説明

メディアファイルの公開、共有、及びアクセスを行うための移動無線通信端末、システム、方法及びコンピュータプログラム製品

【課題】2以上の無線通信端末を用いて1以上のメディアファイルを公開し、再生する。
【解決手段】発行者無線通信端末から公開メディアファイルを別の無線通信端末が利用できるようにするステップと、発行者無線通信端末の無線通信モジュールを介して公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末との接続を確立するステップと、公開メディアファイルの識別子を発行者無線通信端末から要求者無線通信端末へ送信するステップと、公開メディアファイルを要求するメディアファイル要求を要求者無線通信端末から発行者無線通信端末へ送信するステップと、このメディアファイル要求に応答して公開メディアファイルを発行者無線通信端末から要求者無線通信端末へ送信するステップと、公開メディアファイルの再生を要求者無線通信端末において実行するステップと、が含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関し、特に、メディアファイルを再生する電子装置、方法、及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
音楽のリスナーは新しい音楽について論じ、楽しみたいと思うことが多い。同様に、業界担当者及び熱狂的ファンは、新しい音楽やアーティストを他の人々に公開することを強く望んでいる場合が多い。これらの目標は一般に個人的接触、音楽雑誌、新聞、レコード店、及びウェブサイトを通じて達成される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の複数の実施形態によれば、メディアファイルを公開し、共有する方法には、以下のステップ、すなわち、別の無線通信端末が、発行者無線通信端末から公開メディアファイルを利用できるようにするステップと、公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末との接続を発行者無線通信端末の無線通信モジュールを介して確立するステップと、公開メディアファイルの識別子を発行者無線通信端末から要求者無線通信端末へ送信するステップと、公開メディアファイルを要求するメディアファイル要求を要求者無線通信端末から発行者無線通信端末へ送信するステップと、このメディアファイル要求に応答して公開メディアファイルを発行者無線通信端末から要求者無線通信端末へ送信するステップと、公開メディアファイルの再生を要求者無線通信端末において実行するステップと、が含まれる。
【0004】
いくつかの実施形態によれば、公開メディアファイルはソング(曲)ファイルである。
【0005】
本方法は以下のステップ、すなわち、公開メディアファイルを求める複数の要求者無線通信端末との接続を発行者無線通信端末の無線通信モジュールを介して確立するステップと、発行者無線通信端末から要求者無線通信端末の各々へ公開メディアファイルの識別子を送信するステップと、公開メディアファイルを要求するメディアファイル要求を要求者無線通信端末の各々から発行者無線通信端末へ送信するステップと、このメディアファイル要求に応答して、発行者無線通信端末から要求者無線通信端末の各々へ公開メディアファイルを送信するステップと、公開メディアファイルの再生を要求者無線通信端末の各々において実行するステップと、を含んでもよい。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、公開メディアファイルを提供している無線通信端末を求める発見要求を要求者無線通信端末から発行するステップを備えると共に、上記発見要求に応答して上記公開メディアファイルの識別子は発行者無線通信端末から要求者無線通信端末へ送信される。
【0007】
本方法は、公開メディアファイル識別子を含む公開メディアファイルリストを要求者無線通信端末において生成し、表示するステップをさらに含んでもよい。
【0008】
本方法は、公開メディアファイルを要求者無線通信端末へストリームすることによってメディアファイル要求に応答して公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信するステップを含んでもよい。再生中に第1の品質を再現しないようにするために、予め規定され基準レートよりも低いレートで公開メディアファイルを要求者無線通信端末へストリームすることによって、メディアファイル要求に応答して公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信してもよい。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、メディアファイル要求に応答して公開メディアファイルを公開メディアファイルの不完全なサンプルとして要求者無線通信端末へ送信するステップを備える。
【0010】
上記公開メディアファイルは、公開メディアファイルへのアクセス権を制限するように構成されるデジタル権利管理(DRM)方式によって、メディアファイル要求に応答して要求者無線通信端末へ送信してもよい。
【0011】
公開メディアファイルに関する記述情報を含むメタデータを有するメディアファイル要求に応答して公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、本方法は発行者無線通信端末と要求者無線通信端末間においてチャット/メッセージサービスを提供するステップを備える。
【0013】
本方法は、公開メディアファイルに関するフィードバック情報を要求者無線通信端末から発行者無線通信端末へ送信するステップを含んでもよい。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、本方法は要求者無線通信端末と、オンラインショップと、情報ウェブサイトとのうちの少なくともいずれかの間において接続を提供するステップを備える。
【0015】
本発明の別の実施形態によれば、移動無線通信端末には、無線通信端末とコントローラとが含まれる。無線通信モジュールは、無線インタフェースを介して別の通信端末と通信するように構成される。コントローラは、公開メディアファイルを別の無線通信端末が利用できるようにし、公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末との接続を無線通信モジュールを介して確立し、公開メディアファイルの識別子を要求者無線通信端末へ送信し、公開メディアファイルを要求するメディアファイル要求を要求者無線通信端末から受信し、このメディアファイル要求に応じて再生用として公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信するように構成される。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、公開メディアファイルはソングファイルである。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、複数の公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末との接続を無線通信モジュールを介して確立し、公開メディアファイルの識別子を要求者無線通信端末の各々へ送信し、公開メディアファイルを要求する要求者無線通信端末からメディアファイル要求を受信し、それぞれのメディアファイル要求に応答して再生用として(単複の)公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信するように構成される。
【0018】
コントローラは、公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末から発見要求を受信し、発見要求に応答して公開メディアファイルの識別子を要求者無線通信端末へ送信するように構成してもよい。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、要求者無線通信端末へ公開メディアファイルをストリームすることによって、メディアファイル要求に応答して公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信するように構成される。
【0020】
コントローラは、メディアファイル要求に応答して、公開メディアファイルの不完全なサンプルとして公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信するように構成してもよい。
【0021】
別の実施形態によれば、コントローラは、公開メディアファイルへのアクセス権を制限するように構成されるデジタル権利管理(DRM)方式によって、メディアファイル要求に応答して公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信するように構成される。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、公開メディアファイルに関する記述情報を含むメタデータを有するメディアファイル要求に応答して、公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信するように構成される。
【0023】
コントローラは、無線通信端末と要求者無線通信端末間においてチャット/メッセージサービスを可能にするように構成してもよい。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、無線通信モジュールは、ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介して別の通信端末と通信を行うように構成され、そして、コントローラは、発行者無線通信端末との接続を無線通信モジュールを介して確立し、公開メディア識別子を要求者無線通信端末へ送信し、ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介してすべてを再生するために公開メディアファイルを要求者無線通信端末へ送信するように構成される。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、無線通信モジュールはブルートゥース送信機を備える。
【0026】
いくつかの実施形態によれば、無線通信端末はセルラ電話機を含む。
【0027】
本発明の複数の実施形態によれば、移動無線通信端末は無線通信モジュールとコントローラとを含む。無線通信モジュールは、無線インタフェースを介して別の通信端末と通信するように構成される。コントローラは、公開メディアファイルを提供している1以上の発行者無線通信端末をサーチし、該発行者無線通信端末の位置を発見し、1以上の上記発行者無線通信端末との接続を無線通信モジュールを介して確立し、1以上の公開メディアファイル識別子を1以上の発行者無線通信端末から受信し、1以上の公開メディアファイル識別子を含む公開メディアファイルリストを生成し、このメディアファイルリストを表示し、発行者無線通信端末から再生用として選択済みメディアファイルを検索するステップを含む、この公開メディアファイルリストから選択済みメディアファイルの再生を実行するように構成される。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、公開メディアファイルはソングファイルである。
【0029】
コントローラは、公開メディアファイルを提供している無線通信端末を求める発見要求を発行するように構成してもよい。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、無線通信モジュールは、ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介して別の通信端末と通信を行うように構成され、そして、コントローラは、発行者無線通信端末との接続を無線通信モジュールを介して確立し、公開メディア識別子を発行者無線通信端末から受信し、ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介してすべてを再生するために発行者無線通信端末から公開メディアファイルを検索するように構成される。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、無線通信モジュールはブルートゥース送信機を備える。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、無線通信端末はセルラ電話機を含む。
【0033】
図面及び以下の推奨実施形態についての詳細な説明を読むことにより、当業者は本発明のさらなる特徴、利点、及び詳細についての理解を深めることができる。このような説明は本発明の単なる例示にすぎない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のいくつかの実施形態に係る移動無線通信端末及び例示の基地局トランシーバのブロック図である。
【図2】本発明のいくつかの実施形態に係る方法を例示するフローチャートである。
【図3】本発明のいくつかの実施形態に係るメディアファイルの公開及び再生システムを示すブロック図である。
【図4】発行者モードにおける本発明の複数の実施形態による移動無線通信モジュールのディスプレイを示すブロック図である。
【図5】要求者モードにおける本発明の複数の実施形態に従う移動無線通信モジュールのディスプレイを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
次に、本発明の実施形態を示す添付図面を参照しながら、さらに詳細に本発明について説明する。しかしながら、本発明が本明細書の記載に限定されると解釈すべきではない。むしろこれらの実施例は、この開示を完全で完璧なものとするために、そして、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるために提供するものである。同一の参照番号は、全図面を通して同一の要素を示すものとする。
【0036】
本明細書で使用されているように、「を備えている(comprising)」又は「を備える(comprises)」という用語はオープンエンドスタイルの用語であって、記述した1以上の特徴、数値、エレメント、ステップ、構成要素を含むものであるが、1以上の他の特徴、数値、構成要素、機能又はこれらのグループの存在又は追加を排除するものではない。
【0037】
本明細書で使用されているように、「〜と〜との少なくともいずれか(and/or)」という用語は、1以上の関連づけられ、リストされた項目の任意の、及び、すべての組み合わせを含むものとする。
【0038】
本明細書で使用されているように、ラテン語のフレーズ「たとえば(exempli gratia)」に由来する普通の略語「e.g.」を用いて、一般的な例又は前述の項目の例を導入したり、指定したりすることができるが、この略語はそのような項目の限定を意図するものではない。ラテン語のフレーズ「id est(すなわち)」に由来する普通の略語「i.e.」が本明細書で使用されている場合、この略語を用いて、より一般的に列挙したもののなかから特定の項目を指定することができる。
【0039】
本明細書で使用されている用語法は特定の実施形態について単に説明することを目的とするものであって、本発明の限定を意図するものではない。本明細書で使用されているように、文脈が別様に示していない限り、単数形を示す「a」、「an」及び「the」は複数形も同様に含むことを意図するものとする。
【0040】
別段の規定がない限り、本明細書で使用されている(技術的用語と科学的用語とを含む)すべての用語は、本発明が属している技術分野の通常の当業者によって共通に理解されるものと同じ意味を有するものとする。一般に使用される辞書に定義されているような用語は、関連する技術分野の文脈における意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであり、本明細書で明示的に別段の定義がない限り、理想化した意味に解釈したり、過度に形式的な意味に解釈したりすべきではないことはさらに理解されよう。
【0041】
ある要素が、他の要素に対して「接続される(connected)」又は「結合される(coupled)」と記載されている場合、それは、直接連結又は接続されていることも可能であるが、他の要素が介在していてもよいことは理解されよう。逆に、ある要素が、他の要素に対して「直接連結される(directly coupled)」又は「直接接続される(directly connected)」と記載されている場合、他の要素が何も介在していないと理解すべきである。さらに、「接続される(connected)」又は「結合される(coupled)」という記載は無線での接続又は結合を含み得るものとする。
【0042】
公知の機能や構成については、簡潔で明快な説明を意図して本明細書では詳細に記述しない場合がある。
【0043】
本発明は、方法と、電子装置と、コンピュータプログラム製品とのうちの少なくともいずれかとして実施することができる。したがって、本発明は、ハードウェアに組み込まれた構成と、(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェアに組み込まれた構成との少なくともいずれかの構成で実施することが可能である。この構成は、本明細書では一般に「回路」又は「モジュール」と呼ぶ場合がある。さらに、本発明は、コンピュータで使用可能な記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体におけるコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。このコンピュータプログラム製品はコンピュータで使用可能なプログラムコード又はコンピュータ可読プログラムコードを有し、また、上記プログラムコードは媒体において実施され、命令実行システムに関連して利用される。本文書の文脈において、コンピュータで使用可能な媒体又はコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、設備、又は装置により、又は、命令実行システム、設備、又は装置と共に使用されるプログラムを、収容し、記憶し、通信し、伝播し、又は転送できるあらゆる媒体であり得る。
【0044】
方法及び通信端末を示すブロック図と動作説明図の少なくともいずれかを参照しながら本発明に準拠する実施形態について説明する。この点に関して、個々のブロックは、(単複の)特定された論理機能を実現する1以上の実行可能な命令を備えたモジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができる。理解すべきことだが、ブロック図と動作説明図との少なくともいずれかの個々のブロックと、ブロック図と動作説明図の少なくともいずれかのブロックとの組み合わせは、無線周波数と、アナログハードウェアと、デジタルハードウェアとのうちの少なくともいずれかと、プログラム命令との少なくともいずれかによって実現することができる。これらのプログラム命令はコントローラへ提供される。このコントローラは、1以上の汎用プロセッサと、特殊用途のプロセッサと、ASICと、別のプログラム可能なデータ処理装置とのうちの少なくともいずれかを含むことができ、それによって、コントローラと別のプログラム可能なデータ処理装置の少なくともいずれかの装置を介して実行される命令によって、ブロック図と単複の動作ブロックの少なくともいずれかで指定される機能/動作を実現する手段が生成される。代替の実施構成によっては、上記ブロックに記されているこの機能/動作は動作説明図で述べた順序のなかから生じるものもある。例えば、連続して示される2つのブロックを実際にはほぼ同時に実行することも可能であるし、あるいは、関係する機能/動作に応じてこれらのブロックを逆の順序で実行することも時としてある。
【0045】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータで使用可能なメモリ又はコンピュータ可読メモリに記憶され、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に対して特定の方法で機能するように指示してもよい。それにより、コンピュータで使用可能なメモリ又はコンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートと、ブロック図のブロックとの少なくともいずれかにおいて特定された機能を実行する命令を含む製品を生成することになる。
【0046】
コンピュータで使用可能な媒体又はコンピュータ可読媒体は、たとえば、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線の、又は半導体のシステム、設備、装置、又は伝播媒体であるが、これらに限定されるわけではない。コンピュータ可読媒体のさらに詳細な例(非包括的なリスト)には以下の媒体が含まれる:ハードディスク、光記憶装置、インターネットやイントラネットをサポートするような送信媒体、磁気記憶装置、1以上の回線を有する電気的接続、携帯用コンピュータのディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能リードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、及びコンパクトディスク・リードオンリメモリ(CD−ROM)。
【0047】
本発明の演算を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向言語で書かれるものであってもよい。しかし、本発明の演算を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードは、「C」プログラム言語などのプログラム言語と低レベルのアセンブラ言語との少なくともいずれかのプログラム言語で書くことも可能である。任意の又はすべてのプログラムモジュールの機能は、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)又はマイクロコントローラ、あるいは、プログラムされたデジタル信号プロセッサ又はマイクロコントローラを使用して実現されてもよいことはさらに理解されよう。
【0048】
本明細書で使用されているように、「電子部品」とは、受動的電気コネクタ等と対比されるような能動素子を意味する。電子部品はプロセッサを含むものであってもよい。
【0049】
本明細書で使用されているように、「ストリームされる(streamed)」又は「ストリームする(streaming)」とは、(例えば、オーディオファイル又はソング(曲)ファイル、ビデオファイル、又は画像ファイルなどの)メディアファイルのようなファイルが、デジタル信号を介して受信装置へ連続して送られることを意味する。そして、この受信装置において、上記メディアファイルは好適な受信用アプリケーションを介して同時に再生される。このデジタル信号は通常バッファされる。
【0050】
本明細書で使用されているように、「通信端末(communication terminal)」とは通信信号を受信/送信するように構成された端末を含むが、これのみに限定されるわけではない。そして上記通信信号は、公衆交換電話網(PSTN)、デジタル加入者回線(DSL)、デジタルケーブル、又はその他のデータ接続/ネットワークを介するような有線接続を介する場合と、例えばセルラネットワーク、衛星ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)とその他の通信端末との少なくともいずれかとつながる無線インタフェースを介する場合との少なくともいずれかの接続を介して受信/送信が行われる。
【0051】
無線インタフェースを介して通信を行うように構成されているとき、通信端末は本願では「無線通信端末」又は「無線端末」と呼ばれる。無線端末の例には、セルラ電話機と、携帯情報端末(PDA)と、ページャと、無線通信インタフェースを介してデータを通信するように構成されたコンピュータとのうちの少なくともいずれかが含まれるが、これらのみに限定されるわけではない。上記無線通信インタフェースは、セルラ電話インタフェースと、ブルートゥース・インタフェースと、(802.11などの)無線ローカルエリア・ネットワーク・インタフェースと、他のRF通信インタフェースと、光/赤外線通信インタフェースとのうちの少なくともいずれかのインタフェースを含むものであってもよい。
【0052】
本明細書で使用されているように、「移動端末」とは、携帯可能なものであってもよいし、可搬性を有するものであってもよいし、(航空、海上又は陸上ベースの)輸送手段に設置されているものであってもよいし、あるいは、地球上か、宇宙空間かの少なくともいずれかにおける(単複の)別の任意の場所において、ローカルな態様か、分散された態様かのいずれかの態様で作動するように配置されているか、構成されているかのいずれかの態様の移動端末であってもよい。
【0053】
図1〜図5を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について以下説明する。本発明のいくつかの実施形態は、別の無線通信端末において再生するための1以上のメディアファイルを公開する能力を有するか、別の無線通信端末によって公開されているメディアファイルを要求し、再生する能力を有するかの少なくともいずれかの能力を有する移動無線通信端末を提供する。個々のメディアファイルは、オーディオファイル又はソングファイル、ビデオクリップ又はビデオファイル又は静止画像ファイルであってもよい。新たなリスナー及び消費者へ音楽及びアーティスト等を市販したり、公開したりするために、本発明のいくつかの実施形態に係る方法、移動無線通信端末、システム及びコンピュータプログラム製品を用いることが可能である。
【0054】
ここで図1を参照してわかるように、本発明のいくつかの実施形態に係る例示の移動無線通信端末10が示されている。無線端末10は、1以上の他の無線端末とデータを通信するように構成されるが、この構成には、上記無線端末間での直接無線通信インタフェースを介する構成と、1以上のセルラ基地局を経由して別の無線通信インタフェースを介する構成と、無線ローカルエリア・ネットワーク(WLAN)ルータを経由して別の無線通信インタフェースを介する構成とのうちの少なくともいずれかの構成がある。
【0055】
上記無線端末10は、図1に例示されているような無線電話通信システム2の一部を形成する移動無線電話機であってもよい。このシステム2は移動無線通信端末10と基地局トランシーバとを含み、該基地局トランシーバは無線通信ネットワーク5の一部である。本発明のいくつかの実施形態では、ネットワーク5は、セルラネットワークにおいて個々のセルを画定する(単複の)無線トランシーバを含む基地局トランシーバを含み、さらに、無線リンクプロトコルを用いて上記セル内の移動端末10と(インタフェース7を介して)通信を行い、さらに、他の移動端末と通信を行う。本発明のいくつかの実施形態では、例えば、移動体交換センタや他の装置を経由して多くの基地局トランシーバを接続して、無線通信ネットワーク5を画定できることは理解されよう。
【0056】
例示の実施形態の移動端末10は、携帯可能なハウジング・アセンブリ12、ディスプレイ20、スピーカ24(すなわち、サウンドトランスデューサ)を含むユーザインタフェース22(すなわち、マン・マシンインタフェース(MMI))、メディア・プレイヤ26、コントローラ30、通信モジュール32、メモリ34を含む。移動端末10の上述の構成要素は従来型の多くの移動端末の中に含まれているものであってもよく、前述の構成要素の機能は当業者には一般に周知のものである。移動端末10は、メディア管理モジュール40をさらに含み、これらのモジュールはメモリ34に記憶することができる。
【0057】
メディア・プレイヤ26は、本明細書に記載のような(単複の)関連づけられたメディアファイルフォーマットを再生するように構成される。したがって、オーディオファイル又はソングファイルの再生用として、メディア・プレイヤは(MP3プレイヤなどの)オーディオプレイヤを含み、ビデオファイルの再生用として、メディア・プレイヤ26はビデオプレイヤを含み、そして、静止画像の表示用として、メディア・プレイヤ26は静止画像プレイヤを含むことになる。
【0058】
ディスプレイ20は、任意の好適な表示画面アセンブリであってもよい。例えば、表示画面28は(ライティングパネルなどの)補助光源の有無にかかわらず液晶ディスプレイ(LCD)であってもよい。
【0059】
上記ユーザインタフェース22は任意の好適な(単複の)入力装置を含むものであってもよい。該入力装置は、例えば、(タッチスクリーンなどの)タッチ起動式又はタッチパネル式装置と、ジョイスティックと、キーボード/キーパッドと、ダイアルと、単複の指向性キーと、(マウス、トラックボール、タッチパッドなどの)ポインティング装置とのうちの少なくともいずれかを含むものとなる。スピーカ24は、入力されたオーディオ信号に応答して音を生み出す。ユーザインタフェース22は、音声プロセッサに結合されたマイクを含むものであってもよく、この音声プロセッサはマイクへの入射音に応答して音声データストリームを生成するように構成される。
【0060】
コントローラ30は移動端末10の種々の機能をサポートすることも可能である。コントローラ30は、例えば、任意の市販のプロセッサ又はカスタム・マイクロプロセッサであってもよい。使用中、移動端末10のコントローラ30はディスプレイ20に表示画像を生成する。コントローラ30はメディア・プレイヤ26及び移動端末10の種々の部品を制御することができる。
【0061】
メモリ34は、(デジタルオーディオ信号とデジタルオーディオファイルの少なくともいずれかなどの)デジタルメディア信号とデジタルメディアファイルの少なくともいずれかのようなデジタル情報信号及びデータを記憶するように構成される。
【0062】
上記通信モジュール32は、(本明細書に説明されているような無線インタフェース7、112、114、116、118、122(図1及び図3)などの)1以上の無線インタフェースを介して、本明細書に説明されているような遠隔地にある別の無線端末へデータを通信するように構成され、そして、通信モジュール32は、(図1及び図3で)本明細書に説明されているような無線インタフェース7、112、114、116、122、134などの)1以上の無線インタフェースを介して、本明細書に説明するような別の遠隔無線端末へデータを通信するように構成される。通信モジュール32はセルラ通信モジュール、ダイレクト・ポイント・トゥー・ポイント接続モジュールとWLANモジュールとの少なくともいずれかを含むものであってもよい。
【0063】
セルラ通信モジュールの場合、無線端末10は、1以上のセルラ通信プロトコルを用いてネットワーク5の(単複の)基地局を介して通信を行うことができる。上記のようなセルラ通信プロトコルとして、例えば、最新型移動電話サービス(AMPS)、ANSI−136、移動(GSM)通信用グローバル規格、汎用パケット無線サービス(GPRS)、次世代GSM用拡張型データレート(EDGE)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA、CDMA2000、及び汎用移動体通信システム(UMTS)がある。セルラ基地局は移動体電話中継局(MTSO)無線ネットワークと接続することができる。この無線ネットワークは、今度は、PSTNと別のネットワークとの少なくともいずれかと接続することができる。
【0064】
ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント接続モジュールはダイレクトRF通信モジュール又はダイレクトIR通信モジュールを含むものであってもよい。ダイレクトRF通信モジュールはブルートゥース・モジュールを含むものであってもよい。ブルートゥース・モジュールの場合、無線端末10はダイレクト・ポイント・ツー・ポイント・インタフェースを通じてアドホックなネットワークを介して通信を行うことができる。
【0065】
WLANモジュールの場合、無線端末10は通信プロトコルを用いて(ルータ120(図3)などの)WLANルータを経由して通信を行うことができる。この通信プロトコルは、802.11a、802.11b、802.11e、802.11gと、802.11iのうちの少なくともいずれかを含むものであってもよいが、これらのみに限定されるわけではない。
【0066】
通信モジュール32は、典型的には、送信機回路と受信機回路とを有するトランシーバを含むことができる。これら送信機回路と受信機回路は、発信する無線周波数信号をそれぞれ(ネットワーク5、ルータへあるいは他の端末装置などへ直接)送信し、次いで、音声信号とデータ信号のような無線周波数信号を(例えばネットワーク5やルータからあるいは他の端末装置へ直接)アンテナを介して受信する。通信モジュール32は、ブルートゥース送受信機とWLAN送受信機のような短距離送受信機を含むものであってもよい。上記アンテナは、本発明の範囲から逸脱することのない埋め込みアンテナ、伸縮自在アンテナ又は当業者に周知の任意のアンテナであってもよい。移動端末10とネットワーク5、ルータあるいは別の端末との間で送信される無線周波数信号は(着呼用ページング信号/メッセージなどの)トラフィック信号と制御信号の双方を含むものであってもよい。これらの信号を用いて別のパーティ又は宛先との通信が確立され、保持される。上記無線周波数信号はまた、例えばセルラ・デジタル・パケットデータ(CDPD)情報のようなパケットデータ情報を含むものであってもよい。さらに、上記トランシーバは、IRポートを介して別の電子装置へ/から赤外線信号を送信/受信するように構成された赤外線(IR)トランシーバを含むものであってもよい。
【0067】
上記移動端末10は、有線又はケーブルを介して他の端末装置と電気的に結合して、デジタル通信信号を上記端末間で送信するように構成されたものであってもよい。移動端末10は、静止画像とビデオデータストリームの少なくともいずれかを入射光に基づいて生成するように構成されたカメラ装置のようなさらに別の部品を含むものであってもよい。
【0068】
いくつかの実施形態によれば、移動端末10はハンドヘルド型移動端末である。「ハンドヘルド型移動端末」という用語によって、移動端末の外形寸法が片手を使う一般のオペレータの使用に適合されるか、又は該使用のために構成されるものであることが意味されている。いくつかの実施形態によれば、ハンドヘルド型移動端末10の総体積は約200cc未満である。いくつかの実施形態によれば、ハンドヘルド型端末10の総体積は約100cc未満である。いくつかの実施形態によれば、ハンドヘルド型移動端末10の総体積は約50ccと100ccとの間にある。いくつかの実施形態によれば、ハンドヘルド型移動端末10の寸法は約200mmを上回らないものである。
【0069】
本発明のいくつかの実施形態に係る、(2以上の移動端末10のなどの)2以上の無線通信端末を用いて1以上のメディアファイルを公開し、再生する方法について、図2のフローチャート図を参照しながら以下説明する。本方法は、発行者無線通信端末から公開メディアファイルを別の無線通信端末が利用できるようにするステップ(ブロック210)を備える。発行者無線通信端末の無線通信モジュールを介して公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末との接続が確立される(ブロック212)。公開メディアファイルの識別子は発行者無線通信端末から要求者無線通信端末へ送信される(ブロック214)。公開メディアファイルを要求するメディアファイル要求が要求者無線通信端末から発行者無線通信端末へ送信される(ブロック216)。公開メディアファイルはメディアファイル要求に応答して発行者無線通信端末から要求者無線通信端末へ送信される(ブロック220)。公開メディアファイルの再生が要求者無線通信端末において実行される(ブロック222)。
【0070】
いくつかの実施形態によれば、公開メディアファイルはソングファイルである。いくつかの実施形態によれば、公開メディアファイルはビデオファイルである。いくつかの実施形態によれば、公開メディアファイルは静止画像ファイルである。
【0071】
いくつかの実施形態によれば、公開メディアファイルを提供している無線通信端末を求める要求者無線通信端末から発見要求が発行され、この発見要求に応答して公開メディアファイルの識別子が発行者無線通信端末から要求者無線通信端末へ送信される。
【0072】
いくつかの実施形態によれば、発行者無線通信端末と複数の要求者無線通信端末との間において接続が確立され、次いで、発行者無線通信端末は、複数の発見要求を複数の要求者無線通信端末から受信し、公開メディアファイルの識別子を複数の要求者無線通信端末へ送信し、メディアファイル要求を複数の要求者無線通信端末から受信し、公開メディアファイルを複数の要求者無線通信端末へ送信する。
【0073】
いくつかの実施形態によれば、ブルートゥース無線RF接続のようなダイレクト・ポイント・ツー・ポイント・インタフェースを介して発行者無線通信端末と(単複の)要求者無線通信端末間において通信が達成される。いくつかの実施形態によれば、WLAN又はセルラベースのシステムを経由するような間接インタフェースを介して、発行者無線通信端末と(単複の)要求者無線通信端末との間において通信が達成される。本発明の別の側面及び実施形態が、別の実施形態についての以下の説明から明らかになる。
【0074】
図3を参照してわかるように、本発明の複数の実施形態に従う例示のメディアファイル再生システム100が図3に示されている。システム100は複数の移動無線通信端末10A〜Eを含む。いくつかの実施形態によれば、移動無線通信端末10A〜Eは、移動無線通信端末10に関して上述したように構成され、無線通信モジュール32及び(ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションなどの)メディア管理モジュール40を含む。しかし、それぞれのメディア管理モジュール40は個々の端末10A〜Eに対して別様に構成することも可能である。例えば、1以上の端末が、発行者機能と要求者機能とを有することができるようにしたり、発行者機能を有することはできるが、要求者機能を有することはできないようにしたり、要求者機能を有することはできるが、発行者機能を有することはできないようにしたりすることが可能である。例示を目的として、端末10A〜Eの各々は、発行者機能と要求者機能の双方を有するものとする。いくつかの実施形態によれば、端末10A〜Eのすべて又はいくつかはハンドヘルド型移動無線通信端末である。
【0075】
システム100がソングファイル再生システムである例示の使用例を用いてシステム100について以下説明する。しかし、上記とは別に、又は、上記に加えて、システム100はビデオ再生システムと静止画像再生システムの少なくともいずれかの再生システムとして構成することも可能である。複数のユーザは個々に端末10A〜Eのうちのそれぞれの端末を有している。個々の端末10A〜Eのメディア・プレイヤ26にはオーディオプレイヤが含まれる。メディア管理モジュール40はソング管理モジュールが含まれる。1以上のソングファイルは移動端末10Aに記憶される。端末10Aのユーザは、端末10Aに記憶されているソングを利用できるようにしたり、好適な範囲又は領域(すなわち、「近傍」)内でその他のユーザと共にこのソングを共有したりすることを望む。これを行うために、端末10Aのユーザは、(本願で「発行者端末10A」と呼ばれる場合もある)端末10Aを発行者モードにする。その他の端末10B〜Eのユーザは、近傍において別の無線通信端末により利用できるようにされたソングファイルを聴くことを望む。これを行うために、端末10B〜Eのユーザは、(本願で「要求者端末10B〜E」と呼ばれる)端末10B〜Eを要求者モードにする。発行者モード及び要求者モードは、それぞれの端末10A〜Eにおいて対応するボタン、ソフトキー等を選択することにより個々に入力することができる。
【0076】
図4は、発行者機能が選択されたとき、端末10Aにより提供できるような例示のディスプレイ140の概略図である。例示の実施形態では、ディスプレイ140は、公開されているソングリスト・フィールド142及び(ソフトキーなどの)制御ボタン144を含む。公開ソングファイルリスト146が再生リストフィールド142に表示される。
【0077】
公開ソングファイルリスト146は一列ずつの一連のソング識別子146を含む。個々のソング識別子146は、端末10Aに記憶されたそれぞれのソングファイルに対応する。移動端末に記憶されているソングからソング再生リストを作成するために一般に用いられるような任意の好適な技術によって公開ソングファイルリスト146を作成することができる。例えば、端末10Aは、ユーザが端末10A上のレジストリを通じて既存のソングをサーチし、次いで、公開ソングファイルリスト146に入れるためにレジストリの中からソングを選択することを可能にする。公開済みのソングファイルリスト146を作成し、ディスプレイ140上で又は別の表示ページ上で編集する(リスト146からソングを削除するための「削除」キー、追加のソングをサーチし、リストに追加するための「追加」キー、及び、様々な詳細レベルを表示するための「詳細」キーなど)ための種々の処理を提供することができる。例示のように、個々のソング識別子には、関連付けられたソングファイルに対応するソングアーティスト、ソング名、及びソング再生時間が含まれる。さらに多量の情報か、さらに少量の情報か、異なる情報かの少なくともいずれかの情報も同様に提供できることは理解できよう。
【0078】
次いで、端末10Aのユーザは、端末10B〜Eが公開ソングファイルリスト146のソングファイルを利用できるようにするためにソフトキーディスプレイ140上に「公開オン」を作動させることができる。これに応答して、発行者端末10Aは発行者モードを入力する。いくつかの実施形態によれば、端末10Aは、発行者モードにあるとき、要求者端末からの要求メッセージを待機する。
【0079】
図5は、それぞれの要求者端末10B〜Eにおいて要求者機能が選択されるとき、要求者端末10B〜Eの各々によって提示されるような例示のディスプレイ150の概略図である。例示の実施形態では、ディスプレイ150には発見されたソングリスト・フィールド152及び(ソフトキーなどの)制御ボタン154が含まれる。後述するように、ソングリスト・フィールド152は(発行者端末10Aなどの)発行者端末によって提供されるソングファイルによりポピュレートされることになる。これらのソングファイルは要求者端末10B〜Eのうちのそれぞれの要求者端末によって配置される。説明を目的として、要求者端末10Bと発行者端末10Aの動作及びインタラクションについて説明する。しかし、要求者端末10C〜Eは、要求者端末10Bと同じ態様又は同様の態様で動作することができることは理解されよう。
【0080】
要求者モードを入力するために、要求者端末10Bのユーザは「サーチ」ボタンを作動させる。これに応答して、要求者端末10Bは発見要求信号を発行又はブロードキャストして、ソングファイルを利用できるようにする発行者端末10Aのような任意の無線通信端末を識別する。
【0081】
発行者端末10Aは要求者端末10Bから発見要求を受信し、この発見要求に応答して、オファ返信メッセージを要求者端末10Bへ送信し、次いで、要求者端末10Bとの無線接続を確立する(すなわち、通信可能に結合する)。いくつかの実施形態によれば、このオファ返信メッセージには公開ソングファイルの識別子が含まれる。いくつかの実施形態によれば、端末10A、10Bは、端末10A、10Bのユーザがまったく介在することなく無線接続を自動的に確立する。いくつかの実施形態によれば、端末10Aは、端末10Aのユーザがまったく介在することなく、オファ返信メッセージを要求者端末10Bへ自動的に送信する。いくつかの実施形態によれば、無線接続は直接無線通信インタフェース接続であり、いくつかの実施形態によれば、直接RF接続であり、そして、いくつかの実施形態によれば、ブルートゥース接続である。これらの接続は公知の方法で確立することができる。
【0082】
ひとたび発行者端末10Aと要求者端末10Bとの間において接続が確立されると、発行者端末10Aは、発行者端末10Aに記憶されている公開済みのソングを示す公開済みソング識別子を要求者端末10Bへ送信する。公開済みソング識別子は公開ソングファイルに関する記述情報を含むメタデータを含むことができる。このような記述情報は、ソングアーティスト、ソング名、及び関連付けられたソングファイルに対応するソング再生時間を含むことができる。いくつかの実施形態によれば、端末10Aは、端末10Aのユーザがまったく介在することなく、公開済みソング識別子メッセージを要求者端末10Bへ自動的に送信する。
【0083】
要求者端末10Bは公開済みソング識別子を発行者端末10Aから受信する。要求者端末10Bのソング管理モジュール40はこれらのソング識別子156Aの発見されたソングリスト156を作成し、このソングリストを保持する。この発見されたソングリスト156は、発行者端末10Aから要求者端末10Bへ再生用としてダウンロードするための利用可能なソングファイルを表す。例示のように、個々の発見されたソング識別子156Aは、(ソングアーティスト、ソング名、及び関連付けられたソングファイルに対応するソング再生時間などの)記述情報も同様に含むことができる。
【0084】
要求者は、例えば、制御ボタン154を用いてソングリスト156内の公開ソングファイルの再生を選択的に開始し、管理することができる。さらに詳細には、要求者はソングファイル識別子156Aを選択し、「再生」端末10Bのボタンを作動させて、対応する公開ソングファイルを検索し、次いで、再生することができる。「削除」ボタンは、再生リスト156からソング識別子156Aを削除するのに用いることができる。「詳細」ボタンは、選択したソングファイルに関する(説明などの)多少の詳細情報を表示するのに用いることができる。「停止」ボタンはソングファイルの再生を停止するのに用いることができる。
【0085】
要求者が選択したソングの識別子156A用の「再生」ボタンを作動させる操作に応答して、要求者端末10Bはソングファイル要求を発行者端末10Aへ自動的に送信して、ソング識別子に対応するソングファイルを検索する。発行者端末10Aはソングファイル要求を受信し、次いで、この要求に応答して、識別された公開ソングファイル(このソングファイルは発行者端末10Aに記憶されている)のコピーを要求者端末10Bへ送信する。
【0086】
次いで、要求者端末10Bのコントローラ30は検索されたソングファイルの再生を実行する。例えば、要求者端末10Bと動作可能に接続された要求者端末10Bのスピーカ24を通じるか、(インイヤ式ステレオヘッドセットなどの)ヘッドセットを通じるかの少なくともいずれかを通じて、ソングファイルを再生することができる。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、発行者端末10Aは、ストリームされるとき再生されるストリーミング・ソングファイルとしてソングファイルを要求者端末10Bへ送信する。要求者端末10Bに割り当てられたメモリ空間が不十分であるか、要求者端末10B上へのソングファイルの記憶が防止されているか、あるいは不正な操作になっているかの少なくともいずれかになっている場合、参加端末からホスト端末へソングファイルをストリームすることが望ましいか、必要となる場合がある。
【0088】
いくつかの実施形態によれば、ソングファイルは、予め規定され意図されたビットレート又は基準ビットレートよりも低いビットレートで送信されて、第1の品質再現が妨げられることになる。この技術は、要求者端末において良好な品質のコピーを作成できないようにすることを保証するのに役立てることができる。
【0089】
いくつかの実施形態によれば、ソングファイルのコピーが要求者端末10Bに(メモリ34内などに)記憶され、この記憶済みコピーから再生が行われる。これによって、要求者端末が発行者端末又はWLANルータの送信範囲外に出た後でも要求者はソングファイルの再生を行うことが可能になる。
【0090】
いくつかの実施形態によれば、ソングファイルは、全体としてストリームされるか、記憶されるかに関りなく、好適なデジタル権利管理(DRM)方式又は別の好適な技術を用いて、再生中に又は再生後に要求者端末10Bから自動的に作動不能にされるか、消去されることになる(すなわち、ユーザが介在することはない)。例えば、DRMの使用が可能なソングファイルには、端末10Bの信頼できるプラットフォームモジュール(TMP)を完全に自己実行するか、一体に動作することができる暗号化と符号化制限の少なくともいずれかを提供することができる。いくつかの実施形態によれば、DRM方式は、限られた回数のみソングファイルを再生するか、ソングファイルを発行者端末10Aから最初に受信した要求者端末においてのみソングファイルを再生するようにするかの少なくともいずれかを可能にするものとなる。
【0091】
いくつかの実施形態によれば、要求者端末へ送信されるような公開ソングファイルには、視聴用サンプル又は発行者端末に記憶された完全なソングファイルの不完全なバージョンのみが含まれることになる。例えば、要求者端末によって受信された公開ソングファイルは、発行者端末に記憶されたオリジナルのソングファイルの(最初の30秒間などの)30秒間のみを含む場合がある。この不完全バージョンは、発行者がソングを選択し、公開するだけで十分となるように、自動的に現れるようにすることが可能であり、そして、ソング管理モジュール40はオリジナルのファイルを送信用として変更することになる。
【0092】
端末10Bに関連して上記記載のように、端末10C〜Eを要求者モードにして、公開ソングファイルをサーチし、このソングファイルを要求し、これを再生することができる。例示のように、発行者端末10Aは、要求者端末10B、10C、10Dと、ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介して、あるいは、それぞれリンク112、114、116を通じて、さらに、WLANルータ120を経由して無線インタフェース又はリンク118、122を介して要求者端末10Eと通信を行う。いくつかの実施形態によれば、インタフェースは、(ブルートゥースなどの)直接的なインタフェース、又は(WLANルータ又はセルラネットワーク5などを介するような)間接的なインタフェースである種々の無線インタフェースの組み合わせであってもよいことは理解できよう。いくつかの想定される実施形態によれば、ソング共有処理手順を実行するために発行者端末10Aと要求者端末10B〜Eとの間で提供される信号のすべては、ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介して提供される。いくつかの想定される実施形態によれば、ソング共有処理手順を実行するために発行者端末10Aと要求者端末との間で提供される信号のすべては、ブルートゥース・インタフェースのような無線周波数(RF)インタフェースを介して提供される。
【0093】
さらに、2以上の発行者端末(すなわち、端末10A用の発行者モードの無線通信端末)がローカルな無線ネットワーク又は近傍に存在している場合がある。例えば、端末10Cを発行者モードにして、無線近傍域にあるその他の無線通信端末が端末10Cのソングファイルを利用できるようにすることも可能である。したがって、要求者端末10Bが発見要求信号をブロードキャストすると、発行者端末10Aと発行者端末10Cの双方が上述したように応答し、次いで、発行者端末10A、10C双方から得られる公開ソングファイル識別子が要求者端末10Bの発見されたソングリスト146をポピュレートすることになる。
【0094】
個々の端末10A〜Eは要求者モードと発行者モードの双方を同時にとることができる。例えば、端末10Cは、上述のように発行者モードにすることができ、さらに、要求者モードにもすることも可能である。したがって、端末10Cのソングファイルは、上述したしたように利用可能となり、端末10A、10B、10D、10Eへ配信され、次いで、端末10Cのユーザは、端末10Aのような、発行者モードの別の端末から公開ソングファイルをサーチすることができる。本発明のいくつかの実施形態によれば、発行者モードの応答及び配信処理が(ユーザアクションを必要とすることなく)自動的に実行されるという理由のために、端末10Cのユーザは、公開処理へ傾く必要なく別の発行者端末からソングをサーチし、次いで、このソングをサンプル化することができる。
【0095】
本発明の実施形態によれば、公開ソングファイルの共有と説明とを容易に行えるようにする追加機能をシステムと無線通信端末とに提供するようにしてもよい。いくつかの実施形態によれば、(端末10Aと10Bなどの)発行者端末及び要求者端末は協働して、メッセージ処理とチャットサービスとの少なくともいずれかを提供する。例えば、これらの端末は、(自動的に又はユーザコマンドに応答して)該端末間のチャット又はメッセージ処理リンク又はフォーラムを確立し、上記端末を経由して、要求者と発行者がソングについて論じたり、討論などを続けたりするための会合を調整することができる。メッセージ/チャットサービスは、複数の要求者がソングなどについて論じるフォーラムを提供することができる。例えば、「チャット」ボタンをディスプレイ150上で作動させることによってメッセージ/チャットサービスを開始することができる。
【0096】
いくつかの実施形態によれば、要求者端末は、ダウンロードした公開ソングファイルを評価し、次いで、要求者端末を用いてこの評価並びにコメントを発行者端末へ返信することができる。いくつかの実施形態によれば、上記評価とコメントの少なくともいずれかは発行者端末に記憶されるか、あるいは、対象となる公開ソングファイルと関連づけられたり、インデックスが付けられたりする。このようにして、発行者はソングに関するフィードバック情報の記憶済みリストを取得することが可能となる。この評価機能は、例えば、ディスプレイ150の「ソング評価」ボタンを作動させることによって開始することができる。
【0097】
いくつかの実施形態によれば、要求者端末及び発行者端末は協働して、要求者端末から、ソングファイルや(音楽アーティストのCD、DVDなどの)商品を購入することができる(例えばインターネットアクセス可能な)オンラインのミュージックショップへの接続を行うことができる。要求者端末のディスプレイ上にボタン等を設け、それによって、ボタンの作動時に、要求者端末とオンラインとショップ等との間の接続が自動的に確立されるようにすることができる。例えば、「購入/さらなる情報収集」ボタンをディスプレイ150上に設けて、オンラインショップ、広告ウェブサイト又はファンのウェブサイトと自動的に接続するようにすることが可能である。
【0098】
本発明の複数の実施形態に従う方法、無線通信端末、及びシステムは、無線作動が可能な移動通信端末間で音楽又は視聴用音楽サンプルを共有するための使い勝手がよくかつ楽しめるメカニズムを提供することができる。要求者は、近傍にいる(友人又は見知らぬ他人などの)他の人からソングを取得し、聴くことが可能となる。この近傍とは、喫茶店、学校、作業場、空港、駅などのような無線通信端末を持っている人々が集まっている場所を含むことができる。発行者はこのような現場で(友人又は見知らぬ他人などの)他の人とソングファイルを共有することができる。これによって、発行者は他の人に音楽又はミュージシャンを公開して、音楽の楽しさを共有し、音楽を販売することができる。発行者はまた、ソングファイルに関するフィードバック情報を他の人から得ることが可能であり、このフィードバック情報はマーケティング分析のために利用することができる。さらに、発行者は、その音楽を購入するか、音楽とアーティストについてさらに多くの情報を知るかの少なくともいずれかを行うことが可能な単複の場所へ要求者を向けるようにすることができる。
【0099】
上述の実施形態では、発行者端末10Aは自身で、ダウンロードする公開ソングファイルを利用できるように準備し、次いで、要求者端末10B〜Eからの発見要求を待ち受ける。上記に追加して、又は、上記とは別に、いくつかの実施形態に従って、端末10Aは、定期的又は継続的な広告、あるいは公開済みのソングが利用可能であることを示すオファー信号を発行またはブロードキャストする。端末10Aは、送信勧誘のポーリングを行うか、広告を行うか、あるいは、(発行者端末のブルートゥース信号の処理範囲内に在る潜在的要求者端末などの)潜在的要求者端末のうちの選択済みグループへ送信勧誘を送信することができる。次いで、潜在的要求者端末は、発見要求又は送信勧誘に対する応諾により返信を行うことによって、ソング識別とダウンロード処理とを開始することが可能となる。
【0100】
上述したように、公開メディアファイルは、オーディオファイルに加えて、あるいは、オーディオファイルの代わりにビデオファイルや静止画像ファイルであってもよい。したがって、ソングファイルの公開、共有及びアクセスを行うための方法及びシステムに関して本願に記載した特徴、処理、方法及びシステム等は、ビデオファイル及び静止画像ファイルの公開、共有及びアクセスを行うためにも同様に採用することができる。
【0101】
本明細書に記載のアプリケーションプログラムは、メディア管理モジュール40を含めて、本発明の複数の実施形態による種々の特徴を実現するプログラムを例示するものである。他のアプリケーションプログラムと追加のアプリケーションプログラムとの少なくともいずれかを本発明の実施形態に従って利用できることは理解できよう。
【0102】
図1は、メディアファイルの公開、検索及び再生のために移動端末と他の電子装置との少なくともいずれかにおいて使用できる例示のハードウェア/ソフトウェアのアーキテクチャを例示するものではあるが、本発明がこのような構成のみに限定されるわけではなく、本明細書で説明した処理を実行できる任意の構成の包含が意図されていることは理解されよう。例えば、メモリ34はコントローラ30から分離したものとして例示されてはいるが、メモリ34あるいはその一部はコントローラ30の一部であってもよい。さらに一般的に言えば、特定の諸機能が例示として特定のブロックに示されてはいるが、異なるブロックの機能と該機能の一部の少なくともいずれかの組み合わせと、分割と、削除とのうちの少なくともいずれかを行うことも可能である。さらに、本発明の種々の実施形態に従って、図1のハードウェア/ソフトウェアのアーキテクチャの機能を単一のプロセッサシステム又は複数のプロセッサシステムとして実装することも可能である。
【0103】
本開示のおかげで、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、当業者が多くの改造や変更を行うことが可能である。したがって、当然のことながら、例示された実施例は単に例示を目的として開示されたものであり、これが請求項によって規定される本発明を限定すると考えるべきではない。したがって、請求項は文字通りに記載されている要素の組み合わせだけでなく、実質的に同じ結果を得るために、実質的に同じ方法で、実質的に同じ機能を果たす、等価な全ての要素を含むように読まれるべきものである。請求項はこのように、上記で具体的に例示したものや記載したもの、概念的に等価なもの、及び本発明の本質的な概念を取り込んだものを含むものと理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアファイルを公開し、共有する方法であって、
別の無線通信端末が公開メディアファイルを発行者無線通信端末から利用できるようにするステップと、
公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末との接続を、前記発行者無線通信端末の無線通信モジュールを介して確立するステップと、
前記公開メディアファイルの識別子を前記発行者無線通信端末から前記要求者無線通信端末へ送信するステップと、
前記公開メディアファイルを要求するメディアファイル要求を前記要求者無線通信端末から前記発行者無線通信端末へ送信するステップと、
前記メディアファイル要求に応答して前記公開メディアファイルを前記発行者無線通信端末から前記要求者無線通信端末へ送信するステップと、
前記公開メディアファイルの再生を前記要求者無線通信端末において実行するステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記公開メディアファイルはソングファイルであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
複数の公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末との接続を前記発行者無線通信端末の無線通信モジュールを介して確立するステップと、
公開メディアファイルの識別子を前記発行者無線通信端末から前記要求者無線通信端末の各々へ送信するステップと、
前記公開メディアファイルを要求するメディアファイル要求を前記要求者無線通信端末の各々から前記発行者無線通信端末へ送信するステップと、
前記メディアファイル要求に応答して前記発行者無線通信端末から前記要求者無線通信端末の各々へ公開メディアファイルを送信するステップと、
前記公開メディアファイルの再生を前記要求者無線通信端末の各々において実行するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
公開メディアファイルを提供する前記無線通信端末を求める発見要求を前記要求者無線通信端末から発行するステップを含み、
前記公開メディアファイルの識別子が前記発見要求に応答して前記発行者無線通信端末から前記要求者無線通信端末へ送信される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記要求者無線通信端末において前記公開メディアファイル識別子を含む公開メディアファイルリストを生成して表示するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記公開メディアファイルを前記要求者無線通信端末へストリームすることによって、前記メディアファイル要求に応答して前記公開メディアファイルを前記要求者無線通信端末へ送信するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
再生中に第1の品質を再現しないようにするために、予め規定された基準レートよりも低いレートで前記公開メディアファイルを前記要求者無線通信端末へストリームすることによって、前記メディアファイル要求に応答して前記公開メディアファイルを前記要求者無線通信端末へ送信するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記メディアファイル要求に応答して前記公開メディアファイルを前記公開メディアファイルの不完全なサンプルとして前記要求者無線通信端末へ送信するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
公開メディアファイルへのアクセス権を制限するデジタル権利管理(DRM)方式によって、前記メディアファイル要求に応答して前記公開メディアファイルを前記要求者無線通信端末へ送信するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記公開メディアファイルに関する記述情報を含むメタデータを有する前記公開メディアファイルを前記メディアファイル要求に応答して前記要求者無線通信端末へ送信するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記発行者無線通信端末と前記要求者無線通信端末との間においてチャット/メッセージサービスを提供するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記公開メディアファイルに関するフィードバック情報を前記要求者無線通信端末から前記発行者無線通信端末へ送信するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記要求者無線通信端末と、オンラインショップ及び情報ウェブサイトの少なくともいずれかとの間において接続を提供するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
移動無線通信端末であって、
無線インタフェースを介して別の通信端末と通信するように構成される無線通信モジュールと、
コントローラであって、
別の無線通信端末が公開メディアファイルを利用できるようにし、
公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末との接続を、前記無線通信モジュールを介して確立し、
前記公開メディアファイルの識別子を前記要求者無線通信端末へ送信し、
前記公開メディアファイルを要求するメディアファイル要求を前記要求者無線通信端末から受信し、
前記メディアファイル要求に応答して、再生用として前記公開メディアファイルを前記要求者無線通信端末へ送信する
ように構成されるコントローラと、
を備えることを特徴とする移動無線通信端末。
【請求項15】
前記公開メディアファイルはソングファイルであることを特徴とする請求項14に記載の無線通信端末。
【請求項16】
前記コントローラは、
公開メディアファイルを求める複数の要求者無線通信端末との接続を前記無線通信モジュールを介して確立し、
公開メディアファイルの識別子を前記要求者無線通信端末の各々へ送信し、
前記公開メディアファイルを要求する前記要求者無線通信端末からメディアファイル要求を受信し、
再生用として前記メディアファイル要求の各々に応答して前記(単複の)公開メディアファイルを前記要求者無線通信端末へ送信する
ように構成されることを特徴とする請求項14又は15に記載の無線通信端末。
【請求項17】
前記コントローラは、
前記公開メディアファイルを求める要求者無線通信端末から発見要求を受信し、
前記発見要求に応答して前記公開メディアファイルの識別子を前記要求者無線通信端末へ送信する
ように構成されることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の無線通信端末。
【請求項18】
前記無線通信モジュールは、ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介して別の通信端末と通信するように構成され、
前記コントローラは、
前記発行者無線通信端末との前記接続を前記無線通信モジュールを介して確立し、
前記公開メディア識別子を前記要求者無線通信端末へ送信し、
前記ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介してすべてを再生するために、前記公開メディアファイルを前記要求者無線通信端末へ送信する
ように構成されることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載の無線通信端末。
【請求項19】
前記無線通信モジュールはブルートゥース送信機を備えることを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載の無線通信端末。
【請求項20】
前記無線通信端末はセルラ電話機を含むことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか1項に記載の無線通信端末。
【請求項21】
無線インタフェースを介して別の通信端末と通信するように構成される無線通信モジュールと、
コントローラであって、
公開メディアファイルを提供している1以上の発行者無線通信端末をサーチして、該発行者無線通信端末の位置を発見し、
前記1以上の発行者無線通信端末との接続を前記無線通信モジュールを介して確立し、
1以上の公開メディアファイル識別子を前記1以上の発行者無線通信端末から受信し、
前記1以上の公開メディアファイル識別子を含む公開メディアファイルリストを生成して、表示し、
選択されたメディアファイルを再生用として前記発行者無線通信端末から検索するステップを含んで、前記公開メディアファイルリストから前記選択されたメディアファイルの再生を実行する
ように構成されるコントローラと、
を備えることを特徴とする移動無線通信端末。
【請求項22】
前記公開メディアファイルはソングファイルであることを特徴とする請求項21に記載の無線通信端末。
【請求項23】
前記コントローラは、公開メディアファイルを提供している無線通信端末を求める発見要求を発行するように構成されることを特徴とする請求項21又は22に記載の無線通信端末。
【請求項24】
前記無線通信モジュールは、ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介して別の通信端末と通信するように構成され、
前記コントローラは、
前記発行者無線通信端末との前記接続を前記無線通信モジュールを介して確立し、
前記公開メディア識別子を前記発行者無線通信端末から受信し、
前記ダイレクト・ポイント・ツー・ポイント無線インタフェースを介してすべてを再生するために、前記公開メディアファイルを前記発行者無線通信端末から検索する
ように構成される
ことを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載の無線通信端末。
【請求項25】
前記無線通信モジュールはブルートゥース送信機を備えることを特徴とする請求項21乃至24のいずれか1項に記載の無線通信端末。
【請求項26】
前記無線通信端末はセルラ電話機を含むことを特徴とする請求項21乃至25のいずれか1項に記載の無線通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−54957(P2012−54957A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−218274(P2011−218274)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【分割の表示】特願2009−512425(P2009−512425)の分割
【原出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】