説明

モジュラジャック

【課題】金属ケース6の開放を抑制したモジュラジャックの提供。
【解決手段】プラグ挿入孔3bが形成された本体部2と、本体部2を覆う金属ケース6とを備え、金属ケース6は、金属板が折り曲げられて組立られ、縁部62Cを有すると共に縁部62C近傍に配置された係合孔62bが形成された平板部62を有し、本体部2には、平板部62と対向し係合孔62bに係合する係合突起32Cを有する表面32Aと、係合突起32C近傍に配置され縁部62Cの表面32Aからの浮き上がりを防止する浮き上がり防止片35とを有しているモジュラジャック1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモジュラジャックに関し、特にモジュラジャックを構成する複数のパーツの係合構造に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ等の電気機器には、データ通信を行うべくLANケーブル等が接続されるモジュラジャックが設けられている。このモジュラジャックは特許文献1に示されるように、LANケーブル等のコネクタが挿入されるモジュラジャック本体とモジュラジャック本体を覆う金属ケースとを有しており、モジュラジャック本体に金属ケースが装着されて構成されている。具体的には、モジュラジャック本体の側面から突出する突起と、金属ケースに形成された孔とが係合することにより、金属ケースがモジュラジャック本体に装着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7341492号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の構成のモジュラジャック本体に金属ケースを装着する際は、金属ケースの孔周辺が突起を乗り越えた後に、突起と孔とが係合する。この場合、金属ケースが拡開することがあり、金属ケースをモジュラジャック本体に装着後においても金属ケースが開いたままになるおそれがあった。金属ケースが開いたままでは、突起と孔との係合が完全ではなく、故に金属ケースがモジュラジャック本体から脱落するおそれがあった。よって本発明は、金属ケースの開放を抑制して、モジュラジャック本体からの脱落を抑制したモジュラジャックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は、プラグ挿入孔が形成された本体部と、本体部を覆う金属ケースとを備え、金属ケースは、金属板が折り曲げられて組立られ、縁部を有すると共に縁部近傍に配置された係合孔が形成された平板部を有し、本体部には、平板部と対向し係合孔に係合する係合突起を有する表面と、係合突起近傍に配置され縁部の表面からの浮き上がりを防止する浮き上がり防止片とを有しているモジュラジャックを提供する。
【0006】
上記構成のモジュラジャックにおいて、浮き上がり防止片は、表面と対向する対向面を有し、係合孔に係合突起が係合した状態で表面と対向面との間に形成される隙間に縁部が挿入されていることが好ましい。
【0007】
これらのような構成によると、金属ケースが本体部に装着された状態で、係合孔周辺の縁部が表面から浮き上がることが抑制される。よって係合孔に係合突起が確実に係合し、金属ケースの本体部からの脱落を抑制することができる。
【0008】
また対向面には、隙間の開口に近づくほど表面から離間する斜面を有していることが好ましい。
【0009】
このような構成によると、隙間内に縁部を挿入しやすくなる。よって金属ケースの本体部への装着性をよくすることができる。
【0010】
また浮き上がり防止片は、表面から対向面面までの間の距離が縁部の板厚の二倍未満になるように構成されていることが好ましい。
【0011】
このような構成によると、浮き上がり防止片への縁部の挿入性を確保しつつも、浮き上がり防止片から縁部が外れ難くなる。
【0012】
また平板部は、上板と、上板から下方に折り曲げられ係合孔が形成される側板とを有し、側板には、係合孔を画成し上板側に位置する係合孔上縁部と反上板側に位置する係合孔下縁部とが規定され、係合孔と係合突起とは、係合突起が係合孔に係合した状態で、係合孔下縁部から係合突起までの距離が係合孔上縁部から係合突起までの距離より小さくなる位置にそれぞれ配置されていることが好ましい。
【0013】
このような構成によると、金属ケースが上方に移動するように本体部から外れようとするが、係合突起と係合孔との下側の隙間が小さいため、金属ケースが本体部からほとんど上方へ移動することができない。即ち金属ケースと本体部との間に発生するガタを抑制することができる。
【0014】
また係合突起と係合孔とを、それぞれ同数かつ複数有していることが好ましい。
【0015】
このような構成によると、より確実に本体部と金属ケースとを係合させることができる。
【0016】
また浮き上がり防止片を複数有していることが好ましい。
【0017】
このような構成によると、より確実に縁部の浮き上がりを防止することができる。
【0018】
また上記課題を解決するために、プラグ挿入孔が形成された本体部と、本体部を覆う金属ケースとを備え、金属ケースは、金属板が折り曲げられて組立られ、縁部を有すると共に縁部近傍に配置された係合孔が形成された平板部を有し、本体部には、平板部と対向し係合孔に係合する係合突起を有する表面と、係合突起近傍に配置されて縁部が挿入される溝部が形成された浮き上がり防止片と、を有しているモジュラジャックを提供する。
【0019】
上記構成のモジュラジャックにおいて、浮き上がり防止片は、表面と対向する対向面を有し、表面と対向面との間に溝部が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明のモジュラジャックによれば、金属ケースの開放を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態に係るモジュラジャックの斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係るモジュラジャックの分解状体での斜視図。
【図3】本発明の実施の形態に係るモジュラジャックの浮き上がり防止片周辺の部分平面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るモジュラジャックの第二係合突起と第二係合孔との関係を示す部分側面図。
【図5】本発明の実施の形態の第一の変形例に係るモジュラジャックの斜視図。
【図6】本発明の実施の形態の第二の変形例に係るモジュラジャックの斜視図。
【図7】本発明の実施の形態の第三の変形例に係るモジュラジャックの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施の形態によるモジュラジャックについて、図1から図4に基づき説明する。図1及び図2に示されるモジュラジャック1は、LANケーブルが接続されるジャックであり、主にコネクタ挿入部3と、端子保持部4と、カバー5とから構成される本体部2と、金属ケース6とから構成されている。以下の説明において、端子保持部4からからコネクタ挿入部3に向かう方向を前側として前後方向を定義する。また前後方向と直交する方向であって、コネクタ挿入部3から金属ケース6の後述の上板63に向かう方向を上方として上下方向を定義し、前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向と定義する。またモジュラジャック1は、左右対称に構成されている。よって左右方向の側面に係る説明については、一側面側のみについて説明する。
【0023】
図2に示されるように、コネクタ挿入部3は、下壁31と一対の側壁32、32と、背壁33と、上壁34とを主な構成要素とし、これら壁から内部に空間3aが画成された略直方体の枠体状に構成されており、前面に空間3aと連通し、図示せぬプラグを挿入可能なプラグ挿入孔3bが形成されている。空間3a内において下壁31には図示せぬプラグの端子と接触する複数の端子である端子群3Aが設けられている。
【0024】
側壁32には、空間3a外に位置する表面である外側面32Aが規定されている。外側面32Aには、それぞれ第一係合突起32B、第二係合突起32Cが設けられている。第一係合突起32Bは、外側面32Aにおいて前側かつ下側に配置されている。第二係合突起32Cは、外側面32Aにおいて後側かつ上下方向における略中央位置に配置されている。第一係合突起32Bと第二係合突起32Cとはそれぞれ同形状を成しており、前側から後側に向かうに連れて外側面32Aからの突出量が増えるクサビ形状に構成されている。
【0025】
背壁33は、下壁31、一対の側壁32、32、上壁34の後端部に位置しており、端子保持部4に接続されている。上壁34には、コネクタ挿入部3の前端面に開口し、前端面から後方に向かって延び、空間3a内外を連通させる溝34aが形成されている。また上壁34の上面において、溝34aの開口部分近傍位置であって溝34aの右側及び左側には、それぞれ第三係合突起34A、34Aが設けられている。第三係合突起34A、34Aはそれぞれ、第一係合突起32B、第二係合突起32Cと同一形状に構成されている。
【0026】
端子保持部4は、コネクタ挿入部3の後側に接続され、上部が開口して内部が中空状の筐体であり、中空状の内部に端子群3Aと接続される図示せぬ回路基板を備えている。端子保持部4の後方には、図示せぬ回路基板に接続されると共に実装基板に接続される複数の実装端子である実装端子群4Aが垂下されるように設けられている。端子保持部4において左右方向の両面にはそれぞれ側面41が規定され、側面41は、一対の側壁32、32の側面32Aと面一になるように構成されている。この側面41には、上下方向と直交する下面を有する規制板41Aが側面41から突出して設けられている。この規制板41Aにより、モジュラジャック1を実装基板に装着した際の、実装基板に対するモジュラジャック1の上下方向位置を正確に規定することができる。側面41の上端縁付近には、それぞれカバー5と係合する第四係合突起41Bが設けられている。また側面41の前端縁付近には、浮き上がり防止片42が設けられている。
【0027】
浮き上がり防止片42は、図3に示されるように、側面41の最前端であって第二係合突起32Cの近傍から延出される基部42Aと、基部42Aの先端から前側に延出される腕部42Bとから略L字状に構成されている。腕部42Bにおいて外側面32Aと対向する位置に対向面42Cが規定されており、対向面42Cと外側面32Aとの間に隙間である溝部42aが規定されている。腕部42Bの前端には、対向面42Cの一部であって、前側(溝部42aの開口側)に近づくほど外側面32Aから離間する斜面42Dが設けられている。浮き上がり防止片42は、この溝部42aの開口部分が、第二係合突起32Cの後に位置するように配置・構成されている。また浮き上がり防止片42は、溝部42aの幅である外側面32Aから対向面42Cまでの距離が、金属ケース6を構成する金属板の板厚の二倍未満となるように構成されている。
【0028】
図2に示されるようにカバー5は、端子保持部4の上部開口を覆うように配置されており、端子保持部4に装着された状態で、上壁34の上面及び一対の側壁32、32の外側面32Aと面一となる上面及び側面を備えて構成されている。カバー5において両側面には、それぞれ第四係合突起41Bと係合可能な係合部51Aが設けられている。
【0029】
金属ケース6は、薄板の金属板が折り曲げられて組立られており、前板61と、一対の側板62と、上板63とから主に構成され、主にコネクタ挿入部3を覆っている。前板61には、プラグ挿入孔3bと連通する挿入孔61aが形成されている。また前板61において挿入孔61aの輪郭を構成する左右方向両側縁には、空間3a内に挿入されてプラグを空間3a内に導く導入板61A、61Aが設けられている。
【0030】
側板62には、第一係合孔62aと第二係合孔62bとが形成されると共に、端子部62Aと、規制板62Bとが設けられている。第一係合孔62aは、側板62の前板61近傍であって下側位置に配置されており、第一係合突起32Bと係合可能に略四角形の孔に形成されている。第二係合孔62bは、側板62の後側に形成されており、第二係合突起32Cと係合可能に略四角形の孔に形成されている。第二係合孔62bにおいては、図4に示されるように、第二係合孔62bを画成する周縁において、上板63側に位置する係合孔上縁部62b1と反上板63側に位置する係合孔下縁部62b2とが規定されており、第二係合孔62bと第二係合突起32Cとは、金属ケース6が本体部2に装着された状態で、係合孔下縁部62b2から第二係合突起32Cまでの距離が、係合孔上縁部62b1から第二係合突起32Cまでの距離より小さくなるようにそれぞれ配置されている。
【0031】
端子部62Aと規制板62Bとは、それぞれ側板62の下端縁から規制板41Aと同様に突出するように構成されている。端子部62Aにおいてはその先端に図示せぬ実装基板と電気的に接続される接続端子を有している。規制板62Bは、規制板41Aの下面と略同一平面になるように配置されており、規制板41Aと共に、モジュラジャック1の実装基板に対する上下方向位置を規定している。また側板62において、第二係合孔62bの後方には、溝部42aに挿入される縁部62Cが規定されている。
【0032】
上板63には、一対の第三係合孔63a、63aが前板61近傍位置に左右方向に並んで形成されている。一対の第三係合孔63a、63aは、それぞれ第三係合突起34A、34Aと係合可能に略四角形の孔に形成されている。
【0033】
この金属ケース6を本体部2に装着する際には、図1に示されるように、本体部2の前側から金属ケース6を後方に移動させ、上板63と上壁34とを摺動させると共に、側板62と側壁32とを摺動させるように装着を行う。この状態において、側板62及び上板63は、それぞれ第一係合突起32B、第二係合突起32C及び第三係合突起34Aを乗り越えて第一係合突起32B、第二係合突起32C及び第三係合突起34Aと、第一係合孔62a、第二係合孔62b及び第三係合孔63aとを係合させる。この時に、側板62が第二係合突起32Cを乗り越えることにより、特に側板62の縁部62Cが側壁32から浮き上がるおそれがある。しかし縁部62Cは、金属ケース6が本体部2に完全に装着された状態で溝部42a内に挿入され、この状態で縁部62Cが浮き上がろうとしても浮き上がり防止片42の対向面42Cに当接し、浮き上がりを抑制される。金属ケース6の浮き上がりが抑制されることにより、それぞれの係合孔からそれぞれの係合突起が外れることが抑制され、金属ケース6が本体部2から脱落することが抑制される。浮き上がり防止片42においては、金属ケース6が挿入される開口部分に斜面42Dを設けているため、この斜面42Dに沿って縁部62Cを溝部42a内に導くことができる。よって金属ケース6の本体部2への装着時に、縁部62Cが多少浮き上がっていたとしても、縁部62Cを好適に溝部42a内に導くことができる。溝部42a内は、上述のように、縁部62Cの板厚の2倍未満の隙間としている。この隙間であれば浮き上がり防止片42への縁部62Cの挿入性を確保しつつも、浮き上がり防止片42から縁部62Cが外れ難くなる。
【0034】
また図4に示されるように、第二係合突起32Cと第二係合孔62bとの間の隙間において、上側の隙間より下側の隙間の方が小さくなるように構成されている。このような構成によると、金属ケース6が上方に移動するように本体部2から外れようとしても、前述の下側の隙間が小さいため、金属ケース6が本体部2から上方へほとんど移動することができない。即ち金属ケース6と本体部2との間に発生するガタ、上下方向のガタを抑制することができる。
【0035】
本発明によるモジュラジャックは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改良や変形が可能である。第一の変形例として、図5に示されるように、金属ケース106で本体部102の前端から後端までのすべてを覆うような構成であってもよい。このような構成において、浮き上がり防止片142を、溝142aの開口が上方を向くように、第二係合突起132Cの近傍に設け、この浮き上がり防止片142に、金属ケース106の側板162の下縁となる縁部162Cを挿入する。このような構成においても、縁部162Cの浮き上がりを抑制し、金属ケース106が本体部2から脱落することを抑制することができる。また浮き上がり防止片142からも更に規制板143を左右方向に突出させ、金属ケース106に規制板を設けない構成とする。浮き上がり防止片142が設けられている端子保持部104は樹脂製であるため、成型が容易であり。よって金属板を切断し、折り曲げて規制板を構成するより、樹脂性のり浮き上がり防止片142に規制板143を設けた方が、製造を簡略化することができる。
【0036】
また第二の変形例として、図6に示されるように、浮き上がり防止片242を、コネクタ挿入部203の図示せぬ上壁に設けてもよい。上壁において浮き上がり防止片242は、最後端位置かつ左右方向の中央位置に配置されている。このような位置に浮き上がり防止片242を配置することにより、一対の第三係合突起234A、234Aを乗り越えて浮き上がり防止片242位置まで到達した上板263の縁部を浮き上がり防止片242の溝部242a内に挿入することができ、上板263の縁部が上壁から浮き上がることを抑制することができる。
【0037】
また第三の変形例として、図7に示されるように図1に示される実施の形態の構成において、浮き上がり防止片342からも更に規制板343を左右方向に突出させてもよい。この第三変形例においても、第一変形例と同様に、金属ケース306において、金属板を切断し、折り曲げて規制板を構成するより、端子保持部304において樹脂性の浮き上がり防止片342に規制板343を設けた方が、製造を簡略化することができる。
【符号の説明】
【0038】
1・・モジュラジャック 2・・本体部 3・・コネクタ挿入部 3A・・端子群
3a・・空間 3b・・プラグ挿入孔 4・・端子保持部 4A・・実装端子群
5・・カバー 6・・金属ケース 31・・下壁 32・・側壁 32A・・外側面
32B・・第一係合突起 32C・・第二係合突起 33・・背壁 34・・上壁
34A・・第三係合突起 34a・・溝 41・・側面 41A・・規制板
41B・・第四係合突起 42・・浮き上がり防止片 42A・・基部 42B・・腕部
42C・・対向面 42D・・斜面 42a・・溝部 51A・・係合部 61・・前板
61A・・導入板 61a・・挿入孔 62・・側板 62A・・端子部
62B・・規制板 62C・・縁部 62a・・第一係合孔62b・・第二係合孔
62b1・・係合孔上縁部 62b2・・係合孔下縁部 63・・上板 63・・上板
63a・・第三係合孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグ挿入孔が形成された本体部と、
該本体部を覆う金属ケースとを備え、
該金属ケースは、金属板が折り曲げられて組立られ、縁部を有すると共に該縁部近傍に配置された係合孔が形成された平板部を有し、
該本体部には、該平板部と対向し該係合孔に係合する係合突起を有する表面と、該係合突起近傍に配置され該縁部の該表面からの浮き上がりを防止する浮き上がり防止片とを有していることを特徴とするモジュラジャック。
【請求項2】
該浮き上がり防止片は、該表面と対向する対向面を有し、該係合孔に該係合突起が係合した状態で該表面と該対向面との間に形成される隙間に該縁部が挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のモジュラジャック。
【請求項3】
該対向面には、該隙間の開口に近づくほど該表面から離間する斜面を有していることを特徴とする請求項2に記載のモジュラジャック。
【請求項4】
該浮き上がり防止片は、該表面から該対向面面までの間の距離が該縁部の板厚の二倍未満になるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のモジュラジャック。
【請求項5】
該平板部は、上板と、該上板から下方に折り曲げられ該係合孔が形成される側板とを有し、該側板には、該係合孔を画成し上板側に位置する係合孔上縁部と反上板側に位置する係合孔下縁部とが規定され、
該係合孔と該係合突起とは、該係合突起が該係合孔に係合した状態で、該係合孔下縁部から該係合突起までの距離が、該係合孔上縁部から該係合突起までの距離より小さくなる位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一に記載のモジュラジャック。
【請求項6】
該係合突起と該係合孔とを、それぞれ同数かつ複数有していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一に記載のモジュラジャック。
【請求項7】
該浮き上がり防止片を複数有していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一に記載のモジュラジャック。
【請求項8】
プラグ挿入孔が形成された本体部と、
該本体部を覆う金属ケースとを備え、
該金属ケースは、金属板が折り曲げられて組立られ、縁部を有すると共に該縁部近傍に配置された係合孔が形成された平板部を有し、
該本体部には、該平板部と対向し該係合孔に係合する係合突起を有する表面と、該係合突起近傍に配置されて該縁部が挿入される溝部が形成された浮き上がり防止片と、を有していることを特徴とするモジュラジャック。
【請求項9】
該浮き上がり防止片は、該表面と対向する対向面を有し、該表面と該対向面との間に該溝部が形成されていることを特徴とする請求項8に記載のモジュラジャック。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−59483(P2012−59483A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−200567(P2010−200567)
【出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】