説明

ポンプ

本発明は固形物質を含む汚染された液体をポンピングするためのポンプに関し、駆動シャフト(3)に吊架され、少なくとも1つの羽根(5)を備えた回転可能なインペラ(1)と、インペラ座(2)とを有し、インペラ(1)及びインペレ座(2)のうちの少なくとも一方は互いに関して軸方向に移動できる。更に、インペラ座(2)はその頂表面に少なくとも1つの溝(10)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に汚水又は廃水のためのポンプの分野に関し、特に、プラスチック材料、衛生品、織物、ぼろきれ等のような固形物質を含む未濾過の汚染された液体をポンピングするためのポンプに関する。このポンプは、駆動シャフトに吊架され、少なくとも1つの羽根を有する回転可能なインペラと、インペラ座とを備えたポンプハウジングを有し、インペラ及びインペラ座のうちの少なくとも一方は互いに関して軸方向に移動できる。
【背景技術】
【0002】
汚水ステーション、腐敗用タンク、井戸等においては、靴下、衛生パッド、紙等のような固形物質又は汚染物質がシステムの鉢内へ下降される潜水ポンプを目詰まりさせることがよくある。汚濁物は時たま大きくなり過ぎて、インペラとインペラ座とが互いに一定の距離で位置している場合に、ポンプを通過できない。
【0003】
目詰まり物質を除去するため、固形物質を一層小さな部片に切断し、その後小さな部片をポンピングされる液体と一緒に排泄させる手段を備えた遠心ポンプを装備することが知られている。しかし、固形物質の切断はエネルギを浪費し、これは、この種のポンプが普通長期間作動するので、特に好ましくない。目詰まり物質を除去する別の従来の方法は固形物質を通過させることのできる1つの大きなスループットチャンネルを与える単一の羽根を有するインペラを使用することである。この形式のポンプの1つの欠点は、固形物質がしばしば羽根の前縁のまわりで絡み合ってしまうことである。大きな固形物質がポンプを目詰まりさせる問題を解決するための第3の試みは、インペラがインペラ座から一定の距離例えば30−40mmだけ離間するような構成を使用する。大きな欠点は、ポンプが実際常に低効率を有することである。
【0004】
固形物質がポンプを目詰まりさせる問題を解決する良好な方法は、ギャップを形成するために、インペラ及びインペラ座が互いに関して軸方向に移動できるようにすべきことである。しかし、この特徴を有する既知のポンプは他の目的のためにこのギャップを使用する。更に、ポンプはインペラとインペラ座との間に小さなギャップのみを許す。EP1,247,990号明細書にはポンプが示され、このポンプのインペラは駆動シャフトの長手方向に沿ってインペラ座に関して軸方向に移動できる。しかし、移動性は大幅に制限され、解決する目的は乾燥状態での作動始動、例えばポンプ内でのこのとき液体を許すことのみである。GB751,908号明細書はインペラ座に関するインペラの手動で制御される移動性を有するポンプを示す。この構成の目的はポンプの効率の調整を許容することである。米国特許第6,551,058号明細書は駆動シャフトに関して軸方向に移動できるインペラを有するポンプを示している。示された構成の目的は、固形物質がポンプに入る際にインペラの羽根が損傷するのを回避することである。
【特許文献1】EP1,247,990号明細書
【特許文献2】GB751,908号明細書
【特許文献3】米国特許第6,551,058号明細書 一層精確には、上述の又は他の文献はいずれも固形物質の大きな部片を通過させるために使用できる解決策又は目的を提示していない。固形物質の小さな部片がインペラの下縁とインペラ座との間に形成されたギャップを通過できる場合でさえ、固形物質の大きな部片は形成された狭いギャップ内に一層溜まり勝ちである。最悪のシナリオの場合、インペラは全体的に詰まることがあり、従って、ポンプを深刻に損傷させてしまう。このような意図しない故障は、高価で、厄介で、計画しないメンテナンス作業のため、コストがかかる。固形物質がインペラの羽根とインペラ座との間で詰まる場合よりも、固形物質がポンプの入口を塞ぐ場合の方がまだましである。入口が塞がれた場合の効果は、ポンプを通してポンピングされる流体の量が少なくなるだけだが、インペラが詰まった場合は、ポンプが損傷することがある。
【0005】
本出願人に関連する極めて関連ある特許文献であるEP1,357,294号明細書は濾過されない汚水内に含まれる固形物質に曝されるポンプを示している。ポンプは全体の汚染物質をポンプハウジングの周辺部の方へ搬送するための、インペラ座の頂表面内の溝を有する。しかし、溝の縁部に対して羽根から固形物質を掻き取る目的のため、インペラはインペラ座に関して移動できるべきではないことを厳格に述べている。
【特許文献4】EP1,357,294号明細書 更に、メンテナンスのために接近することが困難な鉢から流体をポンピングするために潜水ポンプが使用され、ポンプはしばしば、たまたまではなく毎日12時間まで又はそれ以上の長時間作動する。それ故、長い耐久性を有するポンプを提供することが極めて望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の狙いは、従来既知のポンプの上述の欠点を除去し、改善されたポンプを提供することである。本発明の主要な目的は、最初に述べた形式の改善されたポンプを提供することであり、このポンプは、信頼できる方法で、固形物質を一層小さな部片に切断することなく、固形物質がポンプを通過するのを許容する。本発明の別の目的は、インペラの良好な移動性を得るためにインペラと駆動シャフトとの間の摩擦を減少させることに関連するポンプを提供することである。本発明の更に別の目的は、インペラと駆動シャフトとの間のインターフェイスにおける減少した摩擦のため、またこれによる、運動中のインペラの一層信頼ある制御のため、改善された耐久性を有するポンプを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、少なくとも主要な目的は、特許請求の範囲の独立請求項で規定された特徴を有する最初に述べたポンプにより達成される。本発明の好ましい実施の形態は従属請求項で更に規定される。
【0008】
本発明によれば、インペラ座がその頂表面に少なくとも1つの溝を備えたことを特徴とする、最初に述べた形式のポンプが提供される。
【0009】
従って、本発明は、固形物質の寸法に関して短過ぎる距離の、軸方向におけるインペラの移動性は、他の問題そして流体のポンピングを妨げることよりも一層悪い問題を生じさせるという重要性の洞察に基礎を置く。一層精確には、インペラの羽根とインペラ座との間のギャップから固形物質を間違いなく除去することは重要である。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、溝は、インペラの回転方向に沿って、インペラ座の中央に位置する開いたチャンネルからその周辺部へ、螺旋形状となって延びる。これは、インペラの羽根の前縁が固形物質の部片に衝突した場合に、固形物質が遠心力の結果としてインペラ座の方へ外方に強制送給されること、及び、羽根の前縁が戻り掃払を行うことを意味する。固形物質がインペラ座の頂表面の溝に遭遇したとき、固形物質は溝の形状を外方へ追従し、同時に、インペラ座からインペラを持ち上げ、従ってポンプを迅速に通過する。
【0011】
好ましい実施の形態によれば、インペラはインペラ座から大きな距離だけ、好ましくはインペラ座の開いたチャンネルの直径と同じ距離だけ、移動することができる。このとき、ポンプを通して固形物質を通過させる能力は著しく増大する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の上述の及び他の特徴及び利点の一層完全な理解は添付図面に関連する好ましい実施の形態の以下の詳細な説明から明らかとなろう。
【0013】
図1、2は、普通ポンプ(図示せず)のポンプハウジング内に収容されたインペラ1及びインペラ座2を示す。ポンプの他の部品は図面の読み取りを簡単にするため図示省略してある。本発明は一般にポンプに関するが、好ましい実施の形態においては、ポンプは潜水遠心ポンプにより構成される。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、インペラ座2は、インサートがポンプハウジングに関して回転できないような方法でポンプハウジングの座内に位置させることによりポンプハウジングに解放可能に接続されたインサートにより、構成される。インペラ1は上から延びる駆動シャフト3に吊架され、ポンプハウジング内で回転できる。駆動シャフト3の第1の上方端部(図示せず)はポンプのエンジンに接続される。駆動シャフト3の第2の下方端部は、インペラ1が駆動シャフト3に沿って軸方向に移動できるが駆動シャフト3と一体的に回転するような方法で、ジョイントによりインペラ1に接続される。好ましくは、駆動シャフト3はインペラ1の中央に位置するハブ4内に挿入される。
【0015】
ここで、図5、6を参照する。インペラ1は、好ましくは螺旋形状となって、ハブ4からインペラ1の周辺部の方へ延びる少なくとも1つの羽根5を有する。
【0016】
インペラ1の回転方向は図示の実施の形態では時計りであり、羽根5は反対方向即ち反時計回りに延びる。図示の実施の形態においては、インペラ1は2つの羽根5を有し、各羽根はハブ4のまわりで約270度延びる延長部を有するが、羽根5の数及び羽根5の長さは異なる液体及び応用に適するようにするために大幅に変更できることを指摘しておく。例えば、各羽根はハブから半径方向外方へ直線的に延びることができる。各羽根5は前縁6と、下縁即ち先端表面7とを有する。前縁6はインペラ座2の中央に位置する開いたチャンネル8の真上に位置し、羽根5の下縁7はインペラ座2の頂表面9の上方に位置する。
【0017】
インペラ座2の頂表面9において、かつインペラ座2の開いたチャンネル8に隣接して、少なくとも1つの溝即ち逃がし溝10が設けられる。溝10はインペラ座2の開いたチャンネル8からその周辺部の方へ延びる。好ましくは、インペラ1の回転方向において、即ち羽根5の1つに対して反対方向において、外方に湾曲する螺旋形状となっている。溝10の数、その形状及び方位は異なる液体及び応用に適するようにするために大幅に変更できる。溝10の機能はポンプハウジングの周辺部の方へ外方に固形物質を案内することである。固形物質がポンプを通過するとき、その一部はインペラ1の羽根5の下方で留まり、インペラ1の回転運動を減速させ、インペラを停止させることさえある。しかし、溝10は、羽根5が溝を通過する毎に固形物質を掻き取ることにより、羽根5をきれいな状態に保つことに貢献する。固形物質が大き過ぎてインペラ1とインペラ座2との間で溝10内に嵌った場合は、インペラ1は固形物質によりインペラ座2から離れるように上方に移動し、それによって、固形物質がポンプを通過するのを許容する。
【0018】
羽根5の下縁7の形状は、軸方向においては、インペラ座2の頂表面9の形状に相応する。下縁7と頂表面9との間の軸方向の距離は、インペラ1が図1に示す第1の下方位置にあるときは、1mmよりも小さくすべきである。好ましくは、この距離は0.7mmよりも小さく、更に好ましくは、0.5mmよりも小さい。同時に、この距離は0.1mmよりも大きく、好ましくは0.3mmよりも大きくすべきである。インペラ1及びインペラ座2が互いに近接しすぎている場合は、摩擦力又は破断力がインペラ1の羽根5上に作用する。
【0019】
開いたチャンネル8が目詰まりしないことを保証するため、インペラ座2は好ましくは固形物質を溝10の方へ案内する手段を具備する。この案内手段は、インペラ座2の頂表面から、一層精確には開いたチャンネル8に対面して頂表面9の部分から延びる少なくとも1つのガイドピン11を有する。ガイドピン11はインペラ座2のほぼ半径方向に延び、インペラ1の下方に位置し、上縁12を備え、この上縁はインペラ1の羽根5の最も内側の部分に隣接する位置からインペラ座2の頂表面8へ延びる。一層精確には、ガイドピン11の上縁12の最も内側の部分は、インペラの中心からインペラ1の羽根5の最も内側の部分とほぼ同じ半径方向の距離に位置する。好ましくは、ガイドピン11の上縁12は溝10の「入口」に隣接して終端する。ガイドピン11の上縁12と羽根5の前縁6との間の軸方向の距離は、インペラ1が第1の下方位置にある場合、1mmよりも小さくすべきである。更に、ガイドピン11の上縁12はインペラ1の羽根5の前縁6に対応してこの前縁に隣接して位置する。
【0020】
インペラ1とインペラ座2との間の軸方向の移動性は応用に応じて任意の適当な長さとすべきであり、即ち0mm及びそれ以上とすべきである。好ましくは、この移動性は少なくとも15mm、一層好ましくは少なくとも40mm、最も好ましくは開いたチャンネル8の直径と少なくとも同じにすべきである。図示の実施の形態においては、開いたチャンネル8の直径は150mmである。更に、軸方向の移動性は多くの方法で達成することができるが、本発明の好ましい実施の形態においては、インペラ1は駆動シャフト3の軸方向に沿って移動できる。
【0021】
ここで、図3、4を参照する。図3には、駆動シャフト3に関するインペラ1の軸方向の移動性を許容するポンプのジョイントを示し、同時に、駆動シャフト3が旋回運動をインペラ1に伝達する場合を示す。ジョイントはインペラ1の中央のハブ4に設けられ、ボルト(図示せず)等によりインペラ1に接続されたソケット13を有する。代わりに、ソケット13はインペラ1と一体化することができる。ソケット13はその中央部分に空洞14を備え、この空洞14は駆動シャフト3の第2の下方端部を収容する。本発明の好ましい実施の形態においては、駆動シャフト3はその第2の下方端部においてスリーブ15を具備し、スリーブ15はボルト16及び(又は)キー及びキー溝等により駆動シャフト3に接続される。代わりに、スリーブ15は駆動シャフト3と一体化することができる。
【0022】
スリーブ15はソケット13のフランジ17の内径に実質上等しい第1の外径を備えた第1の上方部分を有する。更に、スリーブ15はスリーブ15のこの第1の直径よりも大きな直径を備えた第2の下方部分を有する。スリーブ15の第2の部分の直径は空洞14の内径に実質上等しい。このような寸法的な関係のため、インペラ1は駆動シャフト3に吊架される。空洞14はスリーブ15の第2の部分よりも一層大きな軸方向の延長部を有し、ソケット13及びインペラ1はこの距離に実質上等しい距離だけ移動できる。
【0023】
本発明の第1の実施の形態においては、ジョイントはソケット13又はインペラ1とスリーブ15又は駆動シャフト3との間のインターフェイスにおいて配置された少なくとも1つの別個の素子18を有する。素子18は駆動シャフト3からインペラ1へ旋回運動を確実に伝達し、また、インペラ1が駆動シャフト3に沿って移動するのを許容する。ソケット13は各素子18のためのくぼみ19を具備し、くぼみ19は駆動シャフト3の軸方向に延びる。スリーブ15においては、ソケット13のくぼみ19とは反対側に、相互作用くぼみ20が形成され、この相互くぼみは、ソケット13のくぼみ19と一緒になって、素子18を収容する。図3においては、くぼみ19、20を全体的に示すために右側の素子18を図示省略してある。図4においては、左側及び右側の素子18を図示省略してある。好ましくは、ほんの2つの素子18が使用され、素子18の寸法は駆動シャフト3からインペラ1に伝達されるトルクにより決定される。図1−4に示す実施の形態においては、製造上の観点のため、別個の素子はバー、好ましくは円形のバーにより構成される。
【0024】
代わりの実施の形態においては、別個の素子18は、インペラ1が軸方向に移動するときにスリーブ15のくぼみ19を追従する多数のボールにより、構成することができることを指摘しておく。一層好ましくは、スリーブ15のくぼみ19は、ボールが空洞14内へ逃避するのを阻止するための上方及び下方の障害物を有する。代わりに、別個の素子18はスリーブ15の内側表面即ちソケット13のくぼみ19内へ延びる内側表面上の隆起部とすることができる。
【0025】
駆動シャフト3に沿ったインペラ1の相対移動性は、代わりに、図7、8に示すインペラ1と駆動シャフト3との間のスプラインジョイントにより実現することができる。スプラインジョイントを使用する1つの利点は、ジョイントが一層少ない素子を有することである。
【0026】
本発明の好ましい実施の形態においては、インペラ1は駆動シャフト3に沿って自由に移動できる。その理由は、運動を阻害するようなばね等が存在しないからである。一層精確には、インペラ1の頂部側の高圧に打ち勝つインペラ1上の固形物質からの下からのいかなる力もがインペラ座2からインペラ1を持ち上げるように作用する。固形物質が除去されたとき、インペラ1は図1における下方位置へ自動的に戻る。その理由は、インペラ1の頂部側の圧力がインペラ1の底部側の圧力よりも大きいからである。
【0027】
代わりに、ポンプが始動しようとしているとき、バネにより図2の上方位置へインペラ1を偏倚させることができる。ポンプが始動し、液体が流れを開始して初めて、インペラ1はインペラ座2の方へ移動する。これは、インペラ1が搬送中にポンプハウジングの内部で振動するのを阻止する。その上、インペラ1のための始動トルクは小さい。その理由は、インペラ1及びインペラ座2が互いに十分に離間しているからである。
【0028】
固形物質の大きな部片がインペラ座2の開いたチャンネル8へ入った場合、部片が大き過ぎるとインペラ1の羽根5とインペラ座2の頂表面9との間で滞る。しかし、インペラ1の羽根5に関連する溝10が固形物質を捕まえ、溝10に沿って固形物質をインペラ座2の頂表面9上へ「押し上げる」ように強制する。
【0029】
最後に、溝10の最も好ましい数は1であることを指摘しておく。更に、ポンプは好ましくは1つのガイドピン11を有する。さもなければ、開いたチャンネル8は過剰に妨害され、これはポンプの機能に悪影響を及ぼすことになる。
発明の可能な修正
本発明は、上述し図面に示した実施の形態のみに限定されない。従って、ポンプ又は一層精確にはインペラ座は、特許請求の範囲の要旨内においてあらゆる種類の方法で修正することができる。
【0030】
駆動シャフトに沿って移動できるインペラの代わりに、軸方向の移動性は多数の方法で達成することができ、例えば、駆動シャフト及びインペラの双方はインペラ座から離れるように移動することができ、または、インペラ座はインペラから離れるように移動することができ、または、インペラ及びインペラ座の双方は互いに離れるように移動することができる。更に、羽根のみがインペラのハブに関して軸方向に移動することができる。例えば、各羽根は個々に移動でき、ハブの外側の溝内で運行し、それによって、羽根の少なくとも一部はインペラ座に関して軸方向に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】インペラが第1の下方位置にある状態での、インペラ及びインペラ座の横断面図である。
【図2】インペラが第2の上方位置にある状態での、インペラ及びインペラ座の横断面図である。
【図3】インペラを除去した状態での、インペラと駆動シャフトとの間のジョイントの1つの実施の形態の拡大横断面図である。
【図4】図3のジョイントの上からの断面図である。
【図5】インペラの下からの斜視図である。
【図6】インペラ座の上からの斜視図である。
【図7】代わりのジョイントを有する、インペラ及びインペラ座の横断面図である。
【図8】図7のジョイントの上からの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動シャフト(3)に吊架され、少なくとも1つの羽根(5)を有する回転可能なインペラ(1)と、インペラ座(2)とを備えたポンプハウジングを有し、上記インペラ(1)及び上記インペラ座(2)のうちの少なくとも一つの部分が互いに関して軸方向に移動できるようになった、固形物質を含む汚染された液体をポンピングするためのポンプにおいて、
上記インペラ座(2)がその頂表面(9)に少なくとも1つの溝(10)を備えることを特徴とするポンプ。
【請求項2】
上記インペラ(1)が上記インペラ座(2)から少なくとも15mm移動できることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
【請求項3】
上記インペラ(1)が上記インペラ座(2)から少なくとも40mm移動できることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ。
【請求項4】
上記溝(10)が上記インペラ座(2)内で中央に位置する開いたチャンネル(8)からその周辺部へ延びることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のポンプ。
【請求項5】
上記溝(10)が上記インペラ(1)の回転方向に沿って上記開いたチャンネル(8)から外方へ、螺旋形状となって、延びることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のポンプ。
【請求項6】
上記インペラ(1)の上記羽根(5)が上記溝(10)の螺旋形状とは反対の方向へ、螺旋形状となって、延びることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のポンプ。
【請求項7】
上記インペラ(1)が上記駆動シャフト(3)に関して軸方向へ自由に移動できることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のポンプ。
【請求項8】
上記ポンプが上記インペラ(1)と上記駆動シャフト(3)との間のインターフェイスにおいて配置された少なくとも1つの別個の素子(18)を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のポンプ。
【請求項9】
上記インペラ(1)及び上記駆動シャフト(3)が上記インターフェイスでの対向表面においてくぼみ(19、20)を備え、同くぼみ(19、20)が上記素子(18)を結合的に収容することを特徴とする請求項8に記載のポンプ。
【請求項10】
上記インターフェイスが上記駆動シャフトの周辺部に沿って互いに等間隔で離間する少なくとも2つの別個の素子(18)を収容することを特徴とする請求項8又は9に記載のポンプ。
【請求項11】
上記各素子(18)が上記駆動シャフト(3)の長手方向に延びるバーを有することを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載のポンプ。
【請求項12】
ガイドピン(11)が上記インペラ座(9)から上記インペラ(1)の中心の方へ延び、上記溝(10)に隣接して位置することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−545093(P2008−545093A)
【公表日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519218(P2008−519218)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【国際出願番号】PCT/SE2006/000662
【国際公開番号】WO2007/004943
【国際公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(501274528)アイティーティー・マニュファクチュアリング・エンタープライゼズ・インコーポレーテッド (9)
【Fターム(参考)】