説明

ベンズイミダゾロンおよびオキシインドール誘導体ならびにそれらの医薬用途

【課題】セロトニン4受容体が関与する各種疾患又は症状(特にアルツハイマー型認知症等の精神神経系疾患)の治療剤又は予防剤を提供すること。
【解決手段】式(1):


[式中、Aは式(A−1)等を、Bは式(B−2)等を、Dは(R12−1)等を表し、Uは炭素原子又は窒素原子を表し、X、YおよびZは、酸素原子、窒素原子、硫黄原子又は炭素原子を表し、Vは酸素原子、又は硫黄原子を表し、Wは、N−R、又はCRを表し、R、R、RおよびRは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基等を表し、R10、R10’、R11およびR11’は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルキル基等を表し、R13は水素原子、アルキル基、−COR16および−COOR16等を表し、lは0〜4の整数を表し、r、r’、sおよびs’は、0〜3の整数を表す。] で表される化合物またはその製薬学的に許容される塩を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】

[式中、
Aは下記の式(A−1)、式(A−2)、式(A−3)、又は式(A−4):
【化2】

(式中、
lは0〜4の整数を意味し、
mは0〜2の整数を意味し、
nは0〜2の整数を意味し、
oおよびpは、それぞれ独立して、0又は1を意味し、
qは0〜5の整数を意味し、
(A−1)〜(A−4)は、置換可能な位置で、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、オキソ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良い)
を意味し、
Bは下記の式(B−1)、式(B−2)、又は式(B−3):
【化3】

(式中、
(B−2)および(B−3)は環内の可能な位置に不飽和結合があってもよく、Bが式(B−1)を意味する場合、Dは存在しない)を意味し、
Dは以下の(1)および(2)に含まれる基からなる群から選択される基を意味し、
(1)水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−6アルケニル基、置換されていてもよいC3−6アルキニル基、置換されていてもよいC3−8単環性、C7−102環性もしくはC7−123環性シクロアルキル基、および置換されていてもよいC5−8単環性もしくはC7−102環性シクロアルケニル基、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−8単環性、C7−102環性もしくはC7−123環性シクロアルキル基、およびC5−8単環性もしくはC7−102環性シクロアルケニル基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、C2−6アルカノイル基、フェナシル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良い;
(2)−(CH−R12
ここにおいて、uは0〜4の整数を意味し、uが1〜4の整数を意味する場合のアルキレン鎖はC1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、オキソ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されてもよく、
12は下記の式(R12−1)、式(R12−2)、式(R12−3)、式(R12−4)、式(R12−5)、式(R12−6)、式(R12−7)、又は式(R12−8)を意味し、
【化4】

(式中、
13は以下の(1)〜(5)に含まれる基からなる群から選択される基を意味し、
(1)水素原子、およびホルミル基;
(2)置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−6アルケニル基、置換されていてもよいC3−6アルキニル基、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、および置換されていてもよいC5−8シクロアルケニル基、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、およびC5−8シクロアルケニル基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良い;
(3)−COR16、−CSR16、−SO16、−CO−COR16、−COOR16、および−CO−COOR16(R16は置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−6アルケニル基、置換されていてもよいC3−6アルキニル基、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、置換されていてもよいC5−8シクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基(結合位置は該へテロ環上の炭素原子である)、又は置換されていてもよい4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基(結合位置は該へテロ環上の炭素原子である)を意味し、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、C5−8シクロアルケニル基、5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、および4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
アリール基、およびヘテロアリール基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C2−6アルカノイル基、および置換されてもよいアミノ基からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良い);
(4)−CONR17−OR18(R17およびR18はそれぞれ独立して、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基又はC3−6アルキニル基を意味する);
(5)−CONR1920、−CSNR1920および−SONR1920(R19およびR20は、それぞれ独立して、水素原子又は前記R16における任意の基を意味するか、或いはR19およびR20は、互いに結合して、隣接する窒素原子に加え、1〜2個の窒素原子、1個の酸素原子および1個の硫黄原子からなる群から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む飽和もしくは不飽和の4〜8員の単環性含窒素ヘテロ環基(該ヘテロ環基は、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、ハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されていてもよい)、
14およびR15は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−6アルケニル基、置換されていてもよいC3−6のアルキニル基、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、置換されていてもよいC5−8シクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子が隣接する窒素原子と結合している)、置換されていてもよい4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子が隣接する窒素原子と結合している)、C2−6アルカノイル基、C1−6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、又はC1−6アルキルスルホニル基を意味し、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、C5−8シクロアルケニル基、5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基、C2−6アルカノイル基、C1−6アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、およびC1−6アルキルスルホニル基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
アリール基、およびヘテロアリール基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C2−6アルカノイル基、および置換されてもよいアミノ基からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
或いはR14およびR15は、互いに結合して、隣接する窒素原子に加え、1〜2個の窒素原子、1個の酸素原子および1個の硫黄原子から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む、飽和もしくは不飽和の4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の含窒素ヘテロ環基(該ヘテロ環基は、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されていてもよい)を形成しても良く、
(R12−1)〜(R12−4)は環内の可能な位置に不飽和結合があってもよい)、
前記R、R8’、RおよびR9’は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−6アルケニル基、置換されていてもよいC3−6アルキニル基、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、置換されていてもよいC5−8シクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子が隣接の窒素原子と結合している)、又は置換されていてもよい4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基(当該へテロ環基は環上の炭素原子が隣接の窒素原子と結合している)を意味し、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、C5−8シクロアルケニル基、5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、および4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、C2−6アルカノイル基、フェナシル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
アリール基、およびヘテロアリール基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C2−6アルカノイル基、および置換されてもよいアミノ基からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
或いは、RおよびR、並びにR8’およびR9’は、それぞれ独立して、互いに結合して、隣接する窒素原子に加え、1〜2個の窒素原子、1個の酸素原子および1個の硫黄原子からなる群から選択される0〜2個のヘテロ原子を含む、飽和もしくは不飽和の4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の含窒素ヘテロ環基を形成しても良く、
ここにおいて、該含窒素へテロ環基は置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されてもよく、
前記R10、R10’、R11およびR11’は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC2−6アルケニル基、置換されていてもよいC2−6アルキニル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、シアノ基、又はオキソ基を意味し、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、およびC1−6アルコキシ基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、C2−6アルカノイル基、フェナシル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
或いはR10およびR11、並びにR10’およびR11’は、それぞれ独立して、互いに結合して、置換されていてもよい、1個の酸素原子を含んでもよい飽和もしくは不飽和の3〜8員の環を形成し、R10およびR11が結合している環と共に2環あるいはスピロ化合物を形成してもよく、
ここにおいて、該飽和もしくは不飽和の3〜8員の環は、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、C2−6アルカノイル基、フェナシル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
前記rおよびr’は、それぞれ独立して、0〜3の整数を意味し、
前記sおよびs’は、それぞれ独立して、0〜3の整数を意味し、
前記tおよびt’は、それぞれ独立して、1又は2を意味し、
前記vは0〜2の整数を意味し(但しrおよびsは同時に0ではない)、
Vは酸素原子、又は硫黄原子を意味し、
Wは、N−R、又はCRを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC2−6アルケニル基、置換されていてもよいC2−6アルキニル基、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、置換されていてもよいC5−8シクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基(Rが窒素原子と結合している場合、当該へテロ環基上の炭素原子が窒素原子と結合している)、又は置換されていてもよい4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基(Rが窒素原子と結合している場合、当該へテロ環基上の炭素原子が窒素原子と結合している)を意味し、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、C5−8シクロアルケニル基、5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基、および4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、C2−6アルカノイル基、フェナシル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
アリール基、およびヘテロアリール基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C2−6アルカノイル基、および置換されてもよいアミノ基からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
或いはRとRは互いに結合して1個の酸素原子を含んでもよい3〜6員の飽和環(該飽和環は、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されていてもよい)を形成してもよく、
Uは炭素原子、又は窒素原子を意味し、
X、YおよびZは、それぞれ独立して、酸素原子、窒素原子、硫黄原子および炭素原子からなる群から選択され、X、Y、Zのうち少なくともひとつは酸素原子、硫黄原子、又は窒素原子のいずれかを意味し、
は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC2−6アルケニル基、置換されていてもよいC2−6アルキニル基、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、置換されていてもよいC5−8シクロアルケニル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−4ハロアルキル基、置換されていてもよいC1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、または置換されてもよいアミノ基を意味し、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、C5−8シクロアルケニル基、C1−6アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、およびC1−4ハロアルコキシ基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、C2−6アルカノイル基、フェナシル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
アリール基、およびヘテロアリール基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C2−6アルカノイル基、および置換されてもよいアミノ基からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
或いはRとRは互いに結合して飽和あるいは不飽和の1個の酸素原子を含んでもよい6〜9員の環(該環は、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されていてもよい)を形成してもよく、
、R、およびRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC2−6アルケニル基、置換されていてもよいC2−6アルキニル基、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、置換されていてもよいC5−8シクロアルケニル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、置換されていてもよいC1−4ハロアルキル基、置換されていてもよいC1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、または置換されてもよいアミノ基を意味し、
ここにおいて、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、C5−8シクロアルケニル基、C1−6アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、およびC1−4ハロアルコキシ基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、C1−4アルキル基、ヒドロキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、オキソ基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールオキシ基、C2−6アルカノイル基、フェナシル基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良く、
アリール基、およびヘテロアリール基は、それぞれ独立して、置換可能な位置で、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C1−4ハロアルキル基、C1−4ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C2−6アルカノイル基、および置換されてもよいアミノ基からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良い]
で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項2】
(A−1)〜(A−4)が、置換可能な位置で、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、およびハロゲン原子からなる群から選択される1又は複数の置換基で置換されても良い、請求項1に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Vが酸素原子である、請求項1又は請求項2に記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項4】
WがN−Rであり、Rが水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC2−6アルケニル基、置換されていてもよいC2−6アルキニル基、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、置換されていてもよいC5−8シクロアルケニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基、置換されていてもよい5〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の非芳香族性の不飽和へテロ環基(当該へテロ環基上の炭素原子が窒素原子と結合している)、又は置換されていてもよい4〜9員の単環性もしくは7〜10員の2環性の飽和へテロ環基(当該へテロ環基上の炭素原子が窒素原子と結合している)である請求項1〜3のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項5】
,R,およびRが水素原子であり、Rが水素原子、またはハロゲン原子である請求項1〜4のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項6】
Uが炭素原子である請求項1〜5のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項7】
Xが窒素原子、Yが酸素原子、Zが窒素原子である請求項1〜6のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項8】
Aが(A−1)であり、lが0又は1である請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項9】
Bが(B−2)であり、sが1であり、rが2である請求項1〜8のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項10】
Dが水素原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC3−8単環性、C7−102環性もしくはC7−123環性シクロアルキル基である請求項1〜9のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項11】
Dが−(CH−R12であり、R12が式(R12−3)である請求項1〜9のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項12】
Dが−(CH−R12であり、R12が式(R12−1)である請求項1〜9のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【請求項13】
以下の化合物からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩:
(01)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[1−(プロパン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(02)3−{5−[1−(ブタン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1−エチル−5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(03)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[1−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(04)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(05)3−[5−(1−シクロブチルピペリジン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−1−エチル−5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(06)3−[5−(1−シクロペンチルピペリジン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−1−エチル−5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(07)5−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−3−{5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(08)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アゼチジン−3−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(09)1−エチル−3−{5−[1−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(10)3−[5−(1−tert−ブチルピペリジン−4−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−1−エチル−5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(11)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[1−(4−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピペリジン−4−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(12)メチル 4−{3−[3−(3−エチル−6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]アゼチジン−1−イル}ピペリジン−1−カルボキシレート、
(13)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[1’−(メチルスルホニル)−1,4’−ビピペリジン−4−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(14)メチル 4−[3−(3−エチル−6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]−1,4’−ビピペリジン−1’−カルボキシレート、
(15)メチル 2−({4−[3−(3−エチル−6−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)モルホリン−4−カルボキシレート、
(16)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[シス−4−(ピロリジン−1−イル)シクロヘキシル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(17)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[シス−4−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)シクロヘキシル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(18)1−エチル−3−[5−(シス−4−{エチル[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル]アミノ}シクロヘキシル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]−5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(19)1−エチル−5−フルオロ−3−(5−{シス−4−[メチル(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ]シクロヘキシル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(20)1−エチル−5−フルオロ−3−{5−[シス−3−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)シクロブチル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(21)1−エチル−3−{5−3−(エチルアミノ)シクロブチル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(22)3−{5−[シス−3−(シクロペンチルアミノ)シクロブチル]−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル}−1−エチル−5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン、
(23)1−エチル−5−フルオロ−3−(5−{シス−3−[メチル(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)アミノ]シクロブチル}−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を含有する医薬組成物。
【請求項15】
請求項1〜13のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分とするセロトニン4受容体作動薬。
【請求項16】
請求項1〜13のいずれかに記載の化合物又はその製薬学的に許容される塩を有効成分とするアルツハイマー型認知症治療薬。

【公開番号】特開2013−10719(P2013−10719A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145078(P2011−145078)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000002912)大日本住友製薬株式会社 (332)
【Fターム(参考)】