説明

マイクロ波電力増幅器

【課題】各電力増幅素子から見込んだインピーダンス整合回路のインピーダンス偏差を低減して、信号の合成効率および出力電力を向上可能なマイクロ波電力増幅器を得る。
【解決手段】同一構造の単位トランジスタ22a〜22dが3つ以上並列に配置されたトランジスタチップ20と、トランジスタチップ20の入力側に設けられた入力側インピーダンス整合回路12と、トランジスタチップ20の出力側に設けられた出力側インピーダンス整合回路32と、単位トランジスタ22a〜22dを、入力側インピーダンス整合回路12および出力側インピーダンス整合回路32とそれぞれ接続するボンディングワイヤ41a〜41d、42a〜42dとを備えたマイクロ波電力増幅器であって、ボンディングワイヤ41a〜41d、42a〜42dの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和が、全ての単位トランジスタ22a〜22dについて互いに等しくされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、マイクロ波帯およびミリ波帯で使用されるマイクロ波電力増幅器に関する。
【背景技術】
【0002】
図7は、一般的なマイクロ波電力増幅器を示す構成図である。
図7において、このマイクロ波電力増幅器は、電力分配部60と、トランジスタチップ70(増幅素子部)と、電力合成部80とを備えている。また、電力分配部60とトランジスタチップ70とは、ボンディングワイヤ91a〜91dで互いに接続され、トランジスタチップ70と電力合成部80とは、ボンディングワイヤ92a〜92dで互いに接続されている。
【0003】
電力分配部60は、誘電体基板61と、誘電体基板61上に形成されたマイクロストリップ線路によって構成される入力側インピーダンス整合回路62とを有している。
電力合成部80は、誘電体基板81と、誘電体基板81上に形成されたマイクロストリップ線路によって構成される出力側インピーダンス整合回路82とを有している。
【0004】
トランジスタチップ70は、誘電体基板71と、誘電体基板71上に並列に配置された4つの同一構造の単位トランジスタ72a〜72d(電力増幅素子)と、単位トランジスタ72a〜72dと電気的に接続されたチップパッド73、74とを有している。
単位トランジスタ72a〜72dは、チップパッド73およびボンディングワイヤ91a〜91dを介して入力側インピーダンス整合回路62と電気的に接続され、チップパッド74およびボンディングワイヤ92a〜92dを介して出力側インピーダンス整合回路82と電気的に接続されている。
【0005】
ここで、単位トランジスタ72a〜72dとしては、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)やバイポーラトランジスタが用いられる。単位トランジスタ72a〜72dをFETで構成する場合には、互いに等しいゲート幅を持つ複数個のFETを、チップ上に等間隔で並列に配置する。
【0006】
上記構成のマイクロ波電力増幅器において、入力端子(図中のア)に入力されたマイクロ波は、入力側インピーダンス整合回路62で分配および変成され、単位トランジスタ72a〜72dにそれぞれ入力される。単位トランジスタ72a〜72dに入力されて増幅されたマイクロ波は、出力側インピーダンス整合回路82で合成および変成され、出力端子(図中のイ)から出力される。
【0007】
しかしながら、このようなマイクロ波電力増幅器では、入力端子から単位トランジスタ72a、72dまでの電気長と、入力端子から単位トランジスタ72b、72cまでの電気長とが互いに異なる。そのため、単位トランジスタ72a、72dで増幅されたマイクロ波出力と、単位トランジスタ72b、72cで増幅されたマイクロ波出力との間に位相偏差および振幅偏差が生じ、信号の合成効率が低下するという問題があった。
【0008】
そこで、上記の問題を解決するために、従来のマイクロ波電力増幅器は、誘電体基板、テーパ状導体パターン(入力側インピーダンス整合回路)およびグランドパターンを有する電力分配回路(電力分配部)と、誘電体基板、複数の単位FETセルおよびグランドパターンを有するFET(トランジスタチップ)と、誘電体基板、テーパ状導体パターン(出力側インピーダンス整合回路)およびグランドパターンを有する電力合成回路(電力合成部)とを備え、電力分配回路および電力合成回路の誘電体基板の厚さは、中央部に比べて掘り込みが形成された部分が薄くされている(例えば、特許文献1参照)。
これにより、電力分配回路および電力合成回路における位相偏差および振幅偏差が減少し、信号の合成効率が向上して出力電力が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2005−123995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
従来のマイクロ波電力増幅器では、インピーダンス整合回路(入力側、出力側)における位相偏差および振幅偏差を低減することはできるものの、各電力増幅素子から見込んだインピーダンス整合回路のインピーダンス偏差を低減することはできない。
【0011】
ここで、各電力増幅素子から見込んだインピーダンス整合回路のインピーダンス偏差が受ける影響は、電力増幅素子に近い回路要素ほど大きくなることが知られている。すなわち、内部整合型のマイクロ波電力増幅器においては、電力増幅素子とインピーダンス整合回路とを電気的に接続するボンディングワイヤのインダクタンスが、インピーダンス偏差に大きく影響する回路要素となる。
【0012】
一般的に、ボンディングワイヤは等間隔に配置され(例えば、図7参照)、両端を除く電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤのインダクタンスLtiは、自己インダクタンスLsと、両隣のボンディングワイヤの相互インダクタンス2Lmとの和(Lti=Ls+2Lm)で表される。一方、両端の電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤのインダクタンスLtoは、自己インダクタンスLsと、片隣のボンディングワイヤの相互インダクタンスLmとの和(Lto=Ls+Lm)で表される。
【0013】
そのため、両端を除く電力増幅素子と両端の電力増幅素子とで、ボンディングワイヤのインダクタンス値が異なり、各電力増幅素子から見込んだインピーダンス整合回路のインピーダンス偏差が生じる。
各電力増幅素子から見込んだインピーダンス整合回路のインピーダンス偏差が存在する場合には、各電力増幅素子の動作が不均一になり、マイクロ波電力増幅器全体としての信号の合成効率が低下し、出力電力が低下するという問題がある。
【0014】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、各電力増幅素子から見込んだインピーダンス整合回路のインピーダンス偏差を低減して、信号の合成効率および出力電力を向上させることができるマイクロ波電力増幅器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明に係るマイクロ波電力増幅器は、同一構造の電力増幅素子が3つ以上並列に配置された増幅素子部と、増幅素子部の入力側に設けられた入力側インピーダンス整合回路と、増幅素子部の出力側に設けられた出力側インピーダンス整合回路と、増幅素子部の各電力増幅素子を、入力側インピーダンス整合回路および出力側インピーダンス整合回路とそれぞれ接続する複数のボンディングワイヤと、を備えたマイクロ波電力増幅器であって、ボンディングワイヤの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和が、全ての電力増幅素子について互いに等しくされているものである。
【発明の効果】
【0016】
この発明に係るマイクロ波電力増幅器によれば、各電力増幅素子に接続されるボンディングワイヤの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和が、全ての電力増幅素子について互いに等しくされている。これにより、各電力増幅素子から見込んだボンディングワイヤのインピーダンスを、互いに等しくすることができる。
そのため、各電力増幅素子から見込んだインピーダンス整合回路(入力側、出力側)のインピーダンス偏差を低減して、信号の合成効率および出力電力を向上させることができるマイクロ波電力増幅器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器の各電力増幅素子から見込んだ出力側インピーダンス整合回路の虚数部のインピーダンスを、従来技術と比較して示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器を示す別の構成図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器を示す別の構成図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器を示す別の構成図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器を示す別の構成図である。
【図7】一般的なマイクロ波電力増幅器を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明のマイクロ波電力増幅器の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
なお、以下の実施の形態では、電力増幅素子が4つ配置されている場合について説明するが、これに限定されず、電力増幅素子は3つ以上であればいくつ設置されてもよい。
【0019】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器を示す構成図である。
図1において、このマイクロ波電力増幅器は、電力分配部10と、トランジスタチップ20(増幅素子部)と、電力合成部30とを備えている。また、電力分配部10とトランジスタチップ20とは、ボンディングワイヤ41a〜41dで互いに接続され、トランジスタチップ20と電力合成部30とは、ボンディングワイヤ42a〜42dで互いに接続されている。
【0020】
電力分配部10は、誘電体基板11と、誘電体基板11上に形成されたマイクロストリップ線路によって構成される入力側インピーダンス整合回路12とを有している。
電力合成部30は、誘電体基板31と、誘電体基板31上に形成されたマイクロストリップ線路によって構成される出力側インピーダンス整合回路32とを有している。
【0021】
トランジスタチップ20は、誘電体基板21と、誘電体基板21上に並列に配置された4つの同一構造の単位トランジスタ22a〜22d(電力増幅素子)と、単位トランジスタ22a〜22dと電気的に接続されたチップパッド23、24とを有している。
単位トランジスタ22a〜22dは、チップパッド23およびボンディングワイヤ41a〜41dを介して入力側インピーダンス整合回路12と電気的に接続され、チップパッド24およびボンディングワイヤ42a〜42dを介して出力側インピーダンス整合回路32と電気的に接続されている。
【0022】
ここで、単位トランジスタ22a〜22dとしては、電界効果トランジスタ(FET)やバイポーラトランジスタが用いられる。
また、ボンディングワイヤ41a〜41d、42a〜42dは、それぞれ互いに等間隔に配置されている。
【0023】
さらに、トランジスタチップ20の両端に配置された(外側)単位トランジスタ22a、22dに接続されたボンディングワイヤ41a、41d、42a、42dの本数は、両端を除く(内側)単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ41b、41c、42b、42cの本数よりも少なくされている。これは、ボンディングワイヤ41a〜41d、42a〜42dの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和を、全ての単位トランジスタ22a〜22dについて互いに等しくするためである。
【0024】
上記構成のマイクロ波電力増幅器において、入力端子(図中のア)に入力されたマイクロ波は、入力側インピーダンス整合回路12で分配および変成され、単位トランジスタ22a〜22dにそれぞれ入力される。単位トランジスタ22a〜22dに入力されて増幅されたマイクロ波は、出力側インピーダンス整合回路32で合成および変成され、出力端子(図中のイ)から出力される。
【0025】
ここで、上述したように、両端に配置された単位トランジスタ22a、22dに接続されたボンディングワイヤ41a、41d、42a、42dの本数は、両端を除く単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ41b、41c、42b、42cの本数よりも少なくされている。
【0026】
そのため、単位トランジスタ22a、22dに接続されたボンディングワイヤ41a、41d、42a、42dの自己インダクタンスは、単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ41b、41c、42b、42cの自己インダクタンスよりも大きくなる。一方、単位トランジスタ22a、22dに接続されたボンディングワイヤ41a、41d、42a、42dの相互インダクタンスは、単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ41b、41c、42b、42cの相互インダクタンスよりも小さくなる。
【0027】
このような関係を用いて、ボンディングワイヤ41a〜41d、42a〜42dの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和を、全ての単位トランジスタ22a〜22dについて互いに等しくすることにより、単位トランジスタ22a〜22dのそれぞれから見込んだボンディングワイヤ41a〜41d、42a〜42dのインピーダンスを、互いに等しくすることができる。これにより、単位トランジスタ22a〜22dのそれぞれから見込んだ入力側インピーダンス整合回路12および出力側インピーダンス整合回路32のインピーダンス偏差を低減することができる。
【0028】
この発明の実施の形態1に係るマイクロ波電力増幅器の単位トランジスタ22a〜22dのそれぞれから見込んだ出力側インピーダンス整合回路32の虚数部のインピーダンスを、従来技術と比較して図2に示す。
図2より、単位トランジスタ22a、22dに接続されたボンディングワイヤ42a、42dの本数を、単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ42b、42cの本数よりも少なくすることで、単位トランジスタ22a〜22dのそれぞれから見込んだ出力側インピーダンス整合回路32のインピーダンス偏差が低減されていることが分かる。
【0029】
以上のように、実施の形態1によれば、増幅素子部の両端に配置された電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの本数が、両端を除く電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの本数よりも少なくされ、各電力増幅素子に接続されるボンディングワイヤの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和が、全ての電力増幅素子について互いに等しくされている。これにより、各電力増幅素子から見込んだボンディングワイヤのインピーダンスを、互いに等しくすることができる。
そのため、各電力増幅素子から見込んだインピーダンス整合回路(入力側、出力側)のインピーダンス偏差を低減して、信号の合成効率および出力電力を向上させることができるマイクロ波電力増幅器を得ることができる。
【0030】
なお、上記実施の形態1では、ボンディングワイヤ41a〜41d、42a〜42dの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和を、全ての単位トランジスタ22a〜22dについて互いに等しくするために、単位トランジスタ22a、22dに接続されたボンディングワイヤ41a、41d、42a、42dの本数を、単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ41b、41c、42b、42cの本数よりも少なくすると説明した。
【0031】
しかしながら、これに限定されず、図3に示すように、トランジスタチップ20の両端に配置された単位トランジスタ22a、22dに接続されたボンディングワイヤ43a、43d、44a、44dの長さを、両端を除く単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ43b、43c、44b、44cの長さよりも長くしてもよい。
これにより、ボンディングワイヤ43a〜43d、44a〜44dの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和を、全ての単位トランジスタ22a〜22dについて互いに等しくすることができる。
【0032】
また、図4に示すように、トランジスタチップ20の両端に配置された単位トランジスタ22a、22dに接続されたボンディングワイヤ45a、45d、46a、46dの断面積(径)を、両端を除く単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ45b、45c、46b、46cの断面積(径)よりも小さくしてもよい。
これにより、ボンディングワイヤ45a〜45d、46a〜46dの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和を、全ての単位トランジスタ22a〜22dについて互いに等しくすることができる。
【0033】
また、図5に示すように、両端を除く単位トランジスタ22b、22cに接続されたボンディングワイヤ47b、47c、48b、48cの下部に、接地された金属49を配置して、ボンディングワイヤ47b、47c、48b、48cの自己インダクタンスを小さくしてもよい。
これにより、ボンディングワイヤ47a〜47d、48a〜48dの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和を、全ての単位トランジスタ22a〜22dについて互いに等しくすることができる。
【0034】
また、図6に示すように、トランジスタチップ20の両端に配置された単位トランジスタ22a(22d)に接続されたボンディングワイヤ50a、51a(50d、51d)と、これに隣接するボンディングワイヤ50b、51b(50c、51c)との間隔を、両端を除く単位トランジスタ22b(22c)に接続されたボンディングワイヤ50b、51b(50c、51c)と、これに隣接し、かつ両端を除くボンディングワイヤ50c、51c(50b、51b)との間隔よりも小さくしてもよい。
このとき、両端に配置された単位トランジスタ22a(22d)に接続されたボンディングワイヤ50a、51a(50d、51d)の相互インダクタンスを、両端を除く単位トランジスタ22b(22c)に接続されたボンディングワイヤ50b、51b(50c、51c)の相互インダクタンスと等しくすることができる。また、ボンディングワイヤ50a〜50d、51a〜51dの自己インダクタンスは、互いに等しい。
これにより、ボンディングワイヤ50a〜50d、51a〜51dの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和を、全ての単位トランジスタ22a〜22dについて互いに等しくすることができる。
【符号の説明】
【0035】
10 電力分配部、12 入力側インピーダンス整合回路、20 トランジスタチップ(増幅素子部)、22a〜22d 単位トランジスタ(電力増幅素子)、30 電力合成部、32 出力側インピーダンス整合回路、41a〜41d、42a〜42d、43a〜43d、44a〜44d、45a〜45d、46a〜46d、47a〜47d、48a〜48d、50a〜50d、51a〜51d ボンディングワイヤ、49 金属。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一構造の電力増幅素子が3つ以上並列に配置された増幅素子部と、
前記増幅素子部の入力側に設けられた入力側インピーダンス整合回路と、
前記増幅素子部の出力側に設けられた出力側インピーダンス整合回路と、
前記増幅素子部の各電力増幅素子を、前記入力側インピーダンス整合回路および前記出力側インピーダンス整合回路とそれぞれ接続する複数のボンディングワイヤと、を備えたマイクロ波電力増幅器であって、
前記ボンディングワイヤの自己インダクタンスと相互インダクタンスとの和が、全ての電力増幅素子について互いに等しくされている
ことを特徴とするマイクロ波電力増幅器。
【請求項2】
複数の前記電力増幅素子のうち、両端に配置された電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの本数を、両端を除く電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの本数よりも少なくする
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波電力増幅器。
【請求項3】
複数の前記電力増幅素子のうち、両端に配置された電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの長さを、両端を除く電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの長さよりも長くする
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波電力増幅器。
【請求項4】
複数の前記電力増幅素子のうち、両端に配置された電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの断面積を、両端を除く電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの断面積よりも小さくする
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波電力増幅器。
【請求項5】
複数の前記電力増幅素子のうち、両端を除く電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤの下部に、接地された金属を配置する
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波電力増幅器。
【請求項6】
複数の前記電力増幅素子のうち、両端に配置された電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤと、このボンディングワイヤに隣接するボンディングワイヤとの間隔を、両端を除く電力増幅素子に接続されたボンディングワイヤと、このボンディングワイヤに隣接し、かつ両端を除くボンディングワイヤとの間隔よりも小さくする
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波電力増幅器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−4218(P2011−4218A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−146209(P2009−146209)
【出願日】平成21年6月19日(2009.6.19)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】