説明

ボリューム・プライシングを利用したソフトウェア・アプリケーションの管理のための方法及び装置

【課題】サービスとしてのソフトウェア(SAAS)アプリケーションのユーザのために、柔軟な価格設定モデルを提供する。
【解決手段】管理システム100は、アプリケーション・サービス・プロバイダによって提供されるボリューム・プライシング・モデル及びアプリケーション情報をデータベース116に記録することにより、新たなアプリケーションを登録する。クライアント装置102は利用可能なアプリケーション全てのメニューを要求し、管理システム100との相互作用により、提供される1つ又は複数のアプリケーションに加入する。管理システム100は、クライアント装置102による、加入したアプリケーションの使用についてサービス・プロバイダから使用情報を受け取る。管理システム100は、使用情報を記録し、報告を生成する。累積された使用及び関連する課金の報告が使用情報及びボリューム・プライシング・モデルに基づいて生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ネットワーク化されたアプリケーションを使用した事業に関し、特に、ボリューム・プライシング・モデルを利用した、複合機(例えば、多機能プリンタ、スキャナ、コピー機)などのクライアント装置によって使用される(サービスとしてのソフトウェア(SAAS)などの)ソフトウェア・アプリケーションの柔軟であり、かつ単純化された管理のための方法及び装置に関する。
【0002】
本特許出願は、内容を参照により、本明細書及び特許請求の範囲に援用する、本出願と同一の出願人による「METHODS AND APPARATUS FOR MANAGEMENT OF SOFTWARE APPLICATIONS」と題する西暦2009年10月16日付出願の米国特許出願第12/580773号に関連している
【背景技術】
【0003】
いくつかのソフトウェア・ベンダーは、クライアント・システムとサーバ・システムとの間のネットワーク接続を介してアクセスし得るサービスとしてそれらのソフトウェア製品を提供する。サーバ・システムは、中間ネットワーク(例えば、インターネット又は企業イントラネット)を介してサーバにアクセスする1つ又は複数のクライアント・システムにアプリケーション・ソフトウェアを(時には、サービス、例えばSAASとして)提供する。一般に、クライアント・システムは、サービスとして所望のアプリケーション・ソフトウェアを提供する適切なサーバ・システムに連絡し、クライアント・システム及びサーバ・システムの協働でアプリケーション・ソフトウェアの利用を開始する。
【0004】
レックスマーク社(Lexmark Corporation)による最近の開発により、サービスとしてのソフトウェアの概念が、中間ネットワーク(例えば、インターネット)を介してサーバ・システムに結合された複合機に拡張されている。本明細書及び特許請求の範囲では、複合機は、印刷、走査、及び/又は複製の機能の組み合わせを提供する何れかの装置を表し、通常、装置のユーザと相互作用するために、複合機に一体化された特定の形態のユーザ・インタフェースを含む。複合機は更に、多機能プリンタ又は単純にMFP装置としてもよく表される。
【0005】
レックスマーク社は最近、「スマート・ソリューション(Smart Solutions)」と呼ばれる、そのMFP製品群の一部の機能を発表している。レックスマーク社によって規定されたスマート・ソリューション環境では、レックスマーク社スマート・ソリューションに準拠したMFP装置はそれぞれ、中央のレックスマーク・サーバ上で利用可能な複数のSAASアプリケーションのうちの何れかに加入するよう構成し得る。レックスマーク・スマート・ソリューション・アーキテクチャの中央サーバは、現在誰がMFP装置を使用しているかに係わらず、準拠しているMFPに利用可能である。よって、各MFPは、別の組のSAASアプリケーションに加入するよう構成し得るが、レックスマーク・スマート・ソリューションMFPのユーザ全てに、SAASアプリケーション・ソリューションの同一の組が提供される。更に、サポートされたSAASアプリケーションの収集物は、レックスマーク社によって専ら規定される。SAASアプリケーションは、レックスマーク社によって検査され、レックスマーク・サーバから、レックスマーク・スマート・ソリューションに準拠したMFP装置への配信のために構成される。上述の通り、レックスマーク・ソリューションでは、各MFP装置は、特定のSAASアプリケーションがそのMFP装置上でアクセス可能であるように個々に構成しなければならない。更に、更なるSAASアプリケーションは、その独自開発の機密のインタフェース標準により、レックスマーク社によってのみ提供しなければならない。したがって、SAASアプリケーション・プロバイダは、レックスマーク社からの協力なしで、レックスマーク・スマート・ソリューション・アーキテクチャに、新たなSAASアプリケーションを容易に追加することが可能でない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連出願において特に対処されない課題の1つは、SAASアプリケーションのユーザのために、柔軟なプライシング(価格設定)・モデルを提供することができるということである。関連した特許出願は、使用されるサービスに対する単純な固定価格設定(例えば、印刷又は走査されたページ毎のコスト)を提供する。アプリケーション・サービス・プロバイダによって定義される対象の、より複雑なプライシング・モデルを可能にすることは課題として残っている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題及び他の課題を解決し、それにより、複合機(例えば、MFP)などのクライアント装置に対してアクセス可能なアプリケーション・サービス・プロバイダのボリューム・プライシング・モデル及びソフトウェア・アプリケーションの柔軟な管理のための方法及び装置を提供することにより、有用な技術の水準が向上する。管理システムは、アプリケーションの使用に関連付けられた数量に基づいたボリューム・プライシング・モデル及びアプリケーション情報をデータベースに記録することにより、新たなソフトウェア・アプリケーションを登録する。クライアント装置のユーザは次いで、利用可能なアプリケーション全てのメニューを要求し得、管理システムに加入情報を送信することによる、管理システムとの相互作用により、提供された1つ又は複数のアプリケーションに加入し得、ここで、アプリケーションに加入するための加入価格はボリューム・プライシング・モデルに基づく。管理システムは次いで、クライアント装置による、加入したアプリケーションの使用についてサービス・プロバイダから使用情報を受け取る。管理システムは、使用情報を記録し、記録された使用情報に対する要求により、報告を生成し得る。
【0008】
本明細書及び特許請求の範囲の一局面により、ソフトウェア・アプリケーションを管理するためにコンピュータ・システムにおいて動作可能な方法が提供される。別の局面により、上記方法を実施するコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。方法は、コンピュータ・システムにおいて、ソフトウェア・アプリケーションを登録する旨のアプリケーション・サービスからのソフトウェア・アプリケーション登録要求をコンピュータ・システムにおいて受け取る工程を含む。上記要求は、アプリケーションの使用に関連付けられたボリュームに基づいたボリューム・プライシング・モデル及びアプリケーションに関するアプリケーション情報を含む。方法は更に、コンピュータ・システムに関連付けられたデータベースにボリューム・プライシング・モデル及びアプリケーション情報をコンピュータ・システムの動作によって記録する。方法は更に、アプリケーションに加入する旨のクライアント装置のユーザからの要求をコンピュータ・システムにおいて受け取る工程を含む。方法は、ボリューム・プライシング・モデルに基づいてアプリケーションに加入するための加入価格をコンピュータ・システムによって求める工程も含む。方法は更に、データベースに加入価格及び加入情報をコンピュータ・システムの動作によって記録する。方法は、クライアント装置のユーザによる、アプリケーションの使用に関する使用情報をコンピュータ・システムにおいて受け取る工程と、アプリケーションのアプリケーション情報に関連し、ボリューム・プライシング・モデルに関連して、データベースに使用情報を、コンピュータ・システムの動作によって記録する工程とを更に含む。方法は、データベースにおける使用情報に基づいて報告を出力する工程を更に含む。
【0009】
この別の局面は、ソフトウェア・アプリケーション管理コンピュータ・システムを提供する。上記システムは、アプリケーション・プロバイダ・インタフェースと、アプリケーション・プロバイダ・インタフェースに結合された記憶装置と、記憶装置及びアプリケーション・プロバイダ・インタフェースに結合されたクライアント装置と、報告生成器とを含む。報告生成器は、アプリケーション・プロバイダ・インタフェースに結合され、クライアント装置インタフェースに結合され、記憶装置に結合される。アプリケーション・プロバイダ・インタフェースは、ソフトウェア・アプリケーションを登録する旨のアプリケーション・サービスからのソフトウェア・アプリケーション登録要求を受け取るよう動作可能であり、上記要求は、アプリケーションに関するアプリケーション情報を含み、アプリケーションの使用に関連付けられたボリュームに基づいたボリューム・プライシング・モデルを含む。記憶装置はデータベースを記憶するよう動作可能であり、ここで、データベースは、アプリケーション情報及びボリューム・プライシング・モデルを記録するよう動作可能である。クライアント装置インタフェースは、アプリケーションに加入する旨のクライアント装置のユーザからの要求を受け取るよう動作可能である。クライアント装置インタフェースは、ボリューム・プライシング・モデルに基づいてアプリケーションに加入するための加入価格を求めるよう更に動作可能である。アプリケーション・プロバイダ・インタフェースはクライアント装置のユーザによるアプリケーションの使用に関する使用情報を受け取るよう更に動作可能であり、記憶装置は、加入情報及び加入価格をデータベースに記録するよう更に動作可能である。記憶装置は、アプリケーションのアプリケーション情報に関連し、ボリューム・プライシング・モデルに関連し、使用情報をデータベースに記録するよう更に動作可能である。報告生成器は、データベースにおける使用情報に基づいて報告を出力するよう動作可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】クライアント装置のユーザによる使用のためにサービス・プロバイダによって提供されるSAASアプリケーション及びボリューム・プライシング・モデルを柔軟に管理するための構成及び局面による、例示的なソフトウェア・アプリケーション管理システムを示すブロック図である。
【図2】クライアント装置のユーザによる使用のためにサービス・プロバイダによって提供されるSAASアプリケーション及びボリューム・プライシング・モデルを柔軟に管理するための構成及び局面による、例示的な別のソフトウェア・アプリケーション管理システムを示すブロック図である。
【図3】クライアント装置のユーザによって使用するためにサービス・プロバイダによって提供されるソフトウェア・アプリケーション及びボリューム・プライシング・モデルの柔軟な管理を提供するための例示的な方法を表すフロー図である。
【図4】クライアント装置のユーザによって使用するためにサービス・プロバイダによって提供されるソフトウェア・アプリケーション及びボリューム・プライシング・モデルの柔軟な管理を提供するための例示的な方法を表すフロー図である。
【図5】クライアント装置のユーザによって使用するためにサービス・プロバイダによって提供されるソフトウェア・アプリケーション及びボリューム・プライシング・モデルの柔軟な管理を提供するための例示的な方法を表すフロー図である。
【図6】クライアント装置のユーザによって使用するためにサービス・プロバイダによって提供されるソフトウェア・アプリケーション及びボリューム・プライシング・モデルの柔軟な管理を提供するための例示的な方法を表すフロー図である。
【図7】クライアント装置のユーザによって使用するためにサービス・プロバイダによって提供されるソフトウェア・アプリケーション及びボリューム・プライシング・モデルの柔軟な管理を提供するための例示的な方法を表すフロー図である。
【図8】クライアント装置のユーザによってアクセスし得るソフトウェア・アプリケーションのメニューのための例示的な画面表示である。
【図9】ソフトウェア・アプリケーション及びボリューム・プライシング・モデルの柔軟な管理を方法が提供するためのプログラム命令を受け取るために使用し得るソフトウェア・アプリケーション管理コンピュータ・システムのブロック図である。
【図10】ソフトウェア・アプリケーション管理システムの管理ユーザによってアクセスすることができるボリューム・プライシング・モデル・パラメータのメニュー用の例示的な画面表示である。
【図11】管理システムにより、収益会計を出力するための図3の工程312及び314の動作の例示的な更なる詳細を表すフロー図である。
【図12】クライアント装置のユーザによって使用されるためにサービス・プロバイダによって提供されるボリューム・プライシング・モデル及びソフトウェア・アプリケーションを管理するためのデータベース・スキーマを例示的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
同じ参照符号は、全ての図について、同じ構成要素、又は同じタイプの構成要素を表す。
【0012】
図1乃至12、及び以下の説明は、本発明をいかにして行い、使用するかを当業者に教示するために本発明の特定の例示的な実施例を表す。上記教示の目的のために、本発明の一部の従来の局面は、単純化又は割愛されている。本発明の範囲内に収まる上述の実施例からの変形を当業者は認識するであろう。下記の構成を種々のやり方で組み合わせて、本発明の複数の変形を形成し得る。その結果、本発明は、後述の具体的な実施例に限定されず、特許請求の範囲及びその均等物によって限定される。
【実施例】
【0013】
図1は、クライアント装置102の一又は複数のユーザによる使用のために1つ又は複数のSAASアプリケーション・サービス106から提供されるボリューム・プライシング・モデル及びSAASアプリケーションの柔軟な管理を提供するための、その構成及び局面に応じて拡充された例示的なSAASアプリケーション管理システム100のブロック図である。システム100は、ネットワーク150を介してクライアント装置102と情報を交換するためのクライアント装置インタフェース110を含み、ネットワーク150を介してアプリケーション・サービス106と情報を交換するためのアプリケーション・プロバイダ・インタフェース114を含む。ネットワーク150は、例えば、インターネットとの適切な結合、又は企業のイントラネットとの結合を含む何れかの適切なネットワーク接続であり得る。更に、ネットワーク150を介して管理システム100に結合された何れかの数のSAASアプリケーション106が存在し得る。同様に、ネットワーク150を介して管理システム100に結合された何れかの数のクライアント装置102が存在し得る。図1では、システム100は、管理者がSAASアプリケーションを登録し、クライアント装置102のユーザのためのボリューム・プライシング・モデルを求めることを可能にする。本明細書及び特許請求の範囲では、ボリューム・プライシング・モデルは、SAASアプリケーションの使用に関連付けられた数量に基づき、アプリケーションによって印刷又は走査されたページの数、アプリケーションのユーザの数、アプリケーションを使用するために登録された装置の数、及びアプリケーションの使用が認可された同時ユーザの数のうちの1つ又は複数を含み得る。例えば、ボリューム・プライシング・モデルは、アプリケーションに加入しているユーザの数の増加につれて加入価格が低減するような、ユーザがアプリケーションに加入するための加入価格を規定し得る。更に、クライアント装置の数ユーザ(例えば、最大50ユーザ)が、一価格で同時にアプリケーションにアクセスすることができる一方、クライアント装置のより大きな数のユーザ(例えば、最大500ユーザ)は、より低い価格で同時にアプリケーションにアクセスし得る。
【0014】
クライアント装置102は、SAASアプリケーション・サービス106によって提供されるSAASアプリケーションを利用するよう適合された何れかの装置であり得る。特に、クライアント装置102は、複合機(多くの場合、多機能プリンタ又はMFPとして表す)であり得る。SAASアプリケーション・サービス106は、1つ又は複数のクライアント装置102のユーザによって使用されるためのサービスとして1つ又は複数のソフトウェア・アプリケーションを提供する何れかの適切なコンピュータ装置であり得る。一般に、クライアント装置102及びSAASアプリケーション・サービス106は、特定のSAASアプリケーション・プログラムの機能を行うネットワーク150(又は他の適切な通信媒体)を介して直接、通信し合う。
【0015】
管理システム100は、(アプリケーション・プロバイダ・インタフェース114を介して)SAASアプリケーション・サービス106とアプリケーション情報を交換し、(アプリケーション・プロバイダ・インタフェース110を介して)クライアント装置102と加入情報を交換するためにネットワーク150と結合することができる何れかの適切なコンピュータ装置であり得る。
【0016】
一般に、SAASアプリケーション・サービス106と管理システム100との間で交換されるアプリケーション情報は、SAASアプリケーション・サービス106を運営するアプリケーション・プロバイダから入手可能な1つ又は複数の利用可能なアプリケーション・プログラムを識別するか、又はその他のやり方で関連付けられた情報を含み得る。特に、アプリケーション管理インタフェース120は、プロバイダから利用可能な新たなアプリケーションを登録し、アプリケーションのボリューム・プライシング・モデルについての情報などの、新たに定義されたアプリケーションに関する他の情報を提供するためにアプリケーション・サービス・プロバイダに関連付けられた管理ユーザと相互作用し得る。更に、SAASアプリケーション・サービス106は、使用データ収集及び報告インタフェース119を介して管理システム100に使用情報を提供し得る。インタフェース119により、アプリケーション・サービス106から受け取られた使用情報は、アプリケーションの特定の構成が、クライアント装置102のユーザによって使用されているか否かを示し得、かつ/又は、クライアント装置102のユーザによって使用された特定の構成の量を示し得る。使用データ収集及び報告インタフェース119は、1つ又は複数のクライアント装置のユーザによる、1つ又は複数のソフトウェア・アプリケーションの使用に関する報告を生成し、返す旨の要求をアプリケーション・サービス106から(又は管理ユーザから)受け取り得る。報告は、以下に説明するように報告生成器112によって生成される。
【0017】
一般に、管理システム100とクライアント装置102との間で交換される加入情報は、加入要求情報、及び利用可能なアプリケーション情報を含み得る。加入要求情報は、識別されたSAASアプリケーションに加入する旨の、クライアント装置102のユーザによる要求を表す。前述の加入要求は、(例えば、クライアント装置102のIPアドレス、ユーザのログイン情報等により、)クライアント装置102のユーザを識別し、クライアント装置102の識別されたユーザが加入したいアプリケーションを識別し得る。加入する対象のアプリケーションは、例えば、クライアント装置102に対して管理システム100によって、より早く提供されるアプリケーションIDを含む何れかの適切な識別子によって識別することができる。
【0018】
一般に、ボリューム・プライシング・モデル情報は、SAASアプリケーション・サーバ106を運用するアプリケーション・プロバイダから入手可能な特定のアプリケーション・プログラムに関連付けられる。特に、アプリケーション管理インタフェース120は、管理ユーザがアプリケーションのボリューム・プライシング・モデルを定義することを可能にし得る。例えば、ボリューム・プライシング・モデルは、アプリケーションに加入する装置又はユーザの数などの、アプリケーションとの種々のボリューム・ベースの関連付けに基づいた可変価格設定構造を定義し得る。一般に、ボリューム・プライシング・モデルはアプリケーション・プロバイダによって定義される。そういうものとして、アプリケーション・プロバイダには、関連付けられたアプリケーションの加入価格設定の条件を求めるうえでの柔軟性が与えられる。加入者の数に基づいた数量割引、アプリケーションの使用の頻度に基づいた値引き、複数のアプリケーションを共通の加入にバンドルすることに基づいた価格設定等は全て、アプリケーション・プロバイダに利用可能である。加入者の数に基づいたボリューム・プライシング・モデル(例えば、数量割引)は例えば、アプリケーションに対する50、100、500、及び1000加入者における特定の価格ブレークを規定し得る。アプリケーションの使用の頻度に基づいたボリューム・プライシング・モデルは例えば、組織内の現在の加入者によって利用される頻度が多少少ない場合にアプリケーションの組織に、低減された加入価格を課し得る。上記例では、組織は、アプリケーションに対して多数の加入者を有し得るが、一般に、加入者がアプリケーションを利用する頻度は低い。これにより、この特定の組織のSAASアプリケーション・サービス106の計算量要件が低減する。上述の通り、ボリューム・プライシング・モデルは、複数のアプリケーションを共通の加入にバンドルすることにも基づき得る。アプリケーション・プロバイダは、共通の加入において複数のアプリケーションを潜在的な加入者が選択することを可能にし、アプリケーションの別個の価格設定と比較して、組み合わせの場合の値引き価格を可能にし得る。
【0019】
利用可能なアプリケーション情報は、管理システム100によって生成され、クライアント装置インタフェース110及びアプリケーション加入インタフェース118を介してクライアント装置102に送信される。利用可能なアプリケーション情報は例えば、1つ又は複数のSAASアプリケーション・サービス106からの利用可能なアプリケーションのリストを含み得る。利用可能なアプリケーション毎に、アプリケーションIDを、クライアント装置102に、名称情報、コスト情報、アプリケーションを表すためのグラフィカル・ロゴ等とともに提供し得る。例示的な一実施例では、利用可能なアプリケーション情報は、クライアント装置102内で動作可能であるか、又は、別のやり方でクライアント装置102に関連付けられた適切なHTMLブラウザ104によって表示される対象のHTMLページとして提供し得る。
【0020】
利用可能なアプリケーションに関する情報、及び1つ又は複数のアプリケーションに対する識別されたクライアント装置による加入に関する情報は、管理システム100の記憶装置116に記憶し得る。記憶装置116は一般に、クライアント装置識別情報、アプリケーション識別情報、ユーザ識別情報、及び/又は他のキー表示に基づいた、情報への、インデクス付けされた高速アクセスを可能にするためのデータベースに前述の情報を記憶する。記憶装置116は例えば、信頼でき、セキュアな記憶装置における前述の情報を管理するためのディスク・ドライブ又は他の適切な大容量記憶装置であり得る。記憶装置116上のデータベースは、識別されたクライアント装置による、識別されたアプリケーションの使用に関する収益情報を含む使用情報を記憶するために利用することもできる。記憶装置116上のデータベースは、アプリケーションのボリューム・プライシング・モデル、及び、アプリケーションに加入した現在のユーザ数などのアプリケーションの加入情報を記憶することもできる。
【0021】
クライアント装置インタフェース110は加入モデル・インタフェース108を更に含む。加入モデル・インタフェース108は、アプリケーションに加入したいユーザにアプリケーションの価格設定情報を提供するためにSAASアプリケーション・サービス106と相互作用するよう動作可能である。加入モデル・インタフェース108は、アプリケーションに加入するユーザの数、及びボリューム・プライシング・モデルを取り出すために記憶装置116におけるデータベースに問い合わせることにより、ユーザのアプリケーションに加入するための加入価格も求め得る。加入価格は更に、アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数に対応する、プライシング・モデルにおける価格、又は、アプリケーションの使用を認可された最大ユーザ数、登録された装置又はユーザの数に対応する他の前述の情報を位置特定することによって求めることができる。
【0022】
クライアント装置インタフェース110は、メニュー生成器109も含む。メニュー生成器109は、クライアント装置102のユーザのためのアプリケーションのメニューを生成するためにクライアント装置102とインタフェースするよう動作可能である。メニュー生成器109は、クライアント装置102のユーザに利用可能なアプリケーションのリストを取り出すよう記憶装置116におけるデータベースに問い合わせ、ユーザに向けた表示のためにクライアント装置102にメニューを送信し得る。
【0023】
管理システム100は、アプリケーション管理インタフェース120を介して、又はクライアント・インタフェース110を介してアプリケーション・プロバイダ・インタフェース114を介して受け取られた報告に対する要求に応じて動作可能な報告生成器モジュール112を更に含む。報告に対する要求は、例えば、識別された1つ又は複数のクライアント装置による1つ又は複数のアプリケーションの使用、前述の使用に関連付けられた収益等を含む各種の標準報告形式の何れかを要求し得る。
【0024】
図2は、管理システム100内の例示的なモジュール分解の更なる詳細を示すSAAS管理システム100の別の例示的な実施例を表すブロック図である。図1に関して上述したように、管理システム100は、アプリケーション・サービス106及びMFP102(同様に、ウェブ・ブラウザ104を含む)と結合し得る。上述の通り、アプリケーション・サービス106及び/又はMFP102に対する管理システム100の結合は、例えば、インターネット接続性を含む何れかの適切な接続性を利用し得る。管理システム100内の報告生成器112は、データベース116に記憶された情報に基づいて、要求された報告を生成する。
【0025】
管理システム100は、管理ユーザとの何れかの適切な対話型通信を利用するSAAS/MFP管理者222と結合し得る。認証/認可モジュール200は、管理ユーザ222が、セキュアにログインできるようにしている。更に、認証/認可モジュール200は、ウェブ・ブラザ104を介して相互作用するMFP102のユーザを認証するためのセキュアなログイン機能を提供し得る。認可/認証モジュール200によって認証されると、管理ユーザ222は、管理システム100のユーザに関する情報を作成し、修正するためにユーザ管理モジュール202を利用するユーザ管理機能を行い得る。ユーザは、新たなSAASアプリケーション及び/又はユーザ情報を定義する目的で、認可された管理者を含み得る。MFP102のユーザは、利用可能なSAASアプリケーションに加入し、先行して加入したアプリケーションを使用し、かつ/又は、特定の報告を要求する目的で管理システム100に対するアクセスを得るためにモジュール200によって認証し得る。認証された管理ユーザ222は、アプリケーション・プライシング・モデル管理モジュール206及びアプリケーション機能管理モジュール208と相互作用するためにアプリケーション管理モジュール204も利用し得る。アプリケーション・プライシング・モデル管理モジュール206は、特定のアプリケーションのために定義された仕様追跡単位に関連付けられる対象のボリューム・プライシング・モデルを管理ユーザが作成することを可能にする。同様に、アプリケーション機能管理モジュール208は、監視し、記録する対象の使用の追跡単位を定義するためにアプリケーション204を介して、認証された管理ユーザによって利用し得る。ユーザ管理モジュール202によって定義されたユーザ情報、アプリケーション・プライシング・モデル管理モジュール206によって定義されたボリューム・プライシング・モデル情報、及びアプリケーション機能管理モジュール208によって定義されたアプリケーション機能は全て、管理システム100内の他のモジュールによって使用するためにデータベース116に記憶することができる。
【0026】
MFP102の認証されたユーザ、又は認証された管理ユーザ222は、使用報告モジュール212を利用する使用報告及び/又は収益報告モジュール214を利用する収益報告を生成するために報告生成器212と相互作用し得る。使用報告モジュール212及び収益報告モジュール214は、データベース116から情報を取り出し、要求された報告を生成し、報告生成器112から、要求している管理ユーザ222に、要求された報告を返す。
【0027】
メニュー生成サービス218は、管理システム100を介して利用可能なアプリケーションに関する、データベース116内の情報を利用する。メニュー生成サービス218は、MFP102の特定の個々のユーザ、特定のユーザ群、又は識別された特定のクライアント装置の、利用可能なSAASアプリケーションのメニューを提供し得る。メニュー生成サービス218によって生成されるメニューは、MFP102によって要求されると、利用可能なSAASアプリケーション全てのメニューを含み得、かつ/又は、MFP102から受け取られた認証されたユーザ及び/又はグループIDに基づいてMFP102によって現在、加入しているアプリケーションのみのメニューを含み得る。前述及び他のメニューは、データベース116に記憶された情報に基づいて生成し、MFP102からの要求に応じてMFP102に供給し得る。
【0028】
使用会計サービス216は、MFP102による使用のためのアプリケーションの提供において、サービス106によって検出された追跡された使用単位を示すSAASアプリケーション・サービス106から使用情報を受け取る。SAASサービス106から受け取られた使用会計情報は例えば、特定のアプリケーションの識別情報、特定の使用単位の識別情報(例えば、「追跡単位」の名称又はID)、特定のクライアント装置の識別情報(例えば、そのIPアドレス又は他の適切な表示によって識別されたMFP102)、特定の使用報告使用情報を生成する特定のユーザ及び/又はユーザ群の識別情報等を含み得る。
【0029】
ポータル・カスタマイゼーション224は、メニュー生成サービス218によって生成されるメニューをユーザがカスタマイズすることを可能にするためのインタフェースを提供する。例えば、ユーザは、メニュー生成サービス218によって生成されるメニュー内の特定の順序又は向きでユーザの加入アプリケーションの一部又は全部を示すよう選択し得る。
【0030】
任意のSSOサービス・インタフェース226は、ユーザに対するサービスに関する単一の標示を提供するためにSSOサービス228と相互作用する。サービスに関する単一の標示は、1つのインタフェースを使用して複数のオンライン・アカウントをユーザが管理することを可能にする。ユーザは、一組のログイン資格情報により、SSOサービス・インタフェース226を使用してサインインし得る。SSOサービス・インタフェース226は次いで、ユーザが加入するオンライン・アプリケーション又はサービス毎の更なる資格情報を提供し得る。前述のサービスに関する単一の標示は当該技術分野において周知であり、一般に、第3者から入手可能である。サービスに関する単一の標示の一例に、「http://www.myonelogin.com」がある。SSOサービス・インタフェース226は、外部の第3者のSSOサービス228とのインタフェースよりも、管理システム100内で実施される前述のサービスも表し得る。
【0031】
管理システム110、管理ユーザ222、及びサービス106の間で交換されるか、又は、管理システム100とMFP102との間で交換される情報の例示的な詳細は、本明細書において以下に更に説明する。数多くの更なるモジュール及び同等のモジュールが、管理システム100の特定の実施例において存在し得る。更に、より少ないモジュール、又はより多くのモジュールが、設計の選択の事項として例示的な実施例の何れかの特定のモジュラー分解で管理システム100内で定義することができる。よって、図1及び図2のシステムは単に、その構成及び局面に応じた考えられる実施例の例示に過ぎないということが意図されている。
【0032】
図3は、図1及び図2の管理システム100で動作可能な方法を表すフローチャートを提供する。一般に、管理システムは、管理システムを構成する管理ユーザ、並びに、クライアント装置及び/又はアプリケーション・サービスとの交換に対して応答する。種々の要求及び応答は、例えばハイパーテキスト転送プロトコル交換を利用して通信されるHTMLページを含む、何れかの適切なプロトコルでコード化し得る。
【0033】
工程300は、SAASサービス及び/又は管理ユーザから、管理システムにおいて受け取られたアプリケーション登録要求の受け取りを表す。新たなアプリケーションは、新たなアプリケーションに関する情報を提供することにより、管理システムに登録し得る。提供される情報は、例えば、アプリケーション名、摘要、サービス・プロバイダのリソース位置を表す1つ又は複数のURL、アプリケーションのヘルプ情報に関する他のURL、及びアプリケーションに関するプロモーション情報を含み得る。他のアプリケーション情報は、バージョン識別子、リリース日付、アプリケーションのアイコン表現として使用する対象のアプリケーション・ロゴ又はグラフィック等を含み得る。管理システムによって追跡される対象の使用の単位を識別する追跡単位情報などの、アプリケーションに関する更なる情報は、アプリケーション・サービス及び/又は管理ユーザによって提供し得る。
【0034】
更に別のアプリケーション情報は、管理システムに提供される使用情報に基づいてユーザによって評価される対象のコストを識別するために追跡単位に関連付けられたボリューム・プライシング・モデル情報を含み得る。例えば、アプリケーション・プロバイダは、上記ボリューム・プライシング・モデルについて上述した種々の構成及び構成要素に関連付けられた数量に関連付けられたコストの編集などの、特定のアプリケーションのボリューム・プライシング・モデルを編集するために、図10と同様なメニューを利用し得る。
【0035】
工程302は、次いで、管理システムのデータベースに、新たなSAASアプリケーションの、提供されたアプリケーション情報及びボリューム・プライシング・モデル情報を記録する。アプリケーションIDは、新たに定義されたアプリケーションに関する情報に対する高速アクセスを可能にするためのキー値として管理システムによって生成し得る。前述の生成されたアプリケーションIDを、アプリケーション・サービスに提供し得、関連付けられたアプリケーションがクライアント装置によって利用されるので、使用情報などの更なる情報を提供するよう利用し得る。
【0036】
工程304は、利用可能なSAASアプリケーションに加入する旨のクライアント装置要求の受け取りを表す。本明細書の他の箇所に記載されているように、クライアント装置ユーザには、コンピュータ上で利用される対象のアプリケーション・メニューを提供し得る。一実施例では、メニューにより、ユーザが加入し得るアプリケーションを識別し、かつ/又は、ユーザが既に加入したアプリケーションを識別するHTMLページがコンピュータに提供され得る。クライアント装置のユーザは次いで、コンピュータ上に表示されたHTMLページ上の提示された利用可能なアプリケーションのうちの1つに対する加入を要求し得、又は、単に、サービス・プロバイダのURLを介して、先行して加入したアプリケーションにアクセスし得る。ユーザは次いで、識別されたアプリケーションにクライアント装置が加入することを管理システムに要求し得る。識別されたアプリケーションにユーザが加入すると、ユーザは(例えば、アプリケーション・プロバイダに関連付けられたURLを介して)アプリケーション・サービス・プロバイダと直接相互作用することにより、SAASアプリケーションを利用し得る。
【0037】
工程305は、アプリケーションに加入するための加入価格を求める。加入価格を求める場合、データベースは、ボリューム・プライシング・モデルについて先行して説明した種々の構成及び構成要素などの、アプリケーションのボリューム・プライシング・モデル、及びボリューム・プライシング・モデルの他のユーザ又はアプリケーション関連情報を取り出すよう問い合わせ得る。工程306は次いで、新たな装置加入情報、及び管理システムに関連付けられたデータベースに、ユーザ/クライアント装置を要求するための加入価格を記録する。
【0038】
工程308は、識別されたクライアント装置(及び/又は、クライアント装置の認証されたユーザ)による、識別されたSAASアプリケーションの使用に関する、アプリケーション・サービスからの使用情報の受け取りを表す。クライアント装置は、加入したアプリケーションを利用するためにアプリケーション・サービス・プロバイダと直接、相互作用する。アプリケーション・サ―ビス・プロバイダは次いで、使用、及び上記使用の何れかの関連付けられたコストを管理システムが計上することを可能にするために使用情報を管理システムに送信する。工程310は次いで、データベースに、受け取られた使用情報を記録する。記録された使用情報は、次いで、識別されたアプリケーション(アプリケーションに関連付けられた上述のボリューム・プライシング・モデルについて上述した種々の構成及び構成要素など)の使用及び関連付けられた収益に関する報告を生成するよう利用し得る。
【0039】
工程312は、アプリケーション・サービス・プロバイダ及び/又はクライアント装置(例えば、MFPの認証されたユーザ、又はサービス・プロバイダの管理ユーザ)からの報告要求の受け取りを表す。受け取られた報告要求は、管理システムによって管理される何れかの数のSAASアプリケーション、又は特定のアプリケーションの使用の報告を要求し得る。更に、報告要求は、識別されたアプリケーションについて報告された使用及び/又は収益が特定のユーザ又はユーザ群に制限される旨を示し得る。工程314は次いで、要求された報告を生成し、生成された報告を要求側に返す。要求された報告は更に、例えば、要求側のユーザのクライアント装置の適切なウェブ・ブラウザ上で提示される対象のHTMLページとして生成することもできる。要求は、管理システムの使用のために認可され、認証された管理ユーザによって生成し得、かつ/又は、アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバ・コンピュータ・システムにより、自動的に生成し得る。
【0040】
図4は、管理システム・データベースにアプリケーション情報を記録するための、図3の工程302の処理の例示的な更なる詳細を提供するフローチャートである。工程400は、管理システムによって管理される対象の、新たに定義されたSAASアプリケーションの基本識別情報(例えば、アプリケーション名、摘要、及びサービス・プロバイダURL)を記録するための管理システムによる処理を表す。アプリケーション・サービス・プロバイダは、管理ユーザが管理システムと相互作用することによって前述の情報を提供するか、又は、アプリケーション・サービス・プロバイダのサーバ・コンピュータ・システムによって利用される自動化されたアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して同じ情報を提供し得る。工程402は、新たに定義されたアプリケーションに関連付けられた受け取られた追跡単位情報を記録する。追跡単位情報は、管理システム・データベースにアプリケーション情報を記録する場合に管理システムによって生成されるアプリケーションIDの使用により、アプリケーションと関連付け得る。追跡単位情報は、アプリケーションの使用に関連付けられた情報の何れかの単位を識別する。例えば、アプリケーションは、管理システムによって追跡される対象の情報の単位として、MFP装置によって走査され、かつ/又は印刷されるページの数を識別することにし得る。あるいは、例えば、印刷又は走査された画像の分解能は、追跡する対象の使用の単位として定義することができる。あるいは、例えば、ファックス送信に関連付けられた電話の使用は、追跡する対象の使用の単位として定義し得る。あるいは、例えば、アプリケーションのユーザの数、アプリケーションの使用のために登録している装置の数、及び、アプリケーションの使用が認可された同時ユーザの数である。更に、上記ボリューム・プライシング・モデルについて上述した種々の構成及び構成要素は、追跡する対象の使用の単位として定義し得る。管理システムによって提供される管理ユーザ・インタフェース及び/又は管理APIは、管理システムのユーザによって定義される対象の何れかのタイプの追跡単位を可能にする。追跡単位はそれぞれ、名称、摘要、及び追跡する対象の単位のタイプによって識別され得る。例えば、追跡する対象の単位のタイプは、特定の構成が使用されたか否かを示す単純なブーリアン値であり得る。あるいは、例えば、アプリケーション・サービスとの相互作用でクライアント装置によって使用される特定の構成の量を示す整数値であり得る。
【0041】
工程404は次いで、新たに定義されたアプリケーションの識別された追跡単位に関連付けられたボリューム・プライシング・モデル情報を記録する。ボリューム・プライシング・モデル情報は、工程402で、単に、管理システムのユーザによって提供される追跡単位名により、又は、管理システムによって生成された追跡単位IDにより、追跡単位と関連付けられ得る。ボリューム・プライシング・モデル情報は、関連付けられたアプリケーションの使用と、コストを関連付ける。例えば、ボリューム・プライシング・モデルは、工程402によって提供される識別された1つ又は複数の追跡単位と関連付けられ得る。例えば、クライアント装置のユーザによって印刷又は走査されるページの数は、工程402において追跡単位として定義し得、工程404では、ボリューム・プライシング・モデルに基づいて印刷又は走査されるページの数に関連付けられた変動コストがあるという旨を示し得る。
【0042】
図5は、アプリケーション・サービスから受け取られた管理システムにおける使用情報を記録するための、図3の工程310の処理の例示的な更なる詳細を表すフローチャートである。管理システムによって提供されるAPIは、管理システム・データベースに記録するために、アプリケーション・サービスが使用情報を管理システムに送信することを可能にする。記録された使用情報は次いで、前述の使用に関連付けられた収益及び/又は使用の会計を提供するために使用することができる。報告は、管理システムの管理ユーザからの要求に応じて、かつ/又は、APIを使用して、サービス・プロバイダ若しくはクライアント装置によって生成された自動化要求から生成し得る。工程500は、データベースに、先行して記録された追跡単位情報及び受け取られた使用情報に基づいて、データベース内に使用会計情報を累積するための処理を表す。受け取られた使用情報は、先行して定義された追跡単位の名称又は他のIDを識別し得、識別された追跡単位の使用の量を示し得る。上記に例示したように、印刷又は走査されたページの数は管理システムにおいて追跡単位として識別し得、使用情報は、アプリケーション・サービスと相互作用するうえでクライアント装置によって利用された前述のページの数を示し得る。更に、ボリューム・プライシング・モデルについて上述した種々の構成及び構成要素は、管理システム・データベースにおける追跡単位として識別し得る。工程502は次いで、データベースに記録されたボリューム・プライシング・モデル情報、データベース内に記録された追跡単位情報、及び受け取られた使用情報に基づいて、データベースにおける収益会計情報を累積するための管理システム内の処理を表す。
【0043】
追跡単位情報及び関連付けられたボリューム・プライシング・モデル情報により、アプリケーション・サービス・プロバイダが必要な使用の何れかの定義された単位が追跡され、計上され得る。よって、受け取られた使用情報は、単に、先行して定義された追跡単位、及び関連付けられた追跡単位の使用の量を識別する。識別されたアプリケーションに関連付けられた先行して記録された追跡単位、及びその追跡単位に関連付けられた先行して記録された加入プライシング・モデルに基づいて、管理システムは、何れかのSAASアプリケーションが必要とする使用の何れかの単位に関連付けられた使用及び収益の会計を行い得る。
【0044】
図11は、管理システムにより、収益会計を出力するための図3の工程312及び314の動作の例示的な更なる詳細を表すフロー図である。工程1102は、データベースからボリューム・プライシング・モデルを取り出す。上述の通り、ボリューム・プライシング・モデルは、上記ボリューム・プライシング・モデルについて上述した種々の構成及び構成要素を含み得る。工程1104は、データベースから、アプリケーションを使用するために加入しているクライアント装置のユーザの数を取り出す。工程1106は、アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数、及びボリューム・プライシング・モデルに基づいて、アプリケーションの加入価格を求める。例えば、工程1106は、1500のユーザがアプリケーションを使用するために加入している旨の判定を含み得る。上記例では、ボリューム・プライシング・モデルは、詳細には、1000の加入と2000の加入との間の場合、加入者毎に10ドルの価格を示し得る。工程1108は、アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数、及び求められた加入価格に基づいて生じる収益の会計を生成する。よって、工程1108が収益の会計を生成すると、加入者の数(1500)、及び加入プライシング・モデルの詳細(加入者毎に10ドル)は、生じた収益の会計(1万5千ドル)をもたらす。工程1110は、工程1108で算出された収益の会計を出力する。
【0045】
図6は、クライアント装置のユーザに提示する対象のアプリケーションのメニューを生成するためにクライアント装置と相互作用するよう管理システム内で動作可能な別の例示的な方法を表すフローチャートである。上述の通り、クライアント装置は、一体化されたウェブ・ブラウザを備えた複合機(例えば、MFP)であり得る。よって、生成されたメニューは、HTMLページとして生成し、クライアント装置内に一体化されたウェブ・ブラウザを介してクライアント装置のユーザに提示し得る。
【0046】
工程600は、クライアント認証要求を受け取るための管理システムの処理を表す。例示的な一実施例では、ユーザは、ユーザID、及び/若しくはグループID、又はユーザの識別情報の他の適切な指示を提供することにより、クライアント装置にログインし得る。工程602は次いで、管理システム・データベースに先行して記憶されたユーザ情報を検査することにより、識別されたグループ又はユーザの資格情報を認証する。パスワード、暗号化鍵、又は他の適切なセキュリティ手段を利用して、認証処理をセキュアな状態に得る。工程604は次いで、提供されたグループ又はユーザの資格情報が管理システム・データベースにおいて認証されているか否かを判定する。否定の場合、そのように示すよう、適切な誤り条件がクライアント装置に返される。工程604が、受け取られた資格情報が認証されていると判定した場合、工程606は、識別され、認証されたグループ又はユーザが先行して加入しているSAASアプリケーションを求めて管理システムに問い合わせる。工程608は次いで、認証されたグループ又はユーザの資格情報によって先行して加入しているSAASアプリケーションのメニュー(例えば、HTMLページ)を生成する。工程610は次いで、クライアント装置上で提示するために、生成されたメニューをクライアント装置に送信する。
【0047】
一部の実施例では、クライアント装置の認証されたユーザは、更に、利用可能なSAASアプリケーション全てのメニューを要求し得る。したがって、工程600は、利用可能なSAASアプリケーション全てのメニューを要求する要求の、クアイアント装置からの受け取りを表し得る。工程610は、認証され、識別されたグループ又はユーザに入手可能な、利用可能なSAASアプリケーション全てを識別するために管理システムのデータベースに問い合わせ得る。図12は、クライアント装置のユーザによって使用するためにサービス・プロバイダによって提供されるボリューム・プライシング・モデル及びソフトウェア・アプリケーションを管理するためのデータベース・スキーマを例示的に示す。図12は、データベース・スキーマの考えられる1つの編成を詳細に示す。他の手法が存在し得るということを当業者は認識するであろう。図12は、管理システムのデータベースに記憶された、加入情報、ユーザ情報、アプリケーション価格設定、及び登録情報等の例示的な構造を定義する。工程616は次いで、識別されたグループ又はユーザの利用可能なSAASアプリケーション全てのメニュー(例えば、HTMLページ)を生成する。工程618は次いで、クライアント装置上で提示するために、生成されたメニューをクライアント装置に送信し得る。
【0048】
図7は、図1及び図2の管理システムにおいて一般に動作可能な別の例示的な方法を表すフロー図である。管理システムの動作に先行して、工程700におけるアプリケーション開発者は工程700で、管理システムによるアプリケーション登録及び使用追跡のAPI標準に応じてアプリケーションを開発する。プロバイダは次いで、工程702において示すように、管理システムの外部にあり(、かつ、インターネット又は企業のイントラネットを介して管理システムと結合された)適切なサーバ・コンピュータ・システム上でアプリケーションをホスティングする。新たなアプリケーションを前述のように開発し、ホスティングすると、アプリケーション・プロバイダは、SAAS管理システムにログインすることにより、工程704で、SAAS管理システムとの相互作用を開始する。管理ユーザは、何れかの適切なグラフィカル及び/又はテキストのユーザ・インタフェースを利用するSAAS管理システムと相互作用し得る。適切なパスワード及び/又は暗号化鍵手法は、ユーザ・ログイン情報をセキュアな状態にするために使用し得る。工程706で、サービス・プロバイダの管理ユーザは、管理システム・データベースに新たなアプリケーションに関する基本情報を加える。新たなアプリケーションは、新たなアプリケーションの名称及び摘要などの最小識別情報を提供することにより、加えられる。工程708では、プロバイダの管理ユーザは、アプリケーションに関する更なる情報を入力する。更なる情報は例えば、アプリケーションのユーザ及び/又は加入者の数に関するホスティングされたアプリケーション・サ―バ及びボリューム・プライシング・モデル情報のURLを含み得る。更なるヘルプ情報及び/又はプロモーション情報のURLなどの他の情報を、管理ユーザによっても提供することができる。新たなアプリケーションのリリース日付、及び改訂番号などの更に別のアプリケーション情報を供給することができる。更に別のアプリケーション情報は、上述のボリューム・プライシング・モデルを含む。
【0049】
工程710乃至714は、次いで、管理ユーザが、1つ又は複数の追跡単位を定義することを可能にするよう反復的に動作可能である。定義する対象の追跡単位毎に、プロバイダの管理ユーザは、工程712で、追跡単位の名称を入力し、工程714で、追跡単位のタイプを定義する。上記の通り、名称は、管理者ユーザが必要とする何れかの名称であり得、タイプは例えば、整数追跡単位又はブーリアン追跡単位であり得る。ブーリアン追跡単位は、新たなアプリケーションを利用するクライアント装置によって使用されるか、又は使用されない特徴について定義し得る。整数追跡単位は、使用の量を累積する使用の単位について定義し得る。他のタイプの追跡単位情報(上記ボリューム・プライシング・モデルについて上述した種々の構成及び構成要素など)を、アプリケーション・サービス・プロバイダの管理ユーザが必要とするように定義し得る。処理は、追跡単位情報全ての定義を管理ユーザが完了するまで、工程710に戻り続ける。工程716は次いで、新たに定義されたアプリケーションのボリューム・プライシング・モデルを生成する。工程718では、サービス・プロバイダの管理ユーザは、ボリューム・プライシング・モデルの名称及びタイプを入力する。工程720では、ボリューム・プライシング・モデルの基準価格を定義し得る。基準価格は、例えば、ボリューム・プライシング・モデルにおける第1の価格ブレーク未満の使用について評価する対象の価格として定義し得る。例えば、印刷されたページ毎10セントの基準価格は、ボリューム・プライシング・モデルにおける第1の価格ブレーク(例えば、100ページ)未満のページについて評価し得る。工程722乃至724は次いで、管理ユーザによって先行して規定された追跡単位のうちの1つ又は複数毎に追跡単位の価格又はコストを規定するよう反復的に動作可能である。管理ユーザが、追跡単位のコスト又は価格を関連付けたい追跡単位毎に、工程724は、識別された追跡単位に関連付けられる対象の追跡単位のコスト又は価格をユーザが入力することを可能にするよう動作可能である。更に、種々の数量値及び数量値に関連付けられた価格設定情報を管理ユーザによって入力し得る。前述の数量及び価格設定情報は例えば、識別された追跡単位に関連付けられた特別な数量ベースの値引き価格を示し得る。所望の追跡単位全てが管理ユ―ザによって定義されると、工程726は次いで、管理ユーザが、新たなアプリケーション及びその関連付けられたボリューム・プライシング・モデルを直ちに公表することができるか否かを判定するよう動作可能である。ユーザが情報を公表することにした場合、工程728は、新たなアプリケーションを公表し、それにより、管理システムにアクセスする何れかのクライアント装置に対して、利用可能なアプリケーションのリスト又はメニューで、新たに定義されたアプリケーションを供給することが可能になる。ユーザが、プライシング・モデルを現時点で公表しないことにした場合、アプリケーションは、何れのクライアント装置にもまだ利用可能にされないが、管理システム内で定義し得る。管理ユーザは、先行して定義された新たなアプリケーション及びその関連付けられたボリューム・プライシング・モデルを公表するよう、後に管理システムに戻り得る。
【0050】
図3乃至図7の方法における数多くの同等の更なる工程を当業者は容易に認識するであろう。前述の同等の更なる工程は、この説明を単純かつ簡単にするために本明細書及び特許請求の範囲では割愛している。
【0051】
図8は、MFPクライアント装置のウェブ・ブラウザによって提示された例示的な表示画面である。メニューは、上述のように管理システムにより、HTMLページとして生成される。例示的な画面は、画面の側部にあるメニュー制御機能800及び利用可能な複数のアプリケーション802を備えたメニューを表す。利用可能なアプリケーション毎に、アプリケーション名称を、利用可能なアプリケーションを表すグラフィカル・アイコンに関連付けて提示し得る。制御ボタン800を利用すれば、MFPのユーザが、利用可能なアプリケーションの前述の複数のページにわたってスクロールし得る。図8のメニューは、クライアント装置のユーザの現在加入しているアプリケーションも表し得る。特定の加入しているアプリケーション及び/又は利用可能なアプリケーションは、管理システムの認証及び認可機能を利用するクライアント装置にログインされたユーザ又はグループの識別情報に基づいて求めることができる。よって、個々のユーザ又はユーザ群にはそれぞれ、識別されたユーザ又はユーザ群により、加入が現在利用可能であるか、現在加入しているアプリケーションのみが提示され得る。
【0052】
本発明の実施例は、全部がハードウェアの実施例、全部がソフトウェアの実施例、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素を含む実施例の形態をとり得る。一実施例では、本発明はソフトウェアで実現される。ソフトウェアには、限定列挙でないが、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等が含まれる。図9は、プログラムされた命令を実行し、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体912上に記憶されたデータにアクセスすることにより、本明細書及び特許請求の範囲の構成及び局面を提供するよう適合されたSAAS管理コンピュータ・システム900を表すブロック図である。
【0053】
更に、本発明の実施例は、コンピュータ若しくは何れかの命令実行システムによって使用されるための、又はコンピュータ若しくは何れかの命令実行システムとともに使用されるためのプログラム・コードを提供するコンピュータ使用可能な又はコンピュータ読み取り可能な媒体912からアクセス可能なコンピュータ・プログラム・プロダクトの形態をとり得る。本明細書及び特許請求の範囲の目的で、コンピュータ使用可能な媒体、又はコンピュータ読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって使用されるか、又は命令実行システム、装置若しくはデバイスとともに使用されるためのプログラムを含め、記憶し、通信し、伝搬し、又は伝送することが可能な何れかの装置であり得る。
【0054】
媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、半導体システム(、装置、若しくはデバイス)、又は伝搬媒体であり得る。コンピュータ読み取り可能な媒体の例には、半導体又はソリッドステート・メモリ、磁気テープ、取り外し可能なコンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リードオンリ・メモリ(ROM)、固定磁気ディスク、及び光ディスクが含まれる。光ディスクの一般的な例には、コンパクト・ディスク−リードオンリ・メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク−リード/ライト(CD−R/W)及びDVDが含まれる。
【0055】
プログラム・コードの記憶及び/又は実行に適したSAAS管理コンピュータ・システム900は、メモリ構成要素904に直接結合されるか、又は間接的にシステム・バス950を介して結合される少なくとも1つのプロセッサ902を含む。メモリ構成要素904は、実行中に大容量記憶装置からコードを取り出さなければならない回数を削減するために、少なくとも一部のプログラム・コードの一時的な記憶装置を提供するキャッシュ・メモリ、大容量メモリ、及びプログラム・コードの実際の実行中に使用される局所メモリが含まれ得る。
【0056】
(限定列挙でないが、キーボード、ディスプレイ、ポインティング・デバイス等を含む)入出力又はI/Oデバイス906は、直接、又は、介在するI/Oコントローラを介してシステムに結合し得る。ネットワーク・アダプタ・インタフェース908は、介在する専用ネットワーク又は公衆ネットワークを介して他のデータ処理システム又は記憶装置とSAAS管理コンピュータ・システム900が結合することを可能にするためにシステムに結合し得る。モデム、ケーブル・モデム、IBMチャネル・アタッチメント、SCSI、ファイバー・チャネル、及びイーサネット(登録商標)カードは、いくつかの現在利用可能なタイプのネットワーク又はホスト・インタフェース・アダプタに過ぎない。
【0057】
本明細書及び特許請求の範囲において具体的な実施例を説明したが、本発明の範囲は前述の具体的な実施例に限定されるものでない。本発明の範囲は、特許請求の範囲、及びその均等物によって画定される。
【符号の説明】
【0058】
100 管理システム
114 アプリケーション・プロバイダ・インタフェース
116 記憶装置
110 クライアント装置インタフェース
112 報告生成器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェア・アプリケーションを管理するために、コンピュータ・システムにおいて動作可能な方法であって、
ソフトウェア・アプリケーションを登録する旨の、アプリケーション・サービスからのソフトウェア・アプリケーション登録要求を前記コンピュータ・システムにおいて受け取る工程であって、前記要求が、前記アプリケーションに関するアプリケーション情報を含み、前記アプリケーションの使用に関連付けられた数量に基づいたボリューム・プライシング・モデルを含む工程と、
前記コンピュータ・システムに関連付けられたデータベースに、前記ボリューム・プライシング・モデル及び前記アプリケーション情報を、前記コンピュータ・システムの動作によって記録する工程と、
前記アプリケーションに加入する旨の、クライアント装置のユーザからの要求を前記コンピュータ・システムにおいて受け取る工程と、
前記ボリューム・プライシング・モデルに基づいて前記アプリケーションに加入するための加入価格を前記コンピュータ・システムによって求める工程と、
前記加入価格及び加入情報を前記コンピュータ・システムの動作によって前記データベースに記録する工程と、
前記クライアント装置の前記ユーザによる前記アプリケーションの使用に関する使用情報を前記コンピュータ・システムにおいて受け取る工程と、
前記アプリケーションの前記アプリケーション情報に関連し、前記ボリューム・プライシング・モデルに関連し、前記使用情報を前記データベースに、前記コンピュータ・システムの動作によって記録する工程と、
前記データベースに使用情報に基づいて報告を出力する工程と
を含む方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、前記加入価格は前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数に基づく方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法であって、前記ボリューム・プライシング・モデルは、
前記アプリケーションによって印刷されるページの数、
前記アプリケーションのユーザの数、
前記アプリケーションを使用するよう登録している装置の数、
前記アプリケーションの使用を認可された同時ユーザの数、及び
前記アプリケーションによって走査されるページの数
のうちの1つ又は複数の数量に基づく方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法であって、前記求める工程は、
前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数が増加するにつれて前記加入価格が減少すると判定する工程
を更に含む方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法であって、
前記データベースから前記ボリューム・プライシング・モデルを、前記コンピュータ・システムの動作によって取り出す工程と、
前記データベースから、前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数を前記コンピュータ・システムの動作によって取り出す工程と、
前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数、及び前記ボリューム・プライシング・モデルに基づいて、前記アプリケーションの前記加入価格を前記コンピュータ・システムの動作によって求める工程と、
前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数、及び前記求められた加入価格に基づいて生じる収益の会計を前記コンピュータ・システムの動作によって生成する工程と、
収益の報告に対する要求を受け取る工程と
を含み、
報告を出力する工程は、
前記収益の会計を出力する工程
を更に含む方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法であって、
前記方法は、
受け取られた使用情報に基づいて前記アプリケーションの使用の会計を前記コンピュータ・システムの動作によって生成する工程と、
前記使用の会計に基づいて使用の報告を要求する使用報告要求を受け取る工程と
を更に含み、
報告を出力する工程は、
前記使用の報告を出力する工程
を更に含み、
前記アプリケーションは、サービスとしてのソフトウェア(SAAS)アプリケーションを含む方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法であって、
前記方法は、
受け取られた使用情報に基づいて、かつ、前記加入価格に基づいて、生じた収益の会計を前記コンピュータ・システムの動作によって生成する工程であって、前記収益の会計は前記データベースに記憶される工程と、
前記収益の会計に基づいて収益の報告を要求する収益報告要求を受け取る工程と
を更に含み、
報告を出力する工程は、
前記収益の報告を出力する工程
を更に含む方法。
【請求項8】
ソフトウェア・アプリケーション管理コンピュータ・システムであって、
ソフトウェア・アプリケーションを登録する旨の、アプリケーション・サービスからのソフトウェア・アプリケーション登録要求を受け取るよう動作可能なアプリケーション・プロバイダ・インタフェースであって、前記要求は、前記アプリケーションに関するアプリケーション情報を含み、前記アプリケーションの使用に関連付けられた数量に基づいたボリューム・プライシング・モデルを含むアプリケーション・プロバイダ・インタフェースと、
前記アプリケーション・プロバイダ・インタフェースに結合された記憶装置であって、前記記憶装置はデータベースを記憶するよう動作可能であり、前記データベースは、前記アプリケーション情報及び前記ボリューム・プライシング・モデルを記録するよう動作可能な記憶装置と、
前記記憶装置及び前記アプリケーション・プロバイダ・インタフェースに結合されたクライアント装置インタフェースであって、前記クライアント装置インタフェースは、前記アプリケーションに加入する旨の、ユーザからの要求を受け取るよう動作可能であり、前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数、及び前記ボリューム・プライシング・モデルに基づいて前記アプリケーションに加入するための加入価格を求めるよう更に動作可能であるクライアント装置インタフェースと
を備え、
前記アプリケーション・プロバイダ・インタフェースは、前記ユーザによる前記アプリケーションの使用に関する使用情報を受け取るよう更に動作可能であり、
前記記憶装置は、加入情報及び前記加入価格を前記データベースに記録するよう更に動作可能であり、前記アプリケーションの前記アプリケーション情報に関連し、かつ、前記ボリューム・プライシング・モデルに関連して、前記使用情報を前記データベースに記録するよう更に動作可能であり、前記システムは、
前記アプリケーション・プロバイダ・インタフェースに結合され、前記クライアント装置インタフェースに結合され、前記記憶装置に結合された報告生成器
を更に備え、前記報告生成器は、前記データベースにおける使用情報に基づいて報告を出力するよう動作可能なシステム。
【請求項9】
請求項8記載のシステムであって、前記クライアント装置インタフェースは、前記加入価格が前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数に基づいていると判定するよう動作可能であるシステム。
【請求項10】
請求項9記載のシステムであって、前記ボリューム・プライシング・モデルは、
前記アプリケーションによって印刷されるページの数、
前記アプリケーションのユーザの数、
前記アプリケーションを使用するよう登録している装置の数、
前記アプリケーションの使用を認可された同時ユーザの数、及び
前記アプリケーションによって走査されるページの数
のうちの1つ又は複数の数量に基づくシステム。
【請求項11】
請求項8記載のシステムであって、前記クライアント装置インタフェースは、前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数が増加するにつれ、前記加入価格が減少すると判定するよう動作可能であるシステム。
【請求項12】
請求項8記載のシステムであって、
前記クライアント装置インタフェースは、前記データベースから前記ボリューム・プライシング・モデルを取り出すよう更に動作可能であり、前記データベースから、前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数を取り出すよう更に動作可能であり、前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数、及び前記プライシング・モデルに基づいて前記アプリケーションの前記加入価格を求めるよう更に動作可能であり、
前記アプリケーション・プロバイダ・インタフェースは、前記求められた加入価格、及び前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数に基づいて生じる収益の会計を生成するよう更に動作可能であり、収益の報告に対する要求を受け取るよう更に動作可能であり、
前記報告生成器は、前記収益の会計を出力するよう更に動作可能であるシステム。
【請求項13】
請求項8記載のシステムであって、前記アプリケーション・プロバイダ・インタフェースは、前記データベースに記憶された受け取られた使用情報に基づいて前記アプリケーションの使用の会計を生成するよう更に動作可能であり、前記使用の会計に基づいて使用の報告を要求する使用報告要求を受け取るよう更に動作可能であり、
前記報告生成器は、前記使用報告を出力するよう更に動作可能であり、
前記アプリケーションは、サービスとしてのソフトウェア(SAAS)アプリケーションを含むシステム。
【請求項14】
適切なコンピュータ・システムによって実行されると、アプリケーションを管理する方法を行うプログラムされた命令を実施するコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記方法は、
ソフトウェア・アプリケーションを登録する旨の、アプリケーション・サービスからのソフトウェア・アプリケーション登録要求を前記コンピュータ・システムにおいて受け取る工程であって、前記要求が、前記アプリケーションに関するアプリケーション情報を含み、前記アプリケーションの使用に関連付けられた数量に基づいた加入プライシング・モデルを含む工程と、
前記コンピュータ・システムに関連付けられたデータベースにボリューム・プライシング・モデル及び前記アプリケーション情報を、前記コンピュータ・システムの動作によって記録する工程と、
前記アプリケーションに加入する旨の、ユーザからの要求を前記コンピュータ・システムにおいて受け取る工程と、
前記ボリューム・プライシング・モデルに基づいて前記アプリケーションに加入するための加入価格を前記コンピュータ・システムによって求める工程と、
前記加入価格及び加入情報を前記コンピュータ・システムの動作によって前記データベースに記録する工程と、
クライアント装置のユーザによる前記アプリケーションの使用に関する使用情報を前記コンピュータ・システムにおいて受け取る工程と、
前記アプリケーションの前記アプリケーション情報に関連し、かつ、前記ボリューム・プライシング・モデルに関連し、前記使用情報を前記データベースに、前記コンピュータ・システムの動作によって記録する工程と、
前記データベースに使用情報に基づいて報告を出力する工程と
を含むコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項15】
請求項14記載のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記加入価格は前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数に基づくコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項16】
請求項15記載のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記ボリューム・プライシング・モデルは、
前記アプリケーションによって印刷されるページの数、
前記アプリケーションのユーザの数、
前記アプリケーションを使用するよう登録している装置の数、
前記アプリケーションの使用を認可された同時ユーザの数、及び
前記アプリケーションによって走査されるページの数
の1つ又は複数の数量に基づくコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項17】
請求項14記載のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記求める工程は、
前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数が増加するにつれて前記加入価格が減少すると判定する工程
を更に含むコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項18】
請求項14記載のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記方法は更に、
前記データベースから前記ボリューム・プライシング・モデルを、前記コンピュータ・システムの動作によって取り出す工程と、
前記データベースから、前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数を前記コンピュータ・システムの動作によって取り出す工程と、
前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数、及び前記ボリューム・プライシング・モデルに基づいて、前記アプリケーションの前記加入価格を前記コンピュータ・システムの動作によって求める工程と、
前記アプリケーションを使用するために加入しているユーザの数、及び前記求められた加入価格に基づいて生じる収益の会計を前記コンピュータ・システムの動作によって生成する工程と、
収益の報告に対する要求を受け取る工程と
を含み、
報告を出力する工程は、
前記収益の会計を更に出力する工程
を含むコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項19】
請求項14記載のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、
前記方法は、
受け取られた使用情報に基づいて前記アプリケーションの使用の会計を前記コンピュータ・システムの動作によって生成する工程であって、前記使用の会計が前記データベースに記憶される工程と、
前記使用の会計に基づいて使用の報告を要求する使用報告要求を受け取る工程と
を含み、
報告を出力する工程は、
前記使用の報告を出力する工程
を更に含み、
前記アプリケーションは、サービスとしてのソフトウェア(SAAS)アプリケーションを含むコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項20】
請求項19記載のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、
前記方法は、
受け取られた使用情報に基づいて、かつ、前記加入価格に基づいて、生じた収益の会計を前記コンピュータ・システムの動作によって生成する工程であって、前記収益の会計が前記データベースに記憶される工程と、
前記収益の会計に基づいて収益の報告を要求する収益報告要求を受け取る工程と
を含み、
報告を出力する工程は、
前記収益の報告を出力する工程
を更に含むコンピュータ読み取り可能な媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−3765(P2012−3765A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133524(P2011−133524)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】