説明

モーター装置、およびモーター装置を動作させる方法

【課題】PWM信号のソフトスタートを有するブラシなしDCモーターを提供すること。
【解決手段】DCモーターが提供される。このDCモーターは、DCモーターに提供される電力入力が不規則的である間及び/または後にDCモーターにおける電流のラッシュまたはオーバーロードを防止する。DCモーターの制御回路はDCモーターに提供される電流を制御するように構成される。DCモーターに提供される電力入力の電力不規則性が制御回路により検出されると、制御回路はPWM(パルス幅変調された)信号の生成を中止し、且つ、DCモーターに提供される電流を中止する。PWM信号を中止した後に、制御回路は電力不規則性がそれ以上検出できないときにPWM信号のソフトスタートを行うことができる。PWM信号のソフトスタートはDCモーターに提供される電流の漸進的な増加を生成してDCモーターの誤作動を引き起こす電流の急激なラッシュを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モーター装置、およびモーター装置を動作させる方法に係り、さらに詳しくは、PWM信号のソフトスタートを有するブラシなしDCモーターに関する。
【背景技術】
【0002】
AC(交流電流)モーターの動作を開始または停止させるためのスイッチが広く用いられている。しかしながら、ECM(電気整流モーター)、より具体的に、ブラシなしDC(直流電流)電気モーターにおいては、電力入力に不規則性があるときに不安定性が発生することがある。モーターの制御回路は、論理レベルの電圧を用いてDCモーターの動作を制御する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
モーターに提供される電力入力が不規則的であれば、論理レベルの電圧が不規則的になって制御回路は不正確な制御信号を生成することがある。
【0004】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、PWM信号のソフトスタートを有するブラシなしDCモーターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面は、モーター装置を提供する。このモーター装置は、固定子と回転子を備えるDCモーターと、AC電力入力を受信し、このAC電力入力をDC電力に変換するように構成されたAC/DC変換器と、PWM信号を生成するように構成されたPWM信号生成器と、前記DC電力とPWM信号を用いてPWMスイッチングされた電力を生成し、このPWMスイッチングされた電力をDCモーターに供給するように構成された電力スイッチング回路と、AC電力入力の不規則性を検出し、制御信号をPWM信号生成器に送信するように構成された入力電力不規則性検出器と、を備え、制御信号を受信するときに、PWM信号生成器はPWM信号の生成を中止し、且つ、新たなPWM信号の生成を再開するように構成される。
【0006】
上述したシステムにおいて、前記入力電力不規則性検出器は、AC電力入力においてサージを検出するように構成されたサージ検出回路を備えていてもよく、前記入力電力不規則性検出器は、前記AC電力入力において予め決められた値よりも大きな少なくとも一つのサージを検出するときに制御信号を送信するように構成される。前記入力電力不規則性検出器は、予め決められた期間中に2以上のサージを検出するときに制御信号を送信するように構成されていてもよい。PWM信号生成器は、PWM信号の生成を中止した後に予め決められた期間中にサージが検出できなかった場合に新たなPWM信号の生成を再開するように構成されていてもよい。予め決められた期間は5秒以上であってもよい。
【0007】
また、上述したシステムにおいて、前記入力電力不規則性検出器は、予め決められた期間よりも長いAC電力入力の供給中止を検出するように構成された供給中止検出回路を備えていてもよく、前記入力電力不規則性検出器は、予め決められた期間よりも長いAC電力入力の供給中止を検出するときに制御信号を送信するように構成される。この予め決められた期間は0.2ミリ秒以上であってもよい。前記供給中止検出回路は、予め決められた期間よりも短いAC電力入力の供給中止を検出するように構成されていてもよく、前記入力電力不規則性検出器は、予め決められた期間よりも短いAC電力入力の供給中止を検出するときに制御信号を送信するように構成される。前記入力電力不規則性検出器は、10秒よりも短いAC電力入力の供給中止を検出するときに制御信号を送信するように構成されていてもよい。前記入力電力不規則性検出器は、前記AC電力入力において予め決められた値や実質的にゼロ(0)よりも低いロウ値を検出するように構成された供給中止検出回路を備えていてもよく、前記入力電力不規則性検出器は、前記AC電力入力から予め決められた値よりも低いロウ値を検出するときに制御信号を送信するように構成される。前記AC電力入力とDC電力は電圧にあってもよい。このシステムは、前記AC電力入力に接続され、このAC電力入力を論理回路電圧レベルにダウンスケーリングするように構成された電圧分割回路をさらに備えていてもよく、前記入力電力不規則性検出器は、AC電力入力のダウンスケーリングされた値をモニターリングする。
【0008】
本発明の他の側面は、モーター装置を動作させる方法を提供する。この方法は、固定子と回転子を備えるDCモーターと、AC/DC変換器と、入力電力不規則性検出器と、PWM信号生成器および電力スイッチング回路とを備えるモーター装置を提供するステップと、前記PWM信号生成器においてPWM信号を生成するステップと、前記AC/DC変換器においてAC電力入力をDC電力に変換するステップと、前記電力スイッチング回路において前記DC電力とPWM信号を用いてPWMスイッチングされた電力を生成するステップと、PWMスイッチングされた電力をDCモーターに供給するステップと、前記入力電力不規則性検出器においてAC電力入力の不規則性を検出するステップと、前記AC電力入力において少なくとも一つの不規則性を検出するときにPWM信号の生成を中止するステップと、中止後に新たなPWM信号の生成を再開するステップと、を含む。
【0009】
上述した方法において、前記入力電力不規則性検出器は、サージ検出回路を備えていてもよく、前記不規則性を検出するステップは、前記AC電力入力から予め決められた値よりも大きな少なくとも一つのサージを検出するステップを含む。前記PWM信号の生成を中止するステップは、予め決められた期間中に2以上のサージを検出するときに行われてもよい。前記新たなPWM信号を生成するステップは、PWM信号の生成を中止した後に予め決められた期間中にサージが検出できなかったときに再開されてもよい。前記予め決められた期間は5秒以上であってもよい。前記入力電力不規則性検出器は供給中止検出回路を備えていてもよく、前記不規則性を検出するステップは、予め決められた期間よりも大きなAC電力入力の供給中止を検出するステップを含む。前記予め決められた期間は0.2ミリ秒以上であってもよい。前記入力電力不規則性検出器は、論理回路電圧レベルにあるAC電力入力のダウンスケーリングされた値をモニターリングしてもよい。
【0010】
本発明の上述した内容は簡単な形態にて本発明の概念を選択して記述するために提供されたものであり、本発明は下記の詳細な説明において詳述される。本発明の上述した内容は請求された主題の核心特徴や主な特徴を識別するために提供されたものではないだけではなく、請求された主題の範囲を制限するために使用するために提供されたものでもないという点に留意すべきである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、電力入力が不規則的である間及び/または後にPWM信号のソフトスタート動作を通じて実質的にゼロ(0)から始まって次第に増加する電流をDCモーターに提供することにより、モーター回路内における電流の急激なラッシュまたはオーバーロードを防止して回路の損傷を防止することができるなどの効果を奏する。
【0012】
本発明の上述した特徴と他の特徴は添付図面に基づく以下の詳細な説明と添付された請求範囲から一層明らかになるであろう。これらの図面は本発明の内容による実施形態のうち一部の実施形態だけを示すものであるため、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ制限するものであると認識してはならず、以下、本発明は、添付図面に基づいてさらなる限定と詳細なしに記述されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】DCモーターの一実施形態のブロック図。
【図2】DCモーターの一実施形態の回路図。
【図3】AからGは、ソフトスタートのない一実施形態によるDCモーターにより生成される電圧入力、PWM信号及び電流のグラフ。
【図4】AからFは、ソフトスタートを有する一実施形態によるDCモーターにある電力スイッチング回路により生成される電圧入力、PWM信号及び電流のグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、詳細な説明において、本発明の一部を構成する添付図面に基づいて本発明が説明される。これらの図面において、本文に特に断わりのない限り、類似する符号は一般的に類似する部分を示す。詳細な説明、図面及び請求範囲に記述された例示的な実施形態は何ら本発明を制限するためのものではない。ここに提示された主題に関する思想や範囲を逸脱することなく他の実施形態が使用されてもよく、他の変形がなされてもよい。本発明の多数の側面は一般的にこの明細書に記述され、且つ、図面に示すように種々の異なる構成により配列または代替されたり組合または設計され、これらはいずれもは明示的に考慮されて本発明の一部をなすということが容易に理解できるであろう。
【0015】
電力不規則性を有するDCモーター
一実施形態において、DCモーターが提供される。このDCモーターは、DCモーターに供給される電力入力が不規則的である間及び/または後に電流のラッシュまたはオーバーロードを防止する。この電力不規則性はDCモーターに供給される電力入力において電力供給中止とサージを含む。このモーターの制御回路はDCモーターに提供される電流を制御するために構成される。DCモーターに供給される電力入力の電力不規則性が検出されると、PWM信号の生成が中止され、DCモーターへの電流供給が中止される。PWM信号を中止した後、制御回路は電力不規則性がそれ以上検出できなければPWM信号のソフトスタートを行うことができる。PWM信号のソフトスタートは実質的にゼロ(0)から始まって次第に増加するDCモーターに提供される電流を発生して電流の急激なラッシュを防止する。ソフトスタートは回路内における電流のラッシュを低減して回路の損傷を防止することができる。
【0016】
DCモーター
図1及び図2は、一実施形態によるDCモーターの部品を示す。DCモーター10は、電力供給源11と、AC/DC変換器51と、電力不規則性検出器31と、PWM生成器8および電力スイッチング回路9に接続される。この明細書の全般において、「DCモーター」という用語は、モーター10だけを言及してもよい。代案的に、この用語は、モーターハウジング内にある図1及び図2に示す如き部品全体を言及してもよい。
【0017】
図1及び図2に示す実施形態において、DCモーター10は、電力スイッチング回路9から電流を受信して動作を行う。図示はしないが、DCモーター10は、固定子と回転子を備える。一実施形態において、複数の位置センサーがDCモーター10に組み込まれて回転子の位置を感知する。これらの複数のセンサーはPWM生成器に接続されており、PWM生成器8は回転子の回転速度をモニターリングし且つ制御するように構成されてもよい。一部の実施形態において、DCモーター10はブラシなし電気モーターであってもよい。DCモーターは負荷101において動作を行うことができる。一部の実施形態において、DCモーター10は、HVAC(加熱、通気及び空気調和)システムの送風機またはファンとしての動作を行うことができる。
【0018】
電力供給源
図1及び図2に示す実施形態において、電力供給源11は、DCモーターの部品に電力を提供するために構成される。具体的に、電力供給源11は、AC/DC変換器51と電力スイッチング回路9を介してDCモーター10に電力を提供する。図2を参照すると、電力供給源11は、AC電力源1とスイッチ2を備える。電力源1は、バッテリや燃料電池を備えるが、これらに制限されず、携帯用電力源であってもよく、従来の電気コードであってもよい。一実施形態において、スイッチ2は、電力供給源11により提供される電力をターンオンし且つターンオフするように構成された電気スイッチである。電力供給源11により提供されるAC電力は約110ボルトと約220ボルトを含むが、これらに制限されず、約5ボルトから約300ボルトにあるものであってもよい。
【0019】
AC/DC変換器
図1及び図2に示す実施形態において、AC/DC変換器51は、電力供給源11からのAC電力をDC電力に変換するために構成される。図1を参照すると、AC/DC変換器51は、電力供給源11からAC電力を受信し、このAC電力をDC電力に変換する。図2を参照すると、AC/DC変換器51は、変換器ダイオード4と、キャパシター5およびキャパシター抵抗6を備える。電力供給源11からのAC電力は、AC電力ライン21を介して変換器ダイオード4に提供される。変換器ダイオード4は、電力供給源11からのAC電力信号を非AC電力信号に変換する。変換器ダイオード4からの電力信号は、キャパシター5を充電することができる。完全に充電されると、キャパシター5はほとんど一定のDC電圧を維持する。キャパシター5は約250mFから約1000mFを含むが、これらに制限されず、約100mFから約2000mFのキャパシタンスを有していてもよい。キャパシター5は、このキャパシター5に電力が提供されないときに放電される。キャパシター5に提供される電力がないとき、キャパシター5はその設計事項に応じて約10ミリ秒から約5秒などの約1ミリ秒から約10秒の期間内に完全に放電可能である。
【0020】
電力不規則性検出器
図1及び図2に示す実施形態において、電力不規則性検出器31は、電力供給源11からAC電力を受信し、このAC電力を論理レベルのAC電圧に変換する。論理レベルのAC電圧は、電力供給源11からのAC電力において電圧の供給中止及び/またはサージを検出するのに用いられる。電力不規則性検出器31は、電圧分割回路32と、サージ検出回路33及び供給中止検出回路34を備える。
【0021】
電圧分割回路
図1及び図2に示すように、電圧分割回路32は、電力供給源11からAC電力を受信し、このAC電力からダウンスケーリングされた電力値を提供する。例えば、電圧分割回路32は、110ボルトまたは220ボルトのAC電力を、約1ボルト、約1.5ボルト、約2ボルト、約2.5ボルト、約3ボルト、約3.5ボルト、約4ボルト、約4.5ボルト、約5ボルト、約5.5ボルト、約6ボルト、約6.5ボルト、約7ボルト、約7.5ボルト、約8ボルト、約8.5ボルト、約9ボルト、約9.5ボルト、約10ボルト、約10.5ボルト、約11ボルト、約11.5ボルト、約12ボルト、約12.5ボルト、約13ボルト、約13.5ボルト、約14ボルト、約14.5ボルト、約15ボルト、約15.5ボルト、約16ボルト、約16.5ボルト、約17ボルト、約17.5ボルト、約18ボルト、約18.5ボルト、約19ボルト、約19.5ボルト、約20ボルトの振幅を有する論理レベルのAC電圧にダウンスケーリングする。
【0022】
電圧分割回路32に電力が提供されないとき、電圧分割回路32は、ゼロ(0)電力または電圧を提供する。図2に示すように、電圧分割回路32は、一対の抵抗12、13を含む。抵抗12と抵抗13は直列接続されており、電圧分割ライン14は抵抗12と抵抗13との間から引き出される。論理レベルのAC電圧は電圧分割ライン14を介してDCモーターの他の部品に提供される。一部の実施形態において、抵抗12と抵抗13の抵抗値比は約30対1〜約40対1であってもよい。一部の実施形態において、抵抗12と抵抗13との抵抗値の和は、約2Mohmから約10Mohmのように約1Mohmから約100Mohmであってもよい。しかしながら、抵抗12と抵抗13の抵抗値比は電圧分割ライン14を介して所望の論理レベル電圧を提供するために種々の構成に設計可能である。
【0023】
供給中止検出回路
図1を参照すると、供給中止検出回路34は、電圧分割ライン14においてダウンスケーリングされた電圧値から実質的にゼロ(0)の電力または電力供給中止を検出する。電力の供給中止が検出されると、供給中止検出回路34はPWM生成器8に中止信号を送信してPWM生成器8からPWM信号の生成や出力を中止する。一実施形態において、供給中止検出回路34が電圧分割回路32から実質的にゼロ(0)ではない電力や規則的な電力を検出すると、供給中止検出回路34はPWM信号をソフトスタートするためにPWM生成器8にソフトスタート信号を送信する。他の実施形態において、供給中止検出回路34は、電力供給源11からAC電力を直接的に受信し、且つ、電力の供給中止を検出することができる。一実施形態において、ソフトスタート信号はゼロ(0)ではない電力や規則的な電力を検出した直後に送信される。他の実施形態において、ソフトスタート信号はゼロ(0)ではない電力や規則的な電力を検出したときから一定時間後に送信される。
【0024】
図2の実施形態において、供給中止検出回路34は、簡単に電圧分割回路32とPWM生成器8とを接続するワイヤー14である。この実施形態において、電圧分割回路32からの論理レベルのAC電圧信号はPWM生成器8に対する中止信号とソフトスタート信号を構成する。供給中止や実質的にゼロ(0)の電圧は中止信号に対応し、論理レベルのAC電圧の再開はソフトスタート信号に対応する。
【0025】
サージ検出回路
図1及び図2に示すように、サージ検出回路33は電圧分割回路32に接続され、電圧分割ライン14を介して論理レベルのAC電圧を受信する。サージ検出回路33は電圧分割回路32から論理レベルのAC電圧にサージがあるときにサージ信号を生成するように構成される。他の実施形態において、サージ検出回路33は電力供給源11からAC電力を直接的に受信し、電力供給源11からのAC電力にある各サージに対してサージ信号を生成することができる。図2に示す実施形態において、サージ検出回路33は演算増幅器(OPアンプ)140を備える。
【0026】
OPアンプ140は、電圧分割回路32からの電圧を予め決められた臨界電圧値と比較する。OPアンプ140は、電圧分割回路32からの電圧がこの予め決められた臨界電圧値を超える場合にサージ信号を生成するように構成される。この予め決められた臨界電圧値は論理レベルの電圧であってもよく、電圧分割回路32からの論理レベルの電圧の振幅に提供可能である。例えば、この予め決められた臨界電圧は、約3ボルト、約4ボルト、約5ボルト、約6ボルト、約7ボルト、約8ボルト、約9ボルト、約10ボルト、約11ボルト、約12ボルト、約13ボルト、約14ボルト、約15ボルト、約16ボルト、約17ボルト、約18ボルト、約19ボルト、約20ボルトである。サージ検出回路33からのサージ信号はサージ信号ライン141を介してPWM生成器8に提供可能である。
【0027】
DC変圧器
図2に示す実施形態において、DC変圧器7は、AC/DC変換器51からDC電力を受信し、このDC電力をPWM生成器8のためにダウンスケーリングする。一部の実施形態において、DC変圧器7は、約110ボルトまたは220ボルトのDC電力を、約3ボルト、約4ボルト、約5ボルト、約6ボルト、約7ボルト、約8ボルト、約9ボルト、約10ボルト、約11ボルト、約12ボルト、約13ボルト、約14ボルト、約15ボルト、約16ボルト、約17ボルト、約18ボルト、約19ボルト、約20ボルトのような論理レベルのDC電圧に変換する。
【0028】
PWM生成器
図2に示す実施形態において、PWM生成器は変圧器7から論理レベルの電圧を受信し、電力不規則性検出器31から1以上の信号を受信し、PWM(パルス幅変調)信号を生成する。具体的に、PWM生成器8は電圧分割回路32とサージ検出回路33から制御信号を受信し、PWM信号をリセットする状態を決めるためにアルゴリズムを使用する。PWM信号は電力スイッチング回路9に提供される。当業者であれば、PWM生成器8の構成をよく理解できるであろう。
【0029】
一部の実施形態において、PWM生成器8の動作を制御するアルゴリズムは、PWM生成器8のフォームウェア内にプログラミング可能である。PWM生成器8は、マイクロプロセッサーやコンピューティングデバイスを含むことができる。
【0030】
電力スイッチング回路
図1及び図2に示す実施形態において、電力スイッチング回路9はAC/DC変換器51からDC電力を受信し、このDC電力をPWM生成器8からのPWM信号に基づいてスイッチングする。PWM信号のパルスは、電力スイッチング回路9によってDCモーター10に供給される電流の量を制御する。PWM信号のパルスがゼロ(0)であれば、電力スイッチング回路9により提供されるDC電力もまたゼロである。狭い幅のパルスを有するPWM信号はより広い幅を有するパルスよりも短い時間間隔中に電流を生成するように構成される。電力スイッチング回路9により提供される電流の量は、特定の時間間隔中に供給される電流の平均量として計算される。PWM信号のパルス幅を次第に増加するように形成することにより、特定の期間に電力スイッチング回路9により提供される電流の平均量は次第に増加する。
【0031】
PWM信号が制御回路91により中止され、且つ、ソフトスタートされるとき、PWMスイッチングされた電流もまた中止され、且つ、ソフトスタートされる。PWMスイッチングされた電力のソフトスタートにより「ラッシュ」電流が防止可能である。このような防止は、電力スイッチング回路9とDCモーターの損傷及び/または誤作動を防止することができる。
【0032】
不規則性を有するAC電力
図3A及び図4Aは、電力供給源11により供給されるAC電圧信号21を例示するものである。「OFF」位置と「ON」位置との間の間隔は、電力供給中止の期間を示す。「OFF」位置は、電力供給源11により供給される電力が供給中止されたこととAC電力がないことを示す。「ON」位置は、電力供給中止後にさらにONされるAC電力を示す。図3A及び図4Aにおいて、AC電圧信号21はまた、「ON」位置の右側に電力サージ22、23、24を含む。
【0033】
不規則性を有するAC電力から変換されたDC電力
図3B及び図4Bは、AC/DC変換器51のキャパシター5におけるDC電圧信号41を示す。規則的なAC電力がAC/DC変換器51に提供されると、キャパシター5は完全に充電され、実質的に一定のDC電圧レベルを維持する。「OFF」位置でのようにAC電力の供給中止があれば、キャパシター5におけるDC電圧41は減少し始める。AC電力が「ON」位置においてさらにONされるとき、キャパシター5は「OFF」位置前と実質的に同じ電圧レベルに再充電される。
【0034】
論理レベルのDC電力信号
図3C及び図4Cは、PWM生成器8の論理回路に電力を供給するために変圧器7により出力される論理レベルのDC電圧信号71を示す。論理レベルのDC電圧71は「OFF」位置後の期間にも減少することなく維持される。この初期期間中に、変圧器7に提供されるDC電力入力41が減少する。しかしながら、DC電力41は依然として論理レベルのDC電圧71を維持する程度に十分に高い。この初期期間後に、変圧器7に供給されるDC電力41は論理レベルのDC電圧71を維持する上では低過ぎるため論理レベルのDC電圧71が減少し始める。DC電力入力41がさらに低下すると、論理レベルのDC電圧71がPWM生成器8が正常に動作するのに必要とされる臨界論理レベルのDC電圧Vth下に減少する。図3C及び図4Cの水平破線は、この臨界論理レベルのDC電圧Vthを示す。AC電力21の電力供給中止21がさらに長くなると、論理レベルのDC電圧71が、これらの図面に示すように、臨界値以下に低下する。
【0035】
ソフトスタートのないPWM信号
図3Dは、ソフトスタートのない一実施形態においてPWM生成器8から出力されるPWM信号81を示す。図示の実施形態において、電力供給中止に応答して、PWM生成器8は、論理レベルのDC電圧71がこの臨界値以下に低下するときにPWM信号81の生成を中止する。図3Dにおいて、斜線の引かれた矩形ウィンドウ85は、論理レベルのDC電圧71がこの臨界論理レベルのDC電圧値以下に低下したときから論理レベルのDC電圧71がこの臨界論理レベルのDC電圧値以上に再上昇するまでの期間を示す。PWM生成器8はこの期間中に動作を中止する。
【0036】
この期間後に、PWM生成器8からPWM信号81は予測できなくなる。論理レベルのDC電圧71がこの臨界レベル以下に低下すると、PWM生成器8に記憶された論理値に基づいて、PWM生成器8はまるで電力供給中止がなかったようにパルス85を生成し続けることができる。図3Dに示す例において、PWM信号81はこの期間の前後にハイパルスとして中止し且つハイパルスとして再開する。他の状況において、PWM信号81はロウパルスとして中止し且つロウパルスとして再開し、ロウパルスとして中止し且つハイパルスとして開始するか、または、ハイパルスとして中止し且つロウパルスとして再開することができる。一部の状況において、PWM信号81のパルス幅はまたこの期間の前後に変化可能である。
【0037】
ソフトスタートなしにモーターに供給される電流
図3Eは、PWM信号81が電力スイッチング回路9に提供されるときに電力スイッチング回路9において生成される電流42を示す。上述したように、電力スイッチング回路9からの電流42は、電力スイッチング回路9がAC/DC変換器51からAC電力を受信し、且つ、このAC電力をPWM生成器8からのPWM信号に基づいてスイッチングするときに出力される。図3Eにおいて、電力の供給中止があるとき、電流42は図3BのDC電圧の信号41が「OFF」位置において減少し始めるときのように減少し始める。電流42は「ON」位置後まで減少し続ける。DC電圧の信号41が「ON」位置後にさらに正常値に上昇すると、PWM信号81はハイパルスとして提供されるため、電力スイッチング回路9は電流45のラッシュまたはオーバーロードを出力する。これは、PWM信号81のパルス幅が電力スイッチング回路9からかなり多量の電流が急激に出力できる程度に十分に広いためである。このようなラッシュ電流45はDCモーターの損傷や誤動作を招くことがある。
【0038】
ソフトスタートなしPWM信号と電流の他の例
図3Fは、PWM生成器8から出力される他のPWM信号82を示す。図3Fの斜線の引かれた矩形ウィンドウ86は、論理レベルのDC電圧71が臨界論理レベルのDC電圧値以下に低下したときから論理レベルのDC電圧71が臨界論理レベルのDC電圧値以上に再上昇するまでの期間を示す。この例において、PWM信号82はこの期間にロウパルスとして中止し且つロウパルスとして再開する。PWM信号82は論理レベルのDC電圧71が臨界論理レベルのDC電圧値以上に再上昇してから所定の時間にハイパルスを出力する。
【0039】
図3Gは、PWM信号82に応答して電力スイッチング回路9により生成される電流42を示す。この例において、電流はPWM信号82がロウパルスであるため、「ON」位置の直後に出力される。しかしながら、DC電圧の信号41がさらに正常であり、PWM信号82が「ON」位置後に所定の時間にハイパルスになるときにラッシュ電流46が発生する。これは、時間ウィンドウ86後の最初のPWMパルスの幅が電力スイッチング回路9からかなり多量の電流が急激に出力できる程度に十分に広いためである。このようなラッシュ電流46は、DCモーターの損傷や誤動作を招くことがある。
【0040】
論理レベルのAC電圧
図4Dは、電圧分割回路32により出力されるダウンスケーリングされたAC電圧信号18を示す。ダウンスケーリングされたAC電圧信号18は、電力供給源11から電圧分割回路32に提供されるAC電圧信号をダウンスケーリングしたものである。ダウンスケーリングされたAC電圧信号18は、図4Aの電力供給中止25に対応するゼロ電圧信号を含む。ダウンスケーリングされたAC電圧信号18は、図4Aのサージ22、23、24に対応するサージ15、16、17をも含む。
【0041】
電力供給中止に応答してソフトスタートを有するPWM信号
図4Eは、ソフトスタートを有する一実施形態においてPWM生成器8から出力されるPWM信号83を示す。図4Eに示す実施形態において、ダウンスケーリングされたAC電圧信号18がゼロであるか、あるいは、実質的にゼロになると、PWM生成器8は「中止1」の位置でのようにPWM信号83の生成や出力を中止する。電力不規則性検出器31(図1)が供給中止検出回路34を含む一実施形態において、この回路34はPWM信号83の生成や出力を中止するためにPWM生成器8に中止信号を送信する。
【0042】
一実施形態において、ダウンスケーリングされたAC電圧信号18が予め決められた期間よりも長い期間中にゼロであるか、あるいは、実質的にゼロであれば、PWM生成器8は電力供給中止を最初に検出したときから予め決められた時間後にPWM信号83の生成や出力を中止する。一実施形態において、供給中止検出回路34は、電力供給中止を最初に検出した後に予め決められた時間に中止信号を送信する。他の実施形態において、供給中止検出回路34は、予め決められた時間よりも長い時間中に電力の供給中止があったときに限って中止信号を送信する。
【0043】
一実施形態において、この予め決められた時間は、約0.05ミリ秒、約0.06ミリ秒、約0.07ミリ秒、約0.08ミリ秒、約0.09ミリ秒、約0.1ミリ秒、約0.11ミリ秒、約0.12ミリ秒、約0.13ミリ秒、約0.14ミリ秒、約0.15ミリ秒、約0.16ミリ秒、約0.17ミリ秒、約0.18ミリ秒、約0.19ミリ秒、約0.2ミリ秒、約0.21ミリ秒、約0.22ミリ秒、約0.23ミリ秒、約0.24ミリ秒、約0.25ミリ秒、約0.26ミリ秒、約0.27ミリ秒、約0.28ミリ秒、約0.29ミリ秒、約0.3ミリ秒、約0.31ミリ秒、約0.32ミリ秒、約0.33ミリ秒、約0.34ミリ秒、約0.35ミリ秒、約0.36ミリ秒、約0.37ミリ秒、約0.38ミリ秒、約0.39ミリ秒、約0.4ミリ秒である。
【0044】
一実施形態において、PWM生成器8が電力の供給中止が終わったという旨の信号を受信すると、PWM生成器は、「ソフトスタート1」位置でのようにPWM信号のソフトスタートを行うように構成される。ソフトスタート時に、PWM生成器8は電力スイッチング回路9に新たなPWM信号を送信する。新たなPWM信号は、最初には狭い幅から始まって時間が経過するに伴いさらに広い幅を有するパルス信号である。
【0045】
電力供給中止に応答してソフトスタートをもってモーターに供給される電流
図4Fは、ソフトスタートを有する一実施形態において電力スイッチング回路9からモーター10に供給される電流43を示す。図4Eにおいて、PWM信号83は、AC電力の供給中止があったとき、またはこのような電力の供給中止が予め決められた時間よりも長いときに中止する。この後、電力の供給中止が終わったとき、PWM信号83は「ソフトスタート1」の位置に示すように、新たに開始またはソフトスタートされる。ソフトスタートされたPWM信号83は狭い幅のパルスにて始まり、この後に次第に一層広い幅のパルスを含む。このため、DC電力41とPWM信号83を受信すると、電力スイッチング回路9はまるでモーター10が新たにターンオンされたかのように増加する電流43を生成する。ソフトスタートにより電流43は、図3E及び図3Gに示すように、実質的な電流ラッシュなしに次第に増加する。
【0046】
電力サージに応答してソフトスタート及び電流を有するPWM信号
さらに、図4Eに示す実施形態において、PWM信号83は、特定のサージレベルに応答してソフトスタートする。図1及び図2に基づいて上述したように、サージ検出回路33は、ダウンスケーリングされたAC電圧信号18においてサージを検出する。少なくとも一つのサージ22、23、24が検出されると、サージ検出回路33はサージ信号をPWM生成器8に送信し、このPWM生成器8は「停止2」の位置でのようにPWM生成器8からPWM信号の生成や出力を中止する。一部の実施形態において、PWM生成器8は、サージ検出回路33から2以上のサージ信号があったときに「ソフトスタート2」においてPWM信号83をソフトスタートするように反応する。このため、図4Fを参照すると、電流43はまた「停止2」において減少し始め、「ソフトスタート2」の位置後に次第に増加し始める。
【0047】
図4Eに示す実施形態において、PWM生成器8は、3個のサージ15、16、17を検出した後にPWM信号をソフトスタートする。一実施形態において、PWM生成器8は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個のサージを検出した後にソフトスタートを開始する。一部の実施形態において、PWM生成器8は、「ソフトスタート2」位置でのように予め決められた期間中にサージがないときにPWM信号83の出力をソフトスタートする。一実施形態において、この予め決められた期間は、約0.5秒、約1秒、約1.5秒、約2秒、約2.5秒、約3秒、約3.5秒、約4秒、約4.5秒、約5秒、約5.5秒、約6秒、約6.5秒、約7秒、約7.5秒、約8秒、約8.5秒、約9秒、約9.5秒、約10秒、約10.5秒、約11秒、約11.5秒、約12秒などである。
【0048】
一実施形態において、電力サージは、論理レベルのAC電圧の規則的な振幅から約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%よりも大きな電圧のばらつきを含むものと定義される。
【0049】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上述べたように、本発明は、電力入力に不規則性があるときにモーターに不安定性が発生することを防止する上で利用可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 電力供給源
2 スイッチ
4 変換器ダイオード
5 キャパシター
6 キャパシター抵抗
7 変圧器
8 PWM生成器
9 電力スイッチング回路
10 DCモーター
11 電力供給源
12,13 抵抗
14 電圧分割ライン
31 電力不規則性検出器
32 電圧分割回路
33 サージ検出回路
34 供給中止検出回路
51 AC/DC変換器
101 負荷



【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーター装置であって、
固定子と回転子を備えるDCモーターと、
AC電力入力を受信し、このAC電力入力をDC電力に変換するように構成されたAC/DC変換器と、
PWM信号を生成するように構成されたPWM信号生成器と、
前記DC電力とPWM信号を用いてPWMスイッチングされた電力を生成し、このPWMスイッチングされた電力をDCモーターに供給するように構成されたスイッチング回路と、
AC電力入力の不規則性を検出し、制御信号をPWM信号生成器に送信するように構成された入力電力不規則性検出器と、
を備え、
前記制御信号を受信するときに、PWM信号生成器はPWM信号の生成を中止し、且つ、新たなPWM信号の生成を再開するように構成されたことを特徴とするモーター装置。
【請求項2】
前記入力電力不規則性検出器は、AC電力入力においてサージを検出するように構成されたサージ検出回路を備え、前記入力電力不規則性検出器は、AC電力入力において予め決められた値よりも大きな少なくとも一つのサージを検出するときに制御信号を送信するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のモーター装置。
【請求項3】
前記入力電力不規則性検出器は、予め決められた期間中に2以上のサージを検出するときに制御信号を送信するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載のモーター装置。
【請求項4】
前記PWM信号生成器は、PWM信号の生成を中止した後に予め決められた期間中にサージが検出できなかったときに新たなPWM信号の生成を再開するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載のモーター装置。
【請求項5】
前記予め決められた期間は5秒以上であることを特徴とする請求項4に記載のモーター装置。
【請求項6】
前記入力電力不規則性検出器は、予め決められた期間よりも長いAC電力入力の供給停止を検出するように構成された供給停止検出回路を備え、前記入力電力不規則性検出器は、前記予め決められた期間よりも長いAC電力入力の供給中止を検出するときに制御信号を送信するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のモーター装置。
【請求項7】
前記予め決められた期間は0.2ミリ秒以上であることを特徴とする請求項6に記載のモーター装置。
【請求項8】
前記供給停止検出回路は、予め決められた期間よりも短いAC電力入力の供給中止を検出するように構成され、前記入力電力不規則性検出器は、前記予め決められた期間よりも短いAC電力入力の供給中止を検出するときに制御信号を送信するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のモーター装置。
【請求項9】
前記入力電力不規則性検出器は、10秒よりも短いAC電力入力の供給中止を検出するときに制御信号を送信するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のモーター装置。
【請求項10】
前記入力電力不規則性検出器は、前記AC電力入力において予め決められた値や実質的にゼロ(0)よりも低いロウ値を検出するように構成された供給中止検出回路を備え、前記入力電力不規則性検出器は、前記AC電力入力において予め決められた値よりも低いロウ値を検出するときに制御信号を送信するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のモーター装置。
【請求項11】
前記AC電力入力とDC電力は電圧にあることを特徴とする請求項1に記載のモーター装置。
【請求項12】
前記AC電力入力に接続され、このAC電力入力を論理回路電圧レベルにダウンスケーリングするように構成された電圧分割回路をさらに備え、前記入力電力不規則性検出器は、前記AC電力入力のダウンスケーリングされた値をモニターリングすることを特徴とする請求項1に記載のモーター装置。
【請求項13】
モーター装置を動作させる方法であって、
固定子と回転子を備えるDCモーターと、AC/DC変換器と、入力電力不規則性検出器と、PWM信号生成器及びスイッチング回路を備えるモーター装置を提供するステップと、
前記PWM信号生成器においてPWM信号を生成するステップと、
前記AC/DC変換器においてAC電力入力をDC電力に変換するステップと、
前記スイッチング回路においてDC電力とPWM信号を用いてPWMスイッチングされた電力を生成するステップと、
PWMスイッチングされた電力をDCモーターに供給するステップと、
前記入力電力不規則性検出器においてAC電力入力の不規則性を検出するステップと、
前記AC電力入力において少なくとも一つの不規則性を検出するときにPWM信号の生成を中止するステップと、
を含むことを特徴とするモーター装置を動作させる方法。
【請求項14】
前記入力電力不規則性検出器はサージ検出回路を備え、前記不規則性を検出するステップは、AC電力入力において予め決められた値よりも大きな少なくとも一つのサージを検出するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載のモーター装置を動作させる方法。
【請求項15】
前記中止するステップは、予め決められた期間中に2以上のサージを検出するときに行われることを特徴とする請求項14に記載のモーター装置を動作させる方法。
【請求項16】
前記新たなPWM信号を生成するステップは、PWM信号の生成を中止した後に予め決められた期間中にサージが検出できなかったときに再開されることを特徴とする請求項14に記載のモーター装置を動作させる方法。
【請求項17】
前記予め決められた期間は5秒以上であることを特徴とする請求項16に記載のモーター装置を動作させる方法。
【請求項18】
前記入力電力不規則性検出器は供給中止検出回路を備え、前記不規則性を検出するステップは、予め決められた期間よりも長いAC電力入力の供給中止を検出するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載のモーター装置を動作させる方法。
【請求項19】
前記予め決められた期間は0.2ミリ秒以上であることを特徴とする請求項18に記載のモーター装置を動作させる方法。
【請求項20】
前記入力電力不規則性検出器は、論理回路電圧レベルにおいてAC電力入力のダウンスケーリングされた値をモニターリングすることを特徴とする請求項13に記載のモーター装置を動作させる方法。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate