説明

マルチモードデータカード及びその較正方法

少なくとも二つのモードモジュールを含み、さらに、外部インターフェースモジュールとインターフェース制御モジュールを含むマルチモードデータカードであって、前記外部インターフェースモジュールが前記インターフェース制御モジュールに接続され、前記外部インターフェースモジュールは、コンピュータに接続されてデータ交換を行うように設置され、前記インターフェース制御モジュールに少なくとも二つのチャンネルが設置され、前記少なくとも二つのチャンネルがそれぞれ前記少なくとも二つのモードモジュールに接続され、前記インターフェース制御モジュールは、前記マルチモードデータカードを較正するとき、前記外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えるように設置される。本発明は、さらにマルチモードデータカードの較正方法を提供する。本発明のマルチモードデータカードは、挿し込み・引き抜く必要がなく多種類のモードを較正することができ、較正の時間を節約し、同時に複数のマルチモードデータカードを較正することができ、データカードを頻繁に挿し込み・引き抜くことを避け、計器設備を切り替えることを避ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特にマルチモードデータカード及びその較正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代移動通信技術(3rd-Generation, 3G)の普及並びに第4世代移動通信技術(4th-Generation, 4G)の発展につれて、データカード製品は、シングルモードシングルスタンダードからマルチモードマルチスタンダードに発展する。
【0003】
シングルモードデータカードは、較正するときに比較的に簡単であり、且つ単一のシングルモードデータカードの較正にかかる時間が短い。従来の技術において、マルチモードデータカードは、少なくとも二つの種類のスタンダードをサポートするため、較正するときに少なくとも元の二つのシングルモードデータカードを較正することに相当し、較正にかかる時間が長く、そして、マルチモードデータカードの異なるスタンダードを較正するときに、異なる計器設備を切り替える必要があり、次のマルチモードデータカードを較正するとき、やはり前回の較正過程での、計器設備を切り替える工程を繰り返す。
【0004】
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
従来のマルチモードデータカードの較正方法の効率が低い原因は、較正するとき、個々のカードにカードを引き抜き・挿し込む動作が存在するため、較正時間を浪費し、単一マルチモードデータカードの異なるスタンダード較正過程で、及び単一マルチモードデータカード較正が終わった後、次のマルチモードデータカードを換えて較正するとき、いずれも計器設備を取り替える工程が存在し、時間を浪費し、較正の効率を低下させることである。
【0005】
[課題を解決するための手段]
本発明は、マルチモードデータカードの較正方法を提供し、マルチモードデータカード較正の効率を向上させることができる。
【0006】
一方、本発明は、以下の技術方案を採用している。
少なくとも二つのモードモジュールを含み、さらに、外部インターフェースモジュールとインターフェース制御モジュールを含むマルチモードデータカードであって、前記外部インターフェースモジュールは、前記インターフェース制御モジュールに接続され、前記外部インターフェースモジュールは、コンピュータに接続されてデータ交換を行うように設置され、
前記インターフェース制御モジュールに少なくとも二つのチャンネルが設置され、前記少なくとも二つのチャンネルがそれぞれ前記少なくとも二つのモードモジュールに接続され、前記インターフェース制御モジュールは、前記マルチモードデータカードを較正するときに、前記外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えるように設置されるマルチモードデータカード。
【0007】
前記マルチモードデータカードの一実施例において、前記インターフェース制御モジュールは、さらに、カスケード接続可能なインターフェースサブモジュールを含み、前記カスケード接続可能なインターフェースサブモジュールは、マルチモードデータカードがカスケード接続するとき、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールに接続されるように設置される。
【0008】
前記マルチモードデータカードの一実施例において、前記マルチモードデータカードは、さらに、電源管理モジュールを含み、前記電源管理モジュールは、電源チャンネル制御サブモジュールと電源転換サブモジュールを含み、前記電源チャンネル制御サブモジュールは、外部インターフェースモジュールと電源インターフェースとに接続され、前記電源チャンネル制御サブモジュールは、入力電源を外部電源とコンピュータ電源との間に取り替えさせるように設置され、前記電源転換サブモジュールが電源チャンネル制御サブモジュールに接続され、前記電源転換サブモジュールは、入力した電源をマルチモードデータカードの各部に必要の電源に転換させるように設置される。
【0009】
前記マルチモードデータカードの一実施例において、外部インターフェースによってコンピュータから電力を取得するマルチモードデータカードに対して、このマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネルが、カスケード接続可能なインターフェースの電源チャンネルに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、電源インターフェースがカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルにターンオフされ、少なくとも二つのこのようなマルチモードデータカードがカスケード接続した後、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えると、電源チャンネル制御サブモジュールは、初めてのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネルとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルをターンオフして、初めてのマルチモードデータカードの電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルに繋ぎ、同時に、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ。
【0010】
前記マルチモードデータカードの一実施例において、電源インターフェースによって外部電源から電力を取得するマルチモードデータカードに対して、このマルチモードデータカードのカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルが電源インターフェースに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルは、接続インターフェース電源チャンネルにターンオフされ、外部インターフェース電源チャンネルは、電源インターフェースにターンオフされ、少なくとも二つのこのようなマルチモードデータカードがカスケード接続した後、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるとき、電源チャンネル制御サブモジュールは、初めてのマルチモードデータカード電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとの接続方式がそのまま保持され、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ。
【0011】
他方、本発明は、さらに、マルチモードデータカードの較正方法を開示し、
マルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールをコンピュータに接続すること、
外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えること、及び
前記マルチモードデータカードの較正待ちのモードを較正することを含む。
【0012】
前記マルチモードデータカード較正方法の一実施例において、少なくとも二つのマルチモードデータカードカスケード接続を較正する時、マルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールをコンピュータに接続するステップの前に、前記方法は、さらに、
マルチモードデータカードのカスケード接続可能なインターフェースサブモジュールを他のマルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールに接続され、前記マルチモードデータカードをカスケード接続することを含む。
【0013】
前記マルチモードデータカード較正方法の一実施例において、少なくとも二つのマルチモードデータカードを較正すると、外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えるステップの後、及び前記マルチモードデータカードの較正待ちのモードを較正するステップの前に、前記方法は、さらに、
電源チャンネル制御サブモジュールが、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えること、及び
電源転換サブモジュールが、入力した電源をマルチモードデータカードの各部に必要の電源に転換する。
【0014】
前記マルチモードデータカード較正方法の一実施例において、外部インターフェースによってコンピュータから電力を取得するマルチモードデータカードに対して、このマルチモードデータカード外部インターフェース電源チャンネルがカスケード接続可能なインターフェースの電源チャンネルに接続し、且つ外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、電源インターフェースがカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルにターンオフされ、
電源チャンネル制御サブモジュールが、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるステップは、
電源チャンネル制御サブモジュールが、初めてのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネルとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルをターンオフして、初めてのマルチモードデータカードの電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルを繋ぎ、同時に、他のマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ。
【0015】
前記マルチモードデータカード較正方法の一実施例において、電源インターフェースによって外部電源から電力を取得するマルチモードデータカードに対して、このマルチモードデータカードカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルが電源インターフェースに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルが接続インターフェース電源チャンネルにターンオフされ、外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、
電源チャンネル制御サブモジュールが入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるステップは、
電源チャンネル制御サブモジュールは、初めてのマルチモードデータカード電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとの接続方式がそのまま保持され、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐことを含む。
【0016】
[発明の効果]
従来の技術に比べると、
本発明のマルチモードデータカードは、外部インターフェースモジュール、インターフェース制御モジュール及び少なくとも二つのモードモジュールを含み、インターフェース制御モジュールに少なくとも二つのチャンネルが設置され、少なくとも二つのチャンネルがそれぞれ少なくとも二つのモードモジュールに接続され、インターフェース制御モジュールは、前記マルチモードデータカードを較正するとき、前記外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替える。本発明のマルチモードデータカードは、挿し込み・引き抜く必要がなく多種のモードを較正することができ、較正の時間を節約するという有益な効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明を例示的に説明するシステム図。
【図2】本発明に係る単一マルチモードデータカード較正を例示的に説明するフローチャート図。
【図3】本発明に係る複数のマルチモードデータカードがカスケード接続するときの較正を例示的に説明するフロー図。
【図4】本発明の外部インターフェースによって電力供給することを例示的に説明するマルチモードデータカードの電力供給模式図。
【図5】本発明に係る電源インターフェースによって電力供給することを例示的に説明するマルチモードデータカードの電力供給模式図。
【図6】本発明に係るカスケード接続するときの電力供給を例示的に説明する電力供給模式図。
【0018】
[具体的な実施形態]
次に、図面に参照して具体的な実施形態を結合して本発明をさらに詳しく説明する。
【0019】
本発明は、外部インターフェースモジュール、インターフェース制御モジュール及び少なくとも二つのモードモジュールを含むマルチモードデータカードを提供し、前記外部インターフェースモジュールが前記インターフェース制御モジュールに接続され、外部インターフェースモジュールが、コンピュータに接続されてデータ交換を行うように設置され、前記インターフェース制御モジュールに少なくとも二つのチャンネルが設置され、前記少なくとも二つのチャンネルがそれぞれ前記少なくとも二つのモードモジュールに接続され、前記インターフェース制御モジュールが、前記マルチモードデータカードを較正するとき、前記外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えるように設置される。
【0020】
実施例1
図1に示すように、本発明は、マルチモードデータカードを開示し、少なくとも二つのモードモジュールを含み、さらに、外部インターフェースモジュールとインターフェース制御モジュールを含み、前記外部インターフェースモジュールが前記インターフェース制御モジュールに接続され、外部インターフェースモジュールが、コンピュータに接続されてデータ交換を行うように設置され、前記インターフェース制御モジュールに少なくとも二つのチャンネルが設置され、前記少なくとも二つのチャンネルがそれぞれ前記少なくとも二つのモードモジュールに接続され、前記インターフェース制御モジュールが、前記マルチモードデータカードを較正するとき、前記外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えるように設置される。
【0021】
本発明に係る一実施例のマルチモードデータカードにおいて、前記インターフェース制御モジュールは、さらに、カスケード接続可能なインターフェースサブモジュールを含み、前記カスケード接続可能なインターフェースサブモジュールは、マルチモードデータカードがカスケード接続するとき、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールに接続されるように設置される。
【0022】
本発明に係る一実施例のマルチモードデータカードにおいて、さらに電源管理モジュールを含み、前記電源管理モジュールは、電源チャンネル制御サブモジュールと電源転換サブモジュールを含み、前記電源チャンネル制御サブモジュールは、外部インターフェースモジュールと電源インターフェースとに接続され、電源チャンネル制御サブモジュールは、入力電源を外部電源とコンピュータ電源との間に切り替えさせるように設置され、前記電源転換サブモジュールが電源チャンネル制御サブモジュールに接続され、電源転換サブモジュールは、入力した電源をマルチモードデータカードの各部に必要の電源に転換するように設置される。
【0023】
本発明に係る一実施例のマルチモードデータカードにおいて、外部インターフェースによってコンピュータから電力を取得するマルチモードデータカードに対して、その外部インターフェース電源チャンネルがカスケード接続可能なインターフェースの電源チャンネルに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、電源インターフェースがカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルにターンオフされ、少なくとも二つのこのようなマルチモードデータカードがカスケード接続した後、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるとき、電源チャンネル制御サブモジュールが、初めてのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネルとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとを断って、且つ初めてのマルチモードデータカードの電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルを繋ぎ、同時に、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ。
【0024】
本発明に係る一実施例のマルチモードデータカードにおいて、電源インターフェースによって外部電源から電力を取得するマルチモードデータカードに対して、そのカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルが電源インターフェースに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルが、接続インターフェース電源チャンネルにターンオフされ、外部インターフェース電源チャンネルが、電源インターフェースにターンオフされ、少なくとも二つのこのようなマルチモードデータカードがカスケード接続した後、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるとき、電源チャンネル制御サブモジュールが、初めてのマルチモードデータカード電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとの接続方式がそのまま保持し、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ。
【0025】
実施例2
図2に示すように、本発明に係る一実施例の単一マルチモードデータカードは、モード較正を行うとき、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ101で、マルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールをコンピュータに接続する。
【0027】
ステップ102で、マルチモードデータカードを較正が必要なモードに切り替える。
【0028】
本発明に係る一実施例のマルチモードデータカードは、インターフェース制御モジュールと少なくとも二つのモードモジュールを含み、一般的に、すべてのモードモジュールが対応するチャンネルがいずれもインターフェース制御モジュールに接続されるが、同一時間内に、1つのモードモジュールのみがコンピュータに通信でき、インターフェース制御モジュールは、どのモードモジュールを制御するチャンネルが外部インターフェースに接続して、コンピュータに通信するように設置される。
【0029】
インターフェース制御モジュールは、モード切り替えサブモジュールを含み、モード切り替えサブモジュールは、手動切り替え方式と、自動切り替え方式という二つの実現方式を有する。
【0030】
手動切り替え方式は、外部スイッチを採用し、このマルチモードデータカードがN個モードを有すれば、N+1個の較正レンジを設置し、このうち、N個の較正レンジがN個のモードに対応し、残った1つのレンジが正常使用状態を表す。
【0031】
手動で較正レンジをMレンジにすると、Mモードモジュールのチャンネルが外部インターフェースに繋ぎ、コンピュータとデータ通信を行うことができ、マルチモードデータカードがMモードを呈する。
【0032】
外部スイッチを採用する手動切り替え方式は、マルチモードデータカードを切り替えるモードにおいて電気制御が必要なく、構造が簡単で、制御が便利であり、コストが低下した。
【0033】
自動切り替え方式は、1グループのデータスイッチチャンネルを採用し、それぞれのデータスイッチチャンネルが1つのモードモジュールに接続され、マルチモードデータカードモードを切り替えるときに、必要なモードモジュールを外部インターフェースのデータスイッチチャンネルにゲーティングさせ、モードを切り替える目的に達する。
【0034】
自動切り替え方式を採用して、複数のマルチモードデータカードがカスケード接続するときに、統一で、速やかにモード切り替えを行うことができ、効率が高い。
【0035】
ステップ103で、較正する必要なモードモジュールがコンピュータに通信し、データのダウンロードとアップロードを完成し、このモードでの較正を完成する。
【0036】
ステップ104、マルチモードデータカードを次の較正する必要なモードに切り替え、較正を行って続ける。
【0037】
本発明の方法は、手動又は自動でマルチモードデータカードを切り替えるモードを採用し、そして、マルチモードデータカードの較正を行い、マルチモードデータカードを挿し込み・引き抜く必要がなく、較正の時間を節約する。
【0038】
実施例3
図3に示すように、本発明の一実施例において、複数のマルチモードデータカードが同時にモード較正を行うと、前記方法は、以下のステップを含む。
【0039】
ステップ201で、複数のマルチモードデータカードをカスケード接続し、且つコンピュータに接続する。
【0040】
順次に1つのマルチモードデータカードのカスケード接続可能なインターフェースを他のマルチモードデータカードの外部インターフェースに接続し、最後に残った1つの暇になる外部インターフェースをコンピュータに接続する。
【0041】
本実施例において、外部インターフェースがコンピュータに直接に接続するマルチモードデータカードは、初めてのマルチモードデータカードと称する。
【0042】
マルチモードデータカード間のカスケードは、直接に接続されてもよく、アダプタケーブルによって接続されてもよい。
【0043】
カスケード接続可能なインターフェースは、インターフェース制御モジュールに直接に接続されてもよく、切り替えサブモジュールにおけるデータ切り替えチャンネルによってインターフェース制御モジュールに接続されてもよい。
【0044】
カスケード較正を行うことが可能なマルチモードデータカードの切り替えサブモジュールは、通常に自動切り替え方式を採用し、一般的に、マルチモードデータカードがあるモードだけを呈し、即ち、切り替えサブモジュールのデータ切り替えチャンネルが1つだけゲーティング状態にあるものであり、他のデータ切り替えチャンネルが未ゲーティング状態にあり、未ゲーティングデータ切り替えチャンネルにおける1つをカスケードモジュールにゲーティングさせ、マルチモードデータカードのカスケード接続を実現することができる。
【0045】
カスケードモジュールがインターフェース制御モジュールに直接に接続され、構造が簡単であり、カスケードモジュールが切り替えサブモジュールにおけるデータ切り替えチャンネルによってインターフェース制御モジュールに接続され、データゲーティングチャンネルの数を節約することができ、コストを低下させる。
【0046】
カスケード接続可能なインターフェースと外部インターフェースとは、いずれもデータチャンネルと電源チャンネルを含み、前記カスケード接続可能なインターフェースと外部インターフェースとの接続とは、データチャンネルの接続である。
【0047】
ステップ202で、カスケードの複数のマルチモードデータカードを外部電源によって電力供給することに切り替える。
【0048】
複数のマルチモードデータカードカスケードが同時に較正するとき、外部インターフェースによってコンピュータから電力を取得すると、電力が不足になる恐れがあり、電力量が大きすぎるためコンピュータのインターフェースに損害を発生する恐れもあり、従って、複数のマルチモードデータカードカスケードが較正するとき、通常に外部電源で電力供給する。
【0049】
マルチモードデータカードに1つの電源インターフェースが設けられ、外部電源に接続することができる。
【0050】
図4に示すように、電源管理モジュールは、電源チャンネル制御サブモジュールと電源転換サブモジュールを含む。
【0051】
電源チャンネル制御サブモジュールが外部インターフェースの電源チャンネルに接続されるとともに、電源インターフェースに接続され、さらにカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルに接続される。電源チャンネル制御サブモジュールは、1つのまたは1グループのスイッチであり、このスイッチは、電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェースとの電源チャンネル、外部インターフェース電源チャンネルとカスケード接続可能なインターフェースとの電源チャンネル、外部インターフェース電源チャンネルと電源インターフェースを断つ/繋ぐことができる。
【0052】
図4に示すように、通常場合に外部インターフェースによってコンピュータから電力を取得するマルチモードデータカードに対して、その外部インターフェース電源チャンネルがカスケード接続可能なインターフェースの電源チャンネルに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、電源インターフェースがカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルにターンオフされ、複数のこのようなマルチモードデータカードがカスケード接続した後、電源切り替えを行うとき、電源チャンネル制御サブモジュールは、初めてのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネルとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとを断って、且つ初めてのマルチモードデータカードの電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとを繋ぎ、同時に、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ。
【0053】
図5に示すように、通常場合に電源インターフェースによって外部電源から電力を取得するマルチモードデータカードに対して、そのカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルが電源インターフェースに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルがカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルにターンオフされ、外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、複数のこのようなマルチモードデータカードがカスケードした後、電源切り替えを行うとき、電源チャンネル制御サブモジュールは、初めてのマルチモードデータカード電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとの接続方式がそのまま保持し、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ。
【0054】
前記2種類のカスケードシステムにおいて電源切り替えを行った後の接続は、図6に示すように、すべてのマルチモードデータカードの電源転換サブモジュールが接続し、且つすべての電源インターフェースに接続し、そのため、いずれかのマルチモードデータカードの電源インターフェースに外部電源を接続しており、すべてのマルチモードデータカードが外部電源から電力を取得することができる。
【0055】
前記電源切り替え方式は、2種類の異なる電力供給方式のマルチモードデータカードが混合カスケード接続することにも用いられることができ、このとき、別々に処理する必要があるが、電源切り替えた後の接続は、やはり図6に示すように。
【0056】
電源転換サブモジュールは、直流・直流(Direct Current to Direct Current, DC-DC)電源変換器と低ドロップアウト・レギュレータ(Low Dropout Regulator, LDO)からなり、電源転換サブモジュールは、入力した電源をマルチモードデータカード各部に必要の電源に転換し、マルチモードデータカードに提供して使用されるように設置される。
【0057】
複数のマルチモードデータカードがカスケード接続するとき、外部電源で電源インターフェースによって電力供給し、電力が十分であり、同時にコンピュータのインターフェースを保護する。
【0058】
ステップ203で、同時にカスケードの複数のマルチモードデータカードに対してモード切り替えを行う。
【0059】
ステップ204で、同時に複数のカスケードのマルチモードデータカードに対してあるモードの較正を行う。
【0060】
複数のカスケードのマルチモードデータカードを較正するとき、コンピュータは、通常に、データスイッチチャンネルのアドレスに基づいて識別し、通常場合に初めてのマルチモードデータカードからカスケードの最後1つのマルチモードデータカードまでの順番に応じて較正する。
【0061】
ステップ205で、あるマルチモードデータカードが、較正するときに間違いがあると、このマルチモードデータカードの較正を再行い、較正の繰り返しが一定の回数を超えると、較正を停止してこのマルチモードデータカードの間違いモードモジュールのアドレスを記録し、それにより、後続処理で問題モジュールが所在するマルチモードデータカードを探す。
【0062】
ステップ206で、複数のカスケードのマルチモードデータカードの中でこのモードの較正が完成するかどうかを検査する。
【0063】
通常場合に、コンピュータは、すべての同じモードのモジュールが位置するデータスイッチチャンネルのアドレスに基づいてその較正状態を検査し、較正したかどうか、較正過程で間違いがあるかどうか、較正が完成するかどうかなどを含む。
【0064】
ステップ207で、すべてのマルチモードデータカードのすべてのモードがいずれも較正されてしまうまで、ステップ203〜206を繰り返す。
【0065】
本発明に係るマルチモードデータカードは、外部インターフェースモジュール、インターフェース制御モジュール及び少なくとも二つのモードモジュールを含み、このうち、インターフェース制御モジュールに少なくとも二つのチャンネルが設置され、少なくとも二つのチャンネルがそれぞれ少なくとも二つのモードモジュールに接続され、インターフェース制御モジュール前記マルチモードデータカードを較正するとき、前記外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替える。
【0066】
以上の内容は、具体的な好ましい実施形態を結合して本発明をさらに詳しく説明したものであるが、これは、理解しやすいために例示するものであり、本発明の具体的な実施がこれらの説明に制限されると思わないようにする。本発明が属する技術分野の普通技術者にとって、本発明の構想から離脱しない前提で、各種の可能な同等変更或いは置換えをすることができ、これらの変更或いは置換えは、いずれも本発明の保護範囲に属するようにする。
【0067】
[産業上利用の可能性]
本発明に係るマルチモードデータカードは、挿し込み・引き抜く必要がなく多種類のモードを較正することができ、較正の時間を節約する。さらに、本発明に係るマルチモードデータカードは、カスケード接続可能なインターフェースをさらに提供し、複数のマルチモードデータカードをカスケード接続することができ、同時に複数のマルチモードデータカードを較正することができ、データカードを頻繁に挿し込み・引き抜くことを避け、計器設備を切り替えることを避け、較正時間を極めて節約する。また、本発明は、さらに、電源切り替え機能を提供し、較正過程に電源インターフェースで外部から電源を導入し、較正過程での電力不足の問題を避け、コンピュータインターフェースに対する損害も避ける。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも二つのモードモジュールを含み、さらに、外部インターフェースモジュールとインターフェース制御モジュールを含むマルチモードデータカードであって、
前記外部インターフェースモジュールは、前記インターフェース制御モジュールに接続され、前記外部インターフェースモジュールは、コンピュータに接続されてデータ交換を行うように設置され、
前記インターフェース制御モジュールに少なくとも二つのチャンネルが設置され、前記少なくとも二つのチャンネルがそれぞれ前記少なくとも二つのモードモジュールに接続され、前記インターフェース制御モジュールは、前記マルチモードデータカードを較正するときに、前記外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えるように設置される。
【請求項2】
前記インターフェース制御モジュールは、さらに、カスケード接続可能なインターフェースサブモジュールを含み、前記カスケード接続可能なインターフェースサブモジュールは、マルチモードデータカードがカスケード接続するとき、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールに接続されるように設置される請求項1に記載のマルチモードデータカード。
【請求項3】
電源管理モジュールをさらに含み、前記電源管理モジュールは、電源チャンネル制御サブモジュールと電源転換サブモジュールを含み、
前記電源チャンネル制御サブモジュールは、外部インターフェースモジュールと電源インターフェースとに接続され、前記電源チャンネル制御サブモジュールは、入力電源を外部電源とコンピュータ電源との間に切り替えさせるように設置され、
前記電源転換サブモジュールが電源チャンネル制御サブモジュールに接続され、前記電源転換サブモジュールは、入力した電源をマルチモードデータカードの各部に必要な電源に転換させるように設置される請求項2に記載のマルチモードデータカード。
【請求項4】
外部インターフェースによってコンピュータから電力を取得するマルチモードデータカードに対して、このマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネルが、カスケード接続可能なインターフェースの電源チャンネルに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、電源インターフェースがカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルにターンオフされ、及び
少なくとも二つのこのようなマルチモードデータカードがカスケード接続した後、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるとき、電源チャンネル制御サブモジュールは、初めてのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネルとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルをターンオフして、初めてのマルチモードデータカードの電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルに繋ぎ、同時に、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ請求項3に記載のマルチモードデータカード。
【請求項5】
電源インターフェースによって外部電源から電力を取得するマルチモードデータカードに対して、このマルチモードデータカードのカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルが電源インターフェースに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルは、接続インターフェース電源チャンネルにターンオフされ、外部インターフェース電源チャンネルは、電源インターフェースにターンオフされ、及び
少なくとも二つのこのようなマルチモードデータカードがカスケード接続した後、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるとき、電源チャンネル制御サブモジュールは、初めてのマルチモードデータカード電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとの接続方式がそのまま保持され、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐ請求項3に記載のマルチモードデータカード。
【請求項6】
マルチモードデータカードの較正方法であって、
マルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールをコンピュータに接続すること、
外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えること、及び
前記マルチモードデータカードの較正待ちのモードを較正することを含む。
【請求項7】
少なくとも二つのマルチモードデータカードカスケード接続を較正する時、マルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールをコンピュータに接続するステップの前に、前記方法は、さらに、
マルチモードデータカードのカスケード接続可能なインターフェースサブモジュールを他のマルチモードデータカードの外部インターフェースモジュールに接続され、前記マルチモードデータカードをカスケード接続することを含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも二つのマルチモードデータカードを較正すると、外部インターフェースモジュールを較正待ちのモードモジュールが対応するチャンネルに接続し、マルチモードデータカードを較正待ちのモードに切り替えるステップの後、及び前記マルチモードデータカードの較正待ちのモードを較正するステップの前に、前記方法は、さらに、
電源チャンネル制御サブモジュールが、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えること、及び
電源転換サブモジュールが、入力した電源をマルチモードデータカードの各部に必要の電源に転換する請求項7に記載の方法。
【請求項9】
外部インターフェースによってコンピュータから電力を取得するマルチモードデータカードに対して、このマルチモードデータカード外部インターフェース電源チャンネルがカスケード接続可能なインターフェースの電源チャンネルに接続し、且つ外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、電源インターフェースがカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルにターンオフされ、
電源チャンネル制御サブモジュールが、入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるステップは、
電源チャンネル制御サブモジュールが、初めてのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネルとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルをターンオフして、初めてのマルチモードデータカードの電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルを繋ぎ、同時に、他のマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐことを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
電源インターフェースによって外部電源から電力を取得するマルチモードデータカードに対して、このマルチモードデータカードカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルが電源インターフェースに接続され、且つ外部インターフェース電源チャンネルが接続インターフェース電源チャンネルにターンオフされ、外部インターフェース電源チャンネルが電源インターフェースにターンオフされ、
電源チャンネル制御サブモジュールが入力電源をコンピュータ電源から外部電源に切り替えるステップは、
電源チャンネル制御サブモジュールは、初めてのマルチモードデータカード電源インターフェースとカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルとの接続方式がそのまま保持され、ほかのマルチモードデータカードの外部インターフェース電源チャンネル、電源インターフェース及びカスケード接続可能なインターフェース電源チャンネルの三者を繋ぐことを含む請求項8に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−501987(P2013−501987A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524101(P2012−524101)
【出願日】平成22年8月13日(2010.8.13)
【国際出願番号】PCT/CN2010/075984
【国際公開番号】WO2011/127703
【国際公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(511272842)ゼットティーイー コーポレイション (5)
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【Fターム(参考)】