で垂直オフセット状に配置したりすることが可能である。さらに互いに傾いた位置に支持部を置くことも可能である。すなわち、究極的には、支持部の空間内の配置に関していかなる所与の可能性も与えることができる。
【0007】
上述の通り、いかなる所与の形状を有する支持部も使用可能である。好ましい支持部の設計は環状である。例えば、6本のロッドを使用する場合には、それぞれがマウンティングを移動させ、例えば平行な水平面で互いに縦に重ねて配置した、6個の独立した環を使用できる。個々のマウンティングは位置を固定された環の上を動くことができるか、または環が独立してマウンティングに沿って動く。この場合、それらは同じ回転軸を中心にして回転する。円環状の形状の代わりに、環の一部として支持部を設計することも可能である。そのような環の一部は例えば120度または180度にわたって延伸させることができる。これらの環の一部は、空間において、いかなる所与の様式でも配置可能であり、例えば(重ねて配置された環を備える典型的な実施形態例と同じように)それらは重なった水平面上に縦に重ねて配置したり、周辺方向において互いに千鳥状に配置したりすることが可能である。別の平面上における別の空間分布などもまた考え得る。最終的には、それぞれの支持部は、二次元または三次元的な回旋状の形をとることができ、これにより「スプライン」のように回旋状になりうる。
【0008】
特に好ましい実施形態では、環または環の一部が同心円状に重ねて配置される。すなわち、平行に重なった水平面にそれらを配置し、そこでそれらは同一の中心回転軸を中心にして回転する。しかし、それら全てを同じ水平面にて互いの範囲内で同心円状に存在するように配置することも考え得る。つまり、例えば環を6個使用するときにはこれらが互いの範囲内で同心円状に存在するように配置する。ここでも、その環は同一の回転軸を中心として回転する。配置に関する選択肢はどちらの組み合わせも可能であり、したがって環または環の一部は互いに縦にまたは放射状に千鳥状に配置され、これにより例えば上面から底部まで重なった配置をとる。
【0009】
導入部で述べたように、全てのマウンティングを移動可能に案内する共通の円環状の移動路を備えるヘキサポッドの公知の別の課題は、個々のマウンティングはそれ自身の駆動手段、つまりそれ自身の駆動モーターに接続されており、その駆動手段はマウンティングと一緒に移動するということである。このことは、マウンティングだけでなくその駆動モーターも円形の環のレールに沿って移動し、これらは、例えば、同じ円形の環のレールの歯部と歯車機構でかみ合うことを意味する。個々の駆動モーターはケーブルによって接続されているため、受け器が360度回転し全てのマウンティングが円形の移動路上で360度移動すると、大いにあり得ることだが、ケーブルは巻き付いてしまうであろう。すなわち、360度回転の可能性は制限される。本発明の特に有利な改良は、これを改善するために、それぞれの移動可能な支持部またはそれぞれの移動可能なマウンティングがそれ自身の静止した駆動手段によって独立して動くこと、または2個の支持部またはマウンティングが動く際に、特に、好ましいシフト可能な伝動装置によって共に連結され、これによりそれらは共有された静止駆動手段によって移動が可能になる。このように、本発明のヘキサポッドでは、駆動モーターまたはサーボモーターのような駆動手段は静止しており、したがって動くことはない。その駆動手段は、後述するように、移動可能な支持部または移動可能なマウンティングに適切な方法で連結される。それにもかかわらず、駆動手段は、支持部やマウンティングのずっと複雑な動きに関係なく静止しており、これによりそれらと一緒に動くことはない。その結果、ケーブルが巻き付く危険もなく、いかなる所望の動きも可能になる。このことは、6個の環状の移動路を有する本発明のヘキサポッドの形状、つまり円形の環が内側に並ぶ、または重なって並ぶ形状において特に、特別有利である。この形状によってヘキサポッドまたは受け器が360度回転することが可能になるため、ケーブルが巻き付く危険なく本発明のヘキサポッドは無限回360度回転することが可能になる。
【0010】
この場合、考え得る異なる構成は2つある。第1の選択肢では、各支持部または各マウンティングは、それ自身の駆動装置、つまりそれ自身のモーターによって独立して動くことができる。したがって、この場合、6個の静止した駆動モーターが備わっている。第2の選択肢では、しかし、共通の静止した駆動手段によって動くことができるよう、2個の支持部または2個のマウンティングを一緒に動くように対にすることも考え得る。したがって、この場合、ただ3個のサーボモーターが備わっており、その個々のサーボモーターは2個の支持部または2個のマウンティングを動かす。対になった動きは、例えば、介在性の伝動装置を通じて行われ、例えば、別々に動くことになっている時には、1つの支持部または1つのマウンティングを動きから切り離すために、伝動装置はシフト可能であってもよい。この伝動装置は、支持部またはマウンティングを、反対方向、または同じ方向に動かすことができるようなものであってもよい。
【0011】
本発明の1つの改良により、支持部の動きを可能にするために、個々の移動可能な支持部は歯部を有し得、その歯部は静止した駆動手段によって駆動される伝導要素、つまり静止したモーターとかみ合う。例えば、この伝導要素は小歯車または軸であり得、モーターは小歯車または軸と直接連結されるか、または例えば柔軟な駆動軸によって連結され、外部に配置される。小歯車または軸の代わりに、ベルトまたはチェーンによる駆動も考え得る。すなわち、個々の移動可能な支持部がベルトを有する。例えば、この場合、歯部を有するベルトで支持部の周りを巻き、静止したモーターによって駆動される。このように、直接対になった動きは小歯車または軸を通じて、または直接連結されていない動きはベルトまたはチェーンを通じて実現可能である。
【0012】
同心円状に積み重なっている円形の環または環の一部の場合、本発明における1つの好都合な改良は、外側または内側に歯部を有する。したがって、駆動手段、またはサーボモーターは同心円状の環または環の一部の配置の外側または内側に配置される。環または環の一部が1つの水平面にある場合、歯部は下面に置かれることが望ましいため、結果的に、サーボモーターもまたこの領域に配置される。支持部が環状でない場合、例えば楕円形または任意の所与の空間的曲面を描くような場合は、ベルト駆動を用い、そのベルトが外側にある支持部の周りを巻いている場合に、中心軸を中心として支持部を回転させることが可能となる。
【0013】
マウンティングが支持部に沿って動くことができる場合は、支持部に沿って誘導され、モーターに連結される牽引手段によって動かすことが得策である。ここでも、そのような牽引手段はベルトまたはチェーンであり、例えば中空の支持部の内部に配置されている。この場合の移動可能なマウンティングは、例えば貨車として設計され、ローラー、別のころ軸受け、または他の滑り軸受けによって支持部上を動くように案内され、ベルトまたはチェーンへの適切な連結によって支持部に接続される。
【0014】
支持部の移動度を保証するため、本発明では、移動可能な支持部、特に環状または環の一部である支持部を、軸受け手段によって1つ以上の静止した構造部上に配置すること、または支持部の間に配置された軸受け手段によって互いに関連して動くようにする。基本的に、個々の支持部の独立した動きを可能にする限りにおいて、ここではいかなる種類の軸受けも考え得る。玉軸受け、ころ軸受け、滑り軸受け、空気軸受け、磁気軸受けなどが使用でき、支持部をどのように取り付け、互いに関連して動くようにするかで設計が決まる。
【0015】
移動可能な支持部、特に環状または環の一部である支持部は、本発明の第1の選択肢においては、それぞれ軸受けアームを有し、全ての軸受けアームは軸受け手段によって共通の中心軸台上に配置される。例えば、支持部が環状である場合、個々の環が円の中心に向けて内側へ伸びる軸受けアームを有し、そこで例えば6個の環の全ての軸受けアームが適切なころ軸受けによって共通の中心軸台上に配置される。しかし、環の円形の形状は必要条件ではない。代わりに、ベアリングのこの型は、原則として支持部のいかなる形状に対しても可能である。支持部は、異なる平面上に、例えば縦に重ねて配置することが可能である。しかし、同じ水平面上にある環状の支持部に対してこのような中心軸台を使用することも考え得るし、また軸受けアームは、中心軸台に向けるために一致した角度で設計される。
【0016】
ヘキサポッドが同じ直径を有する同心円状の環を有するように設計された場合、さらなる軸受けの選択肢として、台側にある個々の軸受け手段によって、これら環の外側で、少なくとも3個の軸台にこれらを配置することが可能である。環は重なって配置され、環の配置の内側または外側に放射状に、環がその上を回転する対応の軸受け手段を有する同間隔で配置された3個の軸台がある。あるいは、例えば転がり要素のいかなる所望の形状でも、軸上の転がり軸受けの形で、個々の環の間に軸受け手段を配置する可能性もある。
【0017】
最後に、共通の制御機構を設けることは得策であり、その機構は全ての駆動機構を制御し、受け器の位置を所望の位置にセットするために、個々の支持部を動かすかまたはマウンティングそのものを動かすかのどちらかによって、個々のマウンティングを高度に正確に配置することを可能にする。しかしここでは、縦に重ねて配置された環でヘキサポッドが構成されるときは基本的および特別に、環が動く限り環の手動による移動も備えられ、またはマウンティングが環に沿って動く限りマウンティングの手動による移動も備えられる。
【0018】
本発明のさらなる利点、特徴および詳細は、同様に以下で示す実施形態例および図面から明らかになるであろう。示されるのは以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による第1の実施形態のヘキサポッドの斜視図である。
【図2】図1のヘキサポッドの側面図である。
【図3】図1のヘキサポッドの上面図である。
【図4】個々の支持部の軸受けを示す詳細図である。
【図5】支持部上のマウンティングの配置を示す詳細図である。
【図6】個々の支持部の駆動機構を示す詳細図である。
【図7】受け器の位置が異なる図1のヘキサポッドの別図である。
【図8】受け器の位置が異なる図1のヘキサポッドの別図である。
【図9】受け器の位置が異なる図1のヘキサポッドの別図である。
【図10】対となって動きが連動する支持部を有する第2の実施形態のヘキサポッドの斜視図である。
【図11】本発明によるベルト駆動を有する第3の実施形態のヘキサポッドの斜視図である。
【図12】図11のヘキサポッドの上面図である。
【図13】図11のヘキサポッドの側面図である。
【図14】本発明による別の実施形態に従った環状支持部の軸受けの一例を示す部分図である。
【図15】本発明による内部駆動系を有する第4の実施形態のヘキサポッドの斜視図である。
【図16】図15のヘキサポッドの断面図である。
【図17】図15のヘキサポッドの内部駆動系を示す横断面の上面図である。
【図18】本発明による水平面上で外側から内側に並ぶように同心円状に支持部が配置されている第5の実施形態のヘキサポッドの線図である。
【図19】本発明による所与の移動路の輪郭を表す支持部を有する第6の実施形態のヘキサポッドの線図である。
【図20】本発明による互いに関連して軸方向に千鳥状になっているクランクを備えた支持部を有し、空間で傾いている移動路を示す第7の実施形態のヘキサポッドの線図である。
【図21】図20のヘキサポッドの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明によるヘキサポッド1の第1の実施形態を示しており、ヘキサポッド1は、外側筒状ハウジング2を含み、そこには、示された実施形態例では、全部で6個の独立した支持部3が収容され、共通の回転軸のまわりを回転することができる(特に図4を参照)。支持部3は環状の形状をしており、平行な水平面で縦に積み重なるように配置されている。これらは、環状などの形状をした下部底板4と最上部軌道輪5との間にある回転軸受けで固定される。このため、軸受け手段6は、示されている例ではころ軸受け7(軸上の軸受け)として、底板4と隣接した支持部3との間、個々の支持部3の間、そして上段の支持部3と最上部軌道輪5との間に配置されている。このように、それぞれの支持部3は隣接した支持部または隣接した板とは独立して回転することができる。
【0021】
それぞれの支持部3はマウンティング8に固定されており、したがって支持部3が回転する際に円形の移動路に沿って支持部とともにマウンティングが移動する。マウンティングの断面はL字状であり、締め付けねじ10によって個々の支持部3に取り付けるための内側締め付け部9を有する(これについては図5を参照)。横向きまたは水平に位置する上段部11は、最上部軌道輪5より上に遊びをもって重ねられるように置かれる。マウンティング8の各上段部11の上には、示される例では、玉継ぎ手である継ぎ手12が設けられており、そこにロッド13がつながれる。そしてロッド13はそれぞれ、受け器15にある継ぎ手14に上端部でつながれており、受け器15上には、ヘキサポッド1(ツールなど)を用いて配置されるいかなる所与の物体も配置可能である。ここでも例として玉継ぎ手が示されている。なお、もちろん、示される玉継ぎ手の代わりに空間での自由な動きを可能にする他のいかなる継ぎ手も使用することができる。
【0022】
回転軸を中心にして個々の支持部3および個々のマウンティング8を独立して動かすために、それぞれの支持部3は、サーボモーター17の形態とした独立した駆動手段16と対応付ける。サーボモーター17は、例として図1を参照すると、筒状ハウジング2に動かないように配置される。すなわち、それらはマウンティング8が受け器15の位置を調整するために移動するときに動くことはない。このため、図6のように、サーボモーター17は伝導歯車18と介在性ギヤ19によって個々の支持部3の外側の歯部20にそれぞれ結合されている。それぞれの支持部3は外側の歯部を有し、それと個々のサーボモーター17の介在性ギヤ19がかみ合っていることはこの図から明らかである。このように、支持部の位置とそれによるマウンティングの位置は非常に正確に調整され、これにより、連結されたロッド13のそれぞれの空間的位置が変化し、次にその変化を通して受け器15の空間的位置が変化する。
【0023】
本発明のヘキサポッド1は、6個の独立した駆動手段16によって全部で7つの自由度の制御を可能にする。一方、受け器15は、X軸に沿って水平面で位置をずらし、制限された程度でX軸を中心として回転させることができる。同様に、受け器15はY軸に沿って水平面で位置をずらし、制限された程度でY軸を中心として回転させることができる。さらに、受け器15はまた、縦のZ軸に沿って位置をずらすことができるが、駆動手段16が動かないように構成されているために動くことがなく、その結果ケーブル供給線18が巻き付かないので、受け器に基づいたZ軸に沿って制限なく回転させることができる(この軸は平らな受け器15と垂直に交差する)。それに加えて、しかし、受け器15は、全ての支持部3の回転の中心である、ヘキサポッドの中心にある縦のZ軸を中心として所望の頻度で回転させることもできる。すなわち、2つの異なるZ軸、つまり一方は受け器に基づいたZ軸でもう一方はヘキサポッド自身の中心にあるZ軸を中心とする2種類の制限のない360度回転が可能である。どちらも6個の駆動手段を通してのみ制限なく回転することが可能である。なぜならこれら駆動手段は移動することがなく、その結果どちらの場合もケーブル供給線18の巻き付きを起こさないからである。しかし、受け器15の、それ自身のZ軸を中心とする360度回転は、受け器15がとりうる全ての位置で可能ということではない。なぜなら、6個のマウンティング8の移動範囲に制限があるからである。しかし、無制限の360度回転は、受け器15が水平から過度に傾いていなければ容易に可能となる。一方、ヘキサポッド自身の回転の中心軸を中心とする回転は、受け器15がどの位置にあっても可能である。それは6個全てのマウンティング8が同じ動作プロファイルで移動する、すなわち、全ての支持部3が同じ速度または加速度で同じように移動するからである。
【0024】
図7から図9は、上記のようなヘキサポッド1の受け器15の様々な位置決めの例を示している。図7では受け器15の対応する継ぎ手の隣に装着されている2本のロッド13の2個のマウンティングが互いに相対的に接近して動かされ、示されている例では3つのマウンティング対が基本的に互いに等距離の間隔にある。これにより受け器15は基本的に水平に位置している。
【0025】
この状態から、図7で示される正面の2個のマウンティング8だけを反対方向に動かすことで、受け器15は、図8に示されるようなかなり傾いた位置になる。これにより、最終的には、図8に明らかに示されるように、基本的にそれぞれが3個のマウンティング8で構成される2つのグループが形成される。
【0026】
再び受け器15を少し持ち上げ、もう一度それ自身の平面について空間的位置を調整するためには、図8の左側に示される3個組のうちの2個のマウンティング8を図9に示すように図8の状態から右に動かす。これにより受け器の平面は転位し上昇する。これらの数例から、本発明のヘキサポッドは受け器15のいかなる所望の空間的位置の調整にも使用できることは明らかである。図7にのみ例として示されている共通の制御機構33からの駆動機構16の適切な作動によって、上記の360度回転、特に回転の中心軸を中心とする受け器15の無制限の回転のみでなく、あらゆる転位または回転動作もまた可能である。
【0027】
図10は本発明による別のヘキサポッドを示しており、同じ機構部にはできるだけ同じ参照番号を使用している。図10のヘキサポッド1は、基本的に図1から図9のヘキサポッドと構造が一致する。しかし、ここでは、サーボモーター17の形での駆動手段16は3個のみ設けられており、サーボモーター17はそれぞれ2個の支持部3を駆動することができる。このために、ここには示されていないが他の図に見られるシフト可能な伝動装置がそれぞれのサーボモーター17と2個の対になった支持部3の間に設置されており、制御機構33によって個別に作動させることができる(図7を見ると、制御機構の一つが示されているが、もちろん他のそれぞれの例にも制御機構は存在している)。一方でそのようなシフト可能な伝動装置は2個の対になった支持部を同時に動かす操作を可能にする。すなわち、これらを同じあるいは反対の方向に同時に動かすことができる。さらに、伝動装置はシフト可能であるように設計することもできるので、必要に応じて1つの支持部を離し、もう一方の支持部のみをサーボモーター17によっていかなる所望の方向へも動かすことが可能となり、逆もまた同様である。そのような設計にすればモーターを節約でき、特にシフト可能な伝動装置によって個々の支持部が個別に駆動することも可能であるときには、図1およびそれ以降の図の実施形態にあるのと同じ位置決めの選択肢があるが、それは少しよりゆっくりになる。しかし基本的には、例えば1個のサーボモーター17を用いて3個の支持部3を操作することももちろん可能であるので、わずか2個のサーボモーター17で間に合わせることもできる。
【0028】
図11から図13は本発明のヘキサポッド1の他の実施形態を示している。ここでも、6個の個別の支持部3を有し、基本的に第1の実施形態の支持部に相当する支持部の内側に1つのマウンティング8がそれぞれ配置されている。ここでも、支持部3は環状に形成されている。ここでの継ぎ手12は自在継ぎ手であり、受け器15の継ぎ手14も同様であるが、示されている例での2個の支柱13(それぞれは対の支柱として設計されている)は共通の継ぎ手14あるいは接点に配置されている。
【0029】
実施形態例における6個の支持部3の枢軸は全部で3個ある軸台34上にあり、それぞれはいくつかのローラー21を有している。示されている例では全部で6個のローラー21が存在している。軸台34は、支持部3の外側の場所に等距離で配置されており、ヘキサポッドのハウジング2(これはフレームなどであってもよい)上で互いに120度のオフセットで存在する。個々の支持部3はローラー21上あるいはローラー21で旋回する。そのために支持部3は同一の外形を有し、従ってローラー21に対してスライドすることができる。いかなる場合でも、この「3点軸受け」が個々の支持部3それぞれが完全に旋回することを実現している。
【0030】
結果として個々のマウンティング8が円形の移動路に沿って移動できるよう、ここでも個別に駆動することができる支持部3を個々に駆動させるためには、サーボモーター17の形をとった個別の駆動手段16が、ここでも全部で6個設けられている。これらのモーターはまたハウジング2に動かないように配置されている。示されている例における支持部の駆動は、ベルト22によって行われる。そのベルトは個々の支持部3の外周に巻かれている。支持部3は重なるように配置され、その結果、異なる水平面上に位置するため、サーボモーター17も垂直オフセット状に配置される(図1から図9の実施形態1および図10の実施形態2も参照)。その結果、必然的に、対応するベルト22もまた異なる水平面で動く。ここでサーボモーター17はまた動かないので、ケーブルが巻き付く危険なくいかなる所与の360度回転も可能である(もちろんサーボモーター17それぞれは、上述の制御機構等に適切なケーブル接続によって連結されている)。ベルト22はそれぞれ歯付きベルトとして設計でき、その場合、個々の支持部3の外側表面も同様に歯部を有する。しかしベルトや支持部の外側もそのような外形を持たないことも考え得る。
【0031】
図14は個々の支持部3の別の構成や軸受けの可能性を示しており、図11から図13で述べたような、例えばベルト駆動を有するヘキサポッドで可能であるが、別のヘキサポッドの型にも使用できる。示されている例では、支持部3はそれぞれ内向きの軸受けアーム23を有し、全ての軸受けアームは輪の中心に端部があって、転がり軸受けやローラーなどの適切な軸受け手段によって共通の中心軸台24に装着されている。このため、軸受けアームはそれぞれ適切な軸受け開口を有し、それ自体が例えば転がり軸受けの外側軌道輪を構成するか、あるいはそのような外側軌道輪や転がり軸受け自体がそれにはめ合わされたりする。いかなる場合でも、この内側軸台によって単純な枢軸が設けられる。さらに、締め付け受け器25が各支持アームに対し、また、他の図に示されているがここでは示されていないマウンティング8に対して各1つずつ設けられている。このように後者は個々の環状支持部3に輪となってしっかりと結合することができる。もちろん、図1およびそれ以降の図に示した第1の実施形態のように、ベルト駆動の代わりに歯車駆動を用いることも可能である。
【0032】
図15から図17は本発明のヘキサポッド1の別の実施形態を示す。この例では、上記の実施形態と異なり、駆動手段16が内側に配置され、したがって個々の支持部3は内側から駆動される。ここでもまた、ヘキサポッドのハウジング2および6個の支持部3が設けられる。支持部3はそれぞれ、動かない個々の軸受けリング26からなる内側の構造上に、軸上の玉軸受けのような適切な軸受け手段6を介して回転できるように構成される。すなわち、軸受けリング26は、軸受け手段6、つまり軸上の軸受けリングを介して個々の支持部3を旋回する動かない内側の軸受けまたは支持構造を形成する。示された例においては、軸受けリング26から形成される内側の支持構造上に、個々のサーボモーター17の形で6個の駆動手段16が配置される。軸受けリング26はそれぞれ凹部27を有し、そこでは、個々のサーボモーター17の伝導歯車32が、示された例においては2個の介在性歯車19によって個々の支持部3の内側の歯部20に到達しかみ合う(図16を参照(断面図であるため、上部の図示された個々の部品は、「非連続的」にしか示されていない))。サーボモーター17は明らかに異なる高さに配置されているため、異なる水平面は歯のかみ合わせに関して調節することができる。このように、枠2の内側に配置された動かない駆動機構とそこに含まれる6個のサーボモーター17によって支持部3それぞれを独立して動かすことがまた可能になる。
【0033】
個々の支持部3の外側にはマウンティング8が輪となってしっかりと配置され、それに対し放射状に外側に向いている突起28が支持部3それぞれに設けられ(図17の断面図を参照)、個々のマウンティング8はこの突起に留められている。その結果、作動中、マウンティング8は環状構造の外周に沿って移動する。
【0034】
サーボモーター17が動かないように配置されていることと、マウンティング8がそれぞれ独立した支持部3に留められていることから、制限のない360度回転がまた可能になり、同時にきわめて柔軟な位置決めも可能となる。
【0035】
図18は、本発明によるヘキサポッド1の別の実施形態を線図で示す。ここでもまた、環状に構成される6個のキャリヤー3が設けられているが、これらは外側から内側へ半径が短くなり、1つの水平面で互いに同心円状になるように配置される。ここでも、受け器15は上述した方法で6本の支柱またはロッド13によって支持部3につながれているが、ここでは、支柱13は放射状の配置のために必然的に異なる長さである。ここでも、支持部3は中央の回転の中心軸を中心として独立して動くことができ、このためにここでもサーボモーター17の形で6個の独立した動かない駆動手段が設けられている。示された例においては、これらは支持部3の面の下側に配置されているため、見ることはできない。例えば、支持部3それぞれが下面に歯部を持ってサーボモーター17とともに作動し、この動きが伝導歯車が直接作用して起こるか介在性歯車19の作用によって起こるかのどちらか、または例えば柔軟な駆動軸によって起これば、空間上の問題のために必要であるのなら支持部の配置の側面に個々のサーボモーター17を配置することも可能となる。
【0036】
図19は本発明によるヘキサポッド1の実施形態例を線図の形で示しており、ここでも、6個の独立した支持部3が設けられている。しかし、これらは非対称であるいかなる所与の輪郭も示しており、示された例においては個々の支持部3の基本的な輪郭は同じであるが、サイズが異なっている。例えば、それらは同じ水平面で互いの内側に配置される。支持部3それぞれは閉じた移動路を規定するガイドレールとして構成されるが、それは、先に述べた例とは異なり、動くことはない。個々のマウンティング8は支柱13で受け器15を個々の支持部3につなげるが、この例での動かない支持部3に沿って移動することができる。この目的のために、マウンティング8は貨車やトロッコとして設計され、支持部の上面に沿って移動する。このように、支持部3が移動経路を規定する。マウンティング8が移動できるようにするために支持部3は中空の形で設計され、ベルトやチェーンのような独立した牽引手段が支持部それぞれの内部で動くことが可能である。図19に拡大詳細図を示す。このように、牽引手段35は支持部3の中で作動するが、ここでは示していないけれども、サーボモーター17の形をした駆動手段と接続されている1点で支持部3から引き出すことができる。しかし、モーターはガイドレール内に伝導歯車を届かせ、チェーンとかみ合わせることができる。マウンティング8自体は貨車やトロッコとして設計され、接続ピン29などで牽引手段35に接続される。牽引手段35が支持部3の内部で作動する場合、転がり軸受け、滑り軸受けなどで支持部上を移動可能に設置されたマウンティング8は支持部3に沿って移動する。
【0037】
図19の実施形態例(もちろん支持部の形状に制限はなくいかなる所望する支持部の輪郭も考え得る)に示される支持部3は円形の移動路からは逸脱した輪郭を有するので、ここでも、全く異なる位置決めの選択肢が経路の形状から必然的に生じる。
【0038】
図20と図21は本発明のヘキサポッド1の別の実施形態例を線図の形で示している。ここで、支持部3はそれぞれ細長い支柱として設計されており、そのそれぞれが別々の回転軸30を中心として回転できる。例に示すように、回転軸30は互いに千鳥状になるように配置されている。例えば、それらは全て半径が同じであり、60度の角度で互いに等距離になるように間隔を保っている。支持部3それぞれに対し、移動経路31、つまり円形の経路を示す。支持部3の個々の端部には個別のマウンティング8が位置しており、そこに個々の支柱13が取り付けられ受け器15につながっている。受け器15の位置決めのために、示していない駆動手段、ここではまたサーボモーターが、個々の回転軸30を中心として個別の支持部3を旋回させる。したがって、対応するマウンティング8は必然的に移動し、これにより支柱13も必然的に動く。
【0039】
水平面で支柱のような支持部3のそれぞれを動かすための選択肢が存在し、好ましくは支持部3が互いに衝突しないように個々の水平面は互いに縦に千鳥状になっているが、図21に示す実施形態例では、支持部3は空間で傾いて配置されている。このため、空間で同様に傾いた経路や移動面が結果として生じる。すなわち、支持部3を360度回転させると上下動が生じる。
【0040】
図20と図21では回転軸30が等距離で対称に配置されているように描いているが、空間でそれとは異なる状態に分布させることももちろん考え得る。またマウンティング8が支持部3に沿って移動し、さらに位置決めの柔軟性を高めることも考え得る。
【0041】
最後に、支持部は環の代わりに環の一部あるいは部分で構成することもできる。例えば、環の部分は120度や180度で示してもよい。そのような環の部分は例えば図1以降の実施形態のように縦に重ねて配置することもできるが、中心の回転軸を中心として千鳥状に配置することもできる。したがって、個々のサーボモーター17も千鳥状となる。この形状でも同様に受け器の位置決めは可能であるが、もちろん360度回転は不可能である。
【0042】
異なる実施形態で示した(もちろん示した実施形態例に制限しない)本発明のヘキサポッドは、受け器15の高度に正確で柔軟な位置決めを可能にする。いかなる所与の器具も受け器15上に設置することができる。これらは例えば、医療技術に用いられる外科的な手段のような小さい器具や、あるいは機械加工で用いられる器具やそのホルダーから、望遠鏡や衛星テレビ受信用アンテナ、フライトシミュレーター、ヘリコプターシミュレーターや自動車シミュレーターなどのシミュレーターのような大きな構造まであり得る。その結果、6つの自由度(あるいは本発明では7つも可能)を有する動きが必要とされるところであればどこでも、また特に360度回転がいかなる所望の回数でも必要とされるところで、その使用が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立した継ぎ手に装着された少なくとも5本、好ましくは6本のロッドがその上に配置された、好ましくは板状の受け器を備え、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに接合されており、全てのマウンティングが移動路に沿って動くことができる、ヘキサポッドであって、各マウンティング(8)を独立した支持部(3)に配置し、各マウンティング(8)がそれぞれの支持部(3)に沿って移動可能であるか、またはそれぞれの支持部(3)が対応のマウンティング(8)とともに移動可能であるかであり、支持部(3)が環または環の一部であるか、あるいは二次元または三次元的な回旋状の空間形態を有し、閉じたまたは開いた移動路を規定していることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項2】
請求項1に記載のヘキサポッドであって、前記支持部(3)が同じ水平面上、平行な水平面上、または互いに傾いた状態に配置されていることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項3】
請求項1または2に記載のヘキサポッドであって、前記環または環の一部が積み重なって同心円状に配置される、または互いの範囲内で同心円状に配置されるか、あるいは、前記環または環の一部が縦にかつ放射状に、互いに千鳥状に配置されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項4】
独立した継ぎ手に装着された少なくとも5本、好ましくは6本のロッドがその上に配置された、好ましくは板状の受け器を備え、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに接合されており、全てのマウンティングが移動路に沿って動くことができる、ヘキサポッドであって、各マウンティング(8)を独立した支持部(3)に配置し、各マウンティング(8)がそれぞれの支持部(3)に沿って移動可能であるか、またはそれぞれの支持部(3)が対応のマウンティング(8)とともに移動可能であるかのいずれかであり、支持部(3)がクランク型に枢軸に装着されている支柱であり、前記支柱が共通の回転軸(30)または互いに千鳥状になっている別々の回転軸を中心にして回転するように枢軸に装着されていることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項5】
先行する請求項のうちの1項に記載のヘキサポッドであって、各移動可能な支持部(3)または各移動可能なマウンティング(8)がそれ自身の静止駆動手段(16)によって独立して動くこと、または2個の支持部(3)またはマウンティング(8)は、特に、好ましいシフト可能な伝動装置によって動きが連結され、それにより共有された静止駆動手段(16)を介して動かすことが可能になることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項6】
請求項5に記載のヘキサポッドであって、各移動可能な支持部(3)が歯部(20)を有し、これが、静止モーター(17)によって駆動される伝導要素(18、19、22)とかみ合うことを特徴とするヘキサポッド。
【請求項7】
請求項6に記載のヘキサポッドであって、環または環の一部が積み重なって同心円状になっている場合は、歯部(20)を外側または内側に備え、環または環の一部が、傾斜している可能性もある1つ以上の水平面にある場合は、下面に歯部(20)を備えることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項8】
請求項7に記載のヘキサポッドであって、移動可能なマウンティング(8)が、支持部(3)に沿って誘導されモーターに連結された牽引手段(28)で移動できることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項9】
請求項8に記載のヘキサポッドであって、移動可能なマウンティング(8)が貨車として構成されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項10】
請求項1から7のいずれかに記載のヘキサポッドであって、特に環あるいは環の一部である前記移動可能な支持部(3)が、軸受け手段(6)を介して1つ以上の静止構造部に装着されること、またはそれらの間に配置された軸受け手段(6)によってそれらが装着されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項11】
請求項10に記載のヘキサポッドであって、特に環あるいは環の一部である移動可能な支持部(3)それぞれが軸受けアーム(23)を有し、全ての軸受けアーム(23)が軸受け手段を介して共通の中心軸台(24)に装着されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項12】
請求項10に記載のヘキサポッドであって、直径が同じである前記同心円状の環は、これら環の外側で、少なくとも3個の軸台(24)に、軸台側にあるそれぞれの軸受け手段によって装着されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項13】
先行する請求項のうちの1項に記載のヘキサポッドであって、全ての駆動機構(16)を制御する共通の制御機構(19)を備えることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項1】
独立した継ぎ手に装着された少なくとも5本、好ましくは6本のロッドがその上に配置された、好ましくは板状の受け器を備え、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに接合されており、全てのマウンティングが移動路に沿って動くことができる、ヘキサポッドであって、各マウンティング(8)を独立した支持部(3)に配置し、各マウンティング(8)がそれぞれの支持部(3)に沿って移動可能であるか、またはそれぞれの支持部(3)が対応のマウンティング(8)とともに移動可能であるかであり、支持部(3)が環または環の一部であるか、あるいは二次元または三次元的な回旋状の空間形態を有し、閉じたまたは開いた移動路を規定していることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項2】
請求項1に記載のヘキサポッドであって、前記支持部(3)が同じ水平面上、平行な水平面上、または互いに傾いた状態に配置されていることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項3】
請求項1または2に記載のヘキサポッドであって、前記環または環の一部が積み重なって同心円状に配置される、または互いの範囲内で同心円状に配置されるか、あるいは、前記環または環の一部が縦にかつ放射状に、互いに千鳥状に配置されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項4】
独立した継ぎ手に装着された少なくとも5本、好ましくは6本のロッドがその上に配置された、好ましくは板状の受け器を備え、各ロッドのもう一方の端はマウンティングに接合されており、全てのマウンティングが移動路に沿って動くことができる、ヘキサポッドであって、各マウンティング(8)を独立した支持部(3)に配置し、各マウンティング(8)がそれぞれの支持部(3)に沿って移動可能であるか、またはそれぞれの支持部(3)が対応のマウンティング(8)とともに移動可能であるかのいずれかであり、支持部(3)がクランク型に枢軸に装着されている支柱であり、前記支柱が共通の回転軸(30)または互いに千鳥状になっている別々の回転軸を中心にして回転するように枢軸に装着されていることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項5】
先行する請求項のうちの1項に記載のヘキサポッドであって、各移動可能な支持部(3)または各移動可能なマウンティング(8)がそれ自身の静止駆動手段(16)によって独立して動くこと、または2個の支持部(3)またはマウンティング(8)は、特に、好ましいシフト可能な伝動装置によって動きが連結され、それにより共有された静止駆動手段(16)を介して動かすことが可能になることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項6】
請求項5に記載のヘキサポッドであって、各移動可能な支持部(3)が歯部(20)を有し、これが、静止モーター(17)によって駆動される伝導要素(18、19、22)とかみ合うことを特徴とするヘキサポッド。
【請求項7】
請求項6に記載のヘキサポッドであって、環または環の一部が積み重なって同心円状になっている場合は、歯部(20)を外側または内側に備え、環または環の一部が、傾斜している可能性もある1つ以上の水平面にある場合は、下面に歯部(20)を備えることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項8】
請求項7に記載のヘキサポッドであって、移動可能なマウンティング(8)が、支持部(3)に沿って誘導されモーターに連結された牽引手段(28)で移動できることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項9】
請求項8に記載のヘキサポッドであって、移動可能なマウンティング(8)が貨車として構成されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項10】
請求項1から7のいずれかに記載のヘキサポッドであって、特に環あるいは環の一部である前記移動可能な支持部(3)が、軸受け手段(6)を介して1つ以上の静止構造部に装着されること、またはそれらの間に配置された軸受け手段(6)によってそれらが装着されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項11】
請求項10に記載のヘキサポッドであって、特に環あるいは環の一部である移動可能な支持部(3)それぞれが軸受けアーム(23)を有し、全ての軸受けアーム(23)が軸受け手段を介して共通の中心軸台(24)に装着されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項12】
請求項10に記載のヘキサポッドであって、直径が同じである前記同心円状の環は、これら環の外側で、少なくとも3個の軸台(24)に、軸台側にあるそれぞれの軸受け手段によって装着されることを特徴とするヘキサポッド。
【請求項13】
先行する請求項のうちの1項に記載のヘキサポッドであって、全ての駆動機構(16)を制御する共通の制御機構(19)を備えることを特徴とするヘキサポッド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公表番号】特表2013−517951(P2013−517951A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−549359(P2012−549359)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際出願番号】PCT/EP2011/050785
【国際公開番号】WO2011/089198
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(509255783)
【氏名又は名称原語表記】SCHWAB,Martin
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際出願番号】PCT/EP2011/050785
【国際公開番号】WO2011/089198
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(509255783)
【氏名又は名称原語表記】SCHWAB,Martin
【Fターム(参考)】
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