説明

マルチメディアマルチキャストサービスの登録方法

本発明は、マルチキャストサービスの登録方法を提供すること。
BM−SCはGGSNから発信されたマルチキャストサービスの登録リクエストを受信した後、当該GGSNの識別子をそのMBMSベアラコンテキストに追加し、ベアラコンテキストの情報を携帯するMBMSの登録応答で応答するステップと、GGSNはこの応答を受信した後、その中のベアラコンテキストの情報に基づいてMBMSのベアラコンテキストの作成を完了するステップを含む。本発明の方法は、GGSNはBM−SCから発信された登録応答メッセージを受信した後、完全のMBMSベアラコンテキストを作成して、登録の過程でMBMSベアラーコンテキストを作成する機能を完了する。MBMS登録リクエストを受信するアップストリームノードのMBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、当該ノードはMBMS登録応答を送信した後、ちょっと待ってから、またセッションスタートの手順を起こすことにより、ダウンストリームノードがMBMSベアラーコンテキストの作成をまだ完了していないとき、アップストリームノードがまたセッションスタートの手順を起こしてエラーが発生することを回避できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスに関し、特にマルチメディアマルチキャストサービスの登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第三世代移動通信技術の発展に伴い、第三世代移動通信は第二世代移動通信に比べて更らに高いデータレートのサービスを提供することができることにより多種類のサービスをサポートできる。例えば、ビデオ電話やピクチャのダウンロードやインターネットの高速閲覧などサービス。そのうち、ある種類のサービスの特徴は、無線ネットワークで同時にこのサービスを注文した全てのユーザーに送信できるのである。例えば、天気予報や短いニュース映画やスポーツ試合のコレクションなどを送信する。これらのサービスの同時に送信できる特徴により、第三世代移動通信はマルチキャスト/ブロードキャストという概念を導入する。マルチキャストとは、送り先ノードが送信しようとするデータをシングルパス(single path)で転送し、すなわちあるダウンストリームノード(downstream node)に送信して、データを受信したダウンストリームノードはその自体の下流が当該データを受信しようとするノード数により転送しようとするデータを複数部複製して、またその下流が当該データを受信しようとするノードに配布する。このように類推して、またデータを受信したノードが複製し、配布することである。ブロードキャストとは、送り先ノードが送信しようとするデータを全てのダウンストリームノードに送信することである。マルチキャストの伝送原理図は図1に示されるように、ノード1は送り先ノードであり、ノード1は送信しようとするデータを自体のダウンストリームノード2に送信し、ノード2はデータを受信した後、データを二部複製して自体のダウンストリームノード20と21に配布し、ノード20はデータを受信した後、またデータを二部複製して自体のダウンストリームノード201と202に配布するように類推する。
【0003】
図2はマルチキャスト/ブロードキャストサービスをサポートする無線ネットワークの構造を示す図である。図2に示されるように、既存の第三世代協力パートナープラン(3GPP)の枠において、マルチキャスト/ブロードキャストサービスをサポートする無線ネットワークの構造はブロードキャスト/マルチキャストサービスセンター(BM−SC)201である。BM−SC201はGmbインターフェースまたはGiインターフェースを介してゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN、Gateway GPRS Support Node)202に接続し、一つのBM−SC201は多数のGGSN202に接続できる。GGSN202はGn/Gpインターフェースを介してサービングGPRSサポートノード(SGSN、Serving GPRS Support Node)203に接続し、一つのGGSN202は多数のSGSN203に接続できる。SGSN203はIuインターフェースを介してユニバ−サル移動通信システム(UMTS)地上無線接続網(UTRAN)204に接続できるし、そして、UTRAN204はUuインターフェースを介してユーザ機器(UE)207に接続する。SGSN203はまたIu/Gbインターフェースを介してグローバル移動通信システム(GSM)無線アクセスネットワーク(GERAN)205にも接続できるし、そして、GERAN205はUmインターフェースを介してUE206に接続する。
【0004】
ブロードキャストとマルチキャストを採用してデータの伝送を行う利点は、ブロードキャストとマルチキャストのデータが無線通信ネットワークの各リンクでただ一回だけ伝送することである。例えば、サービングGPRSサポートノード(SGSN)はデータをラジオネットワークコントローラ(RNC)にただ一回だけ送信し、どのぐらいのベースステーション(Node B)とユーザ機器(UE)がこれらのデータを受信しようとすることを考えていない。このように、一つのマルチキャスト/ブロードキャストサービスを申し込んだ若干のUEに対して、これらのUEが一つのセルに属する場合にダウン共有チャネル(Downlink Shared Channel)を通じてこれらのUEにデータを同時に送信できて、各UEに別々の無線チャネルを建てることを避けることにより無線リソースの占有を減少し、同じデータでエアインターフェースを塞ぐことを回避して、更にエアインターフェースの容量を有効的に向上させる。
【0005】
ブロードキャストとマルチキャストを採用してデータの伝送を行う利点が多くあるため、第三世代移動通信システムにおいてマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS)が迅速に発展され、普及されている。MBMSを実現する無線ネットワークの枠組みは図2に示す構造と同じである。
【0006】
無線通信ネットワークにおいて、MBMS登録とは、一つのダウンストリームノードがそのアップストリームノード(Upstream Node)にセッションのプロパティーと特定MBMSサービスデータを受信しようとすることを知らせることによって、これらのデータを継続的にダウンストリームノードに配布することができる手順である。当該手順では、BM−SCから本サービス関連UEに中止する、MBMSセッションのプロパティーとデータを送信する分散ツリー(Distribution Tree)を作成して、この分散ツリーの各ノードに沿って相応のMBMSベアラコンテキストを作成する。しかしながら、これはベアラプレーン(bearer plan)の作成を導かせないし、ベアラプレーンはセッションスタート(session start)の手順で作成される必要である。
【0007】
MBMSベアラコンテキストは一つの特定MBMSベアラサービスを描く全ての情報を含め、MBMSのデータを伝送する全てのノードで作成される必要である。MBMSベアラコンテキストは「アクティブ」と「スタンバイ(standby)」という二つの状態を含む。そのうち、「アクティブ」状態はネットワークがMBMSのデータのベアラプレーンリソースを伝送する必要であることを表し、進行中のMBMSセッションに対応する。「スタンバイ」状態はネットワークがMBMSのデータのベアラプレーンリソースを伝送する必要がないことを表し、UEが進行中のMBMSセッションがない際にスタンバイ状態に置いてある。
【0008】
図3に示されるように、従来技術においてMBMSの登録を実現する手順は下記のとおりである。
ステップ301で、ドリフトRNC(DRNC)がその管理したUEが特定MBMSベアラサービスと関係があることを検出し、かつドリフトRNCがこのサービスに対してまだ登録していない場合、ドリフトRNCはその親SGSNにMBMS登録リクエストを送信する。
【0009】
ステップC1とステップ302で、SGSNに一つのMBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがなく、かつSGSNがドリフトRNCから当該MBMSベアラサービスの登録リクエストを受信すれば、或は、一つのMBMSベアラサービスにもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成していたが、SGSNの中に相応のMBMSベアラコンテキストがなければ、SGSNはMBMSベアラコンテキストを作成してそれを「スタンバイ」状態に置いてから、またIPマルチキャストアドレスとアクセスポイント名(APN)を携帯するMBMS登録リクエストをGGSNに送信する。ここで、SGSNがMBMSベアラコンテキストを作成する。このベアラコンテキストには臨時移動グループ識別子(TMGI)やベアラ能力要求など情報が含まれていない。
【0010】
ステップ303で、GGSNに一つのMBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがなく、かつGGSNがSGSNから当該MBMSベアラサービスの登録リクエストを受信すれば、或は、一つのMBMSベアラサービスにもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成していたが、GGSNの中に相応のMBMSベアラコンテキストがなければ、GGSNはIPマルチキャストアドレスとAPNを携帯するMBMS登録リクエストをBM−SCに送信する。
【0011】
ステップ304で、GGSNからMBMS登録リクエストを受信した上で、BM-SCはこのGGSNの識別子をそのMBMSベアラコンテキストの中のパラメーター「ダウンストリームリスト」の中に追加し、MBMS登録応答で応答する。応答の中にはTMGIやベアラ能力要求などパラメーターが含まれている。BM−SCのMBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、BM−SCは当該GGSNとのセッションスタートの手順を起こす。
【0012】
ステップ305とステップC2で、GGSNはステップ302でSGSNから発信された登録リクエストを受信すると、当該SGSNの識別子をMBMSベアラコンテキストの中の「ダウンストリームノード」パラメーターの中に追加し、このSGSNにMBMS登録応答で応答する。その応答はTMGIやベアラ能力要求などパラメーターを携帯する。MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、GGSNは当該SGSNとのセッションスタートの手順を起こす。ここで、SGSNはGGSNから発信されたMBMS登録応答を受信した後、当該応答メッセージの中に携帯している情報に基づいてTMGIやベアラ能力要求など情報を書き込んで、SGSNでのこのベアラに対するMBMSベアラコンテキストの作成を完了する。
【0013】
ステップ306で、 SGSNはドリフトRNCからMBMS登録リクエストを受信すれば、RNCの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターの中に追加し、MBMS登録応答を送信する。MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、当該ドリフトRNCとセッションスタートの手順を起こす。
【0014】
上記の過程から、既存のMBMSマルチキャストサービスの登録手順ではGGSNの中で相応のMBMSベアラコンテキストを作成することでないことが見られる。MBMSマルチキャストサービスにおいて、GGSNの中で相応のMBMSベアラコンテキストを作成しなければ、連続的な、BM−SCから本サービス関連UEに中止する、MBMSセッションのプロパティーとデータを送信する分散ツリーを作成できないことになって、MBMSマルチキャストサービスも実行できない。
【0015】
更に、上記において、アップストリームノードにサービスがある際にダウンストリームノードとのセッションスタートの手順を起こす必要の時点も明確していない。この場合には、ダウンストリームノードでMBMSベアラコンテキストの作成を完了していない前に、アップストリームノードがセッションスタートの手順を起こすなら、エラーが発生してMBMSマルチキャストサービスを正常に行うことができないことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
したがって、本発明の目的は、マルチメディアマルチキャストサービスの登録方法を提供することにあり、MBMSマルチキャストサービスを正常に実行することができるものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的を達成するために本発明は、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)から発信されたマルチキャストサービスの登録を受信した上で、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンター(BM−SC)は当該GGSNの識別子をBM−SCのMBMSベアラコンテキストに追加し、ベアラコンテキストの情報を携帯するMBMS登録応答で応答するステップAと、GGSNは当該登録応答を受信した後、その中のベアラコンテキストの情報に基づいてMBMSベアラコンテキストの作成を完了するステップBとを含むマルチメディアマルチキャストサービスの登録方法を提供する。
【0018】
ステップAでベアラコンテキストの情報を携帯するMBMS登録応答で応答するとき、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあると、
BM−SCは予め設定された時間を待った後、当該GGSNとのセッションスタートの手順を起こすことを更に含む。
【0019】
GGSNがMBMSベアラサービスに対してもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成したら、ステップAを遂行する前に、
GGSNは当該MBMSベアラサービスにもうMBMSベアラコンテキストを作成したかどうかを判断して、もし作成していなければ、GGSNはIPマルチキャストアドレスとAPNを携帯するMBMS登録リクエストをBM-SCに送信してから、ステップAを遂行し、そうでなければ、この手順をパスすることを更に含む。
【0020】
ステップAを遂行する前に、
SGSNはMBMSベアラコンテキストを作成し、かつこのベアラコンテキストは「スタンバイ」状態であり、IPマルチキャストとAPNを携帯するMBMS登録リクエストをGGSNに送信するステップA1と、
当該MBMSベアラサービスの登録を受信した上で、GGSNはGGSNにこのMBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがあるかどうかを判断して、もしなければ、IPマルチキャストアドレスとAPNを携帯するMBMS登録リクエストをBM-SCに送信してから、ステップAを遂行し、そうでなければ、この手順をパスするステップA2とを更に含む。
【0021】
ドリフトRNCがその管理したUEがMBMSベアラサービスと関係があることを検出し、かつドリフトRNCがこのサービスに対してまだ登録していない際、ステップA1を遂行する前に、
ドリフトRNCはその親SGSNにMBMS登録リクエストを送信するステップA11と、
当該MBMSベアラサービスの登録を受信した上で、SGSNはこのMBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがあるかどうかを判断して、もしなければ、ステップA1を遂行し、そうでなければ、この手順をパスするステップA12とを更に含む。
【0022】
SGSNが一つのMBMSベアラサービスに対してもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成した際、ステップA1を遂行する前に、
SGSNでこのMBMSベアラサービスに対してMBMSベアラコンテキストを作成したかどうかを判断して、もし作成していなければ、ステップA1を遂行し、そうでなければ、この手順をパスすることを更に含む。
【0023】
ステップBを遂行した後、
GGSNは当該SGSNの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターに追加し、SGSNにMBMS登録応答で応答し、その応答の中にはTMGIとベアラ能力要求パラメーターが携帯されているステップB1と、
GGSNから発信されたMBMS登録応答を受信した上で、SGSNはその中のTMGIとベアラ能力要求の情報に基づいてTMGIとベアラ能力要求の情報を書き込んで、SGSNでのこのベアラに対応するMBMSベアラコンテキストの作成を完了するステップB2とを更に含む。
【0024】
ステップB1でSGSNにMBMS登録応答で応答する時、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、
GGSNは予め設定された時間を待った後、当該SGSNとのセッションスタートの手順を起こすことを更に含む。
【0025】
SGSNがドリフトRNCからMBMS登録リクエストを受信した時、ステップB2を遂行した後、
SGSNは当該ドリフトRNCの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターに追加し、MBMS登録応答で応答するステップB21を更に含む。
【0026】
ステップB21でMBMS登録応答で応答する時、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、
SGSNは予め設定された時間を待った後、当該ドリフトRNCとのセッションスタートの手順を起こすことを更に含む。
【0027】
ステップAを遂行する前に、
GGSNはIPマルチキャストアドレスとAPNを確定し、確定されたIPマルチキャストアドレスとAPNに基づいてMBMSベアラコンテキストを作成し、それを「スタンバイ」状態に置くステップA0を更に含むことと、
ステップBで、 GGSNは応答メッセージの中のTMSIとベアラ能力要求パラメーターに基づいてMBMSベアラコンテキストに書き込んで、MBMSベアラコンテキストの作成を完了することを含む。
【0028】
ステップBで、GGSNはIPマルチキャストアドレスとAPNを確定し、確定されたIPマルチキャストアドレスとAPNおよび応答メッセージの中のTMSIとベアラ能力要求パラメーターに基づいて完全のMBMSベアラコンテキストを作成することを含む。
【発明の効果】
【0029】
本発明の方法は、GGSNはBM−SCから発信された登録応答を受信した後、完全のMBMSベアラコンテキストを作成して、登録の過程でMBMSベアラコンテキストを作成する機能を完了する。MBMS登録リクエストを受信するアップストリームノードのMBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、当該ノードはMBMS登録応答を送信した後、ちょっと待ってからセッションスタートの手順を起こすことにより、ダウンストリームノードがMBMSベアラコンテキストの作成をまだ完了していないとき、アップストリームノードがまたセッションスタートの手順を起こすことでエラーが発生されることを回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
MBMSマルチキャストサービスを正常に実行するにために、本発明はGGSNが登録リクエストを起こす場合に、GGSNによってMBMSベアラコンテキストが作成されることで、マルチキャストサービスを正常に実行することを確保する。
【0031】
説明しておく必要のあるのは、従来のMBMSサービスの登録手順において、BM−SCはMBMSベアラコンテキストの情報を保存し、具体的にはIPマルチキャストアドレス・APN・TMGI・State・MBMSベアラ能力要求・QoS・MBMSサービスエリア・ダウンストリームノードリストとUEの数を含む。表1に示されるように、IPマルチキャストアドレスはMBMSベアラコンテキストによって描かれるMBMSベアラであり、APNは既に当該IPマルチキャストアドレスに定義されたアクセスポイント名であり、TMGIはMBMSベアラサービスに分配した臨時移動グループ識別子であり、Stateはベアラプレーンリソースの状態すなわち「スタンバイ」または「アクティブ」状態であり、MBMSベアラ能力要求はUEのサポートの必要のある最小のベアラ能力であり、QoSはMBMSベアラサービスが必要するサービスの品質であり、MBMSサービスエリアはMBMSベアラサービスが配布する必要のある区域であり、ダウンストリームノードリストはもうMBMSベアラサービスをリクエストした及び知らせとMBMSデータを送信する必要のあるダウンストリームノードのリストであり、UEの数は当該ノードに管理されたもうMBMSマルチキャストサービスに加入したUEの数である。表の「X」は対応するノードが保存の必要のあるパラメーターである。
【0032】
【表1】

【0033】
UEがIPマルチキャストアドレスとAPNを携帯する登録リクエストを起こした後、経由される各ノードはこのUEに対応するIPマルチキャストアドレスとAPNを記録する。従って、GGSNはダウンストリームノードすなわちSGSNから発信された登録リクエストを受信した後、IPマルチキャストアドレスとAPNをも有するようになる。そして、対応するノードが一つのMBMSベアラコンテキストにもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成したが、相応のMBMSベアラコンテキストを有していなければ、この時もIPマルチキャストアドレスとAPNを有するようになる。この場合には、GGSNは登録リクエストを起こす必要であり、IPマルチキャストアドレスとAPNに基づいてBM−SCからTMGIとMBMSベアラ能力要求を取得する。GGSN自体がIPマルチキャストアドレスとAPNを取得できるため、GGSNは下記の二通りの方法でMBMSベアラコンテキストを作成できる。
【0034】
一つの好適な方法では、GGSNはBM−SCから発信されたMBMSの登録応答を受信した後、完全のMBMSベアラコンテキストを作成してGGSNが登録手順でのMBMSベアラコンテキストを作成する機能を完了する。MBMS登録リクエストを受信したアップストリームノードのMBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、当該ノードはMBMS登録応答を送信した後、ちょっと待っていてからまたセッションスタートの手順を起こす。
【0035】
もう一つの好適な方法では、GGSNがMBMSベアラコンテキストを作成するステップを二つに分ける。第一番目のステップでは、MBMS登録応答を受信していない前にIPマルチキャストアドレスとAPNに基づいてMBMSベアラコンテキストを作成し始める。第二番目のステップでは、MBMS登録応答を受信した後、GGSNは応答の中のTMGIとMBMSベアラ能力要求の情報に基づいてMBMSベアラコンテキストの作成を更に完了する。
【0036】
本発明の技術方案を更に明確させ、完全させるために、次に図面と具体的な実施形態を結びつけてそれを詳しく説明する。
図4に示されるように、本発明を実現するための方法は下記のステップを含む。
ステップ401とステップC1で、ドリフトRNCがその管理したUEがMBMSベアラサービスと関係があることを検出し、かつドリフトRNCがまだこのサービスに対して登録を実行していない場合、ドリフトRNCはその親SGSNにMBMS登録リクエストを送信する。当該登録リクエストはこのMBMSベアラサービスを識別するパラメーターすなわちIPマルチキャストアドレスとAPNを携帯する。
【0037】
ステップ402で、当該SGSNに上記MBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがなく、かつSGSNがドリフトRNCからMBMSベアラサービスの登録リクエストを受信すれば、或は、MBMSベアラサービスにもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成したが、SGSNの中に当該MBMS UEコンテキストに対応するMBMSベアラコンテキストがなければ、SGSNは登録リクエストまたはMBMS UEコンテキストのなかに携帯しているIPマルチキャストアドレスとAPNに基づいてMBMSベアラコンテキストを作成し、またIPマルチキャストアドレスとAPNを携帯するMBMS登録リクエストをGGSNに送信する。当該ベアラコンテキストにはTMGI、ベアラ能力要求など情報が含まれなく、かつ当該ベアラコンテキストは「スタンバイ」状態である。
【0038】
ステップ403で、GGSNに上記MBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがなく、かつGGSNがSGSNからMBMSベアラサービスの登録リクエストを受信すれば、或は、MBMSベアラサービスにもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成したが、GGSNの中に相応のMBMSベアラコンテキストがなければ、GGSNはIPマルチキャストアドレスとAPNを携帯する登録リクエストをBM−SCに送信する。
【0039】
ステップ404とステップD1で、GGSNからMBMS登録リクエストを受信した上で、BM−SCは当該GGSNの識別子をそのMBMSベアラコンテキストのパラメーター「ダウンストリームノードリスト」の中に追加し、MBMS登録応答で応答する。その応答の中にはTMGIやベアラ能力要求などパラメーターが含まれている。GGSNはMBMS登録応答を受信した後、応答に携帯しているMBMSベアラコンテキストの情報に基づいてMBMSベアラコンテキストを作成し、かつ当該ベアラコンテキストは「スタンバイ」状態である。BM-SCが応答を送信すると共に、BM−SCのMBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、BM−BCは予め設定された時間を待った後、GGSNがMBMSベアラコンテキストの作成を完了することが確保されてから、当該GGSNとのセッションスタートの手順を起こす。
【0040】
ステップ405で、GGSNは、ステップ402でSGSNから登録リクエストを受信すれば、当該SGSNの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターに追加し、当該SGSNにMBMS登録応答で応答する。その応答はTMGIとベアラ能力要求などパラメーターを携帯する。SGSNはGGSNから発信されたMBMS登録応答を受信した後、当該応答に携帯している情報に基づいてTMGIやベアラ能力要求など情報を書き込んで、SGSNでの当該ベアラに対するMBMSベアラコンテキストの作成を完了する。GGSNが応答を送信すると共に、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、GGSNは予め設定された時間を待った後、SGSNがMBMSベアラコンテキストの作成を完了することが確保されてから、SGSNとのセッションスタートの手順を起こす。
【0041】
ステップ406で、SGSNは、ドリフトRNCからMBMS登録リクエストを受信すれば、ドリフトRNCの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターに追加し、MBMS登録応答で応答する。SGSNが応答を送信すると共に、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、SGSNは予め設定された時間を待った後、ドリフトRNCがMBMSベアラコンテキストの作成を完了することが確保されてから、当該ドリフトRNCとのセッションスタートの手順を起動する。
【0042】
図5に示されるように、以下に実施形態2を挙げて本発明の技術方案を更に説明する。
ステップ501で、ドリフトRNCがその管理したUEがMBMSベアラサービスと関係があることを検出し、かつドリフトRNCがまだこのサービスに対して登録していない場合、ドリフトRNCは MBMS登録リクエストをその親SGSNに送信する。
【0043】
ステップ502とステップC1で、当該SGSNに上記MBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがなく、かつSGSNがドリフトRNCからMBMSベアラサービスの登録リクエストを受信すれば、或は、一つのMBMSベアラサービスにもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成したが、SGSNの中に当該MBMS UEコンテキストに対応するMBMSベアラコンテキストがなければ、SGSNは登録リクエストまたはMBMS UEコンテキストの中に携帯しているIPマルチキャストアドレスとAPNに基づいてMBMSベアラコンテキストを作成し、それを「スタンバイ」状態に置き、IPマルチキャストアドレスとAPNを携帯するMBMS登録リクエストをGGSNに送信する。当該ベアラコンテキストにはTMGI、ベアラ能力要求など情報が含まれていない。
【0044】
ステップ503とステップD1で、GGSNに一つのMBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがなく、かつGGSNがSGSNからMBMSベアラサービスの登録リクエストを受信すれば、或は、一つのMBMSベアラサービスにもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成したが、GGSNの中に相応のMBMSベアラコンテキストがなければ、GGSNは登録リクエストまたはMBMS UEコンテキストの中に携帯しているIPマルチキャストアドレスとAPNに基づいてMBMSベアラコンテキストを作成し、それを「スタンバイ」状態に置き、次に、IPマルチキャストアドレスとAPNを携帯する登録リクエストをBM−SCに送信する。当該ベアラコンテキストにはTMGI、ベアラ能力要求など情報が含まれていない。
【0045】
ステップ504とステップD2で、GGSNからMBMS登録リクエストを受信した上で、BM−SCは当該GGSNの識別子をそのMBMSベアラコンテキストのパラメーター「ダウンストリームノードリスト」に追加し、MBMS登録応答で応答する。その応答の中にはTMGIとベアラ能力要求のパラメーターが含まれている。GGSNはMBMS応答に携帯しているMBMSベアラコンテキストの情報に基づいて書き込みを行うことでMBMSベアラコンテキストの作成を完了する。BM-SCが応答を送信すると共に、BM−SCのMBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、BM−BCは予め設定された時間を待った後、GGSNがMBMSベアラコンテキストの作成を完了することが確保されてから、GGSNとのセッションスタートの手順を起こす。
【0046】
ステップ505とステップC2で、GGSNは、ステップ502でSGSNから登録リクエストを受信すると、当該SGSNの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターの中に追加し、当該SGSNにMBMS登録応答で応答する。その応答の中にはTMGIとベアラ能力要求のパラメーターが含まれている。SGSNはGGSNから発信されたMBMS登録応答を受信した後、当該応答に携帯している情報に基づいてTMGIやベアラ能力要求など情報を書き込んで、SGSNでの当該ベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストの作成を完了する。GGSNが応答を送信すると共に、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、GGSNは予め設定された時間を待った後、SGSNがMBMSベアラコンテキストの作成を完了することが確保されてから、SGSNとのセッションスタートの手順を起こす。
【0047】
ステップ506で、SGSNは、ドリフトRNCからMBMS登録リクエストを受信すれば、ドリフトRNCの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターの中に追加し、MBMS登録応答で応答する。SGSNが応答を送信すると共に、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、SGSNは予め設定された時間を待った後、ドリフトRNCがMBMSベアラコンテキストの作成を完了することが確保されてから、当該ドリフトRNCとのセッションスタートの手順を起こす。
【0048】
上記の手順において、完全のMBMSベアラコンテキストを作成することをD1とD2という二つのステップに分ける。この中で、ステップD1の手順は、GGSNがMBMSベアラコンテキストを作成し、当該ベアラコンテキストにはTMGIやベアラ能力要求など情報が含まれていないことであり、ステップD2の手順は、GGSNはBM−SCから発信されたMBMS登録応答を受信した後、当該応答に携帯している情報に基づいてTMGIやベアラ能力要求など情報を書き込んで、GGSNの中での当該ベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストの作成を完了する。
【0049】
上記は、本発明の好ましい実施形態であり、本発明の範囲は説明した実施形態に局限せず、特許請求の範囲で定義されている範囲から逸脱することなく様々な修正や変更が可能であり、また構成要素を置き換えることにより本発明と均等なものが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】マルチキャストサービスの伝送原理を示す図である。
【図2】マルチキャスト/ブロードキャストサービスをサポートする無線ネットワークの構造を示す図である。
【図3】従来技術におけるMBMSマルチキャストの登録手順を示す図である。
【図4】本発明におけるMBMSマルチキャスト登録を実現する具体実施形態1の手順を示す図である。
【図5】本発明におけるMBMSマルチキャスト登録を実現する具体実施形態2の手順を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
201 ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンター(BM−SC)
202 ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)
203 サービングGPRSサポートノード(SGSN)
204 ユニバ−サル移動通信システム(UMTS)地上無線接続網(UTRAN)
205 グローバル移動通信システム(GSM)無線アクセスネットワーク(GERAN)
206、207 ユーザ機器(UE)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディアマルチキャストサービスの登録方法であって、
ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)から発信されたマルチキャストサービスの登録を受信した上で、ブロードキャスト/マルチキャストサービスセンター(BM−SC)は当該GGSNの識別子をBM−SCのMBMSベアラコンテキストに追加し、ベアラコンテキストの情報を携帯するMBMS登録応答で応答するステップAと、
GGSNは当該登録応答を受信した後、その中のベアラコンテキストの情報に基づいてMBMSベアラコンテキストの作成を完了するステップBと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
ステップAでベアラコンテキストの情報を携帯するMBMS登録応答で応答するとき、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあると、
BM−SCは予め設定された時間を待った後、当該GGSNとのセッションスタートの手順を起こすことを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
GGSNがMBMSベアラサービスに対してもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成したら、ステップAを遂行する前に、
GGSNは当該MBMSベアラサービスにもうMBMSベアラコンテキストを作成したかどうかを判断して、もし作成していなければ、GGSNはIPマルチキャストアドレスとアクセスポイント名(APN)を携帯するMBMS登録リクエストをBM-SCに送信してから、ステップAを遂行し、そうでなければ、この手順をパスすることを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ステップAを遂行する前に、
サービングGPRSサポートノード(SGSN)はMBMSベアラコンテキストを作成し、かつこのベアラコンテキストは「スタンバイ」状態であり、IPマルチキャストとAPNを携帯するMBMS登録リクエストをGGSNに送信するステップA1と、
当該MBMSベアラサービスの登録を受信した上で、GGSNはGGSNにこのMBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがあるかどうかを判断して、もしなければ、IPマルチキャストアドレスとAPNを携帯するMBMS登録リクエストをBM-SCに送信してから、ステップAを遂行し、そうでなければ、この手順をパスするステップA2と、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ドリフトRNCがその管理したUEがMBMSベアラサービスと関係があることを検出し、かつドリフトRNCがこのサービスに対してまだ登録していない際、ステップA1を遂行する前に、
ドリフトRNCはその親SGSNにMBMS登録リクエストを送信するステップA11と、
当該MBMSベアラサービスの登録を受信した上で、SGSNはこのMBMSベアラサービスに対するMBMSベアラコンテキストがあるかどうかを判断して、もしなければ、ステップA1を遂行し、そうでなければ、この手順をパスするステップA12と、
を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
SGSNが一つのMBMSベアラサービスに対してもう第一番目のMBMS UEコンテキストを作成した際、ステップA1を遂行する前に、
SGSNでこのMBMSベアラサービスに対してMBMSベアラコンテキストを作成したかどうかを判断して、もし作成していなければ、ステップA1を遂行し、そうでなければ、この手順をパスすることを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
ステップBを遂行した後、
GGSNは当該SGSNの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターに追加し、SGSNにMBMS登録応答で応答し、その応答の中にはTMGIとベアラ能力要求パラメーターが携帯されているステップB1と、
GGSNから発信されたMBMS登録応答を受信した上で、SGSNはその中のTMGIとベアラ能力要求の情報に基づいてTMGIとベアラ能力要求の情報を書き込んで、SGSNでのこのベアラに対応するMBMSベアラコンテキストの作成を完了するステップB2と、
を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項8】
ステップB1でSGSNにMBMS登録応答で応答する時、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、
GGSNは予め設定された時間を待った後、当該SGSNとのセッションスタートの手順を起こすことを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
SGSNがドリフトRNCからMBMS登録リクエストを受信した時、ステップB2を遂行した後、
SGSNは当該ドリフトRNCの識別子をMBMSベアラコンテキストの「ダウンストリームノード」パラメーターに追加し、MBMS登録応答で応答するステップB21を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
ステップB21でMBMS登録応答で応答する時、MBMSベアラコンテキストが「アクティブ」状態に置いてあれば、
SGSNは予め設定された時間を待った後、当該ドリフトRNCとのセッションスタートの手順を起こすことを更に含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ステップAを遂行する前に、
GGSNはIPマルチキャストアドレスとAPNを確定し、確定されたIPマルチキャストアドレスとAPNに基づいてMBMSベアラコンテキストを作成し、それを「スタンバイ」状態に置くステップA0を更に含むことと、
ステップBで、 GGSNは応答メッセージの中のTMSIとベアラ能力要求パラメーターに基づいてMBMSベアラコンテキストに書き込んで、MBMSベアラコンテキストの作成を完了することを含むこと、
を特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項12】
ステップBで、GGSNはIPマルチキャストアドレスとAPNを確定し、確定されたIPマルチキャストアドレスとAPNおよび応答メッセージの中のTMSIとベアラ能力要求パラメーターに基づいて完全のMBMSベアラコンテキストを作成することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−518318(P2007−518318A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−548078(P2006−548078)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【国際出願番号】PCT/CN2005/000025
【国際公開番号】WO2005/069646
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】