説明

ペダル装置

【課題】足の指先などの異物がペダルケースとペダル本体との間の隙間に挿入するのを確実に防ぐことができるペダル装置を提供する。
【解決手段】ペダルケース1内から外部にペダル本体2の先端部2aが突出した状態で、ペダルケース1内にペダル本体2の後端部が上下方向に回転可能に取り付けられたペダル装置において、ペダルケース1内から外部に向けてペダル本体2が突出する箇所で、且つペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間に対応する箇所に、ペダル本体1の踏み込み操作時における異物の挿入を防ぐための異物挿入防止部17を設けた。従って、ペダル本体2の先端部2aを足踏み操作する際に、ペダルケース1とペダル本体2との間に隙間が生じても、異物挿入防止部17によって足の指先などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間に挿入するのを確実に防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、足踏み操作に応じて動作する足鍵盤などのペダル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、足鍵盤などのペダル装置においては、特許文献1に記載されているように、ペダル本体の一端部である後端部がペダルケース内に上下方向に回転可能に取り付けられ、このペダル本体の他端部である先端部がペダルケース内から外部に突出して露出し、この露出したペダル本体の先端部を足踏み操作することにより、ペダル本体が上下方向に回転するように構成されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−311682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなペダル装置では、ペダルケース内から外部に向けてペダル本体が突出する箇所におけるペダルケースとペダル本体との間に、ペダル本体の踏み込み操作時に隙間が生じるため、ペダル本体の先端部を足踏み操作する際に、足の指先がペダルケースとペダル本体との間の隙間に挿入し、この挿入した足の指先がペダルケースとペダル本体との間に挟まれて怪我をする恐れがある。
【0005】
この発明が解決しようとする課題は、足の指先などの異物がペダルケースとペダル本体との間の隙間に挿入するのを確実に防ぐことができるペダル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、ペダルケース内から外部にペダル本体の一端部が突出した状態で、前記ペダルケース内に前記ペダル本体の他端部が上下方向に回転可能に取り付けられたペダル装置において、前記ペダルケース内から外部に向けて前記ペダル本体が突出する箇所で、且つ前記ペダル本体の踏み込み操作時に前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に生じる隙間に対応する箇所に、前記ペダル本体の踏み込み操作時における異物の挿入を防ぐための異物挿入防止部を設けたことを特徴とするペダル装置である。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、ペダルケース内から外部に突出したペダル本体の一端部を足踏み操作する際に、ペダルケース内から外部に向けてペダル本体が突出する箇所におけるペダルケースとペダル本体との間に隙間が生じても、異物挿入防止部によって足の指先などの異物がペダルケースとペダル本体との間に生じた隙間に挿入するのを確実に防ぐことができる。このため、足の指先がペダルケースとペダル本体との間に挟まれて怪我をする恐れがなく、安全性の高いものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明を適用したペダル装置の実施形態1において、一部を破断して示した要部の斜視図である。
【図2】図1に示されたペダル装置のA−A矢視における拡大断面図である。
【図3】図2に示されたペダル装置におけるペダルケースを示した拡大断面図である。
【図4】図1に示されたペダル装置のペダル本体を示し、(a)はそのペダル本体の拡大平面図、(b)はそのペダル本体のB−B矢視における拡大断面図である。
【図5】図1に示されたペダル装置において、位置規制部および異物挿入防止部を示した拡大斜視図である。
【図6】図2に示されたペダル装置において、ペダル本体を踏み込んだ状態を示した拡大断面図である。
【図7】図1に示されたペダル装置の実施形態1における異物挿入防止部の第1変形例を示した要部の斜視図である。
【図8】図7に示されたペダル装置のC−C矢視における拡大断面図である。
【図9】図1に示されたペダル装置の実施形態1における異物挿入防止部の第2変形例を示した要部の斜視図である。
【図10】図9に示されたペダル装置のD−D矢視における拡大断面図である。
【図11】この発明を適用したペダル装置の実施形態2において、一部を破断して示した要部の斜視図である。
【図12】図11に示されたペダル装置のE−E矢視における拡大断面図である。
【図13】図11に示されたペダル装置のペダル本体を示し、(a)はそのペダル本体の拡大平面図、(b)はそのペダル本体のF−F矢視における拡大断面図である。
【図14】図12に示されたペダル装置において、ペダル本体を踏み込んだ状態を示した拡大断面図である。
【図15】図11に示されたペダル装置の実施形態2における異物挿入防止部の第3変形例を示し、(a)はそのペダル本体の拡大平面図、(b)はそのペダル本体のG−G矢視における拡大断面図である。
【図16】この発明を適用したペダル装置の実施形態3において、一部を破断して示した要部の斜視図である。
【図17】図16に示されたペダル装置のH−H矢視における拡大断面図である。
【図18】図17に示されたペダル装置において、ペダル本体を踏み込んだ状態を示した拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態1)
以下、図1〜図6を参照して、この発明を適用したペダル装置の実施形態1について説明する。
このペダル装置は、図1および図2に示すように、ペダルケース1とペダル本体2とを備え、ペダル本体2の先端部2a(図2では左端部)がペダルケース1内から外部に突出して露出した状態で、ペダルケース1内にペダル本体2の後端部2b(図2では右端部)が上下方向に回転可能に取り付けられた構成になっている。
【0010】
ペダルケース1は、図2および図3に示すように、ペダルシャーシ3とカバーケース4とを備えている。ペダルシャーシ3は、シャーシ本体部5と、このシャーシ本体部5から前側(図2では左側)に延出された延出部6と、この延出部6の先端部(図2では左端部)上に設けられた下限ストッパ部7とを有し、これらが一体に形成されている。シャーシ本体部5の後部(図2では右側部)上には、図2および図3に示すように、ペダル本体2の後端部2bを上下方向に回転可能に支持するためのペダル支持部8が設けられている。
【0011】
また、このシャーシ本体部5の上面におけるほぼ中央部には、図2および図3に示すように、スイッチ部10が設けられている。このスイッチ部10は、スイッチ基板10a上に弾性変形可能なドーム状のゴム膨出部10bが設けられ、このゴム膨出部10b内に可動接点(図示せず)が設けられ、この可動接点がスイッチ基板10a上に設けられた固定接点(図示せず)に接離可能に接触するように構成されている。さらに、このシャーシ本体部5の上面における前部(図2では左側部)には、ペダル本体2を上方に押し上げるためのコイルばねなどのばね部材11が設けられている。
【0012】
一方、カバーケース4は、図2および図3に示すように、ペダルシャーシ3のシャーシ本体部5を覆うように、シャーシ本体部5上に取付金具12によって取り付けられている。このカバーケース4は、下部が開放されてペダル本体2の長手方向(図2では左右方向)と直交する方向(図2では紙面の表裏方向)に細長い箱状に形成されている。また、このカバーケース4は、図3に示すように、その後部(図3では右側部)の内面に取付金具12が取り付けられ、この取付金具12がシャーシ本体部5の後部に取り付けられていることにより、シャーシ本体部5上に取り付けている。
【0013】
さらに、このカバーケース4の前面部(図3では左側面部)には、図1〜図3に示すように、ペダル本体2の中間部分が挿入する開口部13が設けられている。この開口部13は、カバーケース4の下端部に開放された切欠き部であり、カバーケース4の長手方向(図2では紙面の表裏面方向)の長さが、ペダル本体2の長手方向と直交する方向の長さ(幅)よりも少し大きく形成され、その高さがペダル本体2の上下方向における移動長さよりも少し高く形成されている。
【0014】
また、この開口部13に対応するカバーケース4内には、図2および図3に示すように、ペダル本体2の上限位置を規制するための位置規制部14が配置されている。この位置規制部14は、図1および図5に示すように、金属板を折り曲げたものであり、シャーシ本体部5上に取り付けられる一対の固定部14aと、この一対の固定部14aから立ち上がる一対の立上り部14bと、この一対の立上り部14bの上部に架け渡された上板部14cとからなり、カバーケース4の開口部13に対応するように折り曲げられた構成になっている。
【0015】
すなわち、この位置規制部14は、図1〜図3および図5に示すように、一対の立上り部14bがカバーケース4の開口部13の両側に位置し、上板部14cが開口部13の上部に位置した状態で、一対の固定部14aがシャーシ本体部5の上面に取り付けられるように構成されている。
【0016】
これにより、位置規制部14は、図1〜図3および図5に示すように、シャーシ本体部5上に配置されたばね部材11、およびカバーケース4の開口部13に位置する箇所のペダル本体2を跨いだ状態で、ペダルケース1内に配置されるように構成されている。この位置規制部14における上板部14cの下面には、ペダル本体2の上面が接離可能に当接するフェルトやゴムなどの上限ストッパ部15が、ばね部材11に対応して設けられている。
【0017】
一方、ペダル本体2は、図1、図2および図4に示すように、先端部2a側(図4(a)では左側)の幅(つまり、ペダル本体2の長手方向と直交する方向の長さ)が広く、後端部2b側(図4(a)では右側)の幅(ペダル本体2の長手方向と直交する方向の長さ)が狭いほぼ杓子形状をなし、その周縁部に下り壁2cが形成された構成になっている。
【0018】
この場合、ペダル本体2の後端部2bは、図4(a)および図4(b)に示すように、下り壁2cが後方(図4(a)では右側)に突出して形成されている。このペダル本体2は、図2に示すように、その中間部分がカバーケース4の開口部13を通してカバーケース4内に挿入され、この挿入された後端部2bが、シャーシ本体部5上のペダル支持部8に回転軸16によって上下方向に回転可能に取り付けられた構成になっている。
【0019】
また、このペダル本体2は、図2に示すように、カバーケース4の開口部13を通してカバーケース4内に挿入された部分が、シャーシ本体部5上のばね部材11によって押し上げられて位置規制部14の上限ストッパ部15に下側から当接することにより、上限位置が規制されるように構成されている。
【0020】
また、このペダル本体2は、図6に示すように、カバーケース4の開口部13を通してカバーケース4の外部に突出した先端部2aが、ばね部材11のばね力に抗して押し下げられると、シャーシ本体部5上に設けられたペダル支持部8の回転軸16を中心に反時計回りに回転するように構成されている。
【0021】
この場合、ペダル支持部8の前側(図2では左側)に位置する箇所のペダル本体2の下面には、図2および図6に示すように、スイッチ部10のドーム状のゴム膨出部10bを押圧するためのスイッチ押圧部9が設けられている。これにより、ペダル本体2は、図6に示すように、ペダル支持部8の回転軸16を中心に反時計回りに回転すると、ペダル本体2のスイッチ押圧部9がスイッチ部10のドーム状のゴム膨出部10bを押し下げて弾性変形させ、この弾性変形したゴム膨出部10b内の可動接点をスイッチ基板10aの固定接点に接触させてスイッチ信号を出力させるように構成されている。
【0022】
また、このペダル本体2は、図6に示すように、ペダル支持部8の回転軸16を中心に反時計回りに回転し、スイッチ部10のドーム状のゴム膨出部10bを押し下げて弾性変形させた後に、シャーシ本体部5から前側(図4では左側)に延出された延出部6の先端部(図2では左端部)上に設けられた下限ストッパ部7に上方から当接して下限位置が規制されるように構成されている。
【0023】
ところで、このペダル本体2がペダルケース1内から外部に向けて突出するカバーケース4の開口部13には、図6に示すように、ペダル本体2の踏み込み操作に応じて、隙間Sが生じる。この隙間Sには、図1、図2、および図6に示すように、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に異物が挿入するのを防ぐための異物挿入防止部17が配置されている。
【0024】
この異物挿入防止部17は、図1、図3、および図5に示すように、帯状板を折り曲げたものであり、平板状の取付部17aと、この平板状の取付部17aの先端部を下側に向けて折り曲げられた平板状の挿入防止部17bとを備えている。この異物挿入防止部17は、その平板状の取付部17aがペダルケース1の位置規制部14に対して取り付けられ、下側に向けて折り曲げられた平板状の挿入防止部17bがカバーケース4の開口部13に対応する箇所のペダル本体2にその長手方向と直交する方向に細長い形状で設けられたスリット状の挿入孔18aに挿入するように構成されている。
【0025】
すなわち、この異物挿入防止部17は、図2および図6に示すように、平板状の取付部17aがペダルケース1のシャーシ本体部5上に設けられた位置規制部14の上板部14cに取り付けられ、平板状の挿入防止部17bがカバーケース4の開口部13内における上部から垂下され、この垂下された挿入防止部17bの下部がペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内に上下方向に移動可能に挿入し、この状態を維持しながらペダル本体2の上下動作に応じて挿入防止部17bが挿入孔18a内を相対的に上下方向に移動するように構成されている。
【0026】
次に、このような実施形態1のペダル装置の作用について説明する。
まず、ペダル本体2が踏み込み操作されていない通常の状態では、図2に示すように、ペダル本体2がばね部材11のばね力によって押し上げられていることにより、ペダル本体2がシャーシ本体部5のペダル支持部8の回転軸16を中心に時計回りに回転し、このペダル本体2の上面が、シャーシ本体部5上に設けられた位置規制部14の上限ストッパ部15に下側から当接して、ペダル本体2が上限位置に規制されている。
【0027】
この状態では、図2に示すように、ペダル本体2がほぼ水平な状態になり、ペダル本体2の先端部2aがペダルケース1の延出部6の先端部に設けられた下限ストッパ部7の上方に離れている。このときには、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間の隙間Sが最も狭くなっている。このため、異物挿入防止部17は、その平板状の挿入防止部17bがペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内に最も深く挿入している。
【0028】
また、このときには、図2に示すように、カバーケース4内に位置するペダル本体2のスイッチ押圧部9がスイッチ部10の上方に離れている。このため、スイッチ部10は、そのドーム状のゴム膨出部10bが弾性復帰し、このゴム膨出部10b内の可動接点がスイッチ基板10aの固定接点から離れ、オフ状態になっている。
【0029】
このような状態で、カバーケース4の外部に位置するペダル本体2の先端部2aがばね部材11のばね力に抗して踏み込まれると、図6に示すように、ペダル本体2がシャーシ本体部5のペダル支持部8の回転軸16を中心に反時計回りに回転する。すると、ペダル本体2の先端部2aが下がり、これに伴ってカバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sが徐々に広くなる。このため、異物挿入防止部17は、その平板状の挿入防止部17bがペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内を上方に向けて相対的に移動する。
【0030】
そして、ペダル本体2の先端部2aが更に踏み込まれて、ペダル本体2がシャーシ本体部5のペダル支持部8の回転軸16を中心に反時計回りに更に回転すると、図6に示すように、カバーケース4内に位置するペダル本体2のスイッチ押圧部9がスイッチ部10を押圧し、このスイッチ部10におけるドーム状のゴム膨出部10bを弾性変形させる。これにより、スイッチ部10は、ゴム膨出部10b内の可動接点がスイッチ基板10aの固定接点に接触し、スイッチ信号を出力する。
【0031】
この後、更にペダル本体2の先端部2aが踏み込まれると、図6に示すように、ペダル本体2の先端部2aがペダルケース1の延出部6の先端部に設けられた下限ストッパ部7に上側から当接して下限位置が規制される。この状態では、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sが最も広くなる。
【0032】
このため、異物挿入防止部17は、図6に示すように、その平板状の挿入防止部17bがペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内を更に上方に向けて相対的に移動する。しかし、このときには、図6に示すように、平板状の挿入防止部17bがペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内から上方に抜け出すことはない。
【0033】
この状態のときには、ペダル本体2の先端部2aを踏み込んでいる足が、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間の隙間Sに向けて移動しても、その足の指先が異物挿入防止部17の挿入防止部17bに当接する。これにより、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じた隙間Sに足の指先が挿入するのを防ぐことができる。このため、ペダル本体2がばね部材11のばね力によって押し上げられて初期位置に戻る際に、踏み込んでいる足の指先がカバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じた隙間Sに挟まれることがない。
【0034】
このように、この実施形態1のペダル装置によれば、ペダルケース1内から外部にペダル本体2の先端部2aが突出した状態で、ペダルケース1内にペダル本体2の後端部2bが上下方向に回転可能に取り付けられたペダル装置において、ペダルケース1内から外部に向けてペダル本体2が突出する箇所で、且つ、ペダル本体2の踏み込み操作時にペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sに対応する箇所に、異物の挿入を防ぐための異物挿入防止部17が設けられていることにより、足の指先などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間Sに挿入するのを確実に防ぐことができる。
【0035】
すなわち、この実施形態1のペダル装置では、ペダル本体2の先端部2aを足踏み操作する際に、ペダルケース1内から外部に向けてペダル本体2が突出する箇所で、ペダルケース1とペダル本体2との間に隙間Sが生じても、異物挿入防止部17によって足の指先などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間Sに挿入するのを確実に防ぐことができる。これにより、足の指先をペダルケース1とペダル本体2との間の隙間Sに挟んで怪我をする恐れがなく、安全性の高いものを提供することができる。
【0036】
この場合、異物挿入防止部17は、ペダルケース1とペダル本体2との間に位置するペダルケース1の箇所に設けられ、ペダル本体2に設けられた挿入孔18aにペダル本体2の上下動作に応じて相対的に移動可能に挿入する構成であるから、ペダル本体2が踏み込まれていない状態のときに、ペダル本体2が上限位置に規制されて、ペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sが最も狭くなり、異物挿入防止部17がペダル本体2の挿入孔18a内に最も深く挿入するので、異物挿入防止部17をペダルケース1の外部から見えないように隠すことができ、これにより外観的にもデザイン的にも好ましいものを提供することができる。
【0037】
また、この異物挿入防止部17は、ペダル本体2が踏み込まれたときに、ペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sが広くなるが、ペダル本体2の踏み込み動作に応じて平板状の異物挿入防止部17がペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内から相対的に上側に抜け出すことなく移動して、ペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sに、これを塞ぐように配置されるので、この異物挿入防止部17によって足の指先などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間Sに挿入するのを確実に防ぐことができる。
【0038】
この場合、異物挿入防止部17は、ペダルケース1に設けられてペダル本体2の上限位置を規制するための位置規制部14に設けられていることにより、位置規制部14をペダルケース1に取り付ける際に、これと同時に異物挿入防止部17をペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sに配置することができる。このため、組立て時における部品点数の削減を図ることができると共に、組立て作業の向上をも図ることができる。
【0039】
なお、上述した実施形態1では、異物挿入防止部17が平板状の取付部17aと、この平板状の取付部17aの先端部を下側に向けて折り曲げられた平板状の挿入防止部17bとを備えた構成である場合について述べたが、これに限らず、例えば図7および図8に示す第1変形例のように、異物挿入防止部20は丸棒などの棒状部材を折り曲げた構成であっても良い。
【0040】
すなわち、この第1変形例の異物挿入防止部20は、図7および図8に示すように、位置規制部14に取り付けられる棒状の取付部20aと、この取付部20aの先端部を下側に向けて折り曲げられた棒状の挿入防止部20bとを備え、この挿入防止部20bがペダル本体2にその長手方向に沿って少し長い楕円形状の挿入孔18b内に上下方向に移動可能に挿入するように構成すれば良い。このように構成しても、実施形態1と同様の作用効果がある。
【0041】
また、上述した実施形態1では、異物挿入防止部17がペダル本体2の上限位置を規制する位置規制部14に設けられている場合について述べたが、これに限らず、例えば図9および図10に示す第2変形例のように、異物挿入防止部21をペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sに対応する箇所のペダルケース1に直接、取り付けた構成であっても良い。
【0042】
すなわち、この第2変形例の異物挿入防止部21は、図9および図10に示すように、平板状に形成されたものであり、ペダルケース1のカバーケース4に設けられた開口部13の内面における上部に垂下された状態で設けられ、且つペダル本体2にその長手方向と直交する方向に沿って細長い形状に形成されたスリット状の挿入孔18a内に、上下方向に移動可能に挿入するように構成すれば良い。このように構成しても、実施形態1と同様の作用効果がある。
【0043】
(実施形態2)
次に、図11〜図14を参照して、この発明を適用したペダル装置の実施形態2について説明する。なお、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
このペダル装置は、図11および図12に示すように、異物挿入防止部25をペダル本体2に設けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0044】
すなわち、この異物挿入防止部25は、図11〜図13に示すように、ペダルケース1のカバーケース4に設けられた開口部13にほぼ対応する大きさの平板状に形成され、ペダル本体2の上面におけるカバーケース4の開口部13の前側外部(図12では左側)に位置する箇所に、起立した状態でビス26によって取り付けられている。
【0045】
これにより、異物挿入防止部25は、図11および図12に示すように、ペダル本体2が踏み込まれていない通常の状態のときに、ペダル本体2が位置規制部14の上限ストッパ部15に当接していることにより、カバーケース4の開口部13の前側外部に位置して、その開口部13の上側に突出した状態で配置されるように構成されている。
【0046】
また、この異物挿入防止部25は、図14に示すように、ペダル本体2が踏み込まれてペダル本体2が下限ストッパ部7に当接した際に、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sが広くなっても、この隙間Sの前側外部に位置して、その隙間Sを覆って塞ぐように構成されている。
【0047】
このような実施形態2のペダル装置においても、実施形態1と同様、ペダルケース1内から外部に向けてペダル本体2が突出する箇所で、且つペダル本体2の踏み込み操作時にペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sに対応する箇所のペダル本体2上に、異物の挿入を防ぐ異物挿入防止部25が起立して設けられていることにより、足の指先などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間Sに挿入するのを確実に防ぐことができる。
【0048】
すなわち、この実施形態2のペダル装置では、ペダル本体2の先端部2aを足踏み操作する際に、ペダルケース1内から外部に向けてペダル本体2が突出する箇所で、ペダルケース1とペダル本体2との間に隙間Sが生じても、異物挿入防止部25によって足の指先などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間Sに挿入するのを確実に防ぐことができる。これにより、足の指先をペダルケース1とペダル本体2との間の隙間Sに挟んで怪我をする恐れがなく、安全性の高いものを提供することができる。
【0049】
この場合、異物挿入防止部25は、ペダル本体2上に起立した状態でビス26によって取り付けられているので、ペダルケース1にペダル本体2を組み付ける際に、これと同時に簡単に異物挿入防止部25をペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sに対応させて配置することができる。
【0050】
また、この異物挿入防止部25は、ペダルケース1のカバーケース4に設けられた開口部13にほぼ対応する大きさの平板状に形成され、ペダル本体2の上面におけるカバーケース4の開口部13の前側外部に位置する箇所に、起立した状態でビス26によって取り付けられているので、ペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sを確実に且つ良好に塞ぐことができる。
【0051】
すなわち、このペダル装置では、図12に示すように、ペダル本体2が踏み込まれていない通常の状態のときに、ペダル本体2が位置規制部14の上限ストッパ部15に当接し、異物挿入防止部25がカバーケース4の開口部13の前側外部に位置して、その開口部13の上側に突出した状態で配置されるので、ペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sを確実に且つ良好に塞ぐことができる。
【0052】
また、このペダル装置では、図14に示すように、ペダル本体2が踏み込まれてペダル本体2が下限ストッパ部7に当接した際に、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sが広くなっても、この隙間Sの前側外部に異物挿入防止部25が位置しているので、ペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sを異物挿入防止部25によって確実に且つ良好に覆って塞ぐことができ、これにより足の指先などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間Sに挿入するのを確実に防ぐことができる。
【0053】
なお、上述した実施形態2では、平板状の異物挿入防止部25をペダル本体2と別に製作してペダル本体2上に取り付けた構成である場合について述べたが、これに限らず、例えば図15(a)および図15(b)に示す第3変形例のように、ペダル本体2の上面の一部を切り起こすことにより、異物挿入防止部27をペダル本体2に一体に形成した構成であっても良い。
【0054】
このように構成すれば、異物挿入防止部27をペダル本体2に簡単に設けることができるばかりか、上述した実施形態2の異物挿入防止部25に比べて、部品点数を削減することができ、これにより組立て作業の簡素化を図ることができると共に、低コスト化をも図ることができる。
【0055】
(実施形態3)
次に、図16〜図18を参照して、この発明を適用したペダル装置の実施形態3について説明する。この場合には、図1〜図6に示された実施形態1、および図11〜図14に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
このペダル装置は、図16および図17に示すように、異物挿入防止部として、第1、第2の各異物挿入防止部31、32を備えた構成であり、これ以外は実施形態1、2とほぼ同じ構成になっている。
【0056】
すなわち、第1異物挿入防止部31は、実施形態1と同様、ペダルケース1とペダル本体2との間に位置するペダルケース1の箇所に設けられ、ペダル本体2に設けられたスリット状の挿入孔18aにペダル本体2の上下動作に応じて相対的に移動可能に挿入するように構成されている。この第1異物挿入防止部31は、図16〜図18に示すように、平板儒の取付部31aと、この平板状の取付部31aの先端部を下側に向けて折り曲げられた平板状の挿入防止部31bとを備えている。
【0057】
この場合、第1異物挿入防止部31は、図17に示すように、平板状の取付部31aがペダルケース1のシャーシ本体部5上に設けられた位置規制部14の上板部14cに取り付けられ、平板状の挿入防止部17bがカバーケース4の開口部13内における上部から垂下され、この垂下された挿入防止部31bの下部がペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内に上下方向に移動可能に挿入し、この状態でペダル本体2の上下動作に応じて平板状の挿入防止部31bがスリット状の挿入孔18a内を相対的に上下方向に移動するように構成されている。
【0058】
また、第2異物挿入防止部32は、実施形態2と同様、ペダル本体2上に起立した状態で設けられた構成になっている。すなわち、この第2異物挿入防止部32は、図16〜図18に示すように、ペダルケース1のカバーケース4に設けられた開口部13にほぼ対応する大きさの平板状に形成され、カバーケース4の開口部13の前側外部(図17では左側)に位置する箇所のペダル本体2の上面に、起立した状態でビス26によって取り付けられている。
【0059】
これにより、第2異物挿入防止部25は、図16および図17に示すように、ペダル本体2が踏み込まれていない通常の状態のときに、ペダル本体2が位置規制部14の上限ストッパ部15に当接していることにより、カバーケース4の開口部13の前側外部に位置して、その開口部13の上側に突出した状態で配置されるように構成されている。
【0060】
また、この第2異物挿入防止部25は、図18に示すように、ペダル本体2が踏み込まれてペダル本体2が下限ストッパ部7に当接した際に、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sが広くなっても、この隙間Sの前側外部に位置して、その隙間Sを覆って塞ぐように構成されている。
【0061】
次に、このような実施形態3のペダル装置の作用について説明する。
まず、ペダル本体2が踏み込み操作されていない通常の状態では、図17に示すように、ペダル本体2がばね部材11のばね力によって押し上げられていることにより、ペダル本体2がシャーシ本体部5のペダル支持部8の回転軸16を中心に時計回りに回転し、このペダル本体2の上面が、シャーシ本体部5上に設けられた位置規制部14の上限ストッパ部15に下側から当接して、ペダル本体2が上限位置に規制されている。
【0062】
この状態では、図17に示すように、ペダル本体2がほぼ水平な状態になり、ペダル本体2の先端部2aがペダルケース1の延出部6の先端部に設けられた下限ストッパ部7の上方に離れている。このときには、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sが最も狭くなっている。このため、第1異物挿入防止部31は、その平板状の挿入防止部31bがペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内に最も深く挿入し、第2異物挿入防止部25は、カバーケース4の開口部13の前側外部に位置して、その開口部13の上側に突出した状態で配置される。
【0063】
このような状態で、カバーケース4の外部に位置するペダル本体2の先端部2aがばね部材11のばね力に抗して踏み込まれると、図18に示すように、ペダル本体2がシャーシ本体部5のペダル支持部8の回転軸16を中心に反時計回りに回転し、ペダル本体2の先端部2aが下がる。これに伴って、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sが広くなる。
【0064】
このため、第1異物挿入防止部31は、その平板状の挿入防止部31bがペダル本体2のスリット状の挿入孔18a内を上方に向けて相対的に移動し、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じた隙間Sに配置される。また、第2異物挿入防止部32は、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sが広くなっても、この隙間Sの前側外部に位置して、その隙間Sを覆って塞ぐ。
【0065】
このときには、ペダル本体2の先端部2aを踏み込んでいる足が、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じる隙間Sに向けて移動しても、その足の指先が第2異物挿入防止部32に当接することにより、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じた隙間Sに足の指先が挿入するのを防ぐことができる。
【0066】
このとき、踏み込んだ足の靴下が誤って第2異物挿入防止部32を乗り越えても、この乗り越えた靴下が第1異物挿入防止部31の挿入防止部31bに当接することにより、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じた隙間Sに靴下が巻き込まれるのを防ぐことができる。このため、ペダル本体2がばね部材11のばね力によって押し上げられて初期位置に戻る際に、踏み込んだ足の指先およびその足の靴下がカバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じた隙間Sに挟まれることがない。
【0067】
このように、この実施形態3のペダル装置によれば、ペダルケース1とペダル本体2との間に位置するペダルケース1の箇所に対応して設けられ、ペダル本体2に設けられた挿入孔18aにペダル本体2の上下動作に応じて相対的に移動可能に挿入する第1異物挿入防止部31と、ペダルケース1とペダル本体2との間に対応するペダルケース1の外部に位置する箇所のペダル本体2上に起立した状態で設けられた第2異物挿入防止部32とを備えているので、踏み込んだ足の指先やその足の靴下などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間Sに挿入するのを確実に防ぐことができる。
【0068】
すなわち、この実施形態3のペダル装置では、ペダル本体2の先端部2aを足踏み操作する際に、ペダルケース1内から外部に向けてペダル本体2が突出する箇所で、ペダルケース1とペダル本体2との間に隙間Sが生じていても、第2異物挿入防止部32によって足の指先などの異物がペダルケース1とペダル本体2との間に生じた隙間Sに挿入するのを確実に防ぐことができる。
【0069】
また、このときに、踏み込んだ足の靴下が誤って第2異物挿入防止部32を乗り越えても、この乗り越えた靴下が第1異物挿入防止部31の挿入防止部31bに当接することにより、カバーケース4の開口部13の上部とペダル本体2との上面との間に生じた隙間Sに靴下が巻き込まれるのを防ぐことができ、より一層、安全性の高いものを提供することができる。
【0070】
なお、上述した実施形態3では、第1異物挿入防止部31が平板状の取付部31aと、この平板状の取付部31aの先端部を下側に向けて折り曲げられた平板状の挿入防止部31bとを備え、取付部31aを位置規制部14に取り付けた構成である場合について述べたが、これに限らず、図7および図8に示した第1変形例のように、棒状部材を折り曲げた構成であっても良く、また図9および図10に示した第2変形例のように、ペダルケース1とペダル本体2との間に生じる隙間Sに対応する箇所のペダルケース1に直接、起立させた状態で取り付けた構成であっても良い。
【0071】
また、上述した実施形態3では、平板状の第2異物挿入防止部32をペダル本体2と別に製作してペダル本体2上に取り付けた構成である場合について述べたが、これに限らず、図15(a)および図15(b)に示した第3変形例のように、ペダル本体2の上面の一部を切り起こすことにより、第2異物挿入防止部をペダル本体2に一体に形成した構成であっても良い。
【0072】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0073】
(付記)
請求項1に記載の発明は、ペダルケース内から外部にペダル本体の一端部が突出した状態で、前記ペダルケース内に前記ペダル本体の他端部が上下方向に回転可能に取り付けられたペダル装置において、
前記ペダルケース内から外部に向けて前記ペダル本体が突出する箇所で、且つ前記ペダル本体の踏み込み操作時に前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に生じる隙間に対応する箇所に、前記ペダル本体の踏み込み操作時における異物の挿入を防ぐための異物挿入防止部を設けたことを特徴とするペダル装置である。
【0074】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のペダル装置において、前記異物挿入防止部は、前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に位置する前記ペダルケースの箇所に対応して設けられ、前記ペダル本体に設けられた挿入孔に前記ペダル本体の上下動作に応じて相対的に移動可能に挿入していることを特徴とするペダル装置である。
【0075】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のペダル装置において、前記異物挿入防止部は、前記ペダルケースに設けられて前記ペダル本体の上限位置を規制するための位置規制部に取り付けられていることを特徴とするペダル装置である。
【0076】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のペダル装置において、前記異物挿入防止部は、前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に対応する前記ペダルケースの外部に位置する箇所の前記ペダル本体上に起立した状態で設けられていることを特徴とするペダル装置である。
【0077】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のペダル装置において、前記異物挿入防止部は、前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に位置する前記ペダルケースの箇所に対応して設けられ、前記ペダル本体に設けられた挿入孔に前記ペダル本体の上下動作に応じて相対的に移動可能に挿入している第1異物挿入防止部と、前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に対応する前記ペダルケースの外部に位置する箇所の前記ペダル本体上に起立した状態で設けられた第2異物挿入防止部と、を備えていることを特徴とするペダル装置である。
【符号の説明】
【0078】
1 ペダルケース
2 ペダル本体
2a 先端部
2b 後端部
3 ペダルシャーシ
4 カバーケース
7 下限ストッパ部
8 ペダル支持部
11 ばね部材
13 開口部
14 位置規制部
15 上限ストッパ部
16 回転軸
17、20、21、25 異物挿入防止部
17a、20a 取付部
17b、20b 挿入防止部
18a、18b 挿入孔
31 第1異物挿入防止部
32 第2異物挿入防止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペダルケース内から外部にペダル本体の一端部が突出した状態で、前記ペダルケース内に前記ペダル本体の他端部が上下方向に回転可能に取り付けられたペダル装置において、
前記ペダルケース内から外部に向けて前記ペダル本体が突出する箇所で、且つ前記ペダル本体の踏み込み操作時に前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に生じる隙間に対応する箇所に、前記ペダル本体の踏み込み操作時における異物の挿入を防ぐための異物挿入防止部を設けたことを特徴とするペダル装置。
【請求項2】
請求項1に記載のペダル装置において、前記異物挿入防止部は、前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に位置する前記ペダルケースの箇所に対応して設けられ、前記ペダル本体に設けられた挿入孔に前記ペダル本体の上下動作に応じて相対的に移動可能に挿入していることを特徴とするペダル装置。
【請求項3】
請求項2に記載のペダル装置において、前記異物挿入防止部は、前記ペダルケースに設けられて前記ペダル本体の上限位置を規制するための位置規制部に取り付けられていることを特徴とするペダル装置。
【請求項4】
請求項1に記載のペダル装置において、前記異物挿入防止部は、前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に対応する前記ペダルケースの外部に位置する箇所の前記ペダル本体上に起立した状態で設けられていることを特徴とするペダル装置。
【請求項5】
請求項1に記載のペダル装置において、前記異物挿入防止部は、
前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に位置する前記ペダルケースの箇所に対応して設けられ、前記ペダル本体に設けられた挿入孔に前記ペダル本体の上下動作に応じて相対的に移動可能に挿入している第1異物挿入防止部と、
前記ペダルケースと前記ペダル本体との間に対応する前記ペダルケースの外部に位置する箇所の前記ペダル本体上に起立した状態で設けられた第2異物挿入防止部と
を備えていることを特徴とするペダル装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−11964(P2013−11964A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143096(P2011−143096)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】