説明

ボックスカルバート接続用ゴム目地材及びそれを使用したカルバート

【課題】ボックスカルバートの嵌合連結を容易に行うことができると共に、連結部が相対移動しても止水性を維持することができるようにする。
【解決手段】ボックスカルバートの雄型嵌合部に埋設されるアンカー部2A、雄型嵌合部外周面S1に露出する台座部2Bと、括れ部2Cを介して台座部2Bと連続し、自由端側が丸く膨らんだ膨出部2Dからなる環状のゴム目地材を用い、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させることにより膨出部2Dを倒伏させて、雌型嵌合部内周面と台座部2B表面との間に挟み込ませ、雄型嵌合部外周面S1と雌型嵌合部内周面の隙間を密封する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、嵌合連結型のボックスカルバートの連結部を止水する接続用ゴム目地材及びそれを使用したボックスカルバートに関する。
【背景技術】
【0002】
嵌合連結型のボックスカルバートの連結部の止水のため、特許文献1に記載されているように、ボックスカルバートの一端に形成された雄型嵌合部を他端に形成された雌型嵌合部内に嵌入させ、環状のゴム目地材によって止水する工法が近年採用されてきている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−22553号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のゴム目地材(ゴム輪)は、突出して止水を行う主部の外半のひだ部分は、ほぼ一様な厚さかあるいは根本の方が厚く形成されており、前記ひだ部分の弾性復元力による後倒圧によって止水性を確保するため、雄型嵌合部(雄端)と雌型嵌合部(雌端)を嵌合した状態において、ひだ部分の弾性復元力によって、雄型嵌合部が雌型嵌合部から抜け出す力が作用しており、カルバートを連結後に固定しておかないと、僅かな衝撃で雄型嵌合部が抜け出して施工の手戻りが発生することがあった。
【0005】
また、雄型嵌合部と雌型嵌合部間の隙間は、約10mmであるが、ゴム目地材の隙間内への突出部分のうち、主部の団塊部分が5mm以上あり、ひだ部は残りの半分程度であるため、嵌合連結時にひだ部は45°程度しか後倒せず、連結時に大きな力が必要であり、連結部を修正することが困難であった。
【0006】
そこで、ゴム目地材のゴムの硬度を小さくすることも考えられるが、密着度が弱まって止水性が低下する問題があり、また、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させる際に過大な力が作用すると、コンクリート層内に埋設してあるゴム目地材の基部が剥離して漏水の原因となることがあった。
【0007】
また、雄型嵌合部と雌型嵌合部間の隙間内に突出する主部外半のひだ部分の後倒圧によって止水する構造であるため、10mmの隙間に対してゴム目地材全体の突出長が11mm以下でないと連結のための嵌合が困難である。嵌合部の製造上の寸法許容誤差が+7mm〜−3mm程度であると、隙間が開いてしまってゴム目地材が止水効果を発揮できなかったり、逆に隙間が狭すぎてゴム目地材が挿入できない不都合を生じる問題もあった。
【0008】
本発明は、前述の従来技術における問題点を解消し、ボックスカルバートの連結嵌合を容易に行うことができると共に、高い止水性を維持することができる止水性の高い接続用ゴム目地材を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のボックスカルバート接続用ゴム目地材は、雄型嵌合部外周面に埋設されるアンカー部と、前記アンカー部に連続して雄型嵌合部外周面に露出する台座部と、前記台座部の雄型嵌合部先端側の端部に連続して細幅に形成された括れ部と、前記括れ部を介して基端側が台座部と連続すると共に、自由端側が丸く膨らんだ膨出部とを備え、前記膨出部は、無荷重状態においてその自由端側が雄型嵌合部の基端側に向いて傾斜しており、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させることにより倒伏して雌型嵌合部内周面と台座部表面との間に挟み込まれ、雄型嵌合部外周面と雌型嵌合部内周面の隙間を密封するようにしたものである。
【0010】
本発明のボックスカルバート接続用ゴム目地材においては、膨出部の雌型嵌合部内周面と当接する側の面には、ゴム目地材の周方向に連続する1条乃至複数条のシール突条が形成され、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させて膨出部を倒伏させたときに、前記シール突条が雌型嵌合部内周面に密着される。
【0011】
また、本発明のボックスカルバート接続用ゴム目地材においては、台座部表面に、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させて膨出部を倒伏させたときに前記膨出部が押し当てられる突出部を形成する。
【0012】
また、本発明のボックスカルバート接続用ゴム目地材においては、括れ部に隣接した台座部の雄型嵌合部先端側の端面に位置決め凹部が形成されていることも望ましい。さらに、アンカー部外面に1乃至複数の突部が形成する。
【発明の効果】
【0013】
本発明のボックスカルバート接続用ゴム目地材によれば、連結するボックスカルバートの一方に形成された雄型嵌合部の外周面と他方に形成された雌型嵌合部の内周面との間で形成される環状隙間を密封する膨出部が、括れ部により台座部と連結されていると共に、前記膨出部の自由端側が無荷重状態においてその自由端側が雄型嵌合部の基端側に向いて傾斜しているため、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させる際に、括れ部が容易に屈曲変形して膨出部を倒伏させることができるため、小さな力で容易に両者を嵌合させることができる。
【0014】
また、膨出部は、その倒伏姿勢において自由端側の丸く膨らんだ部分が雌型嵌合部内周面と台座部との間に挟み込まれ、台座部と一体となって弾性変形して当該内周面に対して大きな反力を作用させることができるので、優れた止水効果が得られると共に、ボックスカルバートの雄型嵌合部や雌型嵌合部や製作誤差に起因した両者の隙間のバラツキに対して高い対応性が得られる。
【0015】
ボックスカルバートが連結されている状態では、ゴム目地材の膨出部は倒伏姿勢で雌型嵌合部内周面に当接しているため、膨出部の弾性復元力によって雄型嵌合部が雌型嵌合部から抜け出す虞がない。
【0016】
ボックスカルバートを連接敷設後に、地震や地盤沈下によって、連結部が変位し、雄型嵌合部が抜け出そうとする力が作用しても、また、ゴム目地材の膨出部の自由端側に雌型嵌合部の内周面から膨出部を反転させる向きに摩擦力が作用した場合でも、台座部と膨出した膨出部とが広い面積で接触して強い摩擦力が生じ、これに対抗することができるため、膨出部が反転することがないので止水性が維持される。
【0017】
また、膨出部が倒伏姿勢になっている状態において、膨出部に設けられている1条乃至複数条のシール突条が雌型嵌合部の内周面に密着することで、雄型嵌合部の外周面と雌型嵌合部の内周面間で形成される環状隙間が、ゴム目地材の膨出部自由端側の丸く膨らんだ部分と前記シール突条とによって密封されることになり、さらに優れた止水性を得ることができる。
【0018】
倒伏した膨出部が突出部に押し当てられた状態で台座部表面に支持されるため、ゴム目地材の膨出部の自由端側に雌型嵌合部の内周面から膨出部を反転させる向きに摩擦力が作用した場合に、摩擦力に対してより強固に対抗して膨出部の反転を阻止するので、止水性が維持される。
【0019】
ボックスカルバートの雄型嵌合部に対してゴム目地材の取付を高精度に行うことができ、ゴム目地材の取付位置のずれに起因する漏水事故を防止することができる。
雄型嵌合部のコンクリート層内に埋設されたアンカー部は、当該アンカー部外面に形成されている1乃至複数の突部がアンカー部をより堅固に保持して抜け出すのを防止する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1は、ボックスカルバートの連結状態における雄型嵌合部と雌型嵌合部の部分断面図であって、ボックスカルバート1は、一端に雄型嵌合部1Aが形成され、反対側の端部に雌型嵌合部1Bが形成されている。このボックスカルバート1を図2に示すように、雄型嵌合部1Aと雌型嵌合部1Bを嵌合させて連結することにより、排水路や下水道等の暗渠、地下道等が構築される。
【0021】
雄型嵌合部1Aの外周面S1には、嵌合される雄型嵌合部1Aと雌型嵌合部1Bの隙間からの雨水や下水等の漏水を防止するために、硬質ゴム製の環状のゴム目地材2が装着されている。
【0022】
図3は、環状のゴム目地材2の断面図であって、ゴム目地材2は、図1に示すボックスカルバート1の雄型嵌合部1Aの外周面S1に埋設されるアンカー部2Aと、当該アンカー部2Aに連続して外周面S1に露出する台座部2Bと、細幅の括れ部2Cを介して前記台座部2Bに連結された膨出部2Dから構成されている。
【0023】
外周面S1下方のコンクリート内に埋設されるアンカー部2Aは、底面2Eが平坦に形成されており、この底面2Eに隣接する前後端には、ゴム目地材2に外力が作用した場合に、アンカー部2Aがコンクリートからの抜け出しを防止するために、ヒレ状突出部2F、2Gが形成されている。
【0024】
なお、説明の便宜上、ゴム目地材2について、図1のようにボックスカルバート1の雄型嵌合部1A外周面にゴム目地材2が装着されている状態で、雄型嵌合部1Aの先端側を前側、基端側を後側とする。
【0025】
アンカー部2Aに連続して形成されている台座部2Bは、その前端部の上面で括れ部2Cと連続しており、前記台座部2Bの前端面は、括れ部2Cとアンカー部2Aとの間に挟まれて後述する位置決め凹部2Hを構成している。また、括れ部2C後方に形成されている台座部2B上面は、途中に山形の突出部2Iが形成されて後方に緩やかに傾斜する傾斜面となっている。
【0026】
膨出部2Dは、括れ部2Cを介して台座部2Bと連続している基端側に対して反対側に位置する自由端側が丸く膨らんだ形状となっていて、外力が作用していない無荷重状態においては、膨出部2Dの自由端側は後方に傾斜している。また、前記膨出部2Dの台座部2Bに面する側と反対側の面には、環状のゴム目地材2の全周に亘って連続するシール突条2Jが形成されている。
【0027】
ゴム目地材2は環状であり、ボックスカルバート1の製造時に雄型嵌合部1Aの外周面に装着される。図4は、ゴム目地材2をボックスカルバート1の製造時において、雄型嵌合部1Aに型枠で位置決めした状態を示す部分断面図であって、同図に示すように、雄型嵌合部1Aの外周面S1を形成する型枠3と、前記雄型嵌合部1Aの先端部側の外周面S1と端面とを形成する型枠4とを組み合わせた状態でコンクリートを打設して雄型嵌合部1Aが形成される。
【0028】
型枠3には、ゴム目地材2の膨出部2Dと括れ部2Cを収容する凹部3Aと、台座部2Bの形状に適合する凹部3Bが形成されており、また、凹部3A内に突出して、ゴム目地材2の膨出部2Dの台座部2B側の面に当接する支持突部3Cが設けられている。
一方、型枠4にはゴム目地材2に形成されている位置決め凹部2Hに嵌合する位置決め段部4Aが突設けられている。
【0029】
ゴム目地材2は、ボックスカルバート1の型枠3の凹部3Aと凹部3Bで形成される空間内に装着して、型枠4で型枠3の端面を閉じ、ゴム目地材2の位置決め凹部2Hに型枠4の位置決め段部4Aを嵌合させると共に、膨出部2Dに型枠3の支持突部3Cを当接させることにより、型枠3と型枠4間に挟み込んで所定位置に保持する。
【0030】
この状態で、コンクリートを打設してゴム目地材2のアンカー部2Aをコンクリート内に埋設固定する。コンクリートの固化後、型枠4を取り外し、雄型嵌合部1Aに装着されたゴム目地材2の膨出部2Dは型枠3から分離する。
【0031】
ゴム目地材2が装着されたボックスカルバート1は、図1に示すように、連結する2つのボックスカルバート1の雄型嵌合部1Aと雌型嵌合部1Bとを対向させ、図2に示すように、これらの雄型嵌合部1Aを雌型嵌合部1B内に挿入嵌合させる。
【0032】
雄型嵌合部1Aに装着されている環状のゴム目地材2の膨出部2Dは、雌型嵌合部1Bの内面に当接しており、押されることによって、主に前後幅の狭い括れ部2Cの部分が弾性的に屈曲して後方に傾倒する。
【0033】
そして、図2に示すように完全に嵌合したときには、膨出部2Dは台座部2Bと雌型嵌合部1Bの内周面S2との間に挟まれる形で完全に倒伏し、雄型嵌合部1Aの外周面S1と、これに対向する雌型嵌合部1Bの内周面S2との間に形成されている隙間を密封する。
【0034】
倒伏した膨出部2Dの下面は、台座部2B上面に形成されている突出部2Iに押し当てられて密着し、この際、丸く膨らんだ膨出部2Dと台座部2Bとが一体となって弾性的に圧縮変形されるために、雌型嵌合部1Bの内周面S2に対して膨出部2Dから大きな反力が作用し、高い止水効果が得られる。
【0035】
また、ボックスカルバート1の付設後に、地震や地盤沈下によって、雄型嵌合部1Aが雌型嵌合部1Bから抜け出す方向の変位が生じ、膨出部2Dの自由端側に雌型嵌合部1Bの内周面S2から膨出部2Dを反転させる向きに摩擦力が作用した場合でも、台座部2Bから突出している突出部2Iが膨出部2Dに食い込んで、丸く膨出した膨出部2Dと台座部2B間の広い接触面に作用する大きな摩擦力でこれに対抗するため、膨出部2Dが反転してシール性を損なう虞はない。
【0036】
さらに、本実施形態においては、ゴム目地材2の膨出部2Dが倒伏姿勢になっているときに、膨出部2Dに設けられているシール突条2Jが雌型嵌合部1Bの内周面S2に密着するようになっており、雄型嵌合部1Aの外周面S1と雌型嵌合部1Bの内周面S2間の隙間は、ゴム目地材2の膨出部自由端側の丸く膨らんだ部分と前記シール突条2Jとで2重にシールされるため、極めて優れた止水効果を得ることができる。
【0037】
なお、ゴム目地材2に使用するゴム素材の硬度は70°程度のものが望ましい。また、ゴム目地材2の雄型嵌合部1A外周面S1から露出する部分の全高は無負荷状態で、雄型嵌合部1Aの外周面S1と雌型嵌合部1Bの内周面S2間の隙間の約1.5倍程度で、膨出部2Dの丸い膨出部の直径は前記隙間と同程度であることが望ましい。
また、膨出部2Dの自由端側の傾斜角度は、垂直面(ボックスカルバート1の長手方向に垂直な面)に対して30°程度とすることが望ましい。
【0038】
また、本実施形態のものにおいては、ゴム目地材2の膨出部2Dに、当該ゴム目地材2の周方向に連続するシール突条2Jを設けているが、小突条2Jは必ずしも設けなくてもよいし、また、ゴム目地材2の台座部2Bに突出部2Iを設けているが、これも必ずしも設けなくてもよい。
【0039】
図5は、接続用ゴム目地材の他の実施例の横断面図であって、同図に示すゴム目地材2は、基本的構造においては前述した図3に示したものと同じであるが、膨出部2Dにシール突条2Jと平行して、さらに2条のシール突条2K、2Lが追加されている。
【0040】
図5に示すゴム目地材2は、図2のように雄型嵌合部1Aと雌型嵌合部1Bとを嵌合させたときに、雄型嵌合部1Aの外周面S1と雌型嵌合部1Bの内周面S2間の隙間がゴム目地材2の膨出部自由端側の丸く膨らんだ部分と、これら3つのシール突条2J、2K、2Lとによって多重にシールされるため、図3のゴム目地材2と比較してさらに高い止水効果を有している。
また、アンカー部2Aの前側のヒレ状突出部2Fの上端と、底面2Eの前端、中央、後端のそれぞれの位置に、突部2M、2N、2O、2Pを設けている。
【0041】
これらの突部2M、2N、2O、2Pによって、雄型嵌合部の外表面S1内にインサートされるアンカー部2Aのコンクリート層との接触面積を増やすことで、アンカー部2Aを外周面S1下方のコンクリート層内により堅固に保持することができる。
【0042】
なお、これらの突部2M、2N、2O、2Pは、ゴム目地材2の周方向に連続させて形成してよいし、不連続に形成してもよい。また、アンカー部2A外面に形成する突部の配置や大きさは、本実施形態のものに限定するものではなく、例えば、多数の突部をアンカー部2Aの外面全体に一様に分散させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】ボックスカルバートの連結部の部分断面図。
【図2】ボックスカルバートの連結状態の部分断面図。
【図3】ボックスカルバートのゴム目地材の横断面図。
【図4】ゴム目地材を型枠で位置決めした状態を示す部分断面図。
【図5】ゴム目地材の別の実施例の横断面図。
【符号の説明】
【0044】
1 ボックスカルバート
1A 雄型嵌合部
1B 雌型嵌合部
2 ゴム目地材
2A アンカー部
2B 台座部
2C 括れ部
2D 膨出部
2E 底面
2F、2G ヒレ状突出部
2H 位置決め凹部
2I 突出部
2J、2K、2L シール突条
2M、2N、2O、2P 突部
3 型枠
3A、3B 凹部
3C 支持突部
4 型枠
4A 位置決め段部
S1 外周面
S2 内周面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
嵌合連結型のボックスカルバートのゴム目地材であって、ボックスカルバートの雄型嵌合部外周面に埋設されるアンカー部と、前記アンカー部に連続して雄型嵌合部外周面に露出する台座部と、前記台座部の雄型嵌合部先端側の端部に連続して細幅に形成された括れ部と、前記括れ部を介して基端側が台座部と連続すると共に、膨出部とを備え、前記膨出部は、無荷重状態においてその自由端側が雄型嵌合部の基端側に向いて傾斜しており、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させることにより倒伏して雌型嵌合部内周面と台座部表面との間に挟み込まれ、雄型嵌合部外周面と雌型嵌合部内周面の隙間を密封することを特徴とするボックスカルバート接続用ゴム目地材。
【請求項2】
請求項1において、膨出部の雌型嵌合部内周面と当接する側の面には、ゴム目地材の周方向に連続する小突条が形成され、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させて膨出部を倒伏させたときに、前記小突条が雌型嵌合部内周面に密着することを特徴とするボックスカルバート接続用ゴム目地材。
【請求項3】
請求項1または2において、台座部表面に、雄型嵌合部と雌型嵌合部を嵌合させて膨出部を倒伏させたときに前記膨出部が押し当てられる突出部が形成されていることを特徴とするボックスカルバート接続用ゴム目地材。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、括れ部に隣接した台座部の雄型嵌合部先端側の端面に位置決め凹部が形成されていることを特徴とするボックスカルバート接続用ゴム目地材。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかにおいて、アンカー部外面に1乃至複数の突部が形成されていることを特徴とするボックスカルバート接続用ゴム目地材。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかのボックスカルバート接続用ゴム目地材を嵌合連結型のボックスカルバートの雄型嵌合部外周面に、接続用ゴム目地材のアンカー部が埋設固定してあるボックスカルバート。
【請求項7】
請求項6のボックスカルバートを連接して敷設し、接合部を止水したカルバート構造物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−221687(P2009−221687A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−65226(P2008−65226)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(000123549)化成工業株式会社 (11)
【出願人】(000137074)株式会社ホクコン (40)
【Fターム(参考)】