説明

ヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法

【課題】ヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法を提供する。
【解決手段】該太陽位置センサーは、少なくとも、基板と光ダイオード、長方形柱、日陰蓋、透明カバー、ハウジングベース、配線板、複数の小ジョイント及び出力線から構成される。太陽が該長方形柱の真上方に位置する時、太陽の微妙の移動により、該日陰蓋の影が直接に東、西、南及び北方向の光ダイオードの感度に影響を与え、正確に該コントローラーに対して信号を供給でき、該コントローラーで該ヘリオスタットが正確に太陽を真正面にするように制御し、そのため本発明は、低コストと低消費電力、高安定及び高正確度の利点が得られる太陽位置センサーとコントローラーにより、太陽光下で正確に太陽位置を検知でき、該ヘリオスタットのフレーム上の太陽電池モジュールは最大の発電効率が得られ、また、幅広く各種類の陽光追随器に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法に関し、特に低コストや低消費電力、高安定及び高正確度が実現される太陽位置センサーとコントローラーに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘリオスタットは、太陽光電池モジュールをそのフレーム上に実装し、持続に該フレーム面を太陽に面させる機構である。フレーム面を太陽に持続に面するため、太陽位置の変化を検知するためのセンサーとコントローラーがあり、該ヘリオスタットをフレーム面が持続に太陽に面するように検知と制御し、該太陽光電池モジュールの最高発電パワーが得られる。
【0003】
市販のヘリオスタットの追随制御回路は、特点として次の通りである。
(1)太陽光の太陽位置を検知するセンサーがあること
(2)追随精度が、1〜3度内にあること
(3)天空の輝度が最も高い点をターゲットとして追随すること
(4)コントローラーがあること
【0004】
図5は、Ronald P.Corioらが、1993年に発明された光検知で太陽位置を追随する方式であり、該発明の光センサー装置はハウジング31と、該ハウジング31の内部に設置された配線板32と、該ハウジング31の各側面と45度になるように実装され、東、西、南及び北方向の光センサー33とが備えられる。東西方向/南北方向の光センサー電位差を利用して太陽位置を検知し、陽光が真正面に位置する時、該光センサー33が強い光の天候を処理し、夜間や弱い光である時、太陽位置を追随することを停止する。上記の従来の太陽位置センサー装置は太陽位置を検知できるが、次の圏点を有する。
(1)追随正確度が、0.5度以内に達成できないこと
(2)消費電力が大きいアナログ制御回路を利用すること
(3)該装置の東、西、南及び北方向の光センサーが、各側面に対して45度になり、作製が困難で作製コストが高く、大量生産できないこと
(4)水や雑物が溜まり易いため、検知能力が悪いこと
【0005】
また、該ヘリオスタットの太陽光電池モジュールに実装されたものは非集光型を主とするが、近年来、集光型太陽光電池モジュールは快速的に発展が進み、その中、高い効率のIII−V族太陽光電池モジュールが注目され、そのため、それに合わせてヘリオスタットは追随精度が1度内にならなければならなく、0.1度内になることがより好ましい。
【0006】
以上のように、既存の市販のヘリオスタットは追随精度が0.5度以内で、低消費電力と低作製コスト及び高い安定度を達成できる太陽位置センサー機構とコントローラーを有する制御回路がないため、一般の従来の者は実用的とは言えない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の主な目的は、低コストと低消費電力、高安定且つ高正確度を実現できる太陽位置センサーとコントローラーで、正確に太陽位置を検知でき、太陽電池モジュールが最大の発電効率を得られるヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法を提供する。
【0008】
本発明の他の目的は、幅広く各種類の陽光追随器に適用できるヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の目的を達成するため、少なくとも基板と光ダイオード、長方形柱、日陰蓋、透明カバー、ハウジングベース、配線板、複数の小ジョイント及び出力線から構成され、該コントローラーの制御回路は、少なくともアナログ信号処理ユニットとマイクロプロセッサー、及び直流モータ駆動回路から構成されるヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー、及びその追随制御方法である。太陽が該長方形柱の真上方に位置する時、太陽の微妙の移動により、該日陰蓋の影が直接に東、西、南及び北方向の光ダイオードの感度に影響を与え、正確に該コントローラーに対して信号を供給でき、そして、該コントローラーで該ヘリオスタットを正確に太陽に面するように制御できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1と図2は、本発明の太陽位置センサー機構の分解概念図と本発明の制御回路のブロック概念図である。図のように、本発明はヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法であり、本発明に係わる太陽位置センサー11は、少なくとも基板111と光ダイオード112、長方形柱113、日陰蓋114、透明カバー115、ハウジングベース116、配線板117、複数の小ジョイント118及び出力線119から構成される。
【0011】
該基板111は、両側に対称するように標準ICピン1111があり、また各側に、それぞれ五つで合計十であるICピン1111がある。
【0012】
該光ダイオード112は、それぞれ該基板111上の東、西、南、北及び中央の位置に設置され、各光ダイオード112の正負両極が、それぞれ該基板111上の十のICピン1111に接続される。
【0013】
該長方形柱113の東、西、南、北及び中央の位置の透過孔1133は、該基板111上の東、西、南、北及び中央の位置にある光ダイオード112に対応し、また、各透過孔1133にカラーフィルターペーストが注入され、パッケージにより該光ダイオード112が設置された基板111と結合されて一つの部材になり、また、該長方形柱113は、それぞれ上小下大の両層正方柱である上層長方形柱1131と下層長方形柱1132とからなり、その中、該下層長方形柱1132の各面の中心位置にある透過孔1133の口径は、該上層長方形柱1131の高さとの比例値が1より小さく、該下層長方形柱1132の高さとの比例値が1より大きい。
【0014】
該日陰蓋114は、正方内孔1141を有する正方柱であり、該長方形柱113に設置された上層長方形柱1131上に一体に結合され、また、該日陰蓋114の厚さが、該下層長方形柱1132の透過孔1133の口径との比例値が1より小さい。
【0015】
該透明カバー115は、該長方形柱113と該日陰蓋114の外に嵌設され、その表面が半球状曲面である。
【0016】
該アルミニウム合金のハウジングベース116は防水継ぎ手1161を有し、該透明カバー115と該太陽位置センサー11のハウジングが構成され、該配線板117を実装して固定し、該配線板117は平行に該ハウジングベース116上に設置され、また該配線板117により、該長方形柱113と該基板111とが結合された部材を固定する該配線板117の配線により、該配線板117に実装固定された部材の十のICピン1111が該配線板117上の各小ジョイント118に接続され、そして各小ジョイント118から、該防水継ぎ手1161に接続され、最後に該防水継ぎ手1161端の出力線119を介して、コントローラー12の制御回路に接続され、その中、該ハウジングベース116と該透明カバー115とから構成されたハウジングは、防水や防湿及び防衝撃である。以上のように、新規の太陽位置センサー11が構成される。
【0017】
本発明に係わるコントローラー12の制御回路は、少なくともアナログ信号処理ユニット121とマイクロプロセッサー122及び直流モータ駆動回路123から構成される。
【0018】
該アナログ信号処理ユニット121は差動アンプからなり、ノイズを増幅して濾過し、そしてインピーダンス整合を行い、該光ダイオード112の東、西、南及び北方向の出力信号のゲインを調整する。
【0019】
該マイクロプロセッサー122は追随制御メカニズムを行い、即時に該ヘリオスタット1を太陽に面する位置にロックする。
【0020】
該直流モータ駆動回路123はモータを高電流駆動し、そして可逆機能を方位角駆動モータ13や仰角駆動モータ14に供給する。以上のように、新規のコントローラー12が構成される。
【0021】
図3と図4は、それぞれ本発明に係わるヘリオスタットの構成概念図と本発明に係わる追随制御の流れ概念図である。図のように、本発明は上記の太陽位置センサー11とコントローラー12により、ヘリオスタット1が太陽位置追随制御を実行する時、該ヘリオスタット1の追随制御方法は、少なくとも、
【0022】
(A)アナログ信号処理ユニットから読取ること21:コントローラー12から、その制御回路のアナログ信号処理ユニットの東、西、南及び北方向の出力信号を読取り、少なくとも、
(a)方位角211を追随すること:方位角を追随して、東西方向出力信号値の差値の正負を判断することと、
(b)東方向デッドゾーン設定値212を判断すること:太陽がやや東に位置する時、東方向の出力信号値が大きくなり、また西方向の出力信号値が小さくなり、そのため、西方向の光ダイオードは、日陰蓋と長方形柱による影で検知値が小さくなり、これにより東西方向の出力信号値の差値が正値になり、方位角デッドゾーン(Stagnant Dead Zone)の東方向デッドゾーン設定値内にあれば、第1の信号を太陽追随メカニズムに出力することと、
(c)西方向デッドゾーン設定値213を判断すること:太陽がやや西に位置する時、西方向の出力信号値が大きくなり、また、東方向の出力信号値が小さくなり、そのため、東方向の光ダイオードは、該日陰蓋と該長方形柱による影で検知値が小さくなり、これにより、東西方向の出力信号値の差値が負値になり、方位角デッドゾーンの西方向デッドゾーン設定値内にあれば、第2の信号を該太陽追随メカニズムに出力し、また、東西方向の出力信号値の差値がともに方位角デッドゾーン外にある時、ステップ(a)に戻り、方位角を追随することと、
(d)仰角214を追随すること:仰角を追随し、南北方向の出力信号値の差値の正負を判断することと、
(e)南方向のデッドゾーン設定値215を判断すること:太陽がやや南に位置する時、南方向の出力信号値が大きくなり、また、北方向の出力信号値が小さくなり、北方向の光ダイオードは、該日陰蓋と該長方形柱による影で検知値が小さくなり、南北方向の出力信号値の差値が正値になり、仰角デッドゾーンの南方向デッドゾーン設定値内にあれば、第3の信号を該太陽追随メカニズムに出力することと、
(f)北方向デッドゾーン設定値216を判断すること:太陽がやや北に位置する時、北方向の出力信号値が大きくなり、また、南方向の出力信号値が小さくなり、そのため、南方向の光ダイオードは、該日陰蓋と該長方形柱による影で検知値が小さくなり、これにより、南北方向の出力信号値の差値が負値になり、仰角デッドゾーンの北方向デッドゾーン設定値内にあれば、第4の信号を該太陽追随メカニズムに出力し、また、南北方向の出力信号値の差値がともに仰角デッドゾーン外にある時、ステップ(d)に戻り仰角を追随すること、
のステップが含まれる追随基本制御を行うことと、
【0023】
(B)太陽追随駆動メカニズム22:少なくとも、
(g)方位角駆動モータを東へ回転するように制御する221:東西方向の第1の信号を受信した後、該第1の信号に基づいて方位角駆動モータ13を東へ回転するように制御し、該ヘリオスタット1が東方向デッドゾーンまで、東へ回転することと、
(h)方位角駆動モータを西へ回転するように制御する222:東西方向の第2の信号を受信した後、該第2の信号に基づいて該方位角駆動モータ13を西へ回転するように制御し、該ヘリオスタット1が西方向デッドゾーンまで、西へ回転することと、
(i)仰角駆動モータを南へ回転するように制御する223:南北方向の第3の信号を受信した後、該第3の信号に基づいて仰角駆動モータ14を南へ回転するように制御し、該ヘリオスタット1が南方向デッドゾーンまで、南へ回転することと、
(j)仰角駆動モータを北へ回転するように制御する224:南北方向の第4の信号を受信した後、該第4の信号に基づいて該仰角駆動モータ14を北へ回転するように制御し、該ヘリオスタット1が北方向デッドゾーンまで、北へ回転することが備えられる太陽追随駆動メカニズムは、太陽光度が駆動設定値により大きいや等しい時、該ヘリオスタット1が太陽を真正面になるまで追随し、太陽光度が駆動設定値より小さい時、追随を停止することと、
【0024】
(C)原点に戻るメカニズム23:該太陽位置センサーの東西方向視角が180度であり、該ヘリオスタット1が西に面するが太陽が東位置する時、該ヘリオスタット1が視角で太陽を追随することができないため、原点メカニズムを駆動して、該ヘリオスタット1を極東位置や極北位置に戻させ、また、太陽が沈んだ時、該ヘリオスタット1を東へ面させて、翌日太陽が上昇した時、太陽を追随することができること、とのステップが備えられる。
【0025】
上記のステップ(b)(c)において、東西方向出力信号値の差値が方位角デッドゾーン内にある時は、即ち東西方向に太陽を真正面にする時であり、それに対してステップ(e)(f)において、南北方向出力信号値の差値が仰角デッドゾーン内にある時、即ち南北方向に太陽を真正面にする時であり、このように、該方位角と仰角は、交互に東西方向や南北方向に太陽を真正面になるまで追随する。
【0026】
本発明に係わる装置は、太陽が該長方形柱の真上方に位置する時、太陽の微妙な移動により、該日陰蓋の影が直接に東、西、南及び北方向の光ダイオードの感度に影響を与えることにより、正確に該コントローラー12に信号を送り、また、該コントローラー12により、該ヘリオスタット1を正確に太陽の真正面にするように制御し、そのため、本発明は低コストと低消費電力、高安定及び高正確度の利点が得られる太陽位置センサー11とコントローラー12により、太陽光下で正確に太陽位置を検知でき、該ヘリオスタット1のフレーム上の太陽電池モジュール15は最大の発電効率が得られ、また幅広く各種類の陽光追随器に適用できる。
【0027】
以上のように、本発明はヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法であり、有効的に従来の諸欠点を改善でき、太陽が長方形柱の真上方に位置する時、太陽が微妙な移動による日陰蓋の影が直接に東、西、南及び北方向の光ダイオードの感度に影響を与えることにより、正確にコントローラーに信号を送り、また、該コントローラーにより、ヘリオスタットを正確に太陽の真正面にするように制御し、そのため本発明は低コストや低消費電力、高安定及び高正確度の利点が得られる太陽位置センサーとコントローラーにより、太陽光下で正確に太陽位置を検知でき、該ヘリオスタット上の太陽電池モジュールは最大の発電効率が得られ、また幅広く各種類の陽光追随器に適用でき、そのため本発明はより進歩的かつより実用的で、法に従って特許請求を出願する。
【0028】
以上は、ただ、本発明のより良い実施例であり、本発明はそれによって制限されることが無く、本発明に係わる特許請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが本発明の特許請求の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係わる太陽位置センサー機構の分解概念図
【図2】本発明の制御回路のブロック概念図
【図3】本発明のヘリオスタットの構成概念図
【図4】本発明の追随制御の流れ概念図
【図5】従来の光センサー概念図
【符号の説明】
【0030】
(本発明部分)
1 ヘリオスタット
11 太陽位置センサー
111 基板
1111 ICピン
112 光ダイオード
113 長方形柱
1131 上層長方形柱
1132 下層長方形柱
1133 透過孔
114 日陰蓋
1141 正方内孔
115 透明カバー
116 ハウジングベース
1161 防水継ぎ手
117 配線板
118 小ジョイント
119 出力線
12 コントローラー
121 アナログ信号処理ユニット
122 マイクロプロセッサー
123 直流モータ駆動回路
13 方位角駆動モータ
14 仰角駆動モータ
15 太陽電池モジュール
21 ステップ(A)
22 ステップ(B)
23 ステップ(C)
211 ステップ(a)
212 ステップ(b)
213 ステップ(c)
214 ステップ(d)
215 ステップ(e)
216 ステップ(f)
221 ステップ(g)
222 ステップ(h)
223 ステップ(i)
224 ステップ(j)
(従来部分)
31 ハウジング
32 配線板
33 光センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、両側に対称する標準ICピンがあり、各側にそれぞれ五つで、合計十であるICピンがある基板と、該基板上に設置される光ダイオードと、該光ダイオードが設置された基板と結合されて一つの部材になり、上小下大の両層の正方柱である上層長方形柱と下層長方形柱とからなる長方形柱と、該長方形柱上に設置された日陰蓋と、該長方形柱と該日陰蓋の外をカバーする透明カバーと、防水継ぎ手があり、該透明カバーと一緒に該太陽位置センサーのハウジングを構成するハウジングベースと、該ハウジングベース上に設置され、該部材を固定する配線板と、該配線板上に設置され、該配線板中の部材の十のICピンを連接して固定し、そして、該防水継ぎ手に連接される複数の小ジョイントと、該防水継ぎ手からコントローラーの制御回路に連接される出力線とが含有されることを特徴とする、ヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項2】
該下層長方形柱は、各面の中心位置に透過孔があることを特徴とする、請求項1に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項3】
該透過孔の口径と該上層長方形柱の高さとの比例値が1より小さいことを特徴とする、請求項2に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項4】
該透過孔の口径と該下層長方形柱の高さの比例値が1より大きいことを特徴とする、請求項2に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項5】
該日陰蓋の厚さと該下層長方形柱の透過孔の口径の比例値が、1より小さいことを特徴とする、請求項1に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項6】
該日陰蓋は正方内孔を有する正方柱で、該長方形柱の上方と一体に結合されることを特徴とする、請求項1に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項7】
該光ダイオードは、それぞれ該基板上の東、西、南、北及び中央の位置に実装され、また各光ダイオードの正負両極が、それぞれ該基板上の十のICピンに接続されることを特徴とする、請求項1に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項8】
該長方形柱の東、西、南、北及び中央の位置にある透過孔は、該基板上の東、西、南、北及び中央の位置にある光ダイオードに対応し、また各透過孔に、カラーフィルターペーストが注入されて部材にパッケージされることを特徴とする、請求項1に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項9】
該透明カバーの表面は半球状曲面であることを特徴とする、請求項1に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項10】
該ハウジングベースはアルミニウム合金であることを特徴とする、請求項1に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項11】
該太陽位置センサーの東西方向の視角は180度であることを特徴とする、請求項1に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項12】
該コントローラーの制御回路は、少なくともノイズを増幅や濾過し、インピーダンス整合を行い、そして光ダイオードの東、西、南及び北方向の出力信号のゲインを調整するアナログ信号処理ユニットと追随制御メカニズムを実行し、即時に該ヘリオスタットを太陽に面する位置にロックするマイクロプロセッサーとモータを高電流駆動し、方位角駆動モータや仰角駆動モータに対して、可逆機能を提供する直流モータ駆動回路とが含有されることを特徴とする、ヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項13】
該アナログ信号処理ユニットは差動アンプからなることを特徴とする、請求項12に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項14】
追随制御方法は、少なくともアナログ信号処理ユニットの東、西、南及び北方向の出力信号を読取り、追随の基本制御を行う(A)ステップと、太陽追随メカニズムを起動し、太陽光度が駆動設定値により大きいや等しい場合、該ヘリオスタットが太陽に面するまで追随して、太陽光度が駆動設定値より小さい場合、追随を停止する(B)ステップと、該ヘリオスタットが西に面し、太陽が東にある時や太陽が沈んだ時原点に戻る(C)ステップとが含有されることを特徴とする、ヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項15】
該ステップ(A)の追随基本制御は、少なくとも方位角を追随して、東西方向の出力信号値の差値が正負であるかを判断する(a)ステップと、東西方向の出力信号値の差値が正値である時、また方位角デッドゾーン(Stagnant Dead Zone)の東方向デッドゾーン設定値内にある場合、太陽追随メカニズムに第1の信号を出力する(b)ステップと、東西方向の出力信号値の差値が負値である時、また、位角デッドゾーンの西方向デッドゾーン設定値内にある場合、該太陽追随メカニズムに第2の信号を出力し、東西方向の出力信号値の差値が、ともに方位角デッドゾーンの外にある場合、ステップ(a)へ戻り、方位角を追随する(c)ステップと、仰角を追随して、南/北方向の出力信号値の差値が正負であるかを判断する(d)ステップと、南/北方向の出力信号値の差値が正値である時、また仰角デッドゾーンの南方向デッドゾーン設定値内にある場合、該太陽追随メカニズムに第3の信号を出力する(e)ステップと、南/北方向の出力信号値の差値が負値である時、また仰角デッドゾーンの北方向デッドゾーン設定値内にある場合、該太陽追随メカニズムに第4の信号を出力し、南/北方向の出力信号値の差値が、ともに仰角デッドゾーン外にある時ステップ(d)へ戻り、仰角を追随する(f)ステップとが含有されることを特徴とする、請求項14に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項16】
該ステップ(b)や(c)の東西方向の出力信号値の差値が方位角デッドゾーン内にある時、東西方向が太陽に面することを示すことを特徴とする、請求項15に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項17】
該ステップ(e)や(f)の南/北方向の出力信号値の差値が仰角デッドゾーン内にある時、南/北方向が太陽に面することを示すことを特徴とする、請求項15に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項18】
東西方向及南/北方向が太陽に面するまで、交互に該方位角と仰角を追随することを特徴とする、請求項15に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項19】
該ステップ(B)の太陽追随駆動メカニズムは、少なくとも東西方向の第1の信号を受信すると、該第1の信号に基づいて方位角駆動モータを制御して、東へ回転する(g)ステップと、東西方向の第2の信号を受信すると、該第2の信号に基づいて該方位角駆動モータを制御して、西へ回転する(h)ステップと、南/北方向の第3の信号を受信すると、該第3の信号に基づいて仰角駆動モータを制御して、南へ回転する(i)ステップと、南/北方向の第4の信号を受信すると、該第4の信号に基づいて該仰角駆動モータを制御しえ、北へ回転する(j)ステップとが含有されることを特徴とする、請求項14に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。
【請求項20】
該ステップ(C)の原点メカニズムは、該ヘリオスタットの極東位置と極北位置であることを特徴とする、請求項14に記載のヘリオスタットの太陽位置センサー機構とコントローラー及びその追随制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−99904(P2009−99904A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−272403(P2007−272403)
【出願日】平成19年10月19日(2007.10.19)
【出願人】(595165656)行政院原子能委員会核能研究所 (51)
【Fターム(参考)】