説明

ポリアミド及び皮膚軟化剤組成物、それらから製造した製品、並びにかかる組成物及び製品の製造法及び使用法

ポリアミドと皮膚軟化剤とを含む配合物であって、前記皮膚軟化剤は、線状若しくは分岐、及び飽和若しくは不飽和であってもよい8個を超える炭素をもつ炭化水素;エステル、たとえば安息香酸エステル、単純エステル、または嵩高いエステル;グリセロールまたはグリセロール縮合物(モノ-、ジ-若しくはトリ-);ポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物;ゲルベエステル(guerbet ester);植物油;及びシリコーン油と上記皮膚軟化剤のいずれかとの混合物からなる群から選択される少なくとも一種を含む。該配合物は、化粧品配合物、パーソナルケア製品配合物及びその全ての組み合わせのいずれかであり得る。前記配合物を含む製品、並びに前記配合物及び製品を製造し使用する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2007年9月17日出願のアメリカ合衆国仮特許出願シリアル番号第60/973,155号、2007年11月16日出願の同第60/988,769号及び2007年11月26日出願の同第60/990,275号に優先権を主張する。これらは全て本明細書中、参照により援用されるものとする。
【0002】
発明の分野
本発明はポリアミド及び皮膚軟化剤(エモリエント:emollient)、それらから製造した製品、並びにかかる組成物及び製品の製造及び使用法に関する。別の側面では、本発明は、化粧品、スキンケア及び薬剤などのパーソナルケア製品に有用なポリアミド及び皮膚軟化剤の組成物、それらから製造したパーソナルケア製品、並びにかかる組成物及び製品の製造及び使用法に関する。さらに別の側面では、本発明は、化粧品、スキンケア及び薬剤などのパーソナルケア製品の製造において前駆体として有用なポリアミド及び皮膚軟化剤の組成物、それらから製造したパーソナルケア製品、並びにかかる組成物及び製品の製造及び使用法に関する。
【背景技術】
【0003】
関連する分野の簡単な説明
多くの商業的に重要な組成物において、製品のコンシステンシー(稠度:consistency)はその商業的成功にとって重要である。その一例はパーソナルケア製品であり、これは通常、キャリヤ配合物内に一種以上の成分を含んでいる。活性成分(単数または複数種類)は製品の最終段階の性能特性を決定するのに対し、キャリヤ配合物も、製品のコンシステンシ−をおおよそ決定するという点で製品の商業的成功にとって等しく重要である。キャリヤ(「基材(base)」とも称される)のレオロジーは、製品の流動特性及び、消費者が製品を利用又は使用する方法を大きく決定する。
【0004】
たとえばアルミニウムクロロハイドレート、アルミニウム-ジルコニウムテトラクロロハイドレート、グリシンと錯体形成したアルミニウム-ジルコニウムポリクロロハイドレート並びに、トリクロロハイドレート、オクタクロロハイドレート及びセスキクロロハイドレートのいずれかと錯体形成したアルミニウム-ジルコニウムは、消臭剤及び発汗抑制剤製品において活性成分として通常使用されている金属塩である。消費者は通常、スティックタイプの消臭剤を利用することを好む傾向がある。かくして、スティックタイプの消臭剤内のキャリヤは比較的固い物質でなければならず、ステアリルアルコールなどのロウ状アルコールがこれらの製品中におけるキャリヤとして使用されることが多かった。別の例として、口紅の活性成分は着色剤である。口紅はスティックタイプの消臭剤と同等の固さではないが、もちろん室温に置いておくときにはその形状を保持しなければならない。ロウと油のブレンドは、口紅用キャリヤとして非常に適したコンシステンシーを提供することは公知である。最後の例として、シャンプーは水より高い粘度をもつのが望ましく、シャンプーの活性成分(単数または複数種類)が十分に高い粘度を持たない場合には、幾らか粘稠なキャリヤ材料をシャンプー組成物に配合するのが望ましい。
【0005】
上記例より、パーソナルケア製品の配合物は、良好なパーソナルケア製品を配合するために種々のレオロジー特性をもつ材料の利用可能性に依存していることが解る。静置したときにはその形状を保持するが、擦り合わせると流れるというゲル状の特徴を持つ材料は、パーソナルケア製品に望ましいことが多い。
【0006】
透明なキャリヤは、(不透明キャリヤとは対照的に)あったとしてもごく僅かしか着色剤の外観を干渉しないので、透明(即ち、透き通った)基材またはキャリヤは、着色剤が活性成分であるパーソナルケア製品を開発する配合業者にとって望ましい。近年、消費者は、消臭剤及びシャンプーなどの透明且つ無色のパーソナルケア製品をますます好むようになってきている。かくして、種々のパーソナルケア製品に必要とされるレオロジー特性を提供し得、特にゲル様特性を配合物に付与し得る透明材料に対する需要が高まっている。
【0007】
重合脂肪酸(polymerized fatty acid)及びジアミンから製造したポリアミド樹脂は、パーソナルケア製品のために開発された配合物中でゲル化剤として機能すると報告されている。たとえば米国特許第3,148,125号(特許文献1)は、低級脂肪族アルコールといわゆる「ポリアミド溶媒」でコンパウンド化したポリアミド樹脂から形成した透明な口紅キャリヤ組成物に関する。同様に米国特許第5,500,209号(特許文献2)は、組成物がポリアミドゲル化剤と、一価または多価アルコール類を含む溶媒系とを含む、ゲルまたはスティック消臭剤の形成に関する。
【0008】
ポリアミド樹脂は通常、ジカルボン酸を含有する化合物とジアミンを含有する化合物とを反応させることにより合成される。この反応では、アミド結合を介して互いに結合した繰り返し炭化水素サブユニットが生成する。ナイロンは特によく知られたポリアミドの一種であるが、主に反応種の炭化水素部分の長さによって種々の強度、柔軟性及び溶解特性を備えた他に多くの種類のポリアミド化合物がある。
【0009】
ポリアミドの特に有用な一種は、二量体酸(ダイマー酸:dimer acid)とも称される重合脂肪酸から製造される。これらのポリアミドは、重合脂肪酸系ポリアミド、または二量体酸系ポリアミドと称することができる。これらのポリアミドは重合脂肪酸含有ポリアミドとも称されることがあるが、重合脂肪酸それ自体はこれらのポリアミド中に多くは存在せず、「重合脂肪酸含有」(“polymerized fatty acid-containing”)なる用語は、実際にはこのポリアミドが重合脂肪酸から製造したということを意味する短縮表現であることに留意すべきである。その名称にかかわらず、構造用語においてこれらのポリアミドはナイロンで見出されるよりも長い炭化水素領域を含み、アミド及びエステル基などの有機官能部分によってそれぞれの端部で末端停止されていてもよい。通常、重合脂肪酸系ポリアミドの分子構造は、これらの樹脂に強度及び柔軟性という特性を付与するので、保護コーティング及びゲル化剤用の配合物で特に有用となる。実際、ロウソク、エアフレッシュナー及びケーブル保護材などの商品は、そのような樹脂を使用して製造することができる。
【0010】
通常の重合脂肪酸系のポリアミドでは炭化水素領域が重要であるので、そのような樹脂は、鉱油及び化粧品グレードのエステルなどの低極性成分と組み合わせることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許第3,148,125号明細書
【特許文献2】米国特許第5,500,209号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
当業界における進歩にもかかわらず、パーソナルケア製品業界で使用するのに適した配合物及び組成物に対する需要が依然として存在する。
本開示を基本的に理解するために、本開示の多くの可能な態様の幾つかの概要を示す。この概要は本開示の全態様を広範囲にわたって概観するものではない。本概要は、本開示の主要部分や重要な要素を画定するものでも、請求の範囲を描写するものでも限定するものではない。以下の概要は、単に、そのあとに続く詳細な説明に対する導入部として、本発明の概念を一般的な形で提示しているにすぎない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の一態様に従って、ポリアミド及び皮膚軟化剤を含む化粧品配合物を提供する。前記皮膚軟化剤は、線状若しくは分岐、及び飽和若しくは不飽和であってもよい8個を超える炭素をもつ炭化水素;エステル、たとえば安息香酸エステル、単純エステル、または嵩高いエステル;グリセロールまたはグリセロール縮合物(モノ-、ジ-若しくはトリ-);ポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物;ゲルベエステル(guerbet ester);植物油;及びシリコーン油と上記皮膚軟化剤のいずれかとの混合物からなる群から選択される少なくとも一種を含む。本態様の別の態様では、皮膚軟化剤は、イソオクタン;ポリイソブテン及びイソドデカン;イソドデカン;イソヘキサデカン;イソエイコサン;ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;パラフィン;イソパラフィン;石油;リモネン;スクワレン;C12-C15アルキルベンゾエート(安息香酸C12-15アルキル);安息香酸イソステアリル;安息香酸オクチル;安息香酸ジプロピレングリコール;C12-15アルキルベンゾエート(安息香酸C12-15アルキル)及びジプロピレングリコールジベンゾエート及びステアリルエーテルベンゾエート(安息香酸ステアリルエーテル);安息香酸グリセレス-7;ネオペンタン酸オクチルドデシル;ジヘプタン酸PEG-4;C12-15アルキルラクテート(乳酸C12-15アルキル);ラウリン酸ベンジル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸エチルヘキシル;ビストリオクチルドデシルシトリル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;トリ酢酸グリセレス-7;トリイソステアリン;パルミチン酸イソステアリル;ステアリン酸イソセチル;イソノナン酸イソノニル;ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;リシノール酸オクチルドデシル;パルミチン酸エチルヘキシル;ステアリン酸オクチル;トリエチルヘキサン酸トリメチルプロパン;セバシン酸ジオクチル;パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;サリチル酸2-エチルヘキシル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;リンゴ酸ジオレイル;フマル酸ジイソステアリル;ダイマージリノール酸ジイソプロピル;ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル;テトラヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸ジペンタエリスリチル;テトラベヘン酸/ポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル;クエン酸トリイソステアリル;トリリノール酸トリイソステアリル;ジデシルテトラデカン酸ジオクタデカニル;ジテトラデシルオクタデカン酸ジオクタデカニル;ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;クエン酸トリイソステアリル;エルカ酸ステアリル;エルカ酸ベヘニル;ヒドロキシステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル;エチルヘキサン酸セテアリル;イソステアリン酸イソステアリル;ジイソステアリン酸PEG-90;ジイソステアリン酸PEG/PPG-8/3;ラウリン酸PEG/PPG-8/3;ベヘン酸グリセロール;エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル;イソステアリン酸グリセロール;トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル;ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10;ベヘン酸ポリグリセリル-6;オクタステアリン酸ポリグリセリル-6;ポリリシノール酸ポリグリセリル-6;ラウリン酸ポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸ジイソステアロイルポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸トリイソステアロイルポリグリセリル-3;リシノール酸オクチルドデシル;クエン酸トリオクチルドデシル;ひまし油;ホホバ油;トウモロコシ油;アボカド油;ひまわり油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油(methyl soyate);イソセチルアルコール;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;及びジプロピレングリコールメチルアセテートからなる群から選択される少なくとも一種を含む。非限定的一態様において、皮膚軟化剤は少なくともベヘン酸/エイコサン二酸グリセリルまたはベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10を含む。
【0014】
本発明の別の態様に従って、着色剤、ポリアミド及び皮膚軟化剤を含むスティック使用パーソナルケア製品(stick applied personal care product)を提供する。前記皮膚軟化剤は、線状若しくは分岐、及び飽和若しくは不飽和であってもよい8個を超える炭素をもつ炭化水素;エステル、たとえば安息香酸エステル、単純エステル、または嵩高いエステル;グリセロールまたはグリセロール縮合物(モノ-、ジ-若しくはトリ-);ポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物;ゲルベエステル;植物油;及びシリコーン油と上記皮膚軟化剤のいずれかとの混合物からなる群から選択される少なくとも一種を含む。本発明のさらなる態様において、皮膚軟化剤は、イソオクタン;ポリイソブテン及びイソドデカン;イソドデカン;イソヘキサデカン;イソエイコサン;ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;パラフィン;イソパラフィン;石油;リモネン;スクワレン;C12-C15アルキルベンゾエート(安息香酸C12-15アルキル);安息香酸イソステアリル;安息香酸オクチル;安息香酸ジプロピレングリコール;C12-15アルキルベンゾエート(安息香酸C12-15アルキル)及びジプロピレングリコールジベンゾエート及びステアリルエーテルベンゾエート(安息香酸ステアリルエーテル);安息香酸グリセレス-7;ネオペンタン酸オクチルドデシル;ジヘプタン酸PEG-4;C12-15アルキルラクテート(乳酸C12-15アルキル);ラウリン酸ベンジル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸エチルヘキシル;ビストリオクチルドデシルシトリル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;トリ酢酸グリセレス-7;トリイソステアリン;パルミチン酸イソステアリル;ステアリン酸イソセチル;イソノナン酸イソノニル;ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;リシノール酸オクチルドデシル;パルミチン酸エチルヘキシル;ステアリン酸オクチル;トリエチルヘキサン酸トリメチルプロパン;セバシン酸ジオクチル;パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;サリチル酸2-エチルヘキシル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;リンゴ酸ジオレイル;フマル酸ジイソステアリル;ダイマージリノール酸ジイソプロピル;ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル;テトラヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸ジペンタエリスリチル;テトラベヘン酸/ポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル;クエン酸トリイソステアリル;トリリノール酸トリイソステアリル;ジデシルテトラデカン酸ジオクタデカニル;ジテトラデシルオクタデカン酸ジオクタデカニル;ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;クエン酸トリイソステアリル;エルカ酸ステアリル;エルカ酸ベヘニル;ヒドロキシステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル;エチルヘキサン酸セテアリル;イソステアリン酸イソステアリル;ジイソステアリン酸PEG-90;ジイソステアリン酸PEG/PPG-8/3;ラウリン酸PEG/PPG-8/3;ベヘン酸グリセロール;エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル;イソステアリン酸グリセロール;トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル;ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10;ベヘン酸ポリグリセリル-6;オクタステアリン酸ポリグリセリル-6;ポリリシノール酸ポリグリセリル-6;ラウリン酸ポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸ジイソステアロイルポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸トリイソステアロイルポリグリセリル-3;リシノール酸オクチルドデシル;クエン酸トリオクチルドデシル;ひまし油;ホホバ油;トウモロコシ油;アボカド油;ひまわり油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油;イソセチルアルコール;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;及びジプロピレングリコールメチルアセテートからなる群から選択される少なくとも一種を含む。スティック使用パーソナルケア製品は、リップグロス、口紅、口唇用保湿剤、スティックタイプの消臭剤、制汗剤、スティックタイプの日焼け止め、スティックタイプの日焼けローション、スティック使用薬剤、スティックタイプの石鹸、スティックタイプの香料、及びスティック使用虫除け剤からなる群から選択される任意の一種以上であってもよい。非限定的一態様において、皮膚軟化剤は少なくともベヘン酸/エイコサン二酸グリセリルまたはベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10を含む。別の非限定的一態様において、皮膚軟化剤は少なくともベヘン酸/エイコサン二酸グリセリルまたはベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10を含み、スティック使用パーソナルケア製品は、リップグロス、口紅及び口唇用保湿剤からなる群から選択される。
【0015】
本発明の別の態様に従って、美容上活性な成分、ポリアミド及び皮膚軟化剤を含む化粧品を提供する。前記皮膚軟化剤は、線状若しくは分岐、及び飽和若しくは不飽和であってもよい8個を超える炭素をもつ炭化水素;エステル、たとえば安息香酸エステル、単純エステル、または嵩高いエステル;グリセロールまたはグリセロール縮合物(モノ-、ジ-若しくはトリ-);ポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物;ゲルベエステル;植物油;及びシリコーン油と上記皮膚軟化剤のいずれかとの混合物からなる群から選択される少なくとも一種を含む。本発明のさらなる態様において、皮膚軟化剤は、イソオクタン;ポリイソブテン及びイソドデカン;イソドデカン;イソヘキサデカン;イソエイコサン;ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;パラフィン;イソパラフィン;石油;リモネン;スクワレン;C12-C15アルキルベンゾエート(安息香酸C12-15アルキル);安息香酸イソステアリル;安息香酸オクチル;安息香酸ジプロピレングリコール;C12-15アルキルベンゾエート(安息香酸C12-15アルキル)及びジプロピレングリコールジベンゾエート及びステアリルエーテルベンゾエート(安息香酸ステアリルエーテル);安息香酸グリセレス-7;ネオペンタン酸オクチルドデシル;ジヘプタン酸PEG-4;C12-15アルキルラクテート(乳酸C12-15アルキル);ラウリン酸ベンジル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸エチルヘキシル;ビストリオクチルドデシルシトリル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;トリ酢酸グリセレス-7;トリイソステアリン;パルミチン酸イソステアリル;ステアリン酸イソセチル;イソノナン酸イソノニル;ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;リシノール酸オクチルドデシル;パルミチン酸エチルヘキシル;ステアリン酸オクチル;トリエチルヘキサン酸トリメチルプロパン;セバシン酸ジオクチル;パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;サリチル酸2-エチルヘキシル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;リンゴ酸ジオレイル;フマル酸ジイソステアリル;ダイマージリノール酸ジイソプロピル;ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル;テトラヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸ジペンタエリスリチル;テトラベヘン酸/ポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル;クエン酸トリイソステアリル;トリリノール酸トリイソステアリル;ジデシルテトラデカン酸ジオクタデカニル;ジテトラデシルオクタデカン酸ジオクタデカニル;ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;クエン酸トリイソステアリル;エルカ酸ステアリル;エルカ酸ベヘニル;ヒドロキシステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル;エチルヘキサン酸セテアリル;イソステアリン酸イソステアリル;ジイソステアリン酸PEG-90;ジイソステアリン酸PEG/PPG-8/3;ラウリン酸PEG/PPG-8/3;ベヘン酸グリセロール;エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル;イソステアリン酸グリセロール;トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル;ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10;ベヘン酸ポリグリセリル-6;オクタステアリン酸ポリグリセリル-6;ポリリシノール酸ポリグリセリル-6;ラウリン酸ポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸ジイソステアロイルポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸トリイソステアロイルポリグリセリル-3;リシノール酸オクチルドデシル;クエン酸トリオクチルドデシル;ひまし油;ホホバ油;トウモロコシ油;アボカド油;ひまわり油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油;イソセチルアルコール;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;及びジプロピレングリコールメチルアセテートからなる群から選択される少なくとも一種を含む。製品は、リップグロス、口紅、口唇用保湿剤、スティックタイプの消臭剤、制汗剤、スティックタイプの日焼け止め、スティックタイプの日焼けローション、スティック使用薬剤、スティックタイプの石鹸、スティックタイプの香料、及びスティック使用虫除け剤からなる群から選択される任意の一種以上であってもよい。非限定的一態様において、皮膚軟化剤は少なくともベヘン酸/エイコサン二酸グリセリルまたはベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10を含む。別の非限定的一態様において、皮膚軟化剤は少なくともベヘン酸/エイコサン二酸グリセリルまたはベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10を含み、製品は、リップグロス、口紅及び口唇用保湿剤からなる群から選択される。
【0016】
本発明のさらに別の態様に従って、化粧品配合物及び製品の製造及び使用法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の詳細な説明
本発明の組成物はポリアミド樹脂及び皮膚軟化剤を含むことができる。
本発明で使用するのに適したポリアミドとしては、当業界で公知のどのポリアミドもが含まれる。好適なポリアミドの例としては、エステル-末端停止ポリアミド(ETPA)、三級アミド-末端停止ポリアミド(ATPA)、エステル-末端停止ポリエステル-アミド(ETPEA)、三級アミド-末端停止ポリエステル-アミド(ATPEA)、ポリアルキレンオキシ-末端停止ポリアミド(PAOPA)、及びポリエーテル-ポリアミド(PEPA)が挙げられる。一態様において、好ましいポリアミドはETPA、ATPA、ETPEA及びPAOPAである。これらのポリアミド全てについての議論は、本明細書中、その全体が参照として含まれる2006年10月12日発行の米国特許第20060229222号及び2006年3月29日出願の米国特許出願シリアル番号第393,387号に見出すことができる。
【0018】
本発明で使用するのに好適なETPAの他の非限定的な例は、重合脂肪酸系のポリアミドを含む水性懸濁液に関しては米国特許第6,864,349号;コーティングされたロウソク及びコーティング組成物に関しては米国特許第6,517,343号;及び三級アミド-末端停止ポリアミドを含むゲル化製品に関しては米国特許第6,503,077号が挙げられるが、これらはいずれも本明細書中、その全体が参照により援用されるものとする。
【0019】
本発明で使用するのに好適な市販のETPAの非限定的な例としては、いずれもArizona Chemical Company製のUNICLEAR 100及び100VGが挙げられる。
本発明で使用するのに好適な非限定的なATPAのさらなる例としては、重合脂肪酸系ポリアミドを含む水性懸濁液に関しては、米国特許第6,864,349号;化粧品中の三級アミド-末端停止ポリアミドに関しては米国特許第6,592,857号;コーティングされたロウソク及びコーティング組成物に関しては米国特許第6,517,343号;構造化されたパーソナルケア組成物中の三級アミド-末端停止ポリアミドに関しては米国特許第6,503,077号;三級アミド-末端停止ポリアミドを含むゲル化製品に関しては米国特許第6,503,522号;パーソナルケア製品用に三級アミド-末端停止ポリアミドを含む構造化組成物に関しては米国特許第6,469,131号;炭化水素-末端停止ポリエーテル-ポリアミドブロックコポリマー及びその使用に関しては米国特許第6,399,713号;及び三級アミド-末端停止ポリアミド及びその使用に関しては米国特許第6,268,466号に知見することができ、これらは全て、本明細書中、その全体が参照により援用されるものとする。
【0020】
本発明で使用するのに好適な市販のATPAの非限定的な例としては、いずれもArizona Chemical Company製のSYLVACLEAR A200V、A2635V及びA2614Vが挙げられる。
本発明で使用するのに好適な市販のETPEAの非限定的な例としては、パーソナルケア製品中のエステル-末端停止ポリ(エステル-アミド)に関しては米国特許第7,253,249号;パーソナルケア製品中のエステル-末端停止ポリ(エステル-アミド)に関しては米国特許第6,875,245号;及び低極性流体中で透明ゲルを配合するのに有用なエステル-末端停止ポリ(エステル-アミド)に関しては米国特許第6,552,160号に知見することができ、これらはいずれも本明細書中、その全体が参照により援用されるものとする。
【0021】
本発明で使用するのに好適な市販のETPEAの非限定的な例としては、Arizona Chemical Company製のSLYVACLEAR C75Vが挙げられる。
本発明で使用するのに好適な市販のPAOPAの非限定的な例としては、いずれもArizona Chemical Company製のSLYVACLEAR 1900V、PE1800V、WF1500V及びPA1200Vが挙げられる。
【0022】
本発明で使用するのに好適な皮膚軟化剤の非限定的な例としては、線状若しくは分岐、及び飽和若しくは不飽和であってもよい8個を超える炭素をもつ炭化水素;エステル、たとえば安息香酸エステル、単純エステル、または嵩高いエステル;グリセロールまたはグリセロール縮合物(モノ-、ジ-若しくはトリ-);ポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物;ゲルベエステル;植物油;及びシリコーン油と上記皮膚軟化剤のいずれかとの混合物が挙げられる。
【0023】
本発明で使用するのに好適な炭化水素の非限定的な例としては、イソオクタン(permethyl 97A);ポリイソブテン及びイソドデカン(permethyl 98B);イソドデカン(permethyl 99A);イソヘキサデカン(permethyl 101A);イソエイコサン(permethyl 102A);ポリイソブテン(permethyl 104A、106A);水素化ポリイソブテン(panalane L-14E、lipo製);水素化ポリイソブテン(Fancol POLYISO 200-CG、250-CG、275-CG、300-CG、450-CG、800-CG及び1200-CG、Fanning Corporation製);パラフィン;イソパラフィン;石油;リモネン及びスクワレンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0024】
本発明で使用するのに好適な安息香酸エステルの非限定的な例としては、C12-15アルキルベンゾエート(Finsolv TN), イソステアリルベンゾエート(Finsolv SB); オクチルベンゾエート(Finsolv EB);ジプロピレングリコールジベンゾエート(Dermol DPGB、Alzo社製); C12-15アルキルベンゾエート(及び)ジプロピレングリコールジベンゾエート(及び)安息香酸PPG-15ステアリルエーテル(Finsolv TPP、Finetex製); 並びに安息香酸グリセレス-7(Palemol G-7B、Pheonix製) が挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
本発明で使用するのに好適な単純エステル乃至嵩高いエステルの非限定的な例としては、ネオペンタン酸オクチルドデシル(Elefac 1205、Bernel製);ジヘプタン酸PEG-4(Liponate 2-DH、Lipo製);C12-15アルキルラクテート(Palemol 1215L、Pheonix製);ラウリン酸ベンジル(Palemol 612、Pheonix製);イソノナン酸オクチル(Palemol 89、Pheonix製);イソノナン酸エチルヘキシル(Palemol 899、Pheonix製);ビストリオクチルドデシルシトリル(Palemol C-150、Pheonix製);カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(Palemol CCT、Pheonix製);トリ酢酸グリセレス-7(Palemol G-7A、Pheonix製);トリイソステアリン(Palemol GTIS、Pheonix製);パルミチン酸イソステアリル(Palemol I-1816、Pheonix製);ステアリン酸イソセチル(Palemol ICS、Pheonix製);イソノナン酸イソノニル(Palemol IN-2、Pheonix製);ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(Palemol NPGDD、Pheonix製);リシノール酸オクチルドデシル(Palemol ODR、Pheonix製);パルミチン酸エチルヘキシル(Palemol OP、Pheonix製);ステアリン酸オクチル(Palemol OS、Pheonix製);トリエチルヘキサン酸トリメチルプロパン(Palemol TMPO、Pheonix製);セバシン酸ジオクチル(Trivent DOS、Trivent製);パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;サリチル酸2-エチルヘキシル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;リンゴ酸ジオレイル(Palemol 2181M);フマル酸ジイソステアリル;ダイマージリノール酸ジイソプロピル(Pelmol D9336);ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル(Pelmol DD);テトラヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸ジペンタエリスリチル(Pelmol DP-72);テトラベヘン酸ポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル(Pelmol DP-144B);クエン酸トリイソステアリル(Schercemol(商標)TISC、Lubrizol製);トリリノール酸トリイソステアリル(Schercemol(商標)TIST、Lubrizol製);ジデシルテトラデカン酸ジオクタデカニル(Pelmol 362924);ジテトラデシルオクタデカン酸ジオクタデカニル(Pelmol 362936);ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール(Schercemol(商標)NGDO、Lubrizol製);ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(Schercemol(商標)NGDC、Lubrizol製);クエン酸トリイソステアリル(Schercemol(商標)TISC、Lubrizol製);エルカ酸ステアリル(Schercemol(商標)SE、Lubrizol製);エルカ酸ベヘニル(Schercemol(商標)BE、Lubrizol製);ヒドロキシステアリン酸イソステアリル(Schercemol(商標)SHS、Lubrizol製);ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル(Schercemol(商標)OHS、Lubrizol製);エチルヘキサン酸セテアリル(Schercemol(商標)1688、Lubrizol製);イソステアリン酸イソステアリル(Schercemol(商標)1818、Lubrizol製);ジイソステアリン酸PEG-90(Hydramol(商標)PGDS、Lubrizol製);ジイソステアリン酸PEG/PPG-8/3(Hydramol(商標)PGPD、Lubrizol製);及びラウリン酸PEG/PPG-8/3(Hydramol(商標)PGPL、Lubrizol製)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
本発明で有用なエステルとしては、少なくとも一種の炭化水素(即ち、一-、二-または三置換)によって置換されているグリセロールまたはグリセロール縮合物であり、その非限定的な例としては、脂肪酸がある。炭化水素は飽和または不飽和であってもよく、分岐または線状であってもよく、及び/または置換または非置換であってもよい。グリセロールまたはグリセロール縮合物は、同一または異なる炭化水素で置換されていてもよい。好ましくはそのようなエステルは、少なくとも4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28または30個の炭素原子をもち、全ての範囲及びその間の部分的な範囲も含まれる。好適なグリセロール及びグリセロール縮合物(モノ-、ジ-またはトリ-)の非限定的な例としては、ベヘン酸グリセロール(Compritol 888、Gattefosse);エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル(Nomcort HK-G、The Nisshin OilliO Group,Ltd.製);イソステアリン酸グリセロール(Schercemol(商標)GMIS、Lubrizol製);トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル(Schercemol(商標)GTO、Lubrizol製)が挙げられるが、これらに限定されない。確かに、グリセロール及びグリセロール縮合物は、ベヘネート、エイコサネート及びエイコサネートの二酸の基から選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
【0027】
本発明で使用するのに好適なポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物の非限定的な例、その非限定的な例としては脂肪酸から誘導したものが挙げられ、ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10(Nomcort HK-P、The Nisshin OilliO Group,Ltd.製);ベヘン酸ポリグリセリル-6(Pelmol 6G22);オクタステアリン酸ポリグリセリル-6(Pelmol 6G818);ポリリシノール酸ポリグリセリル-6(Pelmol 6GPR);ラウリン酸ポリグリセリル-3(Hydramol(商標)TGL、Lubrizol製);ダイマージリノール酸ジイソステアロイルポリグリセリル-3(Schercemol(商標)PDD、Lubrizol製);ダイマージリノール酸トリイソステアロイルポリグリセリル-3(Schercemol(商標)PTID、Lubrizol製)が挙げられるが、これらに限定されない。グリセロール及びグリセロール縮合物と同様に、これらのポリグリコール及びポリグリコール縮合物は、少なくとも一つの炭化水素で置換されていてもよい。この場合も、炭化水素は飽和でも不飽和であってもよく、分岐または線状であってもよく、及び/または置換または非置換であってもよい。グリセロールまたはグリセロール縮合物は、同一または異なる炭化水素で置換されていてもよい。好ましくは、そのようなエステルは、少なくとも4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28または30個の炭素原子をもち、全ての範囲及びその間の部分的な範囲も含まれる。
【0028】
本発明で使用するのに好適なゲルベ酸エステルの非限定的な例としては、リシノール酸オクチルドデシル(Ultracas(登録商標)G-20、Lubrizol製);及びクエン酸トリオクチルドデシル(G-66ゲルベエステル、Lubrizol製)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
本発明で使用するのに好適な植物油の非限定的な例としては、ひまし油;ホホバ油;トウモロコシ油;アボカド油;ひまわり油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
本発明で使用するのに好適な上記皮膚軟化剤のいずれかとシリコーン油との混合物の非限定的な例としては、Finsolv TN(安息香酸C12-C15アルキル)とシクロメチコーンとの混合物;イソドデカン(及び)アクリレート/ジメチコーンコポリマーとの混合物(KP-550、Shin Etsu Silicones、米国);並びにシクロメチコーン、ジメチコーン、ポリイソブテンとの混合物(Fancorsil(登録商標)P、the Fanning Corporation製)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0031】
他の好適な皮膚軟化剤の非限定的な例としては、イソセチルアルコール(Dermocol I-16、Alzo製);ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;及びジプロピレングリコールメチルアセテートが挙げられるが、これらに限定されない。
【0032】
本発明の組成物で有用な皮膚軟化剤の非限定的な例としては(好適な市販品例の商標名をカッコ内に入れる。本発明は列記された特定の商標に限定されないと理解すべきである)、イソセチルアルコール(Dermocol I-16、Alzo製);安息香酸ジプロピレングリコール(Dermol DPGB、Alzo製);ネオペンタン酸オクチルドデシル(Elefac 1205、Bernel製);C12-15アルキルベンゾエート(及び)ジプロピレングリコールジベンゾエート(及び)安息香酸PPG-15ステアリルエーテル(Finsolv TPP、Finetex製);ジヘプタン酸PEG-4(Liponate 2-DH、Lipo製);水素化ポリイソブテン(Panalane L-14E、Lipo製);C12-15アルキルラクテート(Palemol 1215L、Pheonix製);ラウリン酸ベンジル(Palemol 612、Pheonix製);イソノナン酸オクチル(Palemol 89、Pheonix製);イソノナン酸エチルヘキシル(Palemol 899、Pheonix製);ビストリオクチルドデシルシトリル(Palemol C-150、Pheonix製);カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(Palemol CCT、Pheonix製);トリ酢酸グリセレス-7(Palemol G-7A、Pheonix製);安息香酸グリセレス-7(Palemol G-7B、Pheonix製);トリイソステアリン(Palemol GTIS、Pheonix製);パルミチン酸イソステアリル(Palemol I-1816、Pheonix製);ステアリン酸イソセチル(Palemol ICS、Pheonix製);イソノナン酸イソノニル(Palemol IN-2、Pheonix製);ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(Palemol NPGDD、Pheonix製);リシノール酸オクチルドデシル(Palemol ODR、Pheonix製);パルミチン酸エチルヘキシル(Palemol OP、Pheonix製);ステアリン酸オクチル(Palemol OS、Pheonix製);トリエチルヘキサン酸トリメチルプロパン(Palemol TMPO、Pheonix製);セバシン酸ジオクチル(Trivent DOS、Trivent製);C12-15アルキルベンゾエート(Finsolv TN);安息香酸イソステアリル(Finsolv SB);安息香酸オクチル(Finsolv EB);Finsolv TN(C12-15アルキルベンゾエート)とシクロメチコンとの混合物;イソパラフィン;石油;ひまし油;ホホバ油;トウモロコシ油;アボカド油;ひまわり油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油;パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;ジプロピレングリコールメチルアセテート;サリチル酸2-エチルヘキシル;イソオクタン(Permethyl 97A);ポリイソブテン及びイソドデカン(Permethyl 98B);イソドデカン(Permethyl 99A);イソヘキサデカン(Permethyl 101A);イソエイコサン(Permethyl 102A);ポリイソブテン(Permethyl 104A、106A);カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;イソドデカン(及び)アクリレート/ジメチコンコポリマー(KP-500、Shin Etsu Silicones of America)が挙げられる。
【0033】
本発明の非限定的な一態様において、好ましい皮膚軟化剤としては、イソセチルアルコール;ジプロピレングリコールベンゾエート;C12-15アルキルベンゾエート(及び)ジプロピレングリコールジベンゾエート(及び)安息香酸PPG-15ステアリルエーテル;ジヘプタン酸PEG-4;水素化ポリイソブテン;C12-15アルキルラクテート;ラウリン酸ベンジル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸エチルヘキシル;ビストリオクチルドデシルシトリル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;トリ酢酸グリセレス-7;安息香酸グリセレス-7;パルミチン酸イソステアリル;ステアリン酸イソセチル;リシノール酸オクチルドデシル;パルミチン酸エチルヘキシル;ステアリン酸オクチル及びセバシン酸ジオクチルが挙げられる。C12-C15アルキルベンゾエート(Finsolv TN);安息香酸イソステアリル(Finsolv SB);安息香酸オクチル(Finsolv EB);Finsolv TN(C12-15アルキルベンゾエート)とシクロメチコンとの混合物;イソパラフィン;石油;ひまし油;ホホバ油;とうもろこし油;アボカド油;ヒマワリ油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油;パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;ジプロピレングリコールメチルアセテート;サリチル酸2-エチルヘキシル;イソオクタン(Permethyl 97A);ポリイソブテン及びイソドデカン(Permethyl 98B);イソドデカン(Permethyl 99A);イソヘキサデカン(Permethyl 101A);イソエイコサン(Permethyl 102A);ポリイソブテン(Permethyl 104A、106A);カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;イソドデカン(及び)アクリレート/ジメチコンコポリマー(KP-550、Shin Etsu Silicones of America)が挙げられる。
【0034】
本発明の別の非限定的な態様では、好ましい皮膚軟化剤としては、イソセチルアルコール;安息香酸ジプロピレングリコール;C12-15アルキルベンゾエート(及び)ジプロピレングリコールジベンゾエート(及び)安息香酸PPG-15ステアリルエーテル;ジヘプタン酸PEG-4;水素化ポリイソブテン;C12-15アルキルラクテート;ラウリン酸ベンジル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸エチルヘキシル;ビストリオクチルドデシルシトリル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;トリ酢酸グリセレス-7;安息香酸グリセレス-7;パルミチン酸イソステアリル;ステアリン酸イソセチル;リシノール酸オクチルドデシル;パルミチン酸エチルヘキシル;ステアリン酸オクチル;及びセバシン酸ジオクチルが挙げられる。
【0035】
本発明の組成物中のポリアミド対皮膚軟化剤の重量比に関しては、重量比は約0.1〜90:99.9〜10、好ましくは約1〜80:99〜2、より好ましくは約3〜40:97〜60を変動し得る。非限定的な一態様では、本発明の組成物中のポリアミド対皮膚軟化剤との重量比は、約5〜30:95〜70である。別の非限定的な態様では、本発明の組成物中のポリアミド対皮膚軟化剤との重量比は約5〜20:95〜80である。
【0036】
本発明の組成物は、脂肪酸のデキストリンエステルなどの化粧品で一般的に使用される一種以上の成分を任意成分として含むことができる。たとえば、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/オクタン酸デキストリンを挙げることができる。本発明で使用するのに好適な市販のデキストリンエステル製品の非限定的な例としては、Pheopearl KL及びPheopearl TT(Chiba Seifunの商標)が挙げられる。
【0037】
本発明の組成物は、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソステアリン酸ジペンタエリスリチル及びトリイソステアリン酸ジペンタエリスリチルからなる群から選択される少なくとも一種のヒドロキシ化合物を含むことができる。
【0038】
本発明の組成物は、パーソナルケア製品で一般に使用される慣用の添加剤も任意成分として含むことができる。一種以上の添加剤は、本発明の効果が損なわれないような範囲の量で使用される。本発明で使用するのに好適な添加剤の例としては、顔料、たとえば着色顔料、たとえばRed No.201及びRed No.202、白色顔料、たとえば酸化チタン、体質顔料(extender pigment)、たとえばシリカ;色素、たとえばBlue No.1、Red No.218及びRed No.225;ラメ剤(lame agent);真珠箔顔料;酸化防止剤;防腐剤;紫外線吸収剤;香料;冷却剤;抗炎症薬;精製水;植物油;香油;固形蝋及びシリコーン油が挙げられる。
【0039】
ある態様では、本発明の組成物はパーソナルケア製品の製造に有用であり、その非限定的な例としては、スティックに応用した製品が挙げられ、その非限定的な例としては、リップグロス、口紅、口唇用保湿剤、スティックタイプの消臭剤及び/または制汗剤、スティックタイプの日焼け止め及び/またはスティックタイプの日焼けローション、スティック使用薬剤、スティックタイプの石鹸、スティックタイプの香料、及びスティック使用虫除け剤などが挙げられる。本発明の組成物の幾つかの態様は、パーソナルケア製品のキャリヤまたは基材の製造に有用である。本発明の幾つかの態様は、パーソナルケア製品キャリヤまたは基材の前駆体の製造に有用である。
【0040】
非限定的な例として、リップグロスは以下のようにして製造することができる。ポリアミド及び少なくとも一種の皮膚軟化剤を混合し、攪拌下、好ましくは90℃〜100℃の温度で溶解して均質混合物を得、次いでこれを消泡させることができる。リップグロス組成物は、この混合物を周囲温度に冷却することにより製造することができる。着色リップグロス組成物が望ましい場合、顔料を別個に油と混練し、好ましくは90℃〜100℃の温度で、上記の均質に溶解させた混合物に添加することができる。次いでこの混合物を同一温度で攪拌下で溶解して、均質混合物を得ることができ、次いでこれを消泡させることができる。リップグロス組成物は、この混合物を室温に冷却することにより製造することができる。
【実施例】
【0041】
実施例
表1には、本発明の種々の非限定的な配合物を示す。この配合物は、ATPA(Sylvaclear A2614V、Arizona Chemical製)及び、ポリアミド樹脂の20重量%配合量で下記の種々の皮膚軟化剤とを含むゲルを含む。
【0042】
【表1】

【0043】
表1に示されている種々の配合物に関しては、透明性及びテキスチャーに関する望ましさの具合は以下の通りである。望ましい透明性に関して、最高〜最低の評価は、透明(clear)>半透明(translucent)>かすんでいる(hazy)>曇った(cloudy)>不透明(opaque)>不適合(incompatible)である。望ましいテキスチャー特性に関して、最高〜最低の評価は、固い>中程度>柔らかい>溶解性である。透明性が最も重要な用途に関しては、透明/固いが最も好ましく、次いで透明/中程度、そして透明/柔らかい、透明/溶解性、半透明/固い、半透明/中程度、半透明/柔らかい、半透明/溶解性などである。テキスチャーが最も重要な用途に関しては、固い/透明が最も好ましく、次いで固い/半透明、次いで固い/かすんでいる、そして当然ながら「中程度」から始まって種々の透明性のグレードを経る。特定の態様は、種々の最終用途に応用し得ることを理解すべきである。
【0044】
本開示は、以下の請求の範囲の範囲または趣旨を限定するものではなく、例示として解釈すべきである。本開示を検討後、当業者には本明細書に記載の要素に関する均等な機能的及び/または構造上の置換物の使用、本明細書に記載のカップリングの代わりの均等な機能的カップリングの使用、及び/または本明細書に記載の均等な機能的作用の使用などの種々の変更及び変形が明らかであろう。全ての非実質的な変更も以下の請求の範囲の範囲内とみなすべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリアミドと皮膚軟化剤とを含む化粧品配合物であって、前記皮膚軟化剤は、線状若しくは分岐、及び飽和若しくは不飽和であってもよい8個を超える炭素をもつ炭化水素;エステル、たとえば安息香酸エステル、単純エステル、または嵩高いエステル;グリセロールまたはグリセロール縮合物(モノ-、ジ-若しくはトリ-);ポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物;ゲルベエステル;植物油;及びシリコーン油と上記皮膚軟化剤のいずれかとの混合物からなる群から選択される少なくとも一種を含む、前記配合物。
【請求項2】
前記皮膚軟化剤が、イソオクタン;ポリイソブテン及びイソドデカン;イソドデカン;イソヘキサデカン;イソエイコサン;ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;パラフィン;イソパラフィン;石油;リモネン;スクワレン;安息香酸C12-15アルキル;安息香酸イソステアリル;安息香酸オクチル;安息香酸ジプロピレングリコール;安息香酸C12-15アルキル及びジプロピレングリコールジベンゾエート及び安息香酸ステアリルエーテル;安息香酸グリセレス-7;ネオペンタン酸オクチルドデシル;ジヘプタン酸PEG-4;乳酸C12-15アルキル;ラウリン酸ベンジル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸エチルヘキシル;ビストリオクチルドデシルシトリル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;トリ酢酸グリセレス-7;トリイソステアリン;パルミチン酸イソステアリル;ステアリン酸イソセチル;イソノナン酸イソノニル;ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;リシノール酸オクチルドデシル;パルミチン酸エチルヘキシル;ステアリン酸オクチル;トリエチルヘキサン酸トリメチルプロパン;セバシン酸ジオクチル;パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;サリチル酸2-エチルヘキシル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;リンゴ酸ジオレイル;フマル酸ジイソステアリル;ダイマージリノール酸ジイソプロピル;ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル;テトラヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸ジペンタエリスリチル;テトラベヘン酸/ポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル;クエン酸トリイソステアリル;トリリノール酸トリイソステアリル;ジデシルテトラデカン酸ジオクタデカニル;ジテトラデシルオクタデカン酸ジオクタデカニル;ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;クエン酸トリイソステアリル;エルカ酸ステアリル;エルカ酸ベヘニル;ヒドロキシステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル;エチルヘキサン酸セテアリル;イソステアリン酸イソステアリル;ジイソステアリン酸PEG-90;ジイソステアリン酸PEG/PPG-8/3;ラウリン酸PEG/PPG-8/3;ベヘン酸グリセロール;エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル;イソステアリン酸グリセロール;トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル;ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10;ベヘン酸ポリグリセリル-6;オクタステアリン酸ポリグリセリル-6;ポリリシノール酸ポリグリセリル-6;ラウリン酸ポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸ジイソステアロイルポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸トリイソステアロイルポリグリセリル-3;リシノール酸オクチルドデシル;クエン酸トリオクチルドデシル;ひまし油;ホホバ油;トウモロコシ油;アボカド油;ひまわり油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油;イソセチルアルコール;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;及びジプロピレングリコールメチルアセテートからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の配合物。
【請求項3】
さらに美容上活性な薬剤を含む、請求項1に記載の配合物。
【請求項4】
前記皮膚軟化剤が前記群から選択される少なくとも二種を含む、請求項1に記載の配合物。
【請求項5】
前記皮膚軟化剤が前記群から選択される少なくとも三種を含む、請求項1に記載の配合物。
【請求項6】
前記皮膚軟化剤が前記群から選択される少なくとも四種を含む、請求項1に記載の配合物。
【請求項7】
ポリアミド対皮膚軟化剤の重量比は、約0.1〜90:99.9〜10の範囲である、請求項1に記載の配合物。
【請求項8】
前記ポリアミドが、エステル-末端停止ポリアミド(ETPA)、三級アミド-末端停止ポリアミド(ATPA)、エステル-末端停止ポリエステル-アミド(ETPEA)、三級アミド-末端停止ポリエステル-アミド(ATPEA)、ポリアルキレンオキシ-末端停止ポリアミド(PAOPA)、及びポリエーテル-ポリアミド(PEPA)からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の配合物。
【請求項9】
前記皮膚軟化剤が、ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル及びベヘン酸/エイコンサン二酸ポリグリセリル-10からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項8に記載の配合物。
【請求項10】
着色剤、ポリアミド及び皮膚軟化剤を含む、スティック使用パーソナルケア製品配合物であって、前記皮膚軟化剤は、線状若しくは分岐、及び飽和若しくは不飽和であってもよい8個を超える炭素をもつ炭化水素;エステル、たとえば安息香酸エステル、単純エステル、または嵩高いエステル;グリセロールまたはグリセロール縮合物(モノ-、ジ-若しくはトリ-);ポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物;ゲルベエステル;植物油;及びシリコーン油と上記皮膚軟化剤のいずれかとの混合物からなる群から選択される少なくとも一種を含む、前記配合物。
【請求項11】
前記スティック使用パーソナルケア製品は、リップグロス、口紅、口唇用保湿剤、スティックタイプの消臭剤、制汗剤、スティックタイプの日焼け止め、スティックタイプの日焼けローション、スティック使用薬剤、スティックタイプの石鹸、スティックタイプの香料、及びスティック使用虫除け剤からなる群から選択される、請求項10に記載の配合物。
【請求項12】
前記皮膚軟化剤は、イソオクタン;ポリイソブテン及びイソドデカン;イソドデカン;イソヘキサデカン;イソエイコサン;ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;パラフィン;イソパラフィン;石油;リモネン;スクワレン;安息香酸C12-15アルキル;安息香酸イソステアリル;安息香酸オクチル;安息香酸ジプロピレングリコール;安息香酸C12-15アルキル及びジプロピレングリコールジベンゾエート及び安息香酸ステアリルエーテル;安息香酸グリセレス-7;ネオペンタン酸オクチルドデシル;ジヘプタン酸PEG-4;乳酸C12-15アルキル;ラウリン酸ベンジル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸エチルヘキシル;ビストリオクチルドデシルシトリル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;トリ酢酸グリセレス-7;トリイソステアリン;パルミチン酸イソステアリル;ステアリン酸イソセチル;イソノナン酸イソノニル;ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;リシノール酸オクチルドデシル;パルミチン酸エチルヘキシル;ステアリン酸オクチル;トリエチルヘキサン酸トリメチルプロパン;セバシン酸ジオクチル;パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;サリチル酸2-エチルヘキシル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;リンゴ酸ジオレイル;フマル酸ジイソステアリル;ダイマージリノール酸ジイソプロピル;ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル;テトラヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸ジペンタエリスリチル;テトラベヘン酸/ポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル;クエン酸トリイソステアリル;トリリノール酸トリイソステアリル;ジデシルテトラデカン酸ジオクタデカニル;ジテトラデシルオクタデカン酸ジオクタデカニル;ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;クエン酸トリイソステアリル;エルカ酸ステアリル;エルカ酸ベヘニル;ヒドロキシステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル;エチルヘキサン酸セテアリル;イソステアリン酸イソステアリル;ジイソステアリン酸PEG-90;ジイソステアリン酸PEG/PPG-8/3;ラウリン酸PEG/PPG-8/3;ベヘン酸グリセロール;エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル;イソステアリン酸グリセロール;トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル;ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10;ベヘン酸ポリグリセリル-6;オクタステアリン酸ポリグリセリル-6;ポリリシノール酸ポリグリセリル-6;ラウリン酸ポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸ジイソステアロイルポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸トリイソステアロイルポリグリセリル-3;リシノール酸オクチルドデシル;クエン酸トリオクチルドデシル;ひまし油;ホホバ油;トウモロコシ油;アボカド油;ひまわり油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油;イソセチルアルコール;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;及びジプロピレングリコールメチルアセテートからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項10に記載の配合物。
【請求項13】
前記皮膚軟化剤は、前記群から選択される少なくとも二種を含む、請求項10に記載の配合物。
【請求項14】
前記皮膚軟化剤は、前記群から選択される少なくとも三種を含む、請求項10に記載の配合物。
【請求項15】
前記皮膚軟化剤は、前記群から選択される少なくとも四種を含む、請求項10に記載の配合物。
【請求項16】
ポリアミド対前記皮膚軟化剤の重量比は、約0.1〜90:99.9〜10の範囲である、請求項10に記載の配合物。
【請求項17】
前記ポリアミドが、エステル-末端停止ポリアミド(ETPA)、三級アミド-末端停止ポリアミド(ATPA)、エステル-末端停止ポリエステル-アミド(ETPEA)、三級アミド-末端停止ポリエステル-アミド(ATPEA)、ポリアルキレンオキシ-末端停止ポリアミド(PAOPA)、及びポリエーテル-ポリアミド(PEPA)からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項10に記載の配合物。
【請求項18】
前記皮膚軟化剤が、ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル及びベヘン酸/エイコンサン二酸ポリグリセリル-10からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項10に記載の配合物。
【請求項19】
前記スティック使用パーソナルケア製品は、リップグロス、口紅、及び口唇用保湿剤からなる群から選択される、請求項18に記載の配合物。
【請求項20】
美容上活性な成分、ポリアミド及び皮膚軟化剤を含む化粧品であって、前記皮膚軟化剤は、線状若しくは分岐、及び飽和若しくは不飽和であってもよい8個を超える炭素をもつ炭化水素;エステル、たとえば安息香酸エステル、単純エステル、または嵩高いエステル;グリセロールまたはグリセロール縮合物(モノ-、ジ-若しくはトリ-);ポリグリセロールまたはポリグリセロール縮合物;ゲルベエステル;植物油;及びシリコーン油と上記皮膚軟化剤のいずれかとの混合物からなる群から選択される少なくとも一種を含む、前記化粧品。
【請求項21】
前記製品は、リップグロス、口紅、口唇用保湿剤、スティックタイプの消臭剤、制汗剤、スティックタイプの日焼け止め、スティックタイプの日焼けローション、スティック使用薬剤、スティックタイプの石鹸、スティックタイプの香料、及びスティック使用虫除け剤からなる群から選択される、請求項20に記載の製品。
【請求項22】
前記皮膚軟化剤は、イソオクタン;ポリイソブテン及びイソドデカン;イソドデカン;イソヘキサデカン;イソエイコサン;ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;水素化ポリイソブテン;パラフィン;イソパラフィン;石油;リモネン;スクワレン;安息香酸C12-15アルキル;安息香酸イソステアリル;安息香酸オクチル;安息香酸ジプロピレングリコール;安息香酸C12-15アルキル及びジプロピレングリコールジベンゾエート及び安息香酸ステアリルエーテル;安息香酸グリセレス-7;ネオペンタン酸オクチルドデシル;ジヘプタン酸PEG-4;乳酸C12-15アルキル;ラウリン酸ベンジル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸エチルヘキシル;ビストリオクチルドデシルシトリル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;トリ酢酸グリセレス-7;トリイソステアリン;パルミチン酸イソステアリル;ステアリン酸イソセチル;イソノナン酸イソノニル;ジカプリル酸/ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;リシノール酸オクチルドデシル;パルミチン酸エチルヘキシル;ステアリン酸オクチル;トリエチルヘキサン酸トリメチルプロパン;セバシン酸ジオクチル;パルミチン酸イソプロピル;ミリスチン酸イソプロピル;ネオペンタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;ジステアリン酸ネオペンチルグリコール;サリチル酸2-エチルヘキシル;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;イソステアリン酸PEG-1グリセロールソルビタン;リンゴ酸ジオクチル;アジピン酸ジオクチル/カプリル;セバシン酸ジイソプロピル;リンゴ酸ジオレイル;フマル酸ジイソステアリル;ダイマージリノール酸ジイソプロピル;ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル;テトラヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸ジペンタエリスリチル;テトラベヘン酸/ポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル;クエン酸トリイソステアリル;トリリノール酸トリイソステアリル;ジデシルテトラデカン酸ジオクタデカニル;ジテトラデシルオクタデカン酸ジオクタデカニル;ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;クエン酸トリイソステアリル;エルカ酸ステアリル;エルカ酸ベヘニル;ヒドロキシステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル;エチルヘキサン酸セテアリル;イソステアリン酸イソステアリル;ジイソステアリン酸PEG-90;ジイソステアリン酸PEG/PPG-8/3;ラウリン酸PEG/PPG-8/3;ベヘン酸グリセロール;エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸エイコサン酸グリセロール;ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル;イソステアリン酸グリセロール;トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル;ベヘン酸/エイコサン二酸ポリグリセリル-10;ベヘン酸ポリグリセリル-6;オクタステアリン酸ポリグリセリル-6;ポリリシノール酸ポリグリセリル-6;ラウリン酸ポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸ジイソステアロイルポリグリセリル-3;ダイマージリノール酸トリイソステアロイルポリグリセリル-3;リシノール酸オクチルドデシル;クエン酸トリオクチルドデシル;ひまし油;ホホバ油;トウモロコシ油;アボカド油;ひまわり油;大豆油;オリーブ油;綿実油;グレープシード油;ヤシ油;ゴマ油;アーモンド油;メチル化大豆油;イソセチルアルコール;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールジメチルエーテル;及びジプロピレングリコールメチルアセテートからなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項20に記載の製品。
【請求項23】
前記皮膚軟化剤は、前記群から選択される少なくとも二種を含む、請求項20に記載の製品。
【請求項24】
前記皮膚軟化剤は、前記群から選択される少なくとも三種を含む、請求項20に記載の製品。
【請求項25】
前記皮膚軟化剤は、前記群から選択される少なくとも四種を含む、請求項20に記載の製品。
【請求項26】
ポリアミド対皮膚軟化剤の重量比が約0.1〜90:99.9〜10の範囲である、請求項20に記載の製品。
【請求項27】
前記ポリアミドが、エステル-末端停止ポリアミド(ETPA)、三級アミド-末端停止ポリアミド(ATPA)、エステル-末端停止ポリエステル-アミド(ETPEA)、三級アミド-末端停止ポリエステル-アミド(ATPEA)、ポリアルキレンオキシ-末端停止ポリアミド(PAOPA)、及びポリエーテル-ポリアミド(PEPA)からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項20に記載の製品。
【請求項28】
前記皮膚軟化剤がベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル及びベヘン酸/エイコンサン二酸ポリグリセリル-10からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項27に記載の製品。
【請求項29】
前記スティック使用パーソナルケア製品は、リップグロス、口紅、及び口唇用保湿剤からなる群から選択される、請求項28に記載の配合物。

【公表番号】特表2010−539189(P2010−539189A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525106(P2010−525106)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/076646
【国際公開番号】WO2009/039158
【国際公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(505333816)アリゾナ・ケミカル・カンパニー・エルエルシー (13)
【Fターム(参考)】